JP2007086549A - 画像表示装置および画像表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 表示手段が置かれた環境により入力画像の見えのモードが変化するか否かを判定するとともに、見えのモードが変化しないように、入力画像を可視化して表示可能な画像表示装置及び画像表示方法を提供する。
【解決手段】 環境情報獲得部1は画像表示部7が置かれている環境に関する情報を獲得し、表示色特性算出部2は、その環境に関する情報から、その環境において理論的に物体の反射表面が取り得る色範囲を表示色特性として計算する。画像情報解析部3は入力画像の画素毎に輝度及び色度を画像情報として取得し、画像表示条件判別部4は画像情報が表示色特性の範囲内か否かを判定する。表示色特性の範囲外の画素が含まれる場合は、画像表示補正係数決定部5は、入力画像全体が表示色特性の範囲内となるように画像表示補正係数を決定し、その画像表示補正係数に従って画像補正処理部6が入力画像に対して補正処理を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】 環境情報獲得部1は画像表示部7が置かれている環境に関する情報を獲得し、表示色特性算出部2は、その環境に関する情報から、その環境において理論的に物体の反射表面が取り得る色範囲を表示色特性として計算する。画像情報解析部3は入力画像の画素毎に輝度及び色度を画像情報として取得し、画像表示条件判別部4は画像情報が表示色特性の範囲内か否かを判定する。表示色特性の範囲外の画素が含まれる場合は、画像表示補正係数決定部5は、入力画像全体が表示色特性の範囲内となるように画像表示補正係数を決定し、その画像表示補正係数に従って画像補正処理部6が入力画像に対して補正処理を行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、カラー画像を表示するための技術に関するものであり、例えばCRTディスプレイや液晶ディスプレイなどの表示手段に入力画像を表示する際に行う画像処理技術に関するものである。
現在、カラー画像を扱う装置固有の特性が異なっても、出力される画像間での見えの一致が求められるようになってきている。例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ等の表示装置に表示したカラー画像と、それを記録媒体へ電子写真方式やインクジェット方式で出力したカラー画像との間で、見えの一致が求められている。そこで、従来からこれらの異なるメディア間での表示画像間の色再現の一致を目指して数々の色補正方法が提案されてきている。
特に、異なる出力装置を用いたときに、装置固有の色再現域の関連付けを行うことにより両者の見えを一致させようとする試みが多くなされてきた。例えば、特許文献1に記載されているように、画像情報からそれぞれの装置の色再現域との情報を組み合わせて、含まれる画像情報により色補正係数を選択するという画像適応型色域圧縮方式が提案されている。
その一方で、カラー画像の観察者がどのような環境で画像を観察するかということまでは考慮されていない。人間の色相知覚が、その色がどのような属性で知覚しているかが色の見えに影響していることが知られている。この属性は、「色の見えのモード」と呼ばれ、表面色モードと、発光色モードもしくは光源色モードとに大別できる。
表面色モードは、色が物体の表面の属性として知覚されたときのモードである。また、その色自体が発光している、もしくはその領域が開口として知覚され、そこからの光が来ているように知覚されるのが光源色モード、もしくは発光色モードである。この色の見えのモードが色知覚に影響を与えることが知られている。
表面色モードとして知覚されるための条件には個人差等があり、また照明光等が変化したときにも変化してしまうので、予測が困難である。特に、典型的な画像表示手段である液晶ディスプレイやCRTモニタなどは発光デバイスであり、RGB信号によって色を表示するので、反射物として知覚されるか否かまでは考慮していない。現に、特許文献1に示されている手法は、色度や輝度に関する情報だけを対象として補正処理を行っており、表示装置が置かれている空間の環境までは考慮していない。
例えば、表示装置が置かれた環境が明るいか暗いかによっても、画像情報が明るい情報から形成されるのか暗めの情報だけで構成されているのかが異なり、そのため見えのモードは異なる。上述したように、見えのモードが異なると色知覚特性が異なるので、正確な色再現を表示装置に求めるのであれば、見えのモードを考慮した上での画像表示を考える必要がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、表示手段が置かれた環境により入力画像の見えのモードが変化するか否かを判定するとともに、見えのモードが変化しないように、入力画像を可視化して表示可能な画像表示装置及び画像表示方法を提供することを目的とするものである。
本発明では、表示手段が置かれている環境に関する情報を獲得し、獲得した環境に関する情報から、その環境において理論的に物体の反射表面が取り得る色範囲を表示色特性として計算する。そして、入力画像の画素毎に輝度及び色度を画像情報として取得し、その画像情報が表示色特性の範囲内であるか否かを判定する。これによって、表示手段が置かれている環境において、入力画像が見えのモードのうち表面色モードで表示されるか否かを判定することができる。
例えば、表示手段が置かれている環境に関する情報として、その環境の照明の分光分布情報を獲得したり、あるいは、照明の強度及び光源に関する情報をもとに、対応する分光分布情報を照明光データベースから取得する。このようにして取得した照明光の分光分布情報をもとに、理論的に物体の反射表面が取り得る各色度における最大輝度を表示色特性として算出する。そして、算出された入力画像の各画素の色度に対応する最大輝度と入力画像の各画素の輝度とを比較し、最大輝度を超えているか否かを判別するように構成することができる。
この判定結果を用い、表示色特性の範囲外の画素が含まれる場合には、入力画像全体が表示色特性の範囲内となるように補正処理を行う。例えば、表示色特性の範囲外の画素については、最大輝度を超えた量を最大輝度に対する比率を算出し、その最大輝度を超えた比率を入力画像全体について獲得し、その中で最大値をもとに画像表示補正係数を決定し、その画像表示補正係数に従って補正を行うように構成することができる。これによって、表示手段がそのとき置かれている環境において表面色モードで入力画像を表示することができる。
また、表示色特性の範囲外であると判別された場合に、その旨をユーザに報知するように構成することもできる。また、例えば表示色特性の範囲外となる入力画像中の箇所について、警告を表示するように構成してもよい。
本発明によれば、表示手段に入力画像を表示する際に、その表示手段が置かれている環境に関する情報から、表示される画像が表面色モードとして観察されるか否かを判別することができる。さらに表面色モードで観察されない部分がある場合には、表面色モードで観察されるように補正処理を行い、観察者が表面色モードで違和感なく画像を観察できるようにすることができる。これにより、どのような環境下でも見えを一致させた画像の表示を実現することができるという効果がある。
また、表示手段が置かれている環境では画像の見えが表面色モードでない部分が存在する場合には、その旨を観察者に報知して、当該環境では不自然な見えとなってしまうことを知らせることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態を示す概略ブロック図である。図中、1は環境情報獲得部、2は表示色特性算出部、3は画像情報解析部、4は画像表示条件判別部、5は画像表示補正係数決定部、6は画像補正処理部、7は画像表示部である。
環境情報獲得部1は、入力画像を表示する画像表示部7が置かれている環境に関する情報を獲得する。例えば、画像表示部7が置かれている環境の照明の分光分布情報を獲得することができる。
表示色特性算出部2は、環境情報獲得部1で獲得した環境に関する情報をもとに、その環境において理論的に物体の反射表面が取り得る色範囲を表示色特性として計算する。例えば、環境情報獲得部1で獲得した照明光の分光分布情報をもとに、各色度で許容される最大輝度を算出し、その最大輝度までの範囲を取り得るものとして表示色特性とすることができる。
画像情報解析部3は、入力画像を解析して画素ごとの色度及び輝度を計算して画像情報とする。なお、入力画像がもともと色度及び輝度で表されたデータである場合には、そのまま画像情報とすればよく、この場合には画像情報解析部3を設けずに構成することも可能である。
画像表示条件判別部4は、表示色特性算出部2で求められた表示色特性と、画像情報解析部3で計算された画像情報とを比較して、許容領域内に入力画像が入るか否かを判別する。例えば、入力画像の各画素の色度に対応する表示色特性算出部2において算出された最大輝度と、入力画像の各画素の輝度とを比較し、最大輝度を超えているか否かを判別することができる。それとともに、最大輝度を超えていると判別された入力画像の画素については、最大輝度を超えた量を最大輝度に対する比率として計算し、出力することができる。
画像表示補正係数決定部5は、画像表示条件判別部4で入力画像の全部又は一部が許容領域外にあると判別された場合に、入力画像の全体が許容領域内に入るような補正を行うための画像表示補正係数を決定する。例えば、画像表示条件判別部4から渡された最大輝度を超えた比率を入力画像全体について獲得し、その中で最大値をもとに画像表示補正係数を決定することができる。
画像補正処理部6は、画像表示補正係数決定部5によって決定された画像表示補正係数に基づいて入力画像に対して補正処理を行い、画像表示部7に画像を表示させる。
以下、各部の動作についてさらに説明を加えていく。環境情報獲得部1では、上述のように画像表示部7が置かれている環境に関する情報を獲得する。後述するように、最明色は理想的な反射率特性を有する表面を仮定して、どの程度明るくなることができるかを求めた限界である。そのため、詳細な分光分布を知ることが望ましい。しかし、詳細な分光分布を得るにはセンサのコストが高くなってしまう場合が考えられる。このような場合には、色度と輝度が求められるようなセンサによって代替することにしても、何ら本発明を限定するものではない。特にどれだけ表面が明るくなりうるかは、照明強度が直接寄与するので、不可欠な情報である。
表示色特性算出部2では、環境情報獲得部1から環境に関する情報を受け、ここでは各色度点における最大輝度値を表示色特性として求める。図2は、D65照明における最明色を表したxy色度図である。図2に示したxy色度図は、Wyszecki & Stiles,“Color Science: Concepts and Methods, Quantitative Data and Formulae, 2nd Ed.”, Wiley, p.183に記載されているものである。この図では、D65照明光源の色度において反射率を100%とし、それぞれの色度における反射率について等反射率の色度を結んだものである。この反射率と照明強度の積が、その色度を有する物体の表面における最大輝度値となる。ある色度に対応する最大輝度値以上に高い輝度については、物体の表面で反射した色(すなわち物体の表面の色)とは認識されない。
図2に示すように。最明色は連続的に変化するので、テーブル形式で離散的に色度と輝度情報を作成しておき、画像表示条件判別部4で色度に対応した最大輝度値についてテーブルを参照して周辺の色度に対応する最大輝度値から補間して求めるように構成することができる。あるいは、図2に示す色度と最大輝度値との関係を関数として保持し、画像表示条件判別部4ではその関数を用いるように構成してもよい。
入力画像が与えられると、画像情報解析部3は、入力画像の各画素における輝度、色度を計算する。ここでは、表示色特性算出部2と同じ色空間上の値に変換するため、例えばXYZ三刺激値などの任意の色空間からLxy値へと変換する。もちろん、両者を別の色空間の値、例えばL* a* b* 色空間値などに変換しても何ら問題はない。
画像表示条件判別部4では、画像情報解析部3によって変換された入力画像の各画素の輝度・色度と、表示色特性算出部2において求めた表示色特性、ここでは色度毎の限界輝度情報とを比較し、最明色領域に各画素が入っているか否かを判断する。
図3は、最明色外郭と入力画像の輝度外郭の具体例を示すグラフである。図3では、例えば図2に示した色度図のD65照明光源のx値を固定したときのy値と輝度との平面を示している。太線が最明色外郭であり、細線が入力画像の輝度外郭を示している。なお、輝度は100で正規化した相対輝度で示している。
画像表示条件判別部4における判別は、入力画像の各画素の輝度値が、図3に太線で示した最明色外郭の内部にあるか、あるいは領域外になるかを判断すればよい。入力画像の色度により最明色外郭の値が決まるので、その値と当該画素の輝度とを比較すれば、容易に判別することができる。図3に示した例では、入力画像の一部で最明色外郭を上回る輝度値の画素が存在していることを示している。
もしも最明色領域外にあると判別された場合には、その色度における最大輝度と画像情報に含まれる輝度との比を求め、その値を後段の画像表示補正係数決定部5に送出する。この比は、どれだけ輝度値を圧縮することによって最明色領域に画像情報を入れることができるかを表している。
画像表示補正係数決定部5は、前述したように画像表示条件判別部4からの判別結果と、最明色領域外にあると判別された場合には比の値を受け取り、どれだけの補正を行ったら画像全体が最明色外郭内に収まるかを計算し、画像表示補正係数を決定する。
図4は、超過比率の頻度ヒストグラムの一例の説明図である。画像表示条件判別部4から受け取った比の値ごとに画素数を計数すると、例えば図4に示すような頻度ヒストグラムが得られる。この頻度ヒストグラムから、比の値の最大値を求める。もちろん、頻度ヒストグラムを作成せずに、他の方法により比の値の最大値を求めてもよい。
また、このように比の値の最大値を画像表示補正係数とするほか、他の方法により画像表示補正係数を求めてもよい。例えば、画像中に輝点が存在するような場合も考えられ、それを表面色として知覚させることが不要な場合もある。そのような場合には、この画像表示補正係数決定部5において、計数した頻度値を考慮に入れて、ある一定画素数が画像内にあるような比の値から画像補正係数を求めるようにしてもよい。または、図示しないユーザ入力手段を設け、どの領域までを表面色として知覚するために最明色領域内に含めるかを指示させるような手法を用いてもよい。
画像補正処理部6では、画像表示補正係数決定部5によって決定された画像表示補正係数を用いて、入力画像全体に対して輝度を圧縮するような補正を行う。図5は、補正後の入力画像の輝度外郭の具体例を示すグラフである。補正前の入力画像の輝度外郭を破線で示し、補正後の入力画像の輝度外郭を細線で示している。最明色外郭の外側にまで広がっていた入力画像の色域が、補正後には最明色外郭内に収まっていることがわかる。
このようにして画像補正処理部6において補正処理が施された画像が画像表示部7に渡され、表示されることになる。表示される画像は、画像表示部7が置かれている環境(照明)において物体の表面が取り得る輝度の範囲内の画像であるため、画像中の色は表面色として知覚され、より自然な見えを実現することができる。また、画像表示部7の特性等に依存せずに求めることにより、汎用性を確保している。
図6は、本発明の第2の実施の形態を示す概略ブロック図である。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付して重複する説明を省略する。11は色域外報知部である。この第2の実施の形態では、上述の第1の実施の形態のように最明色外郭外の色の輝度を最明色外郭内に入るように補正して表示する代わりに、ユーザに対して表面色モードでの表示可能な色域外であるとして報知する例を示している。
色域外報知部11は、画像表示条件判別部4からの判別結果を受け取り、判別結果が表示色特性、例えば最明色外郭の範囲外と判定された場合には、その旨をユーザに報知する。報知の方法は任意である。一つの方法として、例えばプレビュー画像を画像表示部6あるいは他の表示部に表示させ、その際に最明色外郭外となった画素の位置がわかるように表示することができる。
もちろん、上述の第1の実施の形態と組み合わせて用いることが可能であり、画像表示条件判別部4からの判別結果が表示色特性の範囲外と判定された場合に、色域外報知部11によりユーザにその旨を報知するとともに、入力画像全体が表示色特性の範囲内となるように補正を行って画像表示部6に表示するように構成することもできる。
図7は、本発明の第3の実施の形態を示す概略ブロック図である。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付して重複する説明を省略する。21はユーザ入力部、22は環境情報保持部である。この第3の実施の形態では、画像表示部7が置かれている環境に関する情報を取得する方法として、ユーザが照明条件に関する情報を入力して、その照明条件に関する情報から分光分布情報を取得する例を示している。
ユーザ入力部21は、ユーザからの照明条件に関する情報の入力を受け付ける。例えば、画像表示部7が置かれている環境の照明強度や光源の情報などを照明に関する情報として受け付けることができる。環境情報保持部22は、各種の照明条件に対応する分光分布情報を保持した照明光データベースである。環境情報獲得部1は、ユーザ入力部21から光源の種類や照明強度などを含む照明条件に関する情報を受け取り、その照明条件に関する情報を元に環境情報保持部22から分光分布情報を取得して環境に関する情報とする。その他の構成は上述の第1の実施の形態と同様である。
なお、この第3の実施の形態においても、上述の第2の実施の形態と同様に、表面色モードでの表示可能な色域外となる画素が存在する場合にユーザに対して報知する機能を搭載してもよい。
図8は、ユーザ入力部21においてユーザが照明条件に関する情報を入力するための画面の一例の説明図である。ユーザは、画像表示部7を照明している照明光の強さとその種類をそれぞれ「環境光強度」、「環境光」の項目で設定することができる。図8に示す例では、「環境光強度」の設定として、センサによる測定値を使用することが設定されている。この場合、画像表示部7が置かれている位置に設置された図示しないセンサによって環境光の強度を測定し、測定結果が環境情報獲得部1に渡される。もちろん照明光の強度を直接あるいは選択的に入力するように構成してもよい。
また「環境光」の項目では、光源として昼白色蛍光灯を用いていることが設定されている。光源の種類についても、各種の光源を選択的に入力するほか、色温度などを直接入力可能に構成してもよい。
さらに図8に示す例では、上述の第2の実施の形態で示した報知機能を併せ持つ場合の例を示している。この報知機能を利用する構成として、「表示条件」の項目において、「補正+警告表示」を設定している。この警告表示を指定することによって、入力画像中に表面色モードでの表示可能な色域外となる画素が存在する場合に、その旨をユーザに対して報知する。もちろん、「補正」のみや「警告表示」のみの設定も可能である。
また、この例では補正後の画像のプレビュー機能を有しており、図中右側の「プレビュー警告画像」と記載している枠内に補正後の画像をプレビュー表示させることができる。このとき、表面色モードでの表示可能な色域外であった画素位置には、そのことがわかるような表示方法により表示する。このようなプレビュー画像における警告表示によって、画像表示部7が置かれている環境では入力画像中に表面色モードで表示できない色の画素が含まれていること、及び、補正によって表示される画像を確認することができる。このプレビュー画像は、下部の「プレビュー」ボタンを操作した場合や、表示条件の項目で警告表示を含む設定を行って「実行」ボタンを操作した場合などに表示させることができる。
図8に示した環境光強度や環境光、表示条件などの設定後、下部の「実行」ボタンを操作することによって、設定された照明の条件が環境情報獲得部1に渡され、環境情報保持部22から対応する分光分布情報が取り出されて環境に関する情報として表示色特性算出部2に渡され、表示色特性算出部2で表示色特性、例えば各色度点における最大輝度値を求める。以下、上述の第1の実施の形態と同様に入力画像について必要に応じて補正処理を行い、画像表示部7に表示する。このようにして、ユーザ入力部21で設定された照明の条件に従って、入力画像に対して必要に応じて補正された画像が画像表示部7に表示されることになる。
なお、図8に示した画面の表示は一例であって、任意のレイアウトで任意の表示形態により表示させることができる。もちろん、表示させる項目も、照明の強度と種類が設定できれば、他にどのような項目を設定可能にしてもよい。さらに、入力方法についても、周知の種々の方法を適用することができる。なお、図8に示すユーザが設定を行う画面を表示する表示装置は、画像表示部7と同じであっても異なっていてもかまわない。
この例では環境情報保持部22に各種の照明条件に対応する分光分布情報を保持するものとして説明したが、例えば表示色特性算出部2で算出される表示色特性を環境情報保持部22に保持させておき、設定された照明条件から表示色特性を取得するように構成してもよい。
1…環境情報獲得部、2…表示色特性算出部、3…画像情報解析部、4…画像表示条件判別部、5…画像表示補正係数決定部、6…画像補正処理部、7…画像表示部、11…色域外報知部、21…ユーザ入力部、22…環境情報保持部。
Claims (20)
- 入力画像を可視化して表示手段に表示する画像表示装置において、前記表示手段が置かれている環境に関する情報を獲得する環境情報獲得手段と、前記環境情報獲得手段で獲得した前記環境に関する情報から該環境において理論的に物体の反射表面が取り得る色範囲を表示色特性として計算する表示色特性算出手段と、前記入力画像を解析して画素ごとの輝度及び色度を画像情報として得る画像情報解析手段と、前記画像情報解析手段で得られた前記画像情報が前記表示色特性算出手段で計算した前記表示色特性の範囲内であるか否かを判別する画像表示条件判別手段を有することを特徴とする画像表示装置。
- さらに、前記画像表示条件判別手段の判別結果が前記表示色特性の範囲外を示すとき前記入力画像全体が前記表示色特性の範囲内となるように画像表示補正係数を決定する画像表示補正係数決定手段と、前記画像表示補正係数決定手段によって決定された前記画像表示補正係数に基づき前記入力画像に対して補正処理を行う画像補正処理手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
- さらに、前記画像表示条件判別手段の判別結果が前記表示色特性の範囲外を示すときその旨をユーザに報知する色域外報知手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像表示装置。
- 前記環境情報獲得手段は、前記環境に関する情報として、前記表示手段が置かれた環境の照明の分光分布情報を獲得することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
- 前記環境情報獲得手段は、前記表示手段が置かれた環境の照明の強度、及び光源に関する情報を獲得し、対応する分光分布情報を照明光データベースから取得して前記環境に関する情報とすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
- 前記表示色特性算出手段は、照明光の分光分布情報をもとに、理論的に物体の反射表面が取り得る各色度における最大輝度を前記表示色特性として算出することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の画像表示装置。
- 前記画像表示条件判別手段は、前記入力画像の各画素の色度に対応する表示色特性算出手段において算出された最大輝度と前記入力画像の各画素の輝度とを比較し、最大輝度を超えているか否かを判別することを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
- 前記画像表示条件判別手段は、最大輝度を超えていると判別された入力画像の画素については、最大輝度を超えた量を最大輝度に対する比率として出力することを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
- 前記表示色特性算出手段は、照明光の分光分布情報をもとに、理論的に物体の反射表面が取り得る各色度における最大輝度を前記表示色特性として算出し、前記画像表示条件判別手段は、入力画像の各画素の色度に基づき、表示色特性算出手段において算出された最大輝度と入力画像の各画素の輝度を比較し、最大輝度を超えているか否かを判別するとともに、最大輝度を超えていると判別された入力画像の画素については、最大輝度を超えた量を最大輝度に対する比率として前記画像表示補正係数決定手段に渡し、前記画像表示補正係数決定手段は、前記画像表示条件判別手段から渡された最大輝度を超えた比率を入力画像全体について獲得し、その中で最大値をもとに前記画像表示補正係数を決定することを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
- 前記色域外報知手段は、前記画像表示条件判別手段の判別結果に基づき、入力画像における前記表示色特性の範囲外となる箇所について警告を表示することを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
- 入力画像を可視化して表示手段に表示する画像表示方法において、前記表示手段が置かれている環境に関する情報を環境情報獲得手段で獲得し、獲得した前記環境に関する情報から該環境において理論的に物体の反射表面が取り得る色範囲を表示色特性として表示色特性算出手段で計算し、一方、前記入力画像を画像情報解析手段で解析して画素ごとの輝度及び色度を画像情報として取得し、得られた前記画像情報が前記表示色特性の範囲内であるか否かを画像表示条件判別手段で判別することを特徴とする画像表示方法。
- さらに、前記画像情報が前記表示色特性の範囲外であると判別されたとき、前記入力画像全体が前記表示色特性の範囲内となるように画像表示補正係数決定手段で画像表示補正係数を決定し、前記画像表示補正係数に基づき画像補正処理手段により前記入力画像に対して補正処理を行うことを特徴とする請求項11に記載の画像表示方法。
- さらに、前記画像情報が前記表示色特性の範囲外であると判別されたとき、その旨を色域外報知手段によりユーザに報知することを特徴とする請求項11または請求項12に記載の画像表示方法。
- 前記環境に関する情報として、前記表示手段が置かれた環境の照明の分光分布情報を獲得することを特徴とする請求項11ないし請求項13のいずれか1項に記載の画像表示方法。
- 前記表示手段が置かれた環境の照明の強度、及び光源に関する情報を獲得し、対応する分光分布情報を照明光データベースから取得して前記環境に関する情報とすることを特徴とする請求項11ないし請求項13のいずれか1項に記載の画像表示方法。
- 前記表示色特性として、照明光の分光分布情報をもとに、理論的に物体の反射表面が取り得る各色度における最大輝度を算出することを特徴とする請求項14または請求項15に記載の画像表示方法。
- 前記画像情報が前記表示色特性の範囲内であるか否かの判別は、算出された前記入力画像の各画素の色度に対応する最大輝度と前記入力画像の各画素の輝度とを比較し、最大輝度を超えているか否かを判別することを特徴とする請求項16に記載の画像表示方法。
- さらに、最大輝度を超えていると判別された入力画像の画素については、最大輝度を超えた量を最大輝度に対する比率として出力することを特徴とする請求項17に記載の画像表示方法。
- 照明光の分光分布情報をもとに、理論的に物体の反射表面が取り得る各色度における最大輝度を前記表示色特性として算出し、前記入力画像の各画素の色度に基づき、前記最大輝度と前記入力画像の各画素の輝度を比較し、最大輝度を超えているか否かを判別するとともに、最大輝度を超えていると判別された入力画像の画素については、最大輝度を超えた量を最大輝度に対する比率を算出し、該最大輝度を超えた比率を入力画像全体について獲得し、その中で最大値をもとに前記画像表示補正係数を決定することを特徴とする請求項12に記載の画像表示方法。
- さらに、入力画像における前記表示色特性の範囲外となる箇所について警告を表示することを特徴とする請求項13に記載の画像表示方法。
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