しかしながら、上記に示されるような従来の技術にあっては、あらかじめセットしたインデックス紙を給紙搬送しているときにジャム(紙詰まり)が発生した場合、ユーザによるジャム紙の除去が行われた後、さらに手動で不要分のインデックス紙を抜き取ったり、あるいは不足分を追加するといったインデックス紙の調整を行う必要があった。このため、インデックス紙が紙詰まりした場合、ユーザの使い勝手が低下していた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、インデックス紙のジャム解除後にインデックス紙の自動調整を行うことにより、インデックス紙のジャム発生時におけるユーザの使い勝手を向上させることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、タブ付きインデックス紙を、あらかじめ定めた印刷物のまとまり毎に給排紙するインデックス紙給排紙するインデックス紙給排紙手段を有する画像形成装置であって、前記インデックス紙給排紙手段の搬送経路において前記インデックス紙の紙詰まりが発生し当該インデックス紙が除去された後、適切なタブ位置に補正するために不要となるインデックス紙を排出し、当該印刷を再開する印刷再開手段を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、インデックス紙が機内にある状態でジャムが発生した場合、ジャム解除後、適切なタブ位置に補正するために不要となるインデックス紙を自動排出し、その後に自動で印刷の再開をすることにより、ユーザによるインデックス紙の調整作業が不要になる。
また、請求項2にかかる発明は、前記印刷再開手段は、紙詰まりが発生し当該インデックス紙が除去された後、残りの不要なインデックス紙を排紙することを特徴とする。
この発明によれば、請求項1において、不要なインデックス紙の自動排出中にジャムが発生した場合、ジャム解除後、残りの不要なインデックス紙の排出を継続することにより、残りの不要なインデックス紙の抜き取りをユーザに手動で実施してもらわなくて済む。
また、請求項3にかかる発明は、前記インデックス紙を収容し給紙される給紙トレイを複数有し、前記印刷再開手段は、複数の給紙トレイより給紙されたインデックス紙が搬送経路で紙詰まりし当該インデックス紙が除去された後、該当するすべての給紙トレイのインデックス紙に対し、適切なタブ位置に補正するために不要となるインデックス紙を排出し、当該印刷を再開することを特徴とする。
この発明によれば、請求項1において、インデックス紙の給紙用に設定されたトレイが複数あり、複数トレイより給紙されたインデックス紙が機内にある状態でジャムが発生した場合においても、ユーザによるインデックス紙の調整が不要になる。
また、請求項4にかかる発明は、前記インデックス紙を収容し給紙される給紙トレイを複数有し、前記印刷再開手段は、複数の給紙トレイより給紙されたインデックス紙が搬送経路で紙詰まりし当該インデックス紙が除去された後、残りの不要なインデックス紙を排紙することを特徴とする。
この発明によれば、請求項1において、インデックス紙の給紙用に設定されたトレイが複数あり、不要なインデックス紙の自動排出中にジャムが発生した場合においても、残りの不要なインデックス紙の抜き取りをユーザに手動で実施してもらわなくて済む。
また、請求項5にかかる発明は、複数の画像形成装置を連結して印刷する機能を有し、
前記印刷再開手段は、他方または両機でインデックス紙の紙詰まりが発生し当該インデックス紙が除去された後、適切なタブ位置に補正するために不要となるインデックス紙を排出し、当該印刷を再開することを特徴とする。
この発明によれば、請求項1において、画像形成装置の連結使用において、他方あるいは両機でインデックス紙が機内にある状態でジャムが発生した場合においても、ユーザによるインデックス紙の調整が不要になる。
また、請求項6にかかる発明は、複数の画像形成装置を連結して印刷する機能を有し、前記印刷再開手段は、他方または両機でインデックス紙の紙詰まりが発生し当該インデックス紙が除去された後、残りの不要なインデックス紙を排紙することを特徴とする。
この発明によれば、請求項1において、画像形成装置の連結使用において、他方あるいは両機で不要なインデックス紙の自動排出中にジャムが発生した場合においても、残りの不要なインデックス紙の抜き取りをユーザに手動で実施してもらわなくて済む。
本発明(請求項1)にかかる画像形成装置は、インデックス紙が機内にある状態でジャムが発生した場合、ジャム解除後、適切なタブ位置に補正するために不要となるインデックス紙を自動排出し、その後に自動で印刷の再開をすることにより、ユーザによるインデックス紙の調整作業が不要になるため、ユーザに対して煩わしい作業がなくなり、インデックス紙のジャム解除後における使い勝手が向上するという効果を奏する。
また、本発明(請求項2)にかかる画像形成装置は、請求項1において、不要なインデックス紙の自動排出中にジャムが発生した場合、ジャム解除後、残りの不要なインデックス紙の排出を継続することにより、残りの不要なインデックス紙の抜き取りをユーザに手動で実施してもらわなくて済むため、ユーザに対して煩わしい作業がなくなり、インデックス紙のジャム解除後における使い勝手が向上するという効果を奏する。
また、本発明(請求項3)にかかる画像形成装置は、請求項1において、インデックス紙の給紙用に設定されたトレイが複数あり、複数トレイより給紙されたインデックス紙が機内にある状態でジャムが発生した場合においても、ユーザによるインデックス紙の調整が不要になるため、ユーザに対して煩わしい作業がなくなり、インデックス紙のジャム解除後における使い勝手が向上するという効果を奏する。
また、本発明(請求項4)にかかる画像形成装置は、請求項1において、インデックス紙の給紙用に設定されたトレイが複数あり、不要なインデックス紙の自動排出中にジャムが発生した場合においても、残りの不要なインデックス紙の抜き取りをユーザに手動で実施してもらわなくて済むため、ユーザに対して煩わしい作業がなくなり、インデックス紙のジャム解除後における使い勝手が向上するという効果を奏する。
また、本発明(請求項5)にかかる画像形成装置は、請求項1において、画像形成装置の連結使用において、他方あるいは両機でインデックス紙が機内にある状態でジャムが発生した場合においても、ユーザによるインデックス紙の調整が不要になるため、ユーザに対して煩わしい作業がなくなり、インデックス紙のジャム解除後における使い勝手が向上するという効果を奏する。
また、本発明(請求項6)にかかる画像形成装置は、請求項1において、画像形成装置の連結使用において、他方あるいは両機で不要なインデックス紙の自動排出中にジャムが発生した場合においても、残りの不要なインデックス紙の抜き取りをユーザに手動で実施してもらわなくて済むため、ユーザに対して煩わしい作業がなくなり、インデックス紙のジャム解除後における使い勝手が向上するという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
本発明は、インデックス紙が機内にある状態でジャムが発生した場合、ジャム解除後、適切なタブ位置に補正するために不要となるインデックス紙を自動排出し、その後に自動で印刷の再開をすることによって、ユーザに煩わしい操作をさせず使い勝手を向上させるものである。また、不要なインデックス紙の自動排出中にジャムが発生した場合、ジャム解除後、残りの不要なインデックス紙の排出を継続することによって、残りの不要なインデックス紙の抜き取りをユーザに手動で実施してもらわなくて済む画像形成装置を提供するものである。以下、具体的に説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の構成を示す説明図である。この図において、自動原稿送り装置(以下、ADFと記述する)1にある、原稿台2に原稿の画像面を上にして置かれた原稿束は、操作部30上のプリントキー34が押下されると、一番下の原稿から給送ローラ3、給送ベルト4によってコンタクトガラス6上の所定の位置に給送される。一枚の原稿を給送完了により原稿枚数をカウントアップするカウント機能を有している。給送された原稿は読み取りユニット50によってコンタクトガラス6上の原稿の画像データを読み取り後、読み取りが終了した原稿は、給送ベルト4および排送ローラ5によって排出される。さらに、原稿セット検知7にて原稿台2に次の原稿が有ることを検知した場合、前原稿と同様にコンタクトガラス6上に給送される。給送ローラ3、給送ベルト4、排送ローラ5は搬送モータ26によって駆動される。第1トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ10に積載された記録紙は、それぞれ第1給紙装置11、第2給紙装置12、第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体ドラム15に当接する位置まで搬送される。読み取りユニット50にて読み込まれた画像データは、書き込みユニット57からのレーザによって感光体ドラム15に書き込まれ、現像ユニット27を通過することによってトナー像が形成される。そして、記録紙は感光体ドラム15の回転と等速で搬送ベルト16によって搬送されながら、感光体ドラム15上のトナー像が転写される。その後、定着ユニット17にて画像を定着させ、排紙ユニット18によって後処理装置のフィニシャ100に排出される。
後処理装置のフィニシャ100は、本体の排紙ローラ19によって搬送された記録紙を、通常排紙ローラ102方向と、ステープル処理部方向へ導く事ができる。切り替え板101を上に切り替えることにより、搬送ローラ103を経由して通常排紙トレイ104側に排紙することができる。また、切り替え板101を下方向に切り替えることで、搬送ローラ105、107を経由して、ステープル台108に搬送することができる。ステープル台108に積載された記録紙は、一枚排紙されるごとに紙揃え用のジョガー109によって、紙端面が揃えられ、一部のコピー完了と共にステープラ106によって綴じられる。ステープラ106で綴じられた記録紙群は自重によって、ステープル完了排紙トレイ110に収納される。一方、通常の排紙トレイ104は前後に移動可能な排紙トレイである。前後に移動可能な排紙トレイ部104は、原稿毎、あるいは画像メモリによってソーティングされたコピー部毎に、前後に移動し、簡易的に排出されてくるコピー紙を仕分けるものである。
記録紙の両面に画像を作像する場合は、各給紙トレイ8〜10から給紙され作像された記録紙を排紙トレイ104側に導かないで、経路切り替えのための分岐爪112を上側にセットすることで、一旦両面給紙ユニット111にストックする。その後、両面給紙ユニット111にストックされた記録紙は再び感光体ドラム15に作像されたトナー画像を転写するために、両面給紙ユニット111から再給紙され、経路切り替えのための分岐爪112を下側にセットし、排紙トレイ104に導く。このように記録紙の両面に画像を作成する場合に両面給紙ユニット111は使用される。また、画像の載った記録紙の裏面に印字を行う際にも両面給紙ユニット111を用いて記録紙の裏表を変える。感光体ドラム15、搬送ベルト16、定着ユニット17、排紙ユニット18、現像ユニット27はメインモータ25によって駆動され、各給紙装置11〜13はメインモータ25の駆動を各々給紙クラッチ22〜24によって伝達駆動される。縦搬送ユニット14はメインモータ25の駆動を中間クラッチ21によって伝達駆動される。
図2は、本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の構成および連結システム例を示すブロック図である。この図に示すように、ネットワーク210を介して複数の画像形成装置(本例では3台であるが、この限りではない)200(図1参照)が連結インターフェイス(I/F)48によって連結動作可能に接続されている。プリンタエンジン205は感光体ドラム15を中心とした作像部分であり、給紙部201は、図1おける第1給紙装置11、第2給紙装置12、第3給紙装置13で示すものである。
ネットワーク210は、公衆回線や専用回線を経由して外部と接続するWAN(Wide Area Network:広域通信網)と、同一敷地内でネットークを構築するLAN(Local Area Network:構内通信網)に分類される方式、あるいは、そのいずれの方式であってもよい。また、インターネット機能を備える場合、TCP/IP(Transmission Contorol Protocol/Internet Protocol)であってもよい。さらには、無線LANによる接続であってももちろんよい。
図3は、図1および図2における操作部30を示す説明図である。操作部30には、液晶タッチパネル31、テンキー32、クリア/ストップキー33、プリントキー34、予熱キー35、リセットキー36、初期設定キー37があり、液晶タッチパネル31には、各種機能キーおよび画像形成装置の状態を示すメッセージなどが表示される。
オペレータが液晶タッチパネル31に表示されたキーにタッチすることで、選択された機能を示すキーが黒く反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合(たとえばページ印字の種類等)はキーにタッチすることで詳細機能の設定画面が表示される。このように、液晶タッチパネルは、ドット表示器を使用しているため、そのときの最適な表示をグラフィカルに行うことが可能である。
初期設定キー37を押すことで、機械の初期状態を任意にカスタマイズすることが可能である。機械が収納している用紙サイズを設定したり、コピー機能のリセットキーを押したときに設定される状態を任意に設定することが可能である。また、一定時間操作がないときに優先して選択されるアプリケーション等も選択すること、国際エネルギースター計画にしたがった低電力への移行時間の設定や、オートオフ/スリープモードへの移行する時間を設定することが可能である。予熱キー35を押すと、機械は待機状態から、電力低減状態に移行し、定着温度を低下させたり、操作部の表示を消灯する。予熱状態は、国際エネルギースター計画でいう、低電力状態を意味している。また、予熱状態、オフ状態/スリープ状態を解除し、待機状態に移行させるには、この予熱キーを再度押下する。
コピーキー38の押下により、コピー機能の使用が可能である。コピーサーバーキー39は、既存の蓄積画像データの編集(コピーモード設定、印刷、削除)を行なうときに使用する。コピーサーバーの詳細は、後述する。また、スキャナアプリキー41は原稿を機器内部の記憶装置に蓄積するとき、スキャナより読み取った入力画像や蓄積されている画像データなどを外部に送信するときなどに使用する。詳細は後述する。
図4は、図3における操作部30の液晶タッチパネル31の表示一例を示す説明図である。オペレータが液晶タッチパネル31に表示されたキーにタッチすることで、選択された機能を示すキーが黒く反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合(たとえば変倍であれは変倍値等)は、キーにタッチする事で、詳細機能の設定画面が表示される。このように、液晶タッチパネルは、ドット表示器を使用しているため、そのときの最適な表示をグラフィカルに行なうことが可能である。
図4において左上は、「コピーできます」、「お待ちください」などのメッセージを表示するメッセージエリア、その右は、セットした枚数を表示するコピー枚数表示部、記録紙を自動的に選択する自動用紙選択キー、コピーを一部ずつページ順にそろえる処理を指定するソートキー、コピーをページ毎に仕分けする処理を指定するスタックキー、ソート処理されたものを一部ずつ綴じる処理を指定するステープルキー、倍率を等倍にセットする等倍キー、拡大/縮小倍率をセットする変倍キー、両面モードを設定する両面キー、とじ代モード等を設定する編集キー、表紙/合紙モードを設定する表紙/合紙キー、デジタル複写機のネットワークを介して多量のプリント動作を複数に分けてプリントアウトする連結モードキーである。また、給紙トレイ数に対応した給紙トレイ状態を示し、手動で給紙段を設定するためのキーが給紙段分表示されている。
図5は、メインコントローラを中心に、制御装置を図示したものである。メインコントローラ20は画像形成装置全体を制御する。メインコントローラ20には、オペレータに対する表示、オペレータからの機能設定入力制御を行う操作部30、スキャナの制御、原稿画像を画像メモリに書き込む制御、画像メモリからの作像を行う制御等を行う画像処理ユニット(IPU)49、原稿自動送り装置(ADF)1、などの分散制御装置が接続されている。各分散制御装置とメインコントローラ20は必要に応じて機械の状態、動作司令のやりとりを行っている。また、紙搬送等に必要なメインモータ25、各種クラッチ21〜24も接続されている。
図1に戻り、画像形成装置の原稿読み取りから、画像の書き込みまでを説明する。読み取りユニット50は、原稿を載置するコンタクトガラス6と光学走査系で構成されており、光学走査系には、露光ランプ51、第1ミラー52、レンズ53、CCDイメージセンサ54等々で構成されている。露光ランプ51及び第1ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー55および第3ミラー56は図示しない第1キャリッジ上に固定されている。原稿像を読み取るときには、光路長が変わらないように、第1キャリッジ第2キャリッジとが2対1の相対速度で機械的に操作される。この光学走査系は、図示しないスキャナ駆動モータにて駆動される。原稿画像は、CCDイメージセンサ54によって読み取られ、電気信号に変換されて処理される。書き込みユニット57はレーザ出力ユニット58、結像レンズ59、ミラー60で構成され、レーザ出力ユニット58の内部には、レーザ光源であるレーザダイオード及びモータによって高速で定速回転する多角形ミラー(ポリゴンミラー)が備わっている。書き込みユニット57から出力されるレーザ光が、画像作像系の感光体ドラム15に照射される。図示しないが感光体ドラム15の一端近傍のレーザビームを照射される位置に、主走査同期信号を発生するビームセンサが配置されている。
図6は、画像処理ユニット(IPU)49の内部構成を示すブロック図である。露光ランプ51から照射された光の反射を、CCDイメージセンサ54にて光電変換し、A/Dコンバータ61にてデジタル信号に変換する。デジタル信号に変換された画像信号は、シェーディング補正62がなされた後、画像処理部63にてMTF補正、γ補正等がなされる。その後、印字合成部71を介して入力した画像データを変倍回路76へ、あるいは、画像メモリコントローラ65へ切り替えて供給するものであり、変倍回路77を経由した画像信号は変倍率に合せて拡大縮小され、書き込みユニット57に送られる。
一方、画像メモリコントローラ65とセレクタ64間は、双方向に画像信号を入出力可能な構成となっている。図5には特に明示していないが、IPU49には読み取りユニット50から入力される画像データ以外にもI/Oポート67を介して外部から供給される画像データ、例えばパーソナルコンピュータ等のデータ処理装置から入力したデータも処理できるよう、複数のデータの入出力の選択を行なう機能を有しているものとする。
また、画像メモリコントローラ65などへの設定や、読み取り部50および書き込み部57の制御を行うCPU68、およびそのプログラムやデータを格納するROM69、RAM70、NV−RAM74を備えている。さらにCPU68は、メモリコントローラ65を介して、画像メモリ66のデータの書き込み、読み出しが行える。原稿画像で画像メモリコントローラ65へ送られた画像は、画像メモリコントローラ内にある画像圧縮装置によって画像データを圧縮した後、画像メモリ66に送られる。ここで画像圧縮する理由は、最大画像サイズ分の256階調のデータをそのまま画像メモリ66に書き込むことも可能であるが、1枚の原稿画像で画像メモリを大変多く使用する。画像圧縮を行うことで、限られた画像メモリを有効に利用できる。また、一度に多くの原稿画像データを記憶することができるため、ソート機能として、貯えられた原稿画像イメージデータをページ順に出力することができる。この場合、画像を出力する際に画像メモリ66のデータをメモリコントローラ65内の伸長装置で順次伸長しながら出力を行う。このような機能は一般に「電子ソート」と呼ばれている。
また、画像メモリの機能を利用して、複数枚の原稿画像を、画像メモリの記録紙一枚分のエリアを分割したエリアに順次読み込む事も可能となる。たとえば4枚の原稿画像を、画像メモリの記録紙一枚分の4等分されたエリアに順次書き込むことで、4枚の原稿が一枚の記録紙イメージに合成され集約されたコピー出力を得ることが可能となる。このような機能は一般に「集約コピー」と呼ばれている。
画像メモリ66の画像はCPU68からアクセス可能な構成となっている。このため画像メモリの内容を加工することが可能であり、たとえば画像の間引き処理、画像の切り出し処理等が行える。加工には、メモリコントローラ65のレジスタにデータを書き込むことで画像メモリの処理を行うことができる。加工された画像は再度画像メモリーに保持される。画像メモリー66は、処理を行う画像データの大きさにより複数のエリアに分割して画像データの入出力を同時に実行可能な構成をとっている。各分割したエリアに画像データの入力、出力をそれぞれ並列に実行可能にするためにメモリコントローラとのインターフェイスにリード用とライト用の二組のアドレス・データ線で接続されている。これによりエリア1に画像を入力(ライト)する間にエリア2より画像を出力(リード)するという動作が可能になる。
画像メモリー66は、多くの画像データを収納するためハードディスクを別に設けることもある。ハードディスクを用いる事により、外部電源が不用で永久的に画像を保持できる特徴もある。複数の定型の原稿(フォーマット原稿)をスキャナで読み込み保持するためには、このハードディスクが用いられるのが一般的である。
書き込み、読み出しには本体の作像やスキャナからの画像書き込みに対し処理速度の差を吸収するために、画像メモリに一旦記憶され処理される。また、画像記憶装置からのデータを書き込みユニット57に送る際は、画像メモリー66に一旦記憶し、書き込みユニット57に送ることになる。このように画像を記憶する装置の画像メモリ66、HD75、スキャナ画像、書き込みユニットに送る画像の入出力は全てメモリコントローラ65によって画像パスを決められる。
このようにCPU68が画像データの入力、出力を決めることでCPUに接続されたメモリコントローラ65が画像の流れを切り替えることが可能となる。ここで、図7を用いて、セレクタ64における1ページ分の画像信号について説明する。/FGATEは、1ページの画像データの副走査方向の有効期間を表している。/LSYNCは、1ライン毎の主走査同期信号であり、この信号が立ち上がった後の所定クロックで、画像信号が有効となる。主走査方向の画像信号が有効であることを示す信号が、/LGATEである。これらの信号は、画素クロックVCLKに同期しており、VCLKの1周期に対し1画素8ビット(256階調)のデータが送られてくる。本例では、記録紙への書込密度400dpi、最大画素数は、主走査4800画素、副走査6800画素である。また、この実施の形態では、画像データは255に近いほど白画像になるとする。なお、印字機能は第4図に示すように、画像メモリ66の後段で行ない(印字合成部71)記録紙毎に印字を付加する。
つぎに、印刷物の特定箇所にインデックス紙の挿入が可能なモードについて説明する。図2および図3において、表紙/合紙キー301は、表紙や合紙挿入などのモードの設定を行うためのモードであり、このキーを押下すると図8に示すような画面が表示される。ここで、表紙モードとは、原稿の1ページ目に表紙用の用紙を挿入するおもて表紙と、1ページ目の原稿と最終ページの原稿に表紙用の用紙を挿入する両表紙の2種類あり、表紙用の用紙は図10に示されるような表紙トレイの設定と、図9に示されるようなトレイの用紙種類設定によって順番性のあるインデックス紙を指定することが可能である。また、インデックス紙自体にコピーを行うように設定することも可能である。ここで、トレイの用紙種類設定でインデックス紙を指定した場合には、インデックス紙のサイクル数をユーザに入力してもらう。
章区切りモードは、ユーザに各章の先頭ページを入力させることで、章の変わり目に用紙を挿入するモードである。また、合紙モードは、原稿のページが変わるごとに、コピーに合紙用紙を挿入するモードである。また、図4において、コピー仕切りキー302は、コピーの区切りに仕切り紙を挿入するモードである。図示していないが、その他指定した範囲のページを指定した用紙に印刷する指定用紙モードや、指定用紙を挿入する指定挿入モードのようにユーザが紙を指定して挿入するモードにはいくつか種類がある。これらのモードは、それぞれ表紙モードと同様に、図10、図11などのように示されるようなそれぞれのモードで使用する用紙のトレイの設定と、図9に示されるようなトレイの用紙種類設定によって順番性のあるインデックス紙を指定することが可能である。また、インデックス紙自体にコピーを行うように設定することも可能である。ここで、トレイの用紙種類設定でインデックス紙を指定した場合には、インデックス紙のサイクル数をユーザに入力してもらう。これらの設定方法は、たとえば操作部30上に専用のキーが設けられてもよいし、初期設定で指定されるようにしてもよい。
ソートコピー(部数2以上)とおもて表紙、うら表紙、章区切りのいずれかのモードを組み合わせ、表紙や章区切り紙等としてインデックス紙を使用する場合、部の区切り目で端数になる不要なインデックス紙を自動排出して、部単位のインデックス紙のタブ山位置が同じになるようにする。例として、5サイクル単位でセットされたインデックス紙300−1〜5(八チングで図示:本例では5枚1セット)をセットした場合で、1部あたり3枚のインデックス紙300−1〜5を使用した章区切りコピーの出力結果を図12に示す。
仕切り紙挿入(n部ごと/ジョブごと)や合紙モードで、仕切り紙や合紙としてインデックス紙300−1〜5を使用する場合、ジョブの終了時点で、1サイクルに対する端数のインデックス紙を自動排出する。ジョブ終了でインデックス紙300−1〜5のタブ山を先頭にする。例として、ソートコピー+仕切り紙挿入(1部ごと)を原稿2枚で4部コピー出力した場合の出力結果を図13に示す。
インデックス紙へのコピーを行う場合、ソートコピー時は部毎に端数となるインデックス紙を自動排出し、非ソートコピー時はジョブが終了した時点で、1サイクルに対する端数のインデックス紙を自動排出する。前述のソートコピー時において、原稿2枚を2部コピーした場合の出力結果を図14に示す。また、通常コピーにおいて、原稿6枚を置数1でコピーした場合の出力結果を図15に示す。以上、それぞれのモードにおける不要インデックス紙の自動排紙タイミング例を図16に示す。
図17は、印刷時におけるジャムリカバリ処理の一例を示すフローチャートである。この制御処理はメインコントローラ20によって実行される。インデックス紙を使用する印刷を開始し(ステップS11)、印刷中にジャム(紙詰まり)が発生したか否かを判断する(ステップS12)。ここで印刷中にジャムが発生と判断した場合、さらに機内にインデックス紙が有るか否かを判断する(ステップS15)。機内にインデックス紙がない場合はジャム解消して後(ステップS16)、印刷を自動再開する(ステップS17)。ステップS15において機内にインデックス紙が有る場合はジャム解消した後(ステップS18)、タブ位置を補正するために不要となるインデックス紙を自動排出し(ステップS19)、その後印刷を自動再開する(ステップS17)。タブ位置を自動で補正するために、インデックス紙の給紙枚数と排紙枚数をカウントし、ジャム発生時にはその差、つまり不要となるインデックス紙の枚数をもとめ排出する。印刷が完了(ジョブ終了、部の切れ目など)したとき(ステップS13)、端数になる不要なインデックス紙が有るか否かを判断する(ステップS14)。不要なインデックス紙が有る場合、不要となるインデックス紙を自動排出する(ステップS20)。
自動補正(ステップS19)におけるカウントはトレイ別に行うものとすれば、インデックス紙の給紙用トレイを複数設定した場合においても、補正は正しく行われる。また、画像形成装置を連結で使用した場合においても同様である。
図18は、図17における不要なインデックス紙の自動排出時(ステップS19、S20)におけるジャムリカバリ処理の一例を示すフローチャートである。不要なインデックス紙の自動排出を開始し(ステップS21)、自動排出が終了する(ステップS23)までにジャムが発生したか否かを判断する(ステップS22)。ここでジャムが発生した場合、ジャムを解除し(ステップS24)、残りの不要なインデックス紙の自動排出を再開する(ステップS25)。
インデックス紙の給紙用トレイを複数設定した場合、画像形成装置を連結使用した場合においても同様に、ジャム解消後(ステップS24)の自動再開を行う(ステップS25)。この連結動作は、図2に示すようにLAN210を介して何れかの画像形成装置200を親機として操作部30の連結コピーキー(図4参照)を押下し連結コピーとして他の接続された画像形成装置200で同時に印刷を行うものである。すなわち、連結コピーキーを押下した機械が親機になり、親機の画像データを子機で印刷するものである。
したがって、以上説明した実施の形態によれば、インデックス紙が機内にある状態でジャムが発生した場合、ジャム解除後、適切なタブ位置に補正するために不要となるインデックス紙を自動排出し、その後に自動で印刷の再開をすることによって、ユーザに煩わしい操作をさせず使い勝手がよくなる。
また、不要なインデックス紙の自動排出中にジャムが発生した場合、ジャム解除後、残りの不要なインデックス紙の排出を継続することによって、残りの不要なインデックス紙の抜き取りをユーザに手動で実施してもらわなくて済むため使い勝手が向上する。
また、インデックス紙の給紙用に設定されたトレイが複数あり、複数トレイより給紙されたインデックス紙が機内にある状態でジャムが発生した場合においても、ジャム解除後、適切なタブ位置に補正するために不要となるインデックス紙を自動排出し、その後に自動で印刷の再開をすることによって、ユーザに煩わしい操作をさせず使い勝手がよくなる。
また、インデックス紙の給紙用に設定されたトレイが複数あり、不要なインデックス紙の自動排出中にジャムが発生した場合においても、ジャム解除後、残りの不要なインデックス紙の排出を継続することによって、残りの不要なインデックス紙の抜き取りをユーザに手動で実施してもらわなくて済むため使い勝手が向上する。
また、画像形成装置の連結使用において、他方あるいは両機でインデックス紙が機内にある状態でジャムが発生した場合においても、ジャム解除後、適切なタブ位置に補正するために不要となるインデックス紙を自動排出し、その後に自動で印刷の再開をすることによって、ユーザに煩わしい操作をさせず使い勝手がよくなる。
また、画像形成装置の連結使用において、他方あるいは両機で不要なインデックス紙の自動排出中にジャムが発生した場合においても、ジャム解除後、残りの不要なインデックス紙の排出を継続することによって、残りの不要なインデックス紙の抜き取りをユーザに手動で実施してもらわなくて済むため使い勝手が向上する。