JP2007122770A - 半導体記憶装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】仮想接地方式であるにもかかわらず、アレイの分割が不要で小型化が可能な半導体記憶装置を提供すること。
【解決手段】同一のワード線WLに接続され、かつ、仮想接地方式でビット線BL1、BL2、BL3、・・・に接続された複数の不揮発性のメモリセルMC1、MC2、MC3、・・・のうち、2個に対して1個の割合で読み出しを行う。第1ビット線BL1、BL5、BL9、・・・にGND電圧を印加すると共に、第2及び第4ビット線BL2、BL4、BL6、BL8、・・・にΔVの初期電圧をプリチャージし、かつ、第3ビット線BL3、BL7、BL11、・・・に2ΔVの初期電圧をプリチャージする。読み出しを行う第2及び第4ビット線BL2、BL4、BL6、BL8、・・・の電位について、読み出しセルMC1、MC4、MC5、・・・が書き込み状態の場合と消去状態の場合との間の電位差を増大して、読み出しマージンを増大できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、不揮発性メモリセルを備える半導体記憶装置に関し、より詳しくは、仮想接地方式でビット線に接続されて共通のワード線に接続された複数のメモリセルに対して、同時に複数個のメモリセルの読み出しを行う半導体記憶装置に関する。
近年、携帯電話やデジタルカメラなどのデータストレージ用、あるいは、コードストレージ用の半導体記憶装置として、電源の切断や電池の消耗によっても記憶情報が消えない不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリ)が多用されている。
これらの半導体記憶装置としては、記憶容量を削減することなく小型化を行うために、メモリセルのアレイ構成に仮想接地方式を採用しているものが多い。しかし、仮想接地方式を採用した場合、同一ワード線で選択される隣接メモリセルが互いにビット線を共用するので、読み出しを行うメモリセルに、隣接メモリセルから電流が流れ込む。したがって、隣接メモリセルの状態(プログラムかイレースか)によって、読み出しを行うメモリセルを流れる読み出し電流が干渉を受け、読み出しマージンが少なくなっていた。
そこで、従来、アレイを幾つかの領域に分割し、各領域において仮想接地方式によってビット線で互いに接続されるメモリセルの個数を4個、8個又は16個等に抑え、このアレイの領域毎に、1個ずつメモリセルの情報の読み出し行う半導体記憶装置が提案されている(例えば特開2004−253115号公報:特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来の半導体記憶装置は、アレイを分割するための分離領域が必要になるので、この分離領域の設置によって大型化を招くという問題がある。
特開2004−253115号公報
そこで、本発明の課題は、仮想接地方式であるにもかかわらず、アレイの分割が不要で小型化が可能な半導体記憶装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の半導体記憶装置は、仮想接地方式でビット線が接続された不揮発性の複数のメモリセルを含むメモリセルアレイと、
同一のワード線に接続された上記複数のメモリセルのうち、読み出しを行う読み出しセルの一端に接続された第1ビット線に、放電電圧又は充電電圧を印加する放充電電圧印加回路と、
上記読み出しセルの他端及び上記読み出しセルに隣接する隣接セルの一端に接続された第2ビット線に、第1プリチャージ電圧を印加し、上記隣接セルの他端に接続された第3ビット線に、第2プリチャージ電圧を印加するプリチャージ電圧印加回路と
を備え、
上記第1ビット線に放電電圧が印加されるときは、上記第2プリチャージ電圧が第1プリチャージ電圧よりも高い一方、上記第1ビット線に充電電圧が印加されるときは、上記第2プリチャージ電圧が第1プリチャージ電圧よりも低いことを特徴としている。
上記構成によれば、上記読み出しセルの情報を読み出す際、上記放充電電圧印加回路によって、上記第1ビット線に放電電圧又は充電電圧が印加される。この第1ビット線に放電電圧が印加される場合、プリチャージ電圧印加回路によって第2ビット線に印加される第1プリチャージ電圧よりも、第3ビット線に印加される第2プリチャージ電圧の方が高い。一方、第1ビット線に充電電圧が印加される場合、プリチャージ電圧印加回路によって第2ビット線に印加される第1プリチャージ電圧よりも、第3ビット線に印加される第2プリチャージ電圧の方が低い。これにより、上記読み出しセルを流れる電流に対する隣接セルによる干渉が減少し、読み出しセルの読み出しマージンが増大する。したがって、この半導体記憶装置は、仮想接地方式を用いるにもかかわらず、メモリセルアレイの分割が不要になり、メモリセルアレイを分割するための分離領域が不要になるので、小型化とコストダウンを行うことができる。
本発明の他の側面による半導体記憶装置は、仮想接地方式でビット線に接続された複数の不揮発性のメモリセルを含むメモリセルアレイと、
同一のワード線に接続された上記複数のメモリセルのうち、読み出しを行う第1読み出しセルの一端と、読み出しを行う第2読み出しセルの他端とに接続された第1ビット線に、放電電圧又は充電電圧を印加する放充電電圧印加回路と、
上記第1読み出しセルの他端及び上記第1読み出しセルの他端側に隣接する第1隣接セルの一端に接続された第2ビット線に、第1プリチャージ電圧を印加し、上記第1隣接セルの他端に接続された第3ビット線に、第2プリチャージ電圧を印加し、上記第2読み出しセルの一端及び上記第2読み出しセルの一端側に隣接する第2隣接セルの他端に接続された第4ビット線に、第3プリチャージ電圧を印加し、上記第2隣接セルの一端に接続された第5ビット線に、第4プリチャージ電圧を印加するプリチャージ電圧印加回路と
を備え、
上記第1ビット線に放電電圧が印加されるときは、上記第2プリチャージ電圧が第1プリチャージ電圧よりも高く、かつ、上記第4プリチャージ電圧が第3プリチャージ電圧よりも高い一方、上記第1ビット線に充電電圧が印加されるときは、上記第2プリチャージ電圧が第1プリチャージ電圧よりも低く、かつ、上記第4プリチャージ電圧が第3プリチャージ電圧よりも低いことを特徴としている。
上記構成によれば、上記第1読み出しセル及び第2読み出しセルの情報を読み出す際、上記放充電電圧印加回路によって、上記第1ビット線に放電電圧又は充電電圧が印加される。この第1ビット線に放電電圧が印加される場合、プリチャージ電圧印加回路によって第2ビット線に印加される第1プリチャージ電圧よりも、第3ビット線に印加される第2プリチャージ電圧の方が高く、かつ、第4ビット線に印加される第3プリチャージ電圧よりも、第5ビット線に印加される第4プリチャージ電圧の方が高い。一方、第1ビット線に充電電圧が印加される場合、プリチャージ電圧印加回路によって第2ビット線に印加される第1プリチャージ電圧よりも、第3ビット線に印加される第2プリチャージ電圧の方が低く、かつ、第4ビット線に印加される第3プリチャージ電圧よりも、第5ビット線に印加される第4プリチャージ電圧の方が低い。これにより、上記第1及び第2読み出しセルに流れる電流に対する第1及び第2隣接セルによる干渉が減少し、第1及び第2読み出しセルの読み出しマージンが増大する。したがって、この半導体記憶装置は、仮想接地方式を用いるにもかかわらず、メモリセルアレイの分割が不要になり、メモリセルアレイを分割するための分離領域が不要になるので、小型化とコストダウンを行うことができる。
本発明の他の側面による半導体記憶装置は、仮想接地方式でビット線に接続された複数の不揮発性のメモリセルを含むメモリセルアレイと、
同一のワード線に接続された上記複数のメモリセルに接続された複数のビット線のうち、n本(nは4以上の偶数)毎に選択された第1ビット線に、この第1ビット線に接続されたメモリセルを読み出すための放電電圧又は充電電圧を印加する放充電電圧印加回路と、
上記第1ビット線に隣接する第2ビット線から第nビット線までに、順次第1乃至第(n−1)プリチャージ電圧を印加するプリチャージ電圧印加回路と
を備え、
上記第1ビット線に放電電圧が印加されるときは、上記第1乃至第(n/2)プリチャージ電圧がこの順に高く、上記第(n/2)乃至第(n−1)プリチャージ電圧がこの順に低く、かつ、上記第(n−1)プリチャージ電圧が上記放電電圧よりも高い一方、
上記第1ビット線に充電電圧が印加されるときは、上記第1乃至第(n/2)プリチャージ電圧がこの順に低く、上記第(n/2)乃至第(n−1)プリチャージ電圧がこの順に高く、かつ、上記第(n−1)プリチャージ電圧が上記充電電圧よりも低いことを特徴としている。
上記構成によれば、同一のワード線に接続された複数のメモリセルのうち、n本毎に選択された第1ビット線に一端又は他端が接続されたメモリセルの情報を読み出す際、上記第1ビット線に放充電電圧印加回路によって放電電圧又は充電電圧が印加される。この第1ビット線に放電電圧が印加される場合、第2ビット線から第nビット線までに順次印加される第1乃至第(n−1)プリチャージ電圧は、上記第1乃至第(n/2)プリチャージ電圧がこの順に高く、上記第(n/2)乃至第(n−1)プリチャージ電圧がこの順に低く、かつ、上記第(n−1)プリチャージ電圧が上記放電電圧よりも高い。一方、第1ビット線に充電電圧が印加される場合、上記第1乃至第(n/2)プリチャージ電圧がこの順に低く、上記第(n/2)乃至第(n−1)プリチャージ電圧がこの順に高く、かつ、上記第(n−1)プリチャージ電圧が上記充電電圧よりも低い。これにより、上記第1ビット線に接続されて読み出すべきメモリセル(読み出しセル)を流れる電流に対する他のメモリセルによる干渉が減少し、読み出しセルの読み出しマージンが増大する。したがって、この半導体記憶装置は、仮想接地方式を用いるにもかかわらず、メモリセルアレイの分割が不要になり、メモリセルアレイを分割するための分離領域が不要になるので、小型化とコストダウンを行うことができる。
本発明の他の側面による半導体記憶装置は、仮想接地方式でビット線に接続された複数の不揮発性のメモリセルを含むメモリセルアレイと、
同一のワード線に接続された上記複数のメモリセルに接続された複数のビット線のうち、n本(nは5以上の奇数)毎に選択された第1ビット線に、この第1ビット線に接続されたメモリセルを読み出すための放電電圧又は充電電圧を印加する放充電電圧印加回路と、
上記第1ビット線に隣接する第2ビット線から第nビット線までに、順次第1乃至第(n−1)プリチャージ電圧を印加するプリチャージ電圧印加回路と
を備え、
上記第1ビット線に放電電圧が印加されるときは、上記第1乃至第k(kは2以上(n−1)/2以下の自然数)プリチャージ電圧がこの順に高く、上記第k乃至第(n−k)プリチャージ電圧が互いに同一であり、上記第(n−k)乃至第(n−1)プリチャージ電圧がこの順に低く、かつ、上記第(n−1)プリチャージ電圧が上記放電電圧よりも高い一方、
上記第1ビット線に充電電圧が印加されるときは、上記第1乃至第kプリチャージ電圧がこの順に低く、上記第k乃至(n−k)プリチャージ電圧が互いに同一であり、上記第(n−k)乃至第(n−1)プリチャージ電圧がこの順に高く、かつ、上記第(n−1)プリチャージ電圧が上記充電電圧よりも低いことを特徴としている。
上記構成によれば、同一のワード線に接続された複数のメモリセルのうち、n本毎に選択された第1ビット線に一端又は他端が接続されたメモリセルの情報を読み出す際、上記第1ビット線に放充電電圧印加回路によって放電電圧又は充電電圧が印加される。この第1ビット線に放電電圧が印加される場合、第2ビット線から第nビット線までに順次印加される第1乃至第(n−1)プリチャージ電圧は、上記第1乃至第kプリチャージ電圧がこの順に高く、上記第k乃至第(n−k)プリチャージ電圧が互いに同一であり、上記第(n−k)乃至第(n−1)プリチャージ電圧がこの順に低く、かつ、上記第(n−1)プリチャージ電圧が上記放電電圧よりも高い。一方、第1ビット線に充電電圧が印加される場合、上記第1乃至第kプリチャージ電圧がこの順に低く、上記第k乃至(n−k)プリチャージ電圧が互いに同一であり、上記第(n−k)乃至第(n−1)プリチャージ電圧がこの順に高く、かつ、上記第(n−1)プリチャージ電圧が上記充電電圧よりも低い。これにより、上記第1ビット線に接続されて読み出すべきメモリセル(読み出しセル)を流れる電流に対する他のメモリセルによる干渉が減少し、読み出しセルの読み出しマージンが増大する。したがって、この半導体記憶装置は、仮想接地方式を用いるにもかかわらず、メモリセルアレイの分割が不要になり、メモリセルアレイを分割するための分離領域が不要になるので、小型化とコストダウンを行うことができる。
本発明の他の側面による半導体記憶装置は、仮想接地方式でビット線に接続された複数の不揮発性のメモリセルを含むメモリセルアレイと、
同一のワード線に接続された上記複数のメモリセルに接続された複数のビット線のうち、n本(nは6以上の偶数)毎に選択された第1ビット線に、この第1ビット線に接続されたメモリセルを読み出すための放電電圧又は充電電圧を印加する放充電電圧印加回路と、
上記第1ビット線に隣接する第2ビット線から第nビット線までに、順次第1乃至第(n−1)プリチャージ電圧を印加するプリチャージ電圧印加回路と
を備え、
上記第1ビット線に放電電圧が印加されるときは、上記第1乃至第k(kは2以上n/2−1以下の自然数)プリチャージ電圧がこの順に高く、上記第k乃至第(n−k)プリチャージ電圧が互いに同一であり、上記第(n−k)乃至第(n−1)プリチャージ電圧がこの順に低く、かつ、上記第(n−1)プリチャージ電圧が上記放電電圧よりも高い一方、
上記第1ビット線に充電電圧が印加されるときは、上記第1乃至第kプリチャージ電圧がこの順に低く、上記第k乃至(n−k)プリチャージ電圧が互いに同一であり、上記第(n−k)乃至第(n−1)プリチャージ電圧がこの順に高く、かつ、上記第(n−1)プリチャージ電圧が上記充電電圧よりも低いことを特徴としている。
上記構成によれば、同一のワード線に接続された複数のメモリセルのうち、n本毎に選択された第1ビット線に一端又は他端が接続されたメモリセルの情報を読み出す際、上記第1ビット線に放充電電圧印加回路によって放電電圧又は充電電圧が印加される。この第1ビット線に放電電圧が印加される場合、第2ビット線から第nビット線までに順次印加される第1乃至第(n−1)プリチャージ電圧は、上記第1乃至第k(kは2以上n/2−1以下の自然数)プリチャージ電圧がこの順に高く、上記第k乃至第(n−k)プリチャージ電圧が互いに同一であり、上記第(n−k)乃至第(n−1)プリチャージ電圧がこの順に低く、かつ、上記第(n−1)プリチャージ電圧が上記放電電圧よりも高い。一方、第1ビット線に充電電圧が印加される場合、上記第1乃至第kプリチャージ電圧がこの順に低く、上記第k乃至(n−k)プリチャージ電圧が互いに同一であり、上記第(n−k)乃至第(n−1)プリチャージ電圧がこの順に高く、かつ、上記第(n−1)プリチャージ電圧が上記充電電圧よりも低い。これにより、上記第1ビット線に接続されて読み出すべきメモリセル(読み出しセル)を流れる電流に対する他のメモリセルによる干渉が減少し、読み出しセルの読み出しマージンが増大する。したがって、この半導体記憶装置は、仮想接地方式を用いるにもかかわらず、メモリセルアレイの分割が不要になり、メモリセルアレイを分割するための分離領域が不要になるので、小型化とコストダウンを行うことができる。
一実施形態の半導体記憶装置は、上記第1ビット線に接続されて情報が読み出されるメモリセルに接続された他のビット線の容量値よりも、この他のビット線に接続されて上記情報が読み出されるメモリセルに隣接するメモリセルの上記他のビット線と異なるビット線の容量値を大きくする容量増大部を備える。
上記実施形態によれば、上記情報が読み出される読み出しメモリセルに、この読み出しメモリセルに隣接するメモリセルから流れ込む電流を更に低減できる。したがって、上記隣接するメモリセルによる読み出し電流の干渉を、効果的に防止できる。
一実施形態の半導体記憶装置は、上記容量増大部は、トランジスタである。
上記実施形態によれば、上記トランジスタの導通を制御することにより、読み出しを行うメモリセルに対応した適切なビット線の容量値を大きくできるので、例えば、読み出し電流が流れるビット線については容量値を小さくする一方、読み出し電流が流れるビット線に隣接するビット線については容量値を大きくする等の制御を行うことにより、読み出し速度の向上と、消費電力の低減を行うことができる。
一実施形態の半導体記憶装置は、上記メモリセルは、複数の情報蓄積ノードを有する。
上記実施形態によれば、複数の情報蓄積ノードを有して多値情報を記憶するメモリセルについて、読み出しマージンの増大できるので、多値情報の読み出し精度を高くできる。また、多値情報を記憶するメモリセルを含むメモリセルアレイを、従来のように分割することなく構成できるので、半導体記憶装置のビット当たりの寸法を大幅に縮小できて、大幅な小型化を行うことができる。
本発明の電子機器は、上記半導体記憶装置を用いる。
上記構成によれば、仮想接地方式を用いるにも拘わらず小型化とコストダウンが可能な半導体記憶装置を用いるので、電子機器の小型化とコストダウンを図ることができる。
以上のように、本発明の半導体記憶装置は、読み出しセルの情報を読み出す際、放充電電圧印加回路によって第1ビット線に放電電圧又は充電電圧を印加し、第1ビット線に放電電圧が印加される場合は、プリチャージ電圧印加回路によって、第2ビット線に印加するプリチャージ電圧よりも高いプリチャージ電圧を第3ビット線に印加する。一方、第1ビット線に充電電圧が印加される場合は、プリチャージ電圧印加回路によって、第2ビット線に印加するプリチャージ電圧よりも低いプリチャージ電圧を第3ビット線に印加する。これにより、読み出しセルを流れる電流に対する隣接セルの干渉を低減でき、読み出しセルの読み出しマージンを増大でき、その結果、仮想接地方式を用いるにもかかわらず、メモリセルアレイの分割が不要になる。メモリセルアレイを分割するための分離領域が不要になるので、半導体記憶装置の小型化を行うことができる。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態の半導体記憶装置が有する複数のメモリセルについて、読み出しの際にビット線に電圧が印加される様子を、従来の半導体記憶装置と対比して示した模式図である。
図1のうち、図1(a)は従来の半導体記憶装置であり、図(b)〜(d)は本実施形態の半導体記憶装置である。図1(a)〜(d)では、半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイのうち、同一のワード線に接続されたメモリセルを抜き出して示している。
従来と本実施形態の半導体記憶装置は、いずれも、不揮発性のメモリセルを行列方向に配列したメモリセルアレイを備える。このメモリセルアレイは、行方向に延びると共に列方向に並んだ複数のワード線と、列方向に延びるとともに行方向に並んだ複数のビット線とを備える。上記ワード線は、同一行に並んだ複数のメモリセルのゲートに接続されている。また、上記ビット線は、同一列に並んだ複数のメモリセルのソース/ドレインに接続されている。上記メモリセルのソース/ドレインと、このメモリセルと行方向に隣接するメモリセルのソース/ドレインとを共通のビット線に接続して、仮想接地方式のメモリセルアレイを構成している。上記ビット線には、所定数のビット線に対して1つのビット線充放電回路が接続されている。このビット線充放電回路によって、上記所定数のビット線に所定の初期電圧を印加し、かつ、情報の読み出しを行うメモリセル(以下、読み出しセル)に接続された1つのビット線に、放電電圧としてのGND電圧を印加する。このビット線放充電回路が本発明の放充電電位印加回路及びプリチャージ電圧印加回路に相当する。また、上記半導体記憶装置は、所定のワード線に制御電位を印加して、読み出しセルを導通させる行デコーダを備える。また、放電を行うビット線を選択するビット線選択回路と、このビット線選択回路で選択されたビット線の電位の変化を検出するセンスアンプを備える。
上記半導体記憶装置は、メモリセルに記憶された情報を以下のようにして読み出す。すなわち、上記ビット線充放電回路により、各ビット線に所定の初期電圧をプリチャージした後、読み出しセルの一端に接続された一方のビット線をGND電位に放電する。続いて、読み出しセルの他端に接続された他方のビット線をビット線選択回路で選択して、センスアンプに接続する。そして、読み出しセルのゲートに行デコーダによって制御電圧を印加して、上記読み出しセルを導通する。これにより、上記初期電圧の他方のビット線から、読み出しセルを経由して、この読み出しセルの記憶状態に応じた読み出し電流が一方のビット線に流れて、上記他方のビット線が放電される。この他方のビット線の放電に伴う電位の変化をセンスアンプで検出し、この電位の変化に基づいて、上記読み出しセルの記憶状態を判定する。
本実施形態の半導体記憶装置は、従来の半導体記憶装置と、上記ビット線充放電回路がビット線に印加するプリチャージ電圧の値が異なる。
図1(a)に示した従来の半導体記憶装置では、行方向の全メモリセルのうち、2個に対して1個の割合で、メモリセルMC1、MC4、MC5、MC8、MC9、・・・から同時に読み出しを行う。このため、読み出しセルMC1、MC4、MC5、MC8、MC9、・・・の一方のビット線BL1、BL5、BL9、・・・にGND電圧を印加し、それ以外のビット線は、互いに同じΔVの初期電圧にプリチャージする。この状態で、ワード線WLに制御電圧を印加して全メモリセルを導通して、読み出しセルMC1、MC4、MC5、MC8、MC9、・・・を経由してビット線BL2、BL4、BL6、BL8、BL10、・・・の放電を行う。このときのビット線BL2、BL4、BL6、BL8、BL10、・・・の電圧の変化を、センスアンプで検出する。
図2は、読み出しセルのビット線における電圧の変化を示したグラフである。図2のグラフにおいて、縦軸が電圧(V)であり、横軸が放電時間である。図2に示すように、読み出しセルが消去状態である場合(以下、eセルという)と、書き込み状態である場合(以下、pセルという)との間で、ビット線における電位の変化プロファイルが互いに異なる。このような電位の変化プロファイルは、ビット線の寄生容量CBや、メモリセルが電流を流す能力によって変わるため、図2の横軸は、任意単位(arbitrary unit:arb. unitと略称する)を用いている。なお、図2では、ビット線容量が0.5pF、初期電圧ΔVが1.2V、メモリセルが電流を流す能力が、eセル:pセル=1:2.6である場合の波形を示している。
読み出しセルの記憶状態を判定するとき、読み出しセルがpセルである場合とeセルである場合との間で、放電開始から同一の時刻における電位差の最大値が大きい程、読み出しマージンが大きくなって判定精度が向上する。この読み出しセルがpセルである場合とeセルである場合との電位差は、読み出しセルに隣接するメモリセルの記憶状態の影響を受ける。図3は、図1(a)に示した従来の半導体記憶装置において、読み出しセル(例えばMC1)に隣接するメモリセル(例えばMC2、MC3、MC4)が取り得る記憶状態に応じて、読み出しセルがpセルである場合とeセルである場合の電位差(p−e電位差)が異なる様子を示したグラフである。図3において、縦軸が上記電位差(p−e電位差)(V)であり、横軸が放電時間(arb. unit)である。図3には、読み出しセルに隣接する3つのメモリセル(MC2、MC3、MC4)が、各々pセル又はeセルのいずれかである全ての組み合わせの8通り(2通り)の場合を示している。各メモリセルの記憶状態を、例えば、メモリセルMC2がpセル、メモリセルMC3がeセル、及び、メモリセルMC4がpセルである場合は、「pep」のように示している。ここで、読み出しセルがMC5の場合、図1(a)に示すように、干渉するメモリセルはMC5の図1(a)において右側のMC6、MC7及びMC8であって、メモリセルMC5の左側のMC4、MC3及びMC2は、GND電圧に固定されるビット線BL5で隔てられるため、干渉しないものとする。ビット線をGND電圧に固定していても、ビット線の配線抵抗が大きい場合は干渉の問題が生じるが、アルミニウム等による低抵抗の配線を用いていれば、メモリセルのオン抵抗に比べて、配線抵抗は3桁以上小さいので、通常は問題にならない。
図3において、p−e電位差の最大値が最も小さいのは、隣接メモリセルMC2、MC3、MC4の記憶状態が「eee」の場合であり、時刻t1において、上記p−e電位差の最大値は約0.3Vになる。したがって、図1(a)の従来の半導体記憶装置では、時刻t1の時点における読み出しセルのビット線(BL2)の電圧に基づいて記憶状態を判定するように、判定回路の動作タイミングを設定しておけば、最も大きな読み出しマージンが得られる。
これに対して、本実施形態の半導体記憶装置は、図1(b)に示すように、読み出しセルの一方のビット線以外のビット線に、従来と異なる初期電圧をプリチャージする。詳しくは、行方向の全メモリセルのうち、2個に対して1個の割合でメモリセルMC1、MC4、MC5、MC8、MC9、・・・から同時に読み出しを行う際、読み出しセルの一方のビット線BL1、BL5、BL9、・・・にGND電圧を印加し、それ以外のビット線は初期電圧にプリチャージする。この初期電圧は、従来のように互いに同じΔVではなくて、読み出しセルの他方のビット線BL2、BL4、BL6、BL8、BL10、・・・はΔVである一方、上記読み出しセルに隣接するメモリセルの上記読み出しセルと反対側のビット線BL3、BL7、BL11、・・・は、2ΔVである。このような初期電圧をプリチャージすることにより、読み出しセルがpセルである場合とeセルである場合の電位差(p−e電位差)を、従来よりも増大することができる。具体的には、図4に示すように、読み出しセルに隣接するメモリセルの状態が、読み出しセルのp−e電位差が最も小さくなる「eee」の場合であっても、時刻t2において、約0.4Vの電位差が得られる。図3に示した従来の半導体記憶装置と比較すると、p−e電位差を約30%増大することができる。したがって、従来よりも大幅に読み出しマージンを増大して、記憶状態の判定精度を大幅に向上できる。なお、読み出しセルの一方のビットラインにプリチャージする初期電圧は、読み出しセルの他方のビット線BL2、BL4、BL6、BL8、BL10、・・・がΔVである一方、上記読み出しセルに隣接するメモリセルの上記読み出しセルと反対側のビット線BL3、BL7、BL11、・・・が、2ΔVであるのに限られない。少なくとも、読み出しセルの他方のビット線BL2、BL4、BL6、BL8、BL10、・・・よりも、読み出しセルに隣接するメモリセルの上記読み出しセルと反対側のビット線BL3、BL7、BL11、・・・に大きい初期電圧を印加すれば、読み出しセルのp−e電位差を増大することができる。
図1(c)及び(d)は、本実施形態の半導体記憶装置において、同一行の全メモリセルのうち、4個に対して1個の割合でメモリセルMC1、MC8、MC9、・・・の読み出しを同時に行う場合、各ビット線に印加する電圧を示す図である。この場合、GND電圧を印加するビット線BL9に接続された2つのメモリセルMC8、MC9は、互いに干渉することなく独立して読み出しを行うことができるので、8本毎に1本のビット線にGND電圧を印加する。
図1(c)では、読み出しセルMC1の一方のビット線1を第1ビット線として、この第1ビット線にGND電圧を印加する一方、この読み出しセルMC1から順次隣り合う第2乃至第5メモリセルMC2、MC3、MC4、MC5の間に互いに接続された第2乃至第5ビット線に、ΔV、2ΔV、3ΔV及び4ΔVの初期電圧をプリチャージする。また、第5乃至第8メモリセルMC5、MC6、MC7、MC8の間に互いに接続された第6乃至第8ビット線に、3ΔV、2ΔV、ΔVの初期電圧をプリチャージする。第8メモリセルMC8は、読み出しセルである。さらに、第9ビット線以降のビット線についても、8本のビット線毎に、GND電圧の印加と、値が同様に変化する初期電圧のプリチャージとを行う。これにより、読み出しセルMC1、MC8、MC9、・・・のp−e電位差を効果的に増大することができて、読み出しマージンを増大できて、記憶状態の判定精度を向上できる。
一方、図1(d)では、第1ビット線にGND電圧を印加する一方、第2ビット線にΔV、第3乃至第7ビット線に2ΔV、及び、第8ビット線にΔVの初期電圧をプリチャージする。また、第9ビット線以降のビット線についても、8本のビット線毎に、GND電圧の印加と、値が同様に変化する初期電圧のプリチャージとを行う。図1(d)のような初期電圧の印加を行う場合、図1(c)のような初期電圧の印加を行った場合よりも、読み出しセルMC1、MC8、MC9、・・・のp−e電位差の増大量は少ないが、図1(a)の従来の半導体記憶装置におけるよりもp−e電位差を増大することができる。
但し、隣接するビット線間の電位差は、最大でΔVに留めておくことが好ましい。隣接するビット線間の電位差を大きくし過ぎると、通常、ドレインディスターブと呼ばれる弱い書き込みが、この電位差が与えられたメモリセルに対して行われる。したがって、読み出し動作を繰り返すことにより、記憶情報を書き換えてしまう虞があるからである。したがって、図1(c)に示すように、順次隣接するビット線間において、ΔVずつ初期電圧を増大及び減少させるのが好ましい。
なお、上記実施形態において、読み出しセルの一方のビット線にGND電圧を印加して、このGND電圧のビット線に向かって読み出し電流を流したが、読み出しセルの一方のビット線に、例えばVCC電圧を印加して、このVCC電圧のビット線から読み出しセルを経由して他方のビット線に読み出し電流を流してもよい。この場合においても、上記他方のビット線の電圧の変化をセンスアンプで検出し、この電圧の変化に基づいて、上記実施形態と同様に読み出しセルの記憶状態を判定できる。
また、上記メモリセルは、記憶状態に応じてセル電流が変化するものであれば、どのようなものでもよい。
上述したいずれの場合においても、仮想接地方式のメモリセルアレイを備えた半導体記憶装置について、従来のようにメモリセルアレイに分離領域を設けることなく、同時に複数のメモリセルの情報を正確に読み出すことができる。したがって、半導体記憶装置の小型化と、読み出し精度の向上を両立させることができる。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態の半導体記憶装置が備える不揮発性のメモリセルとしてのサイドウォールメモリを示す断面図である。
このサイドウォールメモリは、ポリシリコンで形成されたワード線503の両側(サイド)に、酸化膜で挟まれた窒化膜で形成された2つの蓄積ノード504,505を有する。この2つの蓄積ノード504,505の各々が電荷を蓄えることにより、両方で2ビット分の情報を記憶するものである。
図5に示すように、このサイドウォールメモリは、基板507上に、ゲート電極として機能するワード線503が酸化膜506を介して形成されており、このワード線503の両側に、シリコン酸化膜509を介して、シリコン窒化膜からなる第1及び第2蓄積ノード504,505が形成されている。この第1及び第2蓄積ノード504,505は、上記ワード線503の側壁と略平行に延びる縦部と、この縦部の下端に連なると共に、上記基板507の表面と略平行かつワード線503から遠ざかる側に延びる横部とを有して、概略L字形状を有する。上記第1及び第2蓄積ノード504,505のワード線503から遠い側には、シリコン酸化膜510,510が設けられている。このように、シリコン窒化膜からなる第1及び第2蓄積ノード504,505を、シリコン酸化膜509,510で挟むことにより、書換え動作時の電荷注入効率を高くして高速な動作が可能となっている。上記基板507には、上記第1及び第2蓄積ノード504,505に近接して、拡散領域によって形成された2つのビット線501,502が設けられている。詳しくは、平面視において、第1蓄積ノード504の横部の一部と重なり合うように、かつ、隣り合うメモリセルが有する第2蓄積ノードの横部の一部と重なり合うように、第1ビット線501が形成されている。さらに、平面視において、第2蓄積ノード505の横部の一部と重なり合うように、かつ、隣り合うメモリセルが有する第1蓄積ノードの横部の一部と重なり合うように、第2ビット線502が形成されている。上記第1及び第2ビット線501,502は、ソース領域/ドレイン領域及びドレイン領域/ソース領域として機能する。
図6(a)〜(d)は、本実施形態の半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイのうち、同一のワード線に接続されたメモリセルについて、読み出しの際にビット線に印加される電圧を、図1(a)〜(d)と同様に、従来の半導体記憶装置と対比して示した模式図である。図6(a)〜(d)のいずれのメモリセルも、第1実施形態と同様に、各ビット線に初期電圧をプリチャージし、読み出しセルの一方のビット線をGNDレベルに放電する。この後、全メモリセルを導通させて、他方のビット線の電圧の変化をセンスアンプによって読み出すことにより、読み出しセルの記憶情報を判定する。
図7は、第1実施形態の図2と同様に、読み出しセルのビット線における電圧の変化を示したグラフである。第2実施形態のメモリセルでは、読み出しセルにおける電流の流れ易さは、情報の読み出しを行う蓄積ノード(例えば、図6(a)〜(d)におけるメモリセルMC1の左側の蓄積ノード。以下、読み出しノードという。)の記憶状態だけでなく、同一メモリセルの読み出しを行わない他の蓄積ノード(例えば、メモリセルMC1の右側の蓄積ノード。以下、隣接ノードという。)の記憶状態の影響をも受ける。そこで、図7では、読み出しノードの記憶状態が消去状態(eと示す)又は書き込み状態(p)である場合と、隣接ノードの記憶状態が消去状態(eと示す)又は書き込み状態(p)である場合との組み合わせの4通りの場合について、ビット線の電圧の変化を示している。具体的には、読み出しノードと隣接ノードとが、「pp」、「pe」、「ep」及び「ee」の場合のビット線の電圧の変化を示している。図7から分かるように、1つのメモリセルの中に蓄積ノードが複数存在する場合、読み出しノードの電流値が隣接ノードの影響を受けるので、読み出しノードがpかeかを判定するための電位差は、第1実施形態のp−e電位差より小さくなってしまう。具体的には、pe(読み出しノードが書き込み状態、隣接ノードが消去状態)の場合のビット線電圧と、ep(読み出しノードが消去状態、隣接ノードが書き込み状態)の場合のビット線電圧との間の電位差が最も狭くなる。したがって、第1実施形態におけるp−e電位差に代えて、pe―ep電位差によって、読み出しマージンの大小を評価する必要がある。
図8は、図6(a)に示した従来の半導体記憶装置におけるpe―ep電位差を示すグラフである。図8において、縦軸は電位差(V)であり、横軸は放電時間(arb.unit)である。読み出しセルがMC1である場合、干渉する隣接メモリセルは、第1実施形態の図1(a)と同様に、MC2、MC3及びMC4であるが、各メモリセルに蓄積ノードが各々2個ずつ存在して合計6個の蓄積ノードが存在するため、干渉の状態は2=64通りになる。しかしながら、隣接メモリセル内の2つのノードの状態が、「pe」及び「ep」の場合に読み出しセルが受ける影響は、「pp」及び「ee」の場合の影響の半分程度であるため、図8においては考慮しないこととする。図8において、隣接メモリセルMC2の2つのノードが「ee」であり、隣接メモリセルMC3の2つのノードが「pp」であり、隣接メモリセルMC4の2つのノードが「pp」である状態を、「epp」と表している。なお、ビット線容量が0.5pF、ΔVが1.2V、メモリセルが電流を流す能力が、eeセル:epセル:peセル:ppセル=1:1.2:1.9:2.6としている。
図8において、pe−ep電位差の最大値が最も小さいのは、3つの隣接メモリセルの状態がeeeの場合であり、放電開始から時刻t3において、およそ0.16Vである。したがって、図6(a)の従来の半導体記憶装置では、時刻t3の時点で、読み出しセルの他方のビット線(BL2)の電圧を検知することにより、最も大きな読み出しマージンで動作することができる。
これに対して、図6(b)の本実施形態の半導体記憶装置は、読み出しセルの一方のビット線以外のビット線に、従来と異なる初期電圧をプリチャージする。詳しくは、行方向の全メモリセルのうち、2個に対して1個の割合で、メモリセルMC1、MC4、MC5、MC8、MC9、・・・から同時に読み出しを行う際、読み出しセルMC1、MC4、MC5、MC8、MC9、・・・の一方のビット線BL1、BL5、BL9、・・・にGND電圧を印加し、それ以外のビット線は初期電圧をプリチャージする。この初期電圧は、従来のように互いに同じΔVではなくて、第1実施形態の図1(b)同様に、読み出しセルの他方のビット線BL2、BL4、BL6、BL8、BL10、・・・はΔVである一方、上記読み出しセルに隣接するメモリセルの上記読み出しセルと反対側のビット線BL3、BL7、BL11、・・・は、2ΔVである。このような初期電圧をプリチャージすることにより、pe−ep電位差は、図9のようになる。図9から分かるように、読み出しセルに隣接する3つの隣接メモリセルの状態が「eee」である場合、放電開始から時刻t4における電位差を、図8で示した従来の電位差よりも約30%大きい約0.21Vにできる。このように、読み出しセルの他方のビット線BL2、BL4、BL6、BL8、BL10、・・・よりも、隣接するビット線BL3、BL7、BL11、・・・に高い初期電圧をプリチャージすることにより、サイドウォールメモリのように蓄積ノードが複数存在するメモリセルにおいても、pe−ep電位差を大きくすることができる。したがって、従来よりも大幅に読み出しマージンを増大して、記憶状態の判定精度を大幅に向上できる。
また、同一行の全メモリセルのうち、4個に対して1個の割合でメモリセルMC1、MC8、MC9、・・・の読み出しを同時に行う場合、図6(c)及び(d)に示すような初期電圧をプリチャージする。これらの初期電圧は、第1実施形態の図1(c)及び(d)に示した初期電圧と同様であり、この初期電圧をプリチャージすることにより、蓄積ノードが複数存在するメモリセルにおいても、pe−ep電位差を大きくすることができる。
(第3実施形態)
図10は、本発明の第3実施形態の半導体記憶装置を示す模式図である。第3実施形態の半導体記憶装置は、第1実施形態の図1(b)に示した半導体記憶装置に対して、ビット線にトランジスタTr1、Tr2、Tr3、・・・を介してキャパシタCP1、CP2、CP3、・・・を接続している。このキャパシタCP1、CP2、CP3、・・・は、容量が(n−1)CBであり、ビット線に1本置きに接続されている。このキャパシタCP1、CP2、CP3、・・・をビット線BL1、BL3、BL5、・・・に接続するトランジスタTr1、Tr2、Tr3、・・・のゲートは、図10に示すように、制御信号CAP1及びCAP2が印加される信号線に交互に接続されている。全ての上記ビット線BL1、BL2、BL3、・・・には、容量がCBの静電容量を有する。なお、図10には、各ビット線の静電容量を示すためにキャパシタを記載しているが、実際にはキャパシタは接続されていない。
本実施形態の半導体記憶装置は、図10において点線で囲んだメモリセルMC1、MC4、MC5、MC8、MC9、・・・から読み出しを行う場合、CAP1を立ち上げてトランジスタTr2、Tr4、Tr6、・・・を導通させて、ビット線BL3、BL7、BL11、・・・に、容量が(n−1)CBのキャパシタCP2、CP4、CP6、・・・を接続する。これにより、キャパシタCP2、CP4、CP6、・・・が接続されたビット線BL3、BL7、BL11、・・・のビット線容量をn倍のnCBにする。この静電容量がnCBにされたビット線BL3、BL7、BL11、・・・を含む全ビット線に、GND電圧の印加と初期電圧のプリチャージとを行う。この初期電圧のプリチャージでは、第1実施形態の図1(b)の半導体記憶装置におけるのと同様に、読み出しセルの他方のビット線にΔVを印加し、読み出しセルに隣接するメモリセルの他方のビット線に2ΔVを印加する。
一方、メモリセルMC2、MC3、MC6、MC7、MC10、MC11、・・・から読み出しを行うときには、CAP2を立ち上げてトランジスタTr1、Tr3、Tr5、・・・を導通させて、ビット線BL1、BL5、BL9、・・・に、容量が(n−1)CBのキャパシタCP1、CP3、CP5、・・・を接続する。これにより、キャパシタCP1、CP3、CP5、・・・が接続されたビット線BL1、BL5、BL9、・・・のビット線容量をn倍のnCBにする。この静電容量がnCBにされたビット線BL1、BL5、BL9、・・・を含む全ビット線に、GND電圧の印加と初期電圧のプリチャージとを行う。
なお、図10には、1つのメモリセルに1ビット情報を記憶する第1実施形態の半導体記憶装置に対してキャパシタを接続可能にしたが、1つのメモリセルに2ビット情報を記憶する第2実施形態の半導体記憶装置に、ビット線にトランジスタTr1、Tr2、Tr3、・・・を介してキャパシタCP1、CP2、CP3、・・・を接続してもよい。
図11は、本発明の半導体記憶装置と、従来の半導体記憶装置について、ビット線容量を変えた場合の読み出しセルのp−e電位差及びpe−ep電位差の変化を示したグラフである。図11において、縦軸は電位差(V)であり、横軸はビット線容量(CB)である。図11において、本発明の半導体記憶装置のp−e電位差及びpe−ep電位差については実線で示す一方、従来の半導体記憶装置のp−e電位差及びpe−ep電位差については破線で示している。p−e電位差は、1つのメモリセルに1ビット情報を記憶する第1実施形態の半導体記憶装置において、読み出しセルが書き込み状態(p)である場合と、消去状態(e)である場合との間の所定の放電時間における電位差である。pe−ep電位差は、1つのメモリセルに2ビット情報を記憶する第2実施形態の半導体記憶装置において、読み出しセルの読み出しノード及び隣接ノードが、書き込み状態(p)及び消去状態(e)である場合と、消去状態(e)及び書き込み状態(p)である場合との間の所定の放電時間における電位差である。
図11から分かるように、第1実施形態及び第2実施形態の半導体記憶装置の両方について、読み出しセルに隣接するメモリセルと、このメモリセルに隣接するメモリセルとに接続されたビット線の容量を増大することにより、読み出しセルのp−e電位差及びpe−ep電位差を増大することができる。その結果、読み出しマージンを増大して、記憶状態の判定精度を向上できる。
一方、互いに同一の初期電圧をビット線に印加する従来の半導体記憶装置では、図11から分かるように、ビット線容量を増大させると、読み出しマージンが却って悪化してしまう。
(第4実施形態)
図12は、本発明の第4実施形態の半導体記憶装置を示す模式図である。本実施形態の半導体記憶装置は、第1実施形態の図1(d)に示した半導体記憶装置について、第3ビット線BL3以降のビット線について、互いに隣接するビット線の間にトランジスタTR1、TR2、TR3、・・・を順次接続している。このトランジスタTR1、TR2、TR3、・・・は、制御信号CAP1、CAP2、CAP3、・・・が印加されて、各々導通状態に制御される。
本実施形態の半導体記憶装置は、以下のように動作する。例えば、図12において破線で囲んだメモリセルMC1、MC8、MC9、・・・から読み出しを行う場合、TR1乃至TR4を立ち上げて、互いに同一の2ΔVの初期電圧がプリチャージされるビット線BL3乃至BL7を互いに接続して、このビット線BL3乃至BL7の容量を5CBとする。また、メモリセルMC2、MC9、MC10、・・・から読み出しを行う場合、TR2乃至TR5を立ち上げて、互いに同一の2ΔVの初期電圧がプリチャージされるビット線BL4乃至BL8を互いに接続して、このビット線BL4乃至BL8の容量を5CBとする。このように、n個に対して1個の割合でメモリセルの読み出しを行うと共に、GND電圧が印加されるビット線を第1ビット線として、第3乃至第(2n−1)ビット線に互いに同一の初期電圧をプリチャージする場合、この第3乃至第(2n−1)ビット線をトランジスタで互いに接続することにより、ビット線容量を増大する。これにより、第3実施形態と同様に、読み出しセルのp−e電位差を増大することができ、したがって、読み出しセルの読み出しマージンを増大して、読み出しセルの記憶状態の判定精度を向上できる。
さらに、本実施形態の半導体記憶装置によれば、第3実施形態のように容量が(n−1)CBのキャパシタを設けることなく、キャパシタよりもチップ上の占有面積が小さいトランジスタを用いて、既存のビット線容量によって所定のビット線の容量を増大できる。したがって、チップサイズの増大を抑えつつ、判定精度の向上を図ることができる。但し、既存のビット線を利用してビット線の容量を増大するので、増大する容量を大きくすると、多くのビット線を互いに接続することになるので、同時に読み出せるメモリセルの個数は減少してしまう。
本実施形態は、1ビット情報を記憶する第1実施形態の半導体記憶装置のビット線をトランジスタで互いに接続したが、2ビット情報を記憶する第2実施形態の半導体記憶装置のビット線をトランジスタで互いに接続してもよい。
(第5実施形態)
図13は、本発明の第5実施形態の半導体記憶装置を示す模式図である。本実施形態では、第2実施形態の図6(b)に示した半導体記憶装置について、第3ビット線BL3、第7ビット線BL7及び第11ビット線BL11に、第2ビット線BL2、第4ビット線BL4、第6ビット線BL6、第8ビット線BL8、第10ビット線BL10のΔVの初期電圧よりも低いkΔV(k<1)の初期電圧をプリチャージする。
第2実施形態では、図9に示したpe−ep電位差のグラフは、隣接メモリの記憶状態が互いに同一である場合において、読み出しセルが「pe」である場合と「ep」である場合との間のビット線電圧の電位差を求めた。具体的には、隣接メモリセルが「eee」である場合のpe−ep電位差は、隣接メモリセルが「eee」かつ読み出しセルの2つの蓄積ノードが「pe」である場合のビット線電圧と、隣接メモリセルが「eee」かつ読み出しセルの2つの蓄積ノードが「ep」である場合のビット線電圧との間の電位差である。
しかしながら、読み出しのセンシング手法によっては、読み出しセルの2つの蓄積ノードが「pe」である場合の隣接メモリセルの記憶状態と、読み出しセルの2つの蓄積ノードが「ep」である場合の隣接メモリセルの記憶状態とが互いに異なる場合に、pe−ep電位差が最小となる場合がある。すなわち、放電開始から同一の時刻に、隣接メモリセルが「epe」かつ読み出しセルの2つの蓄積ノードが「pe」であるときのビット線電圧と、隣接メモリセルが「pep」かつ読み出しセルの2つの蓄積ノードが「ep」であるときのビット線電圧との差が最小であれば、この電位差を、当該時刻での「最小pe―ep電位差」とする。この最小pe―ep電位差は、図13の半導体記憶装置のビット線BL3、BL7、BL11、・・・にプリチャージする初期電圧kΔVの値によって変化する。図14は、初期電圧kΔVの係数kを変化させたとき、各係数kの下で得られる最も大きい最小pe―ep電位差を示したグラフである。ここでは、第2実施形態2同じ条件(ビット線容量が0.5pF、ΔVが1.2V、メモリセルが電流を流す能力が、eeセル:epセル:peセル:ppセル=1:1.2:1.9:2.6)を用いている。この条件では、k=0.75とした時に、「最小pe―ep電位差」を最大にできる。したがって、ビット線BL3、BL7、BL11、・・・にプリチャージする初期電圧を、0.75ΔVとすれば、k=1の場合より27%大きな「最小pe―ep電位差」が確保でき、読み出しマージンを向上できることが分かる。なお、本実施形態でも、第3及び第4実施形態のように、ビット線BL3、BL7、BL11、・・・の容量を大きくすることで、さらに大きな「最小pe―ep電位差」を得ることができる。例えば、k=0.75である場合、ビット線容量を4CBとすれば、k=1でビット線容量がCBの場合に比べて、「最小pe―ep電位差」を33%増加できて、読み出しマージンの増大を図ることができる。
(第6実施形態)
第6実施形態では、本発明の半導体記憶装置を用いた電子機器について説明する。本実施形態では、本発明の半導体記憶装置をフラッシュメモリに適用し、このフラッシュメモリを情報記憶媒体として用いて、デジタルカメラ、デジタルレコーダ及び携帯電話等の電子機器を構成する。
図15は、電子機器の一例としてのデジタルカメラを示すブロック図である。このデジタルカメラは、操作者によりパワースイッチ1501がオンされると、電池1502から供給される電力が、DC/DCコンバータ1503で所定電圧に変圧されて各部品に供給される。レンズ1516から入った光は、CCD1518で電流に変換され、A/Dコンバータ1520でデジタル信号となり、映像処理部1510のデータバッファ1511に入力される。データバッファ1511に入力された信号は、MPEG処理部1513で動画処理され、ビデオエンコーダ1514を経てビデオ信号となり、液晶パネル1522に表示される。操作者によりシャッター1504が押下されると、データバッファ1511の情報が、JPEG処理部1512を経て静止画として処理され、フラッシュメモリ1508に記録される。このフラッシュメモリ1508には、撮影画像情報の他、システムプログラム等も記録されている。DRAM1507は、CPU1506や映像処理部1510の様々な処理過程で発生するデータの一時記憶用に利用される。
上記フラッシュメモリ1508には、情報量の大きな映像情報や音声情報等が記録されるので、大量のデータを短時間に書き込も、読み出し、あるいは、消去する必要がある。ここで、上記フラッシュメモリ1508を本発明の半導体記憶装置で構成することにより、チップ面積が小さく、したがって、低コスト化が可能な仮想接地方式のメモリアレイでありながら、従来よりも大きい読み出しマージンが得られて高い読み出し精度が得られる。特に、画像情報は、1つの画素の誤りが画像品質の劣化を招く場合が多いので、高い読み出し精度が必要とされるところ、本発明の半導体記憶装置によるフラッシュメモリ1508は、大きい読み出しマージンによって画像情報の正確な読み出しを行うことができる。また、メモリセルアレイの分離領域が不要になることにより、チップサイズを小さくしてフラッシュメモリ1508の小型化を図ることができるので、このフラッシュメモリ1508を用いたデジタルカメラの小型化を図ることができる。
図(a)は、従来の半導体記憶装置が有する複数のメモリセルを示した模式図であり、図(a)〜(d)は、本発明の実施形態の半導体記憶装置が有する複数のメモリセルを示した模式図である。 読み出しセルのビット線における電圧の変化を示したグラフである。 従来の半導体記憶装置において、読み出しセルのp−e電位差が、隣接するメモリセルの記憶状態に応じて異なる様子を示したグラフである。 本実施形態の半導体記憶装置において、読み出しセルのp−e電位差が、隣接メモリセルの記憶状態に応じて異なる様子を示したグラフである。 第2実施形態の半導体記憶装置が備えるサイドウォールメモリを示す断面図である。 図(a)は、従来の半導体記憶装置が有する複数のメモリセルを示した模式図であり、図(a)〜(d)は、第2実施形態の半導体記憶装置が有する複数のメモリセルを示した模式図である。 第2実施形態の半導体記憶装置について、読み出しセルのビット線における電圧の変化を示したグラフである。 従来の半導体記憶装置において、読み出しセルのpe−ep電位差が、隣接メモリセルの蓄積ノードの記憶状態に応じて異なる様子を示したグラフである。 本実施形態の半導体記憶装置において、読み出しセルのpe−ep電位差が、隣接メモリセルの蓄積ノードの記憶状態に応じて異なる様子を示したグラフである。 第3実施形態の半導体記憶装置を示す模式図である。 本発明の半導体記憶装置と、従来の半導体記憶装置について、ビット線容量を変えた場合の読み出しセルのp−e電位差及びpe−ep電位差の変化を示したグラフである。 第4実施形態の半導体記憶装置を示す模式図である。 第5実施形態の半導体記憶装置を示す模式図である。 初期電圧kΔVの係数kを変化させたとき、各係数kの下で得られる最も大きい最小pe―ep電位差を示したグラフである。 電子機器の一例としてのデジタルカメラを示すブロック図である。
符号の説明
MC1、MC2、MC3、・・・ メモリセル
BL1、BL2、BL3、・・・ ビット線
WL ワード線

Claims (9)

  1. 仮想接地方式でビット線が接続された不揮発性の複数のメモリセルを含むメモリセルアレイと、
    同一のワード線に接続された上記複数のメモリセルのうち、読み出しを行う読み出しセルの一端に接続された第1ビット線に、放電電圧又は充電電圧を印加する放充電電圧印加回路と、
    上記読み出しセルの他端及び上記読み出しセルに隣接する隣接セルの一端に接続された第2ビット線に、第1プリチャージ電圧を印加し、上記隣接セルの他端に接続された第3ビット線に、第2プリチャージ電圧を印加するプリチャージ電圧印加回路と
    を備え、
    上記第1ビット線に放電電圧が印加されるときは、上記第2プリチャージ電圧が第1プリチャージ電圧よりも高い一方、上記第1ビット線に充電電圧が印加されるときは、上記第2プリチャージ電圧が第1プリチャージ電圧よりも低いことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 仮想接地方式でビット線に接続された複数の不揮発性のメモリセルを含むメモリセルアレイと、
    同一のワード線に接続された上記複数のメモリセルのうち、読み出しを行う第1読み出しセルの一端と、読み出しを行う第2読み出しセルの他端とに接続された第1ビット線に、放電電圧又は充電電圧を印加する放充電電圧印加回路と、
    上記第1読み出しセルの他端及び上記第1読み出しセルの他端側に隣接する第1隣接セルの一端に接続された第2ビット線に、第1プリチャージ電圧を印加し、上記第1隣接セルの他端に接続された第3ビット線に、第2プリチャージ電圧を印加し、上記第2読み出しセルの一端及び上記第2読み出しセルの一端側に隣接する第2隣接セルの他端に接続された第4ビット線に、第3プリチャージ電圧を印加し、上記第2隣接セルの一端に接続された第5ビット線に、第4プリチャージ電圧を印加するプリチャージ電圧印加回路と
    を備え、
    上記第1ビット線に放電電圧が印加されるときは、上記第2プリチャージ電圧が第1プリチャージ電圧よりも高く、かつ、上記第4プリチャージ電圧が第3プリチャージ電圧よりも高い一方、上記第1ビット線に充電電圧が印加されるときは、上記第2プリチャージ電圧が第1プリチャージ電圧よりも低く、かつ、上記第4プリチャージ電圧が第3プリチャージ電圧よりも低いことを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 仮想接地方式でビット線に接続された複数の不揮発性のメモリセルを含むメモリセルアレイと、
    同一のワード線に接続された上記複数のメモリセルに接続された複数のビット線のうち、n本(nは4以上の偶数)毎に選択された第1ビット線に、この第1ビット線に接続されたメモリセルを読み出すための放電電圧又は充電電圧を印加する放充電電圧印加回路と、
    上記第1ビット線に隣接する第2ビット線から第nビット線までに、順次第1乃至第(n−1)プリチャージ電圧を印加するプリチャージ電圧印加回路と
    を備え、
    上記第1ビット線に放電電圧が印加されるときは、上記第1乃至第(n/2)プリチャージ電圧がこの順に高く、上記第(n/2)乃至第(n−1)プリチャージ電圧がこの順に低く、かつ、上記第(n−1)プリチャージ電圧が上記放電電圧よりも高い一方、
    上記第1ビット線に充電電圧が印加されるときは、上記第1乃至第(n/2)プリチャージ電圧がこの順に低く、上記第(n/2)乃至第(n−1)プリチャージ電圧がこの順に高く、かつ、上記第(n−1)プリチャージ電圧が上記充電電圧よりも低いことを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 仮想接地方式でビット線に接続された複数の不揮発性のメモリセルを含むメモリセルアレイと、
    同一のワード線に接続された上記複数のメモリセルに接続された複数のビット線のうち、n本(nは5以上の奇数)毎に選択された第1ビット線に、この第1ビット線に接続されたメモリセルを読み出すための放電電圧又は充電電圧を印加する放充電電圧印加回路と、
    上記第1ビット線に隣接する第2ビット線から第nビット線までに、順次第1乃至第(n−1)プリチャージ電圧を印加するプリチャージ電圧印加回路と
    を備え、
    上記第1ビット線に放電電圧が印加されるときは、上記第1乃至第k(kは2以上(n−1)/2以下の自然数)プリチャージ電圧がこの順に高く、上記第k乃至第(n−k)プリチャージ電圧が互いに同一であり、上記第(n−k)乃至第(n−1)プリチャージ電圧がこの順に低く、かつ、上記第(n−1)プリチャージ電圧が上記放電電圧よりも高い一方、
    上記第1ビット線に充電電圧が印加されるときは、上記第1乃至第kプリチャージ電圧がこの順に低く、上記第k乃至(n−k)プリチャージ電圧が互いに同一であり、上記第(n−k)乃至第(n−1)プリチャージ電圧がこの順に高く、かつ、上記第(n−1)プリチャージ電圧が上記充電電圧よりも低いことを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 仮想接地方式でビット線に接続された複数の不揮発性のメモリセルを含むメモリセルアレイと、
    同一のワード線に接続された上記複数のメモリセルに接続された複数のビット線のうち、n本(nは6以上の偶数)毎に選択された第1ビット線に、この第1ビット線に接続されたメモリセルを読み出すための放電電圧又は充電電圧を印加する放充電電圧印加回路と、
    上記第1ビット線に隣接する第2ビット線から第nビット線までに、順次第1乃至第(n−1)プリチャージ電圧を印加するプリチャージ電圧印加回路と
    を備え、
    上記第1ビット線に放電電圧が印加されるときは、上記第1乃至第k(kは2以上n/2−1以下の自然数)プリチャージ電圧がこの順に高く、上記第k乃至第(n−k)プリチャージ電圧が互いに同一であり、上記第(n−k)乃至第(n−1)プリチャージ電圧がこの順に低く、かつ、上記第(n−1)プリチャージ電圧が上記放電電圧よりも高い一方、
    上記第1ビット線に充電電圧が印加されるときは、上記第1乃至第kプリチャージ電圧がこの順に低く、上記第k乃至(n−k)プリチャージ電圧が互いに同一であり、上記第(n−k)乃至第(n−1)プリチャージ電圧がこの順に高く、かつ、上記第(n−1)プリチャージ電圧が上記充電電圧よりも低いことを特徴とする半導体記憶装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の半導体記憶装置において、
    上記第1ビット線に接続されて情報が読み出されるメモリセルに接続された他のビット線の容量値よりも、この他のビット線に接続されて上記情報が読み出されるメモリセルに隣接するメモリセルの上記他のビット線と異なるビット線の容量値を大きくする容量増大部を備えることを特徴とする半導体記憶装置。
  7. 請求項6に記載の半導体記憶装置において、
    上記容量増大部は、トランジスタであることを特徴とする半導体記憶装置。
  8. 請求項1乃至7に記載の半導体記憶装置において、
    上記メモリセルは、複数の情報蓄積ノードを有することを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 請求項1乃至8に記載の半導体記憶装置を用いた電子機器。
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