JP2007038712A - エアバッグ - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車の乗員の側方を覆うサイドエアバッグについて、エアバッグの内側を区画する。ガス供給手段を配置した部分においても、展開時の厚さ寸法を確保する。
【解決手段】自動車の座席に備えるエアバッグ装置11のエアバッグ14を、4枚の基布41,42,43を縫合して構成する。第3の基布43の隔壁部47により、エアバッグ14の内側を複数の気室54,55に区画する。第2の基布42と隔壁部47との間に挿通部57を設ける。この挿通部57にガス供給手段17を挿入し、第2の基布42に固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、自動車の座席の側部から乗員の側部に沿って展開するエアバッグに関する。
従来、自動車の乗員の側方にエアバッグを展開し、側面衝突時に乗員を保護するエアバッグ装置について、座席の側部に折り畳んで収納されたエアバッグを乗員とドアとの間に展開して、乗員の側部を保護するサイドエアバッグと呼ばれるエアバッグ装置が知られている。このエアバッグ装置は、袋状をなすエアバッグと、このエアバッグにガスを供給するインフレータとを備え、エアバッグは、一対の基布を重ね合わせ、外周部同士を縫い合わせるなどして、扁平な袋状に形成されている。さらに、このようなエアバッグについて、エアバッグの内側を上下の気室に区画する隔壁を設け、これら上下の気室にガスを適切に分配することにより、所望の展開特性の実現を図った構成が知られている。すなわち、棒状のインフレータを、両端が開放した筒状のガス分配器内に配置する構成(例えば、特許文献1参照。)、インフレータを収納したガス分配器を締付部材でエアバッグに締め付ける構成(例えば、特許文献2参照。)、インフレータを保持するリテーナを、エアバッグの外側に配置した複数の固定具で挟持する構成(例えば、特許文献3参照。)、インフレータをケースに固定し、このインフレータを被覆するようにエアバッグを装着する構成(例えば、特許文献4参照。)などが知られている。
特開2004−210047号公報(第4頁、図2) 特開2004−210048号公報(第1頁、図2) 特開2004−338698号公報(第7頁、図2) 特開2004−276808号公報(第7頁、図1)
上記従来のように、エアバッグの内側を区画する隔壁を設けた構成では、隔壁の上下にガスを分配可能にインフレータを配置してエアバッグと固定する構成が複雑になりやすいとともに、インフレータを配置した部分でのエアバッグの展開時に厚さ寸法を確保しにくい問題を有している。
すなわち、特許文献1の構成については、インフレータの固定構造とエアバッグの基布との関係は明確に示されていないが、特許文献2及び3の構成では、専用の金具でインフレータとともにエアバッグを締め付けるため、構造が複雑になる。また、引用文献4の構成では、エアバッグの外部にインフレータを配置するため、エアバッグとインフレータとの接続部分の気密性を保持する構造が複雑になりやすい。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、構造を簡略化できるとともに、所望の展開形状を得られるエアバッグを提供することを目的とする。
請求項1記載のエアバッグは、ガス供給手段から供給されるガスにより乗員に沿って扁平に展開するエアバッグであって、乗員に対向する第1のパネル部と、この第1のパネル部の反乗員側に位置し前記第1のパネル部に対向して配置され、前記第1のパネル部とともにエアバッグの外殻を構成する第2のパネル部と、これら第1のパネル部と第2のパネル部との間を区画して複数の気室を構成する第3のパネル部と、この第3のパネル部を長手方向に沿って前記第1のパネル部に連結する第1連結部と、前記第3のパネル部を長手方向に沿って前記第2のパネル部に連結する第2連結部と、これら第1連結部及び第2連結部の少なくとも一方と交差し、前記第3のパネル部と前記第1のパネル部及び前記第2のパネル部の少なくとも一方との間を通って前記複数の気室間を連通させ前記ガス供給手段を挿入可能な挿通部とを具備したものである。
そして、この構成では、第3のパネル部により、エアバッグの内部が複数の気室に区画される。ガス供給手段は、第3のパネル部と第1のパネル部及び第2のパネル部の少なくとも一方との間を通って複数の気室間を連通させる挿通部に配置することにより、エアバッグの展開時の厚さ寸法を確保しつつ、簡略な構造でガス供給手段から各気室にガスが供給される。
請求項2記載のエアバッグは、請求項1記載のエアバッグにおいて、第1連結部及び第2連結部は、第3のパネル部を第1のパネル部及び第2のパネル部に縫合する縫合部を備え、挿通部は、いずれかの連結部の長手方向の中間位置で縫合部間に位置して設けられたものである。
そして、この構成では、挿通部は、パネル同士を縫合しないことにより容易に構成され、製造コストが低減される。
請求項3記載のエアバッグは、請求項1または2記載のエアバッグにおいて、第3のパネル部は、挿通部に対向して、隔壁部を切り欠いたガス供給手段配置部を設けたものである。
そして、この構成では、ガス供給手段が挿通部に容易に配置される。
請求項4記載のエアバッグは、請求項1ないし3いずれか一記載のエアバッグにおいて、一端部を起点に乗員に沿って扁平に展開するエアバッグであって、第1のパネル部と第2のパネル部との周縁部を互いに連結し、これら第1のパネル部及び第2のパネル部とともにエアバッグの外殻を構成する第4のパネル部とを備え、この第4のパネル部は、前記起点近傍に設けられた開口部を除き、前記第1のパネル部及び前記第2のパネル部の全周縁部にわたり連結され、第3のパネル部は、第1のパネル部と第2のパネル部との間を区画する隔壁部と、この隔壁部の両側の縁部に沿って設けられそれぞれ前記第1のパネル部及び前記第2のパネル部に連結される隔壁余部と、前記隔壁部の端末に連続し前記第4のパネル部に沿って配置される添壁部と、この添壁部の両側の縁部に沿って設けられそれぞれ前記第1のパネル部及び前記第2のパネル部に連結される添壁余部とを備え、これら隔壁余部と添壁余部とは切り欠きを介して互いに不連続であるものである。
そして、この構成では、第3のパネル部及び第4のパネル部がまちとなって、所定の厚さ寸法の保護領域が確保される。エアバッグの内部を区画する第3のパネル部の端末について、気密性を確保しつつ製造作業が容易になる。
本発明のエアバッグによれば、第3のパネル部により、エアバッグの内部を複数の気室に区画できる。ガス供給手段は、第3のパネル部と第1のパネル部及び第2のパネル部の少なくとも一方との間を通って複数の気室間を連通させる挿通部に配置することにより、エアバッグの展開時の厚さ寸法を確保しつつ、簡略な構造でガス供給手段から各気室にガスを供給できる。
以下、本発明のエアバッグの一実施の形態を図面を参照して説明する。
図2において、5は被取付部材である座席で、この座席5は、車両としての自動車の車体の車室に、対向面である側部のドア部に面して設けられている。そして、この座席5の背部に、車両衝突時に座席5に着座した乗員Aと車体のドア部の下側部との間に膨張展開して乗員Aの腰部から胸部を保護する側突用エアバッグであるいわゆるサイドエアバッグを構成するエアバッグ装置11が備えられている。また、車室には、サイドエアバッグを構成するエアバッグ装置11に加え、ステアリングホイールから展開するエアバッグ装置、インストルメントパネルから展開する助手席乗員用のエアバッグ装置、ルーフサイド部から下方に展開してドア部の上側を覆うカーテンエアバッグとなどが備えられている。
そして、このサイドエアバッグを構成するエアバッグ装置11は、図1ないし図5に示すように、ガスを発生させ噴射するインフレータ12と、このインフレータ12が供給するガスにより膨張展開する袋状のエアバッグ14と、これらインフレータ12とエアバッグ14とを連結して座席に固定する固定部材16と、これら部材を収納するカバーである図示しないケース体となどを備えている。また、インフレータ12と固定部材16とにより、ガス供給手段17が構成されている。
そして、インフレータ12は、略円柱状の本体部21と、この本体部21の一端部から突設されたガス供給部22とを備えている。また、本体部21の他端部には、このインフレータ12を動作させるための端子部23が設けられ、図示しないハーネスが接続されている。そして、ガス供給部22は、ガスを供給するディフューザーであり、本体部21の一端部から円柱状に突設され、周面には、ガス吐出口となる複数の円孔が形成されている。また、このインフレータ12は、いわゆるハイブリッドタイプで、本体部21の内部に充填した推進薬を反応させるとともに、本体部21の内部のボンベに貯留したガスを開放して、ガス供給部22から比較的低い温度のガスを噴射する。
また、固定部材16は、ホルダあるいはリテーナとも呼ばれるもので、板金を折曲形成したリテーナ本体部31と、このリテーナ本体部31に溶接などして固着された車両側固定部としてのボルト32とを備えている。そして、リテーナ本体部31は、図1に示すように、略平板状の基板部33と、この基板部33から一体に略円筒状に延設された一対の保持部34と、同じく基板部33から一体に略円筒状に延設された案内部35とを備えている。さらに、基板部33の端部からは、インフレータ12の先端部に当接して位置決めする図示しないストッパが突設されている。そして、保持部34は、インフレータ12の本体部21が挿入可能な略円筒状に湾曲され、先端側に設けた固定部が溶接あるいはリベットなどにより基板部33に固定され、インフレータ12に弾性的に当接して、基板部33との間でインフレータ12を挟持して位置決め保持する。また、案内部35は、楕円状をなし、内周面がガス案内部となっている。
また、エアバッグ14は、主として4枚のパネルとも呼ばれる基布を縫い合わせて構成され、互いに略同型の第1及び第2のパネル部としての第1及び第2の基布41,42と、これら基布41,42を連結する第3及び第4のパネル部としての第3及び第4の基布43,44とを備え、第1及び第2の基布41,42と第4の基布44とを開口部45の部分を除いて縫い合わせることにより、偏平な箱状の袋体の外殻が構成されている。
すなわち、第1及び第2の基布41,42は、平面上に広げた状態で略多角形状をなし、第3及び第4の基布43,44は、所定の幅寸法の帯状に形成されている。そして、例えば、第1の基布41の周縁部と第4の基布44の一側の周縁部とを重ね合わせた状態で、開口部45の部分を除いてこの周縁部同士を糸を用いた2列の縫合線に沿って縫い合わせ、また、第2の基布42の周縁部と第4の基布44の周縁部とを重ね合わせた状態で、開口部45の部分を除いてこの周縁部同士を糸を用いて縫合線に沿って縫い合わせた後、例えば開口部45の部分から反転させることにより、第4の基布44がまちとなり所定の厚さ寸法で展開する箱状の袋体であるエアバッグ14が構成される。
また、第3の基布43は、バッフルとも呼びうるもので、所定の幅寸法で細長矩形状の隔壁部47を備えるとともに、この隔壁部47の長手方向に沿った両側縁に、隔壁余部48,49が形成されている。そして、これら隔壁余部48,49は、それぞれ糸を用いて第1及び第2の基布41,42に縫い合わされ、すなわち、一方の隔壁余部48は、縫合部である第1連結部51により第1の基布41に連結され、他方の隔壁余部49は、縫合部である第2連結部52により第2の基布42に連結され、隔壁部47によりエアバッグ14の内側が上下に区画されている。すなわち、隔壁部47の上側に位置するチャンバーである第1の気室(胸部保護部)54と、隔壁部47の下側に位置するチャンバーである第2の気室(腰部保護部)55とが構成されている。そして、第1連結部51は、隔壁余部48の全長にわたり形成されているのに対して、第2連結部52は、開口部45の近傍で一部形成されない部分が設定され、この部分が、上下に貫通し上下の気室54,55に連通する挿通部57となっている。さらに、このエアバッグ14の内側の開口部45から若干離間した位置である挿通部57の部分が、インフレータ12及び固定部材16すなわちガス供給手段17が配置されるガス供給手段配置部58となる。さらに、このガス供給手段配置部58より開口部45側すなわち後側の部分は、反開口部45側すなわち前側に折り返されて第2の基布42に重ねられる反転固定部59となっている。また、このガス供給手段配置部58及び反転固定部59には、ボルト32が挿通可能な取付孔61,62が形成されている。すなわち、第1の基布41には、反転固定部59に、上下一対の取付孔62が形成されている。一方、第2の基布42には、起点すなわちガス供給手段配置部58に臨み、上下一対の取付孔61が形成されているとともに、反転固定部59に、第1の基布41と位置合わせして上下一対の取付孔62が形成されている。なお、図示しないが、各基布41,42,43,44には、必要に応じて、袋体の内側に位置し、補強や耐熱性の向上を図り、防炎布などととも呼ばれる補強布が配置される。
次に、このエアバッグ装置11の組立工程を説明する。
まず、インフレータ12を固定部材16に組み合わせたガス供給手段17を構成し、このガス供給手段17を開口部45からエアバッグ14に挿入し、案内部35を挿通部57、すなわち第2の基布42と第3の基布43の隔壁余部49との間に圧入する。この状態で、ガス供給手段17の案内部35は、前後を第2連結部52に挟持された状態となる。同時に、ガス供給手段17の各ボルト32を第1の取付孔61から外側に引き出す。さらに、エアバッグ14の反転固定部59を折り返し、ボルト32を他の取付孔62に挿入し、ボルト32にナットを螺合するなどして仮止めする。
そして、適宜の状態にエアバッグ14を折り畳み、容易に破断可能なテープなどの保形手段でエアバッグ14の折り畳み形状を保持することにより、エアバッグ装置11が構成される。
そして、このエアバッグ装置11を、図示しないケースに収納した上で、座席5の背部の側部に収納し、締付具であるナットなどを用いて、固定部材16のボルト32を座席5の車体部材としてのフレームなどに固定することにより、エアバッグ装置11が自動車の座席5に取り付けられる。この状態で、エアバッグ14の起点となるガス供給手段配置部58及び反転固定部59の部分の基布が、固定部材16の基板部33と座席5のフレームとの間に挟持され、強固に支持される。
次に、エアバッグ装置11の展開時の動作を説明する。
まず、車両が側面衝突などの衝撃を受けると、制御装置によりハーネスを介して電力が供給されてインフレータ12が起動し、ガス供給部22からガスを噴射する。すると、このガスは、案内部35に案内されて所望の分配率で分配され、第3の基布43の隔壁部47の上下の胸部保護部としての気室54と腰部保護部としての気室55とに所定の圧力差をもって供給される。そして、このガスの圧力により、エアバッグ14はカバーを開いて座席5から突出し、乗員Aの側部とドア部との間に膨張展開して、乗員Aを保護する。
そして、本実施の形態によれば、車両衝突時に乗員Aの背側を起点としてこの乗員Aの体側部を覆うように、乗員Aの体側部と車室側部の内面との間に扁平に膨張展開するいわゆるサイドエアバッグについて、所定の幅寸法を有する第3の基布43の隔壁部47により、エアバッグ14の内側を複数の気室54,55に区画し、乗員Aの各部位を適切な圧力で保護する所望の展開特性を実現でき、乗員Aを効果的に保護できる。
そして、これら気室54,55にガスを供給するガス供給手段17は、第3の基布43と第2の基布42との間を通って複数の気室54,55間を連通させる挿通部57に圧入して配置することにより、エアバッグ14の展開時の厚さ寸法を確保しつつ、簡略な構造でガス供給手段17から各気室54,55にガスを供給できる。
すなわち、ガス供給手段配置部58においては、ガス供給手段17は第2の基布42に固定されるものの、第1の基布41には固定されていない。そこで、ガス供給手段配置部58の近傍すなわち展開の起点の近傍においても、エアバッグ14の展開時の第1の基布41と第2の基布42との離間寸法を確保し、すなわち所定の衝撃吸収ストロークを確保できる所望の展開形状を容易に実現でき、乗員を効果的に保護できる。
また、挿通部57は、第3の基布43の隔壁余部49の長手方向の中間位置の一部に縫製しない部分を設けることで実現でき、構造を簡略化でき、製造コストを低減できる。
さらに、ガス供給手段17の案内部35は、基布42,43間を押し開きながら圧入するようにして挿通部57に配置されるとともに、縫合部である第2連結部52間に挟まれた状態となるため、安定して取り付けできるとともに、気室54,55間の一定の気密性を確保できる。
このようにして、メインパネルとなる第1及び第2の基布41,42と、隔壁部47を形成する第3の基布43との接合を合理的に実現できるとともに、インフレータ12の部分の処理を合理的に実現できる。
さらに、本実施の形態では、エアバッグ14は、乗員Aの体側部に対向する第1の基布41と、車室2の内面に対向する第2の基布42と、これら第1の基布41と第2の基布42との中間位置同士を接続する第3の基布43に加え、第1の基布41と第2の基布42との周縁部を互いに連結する第4の基布44を備え、第4の基布44は、後端縁である起点から、第1の基布41及び第2の基布42の起点以前すなわち後端縁を除く前、上、及び下の全周縁にわたって連続して、一連のステッチすなわち縫合線で連結している。このように、第1の基布41及び第2の基布42にそれぞれ起点側から一連の縫合線で第4の基布44を結合して箱状としたため、展開形状が安定し、正面側すなわち乗員A側からみて、中央部などに極端に厚さ寸法が大きい箇所ができず、また、外周部分の厚さ寸法を確保でき周縁部に厚さ寸法が小さく面積ばかり占有する箇所が生じることがないいわば立体サイドエアバッグを構成できるため、狭い空間であっても迅速に展開できる。そして、起点から連続した直方体状の箱状の断面形状を有するため、展開時の揺動を抑制し、容易に所望の位置に展開させることができる。さらに、後側から前側に向かって単純な直方体状の箱状に展開するため、ガスの流路が展開初期に形成され、さらに流路が前方に向かって延びるように展開し、エアバッグ14の各基布41,42,43,44にかかる負荷を抑制することができる。このようにして、一端を起点に前方に扁平に展開するエアバッグ14において、所定の衝撃吸収ストロークを確保し、厚さ寸法が極大となる箇所の発生を防止でき、また、迅速に展開し、高出力のインフレータを使用しなくても1次圧を迅速に立ち上げ、全体としてエアバッグ14に加わる負荷を抑制でき、さらに、一端で支持されるエアバッグ14の安定した展開挙動及び展開姿勢を得ることができる。特に、カーテンエアバッグと併用する際には、例えば乗員の腰部と胸部の側方などの狭い領域を確実に保護することが求められるが、本実施の形態では、狭い領域に迅速に安定して展開させることが可能であり、カーテンエアバッグなど他のエアバッグ装置との併用に適したエアバッグ装置11を提供できる。
なお、上記の実施の携帯では、ガス供給手段配置部58を構成する挿通部57は、第3の基布43の隔壁余部49の長手方向の中間位置の一部に縫製しない部分を設けることで実現したが、この構成に限られず、例えば、第3の基布43の一部を切り欠くなどして、挿通部57を構成することもできる。
例えば、図6に示すように、第3の基布43の隔壁部47を案内部35の形状に沿って切り欠いて、挿通部57を形成することにより、ガス供給手段17の案内部35を無理なく容易に挿通部57に挿入できる。
また、この図6に示す構成のように、別体の固定具71を用いて、気室54,55間の気密性を向上するとともに、ガス供給手段17をガス供給手段配置部58に強固に固定することもできる。すなわち、固定具71は、内側金具72、外側金具73、及びナット74を備えている。そして、内側金具72は、案内部35の一面の形状に沿って形成された基板部75と、この基板部75に固定された締め付け具である一対のボルト76を備えている。また、外側金具73は、案内部35の他面の形状に沿った平板状で、ボルト76を挿入できる取付孔77が形成されている。また、第3の基布43の隔壁余部49についても、ボルト76を挿入できる取付孔78が形成されている。そこで、この構成では、ガス供給手段配置部58の挿通部57にガス供給手段17の案内部35を配置し、エアバッグ14の外側に外側金具73を沿わせた状態で、第3の基布43の隔壁部47の下側に配置した内側金具72のボルト76を取付孔78,77に挿入してエアバッグ14の外側に引き出し、これらボルト76にナット74を螺合して締め付ける。この状態で、内側金具72の基板部75と外側金具73との間に、第3の基布43の隔壁余部49、ガス供給手段17の案内部35、第2の基布42を挟持して、気室54,55間の気密性を向上するとともに、ガス供給手段17を強固に固定できる。
さらに、第3の基布43の端末部を延長し、第4の基布44などに連結することにより、第3の基布43と第4の基布44との接合部を合理的に処理し、気室54,55間を区画する第3の基布43の端末部の気密性を向上できるとともに、いわば3ピースバッグに隔壁を加えて全域にわたり展開時の厚さ寸法を確保した箱状の展開形状を実現できる。
例えば、図7に示すように、第3の基布43の隔壁部47を延長して添壁部81を形成するとともに、この添壁部81の両側の縁部に連続して、添壁余部82を形成する。ここで、添壁部81は、隔壁部47に連続して形成するが、添壁余部82は、切り欠き84により隔壁余部48とは不連続とする。そして、第3の基布43の隔壁余部48を第1及び第2の基布41,42にそれぞれ連結部51,52で縫い合わせた状態で、添壁部81と隔壁部47との間の部分で第3の基布43を折曲し、添壁部81を第1及び第2の基布41,42に沿った状態とする。この状態で、第4の基布44の内面に添壁部81を沿うように配置し、一側の添壁余部82は第4の基布44と第1の基布41との間に縫い合わせて接続し、他側の添壁余部82は第4の基布44と第2の基布42との間に縫い合わせて接続することにより、第3の基布43の端末部についても、襠(まち)をつぶすことなく、所定の厚さ寸法の保護領域を確保した状態で、気室54,55を略気密に区画する第3の基布43を配置できる。また、これら基布41,42,43,44は順次縫い合わせれば良く、製造工程が煩雑になることを防止できる。
なお、エアバッグ14の形状は、上記のものに限られず、乗員Aの頭部を保護するいわゆるカーテンエアバッグを用いない場合には、より容量が大きく上側にも展開して頭部を保護する構成とすることもできる。
また、上記の実施の形態では、2個の気室54,55を備えたが、この構成に限られず、3個以上の気室を備える構成とすることもできる。
また、インフレータ12及び固定部材16などの形状や構成は上記のものに限られず、種々の構成のものを用いることができる。例えば、インフレータ12は、燃焼によりガスを供給するいわゆるパイロ式の構成を採ることもできる。また、固定部材16についても、インフレータ12から供給されるガスを冷却する冷却手段を備えることもできる。また、案内部35は、インフレータ12の軸方向に対して一方向に向かって拡開する略円錐台状に形成し、所定の分配率で他方向に対してよりも一方向に対してガスを多く分配することもできる。
また、エアバッグ14は、第1及び第2の基布41,42、あるいは第4の基布44に、エアバッグ14の展開後にガスを排気する排気口を設けることができる。また、エアバッグ14の開口部45の部分を完全には閉塞しないことにより、この開口部45を排気口とすることもできる。
さらに、エアバッグ14が配置される位置などによっては、第4の基布44を設けず、第1の基布41と第2の基布42の縁部同士を縫い合わせてエアバッグ14の外郭を構成することもできる。
本発明は、例えば、自動車の座席の側部に収納され、乗員とドアとの間に展開して、乗員の胸部と胴部とを保護するいわゆるサイドエアバッグとして用いられる。
本発明のエアバッグを備えたエアバッグ装置の一実施の形態を示す一部の斜視図である。 同上エアバッグ装置の設置状態を示す説明図である。 同上エアバッグ装置のエアバッグが展開した状態を示す斜視図である。 同上エアバッグ装置の一部の断面図である。 同上エアバッグ装置の組み立て工程を示す説明図である。 本発明のエアバッグを備えたエアバッグ装置の他の実施の形態を示す一部の分解斜視図である。 本発明のエアバッグのさらに他の実施の形態を示す一部の斜視図である。
符号の説明
14 エアバッグ
17 ガス供給手段
41 第1のパネル部としての第1の基布
42 第2のパネル部としての第2の基布
43 第3のパネル部としての第3の基布
44 第4のパネル部としての第4の基布
47 隔壁部
48 隔壁余部
51 第1連結部
52 第2連結部
54,55 気室
57 挿通部
58 ガス供給手段配置部
81 添壁部
82 添壁余部
84 切り欠き
A 乗員

Claims (4)

  1. ガス供給手段から供給されるガスにより乗員に沿って扁平に展開するエアバッグであって、
    乗員に対向する第1のパネル部と、
    この第1のパネル部の反乗員側に位置し前記第1のパネル部に対向して配置され、前記第1のパネル部とともにエアバッグの外殻を構成する第2のパネル部と、
    これら第1のパネル部と第2のパネル部との間を区画して複数の気室を構成する第3のパネル部と、
    この第3のパネル部を長手方向に沿って前記第1のパネル部に連結する第1連結部と、
    前記第3のパネル部を長手方向に沿って前記第2のパネル部に連結する第2連結部と、
    これら第1連結部及び第2連結部の少なくとも一方と交差し、前記第3のパネル部と前記第1のパネル部及び前記第2のパネル部の少なくとも一方との間を通って前記複数の気室間を連通させ前記ガス供給手段を挿入可能な挿通部と
    を具備したことを特徴とするエアバッグ。
  2. 第1連結部及び第2連結部は、第3のパネル部を第1のパネル部及び第2のパネル部に縫合する縫合部を備え、挿通部は、いずれかの連結部の長手方向の中間位置で縫合部間に位置して設けられた
    ことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ。
  3. 第3のパネル部は、挿通部に対向して、隔壁部を切り欠いたガス供給手段配置部を設けた
    ことを特徴とする請求項1または2記載のエアバッグ。
  4. 一端部を起点に乗員に沿って扁平に展開するエアバッグであって、
    第1のパネル部と第2のパネル部との周縁部を互いに連結し、これら第1のパネル部及び第2のパネル部とともにエアバッグの外殻を構成する第4のパネル部とを備え、
    この第4のパネル部は、前記起点近傍に設けられた開口部を除き、前記第1のパネル部及び前記第2のパネル部の全周縁部にわたり連結され、
    第3のパネル部は、第1のパネル部と第2のパネル部との間を区画する隔壁部と、この隔壁部の両側の縁部に沿って設けられそれぞれ前記第1のパネル部及び前記第2のパネル部に連結される隔壁余部と、前記隔壁部の端末に連続し前記第4のパネル部に沿って配置される添壁部と、この添壁部の両側の縁部に沿って設けられそれぞれ前記第1のパネル部及び前記第2のパネル部に連結される添壁余部とを備え、これら隔壁余部と添壁余部とは切り欠きを介して互いに不連続である
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載のエアバッグ。
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