JP2007097650A - 眼科用顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、完全同軸照明や角度付照明に対応し、且つ、相関色温度を変更可能なことより、観察条件の変更操作を容易且つ短時間に行うことができる眼科用顕微鏡を提供することを目的とする。
【解決手段】被検眼に対峙して配置される対物レンズと、照明光を発する光源と、前記対物レンズを介して前記照明光を前記被検眼に導く照明光学系と、前記対物レンズの光軸に沿って配置される観察光学系と、前記照明光の光路上に配置され前記対物レンズの光軸に対する前記照明光の前記被検眼への入射角度を切り替える照明角度切替手段と、前記照明角度切替手段による前記入射角度の切り替え動作と連動する前記照明光の相関色温度を変更する相関色温度変更手段とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、眼科用顕微鏡に関するものである。
従来から各種の眼科手術が行われているが、特に白内障手術はその中でも多数行われてきた眼科手術の一例である。白内障とは、老化やその他の原因により水晶体が白濁してしまい、視機能が衰える眼の病気である。現在行われている白内障手術としては、超音波水晶体乳化吸引術(以下、「吸引術」という。)と呼ばれる方法が一般的となっている。この吸引術とは、水晶体の前嚢を輪部に沿って切開し、その切開縁から吸引装置を挿入して白濁した水晶体の内容物を吸引し、吸引された内容物の代わりに人工眼内レンズ(IOL)を埋め込む方法である。
吸引術を行う際には、手術を受ける患者の眼(以下、「被手術眼」という。)の拡大された観察像を得るために手術用顕微鏡が使用される。このとき、観察像の視認性向上を図る手段の1つとして、手術用顕微鏡の照明が被手術眼の眼底上で拡散反射されることによって発生する徹照像(レッドレフレックス)が広く利用されている。特に、吸引装置を挿入するために前嚢の切開縁の位置を確認する際、又は、白濁した水晶体の内容物が確実に吸引されたか否か判断する際には極めて有効な手段である。
手術を行う者(以下、「術者」という。)にとって好適なレッドレフレックスを得るために、従来から様々な手段が提案され、実施されている。双眼視可能な手術用顕微鏡の左右の観察光軸の間に偏向ミラーを配置して対物レンズの光軸に沿って照明光を被手術眼に導く「0度照明」や、ハーフミラーを用いて照明系の光軸(以下、「照明光軸」という。)と観察系の光軸(以下、「観察光軸」という。)とを一致させた完全同軸照明は、このような手段の主な例である。
しかしながら、0度照明においては、観察光束におけるレッドレフレックスの範囲が左右で異なるため、双眼視した場合にうまく融像されない等の問題がある。また完全同軸照明においても、ハーフミラーを使用したことに起因する観察光束の光量の減少によって全体的に暗い観察像しか得られないため視認性に劣るという問題を抱えている。
そのため、現在の手術用顕微鏡の多くには、観察光軸に対して所定の角度をなして照明する「角度付照明(斜め照明)」と呼ばれる手段が広く採用されている。この角度付照明を採用した従来の手術用顕微鏡としては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。当該手術用顕微鏡は、一対の偏向部材のうち一方の偏向部材によって案内された照明光の一部からはレッドレフレックスが得られない観察像の部分領域を、他方の偏向部材によって案内された照明光の他の一部から得られるレッドレフレックスが補足するように作用するので、観察可能な網膜上の広範囲に亘るレッドレフレックスを一度に得ることが可能となる。また、照明光は一対の偏向部材によって同時に被手術眼に案内されるため、明るいレッドレフレックスを得ることができる。
また、観察対象物である患者の眼(以下、「被検眼」という。)に対して、精細な観察や撮影等を行う実体顕微鏡がある。例えば、左右光軸上に対して実体角変換部を挿脱させることにより実体角を変換し、被検眼の前眼部、及び眼内部(例えば眼底)を観察可能な実体顕微鏡として、特許文献2に開示されたものが知られている。当該実体顕微鏡は、実体角変換ユニット及び色温度変換素子を設け、前眼部観察と眼底観察に応じて実体角変換ユニットにより実体角を変換するとともに、色温度変換素子により被検眼からの反射光(観察光)の相関色温度(観察している色(ここでは照明光の色)を黒体の温度で表したもの。即ち、色を数値化したもの。)を変換することにより、被検眼の前眼部、及び眼底の観察や撮影等を迅速で容易にしかも最適に行うことが可能である。
特開2004−139002号公報 特開2001−275978号公報
しかしながら、白内障のように白濁の程度(光の反射強度)が病状の進行具合により異なり、例えば、白濁が水晶体全体に渡っている過熟白内障の場合、完全同軸照明を用いてもレッドレフレックスを得ることはできず、レッドレフレックスを用いた白内障手術でのCCC(Continuous Circular Capsulorrhoxis、前嚢切開)を行うことは非常に困難である。このような過熟白内障でCCCを行う場合は、完全同軸照明によるレッドレフレックスを用いず、角度付照明を用いて水晶体前嚢からの反射光を観察する方法が取られている。しかし、水晶体前嚢は透明性が非常に高く反射強度は弱いため、十分な視認性を得ることは困難である。そこで、眼球組織が長波長光をよく透過し、短波長光を比較的反射する性質を利用し、一般的な顕微鏡の照明光源のハロゲン電球を含んだ光源(以下「ハロゲン光源」という。)より相関色温度が6000K程度と高いキセノン電球を含んだ光源(以下、「キセノン光源」という。)が用いられている。
一方、病状が進行していない、即ち、それ程白濁していない一般的な白内障(以下、「一般白内障」とする。)に対しては、レッドレフレックスを用いたCCCを行うことが有効である。しかし、レッドレフレックスを得るためには、相関色温度が3000K程度の照明光が必要になるため、キセノン光源を採用した顕微鏡では不具合を生じてしまう。
このように、眼科用顕微鏡では、白内障のように病状によって、完全同軸照明や角度付照明に対応した顕微鏡を用いなくてはならない場合もあり、装置購入及び維持のためのコスト面や装置の保管場所の確保を考えてみても、一台の装置が多機能を有していることが望まれている。
また、特許文献1に開示された発明に、特許文献2に開示された発明のような、従来から存在するフィルタ機構に相関色温度を変更するフィルタを設置することで、光源の相関色温度を変更して問題を回避することが可能とも考えられるが、その変更操作が必要等、完全に問題を回避したとは言い難い。更に、長時間手術を行わなくてはならない場合や、集団検診などで検査回数が多い場合等の術者や検査を行う者(以下、「検者」という。)の負担を軽減するためにも、簡易な操作で観察条件の変更を行える眼科用顕微鏡の開発が必要である。
そこで、本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、完全同軸照明や角度付照明に対応し、且つ、相関色温度を変更可能なことより、観察条件の変更操作を容易且つ短時間に行うことができる眼科用顕微鏡を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、被検眼に対峙して配置される対物レンズと、照明光を発する光源と、前記対物レンズを介して前記照明光を前記被検眼に導く照明光学系と、前記対物レンズの光軸に沿って配置される観察光学系と、前記照明光の光路上に配置され前記対物レンズの光軸に対する前記照明光の前記被検眼への入射角度を切り替える照明角度切替手段と、前記照明角度切替手段による前記入射角度の切り替え動作と連動する前記照明光の相関色温度を変更する相関色温度変更手段とを有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の眼科用顕微鏡であって、前記光源はハロゲン電球を含み、前記入射角度を大きくする照明角度切替動作と、前記相関色温度を高くする相関色温度変更動作とを、又は前記入射角度を小さくする照明角度切替動作と、前記相関色温度を変更しない動作とを連動させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の眼科用顕微鏡であって、前記光源はキセノン電球を含み、前記入射角度を大きくする照明角度切替動作と、前記相関色温度を変更しない動作とを、又は前記入射角度を小さくする照明角度切替動作と、前記相関色温度を低くする相関色温度変更動作とを連動させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の眼科用顕微鏡であって、前記照明角度切替手段は、前記照明光の光束の異なる部分の光を選択的に通過させる透光部を有した板状部材と、異なる位置に入射した前記照明光の異なる部分の光を反射して前記対物レンズを介して前記被検眼へ導く偏向部材とを有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の眼科用顕微鏡であって、前記照明角度切替手段は、前記照明光の相関色温度を変更する相関色温度変更素子を前記透光部に備えることにより、前記相関色温度変更手段と一体化した前記板状部材を有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の眼科用顕微鏡であって、前記照明角度切替手段は、手動で操作を可能に構成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の眼科用顕微鏡であって、前記照明角度切替手段は、照明光の光束の異なる部分の光を選択的に通過させる透光部を前記照明光の光路上に選択的に出し入れ可能に板状部材を駆動する駆動手段と、前記駆動手段に対して選択動作を指示するための操作手段とを備えたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の眼科用顕微鏡であって、前記照明角度切替手段は、前記板状部材を駆動して前記照明光の光路に前記透光部を選択的に配置することによって前記対物レンズの光軸に対する前記照明光の入射角度を切り替える第一駆動手段を有し、前記相関色温度変更素子を含む相関色温度変更手段は、前記相関色温度変更素子を前記照明光の光路上に選択的に配置する第二駆動手段を有し、更に、前記第一駆動手段及び前記第二駆動手段を連動させて制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項4乃至請求項8の何れか一つに記載の眼科用顕微鏡であって、前記板状部材は、前記透光部の位置を検出するための切り抜き又は位置検出孔の何れかを少なくとも一つ含むことを特徴とする。
請求項1発明によれば、照明光の入射角度の切り替え動作と連動する照明光の相関色温度を変更する相関色温度変更手段が設置されたことで、照明光の入射角度を変更しつつ、光源の相関色温度が自在に変換することができるので、被検眼の病状に合わせて観察条件を設定して被検眼の観察範囲を広げることが可能となる。また、一台の装置が多機能化することで、装置の購入コストの削減及び保管場所の確保が必要なくなり、狭い病院等でも扱うことが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、傾斜角の切り替えと相関色温度の変更が可能な眼科用顕微鏡において、ハロゲン光源が設置され、照明光の傾斜角を大きくしたときに相関色温度を高くする、又は照明光の傾斜角を小さくしたときに相関色温度を変更しない構成としたので、例えば、傾斜角を大きくしたときに相関色温度を高くすることも可能となるので、過熟白内障患者への対応も可能となる。また、傾斜角の切り替えと相関色温度の変更を同時に行うことが可能となることから、操作が簡易になるので検者及び術者の負担を軽減することができる。また、装置の多機能化により購入コストの軽減も可能となる。更に、保管場所の確保が必要なくなることで狭い病院等でも扱うことが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、傾斜角の切り替えと相関色温度の変更が可能な眼科用顕微鏡において、キセノン光源が設置され、照明光の傾斜角を大きくしたときに相関色温度を変更しない、又は照明光の傾斜角を小さくしたときに相関色温度を低くする構成としたので、例えば、傾斜角を小さくしたときに相関色温度を低くすることも可能となるので、一般白内障患者への対応も可能となる。また、傾斜角の切り替えと相関色温度の変更を同時に行うことが可能となることから、操作が簡易になるので検者及び術者の負担を軽減することができる。また、装置の多機能化により購入コストの軽減も可能となる。更に、保管場所の確保が必要なくなることで狭い病院等でも扱うことが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、照明角度切替手段が透光部を有した板状部材と、照明光を偏向させる偏向部材とで構成され、構成部材数が少なく簡易であるので装置の購入コストの軽減も可能となる。構成部材数が少ないので、簡易な操作で照明角度の切り替え操作が可能となる。よって、検者及び術者の負担を軽減することができる。
請求項5に記載の発明によれば、照明光の入射角度の切替手段と一体的に構成された照明光の相関色温度を変更する相関色温度変更手段が設置されたことで、照明光の入射角度を変更しつつ、光源の相関色温度が自在に変換することができるので、被検眼の病状に合わせて観察条件を設定して被検眼の観察範囲を広げることが可能となる。また、一台の装置が多機能化することで、装置の購入コストの削減や、保管場所を保管場所の確保が必要なくなることで狭い病院等でも扱うことが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、照明光の入射角度の切り替えが手動で操作可能となったことにより、電動で行う眼科用顕微鏡よりも購入コストの軽減も可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、照明角度切替手段が透光部を有した板状部材と、照明光を偏向させる偏向部材とで構成され、構成部材数が少なく簡易であるので装置の購入コストの軽減も可能となる。構成部材数が少ないので、簡易な操作で照明角度の切り替え操作が可能となる。よって、多数の患者の検査を行わなければならない大病院等では、検者及び術者の負担だけでなく、装置を管理する側の負担も軽減することができる。また、この発明は、相関色温度変更手段の駆動手段が照明角度切替手段の駆動手段と全く異なるものであるから、従来から存在する照明角度切替手段のみを備えた眼科用顕微鏡に、後付けすることも可能であり、簡易な部品を付け加えるだけで従来の装置を多機能化することが可能である。
請求項8に記載の発明によれば、照明角度切替手段と相関色温度変更手段とが非一体構成であるから、簡易な構成で、且つ同時に又は個別に傾斜角の切り替えと相関色温度の変更が実施できる。また、傾斜角の切り替えと相関色温度の変更を同時に又は個別に行うことが可能となることから、操作が簡易になるので検者及び術者の負担を軽減することもできる。更に、個別に傾斜角の切り替えと相関色温度の変更が実施できることから、特別な観察を行う場合等、幅広い用途に対応が可能となる。更に、個別に傾斜角の切り替えと相関色温度の変更が実施できることから、特別な観察を行う場合等、幅広い用途に対応が可能となる。
請求項9に記載の発明によれば、板状部材が各透光部の位置を検出するための切り抜き又は位置検出孔の何れかを少なくとも一つ含むことによって、傾斜角を切り替えるための各透光部の位置を検出することが可能となるので、その傾斜角を簡易に切り替えることができる。
以下の図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態の眼科用顕微鏡は、説明の煩雑さを回避するため、一例として特に断り書きが無い限り上述したハロゲン光源を設置したものとする。ただし、実施の形態2の眼科用顕微鏡は、ハロゲン光源に対応する構成要素を用いていないので、キセノン光源を設置したものとする。
[実施の形態1]
(眼科用顕微鏡の全体及び各部の構成)
本発明の実施の形態1は、相関色温度変更手段の構成要素である相関色温度変更フィルタが設置され、照明角度切替手段の構成要素である透光部を含む遮蔽板を構成要素とすることによって、相関色温度変更手段と照明角度切替手段を一体的に構成した場合の眼科用顕微鏡である。
図1は、本発明の実施の形態の眼科用顕微鏡1の概略構成を示す図である。眼科用顕微鏡1は双眼視による観察が可能であって、例えば、被検眼Eに対峙させるための対物レンズ2と、対物レンズ2の光軸の延長上に配置され、検者が被検眼を観察するための左眼用、右眼用の接眼レンズを備えた接眼レンズ部(図示せず。)と、対物レンズ2の光軸に沿って配置され接眼レンズ部に観察光束を案内する変倍レンズ等を含むレンズ群からなる観察光学系3と、光源4からの照明光を導光する光ファイバー束からなるライトガイド5と、このライトガイド5の出射端5aに隣接して配置され出射端5aから出射された照明光の一部を選択的に通過させる透光部6bとを備えている。
更に、その透光部6bと、透光部6bを覆うように設置された光源4からの照明光の相関色温度を変更する相関色温度変更フィルタ6aとが設置された遮蔽板6と、その回転動作を駆動する駆動機構7と、遮蔽板6を通過してきた照明光の一部を観察光学系3の光軸(以下、「観察光軸」という。)Oの近傍まで案内するレンズ群からなる照明光学系8と、対物レンズ2の上側近傍にそれぞれ配置され照明光学系8によって、観察光軸Oの近傍まで案内された照明光を反射して向きを変え、対物レンズ2を介して被検眼Eへと案内する偏向ミラー9を含んで構成されている。尚、照明光軸Lは照明光学系8の光軸である。光源4からの照明光は遮蔽板6に設置された透光部6bにより選択的に通過させた照明光の一部のみが被検眼Eを照明するために導光されるように構成されているが、以下、煩雑さを回避するため、透光部6bを通過した「照明光の一部」を「照明光」と簡潔に記載するものとする。
次に、図2を参照して偏向ミラー9の配置について説明する。図2は対物レンズ2を被検眼E側から見上げた際の各部材の配置を示ものである。観察光学系3は、上記を含むレンズ群により構成されているもので、左観察光学系3L及び右観察光学系3R(本発明にある一対の観察光学系)を備え、左観察光学系3Lは観察光束を接眼レンズ部の左眼用の接眼レンズに案内し、また右観察光学系3Rは観察光束を右眼用の接眼レンズに案内するものである。これにより眼科用顕微鏡1は双眼視できるようになっている。偏向ミラー9は、後述するように、同時に照明光を被検眼Eに案内する偏向部材として作用するものである。偏向ミラー9は照明光学系8と観察光軸Oとの間に配置されている。偏向ミラー9は、観察光軸Oと平行になるように照明光を偏向する。
また、偏向ミラー9の観察光軸Oに近い側の端部、具体的には偏向ミラー9の下端9uは、観察光軸Oの近傍に配置されている。後述する遮蔽板6の各透光部の設置位置によって選択された照明光が偏向ミラー9上の異なった位置で偏向され、且つ、その異なった位置に応じて観察光軸O上の対物レンズ2により屈折されることによって偏向され、各照明光L1、L2及びL3となり、それらはそれぞれ観察光軸Oに対して傾斜角(被検眼Eに照明光が入射したときの観察光軸Oに対する角度)θ3、θ2及びθ1を有して被検眼Eを照明することとなる。偏向ミラー9の上端9bは三角形状となっており、左観察光学系3L及び右観察光学系3Rに入射する観察光束を遮らないようになっている。
次に、図3(a)乃至(b)を参照して相関色温度変更フィルタ6aが設置された遮蔽板6の構成について説明する。尚、図3(a)はハロゲン光源を使用した場合に用いる遮蔽板6である。図3(a)に示すように、遮蔽板6は円板形に形成されており、その周縁部近傍には複数の透光部6b1乃至6b4が開口している。透光部6b1乃至6b4は前述の傾斜角を切り替えるためのものであり、その形状や開口位置がそれぞれ異なるものである。遮蔽板6を回転させることにより、透光部6b1乃至6b4が切り替えられることによって、光源4からの照明光の光束の一部が選択され、その選択された照明光が偏向ミラー9に偏向されて上記説明の照明光L1、L2、L3となり、それにより傾斜角θ3、θ2、θ1が切り替わる(図1参照)。また、透光部6b1に対しては、相関色温度変更フィルタ6aが透光部6b1を覆うような大きさに設置されている。
尚、ここで用いられる相関色温度変更フィルタ6aは、ハロゲン光源から発する照明光の相関色温度(3000K)を、6000Kに変更することが可能なものである。また、各位置検出孔(例えば、位置検出孔20)は、遮蔽板6の中心部から透光部6b1乃至6b4の中心部を結ぶ線上に位置し、遮蔽板6の周縁部最近傍に開口している。これらは、遮蔽板6の動作制御の際に、後述する遮蔽板6による照明光の傾斜角の切り替えのための透光部6b1乃至6b4の位置を検出するために用いるものである。
相関色温度変更フィルタ6aが設置された遮蔽板6を側面側から見ると、相関色温度変更フィルタ6aは、図3(b)のように設置されている。また、詳細は後述するが、前述した遮蔽板6は、駆動機構7により回転駆動されることによってライトガイド5の出射端5aに臨む位置に、所望の傾斜角に切り替えるために透光部6b1乃至6b4を選択的に配置できるように構成されている。尚、相関色温度変更フィルタ6aが透光部6b1にのみ設置されている理由は、眼科用顕微鏡の作用・効果でこの顕微鏡の使用方法と共に詳細を説明するが、光源4の照明光の相関色温度を変更し、且つ透光部6b1に対応する傾斜角で照明する必要がある場合(例えば、過熟白内障の観察を行う場合)に対応するためである。
遮蔽板6に形成された透光部6b1乃至6b4は、例えば次の4つのパターンのものが用意されている。第1に半円状の透光部6b1、第2に長方形状の透光部6b2、第3に五角形状の透光部6b3、そして第4に6b1乃至6b3の形状を組み合わせた透光部6b4、である。勿論、遮蔽板6に設けることのできる透光部の位置や形状は上記の4種に限定されることはなく、どのような病状の被検眼Eにどのような傾斜角で、どのような形状で照射するか、その目的に応じた形状のものを配置して、適宜設計して設けることができる。また、透光部6b1乃至6b3の形状の開口の中心位置は、円形の遮蔽板6の中心からの距離がそれぞれ異なって設けられている。異なった位置の透光部6b1乃至6b3で選択されることにより、異なる角度で被検眼Eに照明光を入射させるためのものであり、前述の各傾斜角θ3、θ2、θ1に対応する。透光部は照明光を選択的に通過させるので、照明光の一部は通過し、その照明光の一部の他の部分は遮光される。透光部を通過した照明光は、偏向ミラー9に入射する位置が透光部ごとに異なる。よって、図1に示すように、透光部6bを通過した照明光は透光部ごとに偏向ミラー9の異なる位置に入射し、偏向ミラー9によって反射され、異なる傾斜角で被検眼Eに導かれる。尚、透光部6b4は、傾斜角を付けずに被検眼Eを観察する際に用いるものである。
図4は、照明光学系8側から遮蔽板6の各透光部越しにライトガイド5の出射端5aを見た場合に、遮蔽板6の各透光部を通過してくる各照明光の各断面領域を、説明のために重ねて示したものである。各透光部の位置や形状及び大きさは、各透光部を通過した照明光が照明光学系8を介して偏向ミラー9へと案内されるように設計されている。即ち、遮蔽板6は、出射端5aから出射された照明光のうち偏向ミラー9に導光されない部分を遮光するものである。ライトガイド5の出射端5aの一部が遮蔽板6によって遮蔽されているときは、例えば、図3(a)の透光部6b1に対応する断面領域5a1を有する照明光が、又は透光部6b2に対応する断面領域5a3を有する照明光が、並びに透光部6b3に対応する断面領域5a2を有する照明光が、透光部6b4に対応する断面領域5a1乃至5a3を有する照明光が、偏向ミラー9へと案内される。
尚、照明光学系8は奇数回の結像光学系として構成されており、照明光束を奇数回結像させるので上下の対応が逆(逆像)となる。例えば、図3(a)の遮蔽板6を用いた場合には、透光部6b1を通った照明光は、図1に示すように偏向ミラー9に反射され、対物レンズ2を介して照明光L3となり、6°程度の傾斜角θ3を有して被検眼Eを照明する。また、透光部6b2、透光部6b3を通った照明光は、それぞれ照明光L2、L1となり、それぞれ4°、2°程度の傾斜角θ2、θ1を有して被検眼Eを照明する。
図5は駆動機構7の概略構成を示すものである。駆動機構7は、相関色温度変更フィルタ6aを設置した遮蔽板6(相関色温度変更フィルタ6aは図示せず。)とともに照明光の出射領域を調整、即ち、遮蔽板6の回転によって透光部6b1乃至6b4のいずれかを選択する出射領域調整手段を構成するものである。
駆動機構7は、取付部材10を介在させて、位置検出孔20を設置した遮蔽板6に取り付けられたステッピングモータ11の回転駆動を利用して遮蔽板6を回転させることにより、遮蔽板6の各透光部を選択的にライトガイド5の出射端5aに臨ませるものである。ステッピングモータ11の駆動を制御するためにフォトセンサ12、フットスイッチ13及び制御回路14が設けられている。フォトセンサ12は、遮蔽板6に設置された各位置検出孔(例えば、透光部20)によって回転位置を検出する位置検出手段で、遮蔽板6の周縁部の一部(各位置検出孔を含む。)を挟むように配置されている。フットスイッチ13は、足踏み操作が可能な、ステッピングモータ11の動作を制御するための操作手段である。尚、フットスイッチ13は、照明光の傾斜角を切り替えると同時に相関色温度を変更することを決定するための切替ボタン13aを含む。また、制御回路14は、フットスイッチ13の足踏み操作による照明光の傾斜角の決定に基づく制御信号、及びフォトセンサ12により検出された各位置検出孔の現在位置に基づく検出信号に従って、ステッピングモータ11の回転角度を制御するものである。
尚、図5はステッピングモータ11により遮蔽板6を回転させているが、ステッピングモータ11の回転軸と遮蔽板6の回転軸とを偏心させて配置し、その回転軸間にギヤ構造やタイミングベルトなどの動力伝達構造や動力伝達部材を介在させ、ステッピングモータ11からの回転力を遮蔽板6に伝達させるようにすれば、ステッピングモータ11の配置に自由度が増す。更に、遮蔽板6における回転軸から各透光部までの距離をステッピングモータ11の外形寸法にとらわれることなく短くすることが可能となるため、遮蔽板6の回転角度に対する各透光部の移動量を少なくすることができ、必要な各透光部の停止位置精度を緩和させることができるようになる。
また、図示しない手動ノブを遮蔽板6に取り付けて手動で各透光部の切換動作を行うことも可能である。更に、傾斜角を決定するための遮蔽板6の回転角度の制御方法は、原点(任意)と各透光部の中心点とが成す(回転)角度の数値を記憶させ、制御回路14がその決定した数値に基づいてステッピングモータ11の動作を制御し、所望の透光部をライトガイド5の射出端5aに臨ませる方法を用いても良い。
(眼科用顕微鏡の作用・効果)
前述したような構成を備えた眼科用顕微鏡によれば、以下のように被検眼の観察を行うことが可能となる。
ここでは、白内障を患った被検眼Eを例に挙げて説明する。白内障については、前述したように、病状の進行の程度によってその観察条件が異なるので、一般白内障と過熟白内障を例に挙げる。一般白内障を患った被検眼Eの観察の場合は、前述した完全同軸照明(傾斜角は2°)によるレッドレフレックスを用いて観察を行う。このときは、相関色温度3000Kの照明光で観察することが必要である。前述の眼科用顕微鏡を用いる場合にはハロゲン光源の照明光をそのまま利用できるので、図3(a)に示す遮蔽板6に設置した相関色温度変更フィルタ6aを使用せずに、照明光の傾斜角を2°にする透光部6b3(図1のθ1に対応)をライトガイド5の出射端5aに臨ませて観察を行う。
先ず、図5に示すフットスイッチ13に含まれた切替ボタン13aを足踏み操作し、その制御信号が制御回路14に送られる。完全同軸照明で被検眼Eの観察を行うためには、前述したように、傾斜角を2°に設定する必要があるので、検者又は術者は切替ボタン13aを一回足踏み操作して傾斜角2°を指定する。それにより、フォトセンサ12からの位置検出孔22に基づく検出信号を受けて、制御回路14は出射端5aに望む現在の遮蔽板6の位置(回転角度)を知り、その現在の位置に変えて傾斜角を2°に相当する透光部6b3を、光が通過する位置検出孔の位置になるようにステッピングモータ11の回転角度を制御する。これにより、遮蔽板6に設置した透光部6b3を、ライトガイド5の出射端5aに臨ませることができる。透光部6b3を通過した照明光は、照明光学系8により導光され偏向ミラー9に入射する。そして偏向ミラー9によって反射され、観察光軸Oに対し平行な方向に偏向された照明光は、それぞれ対物レンズ2によって屈折作用を受けた後、偏向ミラー9は観察光軸Oに対して2°の傾斜角θ1を有して被検眼Eを照明する。
図6は、偏向ミラー9により導光された照明光によって得られるレッドレフレックスの状態の概略を示す図である。同図に斜線部として示されたレッドレフレックスは、検者が接眼レンズを覗き込んで被検眼Eを視認した際に得られる状態を表している。尚、検者及び術者は観察光軸Oを挟んで光源4とは反対の側に位置して観察を行っているものとし、同図の周縁部にある放射状に線が描かれた部分は被検眼Eの虹彩を示すものとする。
この照明光は検者又は術者が位置している側とは反対の側に2°(+2°)傾斜して被検眼Eに入射するので、被検眼Eの網膜上の検者側(負方向)を主に照明し、光源4側にはレッドレフレックスが得られない部分が生じる。レッドレフレックスが得られない部分を更に減らしたいときは、偏向ミラーの設置数を増やして対応することも可能である。それに関しては特許文献1に説明があるので、ここでは詳細な説明は省く。
次に、前述の眼科用顕微鏡を用いて過熟白内障を患った被検眼Eを観察する場合について説明する。前述したようにCCCを行う場合は、水晶体が全体的に白濁しているので、その反射光を観察できない。よって、完全同軸照明によるレッドレフレックスを用いずに、角度付照明を用いて水晶体前嚢からの反射光を観察する必要がある。このときの傾斜角は、被検眼Eの白濁の程度にもよるがおよそ6°である(以下、傾斜角は6°として説明を行う。)。しかし、水晶体前嚢は透明性が非常に高く反射強度は弱いため、短波長光(相関色温度は6000K程度)で観察する必要がある。よって、図3(a)に示す遮蔽板6に設置した照明光の相関色温度(3000K)を6000Kに変更可能な相関色温度変更フィルタ6aを使用し、傾斜角6°に対応する透光部6b1(図1のθ3に対応)をライトガイド5の出射端5aに臨ませる。以下、一般白内障を患った被検眼Eを観察する場合と相違する観察手順について説明する。
先ず、図5に示すフットスイッチ13に含まれた切替ボタン13aを足踏み操作し、傾斜角が6°に相当する透光部6b1を、光が通過する位置検出孔20の位置になるようにステッピングモータ11の回転角度を制御する。これにより、遮蔽板6の透光部6b1に設置した相関色温度変更フィルタ6aをライトガイド5の出射端5aに臨ませる。透光部6b1及び相関色温度変更フィルタ6aを通過した照明光は、照明光学系8により導光され偏向ミラー9に入射する。そして偏向ミラー9によって反射され、観察光軸Oに対し平行な方向に偏向された照明光は、それぞれ対物レンズ2によって屈折作用を受けた後、偏向ミラー9は観察光軸Oに対して6°の傾斜角θ3を有して被検眼Eを照明する。
本実施の形態の眼科用顕微鏡は、前述したように、状況に応じて遮蔽板に設置した相関色温度変更フィルタの使用、不使用を簡易な操作で指定して被検眼の観察を行うことが可能である。また、所望の傾斜角に切り替えが可能な遮蔽板と相関色温度変更フィルタとを一体に構成することによって、簡易な構成で遮蔽版と相関色温度変更フィルタとの回転動作が連動可能になり、且つその制御も可能となるので、傾斜角度及び相関色温度を簡易な操作で切り替え及び変更することが可能となる。
[実施の形態2]
実施の形態1ではハロゲン光源を設置した眼科用顕微鏡を例に挙げて説明を行ったが、前述した実施の形態1の眼科用顕微鏡及び後述する実施の形態3,4の眼科用顕微鏡は、キセノン光源を設置することも可能である。また、設置する構成要素は、キセノン光源及び図7に示す遮蔽板61以外のものは、殆ど同等なので構成要素が異なるもののみ説明を行い、実施の形態1との差異を明確にする。
キセノン光源を設置した眼科用顕微鏡を用いる場合には、キセノン光源の照明光の相関色温度6000Kを3000Kに変更する相関色温度変更フィルタを用い、相関色温度変更手段として、例えば図7に示す円板形に形成された遮蔽板61を用いる。遮蔽版6(図3(a)参照)と同様に、遮蔽板61の周縁部近傍には透光部61b1乃至61b4が開口している。透光部61b1乃至61b4は傾斜角を切り替えるためのものであり、その形状や開口位置がそれぞれ異なるものである。透光部6b3に対して相関色温度変更フィルタ61aが透光部61b3を覆うような大きさに設置されている。ここで用いられる相関色温度変更フィルタ6aは、キセノン光源から発する照明光の相関色温度(6000K)を、3000Kに変更することが可能なものである。
尚、相関色温度変更フィルタ61aが透光部6b3にのみ設置されている理由は、ハロゲン光源を設置した眼科用顕微鏡の場合と同様に、光源4の照明光の相関色温度を変更し、且つ透光部6b3に対応する傾斜角で照明する必要がある場合(例えば、一般白内障の観察を行う場合)に対応するためである。
また、各位置検出孔(例えば、位置検出孔21)は、遮蔽板61の中心部から透光部61b1乃至61b4の中心部を結ぶ線上に位置し、遮蔽板61の周縁部最近傍に開口している。これらは、後述する照明光の傾斜角を切り替えるための遮蔽板61の動作制御の際に、透光部61b1乃至61b4の位置を検出するために用いるものである。遮蔽板61に形成された透光部61b1乃至61b4は、ハロゲン光源を設置した眼科用顕微鏡で用いられる遮蔽板6と同様に、4つのパターンの透光部61b1乃至61b4を有する。この各透光部の形状、機能は遮蔽板6と同様であり、例えば、6b1には61b1が対応する。また、前述の駆動機構7は、キセノン光源を使用した場合に用いる遮蔽板61(図7参照)にも同様に使用することができる。尚、この眼科用顕微鏡を用いた観察方法は、実施の形態1の遮蔽版6を遮蔽版61に読み替えただけなので、ここでの説明は省略する。
[実施の形態3]
(眼科用顕微鏡の全体及び各部の構成)
本発明の実施の形態3は、相関色温度変更手段の構成要素である相関色温度変更フィルタ、及び照明角度切替手段の構成要素である透光部を含む遮蔽板が実施の形態1の顕微鏡の構成と異なり、色温度変更手段及び照明角度切替手段を個別的に構成した場合の眼科用顕微鏡である。
実施の形態1の眼科用顕微鏡と相違する点は、前述した図3(a)に示す遮蔽板6と相関色温度変更フィルタ6aが、別個の構成要素として眼科用顕微鏡を構成しており、前述の遮蔽板6と相関色温度変更フィルタ6aが連動駆動する点である。尚、以下の説明で用いる遮蔽板6とは、図3(a)に示す遮蔽板6に設置している相関色温度変更フィルタ6aが除かれた遮蔽板6をいうこととする。以下、図8、図9を基に実施の形態1と相違する構成要素について説明する。
先ず、実施の形態3の眼科用顕微鏡の全体の構成について、図1を参照して相違している構成要素について説明する。ここで説明されなかったものは、図1の構成要素と同様のものとする。照明角度切替手段の構成要素である透光部を含む遮蔽板は、図3(a)に示す遮蔽板6の相関色温度変更フィルタ6aを除いた構成の遮蔽板6であり、図1では遮蔽板6に相当する。以後、前述の遮蔽板6のことを「フィルタなし遮蔽板6」という(図8参照)。
また、色温度変更手段の構成要素である相関色温度変更フィルタは、図8に示すように、相関色温度変更フィルタ6eが基板6cの開口部6g1を覆うような大きさに設置されたものであり、図1では相関色温度変更フィルタ6aに相当する。更に、遮蔽板と相関色温度変更フィルタを駆動させるための駆動手段と、この駆動手段が連動駆動するよう指示するための制御手段等とを備えた駆動機構7aがあり、これは図1では駆動機構7に相当する。
次に、実施の形態1と相違する各構成要素について説明する。図8に示す各相関色温度変更フィルタが設置された基板6cの構成の説明と合わせて、図9に本発明の実施の形態の相関色温度変更フィルタを含む駆動機構7aを示す概略構成を示し、前述の遮蔽板6と基板6cとの回転動作を駆動する駆動機構7aの構成について説明する。
先ず、実施の形態2の眼科用顕微鏡に設置された色温度変更手段の構成要素である相関色温度変更フィルタ、即ち図8に示す基板6cの詳細な構成について説明する。前述したように、実施の形態1の眼科用顕微鏡の構成要素である相関色温度変更フィルタは、図3(a)に示す遮蔽板6のように、遮蔽板と一体的に構成されている。しかし、実施の形態3の眼科用顕微鏡に設置された相関色温度変更フィルタは遮蔽板と個別に構成され、図9に示す基板6cに設置されている。
基板6cは円形状に構成され、無色透明な基板である。そのため、光源に設置された電球の種類を問わずに、その照明光を透過させることが可能である。図8に示すように、基板6cは、その中心を軸として対称な位置にそれぞれ抜き孔として設置した開口部6g1を備えている。そして、開口部6g1は、それらを覆うような大きさに設置された相関色温度変更フィルタ6eを備えている。開口部6g1に設置された相関色温度変更フィルタ6eは、前述のフィルタなし遮蔽板6の透光部6b1(傾斜角6°に相当)を覆うような大きさに設計されている。これらにより、例えば、フィルタなし遮蔽板6に設置された透光部6b1を通過した照明光は、開口部6g1に設置された相関色温度変更フィルタ6eを通過するので、相関色温度変更フィルタ6eによって照明光の相関色温度を変更し、同時に傾斜角の切り替える(この場合は6°)ことが可能となるまた、開口部6g1及び相関色温度変更フィルタ6e以外の部分は無色透明であるので、相関色温度を変更しない(各相関色温度変更フィルタを使用しない)ときは、後述する駆動手段によって基板6cを回転させ、基板6cの無色透明な部分(以下、「透明部分」という。)を通過した照明光を用いて被検眼Eの観察を行う。
また、前述の相関色温度変更フィルタ6eは、ハロゲン光源から発する照明光の相関色温度3000Kを6000Kに変更することが可能なものである。このような特性の相関色温度変更フィルタを設置することで、例えば白内障のように病状の進行具合によって照明光の相関色温度を変更しなければならないような場合にも、一台の装置で対応することが可能となる。
次に、実施の形態3の眼科用顕微鏡に設置された相関色温度変更手段の構成要素である相関色温度変更フィルタ、及び照明角度切替手段の構成要素である透光部を含む遮蔽板の駆動制御手段、即ち図9に示す駆動機構7aの詳細な構成について説明する。図9に示す駆動機構7aは、取付部材15を介在させて基板6cに取り付けられたクラッチ16と、取付部材10を介在させて位置検出孔20を設置したフィルタなし遮蔽板6とを動作させるための駆動手段であるステッピングモータ11の回転駆動を利用して、基板6c及びフィルタなし遮蔽板6を回転させることにより、基板6cの各相関色温度変更フィルタ及びフィルタなし遮蔽板6の各透光部を選択的にライトガイド5の出射端5aに臨ませるものである。
図9に示すように、前述のフィルタなし遮蔽板6及び基板6cは、光源からの照明光の照射方向に対し、前後して設置されている。即ち、最初に照明光が通過するのはフィルタなし遮蔽板6であり、照明光はその次に基板6cを通過する(図8は、図1とは逆方向となるように表示している。)。図1を参照して説明すると、照明光軸L上にあって、偏向ミラー側に設置されているのは基板6cである。また、ライトガイド5側に設置されているのはフィルタなし遮蔽板6である。そして、取付部材10を介在させてフィルタなし遮蔽板6に取り付けられたステッピングモータ11と、取付部材15を介在させて相関色温度変更フィルタ6eを設置した基板6cの軸に取り付けられたクラッチ16とを含み、前述のステッピングモータ11の回転動作を制御するために、フォトセンサ12、フットスイッチ13及び制御回路14が設けられている。また、その制御回路14を操作するための操作手段はフットスイッチ13であり、各傾斜角の制御のための制御回路14への信号を発する各スイッチであるフィルタなしボタン13b、傾斜角2°ボタン13c、傾斜角4°ボタン13d、及び傾斜角6°ボタン13eを含んで構成されている。
ステッピングモータ11は、前述のフィルタなし遮蔽板6を動作させるための駆動手段である。ステッピングモータ11が回転すると、それに合わせてフィルタなし遮蔽板6も回転する。前述のクラッチ16を入れ、フィルタなし遮蔽板6と基板6cが連結状態になると、フィルタなし遮蔽板6及び基板6cが、ステッピングモータ11の回転に合わせて連動して回転動作する。クラッチ16を外し、フィルタなし遮蔽板6と基板6cが非連結状態になると、前述のようにフィルタなし遮蔽板6のみが個別に回転動作する。これによって、フィルタなし遮蔽板6は基板6cと連動して又は個別に動作することが可能となる。よって、基板6cの透明部分を利用したい場合にも対応が可能である。尚、ステッピングモータ11の回転軸と、フィルタなし遮蔽板6及び基板6cとの間の伝導機構は、実施の形態1で説明したように、ギヤ構造等や手動ノブによる切換動作にしても被検眼Eの観察を行うことが可能である。
また、この基板6cを回動させる場合は、後述するクラッチ16ではなく、基板6cを個別に回動させるための駆動手段、例えばステッピングモータ、及び基板6cの回動を制御するためのセンサ(図示せず)を含んだ制御回路14を設置し、制御回路14が記憶している図9に示す制御条件(連動テーブル14a)の各条件の組み合わせ(相関色温度変更フィルタの変更及び切り替え角度の各項目の組合せ)を用いて制御してもよい。
フィルタなし遮蔽板6、基板6c及び駆動機構7aが上述したような構成であるので、実施の形態1の眼科用顕微鏡の構成要素である遮蔽板6と同じように、相関色温度を変更するのと同時に傾斜角の切り替えを行うことが可能となる。例えば、一般白内障を観察する場合には、フィルタなし遮蔽板6に設置された透光部6b3(ここでは2°に相当)、及び基板6cの透明部分をライトガイド5の出射端5aに臨ませる。過熟白内障を観察する場合は、フィルタなし遮蔽板6に設置された透光部6b1(ここでは6°に相当)、及び基板6cに設置された相関色温度変更フィルタ6eを選択的にライトガイド5の出射端5a(図4参照)に臨ませ、被検眼Eを観察することが可能である。また、実施の形態3の眼科用顕微鏡は上述したような構成であるので、白内障のように病状の進行具合によって照明光の傾斜角及び相関色温度の切り替え及び変更が必要な場合でも、一台の装置で白内障の各病状に対応が可能である。
(眼科用顕微鏡の作用・効果)
以上のような構成を備えた本実施の形態の眼科用顕微鏡によれば、以下のように被検眼の観察を行うことが可能となる。
例えば白内障の観察において、一般白内障の被検眼Eを観察する場合は、前述した完全同軸照明(傾斜角は2°)によるレッドレフレックスを用いて観察を行い、前述のように相対色温度3000Kの照明光を観察に用いる。また、過熟白内障の被検眼Eを観察する場合は、前述した角度付照明(傾斜角は6°)によって観察を行い、前述のように相対色温度6000Kの照明光を観察に用いる。
先ず、一般白内障の被検眼Eを観察する場合の観察手順について説明する。説明の際には、図9(フィルタなし遮蔽板6及び基板6cの駆動制御手順)を参照して説明を行う。一般白内障の被検眼Eを観察する場合、前述したように照明光の傾斜角を2°に切り替え、前述のように相対色温度3000Kの照明光で観察が可能であるので、相関色温度を変更しない観察条件で行う。フィルタ無し遮蔽板6に設置された切り抜き17(図3(a)参照)を基準位置とし、その位置を基にして制御回路14はステッピングモータ11を回転するように制御信号(電気信号)を送り、例えば傾斜角2°になるように、対応する透光部6b3を照明光軸上に望むように、その回転動作を制御する。これにより、透光部6b3をライトガイド5の出射端5a(図4参照)に臨ませる(S2、S3)。
尚、前述した傾斜角の切り替え方法とは別に、切り抜き17を使用せずに各透光部の位置を切り替えることによって、所望の傾斜角に切り替えることも可能である。この場合は、図10に示すように、傾斜角を変更するために図9に示す傾斜角2°ボタン13cを押すと、その電気信号が制御回路14に送られ、傾斜角が2°に設定される(S1)。また、フォトセンサ12によって得られる各位置検出孔を通過する光による電気信号から、制御回路14は前述のフィルタなし遮蔽板6の現在位置(回転角度)が所望の位置(ここでは、傾斜角2°に対応している透光部6b3の位置を示す位置検出孔22)にあるか否かを判断し、無いときは、光が位置検出孔22を通過したときの位置になるようにステッピングモータ11の回転動作を制御する。
また、基板6cは通常はフィルタなし遮蔽板6の透光部6b1の位置と合うように、基板6cの相関色温度変更フィルタ6eの位置が重なるように設置し、クラッチ16を入れて連結状態にしている。故に、前述の透光部6b3の位置と重なるように常に設置されているのは、基板6cの透明部分である。よって、この眼科用顕微鏡は、所望の傾斜角を設定する(S2)と同時に相関色温度変更フィルタの有無を決定でき、その傾斜角にあった相関色温度変更フィルタを指定できるのである(S3)。これにより、透光部6b3及び前述の透明部分を通過した照明光(傾斜角2°、相関色温度3000K)は、照明光学系8により導光されて偏向ミラー9に入射する。そして、偏向ミラー9によって反射され、観察光軸Oに対し平行な方向に偏向された照明光は、それぞれ対物レンズ2によって屈折作用を受けた後、偏向ミラー9は観察光軸Oに対しての傾斜角θ1(2°)を有して被検眼Eを照明し、術者又は検者は被検眼Eを観察することができる。
尚、過熟白内障の被検眼Eを観察する場合は、一般白内障の観察とは異なり、フィルタなし遮蔽版6に設置された透光部6b1を用いる。これは、上述したように、過熟白内障の観察の際には、照明光の傾斜角を6°に切り替え、相関色温度を6000Kに変更して観察を行う必要があるためである。尚、前述したように、基板6cは通常はフィルタなし遮蔽板6の透光部6b1の位置と合うように、基板6cの相関色温度変更フィルタ6eの位置が重なるように設置し、クラッチ16を入れて連結状態にしているので、傾斜角6°を決定する(S4)と同時に、相関色温度変更フィルタも有りに設定され(S5)される。よって、前述のように基板6c及びフィルタなし遮蔽版6が回動し、透光部6b1及び前述の相関色温度変更フィルタ6eを通過した照明光(傾斜角6°、相関色温度6000K)は、照明光学系8により導光されて偏向ミラー9に入射する。そして、偏向ミラー9によって反射され、観察光軸Oに対し平行な方向に偏向された照明光は、それぞれ対物レンズ2によって屈折作用を受けた後、偏向ミラー9は観察光軸Oに対しての傾斜角θ3(6°)を有して被検眼Eを照明し、術者又は検者は被検眼Eを観察することができる。
このように、実施の形態3の眼科用顕微鏡を用いれば、検者又は術者が所望の傾斜角の設定を行うだけで、自動的にその傾斜角に合った相関色温度に変更することが可能となる。即ち、実施の形態1の眼科用顕微鏡と同様に、簡易な操作で被検眼Eの観察を行うことが可能となる。
[実施の形態4]
(眼科用顕微鏡の全体及び各部の構成)
本発明の実施の形態4は、図11に示す実施の形態3とは異なる相関色温度変更手段の構成要素である相関色温度変更フィルタと、実施の形態3とは異なる相関色温度変更フィルタを駆動させるための駆動手段と、実施の形態3とは異なる前述の駆動手段を、他の駆動手段と連動駆動するよう指示するための制御手段とを含む眼科用顕微鏡である。図11に示す前述の相関色温度変更フィルタは、実施の形態3で説明した図8に示す基板6c上に設置されたものではなく、素子6d上に設置されたものである。また、前述の駆動手段及び制御手段は、図12、図13を参照して後述する。
図12に示す本発明の実施の形態4の眼科用顕微鏡1aの構成要素の中で、前述した実施の形態3と異なる構成要素は、図11に示す相関色温度変更フィルタ6fを設置した挿脱可能な素子6dと、その素子6dを駆動させる電磁ソレノイド18と、その電磁ソレノイド18の動作制御を行う図13に示す制御回路14である。尚、前述したフィルタなし遮蔽板6(図3(a)に示す遮蔽板6に設置した相関色温度変更フィルタ6aを除いたもの)及び基板6c等の替わりとして、素子6d等が構成要素として含まれている。それ以外の構成要素は、実施の形態3の眼科用顕微鏡と同様である。以下、実施の形態4の眼科用顕微鏡1aの各構成要素の構成について説明する。
図11に示す素子6dには、前述したフィルタなし遮蔽板6に設置した透光部6b1乃至6b4を、ライトガイド5の射出端5a(図4参照)に臨ませたときの位置に対応するように開口部6g2が設置されており、開口部6g2及び開口部6g2に設置された相関色温度変更フィルタ6fは、透光部6b1乃至6b4を覆い重なるような大きさに設計されている。素子6dは、図12に示すように、電磁ソレノイド18の動作で照明光軸L上に挿脱可能に設置される。これにより、透光部6b1乃至6b4を通過した照明光が、開口部6g2及び開口部6g2に設置された相関色温度変更フィルタ6fを通過するので、照明光の相関色温度を変更することができる。
尚、相関色温度変更フィルタ6fを用いない場合(相関色温度を変更しない場合)は、素子6dを用いずにフィルタなし遮蔽板6のみを用いて、被検眼Eを観察する。また、相関色温度変更フィルタ6fは、例えば一般白内障を観察する場合は照明光の相関色温度を3000Kに、過熟白内障を観察する場合には照明光の相関色温度を6000Kに変更可能となるように、状況に応じて適宜設計する必要がある。また、前述した素子6dを動作させる際は、電磁ソレノイド18を用いて動作させる。尚、電磁ソレノイド18は、図13に示すように制御回路14と、それを操作するフットスイッチ13を備えている。また、前述の図13に示す制御回路14の構成は、前述の電磁ソレノイド18を動作制御させる構成以外は実施の形態3と変わらないので、ここでの説明は省略する。
(眼科用顕微鏡の作用・効果)
以上のような構成を備えた本実施の形態の眼科用顕微鏡によれば、以下のように被検眼の観察を行うことが可能となる。
一般白内障の被検眼Eの観察を行うためには、前述の完全同軸照明を用いて観察を行う。即ち、照明光の傾斜角を2°に設定する必要があるので、先ず、フィルタなし遮蔽板6に設置された切り抜き17(図3(a)参照)を基準位置とし、その位置を基にして制御回路14はステッピングモータ11を回転するように制御信号(電気信号)を送り、例えば傾斜角2°になるように、対応する透光部6b3を照明光軸上に望むように、その回転動作を制御する。これにより、透光部6b3をライトガイド5の出射端5a(図4参照)に臨ませる(S2、S3)。
尚、切り抜き17を使用せずに各透光部の位置を切り替えることによって、傾斜角を切り替えることも可能である。この場合は、検者又は術者は、図13に示すフットスイッチ13に含まれた傾斜角2°ボタン13bを足踏み操作することで、その電気信号が制御回路14に送られ、傾斜角が2°に指定される。前述のフィルタなし遮蔽板6の現在位置(回転角度)を、フォトセンサ12により各位置検出孔を通過する光を検出することによって、その現在位置が所望の位置(ここでは、傾斜角2°に対応している透光部6b3の位置を示す位置検出孔22)に無いときは、光が位置検出孔22を通過したときの位置になるようにステッピングモータ11の回転動作を制御し、透光部6b3をライトガイド5の出射端5a(図4参照)に臨ませる。ここでは、実施の形態2と同様に、被検眼Eを観察する際には、照明光の相関色温度を変更する必要が無いので、検者又は術者は、図13に示すフットスイッチ13に含まれたフィルタなしボタン13cを足踏み操作する。尚、このフィルタなしボタン13cは、フィルタなしボタン13cがONのときは、前述のフィルタなし遮蔽板6と前述の素子6dの動作は連動しないが、フィルタなしボタン13cがOFFのときはその動作は連動するという特徴を有するものである。
これにより、制御回路14が電磁ソレノイド18の照明光軸L上に挿入動作をしないように制御し、素子6dは動作せずにフィルタなし遮蔽板6に設置した透光部6b3のみがライトガイド5の出射端5a(図4参照)に臨み、透光部6b3を通過した照明光(傾斜角2°、相関色温度3000K)は、照明光学系8により導光されて偏向ミラー9に入射する。そして、偏向ミラー9によって反射され、観察光軸Oに対し平行な方向に偏向された照明光は、それぞれ対物レンズ2によって屈折作用を受けた後、偏向ミラー9は観察光軸Oに対しての傾斜角θ1(2°)を有して被検眼Eを照明し、術者又は検者は被検眼Eを観察することができる。術者又は検者は被検眼Eを観察することができる。
また、この眼科用顕微鏡は、同様にして過熟白内障の被検眼Eの観察も可能である。この際は、相関色温度変更フィルタ6fを使用して観察を行う。この場合は、一般白内障の被検眼Eの観察とは異なり、前述の角度付照明を用いて観察を行う。即ち、照明光の傾斜角を6°、相関色温度を6000Kに設定する必要があるので、検者又は術者は、図13に示すフットスイッチ13に含まれた傾斜角6°ボタン13eを足踏み操作することで、その電気信号が制御回路14に送られ、傾斜角が6°に指定される。制御回路14は、その傾斜角6°の指定に基づいた電気信号を電磁ソレノイド18に送る。先ず、制御回路14はフォトセンサ12により、前述のフィルタなし遮蔽板6の現在位置(回転角度)を、各位置検出孔を通過する光によって知り、その現在位置が所望の位置(ここでは、傾斜角6°に対応している透光部6b1の位置を示す位置検出孔20)に無いときは、光が位置検出孔20を通過したときの位置になるようにステッピングモータ11の回転動作を制御し、透光部6b1をライトガイド5の出射端5a(図4参照)に臨ませる。
同時にこの信号を受けた電磁ソレノイド18は、素子6dが照明光軸L上に挿入するように動作制御し、フィルタなし遮蔽板6に設置した透光部6b1、及び素子6dに設置した相関色温度変更フィルタ6fがライトガイド5の出射端5a(図4参照)に臨む。それにより、透光部6b1及び相関色温度変更フィルタ6fを通過した照明光(傾斜角6°、相関色温度6000K)は、照明光学系8により導光されて偏向ミラー9に入射する。そして、偏向ミラー9によって反射され、観察光軸Oに対し平行な方向に偏向された照明光は、それぞれ対物レンズ2によって屈折作用を受けた後、偏向ミラー9は観察光軸Oに対しての傾斜角θ3(6°)を有して被検眼Eを照明し、術者又は検者は被検眼Eを観察することができる。術者又は検者は被検眼Eを観察することができる。
以上説明したように、各実施の形態においては、白内障の観察及び手術に好適な眼科用顕微鏡として説明がなされたが、その他の眼科検査及び手術において、本発明の眼科用顕微鏡を使用することに何ら支障はない。従って、その他の眼科検査及び手術において本発明の眼科用顕微鏡を使用する際、構成要素の材質等の変更及び設置位置等の変更を行い、その検査及び手術に適した傾斜角(例えば、図9に示すように、フットスイッチ13の傾斜角4°ボタン13dを設ける。)を適宜採用することができることは言うまでもない。
本発明の実施の形態1の眼科用顕微鏡を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態1の眼科用顕微鏡の偏向ミラーの配置を示す概略図である。 本発明の実施の形態1の眼科用顕微鏡の遮蔽板及び相関色温度変更フィルタを示す概略構成図である。また、(a)はハロゲン光源を用いた場合の当該遮蔽板及び当該相関色温度変更フィルタの正面図、(b)は当該遮蔽板及び当該相関色温度変更フィルタの側面図である。 本発明の実施の形態1の眼科用顕微鏡の遮蔽板による照明光の遮光状態を示す概略図である。 本発明の実施の形態1の眼科用顕微鏡の駆動機構を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態1の眼科用顕微鏡により得られるレッドレフレックスの態様を示す図である。 本発明の実施の形態2の眼科用顕微鏡の遮蔽板及び相関色温度変更フィルタを示す概略構成図であり、キセノン光源を用いた場合の当該遮蔽板及び当該相関色温度変更フィルタの正面図である。 本発明の実施の形態3の眼科用顕微鏡の相関色温度変更フィルタを示す概略構成図であり、基板上に設置した当該相関色温度変更フィルタの正面図である。 本発明の実施の形態3の眼科用顕微鏡の相関色温度変更フィルタ含む駆動機構を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態3の眼科用顕微鏡の遮蔽板及び相関色温度変更フィルタの駆動制御手順を示すフローチャート図である。 本発明の実施の形態4の他の実施形態の眼科用顕微鏡の相関色温度変更フィルタを示す概略構成図であり、素子上に設置した当該相関色温度変更フィルタの正面図であるである。 本発明の実施の形態4の眼科用顕微鏡を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態4の眼科用顕微鏡の相関色温度変更フィルタ含む駆動機構を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態4の眼科用顕微鏡の駆動機構に含まれる連動テーブルの説明図である。
符号の説明
1、1a 眼科用顕微鏡
2 対物レンズ
3 観察光学系
4 光源
5 ライトガイド
5a 出射端
5a1、5a2、5a3 断面領域
6、61 遮蔽板
6a、6e、6f、61a 相関色温度変更フィルタ
6b、6b1、6b2、6b3、6b4 透光部
6c 基板
6d 素子
6g1、6g2 開口部
7、7a、7b 駆動機構
8 照明光学系
9 偏向ミラー
10 取付部材
11 ステッピングモータ
12 フォトセンサ
13 フットスイッチ
13a 切替ボタン
13b フィルタなしボタン
13c 傾斜角2°ボタン
13d 傾斜角4°ボタン
13e 傾斜角6°ボタン
14 制御回路
14a 連動テーブル
16 クラッチ
17 切り抜き
18 電磁ソレノイド
20、21、22 位置検出孔
E 被検眼
L 照明光軸
O 観察光軸

Claims (9)

  1. 被検眼に対峙して配置される対物レンズと、
    照明光を発する光源と、
    前記対物レンズを介して前記照明光を前記被検眼に導く照明光学系と、
    前記対物レンズの光軸に沿って配置される観察光学系と、
    前記照明光の光路上に配置され前記対物レンズの光軸に対する前記照明光の前記被検眼への入射角度を切り替える照明角度切替手段と、
    前記照明角度切替手段による前記入射角度の切り替え動作と連動する前記照明光の相関色温度を変更する相関色温度変更手段と、
    を有することを特徴とする眼科用顕微鏡。
  2. 前記光源はハロゲン電球を含み、前記入射角度を大きくする照明角度切替動作と、前記相関色温度を高くする相関色温度変更動作とを、又は前記入射角度を小さくする照明角度切替動作と、前記相関色温度を変更しない動作とを連動させることを特徴とする請求項1に記載の眼科用顕微鏡。
  3. 前記光源はキセノン電球を含み、前記入射角度を大きくする照明角度切替動作と、前記相関色温度を変更しない動作とを、又は前記入射角度を小さくする照明角度切替動作と、前記相関色温度を低くする相関色温度変更動作とを連動させることを特徴とする請求項1に記載の眼科用顕微鏡。
  4. 前記照明角度切替手段は、前記照明光の光束の異なる部分の光を選択的に通過させる透光部を有した板状部材と、異なる位置に入射した前記照明光の異なる部分の光を反射して前記対物レンズを介して前記被検眼へ導く偏向部材とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の眼科用顕微鏡。
  5. 前記照明角度切替手段は、前記照明光の相関色温度を変更する相関色温度変更素子を前記透光部に備えることにより、前記相関色温度変更手段と一体化した前記板状部材を有することを特徴とする請求項4に記載の眼科用顕微鏡。
  6. 前記照明角度切替手段は、手動で操作を可能に構成されていることを特徴とする請求項5に記載の眼科用顕微鏡。
  7. 前記照明角度切替手段は、照明光の光束の異なる部分の光を選択的に通過させる透光部を前記照明光の光路上に選択的に出し入れ可能に板状部材を駆動する駆動手段と、前記駆動手段に対して選択動作を指示するための操作手段とを備えたことを特徴とする請求項5に記載の眼科用顕微鏡。
  8. 前記照明角度切替手段は、前記板状部材を駆動して前記照明光の光路に前記透光部を選択的に配置することによって前記対物レンズの光軸に対する前記照明光の入射角度を切り替える第一駆動手段を有し、
    前記相関色温度変更素子を含む相関色温度変更手段は、前記相関色温度変更素子を前記照明光の光路上に選択的に配置する第二駆動手段を有し、
    更に、前記第一駆動手段及び前記第二駆動手段を連動させて制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の眼科用顕微鏡。
  9. 前記板状部材は、前記透光部の位置を検出するための切り抜き又は位置検出孔の何れかを少なくとも一つ含むことを特徴とする請求項4乃至請求項8の何れか一つに記載の眼科用顕微鏡。
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