JP2007002733A - モータ一体型ポンプ及び燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ポンプ部から吐出される流体をモータ部に流通させることなく、モータ部の冷却及び潤滑並びにモータ異物の排出を行なうことのできるモータ一体型ポンプ及び燃料供給装置を提供する。
【解決手段】 モータ一体型ポンプ10は、流体を吸入しかつ加圧して吐出するポンプ部12と、ポンプ部12を駆動するモータ部14とを備える。ポンプ部12において流体が流通する流体系統47と、モータ部14において流体が流通する流体系統48とを、それぞれ独立した流体系統で構成する。燃料供給装置70は、燃料ポンプ(モータ一体型ポンプ)10と吸入フィルタ72と調圧弁74とを備えてモジュール化される。ポンプ10のモータ部14の流体系統48に、調圧弁74から排出される余剰燃料を導入する。
【選択図】 図11

Description

本発明は、モータ一体型ポンプ及び燃料供給装置に関する。
モータ一体型ポンプをインタンク式の燃料ポンプとして備えた燃料供給装置の従来例について述べる。この燃料供給装置は、主として自動車等の車両に搭載される燃料タンク内の燃料を内燃機関いわゆるエンジンに供給するリターンレスシステムにおける燃料供給装置である。そのリターンレスシステムとは、余剰の燃料を燃料タンク内で処理するようにして、エンジン側を経由して燃料タンクへ戻さないように構成されたシステムのことである。なお、図24は燃料供給装置を示す概略図、図25は燃料供給装置の流路系統図である。
図24に示すように、燃料供給装置370は、燃料ポンプ310の他に、吸入フィルタ372と高圧フィルタ373と調圧弁374とを備えてモジュール化されかつ燃料タンク376内に設置されたリザーブカップ378内に配置される。なお、燃料ポンプ310は、「フューエル・ポンプ」とも呼ばれるものである。また、高圧フィルタ373は、「フューエル・フィルタ」、「後置フィルタ」とも呼ばれるものである。また、調圧弁374は、「プレッシャ・レギュレータ」とも呼ばれるものである。また、吸入フィルタ372は、「サクション・フィルタ」、「低圧フィルタ」、「前置フィルタ」とも呼ばれるものである。また、リザーブカップ378は、「カップ」、「サブタンク」とも呼ばれるものである。
前記燃料ポンプ310は、燃料を吸入しかつ加圧して吐出するポンプ部312と、そのポンプ部312を駆動するモータ部314とを備えるモータ一体型ポンプである。燃料ポンプ310は、リザーブカップ378内の燃料をポンプ部312で吸入しかつ加圧した後、ポンプ部312内を流通して高圧フィルタ373へ吐出する。なお、モータ部314は、例えば、互いに摺動接触するコミュテータ(図示しない。)とブラシ(図示しない。)とを備えるブラシ付き直流モータで構成されている。また、モータ部314の内部を流通する燃料によって、モータ部314が冷却及び潤滑されるとともに、燃料中に含まれる異物やコミュテータ(図示しない。)とブラシ(図示しない。)との摺動接触によって発生するモータ異物(図25中、○印参照)がモータ部314外へ排出される。なお、モータ異物には、モータ部314のコミュテータ(図示しない。)とブラシ(図示しない。)との摺動接触によって発生するブラシ摩耗粉やコミュテータ摩耗粉等が挙げられる。
前記吸入フィルタ372は、燃料ポンプ310に対して前置されており、燃料ポンプ310のポンプ部312へ吸引される燃料中に含まれる比較的大きな異物(図25中、□印参照)を捕捉して除去することで、それ以降(下流側)の機器(例えば、燃料ポンプ310等)でのトラブルを防止あるいは低減する。
また、前記高圧フィルタ373(図25参照。)は、燃料ポンプ310に対して後置されており、燃料中に含まれる比較的小さな異物(図25中、△印参照)、及び、前記モータ異物(図25中、○印参照)を捕捉して除去することで、それ以降(下流側)の機器(例えば、調圧弁374、インジェクタ392(図24参照。)等)でのトラブルを防止あるいは低減する。
また、前記調圧弁374は、高圧フィルタ373から吐出された加圧燃料の燃料圧力を調整しかつ余剰の高圧燃料を、リザーブカップ378内に排出する。調圧弁374で燃料圧力が調整された加圧燃料は、燃料タンク376内のタンク内燃料供給ライン386から燃料タンク376外のタンク外燃料供給ライン388へ吐出される。図24に示すように、タンク外燃料供給ライン388に吐出された燃料は、エンジンのデリバリパイプ390、インジェクタ392を介して噴射され、エンジン本体394の燃焼室(図示しない。)に至る。
上記燃料供給装置370において、燃料ポンプ310がモータ部314によりポンプ部312が駆動されると、燃料タンク376のリザーブカップ378内の燃料が、吸入フィルタ372を通じて吸入されかつ加圧された後、ポンプ部312内を流通して、高圧フィルタ373へ供給される。そして、高圧フィルタ373を通った燃料は、タンク内燃料供給ライン386からタンク外燃料供給ライン388へ供給される。また、調圧弁374により、タンク内燃料供給ライン386における加圧燃料の燃料圧力が調整され、これにより余剰となった高圧燃料がリザーブカップ378内に排出される。また、燃料中に含まれる異物のうち、比較的大きな異物(図25中、□印参照)は、吸入フィルタ372により捕捉されて除去される。また、燃料中に含まれる比較的小さな異物(図25中、△印参照)及びモータ異物(図25中、○印参照)は、高圧フィルタ373により捕捉されて除去される。
なお、上記燃料ポンプ310のように、ポンプ部から吐出される燃料がモータ部内を流通するモータ一体型ポンプは、例えば、特許文献1に記載されている。
また、ポンプ部から吐出される燃料がモータ部内を流通しないモータ一体型ポンプは、例えば、特許文献2に記載されている。
また、エンジン側に配置された調圧弁から排出される余剰燃料を燃料タンクへ戻す燃料供給装置は、例えば、特許文献2に記載されている。この特許文献2における燃料ポンプにおいても、ポンプ部から吐出される燃料がモータ部内を流通する。また、特許文献2では、調圧弁からの余剰燃料及び冷却流体を、燃料ポンプの外周部に形成された各チャンバに流通することにより、燃料ポンプ及び燃料(余剰燃料を含む。)を冷却する。
特開2005−16312号公報 特開平11−201085号公報 特開平11−218057号公報
上記燃料供給装置370が備える燃料ポンプ310では、ポンプ部312で加圧した燃料をモータ部314内に流通させている。このことは、前記特許文献1、3に記載された燃料ポンプについても同様である。
このため、前記燃料供給装置370には、燃料ポンプ310に対して高圧フィルタ373を後置する必要があった。その理由は、モータ異物(図25中、○印参照)及び比較的小さな異物(図25中、△印参照)が、それ以降(下流側)の機器(例えば、調圧弁374、インジェクタ392等)に問題をきたすことがないように、捕捉して除去するためである。
また、燃料ポンプ310に対して吸入フィルタ372を前置する必要があった。その理由は、燃料タンク376(又はリザーブカップ378)内の燃料中に含まれる比較的大きな異物(図25中、○印参照)が、それ以降(下流側)の機器(例えば、燃料ポンプ310のポンプ部312等)内に問題をきたすことがないように、捕捉して除去するためである。
したがって、従来の燃料供給装置370では、吸入フィルタ372だけでなく、高圧フィルタ373も必要になるため、燃料供給装置370の大型化及びコストアップを余儀なくされる。このことは、前記特許文献3に記載された燃料供給装置についても同様である。
また、特許文献2の流体ポンプでは、ポンプ部で加圧した燃料をモータ部内に流通させていないので、モータ異物による問題は解消される。しかしながら、モータ部内を流体が流通しないため、モータ部を効率良く冷却することがむつかしいばかりでなく、モータ部の摺動接触部の潤滑、及び、モータ部内で発生したモータ異物の排出ができないことにより好ましくない。
本発明が解決しようとする課題は、ポンプ部から吐出される流体をモータ部に流通させることなく、モータ部の冷却及び潤滑並びにモータ異物の排出を行なうことのできるモータ一体型ポンプ及び燃料供給装置を提供することにある。
前記した課題は、本発明の特許請求の範囲に記載された構成を要旨とするモータ一体型ポンプ及び燃料供給装置により解決することができる。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1に記載されたモータ一体型ポンプによると、ポンプ部において流体が流通する流体系統と、モータ部において流体が流通する流体系統とを、それぞれ独立した流体系統で構成したものである。これにより、ポンプ部の流体系統を流通した流体をモータ部の流体系統を流通することなく吐出させることができるとともに、モータ部の流体系統を流体が流通することによりモータ部の冷却及び潤滑並びにモータ異物の排出を行なうことができる。
また、特許請求の範囲の請求項2に記載されたモータ一体型ポンプによると、ブラシ付き直流モータで構成されたモータ部の流体系統に流入する流体が、互いに摺動接触するコミュテータとブラシとの摺動接触部に向けて流入する。これにより、コミュテータとブラシとの摺動接触部における異物の付着及び噛み込みを防止あるいは低減することができる。
また、特許請求の範囲の請求項3に記載されたモータ一体型ポンプによると、ブラシを有しない非接触式のブラシレスモータで構成されたモータ部(コイルを中心とする磁気回路部)あるいは電気回路部を、そのモータ部の流体系統に流入する流体により冷却して、その発熱による性能変化を抑制することができる。また、モータ部の流体系統に流入する流体により、モータ部の軸受等の摺動部の潤滑を行なうことにより、摺動部の摩耗を防止あるいは低減することができる。
また、特許請求の範囲の請求項4に記載されたモータ一体型ポンプによると、モータ部の流体系統を流れる流体が、モータ部のロータの回転方向に沿って流通する。これにより、ロータの回転抵抗を低減して、モータ部の消費電流を低減することができる。
また、特許請求の範囲の請求項5に記載された燃料供給装置によると、燃料タンク内の燃料を吸入しかつ加圧して吐出するインタンク式の燃料ポンプと、燃料ポンプに吸入される燃料中の異物を捕捉して除去する吸入フィルタと、燃料ポンプから吐出される加圧燃料の燃料圧力を調整しかつ余剰の加圧燃料を排出する調圧弁とを備えてモジュール化されている。そして、燃料ポンプとして、請求項1〜3のいずれか1つに記載のモータ一体型ポンプを用い、そのモータ一体型ポンプのモータ部の流体系統に調圧弁から排出される余剰燃料を導入する構成としたものである。
したがって、ポンプ部の流体系統を流通した燃料をモータ部の流体系統を流通することなく吐出させることができるとともに、モータ部の流体系統を燃料が流通することによりモータ部の冷却及び潤滑並びにモータ異物の排出を行なうことのできるモータ一体型ポンプを燃料ポンプとして備えた燃料供給装置を提供することができる。
また、ポンプ部の流体系統を流通した燃料にモータ異物が含まれないことから、従来において燃料ポンプに対して後置する必要のあった高圧フィルタを省略することが可能となる。したがって、高圧フィルタを省略することにより、燃料供給装置をコンパクト化するとともにコストを低減することができる。
また、吸入フィルタにおいて、燃料ポンプに吸入される燃料中の異物でかつポンプ部の摺動部分に影響を及ぼす異物を捕捉して除去することにより、燃料ポンプの寿命を増大するとともに、その燃料ポンプ以降の機器(例えば、調圧弁、インジェクタ等)における摺動部分のトラブルを防止あるいは低減することができる。
また、特許請求の範囲の請求項6に記載された燃料供給装置によると、燃料ポンプに調圧弁を一体化したことにより、燃料供給装置を小型化することができる。
また、特許請求の範囲の請求項7に記載された燃料供給装置によると、燃料ポンプに、モータ部の流体系統を流れる燃料中に含まれるベーパをポンプ外へ排出するベーパ排出口が設けられている。これにより、モータ部の流体系統を流れる燃料中に含まれるベーパをベーパ排出口からポンプ外へ排出することができる。
また、特許請求の範囲の請求項8に記載された燃料供給装置によると、燃料ポンプのモータ部の流体系統から流出される燃料流を駆動源として駆動されるジェットポンプにより、燃料の移送を行なうことができる。例えば、燃料タンク内に設置されかつ燃料ポンプに吸入される燃料を貯留するリザーブカップを備える場合には、ジェットポンプにより、燃料タンク内でかつリザーブカップ外の燃料をリザーブカップ内に移送することができる。
また、特許請求の範囲の請求項9に記載された燃料供給装置によると、燃料ポンプにジェットポンプを一体化したことにより、燃料供給装置を小型化することができる。
また、特許請求の範囲の請求項10に記載された燃料供給装置によると、燃料ポンプのモータ部の流体系統から流出した燃料を、吸入フィルタ内に流入させる返還系統を設けたものである。これにより、燃料ポンプのポンプ部による燃料吸入力と吸入フィルタの燃料の通過抵抗とにより、吸入フィルタ内に発生する負圧を緩和することができる。したがって、高温時や低気圧環境時等における燃料中の低沸点成分の減圧沸騰による吸入フィルタ内でのベーパの発生を抑制して、燃料ポンプのポンプ部がベーパを吸入することによる吐出流量の低下を防止あるいは低減することができる。
また、特許請求の範囲の請求項11に記載された燃料供給装置によると、返還系統に、燃料中に含まれるベーパを分離するベーパ分離装置を設けたものである。これにより、返還系統を流れる燃料中に含まれるベーパをベーパ分離装置により分離することができ、そのベーパが吸入フィルタ内に侵入することを防止あるいは低減することができる。
また、特許請求の範囲の請求項12に記載された燃料供給装置によると、吸入フィルタが、多層構造の濾材を備えている。これにより、燃料中に含まれる異物を吸入フィルタの多層構造の濾材により効果的に捕捉して除去することができる。
また、特許請求の範囲の請求項13に記載された燃料供給装置によると、多層構造の濾材が、外層側を粗目の濾材としかつ内層側を細目の濾材として構成されている。これにより、大きめの異物を外層側の粗目の濾材により捕捉して除去し、小さめの異物を内層側の細目の濾材により捕捉して除去するができる。したがって、異物を段階的に捕捉して除去することにより、内層側の細目の濾材の目詰まりを抑制し、吸入フィルタを高寿命化することができる。
本発明のモータ一体型ポンプ及び燃料供給装置によれば、ポンプ部の流体系統を流通した流体をモータ部の流体系統を流通することなく吐出させることができるとともに、モータ部の流体系統を流体が流通することによりモータ部の冷却及び潤滑並びにモータ異物の排出を行なうことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例を参照して説明する。
[実施例1]
本発明の実施例1にかかるモータ一体型ポンプを説明する。本実施例では、ウエスコ式(インペラ式とも呼ばれる。)のモータ一体型ポンプを説明する。図1はモータ一体型ポンプを示す断面図、図2は同じく上面図、図3は同じく下面図、図4は図2のIV−IV線矢視断面図、図5はモータ一体型ポンプの流路系統図である。
図1に示すように、モータ一体型ポンプ10は、流体を吸入しかつ加圧して吐出するポンプ部12と、そのポンプ部12を駆動するモータ部14とを一体的に備えている。
モータ一体型ポンプ10の外殻をなすポンプケーシング15は、ほぼ円筒状のハウジング筒16と、ハウジング筒16の一端面(図1において上端面)を閉鎖するモータカバー17と、ハウジング筒16の他端面(図1において下端面)を閉鎖するポンプカバー18と、ポンプカバー18上に重合状に設けられてポンプケーシング15内をモータ室20とポンプ室21とに区画するポンプハウジング19とを備えている。
まず、モータ部14を説明する。モータ部14は、例えば、ブラシ付きの直流モータで構成されている。モータ部14は、前記ハウジング筒16の内側に固定されたマグネット23、及び、ハウジング筒16内において回転駆動されるロータ24を備えている。
ロータ24は、鉄心、コイル、コミュテータ26等を備えるほぼ円柱状のロータ本体25と、そのロータ本体25の軸心部を上下方向に貫通するほぼ丸棒状のロータシャフト27とを有している。ロータシャフト27の一端部(図1において上端部)は、前記モータカバー17に軸受28を介して回転可能に支持されている。また、ロータシャフト27の他端部(図1において下端部)は、前記ポンプハウジング19を貫通する状態で、該ポンプハウジング19に軸受29を介して回転可能に支持されている。なお、ロータ本体25のコミュテータ26は、モータカバー17に所定間隔を隔てて面している。
図4に示すように、前記モータカバー17には、前記ロータ24のロータ本体25のコミュテータ26に摺動接触するブラシ30、そのブラシ30をコミュテータ26に押圧するスプリング31等が組込まれている。なお、図示しないが、モータカバー17には、前記ブラシ30に電気的に接続されたターミナルを備えるコネクタ部が設けられている。そして、コネクタ部のターミナル、ブラシ30、コミュテータ26を通じてロータ本体25のコイル(図示省略)が通電されることにより、ロータ24が回転駆動されるようになっている。
図1に示すように、前記モータカバー17には、モータ室20内に連通しかつ図1において上方に開口する流入口33及び流出口35が形成されている(図2参照。)。流入口33のモータ室20側(図1において下側)の開口端面は、前記ロータ24のロータ本体25のコミュテータ26の端面(図1において上端面)に対向している。また、流入口33と流出口35とは、ロータ24のロータシャフト27を間に左右対称状に形成されている(図1及び図2参照。)。
次に、ポンプ部12を説明する。図1に示すように、前記ポンプ室21内には、ほぼ円板状のインペラ37が回転可能に設けられている。インペラ37の外周部には、周方向に所定間隔で並ぶ多数の羽根溝38が表裏対称状に形成されている。表裏両面の羽根溝38は、連通孔39により連通されている。また、インペラ37の中心部に、軸孔37aが形成されている。軸孔37a内には、前記ロータ24のロータシャフト27の当該端部(図1において下端部)がトルク伝達可能に係入されている。
前記ポンプカバー18において、前記インペラ37に面する壁面には、そのインペラ37の羽根溝38に対応する円弧形状(例えば、C字形状)の流路溝41が形成されている。
また、前記ポンプハウジング19において、前記インペラ37に面する壁面には、そのインペラ37の羽根溝38に対応する円弧形状(例えば、C字形状)の流路溝42が形成されている。ポンプハウジング19の流路溝42とポンプカバー18の流路溝41とは、インペラ37を間に上下対称状に形成されている。
前記ポンプカバー18には、前記流路溝41の始端部に連通しかつ図1において下方に開口する吸入口43が形成されている(図3参照。)。また、ポンプカバー18には、流路溝41の終端部に連通しかつ図1において下方に開口する吐出口44が形成されている(図3参照。)。さらに、ポンプカバー18には、流路溝41の始端部から終端部に至る途中に連通しかつ図1において下方に開口するベーパ排出口45が形成されている(図3参照。)。ベーパ排出口45は、前記インペラ37の回転によるポンプ行程の燃料中に含まれるベーパをポンプ室21外へ排出する。
次に、上記モータ一体型ポンプ10の作動について説明する。
モータ部14(図1参照)のロータ24のコイルに対する通電により、ロータ24が回転駆動される。すると、ロータ24の回転に連動してインペラ37が所定方向に回転されることにより、ポンプ作用が生じる。これにともない、流体がポンプカバー18の吸入口43から流路溝41の始端部内に吸入される。その流体は、インペラ37の連通孔39により連通する表裏両面の羽根溝38により運動エネルギーを受けて、ポンプカバー18及びポンプハウジング19の両流路溝41,42内をその始端部から終端部に向けて加圧されながら送られてゆく。そして、両流路溝41,42の終端部に送られた流体は、ポンプカバー18の吐出口44からポンプ外に吐出される。なお、ポンプ部12において、流体が流れる流路を「ポンプ部の流体系統」(符号、47を付す。)という(図5参照。)。
また、前記ポンプ部12の流体系統47とは別に、モータカバー17の流入口33からモータ室20内に流入される流体は、モータ室20を流通した後、モータカバー17の流出口35からポンプ外に吐出される(図1参照。)。なお、モータ部14において、流体が流れる流路を「モータ部の流体系統」(符号、48を付す。)という(図5参照。)。モータ部の流体系統48は、ポンプ部の流体系統47とは、完全に又はほとんど完全に隔離されており、ポンプ室21からモータ室20へ流体が流通しない構成となっている。
上記したモータ一体型ポンプ10によると、ポンプ部12において流体が流通する流体系統47と、モータ部14において流体が流通する流体系統48とを、それぞれ独立した流体系統で構成したものである(図5参照。)。これにより、ポンプ部12の流体系統47を流通した流体をモータ部14の流体系統48を流通することなく吐出させることができる。これとともに、モータ部14の流体系統48を流体が流通することにより、モータ部14の冷却及び潤滑並びにモータ異物の排出を行なうことができる。なお、「モータ部14の潤滑」とは、モータ部14における摺動接触部の潤滑のことである。また、「モータ異物の排出」とは、モータ部14内で発生する異物を流体とともに排出することである。
また、ブラシ付き直流モータで構成されたモータ部14の流体系統48に流入する流体が、互いに摺動接触するコミュテータ26とブラシ30との摺動接触部に向けて流入する。ちなみに、本実施例では、モータ部14の流入口33を通じて流入した流体がコミュテータ26のブラシ摺動接触側の端面26aに流出される。
したがって、コミュテータ26のブラシ摺動接触側の端面26aに、モータ部14の流入口33からの流体が流出されることにより、その端面26a上から異物(主に、ブラシ摩耗粉、コミュテータ摩耗粉)を除去することができる。これにより、コミュテータ26とブラシ30との摺動接触部における異物の付着及び噛み込みを防止あるいは低減することができる。なお、本明細書でいう「コミュテータとブラシとの摺動接触部」には、コミュテータ26のブラシ摺動接触側の端面26aの他、ブラシ30のコミュテータ摺動接触側の端面、コミュテータ26とブラシ30との摺動接触部分が相当する。そして、モータ部14の流入口33からの流体は、コミュテータ26とブラシ30との摺動接触部分に向けて流出させることが望ましい。
また、モータ部14は、前記ブラシ付直流モータに代えて、ブラシを有しない非接触式のブラシレスモータで構成することができる。そうすると、ブラシを有しない非接触式のブラシレスモータで構成されたモータ部14(コイルを中心とする磁気回路部)あるいは電気回路部を、そのモータ部14の流体系統48に流入する流体により冷却して、その発熱による性能変化を抑制することができる。また、モータ部14の流体系統48に流入する流体により、モータ部14の軸受等の摺動部の潤滑を行なうことにより、摺動部の摩耗を防止あるいは低減することができる。
[実施例2]
本発明の実施例2を説明する。本実施例は前記実施例1の一部に変更を加えたものであるから重複する説明は省略する。以降の実施例についても同様に重複する説明は省略する。図6はモータ一体型ポンプを示す断面図、図7は同じく上面図、図8は同じく下面図である。
実施例2は、前記実施例1におけるモータ一体型ポンプ10におけるポンプ部12における吸入口43及び吐出口44、モータ部14における流入口33及び流出口35に変更を加えたものである。
すなわち、図6に示すように、ポンプ部12において、ポンプケーシング15には、ほぼ径方向外方(図8において左方)に開口かつその途中で分岐してポンプカバー18の流路溝41及びポンプハウジング19の流路溝41の終端部にそれぞれ連通する吸入口51が形成されている。
また、ポンプケーシング15には、ポンプカバー18の流路溝41及びポンプハウジング19の流路溝41の終端部にそれぞれ連通しかつその途中で合流してほぼ径方向外方(図6において左方)に開口する吐出口55が形成されている。
なお、吸入口51と吐出口55とは平行状をなしている(図8参照。)。
また、図6及び図7に示すように、モータ部14において、モータカバー17の流入口33の外端部(流入側端部)を径方向外方に向けて開口し、その流出口35の外端部(流出側端部)を径方向外方にに向けて開口している。また、流入口33及び流出口35の外端部は、相反方向(図6及び図7において左右方向)に向けられている。
上記した実施例2のモータ一体型ポンプ10によっても、前記実施例1と同等の作用・効果を得ることができる。
[実施例3]
本発明の実施例3を説明する。本実施例は前記実施例2の一部に変更を加えたものである。図9はモータ一体型ポンプを示す断面図、図10は同じく上面図である。
実施例3は、前記実施例2におけるモータ一体型ポンプ10におけるモータ部14における流入口33及び流出口35に変更を加えたものである。すなわち、図9に示すように、モータ部14において、ハウジング筒16には、モータ室20のポンプハウジング19寄りの端部(図9において下端部)を開口する流入口60が形成されている。
また、ハウジング筒16には、モータ室20のモータカバー17寄りの端部(図9において上端部)を開口する流出口62が形成されている。
しかして、流入口60と流出口62は、図10に示すように、ロータ24の回転方向に沿う接線状に並ぶように形成されている。流入口60は、流体をモータ室20外からロータ24の回転方向(図10中、矢印Y参照。)に沿ってモータ室20内へ流入する。また、流出口62は、モータ室20内の流体をロータ24の回転方向(図10中、矢印Y参照。)に沿って外部へ流出する。したがって、モータ室20内を流れる流体が、モータ部14のロータ24の回転方向(図10中、矢印Y参照。)に沿って流通する。
上記した実施例3のモータ一体型ポンプ10によっても、前記実施例1、2と同等の作用・効果を得ることができる。
また、モータ部14の流体系統48(詳しくは、モータ室20内)を流れる流体が、モータ部14のロータ24の回転方向(図10中、矢印Y参照。)に沿って流通する。これにより、ロータ24の回転抵抗を低減して、モータ部14の消費電流を低減することができる。
[実施例4]
本発明の実施例4を説明する。本実施例では、前記実施例1(図1参照)のモータ一体型ポンプ10をインタンク式の燃料ポンプ(モータ一体型ポンプと同一符号を付す。)10として用いるリターンレスシステムの燃料供給装置を例示する。図11は燃料供給装置を示す概略図、図12は燃料供給装置の流路系統図である。
図11に示すように、燃料供給装置70は、前記実施例1(図1参照)のモータ一体型ポンプ10である燃料ポンプ10の他に、吸入フィルタ72とプレッシャレギュレータ(調圧弁という。)74とを備えてモジュール化されかつ燃料タンク76内に設置されたリザーブカップ(単に、カップともいう。)78内に配置されている。なお、リザーブカップ78は、サブタンク、リザーバカップ等とも呼ばれているもので、燃料タンク76の底部に配置され、燃料タンク76内の燃料が流入可能でかつその燃料を貯留可能である(図12参照。)。
まず、吸入フィルタ72を説明する。本実施例における吸入フィルタ72は、従来例(図24及び図25参照)における吸入フィルタ372及び高圧フィルタ373の両機能を兼ね備える「統合フィルタ」となっている。吸入フィルタ72は、ほぼ袋状に形成された濾材80と、その濾材80の内部空間を外部に連通する接続口(図示省略)とを有している。接続口(図示省略)は、燃料ポンプ10のポンプ部12の吸入口43に接続されている。また、濾材80は、リザーブカップ78内から燃料ポンプ10のポンプ部12に吸入される燃料中の異物を捕捉して除去する。
また、本実施例における吸入フィルタ72の濾材80は、多層構造(本実施例では、2層)をなしており、外層側を粗目の濾材81としかつ内層側を細目の濾材82としている(図12参照。)。外層側の粗目の濾材81は、例えば、従来の吸入フィルタ372(図25参照。)の異物の捕捉除去機能とほぼ同等の異物の捕捉除去機能を有している。また、内層側を細目の濾材82は、例えば、従来の高圧フィルタ373(図25参照。)の異物の捕捉除去機能とほぼ同等の異物の捕捉除去機能を有している。
図11に示すように、前記燃料ポンプ10の吐出口44には、燃料タンク76内のタンク内燃料供給ライン86を介して、燃料タンク76外のタンク外燃料供給ライン88が接続されている。タンク外燃料供給ライン88に吐出された燃料は、エンジンのデリバリパイプ90、インジェクタ92を介して噴射され、エンジン本体94の燃焼室(図示しない。)に至る。なお、タンク内燃料供給ライン86における燃料ポンプ10の吐出口44寄りの部位には、燃料の逆流を阻止するための逆止弁96(図11参照。)が設けられている。
前記調圧弁74は、タンク内燃料供給ライン86における加圧燃料の燃料圧力を調整しかつ余剰の高圧燃料を排出する。調圧弁74の燃料排出口は、返送ライン98を介して、燃料ポンプ10のポンプ部12の流入口33に接続されている。また、燃料ポンプ10のポンプ部12の流出口35には、リザーブカップ78内に開放する返還ライン100が接続されている。
上記した燃料供給装置70の作動について説明する(図11及び図12参照)。
燃料ポンプ10が駆動されると、リザーブカップ78内の燃料が、吸入フィルタ72の濾材80を通過することにより濾過される。このとき、吸入フィルタ72の濾材80を燃料が通過する際、粗目の濾材81において燃料中の比較的大きい異物(図12中、□印参照)が捕捉されて除去される。さらに、細目の濾材82において燃料中の比較的小さい異物(図12中、△印参照)が捕捉されて除去される。
その後、吸入フィルタ72の濾材80を通過した燃料は、燃料ポンプ10の吸入口43からポンプ部12のポンプ部12の流体系統47内に吸入されかつ加圧された後、吐出口44からタンク内燃料供給ライン86へ吐出される。さらに、その燃料は、タンク内燃料供給ライン86を流通して、タンク外燃料供給ライン88へ送給される。
また、タンク内燃料供給ライン86における加圧燃料の燃料圧力は、調圧弁74により所定圧力に調整される。そして、この圧力調整により余剰となった高圧燃料は、調圧弁74から返送ライン98を介して、燃料ポンプ10のモータ部14の流入口33からモータ室20すなわちモータ部14の流体系統48に流入される。さらに、その燃料は、モータ部14の流体系統48を流通した後、モータ部14の流出口35から返還ライン100を介してリザーブカップ78内に排出される。
上記した燃料供給装置70によると、ポンプ部12の流体系統47を流通した燃料をモータ部14の流体系統48を流通することなく吐出させることができるとともに、モータ部14の流体系統48を燃料が流通することによりモータ部14の冷却及び潤滑並びにモータ異物の排出を行なうことのできる燃料ポンプ10を備えた燃料供給装置70を提供することができる(図12参照。)。
また、ポンプ部12の流体系統47を流通した燃料にモータ異物が含まれないことから、従来において燃料ポンプ10に対して後置する必要のあった高圧フィルタ373(図25参照。)を省略することが可能となる。したがって、高圧フィルタ373を省略することにより、燃料供給装置70をコンパクト化するとともにコストを低減することができる。
また、吸入フィルタ72の濾材80において、燃料ポンプ10に吸入される燃料中の異物でかつポンプ部12の摺動部分に影響を及ぼす異物を捕捉して除去することにより、燃料ポンプ10の寿命を増大するとともに、その燃料ポンプ10以降の機器(例えば、調圧弁74、インジェクタ92等)における摺動部分のトラブルを防止あるいは低減することができる。
また、吸入フィルタ72の濾材80が、外層側の粗目の濾材81と内層側の細目の濾材82とからなる多層構造の濾材80を備えている(図12参照。)。これにより、燃料中に含まれる異物を吸入フィルタ72の多層構造の濾材80により効果的に捕捉して除去することができる。
また、多層構造の濾材80が、外層側を粗目の濾材81としかつ内層側を細目の濾材82として構成されている(図12参照。)。これにより、大きめの異物を外層側の粗目の濾材81により捕捉して除去し、小さめの異物を内層側の細目の濾材82により捕捉して除去するができる。したがって、異物を段階的に捕捉して除去することにより、内層側の細目の濾材82の目詰まりを抑制し、吸入フィルタ72を高寿命化することができる。なお、多層構造の濾材80は、三層以上の濾材で構成することもできる。また、多層構造の濾材を構成する濾材の階層についても適宜変更することができる。また、吸入フィルタ72は、多層構造の濾材80に代えて、単層構造の濾材を備えるものに代えることができる。
また、調圧弁74から排出される燃料により、燃料ポンプ10のモータ部14の冷却及び潤滑並びにモータ異物の排出を行なうため、そのモータ部14を効果的に冷却することができる。よって、モータ部14の性能低下を防止あるいは低減することができる。
また、調圧弁74から排出される燃料中に含まれるベーパを、燃料ポンプ10のモータ室20で分離することができる。すなわち、モータ室20を減圧室として利用することにより、燃料中に含まれるベーパを分離することができる。また、このことは、モータ部14の騒音低減にも有利である。
[実施例5]
本発明の実施例5を説明する。本実施例は前記実施例4(図11参照)の一部に変更を加えたものである。図13は燃料供給装置の燃料ポンプの周辺部を示す断面図である。
実施例5は、図13に示すように、燃料ポンプ10の吐出口44には、タンク内燃料供給ライン86の上流側端部が、Oリング等のシール部材103を介してシール状態で、挿入結合により接続されている。なお、本明細書でいう「挿入結合」とは、受け口と差し口とによるいんろう継手による接続のことをいう。
また、タンク内燃料供給ライン86に返送ライン98が一体的に形成されている。その返送ライン98には、調圧弁74がOリング等のシール部材105を介してシール状態で接続されている。
また、燃料ポンプ10の流入口33には、返送ライン98の下流側端部がシール部材108を介してシール状態で接続されている。
本実施例によると、燃料ポンプ10の吐出口44とタンク内燃料供給ライン86の上流側端部とをシール部材103を介してシール状態で接続していることにより、その接続部分からの燃料洩れを防止あるいは低減することができる。
また、返送ライン98と調圧弁74とをシール部材105を介してシール状態で接続していることにより、その接続部分からの燃料洩れを防止あるいは低減することができる。
また、燃料ポンプ10の流入口33と返送ライン98の下流側端部とをシール部材108を介してシール状態で接続していることにより、その接続部分からの燃料洩れを防止あるいは低減することができる。
[実施例6]
本発明の実施例6を説明する。本実施例は前記実施例4(図11参照。)の一部に変更を加えたものである。図14は燃料供給装置を示す概略図である。
実施例6は、図14に示すように、前記実施例4における調圧弁74を、前記燃料ポンプ10のモータカバー17に一体化したものである。なお、前記逆止弁96が、燃料ポンプ10の吐出口44内に組み込まれている。
したがって、本実施例の燃料供給装置70(図14参照)によると、燃料ポンプ10に調圧弁74を一体化したことにより、燃料供給装置70を小型化することができる。
[実施例7]
本発明の実施例7を説明する。本実施例は前記実施例4(図11参照。)の一部に変更を加えたものである。図15は燃料供給装置を示す概略図である。
実施例7は、前記燃料ポンプ10(例えば、モータカバー17(図1参照。))に、モータ室20を外部に連通するベーパ排出口110を設けたものである。ベーパ排出口110は、モータ部14の流体系統48を流れる燃料中に含まれるベーパをポンプ外へ排出可能に形成されている。
また、前記吸入フィルタ72の濾材80上には、ベーパ分離装置112が設けられている。ベーパ分離装置112は、吸入フィルタ72の濾材80上に逆カップ状に設けられたベーパ分離ハウジング113を備えている。ベーパ分離ハウジング113は、返還ライン100の通路断面積より大きい通路断面積の膨張室114を形成している。このベーパ分離ハウジング113の上壁部には、前記返還ライン100の下流側端部が接続されている。また、吸入フィルタ72の濾材80において、膨張室114の下端開口面に面する部分がベーパ分離フィルタ118となっている。
なお、前記逆止弁96が、燃料ポンプ10の吐出口44内に組み込まれている。
本実施例の燃料供給装置70によると、燃料ポンプ10に、モータ部14の流体系統48(詳しくは、モータ室20)を流れる燃料中に含まれるベーパをポンプ外へ排出するベーパ排出口110が設けられている。これにより、モータ部14の流体系統48を流れる燃料中に含まれるベーパをベーパ排出口110からポンプ外へ排出することができる。
また、燃料ポンプ10のモータ部14の流体系統48から流出した燃料を、返還ライン100を介して吸入フィルタ72内に流入させる返還系統120を設けたものである。これにより、燃料ポンプ10のポンプ部12による燃料吸入力と吸入フィルタ72の燃料の通過抵抗とにより、吸入フィルタ72内に発生する負圧を緩和することができる。したがって、高温時や低気圧環境時等における燃料中の低沸点成分の減圧沸騰による吸入フィルタ72内でのベーパの発生を抑制して、燃料ポンプ10のポンプ部12がベーパを吸入することによる吐出流量の低下を防止あるいは低減することができる。
また、返還系統120に、燃料中に含まれるベーパを分離するベーパ分離装置112を設けている。これにより、返還系統120を流れる燃料中に含まれるベーパをベーパ分離装置112により分離することができ、そのベーパが吸入フィルタ72内に侵入することを防止あるいは低減することができる。なお、ベーパ分離装置112は、必要に応じて設けられるものであるから省略することができる。
また、返還系統120を流れる燃料が、ベーパ分離ハウジング113内の膨張室114で減圧されることにより、燃料中の気化成分を気泡化することができる。このため、加圧燃料中に含まれるベーパを容易に分離することができる。
また、吸入フィルタ72の濾材80の一部であるベーパ分離フィルタ118により、加圧燃料中に含まれるベーパの通過が制限されることにより、加圧燃料中に含まれるベーパが吸入フィルタ72内に侵入することを防止あるいは低減することができる。
また、吸入フィルタ72の濾材80の一部を利用してベーパ分離フィルタ118が形成されている。これにより、専用のベーパ分離フィルタを別途で設ける場合に比べて、部品点数を削減するとともに燃料供給装置70を小型化及び低コスト化することができる。
[実施例8]
本発明の実施例8を説明する。本実施例は前記実施例7(図15参照。)の一部に変更を加えたものである。図16は燃料供給装置を示す概略図である。
実施例8では、図16に示すように、燃料ポンプ10として、前記実施例3(図9参照。)におけるモータ一体型ポンプ10を用いている。この燃料ポンプ10は、横置きに配置された状態で、ポンプ部12の吸入口43に吸入フィルタ72の接続口(図示省略)が接続されている。これとともに、モータ部14の流出口35が吸入フィルタ72の濾材80に面接触状に当接されている。なお、吸入フィルタ72の濾材80において、モータ部14の流出口35の開口端面に面する部分がベーパ分離フィルタ122となっている。
また、前記実施例7(図15参照。)と同様に、前記燃料ポンプ10には、モータ室20を外部に連通するベーパ排出口110が設けられている。
なお、前記逆止弁96が、燃料ポンプ10の吐出口44内に組み込まれている。
本実施例の燃料供給装置70によっても、前記実施例7(図15参照。)とほぼ同様の作用・効果を得ることができる。
また、燃料ポンプ10を横置き状態で配置することにより、燃料供給装置70の全高を低く構成することができる。
[実施例9]
本発明の実施例9を説明する。本実施例は前記実施例7(図15参照。)の一部に変更を加えたものである。図17は燃料供給装置を示す概略図である。
実施例9では、ベーパ分離装置112におけるベーパ分離ハウジング113の膨張室114が、吸入フィルタ72の濾材80に連通されない有底状をなす予備室124と、吸入フィルタ72の濾材80に面する下面開口状をなしかつ上部において予備室124と連通する分離室125とにより構成されている。そして、予備室124の上壁部に、前記返還ライン100の下流側端部が接続されている。また、分離室125の上面には、ベーパを排出可能なベーパ排出口126が形成されている。
本実施例の燃料供給装置70によっても、前記実施例7(図15参照。)とほぼ同様の作用・効果を得ることができる。
また、返還ライン100から膨張室114の予備室124に流入した燃料流のうち、勢力の強い燃料流が予備室124の底壁部124aに衝突して跳ね返る。そして、膨張室114内において、予備室124から分離室125に流入した燃料中に含まれるベーパが分離室125のベーパ排出口126を通じて排出される。そして、ベーパをほとんど含まない加圧燃料は、分離室125からベーパ分離フィルタ118を通じて、吸入フィルタ72の濾材80内へ流入すなわち返送される。これにより、加圧燃料中に含まれるベーパが吸入フィルタ72内に侵入することを防止あるいは低減することができる。
また、ベーパ分離ハウジング113の膨張室114にに流入した加圧燃料流が、予備室124の底壁部124aに衝突して攪拌されることにより、加圧燃料中の気化成分を気泡化することができる。このため、加圧燃料中に含まれるベーパを容易に分離することができる。
[実施例10]
本発明の実施例10を説明する。本実施例は前記実施例7(図15参照。)の一部に変更を加えたものである。図18は燃料供給装置を示す概略図である。
実施例10では、図18に示すように、前記ベーパ分離装置112のベーパ分離ハウジング113を、その下面を吸入フィルタ72の濾材80に面接触状に当接した状態で縦長状に形成している。ベーパ分離ハウジング113の高さ方向の中央部に、前記返還ライン100を接続している。そして、ベーパ分離ハウジング113の上端部に、ベーパを排出可能なベーパ排出口128が形成されている。
本実施例の燃料供給装置70によっても、前記実施例7(図15参照。)とほぼ同様の作用・効果を得ることができる。
また、ベーパ分離装置112のベーパ分離ハウジング113が縦長状に形成されているので、燃料中のベーパを重力分離により分離し、ベーパをベーパ排出口128から排出することができる。これにより、加圧燃料中に含まれるベーパが吸入フィルタ72内に侵入することを防止あるいは低減することができる。
[実施例11]
本発明の実施例11を説明する。本実施例は前記実施例4(図11参照。)の一部に変更を加えたものである。図19は燃料供給装置を示す概略図である。
実施例11では、図19に示すように、燃料ポンプ10のモータ部14の流体系統48から流出される燃料流を駆動源として、リザーブカップ78外の燃料をそのリザーブカップ78内に移送するジェットポンプ130を設けたものである。すなわち、返還ライン100が、ジェットポンプ130の移送用燃料の導入口(図示しない。)に接続されている。また、ジェットポンプ130の燃料吸込口には、燃料タンク76内でリザーブカップ78外の燃料を吸込むための燃料吸込ライン131が接続されている。また、ジェットポンプ130の吐出口には、リザーブカップ78内に開放する燃料吐出ライン132が接続されている。
前記ジェットポンプ130は、返還ライン100から導入された加圧燃料を、燃料吐出ライン132を通じてリザーブカップ78内に吐出する際に発生する負圧により、燃料タンク76内でリザーブカップ78外の燃料を燃料吸込ライン131から燃料吸込口を通じて吸い込んで、燃料吐出ライン132を通じてリザーブカップ78内に送り込むものである。すなわち、ジェットポンプ130は、燃料ポンプ10のモータ部14の流体系統48から流出される燃料流を駆動源として、燃料タンク76内でリザーブカップ78外の燃料をリザーブカップ78内に移送するポンプ作用を果たす。なお、ジェットポンプ130の基本的構成については、周知のものであるからその説明を省略する。
上記した燃料供給装置70によると、燃料ポンプ10のモータ部14の流体系統48から流出される燃料流を駆動源として駆動されるジェットポンプ130により、燃料タンク76内でかつリザーブカップ78外の燃料をリザーブカップ78内に移送することができる。
[実施例12]
本発明の実施例12を説明する。本実施例は前記実施例11(図19参照。)の一部に変更を加えたものである。図20は燃料供給装置を示す概略図である。
実施例12では、図20に示すように、前記実施例11における返還ライン100が、ジェットポンプ130に接続されておらず、リザーブカップ78内に開放されている。
また、前記実施例7(図15参照。)と同様に、前記燃料ポンプ10(例えば、モータカバー17)に、モータ室20を外部に連通するベーパ排出口110が設けられている。
ベーパ排出口110は、モータ部14の流体系統48を流れる燃料中に含まれるベーパをポンプ外へ排出可能に形成されている。このベーパ排出口110につながるベーパ排出ライン134を、ジェットポンプ130の移送用燃料の導入口に接続したものである。
前記ジェットポンプ130は、ベーパ排出ライン134から導入された加圧燃料を、燃料吐出ライン132を通じてリザーブカップ78内に吐出する際に発生する負圧により、燃料タンク76内でリザーブカップ78外の燃料を燃料吸込ライン131から燃料吸込口を通じて吸い込んで、燃料吐出ライン132を通じてリザーブカップ78内に送り込むものである。すなわち、ジェットポンプ130は、燃料ポンプ10のモータ部14の流体系統48から流出される燃料流を駆動源として、燃料タンク76内でリザーブカップ78外の燃料をリザーブカップ78内に移送するポンプ作用を果たす。
したがって、本実施例の燃料供給装置70によっても、前記実施例11(図19参照。)とほぼ同様の作用・効果を得ることができる。
[実施例13]
本発明の実施例13を説明する。本実施例は前記実施例11(図19参照。)の一部に変更を加えたものである。図21は燃料供給装置を示す概略図である。
実施例13は、図21に示すように、前記実施例11(図19参照。)におけるジェットポンプ130を、前記燃料ポンプ10のモータカバー17に一体化したものである。
したがって、本実施例の燃料供給装置70(図21参照)によると、燃料ポンプ10にジェットポンプ130を一体化したことにより、燃料供給装置70を小型化することができる。
[実施例14]
本発明の実施例14を説明する。本実施例は前記実施例11(図19参照。)の一部に変更を加えたものである。図22は燃料供給装置を示す概略図である。
実施例14では、図22に示すように、前記実施例11における返還ライン100が、ジェットポンプ130に接続されておらず、リザーブカップ78内に開放されている。
また、前記実施例11におけるタンク内燃料供給ライン86には、分岐ライン136が分岐されている。この分岐ライン136を、ジェットポンプ130の移送用燃料の導入口に接続したものである。なお、分岐ライン136には、燃料の逆流を阻止するための逆止弁137が設けられている。
ジェットポンプ130は、タンク内燃料供給ライン86から分岐ライン136を通じて導入された加圧燃料を、燃料吐出ライン132を通じてリザーブカップ78内に吐出する際に発生する負圧により、燃料タンク76内でリザーブカップ78外の燃料を燃料吸込ライン131から燃料吸込口を通じて吸い込んで、燃料吐出ライン132を通じてリザーブカップ78内に送り込むものである。すなわち、ジェットポンプ130は、燃料ポンプ10のポンプ部12の流体系統47から流出される燃料流を駆動源として、燃料タンク76内でリザーブカップ78外の燃料をリザーブカップ78内に移送するポンプ作用を果たす。
本実施例の燃料供給装置70によると、燃料ポンプ10のポンプ部12の流体系統47から流出される燃料流を駆動源として駆動されるジェットポンプ130により、燃料タンク76内でかつリザーブカップ78外の燃料をリザーブカップ78内に移送することができる。
[実施例15]
本発明の実施例15を説明する。本実施例は前記実施例14(図22参照。)の一部に変更を加えたものである。図23は燃料供給装置を示す概略図である。
実施例15では、図23に示すように、前記実施例14における分岐ライン136が省略されている。
そして、前記燃料ポンプ10のポンプ部12におけるポンプカバー18のベーパ排出口45(図3参照。)につながるベーパ排出ライン139を、ジェットポンプ130の移送用燃料の導入口に接続したものである。
ジェットポンプ130は、ベーパ排出ライン139を通じて導入された加圧燃料を、燃料吐出ライン132を通じてリザーブカップ78内に吐出する際に発生する負圧により、燃料タンク76内でリザーブカップ78外の燃料を燃料吸込ライン131から燃料吸込口を通じて吸い込んで、燃料吐出ライン132を通じてリザーブカップ78内に送り込むものである。すなわち、ジェットポンプ130は、燃料ポンプ10のポンプ部12の流体系統47から流出される燃料流を駆動源として、燃料タンク76内でリザーブカップ78外の燃料をリザーブカップ78内に移送するポンプ作用を果たす。
したがって、本実施例の燃料供給装置70によっても、前記実施例14(図22参照。)とほぼ同様の作用・効果を得ることができる。
本発明は前記した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明のモータ一体型ポンプ10は、燃料以外の流体のポンプとして広く適用することができる。また、本発明は、複数のインペラ37を設けた多段式のモータ一体型ポンプ10にも適用することができる。また、本発明は、ウエスコ式以外の形式(例えば、軸流式、ギヤー式等)のモータ一体型ポンプ10にも適用することができる。また、本発明は、リターンレスシステムの燃料供給装置70に限らず、エンジン側に配置された調圧弁から排出される余剰燃料を燃料タンクへ戻すリータンシステムの燃料供給装置にも適用することができる。また、リザーブカップ78は、必要に応じて設けられるものであるから省略することができる。また、返還ライン100は、必要に応じて設けられるものであり、省略することができる。また、モータ部の流体系統48を流通する流体は、燃料以外の流体に代えることができる。また、燃料ポンプ10の吸入口、吐出口、流入口、流出口の少なくとも1つは、複数個設けることができる。
本発明の実施例1にかかるモータ一体型ポンプを示す断面図である。 モータ一体型ポンプの上面図である。 モータ一体型ポンプの下面図である。 図2のIV−IV線矢視断面図である。 モータ一体型ポンプの流路系統図である。 本発明の実施例2にかかるモータ一体型ポンプを示す断面図である。 モータ一体型ポンプの上面図である。 モータ一体型ポンプの下面図である。 本発明の実施例3にかかるモータ一体型ポンプを示す断面図である。 モータ一体型ポンプの上面図である。 本発明の実施例4にかかる燃料供給装置を示す概略図である。 燃料供給装置の流路系統図である。 本発明の実施例5にかかる燃料供給装置の燃料ポンプの周辺部を示す断面図である。 本発明の実施例6にかかる燃料供給装置を示す概略図である。 本発明の実施例7にかかる燃料供給装置を示す概略図である。 本発明の実施例8にかかる燃料供給装置を示す概略図である。 本発明の実施例9にかかる燃料供給装置を示す概略図である。 本発明の実施例10にかかる燃料供給装置を示す概略図である。 本発明の実施例11にかかる燃料供給装置を示す概略図である。 本発明の実施例12にかかる燃料供給装置を示す概略図である。 本発明の実施例13にかかる燃料供給装置を示す概略図である。 本発明の実施例14にかかる燃料供給装置を示す概略図である。 本発明の実施例15にかかる燃料供給装置を示す概略図である。 従来例にかかる燃料供給装置を示す概略図である。 燃料供給装置の流路系統図である。
符号の説明
10 モータ一体型ポンプ(燃料ポンプ)
12 ポンプ部
14 モータ部
24 ロータ
26 コミュテータ
30 ブラシ
47 ポンプ部の流体系統
48 モータ部の流体系統
70 燃料供給装置
72 吸入フィルタ
74 調圧弁
80 多層構造の濾材
81 粗目の濾材
82 細目の濾材
110 ベーパ排出口
112 ベーパ分離装置
120 返還系統
130 ジェットポンプ

Claims (13)

  1. 流体を吸入しかつ加圧して吐出するポンプ部と、前記ポンプ部を駆動するモータ部とを備えるモータ一体型ポンプであって、
    前記ポンプ部において流体が流通する流体系統と、前記モータ部において流体が流通する流体系統とを、それぞれ独立した流体系統で構成したことを特徴とするモータ一体型ポンプ。
  2. 請求項1に記載のモータ一体型ポンプであって、
    前記モータ部を、互いに摺動接触するコミュテータとブラシとを備えるブラシ付き直流モータで構成し、
    前記モータ部の流体系統に流入する流体が、前記モータ部のコミュテータとブラシとの摺動接触部に向けて流入する構成とした
    ことを特徴とするモータ一体型ポンプ。
  3. 請求項1に記載のモータ一体型ポンプであって、
    前記モータ部を、ブラシを有しない非接触式のブラシレスモータで構成したことを特徴とするモータ一体型ポンプ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のモータ一体型ポンプであって、
    前記モータ部の流体系統を流れる流体が、前記モータ部のロータの回転方向に沿って流通する構成としたことを特徴とするモータ一体型ポンプ。
  5. 燃料タンク内の燃料を吸入しかつ加圧して吐出するインタンク式の燃料ポンプと、
    前記燃料ポンプに吸入される燃料中の異物を捕捉して除去する吸入フィルタと、
    前記燃料ポンプから吐出される加圧燃料の燃料圧力を調整しかつ余剰の加圧燃料を排出する調圧弁と
    を備えてモジュール化された燃料供給装置であって、
    前記燃料ポンプとして、請求項1〜3のいずれか1つに記載のモータ一体型ポンプを用い、
    前記モータ一体型ポンプのモータ部の流体系統に、前記調圧弁から排出される余剰燃料を導入する構成とした
    ことを特徴とする燃料供給装置。
  6. 請求項5に記載の燃料供給装置であって、
    前記燃料ポンプに前記調圧弁を一体化したことを特徴とする燃料供給装置。
  7. 請求項5又は6に記載の燃料供給装置であって、
    前記燃料ポンプに、前記モータ部の流体系統を流れる燃料中に含まれるベーパをポンプ外へ排出するベーパ排出口が設けられていることを特徴とする燃料供給装置。
  8. 請求項5〜7のいずれか1つに記載のにおける燃料供給装置であって、
    前記燃料ポンプのモータ部の流体系統から流出される燃料流を駆動源として駆動されるジェットポンプを備えることを特徴とする燃料供給装置。
  9. 請求項8に記載の燃料供給装置であって、
    前記燃料ポンプに前記ジェットポンプを一体化したことを特徴とする燃料供給装置。
  10. 請求項5〜9のいずれか1つに記載の燃料供給装置であって、
    前記燃料ポンプのモータ部の流体系統から流出した燃料を、前記吸入フィルタ内に流入させる返還系統を設けたことを特徴とする燃料供給装置。
  11. 請求項10に記載の燃料供給装置であって、
    前記返還系統に、燃料中に含まれるベーパを分離するベーパ分離装置を設けたことを特徴とする燃料供給装置。
  12. 請求項10又は11に記載の燃料供給装置であって、
    前記吸入フィルタが、多層構造の濾材を備えていることを特徴とする燃料供給装置。
  13. 請求項12に記載の燃料供給装置であって、
    前記多層構造の濾材が、外層側を粗目の濾材としかつ内層側を細目の濾材として構成されていることを特徴とする燃料供給装置。

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