JP2007099672A - 腸内硫化水素量低減組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来、腸内の硫化水素量を減少させる技術には、抗生物質を用いる方法があるが、副作用や耐熱性菌の出現が懸念されるため長期摂取をすることが困難であるといった問題があり、未だに満足のいく結果が得られていないのが現状で、腸内における硫化水素量を効果的に低減する組成物の開発が望まれている。本発明は、腸内における硫化水素量を効果的に低減する組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】 水溶性難消化性糖質を有効成分として含有することにより上記課題を解決する。
【選択図】 なし
【解決手段】 水溶性難消化性糖質を有効成分として含有することにより上記課題を解決する。
【選択図】 なし
Description
本発明は、ヒトの腸内における硫化水素量を効果的に低減させる組成物に関する。
腸内の硫化水素は、通常、腸管より吸収され、肝臓で直ちに解毒されて尿または糞便中に***されるが、大腸に過剰に硫化水素が存在する場合には、大腸において大腸粘膜細胞の唯一のエネルギー源である酪酸の利用を阻害するため大腸の機能障害を引き起こすことになる(例えば、非特許文献1参照)。大腸機能が低下すると代謝が悪くなり、水分、栄養素やミネラル吸収が低下し肌荒れ、ニキビ、吹き出物や手足の痺れなど栄養障害の症状を示すようになる。
従来、腸内の硫化水素量を減少させる技術には、抗生物質を用いる方法があるが、副作用や耐熱性菌の出現が懸念されるため長期摂取をすることが困難であるといった問題がある。
従来、腸内の硫化水素量を減少させる技術には、抗生物質を用いる方法があるが、副作用や耐熱性菌の出現が懸念されるため長期摂取をすることが困難であるといった問題がある。
以上のことより、未だに満足のいく結果が得られていないのが現状であり、腸内における硫化水素量を効果的に低減する組成物の開発が望まれている。
William ら、Gastroenterology,104, 第802〜809頁〔1993〕
本発明は、腸内、好ましくは大腸内における硫化水素量を効果的に低減する組成物を提供することを目的とする。
本発明の水溶性難消化性糖質としては、低分子難消化性糖質を好ましく挙げることができ、好ましくは例えば、ガラクトマンナン、低分子化アルギン酸、難消化性デキストリン、ポリデキストロース、チコリファイバー、アラビノガラクタンやオリゴ糖等を挙げることができる。
本発明における前記ガラクトマンナンとしては、ガラクトマンナンを主成分とするグアーガム、ローカストビーンガム、タラガム、カシアガム、セスバニアガム、低分子化ガラクトマンナン等の天然粘質物が挙げられる。粘度の面から特に好ましくは低分子化ガラクトマンナンである。低分子化ガラクトマンナンは、前記のガラクトマンナンを加水分解し低分子化することにより得られるものである。加水分解の方法としては、酵素分解法、酸分解法等、特に限定するものではないが、分解物の分子量が揃い易い点から酵素分解法が好ましい。酵素分解法に用いられる酵素は、マンノース直鎖を加水分解する酵素であれば市販のものでも天然由来のものでも特に限定されるものではないが、アスペルギルス属菌やリゾープス属菌等に由来するβ−マンナナーゼが好ましい。
該ガラクトマンナンは酵素の反応時間を変えることによりマンノースの直鎖の鎖長を変化させることができるが、本発明品の腸内硫化水素量低減の目的ではマンノース直鎖の鎖長が8〜185単位の範囲内に70%以上分布するものが良く、さらに好ましくは15〜150単位の範囲内に70%以上分布していることが良い。
本発明におけるマンノース直鎖の鎖長とはガラクトマンナンの主鎖であるマンノースの結合している数を指し、その測定法は特に限定するものではないが、たとえば分解された多糖類を水に溶解しTOSOH 803D型の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用い、水を移動相にして、G3000PWのカラムにてゲル濾過を行い、示差屈折計にて検出する。この際にグルコース数が既知の直鎖デキストリン(グルコース数30,100,200)を指標物質として測定しクロマトグラフが得られる。これから8〜185単位の範囲に分布する割合を面積から算出できる。
マンノースの鎖長が8単位より短い場合及び185単位以上であると、腸内硫化水素量を低減させる効果が弱くなる。さらに、185単位以上であると膨満感、下痢等の好ましからぬ状況が生じる。そのため、マンノース直鎖の鎖長が8〜185単位の範囲内に70%以上であることが好ましい。
市販品としては、サンファイバー(太陽化学株式会社製)、ファイバロン(大日本製薬株式会社製、グアファイバー(明治製菓株式会社製)などが挙げられる。
市販品としては、サンファイバー(太陽化学株式会社製)、ファイバロン(大日本製薬株式会社製、グアファイバー(明治製菓株式会社製)などが挙げられる。
前記低分子化アルギン酸としては、種々の細菌や褐藻類等の海生動物に存在するもの等のアルギン酸を、酸と熱とによって分解したものを用いることができる。
市販品としては、ソルギン(カイゲン株式会社製)などが挙げられる。
市販品としては、ソルギン(カイゲン株式会社製)などが挙げられる。
前記難消化性デキストリンとしては、澱粉を加熱、酵素処理して得られる難消化性の食物繊維を用いることができる。具体的には例えば、澱粉を酸性下で加熱処理して得られる焙焼デキストリンを、α−アミラーゼで加水分解処理し、さらに必要に応じて、グルコアミラーゼ処理、イオン交換樹脂クロマトグラフィー処理等の精製処理等を施して得ることができる。
市販品としては、パインファイバー(松谷化学株式会社製)やニュートリオース(ロケット社製)などが挙げられる。
市販品としては、パインファイバー(松谷化学株式会社製)やニュートリオース(ロケット社製)などが挙げられる。
前記、ポリデキストロースとは、ブドウ糖、ソルビトール及びクエン酸をおおよそ89:10:1の割合で混合し高温真空下で重合させたもの等を用いることができる。
市販品としては、ライテス(ファイザー社製)などが挙げられる。
市販品としては、ライテス(ファイザー社製)などが挙げられる。
前記、チコリファイバーとは、特に限定されないがチコリの根から温水抽出し、精製、スプレードライにより粉末化したものを用いることができる。
市販品としては、ラフィテリンST(日本シーベルヘグナー株式会社製)などが挙げられる。
市販品としては、ラフィテリンST(日本シーベルヘグナー株式会社製)などが挙げられる。
前記、オリゴ糖とは、一般にブドウ糖や果糖などの単糖類(これ以下に分けられない糖)が2〜10個程度結びついたものである。
市販品としては、メイオリゴ(明治製菓株式会社製)、大豆オリゴ糖(カルピス株式会社製)やキシロオリゴ糖(サントリー株式会社製)などが挙げられる。
市販品としては、メイオリゴ(明治製菓株式会社製)、大豆オリゴ糖(カルピス株式会社製)やキシロオリゴ糖(サントリー株式会社製)などが挙げられる。
尚、腸内硫化水素低減効果を得るための有効量に関しては、該難消化性糖質として、1日当たり0.05〜0.15g/体重kgが好ましく、0.05g/体重kgより少ない投与量では効果が弱く、0.15g/体重kgより多い場合は腹部の満腹感等、ヒトにとって好ましくない影響が生じる。
本発明の腸内硫化水素量低減組成物においては、第2の態様として前記の水溶性難消化性糖質に加えてさらにポリフェノール化合物を含有することにより一層の効果向上を図ることができる。前記、ポリフェノール化合物としては、特に限定されないが、緑茶・烏龍茶・紅茶の成分、すなわち、(+)−カテキン,(+)−ガロカテキン,(―)−ガロカテキンガレート,(−)−エピカテキン,(−)−エピカテキンガレート,(−)−エピガロカテキン,(−)−エピガロカテキンガレート,遊離型テアフラビン,テアフラビンモノガレートA,テアフラビンモノガレートB,テアフラビンジガレート等が挙げられる。
この態様においては難消化性糖質及びポリフェノール化合物の配合比率(重量比)は、難消化性糖質/ポリフェノール化合物で好ましくは10/1〜1/50であり、さらに好ましくは5/1〜1/40であり、最も好ましくは2/1〜1/25である。
本発明では、腸内硫化水素量低減組成物と配合する食品材料は特に限定されるものではなく、他の糖類、食物繊維、脂質、アミノ酸、蛋白質、さらにこれらに必要に応じて、乳酸菌、ビタミン、ミネラルのようなその他の機能性を有する物質を添加して腸内硫化水素量低減組成物とすることができる。
本発明品の飲食品は、通常、一般に摂取されている食品や飲料が挙げられる。例えば、果汁飲料、クッキー、スナック菓子、乳製品などの種々の飲食品とすることができるほか、例えば適当な増量剤、賦形剤などを用いて錠剤状、液状、シロップ状顆粒状などの医薬品や健康食品の形態にすることもできる。
本発明の流動食とは、経口流動食や経管流動食など、種々の原因で低栄養状態あるいは消化吸収機能低下状態にあるものに与えることを目的として、易消化性・易吸収性を備えるとともに残渣などによる機械的刺激を減少するように工夫され、おのおのの病態に適した治療食を総称していう。
糞便中の硫化水素の測定法については、特に限定されるものではないが通常ガス検知管、ガスクロマトグラフィーや標準メチレンブルー比色法がある。好ましくはガス検知管、ガウクロマトグラフィー法である。
以下、実施例により詳細に説明する。
実施例1
水900gにクエン酸を加えてpHを3.0に調製した。これにアスペルギルス属菌由来のβ−マンナナーゼ0.2gとグアーガム粉末100gを添加混合して40〜45℃で30時間酵素を作用させた。反応後90℃、15分間加熱して酵素を失活させた。ロ過分離して不溶物を除去して得られた透明な溶液を減圧濃縮した後(固形分20%)、噴霧乾燥したところ低分子化ガラクトマンナンの白色粉末65gが得られた(本発明品)。酵素重量法に従う水溶性食物繊維含有量は80%であった。また、固定層として、カラムにG3000PW(東ソー(株)製)を用いて高速液体クロマトグラフィーで測定した結果、該ガラクトマンナンの糖鎖の70%以上はマンノースの鎖長が8〜185単位の範囲内に包含されていた。このとき糖鎖単位の標準試薬として、グルコース数が既知の直鎖デキストリン(グルコース数50,100,150)を用いた。
水900gにクエン酸を加えてpHを3.0に調製した。これにアスペルギルス属菌由来のβ−マンナナーゼ0.2gとグアーガム粉末100gを添加混合して40〜45℃で30時間酵素を作用させた。反応後90℃、15分間加熱して酵素を失活させた。ロ過分離して不溶物を除去して得られた透明な溶液を減圧濃縮した後(固形分20%)、噴霧乾燥したところ低分子化ガラクトマンナンの白色粉末65gが得られた(本発明品)。酵素重量法に従う水溶性食物繊維含有量は80%であった。また、固定層として、カラムにG3000PW(東ソー(株)製)を用いて高速液体クロマトグラフィーで測定した結果、該ガラクトマンナンの糖鎖の70%以上はマンノースの鎖長が8〜185単位の範囲内に包含されていた。このとき糖鎖単位の標準試薬として、グルコース数が既知の直鎖デキストリン(グルコース数50,100,150)を用いた。
実施例2
実施例1と同様の方法で、反応時間のみを60時間と変えることにより、マンノース直鎖の短いガラクトマンナン(マンノースの鎖長の70%以上が2〜8単位の範囲内に包含されていた。)を調製した。
実施例1と同様の方法で、反応時間のみを60時間と変えることにより、マンノース直鎖の短いガラクトマンナン(マンノースの鎖長の70%以上が2〜8単位の範囲内に包含されていた。)を調製した。
実施例3
実施例1で得られた低分子化ガラクトマンナン140gにアップルフレーバー2gと水を加えて全容2リットルとし、滅菌済褐色ビン(110ml)に100mlずつ充填、アルミキャップで密封後、120分、30分間滅菌し、本発明品入りドリンク(A)20本を調製した。同様に実施例2で得られた低分子化ガラクトマンナン140gを使い本発明品入りドリンク(B)20本を調製した。
実施例1で得られた低分子化ガラクトマンナン140gにアップルフレーバー2gと水を加えて全容2リットルとし、滅菌済褐色ビン(110ml)に100mlずつ充填、アルミキャップで密封後、120分、30分間滅菌し、本発明品入りドリンク(A)20本を調製した。同様に実施例2で得られた低分子化ガラクトマンナン140gを使い本発明品入りドリンク(B)20本を調製した。
また、比較品として実施例1の本発明品140gをデキストリンに変える以外は同様の方法で、比較品入りドリンク(C)を調製した。
実施例4
緑茶100gに約500mlの水を加え攪拌し80℃で3時間抽出した。抽出物をろ過して得られた抽出液を、メタアクリル酸エステルを母体とした合成吸着剤(ダイヤイオンHP−2MG)を50ml充填したカラムに全量注入後、70%エタノール170mlで溶離した。乾燥し純度80%のポリフェノール化合物35gを得た。
緑茶100gに約500mlの水を加え攪拌し80℃で3時間抽出した。抽出物をろ過して得られた抽出液を、メタアクリル酸エステルを母体とした合成吸着剤(ダイヤイオンHP−2MG)を50ml充填したカラムに全量注入後、70%エタノール170mlで溶離した。乾燥し純度80%のポリフェノール化合物35gを得た。
試験例1
健康な成人12名を対象に通常の食生活をしているコントロールの期間中に1回糞便を採取し、その後、水溶性難消化性糖質を一日3回毎食事に10gずつ14日間摂取させ、糞便を採取した。試験素材として、ガラクトマンナンとしては実施例1の低分子化ガラクトマンナン、低分子アルギン酸ナトリウムとしてはソルギン(カイゲン株式会社製)、難消化性デキストリンとしてはパインファイバー(松谷化学株式会社製)、ポリデキストロースとしてはライテス(ファイザー株式会社製)、チコリファイバーとしてはラフィテリンST(日本シーベルヘグナー株式会社製)、オリゴ糖としてはメイオリゴ(明治製菓株式会社製)を用いた。
健康な成人12名を対象に通常の食生活をしているコントロールの期間中に1回糞便を採取し、その後、水溶性難消化性糖質を一日3回毎食事に10gずつ14日間摂取させ、糞便を採取した。試験素材として、ガラクトマンナンとしては実施例1の低分子化ガラクトマンナン、低分子アルギン酸ナトリウムとしてはソルギン(カイゲン株式会社製)、難消化性デキストリンとしてはパインファイバー(松谷化学株式会社製)、ポリデキストロースとしてはライテス(ファイザー株式会社製)、チコリファイバーとしてはラフィテリンST(日本シーベルヘグナー株式会社製)、オリゴ糖としてはメイオリゴ(明治製菓株式会社製)を用いた。
腸内の硫化水素の含量は糞便中のそれらの含量と相関があるので、摂取前後で採取した糞便中の硫化水素の含量を求めた。なお、硫化水素の測定法は容積100mlのガラス管に糞10gを秤量し、50℃の乾燥器中に1時間放置しガス検知管を用いて測定した。その結果を表1に示した。
単位は、糞便1g当たりのμgで示した。 *:p<0.05、**:p<0.01
表1に示したように本発明品を摂取することにより糞便中の硫化水素が有意に減少した。
試験例2
健康な成人9名を対象に通常の食生活をしているコントロールの期間中に1回糞便を採取し、その後、実施例3により得られたドリンク(A)を毎食1本ずつ24日間摂取させ、糞便を採取した。また、1週間のコントロール期間後、ドリンク(B)を用いて毎食1本ずつ24日間摂取させ、糞便を採取した。
健康な成人9名を対象に通常の食生活をしているコントロールの期間中に1回糞便を採取し、その後、実施例3により得られたドリンク(A)を毎食1本ずつ24日間摂取させ、糞便を採取した。また、1週間のコントロール期間後、ドリンク(B)を用いて毎食1本ずつ24日間摂取させ、糞便を採取した。
腸内の硫化水素の含量は糞便中のそれらの含量と相関があるので、摂取前後で採取した糞便中の硫化水素の含量を求めた。なお、硫化水素の測定法は容積100mlのガラス管に糞10gを秤量し、50℃の乾燥器中に1時間放置しガス検知管を用いて測定した。その結果を表1に示した。
単位は、糞便1g当たりのμgで示した。 *:p<0.05、**:p<0.01
表2に示したように本発明品を摂取することにより糞便中の硫化水素が有意に減少した。また、マンノースの鎖長が短いガラクトマンナン摂取した場合、その効果は弱かったが糞便中の硫化水素含量は減少した。比較品ではその効果は得られなかった。
試験例3
高齢の入院患者9名を対象に表3に示した経口流動食を14日間投与して糞便中の硫化水素含量を投与前後で求めた。なお、硫化水素の測定法は容積100mlのガラス管に糞10gを秤量し、50℃の乾燥器中に1時間放置しガス検知管を用いて測定した。
高齢の入院患者9名を対象に表3に示した経口流動食を14日間投与して糞便中の硫化水素含量を投与前後で求めた。なお、硫化水素の測定法は容積100mlのガラス管に糞10gを秤量し、50℃の乾燥器中に1時間放置しガス検知管を用いて測定した。
単位は、糞便1g当たりのμgで示した。 *:p<0.05、**:p<0.01
表4に示したように本発明品の低分子化ガラクトマンナンとポリフェノール化合物併用を摂取することにより腸内硫化水素量の有意な低下が認められた。その効果は、ポリフェノール化合物の併用により一層強く認められた。なお、ポリフェノール単独ではその抑制効果は認められなかった。
実施例5
実施例1で得られた低分子化ガラクトマンナン5gと実施例4で得られたポリフェノール化合物0.5gに粉糖93.0g、アラビアガム1.0g、ステアリン酸マグネシウム0.5g、香料適量の割合で混練して乾燥した後打錠し、腸内硫化水素量の低減錠剤100gを得た。なお、味と物性面で低分子化ガラクトマンナンとポリフェノール化合物無添加品と違いは認められなかった。
実施例1で得られた低分子化ガラクトマンナン5gと実施例4で得られたポリフェノール化合物0.5gに粉糖93.0g、アラビアガム1.0g、ステアリン酸マグネシウム0.5g、香料適量の割合で混練して乾燥した後打錠し、腸内硫化水素量の低減錠剤100gを得た。なお、味と物性面で低分子化ガラクトマンナンとポリフェノール化合物無添加品と違いは認められなかった。
実施例6
実施例1で得られた低分子化ガラクトマンナン5gと実施例4で得られたポリフェノール化合物0.5gにローファットミルク94.5gを加え腸内硫化水素量の低減乳飲料の製品100gを得た。なお、味と物性面で低分子化ガラクトマンナンとポリフェノール化合物無添加品と違いは認められなかった。
実施例1で得られた低分子化ガラクトマンナン5gと実施例4で得られたポリフェノール化合物0.5gにローファットミルク94.5gを加え腸内硫化水素量の低減乳飲料の製品100gを得た。なお、味と物性面で低分子化ガラクトマンナンとポリフェノール化合物無添加品と違いは認められなかった。
実施例7
実施例1で得られた低分子化ガラクトマンナン3.0gと実施例4で得られたポリフェノール化合物0.5gにピーチピューレ39.5g、果糖ブドウ糖液糖10.0g、クエン酸0.1g、ビタミンC0.03g、フレーバー適量、水46.8gを加え腸内硫化水素量の低減清涼飲料水の製品100gを得た。なお、味と物性面で低分子化ガラクトマンナンとポリフェノール化合物無添加品と違いは認められなかった。
実施例1で得られた低分子化ガラクトマンナン3.0gと実施例4で得られたポリフェノール化合物0.5gにピーチピューレ39.5g、果糖ブドウ糖液糖10.0g、クエン酸0.1g、ビタミンC0.03g、フレーバー適量、水46.8gを加え腸内硫化水素量の低減清涼飲料水の製品100gを得た。なお、味と物性面で低分子化ガラクトマンナンとポリフェノール化合物無添加品と違いは認められなかった。
実施例8
実施例1で得られた低分子化ガラクトマンナン5.0gと実施例4で得られたポリフェノール化合物0.5gに強力粉50.5g、砂糖15.0g、食塩7.0g、イースト8.0g、イースト1.0g、バター10.0g、水30.0gの配合でパン焼き機を利用して腸内硫化水素量の低減食パンの製品110gを得た。なお、味と物性面で低分子化ガラクトマンナンとポリフェノール化合物無添加品と違いは認められなかった。
実施例1で得られた低分子化ガラクトマンナン5.0gと実施例4で得られたポリフェノール化合物0.5gに強力粉50.5g、砂糖15.0g、食塩7.0g、イースト8.0g、イースト1.0g、バター10.0g、水30.0gの配合でパン焼き機を利用して腸内硫化水素量の低減食パンの製品110gを得た。なお、味と物性面で低分子化ガラクトマンナンとポリフェノール化合物無添加品と違いは認められなかった。
実施例9
実施例1で得られた低分子化ガラクトマンナン4.0gと実施例4で得られたポリフェノール化合物0.5gにグラニュー糖29.5g、水あめ35.0g、ペクチン1.0g、1/5アップル果汁2.0g、水28.0gで混合し85℃まで加熱した後、50℃まで冷却し腸内硫化水素量の低減ゼリーの製品100gを得た。なお、味と物性面で低分子化ガラクトマンナンとポリフェノール化合物無添加品と違いは認められなかった。
実施例1で得られた低分子化ガラクトマンナン4.0gと実施例4で得られたポリフェノール化合物0.5gにグラニュー糖29.5g、水あめ35.0g、ペクチン1.0g、1/5アップル果汁2.0g、水28.0gで混合し85℃まで加熱した後、50℃まで冷却し腸内硫化水素量の低減ゼリーの製品100gを得た。なお、味と物性面で低分子化ガラクトマンナンとポリフェノール化合物無添加品と違いは認められなかった。
実施例10
実施例1で得られた低分子化ガラクトマンナン5.0gと実施例4で得られたポリフェノール化合物1.0gにおもゆ30.0g、野菜ジュース24.0g、牛乳25.0g、卵黄2.0g、果汁12.0g、砂糖1.0g、デキストリン4.5gで混合し85℃まで加熱した後、50℃まで冷却し腸内硫化水素量の低減経口流動食の製品100gを得た。なお、味と物性面で低分子化ガラクトマンナンとポリフェノール化合物無添加品と違いは認められなかった。
実施例1で得られた低分子化ガラクトマンナン5.0gと実施例4で得られたポリフェノール化合物1.0gにおもゆ30.0g、野菜ジュース24.0g、牛乳25.0g、卵黄2.0g、果汁12.0g、砂糖1.0g、デキストリン4.5gで混合し85℃まで加熱した後、50℃まで冷却し腸内硫化水素量の低減経口流動食の製品100gを得た。なお、味と物性面で低分子化ガラクトマンナンとポリフェノール化合物無添加品と違いは認められなかった。
本発品は、ヒトの腸内での硫化水素量を極めて効率よく減少させることができる。それによって本発明はヒトの健康増進に貢献するところは多大である。
Claims (6)
- 水溶性難消化性糖質を有効成分として含有することを特徴とする腸内硫化水素量低減組成物。
- 水溶性難消化性糖質が、ガラクトマンナン、低分子化アルギン酸、難消化性デキストリン、ポリデキストロース、チコリファイバー及びオリゴ糖からなる群から選択される一種もしくは二種類以上の糖を有効成分として含有することを特徴とする請求項1記載の腸内硫化水素量低減組成物。
- ガラクトマンナンが、マンノース直鎖の鎖長を8〜185単位の範囲内に70%以上分布するように低分子化したものであることを特徴とする請求項1又は2記載の腸内硫化水素量低減組成物。
- ポリフェノール化合物を含有してなる請求項1〜3いずれか記載の腸内硫化水素量低減組成物。
- 請求項1〜4記載の腸内硫化水素量低減組成物を含む飲食品。
- 請求項1〜4記載の腸内硫化水素量低減組成物を含む流動食。
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