JP2007132187A - 内燃機関の吸気制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸気制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007132187A
JP2007132187A JP2005322982A JP2005322982A JP2007132187A JP 2007132187 A JP2007132187 A JP 2007132187A JP 2005322982 A JP2005322982 A JP 2005322982A JP 2005322982 A JP2005322982 A JP 2005322982A JP 2007132187 A JP2007132187 A JP 2007132187A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
variable valve
intake
valve mechanism
internal combustion
combustion engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005322982A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4650219B2 (ja
Inventor
Yutaro Minami
南  雄太郎
Hiroshi Iwano
岩野  浩
Hiroshi Oba
大羽  拓
Hisanori Onoda
尚徳 小野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2005322982A priority Critical patent/JP4650219B2/ja
Publication of JP2007132187A publication Critical patent/JP2007132187A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4650219B2 publication Critical patent/JP4650219B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】吸気弁のリフト特性を可変制御することで吸入空気量を制御する場合に、多気筒内燃機関における吸入空気量の気筒間ばらつきを抑制する。
【解決手段】吸気弁のリフト・作動角を拡大・縮小させる第1可変動弁機構とリフトの中心角を遅進させる第2可変動弁機構とによって吸気弁のリフト特性ひいては吸入空気量を制御する。第1可変動弁機構は、一つのアクチュエータによって全気筒のリフト・作動角が一斉に変化する。♯1気筒のリフト(B10)が他の気筒のリフトより相対的に小さい場合、第1可変動弁機構VELの目標値を補正する所定の高さ・幅の補正パルス(A11)を所定のタイミングで出力することで、アクチュエータの実位置がA21のように補正され、♯1気筒のリフトが拡大(B11)する。ばらつきが許容範囲内となるまで、補正パルスが大きくなる(A12)。
【選択図】図8

Description

この発明は、内燃機関のシリンダ内に吸入される吸入空気量を制御する吸気制御装置に関し、特に、吸気弁のバルブリフト特性の可変制御によって吸入空気量の制御を達成するようにした内燃機関の吸気制御装置に関する。
ガソリン機関においては、一般に吸気通路中に設けたスロットル弁の開度制御によって吸気量を制御しているが、良く知られているように、この種の方式では、特にスロットル弁開度の小さな中低負荷時におけるポンピングロスが大きい、という問題がある。これに対し、吸気弁の開閉時期やリフト量を変化させることで、スロットル弁に依存せずに吸気量を制御しようとする試みが以前からなされており、この技術を利用して、ディーゼル機関と同様に吸気系にスロットル弁を具備しないいわゆるスロットルレスの構成を実現することが提案されている。
特許文献1には、本出願人が先に提案した吸気弁のリフト量および作動角さらにはそのリフトの中心角を連続的に可変制御し得る可変動弁機構が開示されている。この種の可変動弁機構によれば、上述のように、スロットル弁の開度制御に依存せずにシリンダ内に流入する空気量を可変制御することが可能であり、特に負荷の小さな領域において、いわゆるスロットルレス運転ないしはスロットル弁の開度を十分に大きく保った運転を実現でき、ポンピングロスの大幅な低減が図れる。
特開2001−263105号公報
しかしながら、上記のように吸気弁のリフト特性の可変制御でもって吸入空気量を制御する場合、吸入空気量が少ないアイドル時には必要な吸気弁開口面積が非常に小さくなるため、僅かなリフト特性のばらつきが吸入空気量に大きく影響し、特に、多気筒内燃機関においては、気筒間のリフト特性のばらつきによって各気筒の発生トルクのばらつきや回転変動が生じる、という問題がある。
この発明は、請求項1のように、内燃機関の複数気筒の吸気弁のリフト特性を同時にかつ連続的に変化させる可変動弁機構を備え、この可変動弁機構の制御位置を可変制御することにより内燃機関の出力する負荷を制御する内燃機関の吸気制御装置において、複数気筒の中の特定気筒の吸気弁のリフト特性を相対的に変更する特定気筒リフト特性変更手段を有することを特徴としている。
上記特定気筒リフト特性変更手段は、例えば、上記可変動弁機構の制御位置をサイクル毎に補正することで、特定気筒のリフト特性を変更する。
このように特定気筒のリフト特性を変更することで、吸入空気量を変更したい気筒のみ吸入空気量を変更でき、気筒間の吸入空気量のばらつきを抑えることができる。
請求項3の発明では、上記可変動弁機構は、複数気筒に共通のアクチュエータに、バルブスプリング反力に起因した反力がその制御位置に応じて作用する機械的な構成であり、上記特定気筒リフト特性変更手段は、特定気筒に対する吸入空気量要求補正量と現在の可変動弁機構位置とに応じて、可変動弁機構目標位置の補正タイミングおよび補正量を決定する。
より具体的な請求項4の発明では、現在の可変動弁機構位置が、上記反力が大となる位置であるほど、可変動弁機構目標位置の補正タイミングを早くするとともに、その補正量を大きくする。
すなわち、上記可変動弁機構は、例えばリフト量が大となるほどアクチュエータに作用する反力が大となり、その応答性が低下するが、上記構成では、反力の大小による可変動弁機構の応答性違いを考慮に入れた補正ができ、確実に吸入空気量要求補正量を実現できる。
請求項5の発明では、上記特定気筒リフト特性変更手段は、所定の条件を満たすように、吸入空気量要求補正量に対する可変動弁機構目標位置の補正パターンを設定することを特徴とする。
より具体的な請求項6の発明では、特定気筒の吸気弁開時期が所定の制限値よりも遅角側であることを上記の条件とする。
このように吸気弁開時期が所定の制限値よりも常に遅角側になるように可変動弁機構目標位置の補正パターンを設定することにより、燃焼安定性が悪化することを防止できる。
上記制限値は、例えば請求項7のように、特定気筒の排気弁閉時期により定まる。つまり、バルブオーバラップが燃焼安定性を確保できる範囲になるように可変動弁機構目標位置の補正パターンを設定するので、燃焼安定性が悪化することを防止できる。
この発明によれば、例えば可変動弁機構の制御位置をサイクル毎に補正することで、複数気筒の中の特定気筒の吸気弁のリフト特性を相対的に変更するので、各気筒の吸入空気量のばらつきを抑制でき、アイドル時の回転変動や空燃比の気筒間ばらつきなどを抑制できる。
図1は、この発明に係る内燃機関の吸気制御装置のシステム構成を示す構成説明図であって、内燃機関1は、吸気弁3と排気弁4とを有し、かつ吸気弁3の動弁機構として、吸気弁3のリフト・作動角を連続的に拡大・縮小させることが可能な第1可変動弁機構(VEL)5および作動角の中心角を連続的に遅進させることが可能な第2可変動弁機構(VTC)6を備えている。また、吸気通路7には、モータ等のアクチュエータにより開度が制御される絞り弁2が設けられている。ここで、上記絞り弁2は、吸気通路7内に、ブローバイガスの処理などのために必要な僅かな負圧(例えば−50mmHg)を発生させるために用いられており、吸入空気量の調整は、上記第1、第2可変動弁機構5、6により吸気弁3のリフト特性を変更することで行われる。より詳しくは、所定の低負荷側の領域(第1の領域)では、吸入負圧が一定(例えば−50mmHg)となるように絞り弁2の開度が制御される。そして、この一定の負圧を発生させながらリフト特性の変更で実現できる最大負荷を要求負荷が超える高負荷側の領域(第2の領域)では、その限界となる点のリフト特性に固定され、負荷、例えばアクセル開度APOの増加に伴い、絞り弁2の開度がさらに増加する。つまり、ある負荷までは比較的弱い吸入負圧を維持しつつ吸気弁3のリフト特性を変更することで吸入空気量の調整が行われ、全開領域に近い高負荷側の領域では、吸入負圧を減少させることによって、吸入空気量の調整が行われる。
これらの第1、第2可変動弁機構5、6および絞り弁2は、コントロールユニット10によって制御されている。
また、燃料噴射弁8が吸気通路7に配置されており、上記のように吸気弁3もしくは絞り弁2により調整された吸入空気量に応じた量の燃料が、この燃料噴射弁8から噴射される。従って、内燃機関1の出力は、第1の領域では、第1、第2可変動弁機構5、6により吸入空気量を調整することによって制御され、第2の領域では、絞り弁2により吸入空気量を調整することによって制御される。
上記のコントロールユニット10は、運転者により操作されるアクセルペダルに設けられたアクセル角度センサ11からのアクセル開度信号APOと、エンジン回転数センサ12からのエンジン回転数信号Neと、吸入空気量センサ13からの吸入空気量信号と、を受け取り、これらの信号に基づいて、燃料噴射量、点火時期、第1可変動弁機構目標角度、第2可変動弁機構目標角度をそれぞれ演算する。そして、要求の燃料噴射量および点火時期を実現するように燃料噴射弁8および点火プラグ9を制御するとともに、第1可変動弁機構目標角度、第2可変動弁機構目標角度を実現するための制御信号を、第1可変動弁機構5のアクチュエータおよび第2可変動弁機構6のアクチュエータへそれぞれ出力する。
ここで、上記第1可変動弁機構5および第2可変動弁機構6は、その機械的な構成は公知であり、例えば上述した特許文献1に記載の装置と同様の構成を有している。従って、その詳細な説明は省略するが、上記第1可変動弁機構5は、複数気筒に共通の制御軸の回動位置を電動モータからなるアクチュエータによって変化させることで、複数気筒の吸気弁3のリフト・作動角が一斉に変化するようにしたカム機構を利用した構成であり、吸気弁3はバルブスプリング反力に抗して押し開かれるので、リフト・作動角が大となるほどアクチュエータに作用する反力が大となる特性を有している。
なお、本実施例では、リフト・作動角を変化させる第1可変動弁機構と中心角を変化させる第2可変動弁機構とを備えているが、本発明は、可変動弁機構が1つの場合でも同様に適用でき、また種々の形式の可変動弁機構を利用することができる。
図2は、本発明の制御の内容、特に、アイドル時における第1可変動弁機構5の目標値を算出する処理を概略的に示したフローチャートである。この実施例は、複数気筒の吸気弁3のリフト・作動角を同時に可変制御している第1可変動弁機構5(つまり1つのアクチュエータ)のアイドル時の目標位置つまりアイドル時基本目標位置に、回転同期の補正パルスを追加することにより、特定気筒のリフト・作動角を他の気筒に対して変化させ、全気筒の吸入空気量を揃えるようにしたものである。
まず、目標アイドルエンジン回転数等から第1可変動弁機構アイドル時基本目標位置を算出する(ステップ01)。そして、例えば気筒間のエンジン回転数ばらつきを検出し、これから、各気筒の吸入空気量偏差を算出する(ステップ02)。次に、例えば排気弁閉時期との関係から燃焼安定性限界となる吸気弁開時期制限値を算出し(ステップ03)、補正後の吸気弁開時期がこの吸気弁開時期制限値より進角側にならないように、各気筒の第1可変動弁機構補正パルスを算出する(ステップ04)。このステップ04で算出した補正パルスを各々の気筒に対応したタイミングで第1可変動弁機構アイドル時基本目標位置に追加することにより、最終的な第1可変動弁機構目標位置を算出する(ステップ05)。
図3は、この実施例の制御の内容を機能ブロック図として示したものである。なお、対象とする内燃機関は直列4気筒機関であって、1つの第1可変動弁機構5(つまり1つのアクチュエータ)ですべての気筒の吸気弁3のリフト・作動角を可変制御している。また、以下の説明において、「♯n」は気筒番号を意味し、n=1〜4である。
図3において、tNEは目標アイドルエンジン回転数、tQは目標吸入空気量、NEは実際のエンジン回転数、であり、これらに基づいて、第1可変動弁機構アイドル時基本目標位置演算部101において、全気筒に共通な第1可変動弁機構アイドル時基本目標位置tVEL0が算出される。そして、目標アイドルエンジン回転数tNEと各気筒毎のエンジン回転数NEとに基づいて、各気筒吸入空気量偏差演算部102において各気筒の吸入空気量偏差ΔQ♯nがそれぞれ算出される。なお、各気筒の膨張行程における微小区間でのエンジン回転数に着目することで、各気筒毎にエンジン回転数NEを求めることができる。
また、目標吸入空気量tQとエンジン回転数NEと排気弁閉時期EVCとに基づいて、吸気弁開時期制限値演算部103において吸気弁開時期制限値IVOLIMITを算出する。この実施例では、吸気弁開時期制限値IVOLIMITは、全気筒で共通である。そして、第1可変動弁機構アイドル時基本目標位置tVEL0と吸気弁開時期制限値IVOLIMITと各気筒の圧縮TDC信号TDCCOMP♯nと気筒毎の吸入空気量偏差ΔQ♯nとに基づいて、各気筒毎の第1可変動弁機構補正パルス♯n演算部111〜114において、各気筒の第1可変動弁機構補正パルスPULSE♯nをそれぞれ算出する。これら各気筒の第1可変動弁機構補正パルスPULSE♯n(n=1〜4)を加算点104において足し合わせてなる第1可変動弁機構補正パルスPULSEを、加算点105において、第1可変動弁機構アイドル時基本目標位置tVEL0に加えることにより、第1可変動弁機構目標位置tVELが算出される。第1可変動弁機構5のアクチュエータは、この第1可変動弁機構目標位置tVELへ向かって制御され、これにより、1つのアクチュエータでもって、各気筒個別に吸気弁3のリフト特性が変更される。
図4は、図3で示す機能ブロック図におけるある気筒(♯n気筒)の第1可変動弁機構補正パルス♯n演算部111〜114の詳細を示したものである。図示するように、♯n気筒の吸入空気量偏差ΔQ♯nに符号201で示すタイミングゲインGAIN_Tをかけてタイミング補正量HOS_Tnを算出し、これを符号202で示すように順次その前回値に加え、かつ符号203のように絶対値としたものを、補正パルスタイミング初期値演算部204が出力する補正パルスタイミング初期値T0_PULSEから減じて、基本補正パルスタイミングT_PULSE0nを算出する。
また、♯n気筒の吸入空気量偏差ΔQ♯nに、高さゲイン演算部205が出力する高さゲインGAIN_Hをかけて高さ補正量HOS_Hnを算出し、これを符号206で示すように順次その前回値に加えて補正パルス高さH_PULSEnを算出する。同様に、♯n気筒の吸入空気量偏差ΔQ♯nに、幅ゲイン演算部207が出力する幅ゲインGAIN_Wをかけて幅補正量HOS_Wnを算出し、これを符号208で示すように順次その前回値に加え、かつ符号209のように絶対値として補正パルス幅W_PULSEnを算出する。
以上のように算出した基本補正パルスタイミングT_PULSE0nと補正パルス高さH_PULSEnと補正パルス幅W_PULSEnとに基づいて、吸気弁開時期推定部210において吸気弁開時期IVO♯nを推定する。そして、これを比較部211で吸気弁開時期制限値IVOLIMITと比較して、IVO♯n≧IVOLIMIT(吸気弁開時期が吸気弁開時期制限値よりも遅角側)であれば、選択部212において、基本補正パルスタイミングT_PULSE0nを補正パルスタイミングT_PULSEnとし、そうでなければ、補正パルスタイミング前回値を補正パルスタイミングT_PULSEnとする(つまり、補正パルスタイミングを早めない)。
次に、圧縮上死点信号TDCCOMP♯nと補正パルスタイミングT_PULSEnと補正パルス高さH_PULSEnと補正パルス幅W_PULSEnとに基づいて、補正パルス♯n波形生成部213において、♯n気筒の補正パルスPULSE♯nを算出する。
ここで、上記の補正パルスタイミング初期値T0_PULSE、高さゲインGAIN_H、および幅ゲインGAIN_Wは、それぞれ前述した第1可変動弁機構アイドル時基本目標位置tVEL0に基づいて、テーブル検索により算出される。すなわち、補正パルスタイミング初期値T0_PULSEは、補正パルスタイミング初期値演算部204において、図5(a)に示す補正パルスタイミング初期値算出テーブルを用いて算出され、高さゲインGAIN_Hは、高さゲイン演算部205において、図5(b)に示す高さゲイン算出テーブルを用いて算出され、幅ゲインGAIN_Wは、幅ゲイン演算部207において、図5(c)に示す幅ゲイン算出テーブルを用いて算出される。なお、本実施例では、これらを第1可変動弁機構アイドル時基本目標位置tVEL0のみから算出しているが、タイミングゲインGAIN_Tも含め、エンジン回転数によっても変更する構成としても良い。
図6は、図4に示したブロック図における補正パルス♯n波形生成部213の詳細を示したタイムチャートであり、(a)圧縮上死点信号、(b)補正パルス、の変化を示している。(a)の符号A1で示す♯n気筒の圧縮上死点信号TDCCOMP♯nを基準にして、(b)の符号B4で示す♯n気筒の補正パルスが出力されるが、この補正パルスB4は、(b)の符号B1、B2、B3で示す大きさが、それぞれ図4で算出した補正パルスタイミングT_PULSEn、補正パルス高さH_PULSEn、補正パルス幅W_PULSEnとなるように出力される。ここで、(b)の符号B0で示す大きさは、補正パルスタイミング初期値T0_PULSEである。
次に、図7は、この実施例によるアイドル時定常状態の作用を示すタイムチャートである。これは、一例として、♯1気筒の吸気弁リフトにばらつきが生じて♯1気筒の吸入空気量が他の気筒(♯2〜♯4)の吸入空気量より少ない場合の補正の様子を表しており、(a)各気筒の膨張行程におけるエンジン回転数NEの所定サイクル平均、(b)各気筒の補正パルスタイミングT_PULSE、(c)各気筒の補正パルス高さH_PULSE、(d)各気筒の補正パルス幅W_PULSE、の変化を示している。
(a)の符号A1の実線は、♯1気筒の膨張行程におけるエンジン回転数の所定サイクル平均(つまり♯1気筒のエンジン回転数)の変化を示し、同様に、A2、A3、A4の実線は、それぞれ、♯2気筒、♯3気筒、♯4気筒の膨張行程におけるエンジン回転数の所定サイクル平均(つまり♯2〜♯4気筒のエンジン回転数)を示す。なお、この図の例では、♯1気筒のみに補正が加えられるので、その回転数が変化し、他方、♯2〜♯4気筒は補正されないため、回転数は一定である。また、(a)の符号A5の点線は、目標エンジン回転数を表し、A6の点線およびA7の点線は、許容範囲つまり、ばらつき正常判定となる上限回転数および下限回転数をそれぞれ表している。そして、時間t1から第1可変動弁機構目標位置補正を開始するものとする。ここで、所定サイクルの時間は、t2−t1(=t3−t2)である。
時間t1までの♯1気筒のエンジン回転数は(a)の符号A11で示す値であり、(a)の符号A7で示すばらつき正常判定となる下限回転数を下回っているため、ばらつきありと判定される。従って、(a)の符号A5で示す目標エンジン回転数からの偏差((a)の符号A01で示す)に対応した♯1気筒の吸入空気量偏差ΔQ♯1(目標エンジン回転数≧♯1気筒のエンジン回転数、の場合に正とし、目標エンジン回転数<♯1気筒のエンジン回転数、の場合に負とする)に応じて、♯1気筒の第1可変動弁機構補正パルスパターン(補正パルスタイミングT_PULSE♯1、補正パルス高さH_PULSE♯1、補正パルス幅W_PULSE♯1)が算出される。つまり、時間t1に、♯1気筒の補正パルスタイミングは、(b)の符号B0で示す補正パルスタイミング初期値から(b)の符号B11で示す値へと変更され、同様に、♯1気筒の補正パルス高さと補正パルス幅は、それぞれ(c)の符号C11で示す値、(d)の符号D11で示す値、となる。その結果、時間t1からの所定サイクル期間(時間t1〜t2)の♯1気筒のエンジン回転数は、(a)の符号A12で示す値となる。しかし、この符号A12のエンジン回転数は、やはり(a)の符号A7の下限回転数を下回っているため、再度ばらつきありと判定され、(a)の符号A5で示す目標エンジン回転数からの偏差((a)の符号A02で示す)に対応した♯1気筒の吸入空気量偏差ΔQ♯1に応じて、補正パルスタイミングT_PULSE♯1、補正パルス高さH_PULSE♯1、補正パルス幅W_PULSE♯1、が算出される。これらは、それぞれ(b)の符号B12で示す値、(c)の符号C12で示す値、(d)の符号D12で示す値、となる。その結果、時間t2からの所定サイクル期間(時間t2〜t3)の♯1気筒のエンジン回転数は(a)の符号A13で示す値となり、(a)の符号A7で示すばらつき正常判定となる下限回転数を上回るため、ばらつきは正常範囲内と判定され、時間t3以降は、♯1気筒の第1可変動弁機構補正パルスパターンを変更しない。
このようにして、♯1気筒の補正パルスタイミングT_PULSE♯1、補正パルス高さH_PULSE♯1、補正パルス幅W_PULSE♯1は、それぞれ(b)の符号B1で示す実線、(c)の符号C1で示す実線、(d)の符号D1で示す実線のように変化する。一方、♯2〜♯4気筒のエンジン回転数は、ばらつき正常判定となる上限値と下限値の範囲内にあるので、補正は行わず、各々の気筒の補正パルスタイミングT_PULSE♯2〜4、補正パルス高さH_PULSE♯2〜4、補正パルス幅W_PULSE♯2〜4は、それぞれ(b)の符号B2で示す実線、(c)の符号C2で示す実線、(d)の符号D2で示す実線のように一定値となる。
図8は、図7のタイムチャートを、♯1気筒の圧縮上死点から1サイクルずつクランク角度で整理したものであり、(a)第1可変動弁機構位置VEL、(b)吸気弁リフト量、(c)モータリングでの筒内圧、の変化を示している。横軸はクランク角度であり、符号D1、D2、D3、D4、D5で示すクランク角度は、それぞれ♯1気筒の圧縮上死点、下死点、上死点、下死点、圧縮上死点であり、符号D6、D7、D8、D9で示す期間は、それぞれ♯1気筒の膨張行程、排気行程、吸気行程、圧縮行程である。
図7の時間t1以前は第1可変動弁機構目標位置補正を行う前なので、第1可変動弁機構目標位置は、(a)の符号A0で示す第1可変動弁機構アイドル時基本目標位置で一定であり、♯1〜♯4気筒の吸気弁のリフトカーブは、それぞれ(b)の符号B10、B2、B3、B4で示す線となる。また、♯1〜♯4気筒のモータリング時筒内圧は、それぞれ(c)の符号C10、C2、C3、C4で示す実線となる。このとき、ばらつきにより♯1気筒のリフトカーブだけ他気筒のリフトカーブよりもリフト・作動角が小さくなっており、♯1気筒の圧縮上死点での筒内圧(最大筒内圧)は、他気筒の最大筒内圧よりも(c)の符号C01で示す分だけ小さくなっている。つまり、♯1気筒の吸入空気量が相対的に少ない。なお、♯2〜♯3気筒の吸入空気量の差は小さいため、図では省略している。
図7の時間t1〜t2では、図7で示したように♯1気筒の第1可変動弁機構補正パターンが算出されるため、第1可変動弁機構目標位置tVELは、(a)の符号A11で示す実線のように補正され、これに伴って、第1可変動弁機構実位置は、(a)の符号A21で示す実線のように変化する。その結果、♯1気筒のリフトカーブは、(b)の符号B11で示す実線のように変化し、♯1気筒の筒内圧は、(c)の符号C11で示す実線のようになる。従って、♯1気筒の吸入空気量は改善されるが、まだ、♯1気筒の最大筒内圧は、他気筒の最大筒内圧よりも(c)の符号C02で示す分だけ小さい。
図7の時間t2〜t3では、図7で示したように♯1気筒の第1可変動弁機構補正パターンが算出されて、第1可変動弁機構目標位置tVELは、(a)の符号A12で示す実線のように補正され、第1可変動弁機構実位置は、(a)の符号A22で示す実線のように変化する。その結果、♯1気筒のリフトカーブは、(b)の符号B12で示す実線のように変化し、♯1気筒の筒内圧は(c)の符号C12で示す実線のようになり、♯1気筒の吸入空気量は改善されて気筒間ばらつきが解消される。
なお、本実施例では、各気筒の吸入空気量偏差を、目標エンジン回転数からの各気筒のエンジン回転数の偏差に応じて定めているが、目標エンジン回転数ではなく、ばらつきのない気筒(図7の例では♯2〜♯4気筒)のエンジン回転数の平均値としても良い。また、各気筒の筒内圧を検出できるセンサを備えている場合には、各気筒の筒内圧から吸入空気量偏差を推定しても良い。
本発明に係る内燃機関の吸気制御装置のシステム構成を示す構成説明図。 アイドル時における第1可変動弁機構の目標値算出処理を示すフローチャート。 この制御の機能ブロック図。 第1可変動弁機構補正パルス♯n演算部の詳細を示す機能ブロック図。 補正パルスタイミング初期値の特性(a)、高さゲインの特性(b)、および幅ゲインの特性(c)を示す特性図。 第1可変動弁機構補正パルスの波形の例を示すタイムチャート。 アイドル時における本実施例の作用を示すタイムチャート。 本実施例の補正の作用をクランク角度で整理して示すタイムチャート。
符号の説明
2…絞り弁
5…第1可変動弁機構
6…第2可変動弁機構
10…コントロールユニット
11…アクセル開度センサ

Claims (8)

  1. 内燃機関の複数気筒の吸気弁のリフト特性を同時にかつ連続的に変化させる可変動弁機構を備え、この可変動弁機構の制御位置を可変制御することにより内燃機関の出力する負荷を制御する内燃機関の吸気制御装置において、
    複数気筒の中の特定気筒の吸気弁のリフト特性を相対的に変更する特定気筒リフト特性変更手段を有することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 上記特定気筒リフト特性変更手段は、上記可変動弁機構の制御位置をサイクル毎に補正することで、特定気筒のリフト特性を変更することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気制御装置。
  3. 上記可変動弁機構は、複数気筒に共通のアクチュエータに、バルブスプリング反力に起因した反力がその制御位置に応じて作用する機械的な構成であり、
    上記特定気筒リフト特性変更手段は、特定気筒に対する吸入空気量要求補正量と現在の可変動弁機構位置とに応じて、可変動弁機構目標位置の補正タイミングおよび補正量を決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の吸気制御装置。
  4. 現在の可変動弁機構位置が、上記反力が大となる位置であるほど、可変動弁機構目標位置の補正タイミングを早くするとともに、その補正量を大きくすることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の吸気制御装置。
  5. 上記特定気筒リフト特性変更手段は、所定の条件を満たすように、吸入空気量要求補正量に対する可変動弁機構目標位置の補正パターンを設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の吸気制御装置。
  6. 特定気筒の吸気弁開時期が所定の制限値よりも遅角側であることを上記の条件とすることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の吸気制御装置。
  7. 上記制限値は、特定気筒の排気弁閉時期により定まることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の吸気制御装置。
  8. 上記可変動弁機構は、複数気筒に共通の電動アクチュエータの制御位置に応じて、吸気弁のリフト・作動角が連続的に増減変化する構成であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の内燃機関の吸気制御装置。
JP2005322982A 2005-11-08 2005-11-08 内燃機関の吸気制御装置 Expired - Fee Related JP4650219B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005322982A JP4650219B2 (ja) 2005-11-08 2005-11-08 内燃機関の吸気制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005322982A JP4650219B2 (ja) 2005-11-08 2005-11-08 内燃機関の吸気制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007132187A true JP2007132187A (ja) 2007-05-31
JP4650219B2 JP4650219B2 (ja) 2011-03-16

Family

ID=38154064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005322982A Expired - Fee Related JP4650219B2 (ja) 2005-11-08 2005-11-08 内燃機関の吸気制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4650219B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009013864A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2009144582A (ja) * 2007-12-13 2009-07-02 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2010024977A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Hitachi Ltd 内燃機関の診断制御装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001263105A (ja) * 2000-03-23 2001-09-26 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の吸気弁駆動制御装置
JP2004084513A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Denso Corp 内燃機関の制御装置
JP2004197630A (ja) * 2002-12-18 2004-07-15 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2004308611A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Denso Corp 内燃機関の可変バルブ制御装置
JP2004332671A (ja) * 2003-05-12 2004-11-25 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の可変動弁装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001263105A (ja) * 2000-03-23 2001-09-26 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の吸気弁駆動制御装置
JP2004084513A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Denso Corp 内燃機関の制御装置
JP2004197630A (ja) * 2002-12-18 2004-07-15 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2004308611A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Denso Corp 内燃機関の可変バルブ制御装置
JP2004332671A (ja) * 2003-05-12 2004-11-25 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の可変動弁装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009013864A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2009144582A (ja) * 2007-12-13 2009-07-02 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2010024977A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Hitachi Ltd 内燃機関の診断制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4650219B2 (ja) 2011-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5103459B2 (ja) エンジンの制御装置
US8594905B2 (en) Control system for internal combustion engine
JP2009068388A (ja) 内燃機関の制御装置
JPWO2010073411A1 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2013144946A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2004239151A (ja) 内燃機関の制御装置
US7447586B2 (en) Valve characteristic control apparatus for internal combustion engine
JP6462311B2 (ja) エンジンの制御装置
JP4650219B2 (ja) 内燃機関の吸気制御装置
JP4816580B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2004052620A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4827867B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4841382B2 (ja) 内燃機関
JP5357848B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2006057573A (ja) 内燃機関の吸気制御装置
JP5026499B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4105019B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5253239B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4127075B2 (ja) 内燃機関の吸気弁駆動制御装置
JP4178881B2 (ja) 内燃機関
JP2008202461A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP7421687B2 (ja) 内燃機関制御装置及び内燃機関制御方法
JP6815534B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5439228B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4254261B2 (ja) 内燃機関の吸気弁駆動制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100511

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100921

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101008

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees