JP3932022B2 - 内燃機関のアイドル回転速度制御装置 - Google Patents

内燃機関のアイドル回転速度制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アイドル運転時に実アイドル回転速度を最終目標アイドル回転速度付近に収束させるように吸入空気量フィードバック制御する内燃機関のアイドル回転速度制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、内燃機関のアイドル回転速度制御は、スロットルバルブをバイパスするバイパス空気量をアイドル回転速度制御バルブ(以下「ISCバルブ」と略記する)で制御するバイパスエア方式を採用したり、或は、スロットルバルブをモータで駆動する電子スロットルシステムでは、アイドル運転時にスロットルバルブの開度を制御して吸入空気量を調整するようにしている。これらいずれの方式の場合でも、アイドル運転時に内燃機関に供給する吸入空気量(ISCバルブ開度又はスロットル開度)を、実アイドル回転速度と目標アイドル回転速度との偏差が小さくなるようにフィードバック制御することで、実アイドル回転速度を目標アイドル回転速度付近に制御するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のアイドル回転速度制御は、一般にPI制御が用いられるが、PI制御では、フィードバック制御の応答性を高めるために、高ゲイン化すると、アンダーシュート(回転速度の落ち込み)やオーバーシュート(回転速度の吹き上がり)が発生したり、外乱等の影響に対するフィードバック制御の安定性が低下して、ハンチングが発生しやすくなり、目標アイドル回転速度付近への収束性が悪化するという欠点がある。
【0004】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、アイドル回転速度制御に要求される高応答性、収束性、安定性を全てに渡って高次元で満足させることができる内燃機関のアイドル回転速度制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の内燃機関のアイドル回転速度制御装置は、アイドル運転時に、アイドル回転速度制御手段によって、回転速度検出手段で検出した実アイドル回転速度を最終目標アイドル回転速度付近に収束させるように吸入空気量制御手段をフィードバック制御する際に、実アイドル回転速度が所定の回転速度範囲(以下「不感帯」という)の外側であるときに、該実アイドル回転速度と前記最終目標アイドル回転速度とに基づいて中間目標値を設定して、該実アイドル回転速度と該中間目標値とに基づいて前記吸入空気量制御手段の制御量を補正し、該実アイドル回転速度が前記不感帯内に収まっているときに前記吸入空気量制御手段の制御量を補正しないようにし、更に、前記不感帯の上下限の判定にヒステリシスを持たせるにしたものである。
【0006】
従来のアイドル回転速度制御では、実アイドル回転速度と最終目標アイドル回転速度との偏差が小さくなっても、その偏差に応じて吸入空気量制御手段の制御量(吸入空気量)を補正するため、実アイドル回転速度が最終目標アイドル回転速度に急激に近付くときでも、更に実アイドル回転速度を最終目標アイドル回転速度に近付ける方向に吸入空気量制御手段の制御量(吸入空気量)を補正することになる。その結果、実アイドル回転速度が最終目標アイドル回転速度に急激に近付くときに、アンダーシュート(回転速度の落ち込み)やオーバーシュート(回転速度の吹き上がり)が発生する。図4には、従来のアイドル回転速度制御でオーバーシュートが発生する例を示している。
【0007】
これに対し、本発明では、実アイドル回転速度が所定の回転速度範囲(不感帯)に収まっているときに吸入空気量制御手段の制御量(吸入空気量)を補正しないようにしたので、アイドル回転速度制御を高ゲイン化して、応答性を高めても、不感帯では、吸入空気量が補正されないため、実アイドル回転速度が最終目標アイドル回転速度に近付く速度が緩やかになり、アンダーシュートやオーバーシュートが未然に防止され、高応答性と収束性とを両立させることができる。しかも、実アイドル回転速度が不感帯に収まっているときには、外乱等の影響で実アイドル回転速度が少しぐらい変化しても、吸入空気量が補正されないため、外乱等の影響に対するフィードバック制御の安定性が確保され、高ゲイン化(高応答性)に伴うハンチングが防止される。
【0008】
この場合、請求項2のように、不感帯は、最終目標アイドル回転速度を含むように設定すると良い。これにより、最終目標アイドル回転速度に対して不感帯を適正な位置に設定することができる。
【0009】
その際、不感帯の中心に最終目標アイドル回転速度が位置するようにしても良いが、請求項3のように、不感帯の中心を最終目標アイドル回転速度からずらしても良い。例えば、不感帯の中心を最終目標アイドル回転速度よりも低回転側にずらせば、オーバーシュート防止効果を高めた制御特性とすることができ、反対に、不感帯の中心を最終目標アイドル回転速度よりも高回転側にずらせば、アンダーシュート防止効果を高めた制御特性とすることができ、アイドル回転速度の落ち込みによるエンジンストールを確実に防止することができる。
【0010】
また、請求項4のように、実アイドル回転速度が最終目標アイドル回転速度よりも下回った場合のみ不感帯で吸入空気量制御手段の制御量を補正しないようにしても良い。このようにすれば、外乱等の影響で実アイドル回転速度が最終目標アイドル回転速度から少しぐらい低下しても、吸入空気量が補正されないため、実アイドル回転速度が最終目標アイドル回転速度を上限としてそれよりも若干低い回転速度領域に制御されるようになり、アイドル運転時の燃費改善、排気エミッション低減の効果を得ることができる。
【0011】
本発明のアイドル回転速度制御は、PI制御や、PID制御にも適用できるが、アイドル回転速度制御では、ISCバルブ(又はスロットルバルブ)を通過した空気が筒内に吸入されるまでの空気系の遅れやISCバルブ(又はスロットルバルブ)の応答遅れ等によるむだ時間が大きく、しかも、そのむだ時間が運転状態や制御系の経時劣化等によって変化するため、むだ時間の変化の影響を受けやすく、応答性を速くするために、高ゲイン化すると、フィードバック制御の安定性が低下する傾向がある。
【0012】
そこで、請求項1に係る発明では、回転速度検出手段で検出した実アイドル回転速度と最終目標アイドル回転速度とに基づいて中間目標値を設定し、該実アイドル回転速度と中間目標値とに基づいて吸入空気量制御手段の制御量を補正するようにしている。このように、最終目標アイドル回転速度の他に中間目標値を設定すれば、アイドル回転速度制御のむだ時間(遅れ要素)の変化やモデル化誤差の影響を受けにくくなり、不感帯の効果と相俟って、高応答性、収束性、安定性の効果を更に高めることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1に基づいてエンジン制御システム全体の概略構成を説明する。内燃機関であるエンジン11の吸気管12の最上流部には、エアクリーナ13が設けられ、このエアクリーナ13の下流側には、吸入空気量を検出するエアフロメータ14が設けられている。このエアフロメータ14の下流側には、DCモータ等のモータ31によって駆動されるスロットルバルブ15(吸入空気量制御手段)が設けられ、このスロットルバルブ15の開度(スロットル開度)がスロットル開度センサ16によって検出される。エンジン運転中は、スロットル開度センサ16によって検出した実スロットル開度を、アクセル操作量等に応じて設定された目標スロットル開度に一致させるようにスロットルバルブ15の駆動モータ31の制御量をフィードバック制御する。
【0015】
また、スロットルバルブ15の下流側には、サージタンク17が設けられ、このサージタンク17に、吸気圧力を検出する吸気圧力センサ18が設けられている。また、サージタンク17には、エンジン11の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド19が設けられ、各気筒の吸気マニホールド19の吸気ポート近傍に、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射弁20が取り付けられている。
【0016】
一方、エンジン11の排気管21の途中には、排出ガスを浄化する三元触媒等の触媒22が設置されている。この触媒22の上流側には、排出ガスの空燃比(又は酸素濃度)を検出する空燃比センサ(又は酸素センサ)23が設けられている。また、エンジン11のシリンダブロックには、冷却水温を検出する冷却水温センサ24や、エンジン回転速度を検出する回転速度センサ25(回転速度検出手段)が取り付けられている。
【0017】
これら各種のセンサ出力は、エンジン制御回路(以下「ECU」と表記する)30に入力される。このECU30は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶されたエンジン制御用の各プログラムを実行することで、燃料噴射弁20の燃料噴射量(空燃比)を制御すると共に、点火プラグ26の点火時期を制御する。更に、ECU30は、アイドル運転中に後述する図3のISC補正量算出プログラムを実行することで、アイドル回転速度制御(ISC)を実行し、回転速度センサ25で検出した実アイドル回転速度を最終目標アイドル回転速度に一致させるようにスロットル開度(吸入空気量)をフィードバック制御すると共に、実アイドル回転速度が最終目標アイドル回転速度を含む所定の回転速度範囲(以下「不感帯」という)に収まっているときにはスロットル開度(吸入空気量)を補正しないようにする。
【0018】
次に、このアイドル回転速度制御の具体的な内容を説明する。図2に示すように、アイドル回転速度制御の制御対象は、アイドル運転時の吸入空気量を制御するスロットルバルブ15、エンジン11、実アイドル回転速度NE(i) を検出する回転速度センサ25等からなる系である。この制御対象の入力は、基本ISC制御量に各種の補正量を加算(又は各種の補正係数を乗算)したISC制御量を、本実施形態のフィードバック制御で算出したISC補正量NEcomp(i) で補正して求めたISC制御量であり、基本ISC制御量は、エンジン運転状態に応じてマップ又は数式により算出される。また、制御対象の出力は、回転速度センサ25で検出した実アイドル回転速度NE(i) である。
【0019】
本実施形態のアイドル回転速度制御の第1の特徴は、実アイドル回転速度が最終目標アイドル回転速度を含む不感帯に収まっているときに、スロットル開度(吸入空気量)を補正しないようにしたことであり、更に、第2の特徴は、フィードバック制御の方法である。本実施形態のフィードバック制御は、現在の実アイドル回転速度NE(i) と最終目標アイドル回転速度NEtg(i) との偏差(アイドル回転速度偏差)ΔNE(i) を算出すると共に、このアイドル回転速度偏差の前回値ΔNE(i-1) に基づいて、アイドル回転速度偏差の中間目標値ΔNEmidtg(i) を算出し、アイドル回転速度偏差の今回値ΔNE(i) と中間目標値ΔNEmidtg(i) とに基づいてISC補正量NEcomp(i) を算出する。
【0020】
このISC補正量NEcomp(i) の算出は、図3のISC補正量算出プログラムによって所定時間毎又は所定クランク角毎に実行される。本プログラムが起動されると、まず、ステップ101で、アイドル回転速度制御(ISC)の実行条件が成立しているか否かを、例えばアクセルオフ且つ車両停止であるか否かによって判定し、もし、このISC実行条件が成立していなければ、以降の処理を行うことなく、本プログラムを終了する。
【0021】
これに対し、ステップ101で、ISC実行条件が成立していると判定されれば、ステップ102に進み、回転速度センサ25で検出した現在の実アイドル回転速度NE(i) を読み込み、次のステップ103で、冷却水温やエアコン等の外部負荷に応じて設定した最終目標アイドル回転速度NEtg(i) を読み込む。
【0022】
この後、ステップ104に進み、現在のアイドル回転速度NE(i) と最終目標アイドル回転速度NEtg(i) との偏差(アイドル回転速度偏差)ΔNE(i) を算出する。
ΔNE(i) =NE(i) −NEtg(i)
【0023】
そして、次のステップ105で、現在の実アイドル回転速度NE(i) が最終目標アイドル回転速度NEtg(i) を含むように設定された不感帯内(K1≦NE(i) ≦K2)であるか否かを判定する。ここで、不感帯の下限値K1と上限値K2は、次のいずれかの方法で設定すれば良い。
【0024】
▲1▼不感帯の中心が最終目標アイドル回転速度NEtg(i) と一致するように設定する。
不感帯の下限値K1=NEtg(i) −α
不感帯の上限値K2=NEtg(i) +α
ここで、αは固定値としても良いし、NEtg(i) に応じて可変しても良い。
【0025】
▲2▼不感帯の中心を最終目標アイドル回転速度NEtg(i) からずらすように設定する。
不感帯の下限値K1=NEtg(i) −α1
不感帯の上限値K2=NEtg(i) +α2
【0026】
ここで、α1 >α2 ≧0又は0≦α1 <α2 である。α1 ,α2 は固定値としても良いし、NEtg(i) に応じて可変しても良い。また、α1 ,α2 のいずれか一方を0としても良い(つまり不感帯の下限値K1と上限値K2いずれか一方を最終目標アイドル回転速度NEtg(i) と一致させても良い)。
【0027】
▲3▼不感帯の下限値K1と上限値K2にヒステリシスを持たせるようにしても良い。例えば、実アイドル回転速度NE(i) が低回転側から不感帯の下限値K1を越えたときに、一旦、下限値K1を所定量だけ低下させ、その後、実アイドル回転速度NE(i) が当該下限値K1よりも低下したときに、当該下限値K1を元の値に戻す。また、実アイドル回転速度NE(i) が高回転側から不感帯の上限値K2以下に低下したときに、一旦、上限値K2を所定量だけ上昇させ、その後、実アイドル回転速度NE(i) が当該上限値K2よりも上昇したときに、当該上限値K2を元の値に戻す。
【0028】
上記ステップ105で、現在の実アイドル回転速度NE(i) が不感帯(K1〜K2)の外側であると判定されれば、ステップ106に進み、前回演算時のアイドル回転速度偏差ΔNE(i-1) に減衰率Kdec を乗算して、アイドル回転速度偏差の中間目標値ΔNEmidtg(i) を求める。
ΔNEmidtg(i) =Kdec ×ΔNE(i-1)
【0029】
ここで、減衰率Kdec は、0<Kdec <1の範囲内で設定され、演算処理の簡略化のために固定値としても良いが、例えば、エンジン運転状態に応じてマップ又は数式により設定するようにしても良い。
【0030】
この後、ステップ107に進み、中間目標値ΔNEmidtg(i) とアイドル回転速度偏差ΔNE(i) との偏差Eを算出する。
E=ΔNEmidtg(i) −ΔNE(i)
【0031】
そして、次のステップ108で、偏差Eを用いてISC補正量NEcomp(i) を次式により算出する。
NEcomp(i) =Kp ×E+f( NEtg(i) )
ここで、Kp は比例ゲインであり、f( NEtg(i) )は、最終目標アイドル回転速度NEtg(i) をパラメータとするマップ又は数式により算出される。
【0032】
この後、ステップ109に進み、今回のΔNE(i) を前回のΔNE(i-1) として記憶して本プログラムを終了する。
【0033】
これに対し、上記ステップ105で、現在の実アイドル回転速度NE(i) が不感帯内(K1≦NE(i) ≦K2)であると判定されれば、ステップ110に進み、ISC補正量NEcomp(i) =1、つまり吸入空気量(スロットル開度)を補正しない状態に設定した後、ステップ109に進み、今回のΔNE(i) を前回のΔNE(i-1) として記憶して本プログラムを終了する。
【0034】
アイドル回転速度制御中は、エンジン運転状態に応じて基本ISC制御量をマップ又は数式により算出すると共に、この基本ISC制御量に各種補正量を加算してISC制御量を求め、このISC制御量にISC補正量NEcomp(i) を乗算して最終的なISC制御量を求め、このISC制御量でスロットルバルブ15の駆動モータ31を駆動して、吸入空気量(スロットル開度)を制御することで、実アイドル回転速度NE(i) を最終目標アイドル回転速度NEtg(i) にフィードバック制御する。
【0035】
この際、図4に示すように、実アイドル回転速度NE(i) が不感帯内(K1≦NE(i) ≦K2)に収まっているときには、ISC補正量NEcomp(i) を1(補正なし)に設定する。このため、実アイドル回転速度NE(i) が不感帯に収まっているときには、外乱等の影響で実アイドル回転速度NE(i) が少しぐらい変化しても、ISC制御量(吸入空気量)が補正されないため、外乱等の影響に対するフィードバック制御の安定性が確保され、高ゲイン化(高応答性)に伴うハンチングが防止される。しかも、実アイドル回転速度NE(i) が最終目標アイドル回転速度NEtg(i) に急激に近付くときには、実アイドル回転速度NE(i) が不感帯に入り次第、ISC補正量NEcomp(i) が1(補正なし)になるため、アンダーシュート(回転速度の落ち込み)やオーバーシュート(回転速度の吹き上がり)が未然に防止され、高応答性と収束性とを両立させることができる。
【0036】
更に、本実施形態では、現在の実アイドル回転速度NE(i) と最終目標アイドル回転速度NEtg(i) との偏差の前回値ΔNE(i-1) に基づいて、アイドル回転速度偏差の中間目標値ΔNEmidtg(i) を算出し、アイドル回転速度偏差の今回値ΔNE(i) と中間目標値ΔNEmidtg(i) とに基づいてISC補正量NEcomp(i) を算出するようにしたので、アイドル回転速度制御のむだ時間(遅れ要素)の変化やモデル化誤差の影響を受けにくくなり、不感帯と相俟って、高応答性、収束性、安定性の効果を更に高めることができる。
【0037】
尚、フィードバック制御の方式は、上記の方式に限定されず、例えば、現在の実アイドル回転速度NE(i) と最終目標アイドル回転速度NEtg(i) とに基づいて中間目標アイドル回転速度NEmidtg(i) を設定し、実アイドル回転速度NE(i) と中間目標アイドル回転速度NEmidtg(i) とに基づいてISC補正量NEcomp(i) を算出するようにしても良い。その他、PI制御や、PID制御を用いても良いことは言うまでもない。
【0038】
また、実アイドル回転速度NE(i) が最終目標アイドル回転速度NEtg(i) に比較的近い領域で、最終目標アイドル回転速度NEtg(i) に急激に近付くときに、ISC補正量NEcomp(i) を実アイドル回転速度NE(i) が最終目標アイドル回転速度NEtg(i) から遠ざかるように設定するようにしても良い。このようにすれば、不感帯がなくても、アンダーシュート(回転速度の落ち込み)やオーバーシュート(回転速度の吹き上がり)を防止することができる。しかも、実アイドル回転速度NE(i) が最終目標アイドル回転速度NEtg(i) に緩やかに近付くとき、つまり、実アイドル回転速度NE(i) と最終目標アイドル回転速度NEtg(i) との偏差に応じてISC制御量(吸入空気量)をフィードバック制御してもアンダーシュートやオーバーシュートが発生しないときには、実アイドル回転速度NE(i) が最終目標アイドル回転速度NEtg(i) に正確に一致するまで、ISC制御量(吸入空気量)を補正することができ、最終目標アイドル回転速度NEtg(i) への収束性を向上することができる。
【0039】
また、前記実施形態のアイドル回転速度制御システムは、アイドル運転時にスロットルバルブ15の開度を制御してアイドル運転時の吸入空気量を調整してアイドル回転速度を制御するようにしたが、スロットルバルブ15をバイパスするバイパス通路を流れる空気量を調整するアイドル回転速度制御バルブによってアイドル回転速度を制御するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すエンジン制御システム全体の概略構成図
【図2】アイドル回転速度制御システムの機能を概略的に示すブロック図
【図3】ISC補正量算出プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図4】アイドル回転速度制御の挙動を示すタイムチャート
【符号の説明】
11…エンジン(内燃機関)、12…吸気管、14…エアフローメータ、15…スロットルバルブ(吸入空気量制御手段)、16…スロットル開度センサ、20…燃料噴射弁、21…排気管、22…触媒、25…回転速度センサ(回転速度検出手段)、30…ECU(アイドル回転速度制御手段)、31…モータ。

Claims (4)

  1. 内燃機関のアイドル運転時の吸入空気量を制御する吸入空気量制御手段と、内燃機関の実アイドル回転速度を検出する回転速度検出手段と、アイドル運転時に前記回転速度検出手段で検出した実アイドル回転速度を最終目標アイドル回転速度付近に収束させるように前記吸入空気量制御手段をフィードバック制御するアイドル回転速度制御手段とを備えた内燃機関のアイドル回転速度制御装置において、
    前記アイドル回転速度制御手段は、前記回転速度検出手段で検出した実アイドル回転速度が所定の回転速度範囲(以下「不感帯」という)の外側であるときに、該実アイドル回転速度と前記最終目標アイドル回転速度とに基づいて中間目標値を設定して、該実アイドル回転速度と該中間目標値とに基づいて前記吸入空気量制御手段の制御量を補正し、該実アイドル回転速度が前記不感帯内に収まっているときに前記吸入空気量制御手段の制御量を補正しないようにし、
    前記不感帯の上下限の判定にヒステリシスを持たせることを特徴とする内燃機関のアイドル回転速度制御装置。
  2. 前記不感帯は、前記最終目標アイドル回転速度を含むように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のアイドル回転速度制御装置。
  3. 前記不感帯の中心が前記最終目標アイドル回転速度からずれるように設定されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のアイドル回転速度制御装置。
  4. 前記アイドル回転速度制御手段は、前記回転速度検出手段で検出した実アイドル回転速度が前記最終目標アイドル回転速度よりも下回った場合のみ前記不感帯で前記吸入空気量制御手段の制御量を補正しないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関のアイドル回転速度制御装置。
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