JP2007140418A - 走査装置及び走査光学系 - Google Patents

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Abstract

【課題】ミラーで光路を折り曲げる場合にも、ゴースト光が走査対象面に達するのを確実に防ぐことができる走査装置を提供すること。
【解決手段】光源部10からのレーザー光束をポリゴンミラー20で反射、偏向させ、fθレンズ30を介して走査対象面40上にスポットを形成する。第1走査レンズ31の第1面31aと第2面31bとの間で発生したゴースト光が、主走査方向においては第1走査レンズ31への入射角度に関わりなく一定の位置に集中し、副走査方向においては描画光と分離されるよう構成されている。また、第2走査レンズ32と描画対象面40との間には、上記のゴースト光を遮光する遮光手段として、遮光板60が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザープリンタ等に内蔵されて走査対象面上でレーザー光を走査させる走査装置及び走査光学系に関し、特に、ゴースト光が走査対象面に達するのを防ぐことができる走査装置及び走査光学系に関する。
レーザープリンタ等に内蔵される走査装置は、光源部から発したレーザー光束をポリゴンミラー等の偏向器により反射、偏向させ、fθレンズのような走査レンズを介して感光体ドラム等の走査対象面上にスポットとして結像させる。感光体ドラム上のスポットは、ポリゴンミラーの回転に伴って主走査方向に走査し、この際レーザー光をオンオフ変調することにより走査対象面上に静電潜像を形成する。
走査装置用の光学系は低コストであることが要求され、fθレンズにも2枚構成のプラスチックレンズが使用されることが多く、反射防止膜も形成されないことが多い。このため、このような走査装置においては、本来透過すべきレーザー光束の一部がfθレンズのレンズ面で反射されてゴースト光となり、走査対象面上に達してゴースト像を形成し、本来形成されるべき画像の画質を低下させるという問題がある。
ゴースト光への対策は従来から種々提案されている。例えば、特許文献1には、走査光学系を構成するプラスチックレンズのレンズ面を結像光学系の光軸に対して副走査方向へ偏心させることにより描画光とゴースト光とを分離し、それに因って生ずる走査線の湾曲を補正するために別のレンズ面を逆方向に偏心させる技術が開示されている。また、特許文献2には、ゴースト光が発散光となるようにfθレンズの面形状を決定することにより、ゴースト光の影響を低減する技術が開示されている。これらの特許文献に開示されるものを含み、従来のゴースト対策は、ゴースト光を分散させることにより、その影響を低減しようとするものが多い。
特開平07−230051号公報 特開2004−354734号公報
一方、走査装置をレーザープリンタ等の機器に組み込む場合には、組み込まれる装置の要求に応じてミラーにより光路を折り曲げて使う。そして、ミラーを用いて光路を折り曲げる走査光学系において、上記のようにゴースト光を広く分散させると、ゴースト光が一部のレンズを通らずにミラーや金属部品で反射され、遮光板で遮光されずに走査対象面に達する虞がある。
本発明は、以上の問題点を解決し、ミラーで光路を折り曲げる場合にも、ゴースト光が走査対象面に達するのを確実に防ぐことができる走査装置及び走査光学系を提供することを課題(目的)とする。
本発明にかかる走査装置及び走査光学系は、上記の課題を解決するため、レーザー光束を発する光源部と、光源部から発したレーザー光束を偏向、走査させる偏向器と、偏向器により偏向されたレーザー光束を走査対象面上で主走査方向に走査するスポットとして収束させる結像光学系とを備え、結像光学系の最も偏向器側に配置された第1走査レンズのレンズ面間で発生したゴースト光が、主走査方向においては第1走査レンズへの入射角度に関わりなく一定の位置に集中し、副走査方向においては描画光と分離するよう構成されていることを特徴とする。
上記走査装置及び走査光学系には、ゴースト光を遮光する遮光手段を設けることが望ましい。また、第1走査レンズは、以下の条件(1)を満たすことが望ましい。
2(d0+d1)/f >−1−d0×(1−3n)(1/r1−(1+d1/(d0n))/r2) …(1)
ただし、
d0は偏向点から第1走査レンズまでの光軸上の距離、
d1は第1走査レンズの光軸上の厚さ、
fは結像光学系の焦点距離、
n1は第1走査レンズの屈折率、
r1は第1走査レンズの偏向器側の面の主走査方向における近軸曲率半径、
r2は第1走査レンズの走査対象面側の面の主走査方向における近軸曲率半径である。
ゴースト光を描画光から分離するためには、走査レンズの一部を副走査方向に偏心させる方式と、レンズを偏心させずに、光源部からのレーザー光束をポリゴンミラーに対して副走査方向に角度を持たせて入射させる方式とがある。後者は、1つのポリゴンミラーで複数のレーザー光を同時に走査させるマルチビームの走査装置に用いられる方式である。
ここで、偏向器により偏向されたレーザー光の中心軸の軌跡として定義される平面を基準平面と定義する。レンズを偏心させる方式では、第1走査レンズの片面、あるいは両面を基準平面に対して副走査方向に偏心させることができる。また、第1走査レンズの偏向器側の面と走査対象面側の面とを、基準平面に対して副走査方向において互いに反対方向に偏心させ、結像光学系に含まれる第1走査レンズより走査対象面に配置されたレンズに含まれるアナモフィック面の一面を、副走査方向において第1走査レンズの走査対象面側の面と同一方向に偏心させるようにしてもよい。
本発明の走査装置及び走査光学系によれば、ゴースト光を一定の位置に集中するよう設定することにより、小さな遮光板で遮光することができる。また、ミラーを使用して光路を折り曲げる場合にも、ゴースト光が一部のレンズを通らずにミラーや金属部品で反射されるのを防ぐことができ、遮光板を設けることによりゴースト光が走査対象面に達するのを確実に防ぐことができる。
さらに、条件(1)を満たす場合には、第1走査レンズをポリゴンミラーに近づけ、第1走査レンズの両レンズ面への入射高さを異ならせることにより、走査対象面側の第2面での反射時の収束を強め、ポリゴンミラー側の第1面での発散を弱め、ゴースト光の発散を抑えることができる。また、両レンズ面の曲率半径の差を規定することにより、光束の収束度合いを制御し、収束過剰による光束の発散を防ぐことができる。
以下、本発明にかかる走査装置(走査光学系)の実施形態について説明する。実施形態の走査装置は、レーザープリンタのレーザースキャンニングユニット(LSU)として使用され、入力される描画信号にしたがってON/OFF変調されたレーザー光束を感光体ドラム等の走査対象面上で走査させ、静電潜像を形成する。この明細書では、走査対象面上でスポットが走査する方向を主走査方向、これに直交する方向を副走査方向と定義し、各光学素子の形状、パワーの方向性は、走査対象面上での方向を基準に説明する。また、主走査方向に対して平行で結像光学系の光軸を含む平面を主走査面、偏向器により偏向されたレーザー光の中心軸の軌跡として定義される平面を基準平面と定義する。
実施形態の走査装置1は、主走査面内の平面図である図1に示されるように、光源部10から発したレーザー光束を偏向器であるポリゴンミラー20により反射、偏向させ、反射されたレーザー光束を結像光学系であるfθレンズ30により走査対象面40上にスポットとして収束させる。
光源部10は、半導体レーザー11と、この半導体レーザーから発した発散光を平行光にするコリメートレンズ12と、副走査方向に正のパワーを有するシリンドリカルレンズ13とを備え、描画信号に応じて変調されるレーザー光束を、ポリゴンミラー20による光束の走査範囲外からポリゴンミラー20に入射させる。なお、シリンドリカルレンズ13に代えて、副走査方向に正のパワーを有し、主走査方向には副走査方向より弱いパワーを持つアナモフィックレンズを用いることもできる。
ポリゴンミラー20は、7つの反射面21を持ち、主走査面に対して垂直な回転軸20a回りに図中時計回りに回転可能に設けられている。fθレンズ30は、ポリゴンミラー20の近傍に配置された第1走査レンズ31と、走査対象面40側に配置された第2走査レンズ32とを備える。第1走査レンズ31と第2走査レンズ32とは、いずれもプラスチックレンズである。第1走査レンズ31のポリゴンミラー20側のレンズ面を第1面31a、走査対象面40側のレンズ面を第2面31bとする。
半導体レーザー11から発してコリメートレンズ12により平行光束とされたレーザー光束は、シリンドリカルレンズ13を介してポリゴンミラー20の近傍に線像を形成する。
ポリゴンミラー20で反射されたレーザー光束は、主走査方向には図1に実線で示すようにほぼ平行光として、副走査方向には図2に実線で示すように発散光としてfθレンズ30に入射する。fθレンズ30を透過した正規の描画光LWは、走査対象面40上にスポットを形成する。スポットは、ポリゴンミラー20の回転に伴って走査対象面40上を主走査方向に走査し、半導体レーザーを変調することにより、走査線が形成される。
なお、走査対象面40の開始端の手前には、変調のための同期信号を得るための光検出センサー50が設けられている。
上記の走査装置1は、第1走査レンズ31の第1面31aと第2面31bとの間で発生したゴースト光LGが、主走査方向においては第1走査レンズ31への入射角度に関わりなく一定の位置に集中し(図1参照)、副走査方向においては描画光と分離される(図2参照)よう構成されている。また、第2走査レンズ32と描画対象面40との間には、上記のゴースト光を遮光する遮光手段として、遮光板60が設けられている。遮光板60は、主走査方向においては、図1に示すように走査範囲の中央部に、副走査方向においては、図2に示すように光軸からシフトした位置に配置されている。
ゴースト光LGを主走査方向において一定の位置に集中させるため、第1走査レンズ31は、以下の条件(1)を満たしている。
2(d0+d1)/f > −1−d0×(1−3n)(1/r1−(1+d1/(d0n))/r2) …(1)
ただし、
d0は偏向点から第1走査レンズまでの光軸上の距離、
d1は第1走査レンズの光軸上の厚さ、
fは結像光学系の焦点距離、
n1は第1走査レンズの屈折率、
r1は第1走査レンズの第1面の近軸曲率半径、
r2は第1走査レンズの第2面の近軸曲率半径である。
また、ゴースト光を副走査方向において描画光と分離するため、第1走査レンズ31の第1面31aを基準平面に対して副走査方向に偏心(シフト)させ、第1面31aの偏心による走査線の曲がりを補正するため、第2面31bを基準平面に対して逆方向に偏心させている。なお、レンズ面を偏心させるには、このように第1走査レンズ31の両面を互いに異なる方向に偏心させる他、第1走査レンズ31の一方のレンズ面のみを基準平面に対して偏心させてもよいし、第1走査レンズの第1面31aと第2面31bとを異なる方向に偏心させた上、第2走査レンズのアナモフィック面(この例では走査対象面40側のレンズ面)を第2面31bと同一の方向に偏心させてもよい。
次に、上記の条件(1)の導出過程を図3〜図7に基づいて説明する。図3は、第1走査レンズ31の第2面31b、第1面31aで順に反射されたゴースト光の進み方を示している。図中の実線LGがゴースト光、一点鎖線はfθレンズ30の光軸である。なお、図4〜7に示される光軸以外の一点鎖線は、光軸と平行な直線である。
偏向角θでポリゴンミラー20に反射されたレーザー光は、図4に示すように、第1面31aで屈折し、レンズ内を第2面31bに向かって進む。光線と第1面31aとの交点に点線で示すような垂線を立て、この垂線が光軸となす角度をθ1とすると、屈折した光線と光軸とのなす角度α1は、以下の式(2)で表される。
α1≒((n−1)θ1+θ)/n …(2)
なお、fθレンズでは、f−θ特性と呼ばれる負のディストーションを与えるために、第1面に光軸から離れるほど平面板に近くなるような非球面成分を与えるのが一般的である。また、光束が主走査方向に幅を持ち、偏向点変化により入射高さが変わるため、角度θ1が小さくても一部の光の入射高さは高くなる。これらを考慮すると、上記の式(2)はα1≒θ/nで近似することができる。
第2面31bに達したレーザー光のうち、透過する成分は正規の描画光、反射する成分がゴースト光となる。図5に示すように、光線と第2面31bとの交点に点線で示すような垂線を立て、この垂線が光軸となす角度をθ2とすると、第2面31bで反射された光線と光軸とのなす角度α2は、以下の式(3)で表される。
α2≒2θ2−α1 …(3)
そして、ゴースト光は再び第1面31aで反射されて第2面31bに向かう。図6に示すように、光線と第1面31aとの交点に点線で示すような垂線を立て、この垂線が光軸とのなす角度をθ3とすると、第1面31aで反射された光線と光軸とのなす角度α3は、以下の式(4)で表される。
α3≒2θ3−α2 …(4)
再び第2面31bに達したゴースト光は、第2面31bを透過して描画対象面40に向かう。図7に示すように、光線と第2面31bとの交点に点線で示すような垂線を立て、この垂線が光軸となす角度をθ4とすると、第2面31bで屈折した光線と光軸とのなす角度α4は、以下の式(5)で表される。
α4≒(1−n)θ4+nα3 …(5)
上記の式(2)〜(5)を合わせると、以下の式(6)を導くことができる。
α4=θ−(1−n)θ1+2nθ3−2nθ2+(1−n)θ4
α4/θ=1+(−(1−n)θ1+2nθ3−2nθ2+(1−n)θ4)/θ…(6)
ここで、偏向角θで偏向されたレーザー光が第1面31aに入射する位置の光軸からの高さをh1とすると、
θ≒h1/d0…(7)
θ1≒−h1/r1…(8)
となる。そして、第1面31aで屈折した光線が第2面31bと交差する位置の光軸からの高さh2は、上記のα1≒θ/nを用いて、式(9)で表される。また、垂線の角度θ2は、式(9)を使うと式(10)の通りとなる。
2=h1+d1θ/n=h1+(d11)/(d0n) …(9)
θ2=−h2/r2=h1/r2(d1/d0n) …(10)
前記の式(6)でθ1≒θ3、θ2≒θ4と近似して、式(7),(8),(10)を代入すると、以下の式(11)が得られる。
α4/θ=1+d0(1−3n)(1/r1−(1+d1/(d0n))/r2)…(11)
一方、最大偏向角をθとすると、走査長はfθ、第1走査レンズ31の有効径(レンズの全幅)H≒2(d1+d2)θとなるので、有効径Hを走査長で割ると、以下の式(12)の通りとなる。
H/fθ=2(d1+d2)/f…(12)
ここで、ゴースト光の最大像高fα4が有効径Hと等しいとすると、α4<0であるため、式(12)は以下の式(13)のように変形できる。そして、条件(14)を満たす場合には、ゴースト光の像高を第1走査レンズの径内に抑えることができる。
α4/θ=−2(d1+d2)/f…(13)
α4/θ<−2(d1+d2)/f…(14)
上記の式(11)により条件(14)の左辺を置換することにより、条件(1)を導くことができる。すなわち、条件(1)を満たすことにより、ゴースト光の最大像高を第1走査レンズの径より小さくし、ゴースト光を発散させずに一定の位置に収束させることができる。
次に、実施形態の走査装置1の具体的な構成について説明する。実施形態においては、第1走査レンズ31の第1面31aは凹の球面、第2面31bは凸の回転対称非球面、第2走査レンズ32のポリゴンミラー20側の面は凹の回転対称非球面、走査対象面40側の面はアナモフィック非球面である。
回転対称非球面の形状は、光軸からの距離hにおける光軸と非球面との交点での接平面からのサグ量X(h)で表すことができ、そのサグ量は、以下の式で表される。
X(h)=h2/[r{1+√(1−(κ+1)h2/r2)}]+A4h4+A6h6
上式中、rは光軸上の曲率半径、κは円錐係数、A4,A6はそれぞれ4次、6次の非球面係数である。
また、アナモフィック非球面は、光軸から離れた位置での副走査方向の曲率半径が主走査方向の断面形状とは無関係に設定された回転軸を持たない非球面であり、主走査方向の断面形状X(y)、 副走査方向の曲率半径rz(y)は、光軸上での主走査方向の曲率半径をry0、円錐係数をκ、主走査方向のn次の非球面係数をAMn、主走査方向の各位置yにおける光軸上での副走査方向の曲率半径をrz0、副走査方向のn次の非球面係数をASnとして、それぞれ以下の式により求められる。
実施形態の走査装置1の具体的な数値構成を表1に示す。表1中の記号ryは各光学素子の主走査方向の曲率半径(単位:mm)、rzは副走査方向の曲率半径(回転対称面の場合には省略,単位:mm)、dは面間の光軸上の距離(単位:mm)、nλは設計波長での屈折率である。この例では、設計波長λは780nmである。
面番号5、6で示される回転対称非球面を定義する円錐係数、非球面係数の値を表2、表3、面番号7で示されるアナモフィック非球面を定義する円錐係数、非球面係数の値を表4にそれぞれ示す。
上記の構成では、
2(d0+d1)/f ≒0.249
1−d0×(1−3n)(1/r1−(1+d1/ (d0n))/ r2) ≒0.174
であり、条件(1)を満たしている。
図8は、実施形態の走査装置1において、正規の描画光が走査対象面40に形成するスポットの主走査方向の像高と、その時点において遮光板60がない場合に走査対象面40に達するゴースト光の主走査方向の像高範囲との関係を示すグラフである。このグラフに示されるように、描画光の像高、即ち偏向角θが変化しても、ゴースト光の範囲は走査中心を含む中心部に集中しており、その最大値及び最小値が第1走査レンズ31の有効径Hの範囲内(−H/2〜+H/2)に入っており、この有効径と同程度の幅を持つ小さな遮光板60で遮光することが可能であることがわかる。
なお、走査装置1の光路は、一般的にはミラーを用いて折り曲げられる。図9は、光路の折り曲げ例を示す副走査方向の説明図である。図9の構成では、第1走査レンズ31を透過した光束が第1ミラー71、及び第2ミラー72の2枚のミラーにより垂直に折り曲げられ、第2走査レンズ32に入射する。一点鎖線で示す光軸に対して、ゴースト光LGは点線で示す光路をたどり、遮光板60により遮光される。ゴースト光が一定の範囲に収束するため、図9の例のようにミラーを用いる場合にも、ゴースト光は描画光と共にレンズを透過し、レンズを通らずにミラーで反射されることがない。
また、ゴースト光を描画光に対して副走査方向に分離する方式としては、上記のようにレンズ面を副走査方向に偏心させずに、光源部からのレーザー光束をポリゴンミラーに対して副走査方向に角度を持たせて入射させる方式としてもよい。例えば、1つのポリゴンミラーで複数のレーザー光を同時に走査させるマルチビームLSUでは、レーザー光束をポリゴンミラーに対して副走査方向に角度を持って入射させる。
図10は、上記実施形態の変形例として、マルチビームLSUとして用いられる走査装置のポリゴンミラーより走査対象面側の配置を示す副走査方向の説明図である。図10では、複数のレーザー光のうちの1本のみを示している。ポリゴンミラーの反射面21に対して副走査方向に角度を持って入射したレーザー光は、fθレンズ30の第1走査レンズ31に対しても斜めに入射し、正規の描画光LWは光軸から離れた位置で第2走査レンズ32を透過し、走査対象面40に達する。第1走査レンズ31内で反射したゴースト光LGは、光軸に近い位置で第2走査レンズ32を透過し、遮光板60により遮光され、描画対象面には達しない。
図10では、光路を直線状に示したが、一般的には、図9の例と同様にミラーを用いて光路が折り曲げられる。カラープリンター等に用いられるタンデム方式(複数の感光体ドラムを持つ方式)の走査装置では、ポリゴンミラーと第1走査レンズを複数のレーザー光で共用し、互いに角度差を持つレーザー光をミラーで分離してそれぞれの光路に設けられた第2走査レンズを介して各感光体ドラム(描画対象面)に収束させる。このような場合にも、それぞれの光路の第2走査レンズと描画対象面との間に遮光板を設けることにより、ゴースト光が描画対象面に達するのを防ぐことができる。
本発明の実施形態にかかる走査装置(走査光学系)の光学素子の配置を示す主走査面内の平面図である。 図1の走査装置のポリゴンミラーより走査対象面側を示す副走査方向の説明図である。 第1走査レンズで発生するゴースト光の光路を示す主走査面内の説明図である。 第1走査レンズで発生するゴースト光の第1面での屈折角度を説明するための主走査面内の説明図である。 第1走査レンズで発生するゴースト光の第2面での反射角度を説明するための主走査面内の説明図である。 第1走査レンズで発生するゴースト光の第1面での反射角度を説明するための主走査面内の説明図である。 第1走査レンズで発生するゴースト光の第2面での屈折角度を説明するための主走査面内の説明図である。 実施形態の走査装置における描画光の像高とゴースト光の像高範囲との関係を示すグラフである。 実施形態の走査装置の光路をミラーで折り曲げた例を示す副走査方向の説明図である。 実施形態の変形例にかかる走査装置のポリゴンミラーより走査対象面側の配置を示す副走査方向の説明図である。
符号の説明
10 光源部
11 半導体レーザー
12 コリメートレンズ
13 シリンドリカルレンズ
20 ポリゴンミラー
21 反射面
30 fθレンズ
31 第1走査レンズ
31a 第1面
31b 第2面
32 第2走査レンズ
40 走査対象面
60 遮光板

Claims (12)

  1. レーザー光束を発する光源部と、
    該光源部から発したレーザー光束を偏向、走査させる偏向器と、
    該偏向器により偏向されたレーザー光束を走査対象面上で主走査方向に走査するスポットとして収束させる結像光学系とを備え、
    前記結像光学系の最も前記偏向器側に配置された第1走査レンズのレンズ面間反射で発生したゴースト光が、主走査方向においては前記第1走査レンズへの入射角度に関わりなく一定の位置に集中し、副走査方向においては描画光と分離するよう構成されていることを特徴とする走査装置。
  2. 前記ゴースト光を遮光する遮光手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の走査装置。
  3. 前記第1走査レンズが、以下の条件(1)を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の走査装置。
    2(d0+d1)/f > −1−d0×(1−3n)(1/r1−(1+d1/(d0n))/r2) …(1)
    ただし、
    d0は偏向点から第1走査レンズまでの光軸上の距離、
    d1は第1走査レンズの光軸上の厚さ、
    fは結像光学系の焦点距離、
    n1は第1走査レンズの屈折率、
    r1は第1走査レンズの偏向器側の面の主走査方向における近軸曲率半径、
    r2は第1走査レンズの走査対象面側の面の主走査方向における近軸曲率半径である。
  4. 前記偏向器により偏向されたレーザー光の中心軸の軌跡として定義される平面を基準平面として、前記第1走査レンズの片面、あるいは両面が前記基準平面に対して副走査方向に偏心していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の走査装置。
  5. 前記第1走査レンズの前記偏向器側の面と前記走査対象面側の面とが、前記基準平面に対して副走査方向において互いに反対方向に偏心しており、前記結像光学系に含まれる前記第1走査レンズより前記走査対象面に配置されたレンズに含まれるアナモフィック面の一面が、副走査方向において前記第1走査レンズの前記走査対象面側の面と同一方向に偏心していることを特徴とする請求項4に記載の走査装置。
  6. 前記偏向器により偏向されたレーザー光束が、前記第1走査レンズに入射する際に、副走査方向において前記結像光学系の光軸に対して所定の角度傾いて入射することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の走査装置。
  7. レーザー光束を発する光源部と、
    該光源部から発したレーザー光束を偏向、走査させる偏向器と、
    該偏向器により偏向されたレーザー光束を走査対象面上で主走査方向に走査するスポットとして収束させる結像光学系とを備え、
    前記結像光学系の最も前記偏向器側に配置された第1走査レンズのレンズ面間反射で発生したゴースト光が、主走査方向においては前記第1走査レンズへの入射角度に関わりなく一定の位置に集中し、副走査方向においては描画光と分離するよう構成されていることを特徴とする走査光学系。
  8. 前記ゴースト光を遮光する遮光手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の走査光学系。
  9. 前記第1走査レンズが、以下の条件(1)を満たすことを特徴とする請求項7又は8に記載の走査光学系。
    2(d0+d1)/f > −1−d0×(1−3n)(1/r1−(1+d1/ (d0 n))/ r2) …(1)
    ただし、
    d0は偏向点から第1走査レンズまでの光軸上の距離、
    d1は第1走査レンズの光軸上の厚さ、
    fは結像光学系の焦点距離、
    n1は第1走査レンズの屈折率、
    r1は第1走査レンズの偏向器側の面の主走査方向における近軸曲率半径、
    r2は第1走査レンズの走査対象面側の面の主走査方向における近軸曲率半径である。
  10. 前記偏向器により偏向されたレーザー光の中心軸の軌跡として定義される平面を基準平面として、前記第1走査レンズの片面、あるいは両面が前記基準平面に対して副走査方向に偏心していることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の走査光学系。
  11. 前記第1走査レンズの前記偏向器側の面と前記走査対象面側の面とが、前記基準平面に対して副走査方向において互いに反対方向に偏心しており、前記結像光学系に含まれる前記第1走査レンズより前記走査対象面に配置されたレンズに含まれるアナモフィック面の一面が、副走査方向において前記第1走査レンズの前記走査対象面側の面と同一方向に偏心していることを特徴とする請求項10に記載の走査光学系。
  12. 前記偏向器により偏向されたレーザー光束が、前記第1走査レンズに入射する際に、副走査方向において前記結像光学系の光軸に対して所定の角度傾いて入射することを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載の走査光学系。
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