JP7508769B2 - ワイヤハーネス - Google Patents

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Description

本開示は、ワイヤハーネスに関するものである。
従来、ハイブリッド車や電気自動車などの車両に搭載されるワイヤハーネスとしては、複数の電気機器間を電気的に接続する電線と、その電線から放射される電磁波(電磁ノイズ)を吸収する電磁波吸収部材とを備えたものが知られている。この種のワイヤハーネスでは、フェライトコア等からなる電磁波吸収部材の貫通孔に電線を貫通させることで、電線の外周に電磁波吸収部材が設けられている(例えば、特許文献1参照)。電磁吸収部材は、電線に対してテープ部材により固定されている。
特開2014-130886号公報
ところが、上記ワイヤハーネスでは、テープ部材によって電磁波吸収部材が電線に固定されるまでは、電線に対して電磁波吸収部材が位置ずれするという問題がある。
本開示の目的は、電磁波吸収部材の位置ずれを抑制できるワイヤハーネスを提供することにある。
本開示のワイヤハーネスは、電線と、前記電線の長さ方向の一部の外周を覆う被覆部材と、前記被覆部材の外周に設けられた電磁波吸収部材と、前記被覆部材の長さ方向の一端部を前記電線に固定する固定部材と、を有し、前記電磁波吸収部材は、環状の磁性体コアと、前記磁性体コアを収容する環状のケースとを有し、前記被覆部材は、外周面に形成された第1係止部を有し、前記ケースは、前記第1係止部と前記被覆部材の長さ方向に係止する第2係止部を有する。
本開示のワイヤハーネスによれば、電磁波吸収部材の位置ずれを抑制できるという効果を奏する。
図1は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略構成図である。 図2は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略分解斜視図である。 図3は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略平面図である。 図4は、一実施形態のプロテクタを示す概略斜視図である。 図5は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略横断面図(図3における5-5線断面図)である。 図6は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略断面図である。 図7は、一実施形態の電磁波吸収部材を示す概略斜視図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。
[1]本開示のワイヤハーネスは、電線と、前記電線の長さ方向の一部の外周を覆う被覆部材と、前記被覆部材の外周に設けられた電磁波吸収部材と、前記被覆部材の長さ方向の一端部を前記電線に固定する固定部材と、を有し、前記電磁波吸収部材は、環状の磁性体コアと、前記磁性体コアを収容する環状のケースとを有し、前記被覆部材は、外周面に形成された第1係止部を有し、前記ケースは、前記第1係止部と前記被覆部材の長さ方向に係止する第2係止部を有する。
この構成によれば、被覆部材の第1係止部と電磁波吸収部材のケースの第2係止部とが係止することにより、被覆部材の長さ方向において電磁波吸収部材が移動することを抑制できる。これにより、被覆部材の長さ方向において電磁波吸収部材が位置ずれすることを抑制できる。
また、電線の外周を覆う被覆部材の外周に電磁波吸収部材が設けられるため、電線と電磁波吸収部材との間に被覆部材が介在される。このため、電磁波吸収部材が電線の外周面に直接接触することを抑制できる。これにより、電磁波吸収部材との接触に起因して電線が損傷することを抑制できる。
さらに、被覆部材が電線の長さ方向の一部のみに設けられるため、被覆部材が電線の長さ方向の全長に設けられる場合に比べて、被覆部材を短くできる。これにより、被覆部材のコストを低減できるとともに、電線に対して被覆部材を取り付ける際の作業性を向上させることができる。
ここで、本明細書における「環」は、外縁形状が円形の円環、外縁形状が楕円形や長円形の環、外縁形状が多角形の多角環、外縁形状が角丸多角形の環を含み、外縁形状が直線又は曲線で結ばれる任意の閉じた形状からなるものを言う。「環」は、平面視において貫通孔を有する形状であり、外縁形状と貫通孔の内周形状とが同じ形状であるものや、外縁形状と貫通孔の内周形状とが異なる形状であるものを含む。「環」は、貫通孔の貫通方向に沿って延びる所定の長さを有するものを含み、その長さの大小は問わない。また、本明細書における「環状」は、全体として環と見做せればよく、C字状のように一部に切り欠き等を有するものを含む。
[2]前記電線を収容するプロテクタを更に有し、前記プロテクタは、前記電磁波吸収部材を収容する収容部を有することが好ましい。
この構成によれば、電磁波吸収部材がプロテクタに収容される。このため、プロテクタによって電磁波吸収部材を保持することができる。これにより、例えば車両走行等に伴う振動に起因して電磁波吸収部材が振動することを抑制できる。この結果、電磁波吸収部材の振動に起因して電線が損傷することを抑制できる。
[3]前記収容部は、前記電線の長さ方向と交差する方向に延びるとともに、前記電線の長さ方向において間隔を空けて設けられた第1壁部及び第2壁部を有し、前記第1壁部及び前記第2壁部はそれぞれ、前記電磁波吸収部材と対向していることが好ましい。
この構成によれば、電線の長さ方向において間隔を空けて設けられた第1壁部及び第2壁部が電磁波吸収部材と対向している。このため、プロテクタの収容部内において電磁波吸収部材が電線の長さ方向に移動することを、第1壁部及び第2壁部によって規制することができる。これにより、プロテクタ内における電磁波吸収部材の移動を規制できる。この結果、電磁波吸収部材とプロテクタとの接触に起因して、異音が発生することや電磁波吸収部材が損傷することを抑制できる。
[4]前記被覆部材は、前記第1壁部を貫通するとともに、前記第2壁部を貫通するように設けられていることが好ましい。この構成によれば、被覆部材に被覆された状態で電線が第1壁部に貫通されるとともに、被覆部材に被覆された状態で電線が第2壁部に貫通される。このため、電線の外周面と第1壁部との間に被覆部材を介在させることができ、電線の外周面と第2壁部との間に被覆部材を介在させることができる。これにより、第1壁部及び第2壁部が電線の外周面に直接接触することを抑制できる。この結果、第1壁部及び第2壁部との接触に起因して電線が損傷することを抑制できる。
[5]前記電線を第1電線としたときに、前記第1電線とは異なる第2電線を更に有し、前記プロテクタは、前記収容部と並んで設けられた電線収容部と、前記収容部と前記電線収容部とを仕切る隔壁とを有し、前記第1電線は前記収容部を貫通しており、前記第2電線は前記電線収容部を貫通していることが好ましい。
この構成によれば、第1電線及びその第1電線に設けられた電磁波吸収部材が収容部に収容され、第2電線が電線収容部に収容される。このため、電磁波吸収部材と第2電線とが、隔壁によって仕切られた収容部と電線収容部とに別々に収容される。これにより、第2電線と電磁波吸収部材との間に隔壁を介在させることができるため、電磁波吸収部材が第2電線の外周面に直接接触することを抑制できる。この結果、電磁波吸収部材との接触に起因して第2電線が損傷することを抑制できる。
[6]前記プロテクタは、前記第1電線と前記第2電線とを一括して収容する一括収容部を更に有し、前記一括収容部は、前記第1電線の長さ方向において前記収容部と隣接して設けられるとともに、前記第2電線の長さ方向において前記電線収容部と隣接して設けられており、前記第1壁部は、前記一括収容部と前記収容部とを仕切るように設けられており、前記第1壁部は、前記被覆部材が貫通する第1貫通孔と、前記隔壁と連結された第3壁部とを有しており、前記第1貫通孔の内側面は、前記第3壁部の側面と、前記側面と連続して形成され、前記側面から前記第1電線の長さ方向に沿って前記第2壁部側に延長された延長面とを有していることが好ましい。
この構成によれば、第1貫通孔の内側面が、第3壁部の側面と延長面とを含んで構成される。このため、第1貫通孔の内側面が第3壁部の側面のみによって構成される場合に比べて、第1貫通孔の内側面の表面積を広く形成することができる。これにより、第1電線が一括収容部から収容部に配策される際に、その第1電線の外周を被覆する被覆部材の外周面を第1貫通孔の内側面に対して好適に面接触させることができる。この結果、被覆部材の外周面に対して第1貫通孔の内側面が点接触又は線接触する場合に比べて、第1貫通孔の内側面との接触に起因して被覆部材の外周面が損傷することを好適に抑制できる。
ここで、本明細書において「一括して収容する」とは、例えば、第1電線と第2電線との間に壁が設けられることなく、第1電線と第2電線とを収容することを意味している。
[7]前記被覆部材は、前記プロテクタの内部のみに設けられていることが好ましい。この構成によれば、被覆部材がプロテクタの内部のみに設けられるため、被覆部材が短く形成される。これにより、被覆部材のコストを低減できるとともに、電線に対して被覆部材を取り付ける際の作業性をより向上させることができる。
[8]前記ケースの横断面形状は、四角形以上の多角形状に形成されており、前記収容部の高さ寸法は、前記ケースの横断面における対角線寸法よりも小さく設定されており、前記収容部の幅寸法は、前記対角線寸法よりも小さく設定されていることが好ましい。
この構成によれば、収容部の高さ寸法及び幅寸法がケースの横断面における対角線寸法よりも小さく形成される。このため、収容部内において、ケースの中心軸を回転軸としてケースが回転した場合であっても、ケースの外周面を収容部の内周面に接触させることができる。これにより、収容部内においてケースが回転することを好適に抑制できる。この結果、ケースの回転に起因して、電線が損傷することを抑制できる。
ここで、本明細書における「ケースの横断面における対角線寸法」は、ケースの横断面における対角線のうち最も長い対角線の距離である。
[9]前記被覆部材は、前記被覆部材の中心軸が延びる軸線方向に沿って環状凸部と環状凹部とが交互に連設された蛇腹構造を有するコルゲートチューブであり、前記ケースは、前記ケースの軸線方向の両端に設けられた一対の側壁と、前記一対の側壁の間に設けられ、前記ケースの周方向及び軸線方向に沿って延びる周壁とを有し、前記各側壁には、前記被覆部材が貫通する貫通孔が形成されており、前記第2係止部は、前記貫通孔の内周面から前記ケースの径方向内側に突出して形成されており、前記第2係止部は、前記環状凹部に嵌合していることが好ましい。
この構成によれば、ケースの軸線方向の両端に設けられた各側壁に第2係止部が形成され、その第2係止部がコルゲートチューブである被覆部材の環状凹部に嵌合される。これにより、ケースの軸線方向の両端において、第2係止部を環状凸部に係止させることができるため、被覆部材の長さ方向において電磁波吸収部材が移動することを抑制できる。この結果、被覆部材の長さ方向において電磁波吸収部材が位置ずれすることを抑制できる。
[10]前記貫通孔の内周面には、前記貫通孔の周方向において間隔を空けて複数の前記第2係止部が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、複数の第2係止部が環状凹部に嵌合され、複数の第2係止部が環状凸部に係止される。これにより、被覆部材の長さ方向において電磁波吸収部材が移動することを抑制できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。本明細書における「平行」や「直交」は、厳密に平行や直交の場合のみでなく、本実施形態における作用効果を奏する範囲内で概ね平行や直交の場合も含まれる。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(ワイヤハーネス10の全体構成)
図1に示すワイヤハーネス10は、2個又は3個以上の電気機器(機器)を電気的に接続する。ワイヤハーネス10は、例えば、ハイブリッド車や電気自動車等の車両Vに搭載されるものである。ワイヤハーネス10は、機器M1と機器M2とを電気的に接続する導電路20と、機器M3と機器M4とを電気的に接続する導電路30と、プロテクタ70とを有している。
導電路20は、例えば、その長さ方向の一部が車両Vの床下を通る態様で機器M1から機器M2にかけて配索されている。機器M1及び機器M2の一例としては、機器M1が車両Vの前方寄りに設置されたインバータであり、機器M2が機器M1よりも車両Vの後方に設置された高圧バッテリである。インバータとしての機器M1は、例えば、車両走行の動力源となる車輪駆動用のモータ(図示略)と接続される。インバータは、高圧バッテリの直流電力から交流電力を生成し、その交流電力をモータに供給する。高圧バッテリとしての機器M2は、例えば、百ボルト以上の電圧を供給可能なバッテリである。すなわち、本実施形態の導電路20は、高圧バッテリとインバータ間の高電圧のやりとりを可能とする高圧回路を構成している。
導電路30は、例えば、その長さ方向の一部が車両Vの床下を通る態様で機器M3から機器M4にかけて配索されている。機器M3及び機器M4の一例としては、機器M3が車両Vの前方寄りに設置されたリレーボックスであり、機器M4が車両Vの後方寄りに設置された低圧バッテリである。リレーボックスとしての機器M3は、低圧バッテリから供給された電圧を、車両Vに搭載された各種機器に分配する。低圧バッテリとしての機器M4は、上記高圧バッテリよりも低い(例えば、12ボルト)電圧を供給可能なバッテリである。すなわち、本実施形態の導電路30は、低圧バッテリから供給される低電圧に対応可能な低圧回路を構成している。
ワイヤハーネス10は、例えば、導電路20と導電路30とが並列に延在するように配索された並列配索部位と、導電路20と導電路30とが互いに異なる方向に延在するように配索された個別配索部位とを有している。並列配策部位では、導電路20と導電路30とが並んで設けられている。並列配索部位は、例えば、その長さ方向の一部が車両Vの床下に配索されている。
図1~図5に示すように、プロテクタ70は、例えば、並列配策部位に設けられている。図2及び図3に示すように、プロテクタ70は、導電路20の長さ方向の一部を収容するとともに、導電路30の長さ方向の一部を収容するように設けられている。ワイヤハーネス10は、例えば、導電路20の長さ方向の一部に設けられた電磁波吸収部材40を有している。電磁波吸収部材40は、例えば、プロテクタ70に収容されている。
(導電路20の構成)
図1に示すように、導電路20は、1本又は複数本(ここでは、2本)の電線21と、電線21の両端部に取り付けられた一対のコネクタC1と、複数の電線21を一括して包囲する外装部材25とを有している。各電線21の一端部はコネクタC1を介して機器M1と接続され、各電線21の他端部はコネクタC1を介して機器M2と接続されている。各電線21は、例えば、車両Vの前後方向に延びるように長尺状に形成されている。各電線21は、例えば、導電路20の配策経路に応じて、二次元状又は三次元状に曲げられるように形成されている。本実施形態の各電線21は、高電圧・大電流に対応可能な高圧電線である。各電線21は、自身に電磁シールド構造を有するシールド電線であってもよいし、自身に電磁シールド構造を有しないノンシールド電線であってもよい。
(電線21の構成)
図5に示すように、各電線21は、導体よりなる芯線22と、芯線22の外周を被覆する絶縁被覆23とを有する被覆電線である。
(芯線22の構成)
芯線22としては、例えば、複数の金属素線を撚り合わせてなる撚り線、内部が中実構造をなす柱状の1本の金属棒からなる柱状導体や内部が中空構造をなす筒状導体などを用いることができる。芯線22としては、例えば、撚り線、柱状導体や筒状導体を組み合わせて用いてもよい。柱状導体としては、例えば、単芯線やバスバなどを挙げることができる。本実施形態の芯線22は、撚り線である。芯線22の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。
芯線22の長さ方向と直交する平面によって芯線22を切断した断面形状(つまり、横断面形状)は、任意の形状にすることができる。芯線22の横断面形状は、例えば、円形状、半円状、多角形状、正方形状や扁平形状に形成されている。本実施形態の芯線22の横断面形状は、円形状に形成されている。
(絶縁被覆23の構成)
絶縁被覆23は、例えば、芯線22の外周面を周方向全周にわたって被覆している。絶縁被覆23は、例えば、合成樹脂などの絶縁材料によって構成されている。絶縁被覆23の材料としては、例えば、架橋ポリエチレンや架橋ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂を主成分とする合成樹脂を用いることができる。絶縁被覆23の材料としては、1種の材料を単独で、又は2種以上の材料を適宜組み合わせて用いることができる。絶縁被覆23は、例えば、芯線22に対する押出成形(押出被覆)によって形成することができる。
(外装部材25の構成)
図1に示した外装部材25は、全体として長尺の筒状をなしている。外装部材25の内部空間には、電線21が収容されている。外装部材25としては、例えば、金属製又は樹脂製のパイプや、樹脂製のプロテクタ、樹脂等からなり可撓性を有するコルゲートチューブやゴム製の防水カバー又はこれらを組み合わせて用いることができる。金属製のパイプの材料としては、銅系、鉄系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。樹脂製のプロテクタやコルゲートチューブの材料としては、例えば、導電性を有する樹脂材料や導電性を有さない樹脂材料を用いることができる。樹脂材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂などの合成樹脂を用いることができる。
図2及び図3に示すように、外装部材25は、例えば、被覆部材26と、プロテクタ70とを有している。
(被覆部材26の構成)
被覆部材26は、例えば、電線21の長さ方向の一部の外周を被覆するように設けられている。被覆部材26は、例えば、電線21のうちプロテクタ70の内部に収容された部分を被覆するように設けられている。被覆部材26は、例えば、プロテクタ70の内部のみに設けられている。被覆部材26は、例えば、全体として複数の電線21の外周を一括して包囲する筒状をなしている。被覆部材26は、例えば、電線21の長さ方向の両端が開口する筒状をなしている。被覆部材26は、例えば、複数の電線21の外周を周方向全周にわたって包囲するように設けられている。本実施形態の被覆部材26は、円筒状に形成されている。被覆部材26としては、例えば、外周面に凹凸形状(第1係止部)を有する外装部材を用いることができる。本実施形態の被覆部材26は、合成樹脂製のコルゲートチューブである。
なお、以下の説明では、単に「長さ方向」と記載した場合には、電線21の中心軸線が延びる方向を意味するものとし、単に「周方向」と記載した場合には、電線21の中心軸線の周方向を意味するものとする。
図6に示すように、被覆部材26は、例えば、被覆部材26の中心軸が延びる軸線方向(長さ方向)に沿って環状凸部27と環状凹部28とが交互に連設された蛇腹構造を有している。被覆部材26の材料としては、例えば、導電性を有する樹脂材料や導電性を有さない樹脂材料を用いることができる。樹脂材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂などの合成樹脂を用いることができる。
被覆部材26は、例えば、被覆部材26の軸線方向に沿って延びるスリットを有していてもよいし、被覆部材26の軸線方向に沿って延びるスリットを有していなくてもよい。本実施形態の被覆部材26は、その軸線方向に沿って延びるスリットを有さずに、複数の電線21の外周を一括して包囲する筒状をなしている。
被覆部材26は、例えば、電磁波吸収部材40を長さ方向に貫通するように設けられている。被覆部材26は、例えば、複数の電線21を被覆した状態で電磁波吸収部材40を貫通するように設けられている。被覆部材26は、例えば、その長さ方向の両端部のそれぞれが電磁波吸収部材40から導出されている。例えば、被覆部材26の長さ方向の両端部は、電磁波吸収部材40から露出されている。被覆部材26は、例えば、長さ方向において電磁波吸収部材40の両側で電線21の外周に固定されている。例えば、被覆部材26の長さ方向の端部は、電磁波吸収部材40の近傍において、固定部材29により電線21の外周面に固定されている。被覆部材26は、例えば、長さ方向の一端部が電線21の外周面に固定部材29によって固定されており、長さ方向の他端部が電線21の外周面に固定部材29によって固定されている。これにより、被覆部材26が電線21の外周面に固定されるため、電線21の長さ方向において被覆部材26が位置ずれすることを抑制できる。ここで、本明細書において「近傍」とは、例えばAの近傍であるときに、Aの端から電磁波吸収部材40の長さ方向の寸法L1の3倍の長さ(3×L1)以内の範囲を意味する。
(固定部材29の構成)
固定部材29は、例えば、被覆部材26の長さ方向の端部を電線21の外周面に固定するように形成されている。固定部材29は、例えば、電線21の長さ方向において被覆部材26が移動することを規制する機能を有している。固定部材29としては、例えば、テープ部材、結束バンドやカシメバンドなどを用いることができる。本実施形態の固定部材29は、一面に粘着層を有するテープ部材である。
固定部材29は、例えば、被覆部材26の長さ方向の端部の外周面と、被覆部材26から露出された電線21の外周面とにわたって巻かれている。固定部材29は、例えば、被覆部材26の外周面から電線21の外周面までの範囲に対して連続的に巻かれている。固定部材29は、例えば、オーバーラップ巻きの構造を有している。ここで、オーバーラップ巻きの構造とは、固定部材29の幅方向における所定部分同士が重なるように固定部材29を螺旋状に巻き回した構造である。オーバーラップ巻きの構造としては、例えば、ハーフラップ巻きの構造であることが好ましい。ここで、ハーフラップ巻きの構造とは、固定部材29の幅方向において略半分となる部分同士が重なるように固定部材29を螺旋状に巻き回した構造である。
なお、図6では、図面の簡略のために、プロテクタ70の図示を省略している。
(導電路30の構成)
図1に示すように、導電路30は、例えば、1本又は複数本(ここでは、2本)の電線31と、電線31の外周を包囲する外装部材35とを有している。例えば、電線31の一端部は機器M3と接続され、電線31の他端部は機器M4と接続される。各電線31は、例えば、車両Vの前後方向に延びるように長尺状に形成されている。各電線31は、例えば、導電路30の配策経路に応じて、二次元状又は三次元状に曲げられるように形成されている。本実施形態の電線31は、低電圧に対応可能な低圧電線である。電線31は、自身に電磁シールド構造を有するシールド電線であってもよいし、自身に電磁シールド構造を有しないノンシールド電線であってもよい。
(電線31の構成)
図5に示すように、各電線31は、導体よりなる芯線32と、芯線32の外周を被覆する絶縁被覆33とを有する被覆電線である。
(芯線32の構成)
芯線32としては、例えば、撚り線、柱状導体や筒状導体などを用いることができる。芯線32としては、例えば、撚り線、柱状導体や筒状導体を組み合わせて用いてもよい。柱状導体としては、例えば、単芯線やバスバなどを挙げることができる。本実施形態の芯線32は、撚り線である。芯線32の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。
芯線32の横断面形状は、任意の形状にすることができる。芯線32の横断面形状は、例えば、円形状、半円状、多角形状、正方形状や扁平形状に形成されている。本実施形態の芯線32の横断面形状は、円形状に形成されている。
(絶縁被覆33の構成)
絶縁被覆33は、例えば、芯線32の外周面を周方向全周にわたって被覆している。絶縁被覆33は、例えば、合成樹脂などの絶縁材料によって構成されている。絶縁被覆33の材料としては、例えば、架橋ポリエチレンや架橋ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂を主成分とする合成樹脂を用いることができる。絶縁被覆33の材料としては、1種の材料を単独で、又は2種以上の材料を適宜組み合わせて用いることができる。絶縁被覆33は、例えば、芯線32に対する押出成形によって形成することができる。
(外装部材35の構成)
図1に示した外装部材35は、全体として長尺の筒状をなしている。外装部材35の内部空間には、電線31が収容されている。外装部材35としては、例えば、金属製又は樹脂製のパイプや、樹脂製のプロテクタ、樹脂等からなり可撓性を有するコルゲートチューブやゴム製の防水カバー又はこれらを組み合わせて用いることができる。外装部材35は、例えば、プロテクタ70を有している。本実施形態のプロテクタ70は、外装部材25の一部を構成するとともに、外装部材35の一部を構成している。
(電磁波吸収部材40の構成)
図2及び図3に示すように、電磁波吸収部材40は、導電路20の長さ方向の一部に設けられている。電磁波吸収部材40は、例えば、被覆部材26の外周に設けられている。電磁波吸収部材40は、例えば、被覆部材26の長さ方向の一部の外周を包囲するように設けられている。電磁波吸収部材40は、例えば、被覆部材26の外周を周方向全周にわたって包囲するように設けられている。電磁波吸収部材40は、例えば、電線21のうちプロテクタ70の内部に収容された部分の外周に設けられている。電磁波吸収部材40は、例えば、複数の電線21の外周を一括して包囲するように設けられている。電磁波吸収部材40は、例えば、電線21から放射される電磁波(電磁ノイズ)の一部を吸収する。
図6に示すように、電磁波吸収部材40は、例えば、被覆部材26が貫通する貫通孔41を有している。電磁波吸収部材40は、例えば、貫通孔41を有することにより環状をなしている。貫通孔41は、例えば、電磁波吸収部材40を電線21の長さ方向に貫通するように形成されている。被覆部材26は、例えば、複数の電線21の外周を一括して包囲した状態で貫通孔41を貫通するように設けられている。
ここで、本明細書における「環」は、外縁形状が円形の円環、外縁形状が楕円形や長円形の環、外縁形状が多角形の多角環、外縁形状が角丸多角形の環を含み、外縁形状が直線又は曲線で結ばれる任意の閉じた形状からなるものを言う。「環」は、平面視において貫通孔を有する形状であり、外縁形状と貫通孔の内周形状とが同じ形状であるものや、外縁形状と貫通孔の内周形状とが異なる形状であるものを含む。「環」は、貫通孔の貫通方向に沿って延びる所定の長さを有するものを含み、その長さの大小は問わない。また、本明細書における「環状」は、全体として環と見做せればよく、C字状のように一部に切り欠き等を有するものを含む。電磁波吸収部材40は、例えば、電線21の長さ方向から見た平面視において貫通孔41を有し、その貫通孔41の貫通方向に沿って延びる所定の長さを有する環状に形成されている。
電磁波吸収部材40は、例えば、環状をなす磁性体コア50と、磁性体コア50を収容し、環状をなすケース60とを有している。磁性体コア50は、被覆部材26が貫通する貫通孔51を有している。ケース60は、被覆部材26が貫通する貫通孔61を有している。貫通孔51と貫通孔61とによって電磁波吸収部材40の貫通孔41が構成されている。
(磁性体コア50の構成)
磁性体コア50は、例えば、貫通孔51を有することにより環状をなしている。磁性体コア50は、例えば、電線21の長さ方向の両端が開口する環状をなしている。本実施形態の磁性体コア50は、円環状に形成されている。貫通孔51は、例えば、磁性体コア50を長さ方向に貫通するように形成されている。
磁性体コア50は、例えば、電線21の周方向全周にわたって電線21に対して対向するように配置されることで、電線21から放射される電磁波を低減する機能を有している。磁性体コア50は、例えば、電線21から放射される電磁波を吸収し、この電磁波のエネルギーを振動等の力学的エネルギーや熱エネルギーに変換する。これにより、電線21から放射される電磁波が周辺の機器等に及ぼす悪影響が低減される。
ここで、本明細書における「対向」とは、面同士又は部材同士が互いに正面の位置にあることを指し、互いが完全に正面の位置にある場合だけでなく、互いが部分的に正面の位置にある場合を含む。また、本明細書における「対向」とは、2つの部分の間に、2つの部分とは別の部材が介在している場合と、2つの部分の間に何も介在していない場合の両方を含む。
磁性体コア50は、例えば、軟磁性材料を含む成形体である。軟磁性材料としては、例えば、鉄(Fe)、鉄合金やフェライトなどを挙げることができる。鉄合金としては、例えば、Fe-ケイ素(Si)合金やFe-ニッケル(Ni)合金などを挙げることができる。磁性体コア50としては、例えば、フェライトコア、アモルファスコア、パーマロイコアを用いることができる。フェライトコアは、例えば、軟磁性を示すソフトフェライトからなる。ソフトフェライトとしては、例えば、ニッケル(Ni)と亜鉛(Zn)を含むフェライトやマンガン(Mn)と亜鉛(Zn)を含むフェライトを挙げることができる。磁性体コア50の材料は、例えば、低減したい電磁ノイズの周波数帯に応じて適宜選択することができる。
図5に示すように、本実施形態の磁性体コア50は、磁性体コア50の周方向全周にわたって連続して形成されており、閉環状に形成されている。すなわち、本実施形態の磁性体コア50には、磁性体コア50の軸線方向に沿って延びるスリットが形成されていない。本実施形態の磁性体コア50は一部品によって構成されている。なお、本実施形態では、磁性体コア50を一部品で構成するようにしたが、複数のコア材を組み合わせて環状をなす磁性体コア50を構成するようにしてもよい。例えば、磁性体コア50を、横断面半円状の一対のコア材を組み合わせて円環状に構成するようにしてもよい。
図6に示すように、磁性体コア50は、例えば、磁性体コア50の周方向及び軸線方向に沿って延びる外周面50Aと、磁性体コア50の軸線方向の両端に位置し、磁性体コア50の径方向に沿って延びる一対の側面50Bとを有している。一対の側面50Bは、例えば、外周面50Aと貫通孔51の内周面との間に設けられている。
(ケース60の構成)
ケース60は、例えば、貫通孔61を有することにより環状をなしている。ケース60は、例えば、電線21の長さ方向の両端が開口する環状をなしている。貫通孔61は、例えば、ケース60の中心軸が延びる軸線方向(長さ方向)に貫通するように形成されている。被覆部材26は、例えば、複数の電線21の外周を一括して包囲した状態で貫通孔61を貫通するように設けられている。本実施形態の被覆部材26は、貫通孔51,61によって構成された電磁波吸収部材40の貫通孔41を貫通するように設けられている。
図7に示すように、ケース60は、例えば、多角環状に形成されている。本実施形態のケース60は、八角環状に形成されている。図5に示すように、ケース60の横断面形状は、例えば、四角形以上の多角形状に形成されている。本実施形態のケース60の横断面形状は、八角形状に形成されている。
図7に示すように、ケース60は、例えば、ケース60の軸線方向の両端に位置し、ケース60の径方向に沿って延びる一対の側壁62と、ケース60の周方向及び軸線方向に沿って延びる周壁63とを有している。
各側壁62は、例えば、貫通孔61の貫通方向から見た形状が多角形状に形成されている。本実施形態の各側壁62は、貫通孔61の貫通方向から見た形状が八角形状に形成されている。各側壁62には、その側壁62を軸線方向に貫通する貫通孔61が形成されている。図6に示すように、貫通孔61の内周形状は、例えば、被覆部材26の外周形状に対応する形状に形成されている。貫通孔61の内周形状は、例えば、被覆部材26の環状凸部27の外周形状に対応する形状に形成されている。本実施形態の貫通孔61は、貫通方向から見た形状が円形状に形成されている。
各側壁62は、例えば、被覆部材26の環状凹部28に嵌合する係止部64を有している。係止部64は、例えば、被覆部材26の長さ方向において環状凸部27と係止するように設けられている。この係止部64と環状凸部27との係止により、被覆部材26の長さ方向におけるケース60の移動を規制することができる。
係止部64の先端面は、例えば、環状凹部28の外周面に接触するように形成されている。係止部64は、例えば、長さ方向における両側から環状凸部27の側面によって挟まれている。係止部64は、例えば、環状凸部27の側面と対向している。係止部64は、例えば、環状凸部27の側面と接触している。
図7に示すように、係止部64は、例えば、貫通孔61の内周面からケース60の径方向内側に突出するように形成されている。貫通孔61の内周面には、例えば、複数(ここでは、6個)の係止部64が貫通孔61の周方向において所定の間隔を空けて形成されている。なお、係止部64を、例えば、貫通孔61の周方向全周にわたって連続して形成するようにしてもよい。
周壁63は、例えば、一対の側壁62の間においてケース60の軸線方向に延びるように形成されている。周壁63は、例えば、複数(ここでは、8つ)の壁部65によって構成されている。周壁63は、例えば、八角形状をなす側壁62の各辺に対応する8つの壁部65によって構成されている。8つの壁部65は、例えば、互いに連続して一体に形成されている。
図6に示すように、ケース60は、磁性体コア50を収容する収容部66を有している。収容部66は、磁性体コア50を収容可能な大きさに形成されている。収容部66は、例えば、貫通孔61と連通するように形成されている。収容部66は、例えば、側壁62の内周面と周壁63(壁部65)の内周面とによって囲まれた空間によって構成されている。収容部66は、例えば、磁性体コア50の外周面50Aを包囲するように形成されている。各壁部65の内周面は、例えば、磁性体コア50の外周面50Aと対向するように形成されている。収容部66は、例えば、磁性体コア50の側面50Bを包囲するように形成されている。各側壁62の内周面は、例えば、磁性体コア50の側面50Bと対向するように形成されている。
本実施形態のケース60は、収容部66内に磁性体コア50を収容した状態で、係止部64を被覆部材26の環状凹部28に嵌合させることにより、被覆部材26の外周に取り付けられている。このとき、磁性体コア50は、例えば、ケース60の収容部66と被覆部材26の外周面とによって保持されている。なお、本実施形態の電磁波吸収部材40は、ケース60の係止部64と被覆部材26の環状凹部28及び環状凸部27との係止のみにより、被覆部材26の外周に固定されている。すなわち、本実施形態の電磁波吸収部材40には、その電磁波吸収部材40を被覆部材26の外周に固定するためのテープ部材や結束バンドなどの固定部材が設けられていない。
ケース60は、例えば、ケース60の軸線方向に沿って延びるスリットを有していてもよいし、ケース60の軸線方向に沿って延びるスリットを有していなくてもよい。ケース60を一部品で構成してもよいし、ケース60を複数の部品を組み合わせて構成するようにしてもよい。
なお、ケース60の材料としては、例えば、合成樹脂などの絶縁材料によって構成されている。ケース60の材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂などの合成樹脂を用いることができる。
(プロテクタ70の構成)
図2に示すように、プロテクタ70は、例えば、電線21の長さ方向の一部を収容するとともに、電線31の長さ方向の一部を収容するように形成されている。プロテクタ70は、例えば、プロテクタ本体71と、プロテクタ本体71に取り付けられるカバー90とを有している。本実施形態のプロテクタ70では、プロテクタ本体71とカバー90とが別部品に形成されている。カバー90は、例えば、プロテクタ本体71に対して着脱可能に形成されている。プロテクタ本体71及びカバー90の材料としては、例えば、合成樹脂などの絶縁材料によって構成されている。プロテクタ本体71及びカバー90の材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂などの合成樹脂を用いることができる。例えば、プロテクタ本体71の材料とカバー90の材料とは、互いに同種の材料であってもよいし、互いに異なる材料であってもよい。
(プロテクタ本体71の概略構成)
プロテクタ本体71は、例えば、底壁部72と、底壁部72の幅方向の両側から図中上方に突出する一対の側壁部73,74とを有している。底壁部72及び各側壁部73,74は、例えば、導電路20,30が通される断面凹状の通路80を構成している。すなわち、通路80は、底壁部72と各側壁部73,74とによって囲まれた空間によって構成されている。通路80は、例えば、溝状をなし、プロテクタ本体71を電線21,31の長さ方向に貫通して形成されている。通路80は、例えば、電線21,31の長さ方向と交差する方向(ここでは、図中上方)に開放する挿入口80Aを有している。すなわち、一対の側壁部73,74は、底壁部72と反対側の上端部では互いに繋がっていない。通路80には、例えば、複数の電線21が通されるとともに、複数の電線31が通される。一対の側壁部73,74は、例えば、導電路20,30の収容空間(つまり、通路80)を挟んで互いに対向している。各側壁部73,74の外周面には、例えば、1つ又は複数のロック部75が設けられている。
(カバー90の構成)
カバー90は、例えば、通路80の挿入口80Aを覆うようにプロテクタ本体71に取り付けられている。カバー90は、例えば、挿入口80Aの全体を覆うようにプロテクタ本体71に取り付けられている。
カバー90は、例えば、底壁部72及び側壁部73,74に対向する対向壁91と、対向壁91の内周面(ここでは、下面)に形成された1つ又は複数のロック部92とを有している。本実施形態のカバー90は、対向壁91とロック部92とが一体に形成された単一部品である。
対向壁91は、例えば、平板状に形成されている。対向壁91は、例えば、プロテクタ本体71の上面を全体的に覆うように形成されている。対向壁91は、例えば、底壁部72の上面及び側壁部73,74の上面と対向するように設けられている。
各ロック部92は、例えば、対向壁91の下面から下方に突出するように形成されている。各ロック部92は、例えば、プロテクタ本体71に設けられたロック部75に対応して設けられている。カバー90は、例えば、ロック部92がロック部75に係止されることにより、通路80の挿入口80Aを塞いだ状態でプロテクタ本体71に固定される。これにより、カバー90は、挿入口80Aを閉塞した閉状態を維持することができる。
(通路80の具体的構成)
通路80は、例えば、長さ方向の両端部にそれぞれ設けられた一対の一括収容部81,82と、一対の一括収容部81,82の間に設けられ、導電路20が収容される収容部83と、一対の一括収容部81,82の間に設けられ、導電路30が収容される電線収容部84とを有している。
(一括収容部81の構成)
一括収容部81は、例えば、導電路20と導電路30とを一括して収容するように形成されている。ここで、本明細書において「一括して収容」とは、例えば、導電路20と導電路30との間に壁が設けられることなく、導電路20と導電路30とを収容することを意味している。一括収容部81は、例えば、電線21と電線31とを一括して収容するように形成されている。一括収容部81は、例えば、底壁部72と側壁部73と側壁部74とによって囲まれた空間によって構成されている。一括収容部81は、例えば、溝状をなしており、電線21,31の長さ方向に貫通するように形成されている。一括収容部81は、例えば、図中上方に開口するように形成されている。一括収容部81は、例えば、一括収容部81の開口を覆うようにプロテクタ本体71に取り付けられたカバー90と協働して、電線21,31の外周を一括して包囲する一括収容部として機能する。
一括収容部81は、例えば、幅の狭い幅狭部A1と、幅狭部A1よりも幅が広く形成された幅広部A2とを有している。幅狭部A1では、例えば、複数の電線21と複数の電線31とが上下に重ねられた状態で収容されている。幅広部A2は、例えば、一端部が幅狭部A1と連通され、他端部が収容部83及び電線収容部84と連通されている。幅広部A2は、例えば、幅狭部A1から幅が広げられるように形成されている。幅広部A2では、例えば、導電路20と導電路30とが幅広部A2の幅方向、つまり一対の側壁部73,74が並ぶ方向に沿って並べられた状態で収容されている。一括収容部81は、例えば、幅狭部A1と幅広部A2との間において、導電路20,30の配策方向が屈曲されるように形成されている。
(一括収容部82の構成)
一括収容部82は、例えば、導電路20と導電路30とを一括して収容するように形成されている。一括収容部82は、例えば、電線21と電線31とを一括して収容するように形成されている。一括収容部82は、例えば、底壁部72と側壁部73と側壁部74とによって囲まれた空間によって構成されている。一括収容部82は、例えば、溝状をなしており、電線21,31の長さ方向に貫通するように形成されている。一括収容部82は、例えば、図中上方に開口するように形成されている。一括収容部82は、例えば、一括収容部82の開口を覆うようにプロテクタ本体71に取り付けられたカバー90と協働して、電線21,31の外周を一括して包囲する一括収容部として機能する。
一括収容部82は、例えば、幅の狭い幅狭部B1と、幅狭部B1よりも幅が広く形成された幅広部B2とを有している。幅狭部B1では、例えば、複数の電線21と複数の電線31とが上下に重ねられた状態で収容されている。幅広部B2は、例えば、一端部が幅狭部B1と連通され、他端部が収容部83及び電線収容部84と連通されている。幅広部B2は、例えば、幅狭部B1から幅が広げられるように形成されている。幅広部B2では、例えば、導電路20と導電路30とが幅広部B2の幅方向、つまり一対の側壁部73,74が並ぶ方向に沿って並べられた状態で収容されている。一括収容部82は、例えば、幅狭部B1と幅広部B2との間において、導電路20,30の配策方向が屈曲されるように形成されている。
(収容部83の構成)
図2及び図3に示すように、収容部83は、例えば、電線21の長さ方向において一括収容部81と隣接して設けられている。収容部83は、例えば、電線21の長さ方向において一括収容部82と隣接して設けられている。収容部83は、例えば、一括収容部81の幅広部A2と一括収容部82の幅広部B2との間に設けられている。収容部83は、例えば、長さ方向の一端部が幅広部A2と連通し、長さ方向の他端部が幅広部B2と連通している。収容部83は、例えば、導電路20,30のうち導電路20を個別に収容するように設けられている。導電路20は、例えば、収容部83を貫通するように収容部83内に収容されている。例えば、電線21は、収容部83を貫通するようにプロテクタ本体71内に収容されている。収容部83は、例えば、導電路20の外周に設けられた電磁波吸収部材40を収容するように設けられている。収容部83は、例えば、電磁波吸収部材40全体を収容可能な大きさに形成されている。収容部83は、例えば、電磁波吸収部材40の長さ方向の両端から導出された被覆部材26の一部を収容するように設けられている。収容部83は、例えば、収容部83及び電線収容部84のうち一括収容部81の幅狭部A1から遠い側に設けられている。
収容部83は、例えば、電線21の長さ方向と交差する方向に延びるとともに、電線21の長さ方向において所定の間隔を空けて設けられた壁部85,86を有している。収容部83は、例えば、電線21の長さ方向に沿って延びる隔壁87と、電線21の長さ方向に延びるとともに、電線21の長さ方向と交差する方向において隔壁87と所定の間隔を空けて設けられた側壁部88とを有している。隔壁87及び側壁部88は、例えば、壁部85と壁部86との間に設けられている。隔壁87は、例えば、壁部85と壁部86とを接続するように形成されている。側壁部88は、例えば、壁部85と壁部86とを接続するように形成されている。壁部85,86と隔壁87と側壁部88とは、例えば、底壁部72の上面から上方に延びるように形成されている。収容部83は、例えば、壁部85,86と隔壁87と側壁部88と底壁部72とによって囲まれた空間によって構成されている。収容部83は、例えば、溝状をなしており、電線21の長さ方向に貫通するように形成されている。収容部83は、例えば、上方から見た平面形状が全体として矩形状に形成されている。
(壁部85,86の構成)
壁部85,86は、例えば、電線21の長さ方向と交差する方向、具体的には一対の側壁部73,74が並ぶ方向と平行な方向に延びるように形成されている。壁部85,86は、例えば、収容部83の長さ方向の両端にそれぞれ設けられている。壁部85は、例えば、一括収容部81と収容部83とを仕切るように形成されている。壁部86は、例えば、一括収容部82と収容部83とを仕切るように形成されている。壁部85,86は、例えば、収容部83内に収容された電磁波吸収部材40と対向するように設けられている。例えば、壁部85は、ケース60の一方の側壁62と対向するように設けられ、壁部86は、ケース60の他方の側壁62と対向するように設けられている。
(壁部85の構成)
図3に示すように、壁部85には、例えば、壁部85を電線21の長さ方向に貫通する貫通孔85Xが形成されている。壁部85は、例えば、電線21の長さ方向と交差する方向において所定の間隔を空けて設けられた一対の壁部85A,85Bにより構成されている。一対の壁部85A,85Bは、例えば、貫通孔85Xを挟んで互いに対向するように設けられている。貫通孔85Xは、例えば、被覆部材26が貫通可能な大きさであって、電磁波吸収部材40のケース60が貫通不能な大きさに形成されている。
図4に示すように、壁部85Aは、例えば、プロテクタ本体71の側壁部73の一部を構成している。壁部85Aは、例えば、一括収容部81を構成する側壁部73と連結されている。壁部85Aは、例えば、側壁部88と連結されている。壁部85Aは、例えば、一括収容部81を構成する側壁部73と側壁部88とが延びる方向と直交する方向に延びるように形成されている。壁部85Aの上面は、例えば、一括収容部81を構成する側壁部73の上面と側壁部88の上面と同一平面上に形成されている。
壁部85Bは、例えば、隔壁87と連結されている。壁部85Bは、例えば、壁部85A,85Bのうち一括収容部81の幅狭部A1に近い側に設けられた隔壁である。壁部85Bは、例えば、壁部85Aよりも低く形成されている。壁部85Bは、例えば、隔壁87よりも低く形成されている。壁部85Bの上面は、例えば、壁部85Aの上面よりも低い位置、つまり底壁部72に近い位置に形成されている。
貫通孔85Xの内側面を構成する壁部85Bの側面85Cには、例えば、延長面89が連結されている。貫通孔85Xの内側面は、例えば、壁部85Bの側面85Cと延長面89とを含んで構成されている。延長面89は、例えば、壁部85Bの側面85Cから電線21(図3参照)の長さ方向に延びるように形成されている。延長面89は、例えば、壁部85Bの側面85Cから壁部86に向かって延びるように形成されている。延長面89は、例えば、側面85Cと連続して一体に形成されている。側面85C及び延長面89は、例えば、壁部85Aと対向するように設けられている。側面85C及び延長面89は、例えば、側壁部73と対向するように設けられている。側面85C及び延長面89は、例えば、収容部83に収容された導電路20(図3参照)と対向するように設けられている。側面85C及び延長面89は、例えば、上端から下端に向かうに連れて幅が広くなるように形成されている。延長面89は、例えば、上端から下端に向かうに連れて、壁部86側に向かって幅が広がるように形成されている。電線21の長さ方向に沿う側面85C及び延長面89の寸法は、例えば、電線21の長さ方向に沿う壁部85Bの寸法よりも大きく形成されている。
(壁部86の構成)
図3に示すように、壁部86には、例えば、壁部86を電線21の長さ方向に貫通する貫通孔86Xが形成されている。壁部86は、例えば、電線21の長さ方向と交差する方向において所定の間隔を空けて設けられた一対の壁部86A,86Bにより構成されている。一対の壁部86A,86Bは、例えば、貫通孔86Xを挟んで互いに対向するように設けられている。貫通孔86Xは、例えば、被覆部材26が貫通可能な大きさであって、電磁波吸収部材40のケース60が貫通不能な大きさに形成されている。
壁部86Aは、例えば、プロテクタ本体71の側壁部73の一部を構成している。壁部86Aは、例えば、一括収容部82を構成する側壁部73と連結されている。壁部86Aは、例えば、側壁部88と連結されている。壁部86Aは、例えば、一括収容部82を構成する側壁部73と側壁部88とが延びる方向と直交する方向に延びるように形成されている。壁部86Aの上面は、例えば、一括収容部82を構成する側壁部73の上面と側壁部88の上面と同一平面上に形成されている。
壁部86Bは、例えば、隔壁87と連結されている。壁部86Bは、例えば、壁部86Aよりも低く形成されている。壁部86Bは、例えば、隔壁87よりも低く形成されている。壁部86Bの上面は、例えば、壁部86Aの上面よりも低い位置、つまり底壁部72に近い位置に形成されている。
(隔壁87の構成)
隔壁87は、例えば、壁部85Bと壁部86Bとの間に設けられている。隔壁87は、例えば、壁部85Bと壁部86Bとを接続するように形成されている。隔壁87は、例えば、電線21の長さ方向の一端部が壁部85Bと連結されており、電線21の長さ方向の他端部が壁部86Bと連結されている。隔壁87は、例えば、収容部83と電線収容部84とを仕切るように設けられている。隔壁87は、例えば、側壁部88と側壁部74との間に設けられている。隔壁87は、例えば、側壁部88と対向するとともに、側壁部74と対向するように設けられている。隔壁87は、例えば、収容部83に収容された電磁波吸収部材40と対向するように設けられている。隔壁87は、例えば、ケース60の周壁63と対向するように設けられている。
(側壁部88の構成)
側壁部88は、例えば、プロテクタ本体71の側壁部73の一部を構成している。側壁部88は、例えば、壁部85Aと壁部86Aとの間に設けられている。側壁部88は、例えば、壁部85Aと壁部86Aとを接続するように形成されている。側壁部88は、例えば、電線21の長さ方向の一端部が壁部85Aと連結されており、電線21の長さ方向の他端部が壁部86Aと連結されている。側壁部88は、例えば、収容部83に収容された電磁波吸収部材40と対向するように設けられている。側壁部88は、例えば、ケース60の周壁63と対向するように設けられている。
(収容部83と導電路20との関係について)
導電路20は、例えば、電磁波吸収部材40が収容部83に収容されるように、プロテクタ70内に配策されている。電磁波吸収部材40は、例えば、その全体が収容部83に収容されている。電磁波吸収部材40は、例えば、収容部83に収容されると、ケース60の一方の側壁62が壁部85A,85Bに対向するとともに、ケース60の他方の側壁62が壁部86A,86Bに対向する。このため、壁部85A,85B,86A,86Bによって、電磁波吸収部材40が電線21の長さ方向に移動することを抑制できる。また、電磁波吸収部材40は、例えば、収容部83に収容されると、ケース60の周壁63が隔壁87に対向するとともに、周壁63が側壁部88に対向する。このため、隔壁87及び側壁部88によって、電磁波吸収部材40が電線21の長さ方向と交差する方向に移動することを抑制できる。
被覆部材26の長さ方向の寸法は、例えば、壁部85と壁部86との間の距離よりも長く設定されている。被覆部材26は、例えば、壁部85を貫通するとともに、壁部86を貫通するように形成されている。被覆部材26は、例えば、壁部85の貫通孔85Xを貫通するとともに、壁部86の貫通孔86Xを貫通するように形成されている。例えば、ケース60から一括収容部81側に導出された被覆部材26は、壁部85の貫通孔85Xを貫通し、一括収容部81の幅広部A2まで延びるように形成されている。このため、電線21は、その外周が被覆部材26によって被覆された状態で、壁部85の貫通孔85Xを貫通している。これにより、壁部85を構成する壁部85A,85Bが電線21の外周面に接触することを抑制できる。ケース60から一括収容部82側に導出された被覆部材26は、例えば、壁部86の貫通孔86Xを貫通し、一括収容部82の幅広部B2まで延びるように形成されている。このため、電線21は、その外周が被覆部材26によって被覆された状態で、壁部86の貫通孔86Xを貫通している。これにより、壁部86を構成する壁部86A,86Bが電線21の外周面に接触することを抑制できる。
本実施形態の被覆部材26は、幅広部A2から収容部83を通じて幅広部B2まで延びるように形成されている。被覆部材26は、例えば、幅広部A2において長さ方向の一端部が固定部材29により電線21の外周に固定され、幅広部B2において長さ方向の他端部が固定部材29により電線21の外周に固定されている。
図5に示すように、収容部83は、溝状をなしている。収容部83は、例えば、電線21の長さ方向と交差する方向(ここでは、図中上方)に開口するように形成されている。プロテクタ70では、例えば、カバー90が収容部83の開口を覆うようにプロテクタ本体71に取り付けられることによって、電磁波吸収部材40の外周を包囲する収容部100が構成されている。収容部100は、例えば、収容部83と、その収容部83の開口を覆うカバー90とによって構成されている。収容部100の高さ寸法H1は、例えば、電磁波吸収部材40のケース60の横断面における対角線寸法L2よりも小さく設定されている。また、収容部100の幅寸法W1は、例えば、ケース60の対角線寸法L2よりも小さく設定されている。ここで、本明細書において、収容部100の高さ寸法H1は、例えば、底壁部72の上面とカバー90の対向壁91の下面との間の最短距離である。収容部100の幅寸法W1は、例えば、隔壁87と側壁部88との間の最短距離である。また、ケース60の対角線寸法L2は、例えば、ケース60の横断面における対角線のうち最も長い対角線の距離である。
(電線収容部84の構成)
図2及び図3に示すように、電線収容部84は、例えば、電線31の長さ方向において一括収容部81と隣接して設けられている。電線収容部84は、例えば、電線31の長さ方向において一括収容部82と隣接して設けられている。電線収容部84は、例えば、一括収容部81の幅広部A2と一括収容部82の幅広部B2との間に設けられている。電線収容部84は、例えば、導電路20,30のうち導電路30を個別に収容するように設けられている。電線収容部84は、例えば、複数の電線31を一括して収容するように設けられている。電線31は、例えば、電線収容部84を貫通するようにプロテクタ本体71内に収容されている。電線収容部84は、例えば、収容部83及び電線収容部84のうち一括収容部81の幅狭部A1に近い側に設けられている。
電線収容部84は、例えば、収容部83と並列に並んで設けられている。電線収容部84は、例えば、隔壁87を挟んで収容部83と並んで設けられている。電線収容部84は、例えば、隔壁87と側壁部74と底壁部72とによって囲まれた空間によって構成されている。
図5に示すように、電線収容部84は、例えば、溝状をなしており、電線31の長さ方向に貫通するように形成されている。電線収容部84は、例えば、電線31の長さ方向と交差する方向(ここでは、図中上方)に開口するように形成されている。プロテクタ70では、例えば、カバー90が電線収容部84の開口を覆うようにプロテクタ本体71に取り付けられることによって、電線31の外周を包囲する電線収容部101が構成されている。電線収容部101は、例えば、電線収容部84と、その電線収容部84の開口を覆うカバー90とによって構成されている。
なお、図1に示すように、プロテクタ70から導出された電線21は外装部材25に収容され、プロテクタ70から導出された電線31は外装部材35に収容される。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
(1)ワイヤハーネス10は、電線21と、電線21の長さ方向の一部の外周を覆う被覆部材26と、被覆部材26の外周に設けられた電磁波吸収部材40と、被覆部材26の長さ方向の一端部を電線21に固定する固定部材29とを有する。電磁波吸収部材40は、環状の磁性体コア50と、磁性体コア50を収容する環状のケース60とを有する。被覆部材26は、外周面に環状凸部27及び環状凹部28を有する。ケース60は、環状凸部27と被覆部材26の長さ方向に係止する係止部64を有する。
この構成によれば、被覆部材26の環状凸部27とケース60の係止部64とが係止することにより、被覆部材26の長さ方向において電磁波吸収部材40が移動することを抑制できる。これにより、被覆部材26の長さ方向において電磁波吸収部材40が位置ずれすることを抑制できる。
(2)また、電線21の外周を覆う被覆部材26の外周に電磁波吸収部材40が設けられるため、電線21と電磁波吸収部材40との間に被覆部材26が介在される。このため、電磁波吸収部材40が電線21の外周面に直接接触することを抑制できる。これにより、電磁波吸収部材40との接触に起因して電線21が損傷することを抑制できる。
(3)さらに、被覆部材26が電線21の長さ方向の一部のみに設けられるため、被覆部材26が電線21の長さ方向の全長に設けられる場合に比べて、被覆部材26を短くできる。これにより、被覆部材26のコストを低減できるとともに、電線21に対して被覆部材26を取り付ける際の作業性を向上させることができる。
(4)電磁波吸収部材40をプロテクタ70に収容するようにした。このため、プロテクタ70によって電磁波吸収部材40を保持することができる。これにより、例えば車両走行等に伴う振動に起因して電磁波吸収部材40が振動することを抑制できる。この結果、電磁波吸収部材40の振動に起因して電線21が損傷することを抑制できる。
(5)電磁波吸収部材40の外周を包囲するようにプロテクタ70を設けるようにした。このため、プロテクタ70によって電磁波吸収部材40を保護することができる。例えば、電磁波吸収部材40とその周辺部品との間にプロテクタ70を介在させることができるため、電磁波吸収部材40と周辺部品とが直接接触することを抑制できる。これにより、電磁波吸収部材40と周辺部品との接触に起因して、異音が発生することや電磁波吸収部材40が損傷することを抑制できる。
(6)収容部83が、電線21の長さ方向において所定の間隔を空けて設けられ、電磁波吸収部材40に対向して設けられた壁部85,86を有する。この構成によれば、壁部85,86によって、プロテクタ70の収容部83内において電磁波吸収部材40が電線21の長さ方向に移動することを規制することができる。これにより、プロテクタ70内における電磁波吸収部材40の移動を規制できる。この結果、電磁波吸収部材40とプロテクタ70との接触に起因して、異音が発生することや電磁波吸収部材40が損傷することを抑制できる。
(7)被覆部材26を、壁部85を貫通するとともに、壁部86を貫通するように形成した。この構成によれば、被覆部材26に被覆された状態で電線21が壁部85に貫通されるとともに、被覆部材26に被覆された状態で電線21が壁部86に貫通される。このため、電線21の外周面と壁部85との間に被覆部材26を介在させることができ、電線21の外周面と壁部86との間に被覆部材26を介在させることができる。これにより、壁部85,86が電線21の外周面に直接接触することを抑制できる。この結果、壁部85,86との接触に起因して電線21が損傷することを抑制できる。
(8)プロテクタ70に、隔壁87によって収容部83と仕切られ、収容部83と並んで設けられた電線収容部84を形成した。そして、電線21及び電磁波吸収部材40を収容部83に収容し、電線31を電線収容部84に収容した。このため、電磁波吸収部材40と電線31とを、隔壁87によって仕切られた収容部83と電線収容部84とに別々に収容することができる。これにより、電線31と電磁波吸収部材40との間に隔壁87を介在させることができるため、電磁波吸収部材40が電線31の外周面に直接接触することを抑制できる。この結果、電磁波吸収部材40との接触に起因して電線31が損傷することを抑制できる。
(9)壁部85の貫通孔85Xの内側面を、隔壁87に連結された壁部85Bの側面85Cと延長面89とを含んで構成するようにした。この構成によれば、貫通孔85Xの内側面が壁部85Bの側面85Cのみによって構成される場合に比べて、貫通孔85Xの内側面の表面積を広く形成することができる。これにより、電線21が一括収容部81から収容部83に配策される際に、その電線21の外周を被覆する被覆部材26の外周面を貫通孔85Xの内側面に対して好適に面接触させることができる。例えば、電線21が一括収容部81から収容部83に向かって配策される際に、電線21が急峻に曲げられた場合であっても、被覆部材26の外周面を貫通孔85Xの内周面に好適に面接触させることができる。この結果、被覆部材26の外周面に対して貫通孔85Xの内側面が点接触又は線接触する場合に比べて、貫通孔85Xの内側面との接触に起因して被覆部材26の外周面が損傷することを好適に抑制できる。
(10)収容部83の高さ寸法H1及び幅寸法W1を、ケース60の横断面における対角線寸法L2よりも小さく形成した。この構成によれば、収容部83内において、ケース60の中心軸を回転軸としてケース60が回転した場合であっても、ケース60の外周面を収容部83の内周面に接触させることができる。これにより、収容部83内においてケース60が回転することを好適に抑制できる。この結果、ケース60の回転に起因して、電線21が損傷することを抑制できる。
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、被覆部材26をプロテクタ70の内部のみに設けるようにしたが、これに限定されない。例えば、被覆部材26を、プロテクタ70の長さ方向の端部から導出するように形成してもよい。
・上記実施形態では、壁部85を貫通するように被覆部材26を設けるようにしたが、これに限定されない。例えば、被覆部材26から導出された電線21が壁部85を貫通するようにしてもよい。
・上記実施形態では、壁部86を貫通するように被覆部材26を設けるようにしたが、これに限定されない。例えば、被覆部材26から導出された電線21が壁部86を貫通するようにしてもよい。
・上記実施形態では、プロテクタ70の長さ方向における中間部に収容部83,100を設けるようにしたが、これに限定されない。例えば、収容部83,100を、プロテクタ70の長さ方向の一端部に設けるようにしてもよい。この場合には、例えば、一括収容部81又は一括収容部82が省略される。
・上記実施形態のプロテクタ70から電線収容部84,101を省略してもよい。
・上記実施形態のプロテクタ70を、導電路20のみを収容するように構成してもよい。
・上記実施形態において、プロテクタ70と電磁波吸収部材40のケース60との間に緩衝部材を設けるようにしてもよい。
・上記実施形態のプロテクタ70に、車両固定用のクリップを設けるようにしてもよい。
・上記実施形態では、プロテクタ本体71とカバー90とを別部品に形成するようにしたが、これに限定されない。例えば、カバー90に代わるカバーがヒンジ部等を介してプロテクタ本体71と一体形成された構成を採用してもよい。
・上記実施形態におけるカバー90を省略してもよい。
・上記実施形態におけるプロテクタ70を省略してもよい。
・上記実施形態では、被覆部材26を合成樹脂製のコルゲートチューブに具体化したが、これに限定されない。例えば、被覆部材26を金属製のコルゲートチューブに具体化してもよい。
・上記実施形態では、被覆部材26を、第1係止部として環状凸部27及び環状凹部28を外周面に有するコルゲートチューブに具体化したが、被覆部材26をコルゲートチューブ以外の外装部材に具体化してもよい。例えば、被覆部材26としては、第2係止部としての係止部64と被覆部材26の長さ方向に係止する第1係止部が外周面に形成された構造を有していれば、その他の構造は特に限定されない。
・上記実施形態のケース60の外周形状及び内周形状は特に限定されない。例えば、ケース60を円環状に形成するようにしてもよい。
・上記実施形態では、電磁波吸収部材40を、磁性体コア50とケース60とによって構成するようにしたが、これに限定されない。例えば、磁性体コア50の外周面50Aとケース60の内周面との間に緩衝部材を設けるようにしてもよい。
・上記実施形態では、外装部材25の内部に収容される電線21が2本であったが、特に限定されるものではなく、車両Vの仕様に応じて電線21の本数は変更することができる。例えば、外装部材25の内部に収容される電線21は、1本であってもよいし、3本以上であってもよい。
・上記実施形態では、外装部材35の内部に収容される電線31が2本であったが、特に限定されるものではなく、車両Vの仕様に応じて電線31の本数は変更することができる。例えば、外装部材35の内部に収容される電線31は、1本であってもよいし、3本以上であってもよい。
・上記実施形態では、導電路20を、電線21と外装部材25とによって構成するようにしたが、これに限定されない。例えば、外装部材25の内部に電磁シールド部材を設けるようにしてもよい。電磁シールド部材は、例えば、複数の電線21を一括して包囲するように設けられる。電磁シールド部材は、例えば、外装部材25の内周面と電線21の外周面との間に設けられる。電磁シールド部材としては、例えば、可撓性を有する編組線や金属箔を用いることができる。編組線としては、複数の金属素線が編成された編組線や、金属素線と樹脂素線とを組み合わせて編成された編組線を用いることができる。金属素線の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系の金属材料を用いることができる。樹脂素線としては、例えば、パラ系アラミド繊維等の絶縁性及び耐剪断性に優れた強化繊維を用いることができる。
・上記実施形態では、導電路30を、電線31と外装部材35とによって構成するようにしたが、これに限定されない。例えば、外装部材35の内部に電磁シールド部材を設けるようにしてもよい。電磁シールド部材は、例えば、複数の電線31を一括して包囲するように設けられる。電磁シールド部材は、例えば、外装部材35の内周面と電線31の外周面との間に設けられる。電磁シールド部材としては、例えば、可撓性を有する編組線や金属箔を用いることができる。
・上記実施形態の電線21をシールド電線に変更してもよい。
・上記実施形態の電線21を低圧電線に変更してもよい。
・上記実施形態の電線31をシールド電線に変更してもよい。
・上記実施形態の電線31を高圧電線に変更してもよい。
・上記実施形態の導電路30を省略してもよい。
・上記実施形態における電磁波吸収部材40の数及び設置位置は特に限定されない。例えば、ワイヤハーネス10に対して2個以上の電磁波吸収部材40を設けてもよい。
・車両Vにおける機器M1~M4の配置関係は、上記実施形態に限定されるものではなく、車両構成に応じて適宜変更してもよい。
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
A1 幅狭部
A2 幅広部
B1 幅狭部
B2 幅広部
C1 コネクタ
L2 対角線寸法
M1-M4 機器
V 車両
H1 高さ寸法
L1 寸法
W1 幅寸法
10 ワイヤハーネス
20 導電路
21 電線(第1電線)
22 芯線
23 絶縁被覆
25 外装部材
26 被覆部材
27 環状凸部(第1係止部)
28 環状凹部(第1係止部)
29 固定部材
30 導電路
31 電線(第2電線)
32 芯線
33 絶縁被覆
35 外装部材
40 電磁波吸収部材
41 貫通孔
50 磁性体コア
50A 外周面
50B 側面
51 貫通孔
60 ケース
61 貫通孔
62 側壁
63 周壁
64 係止部
65 壁部
66 収容部
70 プロテクタ
71 プロテクタ本体
72 底壁部
73 側壁部
74 側壁部
75 ロック部
80 通路
80A 挿入口
81 一括収容部
82 一括収容部
83 収容部
84 電線収容部
85 壁部(第1壁部)
85A 壁部
85B 壁部(第3壁部)
85C 側面
85X 貫通孔(第1貫通孔)
86 壁部(第2壁部)
86A 壁部
86B 壁部
86X 貫通孔
87 隔壁
88 側壁部
89 延長面
90 カバー
91 対向壁
92 ロック部
100 収容部
101 電線収容部

Claims (10)

  1. 電線と、
    前記電線の長さ方向の一部の外周を覆う被覆部材と、
    前記被覆部材の外周に設けられた電磁波吸収部材と、
    前記被覆部材の長さ方向の一端部を前記電線に固定する固定部材と、を有し、
    前記電磁波吸収部材は、環状の磁性体コアと、前記磁性体コアを収容する環状のケースとを有し、
    前記被覆部材は、外周面に形成された複数の第1係止部を有し、
    前記ケースは、前記ケースの長さ方向の両端に位置し、前記ケースの径方向に沿って延びる一対の側壁を有し、
    前記側壁の各々は、1つの前記第1係止部と前記被覆部材の長さ方向に係止する第2係止部を有するワイヤハーネス。
  2. 前記電線を収容するプロテクタを更に有し、
    前記プロテクタは、前記電磁波吸収部材を収容する収容部を有する請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記収容部は、前記電線の長さ方向と交差する方向に延びるとともに、前記電線の長さ方向において間隔を空けて設けられた第1壁部及び第2壁部を有し、
    前記第1壁部及び前記第2壁部はそれぞれ、前記電磁波吸収部材と対向している請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記被覆部材は、前記第1壁部を貫通するとともに、前記第2壁部を貫通するように設けられている請求項3に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記電線を第1電線としたときに、前記第1電線とは異なる第2電線を更に有し、
    前記プロテクタは、前記収容部と並んで設けられた電線収容部と、前記収容部と前記電線収容部とを仕切る隔壁とを有し、
    前記第1電線は前記収容部を貫通しており、
    前記第2電線は前記電線収容部を貫通している請求項3又は請求項4に記載のワイヤハーネス。
  6. 前記プロテクタは、前記第1電線と前記第2電線とを一括して収容する一括収容部を更に有し、
    前記一括収容部は、前記第1電線の長さ方向において前記収容部と隣接して設けられるとともに、前記第2電線の長さ方向において前記電線収容部と隣接して設けられており、
    前記第1壁部は、前記一括収容部と前記収容部とを仕切るように設けられており、
    前記第1壁部は、前記被覆部材が貫通する第1貫通孔と、前記隔壁と連結された第3壁部とを有しており、
    前記第1貫通孔の内側面は、前記第3壁部の側面と、前記側面と連続して形成され、前記側面から前記第1電線の長さ方向に沿って前記第2壁部側に延長された延長面とを有している請求項5に記載のワイヤハーネス。
  7. 前記被覆部材は、前記プロテクタの内部のみに設けられている請求項2から請求項6のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  8. 前記ケースの横断面形状は、四角形以上の多角形状に形成されており、
    前記収容部の高さ寸法は、前記ケースの横断面における対角線寸法よりも小さく設定されており、
    前記収容部の幅寸法は、前記対角線寸法よりも小さく設定されている請求項2から請求項7のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  9. 前記被覆部材は、前記被覆部材の中心軸が延びる軸線方向に沿って環状凸部と環状凹部とが交互に連設された蛇腹構造を有するコルゲートチューブであり、
    前記ケースは、前記ケースの軸線方向の両端に設けられた一対の側壁と、前記一対の側壁の間に設けられ、前記ケースの周方向及び軸線方向に沿って延びる周壁とを有し、
    前記各側壁には、前記被覆部材が貫通する貫通孔が形成されており、
    前記第2係止部は、前記貫通孔の内周面から前記ケースの径方向内側に突出して形成されており、
    前記第2係止部は、前記環状凹部に嵌合している請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  10. 前記貫通孔の内周面には、前記貫通孔の周方向において間隔を空けて複数の前記第2係止部が形成されている請求項9に記載のワイヤハーネス。
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