JP2007070249A - 免疫機能調節剤、抗アレルギー剤、免疫調節用組成物及び抗アレルギー用組成物並びにこれらが含まれた食品 - Google Patents
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Abstract
【課題】動物由来の乳酸菌に比べて免疫調節作用や抗アレルギー作用が十分な免疫機能調節剤、抗アレルギー剤、免疫調節用組成物及び抗アレルギー用組成物、並びにこれらが含まれた食品を提供することである。
【解決手段】植物由来のラクトバチルス属に属する乳酸菌、植物由来のロイコノストック属に属する乳酸菌、及び植物由来のペディオコッカス属に属する乳酸菌のうち少なくとも1以上の乳酸菌の生菌、死菌又はその菌体処理物を有効成分とする。
【選択図】なし
【解決手段】植物由来のラクトバチルス属に属する乳酸菌、植物由来のロイコノストック属に属する乳酸菌、及び植物由来のペディオコッカス属に属する乳酸菌のうち少なくとも1以上の乳酸菌の生菌、死菌又はその菌体処理物を有効成分とする。
【選択図】なし
Description
本発明は、植物由来の乳酸菌を有効成分とする免疫機能調節剤、抗アレルギー剤、免疫調節用組成物及び抗アレルギー用組成物、並びにこれらが含まれた食品に関する。
近年、食生活や生活習慣の変化に伴いアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎、花粉症、食物アレルギー等に悩んでいる人が増えている。特に花粉症については、日本人の成人の20%が発症しており、深刻な社会現象と化している。
アレルギー発症のメカニズムは、次のような機構が考えられている。原因物質であるアレルゲン(抗原)が口腔、鼻腔又は腸管などから侵入すると、樹状細胞やマクロファージなどの抗原提示細胞が貪食し、T細胞、B細胞にその抗原を提示する。B細胞はヘルパーT細胞(特にII型ヘルパーT細胞(Th2))の助けを受けてIgE産生細胞に成熟し、IgE抗体を産生する。IgE抗体はマスト細胞表面に結合し、さらに抗原が結合すると、その刺激がマスト細胞内に伝達し、ヒスタミンやロイコトリエンなどの炎症性化学物質が放出され、アレルギー症状が惹き起こされる。
ヘルパーT細胞(Th)には、I型ヘルパーT細胞(Th1)とII型ヘルパーT細胞(Th2)がある。Th2はインターロイキン(IL)−4やIL−5を産生しIgE産生を促進する。Th1細胞は抗原提示細胞が産生するIL−12により活性化されIFN−γを産生し、IgE産生を抑制する。アレルゲンの侵入により、人はTh2型になりIgE産生が促進されるが、Th1を活性化することにより、IgE産生は抑制される。
ところで、乳酸菌の免疫調節機能については、近年、人腸内の乳酸菌や発酵乳由来のいわゆる動物性乳酸菌について、様々な研究が行われている。例えば、乳製品由来のLactobacillus paracaseiの抗アレルギー作用(特許文献1)やラクトコッカス・ラクティスの抗アレルギー作用(特許文献2)、エンテロコッカス・フェカリス及びラクトバチルス・ロイテリーの抗アレルギー作用(特許文献3)、ラクトバチルス・アシドフィルスの免疫機能調節効果(特許文献4)、ラクトバリルス・ラムノサスの免疫増強作用(特許文献5)等が知られている。
しかし、動物由来の乳酸菌は、生物活性が十分でないという問題がある。一方、植物由来の乳酸菌の分離や生理機能についての研究は、ほとんどされていない。
そこで、本発明は、動物由来の乳酸菌に比べて免疫調節作用や抗アレルギー作用が十分な免疫機能調節剤、抗アレルギー剤、免疫調節用組成物及び抗アレルギー用組成物、並びにこれらが含まれた食品を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するため、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、植物由来のラクトバチルス属に属する乳酸菌、植物由来のロイコノストック属に属する乳酸菌、及び植物由来のペディオコッカス属に属する乳酸菌のうち少なくとも1以上の乳酸菌の生菌、死菌又はその菌体処理物が、動物由来の動物性乳酸菌に比べて十分な免疫機能調節作用や抗アレルギー作用を有することを見出した。すなわち、本発明は、植物由来のラクトバチルス属に属する乳酸菌、植物由来のロイコノストック属に属する乳酸菌、及び植物由来のペディオコッカス属に属する乳酸菌のうち少なくとも1以上の乳酸菌の生菌、死菌又はその菌体処理物を有効成分とする免疫機能調節剤及び抗アレルギー剤、又は免疫調節機能調節用組成物及び抗アレルギー用組成物である。
以上のように本発明によれば、動物由来の乳酸菌に比べて免疫調節作用や抗アレルギー作用が十分な免疫機能調節剤、抗アレルギー剤、免疫調節用組成物及び抗アレルギー用組成物、並びにこれらが含まれた食品を提供することができる。
植物由来の植物性乳酸菌は、動物性乳酸菌に比べ貧栄養状態での生育が可能で、生育温度やpH等の環境要因もより過酷な条件で増殖できる。また、動物性乳酸菌が乳や畜肉のみを発酵するのに対し、植物性乳酸菌は、野菜、果実類、穀物、豆類、海藻類等幅広い食物を発酵させることが可能である。
本発明に係る免疫機能調節剤、抗アレルギー剤、免疫調節用組成物及び抗アレルギー用組成物に含まれる植物性乳酸菌は、すんき漬から分離されていることが好ましい。すんき漬とは、長野県の木曽地方で生産・食されている漬物のことをいい、その製造においては、塩を一切使用せず、乳酸発酵によってのみ味付けを行い、日持ちを向上させるという特徴を有する。すんき漬から植物性乳酸菌は、既知の方法により分離することができる。例えば、漬け汁中に遊離している乳酸菌を乳酸菌分離用培地で分離する方法、または、漬け汁を集積培養後に乳酸菌分離用培地で分離する方法、漬物を集積培養し乳酸菌分離用培地で分離する方法、漬物に付着した乳酸菌を攪拌やホモジナイズ、超音波等で処理後、乳酸菌分離用培地で分離する方法、すんき漬の漬け種から分離する方法等である。
本発明に係る免疫機能調節剤及び免疫調節用組成物において、免疫調節作用とは、例えば、Th1型サイトカイン産生を増強する作用をいい、本発明に係る免疫機能調節剤は、動物性乳酸菌に比べてTh1型サイトカイン産生能は数倍高い。本発明に係る抗アレルギー剤及び抗アレルギー用組成物において、抗アレルギー作用とは、例えば、IgE産生を抑制する作用をいい、本発明に係る抗アレルギー剤は、動物性乳酸菌に比べてIgE産生抑制作用が10倍高い。
本発明に係る免疫機能調節剤、抗アレルギー剤、免疫調節用組成物及び抗アレルギー用組成物において、植物性乳酸菌の生菌とは、単独或いは数種類の植物性乳酸菌を培養した培養液、その集菌物、凍結乾燥やスプレードライ等により乾燥させた植物性乳酸菌の粉末、顆粒、タブレット状の物で、乳酸菌増殖用の培地に接種した時、増殖する能力を有する物をいい、死菌とは、単独或いは数種類の植物性乳酸菌を培養した培養液を加熱、抗菌剤等の薬剤処理、電子線、紫外線、放射線等の物理的処理で殺菌したものをいい、菌体処理物とは、単独或いは数種類の植物性乳酸菌の菌体を、酵素処理やホモジナイズ、超音波処理等の方法で破壊した破砕物、または免疫機能調節活性や抗アレルギー活性のある細胞壁画分を分取したものをいう。
本発明に係る免疫機能調節剤、抗アレルギー剤、免疫調節用組成物及び抗アレルギー用組成物において、前記植物由来のラクトバチルス属に属する乳酸菌がラクトバチルス・デルブルッキーに属する乳酸菌及びラクトバチルス・プランタラムに属する乳酸菌の少なくとも1以上であることが好ましく、ラクトバチルス・デルブルッキーに属する乳酸菌及びラクトバチルス・プランタラムに属する乳酸菌は、組み合わせても用いても良い。
本発明に係る免疫機能調節剤、抗アレルギー剤、免疫調節用組成物及び抗アレルギー用組成物の形態としては、すんき漬などの植物からの分離物を液体状、粉末状、顆粒状及びタブレット状などに加工されたものの他、すんき漬などの植物から分離せずに、その植物そのものを加工したものであっても良い。特に、すんき漬の発酵条件により多くの免疫機能調節機能や抗アレルギー機能を得ることができる。植物そのものを加工したものとして、例えば乾燥させて切断されたものや、粉末化されたものがある。
本発明に係る食品として、菌株又はそれを含む発酵物を種菌として食物を発酵させたものがある。これら発酵食品として、例えばヨーグルトや漬物、発酵飲料などがある。また、本発明に係る食品としては、これらの他に錠剤状又はカプセル状の健康食品、アメやガムなどの菓子類、飲料、パン又は麺など多くの用途に用いることができる。
次に、本発明に係る免疫機能調節剤、抗アレルギー剤、免疫調節用組成物及び抗アレルギー用組成物の実施例について、説明する。すんき漬の一部を乳酸菌用集積培地で集積培養後、滅菌生理食塩水で任意に希釈し、薬剤を添加した乳酸菌分離用寒天培地(GYP白亜寒天培地)で培養して乳酸菌の分離を行った。乳酸菌分離用寒天培地上に検出されたコロニーを個々に純培養し、常法によりグラム染色や顕微鏡による形態観察を行った後、細菌同定検査キット(アピ50CHL(日本ビオメリュー(株))で乳酸菌の確認を行った。さらに、16SrRNAをコードするSSU rDNAのPCR産物のシークエンスを行い、その塩基配列より乳酸菌の同定を行った。以上の方法ですんき漬より分離、同定した乳酸菌37菌株を表1に示す。また、分離した乳酸菌をMRS培地(OXIOID)でそれぞれ純培養し、集菌、洗浄、殺菌後凍結乾燥により実施例1乃至37に係る乳酸菌粉末を作製した。
実験例1
次に、11〜25週齢の雌BALB/cマウスの解剖を行い、脾臓細胞を単離・調整した。調整したマウス脾臓細胞に、実施例1乃至37に係る乳酸菌粉末をそれぞれ添加し、RPMI1640培地で培養を行った。培養3日目にそれぞれの培養上清をサンプリングし、Th1型サイトカインであるIL−12とIFN−γの産生量をELISA法によって測定した。さらに、培養7日目にそれぞれの培養上清をサンプリングし、IgA、IgG及びIgMの抗体産生量をELISA法によって測定した。比較例として、乳酸菌無添加のものを比較例1とし、乳酸菌の替わりにLPS(グラム陰性菌細胞壁のリポ多糖)を添加したものを比較例2とし、ConA(ナタ豆レクチン、コンカナバリンA)を添加したものを比較例3とした。
次に、11〜25週齢の雌BALB/cマウスの解剖を行い、脾臓細胞を単離・調整した。調整したマウス脾臓細胞に、実施例1乃至37に係る乳酸菌粉末をそれぞれ添加し、RPMI1640培地で培養を行った。培養3日目にそれぞれの培養上清をサンプリングし、Th1型サイトカインであるIL−12とIFN−γの産生量をELISA法によって測定した。さらに、培養7日目にそれぞれの培養上清をサンプリングし、IgA、IgG及びIgMの抗体産生量をELISA法によって測定した。比較例として、乳酸菌無添加のものを比較例1とし、乳酸菌の替わりにLPS(グラム陰性菌細胞壁のリポ多糖)を添加したものを比較例2とし、ConA(ナタ豆レクチン、コンカナバリンA)を添加したものを比較例3とした。
IL−12の産生量を表2に示し、IFN−γの産生量を表3に示し、IgAの産生量を表4に示し、IgGの産生量を表5に示し、IgMの産生量を表6に示す。
表2に示されるように、実施例1及び2、実施例4乃至15、実施例18、19、実施例21乃至23、実施例25乃至29、実施例31乃至37に係る乳酸菌はIL−12の産生を促進した。表3に示されるように、実施例2乃至10、実施例12、実施例15乃至19、実施例21乃至24、実施例26乃至37に係る乳酸菌はIFN−γの産生を促進した。表4に示されるように、実施例2及び3、実施例5乃至25、実施例28、実施例31乃至37に係る乳酸菌はIgAの産生を促進した。表5に示されるように、実施例2乃至37に係る乳酸菌はIgGの産生を促進した。表6に示されるように、実施例1乃至37に係る乳酸菌はIgMの産生を促進した。
実験例1において特にサイトカイン誘導能や抗体誘導能が高かった実施例2、5乃至7、10及び12に係る乳酸菌をMRS培地(OXIOID)でそれぞれ純培養し、集菌、洗浄及び殺菌後凍結乾燥により、実施例2、実施例5乃至7、実施例10及び実施例12に係る乳酸菌粉末を作製した。
11〜25週齢の雌BALB/cマウスに卵白アルブミン(OVA)とアジュバントを解剖21日前と解剖7日前に腹腔注射し、解剖を行い、脾臓細胞を単離・調整した。
調整したマウス脾臓細胞に、OVA20μg/wellと実施例2、実施例5乃至7、実施例10、実施例12に係る乳酸菌粉末20μg/wellをそれぞれ添加し、RPMI1640培地で培養を行った。培養3日目にそれぞれの培養上清をサンプリングし、Th1型サイトカインであるIL−12とIFN−γの産生量をELISA法にて測定した。さらに、培養14日目にそれぞれの培養上清をサンプリングし、IgEの抗体産生量をELISA法にて測定した。比較例として、乳酸菌無添加でOVAのみ添加のものを比較例2、比較例5乃至7、比較例10及び比較例12とした。
IL−12の産生量を表7に示し、IFN−γの産生量を表8に示し、IgEの産生量を表9に示す。
表7に示されるように、実施例2、実施例5乃至7、実施例10、実施例12に係る乳酸菌はIL−12の産生を促進した。表8に示されるように、実施例2、実施例5乃至7、実施例10、実施例12に係る乳酸菌はIFN−γの産生を促進した。表9に示されるように、実施例2、実施例5乃至7、実施例10、実施例12に係る乳酸菌はIgEの産生を抑制した。
実験例3
次に、実施例2、実施例5乃至7、実施例10、実施例12に係る乳酸菌と、動物性乳酸菌で、Th1型サイトカインの産生能が高く、IgE産生抑制効果のあるラクトバチルスラムノーサスGG菌株(LGG菌)とのIL−12、IFN−γ及びIgE産生能の比較を行った。
次に、実施例2、実施例5乃至7、実施例10、実施例12に係る乳酸菌と、動物性乳酸菌で、Th1型サイトカインの産生能が高く、IgE産生抑制効果のあるラクトバチルスラムノーサスGG菌株(LGG菌)とのIL−12、IFN−γ及びIgE産生能の比較を行った。
実験例2と同様に、各乳酸菌を、MRS培地(OXIOID)でそれぞれ純培養をし、集菌、洗浄、殺菌後凍結乾燥により実施例2、実施例5乃至7、実施例10、実施例12、実施例20及びLGG菌株の比較例に係る乳酸菌粉末を作製した。
11〜25週齢の雌BALB/cマウスに卵白アルブミン(OVA)とアジュバントを解剖21日前と7日前に腹腔注射し、解剖を行い、脾臓細胞を単離・調整した。
調整したマウス脾臓細胞に、OVA20μg/wellと、実施例2、実施例5乃至7、実施例10、実施例12に係る乳酸菌粉末を各0mg/ml、0.001mg/ml、0.01mg/ml、0.1mg/ml濃度でそれぞれ添加し、RPMI1640培地で培養を行った。培養3日目にそれぞれの培養上清をサンプリングし、Th1型サイトカインであるIL−12とIFN−γの産生量をELISA法にて測定した。さらに、培養14日目にそれぞれの培養上清をサンプリングし、IgEの抗体産生量をELISA法にて測定した。
IL−12の産生量を表10に示し、IFN−γの産生量を表11に示し、IgEの産生量を表12に示す。
表10に示されるように実施例2、実施例5乃至7、実施例10、実施例12に係る乳酸菌はIL−12の産生を促進し、比較例に係るLGG菌よりIL−12の産生能が高いことが判明した。表11に示されるように実施例2、実施例5乃至7、実施例12に係る乳酸菌はIFN−γの産生を促進し、比較例に係るLGG菌よりIFN−γの産生能が高いことが判明した。表12に示されるように実施例2、実施例5乃至7、実施例10、実施例12に係る乳酸菌はIgEの産生を抑制し、比較例に係るLGG菌よりIgEの産生抑制効果が高いことが判明した。
次に、本発明に係る免疫機能調節剤及び抗アレルギー剤が含まれた食品として豆乳ヨーグルトを作製した。先ず、原材料となる豆乳100部、脱脂大豆粉末20部及び水50部を均一に混合・溶解し、100℃、30秒の加熱殺菌を行い、45℃まで冷却後、実施例2に係るラクトバチルス・デルブルッキーと実施例25に係るロイコノストック・シトレイムの混合スタータを20部添加し、容器に充填した後、37℃で発酵させた。約16時間後に発酵を終了させ、10℃に冷却した。発酵終了時のpHは4.2であり、大豆タンパクのゲル化によるカード(ヨーグルト)を形成していた。
次に、本発明に係る免疫機能調節剤及び抗アレルギー剤が含まれた食品としてカプセル状健康食品を作製した。先ず、実施例7に係るラクトバチルス・プランタラムの凍結乾燥菌体粉末100部にデキストリン50部を混合し、均質化した後、ゼラチンとグリセリンを主成分とするハードカプセルに充填し、封入した健康食品を得た。1カプセル当たりの乳酸菌数は1×1010個であった。
Claims (9)
- 植物由来のラクトバチルス属に属する乳酸菌、植物由来のロイコノストック属に属する乳酸菌、及び植物由来のペディオコッカス属に属する乳酸菌のうち少なくとも1以上の乳酸菌の生菌、死菌又はその菌体処理物を有効成分とする免疫機能調節剤。
- 前記乳酸菌が生体のTh1型免疫反応を増強することを特徴とする請求項1記載の免疫機能調節剤。
- 前記植物由来のラクトバチルス属に属する乳酸菌がラクトバチルス・デルブルッキーに属する乳酸菌及びラクトバチルス・プランタラムに属する乳酸菌の少なくとも1以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の免疫機能調節剤。
- 植物由来のラクトバチルス属に属する乳酸菌、植物由来のロイコノストック属に属する乳酸菌、及び植物由来のペディオコッカス属に属する乳酸菌のうち少なくとも1以上の乳酸菌の生菌、死菌又はその菌体処理物を有効成分とする免疫機能調節組成物。
- 植物由来のラクトバチルス属に属する乳酸菌、植物由来のロイコノストック属に属する乳酸菌、及び植物由来のペディオコッカス属に属する乳酸菌のうち少なくとも1以上の乳酸菌の生菌、死菌又はその菌体処理物を有効成分とする抗アレルギー剤。
- 前記乳酸菌がIgE抗体産生抑制作用を有することを特徴とする請求項5記載の抗アレルギー剤。
- 前記植物由来のラクトバチルス属に属する乳酸菌がラクトバチルス・デルブルッキーに属する乳酸菌及びラクトバチルス・プランタラムに属する乳酸菌の少なくとも1以上であることを特徴とする請求項5又は6記載の抗アレルギー剤。
- 植物由来のラクトバチルス属に属する乳酸菌、植物由来のロイコノストック属に属する乳酸菌、及び植物由来のペディオコッカス属に属する乳酸菌のうち少なくとも1以上の乳酸菌の生菌、死菌又はその菌体処理物を有効成分とする抗アレルギー用組成物。
- 請求項1乃至3いずれか記載の免疫機能調節剤、請求項4記載の免疫機能調節用組成物、請求項5乃至7いずれか記載の抗アレルギー剤、又は請求項8記載の抗アレルギー用組成物を含むことを特徴とする食品。
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