JP2021116947A - 空気調和機の室内機、サーバ、制御方法、および、制御プログラム - Google Patents

空気調和機の室内機、サーバ、制御方法、および、制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】集塵効率を向上させる気流制御を行うことが可能な空気清浄機能付き空気調和機を提供する。【解決手段】空気調和機の室内機(1)は、吸込口において、空気清浄機としての集塵率の要件を満たすように設けられた空気清浄フィルタと、吹出口に設けられたルーバ(4〜6)と、吸込口から吸い込まれた空気を吹出口から吹き出すように送風ファンを回転させるファンモータ(7)と、室内機の動作を制御する制御装置(2)とを備え、制御装置は、被空調空間の温度調節を伴う空気調和運転とは独立して、該被空調空間の少なくとも床面にある塵埃を吸込口に移動させる気流が生じるように、ルーバおよびファンモータの少なくともいずれか一方を制御する空気清浄運転を実施する。【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機の室内機に関する。
塵埃を捕集するためのフィルタが設けられた空気調和機(いわゆる、エアコン)が従来技術として知られている。例えば、特許文献1には、フィルタによって粗塵埃を捕集することが可能な空気調和機がある。
特開2009−2602号公報(2009年1月8日公開)
しかしながら、上述のような従来技術は、粗塵埃を捕集するプレフィルタと、プレフィルタ面の一部しか覆わない電気集塵ユニットとが設けられているに過ぎない。よって、依然として、プレフィルタでは除去できない微塵埃の多くが捕集されずに、熱交換器を通って吹出口から排出されるという問題がある。微塵埃も含む塵埃の集塵率が所定の要件を満たさない場合は、空気調和機において、「空気清浄機」を謳うことはできない。
そこで、空気調和機において、「空気清浄機」としての十分な空気清浄機能を得るため、空気の吸込口に、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)等の高性能の空気清浄フィルタを設けることが考えられる。
しかし、室内機は、被空調空間の上部、具体的には、天井近くに取り付けられることが多い。空気清浄機能を高めるためには、床や壁面に滞留しがちな塵埃を効率よく捕集しなければならない。具体的には、まず、被空調空間の上部にある室内機の吸込口に塵埃を誘導して、次に、吸込口に設けられた空気清浄フィルタにて、上述の要件を満たす集塵率にて塵埃を捕集する必要がある。このように、集塵効率を高めるためには、一般的に床に設置される空気清浄機とは異なる気流制御を行わなければならない。
また、上述の気流制御は、被空調空間の在室者に快適な空気環境を提供するという、空気調和機本来の目的が損なわれないよう考慮して行われる必要がある。
本発明の一態様は、集塵効率を向上させる気流制御を行うことが可能な空気清浄機能付き空気調和機を実現することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る室内機は、空気調和機の室内機であって、吸込口において、空気清浄機としての集塵率の要件を満たすように設けられた空気清浄フィルタと、吹出口に設けられたルーバと、吸込口から吸い込まれた空気を吹出口から吹き出すように送風ファンを回転させるファンモータと、室内機の動作を制御する制御装置とを備え、制御装置は、被空調空間の温度調節を伴う空気調和運転とは独立して、該被空調空間の少なくとも床面にある塵埃を吸込口に移動させる気流が生じるように、ルーバおよびファンモータの少なくともいずれか一方を制御する空気清浄運転を実施する。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係るサーバは、上述の室内機を備えた空気調和機、および、空気調和機の1以上の各ユーザが携帯する携帯端末と、通信網を介して通信するサーバであって、携帯端末から送信される位置情報に基づいて、ユーザの現在位置を特定する特定部と、現在位置が、事前に登録されている空気調和機の所在位置から所定以上離れていることに基づいて、空気調和機が空調の対象としている被空調空間における人の不在を検知する検知部と、人の不在が検知された場合に、空気清浄運転の開始をユーザに促すメッセージを提示するように携帯端末に指示する端末指示部と、携帯端末から、ユーザによって空気清浄運転が許可された旨の通知を受信した場合に、空気調和機に対して空気清浄運転の開始を指示する空清指示部とを備えている。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る制御方法は、空気調和機の室内機の動作を制御する制御方法であって、該室内機は、吸込口において、空気清浄機としての集塵率の要件を満たすように設けられた空気清浄フィルタと、吹出口に設けられたルーバと、吸込口から吸い込まれた空気を吹出口から吹き出すように送風ファンを回転させるファンモータと、室内機の動作を制御する制御装置とを備え、制御方法は、制御装置が、被空調空間の温度調節を伴う空気調和運転とは独立して、該被空調空間の少なくとも床面にある塵埃を吸込口に移動させる気流が生じるように、ルーバおよびファンモータの少なくともいずれか一方を制御する空気清浄運転を実施するステップを含む。
本発明の一態様によれば、集塵効率を向上させる気流制御を行うことが可能な空気清浄機能付き空気調和機を実現することができる。
本実施形態の空気調和機に含まれる室内機の要部構成を示すブロック図である。 室内機を示す斜視図である。 室内機の構造を縦断面によって示す斜視図である。 室内機が実行する処理の概要を示すフローチャートである。 室内機が設置された被空調空間の概略を示す斜視図である。 被空調空間を室内機から見て右側から捉えた場合のYZ平面図である。 被空調空間を上から見た場合のXZ平面図である。 被空調空間を室内機から見て右側から捉えた場合のYZ平面図である。 被空調空間を上から見た場合のXZ平面図である。 被空調空間を室内機から見て右側から捉えた場合のYZ平面図である。 空気清浄運転部が実行する集塵気流制御処理のうち、第1ステップの処理の流れを詳細に示すフローチャートである。 空気清浄運転部が実行する集塵気流制御処理のうち、第2ステップの処理の流れを詳細に示すフローチャートである。 空気清浄運転部が実行する集塵気流制御処理のうち、第3ステップの処理の流れを詳細に示すフローチャートである。 クラウドサーバの要部構成を示すブロック図を含んだ、エアコン制御システムの構成を示すシステム概略図である。 エアコン制御システムの各装置によって実行される処理の流れを示すシーケンス図である。
〔実施形態1〕
<室内機の外観>
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。図2は、本実施形態の空気調和機の室内機1を示す斜視図である。図3は、図2に示した室内機1の構造を縦断面によって示す斜視図である。
図2および図3に示すように、室内機1は、筐体12の内部における後部にファン15を有し、前部に熱交換器16を有している。
筐体12は、上面部に吸込口13を有し、前面部に開口部を有する。吸込口13には、フィルタ17が設けられ、前面部の開口部には吹出口14が形成されている。
室内機1では、空気清浄機能を高めるため、フィルタ17として、空気清浄機能の高いフィルタを使用している。フィルタ17は、例えば、公知のHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタなどの高性能フィルタであり、通気中に含まれる微細な塵埃を捕集、除去する作用をなす。室内機1が、このような高性能フィルタを、フィルタ17として備えることにより、該室内機1を備えた空気調和機を、空気清浄機としての集塵率の要件を満たした、いわゆる、空気清浄機エアコンとして構成することができる。なお、HEPAフィルタなどの高性能フィルタであるフィルタ17は、吸込口13の全面に設けられることが好ましい。これにより、室内機1内部に吸引される気体は、事前にフィルタ17を確実に通過することになり、したがって、室内機1からは、微細な塵埃が取り除かれたきれいな気体が放出されることになる。
ファン15は、シロッコファンであり、空気を円筒形の軸方向から吸い込み、半径方向の外側へ吹き出す。
熱交換器16は、上部が下部よりも前方位置となる傾斜状態に配置され、下部はファン15と近接した状態に配置されている。熱交換器16は、傾斜状態に配置されることにより、鉛直状態に配置される場合と比較して、室内機1の高さを抑制しながら表面積を広くできるようにしている。なお、熱交換器16の傾斜状態は、上述の状態に限定されず、下部が上部よりも前方位置となる傾斜状態に配置されていてもよい。この場合にも、熱交換器16は、鉛直状態に配置される場合と比較して、室内機1の高さを抑制しながら表面積を広くすることができる。
室内機1は、前面部に上下ルーバ4を備えている。一例として、上下ルーバ4は、吹出口14を開閉する前面パネルとして構成されていてもよい。上下ルーバ4は、図2および図3に示すように、上縁部と下縁部との間が緩やかに湾曲した板形状に形成されている。上下ルーバ4の湾曲の方向は、正面から見て凹状となる方向である。
上下ルーバ4は、例えば上下ルーバ4を支持する左右2個所のアームおよびモータを有する従来周知の駆動機構(図示せず)により駆動される。上下ルーバ4は、室内機1の停止時には吹出口14を閉じた状態となり、運転時には開いた状態となる。この場合、サブルーバ6も開いた状態となる。なお、上下ルーバ4は、冷房時には通常上が開いた状態(図2,図3の状態)となり、暖房時には通常下が開いた状態となる。
サブルーバ6は、吹出口14の前面に設けられている。サブルーバ6は、上縁部を中心に上下方向に回転駆動されることにより、左右ルーバ5が設けられている領域を開閉するようになっている。これにより、サブルーバ6は、吹出口14から吹き出される風の向きを上下方向に微調整する。したがって、サブルーバ6は、被空調空間の上下方向の風向を大まかに調整する上下ルーバ4に対して、被空調空間の奥行方向の風向を微調整する補助ルーバとしての役割を有している。
左右ルーバ5は、縦長形状を有し、室内機1の幅方向に所定の間隔をおいて多数設けられている。左右ルーバ5は、室内機1の幅方向に延びる支軸(不図示)に取り付けられ、支軸の左右方向への移動によって左右方向に回転する。これにより、左右ルーバ5および吹出口14から吹き出される風の向きを左右方向に変化させる。
<室内機の構成>
本実施形態に係るエアコン(空気調和機)は、室内機1と不図示の室外機とで構成されている。本実施形態に係るエアコンは、被空調空間の温度または湿度などを調節して室内の空気を調和する空気調和運転に加えて、空気清浄運転を実行することができる。空気清浄運転は、被空調空間に存在する塵埃が混ざった空気を吸い込んで、微塵埃をも含めて捕集し、塵埃が取り除かれたきれいな空気を排出する運転である。空気清浄運転は、圧縮機や膨張弁などを含む冷媒回路の駆動を伴う空気調和運転とは異なる。空気清浄運転は、専らファン15と上述の各種ルーバとの制御によって、被空調空間内に送り出す風の速さと方向とを制御する送風運転である。よって、室内機1は、室外機との共働で実行する空気調和運転とは独立して、それとは別に、空気清浄運転を実行することができる。
図1は、室内機1の要部構成を示すブロック図である。室内機1は、制御部2(制御装置)と、人検出部3と、上下ルーバ4(ルーバ)と、左右ルーバ5(ルーバ)と、サブルーバ6(ルーバ)と、ファンモータ7と、イオン発生装置8(イオン発生部)と、ネットワーク通信部9と、赤外線送受信部10と、ホコリセンサ11(塵埃センサ)とを備えている。なお、室内機1は、図1に示す部材の他にも、空気調和機(いわゆるエアコン)の室内機が一般的に備えている不図示の部材を有していてもよい。例えば、エアコンの室外機側の制御部と電気配線を通じて通信する室外機通信部を有していてもよい。
人検出部3は、室内機1が設置された被空調空間に人がいることを検出する。人検出部3としては、例えば人感センサ、温度センサ、赤外線センサなど、人がいることが検出できるセンサであればどのようなセンサでも採用され得る。
人検出部3の検出信号は、制御部2に送信される。この検出信号は、人を検出したことを示す信号である。つまり、制御部2は、人検出部3からの検出信号を受け取ることで、被空調空間に人がいることを認識する。一方、制御部2は、人検出部3からの検出信号を受け取らないうちは、被空調空間に人がいないことを認識する。
ファンモータ7は、ファン15を駆動する駆動部である。ファンモータ7は、例えば、左右の端面にそれぞれ駆動軸を有する両軸モータであり、該駆動軸を介して、ファン15に、回転力を伝達することで、ファン15を回転させる。
イオン発生装置8は、放電によりイオンを発生する装置であり、室内機1の運転時にイオンを発生させる。通常、イオン発生装置8は、放電用の電極、電極に印加する電圧を発生する回路等をユニット化したイオン発生ユニットとして用いられる。なお、室内機1に搭載される帯電粒子発生装置としては、イオン発生装置8に限定されるものではなく、放電により、電子や、オゾン、ラジカル、活性種などを発生させる放電装置を採用し得る。また、イオン発生装置8は、正イオンと負イオンの両方を発生させる構成であっても、正イオンあるいは負イオンの何れか一方を発生させる構成であってもよい。
イオン発生装置8から発生したイオンは、ファン15からの風を、放電によって生じる電界に当てることで、室内機1から被空調空間に放出される。このため、イオン発生装置8は、室内機1の送風路内に配置することが好ましい。
ネットワーク通信部9は、外部の装置とインターネット等の通信ネットワークを介して通信するための部材である。これにより、外部の装置を、室内機1を遠隔操作するリモコンとして用いることが可能となる。例えば外部の装置として、ユーザが使用するスマートフォン等の携帯端末(例えば、後述する図14に示す携帯端末60)を想定すれば、ユーザは外出先から自宅のエアコンの操作を行うことが可能となる。
赤外線送受信部10は、エアコンを操作するためのリモコン(例えば、後述する図14に示すリモコン18)と通信するためのものである。従って、赤外線送受信部10は、リモコンからの操作指示を受け取り、制御部2に送る。制御部2は、操作指示に基づきエアコンの各種の制御を行う。例えば、リモコンからの操作指示に基づいて、制御部2は、エアコンにて実施する運転の種類、具体的には、空気調和運転か空気清浄運転かを、制御部2の各部に指定してもよい。また、制御部2は、空気調和運転を実施する場合において、空気調和運転のさらに詳細な内容を、制御部2の各部に指定してもよい。具体的には、制御部2は、リモコンからの操作指示に基づいて、空気調和運転について、暖房運転、冷房運転、除湿運転、温度設定、湿度設定、風量設定、風向設定などの各種の詳細な指示を、制御部2の各部に対して送ってもよい。
ホコリセンサ11は、被空調空間の空気中の塵埃の濃度を計測するセンサである。例えば、ホコリセンサ11は、室内機1の上面の吸込口13付近に設けられ、室内機1内に吸い込まれる直前の空気における塵埃の濃度を計測してもよい。ホコリセンサ11としては、例えば光電方式のセンサが採用され得る。ホコリセンサ11は、発光素子から出射される光を、ホコリや煙などの異物に反射させて、その反射光を受光素子で捉え、該反射光を電気信号に代え、これを検出信号として、制御部2にパルス出力する。制御部2は、ホコリセンサ11からの検出信号に基づいて、塵埃の濃度を算出することができる。
制御部2は、室内機1の上述の各部の動作を統括的に制御するものであり、機能ブロックとして、運転制御部20と、上下ルーバ制御部21と、左右ルーバ制御部22と、サブルーバ制御部23と、ファン制御部24と、イオン発生装置制御部25とを含む。なお、制御部2は、図1に示す機能の他にも、空気調和機(いわゆるエアコン)の室内機が一般的に備えている不図示の機能を有していてもよい。
運転制御部20は、運転を実行すべきトリガイベントの発生に応じて、エアコンに実行させる運転を決定し、制御部2の各部に指示するものである。例えば、赤外線送受信部10がリモコンから送信されたユーザの操作指示を受け付けると、運転制御部20は、該操作指示にしたがって空気調和運転を実行することを決定し、空気調和運転を実行するように制御部2の各部に指示を出す。また、例えば、運転制御部20は、人検出部3またはホコリセンサ11から送出された検出信号に基づいて、空気清浄運転を実行することを決定する。そして、運転制御部20は、空気清浄運転を実行するように制御部2の各部に指示を出す。あるいは、ネットワーク通信部9が外部の装置から操作指示を受信したことに応じて、運転制御部20は、空気調和運転または空気清浄運転を実行することを決定してもよい。運転制御部20は、外部の装置からの操作指示にしたがって運転を実行するように、制御部2の各部に指示を出す。
本実施形態では、エアコンは、空気調和運転または空気清浄運転に関して、予約機能を有していてもよい。この場合、運転制御部20は、リモコン18または携帯端末60を用いてユーザが設定した運転入時刻および運転切時刻の少なくともいずれか1つを受け付けるように構成される。一例として、空気清浄運転の運転入時刻および運転切時刻がリモコン18を用いて入力されたとする。この場合、運転制御部20は、空気清浄運転の運転入時刻および運転切時刻を、赤外線送受信部10を介して受け付けて不図示の記憶部に記憶しておく。運転制御部20は、上述の運転入時刻になると、空気清浄運転を開始し、この空気清浄運転を運転切時刻まで継続する。
本実施形態では、エアコンは、運転入切時刻の指定をユーザから受け付ける他に、空気調和運転または空気清浄運転を実行する曜日の指定を受け付けたり、繰り返し実行するか否かの指定を受け付けたりしてもよい。
例えば、ユーザは、平日(月曜日から金曜日まで)の13時から15時までの2時間によく不在にする場合、月曜日から金曜日までの13時から15時まで、毎週空気清浄運転を実行するように、リモコン18または携帯端末60を用いて設定することができる。そして、運転制御部20は、指定された曜日の指定された時間帯に、毎週、空気清浄運転を実行するべく、空気清浄運転部30の各部を制御する。
上述の構成によれば、ユーザは、自身の希望の時間帯に、エアコンに空気清浄運転を実行させることが可能となる。例えば、ユーザは、自分の活動習慣に合わせて、自分がユーザ宅81を不在にする時間帯に、空気清浄運転が実行されるようにあらかじめエアコンに設定をしておくことができる。
上下ルーバ制御部21は、上下ルーバ4の駆動を制御するものである。上下ルーバ制御部21は、上下ルーバ4を支持するアームおよびモータを制御し、上下ルーバ4の開閉および上下方向の角度を制御する。これにより、吹出口14から吹き出される風の上下方向を調整できる。
左右ルーバ制御部22は、左右ルーバ5の駆動を制御するものである。左右ルーバ制御部22は、左右ルーバ5が取り付けられた支軸を左右に移動させることにより、左右ルーバ5の左右方向の角度を制御する。これにより、吹出口14から吹き出される風の左右方向を調整できる。
サブルーバ制御部23は、サブルーバ6の駆動を制御するものである。サブルーバ制御部23は、サブルーバ6の上縁部を中心にして、サブルーバ6の上下方向の角度を制御する。これにより、吹出口14から、上下ルーバ4の所定角度にて吹き出される風の奥行方向を微調整できる。
ファン制御部24は、ファンモータ7の駆動を制御するものである。具体的には、ファン制御部24は、ファン15を回すためのファンモータ7の回転数を制御して、所定の風速にて、吸込口13から吸い込んだ被空調空間の空気を吹出口14から送出させる。本実施形態では、一例として、ファン制御部24は、空気調和運転時では、「静音」、「微風」、「弱風」、「強風」、「急速」の5段階で定義されたいずれかの風速にて風を吹き出すようにファンモータ7を制御する。また、ファン制御部24は、空気清浄運転時では、空気調和運転時とは異なる風速にて、風を吹き出すようにファンモータ7を制御する。このとき、ファン制御部24は、被空調空間の少なくとも床面にある塵埃を室内機1上面の吸込口13に移動させる気流を生じさせるのに必要な風速が得られるようにファンモータ7を制御する。一例として、ファン制御部24は、空気調和運転時よりも風速の速い風を吹出口14から吹き出すようにファンモータ7を制御する。具体的には、ファン制御部24は、空気清浄運転時に、空気調和運転時の最も早い「急速」の段階よりも風速の速い風が吹出口14から吹き出されるようにファンモータ7を制御する。
イオン発生装置制御部25は、イオン発生装置8の駆動を制御するものである。これにより、イオン発生装置制御部25は、イオンの発生量を(被空調空間のイオン濃度)を制御したり、正イオンおよび負イオンの比率を制御したりする。ここで、イオンの発生量を多くするには、イオン発生装置8における放電電極に印加する電圧を高くすればよい。一方、イオンの発生量を少なくするには、イオン発生装置8における放電電極に印加する電圧を低くすればよい。
イオン発生装置8によって発生させられたイオンは、例えば、菌の増殖抑制作用、ウイルスの生存抑制作用および静電気除去作用のうち少なくとも静電気除去作用を有するイオンである。静電気除去作用を有するイオンが、空気清浄運転時に発生することにより、該イオンが風にのって被空調空間に放出され、被空調空間で生じている静電気が除去されたり、被空調空間での静電気の発生が抑制されたりする。これにより、静電気によって床や天井に付着している塵埃を取り易くなり、結果として被空調空間における集塵効率を一層高めることができる。さらに、菌の増殖抑制作用またはウイルスの生存抑制作用が備わったイオンが被空調空間に放出された場合は、空気清浄運転による空気清浄効果がより一層高められる。
上述した上下ルーバ制御部21、左右ルーバ制御部22、サブルーバ制御部23、ファン制御部24およびイオン発生装置制御部25の各部は、運転制御部20の指示にしたがって空気清浄運転を実行する空気清浄運転部30として機能する。
なお、空気清浄運転部30の各部は、運転制御部20の指示にしたがって空気調和運転を実行する空気調和運転部としても機能する。例えば、空気清浄運転部30の各部が空気調和運転部として機能するときは、熱交換器16が室外機との間で冷媒または気体の交換を行うことにより得られた、冷却または加温された空気が、冷風または温風として被空調空間へ送出される。
これに対して、空気清浄運転時は、室外機との間で冷媒または気体の交換が行われることはない。空気清浄運転部30の各部は、各種のルーバ(4〜6)およびファンモータ7の少なくともいずれか1つを制御して、室内機1に被空調空間の空気を吸い込ませ、そして、排出して、空気の循環を繰り返す。このように、空気清浄運転部30の各部は、空気清浄運転を、空気調和運転とは独立して実行する。つまり、空気清浄運転部30は、冷房または暖房などの温度調整を伴わずに、被空調空間の気流を制御する。
<室内機の処理概要>
図4は、室内機1が実行する処理の概要を示すフローチャートである。ここで、本実施形態に係る室内機1は、吸込口13において、空気清浄機としての集塵率の要件を満たすように設けられたフィルタ17(空気清浄フィルタ)と、吹出口14に設けられたルーバ(上下ルーバ4、左右ルーバ5、または、サブルーバ6)と、吸込口13から吸い込まれた空気を吹出口14から吹き出すようにファン15(送風ファン)を回転させるファンモータ7と、室内機1の動作を制御する制御部2(制御装置)とを備えている。そして、本実施形態に係る室内機1は、以下のステップを含む制御方法を実行するように構成される。具体的には、上述の制御方法は、制御部2が、被空調空間の温度調節を伴う空気調和運転とは独立して、該被空調空間の少なくとも床面にある塵埃を吸込口13に移動させる気流が生じるように、ルーバおよびファンモータの少なくともいずれか一方を制御する空気清浄運転を実施するステップを含む。
より詳細には、まず、運転制御部20は、所定のトリガイベントが発生したことに応じて、空気清浄運転の開始を決定するステップを実行する(S1)。そして、空気清浄運転部30は、決定するステップでの決定にしたがって、空気清浄運転を実施する(S2)。空気清浄運転を実施するステップは、一例として、被空調空間の少なくとも床面にある塵埃を吸込口13に移動させる気流が生じるように、ルーバ(4〜6)およびファンモータ7の少なくともいずれか一方を制御する集塵気流制御処理を実行するステップである。
集塵気流制御処理は、一例として、空気清浄運転部30のルーバ制御部(21〜23)がルーバ(4〜6)を制御するステップ(S21)、および、ファン制御部24がファンモータ7を制御するステップ(S22)の少なくともいずれか一方を含む。集塵気流制御処理は、さらに、イオン発生装置制御部25がイオン発生装置8を制御する不図示のステップを含んでいてもよい。
なお、ステップS1にて、空気清浄運転のトリガイベントが発生しない内は、運転制御部20は、リモコンからの操作指示を待機する状態を維持したり、空気調和運転の開始を決定したりしてもよい(S3)。
以上のとおり、空気清浄運転は、空気調和運転とは独立して実行される。
上述の方法によれば、空気調和運転とは別に、床面に溜まりがちな被空調空間の塵埃を、被空調空間の上方に設けられている室内機の吸込口に誘導する風向制御を行う空気清浄運転を実行することができる。この空気清浄運転により、被空調空間の塵埃を効率的に捕集する。結果として、空気清浄効果が高い空気調和機を実現できる。
さらに、空気清浄運転部30は、ルーバ(4〜6)制御するステップ(S21)と、空気調和運転時よりも風速の速い風を吹出口14から吹き出すようにファンモータ7を制御するステップ(S22)とを実行することにより、集塵気流制御処理において、ルーバの角度に応じて、風速の速い風の風速および吹き出し時間を変更してもよい。
上述の方法によれば、風速の速い風を、ルーバの角度によって吹き出し時間を変えつつ、被空調空間に行き渡らせることによって、塵埃を吸込口13に誘導し、効率よく捕集することができる。
さらに、集塵気流制御処理は、一例として、被空調空間の天井面の塵埃を床面に落とす第1ステップと、該被空調空間の壁面の塵埃を床面に落とす第2ステップと、該被空調空間の床面に集められた塵埃を室内機1の吸込口13に誘導する第3ステップとを含んでいてもよい。
この場合、ルーバ(4〜6)制御するステップ(S21)およびファンモータ7を制御するステップ(S22)は、第1ステップから第3ステップまでのそれぞれのステップごとに異なる制御内容にて実行される。
<集塵気流制御処理の詳細>
図5は、室内機1が設置された被空調空間の概略を示す斜視図である。以下での説明では、被空調空間に対して、室内機1が設置された位置から見て、最左、かつ、最下、かつ、最も手前の位置(近位側)を原点とするXYZ座標系を定義する。XYZ座標系では、室内機1の左右方向をX軸、上下方向をY軸、奥行方向をZ軸とする。
上下ルーバ制御部21は、上下ルーバ4の角度を調節することにより、吹出口14から吹き出される空気の上下方向の風向を調節することができる。本実施形態では、一例として、上下ルーバ制御部21は、上下ルーバ4の角度を、A段からE段までの5段階で調節することができる。A段は、上下ルーバ4で調節可能な風向のうち、最も上向きの最上風向である。したがって、室内機1は、被空調空間の天井面に風を吹き付けることができる。E段は、上下ルーバ4で調節可能な風向のうち、最も下向きの最下風向である。したがって、室内機1は、被空調空間の床面に風を吹き付けることができる。
左右ルーバ制御部22は、左右ルーバ5の角度を調節することにより、吹出口14から吹き出される空気の左右方向の風向を調節することができる。本実施形態では、一例として、左右ルーバ制御部22は、左右ルーバ5の角度を調節することによって、吹き出される風の方向を、最も左向きの最左風向および最も右向きの最右風向の一方から他方にかけて順次連続的に変化させることができる。
最左風向は、例えば、室内機1の吹出口14から、一番手前(1)列の左側の壁面(網掛け領域)に向かう方向である。最右風向は、例えば、吹出口14から、上述の網掛け領域の壁面に対向する面、つまり、(1)列の右側の壁面(不図示)に向かう方向である。したがって、室内機1は、左壁面、奥壁面、右壁面に風を吹き付けることができる。
サブルーバ制御部23は、サブルーバ6の角度を調節することにより、吹出口14から吹き出される空気の奥行方向を微調整することができる。本実施形態では、一例として、サブルーバ制御部23は、サブルーバ6の角度を、(1)列から(7)列までの7段階で調節することができる。したがって、室内機1は、上下ルーバ4が、最上風向A段に向いている場合に、天井面の最前列(1)から最後列(7)までの7段階で風を吹き分けることができる。また、室内機1は、上下ルーバ4が、最下風向E段に向いている場合に、床面の最前列(1)から最後列(7)までの7段階で風を吹き分けることができる。
(第1ステップ:天井面の塵埃を床面に落とす)
図6および図7は、被空調空間の天井面の塵埃を床面に落とす第1ステップにおいて、空気清浄運転部30の各部が実行する気流制御の一例を説明する図である。図6は、被空調空間を室内機1から見て右側から捉えた場合のYZ平面図である。図7は、被空調空間を上から見た場合のXZ平面図である。図11は、空気清浄運転部30が実行する集塵気流制御処理のうち、上述の第1ステップの処理の流れを詳細に示すフローチャートである。
ステップS101では、上下ルーバ制御部21は、まず、吹き出された風が天井面を向いて最上風向にて吹き出されるように、上下ルーバ4の角度を最上段(A段)に固定する。これにより、図6に示すとおり、室内機1は、天井面に風速の速い風を吹き付けることができる。
ステップS102では、サブルーバ制御部23は、上下ルーバ4の角度が最上方向を向いている間、まず、吹出された風が天井面の最も手前に向けられるように、サブルーバ6の角度を最前列(1)に固定する。これにより、図6に示すとおり、室内機1は、天井面の最前列(1)に風速の速い風を吹き付けることができる。
ステップS103では、左右ルーバ制御部22は、サブルーバ6が最前列(1)の角度に固定されている間、最左風向および最右風向の一方から他方にかけて順次、風速の速い風を出すように、左右ルーバの角度を制御する。一例として、左右ルーバ制御部22は、左右ルーバ5を、最左風向から最右風向にかけて所定の速さで回転させる。
ステップS104では、ファン制御部24は、左右ルーバ5が左右ルーバ制御部22によって制御されている間、ファンモータ7およびファン15を制御して、集塵のための風速の速い風を吹出口14から吹き出させる。これにより、図7に示すとおり、室内機1は、天井面の最前列(1)に対して、最左風向1Lから最右風向1Rにかけて、順次、風速の速い風を吹き付けることができる。結果として、天井面の最前列(1)に付着した塵埃を床に落とすことができる。
ステップS105では、サブルーバ制御部23は、最後列(7)での風の吹き付けが完了していない場合、S105のNOからS106に進む。
ステップS106では、サブルーバ制御部23は、サブルーバ6を1つ奥の列の角度に固定する。上述の例では、サブルーバ制御部23は、サブルーバ6を次の列(2)の角度に固定する。
本実施形態では、左右ルーバ制御部22は、サブルーバ6によって調節される奥行方向の風向の一列ごとに、最左風向および最右風向の一方から他方にかけて吹き出す風速の速い風の左右の移動方向を、交互に変えることが好ましい。例えば、1つ前の列について、ステップS103では、左右ルーバ制御部22は、図7に示すように、最左風向1Lから最右風向1Rにかけて風速の速い風が吹き出されるように左右ルーバ5の角度を回転させている。
そこで、ステップS107では、左右ルーバ制御部22は、次の列(2)においては、反対に、最右風向2Rから最左風向2Lにかけて風速の速い風が移動するように左右ルーバ5の角度を回転させる。
ステップS108では、ファン制御部24は、S104と同様に、左右ルーバ5が左右ルーバ制御部22によって制御されている間、ファンモータ7およびファン15を制御して、風速の速い風を吹出口14から吹き出させる。
ステップS109では、サブルーバ制御部23は、最後列(7)での風の吹き付けが完了していない場合、S109のNOからS110に進む。
ステップS110では、サブルーバ制御部23は、サブルーバ6を1つ奥の列の角度に固定する。上述の例では、サブルーバ制御部23は、サブルーバ6を次の列(3)の角度に固定する。以降、左右ルーバ制御部22は、左から右、右から左へと列ごとに交互に風速の速い風が吹き付けられるように左右ルーバ5を制御する。
ステップS105またはS109において、サブルーバ制御部23が、最後列(7)での風の吹き付けが完了したと判断した場合、天井面の塵埃を床面に落とす第1ステップの一連の処理が終了し、次に、第2ステップが開始される。
以上のように、サブルーバ制御部23は、空気清浄運転時に、上下ルーバ4が、最上風向にて風を吹き出す角度にある間、被空調空間において室内機1に近い手前側(最前列の(1))から奥(最後列の(7))かけて順次風を吹き出すように、サブルーバ6を制御することが好ましい。
天井面において、室内機1から見ての奥から手前にかけて風速の速い風を当てていく場合、風は常に室内機1から見て手前(室内機1の近位側)から奥(遠位側)へと進行するのに対して、風速の速い風が当たる位置はそれとは反対に奥から手前に移ることになる。そのため、室内機手前に集めてきた塵埃がまた奥に拡散してしまう可能性があり、塵埃の回収の観点からは非効率である。そこで、風の進行方向と同じく室内機1の近位側から遠位側にかけてサブルーバを移動させることにより、塵埃の回収を効率的に行うことができる。
(第2ステップ:壁面の塵埃を床面に落とす)
図8および図9は、被空調空間の壁面の塵埃を床面に落とす第2ステップにおいて、空気清浄運転部30の各部が実行する気流制御の一例を説明する図である。図8は、被空調空間を室内機1から見て右側から捉えた場合のYZ平面図である。図9は、被空調空間を上から見た場合のXZ平面図である。図12は、空気清浄運転部30が実行する集塵気流制御処理のうち、上述の第2ステップの処理の流れを詳細に示すフローチャートである。
ステップS111では、上下ルーバ制御部21は、上下ルーバ4の角度を1つ下の段(例えば、図8に示すように、A段の次はB段)に固定する。
ステップS112では、サブルーバ制御部23は、サブルーバ6の角度を最後列(7)に対応する角度に固定する。サブルーバ制御部23は、上下ルーバ4の角度が、最上段(A段)および最下段(E段)を除く、中間層のB〜D段に固定されている間、サブルーバ6の角度を最後列(7)に対応する角度に維持する。これは、サブルーバ6が手前に傾くことで、風速の速い風が奥の壁に届けられるのを遮らないようにするためであり、これによって、被空調空間の中間層のB〜D段の壁面全面に風速の速い風を届けるためである。
ステップS113では、左右ルーバ制御部22は、上下ルーバ4が中間層の例えばB段の角度に固定されている間、最左風向および最右風向の一方から他方にかけて順次、風速の速い風を出すように、左右ルーバの角度を制御する。一例として、左右ルーバ制御部22は、左右ルーバ5を、図9に示すとおり、最左風向「1」に対応する角度から最右風向「17」に対応する角度に至るように、連続的に所定の速さで回転させる。
ステップS114では、ファン制御部24は、左右ルーバ5が回転している間、ファンモータ7およびファン15を制御して、集塵のための風速の速い風を吹出口14から吹き出させる。これにより、風速の速い風が、1〜17の各方向の一番の奥の壁面に順次当たるように連続的に吹き付けられる。そして、B段の壁面に付着した塵埃が床に落とされる。
ステップS115では、上下ルーバ制御部21は、中間層の中での最下段における風の吹き付けが完了していない場合、S115のNOからS116に進む。中間層の中での最下段とは、図8に示す例では、例えば、D段である。
ステップS116では、上下ルーバ制御部21は、D段での風の吹き付けが完了しないうちは、上下ルーバ4を1つ下の段の角度に固定する。例えば、上下ルーバ制御部21は、上下ルーバ4をB段から1つの下のC段に固定する。
本実施形態では、左右ルーバ制御部22は、上下ルーバ4によって調節される上下風向の一段ごとに、最左風向および最右風向の一方から他方にかけて吹き出す風速の速い風の左右の移動方向を、交互に変えることが好ましい。例えば、1つ上のB段について、ステップS113では、左右ルーバ制御部22は、図9に示すように、最左風向「1」から最右風向「17」にかけて風速の速い風が吹き出されるように左右ルーバ5の角度を回転させている。
そこで、ステップS117では、左右ルーバ制御部22は、1つの下のC段においては、反対に、最右風向「17」から最左風向「1」にかけて風速の速い風が吹き出されるように左右ルーバ5の角度を回転させる。
各段で、移動方向を一致させようとすると、B段の終わりに最右風向「17」を向いている左右ルーバ5の角度を、C段の吹き付けを開始時までに最左風向「1」に戻す必要がある。しかし、段ごとに、風の左右の移動方向を交互にすれば、左右ルーバ5を一旦戻す手間を省略することができる。結果として、中間層の壁面において、ホコリ取りのための風の吹き付け工程を効率よく実施することができる。
ステップS118では、ファン制御部24は、S114と同様に、左右ルーバ5が左右ルーバ制御部22によって制御されている間、ファンモータ7およびファン15を制御して、風速の速い風を吹出口14から吹き出させる。
ステップS119では、上下ルーバ制御部21は、中間層の中での最下段における風の吹き付けが完了していない場合、S119のNOからS120に進む。
ステップS120では、上下ルーバ制御部21は、上下ルーバ4を1つ下の段の角度に固定する。上述の例では、上下ルーバ制御部21は、上下ルーバ4をD段に固定する。この後、左右ルーバ制御部22は、B段と同様に、ステップS113にて左右ルーバ5を制御する。
ステップS115またはS119において、上下ルーバ制御部21が、中間層の最下段(D段)での風の吹き付けが完了したと判断した場合、壁面の塵埃を床面に落とす第2ステップの一連の処理が終了し、次に、第3ステップが開始される。
以上のとおり、第2ステップにおいて、左右ルーバ制御部22は、空気清浄運転時に、上下ルーバ4によって調節される上下風向の一段階ごとに、左右ルーバ5で調節可能な風向のうち、最も左向きの最左風向および最も右向きの最右風向の一方から他方にかけて順次風を出すように、左右ルーバ5を制御する。
これにより、壁に付着にしている塵埃をより多く床面に落として集塵効率を高めることが可能となる。
さらに、左右ルーバ制御部22は、空気清浄運転時に、左右ルーバ5によって調節される左右風向のうち、最左風向「1」および最右風向「17」に吹き出す風の風速を、他の風の風速よりもさらに速くするようにファンモータ7を制御してもよい。また、左右ルーバ制御部22は、最左風向「1」および最右風向「17」に吹き出す風の吹き出し時間を他の方向の風の吹き出し時間よりも長くするように左右ルーバ5を制御してもよい。
これにより、1つの段における風の吹き付け工程の最初と最後とに、念入りに風速の速い風をより強くより長く吹き付けることができるので、壁面の塵埃をより多くより確実に床面に落とすことができる。
(第3ステップ:床面に集められた塵埃を室内機の吸込口に誘導する)
図10および図7は、被空調空間の床面に集められた塵埃を室内機の吸込口に誘導する第3ステップにおいて、空気清浄運転部30の各部が実行する気流制御の一例を説明する図である。図10は、被空調空間を室内機1から見て右側から捉えた場合のYZ平面図である。図7は、被空調空間を上から見た場合のXZ平面図である。図13は、空気清浄運転部30が実行する集塵気流制御処理のうち、上述の第3ステップの処理の流れを詳細に示すフローチャートである。
ステップS121では、上下ルーバ制御部21は、吹き出された風が床面を向いて最下風向にて吹き出されるように、上下ルーバ4の角度を最下段(E段)に固定する。これにより、図10に示すとおり、室内機1は、床面に風速の速い風を吹き付けることができる。ステップS122〜S130では、制御部2は、図11に示すS102〜S110と同様に、図7に示すように、最前列(1)から最後列(7)にかけて左から右、右から左へと交互に強い風を床面に吹き付ける。
ステップS122では、サブルーバ制御部23は、上下ルーバ4の角度が最下方向を向いている間、まず、吹出された風が床面の最も手前に向けられるように、サブルーバ6の角度を最前列(1)に固定する。これにより、図10に示すとおり、室内機1は、床面の最前列(1)に風速の速い風を吹き付けることができる。
ステップS123では、左右ルーバ制御部22は、サブルーバ6が最前列(1)の角度に固定されている間、一例として、左右ルーバ5を、図7に示すとおり、最左風向1Lから最右風向1Rにかけて所定の速さで回転させる。
ステップS124では、ファン制御部24は、左右ルーバ5が左右ルーバ制御部22によって制御されている間、ファンモータ7およびファン15を制御して、集塵のための風速の速い風を吹出口14から吹き出させる。これにより、図7に示すとおり、室内機1は、床面の最前列(1)に対して、最左風向1Lから最右風向1Rにかけて、順次、風速の速い風を吹き付けることができる。結果として、床面の最前列(1)に落ちている塵埃をより奥へ押し流すことができる。
ステップS125では、サブルーバ制御部23は、最後列(7)での風の吹き付けが完了していない場合、S125のNOからS126に進む。
ステップS126では、サブルーバ制御部23は、サブルーバ6を1つ奥の列の角度に固定する。上述の例では、サブルーバ制御部23は、サブルーバ6を次の列(2)の角度に固定する。
本実施形態では、左右ルーバ制御部22は、天井面における気流制御と同様に、サブルーバ6によって調節される奥行方向の風向の一列ごとに、風速の速い風の左右の移動方向を、交互に変えることが好ましい。例えば、ステップS123では、左右ルーバ制御部22は、図7に示すように、最左風向1Lから最右風向1Rにかけて左右ルーバ5の角度を回転させている。
そこで、ステップS127では、左右ルーバ制御部22は、次の列(2)においては、反対に、最右風向2Rから最左風向2Lにかけて風速の速い風が移動するように左右ルーバ5の角度を回転させる。
ステップS128では、ファン制御部24は、S124と同様に、左右ルーバ5が左右ルーバ制御部22によって制御されている間、ファンモータ7およびファン15を制御して、風速の速い風を吹出口14から吹き出させる。
ステップS129では、サブルーバ制御部23は、最後列(7)での風の吹き付けが完了していない場合、S129のNOからS130に進む。
ステップS130では、サブルーバ制御部23は、サブルーバ6を1つ奥の列の角度に固定する。上述の例では、サブルーバ制御部23は、サブルーバ6を次の列(3)の角度に固定する。以降、左右ルーバ制御部22は、左から右、右から左へと列ごとに交互に風速の速い風が吹き付けられるように左右ルーバ5を制御する。
ステップS125またはS129において、サブルーバ制御部23が、最後列(7)での風の吹き付けが完了したと判断した場合、床面に集められた塵埃を室内機の吸込口に誘導する第3ステップの一連の処理が終了する。
以上のように、サブルーバ制御部23は、空気清浄運転時に、上下ルーバ4が、最下風向にて風を吹き出す角度にある間、被空調空間において室内機1に近い手前側(最前列の(1))から奥(最後列の(7))かけて順次風を吹き出すように、サブルーバ6を制御することが好ましい。
床面の奥から手前にかけて風速の速い風を当てていく場合、風は常に室内機近く(手前)から遠く(奥)へと進行するのに対して、風速の速い風が当たる位置はそれとは反対に奥から手前に移ることになる。そのため、室内機手前に集めてきた塵埃がまた奥に拡散してしまう可能性があり、塵埃の回収の観点からは非効率である。そこで、風の進行方向と同じく手前から奥にかけてサブルーバを移動させることにより、塵埃の回収を効率的に行うことができる。
上述の構成および方法によれば、図10に示すとおり、床面の手前から奥にかけて順に風を当てていくことにより、床面近くのE段において、室内機1の手前から奥にかけての気流が生じる。そして、奥の壁面にぶつかった空気は、風速の速い風の勢いで押し上げられ、その勢いのまま室内機1の吸込口13へ流れる。すなわち、床面にある塵埃を吸込口13に移動させる気流を生じさせることができる。結果として、床面に集めた塵埃を、効率的に吸込口13に誘導し、フィルタ17にて捕集することができるので、集塵効率をより一層高めることが可能となる。
さらに、本実施形態では、上述したとおり、ファン制御部24は、空気清浄運転時に、空気調和運転時よりも風速の速い風を吹出口14から吹き出すようにファンモータ7を制御し、上下ルーバ制御部21は、上下ルーバ4で調節可能な風向のうち、最も上向きの最上風向から、最も下向きの最下風向にかけて順次風を吹き出すように、上下ルーバ4を制御する。
上述の構成および方法によれば、被空調空間の塵埃を一旦床面に集めた後、床面の塵埃をまとめて舞い上げさせて、吸込口13に誘導するので、被空調空間に散在する塵埃を効率的に集塵することができる。
さらに、本実施形態では、ファン制御部24は、空気清浄運転時に、吹出口14から吹き出す風のうち、最上風向および最下風向に吹き出す風の風速を、中間層の各段で吹き出す風(他の風)の風速よりも速くするようにファンモータを制御してもよい。また、上下ルーバ制御部21は、最上風向および最下風向に吹き出す風の吹き出し時間を、中間層の各段で吹き出す風(他の風)の吹き出し時間よりも長くするように上下ルーバ4を制御してもよい。
上述の構成および方法によれば、天井面に付着している塵埃および天井付近に滞留している塵埃をより多く取り除いて床面に集めることができる。そして、床面に集められた塵埃をより多く舞い上がらせて吸込口13に誘導することができる。結果として、被空調空間に散在する塵埃を効率的に集塵することができる。
さらに、本実施形態では、運転制御部20は、ホコリセンサ11(塵埃センサ)によって検知された塵埃の濃度(塵埃量)が所定値を超えた場合に、空気清浄運転の開始を決定し、空気清浄運転部30の各部に空気清浄運転の実行を指示してもよい。また、運転制御部20は、空気清浄運転が開始された後、塵埃の濃度が所定値以下に収まった場合に該空気清浄運転を停止するように空気清浄運転部30の各部に指示してもよい。上述の構成および方法によれば、被空調空間の塵埃の量を常に所定値以内に保つことができる。
さらに、本実施形態では、運転制御部20は、人検出部3によって被空調空間における人の不在が検知された場合に、空気清浄運転の開始を決定し、空気清浄運転部30の各部に空気清浄運転の実行を指示してもよい。
空気清浄運転では、空気調和運転時には使われない風速にて強い風を被空調空間に吹き付けて塵埃を舞い上がらせる気流制御が行われる。つまり、空気清浄運転の実行中に被空調空間に人がいると、塵埃を多く含む強い風が人に当たり、人に不快な環境をもたらす可能性がある。したがって、空気清浄運転は、人が不在の間に実行されることが好ましい。上述の構成および方法によれば、空気清浄運転は、被空調空間に人がいない間に自動で実行されるので、人に不快な環境をもたらすことを回避することができる。
本実施形態にて説明した上述の集塵気流制御処理に係る集塵気流制御方法は、図2および図3に示す構造を有する室内機1に限らず、吸込口が筐体のどこにいくつ設けられていたとしても、適用可能かつ有効な方法である。室内機1においては、吸込口において、空気清浄機としての集塵率の要件を満たすように高性能の空気清浄フィルタが設けられていればよい。
本開示の集塵気流制御方法は、図2および図3に示すように、筐体12の上面に1つの吸込口13を有している室内機1において、とりわけ好適に用いられる。吸込口13が1つであることにより、空気の吸い込み経路が複雑になることが避けられ、吹出口14から吸込口13までの気流のループが形成しやすくなるという利点がある。吸込口13が筐体12の上面に設けられていることにより、下向きに強く風を吹き出して巻き上げた塵埃を、筐体12上面から吸い込むという気流のループが形成され、効率よく集塵し微塵埃を捕集することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上述の実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本実施形態では、実施形態1に記載の室内機を含む空気調和機(以下、エアコンと称する)の運転を遠隔から制御することが可能なエアコン制御システム100が構築される。エアコン制御システム100では、1または複数のエアコンを遠隔から制御することができる。
<システム概要>
図14は、本実施形態に係るエアコン制御システム100の概要を示す図である。エアコン制御システム100は、室内機1を有するエアコン(空気調和機)と、エアコンのリモートコントローラ(以下、リモコン)18と、無線アクセスポイント(以下、AP)82と、クラウドサーバ40(サーバ)と、携帯端末60とを備えている。
室内機1および無線AP82は、ユーザ宅81に設置されている。室内機1は、無線AP82および広域通信ネットワーク80(ネットワーク)を介してクラウドサーバ40と通信可能に接続されている。また、携帯端末60は、広域通信ネットワーク80を介してクラウドサーバ40と通信可能に接続されている。
クラウドサーバ40は、広域通信ネットワーク80を介して、複数のユーザ宅81の複数の室内機1と通信し、それぞれのユーザ宅81に設置されている室内機1の動作を制御したり、室内機1から情報を収集したりする。
本実施形態では、広域通信ネットワーク80としてインターネットを含む構成を例示しているが、電話回線網、移動体通信網、CATV(CAble TeleVision)通信網、衛星通信網などを利用することもできる。なお、室内機1と携帯端末60とは、何れも無線通信機器であり、広域通信ネットワーク80を介することなく、無線AP82を介して相互に通信することもできる。
本実施形態では、クラウドサーバ40にて、室内機1と携帯端末60とが対応づけて登録されている。これにより、携帯端末60は、クラウドサーバ40を介して室内機1を遠隔操作できる。携帯端末60の例としては、スマートフォン、タブレット端末などが挙げられる。なお、1台の携帯端末60から複数の室内機1を遠隔操作することが可能である。また、複数の携帯端末60から、1つの室内機1を遠隔操作することも可能である。
<システム詳細>
(クラウドサーバのハードウェア構成)
クラウドサーバ40は、一例として、制御部41、記憶部42、および、通信部43を備えている。
制御部41は、クラウドサーバ40の各部の動作を制御するものであり、例えば、CPUや専用プロセッサなどの演算処理部などにより構成されるコンピュータ装置から成る。制御部41は、記憶部42に記憶されているクラウドサーバ40における各種制御を実施するためのプログラムを読み出して実行することで、クラウドサーバ40の各部の動作を統括的に制御する。なお、制御部41の詳細については後述する。
記憶部42は、クラウドサーバ40にて用いられる各種データを記憶するものであり、RAM、ROM、HDDなどを含む。
通信部43は、広域通信ネットワーク80、および、必要に応じて無線AP82を介して、室内機1および携帯端末60と相互通信を行うものである。
(クラウドサーバのソフトウェア構成)
クラウドサーバ40の制御部41は、機能ブロックとして、位置特定部51と、不在検知部52と、端末指示部53と、空清指示部54とを含む。記憶部42には、エアコンを利用しているユーザのユーザ情報が記憶されている。ユーザ情報は、少なくとも、ユーザを一意に識別するユーザIDと、ユーザが所有している携帯端末60を一意に識別する端末IDおよび通信のためのアドレスと、該ユーザのユーザ宅81の住所とを含む。ユーザ宅81の住所に代えて、ユーザ宅81の住所に対応する緯度経度情報がユーザ情報に含まれていてもよい。
位置特定部51(特定部)は、携帯端末60から送信される位置情報に基づいて、ユーザの現在位置を特定する。具体体には、位置特定部51は、携帯端末60と広域通信ネットワーク80を介して通信し、携帯端末60から送信される位置情報を受信する。位置情報は、例えば、携帯端末60が今ある位置の緯度経度情報を含む。位置特定部51は、携帯端末60の緯度経度情報に基づいてユーザの現在位置を特定することができる。
不在検知部52(検知部)は、ユーザの現在位置が、事前に登録されている該ユーザの住所(空気調和機の所在位置)から所定以上離れていることに基づいて、室内機1が空調の対象としている被空調空間における人の不在を検知する。具体的には、不在検知部52は、携帯端末60の緯度経度情報と、ユーザ宅81の住所に対応する緯度経度情報とを比較する。不在検知部52は、比較したこれらの緯度経度情報の差分が所定距離以上である場合に、ユーザが外出しており、被空調空間に人がいないと判定する。なお、比較したこれらの緯度経度情報の差分が所定距離未満であれば、不在検知部52は、ユーザが在宅しており、被空調空間に人がいると判定する。
端末指示部53は、室内機1が空調の対象としている被空調空間においてユーザの不在が検知された場合に、空気清浄運転の開始を該ユーザに促すメッセージを提示するように、該ユーザの携帯端末60に指示する。
空清指示部54は、上述の携帯端末60から、ユーザによって空気清浄運転が許可された旨の通知を受信した場合に、該ユーザの室内機1に対して空気清浄運転の開始を指示する。
室内機1の運転制御部20は、広域通信ネットワーク80を介して、クラウドサーバ40から、空気清浄運転開始の指示を受信すると、該指示にしたがって、空気清浄運転部30に空気清浄運転を実行させる。
(携帯端末のハードウェア構成)
携帯端末60は、一例として、制御部61、記憶部62、通信部63、表示部64、および、入力部65を備えている。さらに、携帯端末60は、携帯端末60として本来備わっている機能を実現するために、携帯端末(例えば、スマートフォン)が標準的に備えている不図示の部材を備えていてもよい。例えば、携帯端末60は、携帯端末60の現在位置を示す位置情報を取得するためのGPS(Global Positioning System)モジュールを備えている。
制御部61は、携帯端末60の各部の動作を制御するものであり、例えば、CPUや専用プロセッサなどの演算処理部などにより構成されるコンピュータ装置から成る。制御部61は、記憶部62に記憶されている携帯端末60における各種制御を実施するためのプログラムを読み出して実行することで、携帯端末60の各部の動作を統括的に制御する。なお、制御部61の詳細については後述する。
記憶部62は、携帯端末60にて用いられる各種データを記憶するものであり、RAM、ROMなどを含む。
通信部63は、無線AP82または広域通信ネットワーク80を介して室内機1およびクラウドサーバ40と相互通信を行うものである。
表示部64は、制御部61が処理した情報をユーザに視認可能に表示する表示装置である。例えば、表示部64は、液晶表示装置(LCD;Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどによって構成される。
入力部65は、ユーザの入力操作を受け付けて、該入力操作に対応する指示信号を制御部61に出力する入力装置である。一例として、表示部64および入力部65は、タッチパネルである。入力部65は、表示部64の表示面でもある入力部65の入力面に、ユーザの指などの指示体が接触または接近することを検知可能なデバイスで構成される。
(携帯端末のソフトウェア構成)
携帯端末60の制御部61は、機能ブロックとして、位置情報送信部71、および、ユーザインタフェース提供部(以下、UI提供部)72を備えている。制御部61の各部は、例えば、携帯端末60にダウンロードされた専用のアプリケーションなどにより構築される。
さらに、制御部61は、携帯端末60として本来備わっている機能を実現するために、携帯端末(例えば、スマートフォン)が標準的に備えている不図示の機能ブロックを備えていてもよい。
位置情報送信部71は、携帯端末60の位置情報を、広域通信ネットワーク80を介してクラウドサーバ40に送信する。具体的には、位置情報送信部71は、不図示のGPSモジュールが取得した携帯端末60の現在の緯度経度情報を、クラウドサーバ40に送信する。位置情報送信部71は、定期的に位置情報を送信してもよいし、位置情報に変化があったときに位置情報を送信してもよい。
UI提供部72は、ユーザが室内機1を遠隔操作するためのUIツールを提供する。UI提供部72は、例えば、室内機1を操作するためのソフトウェアボタンなどで構成された操作画面を表示部64に表示する。そして、UI提供部72は、操作画面に対してなされた入力操作を入力部65にて受け付け、受け付けた入力操作に対応する指示信号に基づく情報を、広域通信ネットワーク80を介してクラウドサーバ40に送信する。
具体的には、UI提供部72は、クラウドサーバ40の端末指示部53から、空気清浄運転の開始をユーザに促すメッセージを提示する指示を受信した場合に、空気清浄運転の開始をユーザに促すメッセージを表示部64に表示させる。より詳細には、UI提供部72は、該メッセージとともに、空気清浄運転の開始を許可するか、許可しないかをユーザに選択させるための選択ボタンを表示部64に表示させる。
UI提供部72は、空気清浄運転の開始を許可する選択ボタンが入力部65を介して押下された場合、空気清浄運転が許可された旨の通知をクラウドサーバ40に返す。UI提供部72は、空気清浄運転の開始を許可しない選択ボタンが入力部65を介して押下された場合、空気清浄運転が許可されなかった旨の通知をクラウドサーバ40に返す。
なお、UI提供部72は、携帯端末60が無線AP82を介して室内機1と通信可能に接続されている場合には、入力部65を介して受け付けた入力操作に対応する指示信号を、直接室内機1に送信してもよい。この場合、携帯端末60を、リモコン18と同様に用いることができる。
<システムの処理フロー>
図15は、エアコン制御システム100に属する各装置の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS201では、携帯端末60の位置情報送信部71は、GPSモジュールによって取得された位置情報を、クラウドサーバ40に送信する。
ステップS202では、クラウドサーバ40の位置特定部51は、携帯端末60から受信した位置情報に基づいて、ユーザの現在位置を特定する。
ステップS203では、不在検知部52は、ユーザの現在位置が、予め登録されているユーザ宅81の住所から所定の距離以上離れているか否かを判定する。ユーザの現在位置がユーザ宅81の位置から所定の距離以上離れている場合、不在検知部52は、ステップS203のYESからステップS204に進む。ユーザの現在位置がユーザ宅81の位置から所定の距離未満である場合、不在検知部52は、ステップS203のNOからステップS206に進む。
ステップS204では、不在検知部52は、ユーザの不在を検知する。
ステップS205では、端末指示部53は、空気清浄運転を推奨するメッセージを表示するように、上述のユーザの携帯端末60に対して指示を送る。
一方、ステップS206では、不在検知部52は、ユーザが在室していると判断し、ステップS205を省略する。制御部41は、次の位置情報が受信されるまで待機し、次の位置情報を受信されたら、ステップS202に戻り、以降の処理を繰り返す。
ステップS207では、携帯端末60のUI提供部72は、空気清浄運転を推奨するメッセージを表示する指示を、クラウドサーバ40から受信すると、該メッセージとともに、上述の選択ボタンを表示部64に表示させる。
ステップS208では、UI提供部72は、入力部65を介して選択ボタンに対してなされた入力操作に基づいて、空気清浄運転を許可されたか否かを判定する。空気清浄運転の開始を許可する選択ボタンが入力部65を介して押下された場合、UI提供部72は、空気清浄運転が許可されたと判定し、ステップS208のYESからステップS209に進む。空気清浄運転の開始を許可しない選択ボタンが入力部65を介して押下された場合、UI提供部72は、空気清浄運転が許可されなかったと判定し、ステップS208のNOからステップS212に進む。
ステップS209では、UI提供部72は、空気清浄運転が許可された旨の通知をクラウドサーバ40に返す。
ステップS210では、クラウドサーバ40の空清指示部54は、携帯端末60から許可された旨の通知を受信すると、該携帯端末60に対応付けられたユーザの室内機1に対して空気清浄運転の開始を指示する。
ステップS211では、室内機1の運転制御部20は、クラウドサーバ40から、空気清浄運転開始の指示を受信すると、該指示にしたがって、空気清浄運転部30の各部に空気清浄運転を実行させる。
一方、ステップS212では、携帯端末60のUI提供部72は、空気清浄運転が許可されなかった旨の通知をクラウドサーバ40に返す。これ以後、制御部61は、次の位置情報を送信するタイミングまで待機し、該タイミングが到来するとステップS201に戻って以降の処理を繰り返す。
また、クラウドサーバ40の空清指示部54は、許可されなかった旨の通知にしたがって、ステップS210を省略する。制御部41は、次の位置情報が受信されるまで待機し、次の位置情報を受信されたら、ステップS202に戻り、以降の処理を繰り返す。
上述の構成および方法によれば、ユーザは、自身が不在の間に、自身が所有する携帯端末60を使って、空気清浄運転を遠隔から室内機1に対して指示することが可能となる。結果として、塵埃が舞い上がるほどの強風を人に当てたり、塵埃の濃度が濃い空気を人に吸わせることを避けることができる。また、空気清浄運転は、ユーザの許可に基づいて実行されるので、ユーザの意思に反して、空気清浄運転が強制的に実行されることも回避される。
〔ソフトウェアによる実現例〕
室内機1の制御ブロック(特に、運転制御部20、上下ルーバ制御部21、左右ルーバ制御部22、サブルーバ制御部23、ファン制御部24、および、イオン発生装置制御部25)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
クラウドサーバ40の制御ブロック(特に、位置特定部51、不在検知部52、端末指示部53、および、空清指示部54)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
携帯端末60の制御ブロック(特に、位置情報送信部71、および、UI提供部72)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、室内機1、クラウドサーバ40および携帯端末60のそれぞれは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば少なくとも1つのプロセッサ(制御装置)を備えていると共に、上述のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な少なくとも1つの記録媒体を備えている。そして、上述のコンピュータにおいて、上述のプロセッサが上述のプログラムを上述の記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上述のプロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上述の記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上述のプログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上述のプログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上述のコンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上述のプログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る室内機は、空気調和機の室内機1であって、吸込口13において、空気清浄機としての集塵率の要件を満たすように設けられた空気清浄フィルタ(フィルタ17)と、吹出口14に設けられたルーバ(上下ルーバ4、左右ルーバ5、サブルーバ6)と、吸込口から吸い込まれた空気を吹出口から吹き出すように送風ファン(ファン15)を回転させるファンモータ7と、室内機の動作を制御する制御装置(制御部2)とを備え、制御装置は、被空調空間の温度調節を伴う空気調和運転とは独立して、該被空調空間の少なくとも床面にある塵埃を吸込口に移動させる気流が生じるように、ルーバおよびファンモータの少なくともいずれか一方を制御する空気清浄運転を実施する。
本発明の態様2に係る室内機では、上述の態様1において、制御装置は、空気清浄運転時に、空気調和運転時よりも風速の速い風を吹出口から吹き出すようにファンモータを制御し、ルーバの角度に応じて、風速の速い風の風速および吹き出し時間を変更してもよい。
本発明の態様3に係る室内機では、上述の態様1または2において、ルーバは、吹出口から吹き出される空気の上下方向の風向を調節する上下ルーバ4を含み、制御装置は、空気清浄運転時に、空気調和運転時よりも風速の速い風を吹出口から吹き出すようにファンモータを制御し、上下ルーバで調節可能な風向のうち、最も上向きの最上風向から、最も下向きの最下風向にかけて順次風を吹き出すように、上下ルーバを制御してもよい。
本発明の態様4に係る室内機では、上述の態様3において、制御装置は、空気清浄運転時に、吹出口から吹き出す風のうち、最上風向および最下風向に吹き出す風の風速を、他の風の風速よりも速くするようにファンモータを制御すること、および、風の吹き出し時間を他の風の吹き出し時間よりも長くするように上下ルーバを制御することの少なくともいずれか一方を実施してもよい。
本発明の態様5に係る室内機では、上述の態様3または4において、ルーバは、吹出口から吹き出す風速の速い風の左右方向の風向を調節する左右ルーバ5を含み、制御装置は、空気清浄運転時に、上下ルーバによって調節される上下風向の一段階ごとに、左右ルーバで調節可能な風向のうち、最も左向きの最左風向および最も右向きの最右風向の一方から他方にかけて順次風を出すように、左右ルーバを制御してもよい。
本発明の態様6に係る室内機では、上述の態様5において、制御装置は、空気清浄運転時に、左右ルーバによって調節される左右風向のうち、最左風向および最右風向に吹き出す風の風速を、他の風の風速よりも速くするようにファンモータを制御すること、および、風の吹き出し時間を他の風の吹き出し時間よりも長くするように左右ルーバを制御することの少なくともいずれか一方を実施してもよい。
本発明の態様7に係る室内機では、上述の態様5または6において、制御装置は、空気清浄運転時に、一方から他方にかけて吹き出す風速の速い風の移動方向を、上下風向の各段階で交互に変えてもよい。
本発明の態様8に係る室内機では、上述の態様3から7のいずれかにおいて、ルーバは、吹出口から吹き出す風速の速い風の奥行方向の風向を調節するサブルーバ6を含み、制御装置は、空気清浄運転時に、上下ルーバが、最下風向にて風を吹き出す角度にある期間において、被空調空間における室内機の近位側から遠位側にかけて順次風を吹き出すように、サブルーバを制御してもよい。
本発明の態様9に係る室内機では、上述の態様1から8のいずれかにおいて、菌の増殖抑制作用、ウイルスの生存抑制作用および静電気除去作用のうち少なくとも静電気除去作用を有するイオンを空気中に発生させるイオン発生部(イオン発生装置8)を備え、制御装置は、空気清浄運転時に、イオン発生部にてイオンを発生させながら送風してもよい。
本発明の態様10に係る室内機では、上述の態様1から9のいずれかにおいて、被空調空間の塵埃量を検知する塵埃センサ(ホコリセンサ11)を備え、制御装置は、塵埃センサによって検知された塵埃量が所定値を超えた場合に、空気清浄運転を開始し、塵埃量が所定値以下に収まった場合に該空気清浄運転を停止してもよい。
本発明の態様11に係る室内機では、上述の態様1から10のいずれかにおいて、制御装置は、空気清浄運転を開始する時刻である運転入時刻の指定をユーザから受け付け、該運転入時刻に空気清浄運転を開始すること、および、空気清浄運転を終了する時刻である運転切時刻の指定をユーザから受け付け、該運転切時刻に空気清浄運転を終了すること、の少なくともいずれか1つを実施してもよい。
本発明の態様12に係る室内機では、上述の態様1から11のいずれかにおいて、被空調空間の人の在不在を検知する人検出部3を備え、制御装置は、人検出部によって被空調空間における人の不在が検知された場合に、空気清浄運転を開始してもよい。
本発明の態様13に係るサーバは、上述の態様1から11のいずれかにおける室内機1を備えた空気調和機、および、該空気調和機の1以上の各ユーザが携帯する携帯端末60と、通信網(広域通信ネットワーク80)を介して通信するサーバ(クラウドサーバ40)であって、携帯端末から送信される位置情報に基づいて、ユーザの現在位置を特定する特定部(位置特定部51)と、現在位置が、事前に登録されている空気調和機の所在位置から所定以上離れていることに基づいて、空気調和機が空調の対象としている被空調空間における人の不在を検知する検知部(不在検知部52)と、人の不在が検知された場合に、空気清浄運転の開始をユーザに促すメッセージを提示するように携帯端末に指示する端末指示部(端末指示部53)と、携帯端末から、ユーザによって空気清浄運転が許可された旨の通知を受信した場合に、空気調和機に対して空気清浄運転の開始を指示する空清指示部(空清指示部54)とを備えている。
本発明の態様14に係る制御方法は、空気調和機の室内機1の動作を制御する制御方法であって、該室内機は、吸込口13において、空気清浄機としての集塵率の要件を満たすように設けられた空気清浄フィルタ(フィルタ17)と、吹出口14に設けられたルーバ(上下ルーバ4、左右ルーバ5、サブルーバ6)と、吸込口から吸い込まれた空気を吹出口から吹き出すように送風ファン(ファン15)を回転させるファンモータ7と、室内機の動作を制御する制御装置(制御部2)とを備え、制御方法は、制御装置が、被空調空間の温度調節を伴う空気調和運転とは独立して、該被空調空間の少なくとも床面にある塵埃を吸込口に移動させる気流が生じるように、ルーバおよびファンモータの少なくともいずれか一方を制御する空気清浄運転を実施するステップ(S2)を含む。
本発明の各態様に係る室内機1の制御部2は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを制御部2が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより室内機1の制御部2をコンピュータにて実現させる制御部2の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 室内機、2 制御部(制御装置)、3 人検出部、4 上下ルーバ(ルーバ)、5 左右ルーバ(ルーバ)、6 サブルーバ(ルーバ)、7 ファンモータ、8 イオン発生装置(イオン発生部)、9 ネットワーク通信部、10 赤外線送受信部、11 ホコリセンサ(塵埃センサ)、12 筐体、13 吸込口、14 吹出口、15 ファン、16 熱交換器、17 フィルタ(空気清浄フィルタ)、20 運転制御部(制御装置)、21 上下ルーバ制御部(制御装置)、22 左右ルーバ制御部(制御装置)、23 サブルーバ制御部(制御装置)、24 ファン制御部(制御装置)、25 イオン発生装置制御部(制御装置)、30 空気清浄運転部(制御装置)、40 クラウドサーバ(サーバ)、51 位置特定部(特定部)、52 不在検知部(検知部)、53 端末指示部、54 空清指示部、60 携帯端末、71 位置情報送信部、72 ユーザインタフェース(UI)提供部、80 広域通信ネットワーク(通信網)、100 エアコン制御システム

Claims (15)

  1. 空気調和機の室内機であって、
    吸込口において、空気清浄機としての集塵率の要件を満たすように設けられた空気清浄フィルタと、
    吹出口に設けられたルーバと、
    前記吸込口から吸い込まれた空気を前記吹出口から吹き出すように送風ファンを回転させるファンモータと、
    前記室内機の動作を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、被空調空間の温度調節を伴う空気調和運転とは独立して、該被空調空間の少なくとも床面にある塵埃を前記吸込口に移動させる気流が生じるように、前記ルーバおよび前記ファンモータの少なくともいずれか一方を制御する空気清浄運転を実施することを特徴とする室内機。
  2. 前記制御装置は、前記空気清浄運転時に、
    前記空気調和運転時よりも風速の速い風を前記吹出口から吹き出すように前記ファンモータを制御し、
    前記ルーバの角度に応じて、前記風速の速い風の風速および吹き出し時間を変更することを特徴とする請求項1に記載の室内機。
  3. 前記ルーバは、前記吹出口から吹き出される空気の上下方向の風向を調節する上下ルーバを含み、
    前記制御装置は、前記空気清浄運転時に、
    前記空気調和運転時よりも風速の速い風を前記吹出口から吹き出すように前記ファンモータを制御し、
    前記上下ルーバで調節可能な風向のうち、最も上向きの最上風向から、最も下向きの最下風向にかけて順次前記風を吹き出すように、前記上下ルーバを制御することを特徴とする請求項1または2に記載の室内機。
  4. 前記制御装置は、前記空気清浄運転時に、
    前記吹出口から吹き出す風のうち、前記最上風向および前記最下風向に吹き出す風の風速を、他の風の風速よりも速くするように前記ファンモータを制御すること、および、前記風の吹き出し時間を前記他の風の吹き出し時間よりも長くするように前記上下ルーバを制御することの少なくともいずれか一方を実施することを特徴とする請求項3に記載の室内機。
  5. 前記ルーバは、前記吹出口から吹き出す前記風速の速い風の左右方向の風向を調節する左右ルーバを含み、
    前記制御装置は、前記空気清浄運転時に、
    前記上下ルーバによって調節される上下風向の一段階ごとに、前記左右ルーバで調節可能な風向のうち、最も左向きの最左風向および最も右向きの最右風向の一方から他方にかけて順次前記風を出すように、前記左右ルーバを制御することを特徴とする請求項3または4に記載の室内機。
  6. 前記制御装置は、前記空気清浄運転時に、
    前記左右ルーバによって調節される左右風向のうち、前記最左風向および前記最右風向に吹き出す風の風速を、他の風の風速よりも速くするように前記ファンモータを制御すること、および、前記風の吹き出し時間を前記他の風の吹き出し時間よりも長くするように前記左右ルーバを制御することの少なくともいずれか一方を実施することを特徴とする請求項5に記載の室内機。
  7. 前記制御装置は、前記空気清浄運転時に、
    前記一方から前記他方にかけて吹き出す前記風速の速い風の移動方向を、前記上下風向の各段階で交互に変えることを特徴とする請求項5または6に記載の室内機。
  8. 前記ルーバは、前記吹出口から吹き出す前記風速の速い風の奥行方向の風向を調節するサブルーバを含み、
    前記制御装置は、前記空気清浄運転時に、前記上下ルーバが、前記最下風向にて風を吹き出す角度にある期間において、
    前記被空調空間における前記室内機の近位側から遠位側にかけて順次前記風を吹き出すように、前記サブルーバを制御することを特徴とする請求項3から7のいずれか1項に記載の室内機。
  9. 菌の増殖抑制作用、ウイルスの生存抑制作用および静電気除去作用のうち少なくとも静電気除去作用を有するイオンを空気中に発生させるイオン発生部を備え、
    前記制御装置は、前記空気清浄運転時に、前記イオン発生部にてイオンを発生させながら送風することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の室内機。
  10. 前記被空調空間の塵埃量を検知する塵埃センサを備え、
    前記制御装置は、前記塵埃センサによって検知された塵埃量が所定値を超えた場合に、前記空気清浄運転を開始し、前記塵埃量が所定値以下に収まった場合に該空気清浄運転を停止することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の室内機。
  11. 前記制御装置は、
    前記空気清浄運転を開始する時刻である運転入時刻の指定をユーザから受け付け、該運転入時刻に前記空気清浄運転を開始すること、および、
    前記空気清浄運転を終了する時刻である運転切時刻の指定をユーザから受け付け、該運転切時刻に前記空気清浄運転を終了すること、の少なくともいずれか1つを実施することを特徴とする、請求項1から10のいずれか1項に記載の室内機。
  12. 前記被空調空間の人の在不在を検知する人検出部を備え、
    前記制御装置は、前記人検出部によって前記被空調空間における人の不在が検知された場合に、前記空気清浄運転を開始することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の室内機。
  13. 請求項1から11のいずれか1項に記載の室内機を備えた空気調和機、および、前記空気調和機の1以上の各ユーザが携帯する携帯端末と、通信網を介して通信するサーバであって、
    前記携帯端末から送信される位置情報に基づいて、前記ユーザの現在位置を特定する特定部と、
    前記現在位置が、事前に登録されている前記空気調和機の所在位置から所定以上離れていることに基づいて、前記空気調和機が空調の対象としている被空調空間における人の不在を検知する検知部と、
    人の不在が検知された場合に、前記空気清浄運転の開始を前記ユーザに促すメッセージを提示するように前記携帯端末に指示する端末指示部と、
    前記携帯端末から、前記ユーザによって前記空気清浄運転が許可された旨の通知を受信した場合に、前記空気調和機に対して前記空気清浄運転の開始を指示する空清指示部とを備えていることを特徴とするサーバ。
  14. 空気調和機の室内機の動作を制御する制御方法であって、該室内機は、
    吸込口において、空気清浄機としての集塵率の要件を満たすように設けられた空気清浄フィルタと、
    吹出口に設けられたルーバと、
    前記吸込口から吸い込まれた空気を前記吹出口から吹き出すように送風ファンを回転させるファンモータと、
    前記室内機の動作を制御する制御装置とを備え、前記制御方法は、
    前記制御装置が、被空調空間の温度調節を伴う空気調和運転とは独立して、該被空調空間の少なくとも床面にある塵埃を前記吸込口に移動させる気流が生じるように、前記ルーバおよび前記ファンモータの少なくともいずれか一方を制御する空気清浄運転を実施するステップを含むことを特徴とする制御方法。
  15. 請求項1に記載の制御装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
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