JP2006349125A - 無段変速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 入力側ディスクの製造コストの低減を図ることができる無段変速装置を提供する。
【解決手段】 本発明の無段変速装置は、トロイダル無段変速機25aと複数段の遊星歯車機構とを有する。一方の入力側ディスク2gの外側面に、この一方の入力側ディスク2gの外側面の周縁部に沿って円筒部2iを形成する。この円筒部2iに入力側ディスク2gの径方向に沿った複数の溝2jを形成する。複数段の遊星歯車機構の第一のキャリア64の支持板65aに入力側ディスク2gの円筒部2iの溝2jにそれぞれ嵌合する複数の爪部2mを形成する。入力側ディスク2gの円筒部2iの溝2jに第一のキャリア64の爪部2mを嵌合させることで、一方の入力側ディスク2gと、第一のキャリア64との間で動力を伝達する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車や各種産業機械の運転速度を調節するために利用可能な無段変速装置に関する。
自動車用変速機を構成する変速機の一種としてトロイダル型無段変速機が知られ、一部で実施されている。この様な既に一部で実施されているトロイダル型無段変速機は、入力部から出力部への動力の伝達を互いに並列に設けられた2系統に分けて行なう、所謂ダブルキャビティ型と呼ばれているものである。この様なトロイダル型無段変速機は従来から多数の刊行物に記載されて周知であるが、その基本構造に就いて、図4を参照して説明する。
この図4に示したトロイダル型無段変速機は、回転トルクが入力される入力軸1を有する。そして、この入力軸1の中間部基端寄り(図4の左寄り)部分および先端寄り(図4の右寄り)部分の周囲に、それぞれ入力側ディスク2,2を支持している。これら両入力側ディスク2,2は前記入力軸1に対し、それぞれがトロイド曲面である入力側面3,3同士を互いに対向させた状態で、それぞれボールスプライン4,4を介して支持している。したがって、前記両入力側ディスク2,2は、前記入力軸1の周囲に、この入力軸1の軸方向に沿って変位自在で、且つ、この入力軸1と同期して回転するように支持されている。
また、前記入力軸1の基端部(図4の左端部)と当該基端部の一方の入力側ディスク2の外側面との間に、転がり軸受5と、ローディングカム式の押圧装置6とを設けている。そして、この押圧装置6を構成するカム板7を、駆動軸8により回転駆動自在としている。これに対して、前記入力軸1の先端部(図4の右端部)と他方の入力側ディスク2の外側面との間に、ローディングナット9と、大きな弾力を有する皿ばね10とを設けている。
前記入力軸1の中間部は、トロイダル型無段変速機を収納したケーシング11(図6参照)内に設置した隔壁部12に設けた通孔13を挿通している。この通孔13の内径側には円筒状の出力筒14を、一対の転がり軸受15,15により回転自在に支持しており、この出力筒14の中間部外周面に出力歯車16を固設している。また、この出力筒14の両端部で前記隔壁部12の両外側面から突出した部分に一対の出力側ディスク17,17を、スプライン係合により、前記出力筒14と同期して回転するように支持している。
この状態で、それぞれがトロイド曲面である前記各出力側ディスク17,17の出力側面18,18が、前記各入力側面3、3に対向する。また、これら両出力側ディスク17,17の内周面のうちで前記出力筒14の端縁よりも突出した部分と前記入力軸1の中間部外周面との間に、それぞれニードル軸受19,19を設けている。そして、前記各出力側ディスク17,17に加わる荷重を支承しつつ、前記入力軸1に対するこれら各出力側ディスク17,17の回転および軸方向変位を自在としている。
また、前記入力軸1の周囲で前記入力、出力両側面3,18同士の間部分(キャビティ)に、それぞれ複数個(一般的には2個または3個)ずつのパワーローラ20,20を配置している。これら各パワーローラ20,20はそれぞれ、前記入力、出力両側面3,18に当接する周面21,21を球状凸面とされたもので、それぞれがトラニオン22,22の内側面部分に、支持軸23,23と複数の転がり軸受とにより、回転および若干の揺動変位自在に支持されている。
さらに、前記各トラニオン22,22は、(図4で表裏方向の)両端部に設けた枢軸を、前記ケーシング11内に設置した支持板24,24(図8参照)に、揺動並びに軸方向の変位自在に支持している。すなわち、前記各トラニオン22,22は、図4の時計方向および反時計方向の変位自在に支持すると共に、図示しないアクチュエータにより、前記枢軸の軸方向(図6の上下方向、図4の表裏方向)に変位させられる様にしている。
上述の様に構成するトロイダル型無段変速機の運転時には、前記駆動軸8により前記入力側ディスク2を、前記押圧装置6を介して回転駆動する。この押圧装置6は、軸方向の推力を発生させつつ前記入力側ディスク2を回転駆動するので、前記入力側ディスク2を含む一対の入力側ディスク2,2が、前記各出力側ディスク17,17に向け押圧されつつ、互いに同期して回転する。この結果、前記各入力側ディスク2,2の回転が、前記各パワーローラ20,20を介して前記各出力側ディスク17,17に伝わり、前記出力筒14を介してこれら各出力側ディスク17,17と結合された、前記出力歯車16が回転する。
前記駆動軸8とこの出力歯車16との間の変速比を変える場合には、図示しないアクチュエータにより前記各トラニオン22,22を、図4の表裏方向に変位させる。この場合、図4の上半部のトラニオン22,22と下半部のトラニオン22,22とは、互いに逆方向に、同じ量だけ変位させる。この変位に伴って、前記各パワーローラ20,20の周面21,21と前記入力、出力両側面3,18との当接部の接線方向に加わる力の向きが変化する。そして、この接線方向の力によって、前記各トラニオン22,22が、それぞれの両端部に設けた枢軸を中心として揺動する。
この揺動に伴って、前記各パワーローラ20,20の周面21,21と前記入力、出力両側面3,18との当接部の、これら両側面3,18の径方向に関する位置が変化する。これら各当接部が、前記各入力側面3,3の径方向外側に、前記各出力側面18,18の径方向内側に、それぞれ変化する程、前記変速比は増速側に変化する。これに対して、前記各当接部が、前記各入力側面3,3の径方向内側に、前記各出力側面18,18の径方向外側に、それぞれ変化する程、前記変速比は減速側に変化する。
さらに、上述の様に構成され作用するトロイダル型無段変速機を実際の自動車用の無段変速機に組み込む場合、遊星歯車機構等の歯車式の差動ユニットと組み合わせて無段変速装置を構成する事が、従来から提案されている。図5は、この様な従来から提案されている無段変速装置を示している。この無段変速装置は、所謂ギヤード・ニュートラルと呼ばれ、入力軸1を一方向に回転させたまま、入力軸1の回転に基づく動力を取り出す為の出力軸の回転状態を、停止状態を挟んで正転、逆転に切り換えられるもので、トロイダル型無段変速機25と遊星歯車式変速機26とを組み合わせて成る。このうちのトロイダル型無段変速機25は、入力軸1と、一対の入力側ディスク2,2と、出力側ディスク17aと、複数のパワーローラ20,20とを備える。図示の例では、この出力側ディスク17aは、一対の出力側ディスクの外側面同士を突き合わせて一体とした如き構造を有する。
また、前記遊星歯車式変速機26は、前記入力軸1および一方(図5の右方)の入力側ディスク2に結合固定されたキャリア27を備える。このキャリア27の径方向中間部に、その両端部にそれぞれ遊星歯車28a,28bを固設した第一の伝達軸29を、回転自在に支持している。また、前記キャリア27を挟んで前記入力軸1と反対側に、その両端部に太陽歯車30a,30bを固設した第二の伝達軸31を、前記入力軸1と同心に、回転自在に支持している。そして、前記各遊星歯車28a,28bと、前記出力側ディスク17aにその基端部(図5の左端部)を結合した中空回転軸32の先端部(図5の右端部)に固設した太陽歯車33または前記第二の伝達軸31の一端部(図5の左端部)に固設した太陽歯車30aとを、それぞれ噛合させている。また、一方(図5の左方)の遊星歯車28aを、別の遊星歯車34を介して、前記キャリア27の周囲に回転自在に設けたリング歯車35に噛合させている。
一方、前記第二の伝達軸31の他端部(図5の右端部)に固設した太陽歯車30bの周囲に設けた第二のキャリア36に遊星歯車37a,37bを、回転自在に支持している。尚、この第二のキャリア36は、前記入力軸1および第二の伝達軸31と同心に配置された、出力軸38の基端部(図5の左端部)に固設されている。また、前記各遊星歯車37a,37bは、互いに噛合すると共に、一方の遊星歯車37aが前記太陽歯車30bに、他方の遊星歯車37bが、前記第二のキャリア36の周囲に回転自在に設けた第二のリング歯車39に、それぞれ噛合している。また、前記リング歯車35と前記第二のキャリア36とを低速用クラッチ40により係脱自在とすると共に、前記第二のリング歯車39とハウジング等の固定の部分とを、高速用クラッチ41により係脱自在としている。
上述の様な、図5に示した無段変速装置の場合、前記低速用クラッチ40を接続すると共に前記高速用クラッチ41の接続を断った、所謂低速モード状態では、前記入力軸1の動力が前記リング歯車35を介して前記出力軸38に伝えられる。そして、前記トロイダル型無段変速機25の変速比を変える事により、無段変速装置全体としての変速比、すなわち、前記入力軸1と前記出力軸38との間の変速比が変化する。この様な低速モード状態では、無段変速装置全体としての変速比は、無限大に変化する。すなわち、前記トロイダル型無段変速機25の変速比を調節する事により、前記入力軸1を一方向に回転させた状態のまま前記出力軸38の回転状態を、停止状態を挟んで、正転、逆転の変換自在となる。
尚、この様な低速モード状態での加速若しくは定速走行時に、前記トロイダル型無段変速機25を通過するトルク(通過トルク)は、前記入力軸1から、キャリヤ27および第一の伝達軸29と太陽歯車33と中空回転軸32とを介して出力側ディスク17aに加わり、さらにこの出力側ディスク17aから各パワーローラ20,20を介して各入力側ディスク2,2に加わる。すなわち、加速若しくは定速走行時に前記トロイダル型無段変速機25を通過するトルクは、前記各入力側ディスク2、2が前記各パワーローラ20,20からトルクを受ける方向に循環する。
これに対して、前記低速用クラッチ40の接続を断ち、前記高速用クラッチ41を接続した、所謂高速モード状態では、前記入力軸1の動力が前記第一、第二の伝達軸29,31を介して前記出力軸38に伝えられる。そして、前記トロイダル型無段変速機25の変速比を変える事により、無段変速装置全体としての変速比が変化する。この場合には、前記トロイダル型無段変速機25の変速比を大きくする程、無段変速装置全体としての変速比が大きくなる。
尚、この様な高速モード状態での加速若しくは定速走行時に、前記トロイダル型無段変速機25を通過するトルクは、各入力側ディスク2,2が各パワーローラ20,20にトルクを付加する方向に加わる。
図6〜12は、回転トルクが入力される入力軸1aと、この入力軸1aの回転に基づく動力を取り出す為の出力軸38aと、これら入力軸1aから出力軸38aに動力を伝達可能に設けられたトロイダル型無段変速機25aおよび複数段の遊星歯車機構としての第一〜第三の遊星歯車式変速機42〜44とを備えた従来の無段変速装置の具体例を示している(例えば、特許文献1参照)。
この従来の無段変速装置においては、前記入力軸1aと出力軸38aとの間に伝達軸45を、これら両軸1a、38aと同心に、且つ、これら両軸1a、38aに対する相対回転を自在に設けている。そして、前記第一、第二の遊星歯車式変速機42,43を前記入力軸1aと前記伝達軸45との間に掛け渡す状態で、前記第三の遊星歯車式変速機44をこの伝達軸45と前記出力軸38aとの間に掛け渡す状態で、それぞれ設けている。
このうちのトロイダル型無段変速機25aは、一対の入力側ディスク2a、2bと、一体型の出力側ディスク17bと、複数のパワーローラ20,20とを備える。そして、前記一対の入力側ディスク2a、2bは、前記入力軸1aを介して互いに同心に、且つ、同期した回転を自在として結合されている。また、前記出力側ディスク17bは、前記両入力側ディスク2a、2b同士の間に、これら両入力側ディスク2a、2bと同心に、且つ、これら両入力側ディスク2a、2bに対する相対回転を自在として支持されている。さらに、前記各パワーローラ20,20は、軸方向に関して前記出力側ディスク17bの軸方向両側面と前記両入力側ディスク2a、2bの軸方向片側面との間に、それぞれ複数個ずつ挟持されている。そして、これら両入力側ディスク2a、2bの回転に伴って回転しつつ、これら両入力側ディスク2a、2bから前記出力側ディスク17bに動力を伝達する。
なお、この従来例では、前記出力側ディスク17bの軸方向両端部を、一対のスラストアンギュラ玉軸受46、46等の転がり軸受により、回転自在に支持している。この為に従来例の場合には、前記各トラニオン22,22の両端部を支持する為の一対の支持板24、24を支持する為にケーシング11の内側に、アクチュエータボディー47を介して一対の支柱48、48を設けている。これら各支柱48、48はそれぞれ、前記入力軸1aを挟んで径方向反対側に、互いに同心に設けられた一対の支持ポスト部49a、49bを、円環状の支持環部50により連結して成る。前記入力軸1aは、この支持環部50の内側を挿通している。
また、前記各支柱48、48の下端部は、前記アクチュエータボディー47の上面に、それぞれ複数本ずつのボルト51、51により、取付位置並びに取付方向を規制した状態で結合固定している。この為に前記アクチュエータボディー47の上面には、前記各支柱48、48の下端部をがたつきなく内嵌する為の凹部52、52を形成している。また、これら各支柱48、48の下端部には、下端面に開口する複数のねじ孔を形成している。これら各支柱48、48は、それぞれの下端部を前記各凹部52、52に内嵌した状態で、前記アクチュエータボディー47を下方から挿通して前記各ねじ孔に螺合し、さらに緊締した前記各ボルト51、51により、前記アクチュエータボディー47の上面の所定位置に固定している。
これに対して前記各支柱48、48の上端部は、連結板53の下面に、それぞれボルト54、54により、取付位置を規制した状態で結合固定している。この為に前記連結板53の下面に、前記各支柱48、48の上端部をがたつきなく内嵌する為の凹部55、55を形成している。また、これら各支柱48、48の上端部には、上端面中央部に開口する1個ずつのねじ孔を形成している。これら各支柱48、48は、それぞれの上端部を前記各凹部55、55に内嵌した状態で、前記連結板53を上方から挿通して前記各ねじ孔に螺合し、さらに緊締した前記各ボルト54、54により、前記連結板53の下面の所定位置に固定している。
前記一対の支柱48、48は、上述の様に前記アクチュエータボディー47の上面と前記連結板53の下面との間に、位置規制して掛け渡す様に連結固定している。この状態で、前記各支柱48、48の両端部近傍に設けた、前記各支持ポスト部49a、49bのうち、下側の支持ポスト部49a、49aは前記アクチュエータボディー47の上面の直上位置に存在する。そして、前記両支柱48、48の支持ポスト部49a、49aに、前記一対の支持板24、24のうちの下側の支持板24に形成した支持孔56a、56aを、がたつきなく外嵌している。また、上側の支持ポスト部49b、49bは前記連結板53の下面の直下位置に存在する。そして、前記両支柱48、48の支持ポスト部49b、49bに、前記一対の支持板24、24のうちの上側の支持板24に形成した支持孔56b、56bを、がたつきなく外嵌している。この様にして設けた、前記両支持板24、24同士の間には、複数のトラニオン22、22と支持軸23、23とを介して、パワ−ロ−ラ20,20を回転自在に支持している。そして、これら各パワーローラ20,20の周面21,21と、前記各入力側ディスク2a、2bの入力側面3、3および前記出力側ディスク17bの出力側面とを、転がり接触させている。
また、前記一対の支柱48、48により互いに結合された、前記アクチュエータボディー47と前記連結板53とのうち、アクチュエータボディー47は前記ケーシング11の下部に、前記連結板53は前記ケーシング11内に、それぞれ長さ方向(図6〜7の左右方向、図8の表裏方向)および幅方向の位置を規制した状態で支持固定されている。このうちの連結板53の位置規制を行なう為に、図示の例では、この連結板53の上面と、前記ケーシング11の天板部57の下面との互いに対向する部分にそれぞれ形成した、位置決め凹部58a、58b同士の間に、円筒状の位置決めスリーブ59、59を掛け渡している。また、前記連結板53の位置決めは、図示しない複数本の位置決めピンにより図っている。
この様にして前記ケーシング11内の所定位置に固定した一対の支柱48、48の中間部に設けられ、それぞれが前記入力側ディスク2a、2bと前記出力側ディスク17bとの側面同士の間に存在する各キャビティ(空間)の中央部に存在する前記各支持環部50、50により、前記出力側ディスク17bを、回転自在に支持している。この為に、これら各支持環部50、50とこの出力側ディスク17bの軸方向両端面、すなわち、この出力側ディスク17bの軸方向両側面に設けた出力側面18、18よりも内径側部分との間に、前記各スラストアンギュラ玉軸受46、46を設けている。
また、図示の無段変速装置の場合、前記入力軸1aの基端部(図6の左端部)を図示しないエンジンのクランクシャフトに、駆動軸60を介して結合し、このクランクシャフトにより前記入力軸1aを回転駆動する様にしている。また、前記両入力側ディスク2a、2bの入力側面3、3および前記出力側ディスク17bの出力側面18、18と前記各パワーローラ20,20の周面21,21との転がり接触部(トラクション部)に適正な面圧を付与する為の押圧装置6aとして、油圧式のものを使用している。また、ギヤポンプ等の油圧源により、この押圧装置6aおよび変速の為にトラニオン22,22を変位させる為の油圧式のアクチュエータ79、79、並びに後述する低速用クラッチ61および高速用クラッチ62を断接させる為の油圧シリンダに、圧油を供給自在としている。
また、前記出力側ディスク17bに中空回転軸32aの基端部(図6〜7の左端部)をスプライン係合させている。そして、この中空回転軸32aを、エンジンから遠い側(図6〜7の右側)の(一方の)入力側ディスク2bの内側に挿通して、前記出力側ディスク17bの回転力を取り出し自在としている。さらに、前記中空回転軸32aの先端部(図6〜7の右端部)で前記入力側ディスク2bの外側面から突出した部分に、前記第一の遊星歯車式変速機42を構成する為の、第一の太陽歯車63を固設している。
一方、前記入力軸1aの先端部(図6〜7の右端部)で前記中空回転軸32aから突出した部分と前記入力側ディスク2bとの間に、第一のキャリア64を、掛け渡す様に設けて、この入力側ディスク2bと前記入力軸1aとが、互いに同期して回転する様にしている。前記第一のキャリア64は、軸方向に間隔をあけて互いに同心且つ平行に配置された、それぞれが円輪状である3枚の支持板65a〜65cを備える。このうちの軸方向中間に配置された支持板65bの内周縁部に、円筒状の支持筒部66を固設している。そして、この支持筒部66を、前記入力軸1aの先端部にスプライン係合させ、さらにナット67によりその先端縁(図6の右端縁)を抑え付けて、前記入力軸1aに対し固定している。
これに対して、軸方向両側の支持板65a、65cは前記中間の支持板65bに対し、それぞれ遊星軸68a、68bにより結合固定されると共に、遊星軸68cにより、互いに直接結合されている。すなわち、前記中間の支持板65bのうちで前記入力側ディスク2bに対向する片側面の円周方向等間隔位置(一般的には3〜4個所位置)に、それぞれ遊星軸68aの一端部(図6、9の右端部)を嵌合固定し、これら各遊星軸68aの他端部(図6、9の左端部)に、一方(図6、7、9の左方)の支持板65aを嵌合固定している。また、前記中間の支持板65bうちで前記入力側ディスク2bと反対側の他側面の円周方向等間隔位置(一般的には3〜4個所位置)に、それぞれ遊星軸68bの一端部(図6、9の左端部)を嵌合固定し、これら各遊星軸68bの他端部(図6の右端部)に、他方(図6の右方)の支持板65cを嵌合固定している。さらに、残りの遊星軸68cの両端部を、この支持板65cと前記支持板64aとの円周方向等間隔位置(一般的には3〜4個所位置)の外径寄り部分に、それぞれ嵌合固定している。前記中間の支持板65bの一部で前記残りの枢軸68cに整合する部分並びにこの部分の周囲部分は切り欠かれている。尚、大きなトルク伝達を行なう為に前記第一のキャリア64の剛性および強度をより大きくする為には、前記各支持板65a〜65c同士を、前記各遊星軸68a〜68cと別途設けた柱部により結合する。
そして、前記一方の支持板65aの外周縁部の円周方向等間隔複数個所(図示の例では3個所)に形成したきり欠き69と、前記入力側ディスク2bに設けた複数(図示の例では3個)の凸部70,70とを係合させている。これら各凸部70,70は、図10〜11に示す様に、前記入力側ディスク2bの外側面(図6,7,9,11,12の右側面)の外周寄り部分に、円周方向等間隔に形成している。より具体的には、図12に示す様に、前記入力側ディスク2bの内側面である前記入力側面3と、前記各パワーローラ20の周面21との転がり接触部であるトラクション部が前記入力側面3の最も外径寄り部分に存在する状態(トロイダル型無段変速機25aの最大増速状態)での、前記トラクション部のピッチ円直径Dよりも外径寄り部分に、前記各凸部70,70を突設している。そして、これら各凸部70,70と、前記支持板65aに形成した前記切り欠き69とを、少なくとも円周方向に関してがたつきなく係合させる事で、前記第一のキャリア64と前記入力側ディスク2bとの間での動力伝達を自在としている。
また、前記第一のキャリア64に設けた、前記各遊星軸68a〜68cに、それぞれ遊星歯車71a〜71cを回転自在に支持して、それぞれがダブルピニオン型である前記第一、第二の遊星歯車式変速機42,43を構成している。さらに、前記第一のキャリア64の片半部(図6〜7の右半部)周囲に第一のリング歯車72を、回転自在に支持している。前記各遊星歯車71a〜71cのうち、前記トロイダル型無段変速機25a寄り(図6〜7の左寄り)で前記第一のキャリア64の径方向に関して内側に設けた遊星歯車71aは、前記第一の太陽歯車63に噛合している。また、前記トロイダル型無段変速機25aから遠い側(図6〜7の右側)で前記第一のキャリア64の径方向に関して内側に設けた遊星歯車71bは、前記伝達軸45の基端部(図6の左端部)に固設した第二の太陽歯車73に噛合している。また、前記第一のキャリア64の径方向に関して外側に設けた、残りの遊星歯車71cは、前記内側に設けた遊星歯車71a,71bよりも軸方向寸法を大きくして、これら両遊星歯車71a,71bに噛合させている。さらに、前記残りの遊星歯車71cと前記第一のリング歯車72とを噛合させている。尚、径方向外寄りの遊星歯車を、第一、第二の遊星歯車式変速機42,43同士の間で互いに独立させる代りに、幅広のリング歯車をこれら両遊星歯車に噛合させる構造も、採用可能である。
一方、前記第三の遊星歯車式変速機44を構成する為の第二のキャリア74を、前記出力軸38aの基端部(図6の左端部)に結合固定している。そして、この第二のキャリア74と前記第一のリング歯車72とを、前記低速用クラッチ61を介して結合している。また、前記伝達軸45の先端寄り(図6の右端寄り)部分に第三の太陽歯車75を固設している。また、この第三の太陽歯車75の周囲に、第二のリング歯車76を配置し、この第二のリング歯車76と前記ケーシング11等の固定の部分との間に、前記高速用クラッチ62を設けている。さらに、前記第二のリング歯車76と前記第三の太陽歯車75との間に配置した復数組の遊星歯車77a,77bを、前記第二のキャリア74に回転自在に支持している。これら各遊星歯車77a,77bは、互いに噛合すると共に、前記第二のキャリア74の径方向に関して内側に設けた遊星歯車77aを前記第三の太陽歯車75に、同じく外側に設けた遊星歯車77bを前記第二のリング歯車76に、それぞれ噛合している。
上述の様に構成する従来の無段変速装置の場合、入力軸1aから一対の入力側ディスク2a、2b、各パワーローラ20,20を介して一体型の出力側ディスク17bに伝わった動力は、前記中空回転軸32aを通じて取り出される。そして、前記低速用クラッチ61を接続し、前記高速用クラッチ62の接続を断った、低速モードの状態では、前記トロイダル型無段変速機25aの変速比を変える事により、前記入力軸1aの回転速度を一定にしたまま、前記出力軸38aの回転速度を、停止状態を挟んで正転、逆転に変換自在となる。すなわち、この低速モード状態では、前記入力軸1aと共に正方向に回転する第一のキャリア64と、前記中空回転軸32aと共に逆方向に回転する前記第一の太陽歯車63との差動成分が、前記第一のリング歯車72から、前記低速用クラッチ61、前記第二のキャリア74を介して、前記出力軸38aに伝達される。この状態では、前記トロイダル型無段変速機25aの変速比を所定値にする事で前記出力軸38aを停止させられる他、このトロイダル型無段変速機25aの変速比を前記所定値から増速側に変化させる事により前記出力軸38aを、車両を後退させる方向に回転させられる。これに対して、前記トロイダル型無段変速機25aの変速比を前記所定値から減速側に変化させる事により前記出力軸38aを、車両を前進させる方向に回転させられる。
さらに、前記低速用クラッチ61の接続を断ち、前記高速用クラッチ62を接続した、高速モードの状態では、前記出力軸38aを、車両を前進させる方向に回転させる。すなわち、この高速モード状態では、前記入力軸1aと共に正方向に回転する第一のキャリア64と、前記中空回転軸32aと共にこの第一のキャリア64と逆方向に回転する前記第一の太陽歯車63との差動成分に応じて回転する、前記第一の遊星歯車式変速機42の遊星歯車71aの回転が、別の遊星歯車71cを介して、前記第二の遊星歯車式変速機43の遊星歯車71bに伝わり、前記第二の太陽歯車73を介して、前記伝達軸45を回転させる。そして、この伝達軸45の先端部に設けた第三の太陽歯車75と、この第三の太陽歯車75と共に前記第三の遊星歯車式変速機44を構成する第二のリング歯車76および遊星歯車77a,77bとの噛合に基づき、前記第二のキャリア74およびこの第二のキャリア74に結合した前記出力軸38aを、前進方向に回転させる。この状態では、前記トロイダル型無段変速機25aの変速比を増速側に変化させる程、前記出力軸38aの回転速度を速くできる。
特開2004−239420号公報
ところで、上記従来例においてトロイダル型無段変速機25aの一方の入力側ディスク2bと、複数段の前記遊星歯車機構の一つのキャリアである第一のキャリア64との間で動力を伝達可能とするために、一方の入力側ディスク2bに爪状の凸部70,70を形成し、第一のキャリア64を構成する三枚の支持板65a〜65cのうちの入力側ディスク2b側の支持板65aに前記凸部70,70と係合する切り欠き69を形成している。そして、入力側ディスク2bの凸部70,70と前記支持板65aの切り欠き69とを係合させることで、一方の入力側ディスク2bと第一のキャリア64とを一体に回転可能としている。
なお、凸部70,70は、入力側ディスク2bの外側縁の周縁部に、互いに入力側ディスク2bの周方向に等間隔に複数(3個)形成されている。
また、入力側ディスク2bの爪状の凸部70,70を加工する場合に、たとえば、図13に示すように、入力側ディスク2c(加工前)を鍛造した後に切削加工等により凸部70,70を形成する。この場合に、入力側ディスク2c(加工前)を鍛造する際に、入力側ディスク2c(加工前)の外側面(パワーローラ20,20の周面21,21と接触するトラクション面となる内側面(入力側面3)の反対側の側面)に、この外側面の周縁部に沿って突出する円筒体2dを有する構造とし、鍛造後の加工に際し、前記円筒体2dを削り出すことにより、凸部70,70を形成している。なお、図13において、右側に図示された入力側ディスク2bに示すように、凸部70,70を形成するのに、円筒体2dの大部分を削るものとなっている。
しかし、入力側ディスク2bとほぼ同径となる長い円周を有する円筒体2dを削りだして、入力側ディスク2bの周方向に沿った幅が狭い爪状の凸部70,70を削り出すことから、加工時間が長くなるとともに、加工コストも増大するという問題がある。
ここで、加工時間を短縮する方法として、鍛造時に入力側ディスク2c(加工前)の外側面に円筒体2dではなく、凸部70,70だけが突出した形状とすることも考えられるが、この場合に、入力側ディスク2c(加工前)の内側面のパワーローラ20,20が接触するトラクション面において、周方向に沿って凸部70,70が有る位相と、凸部70,70が無い位相とで鍛造フローに差が生じてしまうため好ましくない。
すなわち、入力側ディスク2bのトラクション面は極めて精度の高い加工が求められるものであり、鍛造時でも高い精度を有することが好ましく、トラクション面の周方向に沿ってひずみ等がないことが望まれる。
また、鍛造後、切削加工して製造する入力側ディスク2bの製造コストを低減することが要求されている。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、入力側ディスクの製造コストの低減を図ることができる無段変速装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の無段変速装置は、回転トルクが入力される入力軸と、この入力軸の回転に基づく動力を取り出す為の出力軸と、これら入力軸から出力軸に動力を伝達可能に設けられたトロイダル型無段変速機および複数段の遊星歯車機構とを備え、
前記トロイダル型無段変速機は、前記入力軸の回転に伴って回転する一対の入力側ディスクと、これら一対の入力側ディスクの間に、側面をこれら入力側ディスクの内側面にそれぞれ対向させた状態で、回転自在に配置された出力側ディスクと、これら入力側ディスクと出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラと、前記入力側ディスクと出力側ディスクとこれらに挟持されたパワーローラとの間に押し付け力を付与する油圧式の押圧装置とを備え、
前記遊星歯車機構は、太陽歯車と、太陽歯車の周囲に配置されるリング歯車と、太陽歯車とリング歯車との間に配置される遊星歯車と、前記遊星歯車を支持するキャリアとを複数段に備え、
前記一対の入力側ディスクのうちの一方の入力側ディスクと、複数段の前記遊星歯車機構の一つのキャリアとの間で動力を伝達可能とした無段変速装置において、
前記一方の入力側ディスクの外側面に、この一方の入力側ディスクの外側面の周縁部に沿って円筒部を形成するとともに、該円筒部に前記入力側ディスクの径方向に沿った複数の溝を形成するか、または、この一方の入力側ディスクの外側面の周縁部に沿って円筒体の一部を成すような複数の凸部を形成し、
前記キャリアに前記入力側ディスクの溝または凸部にそれぞれ嵌合する複数の嵌合部を形成し、
前記入力側ディスクの溝または凸部に前記キャリアの嵌合部を嵌合させることで、前記一方の入力側ディスクと、前記キャリアとの間で動力を伝達するとともに、
前記一対の入力側ディスクのうちの他方の入力側ディスクの外側面に、この他方の入力側ディスクの外側面の周縁部に沿った円筒状で、かつ、前記押圧装置の一部を構成するシリンダ部を形成し、
前記一方の入力側ディスクと、前記他方の入力側ディスクとの両方を、外側面にこの外側面の周縁部に沿った円筒体を一体に有する同一形状の入力側ディスク用鍛造素材を加工して形成する、
ことを特徴とする。
この請求項1に記載された発明においては、油圧式の押圧装置を有するトロイダル型無段変速機で、押圧装置の一部を構成するシリンダ部を他方の入力側ディスクに設けることで、他方の入力側ディスクの形状を一方の入力側ディスクに近似するものとし、これら形状が近似する一方の入力側ディスクと、他方の入力側ディスクとの両方を、前記円筒部(または凸部)およびシリンダ部に対応する円筒体を備えた同一形状の入力側ディスク用鍛造素材から加工するようにしているので、鍛造工程を一方の入力側ディスクと、他方の入力側ディスクとで同一のものとすることができる。これにより、一方の入力側ディスクと他方の入力側ディスクとの鍛造工程を異なるものとした場合に比較して製造コストの低減を図ることができる。
請求項2に記載の無段変速装置は、請求項1に記載の発明において、前記一方の入力側ディスクに、前記溝を形成することを特徴とする。
この請求項2に記載された発明においては、遊星歯車機構のキャリアとの間で動力を伝達する入力側ディスクの外側面に円筒部を形成するとともに、この円筒部にキャリアの嵌合部と嵌合する複数の溝を形成しているので、入力側ディスクの外側面に爪状の凸部を形成するより加工時間の短縮および加工コストの低減を図ることができる。
また、入力側ディスクの外側面側が、円筒部により肉厚が増した状態となり、入力側ディスクにパワーローラを押し付けた際に発生する入力側ディスクの曲げ応力に対しても余裕を持つことができる。
請求項3に記載の無段変速装置は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記一方の入力側ディスクの円筒部の前記溝を、前記円筒部の周方向に沿って等間隔に偶数個形成することを特徴とする。
請求項3に記載の発明においては、一方の入力側ディスクの円筒部において、溝が円筒部の中心を通る一直線上に配置されることになり、これによりブローチ加工が可能となり、一直線上にある二つの溝を一回で加工することができる。したがって、加工時間の短縮および加工コストの低減を図ることができる。
さらに、二枚の入力側ディスクを外側面の円筒部側を対向するように固定して配置することで、一回のブローチ加工により、二枚の入力側ディスクで同時に溝を加工することも可能となり、さらに加工時間の短縮および加工コストの低減を図ることができる。
請求項4に記載の無段変速装置は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の発明において、前記一方の入力側ディスクの円筒部の前記溝を用いて、前記入力軸の回転数を検出することを特徴とする。
請求項4に記載の発明においては、一方の入力側ディスクの円筒部の溝が入力軸の回転数を検出する溝を兼ねているので、従来の回転検出用溝が不要になり、無段変速装置の製造コストを低減することができる。
本発明の無段変速装置によれば、トロイダル型無段変速機の入力側ディスクの製造コストを低減することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の特徴は、前記従来の一対の入力側ディスク2a,2bに対応する、一対の入力側ディスク2g,2hを有し、遊星歯車機構側の一方の入力側ディスク2gの外側面に円筒部2iを形成するとともにこの円筒部2iに溝2j,2jを形成し、この溝2j,2jに第一のキャリア64の支持板65aを嵌合するように構成し、さらに、他方の入力側ディスク2hの外側面にシリンダ部2kを形成したことに基づいて、一方の入力側ディスク2gの加工時間の短縮および両方の入力側ディスク2g,2hの製造コストの低減を図るものであり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図6〜図13と同一の符号を付して簡潔に説明するに留める。
図1は、本発明の実施形態の無段変速装置を示している。なお、図1においては、トロイダル型無段変速機25aのトラニオン22,22やパワーローラ20,20等を除く要部と、複数段の遊星歯車機構としての第一〜第三の遊星歯車式変速機42〜44のうちの第一のキャリア64を有する第一,第二の遊星歯車式変速機42,43の一部とを図示している。また、無段変速装置の図1に図示されていない構成要素は、基本的に、図6,7,8に図示される従来の無段変速装置と同様の構成となっている。
図1において、上述のように、遊星歯車機構の第一のキャリア64を構成する三枚の支持板65a,65b,65cのうちの最もトロイダル側無段変速機25a側の支持板65aと、一方の入力側ディスク2gとが互いに一体に回転可能に係合されている。
そして、本実施形態において、一方の入力側ディスク2gは、図2に示すように、この入力側ディスク2gの外側面の周縁部に沿って円筒部2iを形成するとともに、該円筒部2iに前記入力側ディスク2gの径方向に沿った複数の溝2j,2jを形成したものとなっている。また、円筒部2gにおいては、複数の溝2j,2jとして、偶数個(たとえば、4個)の溝2j,2jが形成され、かつ、これら溝2j,2jが円筒部2i(入力側ディスク2g)の周方向に沿って互いに等間隔に配置されている。なお、溝2j,2jの円筒部2iの周方向に沿った幅は、たとえば、従来の爪状の凸部70,70と略同様の幅となっている。また、溝2j,2jは、円筒部2iの外周面側と内周面側とに開口した状態となっている。
また、一方の入力側ディスク2gの形状は、基本的にその外側面側を除いて、従来の一方の入力側ディスク2bと同様の形状となっているとともに、トロイダル型無段変速機25aに従来の入力側ディスク2bと同様に配置されている。
第一のキャリア64の入力側ディスク2gと係合する支持板65aは、図1に示すように、入力側ディスク2gの外側面に略当接するように、入力側ディスク2gの円筒部2iの内側に配置されている。そして、支持板65aの外周部には、前記円筒部2iの溝2j,2jに対応する位置に半径方向に外側に突出する凸部である複数(四つ)の爪部(嵌合部)2mが形成されている。
そして、各爪部2mが上記溝2j,2jに挿入されて嵌合した状態となっている。これら爪部2m,2mと、溝2j,2jとが嵌合することにより、一方の入力側ディスク2gと支持板65aを有する第一のキャリア64とが一体に回転可能とされている。
ここで、円筒部2iは、上記従来の凸部70,70と同様に、入力側ディスク2gの前記トラクション部のピッチ円直径Dよりも外径寄り部分に形成されている。これにより、円筒部2iは、前記第一のキャリア64を構成する支持板65aの最も外周よりに形成され、遊星歯車71aを支持する遊星軸68aより外側に配置され、遊星軸68aに干渉することがない。したがって、支持板65aの遊星軸68aと円筒部2iとが干渉しないように、支持板65aを肉厚にするなどして、遊星軸68aを入力軸1aの軸方向に沿って円筒部2iより離すような必要がない。これにより、本発明を適用することによって、無段変速装置が入力軸1aの軸方向に長くなるようなことがなく、入力側ディスク2gの遊星歯車機構側を向いた外側面に入力側ディスク2gの略全周に渡って遊星歯車機構側に突出する円筒部2iを形成しても、無段変速装置をコンパクトにすることができる。
また、図2に示すように、円筒部2iの溝2j,2jとして削られる部分は僅かなものとなっている。
図2に示すように、他方の入力側ディスク2hの外側面には、他方の入力側ディスク2hの外側面側に設けられる油圧式の押圧装置6aの一部となる円筒状のシリンダ部2kが形成されている。すなわち、他方の入力側ディスク2hの外側面に、この他方の入力側ディスク2hの外側面の周縁部に沿った円筒状で、かつ、前記押圧装置の一部を構成するシリンダ部2kを形成している。
また、他方の入力側ディスク2hのシリンダ部2kは、溝2j,2jが形成されていないことを除いて一方の入力側ディスク2gの円筒部2iと同形状とされ、かつ、同様の配置とされている。
ここで、油圧式の押圧装置6aの構造を説明する。
図1に示すように、押圧装置6aは、入力軸1aの基端部(図1において左端部)に結合される別体シリンダ部6bと、入力側ディスク2hと一体の前記シリンダ部2kと、第一の環状体6c(第一ピストン)と、第二の環状体6d(第二のピストン)とを備えている。
別体シリンダ部6bは、概略有底円筒状に形成され、筒状部分がシリンダ部2kの外周外側に位置しており、底部分が入力側ディスク2hの外側面と対向した状態で配されている。また、別体シリンダ部6bは、その底部分が入力軸1aに外嵌されて固定されている。
また、シリンダ部2kは、筒状に形成され、他方の入力側ディスク2hの周縁部から別体シリンダ部6bに向けて延びており、入力側ディスク2hの外側面が底部となり、シリンダ部2kと入力側ディスク2hとを合わせて有底円筒状に形成されている。
なお、シリンダ部2kを有する入力側ディスク2は、入力軸1aに対して上述のように軸方向に変位自在となっている。
第二の環状体6dは、その内周面が入力軸1aの外周面に嵌合固定されるとともに、その外周面がシリンダ部2kの内周面に当接されており、入力側ディスク2gの外側面に対向した状態で配されている。
また、第一の環状体6cは、その内周面が入力軸1aの外周面に当接されるとともに、その外周面が別体シリンダ部6bの内周面に当接されており、第二の環状体6dと別体シリンダ部6bとの間に配されている。そして、第一の環状体6cは、入力軸1aの軸方向に沿って移動自在とされている。
別体シリンダ部6bと第一の環状体6cとの間の空間は、第一の油圧室(油室)6eを構成している。この第一の油圧室6eは、第一の環状体6cの外周部に設けられたシール部材6f等によって、流体密に保たれている。
また、別体シリンダ部6bと第一の環状体6cとの間には、皿ばね6j等の予圧ばねが配置され、入力軸1aに固定された別体シリンダ部6bに対して、入力軸1aに沿って移動自在な第一の環状体6cを入力側ディスク2gに向かって付勢している。
また、シリンダ部2kと第二の環状体6dとの間の空間は、第二の油圧室(油室)6hを構成している。この第二の油圧室6hは、第二の環状体6dの外周部に設けられたシール部材6g等によって、流体密に保たれている。
また、入力側ディスク2hのシリンダ部2kの外側端部、すなわち、別体シリンダ部6b側端部は、第一の環状体6cの入力側ディスク2hに対向する面に当接している。
そして、第二の環状体6dと第一の環状体6cとの間に位置するとともに、シリンダ部2kに囲まれた空間は空気室6iとなっている。空気室6iは、シール部材6g等によって概略流体密に保たれている。この空気室6iは、入力側ディスク2hのシリンダ部2kに形成された連通溝2nにより外部と連通している。
なお、別体シリンダ6bの外側端部には、入力軸1aの回転数を検出するための溝6k形成されている。この溝6kは、一方の入力側ディスク2gの円筒部2iの溝2jを入力軸1aの回転数を検出する溝として用いることにより、省略することができ、これにより溝6kの加工を省略できるので、無段変速装置の製造コストを低減することができる。
また、各油圧室6e,6hに圧油を供給するため、入力軸1a等には油路が形成されている。
ここで、第一の油圧室6eに圧油を供給して油圧をかけると、入力軸1aに固定された別体シリンダ部6bに対して、入力軸1aの軸方向に移動自在な第一のピストンである第一の環状体6cが軸方向に沿って入力側ディスク2hに向かって移動する。そして、入力側ディスク2hのシリンダ部2kに当接する第一の環状体6cにより、他方の入力側ディスク2hを一方の入力側ディスク2gに向かって押圧する押圧力を付与する。
また、第二の油圧室6hに圧油を供給して油圧をかけると、入力軸1aに固定された第二のピストンである第二の環状体6dに対して、入力軸1aの軸方向に沿って移動自在な他方の入力側ディスク2hに設けられたシリンダ部2kが入力側ディスク2hとともに、一方の入力側ディスク2gに向かう方向に移動し、他方の入力側ディスク2hを一方の入力側ディスク2gに向かって押圧する押圧力を付与する。
また、第一の油圧室6eおよび第二の油圧室6hに油圧をかけていない状態でも、予圧ばねとしての皿ばね6jにより、第一の環状体6cが入力側ディスク2hに向かって付勢され、他方の入力側ディスク2hを一方の入力側ディスク2gに向かって押圧する押圧力を付与され、これにより組み立て時のガタが防止される。
そして、以上のような一方の入力側ディスク2gと、他方の入力側ディスク2hとを製造する方法を説明する。
図2に示すように、一方の入力側ディスク2gと他方の入力側ディスク2hとは、それぞれその外側面側に円筒状の円筒部2iとシリンダ部2kとを有するが、円筒部2iに溝が形成され、シリンダ部2kに連通溝2nが形成されている以外は、円筒部2iとシリンダ部2kとが同形状となっている。
また、入力側ディスク2g,2hには、その中央部に入力軸1aが挿通される貫通孔2p,2qが形成されている。一方の入力側ディスク2gと他方の入力側ディスク2hとも、貫通孔2p,2qは内側面(入力側面3)側が径が小さく、外側面側が径が大きくされ、小径部分と大径部分との間に段差が形成されている。
また、他方の入力側ディスク2hにおいては、貫通孔2q部分で、入力軸1aにボールスプライン4,4を介して支持されることから、小径部分にスプライン溝2r,2rが形成されている。
また、一方の入力側ディスク2gにおいては、貫通孔2pに入力軸1aの周囲に配置された中空回転軸32aが挿入され、中空回転軸32aに対して入力側ディスク2hが回転自在とされることから、貫通孔2pにスプライン溝がない。また、貫通孔2pに入力軸1aより径が大きい中空回転軸32aが挿入されることから、他方の入力側ディスク2hの貫通孔2qの内径に対して、一方の入力側ディスク2gの貫通孔2pの内径が小径部分と大径部分との両方とも大きくされている。
この例では、上述のように一部の形状が異なる二種類の入力側ディスク2g,2hを同一の形状に鍛造された鍛造素材から加工するようになっている。
ここで、鍛造される入力側ディスク2g,2hの鍛造素材、すなわち、鍛造後で、切削加工等の加工前の入力側ディスク2sは、その正面(内側面)側に入力側面3が形成され、背面(外側面)側にシリンダ部2iと略同形状の円筒体2tが形成されている。
また、入力側ディスク2sの中央部分には、他方の入力側ディスク2hの貫通孔2qとほぼ同形状で、但しスプライン溝2r,2rが形成されていない貫通孔2vが形成されている。
そして、前記鍛造素材である加工前の入力側ディスク2sを用いて、一方の入力側ディスク2gを加工する場合には、形状を正確に合わせる整形のための加工を除くと、円筒体2tに溝2j,2jを形成して円筒部2iとする加工と、貫通孔2vを拡径する加工とを行うことになる。
他方の入力側ディスク2hを加工する場合には、一方の入力側ディスク2gを加工するのに用いた入力側ディスク2sと同形状の入力側ディスク2sを鍛造素材とする。そして、入力側ディスク2sにおいて、形状を正確に合わせる整形のための加工を除くと、円筒体2tに連通溝2nを形成してシリンダ部2kとする加工と、貫通孔2vにスプライン溝2r,2rを形成する加工を行うことになる。
このように同形状の加工前の鍛造された入力側ディスク2sから、互いに僅かに形状の異なる二種類の入力側ディスク2g,2hを形成することができることから、鍛造用の型が一種類となり、かつ、一種類の入力側ディスク2sを二種類分の入力側ディスク2g、2hの生産量に対応して大量生産できることから、両方の入力側ディスク2g,2hの製造コストを低減することができる。
次に、入力側ディスク2sに溝2j,2jを形成する方法を説明する。ここで、上述のように、偶数個形成される溝2j,2jは、周方向に沿って等間隔に配置されることで、円筒体2t(円筒部2i)の中心を通る直線上に溝2j,2jが二個ずつ配置されることになる。
これにより、ブローチ加工が容易となる。すなわち、円筒体2tの中心を通る一つの直線上に円筒体2tの円周が二カ所で交差することになるが、この二カ所に一つのブローチの歯を通過させることが可能となる。一方、二つの溝2j,2jが一直線上に配置されていない状態では、直線と交差する円筒体2tの二カ所の一方にブローチの歯を通過させることができないのでブローチ加工が困難となる。
そして、ブローチ加工により円筒体2tに溝2j,2jを形成するものとすれば、溝2j,2jを二つずつ同時に加工して加工時間の短縮と加工コストの低減を図ることができる。なお、ブローチ加工を用いなくても、従来のように円筒体2dを削りだして爪状の凸部70,70を形成する場合に比較して、加工箇所が極めて狭いことから、加工時間の短縮および加工コストの低減を図ることができる。
また、図3に示すように、ブローチ加工に際しては、二つの入力側ディスク2s(すでに貫通孔2vが拡径されて貫通孔2pとなっている)を、円筒体2t同士が対向する状態に固定して配置し、一つのブローチの歯100で、両方の入力側ディスク2sを同時に加工する。なお、入力側ディスク2sにはあらかじめブローチの歯100を案内する溝を形成しておく必要がある。
このようにすれば、整形加工まで可能なブローチ加工を用いて、二つの入力側ディスク2sに同時に溝2j,2jを形成する加工が行えるので、さらに、加工時間の短縮と加工コストの低減を図ることができる。
なお、前述の実施の形態では、遊星歯車機構側の一方の入力側ディスク2gの外側面に円筒部2iを形成するとともにこの円筒部2iに溝2j,2jを形成し、この溝2j,2jに第一のキャリア64の支持板65aを嵌合するように構成したが、これに代えて、前述の従来技術のように、一方の入力側ディスク2bの外側面の周縁部に沿って円筒体の一部を成すような複数の凸部70を形成し、この凸部70にキャリア64の支持板65aのきり欠き(嵌合部)69を嵌合させる構成の場合においても、一方の入力側ディスクと、他方の入力側ディスクとの両方を、外側面にこの外側面の周縁部に沿った円筒体を一体に有する同一形状の入力側ディスク用鍛造素材を加工して形成することができる。
本発明は、ハーフトロイダル型あるいはフルトロイダル型などのトロイダル型無段変速機と、遊星歯車機構とを組み合わせた無段変速装置に適用することができる。
本発明の実施形態の無段変速装置の要部断面図である。 本発明の実施形態の無段変速装置の入力側ディスクの加工方法を説明するための図面である。 本発明の実施形態の無段変速装置の入力側ディスクの加工方法を説明するための図面である。 従来の無段変速装置に用いられるトロイダル型無段変速機の一例を、最大減速時の状態で示す側面図である。 従来の無段変速装置の一例の概略を示す断面図である。 従来の無段変速装置の具体例を示す断面図である。 図6の中央部の拡大図である。 図6の拡大A−A断面図である。 図6のB部拡大図である。 従来の無段変速装置の入力側ディスクの側面図である。 図10のC−C断面図である。 従来の無段変速装置のパワーローラと入力側ディスクとのトラクション部と入力側ディスクの凸部との位置関係を説明するための断面図である。 従来の無段変速装置の入力側ディスクの凸部の加工方法を説明するための図面である。
符号の説明
1a 入力軸
2g 一方の入力側ディスク
2h 他方の入力側ディスク
2i 円筒部
2j 溝
2k シリンダ部
2m 爪部(嵌合部)
2s 入力側ディスク(鍛造素材)
6a 押圧装置
17a 出力側ディスク
20 パワーローラ
25a トロイダル型無段変速機
38a 出力軸
42 第一の遊星歯車式変速機(複数段の遊星歯車機構)
43 第二の遊星歯車式変速機(複数段の遊星歯車機構)
44 第三の遊星歯車式変速機(複数段の遊星歯車機構)
63 第一の太陽歯車
64 第一のキャリア
69 きり欠き(嵌合部)
70 凸部
71a 遊星歯車
71b 遊星歯車
71c 遊星歯車
72 第一のリング歯車
73 第二の太陽歯車
74 第二のキャリア
75 第三の太陽歯車
76 第二のリング歯車
77a 遊星歯車
77b 遊星歯車

Claims (4)

  1. 回転トルクが入力される入力軸と、この入力軸の回転に基づく動力を取り出す為の出力軸と、これら入力軸から出力軸に動力を伝達可能に設けられたトロイダル型無段変速機および複数段の遊星歯車機構とを備え、
    前記トロイダル型無段変速機は、前記入力軸の回転に伴って回転する一対の入力側ディスクと、これら一対の入力側ディスクの間に、側面をこれら入力側ディスクの内側面にそれぞれ対向させた状態で、回転自在に配置された出力側ディスクと、これら入力側ディスクと出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラと、前記入力側ディスクと出力側ディスクとこれらに挟持されたパワーローラとの間に押し付け力を付与する油圧式の押圧装置とを備え、
    前記遊星歯車機構は、太陽歯車と、太陽歯車の周囲に配置されるリング歯車と、太陽歯車とリング歯車との間に配置される遊星歯車と、前記遊星歯車を支持するキャリアとを複数段に備え、
    前記一対の入力側ディスクのうちの一方の入力側ディスクと、複数段の前記遊星歯車機構の一つのキャリアとの間で動力を伝達可能とした無段変速装置において、
    前記一方の入力側ディスクの外側面に、この一方の入力側ディスクの外側面の周縁部に沿って円筒部を形成するとともに、該円筒部に前記入力側ディスクの径方向に沿った複数の溝を形成するか、または、この一方の入力側ディスクの外側面の周縁部に沿って円筒体の一部を成すような複数の凸部を形成し、
    前記キャリアに前記入力側ディスクの溝または凸部にそれぞれ嵌合する複数の嵌合部を形成し、
    前記入力側ディスクの溝または凸部に前記キャリアの嵌合部を嵌合させることで、前記一方の入力側ディスクと、前記キャリアとの間で動力を伝達するとともに、
    前記一対の入力側ディスクのうちの他方の入力側ディスクの外側面に、この他方の入力側ディスクの外側面の周縁部に沿った円筒状で、かつ、前記押圧装置の一部を構成するシリンダ部を形成し、
    前記一方の入力側ディスクと、前記他方の入力側ディスクとの両方を、外側面にこの外側面の周縁部に沿った円筒体を一体に有する同一形状の入力側ディスク用鍛造素材を加工して形成する、
    ことを特徴とする無段変速装置。
  2. 前記一方の入力側ディスクに、前記溝を形成することを特徴とする請求項1に記載の無段変速装置。
  3. 前記一方の入力側ディスクの円筒部の前記溝を、前記円筒部の周方向に沿って等間隔に偶数個形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無段変速装置。
  4. 前記一方の入力側ディスクの円筒部の前記溝を用いて、前記入力軸の回転数を検出することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の無段変速装置。
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