JP2007113420A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の制御装置において、燃料の改質状態に拘らず、安定した燃焼状態を確保して燃費や排ガス特性の向上を図ると共にドライバビリティの向上を図る。
【解決手段】温度センサ54が検出した触媒庄温Tcが活性化触媒庄温領域(T1>Tc>T2)になければ、燃料改質器34は電気系統または機械的な故障などによる異常と判定し、第1インジェクタ27による第1燃料噴射を開始してエンジン11を始動する一方、第2インジェクタ40による第2燃料噴射を停止すると共に、吸気管39による空気の供給を停止し、燃料改質器34内に残留する混合ガスを、吸気負圧を利用して連結管49から吸気管24にパージする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料改質器を搭載した内燃機関の制御装置に関し、特に、空気と燃料の混合気を改質触媒に供給することで改質ガスを生成し、この改質ガスを吸気通路に供給するようにした燃料改質システムを制御するものに関するものである。
従来、内燃機関の燃焼室に導入される空気に燃料を噴射し、空気と燃料との混合ガスを改質触媒を通すことで、この混合ガスに改質反応を行わせ、混合ガスから水素と一酸化炭素を含む改質ガスを生成し、この改質ガスを吸気系統に供給して燃焼させることにより、内燃機関の燃焼効率を上げて燃費の向上を図った内燃機関の燃料改質システムが提案されている。
このような内燃機関の燃料改質システムとしては、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された内燃機関の燃料改質システムでは、吸気管にスロットルバルブが設けられてその下流側がサージタンクに連結され、この吸気管から分岐してバイパス管が設けられ、このバイパス管に流量調整弁及び改質器が設けられており、この改質器は改質反応部を有し、この改質器の上流側に燃料噴射弁が設けられ、下流側がサージタンクに連結された構造となっている。従って、空気が吸気管及びバイパス管を通して改質器に供給されると、この空気に対して燃料が噴射されて混合ガスが形成され、この混合ガスが改質器により改質ガスとなり、この改質ガスと吸気管を通して導入された空気とがサージタンクで混合することで、所定の空燃比を有する混合気となり、この混合気が燃焼室に導入されて燃焼する。
特開2004−315320号公報
上述した従来の内燃機関の燃料改質システムにあっては、空気を吸気管及びバイパス管を通して改質器に供給し、この空気に対して所定量の燃料を供給して混合ガスを形成し、この混合ガスを改質器の改質反応部(改質触媒)に導入して改質ガスを生成している。この改質器の改質反応部では、改質触媒により炭化水素系燃料と空気とが反応することで、部分酸化反応が進行して改質成分である水素と一酸化炭素を含む改質ガスが生成されるものであるが、所定の反応を開始させるためには、改質器の改質触媒の温度(触媒庄温)を予め所定の温度以上にしておく必要がある。
ところが、この内燃機関の燃料改質システムにて、電気系統または機械的な故障により空気量に対する燃料量が所定量から増減すると、改質反応部に導入される混合ガスの空燃比がばらついてしまい、改質触媒が適正な改質反応を実行することができなくなってしまう。例えば、改質器の改質反応部にて、空気量に対して燃料量が増量されると、導入される混合ガスの空燃比が必要以上に低くなり、改質触媒で全ての燃料を改質することができずに未改質の燃料が排出されてしまう。また、濃混合気では、改質触媒の表面にカーボンが堆積し、改質反応を阻害してしまう。その結果、改質ガス中に未改質燃料が大量に含有してしまい、内燃機関の燃焼が悪化して燃費や排ガス特性の悪化を招いてしまう。
一方、改質器の改質反応部にて、空気量に対して燃料量が減量されると、導入される混合ガスの空燃比が必要以上に高くなり、改質触媒のオーバーヒートや改質ガス中のCO2濃度が高く、H2濃度が低くなり、内燃機関の燃焼を悪化させることとなる。
本発明は、このような問題を解決するためのものであって、燃料の改質状態に拘らず、安定した燃焼状態を確保して燃費や排ガス特性の向上を図ると共にドライバビリティの向上を図った内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の内燃機関の制御装置は、外気を燃焼室に導入する吸気通路と、該吸気通路または前記燃焼室に燃料を噴射する第1燃料噴射手段と、燃料と酸素を含むガスとからなる混合ガスを改質触媒で改質することで改質ガスを生成する燃料改質手段と、該燃料改質手段に対して燃料を噴射する第2燃料噴射手段と、前記燃料改質手段に対して酸素を含むガスを供給するガス供給手段と、前記燃料改質手段で生成された改質ガスを前記吸気通路に供給する改質ガス供給通路と、内燃機関の運転状態に応じて前記第1燃料噴射手段及び前記第2燃料噴射手段を切換制御する燃料噴射制御手段とを具えた内燃機関の制御装置において、前記燃料改質手段の改質動作状況を検出する改質動作状況検出手段を設け、前記燃料噴射制御手段は、前記改質動作状況検出手段の検出結果に基づいて前記燃料改質手段の異常を検出したときには、前記第1燃料噴射手段による燃料噴射を開始する一方、前記第2燃料噴射手段による燃料噴射及び前記ガス供給手段によるガスの供給を停止し、前記燃料改質手段内に残留する残留物質を吸気負圧を利用して前記改質ガス供給通路から前記吸気通路にパージすることを特徴とするものである。
本発明の内燃機関の制御装置では、前記ガス供給手段により前記燃料改質手段に供給するガスと排気ガスとの間で熱交換を行う熱交換器を設け、前記燃料噴射制御手段が前記燃料改質手段の異常を検出したときには、前記熱交換器で加熱されたガスを用いて前記燃料改質手段内に残留する残留物質を加熱することを特徴としている。
本発明の内燃機関の制御装置では、前記燃料改質手段を加熱する触媒加熱手段を設け、前記燃料噴射制御手段が前記燃料改質手段の異常を検出したときには、前記触媒加熱手段により前記燃料改質手段を加熱することで残留する残留物質を加熱することを特徴としている。
本発明の内燃機関の制御装置では、前記改質動作状況検出手段は、温度センサまたはCOセンサまたはH2センサであり、前記燃料噴射制御手段は、前記各センサが検出した触媒温度またはCO濃度またはH2濃度が予め設定された適正領域にないときに前記燃料改質手段を異常と判定することを特徴としている。
本発明の内燃機関の制御装置によれば、燃料改質手段の改質動作状況に基づいてこの燃料改質手段の異常を検出したときには、第1燃料噴射手段による吸気通路または燃焼室への燃料噴射を開始する一方、第2燃料噴射手段による燃料改質手段に対する燃料噴射を停止すると共に、ガス供給手段によるガスの供給を停止し、燃料改質手段内に残留する残留物質を吸気負圧を利用して改質ガス供給通路から吸気通路にパージするので、第1燃料噴射手段の燃料噴射により燃焼室内に所定量の燃料を供給して安定した燃焼状態を確保することができる一方、燃料改質手段への燃料噴射及びガス供給を停止し、この燃料改質手段内に残留する混合ガスを吸気負圧により吸気通路にパージすることで、燃料改質手段への未改質燃料や改質ガスの残留を防止することができる。
以下に、本発明に係る内燃機関の制御装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る内燃機関の制御装置を表す概略構成図、図2−1及び図2−2は、実施例1の内燃機関の制御装置における改質処理を表すフローチャートである。
実施例1の内燃機関の制御装置において、図1に示すように、この内燃機関としてのエンジン11は、ポート噴射式の4気筒型であって、シリンダブロック12上にシリンダヘッド13が締結されており、複数のシリンダボア14にピストン15がそれぞれ上下移動自在に嵌合している。そして、シリンダブロック12の下部にクランクケース16が締結され、このクランクケース16内にクランクシャフト17が回転自在に支持されており、各ピストン15はコネクティングロッド18を介してこのクランクシャフト17にそれぞれ連結されている。
このエンジン11にて、シリンダブロック12とシリンダヘッド13とピストン15により燃焼室19が構成されており、この燃焼室19は、上部に吸気ポート20及び排気ポート21が対向して形成されており、この吸気ポート20及び排気ポート21は吸気弁22及び排気弁23によって開閉可能となっている。従って、図示しないカムシャフトが回転することで、吸気弁22及び排気弁23が所定のタイミングで上下移動し、吸気ポート20及び排気ポート21を開閉し、吸気ポート20と燃焼室19、燃焼室19と排気ポート21とをそれぞれ連通することができる。
そして、吸気管(吸気通路)24は、上流端部にエアクリーナ25が取付けられており、その下流端部が吸気ポート20に連結されている。そして、このエアクリーナ25の下流側にスロットル弁を有する電子スロットル装置26が設けられている。また、シリンダヘッド13には、吸気ポート20に燃料を噴射する第1インジェクタ(第1燃料噴射手段)27が装着されており、この第1インジェクタ27は、燃料供給管28を介して燃料ポンプ29及び燃料タンク30に連結されている。また、シリンダヘッド13の下面には、燃焼室19内の混合気に着火する点火プラグ31が装着されている。
一方、排気ポート21には、排気管32が連結されており、この排気管32には、三元触媒33が装着されている。この三元触媒33は、排気ガス中に含まれる炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)の有害物質を同時に浄化処理することができるものであり、空燃比が理論空燃比(ストイキ)近傍にあるときに、排気ガス中の有害物質を浄化することができる。
そして、本実施例のエンジン11には、空気と燃料の混合気を加熱された改質触媒に供給して改質ガスを生成し、この改質ガスを吸気通路に供給するようにした燃料改質器を有する燃料改質システムが搭載されている。
即ち、燃料改質器(燃料改質手段)34は、円筒形状をなすハウジング35内に改質触媒が装着されて改質反応部36が形成されており、この改質反応部36に隣接してその上流側に空燃混合部37が設けられる一方、改質反応部36に隣接してその下流側に改質ガス排出部38が設けられている。そして、燃料改質器34の空燃混合部37に吸気管39の下流端部が連結されると共に、この吸気管39を通して導入される吸気に対して燃料を噴射する第2インジェクタ(第2燃料噴射手段)40が設けられており、燃料供給管28を介して燃料ポンプ29及び燃料タンク30に連結されている。なお、改質反応部36に設けられた改質触媒は、酸素を含む空気と燃料との混合ガスから改質ガスを生成するための貴金属として、例えば、ジルコニアにロジウムが担持されている。
また、この燃料改質器34は、改質触媒により空気と炭化水素系の燃料とが反応し、部分酸化反応が進行することで、改質成分である水素と一酸化炭素を含む改質ガスが生成されるものであるが、この反応を適正に行わせるためには、改質反応部36(改質触媒)の温度(触媒庄温)を予め所定の温度(例えば、400℃)以上にしておく必要がある。即ち、部分酸化反応を用いた改質反応は発熱反応であるため、適切な混合気を供給し続けると自己発熱により改質反応に必要な温度(約950℃)に維持される。しかし、改質反応の開始時は、改質触媒が通常温度(大気温度)であるため、ここに適切な混合気を供給しても改質反応は起こらない。改質反応を起こすには、改質触媒を予め所定の温度(例えば、400℃)以上にしておく必要がある。そのため、この燃料改質器34には、改質反応部36の中心にヒータ用中心電極(触媒加熱手段)41が設けられている。そして、電源部42及びスイッチ43に連結された+電極44がこの中心電極41に連結され、−電極45がハウジング35に連結されている。この場合、改質触媒をメタルハニカム体により構成することで、中心電極45からメタルハニカム体、ハウジング35へと電流が流れ、このメタルハニカム体が発熱する。
そして、燃料改質器34にて、吸気管39にはエア制御弁46及びエアポンプ47が装着されており、この吸気管39の上流端部には、排気管32に装着された熱交換器48が設けられている。一方、燃料改質器34の改質ガス排出部38には、改質ガス供給通路としての連結管49の上流端部が連結され、下流端部は吸気管24における電子スロットル装置26の下流側に連結されている。この場合、吸気管39とエア制御弁46とエアポンプ47によりガス供給手段が構成される。
従って、燃料改質器34を停止しているときには、外部空気がエアクリーナ25から吸気管24に吸入され、電子スロットル装置26によりその吸入空気量が調整され、吸気ポート20を通過する吸気に対して、第1インジェクタ27が燃料噴射(第1燃料噴射)を行う。すると、吸気と燃料とが混合した混合気が燃焼室19に導入され、この燃焼室19にて、点火プラグ31が混合気に着火することで燃焼し、排気弁23の開放時に排気ガスが排気ポート21から排気管32に排出される。
一方、燃料改質器34を作動させるときには、エアポンプ47を作動すると共にエア制御弁46を開放し、熱交換器48で排気ガスと熱交換を行うことで加熱された外部空気が吸気管39に吸入され、エア制御弁46によりその吸入空気量が調整されてから燃料改質器34に供給され、この吸気に対して、第2インジェクタ40が燃料噴射(第2燃料噴射)を行う。すると、燃料と空気とが空燃混合部37で混合されて混合ガスが形成され、この混合ガスが改質反応部36に導入され、ここで通電により加熱された改質触媒と部分酸化反応することで改質され、下記数式1に示すように、改質成である水素と一酸化炭素を含む改質ガスが生成される。
mn+(m/2)O2 → mCO+(n/2)H2 ・・・(1)
そして、燃料改質器34で生成された改質ガスは、改質ガス排出部38から連結管49を通して吸気管24に供給され、吸気と改質ガスとが混合した混合気が燃焼室19に導入され、この燃焼室19にて、点火プラグ31が混合気に着火することで燃焼し、排気弁23の開放時に排気ガスが排気ポート21から排気管32に排出される。この場合、改質ガスが改質成である水素と一酸化炭素を含んでいるため、燃焼室19での燃焼効率がよく、燃費を向上することができると共に、Hcの発生を抑制して排気浄化効率を向上することができる。
ところで、車両には電子制御ユニット(ECU)50が搭載されており、このECU50は、第1インジェクタ27や点火プラグ31などを駆動制御することで、燃料噴射量、噴射時期、点火時期などを制御可能となっている。即ち、吸気管24の上流側にはエアフローセンサ51が装着されており、計測した吸入空気量をECU50に出力している。また、電子スロットル装置26はスロットルポジションセンサを有しており、現在のスロットル開度をECU50に出力している。更に、クランク角センサ52は、検出した各気筒のクランク角度をECU50に出力し、このECU50は検出したクランク角度に基づいて各気筒における吸気、圧縮、膨張(爆発)、排気の各行程を判別すると共に、エンジン回転数を算出している。また、アクセルペダルの踏み込み量をアクセル開度として検出するアクセル開度センサ53が設けられており、現在のアクセル開度をECU50に出力している。
従って、ECU50は、検出した吸入空気量、スロットル開度、アクセル開度、エンジン回転数などのエンジン運転状態に基づいて、第1燃料噴射量、噴射時期、点火時期などを設定している。
また、ECU50は、第2インジェクタ40やエア制御弁46などを駆動制御することで、燃料改質システムを制御可能となっている。即ち、燃料改質器34における改質反応部36には、改質触媒の温度を検出する温度センサ54が設けられており、現在の改質触媒温度(以下、触媒庄温)をECU50に出力している。
従って、ECU50は、アクセル開度に基づいてエンジン11の目標トルクを設定し、この目標トルクに応じて燃料改質器34に供給する改質空気量を設定し、予め設定された燃料改質器34における混合ガスの空燃比(例えば、A/F=5.0)に基づいて、この改質空気量に対する第2燃料噴射量を設定し、燃焼室19に供給される混合気の空燃比が理論空燃比となるように、改質ガスに対する吸入空気量を設定している。また、ECU50は、温度センサ54が検出した触媒庄温に基づいてスイッチ43を操作することで、中心電極41に通電することにより燃料改質器34を加熱し、改質反応部36の改質触媒が所定の触媒庄温(例えば、400℃以上)となるように温度制御している。
そして、本実施例の内燃機関の制御装置では、燃料噴射制御手段としてのECU50は、エンジン11の運転状態に応じて第1インジェクタ27と第2インジェクタ40とを切換制御可能であって、通常、第1インジェクタ27を停止し、第2インジェクタ40を用いることで燃料改質器34を作動させ、この燃料改質器34で生成した改質ガスを燃焼室19に供給して燃焼させることで、エンジン11を駆動している。
ところで、このような燃料改質システムを有する内燃機関の制御装置にて、電気系統または機械的な故障が発生して燃料改質器34に供給される改質空気量に対する第2燃料噴射量が所定値から増加または減少すると、改質反応部36に導入される混合ガスの空燃比がばらつき、改質触媒が適正な改質反応を実行することができず、改質ガス中の水素及び一酸化炭素の含有量が低下して燃焼効率や燃費を十分に向上することができなくなったり、改質ガス中に未改質燃料が大量に含まれて燃焼が悪化したりしてしまう。
そこで、本実施例にて、ECU50は、電気系統または機械的な故障などによる燃料改質器34の異常を検出したときには、第1インジェクタ27による第1燃料噴射を開始する一方、第2インジェクタ40による第2燃料噴射を停止すると共に、吸気管39による空気の供給を停止し、燃料改質器34内に残留する混合ガスまたは液体燃料を、吸気負圧を利用して連結管49から吸気管24にパージするようにしている。
即ち、燃料改質器34の改質動作状況を検出する改質動作状況検出手段として、改質反応部36の改質触媒の温度を検出する温度センサ54を適用している。また、燃料改質器34内の残留ガスを連結管49から吸気管24にパージするために、この燃料改質器34の非作動時にも、燃料改質器34に空気を供給するバイパス管55を、エア制御弁46及びエアポンプ47を迂回するように吸気管39に設け、このバイパス管55にエアパージ弁56を装着している。
そして、この場合、燃料改質器34の改質触媒に付着した液体燃料を気化してから残留ガスとして吸気管24にパージするため、排気管32に設けられた熱交換器48を用い、この熱交換器48で加熱された空気を燃料改質器34内に供給して燃料などの残留ガスを吸気管24にパージするようにしている。
ここで、上述した本実施例の内燃機関の制御装置による改質処理における異常処理制御について、図2−1及び図2−2のフローチャートに基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する改質処理制御は、エンジン11の起動時の制御である。
本実施例の内燃機関の制御装置において、図2−1に示すように、ステップS11にて、ECU50は、スイッチ43をON操作することで、中心電極41に通電して燃料改質器34を加熱し、改質触媒のプレヒートを行い、ステップS12では、温度センサ54により改質触媒温度Tcを読み込む。そして、ステップS13では、触媒庄温Tcが予め設定された所定の触媒開始庄温T0(例えば、400℃)より高くなったかどうかを判定する。このステップS13にて、触媒庄温Tcが触媒開始庄温T0より高くなったら、ステップS14にて、ECU50は、スイッチ43をOFF操作することで、中心電極41への通電を停止して燃料改質器34の改質触媒のプレヒートを停止する。
燃料改質器34の改質触媒が所定の温度になると、ステップS15では、燃料ポンプ29を駆動すると共にエアポンプ47を駆動し、ステップS16にて、第2インジェクタ40により第2燃料噴射を行うと共に、エア制御弁46を開放して燃料改質器34に空気を供給する。すると、燃料改質器34の空燃混合部37では、吸気管39から導入された空気と、第2インジェクタ40から噴射された燃料とが混合されて混合ガスが形成され、この混合ガスが改質反応部36に導入され、ここで、加熱された改質触媒と部分酸化反応することで混合ガスが改質され、改質成分である水素と一酸化炭素を含む改質ガスが生成される。
このように燃料改質器34で改質処理が開始されると、改質触媒での反応熱により昇温されることで、触媒庄温が上昇する。ステップS17では、ECU50が温度センサ54により改質触媒温度Tcを読み込み、ステップS18にて、触媒庄温Tcが予め設定された所定の活性化触媒庄温領域にあるかどうか、例えば、触媒庄温Tcが上限値T1(例えば、1000℃)より低く、且つ、下限値T2(例えば、800℃)より高い領域にあるかどうかを判定する。そして、ここで、触媒庄温Tcが所定の活性化触媒庄温領域(T1>Tc>T2)にあれば、ステップS17に戻り、このステップS17、S18の処理を繰り返す。そして、燃料改質器34で生成された改質ガスが連結管49を通して吸気管24に供給されると、吸気と改質ガスとが混合した混合気が燃焼室19に導入され、この燃焼室19にて、点火プラグ31により混合気に着火することで燃焼し、エンジン11が始動する。
一方、このエンジン11の始動時に、ステップS18にて、触媒庄温Tcが所定の活性化触媒庄温領域(T1>Tc>T2)になければ、ECU50は、電気系統または機械的な故障などにより燃料改質器34が異常動作中であると判定し、ステップS19に移行する。そして、図2−2に示すように、このステップS19にて、第2インジェクタ40による第2燃料噴射を停止すると共に、エア制御弁46を閉止して吸気管39による空気の供給を停止し、ステップS20にて、エアポンプ47の駆動を停止する。また、ステップS21にて、図示しないスタータモータによりエンジン11のクランキングを開始し、ステップS22にて、第1インジェクタ27による第1燃料噴射を開始する。従って、吸気管24から吸気ポート20を通して燃焼室19に導入される吸気に対して、第1インジェクタ27により燃料噴射が行われ、吸気と燃料とが混合した混合気が燃焼室19に導入され、この燃焼室19にて、点火プラグ31が混合気に着火することで燃焼し、エンジン11が始動する。
ステップS23にて、ECU50は、エンジン回転数Neが所定回転数Nes以上になったことでエンジン11の始動を確認し、ステップS24にて、エアパージ弁56を開放する。すると、ステップS25にて、パージ処理が実行される。即ち、エンジン11が始動すると吸気管24に吸気負圧が発生するため、この吸気負圧が連結管49を介して燃料改質器34に作用する。そして、燃料改質器34に作用した負圧により熱交換器48で加熱された空気が吸気管39からこの燃料改質器34内に導入されることとなり、このとき、空気量に対して燃料量が増量されることで、改質反応部36の改質触媒に液体燃料が付着して低温となった場合には、この加熱空気により改質触媒に付着した液体燃料が気化され、残留ガスとして吸気負圧により連結管49から吸気管24にパージされる。一方、燃料改質器34にて、空気量に対して燃料量が減量されることで、異常燃焼して高温となった場合には、燃料改質器34に導入された空気と共に残留する改質ガスが吸気負圧により連結管49から吸気管24にパージされる。
即ち、改質反応部36の温度が活性化温度(例えば、400℃)以上に達していなかったり、燃料量が増量されて空燃比が過濃で酸素不足であるときには、部分酸化反応が十分に行われず、未改質燃料成分が多くなる。一方、燃料量が減量されて空燃比が過薄で酸素過剰であるときには、完全酸化反応が進行し、改質ガス中のCO2の濃度が高くなり、改質触媒がオーバーヒートする。このように改質反応部36が活性化温度より低い場合、空燃比が過濃または過薄である場合、更に、何らかの原因で触媒が大きく劣化して改質反応が悪化した場合、いずれの場合であっても、触媒庄温Tcにより燃料改質器34の異常を検出することができ、燃料改質器34内に残留する混合ガスまたは液体燃料をパージすることができる。
そして、燃料改質器34内に混合ガスや液体燃料が残留すると、次回のエンジン始動時に未改質燃料やCO2の多い改質ガスがエンジンに吸引されるため、始動が困難となる。改質反応部36の温度が低い状態で、燃料改質器34内に液体燃料が残留していると、修理後の燃料改質器34の起動時に内部の空燃比が過濃となり、再度不具合を引き起こしてしまう。本実施例では、燃料改質器34の異常を確実に検出し、燃料改質器34内に残留する混合ガスや液体燃料を吸気負圧により吸気管24にパージすることで、燃費や排ガス特性、ドライバビリティを向上することができる。
その後、ステップS26でタイマが作動を開始し、ステップS27でこのタイマにより経過時間t1を読込み、ステップS28で経過時間t1が所定時間t0を越えたら、ステップS29でエアパージ弁56を閉止してパージ処理を終了する。そして、ステップS30でタイマをリセットしてから、ステップS31にて、警報アラームとして、ランプや警告音を発する。
このように実施例1の内燃機関の制御装置にあっては、燃料改質器34の改質動作状況を検出する改質動作状況検出手段として、改質反応部の改質触媒の温度を検出する温度センサ54を設け、温度センサ54が検出した触媒庄温Tcが活性化触媒庄温領域(T1>Tc>T2)になければ、燃料改質器34は電気系統または機械的な故障などによる異常と判定し、第1インジェクタ27による第1燃料噴射を開始してエンジン11を始動する一方、第2インジェクタ40による第2燃料噴射を停止すると共に、吸気管39による空気の供給を停止し、燃料改質器34内に残留する混合ガスを、吸気負圧を利用して連結管49から吸気管24にパージするようにしている。
従って、第1インジェクタ27の第1燃料噴射により燃焼室19内に所定量の燃料を供給することで、安定した燃焼状態を確保してエンジン11を確実に始動することができる一方、燃料改質器34への燃料噴射及び空気の供給を停止し、この燃料改質器34内に残留する混合ガスを吸気負圧により吸気管24にパージすることで、燃料改質器34への未改質燃料や改質ガスの残留を防止することができ、その結果、燃費や排ガス特性、ドライバビリティを向上することができる。
また、排気管32に、燃料改質器34に供給するガスと排気ガスとの間で熱交換を行う熱交換器48を設け、この熱交換器48で加熱した空気を燃料改質器34に供給して残留する混合ガスをパージするようにしている。従って、燃料改質器34の改質触媒に付着した液体燃料を加熱空気により気化してから残留ガスとして吸気管24にパージすることとなり、燃料改質器34内の燃料などの残留ガスを早期に確実にパージすることができる。
更に、燃料改質器34の改質動作状況を検出する改質動作状況検出手段として、改質触媒の温度を検出する温度センサ54を適用したことで、燃料改質器34の異常を適正に判定することができる。
図3−1及び図3−2は、本発明の実施例2に係る内燃機関の制御装置における改質処理を表すフローチャートである。なお、実施例2の内燃機関の制御装置における全体構成は、実施例1と同様であるため、図1を用いて説明すると共に、実施例1で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例2の内燃機関の制御装置では、電気系統または機械的な故障などによる燃料改質器34の異常を検出したとき、第1インジェクタ27による第1燃料噴射を開始する一方、第2インジェクタ40による第2燃料噴射を停止すると共に、吸気管39による空気の供給を停止し、燃料改質器34内に残留する混合ガスを、吸気負圧を利用して連結管49から吸気管24にパージするが、このとき、燃料改質器34における改質反応部36の改質触媒を加熱することで、改質触媒に液体燃料が付着していた場合には、これを早期に気化して確実にパージ可能としている。
ここで、上述した本実施例の内燃機関の制御装置による改質処理における異常処理制御について、図3−1及び図3−2のフローチャートに基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する改質処理制御は、エンジン11の起動時の制御である。
本実施例の内燃機関の制御装置において、図3−1に示すように、ステップS51にて、ECU50は、スイッチ43をON操作して中心電極41に通電することで、燃料改質反応部36を加熱して改質触媒のプレヒートを行い、ステップS52で、温度センサ54により改質触媒温度Tcを読み込む。ステップS53では、触媒庄温Tcが予め設定された所定の触媒開始庄温T0より高くなったかどうかを判定し、触媒庄温Tcが触媒開始庄温T0より高くなったら、ステップS54で、スイッチ43をOFF操作して中心電極41への通電を停止することで、燃料改質器34の改質触媒のプレヒートを停止する。
燃料改質器34の改質触媒が所定の温度になると、ステップS55では、燃料ポンプ29を駆動すると共にエアポンプ47を駆動し、ステップS56にて、第2インジェクタ40により第2燃料噴射を行うと共に、エア制御弁46を開放して燃料改質器34に空気を供給する。すると、燃料改質器34の空燃混合部37で吸気管39から導入された空気と、第2インジェクタ40から噴射された燃料とが混合されて混合ガスが形成され、この混合ガスが改質反応部36に導入され、加熱された改質触媒により部分酸化反応することで混合ガスが改質され、改質成である水素と一酸化炭素を含む改質ガスが生成される。
このように燃料改質器34で改質処理が開始されると、改質触媒での反応熱により触媒庄温が上昇し、ステップS57では、温度センサ54により改質触媒温度Tcを読み込み、ステップS58にて、触媒庄温Tcが予め設定された所定の活性化触媒庄温領域(T1>Tc>T2)にあるかどうかを判定する。そして、触媒庄温Tcが所定の活性化触媒庄温領域(T1>Tc>T2)にあれば、ステップS57に戻って処理を繰り返す。この間、燃料改質器34で生成された改質ガスが連結管49を通して吸気管24に供給され、吸気と改質ガスとが混合した混合気が燃焼室19に導入され、点火プラグ31により混合気に着火することで燃焼し、エンジン11が始動する。
一方、このエンジン11の始動時に、ステップS58にて、触媒庄温Tcが所定の活性化触媒庄温領域(T1>Tc>T2)になければ、ECU50は、電気系統または機械的な故障などにより燃料改質器34が異常動作中であると判定し、ステップS59に移行する。そして、図3−2に示すように、このステップS59にて、第2インジェクタ40による第2燃料噴射を停止すると共に、エア制御弁46を閉止して吸気管39からの空気の供給を停止し、ステップS60でエアポンプ47の駆動を停止する。また、ステップS61にて、エンジン11のクランキングを開始し、ステップS62にて、第1インジェクタ27による第1燃料噴射を開始する。従って、吸気管24から吸気ポート20を通して燃焼室19に導入される吸気に対して、第1インジェクタ27により燃料噴射が行われ、吸気と燃料とが混合した混合気が燃焼室19に導入され、点火プラグ31が混合気に着火することで燃焼し、エンジン11が始動する。
ステップS63にて、ECU50は、エンジン回転数Neが所定回転数Nes以上になったことでエンジン11の始動を確認し、ステップS64にて、エアパージ弁56を開放し、ステップS65でタイマをリセットしてから、ステップS66にて、スイッチ43をON操作して中心電極41に通電することで、燃料改質器34の加熱を開始し、ステップS67にて、パージ処理が実行される。
即ち、エンジン11が始動すると吸気管24に吸気負圧が発生するため、この吸気負圧が連結管49を介して燃料改質器34に作用する。そして、燃料改質器34に作用した負圧により吸気管39から空気がこの燃料改質器34内に吸入され、このとき、空気量に対して燃料量が減量されて燃料改質器34が異常燃焼して高温となった場合には、燃料改質器34に導入された空気と共に残留する改質ガスが吸気負圧により連結管49から吸気管24にパージされる。一方、この燃料改質器34にて、空気量に対して燃料量が増量されることで、改質反応部36の改質触媒に液体燃料が付着して低温となった場合には、中心電極41に通電されることで燃料改質器34が加熱されているため、高温の改質触媒に付着した液体燃料は気化され、残留ガスとして吸気負圧により連結管49から吸気管24にパージされる。
その後、ステップS67でパージ処理が開始されてから、ステップS68でタイマが作動を開始し、ステップS69でこのタイマにより経過時間t1を読込み、ステップS70で経過時間t1が所定時間t0を越えたら、ステップS71で、スイッチ43をOFF操作して中心電極41への通電を停止することで、燃料改質器34の加熱を停止する。そして、ステップS72にて、エアパージ弁46を閉止してパージ処理を終了する。ステップS73にて、警報アラームとしてランプや警告音を発する。
このように実施例2の内燃機関の制御装置にあっては、燃料改質器34の温度センサ54が検出した触媒庄温Tcが活性化触媒庄温領域(T1>Tc>T2)になければ、燃料改質器34は電気系統または機械的な故障などによる異常と判定し、第1インジェクタ27による第1燃料噴射を開始してエンジン11を始動する一方、第2インジェクタ40による第2燃料噴射を停止すると共に、吸気管39による空気の供給を停止した後、エアパージ弁56を開放すると共に中心電極41により改質触媒を加熱し、燃料改質器34内に残留する混合ガスを、吸気負圧を利用して吸気管24にパージするようにしている。
従って、中心電極41により燃料改質器34の改質触媒を加熱することで、付着している液体燃料を気化することができ、吸気負圧により内部に空気を導入しながら、燃料改質器34内に残留する混合ガスや気化したガスを確実にパージすることができ、燃料改質器34への未改質燃料や改質ガスの残留を防止することができる。
なお、この実施例2では、エアパージ弁56を開放して中心電極41に通電することでパージ処理を開始してから所定時間t0経過後に、中心電極41への通電を停止してエアパージ弁45を閉止することでパージ処理を終了するようにしたが、温度センサ54により燃料改質器34の改質触媒の温度をモニタリングし、所定温度になったらパージ処理を終了するようにしてもよい。
また、各実施例では、燃料改質器34の触媒庄温が予め設定された適正温度領域にないときに燃料改質器34を異常と判定したが、この判定時に、燃料改質器34の触媒庄温が高温領域側に外れた場合と、低温領域側に外れた場合とを判別し、それぞれの異常状況で異なる処理をしても良い。例えば、燃料改質器34の触媒庄温が高温領域側に外れた場合には、燃料改質器34に低温の空気を導入して冷却しながら内部のガスをパージする。一方、燃料改質器34の触媒庄温が低温領域側に外れた場合には、燃料改質器34に熱交換器48で加熱した空気を送ったり、燃料改質器34を加熱したりすることで、付着した液体燃料を気化してパージする。
そして、上述した各実施例では、燃料改質器34の改質動作状況を検出する改質動作状況検出手段として、温度センサ54を用い、燃料改質器34の触媒庄温が予め設定された適正温度領域にないときに燃料改質器34を異常と判定したが、改質動作状況検出手段として、温度センサ54に代えてCOセンサまたはH2センサを用い、各センサが検出した燃料改質器34内のCO濃度またはH2濃度が予め設定された適正濃度領域にないときに燃料改質器34を異常と判定するようにしても良い。
また、上述した各実施例では、内燃機関をポート噴射式エンジンとしたが、燃料を燃焼室に直接噴射する筒内噴射式エンジンであっても良く、この場合、排気通路に三元触媒に加えてリーンNOx触媒を設ける必要がある。
以上のように、本発明に係る内燃機関の制御装置は、燃料改質手段が異常のときに、吸気通路または燃焼室への燃料噴射を開始する一方、燃料改質手段への燃料噴射及びガス供給を停止し、燃料改質手段内に残留する混合ガスを吸気負圧を利用して吸気通路にパージするようにしたものであり、燃料改質手段を有する内燃機関であれば、いずれの種類の内燃機関に用いても好適である。
本発明の実施例1に係る内燃機関の制御装置を表す概略構成図である。 実施例1の内燃機関の制御装置における改質処理を表すフローチャートである。 実施例1の内燃機関の制御装置における改質処理を表すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る内燃機関の制御装置における改質処理を表すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る内燃機関の制御装置における改質処理を表すフローチャートである。
符号の説明
11 エンジン(内燃機関)
19 燃焼室
20 吸気ポート
21 排気ポート
24 吸気管(吸気通路)
26 電子スロットル装置
27 第1インジェクタ(第1燃料噴射手段)
29 燃料ポンプ
31 点火プラグ
32 排気管
33 三元触媒
34 燃料改質器(燃料改質手段)
39 吸気管(ガス供給手段)
40 第2インジェクタ(第2燃料噴射手段)
41 ヒータ用中心電極(触媒加熱手段)
46 エア制御弁(ガス供給手段)
47 エアポンプ(ガス供給手段)
48 熱交換器
49 連結管(改質ガス供給通路)
50 電子制御ユニット、ECU(燃料噴射制御手段)
54 温度センサ(改質動作状況検出手段)
55 バイパス管
56 エアパージ弁

Claims (4)

  1. 外気を燃焼室に導入する吸気通路と、該吸気通路または前記燃焼室に燃料を噴射する第1燃料噴射手段と、燃料と酸素を含むガスとからなる混合ガスを改質触媒で改質することで改質ガスを生成する燃料改質手段と、該燃料改質手段に対して燃料を噴射する第2燃料噴射手段と、前記燃料改質手段に対して酸素を含むガスを供給するガス供給手段と、前記燃料改質手段で生成された改質ガスを前記吸気通路に供給する改質ガス供給通路と、内燃機関の運転状態に応じて前記第1燃料噴射手段及び前記第2燃料噴射手段を切換制御する燃料噴射制御手段とを具えた内燃機関の制御装置において、前記燃料改質手段の改質動作状況を検出する改質動作状況検出手段を設け、前記燃料噴射制御手段は、前記改質動作状況検出手段の検出結果に基づいて前記燃料改質手段の異常を検出したときには、前記第1燃料噴射手段による燃料噴射を開始する一方、前記第2燃料噴射手段による燃料噴射及び前記ガス供給手段によるガスの供給を停止し、前記燃料改質手段内に残留する残留物質を吸気負圧を利用して前記改質ガス供給通路から前記吸気通路にパージすることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、前記ガス供給手段により前記燃料改質手段に供給するガスと排気ガスとの間で熱交換を行う熱交換器を設け、前記燃料噴射制御手段が前記燃料改質手段の異常を検出したときには、前記熱交換器で加熱されたガスを用いて前記燃料改質手段内に残留する残留物質を加熱することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、前記燃料改質手段を加熱する触媒加熱手段を設け、前記燃料噴射制御手段が前記燃料改質手段の異常を検出したときには、前記触媒加熱手段により前記燃料改質手段を加熱することで残留する残留物質を加熱することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  4. 請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、前記改質動作状況検出手段は、温度センサまたはCOセンサまたはH2センサであり、前記燃料噴射制御手段は、前記各センサが検出した触媒温度またはCO濃度またはH2濃度が予め設定された適正領域にないときに前記燃料改質手段を異常と判定することを特徴とする内燃機関の制御装置。
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