JP2007132691A - 残容量算出装置及び電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】通電電流が急激に変化した場合であっても、二次電池の残容量の補正を正確に行う。
【解決手段】変化量判定部151は、放電電流が急激に減少したか否かを判定する。容量補正部153は、変化量判定部151により、放電電流が減少したと判定された場合、二次電池2の電圧が放電電流に追従することが見込まれる所定の追従期間まで、容量補正条件の判定を遅延させ、追従期間経過時に容量補正判定条件を満たす場合に残容量を補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、二次電池の残容量を算出する残容量算出装置及び電池パックに関するものである。
本発明に関連する技術として特許文献1に示す電池残量判定装置が知られている。この電池残量判定装置では、携帯型電子機器が備える付加機能毎に、電池温度と電池の電圧降下に相当する二次電池の電圧の補正値とを対応付ける第1〜第3サブテーブルを備え、携帯型電子機器が現在実行している付加機能に対応するサブテーブルを特定し、このサブテーブルから電池温度と、現在の残量レベルとに基づいて二次電池の電圧の補正値を特定し、特定した補正値を測定した二次電池の電圧に加算し、二次電池の電圧を補正する。そして、携帯型電子機器が通話中の場合は第1メインテーブルを参照して、携帯型電子機器が待ち受け中の場合は第2メインテーブルを参照して、補正後の二次電池の電圧と電池温度とを基に、残量レベルを求めることが開示されている。
ところで、近年、ノートパソコンや携帯電話等の電力源としてリチウムイオン二次電池等の二次電池を備える電池パックが広く使用されているが、二次電池の電圧は放電電流が急激に変化した場合、速やかに追従することができず、安定するまでに一定の時間がかかることが知られている。図15は、負荷装置としてノートパソコンを用い、このノートパソコンを二次電池で稼働させたときの二次電池の放電電流と二次電池の電圧との関係を示したグラフである。G1は放電電流を示し、G2は二次電池の電圧を示し、横軸は時間を示し、左側の縦軸は電圧を示し、右側の縦軸は電流を示している。図15に示すように、時刻T1において、ノートパソコンはサスペンド状態に入ったため、G1に示すように放電電流は1800mAから数mA、数十mAに急激に減少しているが、二次電池の電圧はG2に示すように通電電流が急激に減少してから二次電池の電圧がほぼ一定になるまである程度時間がかかり、放電電流の急激な減少に対して速やかに追従できてないことが分かる。ここで、通電電流が急激に減少してから二次電池の電圧がほぼ一定になることが見込まれるまでの期間のことを追従期間と呼ぶことにする。
しかしながら、特許文献1の構成では、通電電流が急激に減少してから追従期間に測定された電圧を用いて二次電池の電圧を補正した場合、残容量を精度良く補正することができないという問題を有している。
また、本発明に関連する二次電池の残容量を補正する従来の技術として、図16に示すような二次電池の通電電流と温度とに対して予め定められた二次電池の予測電圧を記憶する補正テーブルを備え、例えば通電電流が0〜100mAの範囲内にあり、温度が18℃から30℃の範囲内にある場合、測定した二次電池の電圧が両範囲に対応する予測電圧である3.68V以下という条件を一定時間(例えば20秒間)満たすとき、3.68Vに対して予め定められた残容量を二次電池の残容量として算出し、残容量を補正する技術が知られている。なお、図16において点線を引いた箇所は、実際には予測電圧が格納されていることを示している。
特開2001−126778号公報
しかしながら、上記従来の二次電池の残容量を補正する技術では、追従期間において測定された二次電池の電圧が予測電圧以下であれば、二次電池の残容量が変化しても予測電圧に対して予め定められた残容量が二次電池の残容量として算出されてしまうため、二次電池の残容量を精度良く補正することができないという問題があった。
本発明の目的は、通電電流が急激に変化した場合であっても、二次電池の残容量を正確に補正することができる残容量算出装置及び電池パックを提供することである。
本発明による残容量算出装置は、二次電池の残容量を算出する残容量算出装置であって、前記二次電池の通電電流を計測する電流計測手段と、前記二次電池の電圧を計測する電圧計測手段と、前記二次電池の残容量を算出する残容量算出手段と、前記電流計測手段により計測された通電電流を基に、予め定められた二次電池の予測電圧を特定し、前記電圧計測手段により計測された二次電池の電圧が予測電圧以下という容量補正条件を満たす場合、前記残容量算出手段により算出された二次電池の残容量に代えて、前記予測電圧に対して予め定められた残容量を前記二次電池の残容量として特定する容量補正手段と、前記電流計測手段により計測された通電電流を基に、前記通電電流が急激に変化したか否かを判定する変化量判定手段とを備え、前記容量補正手段は、前記変化量判定手段により通電電流が急激に変化したと判定された場合、急激に変化したと判定されてから前記二次電池の電圧が追従するまでの所定の追従期間が経過するまで、前記容量補正条件の判定を行わず、前記追従期間が経過したときに前記容量補正条件の判定を行い、前記容量補正条件を満たすと判定した場合、前記予測電圧に対して予め定められた残容量を前記二次電池の残容量として特定することを特徴とする。
この構成によれば、残容量算出手段は、二次電池の残容量を算出する。変化量判定手段は、通電電流が急激に変化するか否かを判定する。残容量補正手段は、通電電流を基に、予め定められた二次電池の予測電圧を特定し、電圧計測手段により計測された二次電池の電圧が特定した予測電圧以下という容量補正条件を満たす場合、予測電圧に対して予め定められた残容量を、残容量算出手段により算出された残容量に代えて、二次電池の残容量として算出し、残容量を補正する。
ここで、残容量補正手段は、容量補正条件を判定するに際し、変化量判定手段により通電電流が急激に変化したと判定された場合、この通電電流に二次電池の電圧が追従するまでの所定の追従期間が経過するのを待ってから、二次電池の電圧が容量補正条件を満たすか否かの判定を行う。
そのため、通電電流が急激に変化し、二次電池の電圧が不安定な状態にあり、容量補正手段により特定された残容量では正確な残容量を得ることが見込まれない追従期間内では、残容量の補正が行われず、追従期間が経過したときの二次電池の電圧を用いて容量補正条件の判定が行われるため、容量補正条件の判定精度が高まり、残容量を正確に補正することができる。
また、上記構成において、前記変化量判定手段は、前記電流計測手段により計測された通電電流が急激に減少したか否かを判定することが好ましい。
この構成によれば、残容量算出時に通電電流が急激に減少し、二次電池の電圧の追従性が顕著に悪化した場合であっても、追従期間が経過してから容量補正条件の判定がなされるため、容量補正条件の判定精度をより高めることができる。
また、上記構成において、前記変化量判定手段は、前記追従期間が経過したときの通電電流が所定の下限電流よりも低いか否かを判定し、前記容量補正手段は、前記変化量判定手段により、前記追従期間が経過したときの通電電流が前記下限電流よりも低いと判定された場合、容量補正条件の判定を行わない期間を延長するために予め定められた延長追従期間の計時を開始し、前記延長追従期間が経過したときに、前記二次電池の電圧が前記予測電圧以下か否かの判定を行うことが好ましい。
この構成によれば、追従期間が経過したとき、通電電流が急激に減少したときの通電電流の値が所定の下限電流よりも低い場合は、容量補正条件の判定を行わない期間を延長するために予め定められた延長追従期間が経過したときに容量補正条件の判定が行われるため、急激に減少したときの通電電流の値が低すぎて二次電池の電圧が安定するまでには追従期間よりも更に長期間を要することになった場合であっても、その間は容量補正条件の判定が行われないため、容量補正条件の判定精度を高めることができる。
また、上記構成において、前記容量補正手段は、前記延長追従期間の計時中に前記変化量判定手段により通電電流が急激に増大したと判定されたとき、前記容量補正条件の判定を行うことが好ましい。
この構成によれば、延長追従期間内において通電電流が急激に増大した場合、速やかに容量補正条件を満たすか否かの判定が行われる。ここで、通電電流が急激に増大した場合は二次電池の電圧の追従性はそれほど悪くならない。そのため、容量補正条件の判定精度を保ちつつ、容量補正条件の判定回数を増大させることができる。
また、上記構成において、前記二次電池の電圧が、前記容量補正条件を満たしたときに計時を開始し、所定の容量補正判定期間を計時するまで、前記二次電池の電圧が前記容量補正条件を満たしていた場合に、前記予測電圧に対して予め定められた残容量を前記二次電池の残容量として特定することが好ましい。
この構成によれば、二次電池の電圧が容量補正条件を一定期間満たしていた場合に、残容量が補正されるため、より正確に残容量を補正することができる。
また、上記構成において、前記容量補正手段は、前記容量補正判定期間の計時中に、前記変化量判定手段により通電電流が下限電流より低いと判定された場合、前記容量補正判定期間の計時を一旦停止すると共に前記延長追従期間及び通電電流が急激に増大するか否かを判定するために予め設けられた期間である増大判定期間の計時を開始し、前記増大判定期間の計時中に、前記変化量判定手段により前記通電電流が急激に増大したと判定された場合、前記容量補正判定期間の計時を一旦停止したときの時刻から再開することが好ましい。
この構成によれば、二次電池の電圧が容量補正条件を満たし、容量補正判定期間の計時が開始され、容量補正判定期間の計時中に、通電電流が下限電流より低いと判定されると、容量補正判定期間の計時が一旦停止されると共に、延長追従期間と増大判定期間との計時が開始される。ここで、増大判定期間は、通電電流が急激に増大したか否かを判定するために予め設けられた期間である。そして、増大判定期間の計時中に通電電流が急激に増大し、計測された二次電池の電圧が容量補正条件を満たしたとき、一旦停止されていた容量補正判定期間の計時が一旦停止していたときの時刻から再開され、容量補正判定期間が経過したとき、容量補正条件の判定が行われる。そのため、通電電流の急激な変化が頻繁に発生するような場合であっても、容量補正条件の判定精度を高めることができるとともに、残容量の算出回数を増やすことができる。
また、上記構成において、前記通電電流は放電電流であることが好ましい。この構成によれば、通電電流の急激な変化が頻繁に発生する放電時において容量補正条件の判定精度を高め、残容量の補正を正確に行うことができる。
本発明による電池パックは、二次電池と、前記二次電池の通電電流を計測する電流計測手段と、前記二次電池の電圧を計測する電圧計測手段と、前記二次電池の残容量を算出する残容量算出手段と、前記電流計測手段により計測された通電電流を基に、予め定められた二次電池の予測電圧を特定し、前記電圧計測手段により計測された二次電池の電圧が特定した予測電圧以下という容量補正条件を満たす場合、前記残容量算出手段により算出された二次電池の残容量に代えて、前記予測電圧に対して予め定められた残容量を前記二次電池の残容量として特定する容量補正手段と、前記電流計測手段により計測された通電電流を基に、前記通電電流が急激に変化したか否かを判定する変化量判定手段とを備え、前記容量補正手段は、前記変化量判定手段により通電電流が急激に変化したと判定された場合、急激に変化したと判定されてから前記二次電池の電圧が追従するまでの所定の追従期間が経過するまで、前記容量補正条件の判定を行わず、前記追従期間が経過したときに前記容量補正条件の判定を行い、前記容量補正条件を満たすと判定した場合、前記予測電圧に対して予め定められた残容量を前記二次電池の残容量として特定することを特徴とする。
この構成によれば、請求項1記載の発明と同様、通電電流が急激に変化した場合であっても、残容量を正確に補正することができる。
本発明によれば、通電電流が急激に変化した場合であっても、容量補正条件の判定精度を高めることができ二次電池の残容量を正確に補正することができる。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による電池パック3のブロック図を示している。電池パック3は、残容量算出装置1、二次電池2、端子31,32、及び通信端子33を備えている。端子31,32及び通信端子33の各々には、負荷装置4の端子41,42及び通信端子43が接続され、これにより負荷装置4と電池パック3とが電気的に接続される。負荷装置4としては、ノート型のパーソナルコンピュータ、携帯電話、PDA等の装置を採用することができる。なお、端子31,32、及び通信端子33は、充電装置の端子及び通信端子とも接続され、この充電装置によって二次電池2は充電される。
二次電池2は、直列接続された3個の電池セル21〜23を備える。なお、二次電池2を構成する電池セルの個数は、3個に限定されず、4個以上の電池セルから構成してもよいし、2個の電池セルから構成してもよい。
残容量算出装置1は、電流制御部11、温度計測部12、電圧計測部13、電流計測部14、演算部15、記憶部16、及び通信部17を備えている。電流制御部11は、温度ヒューズ等の非可逆的なスイッチ又は、トランジスタ等の可逆的なスイッチ等から構成され、演算部15の制御の下、二次電池2及び端子31間を電気的に遮断して二次電池2を非通電状態にすると共に、二次電池2及び端子31間を電気的に接続して二次電池2を通電状態にする。
温度計測部12は、温度センサから構成され、二次電池2の表面の温度を計測し、計測データを演算部15に出力する。電圧計測部13は、A/D変換器等から構成され、二次電池2の正極と負極間の電圧である二次電池2の電圧を計測し、計測データを演算部15に出力する。電流計測部14は、電流センサから構成され、二次電池2に通電される充電電流、或いは放電電流を計測し、計測データを演算部15に出力する。
演算部15は、CPU、CPUの作業領域として使用されるRAM等から構成され、記憶部16に記憶された制御プログラムを実行することで、残容量算出装置1の全体を制御する。そして、演算部15は、二次電池2を過充電、過放電、又は過電流から保護する機能、及びデータ取得部150、変化量判定部151、残容量算出部152、及び容量補正部153の機能を備えている。
データ取得部150は、温度計測部12から所定時間間隔毎に温度の計測データを取得し、電流計測部14から所定時間間隔毎に放電電流の計測データを取得し、電圧検出部13から所定時間間隔毎に二次電池2の電圧の計測データを取得し図略のRAMに一時的に記憶させる。ここで、データ取得部15は、放電電流の一定数の計測データを時系列的に取得して図略のRAMに記憶させ、計測データの数が一定数を超えた場合、最も古い計測データをRAMから削除する。
変化量判定部151は、データ取得部150により取得された最新の放電電流の計測データと最新の計測データに対して1又は複数個前に取得された放電電流の計測データとをRAMから読み出し、1又は複数個前に取得された放電電流の計測データから最新の放電電流の計測データを減じ放電電流減少量を算出し、この放電電流減少量と所定の基準減少量とを比較することにより、放電電流が急激に減少したか否かを判定する。
残容量算出部152は、電圧計測部13により計測された二次電池2の電圧に対して予め定められた残容量を二次電池2の残容量として算出する、或いは、二次電池2から流れる放電電流を積算して二次電池2の残容量を算出する。
容量補正部153は、温度計測部12により計測された温度と、電流計測部14により計測された放電電流とに対する二次電池2の予測電圧を、補正テーブル161を参照することで特定し、電圧計測部13により計測された二次電池2の電圧が、特定した予測電圧以下という容量補正条件を満たす場合、残容量算出部152により算出された残容量に代えて、当該予測電圧に対する残容量を残容量特定テーブル162から特定し、特定した残容量を二次電池2の残容量とすることで残容量を補正する。
また、容量補正部153は、変化量判定部151により放電電流が急激に減少したと判定されたとき、その放電電流の減少に対して二次電池2の電圧が追従することが見込まれる所定の追従期間の計時を開始し、追従期間が経過するまで、二次電池2の電圧が容量補正条件を満たすか否かの判定を行わず、追従期間が経過したとき、二次電池2の電圧が容量補正条件を満たすか否かの判定を行う。
ここで、追従期間は、放電電流が急激に減少した場合に、二次電池2の電圧が安定するまでに要する時間であり、実験等を繰り返すことによって得られた期間である。
記憶部16は、書き換え可能な不揮発性のメモリから構成され、電池パック3の制御プログラムを記憶する。特に本実施の形態では、記憶部16は、補正テーブル161、残容量特定テーブル162、及び基準減少量記憶部163を備えている。補正テーブル161は、二次電池2の温度と二次電池2の放電電流とに対する二次電池2の予測電圧を記憶している。図2は、補正テーブル161の一例を示した図である。
図2に示すように、補正テーブル161は、温度の欄と、放電電流の欄とを備え、各升には、温度と放電電流とに対する予測電圧が格納されている。図2の例では、温度の欄は、10度未満、10度以上18度未満、18度以上30度未満、30度以上50度未満、50度以上60度未満と5つの温度範囲が記載されている。また放電電流の欄は、0未満、0以上600未満、600以上1800未満、1800以上2700未満、2700以上3600未満、3600以上4800未満、4800以上6000未満、6000以上7800未満と8つの放電電流範囲が記載されている(単位はmA)。
なお、図2に示す補正テーブル161は、一例にすぎず、温度範囲の数も5つに限定されず、6つ以上又は1〜4つの温度範囲を記載してもよいし、温度範囲を定める値自体も他の値を採用してもよい。また、放電電流範囲の数も8つに限定されず、1〜7つ又は9つ以上の放電電流範囲を記載してもよいし、放電電流範囲を定める値自体も他の値を採用してもよい。
残容量算出部152が算出する残容量と実際の残容量とは、種々の理由によって差異が生じることが知られている。特に放電末期において、残容量算出部152が算出する残容量よりも実際の残容量が低い場合、負荷装置4の電源が突然オフとなり、負荷装置4を使用することができない事態が発生する。そのため、放電末期において、残容量算出部152が算出する残容量よりも実際の残容量が低くなる事態を防止するために、容量補正部153は、補正テーブル161を参照し、電圧計測部13により計測された二次電池2の電圧が容量補正条件を満たす場合は、その容量補正条件である予測電圧に対して予め定められた残容量を二次電池の残容量として特定する。
残容量特定テーブル162は、予測電圧に対する残容量を記憶している。図3は残容量特定テーブルの一例を示す図である。図3に示す残容量特定テーブル162は、予測電圧の欄と残容量の欄とを備え、予測電圧の欄には複数の予測電圧が格納され、残容量の欄には各予測電圧に対する残容量を%で表した値が格納されている。なお、図3に示す点線は、実際には予測電圧と残容量とが格納されていることを示し、波線は残容量テーブル162は更に予測電圧及び残容量を記憶する升が存在することを示している。
基準減少量記憶部163は、変化量判定部151により放電電流が急激に減少したか否かの判定が行われる際に用いられる基準減少量を記憶している。
通信部17は、演算部15により算出された残容量等、種々のデータを通信端子33を介して負荷装置4に送信する。
次に、電池パック3による残容量算出処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。なお、このフローチャートとは独立して、残容量算出部152は、一定の時間間隔で二次電池2の残容量を算出しているものとする。まず、ステップS1において、変化量判定部151は、最新の放電電流の計測データと一又は複数個前に取得された放電電流の計測データとを図略のRAMから読み出し、一又は複数個前に取得された放電電流から最新の放電電流の計測データを減じて放電電流減少量を算出する。
ステップS2において、変化量判定部151は、算出した放電電流減少量が基準減少量より大きいか否かを判定し、放電電流減少量が基準減少量より大きい場合(S2でYES)、放電電流は急激に減少したと判定し、処理をステップS3に進める。
一方、変化量判定部151は、放電電流減少量が基準減少量以下であると判定した場合(S2でNO)、処理をステップS5に進める。
ステップS3において、容量補正部153は、追従期間を計時するためのタイマーに0をセットして計時を開始する。ステップS4において、容量補正部153は、タイマーの計時時間が追従期間に到達しない場合(S4でNO)、処理をステップS4に戻し、引き続き追従期間の計時を行う。一方、ステップS4において、容量補正部153は、タイマーの計時時間が追従期間に到達した場合(S4でYES)、処理をステップS1に戻し、変化量判定部151は、再度、放電電流減少量を算出する。
ステップS4において、容量補正部153は、温度計測部12により計測された温度と電流計測部14により計測された温度とに対する予測電圧を補正テーブル161から特定し、計測された二次電池2の電圧が特定した予測電圧以下であり、二次電池2の電圧が容量補正条件を満たすと判定した場合(S5でYES)、当該予測電圧に対して予め定められた残容量を、残容量特定テーブル162から特定する(S6)。ここで、容量補正部153は、測定された二次電池2の電圧が予測電圧より大きくなるまで、一度算出した残容量を二次電池2の残容量として採用する。
一方、ステップS5において、容量補正部153は、計測された二次電池2の電圧が、特定した予測電圧より大きく、容量補正条件を満たさないと判定した場合(S5でNO)、処理をステップS1に戻す。この場合、残容量算出部152により算出された残容量が二次電池2の残容量として採用される。
ステップS7において、容量補正部153は、算出した残容量を通信部17に出力し、通信部17は残容量を、通信端子33を介して負荷装置4に送信する。そして、負荷装置4は受信した残容量を図略の表示部に表示する。
図5は本発明による効果を説明するグラフであり、(a)は、放電電流が急激に減少した場合に、追従期間が経過するのを待つことなく容量補正条件の判定を行った場合を示し、(b)は、放電電流が急激に減少した場合に、追従期間が経過するのを待ってから容量補正条件の判定を行った場合を示している。
(a)及び(b)に示すグラフにおいて左側の縦軸は電流及び電圧を示し、右側の縦軸は残容量を示し、横軸は時間を示し、C1は放電電流を示し、C2は二次電池2の電圧を示し、C3は残容量を示してる。
追従期間が経過するのを待つことなく容量補正条件の判定を行った場合、(a)に示すように、81分が経過したころに残容量が22%から3%に急激に減少し、放電末期での二次電池の残容量の算出精度が低下していることが分かる。一方、追従期間が経過したときに容量補正条件の判定を行った場合は、(b)に示すように、80分が経過したころに残容量の急激な低下は見られず、残容量の算出精度が向上していることが分かる。
以上説明したように実施の形態1による電池パック3によれば、変化量判定部151は、二次電池2の所定時間内の放電電流減少量が所定の基準減少量より大きい場合、放電電流が急激に変化したと判定する。容量補正部153は、変化量判定部151により放電電流が急激に減少したと判定された場合、追従期間が経過するまで、容量補正条件の判定を行わない。そして、容量補正部153は、追従期間が経過したときに、電圧計測部13により計測された二次電池2の電圧を用いて容量補正条件の判定を行い、二次電池2の残容量を算出する。そのため、通電電流が急激に減少しても、安定時の二次電池2の電圧を用いて容量補正条件が判定されるため、容量補正条件の判定精度を高めることができ、二次電池2の残容量を正確に補正することができる。
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2による電池パック3aについて説明する。図6は実施の形態2による電池パック3のブロック図を示している。なお、本実施の形態において実施の形態1と同一のものは同一の符号を用いて説明を省略する。実施の形態2による電池パック3aは、追従期間の経過時に放電電流が所定の下限電流よりも低い場合、容量補正条件の判定を行わない期間を延長することを特徴とする。
変化量判定部151aは、実施の形態1の変化量判定部151が備える機能に加え、追従期間の経過時に放電電流が所定の下限電流よりも低いか否かを判定する。急激に減少した放電電流の値が低すぎると、二次電池2の電圧が安定するまでには更に多くの時間がかかってしてしまう。そこで、下限電流は、二次電池2の電圧の追従性を大幅に悪化させてしまうような値が採用されている。
容量補正部153aは、実施の形態1の容量補正部153が備える機能に加え、変化量判定部151aにより放電電流が下限電流よりも低いと判定された場合、所定の延長追従期間の計時を開始する。ここで、延長追従期間は、容量補正部153aが容量補正条件を判定しない期間を追従期間から更に延長するための期間であり、二次電池2の電圧が安定すると見込まれる期間である。
記憶部16aは、実施の形態1の記憶部16に対して更に上述する下限電流を記憶する下限電流記憶部164を備えている。
次に、本電池パック3aによる残容量算出処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。ステップS11の処理は図4に示すステップS1と同一の処理であるため説明を省略する。ステップS12において、容量補正部153aは、フラグNを1に設定する。このフラグNは、ステップS17,S18,S20,S21の処理が2回以上実行されることを防止するためのフラグである。なお、このフラグNは演算部15が備える図略のRAMに記憶されている。
ステップS13,S14,S16の処理は図4に示すステップS2,S3,S4の処理と同一であるため説明を省略する。ステップS15において、容量補正部153aは、フラグNに0が設定されているか否かを判定し、フラグNに0が設定されている場合(S15でYES)、ステップS17,S18,S20,S21の処理は既に1回実行されていると判定し、ステップS17の処理をスキップして処理をステップS19に進める。一方、容量補正部153aは、フラグNに1が設定されていると判定した場合(S15でNO)、変化量判定部151aは、放電電流が下限電流より低いか否かを判定する。そして、変化量判定部151aは、放電電流が下限電流より低いと判定した場合(S17でYES)、容量補正部153aは、延長追従期間を計時するタイマーに0をセットして計時を開始し(S18)、タイマーの計時時間が延長追従期間に到達した場合(S20でYES)、フラグNに0を設定し、処理をステップS13に戻す。
一方、ステップS20において、容量補正部153aは、タイマーの計時時間が延長追従期間に到達しない場合(S20でNO)処理をステップS20に戻す。ステップS19,S22,S23の処理は図4に示すステップS5,S6,S7と同一であるため、説明を省略する。
図8は、容量補正部153aによる容量補正条件の判定タイミングを示すグラフである。まず、時刻T1において、放電電流が急激に減少しているため、容量補正部153aは、追従期間の計時を開始する。追従期間が経過した時刻T2において、変化量判定部151aは、放電電流が下限電流よりも低いため、延長追従期間の計時を開始する。延長追従期間が経過した時刻T3において、容量補正部153aは、二次電池2の電圧が容量補正条件を満たしていれば、予測電圧に対して予め定められた残容量を二次電池2の残容量とする。
以上説明したように、実施の形態2による電池パック3aによれば、急激に減少した放電電流が下限電流よりも低い場合は、容量補正判定条件を判定しない期間を追従期間から延長させ、延長追従期間が経過したときに容量補正条件を判定しているため、容量補正条件の判定精度を高めることができる。
(実施の形態3)
次に本発明の実施の形態3による電池パック3bについて説明する。図9は実施の形態3による電池パック3bのブロック図を示している。なお、本実施の形態において実施の形態1,2と同一のものは同一の符号を用いて説明を省略する。実施の形態3による電池パック3bは、延長追従期間の計時中において、放電電流が急激に増大したとき、二次電池2の電圧が容量補正条件を満たすか否かを判定することを特徴とする。
変化量判定部151bは、実施の形態1の変化量判定部151aが備える機能に加え、データ取得部150により取得された最新の放電電流の計測データから1又は複数個前に取得された放電電流の計測データを減じて放電電流増大量を算出し、放電電流増大量が所定の基準増大量より大きい場合、放電電流が急激に増大したと判定する機能を備えている。
容量補正部153bは、実施の形態1の容量補正部153aが備える機能に加え、追従期間の計時の中に、変化量判定部151bにより放電電流が急激に増大したと判定された場合、測定された二次電池2の電圧が容量補正条件を満たすか否かを判定する機能を備えている。
記憶部16bは、実施の形態2の記憶部16aに対して、更に基準増大量記憶部165を備えている。基準増大量記憶部165は、変化量判定部151bにより放電電流が急激に増大したか否かの判定がされる際に使用される基準増大量を記憶している。
次に、実施の形態3による電池パック3bの残容量算出処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。ステップS31,S32,S33,S34,S35,S36,S37,S38の処理は図7に示すステップS11,S12,S13,S14,S15,S16,S17,S18の処理と同一であるため、説明を省略する。ステップS40において、容量補正部153bは、タイマーの計時時間が延長追従期間に到達したと判定した場合(S40でYES)、フラグNに0を設定し、処理をステップS33に戻す。
一方、ステップS40において、変化量判定部151bは、タイマーの計時時間が延長追従期間に到達しない場合(S40でNO)、最新の放電電流と最終の放電電流に対して1又は複数個前にデータ取得部150により取得された放電電流をRAMから読み出し、最新の放電電流から1又は複数個前に取得された放電電流を減じ放電電流増大量を算出する(S45)。ステップS44において、変化量判定部151bは、放電電流増大量が基準増大量よりも大きいか否かを判定し、放電電流増大量が基準増大量よりも大きい場合(S44でYES)、処理をステップS33に戻す。一方、容量補正部153bは、二次電池2の電圧が容量補正条件を満足しないと判定した場合(S44でNO)、処理をステップS40に戻す。ステップS39,S42,S43の処理は図7に示すステップS19,S22,S23の処理と同一であるため説明を省略する。
図11は、本実施の形態による電池パック3bによる容量補正条件の判定タイミングを示すグラフである。まず、時刻T1において、放電電流が急激に減少しているため、容量補正部153bは、追従期間の計時を開始する。追従期間が経過した時刻T2において、容量補正部153bは、放電電流が下限電流よりも低いため、延長追従期間の計時を開始する。延長追従期間が経過する前の時刻T3において、放電電流が急激に増大しているため、容量補正部153aは、測定した二次電池2の電圧が容量補正条件を満しているか否かの判定を行う。そして、容量補正条件を満たしていれば、予測電圧に対して予め定められた残容量を二次電池2の残容量として特定する。
以上説明したように、実施の形態3による電池パック3bによれば、追従期間の計時終了時における放電電流が下限電流よりも低いとき、延長追従期間の計時を開始し、延長追従期間の計時中に放電電流が急激に増大した場合、速やかに容量補正条件の判定がなされる。ここで、放電電流が急激に増大しても二次電池2の電圧の追従性はそれほど悪くない。そのため、放電電流が急激に増大した直後の二次電池2の電圧を用いても容量補正条件の判定を精度よく行うことができる。その結果、容量補正条件の判定精度を保ちつつ、容量補正条件の判定回数を増大させることができる。
(実施の形態4)
次に本発明の実施の形態4による電池パック3cについて説明する。図12は実施の形態4による電池パック3cのブロック図を示している。なお、本実施の形態において実施の形態1〜3と同一のものは同一の符号を付し、説明を省略する。実施の形態4による電池パック3cは、二次電池2の電圧が容量補正条件を満たしたとき所定の容量補正判定期間の計時を開始し、容量補正判定期間の計時が終了するまで二次電池2の電圧が容量補正条件を満たしていた場合に残容量の補正を行うことを特徴としている。また、容量補正判定期間の計時中に放電電流が急激に増大したとき、容量補正判定期間の計時を一旦停止すると共に、延長追従期間及び所定の増大判定期間の計時を開始し、増大判定期間内の計時中に放電電流が急激に増大し、二次電池2の電圧が容量補正条件を満たしたとき、容量補正判定期間の計時を一旦停止していた続きの時間から開始することを特徴とする。
変化量判定部151cは、実施の形態3による変化量判定部151bと同一の機能を備えている。容量補正部153cは、変化量判定部151cにより、放電電流が急激に減少したと判定されたとき、追従期間の計時を開始する。また、容量補正部153cは、測定された二次電池2の電圧が容量補正条件を満たす場合は、容量補正判定期間の計時を開始し、二次電池2の電圧が容量補正判定期間の計時が終了するまで容量補正条件を満たしていた場合、残容量の補正を行う。
更に、容量補正部153cは、追従期間の計時が終了したとき、変化量判定部151cにより放電電流が下限電流より低いと判定された場合、放電電流が急激に増大するか否かを判定するために予め設定された期間である増大判定期間の計時を開始すると共に、延長追従期間の計時を開始する。ここで、容量補正部153cは、タイマーTM0を用いて追従期間の計時を行い、タイマーTM1を用いて延長追従期間の計時を行い、タイマーTM2を用いて増大判定期間の計時を行い、タイマーTM3を用いて延長追従期間の計時を行う。
記憶部16cは、実施の形態3の記憶部16bと同一のデータを記憶している。
次に、実施の形態4による電池パック3cの残容量算出処理について、図13のフローチャートを用いて説明する。
ステップS51,S52,S53の処理は、図10に示すステップS31,S32,S33の処理と同一であるため説明を省略する。ステップS54において、容量補正部153cは、追従期間の計時を開始するために、タイマーTM0とタイマーTM1とに0をセットしてタイマーTM0の計時を開始する。
ステップS56において、容量補正部153cは、タイマーTM0による計時時間が追従期間に到達した場合(S56でYES)、処理をステップS53に戻す。一方、ステップS56において、タイマーTM0による計時時間が追従期間に到達していない場合(ステップS56でNO)、処理がステップS56に戻される。
ステップS55,S57の処理は図10に示すステップS35,S37と同一であるため説明を省略する。ステップS58において、容量補正部153cは、増大判定期間の計時を開始するためにタイマーTM2に0をセットして計時を開始し、延長追従期間の計時を開始するためにタイマーTM3に0をセットして計時を開始し、容量補正判定期間の計時を一旦停止するために、タイマーTM1の計時を一旦停止する。
ステップS60,S71,S64の処理は図10に示すステップS40,S45,S44と同一であるため、説明を省略する。ステップS61において、容量補正部153cは、タイマーTM3による計時時間が延長追従期間に到達したとき(S61でYES)、フラグNにN=0を設定すると共にタイマーTM1に0をセットし(S65)、処理をステップS53に戻す。ステップS68において、容量補正部153cは、増大判定期間の計時中に放電電流が急激に増大したため、ステップS58で一旦停止されていたタイマーTM1の計時を続きの時間から開始する。
ステップS59において、容量補正部153cは、測定された二次電池2の電圧が容量補正条件を満たすと判定した場合(S59でYES)、タイマーTM1の計時を開始する(S66)。一方、ステップS59において、測定された二次電池2の電圧が容量補正条件を満たさないと判定された場合(S59でNO)、処理がステップS53に戻される。
ステップS66において、容量補正部153cは、タイマーTM1の計時を開始し、タイマーTM1が所定の容量補正判定期間に到達したとき(S67でYES)、二次電池2の残容量を補正する(S69)。一方、容量補正部153cは、タイマーTM1が容量補正判定期間に到達しないとき(S67でNO)、処理をステップS53に戻す。ステップS70の処理は図10に示すS43と同一であるため、説明を省略する。
図14は、本実施形態による電池パック3cの容量補正条件の判定タイミングを示すタイミングチャートである。まず、時刻T1において、放電電流が急激に減少したとき、追従期間の計時が開始される。そして、時刻T2において、追従期間が経過したとき、放電電流が下限電流より低いため、増大判定期間と延長追従期間との計時が開始され、増大判定期間の計時中に放電電流が急激に増大し、時刻T3において、二次電池2の電圧が容量補正条件を満たすと、容量補正判定期間の計時が開始される。
容量補正判定期間内の時刻T4において、放電電流が急激に減少すると、補正条件判定期間の計時が一旦停止される。このとき、放電電流は下限電流よりも低いため、増大判定期間および延長追従期間の計時が開始される。増大判定期間内の時刻T5において、放電電流が急激に増大した後、時刻T6において、二次電池2の電圧が容量補正条件を満たしたため、時刻T4において一旦停止されていた容量補正判定期間の計時が再開され、時刻T7において、容量補正判定期間の計時が終了されると、容量補正部153cは、残容量を補正する。
以上説明したように、実施の形態4による電池パック3cによれば、容量補正判定期間の計時中に放電電流が急激に減少すると、容量補正判定期間の計時が一旦停止され、増大判定期間及び延長追従期間の計時が開始され、増大判定期間の計時中に放電電流が急激に増大した後、二次電池2の電圧が容量補正条件を満たした場合、一旦停止された容量補正判定期間の計時が再開される。そのため、容量補正条件の判定精度を維持しつつ、容量補正条件の判定回数を増大させることができる。
なお、上記実施の形態では、本発明による残容量算出装置を電池パック3〜3cに適用した場合を例に挙げて説明したが、これに限定されず、本発明による残容量算出装置を負荷装置4に適用してもよい。
本発明によれば、通電電流の変化が大きい場合であっても、二次電池の残容量を正確に補正し、ユーザにより正確な残容量を報知することができるため、ノート型パソコン、携帯電話機、電動工具にとって有用な残容量算出装置及び電池パックを提供することができる。
本発明の実施の形態1による電池パックのブロック図である。 電池補正テーブルを示した図である。 残容量特定テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1による電池パックの残容量算出処理を示すフローチャートである。 (a)は容量補正条件の判定を追従期間の経過を待つことなく行った場合の残容量のグラフを示し、(b)は容量補正条件の判定を追従期間が経過したときに行った場合の残容量のグラフ示している。 本発明の実施の形態2による電池パックのブロック図である。 本発明の実施の形態2による電池パックの残容量算出処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2による放電電流の経時的変化を示すグラフである。 本発明の実施の形態3による電池パックのブロック図である。 本発明の実施の形態3による電池パックの残容量算出処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3による放電電流の経時的変化を示すグラフである。 本発明の実施の形態4による電池パックのブロック図である。 本発明の実施の形態4による電池パックの残容量算出処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4による放電電流の経時的変化を示すグラフである。 二次電池の放電電流と二次電池の電圧との関係を示したグラフである。 従来の他の手法で用いられる補正テーブルを示した図である。
符号の説明
1 残容量算出装置
2 二次電池
3,3a,3b,3c 電池パック
4 負荷装置
11 電流制御部
12 温度計測部
13 電圧計測部
14 電流計測部
15 演算部
16,16a,16b,16c 記憶部
17 通信部
21,22,23 電池セル
151,151a,151b,151c 変化量判定部
153,153a,153b,153c 残容量算出部
161 補正テーブル
162 残容量特定テーブル
163 基準減少量記憶部
164 下限電流記憶部
165 基準増大量記憶部

Claims (9)

  1. 二次電池の残容量を算出する残容量算出装置であって、
    前記二次電池の通電電流を計測する電流計測手段と、
    前記二次電池の電圧を計測する電圧計測手段と、
    前記二次電池の残容量を算出する残容量算出手段と、
    前記電流計測手段により計測された通電電流を基に、予め定められた二次電池の予測電圧を特定し、前記電圧計測手段により計測された二次電池の電圧が特定した予測電圧以下という容量補正条件を満たす場合、前記残容量算出手段により算出された二次電池の残容量に代えて、前記予測電圧に対して予め定められた残容量を前記二次電池の残容量として特定する容量補正手段と、
    前記電流計測手段により計測された通電電流を基に、前記通電電流が急激に変化したか否かを判定する変化量判定手段とを備え、
    前記容量補正手段は、前記変化量判定手段により通電電流が急激に変化したと判定された場合、急激に変化したと判定されてから前記二次電池の電圧が追従するまでの所定の追従期間が経過するまで、前記容量補正条件の判定を行わず、前記追従期間が経過したときに前記容量補正条件の判定を行い、前記容量補正条件を満たすと判定した場合、前記予測電圧に対して予め定められた残容量を前記二次電池の残容量として特定することを特徴とする残容量算出装置。
  2. 前記変化量判定手段は、前記電流計測手段により計測された通電電流が急激に減少したか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の残容量算出装置。
  3. 前記変化量判定手段は、前記追従期間が経過したときの通電電流が所定の下限電流よりも低いか否かを判定し、
    前記容量補正手段は、前記変化量判定手段により、前記追従期間が経過したときの通電電流が前記下限電流よりも低いと判定された場合、容量補正条件の判定を行わない期間を延長するために予め定められた延長追従期間の計時を開始し、前記延長追従期間が経過したときに、前記二次電池の電圧が前記予測電圧以下か否かの判定を行うことを特徴とする請求項2記載の残容量算出装置。
  4. 前記変化量判定手段は、放電電流が急激に増大するか否かを判定し、
    前記容量補正手段は、前記延長追従期間の計時中に、前記変化量判定手段により通電電流が急激に増大したと判定されたとき、前記容量補正条件の判定を行うことを特徴とする請求項3記載の残容量算出装置。
  5. 前記容量補正手段は、
    前記二次電池の電圧が前記容量補正条件を満たしたときに計時を開始し、
    所定の容量補正判定期間を計時するまで、前記二次電池の電圧が前記容量補正条件を満たしていた場合に、前記予測電圧に対して予め定められた残容量を前記二次電池の残容量として特定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の残容量算出装置。
  6. 前記容量補正手段は、
    前記容量補正判定期間の計時中に、前記変化量判定手段により通電電流が下限電流より低いと判定された場合、前記容量補正判定期間の計時を一旦停止すると共に前記延長追従期間及び通電電流が急激に増大するか否かを判定するために予め設けられた期間である増大判定期間の計時を開始し、
    前記増大判定期間の計時中に、前記変化量判定手段により前記通電電流が急激に増大したと判定された場合、前記容量補正判定期間の計時を一旦停止したときの時刻から再開することを特徴とする請求項5記載の残容量算出装置。
  7. 前記二次電池の温度を計測する温度計測手段を更に備え、
    前記予測電圧は、前記温度計測手段により計測された温度と前記電流計測手段により計測された通電電流とに対して予め定められているものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の残容量算出装置。
  8. 前記通電電流は放電電流であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の残容量算出装置。
  9. 二次電池と、
    前記二次電池の通電電流を計測する電流計測手段と、
    前記二次電池の電圧を計測する電圧計測手段と、
    前記二次電池の残容量を算出する残容量算出手段と、
    前記電流計測手段により計測された通電電流を基に、予め定められた二次電池の予測電圧を特定し、前記電圧計測手段により計測された二次電池の電圧が特定した予測電圧以下という容量補正条件を満たす場合、前記残容量算出手段により算出された二次電池の残容量に代えて、前記予測電圧に対して予め定められた残容量を前記二次電池の残容量として特定する容量補正手段と、
    前記電流計測手段により計測された通電電流を基に、前記通電電流が急激に変化したか否かを判定する変化量判定手段とを備え、
    前記容量補正手段は、前記変化量判定手段により通電電流が急激に変化したと判定された場合、急激に変化したと判定されてから前記二次電池の電圧が追従するまでの所定の追従期間が経過するまで、前記容量補正条件の判定を行わず、前記追従期間が経過したときに前記容量補正条件の判定を行い、前記容量補正条件を満たすと判定した場合、前記予測電圧に対して予め定められた残容量を前記二次電池の残容量として特定することを特徴とする電池パック。
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