JP2006299875A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機関弁の作動特性を変更可能な弁作動特性変更手段が設けられる内燃機関の動弁装置において、機関弁の作動特性を応答性よく確実に切換え得るようにする。
【解決手段】弁作動特性変更手段26は、駆動ロッカアーム24の両自由ロッカアーム22,23への択一的な連結状態と、両自由ロッカアーム22,23に対する駆動ロッカアーム24の連結解除状態とを切換え可能として駆動ロッカアーム24および両自由ロッカアーム22,23に共通に設けられる連結作動部材50を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、機関弁に対して自由となり得る一対の自由ロッカアームと、機関弁に連動、連結されて両自由ロッカアーム間に挟まれる駆動ロッカアームとが、前記両自由ロッカアームおよび前記駆動ロッカアームに共通なロッカアームシャフトで揺動可能に支承され、前記ロッカアームシャフトと平行な軸線まわりに回転するカムシャフトには、カムプロフィルを相互に異ならせて前記両自由ロッカアームに個別に対応したカムを含む複数のカムが設けられ、前記駆動ロッカアームおよび前記両自由ロッカアームには、前記駆動ロッカアームの前記両自由ロッカアームへの連結および連結解除を切換えて前記機関弁の作動特性を変更可能な弁作動特性変更手段が設けられる内燃機関の動弁装置に関する。
機関弁に連動、連結される駆動ロッカアームが機関弁に対して自由となり得る一対の自由ロッカアーム間に挟まれるように配置され、駆動ロッカアームおよび一方の自由ロッカアーム間、ならびに駆動ロッカアームおよび自由ロッカアーム間に、駆動ロッカアームおよび自由ロッカアームの連結および連結解除を連結ピンの作動によって切換え可能とした油圧式の連結切換手段がそれぞれ設けられるようにした内燃機関の動弁装置が、たとえば特許文献1で知られている。
特開昭63−285207号公報
ところが上記特許文献1で開示された動弁装置では、駆動ロッカアームを一方の自由ロッカアームとともに揺動作動させている状態から駆動ロッカアームを他方の自由ロッカアームとともに揺動させる状態に切換える際に、一対の連結切換手段の連結解除および連結作動をほぼ同時に行うことは油圧回路の制御上困難であり、油圧切換信号のばらつき等で双方とも連結解除状態または連結状態となる不具合が発生したり、連結ピンにかかる摩擦力の増大等に起因して両連結切換手段の連結ピンが切換信号にかかわらず同時に同一作動状態となる不具合が発生する可能性があり、そのような事態が生じると所望の弁作動特性が得られないことになる。
そこで、前記両連結切換手段を順次切換え作動せしめるようにすると、一方の連結切換手段の作動完了を確認してから他方の連結切換手段の作動を開始しなければならないので、切換時間に遅れが生じてしまう。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、機関弁の作動特性を応答性よく確実に切換え得るようにした内燃機関の動弁装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、機関弁に対して自由となり得る一対の自由ロッカアームと、機関弁に連動、連結されて両自由ロッカアーム間に挟まれる駆動ロッカアームとが、前記両自由ロッカアームおよび前記駆動ロッカアームに共通なロッカアームシャフトで揺動可能に支承され、前記ロッカアームシャフトと平行な軸線まわりに回転するカムシャフトには、カムプロフィルを相互に異ならせて前記両自由ロッカアームに個別に対応したカムを含む複数のカムが設けられ、前記駆動ロッカアームおよび前記両自由ロッカアームには、前記駆動ロッカアームの前記両自由ロッカアームへの連結および連結解除を切換えて前記機関弁の作動特性を変更可能な弁作動特性変更手段が設けられる内燃機関の動弁装置において、前記弁作動特性変更手段は、前記駆動ロッカアームの前記両自由ロッカアームへの択一的な連結状態と、前記両自由ロッカアームに対する前記駆動ロッカアームの連結解除状態とを切換え可能として前記駆動ロッカアームおよび前記両自由ロッカアームに共通に設けられる連結作動部材を備えることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記両自由ロッカアームに対する前記駆動ロッカアームの連結解除状態で前記連結作動部材に係合して連結作動部材の位置を保持する状態ならびに前記連結作動部材との係合を解除して連結作動部材の作動を許容する状態を切換える作動規制機構を備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記駆動ロッカアームには、両端を前記両自由ロッカアーム側に開放するとともにピンである前記連結作動部材を摺動可能に嵌合せしめる収納孔が、前記ロッカアームシャフトおよび前記カムシャフトと平行に設けられ、前記連結作動部材の両端をそれぞれ係合させ得る係合孔が、前記機関弁が閉弁状態にあるとともに両自由ロッカアームが対応するカムのベース円部に当接している状態で前記収納孔と同軸となるようにして前記両自由ロッカアームに設けられることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の構成に加えて、前記両自由ロッカアームに、相互に対向する方向の軸方向作動力を前記連結作動部材に及ぼし得る作動力発揮部がそれぞれ設けられることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の構成に加えて、前記両作動力発揮部が、油圧力を発揮するように構成されることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4記載の発明の構成に加えて、一方の前記作動力発揮部が油圧力を発揮するように構成され、他方の作動力発揮部がばね力を発揮するように構成されることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項2〜6のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記連結作動部材および前記収納孔の軸方向長さが同一に設定されることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記カムシャフトに、前記駆動ロッカアームに対応したカムが設けられることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明の構成に加えて、前記駆動ロッカアームに対応したカムが、前記駆動ロッカアームの両自由ロッカアームへの連結解除状態で前記機関弁を閉弁休止状態とするように形成されることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項8記載の発明の構成に加えて、前記駆動ロッカアームに対応したカムのベース円部からの高さが、前記両自由ロッカアームに個別に対応したカムのベース円部からの高さよりも同一クランク角では小さく設定されることを特徴とする。
さらに請求項11記載の発明は、請求項1〜10のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記両自由ロッカアームに個別に対応したカムが、それらのカムのベース円部からの高さがクランク角の変化に応じて一方が高くなる部分と他方が高くなる部分とを有するように形成されることを特徴とする。
請求項1〜11のいずれかに記載の発明によれば、駆動ロッカアームの前記両自由ロッカアームへの択一的な連結状態ならびに両自由ロッカアームに対する駆動ロッカアームの連結解除状態を、駆動ロッカアームおよび自由ロッカアームに共通な連結作動部材の作動によって切換えるので、駆動ロッカアームが両自由ロッカアームに択一的に連結される状態ならびに駆動ロッカアームの両自由ロッカアームへの連結を解除する状態の3つの状態を確実に切換えることが可能であり、しかも連結作動部材の作動を確認する必要がないので切換時間に遅れが生じることもない。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図8は本発明の第1実施例を示すものであり、図1は吸気弁用動弁装置の縦断側面図であって図2の1−1線に沿う断面図、図2は駆動ロッカアームおよび両自由ロッカアームの連結を解除した状態での図1の2−2線断面図、図3は図2の3−3線で示す断面を閉弁状態(a)および開弁リフト最大の状態(b)に分けて示す図、図4は弁作動特性を示す図、図5は図2の5−5線断面図、図6は図2の6−6線断面図、図7は駆動ロッカアームを一方の自由ロッカアームに連結した状態での図3に対応した断面図、図8は駆動ロッカアームを他方の自由ロッカアームに連結した状態での図3に対応した断面図である。
先ず図1において、内燃機関のシリンダヘッド15には気筒毎に一対の吸気弁口16…が設けられ,両吸気弁口16…は、機関弁としての吸気弁17…により個別に開閉されるものであり、それらの吸気弁17…のステム17a…は、シリンダヘッド15にそれぞれ設けられたガイド筒18…に摺動可能に嵌合される。各ガイド筒18…から上方に突出したステム17a…の上端部に設けられるリテーナ19…とシリンダヘッド15との間には各ステム17a…を囲繞する弁ばね20…が設けられ、それらの弁ばね20…のばね力により吸気弁17…は吸気弁口16…を閉じる方向に付勢される。
図2および図3を併せて参照して、両吸気弁17…を開閉駆動する動弁装置は、図示しないクランクシャフトに1/2の減速比で連動、連結されるカムシャフト21と、両吸気弁17…に対して自由となり得る一対の第1および第2自由ロッカアーム22,23と、両吸気弁17…に連動、連結されて第1および第2自由ロッカアーム22,23間に挟まれる駆動ロッカアーム24と、カムシャフト21と平行な軸線を有して前記各ロッカアーム22〜24を共通にかつ揺動可能に支持するロッカアームシャフト25と、駆動ロッカアーム24の第1および第2自由ロッカアームへの連結および連結解除を切換えて吸気弁17…の作動特性を変更し得るようにして前記駆動ロッカアーム24ならびに第1および第2自由ロッカアーム22,23に設けられる弁作動特性変更手段26とを備える。
カムシャフト21は、シリンダヘッド15に設けられるカムホルダ27と、該カムホルダ27に締結されるキャップ28とで回転自在に支承されるものであり、このカムシャフト21には、第1および第2自由ロッカアーム22,23に個別に対応した第1および第2カム29,30と、駆動ロッカアーム24に対応した第3カム31とが設けられる。
駆動ロッカアーム24と、該駆動ロッカアーム24を相互間に挟む第1および第2自由ロッカアーム22,23とは、相互に摺接しつつ前記カムホルダ27で支持されるロッカアームシャフト25で揺動可能に支承されるようにして一対のカムホルダ27,27間に配置される。
第1自由ロッカアーム22は、ロッカアームシャフト25で揺動可能に支承される円筒状の第1支持部22aと、第1支持部22aの内端部すなわち駆動ロッカアーム24側の端部から一方の吸気弁17側に延びるとともに駆動ロッカアーム24の一面に外側面を摺接させる第1内側支持壁22bと、第1支持部22aの軸方向中間部から一方の吸気弁17側に延びる第1外側支持壁22cとを一体に備えるものであり、第1支持部22aの外端はカムホルダ27に摺接される。
第1内側支持壁22bにはロッカアームシャフト25と平行な第1支持孔32が両端を開放するようにして設けられ、第1外側支持壁22cには、第1支持孔32と同軸かつ同径である有底の第2支持孔33が駆動ロッカアーム24と反対側を閉塞端とするようにして設けられる。
第1および第2支持孔32,33には、円筒状である第1支軸34が第2支持孔33の閉塞端に当接するまで嵌合され、第1支軸34の駆動ロッカアーム24側の端面は第1内側支持壁22bの外側面と面一になる。しかも第1支軸34の第1および第2支持孔32,33からの離脱を阻止するためのスナップリング35が第1支持孔32の内面に係合すべく第1支軸34の外周面に装着される。
第1内側支持壁22bおよび第1外側支持壁22c間には、第1支軸34にニードルベアリング36を介して回転自在に支承される第1ローラ37が配置され、この第1ローラ37は、カムシャフト21の第1カム29に転がり接触する。
また第2自由ロッカアーム23は、ロッカアームシャフト25で揺動可能に支承される円筒状の第2支持部23aと、第2支持部23aの内端部すなわち駆動ロッカアーム24側の端部から他方の吸気弁17側に延びるとともに駆動ロッカアーム24の他面に外側面を摺接させる第2内側支持壁23bと、第2支持部23aの軸方向中間部から他方の吸気弁17側に延びる第2外側支持壁23cとを一体に備えるものであり、第2支持部23aの外端はカムホルダ27に摺接される。
第2内側支持壁23bにはロッカアームシャフト25と平行な第3支持孔40が両端を開放するようにして設けられ、第2外側支持壁23cには、第3支持孔40と同軸かつ同径である有底の第4支持孔41が駆動ロッカアーム24と反対側を閉塞端とするようにして設けられる。
第3および第4支持孔40,41には、円筒状である第2支軸42が第4支持孔41の閉塞端に当接するまで嵌合され、第2支軸42の駆動ロッカアーム24側の端面は第2内側支持壁23bの外側面と面一になる。しかも第2支軸42の第3および第4支持孔40,41からの離脱を阻止するためのスナップリング43が第3支持孔40の内面に係合すべく第2支軸42の外周面に装着される。
第2内側支持壁23bおよび第2外側支持壁23c間には、第2支軸42にニードルベアリング44を介して回転自在に支承される第2ローラ45が配置され、この第2ローラ45は、カムシャフト21の第2カム30に転がり接触する。
また第1自由ロッカアーム22における第1支持部22aの軸方向中間部よりも外端側は第1ねじりばね46で囲繞されており、第1ねじりばね46の一端はカムホルダ27に係合され、第1ねじりばね46の他端は第1自由ロッカアーム22に係合される。この第1ねじりばね46が発揮するばね力により第1自由ロッカアーム22は、第1ローラ37を第1カム29に接触させる側に回動付勢される。
第2自由ロッカアーム23における第2支持部23aの軸方向中間部よりも外端側は第2ねじりばね47で囲繞されており、第2ねじりばね47の一端はカムホルダ27に係合され、第2ねじりばね47の他端は第2自由ロッカアーム23に係合される。この第2ねじりばね47が発揮するばね力により第2自由ロッカアーム23は、第2ローラ45を第2カム30に接触させる側に回動付勢される。
駆動ロッカアーム24は、第1および第2自由ロッカアーム22,23側に延びる一対の腕部24a,24bを有して平面視では略T字状となるように形成されており、それらの腕部24a,24bの先端部には、両吸気弁17…におけるステム17a…の上端に当接するタペットねじ48,48が進退位置を調節可能として螺合される。しかも駆動ロッカアーム24には、第3カム31に摺接し得るカムスリッパ49が設けられる。
弁作動特性変更手段26は、駆動ロッカアーム24を第1および第2自由ロッカアーム22,23のいずれにも連結せず第3カム31に従動する駆動ロッカアーム24の揺動によって両吸気弁17…を開閉駆動する状態、駆動ロッカアーム24を第1自由ロッカアーム22に連結することで第1カム29に従動する第1自由ロッカアーム22とともに揺動する駆動ロッカアーム24によって両吸気弁17…を開閉駆動する状態、ならびに駆動ロッカアーム24を第2自由ロッカアーム23に連結することで第2カム30に従動する第2自由ロッカアーム23とともに揺動する駆動ロッカアーム24によって両吸気弁17…を開閉駆動する状態の3つの状態を切換えるものであり、第1〜第3カム29〜31による両吸気弁17…の開弁リフト特性は図4で示される。
図4において、曲線Aは第1カム29による吸気弁17…の開弁作動特性を示し、曲線Bは第2カム30による吸気弁17…の開弁作動特性を示し、曲線Cは第3カム31による吸気弁17…の開弁作動特性を示すものである。
ところで第1〜第3カム29〜31は、カムシャフト21の軸線を中心とした円弧状のベース円部29a,30a,31aと、該ベース円部29a〜31aから半径方向外方に張出す高位部29b,30b,31bとをそれぞれ有してカムプロフィルを相互に異ならせるように形成されるものであり、各ベース円部29a〜31aの半径は同一に設定される。
また駆動ロッカアーム24に対応した第3カム31は、機関の低速運転域で両吸気弁17…を開閉作動せしめるカムプロフィルを有するものであり、第3カム31のベース円部31aからの高位部31bの高さは、第1および第2自由ロッカアーム22,23に個別に対応した第1および第2カム29,30のベース円部29a,30aからの高位部29b,30bの高さよりも同一クランク角では小さく設定されている
さらに第1および第2カム29,30は、それらのカム29,30のベース円部29a,30aからの高位部29b,30bの高さがクランク角の変化に応じて一方が高くなる部分と他方が高くなる部分とを有するように形成されており、第1カム29は機関の高速運転域で両吸気弁17…を開閉作動せしめるカムプロフィルを有し、第2カム30はアトキンソンサイクルで両吸気弁17…を開閉作動せしめるカムプロフィルを有する。
而してアトキンソンサイクルは、通常のオットーサイクルでは圧縮比=膨張比となるののは異なり、圧縮比<膨張比となるサイクルであり、圧縮比および膨張比を別々に設定し得ることを特徴とするものであり、第2カム30は、吸気弁17…の閉弁タイミングを第1カム29による閉弁タイミングよりも遅くすることで圧縮開始時期を遅くし、それによって実効圧縮比を膨張比よりも低く設定するようにしている。このようなアトキンソンサイクルの運転によれば、熱効率を支配している膨張比を高く設定することにより、膨張圧力を余すことなく運動エネルギーに変換して熱効率を高めることができ、実効圧縮比を低く設定することによりノッキングを改善することができる。
再び図2において、弁作動特性変更手段26は、駆動ロッカアーム24の第1および第2自由ロッカアーム22,23への択一的な連結状態ならびに第1および第2自由ロッカアーム22,23に対する駆動ロッカアーム24の連結解除状態を切換え可能として駆動ロッカアーム24および両自由ロッカアーム22,23に共通に設けられる単一の連結作動部材としてのピン50と、第1および第2自由ロッカアーム22,23に対する駆動ロッカアーム24の連結解除状態で前記ピン50に係合して該ピン50の位置を保持する状態ならびに前記ピン50との係合を解除してピン50の作動を許容する作動規制機構51とを備える。
駆動ロッカアーム24には、両端を第1および第2自由ロッカアーム22,23側に開放した収納孔52がロッカアームシャフト25およびカムシャフト21と平行に設けられ、収納孔52には前記ピン50が摺動可能に嵌合される。しかもピン50の軸方向長さは収納孔52の軸方向長さと同一に設定されており、ピン50が第1および第2自由ロッカアーム22,23のいずれにも係合していない状態でピン50の両端面は駆動ロッカアーム24の両側面と面一となる。
また第1自由ロッカアーム22の第1支軸34には、前記ピン50の一端を挿入、係合せしめることを可能として第1支軸34の駆動ロッカアーム24側の端面に開口する第1係合孔53が収納孔52と同径を有して設けられており、この第1係合孔53は、両吸気弁17…が閉弁状態にあるとともに第1自由ロッカアーム22が第1カム29のベース円部29aに当接している状態で前記収納孔52と同軸となるようにして第1自由ロッカアーム22に設けられる。
第2自由ロッカアーム23の第2支軸42には、前記ピン50の他端を挿入、係合せしめることを可能として第2支軸42の駆動ロッカアーム24側の端面に開口する第2係合孔54が収納孔52と同径を有して設けられており、この第2係合孔54は、両吸気弁17…が閉弁状態にあるとともに第2自由ロッカアーム23が第2カム30のベース円部30aに当接している状態で前記収納孔52と同軸となるようにして第2自由ロッカアーム23に設けられる。
第1自由ロッカアーム22には、前記ピン50を第2自由ロッカアーム23側に駆動するための軸方向作動力をピン50に及ぼし得る第1作動力発揮部55が設けられ、第2自由ロッカアーム23には、前記ピン50を第1作動力発揮部55による軸方向作動力に対向して第1自由ロッカアーム22側に駆動するための軸方向作動力をピン50に及ぼし得る第2作動力発揮部56が設けられる。
第1作動力発揮部55は、ピン50の一端を臨ませる第1油圧室57が第1支軸34内に形成されて成り、前記ピン50を第2自由ロッカアーム23側に駆動する油圧力を発揮するものである。而して第1支軸34には、第1係合孔53とともに第1油圧室57を形成するようにして第1係合孔53よりも大径に形成される油圧室形成孔58が、第1係合孔53との間に駆動ロッカアーム24側に臨む環状の段部59を形成しつつ第1係合孔53に同軸に連なって設けられるとともに、油圧室形成孔58よりも小径である油孔60が前記油圧室形成孔58に同軸に連なって設けられ、油孔60は第1支軸34の駆動ロッカアーム24とは反対側の端面に開口する。
第2作動力発揮部56は、ピン50の他端を臨ませる第2油圧室61が第2支軸42内に形成されて成り、前記ピン50を第1自由ロッカアーム22側に駆動する油圧力を発揮するものである。而して第2支軸42には、第2係合孔54とともに第2油圧室61を形成するようにして第2係合孔54よりも大径に形成される油圧室形成孔62が、第2係合孔54との間に駆動ロッカアーム24側に臨む環状の段部63を形成しつつ第2係合孔54に同軸に連なって設けられるとともに、油圧室形成孔62よりも小径である油孔64が前記油圧室形成孔62に同軸に連なって設けられ、油孔64は第2支軸42の駆動ロッカアーム24とは反対側の端面に開口する。
図5において、作動規制機構51は、ピン50の軸方向中央部外周に設けられる環状の係止溝67と、該係止溝67に係脱可能に係合するようにして駆動ロッカアーム24にスライド可能に配設される係合ピン68と、前記係止溝67との係合を解除する側に前記係合ピン68を付勢するばね力を発揮して駆動ロッカアーム24および係合ピン68間に縮設される戻しばね69とを備える。
駆動ロッカアーム24には、収納孔52の軸方向中央部に一端を開口する摺動孔70と、該摺動孔70よりも小径にして一端が摺動孔70の他端に同軸に連なるばね収容孔71と、ばね収容孔71よりも大径にして一端がばね収容孔71の他端に同軸に連なる油圧室形成孔72とが、ロッカアームシャフト25および収納孔52の軸線を結ぶ直線上に軸線を配置するようにして収納孔52側から順に設けられており、油室形成孔72の他端は、ロッカアームシャフト25を囲むようにして駆動ロッカアーム24に設けられる環状凹部73に開口する。
一方、係合ピン68は、前記係止溝67に一端を係合可能として摺動孔70に摺動可能に嵌合される係合軸部68aの他端に、前記油室形成孔72に摺動可能に嵌合される円盤状の受圧部68bの一端面中央部が同軸にかつ一体に連設されて成り、受圧部68bの他端面を臨ませる第3油圧室74が油圧室形成孔72内に形成される。またコイル状である戻しばね69は、摺動孔70およびばね収容孔71間に形成される環状の段部75と係合ピン68の受圧部68bとの間に、係合軸部68aを囲繞するようにして縮設される。さらに油圧室形成孔72の他端部には、係合ピン68の受圧部68bに当接することで係合ピン68の環状凹部73側への離脱を阻止する止め輪76が装着される。
図6を併せて参照して、ロッカアームシャフト25内には、横断面形状が略扇形と成るように成形された3本の筒状の油路形成部材78,79,80が、全体外周がほぼ円形となるようにしてまとめられて嵌入、固定されており、各油路形成部材78〜80内には、図示しない制御弁を介してオイル供給源が接続される第1、第2および第3油路81,82,83が形成され、油圧の作用・解放が各油路81〜83毎に制御される。
第1自由ロッカアーム22において第1外側支持壁22cに対応する部分で第1支持部22aの内周にはロッカアームシャフト25を囲繞する環状凹部84が設けられ、第2自由ロッカアーム23において第2外側支持壁23cに対応する部分で第2支持部23aの内周にはロッカアームシャフト25を囲繞する環状凹部85が設けられる。また第1自由ロッカアーム22の第1外側支持壁22cには前記環状凹部84を油孔60に連通させる連通路86が設けられ、第2自由ロッカアーム23の第2外側支持壁23cには前記環状凹部85を油孔64に連通させる連通路87が設けられる。而して連通路86,87は、油まわり性の向上を図るためにロッカアームシャフト25の軸線に沿う方向では幅を狭く、ロッカアームシャフト25の軸線に直交する平面では上下に幅を広くした形状に形成されるものであり、第1および第2自由ロッカアーム22,23の鋳造成形時に鋳造中子を用いて形成される。
また環状凹部84に対応する部分でロッカアームシャフト25および通路形成部材78には第1油路81を環状凹部84に連通させる連通孔88が設けられ、環状凹部85に対応する部分でロッカアームシャフト25および通路形成部材79には第2油路82を環状凹部85に連通させる連通孔89が設けられ、環状凹部73に対応する部分でロッカアームシャフト25および通路形成部材80には第3油路83を環状凹部73に連通させる連通孔90が設けられる。すなわち第1作動力発揮部55の第1油圧室57に第1油路81が連通し、第2作動力発揮部56の第2油圧室61に第2油路82が連通し、作動規制機構51の第3油圧室74に第3油路83が連通する。
さらに駆動ロッカアーム24の両側面には、該駆動ロッカアーム24および第1自由ロッカアーム22の相対回動にもかかわらず収納孔52および第1係合孔53全体を囲むように配置される無端状のシール91と、駆動ロッカアーム24および第2自由ロッカアーム23の相対回動にもかかわらず収納孔52および第2係合孔54全体を囲むように配置される無端状のシール92とが装着される。
このような動弁装置において、機関の低速運転域では、両端面を駆動ロッカアーム24の両側面と面一としたピン50の係止溝67に係合ピン68を係合させて第3油圧室74に油圧を作用せしめることで、作動規制機構51によりピン50の移動を規制しておき、駆動ロッカアーム24の第1および第2自由ロッカアーム22,23への連結解除状態を維持する。この状態では第1および第2カム29,30に第1および第2ローラ37,45を接触させた第1および第2自由ロッカアーム22,23とは独立して、駆動ロッカアーム24が第3カム31に従動することにより、図3(a)で示す閉弁位置と、図3(b)で示す開弁位置との間で揺動し、一対の吸気弁17…が第3カム31のカムプロフィルで定まるリフト量および開閉タイミングで開閉作動することになる。
また機関の低速運転域から高速運転域への移行時には、第3油圧室74の油圧を解放するとともに第2油圧室61に油圧を作用する。そうするとピン50の係止溝67から離脱する側に係合ピン68が付勢されているので、係合ピン68の係止溝67との係合が解除され、作動規制機構51はピン50の移動を許容するようになる。一方、ピン50は第2作動力発揮部56が発揮する油圧力によって第1自由ロッカアーム22側に付勢されることになり、駆動ロッカアーム24のカムスリッパ49が第3カム31のベース円部31aに摺接し、第1自由ロッカアーム22の第1ローラ37が第1カム29のベース円部29aに接触することで収納孔52および第1係合孔53が同軸となったときに、ピン50の一端部が第1係合孔53に段部59に当接するまで挿入、係合される。
これにより駆動ロッカアーム24は第1自由ロッカアーム22に係合、連結されることになり、第1カム29に従動する第1自由ロッカアーム22とともに駆動ロッカアーム24が、図7(a)で示す閉弁位置と、図7(b)で示す開弁位置との間で揺動し、一対の吸気弁17…が第1カム29のカムプロフィルで定まるリフト量および開閉タイミングで開閉作動することになる。
機関の高速運転域からアトキンソンサイクル運転域への移行時には、第2油圧室61の油圧を解放するとともに第1油圧室57に油圧を作用する。そうするとピン50は第1作動力発揮部55が発揮する油圧力によって第2自由ロッカアーム22側に付勢されることになり、第1および第2自由ロッカアーム22,23の第1および第2ローラ37,45が第1および第2カム29,30のベース円部29a,30aに接触することで収納孔52および第2係合孔54が同軸となったときに、ピン50の他端部が第2係合孔54に段部63に当接するまで挿入、係合される。
これにより駆動ロッカアーム24は第2自由ロッカアーム23に係合、連結されることになり、第2カム30に従動する第2自由ロッカアーム23とともに駆動ロッカアーム24が、図8(a)で示す閉弁位置と、図8(b)で示す開弁位置との間で揺動し、一対の吸気弁17…が第2カム30のカムプロフィルで定まるリフト量および開閉タイミングで開閉作動することになる。
また機関の高速運転域またはアトキンソンサイクル運転域から低速運転域への移行時には、第3油圧室74に油圧作用せしめ、第1および第2油圧室57,61の一方に油圧を作用せしめるとともに他方の油圧を解放する。そうするとピン50が第1係合孔53または第2係合孔54から収納孔52側に移動することになり、ピン50の両端面が駆動ロッカアーム24の両側面と面一となったときに、係合ピン68が係止溝67に係合し、ピン50の位置が駆動ロッカアーム24内に維持される。
このようにして、駆動ロッカアーム24の第1および第2自由ロッカアーム22,23への択一的な連結状態ならびに両自由ロッカアーム22,23に対する駆動ロッカアーム24の連結解除状態を、駆動ロッカアーム24および両自由ロッカアーム22,23に共通な単一のピン50の作動によって切換えられ、作動規制機構51により両自由ロッカアーム22,23に対する駆動ロッカアーム24の連結解除状態を維持するようにピン50の位置を保持する状態ならびにピン50の作動を許容する状態が切換えられる。
したがって駆動ロッカアーム24が両自由ロッカアーム22,23に択一的に連結される状態ならびに駆動ロッカアーム24の両自由ロッカアーム22,23への連結を解除する状態の3つの状態を確実に切換えることが可能であり、しかもピン50の作動を確認する必要がないので切換時間に遅れが生じることもない。
上記第1実施例では、駆動ロッカアーム24に対応する第3カム31が低速運転域に対応したカムプロフィルを有するものであったが、一対の吸気弁17…を閉弁休止させるものであってもよく、そのような吸気弁17…の閉弁休止は、複数気筒のうちの一部の気筒を休止させる場合に有効である。
図9は本発明の第2実施例を示すものであり、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
ロッカアームシャフト25には、一対の第1および第2自由ロッカアーム22,23′と、両吸気弁17…に連動、連結されて第1および第2自由ロッカアーム22,23′間に挟まれる駆動ロッカアーム24とが揺動可能に支承され、駆動ロッカアーム24ならびに第1および第2自由ロッカアーム22,23には、駆動ロッカアーム24の第1および第2自由ロッカアームへの連結および連結解除を切換えて吸気弁17…の作動特性を変更し得るようにして前記弁作動特性変更手段26′が設けられる。
第1自由ロッカアーム22には第1支軸34およびニードルベアリング36を介して第1ローラ37が軸支されており、この第1ローラ37を第1カム29に転がり接触させる側に第1自由ロッカアーム22が第1ねじりばね46で付勢される。
第2自由ロッカアーム23′には、駆動ロッカアーム24とは反対側の端部を第2自由ロッカアーム23′から突出させるようにして第2支軸42′が嵌合、固定されており、この第2支軸42′およびニードルベアリング44を介して第2自由ロッカアーム23に第2ローラ45が軸支され、第2自由ロッカアーム23′は、第2ローラ45を第2カム30に転がり接触させる側に第2ねじりばね47により付勢される。
弁作動特性変更手段26′は、駆動ロッカアーム24を第1および第2自由ロッカアーム22,23′のいずれにも連結せず第3カム31に従動する駆動ロッカアーム24の揺動によって両吸気弁17…を開閉駆動する状態、駆動ロッカアーム24を第1自由ロッカアーム22に連結することで第1カム29に従動する第1自由ロッカアーム22とともに揺動する駆動ロッカアーム24によって両吸気弁17…を開閉駆動する状態、ならびに駆動ロッカアーム24を第2自由ロッカアーム23′に連結することで第2カム30に従動する第2自由ロッカアーム23′とともに揺動する駆動ロッカアーム24によって両吸気弁17…を開閉駆動する状態の3つの状態を切換えるものである。
弁作動特性変更手段26′は、駆動ロッカアーム24の第1および第2自由ロッカアーム22,23′への択一的な連結状態ならびに第1および第2自由ロッカアーム22,23′に対する駆動ロッカアーム24の連結解除状態を切換え可能として駆動ロッカアーム24および両自由ロッカアーム22,23′に共通に設けられる単一の連結作動部材としてのピン50と、第1および第2自由ロッカアーム22,23′に対する駆動ロッカアーム24の連結解除状態で前記ピン50に係合して該ピン50の位置を保持する状態ならびに前記ピン50との係合を解除してピン50の作動を許容する作動規制機構51とを備える。
また第1自由ロッカアーム22の第1支軸34には、前記ピン50の一端を挿入、係合せしめることを可能とした第1係合孔53が設けられる。また第2自由ロッカアーム23′の第2支軸42′には、前記ピン50の他端を挿入、係合せしめることを可能とした第2係合孔54が設けられる。
第1自由ロッカアーム22には、ピン50を第2自由ロッカアーム23′側に駆動するための軸方向作動力をピン50に及ぼし得る第1作動力発揮部55が設けられ、第2自由ロッカアーム23′には、前記ピン50を第1作動力発揮部55による軸方向作動力に対向して第1自由ロッカアーム22側に駆動するための軸方向作動力をピン50に及ぼし得る第2作動力発揮部56′が設けられる。
第2作動力発揮部56′は、ピン50の他端面に一端部を摺接させるスライド部材94と、該スライド部材94および第2支軸42′間に縮設されるばね95とで構成されるものであり、ピン50を第1自由ロッカアーム22側に駆動するばね力を発揮するものである。
而して第2支軸42′には、第2係合孔54と、第2係合孔54よりも小径に形成されて第2係合孔54に同軸に連なるばね収容孔96と、ばね収容孔96よりも小径に形成されてばね収容孔96に同軸に連なる摺動孔97とが設けられる。またスライド部材94は、一端を前記ピン50の他端に当接させるとともに他端側を前記摺動孔97に摺動自在に嵌合せしめた軸部94aと、軸部94aから半径方向外方に張り出して第2係合孔54に摺動自在に嵌合される円盤状の鍔部94bとを一体に有するものであり、ばね95は、前記ばね収容孔96および摺動孔97間に形成される環状の段部98と前記鍔部94bとの間に縮設される。
しかも鍔部94bは、ピン50の一端が第1自由ロッカアーム22の第1係合孔53に挿入、係合された状態でも駆動ロッカアーム24の収納孔52内には挿入されない位置で軸部94aから半径方向外方に張り出すように形成される。
ロッカアームシャフト25内には、該ロッカアームシャフト25の軸方向に延びる仕切り部材99で相互に区画された油路100,101が形成されており、一方の油路100は、第1自由ロッカアーム22に設けられた環状凹部84にロッカアームシャフト25に設けられた連通孔102を介して連通し、他方の油路100は、駆動ロッカアーム24に設けられた環状凹部73にロッカアームシャフト25に設けられた連通孔103を介して連通する。
この第2実施例によっても上記第1実施例と同様の効果を奏することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記実施例では機関弁として吸気弁17を取り上げて説明したが、排気弁に関連して本発明を実施することも可能である。
第1実施例の吸気弁用動弁装置の縦断側面図であって図2の1−1線に沿う断面図である。 駆動ロッカアームおよび両自由ロッカアームの連結を解除した状態での図1の2−2線断面図である。 図2の3−3線で示す断面を閉弁状態(a)および開弁リフト最大の状態(b)に分けて示す図である。 弁作動特性を示す図である。 図2の5−5線断面図である。 図2の6−6線断面図である。 駆動ロッカアームを一方の自由ロッカアームに連結した状態での図3に対応した断面図である。 駆動ロッカアームを他方の自由ロッカアームに連結した状態での図3に対応した断面図である。 第2実施例の図2に対応した断面図である。
符号の説明
17・・・機関弁である吸気弁
21・・・カムシャフト
22,23,23′・・・自由ロッカアーム
24・・・駆動ロッカアーム
25・・・ロッカアームシャフト
26,26′・・・弁作動特性変更手段
29,30,31・・・カム
29a,30a,31a・・・ベース円部
50・・・連結作動部材であるピン
51・・・作動規制機構
52・・・収納孔
53,54・・・係合孔
55,56,56′・・・作動力発揮部

Claims (11)

  1. 機関弁(17)に対して自由となり得る一対の自由ロッカアーム(22,23;22,23′)と、機関弁(17)に連動、連結されて両自由ロッカアーム(22,23;22,23′)間に挟まれる駆動ロッカアーム(24)とが、前記両自由ロッカアーム(22,23;22,23′)および前記駆動ロッカアーム(24)に共通なロッカアームシャフト(25)で揺動可能に支承され、前記ロッカアームシャフト(25)と平行な軸線まわりに回転するカムシャフト(21)には、カムプロフィルを相互に異ならせて前記両自由ロッカアーム(22,23;22,23′)に個別に対応したカム(29,30)を含む複数のカム(29,30,31)が設けられ、前記駆動ロッカアーム(24)および前記両自由ロッカアーム(22,23;22,23′)には、前記駆動ロッカアーム(24)の前記両自由ロッカアーム(22,23;22,23′)への連結および連結解除を切換えて前記機関弁(17)の作動特性を変更可能な弁作動特性変更手段(26,26′)が設けられる内燃機関の動弁装置において、前記弁作動特性変更手段(26,26′)は、前記駆動ロッカアーム(24)の前記両自由ロッカアーム(22,23;22,23′)への択一的な連結状態と、前記両自由ロッカアーム(22,23;22,23′)に対する前記駆動ロッカアーム(24)の連結解除状態とを切換え可能として前記駆動ロッカアーム(24)および前記両自由ロッカアーム(22,23;22,23′)に共通に設けられる連結作動部材(50)を備えることを特徴とする内燃機関の動弁装置。
  2. 前記両自由ロッカアーム(22,23;22,23′)に対する前記駆動ロッカアーム(24)の連結解除状態で前記連結作動部材(50)に係合して連結作動部材(50)の位置を保持する状態ならびに前記連結作動部材(50)との係合を解除して連結作動部材(50)の作動を許容する状態を切換える作動規制機構(51)を備えることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の動弁装置。
  3. 前記駆動ロッカアーム(24)には、両端を前記両自由ロッカアーム(22,23;22,23′)側に開放するとともにピンである前記連結作動部材(50)を摺動可能に嵌合せしめる収納孔(52)が、前記ロッカアームシャフト(25)および前記カムシャフト(21)と平行に設けられ、前記連結作動部材(50)の両端をそれぞれ係合させ得る係合孔(53,54)が、前記機関弁(17)が閉弁状態にあるとともに両自由ロッカアーム(22,23;22,23′)が対応するカム(29,30)のベース円部(29a,30a)に当接している状態で前記収納孔(52)と同軸となるようにして前記両自由ロッカアーム(22,23;22,23′)に設けられることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の動弁装置。
  4. 前記両自由ロッカアーム(22,23;22,23′)に、相互に対向する方向の軸方向作動力を前記連結作動部材(50)に及ぼし得る作動力発揮部(55;56,56′)がそれぞれ設けられることを特徴とする請求項3記載の内燃機関の動弁装置。
  5. 前記両作動力発揮部(55,56)が、油圧力を発揮するように構成されることを特徴とする請求項4記載の内燃機関の動弁装置。
  6. 一方の前記作動力発揮部(55)が油圧力を発揮するように構成され、他方の作動力発揮部(56′)がばね力を発揮するように構成されることを特徴とする請求項4記載の内燃機関の動弁装置。
  7. 前記連結作動部材(50)および前記収納孔(52)の軸方向長さが同一に設定されることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の内燃機関の動弁装置。
  8. 前記カムシャフト(21)に、前記駆動ロッカアーム(24)に対応したカム(31)が設けられることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の内燃機関の動弁装置。
  9. 前記駆動ロッカアーム(24)に対応したカム(31)が、前記駆動ロッカアーム(24)の両自由ロッカアーム(22,23;22,23′)への連結解除状態で前記機関弁(17)を閉弁休止状態とするように形成されることを特徴とする請求項8記載の内燃機関の動弁装置。
  10. 前記駆動ロッカアーム(24)に対応したカム(31)のベース円部(31a)からの高さが、前記両自由ロッカアーム(22,23;22,23′)に個別に対応したカム(29,30)のベース円部(29a,30a)からの高さよりも同一クランク角では小さく設定されることを特徴とする請求項8記載の内燃機関の動弁装置。
  11. 前記両自由ロッカアーム(22,23;22,23′)に個別に対応したカム(29,30)が、それらのカム(29,30)のベース円部(29a,30a)からの高さがクランク角の変化に応じて一方が高くなる部分と他方が高くなる部分とを有するように形成されることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の内燃機関の動弁装置。
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