JP2010190645A - 漏れ電流検出方法、漏れ電流検出装置及び系統監視装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電力系統の電圧及び漏れ電流を一定周期にてサンプリングし、アナログ/ディジタル変換するA/D変換手段30V,30Iと、所定の時間窓の電圧データ及び電流データを対象としてそれぞれフーリエ変換し、電圧基本波成分の絶対位相及び漏れ電流基本波成分の絶対位相を検出するフーリエ変換手段50V,50Iと、電圧基本波成分の絶対位相及び漏れ電流基本波成分の絶対位相から、漏れ電流基本波成分の相対位相を求める演算手段61と、漏れ電流基本波成分の振幅を求める演算手段62と、漏れ電流基本波成分の振幅と相対位相の余弦とを乗算して抵抗分漏れ電流を求める演算手段64と、を備える。
【選択図】図1
Description
更に、近年では、三相Δ結線等の三相三線式回路において、漏れ電流には対地静電容量によるものが多く含まれるため、この容量分による影響を除去した本来の抵抗分漏れ電流を正確に検出することが必要とされている。
例えば、図15は、後述する特許文献1に記載された漏れ電流測定システムのブロック図である。図15において、100は計測機器・監視装置、101は被測定回路の漏れ電流(抵抗分漏れ電流及び容量分漏れ電流のベクトル和からなる)を検出する零相変流器等の電流検出器、102は被測定回路の電圧と電流検出器101による検出電流とが入力される入力部、103はアナログ入力信号をディジタル信号に変換するA/D変換部、104は抵抗分漏れ電流及び抵抗値を演算する演算処理部、105は演算結果を表示、伝送するための出力部、106はメモリからなる記憶部である。
更に、この従来技術には、電圧及び漏れ電流を高次高調波成分に展開し、これらの高調波成分のアドミタンスから漏れ電流による抵抗分を求めることも開示されている。
上記のように、各従来技術では、高調波成分を除去し、かつ、容量分を除去して抵抗分漏れ電流のみを検出するために複雑な演算処理やローパスフィルタ等によるフィルタリング処理が必要不可欠であり、これらに起因して演算負荷が多く、ソフトウェア、ハードウェアの両面でコスト高になるという問題があった。
一方、電圧、電流、有効・無効電力、高調波、力率等を総合的に検出、監視する系統監視装置では、これらと共に漏電監視機能を備えていれば電力品質の総合的な監視が可能になるため、装置の構成を簡略化する観点からは、既存の系統監視装置が有する機能を漏れ電流検出による漏電監視にも利用できることが望ましい。
電力系統の電圧及び漏れ電流を一定周期にてサンプリングし、ディジタル信号に変換した電圧データ及び電流データをそれぞれフーリエ変換し、電圧基本波成分の絶対位相と漏れ電流基本波成分の絶対位相から電圧基本波成分を基準とした漏れ電流基本波成分の相対位相を求め、漏れ電流基本波成分の振幅と前記相対位相の余弦とを乗算して抵抗分漏れ電流を演算するものである。
電力系統の電圧のゼロクロス点を検出すると共に、
電力系統の漏れ電流を一定周期にてサンプリングし、ディジタル信号に変換した電流データのうち、前記ゼロクロス点のタイミングにて開始する時間窓の電流データを対象としてフーリエ変換し、
漏れ電流基本波成分の絶対位相を、電圧基本波成分を基準とした漏れ電流基本波成分の相対位相として用い、漏れ電流基本波成分の振幅と前記相対位相の余弦とを乗算して抵抗分漏れ電流を演算するものである。
電力系統の電圧のゼロクロス点を検出すると共に、
電力系統の漏れ電流を一定周期にてサンプリングし、ディジタル信号に変換した電流データのうち、前記ゼロクロス点のタイミングにて開始する時間窓の電流データを対象としてフーリエ変換し、
このフーリエ変換の過程で得られる漏れ電流基本波成分の複素関数の実数部を抵抗分漏れ電流として同定するものである。
電力系統の電圧及び漏れ電流を一定周期にてサンプリングし、アナログ/ディジタル変換する手段と、
ディジタル信号に変換された電圧データ及び電流データのうち所定の時間窓の電圧データ及び電流データを対象としてそれぞれフーリエ変換し、電圧基本波成分の絶対位相及び漏れ電流基本波成分の絶対位相を検出する手段と、
前記電圧基本波成分の絶対位相及び漏れ電流基本波成分の絶対位相から、電圧基本波成分を基準とした漏れ電流基本波成分の相対位相を求める手段と、
漏れ電流基本波成分の振幅を求める手段と、
漏れ電流基本波成分の振幅と前記相対位相の余弦とを乗算して抵抗分漏れ電流を演算する手段と、を備えたものである。
電力系統の電圧のゼロクロス点を検出する手段と、
電力系統の漏れ電流を一定周期にてサンプリングし、アナログ/ディジタル変換する手段と、
ディジタル信号に変換された電流データのうち、前記ゼロクロス点のタイミングにて開始する時間窓の電流データを対象としてフーリエ変換し、漏れ電流基本波成分の絶対位相を、電圧基本波成分を基準とした漏れ電流基本波成分の相対位相として同定する手段と、
漏れ電流基本波成分の振幅を求める手段と、
漏れ電流基本波成分の振幅と前記相対位相の余弦とを乗算して抵抗分漏れ電流を演算する手段と、を備えたものである。
電力系統の電圧のゼロクロス点を検出する手段と、
電力系統の漏れ電流を一定周期にてサンプリングし、アナログ/ディジタル変換する手段と、
ディジタル信号に変換された電流データのうち、前記ゼロクロス点のタイミングにて開始する時間窓の電流データを対象としてフーリエ変換する手段と、
このフーリエ変換の過程で得られる漏れ電流基本波成分の複素関数の実数部を抵抗分漏れ電流として同定する手段と、を備えたものである。
また、電圧、電流、電力等の品質を監視する既存の系統監視装置が有する機能、例えば電圧、電流の高調波を解析するためのフーリエ変換機能を有効に利用して、抵抗分漏れ電流を簡単に検出することが可能であり、必要に応じて容量分漏れ電流等も検出することができる。
まず、図1は、本発明の第1実施形態に係る漏れ電流検出装置1Aの構成図である。図1において、2は三相Δ結線の電源3を有する配電系統であり、その線間電圧が漏れ電流検出装置1Aの電圧検出手段10Vに入力され、零相変流器4の二次電流が電流検出手段10Iに入力されている。ここで、電圧検出手段10Vは配電系統2の線間電圧を基本電圧として検出し、電流検出手段10Iは配電系統2を流れる漏れ電流(零相電流)を検出するためのものであり、線間電圧及び漏れ電流は何れも高調波成分を含んでいるものとする。
A/D変換手段30V,30Iから出力された電圧データ、電流データは、RAM等のメモリ40V,40Iにそれぞれ記憶される。ここで、メモリ40V,40Iに記憶されるデータの数としては、後続するフーリエ変換処理に十分な数、例えば系統電圧の1周期について32個,64個等が考えられる。
まず、フーリエ変換手段50Vは、メモリ40V内の所定の時間窓の電圧データを用いてフーリエ変換を行い、系統電圧の基本波成分の振幅V1及び絶対位相θVを演算する(便宜上、系統電圧Vの基本波成分ベクトル及びその振幅を、何れもV1と表記する)。なお、本実施形態では、フーリエ変換により得た絶対位相θVのみを使用することとする。
一般に、周期関数をフーリエ変換する過程において、周期関数の各周波数成分は複素関数によって表すことができる。この複素関数に基づいて、例えば系統電圧の基本波成分の振幅V1は、V1=√(V1re 2+V1im 2)により求めることができ、また、絶対位相θVは、θV=tan−1(V1re/V1im)により求めることができるから、振幅V1及び絶対位相θVの演算は容易である。ここで、V1reは系統電圧の基本波成分を示す複素関数の実部、V1imは同じく虚部を示す。
フーリエ変換手段50Iは、メモリ40I内の所定の時間窓の電流データを用いてフーリエ変換を行い、上記と同様の原理に従って、漏れ電流I0の基本波成分の振幅I01及び絶対位相θIを演算する。
このようにフーリエ変換によって電圧や電流の基本波成分の振幅、絶対位相を求めることは、例えば特開2004−198273号公報や特許第3599157号に記載されている如く周知技術であるため、ここでは詳述を省略する。
また、基本波振幅演算手段62は、フーリエ変換手段50Iの出力から、漏れ電流I0の基本波成分の振幅I01を演算する(以下では、便宜上、漏れ電流ベクトルとその振幅、漏れ電流基本波成分ベクトルとその振幅、抵抗分漏れ電流ベクトルとその振幅、容量分漏れ電流ベクトルとその振幅を、それぞれI0,I01,I0r,I0cと表記するものとする)。
そして、抵抗分漏れ電流演算手段64は、漏れ電流が抵抗分漏れ電流及び容量分漏れ電流のベクトル和であることに基づいて、I0r=I01cosθの演算により抵抗分漏れ電流I0rを求める。図示されていないが、I0c=I01sinθの演算により容量分漏れ電流I0cを求めても良いのは勿論である。なお、I0r,I0cは何れも基本波成分であるが、以下ではその都度、明記しないこととする。
出力手段65は、これらの抵抗分漏れ電流I0r及び漏れ電流I0の各演算値を処理し、表示出力や警報出力、上位装置への伝送出力等を行うものである。
この場合、図1の構成によれば、従来のように高調波成分を除去するためのローパスフィルタやバンドパスフィルタ等によるフィルタリング処理が不要であると共に、系統監視装置として電圧、電流の高調波成分を解析するために設けられたフーリエ変換手段50V,50Iをそのまま利用して、抵抗分漏れ電流I0rを検出することが可能である。
図2は、振幅が200[V]相当の系統電圧Vのモデル波形、振幅が100[mA]相当の漏れ電流I0のモデル波形である。ここで、漏れ電流I0は、基本波成分の抵抗分漏れ電流の振幅を10[mA]、基本波成分の容量分漏れ電流の振幅を80[mA]とし、第3調波成分の容量分漏れ電流の振幅を20[mA]としてこれらを合成したものである。
系統電圧V及び漏れ電流I0のサンプリング数は系統電圧Vの基本波成分1周期について64個とし、これらのサンプリングデータをメモリに記憶して高速フーリエ変換を行った。
図3は、図2における時間窓W1に相当する系統電圧V及び漏れ電流I0のサンプリングデータであり、上記時間窓W1を拡大したものが図4の波形図である。ここで、フーリエ変換に用いるサンプリングデータの数や時間窓の長さは、任意に設定可能である。
なお、図5は、フーリエ変換の結果を示した図である。
同様にして容量分漏れ電流I0cを求めると、I0c=I01sinθ=80.62×sin(82.87)≒79.996[mA]となり、漏れ電流I0のモデル波形に含まれる容量分漏れ電流I0r(=80[mA])とほぼ一致している。
前述したように、図1におけるフーリエ変換手段50V,50Iが振幅V1,I01及び絶対位相θV,θIを演算し(ステップS1,S2)、相対位相演算手段61が相対位相θを演算する(ステップS3)。更に、抵抗分漏れ電流演算手段64が、振幅I01及び相対位相θを用いて抵抗分漏れ電流I0rを演算する(ステップS4)。
その後、この抵抗分漏れ電流I0rを漏れ電流I0と共に出力するものである(ステップS5)。
この実施形態は、CPU90Bにおいて、フーリエ変換を電流データに対してのみ実行するようにして、演算量を少なくした点に特徴がある。
これにより、フーリエ変換手段51により求められる漏れ電流I0の基本波成分の絶対位相θIは、系統電圧Vの絶対位相(=0度)を基準とした相対位相θに等しくなる。従って、この絶対位相θIにより同定した相対位相θと、基本波振幅演算手段62により抽出した振幅I01とを抵抗分漏れ電流演算手段64に入力することにより、第1実施形態と同様に抵抗分漏れ電流I0rを演算することができる。
以後の動作は第1実施形態と同様である。
例えば、系統電圧の1周期を64分割してサンプリングする場合、系統周波数が50[Hz]であればサンプリング周期は312.5[μs]であるから、遅れ時間に応じた複数のサンプリング周期分だけ時間窓をずらした電流データを対象としてフーリエ変換を行えば良い。
前述した図2の系統電圧V及び漏れ電流I0のモデル波形を用い、系統電圧Vのゼロクロス点のタイミングを開始点とする時間窓W2の電流データを用いて、図7のフーリエ変換手段51がフーリエ変換を行う。
図8は、図2における時間窓W2を拡大した波形図である。この実施形態でも、フーリエ変換に用いるサンプリングデータの数や時間窓の長さは、任意に設定可能である。
このため、抵抗分漏れ電流演算手段64により抵抗分漏れ電流I0rを演算すると、前記同様に、I0r=I01cosθ=80.62×cos(82.87)≒10.006[mA]という結果が得られる。
まず、図7におけるゼロクロス検出手段70が系統電圧Vのゼロクロス点を検出し、そのタイミングをフーリエ変換手段51に送る(ステップS11)。フーリエ変換手段51は、ゼロクロス点のタイミングで開始する時間窓W2の電流データを対象としてフーリエ変換を行い、振幅I01及び絶対位相θIを演算する(ステップS12)。この絶対位相θIをそのまま相対位相θとして同定し、抵抗分漏れ電流演算手段64が、振幅I01及び相対位相θから抵抗分漏れ電流I0rを演算する(ステップS13,S14)。次の出力ステップS15は、図6のステップS5と同様である。
図11は、第3実施形態に係る漏れ電流検出装置1Cの構成図である。この実施形態は、第1,第2実施形態に比べて抵抗分漏れ電流I0rの検出処理を一層容易化したものである。
フーリエ変換手段52は、上記ゼロクロス点に開始点を一致させた時間窓の電流データを用いてフーリエ変換を行う。
これらの図12(a),(b)を比較すると、図12(b)における抵抗分漏れ電流I0rは、図12(a)における複素関数の実部I01reに等しいことが判る。ちなみに、容量分漏れ電流I0cは虚部I01imに等しい。
従って、抵抗分漏れ電流I0rを求めるに当たっては、第2実施形態のように相対位相θの余弦に振幅I01を乗算する演算を行わなくても、電流データのフーリエ変換の過程で得られる漏れ電流基本波成分の複素関数の実部I01reをそのまま用いれば良い。同様に容量分漏れ電流I0cについても、相対位相θの正弦に振幅I01を乗算する演算を行わずに、虚部I01imをそのまま用いれば良いことになる。
出力手段65は、これらの抵抗分漏れ電流I0r、容量分漏れ電流I0cを、漏れ電流I0と共に出力する。
なお、図13は、本実施形態におけるフーリエ変換途中の複素関数の実部、虚部の一例を示した図であり、抵抗分漏れ電流I0r、容量分漏れ電流I0cの各数値は図2のモデル波形における各数値とそれぞれ一致している。
図11におけるゼロクロス検出手段70が系統電圧Vのゼロクロス点を検出し、そのタイミングをフーリエ変換手段52に送る(ステップS21)。フーリエ変換手段52は、ゼロクロス点のタイミングで開始する時間窓W2の電流データを対象として、フーリエ変換を行う(ステップS22)。
上記フーリエ変換の過程において、漏れ電流基本波成分の複素関数の実部I01re及び虚部I01imが得られるので、抵抗分漏れ電流演算手段64及び容量分漏れ電流演算手段66がこれらをそれぞれ抵抗分漏れ電流I0r、容量分漏れ電流I0cとして同定する(ステップS23)。その後、出力手段65が、抵抗分漏れ電流I0r、容量分漏れ電流I0c及び漏れ電流I0を出力する(ステップS24)。
2:配電系統
3:電源
4:零相変流器
10V:電圧検出手段
10I:電流検出手段
20V:レベル変換手段
20I:増幅手段
30V,30I:A/D変換手段
40V,40I:メモリ
50V,50I,51,52:フーリエ変換手段
61:相対位相演算手段
62:基本波振幅演算手段
63:漏れ電流演算手段
64:抵抗分漏れ電流演算手段
65:出力手段
66:容量分漏れ電流演算手段
70:ゼロクロス検出手段
90A,90B,90C:CPU
Claims (11)
- 電力系統の漏れ電流に含まれる抵抗分漏れ電流を容量分漏れ電流と分離して検出する漏れ電流検出方法において、
電力系統の電圧及び漏れ電流を一定周期にてサンプリングし、ディジタル信号に変換した電圧データ及び電流データをそれぞれフーリエ変換し、電圧基本波成分の絶対位相と漏れ電流基本波成分の絶対位相から電圧基本波成分を基準とした漏れ電流基本波成分の相対位相を求め、漏れ電流基本波成分の振幅と前記相対位相の余弦とを乗算して抵抗分漏れ電流を演算することを特徴とする漏れ電流検出方法。 - 電力系統の漏れ電流に含まれる抵抗分漏れ電流を容量分漏れ電流と分離して検出する漏れ電流検出方法において、
電力系統の電圧のゼロクロス点を検出すると共に、
電力系統の漏れ電流を一定周期にてサンプリングし、ディジタル信号に変換した電流データのうち、前記ゼロクロス点のタイミングにて開始する時間窓の電流データを対象としてフーリエ変換し、
漏れ電流基本波成分の絶対位相を、電圧基本波成分を基準とした漏れ電流基本波成分の相対位相として用い、漏れ電流基本波成分の振幅と前記相対位相の余弦とを乗算して抵抗分漏れ電流を演算することを特徴とする漏れ電流検出方法。 - 請求項1または2に記載した漏れ電流検出方法において、
更に、前記漏れ電流基本波成分の振幅と前記相対位相の正弦とを乗算して容量分漏れ電流を演算することを特徴とする漏れ電流検出方法。 - 電力系統の漏れ電流に含まれる抵抗分漏れ電流を容量分漏れ電流と分離して検出する漏れ電流検出方法において、
電力系統の電圧のゼロクロス点を検出すると共に、
電力系統の漏れ電流を一定周期にてサンプリングし、ディジタル信号に変換した電流データのうち、前記ゼロクロス点のタイミングにて開始する時間窓の電流データを対象としてフーリエ変換し、
このフーリエ変換の過程で得られる漏れ電流基本波成分の複素関数の実数部を抵抗分漏れ電流として同定することを特徴とする漏れ電流検出方法。 - 請求項4に記載した漏れ電流検出方法において、
更に、前記複素関数の虚数部を容量分漏れ電流として同定することを特徴とする漏れ電流検出方法。 - 電力系統の漏れ電流に含まれる抵抗分漏れ電流を容量分漏れ電流と分離して検出する漏れ電流検出装置において、
電力系統の電圧及び漏れ電流を一定周期にてサンプリングし、アナログ/ディジタル変換する手段と、
ディジタル信号に変換された電圧データ及び電流データのうち所定の時間窓の電圧データ及び電流データを対象としてそれぞれフーリエ変換し、電圧基本波成分の絶対位相及び漏れ電流基本波成分の絶対位相を検出する手段と、
前記電圧基本波成分の絶対位相及び漏れ電流基本波成分の絶対位相から、電圧基本波成分を基準とした漏れ電流基本波成分の相対位相を求める手段と、
漏れ電流基本波成分の振幅を求める手段と、
漏れ電流基本波成分の振幅と前記相対位相の余弦とを乗算して抵抗分漏れ電流を演算する手段と、
を備えたことを特徴とする漏れ電流検出装置。 - 電力系統の漏れ電流に含まれる抵抗分漏れ電流を容量分漏れ電流と分離して検出する漏れ電流検出装置において、
電力系統の電圧のゼロクロス点を検出する手段と、
電力系統の漏れ電流を一定周期にてサンプリングし、アナログ/ディジタル変換する手段と、
ディジタル信号に変換された電流データのうち、前記ゼロクロス点のタイミングにて開始する時間窓の電流データを対象としてフーリエ変換し、漏れ電流基本波成分の絶対位相を、電圧基本波成分を基準とした漏れ電流基本波成分の相対位相として同定する手段と、
漏れ電流基本波成分の振幅を求める手段と、
漏れ電流基本波成分の振幅と前記相対位相の余弦とを乗算して抵抗分漏れ電流を演算する手段と、
を備えたことを特徴とする漏れ電流検出装置。 - 請求項6または7に記載した漏れ電流検出装置において、
更に、漏れ電流基本波成分の振幅と前記相対位相の正弦とを乗算して容量分漏れ電流を演算する手段を備えたことを特徴とする漏れ電流検出装置。 - 電力系統の漏れ電流に含まれる抵抗分漏れ電流を容量分漏れ電流と分離して検出する漏れ電流検出装置において、
電力系統の電圧のゼロクロス点を検出する手段と、
電力系統の漏れ電流を一定周期にてサンプリングし、アナログ/ディジタル変換する手段と、
ディジタル信号に変換された電流データのうち、前記ゼロクロス点のタイミングにて開始する時間窓の電流データを対象としてフーリエ変換する手段と、
このフーリエ変換の過程で得られる漏れ電流基本波成分の複素関数の実数部を抵抗分漏れ電流として同定する手段と、
を備えたことを特徴とする漏れ電流検出装置。 - 請求項9に記載した漏れ電流検出装置において、
更に、前記複素関数の虚数部を容量分漏れ電流として同定する手段を備えたことを特徴とする漏れ電流検出装置。 - 請求項6〜10の何れか1項に記載した漏れ電流検出装置を備え、
更に、少なくとも電力系統の電圧及び電力の品質監視機能を備えたことを特徴とする系統監視装置。
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