JPH07269407A - エンジンの失火検出装置 - Google Patents

エンジンの失火検出装置

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JPH07269407A
JPH07269407A JP6142694A JP6142694A JPH07269407A JP H07269407 A JPH07269407 A JP H07269407A JP 6142694 A JP6142694 A JP 6142694A JP 6142694 A JP6142694 A JP 6142694A JP H07269407 A JPH07269407 A JP H07269407A
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JP
Japan
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fuel ratio
air
misfire
engine
target air
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Application number
JP6142694A
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English (en)
Inventor
Yasuyoshi Hori
保義 堀
Kunikimi Minamitani
邦公 南谷
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 目標空燃比変化時等に失火の誤判定をせず、
失火の発生を確実に検出することができるエンジンの失
火検出装置を提供する。 【構成】 エンジンCEにおいては、コントロールユニ
ット13によって、リニアO2センサ9の応答遅れが補
償された修正目標空燃比が演算され、この修正目標空燃
比と、リニアO2センサ9によって検出された空燃比(検
出空燃比)との間の偏差が所定値以上のときに、エンジ
ンCEに失火が発生していると判定され、失火の発生が
確実に検出される。また、リニアO2センサ9の応答遅
れが補償されているので、目標空燃比が変化したときで
も修正目標空燃比と検出空燃比との間にずれないし偏差
が発生せず、失火の誤判定が起こらず、失火判定の精度
が高められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの失火の有無
を判定するエンジンの失火検出装置、及びエンジンの失
火の有無の判定を行った上で該判定に基づいて爾後にお
ける失火の発生を防止するエンジンの失火検出装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用の燃料噴射式エンジン
においては、基本的には空燃比(A/F)が所定の目標空
燃比(例えば、A/F=14.7)となるように、吸入空
気量とエンジン回転数とに応じて、すなわち吸気充填効
率に応じて燃料噴射弁の燃料噴射量(噴射パルス幅)が設
定されるようになっている。しかしながら、このように
空燃比が目標空燃比となるように燃料噴射量を設定して
も、燃料噴射弁の噴射特性のばらつきあるいは噴射特性
の経時変化等により、実際には空燃比が目標空燃比に一
致しないことがある。
【0003】そこで、一般に燃料噴射式エンジンにおい
ては、排気ガス中のO2濃度を検出するリニアO2センサ
を設け、通常の運転領域ではリニアO2センサによって
検出される排気ガス中のO2濃度から把握される空燃比
(以下では、これを便宜上リニアO2センサによって検出
される空燃比又は検出空燃比という)の目標空燃比に対
する偏差に応じて該偏差をなくすように燃料噴射弁の燃
料噴射量を補正するといった空燃比のフィードバック制
御を行うようにしている。
【0004】ところで、かかる燃料噴射式エンジンにお
いては、近年燃費性能を高めるとともにNOx排出量を
低減するために、さほど高出力が要求されない所定の運
転領域(リーンバーン領域)では目標空燃比を理論空燃比
よりもリーンな値(例えば、A/F=24)に設定するよ
うにしたもの、いわゆるリーンバーンエンジンが広く用
いられている。なお、このようなリーンバーンエンジン
では、普通、高出力が要求される運転領域ではエンジン
出力を高めるために目標空燃比が理論空燃比又はこれよ
りもリッチな空燃比とされ、またアイドル領域では燃焼
安定性を高めるために目標空燃比が理論空燃比とされ
る。
【0005】しかしながら、このようにリーンバーンを
行った場合、目標空燃比が失火限界近くに設定される関
係上、空燃比がリーン側に振れたとき等には失火が発生
することがある。しかがって、かかるリーンバーンエン
ジンにおいては、失火を検出する失火検出手段を設け、
失火が検出されたときには、例えば目標空燃比を若干リ
ッチ方向に補正するなどして爾後かかる失火が生じない
ないように対処するのが好ましい。
【0006】そこで、近年、リニアO2センサの出力変
動すなわち検出空燃比の変動に基づいて失火を検出する
失火検出手段を備えたリーンバーンエンジンが提案され
ている(例えば、特開昭63−246434号公報参
照)。なお、特開昭63−246434号公報に開示さ
れたリーンバーンエンジンでは、リニアO2センサの出
力変動からエンジンの回転数変動の前兆を検出するよう
になっているが、かかる回転数変動は失火によって生じ
るものと考えられるので、回転数変動の前兆は実質的に
は失火を意味するものと考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにリニアO2センサの出力変動すなわち検出空燃比の
変動に基づいて失火を検出する場合、リニアO2センサ
にノイズが発生するなどして検出空燃比の変動が生じた
ときには、実際には失火が発生していないのにもかかわ
らず、失火が発生したものと誤判定されるといった問題
がある。
【0008】また、一般に失火が生じたときには検出空
燃比が目標空燃比からずれるので、検出空燃比が目標空
燃比からずれたときに失火が生じたものと判定するとい
った手法が考えられる。しかしながら、リニアO2セン
サは燃焼室より下流の排気通路に臨設されるので、検出
空燃比には実際の燃焼室内の空燃比に対して半ば必然的
に応答遅れが伴われる。このため、目標空燃比が変化し
たときには、この後若干の期間は検出空燃比が目標空燃
比からずれてしまうことになり、その結果失火が発生し
ているものと誤判定されるといった問題がある。
【0009】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたものであって、リニアO2センサにノイズ
が生じたとき、もしくは目標空燃比が変更されたとき、
又はリニアO2センサにノイズが生じるとともに目標空
燃比が変更されたときに、失火の誤判定をすることな
く、そして失火が発生したときにはこれを確実に検出す
ることができる手段を提供することを目的とする。さら
には、失火が検出されたときには、爾後かかる失火の発
生を有効に防止することができる手段を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、図1にその構成を示すように、第1の発明は、エン
ジンAの運転状態に応じて目標空燃比を設定する目標空
燃比設定手段Bと、空燃比を検出する空燃比検出手段C
と、目標空燃比設定手段Bによって設定された目標空燃
比と、空燃比検出手段Cによって検出された空燃比とに
基づいて空燃比が目標空燃比となるよう燃料供給手段D
の燃料供給量を制御する燃料供給制御手段Eと、空燃比
検出手段Cの応答遅れをあらわすモデルである応答遅れ
モデルを設定し、該応答遅れモデルに基づいて、目標空
燃比設定手段Bによって設定された目標空燃比を修正す
る目標空燃比修正手段Fと、該目標空燃比修正手段Fに
よって修正された目標空燃比と、空燃比検出手段Cによ
って検出された空燃比との間の偏差である修正空燃比偏
差を検出する空燃比偏差検出手段Gと、該空燃比偏差検
出手段Gによって検出された修正空燃比偏差が所定値以
上であるときには、エンジンAに失火が生じているもの
と判定する失火判定手段Hとが設けられていることを特
徴とするエンジンの失火検出装置を提供する。
【0011】第2の発明は、第1の発明にかかるエンジ
ンの失火検出装置において、目標空燃比修正手段Fによ
って設定される応答遅れモデルが、燃料供給手段Dから
空燃比検出手段Cまでの燃料の輸送遅れをあらわす無駄
時間要素を含んでいることを特徴とするエンジンの失火
検出装置を提供する。
【0012】第3の発明は、第1又は第2の発明にかか
るエンジンの失火検出装置において、目標空燃比修正手
段Fによって設定される応答遅れモデルが、空燃比検出
手段Cが配置された位置で空燃比が変化してから、該空
燃比変化が空燃比検出手段Cから出力されるまでの時間
遅れをあらわす一次遅れ要素を含んでいることを特徴と
するエンジンの失火検出装置を提供する。
【0013】第4の発明は、第1〜第3の発明のいずれ
か1つにかかるエンジンの失火検出装置において、エン
ジンAの所定の運転状態の変化を検出する運転状態変化
検出手段Iと、該運転状態変化検出手段Iによってエン
ジンの運転状態の変化が検出されたときには、失火判定
手段Hの失火判定を禁止する失火判定禁止手段J1とが
設けられていることを特徴とするエンジンの失火検出装
置を提供する。
【0014】第5の発明は、第4の発明にかかるエンジ
ンの失火検出装置において、運転状態変化検出手段I
が、エンジン負荷の変化で運転状態の変化を検出するよ
うになっていることを特徴とするエンジンの失火検出装
置を提供する。
【0015】第6の発明は、第1〜第3の発明のいずれ
か1つにかかるエンジンの失火検出装置において、目標
空燃比設定手段Bによって設定される目標空燃比が急変
したときには、失火判定手段Hの失火判定を禁止する失
火判定禁止手段J2が設けられていることを特徴とする
エンジンの失火判定装置を提供する。
【0016】第7の発明は、第1〜第3の発明のいずれ
か1つにかかるエンジンの失火判定装置において、目標
空燃比設定手段Bによって設定される目標空燃比が、理
論空燃比に対してリーンでないときには、失火判定手段
Hの失火判定を禁止する失火判定禁止手段J3が設けら
れていることを特徴とするエンジンの失火判定装置を提
供する。
【0017】第8の発明は、第1〜第7の発明のいずれ
か1つにかかるエンジンの失火判定装置において、失火
判定手段HによってエンジンAが失火しているものと判
定されたときには、目標空燃比をリッチ方向に補正する
空燃比補正手段Kが設けられていることを特徴とするエ
ンジンの失火検出装置を提供する。
【0018】第9の発明は、第8の発明にかかるエンジ
ンの失火検出装置において、空燃比補正手段Kが、目標
空燃比をリッチ方向に補正したときには該補正をエンジ
ンAが停止されるまで保持するようになっていることを
特徴とするエンジンの失火検出装置を提供する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
図2に示すように、ガソリンを燃料とする燃料噴射式の
自動車用エンジンCEにおいては、吸気弁1が開かれた
ときに吸気ポート2から燃焼室3内に混合気が吸入さ
れ、この混合気がピストン4で圧縮された後点火プラグ
5によって着火・燃焼させられ、排気弁6が開かれたと
きに燃焼ガス(排気ガス)が排気ポート7を介して排気通
路8に排出されるようになっている。ここで、排気通路
8には、上流側から順に、排気ガス中のO2濃度を検出
するリニアO2センサ9と、排気ガスを浄化する三元触
媒を用いた触媒コンバータ10とが設けられている。そ
して、リニアO2センサ9で検出されたO2濃度はコント
ロールユニット13に入力され、コントロールユニット
13ではこのO2濃度に基づいて空燃比が演算されるよ
うになっている。上記O2濃度と上記空燃比とは一義的
な対応関係にあるので、以下では便宜上、上記空燃比を
「リニアO2センサ9によって検出された空燃比」又は「検
出空燃比」ということにする。リニアO2センサ9は、特
許請求の範囲に記載された「空燃比検出手段」の一部をな
す。
【0020】なお、エンジンCEは、後で説明するよう
に所定の運転領域すなわちリーンバーン領域では、燃費
性能とエミッション性能(NOxの低減)とを高めるため
に目標空燃比を理論空燃比(空燃比A/F=14.7)よ
りもリーンな空燃比(例えば、A/F=24)とするエン
ジンすなわちリーンバーンエンジンである。
【0021】また、点火プラグ5へは、ディストリビュ
ータ11と点火制御装置12とによって、コントロール
ユニット13によって設定される所定のタイミング(点
火時期)で高電圧の点火用電力が供給されるようになっ
ている。なお、ディストリビュータ11ではクランク角
が検出され、このクランク角はコントロールユニット1
3に入力され、コントロールユニット13ではこのクラ
ンク角に基づいてエンジン回転数が演算されるようにな
っている。
【0022】エンジンCEの燃焼室3に燃料燃焼用の空
気を供給するために、上流端が大気に開放された吸気通
路14が設けられ、この吸気通路14には上流側から順
に、吸入空気量(吸気量)を検出するホットワイヤ式のエ
アフローセンサ15と、アクセルペダル(図示せず)の踏
み込み量に対応して開閉されるスロットル弁16と、吸
気通路14内の脈動(サージング)を低減して空気の流れ
を安定させるサージタンク17とが設けられている。そ
して、吸気通路14の下流端は前記の吸気ポート2に接
続されている。また、吸気ポート2近傍において吸気通
路14内に燃料を噴射する燃料噴射弁18が、噴射口が
吸気ポート2方向に向くようにして配設されている。こ
こで、燃料噴射弁18の燃料噴射量(噴射パルス幅)及び
噴射タイミングは、後で説明するようにコントロールユ
ニット13によって制御されるようになっている。な
お、燃料噴射弁18は特許請求の範囲に記載された「燃
料供給手段」に相当する。
【0023】また、スロットル弁16より上流側の吸気
通路14内の空気を、スロットル弁16をバイパスして
サージタンク17に案内するバイパス吸気通路19が設
けられ、このバイパス吸気通路19にはアイドル時の吸
入空気量を制御するISCバルブ20が介設されてい
る。このISCバルブ20は、コントロールユニット1
3から印加される信号に従って、負荷特性、例えばエア
コンのコンプレッサのオン・オフ等に応じて開閉される
ようになっている。さらに、エンジンCEには、エンジ
ン水温を検出する水温センサ24、スロットル開度を検
出するスロットル開度センサ25、吸気温を検出する吸
気温センサ26等の各種センサが設けられている。
【0024】コントロールユニット13は、特許請求の
範囲に記載された「目標空燃比設定手段」、「燃料供給制
御手段」、「目標空燃比修正手段」、「空燃比偏差検出手
段」、「失火判定手段」、「運転状態変化検出手段」、「失火
判定禁止手段」、「空燃比補正手段」及び「空燃比検出手
段」の一部を含む、マイクロコンピュータで構成され
た、エンジンCEの総合的な制御装置であって、リニア
2センサ9によって検出される空燃比(検出空燃比)、
ディストリビュータ11から出力されるクランク角信号
(エンジン回転数)、エアフローセンサ15によって検出
される吸入空気量、水温センサ24によって検出される
エンジン水温、スロットル開度センサ25によって検出
されるスロットル開度、吸気温センサ26によって検出
される吸気温等を制御情報としてエンジンCEの各種制
御を行うようになっている。しかしながら、エンジンC
Eの一般的な制御の制御手法はよく知られており、また
かかる一般的な制御手法は本願発明の要旨とするところ
でもないのでその説明を省略し、以下では本願発明の要
旨にかかる、失火判定を含む燃料噴射制御(すなわち、
空燃比制御)についてのみその制御方法を説明する。
【0025】本願発明にかかるこの燃料噴射制御(空燃
比制御)においては、基本的には、充填効率が所定値を
超える高負荷領域ではエンジン出力を高めるために目標
空燃比を理論空燃比(A/F=14.7)とし、充填効率
が上記所定値以下である低負荷領域では燃費性能とエミ
ッション性能とを高めるために目標空燃比をリーン(例
えば、A/F=24)とした上で、検出空燃比が上記目
標空燃比となるように燃料噴射弁18の燃料噴射量(噴
射パルス幅)を制御するようになっている。
【0026】そして、リニアO2センサ9の応答遅れ特
性をあらわす、燃料噴射弁18からリニアO2センサ9
までの流体輸送経路の輸送遅れ要素(無駄時間)とリニア
2センサ9の検出一次遅れ要素とを考慮した所定のモ
デル(以下、これを応答遅れモデルという)に基づいて上
記目標空燃比を修正し、この修正された目標空燃比(以
下、これを修正目標空燃比という)と検出空燃比との間
の偏差(以下、これを修正空燃比偏差という)に基づいて
エンジンCEの失火の有無を判定するようにしている。
そして、目標空燃比がリーンとされるリーンバーン時に
エンジンCEが失火していると判定されたときには、目
標空燃比をリッチ方向に補正することにより、爾後失火
が発生するのを防止するようにしている。なお、かかる
目標空燃比のリッチ方向への補正はエンジンCEが停止
されるまで保持される。けだし、失火原因が継続して生
じている場合は、上記補正を打ち切ると再度失火が生じ
るおそれがあるからである。
【0027】さらに、過渡時、非リーンバーン時又は目
標空燃比急変時(普通の変化ではない)には、失火判定を
禁止するようにしている。けだし、このようなときには
応答遅れモデルの精度が悪くなり、失火判定の精度が低
下すると考えられるからである。
【0028】以下、図3に示すフローチャートに従って
適宜図2を参照しつつ、コントロールユニット13によ
る失火判定(失火検出)を含む具体的な燃料噴射制御(空
燃比制御)の制御方法を説明する。なお、図4に、コン
トロールユニット13によってかかる失火判定を含む燃
料噴射制御(空燃比制御)が行われた場合における、スロ
ットル開度TVO(グラフG1)、充填効率ce(グラフ
2)、なまし充填効率ced(グラフG2')、充填効率偏差
絶対値dce(グラフG3)、目標空燃比caf(グラフG4)、修
正目標空燃比cafd(グラフG4')、空燃比偏差絶対値dcaf
(グラフG5)、過渡フラグ値(グラフG6)、失火判定条件
値(グラフG7)、検出空燃比lafs(グラフG8)、修正空燃
比偏差daf(グラフG9)、失火フラグ値(グラフG10)、空
燃比リッチ化補正量cdll(グラフG11)、リッチ化補正後
における目標空燃比caf(グラフG12)及びリッチ化補正
前における目標空燃比caf(グラフG12')の、時間に対す
る変化特性の一例を示す。また、図4中でグラフG2"は
目標空燃比切替ラインであり、グラフG3'及びグラフG
5'は過渡判定ラインであり、グラフG9'は失火判定ライ
ンである。なお、図4中でグラフG8'はグラフG4'と同
一の修正目標空燃比の経時変化である。
【0029】燃料噴射制御が開始されると、まずステッ
プ#1〜ステップ#6が順に実行される。ステップ#1
では吸入空気量qaが読み込まれ(計測)、ステップ#2で
はエンジン回転数neが読み込まれ(計測)、ステップ#3
では次の式1により充填効率ceが演算される。なお、以
下の式において「←」は、右辺の演算値を左辺の変数(記
憶領域)に代入(格納)するといったコントロールユニッ
ト13内での演算処理をあらわすものとする。例えば、
式1の場合は、変数K(Kという変数名のついた記憶領
域)に格納されている数値(すなわち換算係数)に変数qa
に格納されている数値(すなわち吸入空気量)を乗算し、
これを変数neに格納されている数値(すなわちエンジン
回転数)で除算して得られた数値を変数ceに代入(格納)
することになる。
【数1】 ce←K・qa/ne………………………………………………………式1 ce:充填効率 K:換算係数 qa:吸入空気量 ne:エンジン回転数
【0030】ステップ#4では検出空燃比lafsが読み込
まれ(計測)、ステップ#5では次の式2により充填効率
ceになまし処理を施してなまし充填効率cedが演算さ
れ、ステップ#6では次の式3により充填効率偏差絶対
値dceが演算される。
【数2】 ced←α・ced+(1−α)・ce…………………………………………式2
【数3】 dce←│ce−ced│………………………………………………………式3 ced:なまし充填効率 α:なまし係数(0<α<1) ce:充填効率 dce:充填効率偏差絶対値 充填効率偏差絶対値dceは、エンジンCEが過渡状態に
あるか否かを判定するための指標として用いられる。具
体的には、dceが所定値KDC以上であれば、エンジン
CEが過渡状態にあると判定され、この場合は後で説明
するように失火判定の精度を高めるために失火判定が禁
止される。
【0031】次に、ステップ#7で充填効率ceが、目標
空燃比切替ライン(図4中のグラフG2")に対応する値K
Cを超えているか否か、すなわちエンジンCEが、エン
ジン出力を高めるために目標空燃比を理論空燃比(A/
F=14.7)とすべき比較的高負荷状態にあるか否かが
判定される。本実施例では、充填効率ceが図4中のグラ
フG2"で示すような目標空燃比切替ラインを超えている
ときには、エンジン出力を高めるために目標空燃比を理
論空燃比(A/F=14.7)とし、上記目標空燃比切替
ライン以下であるときにはさほど高出力が要求されない
ので、燃費性能及びエミッション性能(NOx低減)を高
めるために目標空燃比をリーン(A/F=24−cdll)と
するようにしている。
【0032】かくして、ステップ#7でce>KCである
と判定された場合は(YES)ステップ#8で目標空燃比
cafが14.7(理論空燃比)とされ、他方ce≦KCである
と判定された場合は(NO)ステップ#9で目標空燃比が
(24−cdll)とされる。ここで、cdllは後で説明する失
火を防止するための空燃比リーン化補正量である。
【0033】次に、ステップ#10で次の式4により修
正目標空燃比cafdが演算される。
【数4】 cafd←a・cafd(i−1)+(1−a)・caf(i−L)…………………………式4 cafd:今回の修正目標空燃比 cafd(i−1):前回の修正目標空燃比 cafd(i−L):L回前の修正目標空燃比 L:無駄時間 a:一次遅れ定数 式4はリニアO2センサ9の応答遅れをあらわすモデル
式であって、式4中の無駄時間Lは、燃料噴射弁18か
らリニアO2センサ9までの混合気(空気と燃料ベーパ)
ないしは排気ガスの輸送経路の輸送遅れ特性の1つであ
る無駄時間を補償するための定数である。また、一次遅
れ定数aは、リニアO2センサ9の検出一次遅れを補償す
るための定数である。
【0034】つまり、式4で演算される修正目標空燃比
cafdは、目標空燃比cafの混合気が燃焼室に供給され該
混合気が失火することなく燃焼したときに、該時点でリ
ニアO2センサ9で実際に検出されるであろうと予測さ
れる検出空燃比予測値である。したがって、失火が生じ
ていなければ、修正目標空燃比cafdは検出空燃比lafsと
ほぼ等しくなることになる(予測どおり)。そこで、本実
施例では、lafs−cafdで定義される、cafdとlafsとの間
の偏差すなわち修正空燃比偏差dafが大きいときには、
エンジンCEに失火が生じていると判定するようにして
いる。したがって、リニアO2センサ9の出力変動に基
づいて失火判定を行うわけではないので、リニアO2
ンサ9にノイズが発生した場合でも、失火の誤判定(失
火が生じていないのにもかかわらず失火が生じていると
判定すること)が起こらない。なお、応答遅れモデル
を、輸送経路の無駄時間を考慮せず、リニアO2センサ
9の検出一次遅れのみを考慮した(すなわち、単純なな
まし処理)応答遅れモデルとしてもよい。逆に、輸送経
路の無駄時間のみを考慮した応答遅れモデルとしてもよ
い。
【0035】次に、ステップ#11で次の式5により目
標空燃比偏差絶対値dcafが演算される。
【数5】 dcaf←│caf−cafd│……………………………………………式5 dcaf:目標空燃比偏差絶対値 caf:目標空燃比 cafd:修正目標空燃比 この目標空燃比偏差絶対値dcaf、目標空燃比cafが急変
したか否かの判定の指標として用いられる。具体的に
は、dcafが所定値KDA以上であれば、目標空燃比caf
が急変したと判定され、この場合は後で説明するように
失火判定の精度を高めるために失火判定が禁止される。
【0036】続いて、ステップ#12〜ステップ#14
で、順に、目標空燃比cafが14.7を超えているか否か
すなわち目標空燃比がリーンであるか否かと、充填効率
偏差絶対値dceが所定値KDC未満であるか否かと、目
標空燃比偏差絶対値dcafが所定値KDA未満であるか否
かとが判定される。本実施例では、前記したとおり基本
的には修正空燃比偏差dafが大きいときにはエンジンC
Eに失火が生じていると判定するようにしているが、目
標空燃比cafがリーンではないときすなわち非リーンバ
ーン時、過渡時又は目標空燃比急変時(普通の変化では
ない)にはかかる失火判定を禁止するようにしている。
このようにする理由はおよそ次のとおりである。
【0037】すなわち、非リーンバーン時には混合気の
着火性・燃焼性が高く失火が生じる可能性は極めて低
い。そこで、非リーンバーン時には失火判定を禁止して
いる。また、過渡時には燃料噴射弁18からリニアO2
センサ9までの流体輸送経路内ので混合気あるいは排気
ガスの流動が非定常となるので、前記の応答遅れモデル
では混合気あるいは排気ガスの挙動を正確には把握でき
ず、したがって修正目標空燃比cafdと検出空燃比lafsと
の間にずれが生じ、失火の誤判定が起こるおそれがあ
る。そこで、過渡時には失火判定を禁止している。目標
空燃比急変時にも、前記の応答遅れモデルでは混合気あ
るいは排気ガスの挙動を正確には把握できず、したがっ
て修正目標空燃比cafdと検出空燃比lafsとの間にずれが
生じ、失火の誤判定が起こるおそれがある。そこで、目
標空燃比急変時には失火判定を禁止している。なお、目
標空燃比cafが普通に変化する場合は(目標空燃比変化の
ほとんどは普通の変化)、応答遅れモデルは混合気ある
いは排気ガスの挙動を十分正確に把握することができる
ので、失火判定は禁止されない。
【0038】かくして、ステップ#12〜ステップ#1
4で、順に、caf>14.7であり、dce<KDCであり
かつdcaf<KDAであると判定された場合は(すべてY
ES)、ステップ#15で次の式6により修正空燃比偏
差dafが演算される。
【数6】 daf←lafs−cafd……………………………………………………………式6 daf:修正空燃比偏差 lafs:検出空燃比 cafd:修正目標空燃比
【0039】次に、ステップ#16で修正空燃比偏差da
fが所定値KAFを超えているか否か、すなわち失火が
生じているか否かが判定される。ここで、daf>KAF
であると判定された場合(YES)、すなわちエンジンC
Eに失火が生じていると判定された場合は、ステップ#
17で空燃比リッチ化補正量cdllが所定値KLだけ増や
される。前記したとおり、リーンバーン時には目標空燃
比cafは(24−cdll)とされるので、この場合は目標空
燃比cafはKLだけ小さくなり、したがってKLだけリ
ッチ方向に補正されることになる。このように目標空燃
比cafがリッチ方向に補正されるので、爾後失火の発生
が防止ないしは抑制される。この後、ステップ#18が
実行される。他方、ステップ#16でdaf≦KAFであ
ると判定された場合(NO)、すなわち失火が生じていな
いと判定された場合は、目標空燃比cafをリッチ方向に
補正する必要がないので、ステップ#17をスキップし
てステップ#18が実行される。
【0040】ところで、前記のステップ#12でcaf≦
14.7であると判定された場合は(NO)、失火が生じ
るおそれがないのでステップ#13〜ステップ#17を
スキップしてステップ#18が実行される。ステップ#
13でdce≧KDCであると判定された場合は(NO)、
エンジンCEが過渡状態にあるのでステップ#14〜ス
テップ#17をスキップしてステップ#18が実行され
る。また、ステップ#14でdcaf≧KDAであると判定
された場合は(NO)、目標空燃比cafが急変しているの
で(普通の変化ではない)ステップ#15〜ステップ#1
7をスキップしてステップ#18が実行される。
【0041】ステップ#18では次の式7により補正係
数ctotalが演算され、続いてステップ#19で次の式8
により燃料噴射弁18の噴射パルス幅taが演算される。
【数7】 ctotal←14.7/caf……………………………………………………式7
【数8】 ta←KF・ce・ctotal……………………………………………………式8 ctotal:補正係数 caf:目標空燃比 ta:噴射パルス幅 KF:換算係数 ce:充填効率 ここで、補正係数ctotalは、目標空燃比cafがリーンな
ときすなわちリーンバーン時に目標空燃比cafに応じて
噴射パルス幅taをリーンバーン時用に補正するための補
正係数である。したがって、目標空燃比cafが理論空燃
比(A/F=14.7)とされるときすなわち非リーンバ
ーン時には補正係数ctotalは1となる。また、KFは充
填効率ceを噴射パルス幅taに換算するための換算係数で
ある。
【0042】次に、ステップ#20で、所定のタイミン
グで、燃料噴射弁18から燃料が噴射パルス幅taで噴射
される。このような燃料噴射制御(空燃比制御)が行わ
れ、リーンバーン時においても、また非リーンバーン時
においても空燃比が目標空燃比に保持される。この後、
ステップ#1に復帰する。
【0043】図4は、このような失火判定を含む燃料噴
射制御(空燃比制御)が行われた場合における、各種状態
量の経時変化の一例を示しているが、図4に示す例では
グラフG10で示すように失火判定が行われ、失火判定が
行われる毎にグラフG11で示すように空燃比リッチ化補
正量cdllが増やされ、その結果グラフG12で示すように
リーンバーン時における目標空燃比cafが徐々にリッチ
方向に補正されている。このようにして、失火が発生す
る毎にこれを防止するような対処がなされ、爾後の失火
の発生が防止ないしは抑制される。
【0044】以上、本実施例によれば、高出力が要求さ
れるときには目標空燃比を理論空燃比として非リーンバ
ーン運転が行われ、エンジン出力が高められる。他方、
さほど高出力が要求されないときには目標空燃比をリー
ンにしてリーンバーン運転が行われ、燃費性能とエミッ
ション性能とが高められる。そして、リーンバーン運転
時には失火判定が行われ、失火が生じたと判定されたと
きには目標空燃比がリッチ方向に補正されて爾後の失火
が防止ないしは抑制される。また、かかるリッチ方向へ
の補正はエンジンCEが停止されるまで保持され、継続
的な失火原因が存在する場合でも失火の発生が有効に防
止ないしは抑制される。また、リニアO2センサ9の出
力変動に基づいて失火判定を行うものではないので、目
標空燃比が普通に変化したとき、あるいはリニアO2
ンサ9にノイズが発生したときには、失火の誤判定が起
こらない。
【0045】さらに、エンジンCEが過渡状態にあると
きには失火判定が禁止されるので、混合気ないしは排気
ガスの非定常な挙動に起因する失火の誤判定が防止さ
れ、失火判定の精度が高められる。また、目標空燃比が
急変したとき(普通の変化ではない)には失火判定が禁止
されるので、目標空燃比の急変に起因する失火の誤判定
が防止され、失火判定の精度が高められる。
【0046】
【発明の作用・効果】第1の発明によれば、空燃比検出
手段の応答遅れが補償された修正目標空燃比と、検出空
燃比と間の偏差に基づいて失火判定が行われるので、目
標空燃比が変化したとき(普通の変化)にも失火の誤判定
が起こらず、失火判定の精度が高められる。また、空燃
比検出手段の出力変化に基づいて失火判定を行うもので
はないので、空燃比検出手段にノイズが発生したときで
も失火の誤判定が起こらない。
【0047】第2の発明によれば、基本的には第1の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、応答遅れモ
デルが燃料供給手段から空燃比検出手段までの無駄時間
要素を含んでいるので、輸送経路の無駄時間が補償され
た修正目標空燃比と、検出空燃比と間の偏差に基づいて
失火判定が行われ、目標空燃比が変化したときの失火の
誤判定が一層有効に防止される。
【0048】第3の発明によれば、基本的には第1又は
第2の発明と同様の作用・効果が得られる。さらに、応
答遅れモデルが空燃比検出手段の一次遅れ要素を含んで
いるので、空燃比検出手段の一次遅れが補償された修正
目標空燃比と、検出空燃比と間の偏差に基づいて失火判
定が行われ、目標空燃比が変化したときの失火の誤判定
が一層有効に防止される。
【0049】第4の発明によれば、基本的には第1〜第
3の発明のいずれか1つと同様の作用・効果が得られ
る。さらに、応答遅れモデルの精度が低下する過渡時に
は失火判定が禁止されるので、失火の誤判定が防止され
失火判定の精度が高められる。
【0050】第5の発明によれば、基本的には第4の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、応答遅れモ
デルの精度が低下するエンジン負荷変化時には失火判定
が禁止されるので、失火判定の精度が高められる。
【0051】第6の発明によれば、基本的には第1〜第
3の発明のいずれか1つと同様の作用・効果が得られ
る。さらに、応答遅れモデルの精度が低下する目標空燃
比急変時には失火判定が防止されるので、失火の誤判定
が防止され失火判定の精度が高められる。
【0052】第7の発明によれば、基本的には第1〜第
3の発明のいずれか1つと同様の作用・効果が得られ
る。さらに、失火が起こりにくい非リーンバーン時には
失火判定が禁止されるので、不必要な失火判定が行われ
ず制御装置の負荷が軽減される。
【0053】第8の発明によれば、基本的には第1〜第
7の発明のいずれか1つと同様の作用・効果が得られ
る。さらに、エンジンが失火しているものと判定された
ときには目標空燃比がリッチ方向に補正されるので、失
火判定された後での失火の発生が防止ないしは抑制され
る。
【0054】第9の発明によれば、基本的には第8の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、目標空燃比
のリッチ方向への補正がエンジンが停止されるまで保持
されるので、継続的な失火原因が存在する場合でも、失
火の発生が防止ないしは抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1〜請求項8に対応する第1〜第8の
発明の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明にかかる失火検出装置を備えたエンジ
ンのシステム構成図である。
【図3】 コントロールユニットによる、失火判定を含
む燃料噴射制御(空燃比制御)の制御方法を示すフローチ
ャートである。
【図4】 燃料噴射制御時における、スロットル開度、
充填効率、目標空燃比、検出空燃比、失火フラグその他
の運転状態の経時変化を示す図である。
【符号の説明】
CE…エンジン 3…燃焼室 5…点火プラグ 8…排気通路 9…リニアO2センサ 13…コントロールユニット 18…燃料噴射弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 41/04 305 B 41/14 310 A 41/22 305 A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの運転状態に応じて目標空燃比
    を設定する目標空燃比設定手段と、 空燃比を検出する空燃比検出手段と、 目標空燃比設定手段によって設定された目標空燃比と、
    空燃比検出手段によって検出された空燃比とに基づいて
    空燃比が目標空燃比となるよう燃料供給手段の燃料供給
    量を制御する燃料供給制御手段と、 空燃比検出手段の応答遅れをあらわすモデルである応答
    遅れモデルを設定し、該応答遅れモデルに基づいて、目
    標空燃比設定手段によって設定された目標空燃比を修正
    する目標空燃比修正手段と、 該目標空燃比修正手段によって修正された目標空燃比
    と、空燃比検出手段によって検出された空燃比との間の
    偏差である修正空燃比偏差を検出する空燃比偏差検出手
    段と、 該空燃比偏差検出手段によって検出された修正空燃比偏
    差が所定値以上であるときには、エンジンに失火が生じ
    ているものと判定する失火判定手段とが設けられている
    ことを特徴とするエンジンの失火検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたエンジンの失火検
    出装置において、 目標空燃比修正手段によって設定される応答遅れモデル
    が、燃料供給手段から空燃比検出手段までの燃料の輸送
    遅れをあらわす無駄時間要素を含んでいることを特徴と
    するエンジンの失火検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載されたエン
    ジンの失火検出装置において、 目標空燃比修正手段によって設定される応答遅れモデル
    が、空燃比検出手段が配置された位置で空燃比が変化し
    てから、該空燃比変化が空燃比検出手段から出力される
    までの時間遅れをあらわす一次遅れ要素を含んでいるこ
    とを特徴とするエンジンの失火検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記
    載されたエンジンの失火検出装置において、 エンジンの所定の運転状態の変化を検出する運転状態変
    化検出手段と、 該運転状態変化検出手段によってエンジンの運転状態の
    変化が検出されたときには、失火判定手段の失火判定を
    禁止する失火判定禁止手段とが設けられていることを特
    徴とするエンジンの失火検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載されたエンジンの失火検
    出手段において、 運転状態変化検出手段が、エンジン負荷の変化で運転状
    態の変化を検出するようになっていることを特徴とする
    エンジンの失火検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記
    載されたエンジンの失火検出装置において、 目標空燃比設定手段によって設定される目標空燃比が急
    変したときには、失火判定手段の失火判定を禁止する失
    火判定禁止手段が設けられていることを特徴とするエン
    ジンの失火判定装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記
    載されたエンジンの失火判定装置において、 目標空燃比設定手段によって設定される目標空燃比が、
    理論空燃比に対してリーンでないときには、失火判定手
    段の失火判定を禁止する失火判定禁止手段が設けられて
    いることを特徴とするエンジンの失火判定装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれか1つに記
    載されたエンジンの失火判定装置において、 失火判定手段によってエンジンが失火しているものと判
    定されたときには、目標空燃比をリッチ方向に補正する
    空燃比補正手段が設けられていることを特徴とするエン
    ジンの失火検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載されたエンジンの失火検
    出装置において、 空燃比補正手段が、目標空燃比をリッチ方向に補正した
    ときには該補正をエンジンが停止されるまで保持するよ
    うになっていることを特徴とするエンジンの失火検出装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010150953A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関の失火診断装置
JP2016529443A (ja) * 2013-09-04 2016-09-23 マン・ディーゼル・アンド・ターボ・エスイー 内燃機関を運転するための方法
DE102017115629A1 (de) 2016-07-28 2018-02-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steuerungsvorrichtung für eine Verbrennungskraftmaschine
US11624333B2 (en) 2021-04-20 2023-04-11 Kohler Co. Exhaust safety system for an engine

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