JP2007085427A - ピンスライド型車両用ディスクブレーキ - Google Patents

ピンスライド型車両用ディスクブレーキ Download PDF

Info

Publication number
JP2007085427A
JP2007085427A JP2005273909A JP2005273909A JP2007085427A JP 2007085427 A JP2007085427 A JP 2007085427A JP 2005273909 A JP2005273909 A JP 2005273909A JP 2005273909 A JP2005273909 A JP 2005273909A JP 2007085427 A JP2007085427 A JP 2007085427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
caliper
reaction force
disk rotor
pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005273909A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Adachi
修 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Kogyo Co Ltd filed Critical Nissin Kogyo Co Ltd
Priority to JP2005273909A priority Critical patent/JP2007085427A/ja
Publication of JP2007085427A publication Critical patent/JP2007085427A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】 簡単な構造で、制動時にキャリパブラケットのキャリパ支持腕が変形することを防止し、常に安定した制動力を供給するとともに、ディスクブレーキの軽量化及び小型化を図る。
【解決手段】 キャリパブラケット6のキャリパ支持腕6b,6bの突出側端から、キャリパボディ2の反力爪2f,2fのディスク内周側に向けて補強腕6c,6cをそれぞれ延設する。補強腕6c,6cの先端部と反力爪2f,2fのディスク内周側端部とをディスク軸方向にスライド可能な状態で係合させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等の各種走行車両に用いられるピンスライド型車両用ディスクブレーキに係り、詳しくは車体側のキャリパブラケットに、スライドピンを介してディスク軸方向へキャリパボディをスライド可能に支持したディスクブレーキの構造に関する。
ピストンを有した作用部と、反力爪を有した反作用部とをブリッジ部で連結したキャリパボディを、ディスクロータの一側部で、車体に固設されるキャリパブラケットにスライドピンを介してディスク軸方向へ移動可能に支持し、前記キャリパブラケットに、前記ブリッジ部のディスク周方向両側に突出して前記ディスクロータの外側をディスク軸方向に跨ぐ一対のキャリパ支持腕を備え、該キャリパ支持腕に、摩擦パッドが当接して制動トルクを受けるトルク受部を設けたピンスライド型車両用ディスクブレーキでは、制動時に掛かる制動トルクによって前記キャリパブラケットのキャリパ支持腕が変形することを防止するために、両キャリパ支持腕を繋ぐタイバーが、反作用部に設けた反力爪を囲むように架設されたものがある。また、このようにタイバーを設けたものでは重量が嵩み、さらに、キャリパボディが大型化することから、各キャリパ支持腕から、一対の突出部を対向して設け、該突出部の先端に係止部を形成するとともに、摩擦パッドの裏板に、前記係止部を包持する鉤片を形成し、該鉤片と前記係止部とを係合させて、制動時にキャリパ支持腕が変形することを防止するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−295538号公報
しかし、上述の特許文献1のものでは、キャリパ支持腕や摩擦パッドの構造が複雑になり、摩擦パッドの生産性が悪くなったり、コストが嵩むといった問題が生じていた。
そこで本発明は、簡単な構造で、制動時にキャリパブラケットのキャリパ支持腕が変形することを防止し、常に安定した制動力を供給できるとともに、小型・軽量化を図ることのできるピンスライド型車両用ディスクブレーキを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため第1の発明は、ディスクロータの一側部に配設されるピストンを有した作用部と、ディスクロータの他側部に配設される反力爪を有した反作用部とをブリッジ部で連結したキャリパボディを、前記ディスクロータの一側部で、車体に固設されるキャリパブラケットにスライドピンを介してディスク軸方向へ移動可能に支持し、前記作用部と反作用部との間に、前記ディスクロータを挟んで一対の摩擦パッドを対向配置し、前記キャリパブラケットは、前記キャリパボディの作用部を連結するブラケット本体と、該ブラケット本体から、前記ブリッジ部のディスク周方向両側に突出して前記ディスクロータの外側をディスク軸方向に跨ぐ一対のキャリパ支持腕とを備え、該キャリパ支持腕に、前記摩擦パッドに当接して制動トルクを受けるトルク受部を設けたピンスライド型車両用ディスクブレーキにおいて、前記キャリパ支持腕の突出側端から、前記反力爪のディスク内周側に向けて補強腕を延設し、該補強腕の先端部と前記反力爪のディスク内周側端部とをディスク軸方向にスライド可能な状態で係合させたことを特徴としている。
第2の発明では、前記作用部が最もディスクロータに近付いた状態で、前記補強腕は、前記反力爪と係合しつつ、該反力爪よりも反ディスクロータ側に突出しないように形成されることを特徴としている。
第3の発明では、前記反力爪のディスク内周側端部と前記補強腕の先端部の間にリテーナを介在させたことを特徴としている。
上述のように構成することにより、第1の発明では、ブレーキを作動させたときの制動トルクが小さい初期状態では、キャリパボディのスライド性が確保されるとともに、制動時の制動トルクによってキャリパ支持腕に開く方向の力が加わると、補強腕の端部と前記反力爪のディスク内周側端部とが係合してこの開きを抑制することにより、キャリパ支持腕が変形することを防止し、常に安定した制動力を得ることができる。
第2の発明では、キャリパブラケットの補強腕が反力爪よりも突出しないので、省スペース化を図ることができ、ディスクブレーキの小型・軽量化を図ることができるとともに、車両に装着されるホイールの選択幅も広げることができる。
第3の発明では、キャリパボディのディスク軸方向のスライド性を向上させることができる。
以下、本発明の各形態例を図面に基づいて詳しく説明する。図1乃至図4は本発明の第1形態例を示すもので、図1はディスクブレーキの正面図、図2は図1のII-II断面図、図3はディスクブレーキの平面図、図4はディスクブレーキの斜視図である。なお、図中の矢印Aは、車両前進走行時のディスクロータの回転方向を示し、以下の説明で用いるディスクブレーキ回入側と回出側とは、車両前進走行時の場合とする。
ディスクブレーキ1のキャリパボディ2は、ディスクロータ3の両側部に対向配置される作用部2aと反作用部2bとをディスクロータ3の外周を跨ぐブリッジ部2cで連結して形成されている。作用部2aのディスク回入側と回出側とにはピン支持腕2d,2dが突設され、該ピン支持腕2d,2dにスライドピン4,4をボルト5,5によって取り付け、キャリパボディ2はスライドピン4,4を介して、ディスクロータ3の作用部側で車体に固設されるキャリパブラケット6にディスク軸方向にスライド可能な状態で支持される。
作用部2aには、シリンダ孔2eが形成され、シリンダ孔2eにはコップ状のピストン7が角シール8を介して移動可能に内挿される。各シリンダ孔2eと各ピストン7の底部間には液圧室9が画成され、シリンダ孔2eの底壁には、液圧室9に連通するユニオン孔10が開口している。
反作用部2bには、ディスク回入側と回出側に、ディスク内周側へ延出する反力爪2f,2fが設けられ、該反力爪2f,2fのディスク内周側端部には、係合凹部2g,2gがディスク内周側に開口して形成されている。反作用部2bと前記ピストン7との間にブリッジ部2cの内側には、一対の摩擦パッド11,11がディスクロータ3を挟んで対向配置されている。
キャリパブラケット6は、ディスクロータ3の作用部側で車体に固設される略U字状の本体部6aと、該本体部6aの両先端部から、ブリッジ部2c側方のディスク回入側と回出側に突出し、ディスクロータ3の外周を跨ぐ一対のキャリパ支持腕6b,6bと、該キャリパ支持腕6b,6bの突出側端から、前記反力爪2f,2fのディスク内周側に向けて延設される補強腕6c,6cとを備えている。キャリパ支持腕6b,6bには、それぞれ有底のピン挿通孔6d,6dが作用部側に開口して設けられ、該ピン挿通孔6d,6dに前記スライドピン4,4が挿通される。また、キャリパ支持腕6b,6bの対向面にはトルク受部6e,6eを有するコ字状のトルク受凹部6f,6fが形成されている。
補強腕6c,6cは、先端部に前記反力爪2f,2fの係合凹部2g,2gに収容される係合凸部6g,6gが形成され、係合凹部2g,2gと該係合凹部2g,2g内に収容される係合凸部6g,6gとの間には僅かな隙間が形成されている。また、補強腕6cは、制動時に作用部2aが最もディスクロータ3に近付いた状態において、係合凹部2g,2gと係合凸部6g,6gの係合状態を保ちつつ、反力爪2fの最も反ディスクロータ側に突出する部分P1よりもディスクロータ側に配置されるように形成される。
各摩擦パッド11は、ディスクロータ3の側面と摺接するライニング11aと、該ライニング11aを保持する裏板11bからなり、裏板11bの両側部には耳片11c,11cが突設されている。各摩擦パッド11は、ディスクロータ3の作用部側または反作用部側で、耳片11c,11cをキャリパ支持腕6b,6bのトルク受凹部6f,6fにリテーナ兼パッドスプリング12を介してそれぞれ保持されている。
このように構成されたディスクブレーキ1は、図示しない液圧マスタシリンダで昇圧された作動液が液圧室9に供給されて、ピストン7がディスクロータ3方向へ前進し、作用部側の摩擦パッド11をディスクロータ3の一側面に押圧する。次いで、この押圧力の反作用でキャリパボディ2がスライドピン4,4に案内されて作用部方向へ移動し、反力爪2f,2fが反作用部側の摩擦パッド11をディスクロータ3の他側面に押圧して制動作用が行われる。このとき、反力爪2f,2fの係合凹部2g,2gと補強腕6c,6cの係合凸部6g,6gとの間に隙間が形成されていることから、係合凹部2g,2gは係合凸部6g,6gに沿ってディスク軸方向へスライドし、反作用部側の摩擦パッド11を良好な状態でディスクロータ3へ押圧させることができる。
この制動作動時に、ディスクロータ3と摩擦パッド11との摺接によって、摩擦パッド11はディスク回出側に引き摺られ、耳片11cがディスク回出側のトルク受部6eに当接して、該トルク受部6eに制動トルクが掛かることにより、ディスク回出側のキャリパ支持腕6bに開き方向の力が作用するが、キャリパ支持腕6bの変形に伴って、反力爪2fの係合凹部2gと補強腕6cの係合凸部6gとが当接し、反力爪2fがキャリパ支持腕6bの変形を抑制するので、常に安定した制動力を提供することができる。
また、補強腕6cは、作用部2aが最もディスクロータ3に近付いた状態において、係合凹部2g,2gと係合凸部6g,6gとの係合状態を保持しつつ、反力爪2fの最も反ディスクロータ側に突出する部分P1よりもディスクロータ側に配置されるように形成されることから、キャリパブラケット6のディスク軸方向の長さを抑えることができる。これにより、省スペース化が図れ、車両に装着されるホイールの選択幅も広げることができ、また、キャリパ支持腕6bの変形を抑えながらも、従来のタイバーを備えたディスクブレーキに比べて、小型・軽量化を図ることができる。
図5は、本発明の第2形態例を示すディスクブレーキの正面図であり、第1形態例と同一の部材には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本形態例では、補強腕6c,6cの係合凸部6g,6gにリテーナ20,20が装着されている。各リテーナ20は、金属製の薄板で形成されるもので、係合凸部6gの前記係合凹部2gとの接触面と先端面とを覆うリテーナ部20aと、該リテーナ部20aを、前記係合凸部6gと補強腕6cの先端面とに係止させる複数の係止片20bとを備えている。このように、係合凸部6gと係合凹部2gとの間にリテーナ20を介在させたことにより、キャリパボディ2のディスク軸方向のスライド性を向上させることができる。
なお、本発明は上述の各形態例のように1ポットのピンスライド型ディスクブレーキに適用されるものに限らず、多ポットのピンスライド型ディスクブレーキにも適用でき、反作用部に反力爪が3つ以上形成されたものでは、ディスク周方向両側の2つの反力爪に前記補強腕との係合部を形成すればよい。また、反力爪に係合凸部を、補強腕に該係合凸部に係合する係合凹部を設けることもでき、さらに、反力爪に段部を形成し、補強腕に該段部に係合する係合凸部を設けたものでもよい。また、ディスク回出側のキャリパ支持腕にのみ補強腕を形成し、該補強腕とディスク回出側の反力爪とをディスク軸方向にスライド可能な状態で係合させたものでもよい。
本発明の第1形態例を示すディスクブレーキの正面図である。 図1のII-II断面図である。 同じくディスクブレーキの平面図である。 同じくディスクブレーキの斜視図である。 本発明の第2形態例を示すディスクブレーキの正面図である。
符号の説明
1…ディスクブレーキ、2…キャリパボディ、2a…作用部、2b…反作用部、2c…ブリッジ部、2d…ピン支持腕、2e…シリンダ孔、2f…反力爪、2g…係合凹部、3…ディスクロータ、4…スライドピン、5…ボルト、6…キャリパブラケット、6a…本体部、6b…キャリパ支持腕、6c…補強腕、6d…ピン挿通孔、6e…トルク受部、6f…トルク受凹部、6g…係合凸部、7…ピストン、8…角シール、9…液圧室、10…ユニオン孔、11…摩擦パッド、11a…ライニング、11b…裏板、11c…耳片、12…リテーナ兼パッドスプリング、20…リテーナ、20a…リテーナ部、20b…係止片

Claims (3)

  1. ディスクロータの一側部に配設されるピストンを有した作用部と、ディスクロータの他側部に配設される反力爪を有した反作用部とをブリッジ部で連結したキャリパボディを、前記ディスクロータの一側部で、車体に固設されるキャリパブラケットにスライドピンを介してディスク軸方向へ移動可能に支持し、前記作用部と反作用部との間に、前記ディスクロータを挟んで一対の摩擦パッドを対向配置し、前記キャリパブラケットは、前記キャリパボディの作用部を連結するブラケット本体と、該ブラケット本体から、前記ブリッジ部のディスク周方向両側に突出して前記ディスクロータの外側をディスク軸方向に跨ぐ一対のキャリパ支持腕とを備え、該キャリパ支持腕に、前記摩擦パッドに当接して制動トルクを受けるトルク受部を設けたピンスライド型車両用ディスクブレーキにおいて、前記キャリパ支持腕の突出側端から、前記反力爪のディスク内周側に向けて補強腕を延設し、該補強腕の先端部と前記反力爪のディスク内周側端部とをディスク軸方向にスライド可能な状態で係合させたことを特徴とするピンスライド型車両用ディスクブレーキ。
  2. 前記作用部が最もディスクロータに近付いた状態で、前記補強腕は、前記反力爪と係合しつつ、該反力爪よりも反ディスクロータ側に突出しないように形成されることを特徴とする請求項1記載のピンスライド型車両用ディスクブレーキ。
  3. 前記反力爪のディスク内周側端部と前記補強腕の先端部の間にリテーナを介在させたことを特徴とする請求項1又は2記載のピンスライド型車両用ディスクブレーキ。
JP2005273909A 2005-09-21 2005-09-21 ピンスライド型車両用ディスクブレーキ Pending JP2007085427A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005273909A JP2007085427A (ja) 2005-09-21 2005-09-21 ピンスライド型車両用ディスクブレーキ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005273909A JP2007085427A (ja) 2005-09-21 2005-09-21 ピンスライド型車両用ディスクブレーキ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007085427A true JP2007085427A (ja) 2007-04-05

Family

ID=37972604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005273909A Pending JP2007085427A (ja) 2005-09-21 2005-09-21 ピンスライド型車両用ディスクブレーキ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007085427A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9862362B2 (en) Vehicle disc brake
WO2017090643A1 (ja) ディスクブレーキ
JP2001304311A (ja) フローティングキャリパ型ディスクブレーキ
JPWO2019049539A1 (ja) 車両用ディスクブレーキ
JP2002327780A (ja) ディスクブレーキ
JP6746789B2 (ja) ディスクブレーキ
JP5726151B2 (ja) 車両用ディスクブレーキ
JPH10110756A (ja) ディスクブレーキ
JP6231322B2 (ja) 車両用ディスクブレーキ
JP2006336784A (ja) 車両用ディスクブレーキ
JPWO2019012805A1 (ja) ディスクブレーキ
JP3789236B2 (ja) 車両用ディスクブレーキ
JP6579969B2 (ja) ディスクブレーキ
JP6633421B2 (ja) ディスクブレーキ
JP2007085427A (ja) ピンスライド型車両用ディスクブレーキ
JP6182435B2 (ja) 車両用ディスクブレーキ
JP4928478B2 (ja) ディスクブレーキ
JP6265927B2 (ja) 車両用ディスクブレーキ
JP5607015B2 (ja) 車両用ディスクブレーキ
JP5603797B2 (ja) 車両用ディスクブレーキ
JP6243324B2 (ja) 車両用ディスクブレーキ
JP4263146B2 (ja) 車両用ディスクブレーキ
JP4108889B2 (ja) ディスクブレーキ
JP4288197B2 (ja) 車両用ディスクブレーキ
JP3729633B2 (ja) 車両用ディスクブレーキ