JP2007005703A - ワイヤーハーネスプロテクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ワイヤーハーネスの配索作業工数を削減でき、省スペース化が可能なワイヤーハーネスプロテクタを提供する。
【解決手段】 ワイヤーハーネスHを挿通可能な収容部3を備え、この収容部3に挿通されるワイヤーハーネスHを外側から覆いワイヤーハーネスHを保護及び支持するワイヤーハーネスプロテクタ1において、前記収容部3内に、この収容部3を配索部位9とノイズ防止配索部位9’に区分け可能な第1ガイド部17,第1ガイドリブ37、及び、第2ガイド部18,第2ガイドリブ38を設け、前記ノイズ防止配索部位9’にワイヤーハーネスHから発生するノイズを吸収する第1ノイズ吸収体42,第2ノイズ吸収体43を取り付けたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば、自動車等の車両の各種電機部品のハーネスを束ねるワイヤーハーネスプロテクタに関する。
従来からワイヤーハーネスの配索を容易化しワイヤーハーネスをまとめコンパクトに収納できるワイヤーハーネスプロテクタが知られている。ワイヤーハーネスプロテクタ内にワイヤーハーネスを配索するにあたっては、各ワイヤーハーネスが内部で偏らないために、ワイヤーハーネスを区分けする区分け部材を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。ところで、ワイヤーハーネスプロテクタに挿通されるワイヤーハーネスには電源系、信号系など様々な種類のものがあるが、ノイズを拾うと好ましくないワイヤーハーネスにはフェライト等の磁性体により磁路を形成するノイズ吸収体が取り付けられる場合がある(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−178425号公報 特開平9−022821号公報
前述した複数のワイヤーハーネスをワイヤーハーネスプロテクタを用いて配索する場合には、予め用意された治具に複数のカプラーを配置しておき、各カプラー毎に必要なワイヤーハーネスをワイヤーハーネスプロテクタ内に配索する。ここで、ワイヤーハーネスプロテクタ内の複数のワイヤーハーネスのうちノイズの影響から保護する必要があるワイヤーハーネスにはノイズ吸収体を装着しなければならない。
したがって、ワイヤーハーネスプロテクタ内に各ワイヤーハーネスを配索する作業を行った後に、ハーネスプロテクタの端末とカプラーとの間に束ねられた複数のワイヤーハーネスからノイズ対策が必要なワイヤーハーネスを選り分けて、このワイヤーハーネスにノイズ吸収体を取り付ける作業が必要となり、作業工数が増加して作業が面倒であるという問題がある。
また、ノイズ吸収体を取り付ける分だけ配置スペースが余分に必要となり、周辺部品の配置自由度に制約を与えてしまう。
そこで、この発明は、ワイヤーハーネスの配索作業工数を削減でき、省スペース化が可能なワイヤーハーネスプロテクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、ワイヤーハーネス(例えば、実施形態におけるワイヤーハーネスH)を挿通可能な収容部(例えば、実施形態における収容部3)を備え、この収容部に挿通されるワイヤーハーネスを外側から覆いワイヤーハーネスを保護及び支持するワイヤーハーネスプロテクタにおいて、前記収容部内に、この収容部を複数の配索部位(例えば、実施形態における配索部位9、ノイズ防止配索部位9’)に区分け可能なガイド部(例えば、実施形態における第1ガイド部17、第2ガイド部18、第1ガイドリブ37、第2ガイドリブ38)を設け、前記配索部位にワイヤーハーネスから発生するノイズを吸収するノイズ吸収体(例えば、実施形態における第1ノイズ吸収体42、第2ノイズ吸収体43)を取り付けたことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記ノイズ吸収体が取り付けられる配索部位に隣接して、同一のワイヤーハーネスをノイズ吸収体に対して複数回通過させる際にワイヤーハーネスのループ部(例えば、実施形態におけるループ部L)を支持する保持部(例えば、実施形態における保持部51)を設けたことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記ワイヤーハーネスの挿通方向に沿って分割されたプロテクタ本体(例えば、実施形態におけるプロテクタ本体10)と蓋部(例えば、実施形態における蓋部30)により構成された請求項1又は請求項2に記載のワイヤーハーネスプロテクタであって、前記ノイズ吸収体を分割された形状の磁性体で構成し、これら分割されたノイズ吸収体(例えば、実施形態における第1下半部42D、第1上半部42U、第2下半部43D、第2上半部43U)をプロテクタ本体と蓋部とに各々配置して、プロテクタ本体と蓋部とを結合させることにより分割された前記ノイズ吸収体同士が合わせられて磁路を形成することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記分割されたノイズ吸収体の一方はワイヤーハーネスの挿通方向に直交する面における断面を断面凸形状(例えば、実施形態における凸部52)に形成し、他方のノイズ吸収体に形成された接合面(例えば、実施形態における接合面S)を覆うことで磁路を形成することを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記ノイズ吸収体を取り付けるための取付部(例えば、実施形態における取付部40)を備え、この取付部をワイヤーハーネスの配索方向に沿って配置したことを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、収容部をガイド部により複数の配索部位に区分けして、ここにノイズ吸収対策が必要なワイヤーハーネスとノイズ対策が必要ないワイヤーハーネスを別々に配索し、ノイズ対策が必要なワイヤーハーネスの配索部位にノイズ吸収体を取り付けてこの配索部位にワイヤーハーネスを挿通するため、配索作業を行えば自動的にノイズ対策を必要とするワイヤーハーネスとそうでないワイヤーハーネスを区分けできる。よって作業工数を削減できる効果がある。また、ノイズ吸収体が内蔵されることで、省スペース化を図ることができる効果がある。
請求項2に記載した発明によれば、ノイズ吸収効果を高めるためにワイヤーハーネスを複数回通過させる場合にもこのワイヤーハーネスのループ部を保持部に支持させて余裕を持ってノイズ吸収効果を調整でき、複数のノイズ吸収体を用いる必要がなくなると共に利便性を高められる効果がある。
請求項3に記載した発明によれば、プロテクタ本体と蓋部とを結合することで、ノイズ吸収体の組み付けも同時に行うことができるため、作業工数を削減できる効果がある。
請求項4に記載した発明によれば、ノイズ吸収体を結合させる際に一方に形成された凸形状の部位でワイヤーハーネスを他方に押し込むことにより、両者の間にワイヤーハーネスを挟み込み難く、隙間のない磁路を形成してノイズ漏れがなくノイズ吸収効率を高められる効果がある。
請求項5に記載した発明によれば、最も効果的な位置を自由に選択してノイズ吸収体を配置することができる効果がある。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すようにワイヤーハーネスプロテクタ1は、例えば自動車等の車両に使用されるものであり、制限された車室内の空間部分に配置され複数のワイヤーハーネスHを振動等から保護するためにコンパクトに収納される。尚、ワイヤーハーネスHは単線や組み電線を含む。
ワイヤーハーネスプロテクタ1は樹脂により型成形され、前記ワイヤーハーネスHの挿通方向に沿って分割されたプロテクタ本体10と蓋部30とで構成されている。プロテクタ本体10と蓋部30は各々断面コの字形状に形成され、メカニカルヒンジ部2により両者は閉鎖時に側壁11、31同士を整合させるようにして開閉可能に一体成形され、閉鎖された状態でワイヤーハーネスHを挿通可能な収容部3が内部に形成されている。したがって、ワイヤーハーネスプロテクタ1は収容部3に挿通されるワイヤーハーネスHを外側から覆いワイヤーハーネスHを保護及び支持する。
プロテクタ本体10は、L字形状部12と分岐部13とを備えており、L字形状部12のコーナー部分4に分岐部13が接続されて三つ又形状に形成されている。L字形状部12は長部5と短部6とで略L字形状に形成され、長部5と短部6の各端部には、車体への取付孔7を備えたブラケット8が固定されている。
長部5と短部6の端部にはプロテクタ本体10の両側壁11上縁に後述する蓋部30の係合部14が形成されている。また、長部5の側壁11のうちL字形状部12の内側に位置する側壁11上縁と、コーナー部分4の内側に位置する側壁11上縁にも蓋部30の係合部14が形成されている。また、分岐部13の端部にも両側壁11上縁に蓋部30の係合部14が形成され、分岐部13の基部側にも係合部14が形成されている。
長部5と短部6とのコーナー部分4の底壁15には断面円形状のガイド突起16が形成されている。そして、前記長部5の底壁15には幅方向略中央部にワイヤーハーネスHの配索方向に沿って第1ガイド部17が形成されている。また、前記分岐部13の底壁15にも幅方向略中央部にワイヤーハーネスHの配索方向に沿って第2ガイド部18が形成されている。
これら第1ガイド部17と第2ガイド部18は、前記収容部3内において、収容部3を複数の配索部位9、9’に区分可能にするものであり、この区分された配索部位9,9’の一方がノイズ防止配索部位9’となっている。
前記L字形状部12の外側を構成する長部5の側壁11と第1ガイド部17との間がノイズ防止配索部位9’となっており、ここに複数の取付部40,40…が設けられている。そして、この取付部40の1つに、ワイヤーハーネスHを挿通することによりワイヤーハーネスHから発生するノイズを吸収するフェライトなどの磁性体で形成された第1ノイズ吸収体42の第1下半部42Dが着脱可能に取り付けられている。
また、前記分岐部13のL字形状部12の短部6側の側壁11と第2ガイド部18との間がノイズ防止配索部位9’となっており、ここに複数の取付部40,40…が設けられ、この取付部40の1つに、フェライトなどの磁性体で形成された第2ノイズ吸収体43の第2下半部43Dが着脱可能に取り付けられている。
一方、蓋部30は前記プロテクタ本体10のL字形状部12の外側の側壁31上縁に2つのメカニカルヒンジ部2を設け、このメカニカルヒンジ部2を介してプロテクタ本体10に一体成形されたものである。具体的には蓋部30はL字形状部12に対応するL字状部32と、分岐部13の短部6側の側壁31上縁に1つのメカニカルヒンジ部2により一体形成された分岐部13に対応する分岐片部33とで構成されている。尚、この分岐片部33をL字状部32と一体として形成しても良い。
蓋部30のL字状部32及び分岐片部33には、プロテクタ本体10のL字形状部12及び分岐部13の係合部14に対応する位置に、これら係合部14に係止する爪34が形成されている。
蓋部30のL字状部32にはプロテクタ本体10の第1ガイド部17に対応する位置に第1ガイドリブ37が形成されている。また、蓋部30の分岐片部33にはプロテクタ本体10の第2ガイド部18に対応する位置に第2ガイドリブ38が形成されている。
そして、前記蓋部30のL字状部32の第1ガイドリブ37とメカニカルヒンジ部2側の側壁31との間はノイズ防止配索部位9’とされ、ここにも前述と同様の構成の取付部40が対応する位置に複数設けられ、この取付部40のうちの対応する1つに、蓋部30を閉じた場合に前記第1ノイズ吸収体42の第1下半部42Dに整合して筒状となり閉塞可能な第1ノイズ吸収体42の第1上半部42Uが着脱可能に取り付けられている。
また、蓋部30の分岐片部33の第2ガイドリブ38とメカニカルヒンジ部2側の側壁31との間はノイズ防止配索部位9’とされ、ここにも複数の取付部40,40…が対応する位置に設けられ、この取付部40のうちの対応する1つに、蓋部30の分岐片部33を閉じた場合に、前記第2ノイズ吸収体43の第2下半部43Dに整合して筒状となり閉塞可能な第2ノイズ吸収体43の第2上半部43Uが着脱可能に取り付けられている。
つまり、プロテクタ本体10側の取付部40も蓋部30側の取付部40も第1ガイド部17及び第2ガイド部18のワイヤーハーネスHの配索方向に沿った任意の位置に第1ノイズ吸収体42と第2ノイズ吸収体43を取り付けられるように複数個設けられ、第1ノイズ吸収体42、第2ノイズ吸収体43がノイズ吸収点として最適な位置を選択できるようになっている。
図2、図3はプロテクタ本体10に設けた第1ノイズ吸収体42の第1下半部42Dの取付部40の斜視図である。
第1ノイズ吸収体42の第1下半部42Dは、前記第1ガイド部17と側壁11との間であって、第1ガイド部17に沿う方向に配置された複数の取付部40,40…の任意の位置に着脱可能に取り付けられるものである。各々の取付部40は第1下半部42Dを装着するスペースを確保できるような間隔に配置されている。取付部40は第1ガイド部17と側壁11との間に跨るようにして形成された縦壁44を備え、この縦壁44には半円形状の切欠部45が形成されている。
切欠部45の底部にはプロテクタ本体10のコーナー部分4に向かって延び、先端にフック46を備えた係止干47が設けられている。係止干47は第1ノイズ吸収体42の第1下半部42Dの幅寸法に設定され、第1下半部42Dの片側の端面を前記縦壁44に押し付けるようにして第1下半部42Dを押し込むと、前記フック46が第1下半部42Dの別の端面に係止して固定するようになっている。このフック46の先端から第1下半部42Dの厚さ分だけ離れた位置には次の取付部40が配置されている。尚、縦壁44は第1下半部42D等の端面と同一形状に形成されている。
そして、図1に示すように前記取付部40と同様の構成の取付部40が第1ノイズ吸収体42の第1上半部42Uが取り付けられる蓋部30の第1ガイドリブ37と側壁31との間にも形成され、第2ノイズ吸収体43を構成する第2上半部43Uと第2下半部43Dの取付部40も同様の構成で第2ガイド部18と側壁11との間及び第2ガイドリブ38と側壁31との間に設けられている。
図4〜図6はプロテクタ本体10と蓋部30を開閉する状態を示す断面図である。
図6に示すように蓋部30を開いた状態でプロテクタ本体10の最適な取付部40に第1ノイズ吸収体42の第1下半部42D(図1に示す第2ノイズ吸収体43の第2下半部43Dも同様)を取り付け、蓋部30の対応する取付部40に第1ノイズ吸収体42の第1上半部42U(図1に示す第2ノイズ吸収体43の第2上半部43Uも同様)を取り付ける。
そして、図4、図5に示すように、蓋部30を閉鎖し蓋部30の爪34を係合部14に係止させて蓋部30を閉塞すると、分割された第1下半部42Dと第1上半部42U及び第2下半部43Dと第2上半部43U同士が合わせられて接合面Sを覆い、ループ状の第1ノイズ吸収体42と第2ノイズ吸収体43となって磁路を形成する。
そして、図1に示すように、ワイヤーハーネスプロテクタ1の端部から延びるワイヤーハーネスHの端末に、プロテクタ本体10の長部5側にはカプラー48が、短部6側にはカプラー49が、分岐部13側にはカプラー50が各々取り付けられている。
次に、ワイヤーハーネスHをワイヤーハーネスプロテクタ1に配索する手順について説明する。先ず、3つのカプラー48〜50及びワイヤーハーネスプロテクタ1を図示しない治具に配置すると共に第1ノイズ吸収体42、第2ノイズ吸収体43を各々プロテクタ本体10と蓋部30に分割配置した状態で、ワイヤーハーネスプロテクタ1の蓋部30を開いてプロテクタ本体10内部に各ワイヤーハーネスHを配索する。
ワイヤーハーネスHの配索にあたっては、ワイヤーハーネスHは接続されるべきカプラー間48〜50を跨るようにしてプロテクタ本体10内に配索されるが、ノイズ対策が必要なワイヤーハーネスHは第1ノイズ吸収体42を構成する第1下半部42Dや、第2ノイズ吸収体43の第2下半部43Dの内部に配置された状態で対応するカプラー48〜50に接続される。
この実施形態では長部5側のカプラー48に接続されるワイヤーハーネスHの1番線(図1の右側から番号を付す)と2番線が第1ノイズ吸収体42が配置されたノイズ防止配索部位9’の第1下半部42D内に配索され、1番線は分岐部13側のカプラー50の1番線(図1の右側から番号を付す)として配索部位9を通ってカプラー50に接続され、前記2番線は短部6側のカプラー49の2番線(図1の上側から番号を付す)としてこのカプラー49に接続されている。
また、長部5側のカプラー48のワイヤーハーネスHの3番線、4番線は前記第1ノイズ吸収体42の第1下半部42Dが配置されていない配索部位9に配索され、3番線は分岐部13のノイズ防止配索部位9’に至り第2ノイズ吸収体43の第2下半部43Dの内部に配索され分岐部13側の2番線として、このカプラー50に接続されている。また、4番線は短部6側のカプラー49の1番線として接続されている。
そして、短部6側のカプラー49の3番線は分岐部13のノイズ防止配索部位9’に至り第2ノイズ吸収体43の第2下半部43Dの内部に配索され分岐部13側の3番線としてこのカプラー50に接続されている。ここで、前記ガイド突起16が設けられていることにより各カプラー48〜50から別のカプラー48〜50へと配索されるワイヤーハーネスHをL字形状部12のコーナー部分4で容易に方向を変化させて区分けできる。
そして、各カプラー48〜50にワイヤーハーネスHが接続された状態で、前記蓋部30、つまりL字状部32と分岐片部33をメカニカルヒンジ部2を介してプロテクタ本体10の上部開口部を閉じるように回動し、蓋部30の爪34をプロテクタ本体10の係合部14に係止すれば、蓋部30側の第1上半部42Uと第2上半部43Uがプロテクタ本体10の第1下半部42Dと第2下半部43Dに重ね合わされる。よって、ワイヤーハーネスHはプロテクタ本体10の内部で第1下半部42Dと第1上半部42Uとで形成された筒状の第1ノイズ吸収体42内に挿通される状態となり、また、第2下半部43Dと第2上半部43Uとで形成された筒状の第2ノイズ吸収体43内に挿通されることとなる。
したがって、第1ガイド部17と第2ガイド部18により2つの配索部位9,9’に区分けされたプロテクタ本体10の収容部3内に、ワイヤーハーネスHを配索する作業を行う際にノイズ吸収対策が必要ないワイヤーハーネスHとノイズ対策が必要なワイヤーハーネスHを特定の配索部位9、9’に配索して蓋部30をプロテクタ本体10に結合する作業を行うだけで、自動的にノイズ対策を必要とするワイヤーハーネスHに第1、第2ノイズ吸収体42,43を組み付ける作業を行うことができる。よって、作業工数を大幅に削減できる。また、第1、第2ノイズ吸収体42,43がプロテクタ本体10の収容部3内に内蔵されることで、省スペース化を図ることができる。よって、設置スペースの制約が大きい自動車用のハーネスプロテクタとして使用する場合に好適である。
また、第1ノイズ吸収体42は第1ガイド部17、第1ガイドリブ37と側壁11,31との間で複数の取付部40,40…のうち任意の位置を選択して取り付ることができ、第2ノイズ吸収体43も第2ガイド部18、第2ガイドリブ38と側壁11,31との間で複数の取付部40,40…のうち任意の位置を選択して取り付ることができるため、これら第1、第2ノイズ吸収体42,43を最もノイズ吸収効果が高い位置に自由に選択して取り付けることができる。
図7、図8は取付部の他の態様を示している。この取付部41は前述の縦壁44とは異なり高さの低い長方形の縦壁44’を、第1下半部42D等の幅寸法だけ隔てた位置に向かい合わせて設け、各縦壁44’の中央部から先端に係止爪46’を備えた係止干47’を互いに向かい合わせて設けたものである。これら向かい合わせた係止爪46’に対応して第1下半部42D、第1上半部42U、第1下半部42D、第2上半部43Uの底部に溝47Aが形成され、ここに両係止干47’の係止爪46’が係止するようになっている。取り付ける際には、例えば第1下半部42Dの径方向の端部を縦壁44’間に挿入し、径方向に回しながら取り付ける。
このような取付部41とすれば、例えば、第1下半部42Dの両端面を縦壁44’で保持できるため、より確実に取り付けることができる。
次に、図9、図10に基づいて第2実施形態を第1実施形態と同一態様部分には同一符号を付して説明する。尚、図9において蓋部30については図1を一部援用して図示を省略する。
図9において、ワイヤーハーネスプロテクタ1がL字形状部12と分岐部13とからなるプロテクタ本体10と、L字状部32と分岐片部33とからなる蓋部30とで構成されている点、プロテクタ本体10の分岐部13に第2ガイド部18が設けられ、これに対応する蓋部30の分岐片部33に第2ガイドリブ38が形成されている点、前記第2ガイド部18と側壁11との間はノイズ防止配索部位9’とされ、ここに複数の取付部40,40…が設けられ、この取付部40の1つに、第2ノイズ吸収体43の第2下半部43Dが着脱可能に取り付けられ、これに対応して蓋部30の分岐片部33の第2ガイドリブ38と側壁31との間はノイズ防止配索部位9’とされ、ここに複数の取付部40,40…が設けられ、この取付部40の1つに第2ノイズ吸収体43の第2下半部43Dに整合して筒状となり閉塞可能な第2ノイズ吸収体43の第2上半部43Uが着脱可能に取り付けられている点等の基本的構造は第1実施形態と同様である。
ここで、前記プロテクタ本体10のL字形状部12は長部5と短部6とで構成され、長部5の底壁15には幅方向略中央部にワイヤーハーネスHの配索方向に沿って第1ガイド部17が形成されている。
この第1ガイド部17と前記L字形状部12の外側を構成する長部5の側壁11との間はノイズ防止配索部位9’となっていて、このノイズ防止配索部位9’には第1ノイズ吸収体42を取り付ける部位に長さの短いサブガイド19が形成されている。そして、このサブガイド19と前記側壁11との間に第1実施形態と同様の構成の取付部40が形成され、この取付部40に、ワイヤーハーネスHを挿通することによりワイヤーハーネスHから発生するノイズを吸収する第1ノイズ吸収体42の第1下半部42Dが着脱可能に取り付けられている。
また、図10に示すように前記蓋部30のL字状部32にも前記プロテクタ本体10の第1ガイド部17に対応する位置に第1ガイドリブ37が形成されると共にサブガイド19に対応する位置にサブガイドリブ39が形成され、サブガイドリブ39と側壁31との間に第1実施形態と同様の構成の取付部40が形成されており、この取付部40に第1ノイズ吸収体42の第1上半部42Uが着脱可能に取り付けられている。
そして、このサブガイド19及びサブガイドリブ39と第1ガイド部17及び第1ガイドリブ37とで囲まれた部分が、前記第1ノイズ吸収体42が取り付けられるノイズ防止配索部位9’に隣接して、同一のワイヤーハーネスHを第1ノイズ吸収体42に対して複数回通過させる際にワイヤーハーネスHのループ部Lを支持する保持部51として構成されている。
具体的にはプロテクタ本体10の長部5側のカプラー48のワイヤーハーネスHの1番線(図1の右側から番号を付す)は一回だけ第1ノイズ吸収体42に挿通されているが、前記ワイヤーハーネスHの2番線は第1ノイズ吸収体42に対して2回挿通され、ループ部Lが保持部51に支持されている。
したがって、第2実施形態によれば、第1実施形態に加え、ノイズ吸収効果を高めるためにワイヤーハーネスHを第1ノイズ吸収体42に複数回通過させる場合にも、このワイヤーハーネスHのループ部Lを保持部51に支持させて余裕を持ってノイズ吸収効果の調整を行うことができ、複数のノイズ吸収体を用いる必要がなくなると共に利便性を高めることができる。
ここで、この第2実施形態では、プロテクタ本体10の側壁11とサブガイド19との間の取付部40に取り付けられる第1ノイズ吸収体42の第1下半部42D及び蓋部30の側壁31とサブガイドリブ39との間の取付部40に取り付けられる第1ノイズ吸収体42の第1上半部42Uは1つしかなく、その取付位置が決まっているが、サブガイド19及びこれに対応するサブガイドリブ39をワイヤーハーネスHの配索方向に沿って複数箇所に設けると共にこれに対応して取付部40を複数箇所に設ければ、前述実施形態と同様に第1ノイズ吸収体42を任意の位置に取り付けることができる。
次に、図11に基づいて第3実施形態を説明する。尚、第1実施形態と同一態様部分には同一符号を付して説明する。また、以下の説明では第1ノイズ吸収体42を例にして説明するが、第2ノイズ吸収体43も同様の構成であるので説明は省略する。
この実施形態は、第1ノイズ吸収体42’の第1下半部42D’と第1上半部42U’の形状が異なっているものである。第1上半部42U’はワイヤーハーネスHの挿通方向に直交する面における断面が断面凸形状に形成された凸部52が設けられ、第1下半部42D’は断面U字状に形成され接合面Sはフラットになっている。一方、第1下半部42D’の第1上半部42U’に対する接合面Sの中央部分は開口部54が形成されている。したがって、第1上半部42U’の凸部52が第1下半部42D’の開口部54に入り込むようにして、前記第1下半部42D’内のワイヤーハーネスHを押し込むようになり、ワイヤーハーネスHを接合面Sで挟み込むことがないようになっている。
したがって、第3実施形態によれば、第1下半部42D’と第1上半部42U’とを結合させる際に、第1上半部42U’に形成された凸部52でワイヤーハーネスHを第1下半部42D’の開口部54に押し込むことにより、両者の間にワイヤーハーネスHを挟み込み難く、前記接合面Sを覆うことで隙間のない磁路を形成してノイズ漏れがなくノイズ吸収効率を高められる。
また、前記凸部52の形状は、図11のものに限られることはなく、例えば、図12に示すように凸部52’を先端から徐々に傾斜した斜面で形成し、これに対応して第1下半部42D’の接合面Sを開口部54’に向かって下側に傾斜するようにしてもよい。このようにすることで、凸部52’が開口部54’に対して小さくても、傾斜した接合面Sにより両者を合わせ易いメリットがある。
また、図13に示すように第1下半部42D’の開口部54”の落とし込み部分を面取り加工し、これに対応して凸部52”の先端部からなだらかに傾斜した部分を設けても良い。この実施形態でも接合面Sが合わせ易いメリットがある。
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、自動車等のワイヤーハーネスHを対象としたワイヤーハーネスプロテクタ1に適用した場合について説明したが、例えば、自動車以外のワイヤーハーネスに適用できることは勿論である。また、ノイズ吸収体を着脱可能に取り付ける構造を例にしたが、ワイヤーハーネスプロテクタの成形時にノイズ吸収体をインサート成形するようにしてもよい。
この発明の第1実施形態の正面図である。 この発明の第1実施形態の取付部の斜視図である。 この発明の第1実施形態の取付部の斜視図である。 図1の蓋部閉鎖時のA−A線に沿う断面図である。 図1の蓋部閉鎖時のB−B線に沿う断面図である。 図1の蓋部開放時のA−A線に沿う断面図である。 取付部の他の態様を示す図5に相当する断面図である。 取付部の他の態様の斜視図である。 この発明の第2実施形態の正面図である。 図9のC−C線に沿う断面図である。 この発明の第3実施形態の図4に相当する断面図である。 第3実施形態の他の態様を示す断面図である。 第3実施形態の別の態様を示す断面図である。
符号の説明
3 収容部
9 配索部位
9’ ノイズ防止配索部位
10 蓋部
17 第1ガイド部(ガイド部)
16 第2ガイド部(ガイド部)
30 蓋部
37 第1ガイドリブ(ガイド部)
38 第2ガイドリブ(ガイド部)
40 凸部
42 第1ノイズ吸収体(ノイズ吸収体)
42D 第1下半部(分割されたノイズ吸収体)
42U 第1上半部(分割されたノイズ吸収体)
43 第2ノイズ吸収体(ノイズ吸収体)
43D 第2下半部(分割されたノイズ吸収体)
43U 第2上半部(分割されたノイズ吸収体)
51 保持部
52 凸部
H ワイヤーハーネス
L ループ部
S 接合面

Claims (5)

  1. ワイヤーハーネスを挿通可能な収容部を備え、この収容部に挿通されるワイヤーハーネスを外側から覆いワイヤーハーネスを保護及び支持するワイヤーハーネスプロテクタにおいて、前記収容部内に、この収容部を複数の配索部位に区分け可能なガイド部を設け、前記配索部位にワイヤーハーネスから発生するノイズを吸収するノイズ吸収体を取り付けたことを特徴とするワイヤーハーネスプロテクタ。
  2. 前記ノイズ吸収体が取り付けられる配索部位に隣接して、同一のワイヤーハーネスをノイズ吸収体に対して複数回通過させる際にワイヤーハーネスのループ部を支持する保持部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネスプロテクタ。
  3. 前記ワイヤーハーネスの挿通方向に沿って分割されたプロテクタ本体と蓋部により構成された請求項1又は請求項2に記載のワイヤーハーネスプロテクタであって、前記ノイズ吸収体を分割された形状の磁性体で構成し、これら分割されたノイズ吸収体をプロテクタ本体と蓋部とに各々配置して、プロテクタ本体と蓋部とを結合させることにより分割された前記ノイズ吸収体同士が合わせられて磁路を形成することを特徴とするワイヤーハーネスプロテクタ。
  4. 前記分割されたノイズ吸収体の一方はワイヤーハーネスの挿通方向に直交する面における断面を断面凸形状に形成し、他方のノイズ吸収体に形成された接合面を覆うことで磁路を形成することを特徴とする請求項3に記載のワイヤーハーネスプロテクタ。
  5. 前記ノイズ吸収体を取り付けるための取付部を備え、この取付部をワイヤーハーネスの配索方向に沿って配置したことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載のワイヤーハーネスプロテクタ。
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