JP6298663B2 - 複数の電流センサを使用した太陽電池ストリングレベルのホームランアーク放電検出 - Google Patents

複数の電流センサを使用した太陽電池ストリングレベルのホームランアーク放電検出 Download PDF

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Description

本出願は、“DCアークと負荷スイッチングノイズとを区別するシステムおよび方法”という表題の、2012年11月16日に出願されたアメリカ合衆国出願番号13/679,039の一部係属(CIP)出願である。
本出願は概して電気回路におけるアーク放電の検出に関し、より具体的には、直流(DC)電源システムにおいてアーク放電と負荷スイッチングノイズとを区別するシステムおよび方法に関する。
近年、太陽電池(PV)システムのようなDC電源システムが、バッテリー充電から交流電流(AC)グリッドへの電力供給に至るまで、住宅用および産業用アプリケーションにおいてますます採用されてきている。そのようなPVシステムは、ひとつもしくは複数のPVストリングに直列に接続された複数のPVモジュール(例えば、ソーラーパネル)を含み得る。多数のPVストリングは並列に接続され得、コンバイナボックスを介して充電器もしくはインバータの負荷を最終的に駆動するために配線され得る。典型的なPVシステムでは、各々のPVモジュールは50Vdcで最大およそ10アンペアの電流出力を発生させるよう構成され得、また各々のPVストリングはPVストリングに結合されたPVモジュールの数に応じて、最大およそ1000Vdcもしくはそれ以上の電圧出力を生成するよう構成され得る。さらに、並列に接続されたPVストリングは典型的なPVシステムの総電流出力を最大およそ200アンペアもしくはそれ以上に上昇するよう構成され得る。
上述のPVシステムのようなDC電源システムは比較的高い電流および電圧出力を発生させるよう構成され得るので、そのような電源システムにおけるアーク放電を検出するシステムおよび方法が必要である。例えば、電流出力および電圧出力がそれぞれおよそ200アンペアおよび1000Vdcであり得る典型的なPVシステムでは、直列アーク放電はPV電源ケーブルを切断することにより生成され得、並列アーク放電はPV電源ケーブルを短絡させることにより生成され得、地絡アーク放電はグランドへのPV電源ケーブルを短絡させることにより生成され得る。しかしながら、電源システムにおけるアーク放電を検出する公知のシステムおよび方法は、これまで、直列アーク放電、並列アーク放電、地絡アーク放電等と、充電器負荷や、インバータ負荷、DC‐DC負荷スイッチング、DC‐AC負荷スイッチング、DC切断スイッチ、無線周波数(RF)ピックアップ、DC電力線通信等により発生されるノイズとを、高いレベルの信頼性をもって区別することが概してできなかった。
本出願によれば、向上された信頼性を持ってDCアークと負荷スイッチングノイズとを区別し得る、DC電源システムにおけるアーク放電を検出するシステムおよび方法が開示される。DC電源システムにおけるアーク放電を検出するそのようなシステムのひとつは、複数の電流出力をそれぞれ監視するよう作動する、家庭内走行ケーブルもしくはあらゆる他の適切な配線走行で提供される複数の電流センサを含む。複数の電流センサは、並列、直列、もしくは並列/直列の相互接続のあらゆる適切な組み合わせで構成かつ配置されて、結合された電流出力信号を提供する。システムはさらに、整流器と、フィルタと、比較器と、パルス積分器と、プロセッサとを含む。複数の電流センサは、太陽電池(PV)システムのようなDC電源システムの複数の電流出力をそれぞれ監視し、ひとつもしくは複数のアーク放電イベントを示す可能性のある、ひとつもしくは複数の重大なdi/dtイベントを表す高周波数AC電流情報を含む結合された電流出力信号を提供する。整流器は、電流センサからAC電流情報を含む結合された電流出力信号を受け取り、当該結合された電流出力信号を整流したものを、後続のフィルタリングのためにフィルタへ提供する。AC電流情報を含む結合された電流出力信号が、代替的に整流される前にフィルタされても良いことが理解される。比較器はフィルタされた信号を受け取り、起こり得るアーク放電イベントに応じて、ひとつもしくは複数のパルスを発生させる。パルス積分器は比較器からパルスを受け取り、個々のパルスの持続時間または幅を示す出力を発生させる。プロセッサもまた比較器からパルスを受け取り、複数の予め定められた時間間隔以内で、予め定められた時間間隔毎のパルスカウント(PC)を決定する。パルスカウントは、起こり得るアーク放電イベントの数に対応し得るものである。プロセッサはさらに、パルス積分器により発生された出力を受け取り、個々の予め定められた時間間隔以内で、予め定められた時間間隔毎のパルス持続時間(PD)を決定する。パルス持続時間は、個々の起こり得るアーク放電イベントの強度に対応し得るものである。プロセッサはその後、DCアークと負荷スイッチングノイズとをより適切に区別するために、ひとつもしくは複数のアーク故障検出アルゴリズムを用いてPCおよびPDを処理する。
ひとつの態様では、プロセッサは、各々の予め定められた時間間隔の最後に、2つの変数の値、すなわち平均パルスカウント(APC)と平均パルス持続時間変動(APDF)とを算出する。例えば、プロセッサは、各々の予め定められた時間間隔の最後に、直近の時間間隔でのPDと、直近の時間間隔よりも前のひとつかふたつ、もしくはそれ以上の時間間隔で生じる時間間隔でのPDとの差の絶対値を取ることによって、もしくはあらゆるその他の適切な技術によって、パルス持続時間変動(PDF)を算出し得る。プロセッサはさらに、各々の時間間隔の最後に、APDF/APC比が第1の規定の閾値を上回るかどうかを判断する。APDF/APC比が個々の時間間隔の最後に第1の規定の閾値を上回る場合、その時間間隔は実際のアーク放電イベントが発生したであろう間隔であると見なされる。例えば、ADPF/APC比が個々の時間間隔の間に第1の規定の閾値を上回るとプロセッサが判断するならば、プロセッサは出力“1”もしくはその他の適切な出力を発生させ得る。そうでない場合には、プロセッサは、出力“0”もしくはその他の適切な出力を発生させ得る。プロセッサは、複数の時間間隔で発生された出力(1もしくは0)の平均値を求め、個々の出力の平均値が第2の規定の閾値を上回るならば、実際のアーク放電が発生したらしいと推定され、プロセッサはそのようなアーク放電を示す別の出力を発生させる。この方法で、プロセッサは複数の時間間隔でのPDFを評価することができ、複数の時間間隔でのPDFが高いならば、プロセッサは、実際のアーク放電が発生したらしいことを示す出力を発生させ得る。
別の態様では、プロセッサは各々の予め定められた時間間隔の最後に、3つの変数の値、すなわち、APCと、APDFと、平均パルス持続時間変調(APDM)とを算出する。例えば、プロセッサは、4分の1の時間間隔おきの各々の予め定められた時間間隔の間にPD1,PD2,PD3,PD4という4つのPD測定を行い、かつ各々の時間間隔の最後にAPDMを算出することにより、次の通りAPDMを算出することができる。
APDM=|APD1+APD2−APD3−APD4|+|APD1−APD2−APD3+APD4|
ここで、 “APD1”とは複数の予め定められた時間間隔での“PD1”測定の平均値であり、“APD2”とは複数の予め定められた時間間隔での“PD2”測定の平均値であり、“APD3”とは複数の予め定められた時間間隔での“PD3”測定の平均値であり、“APD4”とは複数の予め定められた時間間隔での“PD4”の平均値である。もしくは、プロセッサはその他の適切な技術によりAPDMを算出し得る。プロセッサはさらに、各々の時間間隔の最後に、APDF/APC比が第1の規定の閾値を上回るかどうかと、APDF/APDM比が第2の規定の閾値を上回るかどうかを判断する。個々の時間間隔の最後に、APDF/APC比が第1の規定の閾値を上回り、かつAPDF/APDM比が第2の規定の閾値を上回ると判断される場合、その時間間隔は、実際のアーク放電イベントが発生し得た間隔であると見なされる。例えば、個々の時間間隔の間に、APDF/APC比が第1の規定の閾値を上回り、かつAPDF/APDM比が第2の規定の閾値を上回るとプロセッサが判断するならば、プロセッサは出力“1”もしくはその他の適切な出力を発生させ得る。そうでない場合には、プロセッサは出力“0”もしくはその他の適切な出力を発生させ得る。プロセッサは複数の時間間隔で発生された出力(1もしくは0)の平均値を求め、個々の出力の平均値が第3の規定の閾値を上回るならば、実際のアーク放電が発生したらしいと推定されて、プロセッサはそのようなアーク放電を示す別の出力を発生させる。この方法で、プロセッサは、実際のアーク放電と、グリッドタイインバータの負荷のような非常にノイズの多い負荷とをより確実に区別することができる。
さらなる態様では、プロセッサは5つの変数の値、すなわちAPC、APDF、APDM、平均パルス幅(APD)、および平均パルスカウント変動(APCF)を、各々の予め定められた時間間隔の最後に算出する。例えば、プロセッサは、直近の時間間隔でのPCと、直近の時間間隔よりも前のひとつかふたつ、もしくはそれ以上の間隔で生じる時間間隔でのPCとの差の絶対値を取ることにより、もしくはその他の適切な技術により、APCFを算出し得る。プロセッサはさらに、各々の時間間隔の最後に、APDF/APC比が第1の規定の閾値を上回るかどうか、APDF/APDM比が第2の規定の閾値を上回るかどうか、APCF/APC比が第3の規定の閾値を上回るかどうか、APDF/APD比が第4の規定の閾値を上回るかどうか、APCが第5の規定の閾値を上回るかどうか、および、APDが第6の規定の閾値を上回るかどうか、を判断する。個々の時間間隔の最後に、APDF/APC比が第1の規定の閾値を上回り、APDF/APDM比が第2の規定の閾値を上回り、APCF/APC比が第3の規定の閾値を上回り、APDF/APD比が第4の規定の閾値を上回り、APCが第5の規定の閾値を上回り、APDが第6の規定の閾値を上回ると判断される場合、その時間間隔は実際のアーク放電イベントが発生し得た間隔であると見なされる。プロセッサはそれゆえ出力“1”もしくはその他の適切な出力を発生し得る。そうでない場合には、プロセッサは出力“0”もしくはその他の適切な出力を発生し得る。プロセッサは複数の時間間隔で発生された出力(1もしくは0)の平均値を求め、個々の出力の平均値が第7の規定の閾値を上回るならば、実際のアーク放電が発生したと推定して、プロセッサはそのようなアーク放電を示す別の出力を発生させる。この方法で、DC電源システムには、負荷ノイズに対するアーク放電を示す、いくつかの最小レベルの正規化された平均値変動があることが推定され得る。
複数の予め定められた時間間隔の中で、予め定められた時間間隔毎のパルスカウント(PC)と、予め定められた時間間隔毎のパルス変動(PD)とを少なくとも判断して(この場合、PCおよびPDはDC電源システムにおいて起こり得るアーク放電イベントの数および強度にそれぞれ対応し得る)、ひとつもしくは複数のアーク故障検出アルゴリズムを用いてPCおよびPDを処理することによって、DC電源システムにおけるアーク放電を検出する開示されるシステムおよび方法は、DCアークと負荷スイッチングノイズとを向上された信頼性を持って区別することができる。
本発明のその他の特徴、機能および態様が以下の詳細な説明により明らかとなる。
本明細書に組み込まれ、かつ本明細書の一部を構成する添付の図面は、詳細な説明とともに、ここで説明されるひとつもしくは複数の実施例を表し、かつこれらの実施例を説明するものである。
図1aは、典型的な太陽電池(PV)システムのブロック図を表す。
図1bは、様々なタイプのアーク放電の起こり得る配置をさらに示す、図1aのPVシステムを表す。
図1cは、図1bに示された様々なタイプのアーク放電を検出するためのアーク故障検出器の起こり得る位置をさらに示す、図1aのPVシステムを表す。
図2は、本出願によるDC電源システムにおけるアーク放電を検出するための例示的なシステムのブロック図を表す。
図3aは、図2のシステムを使用した、DC電源システムにおけるアーク放電を検出する第1の例示的な方法のフロー図を表す。
図3bは、図2のシステムを使用した、DC電源システムにおけるアーク放電を検出する第2の例示的な方法のフロー図を表す。
図3cは、図2のシステムを使用した、DC電源システムにおけるアーク放電を検出する第3の例示的な方法のフロー図を表す。
図4aは、図2のシステムを使用した、インバータ負荷のスタートアップ中、および連続的なインバータノイズがある場合のアーク放電の間に発生され得る、例示的なパルスストリームデータの図表を表す。 図4bは、図2のシステムを使用した、インバータ負荷のスタートアップ中、および連続的なインバータノイズがある場合のアーク放電の間に発生され得る、例示的なパルスストリームデータの図表を表す。 図4cは、図2のシステムを使用した、インバータ負荷のスタートアップ中、および連続的なインバータノイズがある場合のアーク放電の間に発生され得る、例示的なパルスストリームデータの図表を表す。 図4dは、図2のシステムを使用した、インバータ負荷のスタートアップ中、および連続的なインバータノイズがある場合のアーク放電の間に発生され得る、例示的なパルスストリームデータの図表を表す。
図5aは、図2のシステムを使用した、時間間隔の数の関数として測定されかつ算出され得る例示的な変数の図表を表す。 図5bは、図2のシステムを使用した、時間間隔の数の関数として測定されかつ算出され得る例示的な変数の図表を表す。 図5cは、図2のシステムを使用した、時間間隔の数の関数として測定されかつ算出され得る例示的な変数の図表を表す。
図6aは、図2のシステムを使用した、負荷スイッチングノイズからDCアークを区別するための例示的な技術の図表を表す。 図6bは、図2のシステムを使用した、負荷スイッチングノイズからDCアークを区別するための例示的な技術の図表を表す。 図6cは、図2のシステムを使用した、負荷スイッチングノイズからDCアークを区別するための例示的な技術の図表を表す。
図7は、本出願による、DC電源システムの連続アーク放電を検出するための例示的なシステムのブロック図を表す。
詳細な説明
図1aは、典型的なDC電源システム、具体的には太陽電池(PV)システム100を表す。このようなPVシステムは、バッテリー充電から交流電流(AC)グリッドへの電力供給に至るまで、住宅用および産業用アプリケーションにおいてますます採用されてきている。PVシステム100は、複数のPVモジュール(例えばソーラーパネル)101.1〜101.n、103.1〜103.m、105.1〜105.pと、コンバイナボックス104と、負荷106とを含む。図1に示される通り、PVモジュール101.1〜101.nは、第1のPVストリング102.1を形成するよう直列に接続され、PVモジュール103.1〜103.mは、第2のPVストリング102.2を形成するよう直列に接続され、かつPVモジュール105.1〜105.pは、第3のPVストリング102.3を形成するよう直列に接続される。さらに、第1、第2および第3のPVストリング102.1、102.2、102.3は並列に接続され得、コンバイナボックス104を介して最終的に負荷106を駆動するために配線され得る。負荷106は、充電器負荷やインバータ負荷、もしくはその他の適切な負荷であり得る。図1aにさらに示される通り、コンバイナボックス104は、各々のPVストリングのためのストリングフューズ108と、サージプロテクタ110とを含み得る。PVシステム100は、DC切断スイッチ112も含むことができる。PVシステム100が、その他の適切な数のPVストリングを形成するために直列に接続されるその他の適切な数のPVモジュールを含むよう代替的に構成され得ることが理解される。
図1bは、アーク放電が発生する可能性のあるPVシステム100内の多数の例示的な配置121‐129を表す。例えば、直列アーク放電は、位置121、125、129で発生する可能性があり、並列アーク放電は、位置122、126で発生する可能性があり、地絡アーク放電は、位置123、124、127、128で発生する可能性がある。さらに、図1cは、アーク故障検出器(AFD)132、134、136がそのような起こり得るアーク放電を検出するために設置され得る、PVシステム100内のいくつかの例示的な位置を表す。例えば、AFD132、134は、PVストリングが結合されるコンバイナボックス104内に位置され得、AFD136は負荷106に近接して位置され得る。その他の適切な数のAFDがPVシステム100内のその他の適切な位置でアーク放電を検出するよう採用され得ることが理解される。
図2は、本出願による、DC電源システムにおけるアーク放電を検出するための例示的なシステム200を表す。例えば、システム200は、向上された信頼性をもってDCアークと負荷スイッチングノイズとを区別するために、PVシステム100内のAFD132、134、136のようなひとつもしくは複数のAFD内で実行され得る。図2に示される通り、システム200は、電流センサ202と、整流器204と、フィルタ206と、比較器208と、パルス積分器210と、プロセッサ212とを含む。電流センサ202は、DC電源システムの電流出力を監視するための変流器として実行され得る。例えば、変流器として実行される電流センサ202は、正(+)のDC電力線か負(−)のDC電力線のどちらかに直列に接続され得る。電流センサ202は、ひとつもしくは複数の起こり得るアーク放電事象を示し得る、ひとつもしくは複数の重大なdi/dt事象を表す高周波数AC電流情報を含む信号を提供する。整流器204は、全波整流器として実行され得るものであり、電流センサ202からのAC電流情報を含む信号を受け取り、当該信号の全波整流されたものを後続のハイパスフィルタリングのためにフィルタ206へ提供する。
比較器208は、フィルタされた信号を受け取り、起こり得るアーク放電事象に応じて、ひとつもしくは複数のパルスをライン214に発生させる。パルス積分器210は比較器208から当該パルスを受け取り、個々のパルスの持続時間を示す出力をライン216に発生させる。マイクロコントローラとして実行され得るプロセッサ212も比較器からパルスをライン214で受け取る。プロセッサ212は、複数の予め定められた時間間隔内で、起こり得るアーク放電事象の数に対応することができる時間間隔当たりのパルスカウント(PC)を決定する。プロセッサ212はさらに、パルス積分器210により発生された出力をライン216で受け取り、個々の予め定められた時間間隔内で、個々の起こり得るアーク放電事象の強度に対応することができる時間間隔当たりパルス持続時間(PD)を決定する。1つもしくは複数のアーク障害検出アルゴリズムを用いて、ここにさらに説明されるように、プロセッサ212は、少なくともPCおよびPDを処理して、DCアークと負荷スイッチングノイズとを良好に差別化し、少なくともいくつかの時間で、出力として障害指示218を発生させる。
DC電源システムにおけるアーク放電を検出する第1の例示的な方法300aは、図2と同様に、図3aを参照して以下で説明される。方法300aを使用して、システム200は、複数の予め定められた時間間隔でのPDの変動を評価することができ、個々の時間間隔でのPDの変動が高いと判定するならば、システム200はアーク故障指示218を発生し得、これにより、実際のアーク放電が発生した可能性のあることを示す。例えば、各々の予め定められた時間間隔は、何れかの適切な時間間隔に等しくすることができる。いくつかの実施例では、予め定められた時間間隔は、AC電力線への電磁的な結合を最小化するために、かつ、グリッド結合インバータの負荷により発生されるスイッチングノイズを低減するために、ACグリッドサイクル期間の約2分の1に等しくすることができる。ステップ302に表される通り、プロセッサ212は、2つの変数の値、すなわち平均パルススカウント(APC)と平均パルス持続時間変動(APDF)とを、各々の時間間隔の最後に算出する。例えば、そのような平均化は、余分なメモリを要することなく変数値を保持する一次のローパスフィルタを用いて達成され得る。いわゆるスパッタリングアークは、数は少ないが、連続的なアーク放電よりもより強度があり得るので、そのような平均化により、スパッタリングアークは、より連続的なアーク放電と同様に、他のノイズソースからより適切に区別され得る。このような平均化の時定数は、およそ20ミリ秒から200ミリ秒までの範囲であるか、もしくは他の適切な時間の値であり得る。
プロセッサ212は、各々の予め定められた時間間隔の最後に、直近の時間間隔でのPDと、直近の時間間隔よりもひとつかふたつ、もしくはそれ以上前で生じる時間間隔でのPDとの差の絶対値を取ることによって、もしくはその他の適切な技術によって、パルス持続時間変動(PDF)を算出し得る。ステップ304で表される通り、プロセッサ212は、各々の時間間隔の最後に、APDF/APC比が第1の規定の閾値C1を越えるか否か判定する。APDF/APC比が第1の規定の閾値C1を個々の時間間隔の最後で上回る場合、その時間間隔は、実際のアーク放電事象が発生し得た間隔であると見なされる。例えば、APDF/APC比が各々の時間間隔の間に第1の規定の閾値C1を上回るとプロセッサ212が判定するならば、ステップ306に表される通り、プロセッサ212は出力“1”もしくはその他の適切な出力を発生させ得る。そうでない場合には、ステップ308に表される通り、プロセッサ212は、出力“0”もしくはその他の適切な出力を発生させ得る。ステップ310で表される通り、プロセッサ212は、複数の予め定められた時間間隔で発生された出力(1および/もしくは0)を平均化する。例えば、そのような平均化は、複数の時間間隔で、ローパスフィルタ、累積和(ランニングサム)、もしくは事象カウンタを用いることにより、もしくはその他の適切な技術により、実行され得る。さらに、この平均化の時定数は、あらゆる起こり得るアーク故障指示が合理的な時間内で発生し得るように、0.1秒から1.0秒の範囲にあり得る。ステップ312で表される通り、プロセッサ212は次に、個々の出力の平均値が規定の出力閾値C0を上回るかどうかを判断する。個々の出力の平均値が規定の出力閾値C0を上回るならば、実際のアーク放電が発生したと推定されて、プロセッサ212は、ステップ314で表される通りアーク故障指示218を発生させる。そうでない場合には、方法300aはステップ302に戻る。
DC電源システムにおけるアーク放電を検出する第2の例示的な方法300bは、図2と同様に、図3bを参照して以下で説明される。方法300bを使用して、システム200は、実際のアーク放電と、グリッド結合インバータの負荷のような非常にノイズの多い負荷とをより確実に区別し得る。ステップ316に表される通り、プロセッサ212は、3つの変数の値、すなわちAPCと、APDFと、平均パルス持続時間変調(APDM)とを、各々の予め定められた時間間隔の最後に算出する。例えば、プロセッサ212は、4分の1の時間間隔おきの各時間間隔中に、PD1、PD2、PD3、PD4という4つのPD測定を行い、かつ各々の時間間隔の最後に次式のようなAPDMを算出することにより、APDMを算出することができる。
APDM=|APD1+APD2−APD3−APD4|+|APD1−APD2−APD3+APD4|(1)
ここで、 “APD1”とは複数の時間間隔での個々の“PD1”測定の平均であり、“APD2”とは複数の時間間隔での個々の“PD2”測定の平均であり、“APD3”とは複数の時間間隔での個々の“PD3”測定の平均であり、“APD4”とは複数の時間間隔での個々の“PD4”の平均である。もしくは、プロセッサ212はその他の適切な技術によってAPDMを算出し得る。例えば、各々の4分の1間隔測定のそのような平均化は、複数の時間間隔でローパスフィルタを使用して実行され得る。さらに、各々の時間間隔は、ACグリッドサイクル期間の2分の1もしくはおおよそ2分の1であり得、例えば60Hzもしくは50HzのACグリッドであれば1/(2*55Hz)であり得る。ステップ318に表される通り、プロセッサ212は、各々の時間間隔の最後に、APDF/APC比が第1の規定の閾値C1を上回るかどうかを判定し、かつAPDF/APDM比が第2の規定の閾値C2を上回るかどうかを判定する。個々の時間間隔の最後に、APDF/APC比が第1の規定の閾値C1を上回り、かつAPDF/APDM比が第2の規定の閾値C2を上回ると判定される場合、そのような時間間隔は、実際のアーク放電事象が発生し得た間隔であると見なされる。例えば、プロセッサ212が、個々の時間間隔の間に、APDF/APC比が第1の規定の閾値C1を上回り、かつAPDF/APDM比が第2の規定の閾値C2を上回ると判定するならば、プロセッサはステップ320に表す通り、出力“1”もしくはその他の適切な出力を発生させ得る。そうでない場合には、プロセッサ212は、ステップ322に表す通り、出力“0”もしくはその他の適切な出力を発生させ得る。ステップ324に表される通り、プロセッサ212は、複数の時間間隔で発生される出力(1および/または0)の平均値を求める。ステップ326に表される通り、プロセッサは次に、個々の出力の平均値が規定の閾値出力値C0を上回るかどうかを判定する。個々の出力の平均値が規定の閾値出力値C0を上回るならば、実際のアーク放電が発生したと推定され、プロセッサ212は、ステップ328に表される通り、アーク故障指示218を発生させる。そうでない場合には、方法300bはステップ316に戻る。
DC電力システムにおけるアーク放電を検出する第3の例示的な方法300cが、図2と同様に、図3cを参照して以下で説明される。方法300cは、DC電源システムにおいて、負荷ノイズに対するアーク放電を示す、最小レベルの正規化された平均変動が存在することを保証する方法を提供する。ステップ330に表される通り、プロセッサ212は、5つの変数の値、すなわち、APC、APDF、APDM,平均パルス持続時間(APD)、および平均パルスカウント変動(APCF)を、各々の予め定められた時間間隔の最後に算出する。例えば、プロセッサ212は、直近の時間間隔のPCと、直近の時間間隔よりもひとつもしくはふたつの間隔前で生じる時間間隔のPCとの差の絶対値を取ることにより、もしくはその他の適切な技術により、APCFを算出し得る。ステップ332に表される通り、各々の時間間隔の最後に、APDF/APC比が第1の規定の閾値C1を上回るかどうか、APDF/APDM比が第2の規定の閾値C2を上回るかどうか、APCF/APC比が第3の規定の閾値C3を上回るかどうか、APDF/APD比が第4の規定の閾値C4を上回るかどうか、APCが第5の規定の閾値C5を上回るかどうか、およびAPDが第6の規定の閾値C6を上回るかどうかを、プロセッサ212は判定する。各々の時間間隔の最後に、APDF/APC比が第1の規定の閾値C1を上回り、APDF/APDM比が第2の規定の閾値C2を上回り、APCF/APC比が第3の規定の閾値C3を上回り、APDF/APD比が第4の規定の閾値C4を上回り、APCが第5の規定の閾値C5を上回り、APDが第6の規定の閾値C6を上回ると判定される場合、その時間間隔は、実際のアーク放電事象が発生し得たであろう間隔であると見なされる。プロセッサ212はそれゆえ、ステップ334に表される通り、出力“1”もしくはその他の適切な出力を発生させる。そうでない場合には、プロセッサ212は、ステップ336に表される通り、出力“0”もしくはその他の適切な出力を発生させる。ステップ338に表される通り、プロセッサ212は、複数の時間間隔で発生される出力(1および/もしくは0)の平均値を求める。ステップ340に表される通り、プロセッサ212は次に、個々の出力の平均値が規定の閾値出力値C0を上回るかどうかを判定する。個々の出力の平均値が規定の閾値出力値C0を上回るならば、実際のアーク放電が発生したと推定され、プロセッサ212は、ステップ342で表される通り、アーク故障指示218を発生させる。そうでない場合には、方法300cはステップ330に戻る。
DC電源システムにおけるアーク放電を検出する、開示されるシステムおよび方法は、下記の例示的な実施例と、図1、図2、図3a、図3b、図4aから図4d、図5aから図5c、図6aから図6cとを参照してさらに説明される。第1の例では、直列アーク放電が、DC電源システムにおけるパルス幅変動(PDF)とパルス幅変調(PDM)との双方の原因であり得ることが明らかにされる。図4aは、インバータの負荷であり得る負荷106のスタートアップの間に、ライン214に比較器208により発生された例示的なパルスストリーム400を表す。この第1の例では、そのようなインバータ負荷は、およそ60Hzに等しい周波数を有し得るACグリッドに結合され得る。図4aに示す通り、パルスストリーム400は、一連のパルスバースト401、402、403、404を含み、それらは概してインバータ負荷のスタートアップの間に生成される負荷スイッチングノイズを表すものである。各パルスバースト401、402、403、404は、1/(2*60Hz)もしくはおよそ8.333マイクロ秒の予め定められた時間間隔内で発生する。図4bは、一連の例示的なパルス410を示しており、それらは、パルスバースト401、402、403、404のうちのひとつに含まれ得るものである。図4bに示す通り、個々のパルス410の期間および持続時間の双方は概して均一である。
図4cは、連続的なインバータ負荷ノイズがある場合の直列アーク放電中に、ライン214に比較器208によって発生される例示的なパルスストリーム420を示す。図4cに示される通り、パルスストリーム420は一連のパルスバースト411、412、413、414を含み、各々は、およそ8.333マイクロ秒の予め定められた時間間隔内で発生する。図4cでさらに示される通り、直列アーク放電は、パルスバースト412と413との間に導かれるべき追加のパルスバースト416を生じさせた。直列アーク放電によって引き起こされた追加のパルスバースト416が、負荷スイッチングノイズから生じる周期的なパルスバースト411、412、413、414と同期しないことに留意される。直列アーク放電がパルスバースト412と413との間に追加のパルスバースト416をもたらすので、そのような直列アーク放電は、パルスストリーム420内の時間間隔につきあるPDFを生じさせた。
図4dは、パルスバースト411、412、413、414のうちのひとつに含まれ得る、一連の例示的なパルス430を表す。直列アーク放電の間に発生される一連のパルス430と、インバータ負荷のスタートアップ(始動時)の間に発生される一連のパルス410とを比較することにより、直列アーク放電が一連のパルス430にあるPDFをまた引き起こしたことが観察された。個々のパルス430の幅は概して、パルス410の幅よりも狭く、それゆえ、インバータ負荷のスタートアップの間に生成されるパルス410は、連続的なインバータ負荷ノイズが存在する場合の直列アーク放電中に生成されるパルス430よりも強力であり得ることを示すことが理解される。それでもなお、アーク放電の凡そのランダム性が、より均一の負荷スイッチングノイズよりも、大きなPDFおよび/もしくはPDMを生成し得ることが観察される。
第2の例では、時間間隔毎のパルスカウント(PC)と、時間間隔毎のパルス持続時間(PD)との双方が、連続的なインバータノイズがある場合の直列アーク放電の間よりも、インバータ負荷のスタートアップの間でより大きくあり得、それゆえ時間間隔毎に測定されたPCおよび/もしくはPDの分析だけは、DCアークと負荷スイッチングノイズとを確実に区別するのには不十分であり得ることが説明される。図5aは、5から15の番号を付けられた複数の例示的な時間間隔でのプロセッサ212により測定されたパルスカウントを表す。図5aに示される通り、インバータ負荷のスタートアップの間に時間間隔毎に測定されたPCが概しておよそ20から30カウントの範囲にあるのに対し、直列アーク放電の間に時間間隔毎に測定されたPCは概しておよそ10から20カウントの範囲にある。但し、直列アーク放電の間に測定されたPCが概しておよそ20から30カウントの範囲にある時間間隔11は例外である。図5bは、5から15の番号を付けられた例示的な時間間でプロセッサ212により測定されたパルス持続時間を表す。図5bに示される通り、インバータ負荷のスタートアップの間に時間間隔毎に測定されたPDが概しておよそ200から300マイクロ秒の範囲にあるのに対し、直列アーク放電の間に時間間隔毎に測定されたPDは概しておよそ0から100マイクロ秒の範囲にある。但し、直列アーク放電の間に測定されたPDが100から200マイクロ秒の間である時間間隔11は例外である。
図5cは、5から15の番号を付けられた例示的な時間間隔でプロセッサ212によって算出されたパルス持続時間変動(PDF)を表す。第1の方法300aに関して本明細書で記述された通り、プロセッサ212は、直近の時間間隔でのPDと、直近の時間間隔よりもひとつかふたつ、もしくはそれ以上前の間隔で生じる時間間隔でのPDとの差の絶対値を取ることにより、各々の予め定められた時間間隔の最後にPDFを算出し得る。図5cに示される通り、インバータ負荷のスタートアップの間に算出されるPDFは概しておよそ0から10マイクロ秒の範囲内にある。但し、算出されたPDFがちょうど20マイクロ秒以上である時間間隔5、およそ30マイクロ秒である時間間隔7、ちょうどおよそ10マイクロ秒以上である時間間隔11、および、10マイクロ秒と20マイクロ秒との間である時間間隔15はそれぞれ例外である。図5cにさらに示される通り、直列アーク放電の間に算出されたPDFはまた、概して0から10マイクロ秒の範囲内にあり得る。但し、算出されたPDFがちょうどおよそ40マイクロ秒以上である時間間隔11、40マイクロ秒と50マイクロ秒との間である時間間隔13、10マイクロ秒と20マイクロ秒との間である時間間隔14、およびおよそ20マイクロ秒である時間間隔15はそれぞれ例外である。従って、図5cで表された、算出されたPDFに基づいて、時間間隔毎のみで算出されたPDFは、DCアークと負荷スイッチングノイズとを確実に区別するには不十分であり得る。
第3の例では、各時間間隔の最後での少なくともPDF/PC比の分析が、DCアークと負荷スイッチングノイズとを信頼性をもって区別するのに十分であることが明らかにされる。図6aは、プロセッサ212によって判定された、5から15の番号を付けられた各々の例示的な時間間隔の最後でのPDF/PC比を表す。図6aに示される通り、直列アーク放電の間に判定されたPDF/PC比は、インバータ負荷のスタートアップの間に判定された対応するPDF/PC比よりも概して著しく大きい(例えば、時間間隔6および8から15での個々のPDF/PC比を参照)。APDF/APC比が各々の番号付された時間間隔の最後に判定されるならば(第1の例示的な方法300aのステップ304に関連して本明細書に説明されている)、直列アーク放電の間に判定されたそのようなAPDF/APC比もまた、インバータ負荷のスタートアップの間に判定された対応するPDF/APC比よりも著しく大きいということが理解される。さらに、プロセッサ212が各々の番号付された時間間隔の最後にAPDFおよびAPCを最初に算出し、その後、各々の番号付された時間間隔でのAPDF/APC比を判定するならば、アーク放電の間に判定されたそのようなAPDF/APC比は、インバータ負荷のスタートアップ中に判定された対応するAPDF/APC比よりも同様に著しく大きくなるであろう。従って、図6aに示されたPDF/PC比に基づいて、各々の時間間隔の最後に少なくともPDF/PC比を分析することは、向上された信頼性を持ってDCアークと負荷スイッチングノイズとを区別するのに十分であろうと結論付けることができる。
この第3の例では、各々の時間間隔の最後に少なくともPDF/PDM比を分析することがまた、DCアークと、グリッド結合インバータの負荷のような非常にノイズの多い負荷とを確実に区別するためには十分であることがさらに説明される。図6bは、プロセッサ212により測定された、5から15で番号付された例示的な時間間隔での4分の1の時間間隔毎のPDを表す。図6bが示す通り、各時間間隔でのPDの大部分は、個々の時間間隔の一部で発生する。例えば、番号付された時間間隔の各々で、およそ250マイクロ秒から300マイクロ秒の範囲内の大部分のPDは、個々の時間間隔の開始近傍のわずかな間に発生する。図6bに表された4分の1の時間間隔毎に測定されたPDに基づいて、この第3の例では、例えば、2×60Hzもしくは120Hzの、およそ2倍のグリッド周波数で著しいパルス持続時間変動(PDM)があり得ると結論付けることができる。
図6cは、5から15の番号を付けられた例示的な時間間隔でプロセッサ212により判定されたPDF/PDM比を表す。APDMの算出と同様に、第2の例示的な方法300bと関連して本明細書で説明された通り、PDMは、時間間隔の4分の1間隔の各々の番号付された時間間隔の間に、PD1、PD2、PD3、PD4の4つのPD測定を行い、各々の時間間隔の最後にPDMを算出することによって、PDFは、次のように算出され得る。
PDM=|PD1+PD2−PD3−PD4|+|PD1−PD2−PD3+PD4|(2)
もしくは、PDMはその他の適切な技術によって算出され得る。図6cに示される通り、直列アーク放電中に判定されたPDF/PDM比は、インバータ負荷のスタートアップの間に判定された対応するPDF/PDM比よりも概して著しく大きい(例えば、時間間隔6および8から15の個々のPDF/PDM比を参照)。APDF/APDM比が各々の番号付された時間間隔の最後に判定されたならば(第2の例示的な方法300bのステップ318と関連して本明細書で説明されている)、直列アーク放電の間に判定されたそのようなAPDF/APDM比もまた、インバータ負荷のスタートアップの間に判定された対応するAPDF/APDM比よりも著しく大きいであろうことが理解される。さらに、プロセッサ212が各々の番号付された時間間隔の最後にAPDFおよびAPDMを最初に算出し、その後各々の番号付された時間間隔でAPDF/APDM比を判定したならば、直列アーク放電の間に判定されたそのようなAPDF/APDM比は、同様に、インバータ負荷のスタートアップの間に判定された対応するAPDF/APDM比よりも著しく大きいであろう。従って図6cに表されたPDF/PDM比に基づいて、各々の時間間隔の最後に少なくともPDF/PDM比を分析することは、向上された信頼性をもってDCアークと負荷スイッチングノイズとを区別するのに十分である。
DC電源システムにおけるアーク放電を検出する開示されたシステムおよび方法の上記の例示的な実施例が説明されたが、その他の代替的な実施例もしくは変更がなされても良い。例えば、APDF/APC比が第1の規定の閾値C1を上回るかどうか、APDF/APDM比が第2の規定の閾値C2を上回るかどうか、APCF/APC比が第3の規定の閾値C3を上回るかどうか、APDF/APD比が第4の規定の閾値C4を上回るかどうか、APCが第5の規定の閾値C5を上回るかどうか、および/もしくはPADが第6の規定の閾値C6を上回るかどうかが、複数の予め定められた時間間隔の最後にプロセッサ212により判定され得ることが、例えば第3の例示的な実施例300cとの関連で説明された。いくつかの実施例では、DC電源システムにおけるアーク放電の検出は代替的に、PDF/PC比が第1の規定の閾値C1を上回るかどうか、PDF/PDM比が第2の規定の閾値C2を上回るかどうか、PCF/PC比が第3の規定の閾値C3を上回るかどうか、PDF/PD比が第4の規定の閾値C4を上回るかどうか、PCが第5の規定の閾値C5を上回るかどうか、および/もしくはPDが第6の規定の閾値C6を上回るかどうかを、個々の時間間隔の最後の判定に基づいても良い。
電流センサ202がDC電力システムの電流出力を監視するための変流器として実施され得ることも本明細書に記載された。いくつかの実施例では、電流センサ202は、適切な回路を有するAC検出変流器としても機能し得るDC電流センサを用いて実施され得る。DC電流センサにより提供されるDC電流データは、電源システムノイズに対するアーク故障検出を改善するための高周波数AC電流情報を増大させ得る。さらに、いくつかの実施例では、電流出力の代わりにDC電源システムの電力出力がDC電源システムのアーク放電を検出するために監視され得る。そのような実施例は、直列アーク放電と並列アーク放電とを良好に区別するために、電源システムの電圧データと電力システムの電流データとを使用し得る。さらにいくつかの実施例では、電流センサ202は、AC電圧センサに置換可能であり、AC電圧センサは、DC電力線間に接続され得る。そのようなAC電圧センサは、DC電源システムとひとつもしくは複数のAFDとの間に電気的な絶縁を提供するキャパシタ結合された変流器として実施され得る。
PVシステム100は、DC切断スイッチ112を含むことができ、DC切断スイッチ112は、アーク放電が検出されたときにそのようなアーク放電を消滅させ得ることができることも本明細書に記載された。いくつかの実施例では、そのようなアーク放電を消滅させるために、PVシステムは、ひとつもしくは複数のPVパネルを切断するための半導体スイッチをひとつもしくは複数のPVモジュール内に含めることができ、また、ひとつもしくは複数のPVストリングを負荷から切断するための接触器や回路遮断機をコンバイナボックス内に含めることができ、および/もしくは、負荷を開放/短絡するためのひとつもしくは複数の機構とを含むことができる。
PVシステム100がコンバイナボックス104を含み得ることも本明細書に記載された。いくつかの実施例では、そのようなPVシステムは、コンバイナボックスを有さずに実施されても良く、それゆえひとつもしくは複数のPVストリングは負荷に直接接続される。
さらに、DC電源システムのアーク放電を検出する例示的な実施例300a、300b、300cにおいて使用される比率は、複雑な除算演算を使用する必要はないが、例えば、規定の閾値に個々の比率の分母を乗じた後に、調整テストが実行されても良いことがさらに理解される。より複雑なテストがこれらの比率のうちの2つもしくはそれ以上を組み合わせることによって定められ得ることがさらに理解される。例えば、ふたつの比率APDF/APCおよびAPDF/APDMは、単一の比率APDF/APC/APDMを形成するように組み合わされる。同様に、ふたつの比率PDF/PCおよびPDF/PDMが、単一の比率PDF/PC/PDMを形成するように組み合わされる。これらの比率のその他の適切な組み合わせが、DCアークと負荷スイッチングノイズとを適切に区別するために使用されても良い。
本明細書に記載されたひとつもしくは複数の実施例が、各々のPVモジュールもしくはPVストリングが最大電力地点で動作するようにDC‐DC変換を調整するオプティマイザのようなPV負荷と、各PVモジュールが最大電力地点で動作するようにDC‐AC変換を調整するマイクロインバータと、ひとつもしくは複数のPVストリングに接続されるDC‐ACインバータとを含み得ることがさらに理解される。本明細書に記載された実施例は、各々のPVモジュールに取り付けられたアーク故障検出器(AFD)に結合されることもでき、かつ、接地故障検出器と併せて使用されても良い。
さらに、DC電源システムのアーク放電を検出するためのシステム200(図2を参照)が、電流センサ202と、整流器204と、フィルタ206と、比較器208と、パルス積分器210と、プロセッサ212を含み得、かつ、電流センサ202がDC電源システムの電流出力を監視するための変流器として実行され得ることがここで述べられた。いくつかの実施例では、DC電源システムのアーク放電を検出するためのシステムは、DC電源システムにおける連続または複数のアーク放電の改善された検出を提供するために、複数のそのような電流センサを含むことができる。
図7は、DC電源システムの家庭内を走行するケーブル(ホームランケーブル:home run cable)、もしくはその他のあらゆる適切な配線走行(wiring run)上でのアーク放電を検出するための例示的なシステム700を描く。図7に示される通り、システム700は、複数の電流センサ702.1‐702.4と、整流器704と、フィルタ706と、比較器708と、パルス積分器710と、プロセッサ712とを含む。例えば、複数の電流センサ702.1‐702.4は、DC電源システムの電流出力を監視するための変流器として実施され得る。システム700の動作は、システム700が4つの電流センサ702.1‐702.4を使用して動作することを除き、システム200(図2を参照)の動作と同様である。図7は、例示目的のために4つの電流センサ702.1‐702.4を含むシステム700を描いており、システム700が、代替的にその他の適切な数のそのような電流センサを含んでも良いことが留意される。
システム700は、次の例示および図7を参照してさらに理解される。この例では、4つの電流センサ702.1‐702.4は、家庭内を走行するケーブルの4つのPVストリングのそれぞれを監視するために並列に接続され、当該ケーブルは、合計12個の、またはその他の適切な数のPVストリングを含み得る。さらに、この例では、連続のアーク放電が家庭内を走行するケーブル上で、約3アンペア(AC)の電流変動により発生すると仮定される。インピーダンスが同じであると仮定すると、ホームランケーブルの12個のPVストリングの各々は、それゆえ、約3/12、または0.25アンペア(AC)のアーク電流を受け取る。それぞれの電流センサ702.1‐702.4によって監視される4つのPVストリングに関して、電流センサ702.1によって監視される第1のPVストリングは、約0.25アンペア(AC)のアーク電流Iを受け取り、電流センサ702.2によって監視される第2のPVストリングは、約0.25アンペア(AC)のアーク電流Iを受け取り、電流センサ702.3によって監視される第3のPVストリングは、約0.25アンペア(AC)のアーク電流Iを受け取り、電流センサ702.4によって監視される第4のPVストリングは、約0.25アンペア(AC)のアーク電流Iを受け取る。しかしながら、4つの電流センサ702.1‐702.4は並列に接続されるので、全波整流器704に提供される結合されたアーク電流は、約4*0.25、すなわち1アンペア(AC)である。
並列に接続された4つの電流センサ702.1‐702.4を使用して、システム700の全波整流器704に増加されたレベルのアーク電流を提供することによって(図7を参照)、ホームランケーブルもしくはその他の適切なワイヤリングラン上の一連または複数のアーク放電の改良された検出が達成され得る。図7は、並列に接続された4つの電流センサ702.1‐702.4を描くが、任意の適切な数のそのような電流センサが、並列、直列、もしくはその他の適切な並列/直列の相互接続の組み合わせで接続され得ることが留意される。約3アンペア(AC)の電流変動を有するそのような一連のアーク放電は例示目的のために上記で議論されており、システム700はその他の適切なレベルの一連のアーク放電を検出するのに使用され得るということが、さらに留意される。
本明細書に記載されたひとつもしくは複数の実施例がソフトウェアおよび/もしくはハードウェアの様々な形態で実施され得ることは明らかである。例えば、本明細書に記載されたひとつもしくは複数の実施例は、本明細書に記載されたシステムおよび/または方法の一部もしくは全部を実施および/もしくはサポートするために、ひとつもしくは複数のコンピュータ化された装置、ハードウェアプロセッサ等の適切な構成を含み得る。さらに、ひとつもしくは複数のコンピュータ化された装置、プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ等は、本明細書に記載されたシステムおよび方法を実施するようプログラムされ、および/もしくは構成されることができる。
DC電源システムにおけるアーク放電を検出する上述のシステムおよび方法に対する修正および変更が本明細書に開示された本発明の概念から逸脱することなくなされ得ることが、当業者には明らかである。従って、本発明は、添付の請求項の範囲および精神によって制限される場合を除いて、制限を受けると見なされるべきでない。

Claims (19)

  1. DC電源システムのアーク放電を検出する方法であって、当該DC電源システムは、ホームランケーブルに提供されかつ負荷に接続された複数の電流出力を含むものであり、前記方法は、
    複数の電流センサ、比較器およびプロセッサを含むアーク故障検出器を用意し、
    前記複数の電流センサを前記複数の電流出力に接続し、各電流出力でのDC電源システム内を流れる複数の電流をセンスし、
    前記複数の電流センサにより、DC電源システム内をそれぞれ流れる複数の電流に関連する複数の電流信号を決定し、
    前記複数の電流信号を結合し、結合された電流信号を前記比較器へ提供し、
    時間(di/dt)での前記結合された電流信号の少なくともひとつの変化に応答して、前記比較器により1つもしくは複数のパルスを発生させ、各パルスは関連する持続時間を有し、DC電源システム内でのアーク放電の存在を決定するために前記プロセッサにより各パルスを処理し、
    各パルスを処理することは、
    少なくとも1つの予め決められた時間間隔のパルス数をカウントし、前記予め決められた時間間隔についてのパルスカウントを提供し、
    前記予め決められた時間間隔の各パルスの持続時間の変動を測定し、
    前記パルスカウントに対する各パルスの持続時間の変動の第1の比を計算し、
    前記第1比の少なくとも一部に基づきDC電源システム内のアーク放電の存在を判定し、
    前記判定されたDC電源システムのアーク放電の存在をもって、DC切断スイッチにより、DC電源システム内のアーク放電を区別するために前記複数の電流出力を前記負荷から切断する、方法。
  2. 前記アーク放電の存在の判定は、前記第1の比が第1の特定の閾値を超えることの判定を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記パルス数のカウントは、複数の予め決められた時間間隔の各パルス数のカウントを含み、各予め決められた時間間隔についてのパルス数を提供し、さらに各パルスの持続時間の変動の測定は、各予め決められた時間間隔の各パルスの持続時間の変動の測定を含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1の比の計算は、各予め決められた時間間隔の後に前記パルスカウントの平均を計算すること、各予め決められた時間間隔の後に各パルスの持続時間の変動の平均を計算すること、および各パルスの持続時間の変動の平均と前記パルスカウントの平均に基づき前記第1の比を計算することを含む、請求項3に記載の方法。
  5. 方法はさらに、前記予め決められた時間間隔における各パルスの持続時間の変調を前記プロセッサにより測定することを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 方法はさらに、各パルスの持続時間の変調に対する各パルスの持続時間の変動の第2の比を前記プロセッサにより計算することを含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記アーク放電の存在の判定は、前記第1の比及び前記第2の比の少なくとも一部に基づきDC電源システムのアーク放電の存在を判定することを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記アーク放電の存在の判定は、前記第1の比が第1の特定された閾値を超えることの判定、および前記第2の比が第2の特定された閾値を超えることの判定を含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記各パルスの持続時間の変動の測定は、複数の予め決められた時間間隔についての各パルスの持続時間の変動の測定を含み、さらに前記各パルスの持続時間の変調の測定は、前記複数の予め決められた時間間隔についての各パルスの持続時間の変調の測定を含む、請求項6に記載の方法。
  10. 前記第2の比の計算は、各予め決められた時間間隔の後に各パルスの持続時間の変動の平均を計算すること、各予め決められた時間間隔の後に各パルスの持続時間の変調の平均を計算すること、および各パルスの持続時間の変動の平均と各パルスの持続時間の変調の平均に基づき前記第2の比を計算することを含む、請求項9に記載の方法。
  11. 方法はさらに、前記予め決められた時間間隔についてのパルスカウントの変動を前記プロセッサにより測定することを含む請求項6に記載の方法。
  12. 方法はさらに、前記パルスカウントに対するパルスカウントの変動の1つまたは複数の第3の比と、各パルスの持続時間に対する各パルスの持続時間の変動の第4の比を前記プロセッサにより計算することを含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記アーク放電の存在の判定は、前記第1の比、1つもしくは複数の前記第2の比、前記第3の比、および前記第4の比の少なくとも1部に基づきDC電源システムのアーク放電の存在を判定することを含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記アーク放電の存在の判定は、前記第1の比が第1の特定された閾値を超えることの判定、前記第2の比が第2の特定された閾値を超えることの判定、前記第3の比が第3の特定された閾値を超えることの判定、および前記第4の比が第4の特定された閾値を超えることの判定を含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記アーク放電の存在の判定はさらに、前記パルスカウントが第5の特定された閾値を超えることの判定、および各パルスの持続時間が第6の特定された閾値を超えることの判定を含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記パルスカウントの変動の測定は、複数の予め決められた時間間隔についてのパルスカウントの変動の測定を含み、さらに前記各パルスの持続時間の変動の測定は、前記複数の予め決められた時間間隔についての各パルスの持続時間の変動の測定を含む、請求項15に記載の方法。
  17. 前記第3の比の計算は、各予め決められた時間間隔の後にパルスカウントの変動の平均を計算すること、各予め決められた時間間隔の後にパルスカウントの平均を計算すること、および前記パルスカウントの変動の平均と前記パルスカウントの平均に基づき前記第3の比を計算することを含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記第4の比の計算は、各予め決められた時間間隔の後に各パルスの持続時間の変動の平均を計算すること、各予め決められた時間間隔の後に各パルスの持続時間の平均を計算すること、および各パルスの持続時間の変動の平均と各パルスの持続時間の平均に基づき前記第4の比を計算することを含む、請求項17に記載の方法。
  19. DC電源システムのアーク放電を検出するシステムであって、当該DC電源システムは、ホームランケーブルに提供されかつ負荷に接続された複数の電流出力を含むものであり、複数の電流がDC電源システム内の各電流出力に流れるものであり、前記システムは、
    前記複数の電流出力の各々に接続可能な複数の電流センサであって、当該複数の電流センサは、DC電源システム内を流れる複数の電流に関連する複数の電流信号をそれぞれ決定するように動作し、かつ前記複数の電流センサは、結合された電流信号を提供するために複数の電流信号を結合するように構成されかつ配置される、前記複数の電流センサと、
    時間(di/dt)の前記結合された電流信号の少なくとも1つの変化に応答して1つまたは複数のパルスを発生させるように動作するコンパレータと、
    DC電源システム内のアーク放電の存在を判定するために各パルスを処理するように動作するプロセッサであって、
    少なくとも1つの予め決められた時間間隔のパルス数をカウントし、前記予め決められた時間間隔についてのパルスカウントを提供し、
    前記予め決められた時間間隔の各パルスの持続時間の変動を測定し、
    前記パルスカウントに対する各パルスの持続時間の変動の第1の比を計算し、
    前記第1比の少なくとも一部に基づきDC電源システム内のアーク放電の存在を判定する、前記プロセッサと、
    DC電源システム内のアーク放電を区別するために前記複数の電流出力を前記負荷から切断するように動作するDC切断スイッチと、
    を含むシステム。
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