JP2007107871A - 設備制御システムおよび設備制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】設備制御システム1は、存否判定部51B、設備機器2a〜2x,3a〜3t、第1情報保持部54、および設備制御部7を備える。存否判定部は、複数の単位空間15a〜15xに仮想分割された居室空間LSにおいて単位空間それぞれについて人が存在するか否かを判定する。設備機器は、単位空間それぞれに対応して設置される。第1情報保持部には、人の嗜好情報が保持される。設備制御部は、存否判定部において人が存在していると判定された単位空間に対応する設備機器に対して、人の嗜好情報を利用した制御を行う。
【選択図】図1
Description
〔セル型空調・照明制御システム〕
このセル型空調・照明制御システム1は、図1に示されるように、主に、空気調和装置2a,2b,2c,・・・、照明装置3a,3b,3c,・・・、携帯型SIP(Session Initiation Protocol)フォン4a,4b,4c,・・・、情報管理サーバ5、無線LAN(Local Area Network)アクセスポイント10a,10b,10c・・・、および制御装置7から構成されている。以下、これらの各構成要素について詳述する。
本実施の形態に係る空気調和装置2a,2b,2c,・・・は、図1に示されるように、主に、居室内に設置される室内機20a,20b,20c,・・・、屋外に設置される室外機21a,21b,21c,・・・、室内機20a,20b,20c,・・・と室外機21a,21b,21c,・・・とを冷媒循環可能に接続する冷媒配管22a,22b,22c,・・・、および室内機20a,20b,20c,・・・と室外機21a,21b,21c,・・・とを通信接続する第3通信線23a,23b,23c,・・・から構成されるセパレート型の空気調和装置である。また、この室内機20a,20b,20c,・・・は、カセット式の室内機であり、化粧パネル24a,24b,24c,・・・が居室側に露出するように天井裏に埋設される。また、この室外機21a,21b,21c,・・・には、図示しない圧縮機が搭載されているが、この圧縮機は、インバータ制御可能な圧縮機である。なお、これらの空気調和装置2a,2b,2c,・・・は、基本機能として、送風機能、冷暖房機能、および除湿機能などを有する。また、これらの空気調和装置2a,2b,2cでは室外機21a,21b,21c,・・・それぞれに図示しない加湿ユニットが設けられており、加湿ユニットは第1給気管(図示せず)を介して室内機20a,20b,20c,・・・に接続されている。このため、これらの空気調和装置2a,2b,2cは、加湿機能をも有する。また、これらの空気調和装置2a,2b,2c,・・・では室内機20a,20b,20c,・・・それぞれに外気導入管(図示せず)および第2排気管(図示せず)が配管接続されている。このため、これらの空気調和装置2a,2b,2c,・・・は、換気機能をも有する。なお、本実施の形態では、外気導入管および第2排気管は全熱交換器(図示せず)に接続されているため、換気時において無駄に熱を排出することはない。
本実施の形態に係る照明装置3a,3b,3c,・・・は、照度調節可能な照明装置である。なお、これらの照明装置3a,3b,3c,・・・には図示しない照度センサが設けられており、照度センサは第1通信線91を介して制御装置7に通信接続されている。照度センサは計測値を制御装置7に送信し、制御装置7は照明装置3a,3b,3c,・・・の照度が目的照度に達すように照明装置3a,3b,3c,・・・の制御部(図示せず)に電力消費信号を第1通信線91を介して送信する。
本実施の形態に係る携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・は、携帯電話の形をした無線LAN対応のIP電話である。このため、この携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・は、無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・と無線通信を行うことができる。なお、この携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・にはデータ書き換え可能な記憶部(図示せず)が内蔵されており、その記憶部にはIP電話実行プログラムや、その携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・を所有する人の識別番号データ(以下、個人識別番号データという)などが記憶されている。本実施の形態では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の電源が投入されている場合、この携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・は、個人識別番号データを常時発信している。
本実施の形態に係る情報管理サーバ5は、図2に示されるように、主に、サーバ本体50およびルータ60から構成されている。なお、情報管理サーバ5にメンテナンスやアップデートが必要な場合は、図示しない入力装置インターフェイスやディスプレイインターフェイス等に入力装置(図示せず)やディスプレイ(図示せず)等が適宜接続される。
本実施の形態に係る無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・は、上述したように、室内機20a,20b,20cに内蔵される。なお、これらの無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・のアンテナ11a,11b,11cは、化粧パネル24a,24b,24c,・・・から居室側に露出するように突出している。また、これらの無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・は、イーサネットケーブル94およびルータ50B(図2参照)を介して情報管理サーバ5に通信接続されている。
本実施の形態に係る制御装置7は、図6に示されるように、主に、中央処理部71、RAM(Random Access Memory)72、ROM(Read Only Memory)74、EEPROM75、I/O制御部73、LAN用インターフェイス76、空気調和装置用インターフェイス77、照明装置用インターフェイス78、LANケーブル用コネクタ79、空気調和装置用コネクタ80、および照明装置用コネクタ81から構成されている。ここで、中央処理部71、RAM72、ROM74、EEPROM75、およびI/O制御部73は、例えば、マイクロコンピュータであって、相互に第1バス線82によって接続されており、1つの集積回路を構成している。また、LAN用インターフェイス76、空気調和装置用インターフェイス77、および照明装置用インターフェイス78は、例えば、プリント回路基板等であって、第2バス線83a,83b,83cを介してI/O制御部73に接続されている。また、LANケーブル用コネクタ79は、第4通信線84を介してLAN用インターフェイス76に接続されている。また、空気調和装置用コネクタ80は、第5通信線85を介して空気調和装置用インターフェイス77に接続されている。また、照明装置用コネクタ81は、第6通信線86を介して照明装置用インターフェイス78に接続されている。
居室LSは、本実施の形態において多数の人々が作業を行うオフィスであり、図8に示される居室LSの上面図のように、情報管理サーバ5上において5メートル四方のセル空間15a〜15xに仮想的に分割されている。ここで、セル空間15a〜15xの大きさを5m四方としたのは、室内機20a〜20xの空調可能範囲に基づいている。また、ここで、室内機20a〜20xは、セル空間15a〜15xのほぼ中央に位置している。また、照明装置3a〜3tは、居室LSの長手方向に沿って室内機20a〜20xの中間付近にくるように配置されている。
居室LSは、情報管理サーバ5上で平面座標データ化されている(図8参照)。ここで、図中、符号P1で示される点は(0,0)で表されており、符号P2〜P35で示される点は、それぞれ順に(100,0)、(200,0)、(300,0)、(400,0)、(500,0)、(600,0)、(0,100)、(100,100)、(200,100)、(300,100)、(400,100)、(500,100)、(600,100)、(0,200)、(100,200)、(200,200)、(300,200)、(400,200)、(500,200)、(600,200)、(0,300)、(100,300)、(200,300)、(300,300)、(400,300)、(500,300)、(600,300)、(0,400)、(100,400)、(200,400)、(300,400)、(400,400)、(500,400)、(600,400)で表されている。つまり、座標単位は、実際の居室LSにおいては5cmに相当することになる。
空気調和装置2a〜2xおよび照明装置3a〜3tとセル空間15a〜15zとの対応関係は、設備対応関係データベース54hとして情報管理サーバ5に記憶されている。設備対応関係データベース54hでは、空気調和装置2a〜2xおよび照明装置3a〜3tのアドレスデータとセル空間15a〜15xとが関係づけられている。なお、本実施の形態において、空気調和装置2a〜2xは、室内機20a〜20xが設置されているセル空間15a〜15xに対応づけられている。また、照明装置3a〜3tは、図8において向かって左側のセル空間15a〜15xに対応づけられている。例えば、符号3mで示される照明装置は、符号15oで示されるセル空間に対応づけられている。
(1)温湿度制御
携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が存在していなかったセル空間15a〜15xにおいて携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されると、情報管理サーバ5において、図9に示されるフローチャートに従ってそのセル空間15a〜15xの温湿度制御が行われる。
本実施の形態に係る空調・照明制御システム1では、1時間おきに、図11に示されるフローチャートに従って換気制御が行われる。
携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が存在していなかったセル空間15a〜15xにおいて携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されると、情報管理サーバ5において、図12に示されるフローチャートに従ってそのセル空間15a〜15xの照度制御が行われる。
携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が存在していたセル空間15a〜15xにおいて携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなると、情報管理サーバ5において、図14〜図17に示されるフローチャートに従ってそのセル空間15a〜15xの省エネルギー空調制御が行われる。
携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が存在していたセル空間15a〜15xにおいて携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなると、情報管理サーバ5において、図18に示されるフローチャートに従ってそのセル空間15a〜15xの省エネルギー照明制御が行われる。
(1)
本実施の形態に係る空調・照明制御システム1では、位置情報導出アプリケーション54eにより、個人識別番号データと電波強度データとから個人識別番号データを発信している携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の座標データが導出される。そして、この座標データを平面座標データに照合して個人識別番号データを発信している携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・、つまり人の存在するセル空間15a〜15xを特定する。また、設備対応関係データベース54hでは、空気調和装置2a〜2xおよび照明装置3a〜3tのアドレスデータとセル空間15a〜15xとが関係づけられている。また、個人情報データベース54dには、図4に示されるように、個人識別番号データに対して、重み付け係数データ、ならびに冷房時希望設定温度データ、暖房時希望設定温度データ、冷房時希望設定湿度データ、暖房時希望設定湿度データ、二酸化炭素排出量データ、および希望設定照度データなどの個人嗜好データが関連づけられた上で蓄積されている。そして、制御装置7が、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が存在するセル空間15a〜15xに対応する空気調和装置2a〜2xや照明装置3a〜3tに対して個人嗜好データを利用した種々の制御を実行する。このため、この空調・照明制御システム1では、セル空間15a〜15xにおいて人間などの嗜好に応じて空気調和装置2a〜2xや照明装置3a〜3tの制御を行うことができる。したがって、この空調・照明制御システム1では、居室LSに存在する人間の快適性を高めることができる。
本実施の形態に係る空調・照明制御システム1では、セル空間15a〜15xに複数の携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が存在している場合、情報管理サーバ5が、重み付け係数を利用して空気調和装置2a〜2xの設定温度や照明装置3a〜3tの照度を決定する。このため、この空調・照明制御システム1では、例えば、知的生産性の高い人や虚弱な人などに対して優先的に快適空間を提供することができ、組織全体の知的生産性の向上や虚弱者の健康保護などを図ることが可能となる。
本実施の形態に係る空調・照明制御システム1では、セル空間15a〜15xに複数の携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が存在している場合、情報管理サーバ5が、複数の携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・から発信される個人識別番号データに対応する二酸化炭素排出量の総和に基づいて換気制御を行う。このため、この空調・照明制御システム1では、二酸化炭素センサを設けることなく低コストで換気制御を行うことができる。
本実施の形態に係る空調・照明制御システム1では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が存在していたセル空間15a〜15xにおいて携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなると、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなったセル空間15a〜15xに隣接するセル空間15a〜15xに対応する空気調和装置2a〜2xの運転モードを参照して、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなったセル空間15a〜15xに対応する空気調和装置2a〜2xをアイドリングモードとするか、セービング冷房モードとするか、セービング暖房モードとするかを決定する。このため、この空調・照明制御システム1では、居室LS全体を均一に制御するのに比べて消費エネルギーを低減することが可能となるとともに、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなったセル空間15a〜15xに隣接するセル空間15a〜15xに存在するであろう人の快適性を著しく下げることを抑制することができる。また、この空調・照明制御システム1では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなったセル空間15a〜15xに隣接するセル空間15a〜15xに携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・、つまり人が存在しない場合であっても圧縮機を停止させないので、圧縮機の寿命を延ばすことができる。
本実施の形態に係る空調・照明制御システム1では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が存在していたセル空間15a〜15xにおいて携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなると、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなったセル空間15a〜15xに隣接するセル空間15a〜15xに対応する照明装置3a〜3tの点灯/消灯状態を参照して、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなったセル空間15a〜15xに対応する照明装置3a〜3tをセービング照明モードとするか、消灯するかを決定する。このため、この空調・照明制御システム1では、居室LS全体を均一に制御するのに比べて消費エネルギーを低減することが可能となるとともに、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなったセル空間15a〜15xに隣接するセル空間15a〜15xに存在するであろう人の快適性を著しく下げることを抑制することができる。
〔セル型空調・照明制御システム〕
このセル型空調・照明制御システム100は、図21に示されるように、主に、空気調和装置2a,2b,2c,・・・、照明装置3a,3b,3c,・・・、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・、情報管理サーバ105、無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・、制御装置7、および入退室ゲート200から構成されている。以下、このセル型空調・照明制御システム100の導入された居室LS2について説明した後、第1実施形態との差異を中心にして、各構成要素について詳述する。
居室LS2は、図26に示されるように、複数のセル空間215a〜215jから構成されている。各セル空間215a〜215jは、空気調和装置2a〜2jの各室内機20a〜20jおよび各照明装置3a〜3jにそれぞれ1対1で対応しており、各室内機20a〜20jは、対応するセル空間215a〜215jを空気調和し、各照明装置3a〜3jは、対応するセル空間215a〜215jを照明する。この居室LS2は、本実施の形態においてはオフィスであり、セル空間215a〜215dは全体として事務所を形成しており、セル空間215e,215fは全体として廊下を形成しており、セル空間215gは会議室Aを形成しており、セル空間215h,215iは全体として会議室Bを形成しており、セル空間215jは会議室Cを形成している。すなわち、セル空間215a〜215jは、居室LS2が壁により物理的に、あるいは仮想的に仕切られることにより規定される空間である。なお、図26において、実線は壁による仕切りを示しており、二点鎖線は仮想的な仕切りを示している。そして、セル空間215a〜215dにより形成される事務所には、このオフィスで働く各従業者に個別の座席が用意されている。セル空間215e内の居室LS2の出入り口付近には、入退室ゲート200が設置されている。
本実施の形態に係る情報管理サーバ105は、図22に示されるように、ハードディスク54の代替としてハードディスク154が設けられている点を除いて、第1実施の形態に係る情報管理サーバ5と同様のハードウェア構成を有している。
本実施の形態に係る入退室ゲート200は、居室LS2の出入り口付近に設置されている。この入退室ゲート200には、居室LS2内で働く従業者や来客者などに配布される認証カードを読み取り可能なカードリーダが備え付けられており、このカードリーダに認証カードがかざされることにより入退室者が認証され、その結果に応じてゲートが開くようになっている。また、この入退室ゲート200は、LAN195を介して情報管理サーバ105に接続されている。そして、入退室者が認証されて入退室ゲート200の通り抜けを許可された場合には、その認証の際にカードリーダを介して認証カードから読み取られたその入退室者の個人識別番号データとその入退室日時とが、逐次、入退室ゲート200からLAN195を介して情報管理サーバ105に送信されることになる。
居室LS2は、第1実施の形態の場合と同様に、情報管理サーバ105上で平面座標データ154f化されている。また、この平面座標データ154fには、居室LS2内で働く従業者の座席の配置に関する情報が含まれている。そして、情報管理サーバ105では、位置情報導出アプリケーション54eにより、個人識別番号データと電波強度データとを発信している携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の座標データが導出される。続いて、情報管理サーバ105では、導出された座標データが平面座標データ154fと照合されることにより、個人識別番号データを発信している携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在するセル空間215a〜215j、すなわち、その携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・を所持している者の存在するセル空間215a〜215jが特定される。
空気調和装置2a〜2jおよび照明装置3a〜3jとセル空間215a〜215jとの対応関係を示す情報は、第1実施の形態の場合と同様に、情報管理サーバ105の設備対応関係データベース54hに記憶されている。なお、本実施の形態においては、空気調和装置2a〜2jは、室内機20a〜20jが設置されているセル空間215a〜215jにそれぞれ対応づけられており、照明装置3a〜3jも、セル空間215a〜215jにそれぞれ対応づけられている。
情報管理サーバ105では、図27に示されるフローチャートに係る処理が所定の間隔(例えば、5分毎)で繰り返される。この処理は、後述する処理A〜Dのうち、いずれの処理によって空気調和装置2a〜2jおよび照明装置3a〜3jについての温湿度制御、換気制御、照度制御、省エネルギー空調制御および省エネルギー照明制御を行うのかを選択するための処理である。
総在室者数と携帯所持者数とが一致する場合には、情報管理サーバ105は、セル空間215a〜215jのそれぞれに対して、第1実施の形態と同様の温湿度制御、換気制御、照度制御、省エネルギー空調制御および省エネルギー照明制御を実行する。
総在室者数が携帯所持者数を上回り、かつ、携帯所持者と携帯不所持者との日常の行動パターンに相関がないと判定された場合には、情報管理サーバ105は、携帯不所持者がそれぞれの座席に着席しているものと推定する。すなわち、情報管理サーバ105は、居室LS2の平面座標データ154fを参照することにより携帯不所持者の座席が配置されているセル空間215a〜215jを特定し、その特定されたセル空間215a〜215jを示す情報をその携帯不所持者の位置情報とする。そして、情報管理サーバ105は、このようにして導出された位置情報により示されるセル空間215a〜215j内にその携帯不所持者が電源が投入された状態の携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・を所持した状態で存在しているものと仮定した上で、セル空間215a〜215jのそれぞれに対して第1実施の形態と同様の温湿度制御、換気制御、照度制御、省エネルギー空調制御および省エネルギー照明制御を実行する。
総在室者数が携帯所持者数を上回り、かつ、携帯所持者と携帯不所持者との日常の行動パターンに相関があると判定された場合には、情報管理サーバ105は、携帯不所持者が携帯所持者のうち日常の行動パターンの最も相関する者と同じセル空間215a〜215j内に存在しているものと推定する。その他の点については、処理Bと同様である。
入退室ゲート200が正常に動作していない等の理由で総在室者数を正常に取得できないと判定された場合には、情報管理サーバ105は、セル空間215a〜215jのそれぞれに対して、第1実施の形態と同様にして冷房時設定温度、暖房時設定温度、冷房時設定湿度、暖房時設定湿度、換気量、および設定照度を決定する。続いて、情報管理サーバ105は、決定されたこれらの設定値が所定の範囲を超える場合には、これらの設定値をその所定の範囲内の値であってこれらの設定値に最も近い値に補正し、これらの設定値が所定の範囲内に収まっている場合には、これらの設定値をそのまま利用する。その他の点については、第1実施の形態と同様である。
図28は、図27に示されるフローチャートに係る処理および処理A〜Dを実行する際の情報管理サーバ105の内部構成を示す。
(1)
上記第2実施の形態では、従業者の入退室が入退室ゲート200によって管理されるようになっているが、本発明はこの態様に限定されない。例えば、入退室ゲート200に代えて又は加えて、従業者の入退室が従業者に割り当てられたパーソナルコンピュータ(以下、PC)の稼働状態によって管理されるようになっていてもよい。この場合、例えば、各PCは、居室LS2内に張り巡らされたLAN195に接続される。そして、各PCの稼働状態を示す情報がLAN195を介して情報管理サーバ105に伝えられ、ハードディスク154に予め記憶されている事務所内の座席表データなどと照合されることにより、従業者の入退室が管理される。
上記ステップS103において、携帯所持者と携帯不所持者とを日常の行動パターンに基づいてグループ化するに際しては、別の方法が採られてもよい。例えば、業務の性質上行動パターンが類似することになると予測される者同士をグループ化して予め個人情報データベース54dに登録しておいてもよい。また、位置情報履歴データベース154cに蓄積された過去のレコードに基づいてグループ化を行う場合には、種々のデータマイニング手法を応用することが可能である。
〔セル型空調・照明制御システム〕
このセル型空調・照明制御システム300は、図29に示されるように、主に、空気調和装置2a,2b,2c,・・・、照明装置3a,3b,3c,・・・、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・、情報管理サーバ305、無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・、制御装置7、および入退室カウンタ400から構成されている。以下、このセル型空調・照明制御システム300の導入された居室LS3について説明した後、第1実施の形態および第2実施の形態との差異を中心にして、各構成要素について詳述する。
本実施の形態に係る居室LS3は、図30に示されるように、入退室ゲート200に代えて入退室カウンタ400が設置されている点を除いて、第2実施の形態における居室LS2と同様である。
本実施の形態に係る情報管理サーバ305は、図31に示されるように、ハードディスク54,154の代替としてハードディスク354が設けられている点を除いて、第1実施の形態および第2実施の形態に係る情報管理サーバ5,105と同様のハードウェア構成を有している。
本実施の形態に係る入退室カウンタ400は、居室LS3の出入り口付近に設置されている。この入退室カウンタ400は、例えば、複数個の人感知センサを備えており、人が居室LS3の出入り口を通り抜けて入室した事実および退室した事実を検出することができる。したがって、入退室カウンタ400は、入退室ゲート200のようにカードリーダに認証カードをかざすといったような特別な動作を入退室者に課することなく、居室LS3の出入り口を通り抜けた人数をカウントすることができる。但し、入退室カウンタ400は、入退室ゲート200と異なり、居室LS3の出入り口を通り抜けた入退室者の個人識別番号データを特定することはできない。
情報管理サーバ305では、図33に示されるフローチャートに係る処理が所定の間隔(例えば、5分毎)で繰り返される。この処理は、第2実施の形態と同様の処理A,Dおよび後述する処理Eのうち、いずれの処理によって空気調和装置2a〜2jおよび照明装置3a〜3jについての温湿度制御、換気制御、照度制御、省エネルギー空調制御および省エネルギー照明制御を行うのかを選択するための処理である。
総在室者数が携帯所持者数を上回る場合には、情報管理サーバ305は、セル空間215a〜215jのそれぞれに対して、第1実施の形態と同様にして冷房時設定温度、暖房時設定温度、冷房時設定湿度、暖房時設定湿度、換気量、および設定照度を決定する。続いて、情報管理サーバ305は、決定されたこれらの設定値について以下の2段階の補正を検討する。なお、このとき補正の対象となるのは、セル空間215a〜215dについての設定値のみである。
図34は、図33に示されるフローチャートに係る処理および処理A,D,Eを実行する際の情報管理サーバ305の内部構成を示す。
上記第3実施の形態では、入退室カウンタ400により居室LS3内の総在室者数が把握されるようになっているが、本発明はこの態様に限定されない。例えば、入退室カウンタ400に代えて又は加えて、居室LS3の出入り口に設置されたカメラにより総在室者数が把握されるようになっていてもよい。
(A)
先の実施の形態に係るセル型空調・照明制御システム1,100,300では、天井埋設型のカセット式空気調和装置2a〜2xが採用されたが、これに代えて、天井吊下型の空気調和装置が採用されてもかまわない。
先の実施の形態に係るセル型空調・照明制御システム1,100,300では、情報管理サーバ5,105,305と制御装置7とが別々に設けられていたが、これらは物理的に又は機能的に一体とされてもかまわない。
先の実施の形態に係るセル型空調・照明制御システム1,100,300では、電波強度を利用して携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の位置検出を行ったが、これに代えて、TDOA(Time Difference Of Arrival)測定に基づく三辺測量方式を利用して携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の位置検出を行ってもよい。
先の実施の形態に係るセル型空調・照明制御システム1,100,300では、VoIPシステムを利用して人が存在するセル空間15a〜15x,215a〜215jを特定したが、これに代えて、カメラ映像を利用して人が存在するセル空間を特定するようにしてもよい。なお、かかる場合、セル空間は、カメラからの撮影画像を分割しておくことによって生成される。
先の実施の形態に係るセル型空調・照明制御システム1,100,300では、VoIPシステムを利用して人が存在するセル空間15a〜15x,215a〜215jを特定したが、これに代えて、人検知センサを利用して人が存在するセル空間を特定するようにしてもよい。かかる場合、セル空間は、人検知センサなどの検知範囲を調節することによって生成される。
先の実施の形態に係るセル型空調・照明制御システム1,100,300では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が存在していたセル空間15a〜15x,215a〜215jにおいて携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなり、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなったセル空間15a〜15x,215a〜215jに隣接するセル空間15a〜15x,215a〜215jに対応する空気調和装置2a〜2xの運転モードが冷房モードでも暖房モードでもない場合、あるいは運転モードの中に冷房モードと暖房モードとの両方が含まれている場合、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなったセル空間15a〜15x,215a〜215jに対応する空気調和装置2a〜2xをアイドリングモードとした。しかし、かかる場合、圧縮機を停止させてもかまわない。
先の実施の形態に係るセル型空調・照明制御システム1,100,300では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・と無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・とを利用して個人識別番号データを情報管理サーバ5,105,305に送信したが、これに代えて、RFIDタグとタグリーダとを利用して個人識別番号データを情報管理サーバ5,105,305に送信してもかまわない。
先の実施の形態に係るセル型空調・照明制御システム1,100,300では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が個人識別番号データを常時発信していたが、個人情報データベース54dをなくして、それぞれの個人嗜好データを携帯型SIPフォンに記憶させて個人識別番号データとともに個人嗜好情報を常時発信させるようにしてもよい。
先の実施の形態に係るセル型空調・照明制御システム1,100,300では、セル空間15a〜15x,215a〜215jに複数の携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が存在している場合、情報管理サーバ5,105,305が、重み付け係数を利用して空気調和装置2a〜2xの設定温度や照明装置3a〜3tの照度を決定した。しかし、情報管理サーバ5,105,305が単純平均値を利用して空気調和装置2a〜2xの設定温度や照明装置3a〜3tの照度を決定するようにしてもかまわない。
先の実施の形態に係るセル型空調・照明制御システム1,100,300では、セル空間15a〜15x,215a〜215jに複数の携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が存在している場合、情報管理サーバ5,105,305が、重み付け係数を利用して空気調和装置2a〜2xの設定温度や照明装置3a〜3tの照度を決定した。しかし、セル空間15a〜15x,215a〜215jに存在している携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の滞在時間を計測して、セル空間15a〜15x,215a〜215jの滞在時間の長い携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・に対応する個人嗜好データに大きな重み付け係数を与え、その重み付けを利用して空気調和装置2a〜2xの設定温度や照明装置3a〜3tの照度を決定してかまわない。
先の実施の形態に係るセル型空調・照明制御システム1,100,300では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が存在していたセル空間15a〜15x,215a〜215jにおいて携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなると、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなったセル空間15a〜15x,215a〜215jに隣接するセル空間15a〜15x,215a〜215jに対応する空気調和装置2a〜2xの運転モードを参照して、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなったセル空間15a〜15x,215a〜215jに対応する空気調和装置2a〜2xをアイドリングモードとするか、セービング冷房モードとするか、セービング暖房モードとするかを決定した。しかし、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなったセル空間15a〜15x,215a〜215j(以下、このセル空間を第2セル空間という)の中心と、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されているセル空間15a〜15x,215a〜215j(以下、このセル空間を第1セル空間という)の中心との距離を出力し、その距離に基づいて第2セル空間に対応する空気調和装置2a〜2xをアイドリングモードとするか、セービング冷房モードとするか、セービング暖房モードとするかを決定してもよい。また、第2セル空間15a〜15x,215a〜215jの中心と、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・との距離を出力し、その距離に基づいて第2セル空間に対応する空気調和装置2a〜2xをアイドリングモードとするか、セービング冷房モードとするか、セービング暖房モードとするかを決定してもよい。また、情報管理サーバ5,105,305上で空気調和装置2a〜2xの設置位置が平面座標化されており、その座標と空気調和装置2a〜2xのアドレスデータとが関連付けられている場合には、第2セル空間15a〜15x,215a〜215jに対応する空気調和装置2a〜2xと、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・との距離を出力し、その距離に基づいて第2セル空間に対応する空気調和装置2a〜2xをアイドリングモードとするか、セービング冷房モードとするか、セービング暖房モードとするかを決定してもよい。さらに、この際、その距離に基づいて圧縮機の運転周波数を決定してもよい。例えば、第1セル空間から遠い第2セル空間に対応する空気調和装置2a〜2xほど、圧縮機の運転周波数を下げる制御することが考えられる。また、圧縮機の運転周波数を下げる割合を、人の標準移動速度や空気調和装置2a〜2xの起動速度や反応速度などに基づいて決定してもよい。このようにすれば、人が移動している間であっても人に快適な空間を提供し続けることが可能となる。
先の実施の形態に係るセル型空調・照明制御システム1,100,300では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が存在していたセル空間15a〜15x,215a〜215jにおいて携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなると、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなったセル空間15a〜15x,215a〜215jに隣接するセル空間15a〜15x,215a〜215jに対応する照明装置3a〜3tの点灯/消灯状態を参照して、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなったセル空間15a〜15x,215a〜215jに対応する照明装置3a〜3tをセービング照明モードとするか、消灯するかを決定した。しかし、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されなくなったセル空間15a〜15x,215a〜215j(以下、このセル空間を第2セル空間という)の中心と、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の存在が検出されているセル空間15a〜15x,215a〜215j(以下、このセル空間を第1セル空間という)の中心との距離を出力し、その距離に基づいて第2セル空間に対応する照明装置3a〜3tをセービング照明モードとするか、消灯するかを決定してもよい。また、第2セル空間15a〜15x,215a〜215jの中心と、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・との距離を出力し、その距離に基づいて第2セル空間に対応する照明装置3a〜3tをセービング照明モードとするか、消灯するかを決定してもよい。また、情報管理サーバ5,105,305上で照明装置3a〜3tの設置位置が平面座標化されており、その座標と照明装置3a〜3tのアドレスデータとが関連付けられている場合には、第2セル空間15a〜15x,215a〜215jに対応する照明装置3a〜3tと、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・との距離を出力し、その距離に基づいて第2セル空間に対応する照明装置3a〜3tをセービング照明モードとするか、消灯するかを決定してもよい。さらに、この際、その距離に基づいて照明装置3a〜3tの照度を決定してもよい。例えば、第1セル空間から遠い第2セル空間に対応する照明装置3a〜3tほど、照度を下げる制御することが考えられる。また、照度を下げる割合を、人の標準移動速度や照明装置3a〜3tの起動速度や反応速度などに基づいて決定してもよい。このようにすれば、人が移動している間であっても人に快適な空間を提供し続けることが可能となる。
先の実施の形態に係るセル型空調・照明制御システム1,100,300では、空気調和装置2a〜2xおよび照明装置3a〜3tが第2通信線92および第1通信線91を介して制御装置7の空気調和装置用コネクタ80、および照明装置用コネクタ81に接続されていたが、空気調和装置2a〜2xおよび照明装置3a〜3tがLAN規格に対応しておりLANケーブルコネクタを有している場合には、これらの設備機器2a〜2x,3a〜3tは、イーサネットケーブルおよびルータ等を介して制御装置7のLANケーブル用コネクタ79に接続されてもよい。かかる場合、アドレスデータとして、IPアドレスやMACアドレス等が利用されてもよい。
先の実施の形態に係るセル型空調・照明制御システム1,100,300では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・は、個人識別番号データを常時発信する役目を担っていたが、これに加えて、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・が、無線LANアクセスポイント10a,10b,10c・・・を介して情報管理サーバ5,105,305と無線通信し、図19に示されるように、情報管理サーバ5,105,305から送信される各種情報をディスプレイ41上に表示するようにしてもよい。
先の実施の形態に係るセル型空調・照明制御システム1,100,300では、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・は、個人識別番号データを常時発信する役目を担っていたが、これに加えて、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の携帯者が、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の入力用ボタン42を用いて、個人情報データベース54dに登録されている各種情報を変更できるようにしてもよい。なお、かかる場合、情報管理サーバ5,105,305にWWWサーバ機能などを付与する必要がある。この際、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の携帯者が、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・の入力用ボタン42を用いて、個人情報データベース54dに登録されている各種情報を直接書き換えできるようにしてもよいし、図20に示されるように、個人情報データベース54dに登録されている各種情報を直接書き換えるのではなく、ディスプレイ41上で一時変更オフセット値を入力することができるようにしてもよい(変更時の冷房時希望設定温度は、登録済みの冷房時希望設定温度に一時変更オフセット値を足した値になる)。なお、後者の場合、携帯型SIPフォン4a,4b,4c,・・・のディスプレイ上には、変更不可能な冷房時希望設定温度データと、一時変更オフセット値の入力用テキストボックスとが表示されることになる。
先の実施の形態に係るセル型空調・照明制御システム1,100,300において、制御装置7や情報管理サーバ5,105,305に空気調和装置2a〜2xに対する以下の制御機能が組み込まれていてもよい。
先の実施の形態に係るセル型空調・照明制御システム1,100,300において、制御装置7や情報管理サーバ5,105,305に空気調和装置2a〜2xに対する以下の制御機能が組み込まれていてもよい。
2a〜2x 空気調和装置(設備機器)
3a〜3t 照明装置(設備機器)
4a,4b,4c,・・・ 携帯型SIPフォン(発信器)
10a,10b,10c・・・ 無線LANアクセスポイント(受信器)
7 制御装置(設備制御部)
15a〜15x,215a〜215j セル空間(単位空間)
41 ディスプレイ(第1情報表示部、第2情報表示部)
42 入力用ボタン(情報入力部、変更時間規定部)
51B 演算部(存否判定部、情報導出部、カウント部)
54,154,354 ハードディスク(第1情報保持部、情報関連テーブル保持部)
151A,351A 第1情報導出部(第1情報導出手段)
151B,351B 第2情報導出部(第2情報導出手段)
151C,351C 第3情報導出部(第3情報導出手段)
151D 第4情報導出部(第4情報導出手段)
151E,351E 制御パラメータ導出部(設備制御手段)
LS,LS2,LS3 居室(居室空間)
Claims (34)
- 複数の移動可能体が存在可能である単位空間(15a〜15x)に仮想分割された居室空間(LS)において前記単位空間それぞれについて前記移動可能体が存在するか否かを判定する存否判定部(51B)と、
前記単位空間それぞれに対応して設置される設備機器(2a〜2x,3a〜3t)と、
前記移動可能体に関する情報である移動可能体関連情報を保持する第1情報保持部(54)と、
前記存否判定部において前記移動可能体が存在していると判定された前記単位空間である第1単位空間に対応する設備機器に対して、前記移動可能体関連情報を利用した制御である第1制御を行う設備制御部(7)と、
を備える、設備制御システム(1)。 - 前記移動可能体を識別する情報である移動可能体識別情報を保持する第2情報保持部と、
前記移動可能体識別情報と前記移動可能体関連情報とを関連づけるテーブルである情報関連テーブルを保持する情報関連テーブル保持部(54)と、
前記情報関連テーブルに基づいて前記移動可能体識別情報から特定の前記移動可能体関連情報を導出する情報導出部(51B)と、
をさらに備え、
前記第1制御は、前記特定の前記移動可能体関連情報を利用した制御である、
請求項1に記載の設備制御システム。 - 前記設備制御部は、前記単位空間に複数の前記移動可能体が存在している場合、前記複数の前記移動可能体に対応する複数の前記移動可能体関連情報を演算して得られる情報である演算出力情報に基づいて前記第1制御を行う、
請求項1または2に記載の設備制御システム。 - 前記移動可能体関連情報は、数値情報であり、
前記演算出力情報は、前記移動可能体関連情報の平均値の情報である、
請求項3に記載の設備制御システム。 - 前記移動可能体関連情報には、優先度の情報が含まれ、
前記演算出力情報は、高い前記優先度の情報が含まれる前記移動可能体関連情報を優先的に利用して得られた演算出力情報である、
請求項3に記載の設備制御システム。 - 前記移動可能体の前記単位空間の滞在時間を計測する移動可能体滞在時間計測部をさらに備え、
前記演算出力情報は、前記単位空間の滞在時間を利用して得られた演算出力情報である、
請求項3に記載の設備制御システム。 - 前記移動可能体関連情報は、数値情報であり、
前記演算出力情報は、前記移動可能体関連情報の総和の情報である、
請求項3に記載の設備制御システム。 - 前記情報を表示する第1情報表示部(41)をさらに備える、
請求項1から7のいずれかに記載の設備制御システム。 - 前記第1情報表示部は、前記移動可能体それぞれに対して用意され、自体が存在する前記単位空間に存在する前記移動可能体に対応する前記移動可能体関連情報を表示する、
請求項8に記載の設備制御システム。 - 前記単位空間に存在する前記移動可能体の数をカウントするカウント部(51B)をさらに備え、
前記第1情報表示部は、前記移動可能体それぞれに対して用意され、自体が存在する前記単位空間に存在する前記移動可能体の数の情報を表示する、
請求項8または9に記載の設備制御システム。 - 前記第1情報表示部は、前記移動可能体それぞれに対して用意され、自体が存在する前記単位空間に対応する前記設備機器に関連する情報である設備関連情報を表示する、
請求項8から10のいずれかに記載の設備制御システム。 - 前記移動可能体それぞれに対して用意され、自体が存在する前記単位空間に対応する前記演算出力情報を表示する第2情報表示部(41)をさらに備える、
請求項3から7のいずれかに記載の設備制御システム。 - 前記移動可能体関連情報を変更する情報変更手段をさらに備える、
請求項1から12のいずれかに記載の設備制御システム。 - 前記移動可能体関連情報を変更する範囲を制限する情報変更範囲制限手段をさらに備える、請求項13に記載の設備制御システム。
- 前記移動可能体関連情報は数値情報であり、
前記移動可能体関連情報のオフセット値情報を入力するための情報入力部(42)をさらに備え、
前記情報変更手段は、前記オフセット値情報を利用して前記移動可能体関連情報を変更する、
請求項13に記載の設備制御システム。 - 前記オフセット値情報の範囲を制限するオフセット値情報範囲制限手段をさらに備える、
請求項15に記載の設備制御システム。 - 前記移動可能体関連情報を変更する時間を規定する変更時間規定部(42)をさらに備える、
請求項13から16のいずれかに記載の設備制御システム。 - 前記設備制御部は、前記存否判定部において前記移動可能体が存在していないと判定された前記単位空間に対応する設備機器に対して前記第1制御とは異なる第2制御を行う、
請求項1から17のいずれかに記載の設備制御システム。 - 前記第2制御は、停止制御である、
請求項18に記載の設備制御システム。 - 前記設備機器は、インバータ制御される圧縮機を有する空気調和装置であり、
前記第2制御は、前記圧縮機の運転周波数を最小にする制御である、
請求項18に記載の設備制御システム。 - 前記存否判定部において前記移動可能体が存在していないと判定された前記単位空間である第2単位空間が前記第1単位空間に隣接しているか否かを判定する隣接判定部をさらに備え、
前記設備制御部は、前記隣接判定部において前記第1単位空間に隣接していると判定された前記第2単位空間に対応する前記設備機器に対して前記設備機器が前記第1制御されているときよりも消費電力が小さくなる制御を行い、前記隣接判定部において前記第1単位空間に隣接していないと判定された前記第2単位空間に対応する前記設備機器に対して、停止制御を行う、
請求項1から17のいずれかに記載の設備制御システム。 - 前記存否判定部において前記移動可能体が存在していないと判定された前記単位空間である第2単位空間と前記第1単位空間との位置関係を検出する位置検出部をさらに備え、
前記設備制御部は、前記第2単位空間に対応する前記設備機器に対して、前記位置関係を利用した制御である第3制御を行う、
請求項1から17のいずれかに記載の設備制御システム。 - 前記第3制御は、前記第1単位空間からの距離が遠い前記第2単位空間に対応する前記設備機器ほど、能力を弱める制御である、
請求項22に記載の設備制御システム。 - 前記設備機器の能力を弱める割合は、前記移動可能体の標準移動速度および前記設備機器の時間に関する情報を利用して決定される、
請求項23に記載の設備制御システム。 - 複数の移動可能体が存在可能である単位空間に仮想分割された居室空間において前記単位空間それぞれについて前記移動可能体が存在するか否かを判定する存否判定部と、
前記移動可能体に関する情報である移動可能体関連情報を取得する第1情報取得部と、
前記存否判定部において前記移動可能体が存在していると判定された前記単位空間である第1単位空間に対応する設備機器に対して、前記移動可能体関連情報を利用した制御である第1制御を行う設備制御部と、
を備える、設備制御装置。 - 居室空間(LS,LS2,LS3)を構成する複数の単位空間(15a〜15x,215a〜215j)それぞれに対して異なる運転設定が可能な設備機器(2a〜2x,3a〜3t)を制御する設備制御システム(1,100,300)であって、
発信器(4a,4b,4c,・・・)と、
前記発信器が前記居室空間内に存在している場合に前記発信器からの信号を受信可能な受信器(10a,10b,10c・・・)と、
前記居室空間内を移動可能な移動可能体であって前記発信器を携帯している前記移動可能体である第1移動可能体の前記運転設定に関する嗜好を示す情報である第1嗜好情報と、前記第1移動可能体が前記複数の単位空間のうちどの単位空間内に存在しているのかを示す情報である第1位置情報とを、前記受信器により受信された前記発信器からの前記信号に基づいて導出する第1情報導出手段(151A,351A)と、
前記第1嗜好情報および前記第1位置情報に基づいて、前記設備機器を制御する設備制御手段(151E,351E)と、
を備える、
設備制御システム。 - 前記居室空間内に存在している前記移動可能体の総数を示す情報である総数情報を導出する第2情報導出手段(151B,351B)、
をさらに備え、
前記設備制御手段は、前記第1嗜好情報、前記第1位置情報および前記総数情報に基づいて、前記設備機器を制御する、
請求項26に記載の設備制御システム。 - 前記設備制御手段は、
前記第1位置情報および前記総数情報に基づいて、前記居室空間内に前記第1移動可能体以外の前記移動可能体である第2移動可能体が存在しているか否かを判定する判定部と、
前記判定部における判定結果に応じて、前記第1嗜好情報および前記第1位置情報に基づいて、前記複数の単位空間それぞれに対する前記運転設定を行う設定部と、
を有する、
請求項27に記載の設備制御システム。 - 前記判定部において前記居室空間内に前記第2移動可能体が存在していると判定された場合には、前記第2移動可能体が前記複数の単位空間のうちどの単位空間内に存在しているのかを示す情報である第2位置情報を推定して導出する第3情報導出手段(151C,351C)、
をさらに備え、
前記設定部は、前記第1嗜好情報、前記第1位置情報および前記第2位置情報に基づいて、前記複数の単位空間のそれぞれに対して前記運転設定を行う、
請求項28に記載の設備制御システム。 - 前記第3情報導出手段は、前記第2移動可能体が前記複数の単位空間のうち所定の単位空間内に存在しているものと推定して、前記第2位置情報を導出し、
前記設定部は、前記所定の単位空間内に存在している前記移動可能体の総数を考慮して、予め定められた前記運転設定の範囲内から前記所定の単位空間内に存在している前記第1移動可能体の前記運転設定に関する嗜好に近い前記運転設定を選択し、前記所定の単位空間に対する前記運転設定とする、
を有する、
請求項29に記載の設備制御システム。 - 前記第2移動可能体の前記運転設定に関する嗜好を示す情報である第2嗜好情報を導出する第4情報導出手段(151D)、
をさらに備え、
前記設定部は、前記第1嗜好情報、前記第1位置情報、前記第2嗜好情報および前記第2位置情報に基づいて、前記複数の単位空間それぞれに対する前記運転設定を行う、
請求項29に記載の設備制御システム。 - 前記第3情報導出手段は、前記第2移動可能体が前記複数の単位空間のうち所定の単位空間内に存在しているものと推定して、前記第2位置情報を導出し、
請求項31に記載の設備制御システム。 - 前記第3情報導出手段は、前記第1移動可能体の行動パターンおよび前記第2移動可能体の行動パターンに基づいて、前記第2位置情報を推定して導出し、
請求項31に記載の設備制御システム。 - 前記設備制御手段は、
前記第1嗜好情報および前記第1位置情報に基づいて、予め定められた前記運転設定の範囲内から前記第1移動可能体の前記運転設定に関する嗜好に最も近い前記運転設定を選択し、前記第1移動可能体が存在している前記単位空間に対する前記運転設定とする設定部、
を有する、
請求項26に記載の設備制御システム。
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