JP2006328963A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低負荷時において実行される燃料噴射量の増量補正をパージ処理の実行中であっても適切に行うことのできる内燃機関の燃料噴射制御装置を提供する。
【解決手段】内燃機関10は、吸気通路14にあってパージ通路33よりも上流側の吸入空気量を検出するエアフロメータ52を備える。また、内燃機関10では燃料タンク21から発生する蒸発燃料をパージ通路33を介してサージタンク16に導入するパージ処理が実施される。電子制御装置40は内燃機関10の燃料噴射量を制御する。この電子制御装置40は、エアフロメータ52によって検出される吸入空気量に基づいて機関の負荷率を算出し、その負荷率に基づいて機関の低負荷時における燃料噴射量を増量補正する。そしてパージ処理の実行中には、パージ通路33を介してサージタンク16に導入されるパージ空気量をエアフロメータ52で検出される吸入空気量に加算してその吸入空気量を増量補正する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射制御装置に関するものである。
内燃機関が搭載された車両では、燃料タンク内で発生する蒸発燃料が一旦キャニスタに捕集される。そして、この捕集された蒸発燃料はパージ通路を介して内燃機関の吸気通路に導入され、燃焼室にて燃焼処理される。
このような、いわゆるパージ処理が実行されると、上記パージ通路からの空気(以下、パージ空気という)及び蒸発燃料が燃焼室に導入されるため、同処理の非実行時と比較して、燃焼室に導入される空気量及び燃料量は増大し、これにより空燃比等が乱れやすくなる。そこで、この空燃比等の乱れを抑えるべく、パージ処理の実行時には、蒸発燃料の量にあわせて燃料噴射量は減量補正される。また、吸気通路にあって前記パージ通路よりも上流側から流入する吸入空気量は、パージ空気の量にあわせて減量補正される。これら燃料噴射量及び吸入空気量の補正が行われることにより、パージ処理の実行時であっても、その非実行時と同等の燃料及び空気が燃焼室には導入される。
なお、本発明にかかる先行技術文献としては、以下の特許文献1、2が挙げられる。
特開平6−93901号公報 特開平8−121267号公報
他方、機関の低負荷時等のように吸入空気量が少なくなる状況では、燃焼状態が不安定になりやすく、失火などが生じやすくなる。特に、減速時などのような機関回転速度の低下時にあって上記失火が生じると、場合によっては過度に機関回転速度が低下し、エンジンストールを引き起こすおそれもある。
そこで、そのような小空気量時には、燃焼室に導入される空気量から算出される機関の負荷率に応じて燃焼噴射量を増量し、空燃比を理論空燃比よりも若干リッチ側に変更して燃焼状態を安定させることが望ましい。いわば、空燃比制御よりも機関の出力トルク確保を優先させることが望ましい。
ここで、一般に、燃焼室に導入される空気量は、スロットル弁の上流に設けられる吸入空気量センサの出力値や、吸入空気量を調量する調量機構の駆動量(例えばスロットル弁やアイドルスピードコントロールバルブの開度等)などに基づいて検出される。すなわち、前記吸気通路にあって前記パージ通路よりも上流側の吸入空気量が検出され、その検出された吸入空気量が燃焼室に導入される空気量とみなされる。
上記パージ処理の非実行時であれば、燃焼室に導入される空気量と、上記検出される吸入空気量とほぼ一致するため、同吸入空気量に基づいて機関の負荷率を算出することで、上記燃料噴射量の増量補正は適切に行うことができる。
一方、パージ処理の実行時には、燃焼室に上記パージ空気も導入される。このパージ空気の量は、前記検出される吸入空気量には反映されないため、同パージ処理の実行時においては、実際に燃焼室に導入される空気量に対して上記吸入空気量は少なめに検出されてしまう。従って、このパージ処理の実行中には、同吸入空気量から求められる負荷率が、燃焼室に導入される空気量から求める実際の負荷率よりも小さくなってしまい、低負荷時などの小空気量時に実施される燃料噴射量の増量補正を適切に行うことができなくなるおそれがある。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、低負荷時において実行される燃料噴射量の増量補正をパージ処理の実行中であっても適切に行うことのできる内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、燃料タンクから発生する蒸発燃料をパージ通路を介して吸気通路に導入するパージ処理が実施されるとともに、前記吸気通路にあって前記パージ通路よりも上流側の吸入空気量を検出する検出手段を備える内燃機関の燃料噴射量を制御する装置であって、前記検出手段によって検出される吸入空気量に基づいて機関の負荷率を算出し、該負荷率に基づいて機関の低負荷時における燃料噴射量を増量補正する燃料補正手段と、前記パージ処理の実行中には、前記検出される吸入空気量を増量補正する空気量補正手段とを備えることをその要旨とする。
同構成によれば、機関の低負荷時において燃料噴射量が増量補正されるため、吸入空気量が減少する低負荷時、いわば小空気量時であっても燃焼状態を安定させることができるようになる。
ところで、その燃料噴射量の増量補正は、上記検出手段で検出した吸入空気量に基づいて算出される機関の負荷率に応じて実行されるのであるが、上記パージ処理の実行中には、その検出された吸入空気量から求められる負荷率が、燃焼室に導入される空気量から求める実際の負荷率よりも小さくなってしまう。そのため、上記燃料噴射量の増量補正を適切に行うことができなくなるおそれがある。この点、同構成では、前記検出される吸入空気量がパージ処理の実行中には増量補正される。そのため、パージ処理の実行中に算出される負荷率はその吸入空気量の増量補正の分だけ大きくなり、補正後の吸入空気量から求められる負荷率は、燃焼室に導入される空気量から求める実際の負荷率に近づくようになる。従って、低負荷時において実行される燃料噴射量の増量補正を、パージ処理の実行中であっても適切に行うことができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記空気量補正手段は、前記パージ通路から燃焼室に導入される空気量を前記吸入空気量に加算することをその要旨とする。
同構成によれば、前記検出手段では検出することができない前記パージ空気の量が、同検出手段にて検出される吸入空気量に加算されるため、前記空気量補正手段によって補正される吸入空気量は燃焼室に導入される実際の空気量にほぼ一致するようになる。従って、パージ処理の実行及び非実行にかかわらず、前記燃料噴射量の増量補正を同等に行うことができるようなる。なお、パージ通路から燃焼室に導入される空気量を精度よく把握することができれば、補正後の吸入空気量を燃焼室に導入される実際の空気量に一致させることも可能である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記パージ通路から燃焼室に導入される前記空気量は、前記パージ通路に設けられて前記蒸発燃料の導入量を調整する制御弁でのパージ流量から推定されることをその要旨とする。
パージ通路を介して吸気通路に導入される蒸発燃料の量は、通常、パージ通路に設けられる制御弁の開度調整によって調量され、同制御弁でのパージ流量が多くなるほど、パージ通路から燃焼室に導入される空気量(パージ空気量)も多くなる。そこで、同構成では、そのようなパージ流量から上記空気量を推定するようにしている。従って、上記吸入空気量に加算されるパージ空気の量を好適に把握することができるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記パージ流量は、機関負荷及び機関回転速度に基づいて算出されることをその要旨とする。
機関負荷や機関回転速度が低いときにはスロットル弁の開度が小さくなっており、吸気通路内の負圧は大きくなっている。そして吸気通路内の負圧が大きくなるほど前記パージ流量は増大するようになる。そこで、同構成では、機関負荷及び機関回転速度に基づいて前記パージ流量を算出するようにしており、同パージ流量を好適に推定することができるようになる。
また、前記請求項3に記載の発明では、吸入空気量に加算するパージ空気の量を前記パージ流量から推定するようにしており、この請求項4に記載の構成では同パージ流量が機関負荷及び機関回転速度に基づいて算出される。従って、吸入空気量に加算するパージ空気の量を機関負荷及び機関回転速度に基づいて間接的に求めることも可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記燃料補正手段は、機関の減速時を前記低負荷時であると判断して前記増量補正を実行することをその要旨とする。
上述したように、機関の低負荷時等のように吸入空気量が少なくなる状況では、燃焼状態が不安定になりやすく、失火などが生じやすくなる。特に、機関減速時などのように機関回転速度の低下途中にあって失火が生じると、場合によっては過度に機関回転速度が低下し、エンジンストールを引き起こすおそれもある。この点、同構成では、そのような機関の減速時に燃料噴射量の増量補正を実行するようにしているため、減速時における失火の発生を抑えることができるようになる。また、パージ処理の実行中であってもそのような失火の発生を好適に抑えることができるようになる。
なお、機関が減速状態にあるか否かは、請求項6に記載の発明によるように、前記燃料補正手段は、前記吸入空気量の減少量及び機関回転速度の低下量の少なくとも一方が所定値を超える場合に前記減速時である旨判定する、といった構成を採用することにより、適切に判断することができる。
吸気通路にあってパージ通路よりも上流側の吸入空気量を検出する前記検出手段としては、請求項7に記載の発明によるように、スロットル弁の上流側に設けられる吸入空気量センサを採用することができる。
また、前記検出手段としては、請求項8に記載の発明によるように、吸入空気量を調量する調量機構の駆動量に基づいて吸入空気量を推定する、といった構成を採用することもできる。なお、調量機構の駆動量としては、例えばスロットル弁の開度が挙げられる。また、吸気通路にあってスロットル弁の上流側と下流側とを接続するバイパス管を有し、同バイパス管を通過する空気の量を調量するアイドルスピードコントロールバルブを備える場合には、そのアイドルスピードコントロールバルブの開度も、調量機構の駆動量として挙げることができる。
以下、この発明にかかる内燃機関の燃料噴射制御装置を具体化した一実施形態について、図1〜図8を併せ参照して説明する。
図1は、本実施形態にかかる燃料噴射制御装置が適用される内燃機関10の概略構成を示している。
同図1に示されるように、内燃機関10には、燃焼室11に燃料を噴射供給する燃料噴射弁12と、この噴射された燃料及び吸入空気の混合体である混合気を点火する点火プラグ13等が設けられている。
燃焼室11には、吸気通路14及び排気通路15がそれぞれ接続されている。吸気通路14の途中には、サージタンク16が設けられており、更にその上流側には、吸入空気量を調量するスロットル弁17が設けられている。
一方、この内燃機関10には蒸発燃料処理装置30が設けられている。この蒸発燃料処理装置30は、ベーパ通路32を介して燃料タンク21に接続されたキャニスタ31、このキャニスタ31と上記サージタンク16とを接続するパージ通路33、キャニスタ31内に大気を導入する大気導入通路34、並びにパージ通路33を開閉するパージ制御弁35等から構成されている。
燃料タンク21で発生する蒸発燃料は、同燃料タンク21からベーパ通路32を通じてキャニスタ31内に導入され、その内部に設けられた吸着材に一旦吸着される。そして、パージ制御弁35が開かれると、大気導入通路34を通じてキャニスタ31内には空気が導入される。こうしてキャニスタ31内に空気が導入されると、同キャニスタ31内に吸着されていた蒸発燃料は、同蒸発燃料を含むパージ空気とともにパージ通路33を介してサージタンク16内に導入される。このサージタンク16内に導入された蒸発燃料は、燃料噴射弁12から噴射される燃料と共に燃焼室11において燃焼処理される。
このようにパージ処理される蒸発燃料の量は、パージ制御弁35の開度制御を通じて調量される。このパージ制御弁35は、電気信号、より具体的にはデューティ信号によってその開度が制御される電磁弁である。また、基本的には、同パージ制御弁35の開度が大きくなるほど、また吸気通路14内の負圧が大きくなるほど、パージ空気量は増大される。このようなことをふまえ、パージ処理の実行中には、機関運転状態に応じてパージ制御弁35の開度が調整され、これによりキャニスタ31に吸着された蒸発燃料は効率よく処理される。
このようなパージ処理を実行するパージ制御や、燃料噴射弁12の燃料噴射制御、及び混合気の空燃比制御等は電子制御装置40によって行われる。電子制御装置40は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、バックアップRAM、外部入力回路、及び外部出力回路等から構成されている。そして、上述したような各種制御を内燃機関10の運転状態等に応じて実行するために、同運転状態等を検出する各種センサの信号が入力される。
例えば電子制御装置40には、排気通路15に設けられて排気中の酸素濃度(混合気の空燃比)を検出するための排気センサ51や、燃焼室11に導入される吸入空気量Qaを検出するエアフロメータ52の検出信号がそれぞれ入力される。また、クランクシャフトの回転角を検出し、その検出信号に基づいて機関回転速度NEを検出するクランク角センサ53、スロットル弁17の開度(スロットル開度TA)を検出するスロットルセンサ54、内燃機関10の冷却水温THWを検出する水温センサ55等の検出信号も電子制御装置40にはそれぞれ入力される。これら各センサ51〜55等によって検出される内燃機関10の運転状態や車両の走行状態に基づき電子制御装置40は、上記パージ処理を実行するパージ制御、燃料噴射制御、及び所望の空燃比となるようにフィードバック補正量にて燃料噴射量を増減補正する空燃比フィードバック制御等の各種制御を実行する。
ところで、図2に示すように、上記パージ処理実行中において燃焼室11に導入される空気量Qc(総吸入空気量Qc)は、スロットル弁17によって調量される空気の量、即ち吸気通路14にあってパージ通路33よりも上流側から流入する吸入空気量Qaと、パージ通路33から吸気系に導入される空気の量、即ちパージ空気量Qbとの総和になる。また、同パージ処理の実行中において燃焼室に導入される燃料量は、燃料噴射弁12から噴射される燃料量と、パージ通路33から吸気系に導入される蒸発燃料量との総和になる。
このように上記パージ処理の実行中にあっては、パージ空気及び蒸発燃料が燃焼室11には導入されるため、同処理の非実行時と比較して、燃焼室11に導入される燃料量及び空気量は増大し、これにより空燃比等が乱れやすくなる。
そこで、この空燃比等の乱れを抑えるべく、パージ処理実行中には、実際の吸入空気量Qa及び燃料噴射量の減量補正が行われ、これによりパージ処理の実行中であっても、その非実行時と同等の空気及び燃料が燃焼室11には導入される。
吸入空気量Qaの補正に際しては、パージ制御弁35の開度を制御する制御信号のデューティ比等に基づいてスロットル弁17の開度が減少側に補正される。これにより、パージ処理実行中の吸入空気量Qaは、パージ空気量Qbに応じて減量補正される。
また、燃料噴射量の補正に際しては、パージ制御弁35の開度等から推定されるパージ空気の流量と、パージ処理開始後の空燃比の変化に基づいて推定されるパージ空気中の燃料濃度とに基づいてパージ空気中の燃料量が算出され、この算出されたパージ空気中の燃料量の分だけ、燃料噴射弁12から噴射される燃料量は減量補正される。
なお、吸気系に蒸発燃料が導入されると、排気センサ51で検出される空燃比はリッチ側に変化し、この変化は空燃比フィードバック制御でのフィードバック補正量に反映される。従って、パージ制御弁35を開弁させたときの空燃比、換言すればパージ処理開始後のフィードバック補正量の変化(空燃比の変化)に基づいてパージ空気中の燃料濃度は推定することができる。
他方、機関の低負荷時等のように、燃焼室11に導入される吸入空気量が少なくなる状況では、燃焼状態が不安定になりやすく、失火などが生じやすくなる。特に、減速時などのような機関回転速度の低下時にあって上記失火が生じると、場合によっては過度に機関回転速度が低下し、エンジンストールを引き起こすおそれもある。
そこで、そのような小空気量時には、以下に説明する小空気量時の燃料増量処理を実行して空燃比を理論空燃比よりも若干リッチ側に変更し、もって燃焼状態を安定させるようにしている。いわば、小空気量時には空燃比の制御よりも機関の出力トルク確保を優先させるようにしている。
図3に、小空気量時の燃料増量処理についてその処理手順を示す。なお、本処理は電子制御装置40によって所定期間毎に繰り返し実行される。また、この処理は前記燃料補正手段を構成している。
本処理が開始されるとまず、補正後吸入空気量Qahが読み込まれる(S100)。この補正後吸入空気量Qahは、エアフロメータ52で検出される吸入空気量Qaを補正した値であり、その補正態様については後述する吸入空気量補正処理にて説明する。
次に、機関の減速時であるか否かが判断される(S110)。ここでは、補正後吸入空気量Qahの減少量が所定の判定値を超えた場合、または機関回転速度NEの低下量が所定の判定値を超えた場合に、減速時である旨判定される。なお、補正後吸入空気量Qahの減少量が所定の判定値を超えた場合、且つ機関回転速度NEの低下量が所定の判定値を超えた場合に、減速時である旨判定するようにしてもよい。
そして、減速時ではないと判定される場合には(S110:NO)、本処理は一旦終了される。
一方、減速時である旨判定される場合には(S110:YES)、補正後吸入空気量Qahから機関の負荷率Lが算出され(S120)、同負荷率L及び機関回転速度NEに基づいて燃料噴射量Tの増量補正係数K(0≦K≦1)が算出される(S130)。
この増量補正係数Kは、図4に示すように、負荷率Lが高くなるほどその値は小さくなるように設定される。換言すれば、補正後吸入空気量Qahが小さくなるほどその値は大きくなるように設定され、これにより燃焼室11に導入される吸入空気量が少なくなるほど燃料噴射量は増量される。また、同増量補正係数Kは、図5に示すように、機関回転速度NEの増大に伴ってその値が大きくなり、所定の回転速度を超えると同値は減少に転ずるように設定される。これにより減速時の機関回転速度の低下状況に合わせて燃料噴射量は増量される。なお、図4や図5に示す増量補正係数Kの設定態様は一例であり、要は混合気の燃焼状態が良好となる適切な増量補正係数Kが設定されるようにすればよい。
こうして増量補正係数Kが算出されると、次式(1)に基づき、機関運転状態に応じて設定される燃料噴射量Tが増量補正係数Kで補正され(S140)、本処理は一旦終了される。

補正後の燃料噴射量T←補正前の燃料噴射量T
+(補正前の燃料噴射量T×増量補正係数K) …(1)

そして、このように増量補正された燃料噴射量Tが減速時において燃料噴射弁12から噴射される燃料量となる。
つぎに、上記ステップS110での減速判定やステップS120での負荷率Lの算出に際して、補正後吸入空気量Qahを用いる理由を以下に説明する。
一般に、燃焼室11に導入される空気量は、スロットル弁17の上流に設けられたエアフロメータ52の出力値に基づいて検出される。すなわち、吸気通路14にあってパージ通路33よりも上流側の吸入空気量Qaを検出し、その検出された吸入空気量Qaが燃焼室11に導入される空気量とみなされる。
上記パージ処理の非実行時であれば、燃焼室11に導入される空気量である前記総吸入空気量Qcと、上記検出される吸入空気量Qaとほぼ一致するため、不都合は生じにくい。
一方、パージ処理の実行中には、上記パージ空気も燃焼室11に導入される。このパージ空気の量である前記パージ空気量Qbは、エアフロメータ52で検出される吸入空気量Qaには反映されない。すなわち、パージ空気量Qbはエアフロメータ52で検出することができず、パージ処理実行中に検出される吸入空気量Qaは総吸入空気量Qcよりも少なくなる。そのため、上述した小空気量時の燃料増量処理を吸入空気量Qaに基づいて実行すると、例えば次のような不都合の発生が懸念される。
まず、パージ処理の非実行時であれば、吸入空気量Qaに基づいて機関の負荷率を算出することで、上記燃料噴射量の増量補正は適切に行うことができる。
一方、パージ処理の実行中においては、実際に燃焼室11に導入される空気量(総吸入空気量Qc)に対してパージ空気量Qbの分だけ、吸入空気量Qaは少なめに検出される。従って、同パージ処理の実行中には、吸入空気量Qaから求められる負荷率が、燃焼室11に導入される総吸入空気量Qcから求める実際の負荷率よりも小さくなってしまい、上述したような減速時に実施される燃料噴射量Tの増量補正を適切に行うことができなくなるといった不都合が生じてしまう。
また、上述したように、パージ処理の実行中に実施される吸入空気量Qaの減量補正では、パージ処理にて導入されるパージ空気量Qbに応じて吸入空気量Qaの減量補正量は変化する。従って、総吸入空気量Qcの変化と吸入空気量Qaの変化とは必ずしも一致せず、例えば総吸入空気量Qcが同一であっても、パージ空気量Qbが変化すれば、エアフロメータ52によって検出される吸入空気量Qaの値は変化する。ここで、上記小空気量時の燃料増量補正は、減速時における吸入空気量Qaの減少量に基づいてその実行の可不可が判断される。そのため、場合によっては総吸入空気量Qcがそれほど変化していないにもかかわらず、パージ処理実行中の吸入空気量Qaの変化に起因して該燃料増量補正の実行が許可されてしまうといった不都合が生じてしまう。すなわち小空気量時の燃料増量補正についてその実行の可不可を適切に判断することができないといった不都合が生じ、不要な燃料増量が行われてしまうおそれもある。
この他、前記空燃比フィードバック制御では、燃料噴射量が過度に増大あるいは減量されてその量がフィードバック制御の可能範囲を外れると、一旦、同フィードバック制御の実行は中止される。ここで、上述したように、パージ処理の実行中には総吸入空気量Qcの変化と吸入空気量Qaの変化とは必ずしも一致しない。そのため、減速時において本来、総吸入空気量Qcの変化に応じて行われるべき上記燃料噴射量Tの増量補正が正常に行われず、場合によっては次のようなハンチング現象が発生するといった不都合も懸念される。
まず、パージ制御弁35が開弁されてパージ空気が導入されるようになると、吸入空気量Qaは減量補正されるとともに、上記燃料増量処理を通じて燃料噴射量Tは増量補正される。ここで、総吸入空気量Qcの変化に対して吸入空気量Qaの変化割合が大きく、もって補正後の燃料噴射量Tが過度に大きくされると、空燃比フィードバック制御が中止される。空燃比フィードバック制御が中止されると、フィードバック補正量に基づく蒸発燃料の濃度推定ができなくなるため、パージ制御弁35は閉弁されてパージ処理は一旦中止される。一方、このようにパージ処理が中止されると、パージ空気量Qbの導入量が「0」になるため、吸入空気量Qaの減量補正量は減少され、もって同吸入空気量Qaは増大するようになる。このように吸入空気量Qaが増大すると、補正後の燃料噴射量Tは減量される。そして減量された燃料噴射量Tが前記フィードバック制御の可能範囲に復帰すると、空燃比フィードバック制御が再開されると共に、パージ制御弁35は開弁されてパージ処理も再び開始される。このように総吸入空気量Qcの変化に対して吸入空気量Qaの変化割合が大きい場合には、燃料噴射量Tの増減、空燃比フィードバック制御の中止及び再開、パージ処理の中止及び再開といった各種のハンチング現象が発生してしまう。
そこで本実施形態では、エアフロメータ52で検出される吸入空気量Qaをパージ処理実行中には増量補正し、その値が総吸入空気量Qcに相当する量となるようにしている。そしてこうした補正処理を通じて上述したような不都合等の発生を抑え、もって低負荷時、特に減速時において実行される上記燃料噴射量Tの増量補正をパージ処理の実行中であっても適切に行うことができるようにしている。
図6に、吸入空気量Qaを増量補正する吸入空気量補正処理についてその処理手順を示す。なお、本処理も電子制御装置40によって所定期間毎に繰り返し実行される。また、この処理は前記空気量補正手段を構成している。
本処理が開始されると、まず、エアフロメータ52で検出された吸入空気量Qa、スロットル開度TA、及び機関回転速度NEが読み込まれる(S200)。
次に、吸入空気量Qa及びスロットル開度TAに基づいて推定吸入空気量Qasが算出される(S210)。この推定吸入空気量Qasは、吸入空気量Qaの変化に際してその応答遅れを補償した推定空気量であり、本実施形態にあっては、燃料噴射時期に燃焼室11に導入されているはずの吸入空気量Qaを予測するようにしている。このように吸入空気量の応答遅れが補償された推定値を算出することにより、燃料噴射量Tの増量補正に際して吸入空気量の応答遅れを加味することができる。
次に、推定吸入空気量Qasに基づいて機関の基本負荷率Lbが算出され(S220)、この基本負荷率Lb及び機関回転速度NEに基づいてパージ制御弁35を通過するパージ空気の量、換言すればパージ流量PVが算出される(S230)。このパージ流量PVは、次のような態様で推定される。
すなわち、機関負荷や機関回転速度が低いときにはスロットル弁17の開度が小さくなっており、吸気通路14内の負圧は大きくなっている。そして吸気通路14内の負圧が大きくなるほどパージ流量PVは増大するようになる。そこで、機関負荷及び機関回転速度に基づいてパージ流量PVは算出される。この算出に際しては、図7に示すように、基本負荷率Lbが低くなるほど算出されるパージ流量PVは大きくなるように該パージ流量PVは推定される。また、図8に示すように、機関回転速度NEが低くなるほど算出されるパージ流量PVは大きくなるように該パージ流量PVは推定されることにより、パージ流量PVは適切に推定される。なお、図7や図8に示すパージ流量PVの推定態様は一例であり、基本負荷率Lb及び機関回転速度NEに基づいてパージ流量PVが適切に設定されるように、実験等を通じてその推定態様を設定するようにすればよい。
次に、パージ流量PVに基づいてパージ空気量Qbが算出される(S240)。すなわち、パージ通路33を介して吸気系に導入される蒸発燃料の量は、通常、パージ制御弁35の開度調整によって調量され、そのパージ制御弁35でのパージ流量PVが多くなるほど、パージ通路33から燃焼室11に導入される空気量、つまりパージ空気量Qbも多くなる。そこで、ステップS240では、そのパージ流量PVに基づいてパージ空気量Qbが推定される。なお、パージ処理の実行中にあっては、パージ流量PVに基づいてパージ空気量Qbが推定される一方、パージ処理の非実行時にあっては、パージ空気量Qbは「0」に設定される。
こうしてパージ空気量Qbが算出されると、次式(2)から補正後吸入空気量Qahが算出され(S250)、本処理は一旦終了される。

補正後吸入空気量Qah←推定吸入空気量Qas+パージ空気量Qb …(2)

このように、本処理では、エアフロメータ52で検出される吸入空気量Qa、より詳細には該吸入空気量Qaから推定される推定吸入空気量Qasにパージ通路33から燃焼室11に導入されるパージ空気量Qbを加算した補正後吸入空気量Qahが算出される。すなわち、エアフロメータ52では検出することができないパージ空気量Qbが、推定吸入空気量Qasに加算される。従って、補正後吸入空気量Qahは燃焼室11に導入される実際の空気量(前記総吸入空気量Qc)にほぼ一致するようになる。ちなみに、パージ空気量Qbを精度よく把握することができれば、補正後吸入空気量Qahを燃焼室11に導入される実際の空気量に一致させることも可能である。
そして、このように補正された吸入空気量Qaに基づいて前記小空気量時の燃料増量補正が実行されるため、パージ処理の実行及び非実行にかかわらず、燃料噴射量Tの増量補正を同等に行うことができ、上述したような不都合の発生も抑制される。
すなわち、パージ処理の実行中に補正後吸入空気量Qahから求められる負荷率Lは、燃焼室11に導入される総吸入空気量Qcから求める実際の負荷率Lと同等になり、もって減速時に実施される燃料噴射量Tの増量補正を適切に行うことができるようになる。
また、パージ空気量Qbの変化に伴って吸入空気量Qaが変化したとしても、総吸入空気量Qc自体がそれほど変化していなければ、補正後吸入空気量Qahもそれほど変化しない。従って、この場合には、前記ステップS110において「減速時ではない」と判断される。このように前記補正後吸入空気量Qahを用いて減速時であるか否かの判断をすることにより、小空気量時の燃料増量補正についてその実行の可不可を適切に判断することができるようになる。
また、総吸入空気量Qcの変化に対して吸入空気量Qaの変化割合が大きい場合であっても、その総吸入空気量Qc自体の変化量が少なければ補正後吸入空気量Qahの変化量も少なくなる。従って、吸入空気量Qaの変化割合が大きい場合であっても、補正後の燃料噴射量Tが過度に大きくされることはなく、もって上述したような燃料噴射量Tの増減、空燃比フィードバック制御の中止及び再開、パージ処理の中止及び再開といった各種のハンチング現象の発生も抑制される。
以上説明したように、本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)吸入空気量Qa及びスロットル開度TAに基づいて算出される推定吸入空気量Qasをもとに機関の負荷率Lを算出し、該負荷率Lに基づいて機関の低負荷時、より具体的には減速時における燃料噴射量Tを増量補正するようにしている。そのため、吸入空気量が減少する低負荷時、いわば小空気量時であっても燃焼状態を安定させることができるようになる。さらに、パージ処理の実行中には、推定吸入空気量Qasを増量補正するようにしている。従って、減速時において実行される燃料噴射量Tの増量補正をパージ処理の実行中であっても適切に行うことができるようになる。
(2)推定吸入空気量Qasの増量補正に際しては、パージ通路33から燃焼室11に導入されるパージ空気量Qbを同推定吸入空気量Qasに加算するようにしている。従って、補正された推定吸入空気量Qasは燃焼室11に導入される実際の空気量(総吸入空気量Qc)にほぼ一致するようになる。そのため、パージ処理の実行及び非実行にかかわらず、前記燃料噴射量Tの増量補正を同等に行うことができるようなる。
(3)パージ通路33から燃焼室11に導入されるパージ空気量Qbをパージ制御弁35でのパージ流量PVから推定するようにしている。従って、推定吸入空気量Qasに加算されるパージ空気量Qbを好適に把握することができるようになる。
(4)上記パージ流量PVを、基本負荷率Lb及び機関回転速度NEに基づいて算出するようにしている。従って、パージ流量PVを好適に推定することができるようになる。
また、上述したように、推定吸入空気量Qasに加算するパージ空気量Qbは、パージ流量PVから推定され、このパージ流量PVは基本負荷率Lb及び機関回転速度NEに基づいて算出される。従って、推定吸入空気量Qasに加算するパージ空気量Qbを基本負荷率Lb及び機関回転速度NEに基づいて間接的に求めることも可能となる。
(5)上述したように、機関の低負荷時等のように吸入空気量が少なくなる状況では、燃焼状態が不安定になりやすく、失火などが生じやすくなる。特に、機関減速時などのように機関回転速度の低下途中にあって失火が生じると、場合によっては過度に機関回転速度が低下し、エンジンストールを引き起こすおそれもある。この点、本実施形態では、機関の減速時を低負荷時であると判断して燃料噴射量Tの増量補正を実行するようにしている。そのため、減速時における失火の発生を抑えることができるようになる。また、パージ処理の実行中であってもそのような失火の発生を好適に抑えることができるようになる。
(6)推定吸入空気量Qasの減少量及び機関回転速度NEの低下量の少なくとも一方が所定値を超える場合に減速時である旨判定するようにしている。従って、機関が減速状態にあるか否かを適切に判断することができるようになる。
なお、上記実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・前記吸入空気量補正処理では、推定吸入空気量Qasの増量補正に際して、パージ空気量Qbを同推定吸入空気量Qasに加算するようにした。この他、パージ処理の実行中には該推定吸入空気量Qasに適宜の係数を加算、あるいは乗算するなどして同推定吸入空気量Qasを増量補正するようにしてもよい。この場合でも、パージ処理の実行中に算出される負荷率Lは吸入空気量の増量補正の分だけ大きくなり、補正後の吸入空気量から求められる負荷率Lは、燃焼室11に導入される空気量から求める実際の負荷率Lに近づくようになる。従って、低負荷時において実行される燃料噴射量Tの増量補正をパージ処理の実行中であっても適切に行うことができるようになる。
・補正後吸入空気量Qahを求めるに際して、吸入空気量Qa及びスロットル開度TAに基づき推定吸入空気量Qasを算出するようにしたが、必ずしもこの推定吸入空気量Qasを算出する必要はない。例えば、エアフロメータ52で検出される吸入空気量Qaに前記パージ空気量Qbを加算して補正後吸入空気量Qahを求めるようにしてもよい。
・小空気量時に行われる前記燃料増量処理では、燃料噴射量Tの増量補正が機関の減速時に行われるようにしたが、この他の低負荷時における小空気量時に燃料噴射量Tの増量補正を行うようにしてもよい。
・パージ空気量Qbをパージ流量PVから求めるようにしたが、パージ制御弁35の開度やパージ率(吸入空気量に対するパージ量の割合)等からパージ空気量Qbを推定するようにしてもよい。また、センサ等を用いてパージ空気量を直接検出するようにしてもよい。
・吸気通路14にあってパージ通路33よりも上流側の吸入空気量Qaをエアフロメータ52で検出するようにしたが、この他の検出手段を用いて吸入空気量Qaを求めるようにしてもよい。例えば、吸気通路14内の圧力に基づいて吸入空気量Qaを推定するようにしてもよい。また、吸入空気量を調量する調量機構の駆動量に基づいて吸入空気量Qaを推定するようにしてもよい。この場合の調量機構の駆動量としては、例えばスロットル弁17の開度が挙げられる。また、吸気通路にあってスロットル弁の上流側と下流側とを接続するバイパス管を有し、同バイパス管を通過する空気の量を調量するアイドルスピードコントロールバルブを備える場合には、そのアイドルスピードコントロールバルブの開度も、調量機構の駆動量として挙げることができる。
・パージ処理の実行中には、パージ空気量Qbにあわせて実際の吸入空気量Qaを減量補正するようにしたが、同減量補正が実施されない場合であっても、本発明は同様に適用することができる。
この減量補正が実施されない場合には、パージ処理実行中の総吸入空気量Qcがパージ空気量Qbの分だけ増大するようになる。ここで、本発明を実施しない場合には、その増大された総吸入空気量Qcに応じた負荷率Lを算出することができず、もって小空気量時に実施される燃料噴射量Tの増量補正を適切に行うことができなくなるおそれがある。一方、本発明を実施すれば、増大された総吸入空気量Qcに応じた負荷率Lを算出することができるため、同燃料噴射量Tの増量補正を適切に行うことができるようになる。
・前記空燃比フィードバック制御は、燃料噴射量が過度に増大あるいは減量されてその量がフィードバック制御の可能範囲を外れると、一旦、同フィードバック制御の実行が中止されるものであったが、このような処理が行われない場合であっても、本発明は同様に適用することができる。
・点火プラグを備えるガソリン機関のみならず、ディーゼル機関にも本発明は同様に適用することができる。
本発明にかかる内燃機関の燃料噴射制御装置の一実施形態について、これが適用される内燃機関の構成図。 パージ処理実行中における吸気通路内の空気流動を示す模式図。 同実施形態における小空気量時の燃料増量処理についてその処理手順を示すフローチャート。 機関の負荷率と増量補正係数との対応関係を示すグラフ。 機関回転速度と増量補正係数との対応関係を示すグラフ。 同実施形態における吸入空気量補正処理についてその処理手順を示すフローチャート。 基本負荷率とパージ流量との対応関係を示すグラフ。 機関回転速度とパージ流量との対応関係を示すグラフ。
符号の説明
10…内燃機関、11…燃焼室、12…燃料噴射弁、13…点火プラグ、14…吸気通路、15…排気通路、16…サージタンク、17…スロットル弁、21…燃料タンク、30…蒸発燃料処理装置、31…キャニスタ、32…ベーパ通路、33…パージ通路、34…大気導入通路、35…パージ制御弁、40…電子制御装置、51…排気センサ、52…エアフロメータ、53…クランク角センサ、54…スロットルセンサ、55…水温センサ。

Claims (8)

  1. 燃料タンクから発生する蒸発燃料をパージ通路を介して吸気通路に導入するパージ処理が実施されるとともに、前記吸気通路にあって前記パージ通路よりも上流側の吸入空気量を検出する検出手段を備える内燃機関の燃料噴射量を制御する装置であって、
    前記検出手段によって検出される吸入空気量に基づいて機関の負荷率を算出し、該負荷率に基づいて機関の低負荷時における燃料噴射量を増量補正する燃料補正手段と、
    前記パージ処理の実行中には、前記検出される吸入空気量を増量補正する空気量補正手段とを備える
    ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 前記空気量補正手段は、前記パージ通路から燃焼室に導入される空気量を前記吸入空気量に加算する
    請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3. 前記パージ通路から燃焼室に導入される前記空気量は、前記パージ通路に設けられて前記蒸発燃料の導入量を調整する制御弁でのパージ流量から推定される
    請求項2に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  4. 前記パージ流量は、機関負荷及び機関回転速度に基づいて算出される
    請求項3に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  5. 前記燃料補正手段は、機関の減速時を前記低負荷時であると判断して前記増量補正を実行する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  6. 前記燃料補正手段は、前記吸入空気量の減少量及び機関回転速度の低下量の少なくとも一方が所定値を超える場合に前記減速時である旨判定する
    請求項5に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  7. 前記検出手段は、スロットル弁の上流側に設けられる吸入空気量センサである
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  8. 前記検出手段は、前記吸入空気量を調量する調量機構の駆動量に基づいて吸入空気量を推定する
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
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