JP2007007758A - テーブル装置及び当該テーブル装置を備えた工作機械 - Google Patents

テーブル装置及び当該テーブル装置を備えた工作機械 Download PDF

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Abstract

【課題】 テーブルの下面と補助支持部との距離を連続的に調整できるテーブル装置及び当該テーブル装置を備えた工作機械を提供する。
【解決手段】 マシニングセンタのテーブル装置30は、回転テーブル33に生じる上下振動を抑制できる振動抑制機構を有する。この振動抑制機構では、ベース32側に固定されたカムフォロア63に、回転テーブル33の前端部近傍と後端部近傍の各下面に設けられたテーブル支持ブロック65を当接させ、回転テーブル33の上下振動を抑制する。さらに、テーブル支持ブロック65は、カムフォロア63側に向かって移動可能に支持され、ブロック位置調整ネジによりカムフォロア63側に付勢されることにより、テーブル支持ブロック65がカムフォロア63側に連続的に移動する。よって、カムフォロア63とテーブル支持ブロック65との距離を連続的に調整できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、テーブル装置及び当該テーブル装置を備えた工作機械に関し、詳細には、回転テーブルを備えたテーブル装置及び当該テーブル装置を備えた工作機械に関する。
従来より、工作機械の一例であるマシニングセンタにおいて、基台となるベース上に、ワークを保持できる回転テーブルを有するテーブル装置を備えたものが知られている。このテーブル装置は、ベースと、該ベースにスリーブを用いて回転可能に支持されたスピンドルと、該スピンドルの上部に同心状に固定され、スピンドルと一体的に回転する回転テーブルとを主体に構成されている。そして、この回転テーブルの上面の両端側には、回転軸が対称の中心となるようにワーク保持部が各々設けられている。
このような構成からなるテーブル装置では、一方のワーク保持部に保持されたワークに対して工具による加工を施しつつ、他方のワーク保持部に別のワークを保持させることができる。さらに、一方のワーク保持部に保持させたワークに対する加工が終了したならば、回転テーブルを180度回転させ、他方のワーク保持部に先程保持させた新たなワークの加工を開始させる。それと同時に、一方のワーク保持部に保持された加工の終了したワークを取り外し、さらに別の新たなワークを保持させる。このような使用方法により、複数のワークに対して連続的に加工を施すことができ、事実上、ワークの着脱時間を省略することができる。即ち、工作機械における加工工程にかかる作業時間を短縮することができる。
ところで、上述したように、このようなテーブル装置では、2つのワーク保持部のうちの一方に保持されたワークに対して切削加工を行っている間に、他方のワーク保持部に対してワークの着脱が行われる。このときに、ワークの着脱作業によって回転テーブルが上下に振動してしまい、加工中のワークの位置が変動することがあった。そこで、例えば、ロータリーテーブル(回転テーブル)の下方に、その先端がロータリーテーブルの下面に近接対向する支柱(補助支持部)を1つだけ設け、ロータリーテーブルが上下方向に所定量以上振動したときに、支柱がロータリーテーブルの下面の接触板に接触して、ロータリーテーブルの上下振動を抑制するようにしたロータリーインデックス(テーブル装置)が知られている(例えば、特許文献1参照)。さらに、このロータリーインデックスでは、接触板とロータリーテーブルとの間にシムを段階的に配置させて、接触板とロータリーテーブルの下面との距離を調整することにより、接触板と支柱との距離を段階的に調整することができる。
特許第3632746号
しかしながら、特許文献1に記載のロータリーインデックスによれば、接触板とロータリーテーブルの下面との距離の調整は、シムを接触板とロータリーテーブルとの間に配置することにより段階的に行われるが、シムの厚み以下の微少な距離の調整をすることができない。これにより、接触板と支柱(補助支持部)との距離を調整できないことがあり、場合によってはロータリーテーブルの回転に伴う上下振動を十分に抑制できないという問題点があった。さらに、シムの調整は、支柱がロータリーテーブルの下面の接触板に接触している状態ではできないため、接触板から支柱を離間させるために、ロータリーテーブルをわざわざ移動させなければならず手間であった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、テーブルの下面と補助支持部との距離を連続的に調整できるテーブル装置及び当該テーブル装置を備えた工作機械を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係るテーブル装置では、支持部によって水平に支持されたテーブルと、当該テーブルの下面に先端部が当接して、前記テーブルを補助的に支持するとともに、前記テーブルに生じる振動を抑制する補助支持部と、当該補助支持部の前記先端部と前記テーブルの下面との間隔を連続的に調整できる連続調整機構とを備えている。
また、請求項2に係るテーブル装置では、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記連続調整機構は、前記テーブルの下面に設けられた当接部材と、当該当接部材を連続的に移動させて、前記当接部材と前記補助支持部の先端部との間隔を調整する連続移動手段とから構成されている。
また、請求項3に係るテーブル装置では、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記補助支持部の先端部にはカムフォロアが設けられ、当該カムフォロアの上部に前記当接部材の下部が当接する。
また、請求項4に係るテーブル装置では、請求項3に記載の発明の構成に加え、前記連続移動手段は、前記当接部材を前記カムフォロアに向かってガイドするガイド手段と、当該ガイド手段に沿って、前記当接部材を前記カムフォロアに向かって移動させる移動手段とから構成されている。
また、請求項5に係るテーブル装置では、請求項4に記載の発明の構成に加え、前記連続移動手段は、前記ガイド手段に沿って前記当接部材を前記カムフォロアから離れる方向に引き戻すバネを備えている。
また、請求項6に係るテーブル装置では、請求項4又は5に記載の発明の構成に加え、前記ガイド手段は、前記テーブルの下面に沿って設けられ、前記当接部材の下部には、前記カムフォロアの上部に当接する当接面が設けられ、当該当接面は、前記カムフォロア側に向かって斜め上方に傾斜している。
また、請求項7に係るテーブル装置では、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記連続調整機構は、前記補助支持部の先端部に設けられた当接部材と、当該当接部材を連続的に移動させて、前記当接部材と前記テーブルの下面との間隔を調整する連続移動手段とから構成されている。
また、請求項8に係るテーブル装置では、請求項7に記載の発明の構成に加え、前記テーブルの下面にはカムフォロアが設けられ、当該カムフォロアの下部に前記当接部材の上部が当接する。
また、請求項9に係るテーブル装置では、請求項1乃至8の何れかに記載の発明の構成に加え、前記支持部を回転させる回転手段を備え、当該回転手段が前記支持部を回転させることによって前記テーブルが回転する。
また、請求項10に係るテーブル装置では、請求項9に記載の発明の構成に加え、前記当接部材及び前記連続移動手段は、前記テーブルの回転軸心を介して一対設けられている。
また、請求項11に係る工作機械では、請求項1乃至10の何れかに記載のテーブル装置を備えている。
請求項1に係るテーブル装置では、連続調整機構によって、テーブルの撓みや傾きに応じて補助支持部の先端部とテーブルの下面との間隔を連続的に調整できる。これにより、補助支持部の先端部がテーブルを下側から支持するので、テーブルに生じる振動を抑制することができる。
また、請求項2に係るテーブル装置では、請求項1に記載の発明の効果に加え、連続調整機構では、テーブルの下面に設けられた当接部材に、補助支持部の先端部が当接することによって、テーブルの上下方向の振動が抑制され、テーブル全体を水平に保持することができる。さらに、連続移動手段によって当接部材を、補助支持部の先端部に向かって連続的に移動させることができるので、当接部材と補助支持部の先端部との間隔の微調整をすることができる。
また、請求項3に係るテーブル装置では、請求項2に記載の発明の効果に加え、補助支持部の先端部にはカムフォロアが設けられ、そのカムフォロアの上部に当接部材の下部が当接して摺動する。これにより、当接部材の下部が補助支持部の先端部に直接当たって損傷するのを防止できる。
また、請求項4に係るテーブル装置では、請求項3に記載の発明の効果に加え、当接部材はガイド手段によってカムフォロア側にガイドされ、移動手段によって連続的に移動される。これにより、当接部材とカムフォロアとの間隔を連続的かつ正確に調整することができる。
また、請求項5に係るテーブル装置では、請求項4に記載の発明の効果に加え、連続移動手段には、ガイド手段に沿って当接部材をカムフォロアから離れる方向に引き戻すバネを備えている。これにより、当接部材はカムフォロアから離れる方向に常時付勢されているので、移動手段によって移動された距離だけ当接部材をカムフォロア側に移動させることができる。
また、請求項6に係るテーブル装置では、請求項4又は5に記載の発明の効果に加え、当接部材をテーブルの下面に沿ってカムフォロア側に移動させる。そして、当接部材の当接面がカムフォロア側に向かって斜め上方に傾斜しているので、当接部材をカムフォロア側に向かって移動させると、当接面とカムフォロアとの距離を徐々に縮めることができる。これにより、当接部材とカムフォロアとの距離を連続的かつ正確に調整することができる。
また、請求項7に係るテーブル装置では、請求項1に記載の発明の効果に加え、連続調整機構では、テーブルの下面に、補助支持部の先端部に設けられた当接部材が当接することによって、テーブルの上下方向に生じる振動を抑制することができる。さらに、連続移動手段によって当接部材を連続的に移動させることができるので、この当接部材とテーブルの下面との間隔を微調整することができる。
また、請求項8に係るテーブル装置では、請求項7に記載の発明の効果に加え、テーブルの下面に設けられたカムフォロアの下部に、当接部材の上部が当接して摺動するので、テーブルの下面に当接部材が直接当たって損傷するのを防止できる。
また、請求項9に係るテーブル装置では、請求項1乃至8の何れかに記載の発明の効果に加え、回転手段によって支持部が回転してテーブルが回転するので、テーブル上にワークが載置された場合でも、テーブルの下面の当接部材が、補助支持部のカムフォロアに当接するので、テーブルの両端が上下方向に振動するのを抑制できる。さらに、テーブルの下面の当接部材が、補助支持部のカムフォロアに当接したままの状態で、連続移動手段によって当接部材を移動させることにより、当接部材とカムフォロアとの間隔を調整することができる。これにより、当接部材とカムフォロアとの間隔を調整するために、テーブルをわざわざ回転させ、カムフォロアから当接部材を離間させる等の手間を省くことができる。
また、請求項10に係るテーブル装置では、請求項9に記載の発明の効果に加え、当接部材及び連続移動手段は、テーブルの回転軸心を介して一対設けられているので、テーブルが180度旋回した場合でも、先にカムフォロアに当接していた当接部材は、カムフォロアから離間するが、次いで他の当接部材がカムフォロアに当接する。これにより、テーブルが180度旋回しても、一対のうちの何れかの当接部材がカムフォロアに当接した状態となるので、テーブルの上下方向に生じる振動を常に抑制できる。さらに、各当接部材には、連続移動手段がそれぞれ設けられているため、各当接部材とカムフォロアとの間隔を別々に調整することができる。これにより、テーブルに生じる傾きや振動が左右均一でなくても、テーブル全体を水平に保つことができる。
また、請求項11に係る工作機械では、請求項1乃至10の何れか記載のテーブル装置を備えているので、回転手段によってテーブルが回転しても、テーブルの上下方向の振動を抑制できる。これにより、テーブル上に保持された被加工物の位置がずれるのを防止できる。
以下、本発明の一実施の形態であるマシニングセンタ1について、図面に基づいて説明する。図1は、マシニングセンタ1の全体斜視図であり、図2は、テーブル装置30の全体斜視図であり、図3は、テーブル装置30の右側面図であり、図4は、図3に示すテーブル装置30の縦断面図であり、図5は、テーブル装置30の正面図であり、図6は、テーブル装置30の平面図であり、図7は、テーブル装置30の底面図であり、図8は、図5に示すブロック部60周辺の部分拡大図であり、図9は、図7に示すブロック部60周辺の部分拡大図であり、図10は、テーブル支持ブロック65の斜視図である。
また、図1において、左斜め下側をマシニングセンタ1の前側とし、右斜め上側をマシニングセンタ1の後側とし、右斜め下側をマシニングセンタ1の右側とし、左斜め上側をマシニングセンタ1の左側とする。さらに、図2において、左斜め下側をテーブル装置30の前側とし、右斜め上側をテーブル装置30の後側とし、右斜め下側をテーブル装置30の右側とし、左斜め上側をテーブル装置30の左側とする。さらに、X軸方向とは、マシニングセンタ1の左右方向を示し、Y軸方向とは、マシニングセンタ1の前後方向を示し、Z軸方向とは、マシニングセンタ1の上下方向を示すものとする。
なお、本実施形態であるマシニングセンタ1は、図示外のワークと工具とを相対移動させて、ワーク(被処理物)に所望の機械加工(例えば、「中ぐり」、「フライス削り」、「穴空け」、「切削」等)を施すための工作機械である。さらに、このマシニングセンタ1は、図1に示すように、基台2上に、回転自在に支持された回転テーブル33を有するテーブル装置30を備え、該テーブル装置30は、回転テーブル33の両端部の上下振動を抑制できる振動抑制機構を有するものである。そして、この振動抑制機構を備えるテーブル装置30が本発明の特徴となっている。
はじめに、マシニングセンタ1の全体構造について概略的に説明する。図1に示すように、マシニングセンタ1は下部に金属製の基台2を備えている。この基台2は、鋳鉄などの金属材料を鋳型内に流し込むことにより略直方体状に形成され、その下部の四隅には、脚部2aが各々設けられている。そして、それら4本の脚部2aが工場等の床面に設置されることによって、マシニングセンタ1が配置されるようになっている。また、基台2の芯部は、軽量化および高強度化のため、いわゆる肉抜き成形(リブによる骨組構造)がなされている。さらに、この基台2の上部前寄りは、その幅方向中央部が高く、両側に向かってそれぞれ傾斜する山なり状に形成されている。これにより、基台2上部に落下する切粉やクーラント等は、基台2の幅方向両側に向かって流れるようになっている。
さらに、このような基台2の上部前寄りには移動装置5が設けられている。この移動装置5は、X軸レール5aと、Y軸レール(図示外)と、該X軸レール5a及びY軸レールに沿って移動する支持台5bとを備えている。そして、この移動装置5の支持台5b上には、回転テーブル33を備えた本発明の特徴であるテーブル装置30が固定されている。なお、このテーブル装置30については後述する。一方、基台2の上部後寄りには主台4が立設され、該主台4上のY軸レール(図示外)には基台2の前後方向に移動可能な横長のY軸テーブル6が載置されている。そして、そのY軸テーブル6は、Y軸モータ(図示外)の駆動により、Y軸方向に沿って往復移動可能に構成されている。さらに、そのY軸テーブル6上には、X軸方向に長いX軸レール(図示外)が設けられ、このX軸レールに沿って縦長のコラム7が基台2の左右方向に往復移動可能に配置されている。さらに、そのコラム7は、X軸モータ(図示外)の駆動にて、X軸方向に沿って往復移動可能に構成されている。また、コラム7の前面、左右両側面及び上面には、金属製のコラムカバー12が着脱可能に固定されている。これにより、コラム7とコラムカバー12は一体的に前後に移動するようになっている。
また、コラム7の前側には、先端部に工具(図示外)が装着され、上下方向に移動可能な主軸8が設けられている。さらに、コラム7の右側には、主軸8の先端部に装着された工具を他の工具と交換する工具交換装置9が設けられている。そして、その工具交換装置9は、側面視横長の略小判型に形成され、多数の工具を格納して保持する工具マガジン9aを備えている。さらに、その工具マガジン9aの前方下部には、上昇位置に移動した主軸8の先端に装着された工具を、工具マガジン9a内に格納された他の工具に交換する工具交換位置(図示外)が設けられている。こうして、主軸8の先端部に装着された工具が高速回転することにより、テーブル装置30の回転テーブル33上に保持されたワークに対し、「フライス削り」、「中ぐり」、「孔開け」等の加工を施すことができる。
さらに、コラムカバー12の左右両側と、Y軸テーブル6の左右両側移動端との間には、左右両伸縮式(テレスコピック式)の防塵カバー15a 15bが設けられている。これら防塵カバー15a,15bは、コラム7が左右両側に移動する際に、Y軸テーブル6の上面等が露出しないように覆うことにより、Y軸テーブル6上に切粉が付着するのを防止するものである。また、これら防塵カバー15a 15bは、Y軸テーブル6の上面(水平面)に対して後方に向かって徐々に高く傾斜する傾板部19aと、該傾板部19aの前端から鉛直下方に延びる垂直板部19bとから構成されている。これにより、防塵カバー15a,15b上に落下した切粉を傾板部19a,19bの形状に沿って落下させることができる。
また、基台2及びコラム7の背面側には、クーラント液等の液体供給部及び電源部、制御部等を内蔵する後部装置部10が配置されている。そして、この後部装置部10は、テーブル装置30の回転動作を制御する制御部としても機能している。さらに、その後部装置部10の前面とY軸テーブル6の後端との間には、Y軸テーブル6の全長(左右方向の長さ)にわたる程度に横長を有する背面カバー16が立設されている。この背面カバー16は、Y軸テーブル6に適宜間隔を空けて立設された複数本の支柱17の前面側に、金属板等の防護板18が張設されたものである。なお、この防護板18に代えて、例えば、引っ張り強度が大きく、且つ耐薬品性の高い芳香属ポリアミド繊維(アラミド繊維)からなる合成樹脂製のフレキシブルな布板を張設しても良い。
さらに、背面カバー16の前面の下端部には、その長手方向(左右方向)の全長にわたって、前方に向かって斜め下方に傾斜する傾斜カバー19が固定されている。この傾斜カバー19は、防塵カバー15a 15bにおける傾板部19aの後寄り部位の上面に重なるように配置され、また、傾斜カバー19の中途部は、コラムカバー12の後端と背面カバー16との間の隙間を覆うように配置されている。
また、基台2の上部には、上述したコラム7、主軸8、工具交換装置9及びテーブル装置30等を覆って保護するとともに、外部に切粉が飛散するのを防止するケース状のスプラッシュカバー11が設けられている。このスプラッシュカバー11は金属板にて形成され、スプラッシュカバー11の前面及び左右両面には、開口部13(図1で前側のみ示す)が形成されている。そして、これら各開口部13には、引き戸式扉や落とし込み扉が開閉可能に設けられ、それらを開放することによって、回転テーブル33上に固定されたワークの着脱作業や工具交換装置9の工具マガジン9aに格納された工具の取り換え作業、切粉の除去作業、その他メンテナンス作業等ができるようになっている。
次に、本発明の特徴であるテーブル装置30について、図2乃至図10に基づいて説明する。図2に示すように、本実施形態のテーブル装置30は、略直方体状の金属製のベース32と、該ベース32の上部に配置され、ワークを上面に保持するとともに0度位置と180度位置との間で往復旋回する平面視略長方形状の回転テーブル33とを主体に構成されている。そして、このテーブル装置30には、回転テーブル33を右回り(時計回り)と左回り(反時計回り)とで180度旋回させて位置決めして調節する位置決め調節機構と、回転テーブル33の上下振動を抑制するための振動抑制機構とが設けられている。なお、回転テーブル33の位置決め調節機構及び振動抑制機構については後に詳しく説明する。
まず、回転テーブル33は、図2,図6に示すように、前後方向にやや長い平面視略長方形状に形成されている。そして、その上面の略中央部には、回転軸心となる平面視円形状の凹部33aが設けられている。さらに、回転テーブル33の上面には、前後方向に延設され、ワークを直接的又は治具をして間接的に取り付けて固定するキー溝34と、左右方向に各々延設され、凹部33aを中央に介する一対のキー溝35,35とが形成されている。また、その回転テーブル33の四隅の角部はテーパ状に削られている。
一方、ベース32は、図2,図3に示すように、鋳鉄などの金属材料を鋳型内に流し込むことにより略直方体状に形成され、その下部の四隅には、脚部32aが各々設けられている。そして、これら4本の脚部32aが、図1に示す移動装置5の支持台5b上に固定される。さらに、ベース32は、基台2と同様に、ベース32の芯部は肉抜き成形(リブによる骨組構造)がなされており、軽量化および高強度化が図られている。
次に、ベース32の内部構造について説明する。図4に示すように、ベース32の略中央部には、スピンドル43がベアリング44を介して回転自在に立設されている。さらに、このスピンドル43の下部にはボス部43aが設けられ、該ボス部43aには大歯車50が嵌合している。そして、大歯車50は、ベース32の空洞部51内に回転可能に配置されるとともに、回転テーブル33の上面から挿入された取付ボルト36,36にて、スピンドル43と共に一体的に回転するように固着されている。さらに、ベース32の上面及び回転テーブル33の下面には、ベアリング44を押えるための外ベアリング押え45と内ベアリング押え46とが設けられ、外ベアリング押え45の上下面には、回転テーブル33の円周状下面溝及びベース32の円周状上面溝との間にシール部材47、48が各々介挿されている。なお、スピンドル43が、「支持部」に相当する。
また、図6,図7に示すように、ベース32の外側には正回転及び逆回転が可能な駆動モータ37が配置されている。そして、図6に示すように、この駆動モータ37には駆動軸38が連結され、該駆動軸38は空洞部51(図4参照)内を略水平に貫通して延設され、その先端部にはギヤ39が設けられている。さらに、図4に示すように、そのギヤ39には、大歯車50の下面に形成された歯部50aが噛合している。これにより、駆動モータ37が駆動すると、駆動軸38が回転してギヤ39が回転し、該ギヤ39に歯部50aが噛合して大歯車50が回転する。そして、その大歯車50と一体的に固着されたスピンドル43が回転して、回転テーブル33が回転するようになっている。なお、図4に示す駆動モータ37、駆動軸38、ギヤ39及び大歯車50が、「回転手段」に相当する。
次に、回転テーブル33の位置決め調節機構について説明する。図6に示すように、ベース32の外側面には、平面視略矩形状の第1ストッパー片90aと第2ストッパー片90bとが回転テーブル33の凹部33aを挟んで所定角度(例えば、90度)隔てて、同じ半径位置にボルト等にて固定されている。他方、回転テーブル33の下面側には、図6において、回転テーブル33を反時計回りに回動させたときに、第2ストッパー片90bに当接して所定の位置に回転テーブル33を位置決めさせる第1位置決め手段80aと、回転テーブル33を時計回りに回動させたときに、第1ストッパー片90aに当接して所定の位置に前記回転テーブル33を位置決めさせる第2位置決め手段80bとが各々固定されている。
さらに、図示しないが、このテーブル装置30には、回転テーブル33を所定の割り出し位置で固定(ロック)するためのロック機構が設けられており、該ロック機構によって、回転テーブル33は所定の割り出し位置で強固に固定されるようになっている。そして、このような構成からなる位置決め調節機構によって、回転テーブル33を右回りと左回りとで0度と180度との間で往復旋回させることにより、回転テーブル33上の一方のワークを加工しつつ、他側部で仕上がり品を外して未加工のワークを付け替える等の作業を行うことができる。
次に、回転テーブル33の振動抑制機構について説明する。なお、この振動抑制機構は、ベース32側の機構と、回転テーブル33側の機構とによって構成されているので、各場所毎に分けて説明する。
まず、ベース32側の機構について説明する。図2乃至図5に示すように、ベース32の前面の外側面の中央部には、ベース32の前方に向かって突出され、先端が切り落とされた角錐状に形成された支持アーム62が設けられている。さらに、その支持アーム62の先端部には、内部にニードル軸(図示外)を有するカムフォロア63が軸支され、該カムフォロア63の軸線は、ベース32の前後方向に対して平行になっている。これにより、カムフォロア63は、図5に示すように、ベース32を正面から見た時の時計回り又は半時計回りに回転するようになっている。そして、このようなカムフォロア63の外周面に、後述するテーブル支持ブロック65の当接面66が当接するようになっている。なお、図2乃至図5に示す支持アーム62及びカムフォロア63が、「補助支持部」に相当する。
次に、回転テーブル33側の機構について説明する。図3,図7に示すように、回転テーブル33の前端部近傍の下面と、後端部近傍の下面との2箇所には、カムフォロア63に当接することによって、回転テーブル33の前端部近傍の下面、又は後端部近傍の下面を押し上げて回転テーブル33の上下方向の振動を抑制するためのブロック部60が各々設けられている。このブロック部60は、図5,図8及び図9に示すように、回転テーブル33の前端部(又は後端部)の長手方向に対して平行方向に移動可能に支持されるとともに、カムフォロア63の上部外周面に当接して回転テーブル33の前端部(又は後端部)を略水平に支持する略くさび型のテーブル支持ブロック65と、該テーブル支持ブロック65の当接部69に当接して、テーブル支持ブロック65の位置を連続的に調整する杵状のブロック位置調整ネジ72と、該ブロック位置調整ネジ72をテーブル支持ブロック65に向かって移動可能に支持する調整ネジ支持部70とで構成されている。
次に、ブロック部60を構成する各部位について説明する。なお、図7に示すように、回転テーブル33の前端部近傍の下面に設けられたブロック部60の構造と、回転テーブル33の後端部近傍の下面に設けられたブロック部60の構造とは互いに同じであるため、ここでは、回転テーブル33の前端部近傍の下面に設けられたブロック部60の構造についてのみ説明する。
まず、テーブル支持ブロック65について説明する。図10に示すように、テーブル支持ブロック65は、略直方体状のブロック後端部65aと、該ブロック後端部65aの前方部に連続する後端から前端に向かうにしたがって底面が斜め上方に傾斜するとともに、全体がくさび型に形成されたブロック中間部65bと、該ブロック中間部65bの前方部に連続するとともに、該前方部の厚さのままで前方に向かって略水平に所定長延設された略直方体状のブロック先端部65cとから構成されている。そして、ブロック中間部65bの底部の傾斜面が、カムフォロア63の外周面に当接する当接面66となっている。さらに、ブロック後端部65aの背面には、ブロック位置調整ネジ72(図7参照)の先端部が当接するための当接部69が設けられている。なお、図10に示すテーブル支持ブロック65が、「当接部材」に相当する。
次に、テーブル支持ブロック65のガイド手段について説明する。図10に示すように、テーブル支持ブロック65のブロック後端部65aには、上面と底面とを貫通して、ブロックの幅方向に並列する平面視楕円状の一対のガイド穴68,68が設けられている。このガイド穴68,68は、ブロック後端部65aの長手方向に長径を有する楕円状に形成されている。一方、ブロック先端部65cにも、上面と底面とを貫通して、ブロックの幅方向に並列する平面視楕円状の一対のガイド穴68,68が設けられている。そして、このような構造からなるテーブル支持ブロック65の上面に、回転テーブル33の下面に対して摺動させるための金属製の摺動板77(図8参照)が固着されるようになっている。なお、図示しないが、摺動板77にもガイド穴68と同形状のガイド穴が各々設けられ、これらガイド穴とテーブル支持ブロック65の各ガイド穴68とは互いに上下に連通している。さらに、ブロック後端部65aの底面の後部寄りには、該底面から鉛直下方に凸設された支持ピン67が設けられている。なお、図8に示すように、この支持ピン67には、略円筒状のバネ75の一端部が掛けられ、他端部が後述する調整ネジ支持部70の支持ピン71に掛けられるようになっている。
そして、上記構造からなるテーブル支持ブロック65のブロック後端部65aと、ブロック先端部65cとに各々設けられた4つのガイド穴68には、図9に示すように、取付ボルト88がテーブル支持ブロック65の下側から各々挿入され、回転テーブル33の下面に穿設された4つの穴部(図示外)に各々固定されている。そして、この取付ボルト88を締め付けることによって、テーブル支持ブロック65が摺動板77を介して、回転テーブル33の下面に固定される。また、これとは逆に取付ボルト88全てを緩めることにより、テーブル支持ブロック65が回転テーブル33の下面から離間する。そして、テーブル支持ブロック65は、ガイド穴68に挿入された取付ボルト88の位置を基準として、ガイド穴68の長径の範囲内で移動可能となる。これにより、テーブル支持ブロック65は、自身のガイド穴68の内周面に沿ってガイドされることとなる。また、テーブル支持ブロック65のガイド手段はこれに限らず、回転テーブル33の下面に、テーブル支持ブロック65を保持するとともに一方向にガイドするガイドレール等を設けてもよい。なお、図9に示すガイド穴68及び取付ボルト88が、「ガイド手段」に相当する。
また、テーブル支持ブロック65が移動可能状態にある場合では、図8,図9に示すように、テーブル支持ブロック65はバネ75によって、調整ネジ支持部70側に引き戻される。そのため、テーブル支持ブロック65の当接部69には、ブロック位置調整ネジ72の先端部が当接する。そして、この後にテーブル支持ブロック65の位置決め調整が行われる。
次に、ブロック位置調整ネジ72と調整ネジ支持部70について説明する。図8,図9に示すように、ブロック位置調整ネジ72は杵状に形成され、テーブル支持ブロック65の当接部69に当接して、カムフォロア63側に向かって移動させるものである。一方、調整ネジ支持部70は、回転テーブル33の前端部近傍(後端部近傍)の下面から略鉛直下方に凸設され、ブロック位置調整ネジ72をテーブル支持ブロック65側に移動可能に支持するための支持穴(図示外)を備えている。そして、この支持穴の内面には、ブロック位置調整ネジ72の外周面のネジ山がはまるネジ溝が切られている。これにより、ブロック位置調整ネジ72を支持穴に向かってねじ込むことにより、ブロック位置調整ネジ72の位置をテーブル支持ブロック65側に向かって連続的に移動させることができる。
また、調整ネジ支持部70の下部には、略鉛直下方に突出する支持ピン71が設けられている。そして、上記したテーブル支持ブロック65の支持ピン67と、この調整ネジ支持部70の支持ピン71との間に略円筒状のバネ75が掛け渡されている。よって、このバネ75により、テーブル支持ブロック65は、調整ネジ支持部70側(カムフォロア63側とは反対側)に向かって常時付勢された状態となっている。
次に、テーブル支持ブロック65の位置決め調整方法について説明する。このテーブル支持ブロック65の位置決め調整は、テーブル装置30の位置決め調整機構によって回転テーブル33の位置決め固定がなされた状態で行われるものである。なお、このテーブル支持ブロック65は、回転テーブル33の前端部近傍の下面と、後端部近傍の下面との2カ所に各々設けられており、それぞれのテーブル支持ブロック65の位置決め調整を各箇所で行うようになっている。なお、これら各テーブル支持ブロック65の位置決め調整は、共に同じ方法で行われるため、本説明では、回転テーブル33の前端部近傍の下面に設けられたテーブル支持ブロック65の位置決め調整についてのみ説明する。
まず、図9に示すように、4本の取付ボルト88を全て緩め、テーブル支持ブロック65を移動可能状態とする。すると、図8,図9に示すように、テーブル支持ブロック65は、バネ75により、調整ネジ支持部70側に向かって引き戻されるので、ブロック位置調整ネジ72の先端部にテーブル支持ブロック65の当接部69が当接する。そして、この状態で、ブロック位置調整ネジ72を支持穴に向かってねじ込む。すると、ブロック位置調整ネジ72の先端部がテーブル支持ブロック65の当接部69を押し込みながら、カムフォロア63側に向かって移動させることができる。さらに、テーブル支持ブロック65は、4つのガイド穴68に沿って長径の範囲内で移動するようにガイドされるので、カムフォロア63側に向かって確実に移動させることができる。
そして、テーブル支持ブロック65の当接面66が、カムフォロア63の外周面の上部に当接するまでテーブル支持ブロック65を移動させる。そして、カムフォロア63の外周面の上部に、テーブル支持ブロック65の当接面66が当接した位置で、ブロック位置調整ネジ72を調整ネジ支持部70に対してナット73を締め付けて固定する。これにより、ブロック位置調整ネジ72の位置決めがなされるとともに、テーブル支持ブロック65の位置決めがなされる。そして、位置決めされたテーブル支持ブロック65を回転テーブル33の下面に強固に固定するために、4本の取付ボルト88を締め付けることによって、テーブル支持ブロック65の位置決め作業が完了する。
このように、ブロック位置調整ネジ72を、調整ネジ支持部70の支持穴に向かってねじ込むことにより、ブロック位置調整ネジ72をテーブル支持ブロック65側に向かって連続的に移動させることができる。つまり、そのブロック位置調整ネジ72に押されて移動するテーブル支持ブロック65の位置を、カムフォロア63側に向かって連続的に移動させることができる。これにより、カムフォロア63の上部外周面と、テーブル支持ブロック65の当接面66との間の僅かな距離の調整であっても、それぞれの状況に応じた微調整を行うことができる。さらに、テーブル支持ブロック65の当接面66が、カムフォロア63側に向かって斜め上方に傾斜しているので、テーブル支持ブロック65の当接面66をカムフォロア63側に徐々に移動させることで、当接面66とカムフォロア63の外周面との間を徐々に縮めることができる。これにより、テーブル支持ブロック65の位置を連続的に調整することができる。なお、図8,図9に示す調整ネジ支持部70と、ブロック位置調整ネジ72とが、「移動手段」に相当する。
さらに、回転テーブル33が位置決め機構によって位置決めされた状態で、テーブル支持ブロック65の位置をブロック位置調整ネジ72によって調整できるので、わざわざ回転テーブル33を回転させて、カムフォロア63からテーブル支持ブロック65を離間させてから調整を行う必要もない。これにより、マシニングセンタ1での作業中に、テーブル支持ブロック65の位置調整を迅速に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態のマシニングセンタ1は、回転自在に支持された回転テーブル33を有するテーブル装置30を備える。そして、このテーブル装置30は、回転テーブル33の上下振動を抑制できる振動抑制機構を有するものである。この振動抑制機構では、ベース32側に設けられた支持アーム62の先端部に軸支されたカムフォロア63に、回転テーブル33の前端部近傍の下面と後端部近傍の下面とに各々設けられたテーブル支持ブロック65の当接面66を当接させる。これにより、例えば、ワークの着脱作業時に生じる回転テーブル33の上下振動を抑制することができる。また、加工範囲を広くするために回転テーブル33の面積を大きくする場合、ベース32に対して、回転テーブル33のオーバーハングが大きくなるため、回転テーブル33上にワークや治具が載せられると回転テーブル33に撓みが生じるが、ベース32側のカムフォロア63に、テーブル支持ブロック65が当接することで、回転テーブル33の前端部(後端部)が下側から支持されるので、回転テーブル33を略水平に保持することができる。
さらに、このテーブル支持ブロック65は、カムフォロア63側に向かって移動可能に支持されている。そして、このテーブル支持ブロック65は、調整ネジ支持部70によって移動可能に支持されたブロック位置調整ネジ72に当接され、カムフォロア63側に向かって押し込まれることにより連続的に移動する。これにより、カムフォロア63の外周面と、テーブル支持ブロック65の背面との間の僅かな距離の調整であっても、それぞれの状況に応じて微妙な調整を行うことができる。また、回転テーブル33が位置決め機構によって位置決めされた状態で、テーブル支持ブロック65の位置をブロック位置調整ネジ72によって調整できるので、わざわざ回転テーブル33を回転させて、カムフォロア63からテーブル支持ブロック65を離間させてから調整を行う必要がない。
次に、テーブル装置30の構造を変更した2つの変形例について説明する。図11は、変形例1のテーブル装置300の正面図であり、図12は、変形例1のテーブル装置300のブロック部116周辺を示す部分拡大図であり、図13は、変形例2のテーブル装置350の正面図であり、図14は、変形例2のテーブル装置350の右側面図である。なお、上記実施形態と共通する部位については同符号を付して説明する。
まず、変形例1について説明する。図11,図12に示す変形例1のテーブル装置300は、回転テーブル33の前端部近傍の下面と後端部近傍の下面との2カ所にブロック部116を各々備えている。そして、ブロック部116は、上記実施形態におけるテーブル支持ブロック65の形状を平板状に構成したテーブル支持板126と、該テーブル支持板126を上下方向に移動させるガイド機構とで構成されている。図12に示すように、このテーブル支持板126は、平面視略長方形状に形成され、その下面がカムフォロア63の上部外周面に当接するための当接面となっている。そして、そのテーブル支持板126の四隅近傍には穴部(図示外)が各々貫通して設けられ、該各穴部には、テーブル支持板126の下側から取付ボルト188が挿入されている。さらに、その取付ボルト188の各先端部は、回転テーブル33の前端部近傍の下面に各々固定されている。このようなガイド機構により、テーブル支持板126は、これら4本の取付ボルト188によって、回転テーブル33の下面とカムフォロア63の上部外周面との間を略水平な状態を保持したまま上下方向にガイドされる。また、図示しないが、回転テーブル33の後端部近傍の下面にも、テーブル支持板126が同様にして設けられている。
また、4本の取付ボルト188には、図11に示すように、テーブル支持板126の下側に配置されたナット190と、上側に配置されたナット191とが各々はめられている。そして、4本の取付ボルト188によってガイドされるテーブル支持板126は、これらのナット190とナット191との位置を調整することによって位置決め固定される。これにより、テーブル支持板126の位置を4本の取付ボルト188に沿って連続的に調整することができるので、テーブル支持板126の下面とカムフォロア63の上部外周面との距離の微調整をすることができる。なお、図11,図12に示すテーブル支持板126が、「当接部材」に相当し、4本の取付ボルト188及びナット190,191が、「ガイド手段」に相当する。
次に、変形例2について説明する。図13,図14に示す変形例2のテーブル装置350は、上記実施形態におけるカムフォロア63の位置と、テーブル支持ブロック65を有するブロック部60の位置とを互いに逆に配置して構成したものである。図13、図14に示すように、回転テーブル33の前端部近傍の下面には、下方に延設されるとともに先端部が前方に折り返されたL字状の支持アーム631aが設けられ、その先端部には外側カムフォロア631が軸支されている。一方、回転テーブル33の後端部側の下面であって、凹部33a寄りには、下方に延設されるとともに先端部が後方に折り返されたL字状の支持アーム632aが設けられ、その先端部には内側カムフォロア632が軸支されている。これにより、回転テーブル33の回転時において、外側カムフォロア631の移動経路(回転軌跡)と、内側カムフォロア632の移動経路(回転軌跡)とが互いにずれるようになっている。
また、テーブル装置350のベース320の前面には、前方に向かって突出され、上部に略水平な固定面を備えた略三角柱状の支持アーム620が設けられている。そして、その支持アーム620の固定面には、外側ブロック部160と、内側ブロック部260とが互いに逆の向きに各々固定されている。この外側ブロック部160は、ベース320の前端部の左右方向に対して平行方向に移動可能に支持されるとともに、外側カムフォロア631の下部外周面に当接するくさび形状のテーブル支持ブロック165と、該テーブル支持ブロック165の当接部169に当接して、テーブル支持ブロック165の位置を調整する杵状のブロック位置調整ネジ172と、該ブロック位置調整ネジ172をテーブル支持ブロック165に向かって移動可能に支持する調整ネジ支持部170と、該調整ネジ支持部170にブロック位置調整ネジ172を位置決め固定するナット173と、調整ネジ支持部170とテーブル支持ブロック165との間に掛け渡されたバネ175とを備えている。また、テーブル支持ブロック165は、当接面165aが上側になるように配置されているので、該当接面165aには外側カムフォロア631の下部外周面が当接するようになっている。なお、図13,図14に示す外側ブロック部160と、内側ブロック部260とが、「連続調整機構」に相当し、テーブル支持ブロック165,265が、「当接部材」に相当する。
一方、内側ブロック部260も、ベース320の前端部の左右方向に対して平行方向に移動可能に支持されるとともに、内側カムフォロア632の下部外周面に当接するくさび形状のテーブル支持ブロック265と、該テーブル支持ブロック265の当接部269に当接して、テーブル支持ブロック165の位置を調整する杵状のブロック位置調整ネジ272と、該ブロック位置調整ネジ272をテーブル支持ブロック265に向かって移動可能に支持する調整ネジ支持部270と、該調整ネジ支持部270にブロック位置調整ネジ272を位置決め固定するナット273と、調整ネジ支持部270とテーブル支持ブロック265との間に掛け渡されたバネ275とを備えている。また、テーブル支持ブロック265は、当接面265aが上側になるように配置されているので、該当接面265aには内側カムフォロア632の下部外周面が当接するようになっている。そして、外側ブロック部160及び内側ブロック部260において、テーブル支持ブロック165,265の下面には、摺動板177,277(図14参照)が各々固着されている。
上記構成からなるテーブル装置350において、回転テーブル33が0度と180度との間を往復旋回する場合、外側カムフォロア631が、外側ブロック部160のテーブル支持ブロック165の当接面165aに当接する。さらに、回転テーブル33が旋回すると、今度は内側カムフォロア632が、内側ブロック部260のテーブル支持ブロック265の当接面265aに当接する。そして、上記説明したように、外側カムフォロア631の移動経路と、内側カムフォロア632の回転経路とは互いにずれているため、内側カムフォロア632は外側ブロック部160に衝突せず、外側カムフォロア631は内側ブロック部260に衝突しない。したがって、このようなテーブル装置350であっても、上記実施形態のテーブル装置30と同様の効果を生ずることができる。
なお、本発明は、上記実施形態や上記変形例に限定されることなく、さらに各種の変更が可能である。例えば、テーブル装置30のベース32の支持アーム62には、カムフォロア63を設けたが、円柱状のブロックでもよく、テーブル支持ブロック65の当接面66が傷付かない形状が好ましい。
また、本実施形態のテーブル装置30の回転テーブル33は、0度と180度との間を往復旋回するものであるが360度回転させてもよい。
さらに、例えば、図8に示すブロック部60からブロック位置調整ネジ72、ナット73及び調整ネジ支持部70を取り除き、テーブル支持ブロック65を手動で移動させるようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、テーブルを回転テーブル33で構成しているが、回転することのないテーブルにおいても有効である。
本発明の工作機械は、縦型マシニングセンタのみならず、横型マシニングセンタにも適用できる。
マシニングセンタ1の全体斜視図である。 テーブル装置30の全体斜視図である。 テーブル装置30の右側面図である。 図3に示すテーブル装置30の縦断面図である。 テーブル装置30の正面図である。 テーブル装置30の平面図である。 テーブル装置30の底面図である。 図5に示すブロック部60周辺の部分拡大図である。 図7に示すブロック部60周辺の部分拡大図である。 テーブル支持ブロック65の斜視図である。 変形例1のテーブル装置300の正面図である。 変形例1のテーブル装置300のブロック部116周辺を示す部分拡大図である。 変形例2のテーブル装置350の正面図である。 変形例2のテーブル装置350の右側面図である。
符号の説明
1 マシニングセンタ
30 テーブル装置
33 回転テーブル
37 駆動モータ
38 駆動軸
39 ギヤ
43 スピンドル
50 大歯車
60 ブロック部
62 支持アーム
63 カムフォロア
65 テーブル支持ブロック
66 当接面
68 ガイド穴
70 調整ネジ支持部
72 ブロック位置調整ネジ
73 ナット
75 バネ
88 取付ボルト
116 ブロック部
126 テーブル支持板
160 外側ブロック部
165 テーブル支持ブロック
165a 当接面
170 調整ネジ支持部
172 ブロック位置調整ネジ
173 ナット
175 バネ
188 取付ボルト
190 ナット
191 ナット
260 内側ブロック部
265 テーブル支持ブロック
265a 当接面
270 調整ネジ支持部
272 ブロック位置調整ネジ
273 ナット
275 バネ
300 テーブル装置
350 テーブル装置
620 支持アーム
631 外側カムフォロア
632 内側カムフォロア

Claims (11)

  1. 支持部によって水平に支持されたテーブルと、
    当該テーブルの下面に先端部が当接して、前記テーブルを補助的に支持するとともに、前記テーブルに生じる振動を抑制する補助支持部と、
    当該補助支持部の前記先端部と前記テーブルの下面との間隔を連続的に調整できる連続調整機構と
    を備えていることを特徴とするテーブル装置。
  2. 前記連続調整機構は、
    前記テーブルの下面に設けられた当接部材と、
    当該当接部材を連続的に移動させて、前記当接部材と前記補助支持部の先端部との間隔を調整する連続移動手段と
    から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のテーブル装置。
  3. 前記補助支持部の先端部にはカムフォロアが設けられ、
    当該カムフォロアの上部に前記当接部材の下部が当接することを特徴とする請求項2に記載のテーブル装置。
  4. 前記連続移動手段は、
    前記当接部材を前記カムフォロアに向かってガイドするガイド手段と、
    当該ガイド手段に沿って、前記当接部材を前記カムフォロアに向かって移動させる移動手段と
    から構成されていることを特徴とする請求項3に記載のテーブル装置。
  5. 前記連続移動手段は、前記ガイド手段に沿って前記当接部材を前記カムフォロアから離れる方向に引き戻すバネを備えていることを特徴とする請求項4に記載のテーブル装置。
  6. 前記ガイド手段は、前記テーブルの下面に沿って設けられ、
    前記当接部材の下部には、前記カムフォロアの上部に当接する当接面が設けられ、
    当該当接面は、前記カムフォロア側に向かって斜め上方に傾斜していることを特徴とする請求項4又は5に記載のテーブル装置。
  7. 前記連続調整機構は、
    前記補助支持部の先端部に設けられた当接部材と、
    当該当接部材を連続的に移動させて、前記当接部材と前記テーブルの下面との間隔を調整する連続移動手段と
    から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のテーブル装置。
  8. 前記テーブルの下面にはカムフォロアが設けられ、
    当該カムフォロアの下部に前記当接部材の上部が当接することを特徴とする請求項7に記載のテーブル装置。
  9. 前記支持部を回転させる回転手段を備え、
    当該回転手段が前記支持部を回転させることによって前記テーブルが回転することを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載のテーブル装置。
  10. 前記当接部材及び前記連続移動手段は、前記テーブルの回転軸心を介して一対設けられていることを特徴とする請求項9に記載のテーブル装置。
  11. 請求項1乃至10の何れかに記載のテーブル装置を備えた工作機械。




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