JP2007050447A - ロボットによる曲げ加工システム及び曲げ加工方法 - Google Patents

ロボットによる曲げ加工システム及び曲げ加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ロボットで把持されたワークの片伸び値を測定する測定装置が小型であって構成が簡単であり、測定時間を短縮することにより、測定効率を向上させ、曲げ角度が90°のみならず鋭角や鈍角のワークを測定対象とすることにより、測定対象の範囲を拡大し、且つワークの片伸び値を測定する測定装置を用いてワークを位置決めし、ロボットが機械本体と干渉することなく曲げ加工を行うロボットによる曲げ加工システム及び曲げ加工方法を提供する。
【解決手段】 ワークWを把持するロボット13のグリッパ14と、該グリッパ14に取り付けられ、ワークWの片伸び値αを測定する測定装置1を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ロボットで把持されたワークの片伸び値を測定する測定装置が小型であって構成が簡単であり、測定時間を短縮することにより、測定効率を向上させ、曲げ角度が90°のみならず鋭角や鈍角のワークを測定対象とすることにより、測定対象の範囲を拡大し、且つワークの片伸び値を測定する測定装置を用いてワークを位置決めし、ロボットが機械本体と干渉することなく曲げ加工を行うロボットによる曲げ加工システム及び曲げ加工方法に関する。
従来より、図12に示すように、パンチPとダイDを備えた曲げ加工装置(例えばプレスブレーキ)において、平坦なワークWを曲げ線mに沿って曲げ加工することにより、フランジFを形成し、所定のフランジ寸法Hを得ようとする場合には、このフランジ寸法Hが重要寸法となる。
従って、ワーク位置決め時には(図12(A))、この重要寸法側である曲げ線mから先端部までのワーク部分W1を、図示するように、バックゲージの突当50側に配置し、該重要寸法側ワーク部分W1を突当50に突き当てて位置決めしている。
これにより、重要寸法側ワーク部分W1の位置決め状態が安定し、曲げ加工時に(図12(B))、曲げ線mの位置が金型センタCからずれることなく、より正確なフランジ寸法Hが得られるようになっている。
この場合、ワーク位置決め時(図12(A))における突き当て寸法L、即ち曲げ線m位置からワーク先端部までの距離Lを算出し、この突き当て寸法Lの位置にバックゲージの突当50を位置決めする必要がある。
このため、よく知られているように、ワークWが曲げ加工時に(図12(B))若干伸びることを考慮し、伸び値である片伸び値α(図4)を予め測定しておき、前記所定のフランジ寸法Hからこの片伸び値αを減じた値を、突き当て寸法Lとして算出している。
このことは、図13に示すように、既に曲げ線m1に沿って一方のフランジF1が形成されているワークWの他方の曲げ線m2に沿って新たなフランジF2をを形成し、所定の底部寸法Aを得ようとする場合にも同様であり、この底部寸法Aが重要寸法となる。
従って、ワーク位置決め時には(図13(A))、この重要寸法側である曲げ線m2からフランジF1までのワーク部分W2を、図示するように、バックゲージの突当50側に配置し、該重要寸法側ワーク部分W2を突当50に突き当てて位置決めしている。
これにより、同様に、重要寸法側ワーク部分W2の位置決め状態が安定し、曲げ加工時に(図13(B))、曲げ線m2の位置が金型センタCからずれることなく、より正確な底部寸法Aが得られるようになっている。
この場合も、同様に、ワーク位置決め時(図13(A))における突き当て寸法L、即ち曲げ線m2位置からフランジF1の外側までの距離Lを算出し、この突き当て寸法Lの位置にバックゲージの突当50を位置決めする必要があり、このため、既述した片伸び値α(図4)を予め測定しておき、前記所定の底部寸法Aからこの片伸び値αを減じた値を、突き当て寸法Lとして算出している。
しかし、前記片伸び値αは、ワークWの板厚などの条件により異なることが多く、現実の加工の場合には、ある工程で測定した片伸び値αを、次工程の突き当て寸法に反映させ補正している。
例えば、図12において、ある工程で片伸び値αを測定した場合には、次工程での所定のフランジ寸法Hからこの片伸び値αを減じることにより、次工程の突き当て寸法Lを算出し、予めCAD情報などから設定された突き当て寸法の値を補正している。
このことは、ワークWを作業者が手動で把持して曲げ加工する場合も、また、該ワークWをロボットのグリッパで把持して曲げ加工する場合も同様である。
そして、例えばワークWをロボットのグリッパで把持して曲げ加工する場合に、ある工程において、既述した片伸び値α(図4)の代わりにフランジ寸法を測定し、フランジ寸法の測定値と目標値との差が許容範囲を越えている場合には、次工程における突き当て寸法(曲げ位置データ)を補正する手段が、特開平5−154560号公報に開示されている。
例えば図12で述べた片伸び値αを測定することと、特開平5−154560号公報に開示されているフランジ寸法を測定することとは、いずれも、測定値を用いて突き当て寸法を補正することにより、より正確なフランジ寸法を得る点で、明らかに共通し、片伸び値αの測定と、フランジ寸法の測定とは、同義である。
特開平5ー154560号公報
上記特開平5−154560号公報に開示されている手段は、上部テーブルの後方に設置された駆動源であるモータと、該モータに対してギアとナットを介して結合し下方に延びるボールねじと、該ボールねじの下端に取り付けられた逆L字型の曲げ長さ検出器と、該曲げ長さ検出器に設けられたポテンショメータ、及びダイに設置された支持姿勢検出器から成る。
しかし、この手段は、全体としてあまりに大型であると共に、構成が複雑であり、それに伴ってコストも高くなる。
また、ロボットで把持されたワークを曲げ加工した後、ロボットがV曲げされたワークをダイのV溝から取り出してダイ上面に移動させ、フランジ部分をポテンショメータ1の下方に位置決めしなければならない。
そのため、加工終了後からフランジ寸法の測定が終了するまでの全体の測定時間が長くなり、測定効率が低下する。
更に、測定時には、精度を向上させるために、既述した支持姿勢検出器を用いてワークを水平にする必要があり、この点でも、全体の測定時間が長くなり、測定効率が低下する。更にまた、従来は、ポテンショメータを垂直に下降させフランジ端部に当接させることにより、フランジ寸法を測定しているので、フランジ部分の曲げ角度が90°のワークしか測定対象とはならず(上記特開平5ー154560号公報の要約書の構成の欄の3行目に「直角状」と記載されている。)、このため、曲げ角度が鋭角や鈍角のワークは測定対象外であり、測定対象の範囲が極めて狭い。
一方、図12、図13で述べたように、従来より、正確なフランジ寸法Hや(図12)底部寸法A(図13)を得るために、いずれの場合にも、重要寸法側ワーク部分W1、W2をバックゲージの突当50側に突き当てて位置決めすることにより、該重要寸法側ワーク部分W1、W2の位置決め状態を安定させている。
しかし、ワークWをロボットのグリッパ51で把持して曲げ加工する場合であって、重要寸法側ワーク部分よりもそれとは反対側のグリッパ51で把持されるワーク部分の方が寸法が小さい場合には、曲げ加工ができないことがある。
例えば図13(A)は、グリッパ51で把持されているワーク部分W3の寸法が、重要寸法側ワーク部分W2の寸法よりも明らかに小さく、そのために、グリッパ51がプレスブレーキの機械本体に近付き過ぎている。
従って、曲げ加工の進行に伴ってワークWが跳ね上がり、その跳ね上がり動作にグリッパ51が追従しようとした場合に、該グリッパ51は、機械本体と干渉するおそれがあり、曲げ加工が実際にはできなくなる。
ところが、従来は、前記した長い寸法を有する重要寸法側ワーク部分W2をグリッパ51で把持した状態でワークWを位置決め可能とすることにより、曲げ加工時においてワーク追従動作を行うグリッパ51と機械本体との干渉を回避し、曲げ加工を実現する手段は、何ら開示されていない。
本発明の目的は、ロボットで把持されたワークの片伸び値を測定する測定装置が小型であって構成が簡単であり、測定時間を短縮することにより、測定効率を向上させ、曲げ角度が90°のみならず鋭角や鈍角のワークを測定対象とすることにより、測定対象の範囲を拡大し、且つワークの片伸び値を測定する測定装置を用いてワークを位置決めし、ロボットが機械本体と干渉することなく曲げ加工を行うロボットによる曲げ加工システム及び曲げ加工方法を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、
請求項1に記載したように、
ワークWを把持するロボット13のグリッパ14と、
該グリッパ14に取り付けられ、ワークWの片伸び値αを測定する測定装置1を有することを特徴とするロボットによる曲げ加工システム、
請求項3に記載したように、
ロボット13のグリッパ14に取り付けられ、該グリッパ14で把持されたワークWの片伸び値αを測定する測定装置1と、
ロボット13を駆動制御するロボット制御手段10Fと、
前記ワークWの片伸び値αを測定する測定装置1を駆動制御し、ロボット13によるワーク位置決め時点における該測定装置1が示す値a0 と、ロボット13によるワーク追従動作終了時点における該測定装置1が示す値aとを検出する測定装置制御手段10Eと、
該検出された測定装置1の各値a0 、aに基づいて、ワークWの片伸び値αを算出する加工情報算出手段10Dから成ることを特徴とするロボットによる曲げ加工システム、
請求項4に記載したように、
上記請求項1、又は3記載のロボットによる曲げ加工システムにおける曲げ加工方法であって、
(1)当該工程において、ワークWの片伸び値αを測定した後、
(2)次工程以降において、前記測定した片伸び値αに基づいて、突き当て寸法Lを補正し、バックゲージ位置に使用し、
(3)2枚目以降のワークWについても、上記(1)で1枚目のワークWについて測定した片伸び値αに基づいて、突き当て寸法Lを補正し、バックゲージ位置に使用することを特徴とする曲げ加工方法、及び
請求項7に記載したように、
上記請求項1、又は3記載のロボットによる曲げ加工システムにおける曲げ加工方法であって、
曲げ加工の際に、ロボット13が、バックゲージ突当23を用いてワークWを位置決めするか、グリッパ14に取り付けられた片伸び値αを測定する測定装置1を用いてワークWを位置決めするかを選択可能にしたことを特徴とする曲げ加工方法という手段を講じている。
上記本発明の構成によれば、例えばロボット13で把持されたワークWの片伸び値α(図4)を測定する測定装置1を、該ロボット13のグリッパ14に取り付けると共に、該測定装置1をポテンショメータにより構成したことにより、当該工程において(図3(A))、ロボット13のグリッパ14で把持したワークWを、予め設定された突き当て寸法Lの位置に位置決めされたバックゲージ突当23に突き当てて位置決めした後、該ワークWを(図3(C))ハーフクランプ状態でパンチPとダイDで固定した後、グリッパ14を前進させ、ポテンショメータ1がON信号を出力した時点の該ポテンショメータ1の値a0 と、曲げ加工の進行に伴うグリッパ14のワーク追従動作終了時点(図3(C))の該ポテンショメータ1の値aとの差により、片伸び値αを測定することができ、次工程以降においては、この測定した片伸び値αに基づいて、前記突き当て寸法Lを補正し、該補正後の突き当て寸法L位置に、バックゲージの突当23を位置決めすることができる。
従って、本発明によれば、測定装置1がグリッパ14に取り付けられているので、全体として極めて小型になり、また構成が簡単であり、しかも、当該工程において(図3)、曲げ加工終了と同時に片伸び値αが測定されるので(図3(C))、測定時間を短縮することにより、測定効率を向上させることが可能であり、更に、ワークW(図3(B))の後端部を、曲げ加工の開始から終了までグリッパ14に取り付けられたポテンショメータ1のロッド1Aに当接したままで片伸び値α(図3(C))が測定されるで、金型P、Dに関して、グリッパ14とは反対側のワークWの先端部側の曲げ角度とは無関係に測定可能であり、従って、曲げ角度が90°のみならず鋭角や鈍角のワークを測定対象とすることができ、その分、測定対象の範囲を拡大することが可能となる。
また、上記本発明の構成によれば、工程ごとに、ロボット13のワーク追従動作の軌跡(フォローイング軌跡)を算出し(図11のステップ201)、この算出したロボット13のフォローイング軌跡に基づいて、グリッパ14がワークWを把持して曲げ加工を行った場合に、機械本体と干渉するか否かの判断により(図11のステップ202)、実際の曲げ加工の際には、従来どおり、バックゲージ突当23を用いてワークWを位置決めするか(図11のステップ203)、グリッパ14に取り付けられた測定装置1を用いてワークWを位置決めするか(図11のステップ204)を選択することができる。
従って、本発明によれば、従来できなかった重要寸法側のワーク部分W3(図9(B))をロボットのグリッパ14で把持した状態で、測定装置1を用いてワークWを位置決めすることが可能となり、これにより、ロボットが機械本体と干渉することなく曲げ加工を行うことができる。
上記のとおり、本発明によれば、ロボットで把持されたワークの片伸び値を測定する測定装置が小型であって構成が簡単であり、測定時間を短縮することにより、測定効率を向上させ、曲げ角度が90°のみならず鋭角や鈍角のワークを測定対象とすることにより、測定対象の範囲を拡大し、且つワークの片伸び値を測定する測定装置を用いてワークを位置決めし、ロボットが機械本体と干渉することなく曲げ加工を行うロボットによる曲げ加工システム及び曲げ加工方法を提供するという効果を奏する。
以下、本発明を、実施の形態により添付図面を参照して、説明する。
図1は本発明の全体図であり、図示するロボットによる曲げ加工システムは、曲げ加工装置11のNC装置10からCAD情報を入力して、曲げ順、金型P、D、金型レイアウトなどを算出すると共に、工程(曲げ順)ごとに、ロボット13のワーク追従動作の軌跡を算出した後(図6のステップ101〜ステップ103)、1工程目では、後述する測定装置1であるポテンショメータを用いて、片伸び値αを(図4)測定し、2工程目以降では、1工程目で測定した片伸び値αを用いて、突き当て寸法Lを補正し、バックゲージ位置として使用する(図6のステップ104〜ステップ105)。
この場合の曲げ加工装置11(図1)としては、プレスブレーキがあり、よく知られているように、上部テーブル20に装着されたパンチPと、下部テーブル21に装着されたダイDを有している。
下部テーブル21の後方には、バックゲージが配置され、該バックゲージの突当23は、スライダ24に取り付けられ、該スライダ24は、左右方向(紙面に垂直な方向)に延びるストレッチ25に滑り結合している。
また、上記プレスブレーキの両側には、側板22が設置され、各側板22には、モータ又は油圧シリンダなどから成るラム駆動源が設けられ、下降式プレスブレーキでは、上部テーブル20が下降することにより、上昇式プレスブレーキでは、下部テーブル21が上昇することにより、既述したパンチPとダイDでワークWを曲げ加工する。
前記下部テーブル21のベースプレート12には、ロボット13が取り付けられている。
このロボット13は、例えば5軸ロボットであって、ロボット全体の左右方向(X軸方向)駆動部aと、アーム19の前後方向(Y軸方向)駆動部b及び上下方向(Z軸方向)駆動部c、更には、該アーム19先端のグリッパ14の水平旋回(X軸を中心とする)駆動部dと鉛直旋回(Z軸を中心とする)駆動部eを有する。
また、ロボット13は、既述したように、そのアーム19の先端に、グリッパ14を有し、該グリッパ14は、上下動自在な上グリッパ14Aと、固定された下グリッパ14Bから成り、曲げ加工されるワークWを把持するようになっている。
この構成により、ロボット13は、後述するロボット制御手段10Fから前記5軸の駆動信号が送られて来ると、既述した駆動部a〜eを動作させ、これにより、例えば、後述するように、グリッパ14で把持したワークWを位置決めし(図3(A))、ワークWをハーフクランプ状態で、グリッパ14を前進させ(図3(B))、曲げ加工の進行に伴うワークWの跳ね上がりに追従するワーク追従動作を行うことにより(図3(C))、測定装置1を介して片伸び値αを測定する。
更に、前記グリッパ14の下グリッパ14B上には(図2)、前記曲げ加工されるワークWの伸び値、例えば片伸び値α(図4)を測定する測定装置1が取り付けられている。
即ち、既述したように、プレスブレーキにおいては、パンチP(図4)とダイDによりワークWを曲げ加工するが、曲げ加工時には、パンチPの先端部近傍のワーク領域Rが丸みを帯びてアールが形成され、該ワークWの上面は圧縮され、下面は引っ張られることにより、該ワークWは、見掛け上伸びるが、このときのワークWの片方の側(例えば右側)の見掛け上の伸び値を、片伸び値αという(例えば特開2002−79317号公報の段落番号0004参照)。
そして、この片伸び値αを、既述したように、測定装置1で測定し、この測定装置1としては、例えばポテンショメータがある。
例えば、後述する1工程目の曲げ加工において(図6のステップ104)、グリッパ14(図3(A))で把持されたワークWを、所定位置L(この位置は、予めCAD情報で算出された突き当て寸法Lの値に等しい)に位置決めした突当23に突き当てて位置決めする。
このとき、図示するように、ワークWの後端部と、ポテンショメータ1のロッド1Aとは当接していないものとする。
この状態で、例えばパンチP(図3(B))を下降してピンチングポイントで停止させ、ダイD上のワークWを固定した後、グリッパ14のうちの上グリッパ14Aを僅かに上昇させ、ワークWとグリッパ14間に隙間を形成して、ワークWをハーフクランプ状態にした後、グリッパ14を前進させる。
これにより、ワークWの後端部がポテンショメータ1のロッド1Aに当接すると、該ポテンショメータ1がON信号を出力するが,そのON信号を出力した時点でのポテンショメータ1の値a0 を後述する測定装置制御手段10E(図1)が検出して記憶手段10Cに記憶させる。
その後、パンチPを更に下降させると(図3(C))、曲げ加工の進行に伴ってワークWが跳ね上がり、グリッパ14はその跳ね上がったワークWに追従するが、パンチPが所定のラムストロークに到達して停止し、グリッパ14のワーク追従動作が終了した時点でのロッド1Aが没入したポテンショメータ1の値aを、同様に測定装置制御手段10E(図1)が検出して記憶手段10Cに記憶させる。
そして、記憶手段10Cに記憶された前記ポテンショメータ1の値a0 、aに基づいて、加工情報算出手段10Dがα=a−a0 の式に従って、片伸び値αを算出し、これにより、本発明によれば、グリッパ14に取り付けられたポテンショメータ1を介して片伸び値α(図3、図4)が測定されたことになる。
2工程目以降の曲げ加工においては(図6のステップ105)、前記1工程目で測定した片伸び値αを用い、突き当て寸法Lを補正し、この補正した突き当て寸法Lの位置に、バックゲージの突当23を位置決めすることにより、バックゲージ位置して使用する。
図5は、既述した測定装置1の他の実施例を示す図であり、測定装置1がCCDカメラの場合である。
この場合、例えばCCDカメラで撮像したワークW後端部の画像を、NC装置10(図1)に取り込み、同様に、加工情報算出手段10Dが、α=a(曲げ加工終了時のワークW後端部の値)−a0 (ワーク位置決め時のワークW後端部の値)の式に従って、片伸び値αを算出する。
上記構成を有するプレスブレーキのNC装置10は(図1)、CPU10Aと、入出力手段10Bと、記憶手段10Cと、加工情報算出手段10Dと、測定装置制御手段10Eと、ロボット制御手段10Fと、曲げ制御手段10Gを有する。
CPU10Aは、加工情報算出手段10D,測定装置制御手段10Eなど図1に示す装置全体を統括制御する。
入出力手段10Bは、例えばプレスブレーキの上部テーブル20に取り付けられた操作盤(図示省略)であり、キーボードなどの入力手段と、液晶画面などの出力手段により構成され、CAD情報を入力すると共に、入力結果は液晶画面で確認できる。
記憶手段10Cは、前記入出力手段10Bを介して入力されたCAD情報を記憶し、また、既述したポテンショメータ1(図3)を用いて片伸び値αを測定する場合の初期値a0 と(図3(B))、最終値a(図3(C))を記憶し、更には、本発明による加工プログラム(例えば図6〜図8に相当)などを記憶する。
加工情報算出手段10Dは(図1)、前記入出力手段10Bを介して入力されたCAD情報(図6のステップ101)に基づいて、曲げ順、金型、金型レイアウトなどを算出し(図6のステップ102)、工程(曲げ順)ごとに、ロボット13のワーク追従動作の軌跡を算出する(図6のステップ103)などワークWの曲げ加工に必要な情報を算出する。
この場合,ロボット13のワーク追従動作の軌跡F(フォローイング軌跡F)は(図3(C))、ワーク姿勢状態図(工程図)に基づいて算出される。
即ち、加工情報算出手段10Dは(図1)、CAD情報により、ワークW(図3(A))の位置決め時点の姿勢と、跳ね上がり時点での姿勢(図3(C))から成るワーク姿勢状態図を作成し、この作成したワーク姿勢状態図に基づき、ロボット13のフォローイング軌跡Fを算出する。
また、加工情報算出手段10Dは(図1)、既述したように、記憶手段10Cに記憶されたポテンショメータ1の値a0 (図3(C))、aに基づいて、片伸び値α(図4)を算出する。
測定装置制御手段10Eは(図1)、測定装置1である例えばポテンショメータ1を駆動制御し、ポテンショメータ1が(図3(B))ON信号を出力した場合には、そのON信号を入力することにより、該ポテンショメータ1の値a0 を検出して記憶手段10C(図1)に記憶させる。
また、測定装置制御手段10Eは、パンチP(図3(C))が所定のラムストロークに到達して曲げ加工が終了したことを後述する曲げ制御手段10Gから知らされると、即ち、曲げ加工進行に伴うロボット13のグリッパ14のワーク追従動作が終了すると(図3(C))、その終了時点でロッド1Aが没入したポテンショメータ1の値aを検出して記憶手段10C(図1)に記憶させる。
ロボット制御手段10Fは、既述したように、5軸の駆動信号をロボット13に送ることにより、該ロボット13を駆動制御する。
曲げ制御手段10Gは、ラム駆動源(モータや油圧シリンダなど)を駆動制御することにより、例えば下降式プレスブレーキであれば、ラムである上部テーブル20を下降させることにより、パンチPとダイDでロボット13のグリッパ14で把持されたワークWを曲げ加工する。
また、曲げ制御手段10Gは、バックゲージ突当23を予め所定位置に位置決めする。
以下、前記構成を有する本発明の動作を、図6〜図8に基づいて説明する。
(1)ロボット13のワーク追従動作の軌跡を算出するまでの動作。
図6のステップ101において、CAD情報を入力し、ステップ102において、曲げ順、金型、金型レイアウトなどを算出し、ステップ103において、工程(曲げ順)ごとに、ロボット13のワーク追従動作の軌跡を算出する。
即ち、CPU10Aは(図1)、入出力手段10Bを介してCAD情報が入力されたことを検知すると、加工情報算出手段10Dを制御し、曲げ順、金型、金型レイアウトを算出させると共に、工程ごとに、ロボット13のフォローイング軌跡F(図3(C))を算出させる。
(2)1工程目の曲げ加工動作。
図6のステップ104において、1工程目の曲げ加工動作を行い、片伸び値αを測定する。
このステップ104の詳細は、図7に示され、ロボット13によりワークWを搬入して(図7のステップ104A)、ワークWを位置決めした後(図7のステップ104B)、ラム20を下降させ(図7のステップ104C)、該ラム20がピンチングポイントに到達したときに(図7のステップ104DのYES)、ラム20を停止させる(図7のステップ104E)。
即ち、CPU10Aは(図1)、前記図6のステップ103において、加工情報算出手段10Dがロボット13のフォローイング軌跡Fを算出したことを検知すると、ロボット制御手段10Fを介してロボット13のグリッパ14に(図3(A))ワークWを把持させ、該ワークWをパンチPとダイDの間から挿入させプレスブレーキに搬入した後、バックゲージ突当23に突き当てて位置決めさせ、その後、曲げ制御手段10Gを介してラム20(図1)を下降させ、パンチP(図3(B))がピンチングポイントに到達したときに停止させることにより、ダイD上のワークWを固定する。
この場合、上記バックゲージ突当23は(図3(A))、予めCAD情報により算出された突き当て寸法Lの位置に位置決めされている。
次いで、ハーフクランプ状態で、グリッパ14を前進させ(図7のステップ104F)、ポテンショメータ1からON信号が出力された場合には(図7のステップ104GのYES)、グリッパ14を停止させ、そのときのポテンショメータ1の値a0 を検出する(図7のステップ104H)。
即ち、CPU10Aは(図1)、図7のステップ104Eにおいて、曲げ制御手段10Gを介してラム20が停止したことを検知すると、ロボット制御手段10Fを介して上グリッパ14Aを(図3(B))僅かに上昇させ、ワークWをハーフクランプ状態にした後、グリッパ14を前進させ、ワークWの後端部がポテンショメータ1に当接しON信号が出力されたときに、グリッパ14を停止させ、測定装置制御手段10E(図1)を介して、そのときのポテンショメータ1の値a0 を検出して記憶手段10Cに記憶する。
その後、ラム20を再下降させ(図7のステップ104J)、ロボット13によるワーク追従動作を行い(図7のステップ104K)、所定のラムストロークに到達した場合には(図7のステップ104LのYES)、ラム20を停止させ(図7のステップ104M)、そのときのポテンショメータ1の値aを検出し、片伸び値αを算出する(図7のステップ104N)。
即ち、CPU10Aは(図1)、図7のステップ104Hにおいて、ロボット制御手段10Fを介してグリッパ14が停止し、そのときのポテンショメータ1の値a0 が測定装置制御手段10Eを介して検出され記憶手段10Cに記憶されたことを検知すると、曲げ制御手段10G(図1)を介してラム20を再度下降させ、パンチP(図3(C))を更に下降させると共に、ロボット制御手段10F(図1)を介してワークWを把持したロボット13によるワーク追従動作を行わせ、所定のラムストロークに到達したときに、曲げ制御手段10Gを介してラム20を停止させ、測定装置制御手段10E(図1)を介して、そのときのポテンショメータ1の値a(図3(C))を検出して記憶手段10Cに記憶する。
そして、CPU10Aは、記憶手段10Cに記憶された前記ポテンショメータ1の値a0 、aに基づいて、加工情報算出手段10Dを介して、α=a−a0 の式に従って片伸び値αを算出する。
これにより、既述したように、本発明によれば、グリッパ14に取り付けられたポテンショメータ1を介して片伸び値α(図3、図4)が測定された。
(3)2工程目以降の曲げ加工動作。
図6のステップ105において、2工程目以降の曲げ加工動作を行い、前記1工程目で測定した片伸び値αを用い、突き当て寸法Lを補正し、バックゲージ位置として使用する。
このステップ105の詳細は、図8に示され、片伸び値αに基づいて、突き当て寸法Lを補正し(図8のステップ105A)、突当23を、補正した突き当て寸法Lの位置に位置決めする(図8のステップ105B)。
即ち、CPU10Aは(図1)、図7のステップ104Nにおいて、測定装置制御手段10Eを介してポテンショメータ1の値aが検出されて記憶手段10Cに記憶され、加工情報算出手段10Dを介して片伸び値αが算出されたことを検知すると、再度加工情報算出手段10Dを制御し、片伸び値αに基づき、突き当て寸法Lを補正させる。
この場合、加工情報算出手段10Dは(図1)、例えば予めCAD情報により算出されたフランジ寸法をHとした場合には、L=H−αの式に従って、突き当て寸法Lを補正する。
そして、CPU10Aは(図1)、曲げ制御手段10Gを介して、前記補正した突き当て寸法Lの位置に、バックゲージの突当23を位置決めする。
その後は、ロボット13によりワークWを搬入し(図8のステップ105C)、ワークWを位置決めし(図8のステップ105D)、ラム20を下降させ(図8のステップ105E)、ロボット13によるワーク追従動作を行い(図8のステップ105F)、所定のラムストロークに到達した場合には(図8のステップ105GのYES)、ラム20を停止させる(図8のステップ105H)。
即ち、CPU10Aは、図8のステップ105Bにおいて、曲げ制御手段10G(図1)を介してバックゲージ突当23が、補正した突き当て寸法Lの位置に位置決めされたことを検知すると、ロボット制御手段10F(図1)を介してロボット13のグリッパ14にワークWを把持させ、該ワークWをパンチPとダイDの間から挿入させプレスブレーキに搬入した後、該ワークWを、前記補正した突き当て寸法Lの位置に位置決めされたバックゲージ突当23に突き当てて位置決めし、その後、曲げ制御手段10Gを介してラム20を下降させると共に、ロボット制御手段10Fを介してワークWを把持したロボット13によるワーク追従動作を行わせ、所定のラムストロークに到達したときに、曲げ制御手段10Gを介してラム20を停止させる。
上記したのは、1枚目のワークWについてであるが、2枚目以降のワークWについても、上記図6のステップ104で測定した1枚目のワークWの片伸び値αを用い、同様に、この片伸び値αに基づいて、突き当て寸法Lを補正し、バックゲージ位置に使用することができる。
例えば、板厚などの条件が同じワークWを100枚曲げ加工する場合には、まず、1枚目のワークWについて上記片伸び値αを測定しておけば、次の2枚目から100枚目までのワークWについては、新たに片伸び値αを測定する必要はなく、この1枚目のワークWについて測定した片伸び値αに基づいて、突き当て寸法Lを補正し、補正後の突き当て寸法Lの位置に、バックゲージの突当23を位置決めすることができる。
図9〜図11は、本発明による曲げ加工方法の他の例を示し、曲げ加工の際に、ロボット13が、バックゲージ突当23を用いてワークWを位置決めするか、片伸び値αを測定する測定装置1を用いてワークWを位置決めするかを選択可能にした。
この場合、加工前に、予め工程ごとに、ロボット13のワーク追従動作の軌跡、即ちフォローイング軌跡Fを(例えば図3(C)に相当)算出しておき(図11のステップ201)、このフォローイング軌跡Fを用い、シミュレーションにより、前記したいずれかのワーク位置決めを選択することができる。
例えば、本実施形態においては、図10(A)に示す平坦なワークWを曲げ加工するものとし、1工程目では、曲げ線m1に沿って曲げ加工することにより、フランジF1を形成し(図10(B))、所定のフランジ寸法Hを得ることから、このフランジ寸法Hが重要寸法となり、2工程目では、曲げ線m2に沿って曲げ加工することにより、前記したフランジF1に対向するフランジF2を形成し(図10(C))、所定の底部寸法Aを得ることから、この底部寸法Aが重要寸法となる。
そして、前記予め算出したフォローイング軌跡Fを用いて、1工程目において、グリッパ14が重要寸法側ワーク部分とは反対側のワーク部分を把持して曲げ加工を行った場合に、該グリッパ14が機械本体と干渉するか否かを判断する(図11のステップ202)。
この場合、1工程目では、既述したように、重要寸法側ワーク部分は、W1であり(図10(A))、通常は、この重要寸法側ワーク部分W1をバックゲージの突当23側に当接して位置決め状態を安定させると共に、それと反対側のワーク部分W2をグリッパ14で把持する。
この状態が図9(A)に示され、この状態でパンチPを下降してダイDと協働してワークWを曲げ加工すると、該ワークWは跳ね上がり、グリッパ14は前記算出したフォローイング軌跡F(図3(C)に相当)を描く。
図9(A)の場合には、突当23側の重要寸法側ワーク部分W1の寸法よりも、それとは反対側のグリッパ14が把持しているワーク部分W2の寸法が大きいとすれば、曲げ加工を行ってもグリッパ14はパンチP側などの機械本体とは干渉しない(図11のステップ202のNO)。
従って、実際の曲げ加工の際にも、従来どおり、即ち図9(A)に示すように、バックゲージ突当23を用いてワークWを位置決めし(図11のステップ203)、該ワークWを曲げ線m1に沿って曲げ加工し、重要寸法である所定のフランジ寸法Hが得られ(図10(B))、その後は、次の2工程目へ移る(図11)。
この場合、1工程目のバックゲージ突当23は(図9(A))、既述した片伸び値α(図4)を考慮し、補正後の突き当て寸法L=H−αの位置に位置決めされている。
また、2工程目では、既述したように、重要寸法側ワーク部分は、W3であり(図10(B))、通常は、この重要寸法側ワーク部分W3をバックゲージの突当23側に当接して位置決め状態を安定させると共に、それと反対側のワーク部分W4をグリッパ14で把持する。
しかし、この場合には、突当23側の重要寸法側ワーク部分W3の寸法よりも、それとは反対側のグリッパ14が把持しているワーク部分W4の寸法が小さいとすれば、既述した図13(A)と同じ状態となる。
このため、パンチPを下降してダイDと協働してワークWを曲げ加工すると、該ワークWは跳ね上がり、グリッパ14は前記算出したフォローイング軌跡F(図3(C)に相当)を描くが、明らかに、グリッパ14は、機械本体と干渉するする(図11のステップ202のYES)。
従って、実際の曲げ加工の際には、後述するように、グリッパ14に取り付けられた測定装置1を用いてワークWを位置決めする(図11のステップ204)。
即ち、実際の曲げ加工の際には、先ず、図9(B)の上図に示すように、寸法が大きい重要寸法側ワーク部分W3をグリッパ14で把持した状態で、該グリッパ14に取り付けられた測定装置1のロッド1Aの位置が、A(底部寸法)−α(片伸び値)=N(残り寸法)の位置に来るように、グリッパ14を位置決めした後、上グリッパ14Aを僅かに上昇させ,ワークWをハーフクランプ状態にしておく。
このとき、1工程目で形成されたフランジF1は、ロッド1Aには当接していず、また、ダイD上のワークWの曲げ線m2は、金型センタCよりも若干後方(突当23側)にあり、更に、突当23は、ワークW先端部よりも若干後方に位置している。
この状態で、次には,図9(B)の下図に示すように、突当23を前進させてワークWをグリッパ14側に押し込むと、ワークWの後端部のフランジF1が、測定装置1のロッド1Aに当接するので、該測定装置1からはON信号が出力され、その時点で突当23を停止させた後、上グリッパ14Aを下降させることにより、ワークWを把持する。
これにより、片伸び値αを測定する測定装置1を用いてワークWを位置決めすことができ、ワークW上の曲げ線m2の位置は、金型センタCと一致し、また、ワークWがグリッパ14に把持されていると共に、突当23に突き当てられているので、該ワークWの位置決め状態が安定する。
その後は、パンチPを下降させることにより、ダイD上のワークWを曲げ線m2に沿って曲げ加工すれば、重要寸法側ワーク部分W3を把持するグリッパ14がワーク追従動作を行っても、機械本体と干渉することなく、曲げ加工が進行し、重要寸法である所定の底部寸法Aが得られる(図10(C))。
上記図9〜図11の場合には、グリッパ14が機械本体と干渉するか否かの判断は(図11のステップ202)、例えば前記NC装置10(図1)を構成する干渉可否判断手段10Hが行い、該干渉可否判断手段10Hは、加工情報算出手段10Dが算出した工程ごとのロボット13のワーク追従動作の軌跡に基づいて(図11のステップ201)、既述したように、各工程ごとに、グリッパ14が重要寸法側ワーク部分とは反対側のワーク部分を把持して曲げ加工を行った場合に、該グリッパ14が機械本体と干渉するか否かを判断する(図11のステップ202)。
本発明は、ロボットで把持されたワークの片伸び値を測定する測定装置が小型であって構成が簡単であり、測定時間を短縮することにより、測定効率を向上させ、曲げ角度が90°のみならず鋭角や鈍角のワークを測定対象とすることにより、測定対象の範囲を拡大し、且つワークの片伸び値を測定する測定装置を用いてワークを位置決めし、ロボットが機械本体と干渉することなく曲げ加工を行うロボットによる曲げ加工システム及び曲げ加工方法に利用され、具体的には、ワークを把持するロボットのグリッパと、該グリッパに取り付けられてワークの片伸び値を測定するポテンショメータを有するロボットによる曲げ加工システムに利用され、また、当該工程において、ワークの片伸び値を測定した後、次工程以降において、前記測定した片伸び値に基づいて、突き当て寸法を補正し、バックゲージ位置に使用する曲げ加工方法に有用であり、更には、既述したように、曲げ加工の際には、ロボットが、従来どおりバックゲージ突当を用いてワークを位置決めするか、グリッパに取り付けられた片伸び値を測定するポテンショメータを用いてワークを位置決めするかを選択可能な曲げ加工方法にも適用があり、極めて有用である。
本発明の全体図である。 本発明のロボット13を示す図である。 本発明のロボット13の動作説明図である。 本発明による片伸び値αの説明図である。 本発明を構成する測定装置1の他の実施例を示す図である。 本発明の全体動作を説明するためのフローチャートである。 本発明による1工程目の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明による2工程目以降の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明による曲げ加工方法の他の例を示す図である。 図9で曲げ加工されるワークWの例を示す図である。 図9の動作を説明するためのフローチャートである。 従来技術の一例を示す図である。 従来技術の他の例を示す図である。
符号の説明
1 測定装置
10 NC装置
10A CPU
10B 入出力手段
10C 記憶手段
10D 加工情報算出手段
10E 測定装置制御手段
10F ロボット制御手段
10G 曲げ制御手段
11 曲げ加工装置
12 ベースプレート
13 ロボット
14 グリッパ
14A 上グリッパ
14B 下グリッパ
19 アーム
20 上部テーブル
21 下部テーブル
22 側板
23 突当
24 スライダ
25 ストレッチ
Dダイ
P パンチ
W ワーク






















Claims (9)

  1. ワークを把持するロボットのグリッパと、
    該グリッパに取り付けられ、ワークの片伸び値を測定する測定装置を有することを特徴とするロボットによる曲げ加工システム。
  2. 上記測定装置がポテンショメータ、又はCCDカメラにより構成されている請求項1記載のロボットによる曲げ加工システム。
  3. ロボットのグリッパに取り付けられ、該グリッパで把持されたワークの片伸び値を測定する測定装置と、
    ロボットを駆動制御するロボット制御手段と、
    前記ワークの片伸び値を測定する測定装置を駆動制御し、ロボットによるワーク位置決め時点における該測定装置が示す値と、ロボットによるワーク追従動作終了時点における該測定装置が示す値とを検出する測定装置制御手段と、
    該検出された測定装置の各値に基づいて、ワークの片伸び値を算出する加工情報算出手段から成ることを特徴とするロボットによる曲げ加工システム。
  4. 上記請求項1、又は3記載のロボットによる曲げ加工システムにおける曲げ加工方法であって、
    (1)当該工程において、ワークの片伸び値を測定した後、
    (2)次工程以降において、前記測定した片伸び値に基づいて、突き当て寸法を補正し、バックゲージ位置に使用し、
    (3)2枚目以降のワークについても、上記(1)で1枚目のワークについて測定した片伸び値に基づいて、突き当て寸法を補正し、バックゲージ位置に使用することを特徴とする曲げ加工方法。
  5. 上記(1)において、ロボットのグリッパで把持したワークが位置決めされ、その後該ワークをハーフクランプ状態でパンチとダイで固定した後、グリッパを前進させることにより、ポテンショメータがON信号を出力した時点の該ポテンショメータの値と、パンチとダイでワークを曲げ加工することにより、曲げ加工の進行に伴うグリッパのワーク追従動作終了時点の該ポテンショメータの値との差により、片伸び値を測定する請求項4記載の曲げ加工方法。
  6. 上記(2)において、(1)で測定した片伸び値に基づき突き当て寸法を補正し、該補正後の突き当て寸法の位置に、バックゲージの突当を位置決めする請求項4記載の曲げ加工方法。
  7. 上記請求項1、又は3記載のロボットによる曲げ加工システムにおける曲げ加工方法であって、
    曲げ加工の際に、ロボットが、バックゲージ突当を用いてワークを位置決めするか、グリッパに取り付けられた片伸び値を測定する測定装置を用いてワークを位置決めするかを選択可能にしたことを特徴とする曲げ加工方法。
  8. 上記いずれのワーク位置決めを選択するかは、工程ごとに算出したロボットのワーク追従動作の軌跡に基づいて行われる請求項7記載の曲げ加工方法。
  9. 上記算出されたロボットのワーク追従動作の軌跡に基づき、ロボットのグリッパが、重要寸法側ワーク部分とは反対側のワーク部分を把持して曲げ加工を行った場合に、機械本体と干渉しないときには、曲げ加工の際に、ロボットのグリッパは、重要寸法側ワーク部分とは反対側のワーク部分を把持した状態で、バックゲージ突当を用いてワークを位置決めし、機械本体と干渉するときには、曲げ加工の際に、ロボットのグリッパは、重要寸法側ワーク部分を把持した状態で、該グリッパ側に取り付けられた片伸び値を測定する測定装置を用いてワークを位置決めする請求項8記載の曲げ加工方法。
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