JP2007160571A - 搬送装置及び液体噴射装置と記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性が向上した撥水膜が成膜された搬送ローラを有する搬送装置及びその搬送装置を備えた液体噴射装置と記録装置を提供すること。
【解決手段】液体が噴射される被噴射媒体の噴射面に接触して当該被噴射媒体を搬送する搬送ローラ58a、58bは、少なくとも二酸化ケイ素を含み、もしくは少なくとも二酸化ケイ素を含む密着膜3が成膜されている。そして、当該ローラ周面に撥水膜2が成膜されている。これにより、二酸化ケイ素は水酸基(−OH)が多く、これらの水酸基(−OH)は撥水膜に通常含まれているシランカップリング剤と結合し易いため、搬送ローラに対して密着度の高い撥水膜を得ることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、液体が噴射される被噴射媒体の噴射面に接触して当該被噴射媒体を搬送する搬送ローラを有する搬送装置及びその搬送装置を備えた液体噴射装置と記録装置に関する。
液体噴射装置としてインクジェットヘッドを備えた例えば捺染装置は、搬送ローラとその従動ローラにより布を挟持して搬送しつつ、ヘッドから布に対しインクを吐出して捺染し、排出ローラとその従動ローラにより布を挟持して排出するようになっている。このようなインクジェット式捺染装置においては、布に吐出されたインクの乾燥に時間が掛かる場合があり、未乾燥のインクが排出ローラの従動ローラの表面に転写してインク剥げが生じるおそれがある。そこで、排出ローラの従動ローラの表面を撥水加工処理して未乾燥のインクの転写を防止したインクジェット式捺染装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−89966号公報
上述した排出ローラの従動ローラは例えばアルマイト(AlO2)で成り、撥水膜の材料は例えばケイ素(−Si−)と水酸基(−OH)の結合(−Si−OH)を含んでいる。このため、排出ローラの従動ローラの表面には、(−O−Al−O−)の結合しか存在せず、撥水膜を成膜すると(−O−Al−O−Si−)の結合を作ることになる。一般的に、(−O−Al−O−Si−)の結合は作り難く、アルマイト(AlO2)をプラズマ励起しても水酸基(−OH)の出現は少ない。よって、排出ローラの従動ローラの表面に成膜した撥水膜は耐久性に劣り、比較的短期間で撥水膜が排出ローラの従動ローラの表面から脱落もしくは磨耗してしまう問題がある。
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、耐久性が向上した撥水膜が成膜された搬送ローラを有する搬送装置及びその搬送装置を備えた液体噴射装置と記録装置を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明の搬送装置では、液体が噴射される被噴射媒体の噴射面に接触して当該被噴射媒体を搬送する搬送ローラを有する搬送装置において、前記搬送ローラは、少なくとも二酸化ケイ素を含み、当該ローラ周面に撥水膜が成膜されていることを特徴としている。これにより、二酸化ケイ素は水酸基(−OH)が多く、これらの水酸基(−OH)は撥水膜に通常含まれているシランカップリング剤と結合し易いため、搬送ローラに対して密着度の高い撥水膜を得ることができる。
上記目的達成のため、本発明の搬送装置では、液体が噴射される被噴射媒体の噴射面に接触して当該被噴射媒体を搬送する搬送ローラを有する搬送装置において、前記搬送ローラの周面に撥水膜が密着膜を介して成膜されていることを特徴としている。これにより、密着膜を所謂プライマーとして機能させることができるので、搬送ローラに対して密着度の高い撥水膜を得ることができる。
また、前記密着膜は、少なくとも二酸化ケイ素を含んでいることを特徴としている。これにより、二酸化ケイ素は水酸基(−OH)が多く、これらの水酸基(−OH)は撥水膜に通常含まれているシランカップリング剤と結合し易いため、搬送ローラに対して密着度の高い撥水膜を得ることができる。また、前記搬送ローラは、前記被噴射媒体を排出する排出ローラであることを特徴としている。これにより、例えばインク等の液体を被噴射媒体上に噴射した後であっても、被噴射媒体上のインク等の液体の噴射状態を乱すこと無く、その被噴射媒体を外部に排出することができる。
上記目的達成のため、被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置であって、上記各搬送装置を備えたことを特徴としている。また、記録媒体に記録する記録装置であって、上記各搬送装置を備えたことを特徴としている。これにより、上記各作用効果を奏する液体噴射装置又は記録装置を提供することが可能である。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の一実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの外観構成の全体を示す斜視図、図2は、その内部構造を示す斜視図、図3は、その内部構造を示す概略側面図である。このインクジェット式プリンタ100は、例えば名刺、カード、L判/2L判、ハガキ、六切やJIS規格のA6判からA4判までのサイズの単票紙(被搬送媒体)と、例えばCD−R(Compact Disc−Recordable)やDVD−R(Digital Versatile Disc−Recordable)等の光ディスクのレーベル面に記録することができる機能を備えている。
このインクジェット式プリンタ100は、図1に示すように、全体が略直方体状のハウジング101で覆われている。そして、ハウジング101の上面における前面側には操作部110が配設され、前面における図示右側にはメモリカードスロット部120が配設され、上面における背面側には給紙部130が配設され、前面側には排紙部140が配設されている。更に、図2及び図3に示すように、ハウジング101の内部には、本発明の特徴的な部分を含む用紙搬送部(搬送装置)150、記録部(液体噴射装置)160及びディスク搬送部200が配設されている。
操作部110は、図1に示すように、略矩形状の操作パネル111を備え、この操作パネル111の略中央部に操作状態等を表示する液晶パネル112が配設され、この液晶パネル112の両側にパワーをオン・オフするパワー系、用紙の頭出し等を操作したりインクのフラッシング等を操作する操作系、画像処理等を行う処理系等のボタン113が配設されている。ユーザは、液晶パネル112を見て確認しながらボタン113を操作することができるので、誤操作を防止することができる。
メモリカードスロット部120は、図1に示すように、図示矢印a方向に開閉自在なカバー121で覆われている。このメモリカードスロット部120は、例えば3つのスロットが形成された図示しないスロット部を備え、13種類のメモリカードに対応可能に構成されている。ユーザは、インクジェット式プリンタ100をパーソナルコンピュータに接続しなくても、インクジェット式プリンタ100単独の状態でスロット部のスロットにメモリカードを差し込むのみで、メモリカードに格納されている画像等を記録することができる。
給紙部130は、図1に示すように、上方に向かって矩形状に開口した給紙口131を開閉する機能と、給紙する用紙を1枚もしくは複数枚サポートする機能を併せ持ったペーパーサポート132を備えている。このペーパーサポート132は、後端の回転軸を中心に図示矢印b方向に回動可能に取り付けられている。ユーザは、インクジェット式プリンタ100を使用又は不使用のときは、ペーパーサポート132の図示左側のハウジング101に設けられた穴133に指を差し込んでペーパーサポート132の図示左側を持ってペーパーサポート132を開閉することができるので、用紙の差し入れを容易に行うことができ、また給紙口131内への埃の侵入を防止することができる。
このペーパーサポート132は、図2に示すように、用紙の裏面をサポートする第1サポート31及び第2サポート32と、用紙の両サイドエッジをガイドする固定エッジガイド33と可動エッジガイド34等を備えている。第1サポート31は、平板状に形成されて後端の回転軸を中心に図示矢印b方向に回動可能に取り付けられている。第2サポート32は、平板状に形成されて第1サポート31に格納・引出自在に配設されている。これにより、使用時は種々のサイズの用紙を確実にサポートすることができ、また不使用時は第2サポート32を第1サポート31に格納し、第1サポート31を給紙口131に被せているので、コンパクトに格納しておくことができる。
また、固定エッジガイド33は、図示右側壁に沿う形状でホッパ51と一体形成され、可動エッジガイド34は、図示左側壁に沿う形状に形成され、左側壁と右側壁の間を後壁と略平行に移動可能なように取り付けられている。固定エッジガイド33と可動エッジガイド34は、用紙のサイズが異なっても確実に用紙の両側縁をガイドすることができるので、給送を高精度に行うことができる。
排紙部140は、図1に示すように、前方に向かって矩形状に開口した排紙口141を開閉する機能と、排紙される用紙を1枚もしくは複数枚スタックする機能を併せ持ったスタッカ142を備えている。このスタッカ142は、下端の回転軸を中心に図示矢印c方向に回動可能に取り付けられている。ユーザは、インクジェット式プリンタ100を使用又は不使用のときは、スタッカ142の上部に設けられた取っ手143に指を掛けてスタッカ142を開閉することができるので、セッティングを容易に行うことができ、また排紙口141内への埃の侵入を防止することができる。更に、記録後の用紙は常に前面側から排紙されるので、ユーザは用紙を容易に取り出すことができる。
このスタッカ142は、図2に示すように、第1スタッカ41及び第2スタッカ42を備えている。第1スタッカ41は、平板状に形成されて後端の回転軸を中心に図示矢印c方向に回動可能に取り付けられている。第2スタッカ42は、平板状に形成されて第1スタッカ41に格納・引出自在に配設されている。これにより、使用時は種々のサイズの排紙される用紙を確実に積層載置することができ、また不使用時は第2スタッカ42を第1スタッカ41に格納し、第1スタッカ41を排紙口141に被せているので、コンパクトに格納しておくことができる。
用紙搬送部150は、給紙部130から排紙部140に掛けて配設されており、自動給紙機構151、搬送機構152及び本発明の特徴的な部分を含む排紙機構153を備えている。自動給紙機構151は、ペーパーサポート132にサポートされている用紙を給送するために持ち上げるホッパ51、このホッパ51により持ち上げられた用紙を取り出す給紙ローラ52、この給紙ローラ52により重送された用紙を1枚のみに分離するリタードローラ53、このリタードローラ53により分離された残りの用紙をホッパ51へ戻す紙戻しレバー54等を備えている。
ホッパ51は、用紙が載置可能な平板状に形成されて後壁と略平行に配設されており、下端が給紙ローラ52の近傍に位置し、上端が後壁頂部に近接して位置するように配設されている。そして、ホッパ51は、後壁に一端が取り付けられた図示しない圧縮バネの他端が下端側の裏面に取り付けられており、この圧縮バネの伸縮により上端側を中心に下端側が旋回するように配設されている。
給紙ローラ52は、断面の一部が切り欠かれたD字状に形成されてホッパ51の下端近傍に配設されており、間欠的に回転してホッパ51により持ち上げられた用紙を摩擦給送するようになっている。リタードローラ53は、給紙ローラ52と当接可能に配設されており、給紙ローラ52により用紙が重送されたときに最上層の用紙のみを下層の用紙から摩擦分離するようになっている。紙戻しレバー54は、爪状に形成されて給紙ローラ52の近傍に配設されており、リタードローラ53により分離された下層の用紙を爪に掛けてホッパ51へ戻すようになっている。
搬送機構152は、記録動作に同期して副走査方向に用紙を送る紙送りローラ55とその従動ローラ56等が配設されている。紙送りローラ55は、プラテン163の搬送上流側に配設されており、給紙ローラ52により給送される用紙を従動ローラ56と共に挟持してプラテン163へ送り出すようになっている。
排紙機構153は、排紙ローラ57と、本発明の特徴的な部分である第1従動ローラ(搬送ローラ(排出ローラ))58a及び第2従動ローラ(搬送ローラ(排出ローラ))58b等を備えている。第1従動ローラ58aは、プラテン163の搬送下流側に配設され、第2従動ローラ58bと排紙ローラ57は、第1従動ローラ58aの搬送下流側に対向配設されており、プラテン163を通過してくる用紙を先ず第1従動ローラ58aで排送し、続いて第2従動ローラ58bと排紙ローラ57で挟持してスタッカ142上へ排紙するようになっている。
上記第1及び第2従動ローラ58a、58bは、背景技術でも述べたように表面に未乾燥のインクが転写してインク剥げが生じることを防止するため、撥水膜が成膜されているが、更に特徴的な部分として、この撥水膜と第1及び第2従動ローラ58a、58bの表面との間に密着膜が成膜されている。即ち、第1及び第2従動ローラ58a、58bの表面には、先ず密着膜が成膜され、続いて撥水膜が成膜されている。
図4は、本実施形態と従来の撥水膜の成膜状態を示す図である。図4(B)に示すように、従動ローラ1は例えば円筒状のアルマイト(AlO2)で成り、撥水膜2の材料は例えば撥水機能部位である珪素(Si)と反応部位である水酸基(OH)の結合(−Si−OH)を含んでいる。このため、従動ローラ1の表面には、反応可能部位である(−O−Al−O−)の結合しか存在せず、この上に撥水膜を成膜すると(−O−Al−O−Si−)の結合を作ることになる。一般的に、(−O−Al−O−Si−)の結合は作り難く、アルマイト(AlO2)をプラズマ励起しても水酸基(−OH)の出現は少ない。よって、従動ローラ1の表面に成膜した撥水膜2は耐久性に劣ることになる。
これに対し、図4(A)に示すように、密着膜3の材料は、少なくとも二酸化ケイ素(SiO2)を含んだゾル、即ち、反応可能部位である(−Si−O−Si−)を作っているシランカップリング剤を多量に含んでいる。このため、密着膜3の上に撥水膜2を成膜すると(−O−Si−O−Si−)の結合を作ることになる。一般的に、(−O−Si−O−Si−)の結合は(−O−Al−O−Si−)の結合よりも作り易く、二酸化ケイ素(SiO2)をプラズマ励起すると水酸基(−OH)の出現はアルマイト(AlO2)のときよりも多い。これは、二酸化ケイ素(SiO2)自体がもともと親水性を示すためと考えられる。
よって、円筒状のアルマイト(AlO2)で成る第1及び第2従動ローラ58a、58bの表面に成膜した密着膜3(−Si−O−Si−)の上に(−Si−OH)を含む撥水膜2を成膜する方が、アルマイト(AlO2)で成る従動ローラ1の上に直に(−Si−OH)を含む撥水膜2を成膜するよりも、反応率に圧倒的な差が生じることになる。従って、撥水膜2は密着膜3に強固に密着し、密着膜3はもともと第1及び第2従動ローラ58a、58bに強固に密着しているので、第1及び第2従動ローラ58a、58bからの撥水膜2の脱落もしくは磨耗を比較的長期間防止することができる。以上により、従来の従動ローラ1では用紙を5000枚排出したところで撥水膜2は脱落したが、本実施形態の第1及び第2従動ローラ58a、58bでは用紙を15000枚排出しても撥水膜2の脱落を防止することができた。
ここで、第1及び第2従動ローラ58a、58bに成膜された撥水膜2の面祖度がRy0.4を超え、且つ、用紙の記録面に対する面圧が0.6gf/mm2を超えると、用紙の記録面にローラ痕が付くことが判明した。しかし、撥水膜2の膜厚は最大でも0.05μmであるので、面祖度をRy0.4以下とすることができない。そこで、第1及び第2従動ローラ58a、58b自体の周面の面祖度をRy0.4以下とし、且つ、面圧を0.6gf/mm2以下とすることにより、用紙の記録面に対するローラ痕を無くすことができる。
記録部160には、記録動作に同期して主走査方向に移動するキャリッジ161、記録動作に同期してインクを吐出する記録ヘッド162、記録時の用紙を平坦に保持するプラテン163等が配設されている。キャリッジ161は、プラテン163の上方でキャリッジガイド軸164に貫装されてキャリッジベルト165に連結されており、図示しないキャリッジモータによってキャリッジベルト165が作動すると、キャリッジベルト165の動きに連行され、キャリッジガイド軸164に案内されて往復移動するようになっている。このキャリッジ161には、複数のインクカートリッジが抜き差し可能なカートリッジ収納部61が形成されている。
記録ヘッド162は、プラテン163と所定の間隔が空くようにしてキャリッジ161に搭載されており、例えばブラックインクを吐出するブラックインク用記録ヘッドと、イエロー、シアン、ライトシアン、マゼンタ、ライトマゼンタの5色のインクをそれぞれ吐出する複数のカラーインク用記録ヘッドとを備えている。そして、記録ヘッド162は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加圧することにより、ノズル開口から用紙に向けてコントロールされた大きさのインク滴を吐出するようになっている。
このような構成において、用紙に記録する場合の動作について説明する。ユーザは、記録前の複数枚の用紙をペーパーサポート132に収納してインクジェット式プリンタ100を起動する。ペーパーサポート132に積層収納された用紙は、下端がホッパ51により持ち上げられて給紙ローラ52に当接される。そして、給紙ローラ52により摩擦給送されると同時に、分離パッド53により最上層の用紙のみが摩擦分離されて給送される。
そして、最上層の用紙は、スキュー取り及び頭出しされた後、紙送りローラ55とその従動ローラ56に挟持されてプラテン163へ給送される。その用紙は、キャリッジモータとキャリッジベルト165により走査されるキャリッジ161に搭載された記録ヘッド162により記録される。このとき、インクジェット式プリンタ100の制御部は、例えばイエロー、マゼンタ、ライトマゼンタ、シアン、ライトシアン、ブラックの計6色のインクカートリッジから記録ヘッド162へ各色インクを供給し、各色インクの吐出タイミング及びキャリッジ161や紙送りローラ55の駆動を制御して、高精度なインクドット制御、ハーフトーン処理等を実行する。
そして、記録が完了した用紙は、第1従動ローラ58aから排紙ローラ57と第2従動ローラ58bに挟持されてスタッカ142上へ積層載置される。このとき、第1及び第2従動ローラ58a、58bには面祖度がRy0.4以下の撥水膜2が成膜されており、且つ、用紙の記録面に対する面圧は0.6gf/mm2以下としているので、未乾燥のインクの転写を防止することができると共にローラ痕が付くことも無く、高精度な記録状態を維持することができる。
尚、上述した実施形態では、密着膜3と撥水膜2を第1及び第2従動ローラ58a、58bに成膜する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、用紙の記録面に接触するローラであれば、例えば両面印刷する機種の紙送りローラや排紙ローラ等であっても適用することにより同様の効果を奏する。また、アルマイト(AlO2)で成る第1及び第2従動ローラ58a、58bに密着膜3と撥水膜2を成膜する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば一般的な金属やプラスチック等で成るローラであっても適用することにより同様の効果を奏する。
搬送装置を備えた記録装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置、スキャナ等であっても適用可能である。また、記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を液体噴射ヘッドから被噴射媒体に噴射して液体を被噴射媒体に付着させる液体噴射装置の意味として、例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等を備えた装置にも適用可能である。
本発明の一実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの外観構成の全体を示す斜視図である。 図1のプリンタの内部構造を示す斜視図である。 図2のプリンタの内部構造を示す概略側面図である。 本実施形態と従来の撥水膜の成膜状態を示す図である。
符号の説明
2 撥水膜、3 密着膜、58a 第1従動ローラ、58b 第2従動ローラ、100 インクジェット式プリンタ、110 操作部、120 メモリカードスロット部、130 給紙部、140 排紙部、150 用紙搬送部、160 記録部、200 ディスク搬送部

Claims (6)

  1. 液体が噴射される被噴射媒体の噴射面に接触して当該被噴射媒体を搬送する搬送ローラを有する搬送装置において、
    前記搬送ローラは、少なくとも二酸化ケイ素を含み、当該ローラ周面に撥水膜が成膜されていることを特徴とする搬送装置。
  2. 液体が噴射される被噴射媒体の噴射面に接触して当該被噴射媒体を搬送する搬送ローラを有する搬送装置において、
    前記搬送ローラの周面に撥水膜が密着膜を介して成膜されていることを特徴とする搬送装置。
  3. 前記密着膜は、少なくとも二酸化ケイ素を含んでいることを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記搬送ローラは、前記被噴射媒体を排出する排出ローラであることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の搬送装置。
  5. 被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置であって、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の搬送装置を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
  6. 被記録媒体に記録する記録装置であって、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の搬送装置を備えたことを特徴とする記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011020840A (ja) * 2009-07-21 2011-02-03 Kyocera Mita Corp インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置

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