JP2006297840A - 記録材料及び記録シート - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、発色感度に優れ、かつ地肌及び画像の保存性に優れた記録材料、及び基材シート上に該記録材料から形成されてなる記録材料層を有する記録シートに関する。
発色性染料と顕色剤との反応による発色を利用した記録材料は、現像定着等の煩雑な処理を施すことなく比較的簡単な装置で短時間に記録できることから、ファクシミリ、プリンター等の出力記録のための感熱記録材料又は感圧複写材料等に広く使用されている。これらの記録材料は、速やかに発色し、未発色部分(以下、「地肌」という。)の白度が保持され、かつ、発色した画像及び地肌の堅労性の高いものが要望されている。
このような用途に用いられる記録材料として、特許文献1には、N−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリン等のヒドロキシアニリド誘導体が画像の耐光性に優れることが報告されている。また、特許文献2には、N−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリンにN−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリンを組み合わせることで、画像の耐熱性・耐湿熱性・耐可塑剤性・耐水性が改善されることが報告されている。更に、特許文献3には、ウレアウレタン化合物を組み合わせることで、画像の耐可塑剤性が改善できることが、特許文献4には、ジフェニルスルホン架橋型化合物を組み合わせることで、画像の耐可塑剤性・耐油性が改善できることが、特許文献5には、テレフタル酸ジメチルを組み合わせることで、地肌の耐光性が改善できることが、特許文献7には、4−ベンジルオキシ−4’−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホンと組み合わせることで、画像の耐可塑剤性・耐油性が改善できることが報告されている。
しかしながら、前記特許文献2〜7記載の記録材料においては、顕色剤として、N−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリンとN−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリンを混合して使用しているため、地肌の白度が高いものが要求される分野では未だ満足いくものではなかった。また、近年においては、記録材料の使用分野の拡大に伴い様々な特性を有する記録材料が求められている。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたものであり、地肌カブリがなく、発色感度に優れ、かつ地肌及び画像の保存性に優れた記録材料、及び基材シート上に該記録材料から形成されてなる記録材料層を有する記録シートを提供することを課題とする。
本発明者らは、顕色剤として後記式(I)で表される化合物を用い、増感剤・安定剤等の多様な成分と組み合わせることで、地肌カブリが生じない、多様な特徴を有する記録材料を作製できることを見出し、本発明を完成するに至った。
かくして本発明の第1によれば、下記〔1〕〜〔13〕の記録材料が提供される。
〔1〕
(A)発色性染料の少なくとも1種、
(B)式(I)
〔1〕
(A)発色性染料の少なくとも1種、
(B)式(I)
[式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、水素原子又はC1〜C6アルキル基を表し、aは、1〜6の整数を表し、nは、0、1又は2を表し、m1は、0〜3の整数を表す。
R3及びR4は、それぞれ独立して、ニトロ基、カルボキシル基、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル基、C2〜C6アルケニル基、C1〜C6アルコキシ基、C1〜C6アルキルカルボニル基又はC1〜C6アルコキシカルボニル基を表し、m2及びm3は、それぞれ独立して、0、1又は2を表し、m2及びm3がそれぞれ2のとき、R3同士及びR4同士はそれぞれ同一あっても相異なってもよく、Y1は、CO又はNR5CO(式中、R5は、水素原子、C1〜C6アルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基又は置換基を有していてもよいベンジル基を表す。)を表す。]で表される化合物の少なくとも1種、及び
(C)
(1)式(II)
R3及びR4は、それぞれ独立して、ニトロ基、カルボキシル基、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル基、C2〜C6アルケニル基、C1〜C6アルコキシ基、C1〜C6アルキルカルボニル基又はC1〜C6アルコキシカルボニル基を表し、m2及びm3は、それぞれ独立して、0、1又は2を表し、m2及びm3がそれぞれ2のとき、R3同士及びR4同士はそれぞれ同一あっても相異なってもよく、Y1は、CO又はNR5CO(式中、R5は、水素原子、C1〜C6アルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基又は置換基を有していてもよいベンジル基を表す。)を表す。]で表される化合物の少なくとも1種、及び
(C)
(1)式(II)
で表されるウレアウレタン化合物、
(2)式(III)
(2)式(III)
[式中、R6及びR7は、それぞれ独立して、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル基、C2〜C6アルケニル基、C1〜C6アルコキシ基、C2〜C6アルケニルオキシ基、C1〜C6アルキルカルボニル基、C1〜C6アルキルカルボニルオキシ基、置換基を有していてもよいアリール基を表し、m4は0〜4の整数を表し、m4が2以上の整数のとき、R6同士は同一であっても相異なっていてもよく、m5は0〜5の整数を表し、m5が2以上の整数のとき、R7同士は同一であっても相異なっていてもよい。]で表されるヒドロキシジフェニルスルホン誘導体、
(3)式(IV)
(3)式(IV)
[式中、X1及びX2は、それぞれ独立して、直鎖若しくは分岐を有していてもよいC1〜C12の飽和、不飽和若しくはエーテル結合を有していてもよい炭化水素基、又は、式(V)若しくは式(VI)
(式中、R14はメチレン基又はエチレン基を表し、R15は、水素原子又はC1〜C4のアルキル基を表す。)で表される基を表し、R8〜R13は、それぞれ独立して、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル基又はC2〜C6アルケニル基を表し、m6〜m11は、それぞれ独立して、0〜4の整数を表し、m6が2以上のとき、R8同士は同一であっても相異なっていてもよく、m7が2以上のとき、R9同士は同一であっても相異なっていてもよく、m8が2以上のとき、R10同士は同一であっても異なっていてもよく、m9が2以上のとき、R11同士は同一であっても相異なっていてもよく、m10が2以上のとき、R12同士は同一であっても相異なっていてもよく、m11が2以上のとき、R13同士は同一であっても相異なっていてもよく、bは、0〜10の整数を表す。]で表されるジフェニルスルホン架橋型化合物、
(4)増感剤、
(5)ベンゾトリアゾール誘導体、及び
(6)式(VII)
(4)増感剤、
(5)ベンゾトリアゾール誘導体、及び
(6)式(VII)
(式中、R16は、C1〜C6アルキル基、C2〜C6アルケニル基、置換基を有していてもよいアラルキル基を表し、R17は、水素原子又はC1〜C6アルキル基を表す。)で表されるジフェニルスルホン誘導体からなる群から選ばれる少なくとも一種を含有し、かつ、
N−(2’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリン、N−(3’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリン及びN−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリンを含有しないことを特徴とする記録材料。
N−(2’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリン、N−(3’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリン及びN−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリンを含有しないことを特徴とする記録材料。
〔2〕前記式(II)で表されるウレアウレタン化合物が、前記式(I)で表される化合物100重量部に対して、5〜2000重量部配合されてなることを特徴とする〔1〕の記録材料。
〔3〕前記式(III)で表されるヒドロキシジフェニルスルホン誘導体が、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホンであることを特徴とする〔1〕の記録材料。
〔4〕前記式(III)で表されるヒドロキシジフェニルスルホン誘導体が、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンであることを特徴とする〔1〕の記録材料。
〔3〕前記式(III)で表されるヒドロキシジフェニルスルホン誘導体が、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホンであることを特徴とする〔1〕の記録材料。
〔4〕前記式(III)で表されるヒドロキシジフェニルスルホン誘導体が、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンであることを特徴とする〔1〕の記録材料。
〔5〕前記式(III)で表されるヒドロキシジフェニルスルホン誘導体が、前記式(I)で表される化合物100重量部に対して、5〜2000重量部配合されてなることを特徴とする〔1〕、〔3〕、〔4〕いずれかの記録材料。
〔6〕前記式(IV)で表されるジフェニルスルホン架橋型化合物が、前記式(I)で表される化合物100重量部に対して、5〜2000重量部配合されてなることを特徴とする〔1〕の記録材料。
〔7〕前記増感剤が、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)、テレフタル酸ジメチル及びベンジル−2−ナフチルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする〔1〕の記録材料。
〔8〕前記増感剤が、前記式(I)で表される化合物100重量部に対して、10〜1000重量部配合されてなることを特徴とする〔1〕又は〔7〕の記録材料。
〔6〕前記式(IV)で表されるジフェニルスルホン架橋型化合物が、前記式(I)で表される化合物100重量部に対して、5〜2000重量部配合されてなることを特徴とする〔1〕の記録材料。
〔7〕前記増感剤が、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)、テレフタル酸ジメチル及びベンジル−2−ナフチルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする〔1〕の記録材料。
〔8〕前記増感剤が、前記式(I)で表される化合物100重量部に対して、10〜1000重量部配合されてなることを特徴とする〔1〕又は〔7〕の記録材料。
〔9〕前記ベンゾトリアゾール誘導体が、式(VIII)又は式(IX)
(式中、R18〜R21は、それぞれ独立して、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル基、C2〜C8アルケニル基、又はC1〜C8アルコキシ基を表し、m12及びm13は、それぞれ独立して、0〜4の整数を表し、m12が2以上のとき、R18同士は同一であっても相異なっていてもよく、m13が2以上のとき、R19同士は同一であっても相異なっていてもよく、m14及びm15は、それぞれ独立して0〜5の整数を表し、m14が2以上のとき、R20同士は同一であっても相異なっていてもよく、m15が2以上のとき、R21同士は同一であっても相異なっていてもよい。)で表される化合物であることを特徴とする〔1〕の記録材料。
〔10〕前記ベンゾトリアゾール誘導体が、2−(2−ベンゾトリアゾリル)−p−クレゾールであることを特徴とする〔1〕の記録材料。
〔11〕前記ベンゾトリアゾール誘導体が、前記式(I)で表される化合物100重量部に対して、10〜200重量部配合されてなることを特徴とする〔1〕、〔9〕、〔10〕いずれかの記録材料。
〔12〕前記式(VII)で表されるジフェニルスルホン誘導体が、4−ベンジルオキシ−4’−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホンであることを特徴とする〔1〕の記録材料。
〔13〕前記式(VII)で表されるジフェニルスルホン誘導体が、前記式(I)で表される化合物100重量部に対して、10〜200重量部配合されてなることを特徴とする〔1〕又は〔12〕の記録材料。
〔11〕前記ベンゾトリアゾール誘導体が、前記式(I)で表される化合物100重量部に対して、10〜200重量部配合されてなることを特徴とする〔1〕、〔9〕、〔10〕いずれかの記録材料。
〔12〕前記式(VII)で表されるジフェニルスルホン誘導体が、4−ベンジルオキシ−4’−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホンであることを特徴とする〔1〕の記録材料。
〔13〕前記式(VII)で表されるジフェニルスルホン誘導体が、前記式(I)で表される化合物100重量部に対して、10〜200重量部配合されてなることを特徴とする〔1〕又は〔12〕の記録材料。
本発明は第2に、下記〔14〕の記録シートを提供する。
〔14〕基材シートと、該基材シート上に前記〔1〕〜〔13〕いずれかの記録材料から形成されてなる記録材料層を有する記録シート。
〔14〕基材シートと、該基材シート上に前記〔1〕〜〔13〕いずれかの記録材料から形成されてなる記録材料層を有する記録シート。
本発明の記録材料は、地肌カブリを生じない。本発明の記録材料によれば、発色感度に優れ、かつ地肌及び画像の保存性に優れる記録材料層を形成することができる。
本発明の記録材料から形成される記録材料層は、本発明の記録材料から形成された記録材料層を有するので、地肌及び画像の保存性に優れている。
本発明の記録材料から形成される記録材料層は、本発明の記録材料から形成された記録材料層を有するので、地肌及び画像の保存性に優れている。
また、本発明の記録材料において、前記式(II)で表されるウレアウレタン化合物を含有する記録材料は、特に画像の耐可塑剤性・耐油性に優れ、前記式(III)で表されるヒドロキシジフェニルスルホン誘導体を含有する記録材料は、特に発色感度及び飽和濃度に優れ、前記式(IV)で表されるジフェニルスルホン架橋型化合物を含有する記録材料は、特に画像の耐可塑剤性・耐油性に優れ、増感剤を含有する記録材料は、特に地肌の耐光性に優れ、前記式(VII)で表されるジフェニルスルホン誘導体を含有する記録材料は、特に画像の耐可塑剤性・耐油性に優れる。
以下、本発明を詳細に説明する。
1)記録材料
本発明の記録材料は、下記の(A)成分、(B)成分及び(C)成分を含有し、かつ、N−(2’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリン、N−(3’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリン及びN−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリンを含有しないことを特徴とする。
1)記録材料
本発明の記録材料は、下記の(A)成分、(B)成分及び(C)成分を含有し、かつ、N−(2’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリン、N−(3’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリン及びN−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリンを含有しないことを特徴とする。
(A)成分:発色性染料の少なくとも1種、
(B)成分:前記式(I)で表される化合物の少なくとも1種、及び
(C)成分:下記(1)〜(6)からなる群から選ばれる少なくとも一種
(1)前記式(II)で表されるウレアウレタン化合物、
(2)前記式(III)で表されるヒドロキシジフェニルスルホン誘導体、
(3)前記式(IV)で表されるジフェニルスルホン架橋型化合物、
(4)増感剤、
(5)ベンゾトリアゾール誘導体、
(6)前記式(VII)で表されるジフェニルスルホン誘導体。
(B)成分:前記式(I)で表される化合物の少なくとも1種、及び
(C)成分:下記(1)〜(6)からなる群から選ばれる少なくとも一種
(1)前記式(II)で表されるウレアウレタン化合物、
(2)前記式(III)で表されるヒドロキシジフェニルスルホン誘導体、
(3)前記式(IV)で表されるジフェニルスルホン架橋型化合物、
(4)増感剤、
(5)ベンゾトリアゾール誘導体、
(6)前記式(VII)で表されるジフェニルスルホン誘導体。
(A)成分
本発明の記録材料に使用される(A)成分である発色性染料としては、酸性物質である顕色剤と接触することにより発色する発色性染料であれば特に制限はない。その具体例としては、フルオラン系、フタリド系、ラクタム系、トリフェニルメタン系、フェノチアジン系、スピロピラン系等のロイコ染料が挙げられる。
本発明の記録材料に使用される(A)成分である発色性染料としては、酸性物質である顕色剤と接触することにより発色する発色性染料であれば特に制限はない。その具体例としては、フルオラン系、フタリド系、ラクタム系、トリフェニルメタン系、フェノチアジン系、スピロピラン系等のロイコ染料が挙げられる。
フルオラン系の発色性染料としては、例えば、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジメチルアミノ−7−(m−トリフロロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エトキシプロピル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−フロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノベンゾ[a]フルオラン、3−ジメチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−(N,N’−ジベンジルアミノ)フルオラン、3,6−ジメトキシフルオラン、2,4−ジメチル−6−(4−ジメチルアミノフェニル)アミノフルオラン等が挙げられる。
また、フタリド系の発色性染料としては、3−{4−[4−(4−アニリノ)−アニリノ]アニリノ}−6−メチル−7−クロロフルオラン、3,3−ビス[2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−(4−メトキシフェニル)ビニル]−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3,6,6’−トリス(ジメチルアミノ)スピロ(フルオレン−9,3’−フタリド)、3,3−ビス(4’−ジエチルアミノフェニル)−6−ジエチルアミノフタリド等が挙げられる。
これらの中でも、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジメチルアミノ−7−(m−トリフロロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エトキシプロピル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−フロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノベンゾ[a]フルオラン、3−ジメチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−(N,N’−ジベンジルアミノ)フルオラン、3,6−ジメトキシフルオラン、2,4−ジメチル−6−(4−ジメチルアミノフェニル)アミノフルオラン等のフルオラン系の発色性染料が好ましく、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオランがより好ましい。
なかでも、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオランは特に発色性に優れる。本発明の記録材料は、(A)成分、(B)成分、及び(C)成分を必須成分とするものであるが、(A)成分として、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオランを用いる場合には、(B)成分のみ使用し、(C)成分を使用しない場合であっても、発色感度に優れ、かつ地肌及び画像の保存性、特に画像の耐可塑剤性・耐油性に優れる記録材料層を形成できる記録材料を得ることができる。
これらの発色性染料は、単独で使用してその発色する色の記録材料を得ることができることは勿論であるが、それらの2種以上を混合して使用することもできる。例えば、赤色、青色、緑色の3原色の発色性染料又は黒色染料を混合使用して真に黒色に発色する記録材料を製造することができる。
(B)成分
本発明の記録材料に使用される(B)成分は、前記式(I)で表される化合物である。
前記式(I)中、R1及びR2は、それぞれ独立して、水素原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等のC1〜C6アルキル基を表す。aは1〜6の整数を表し、nは0、1又は2を表す。m1は、0〜3の整数を表す。
本発明の記録材料に使用される(B)成分は、前記式(I)で表される化合物である。
前記式(I)中、R1及びR2は、それぞれ独立して、水素原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等のC1〜C6アルキル基を表す。aは1〜6の整数を表し、nは0、1又は2を表す。m1は、0〜3の整数を表す。
R3及びR4は、それぞれ独立して、ニトロ基;カルボキシル基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等のC1〜C6アルキル基;ビニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1,3−ブタンジエニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基等のC2〜C6アルケニル基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基等のC1〜C6のアルコキシ基;メチルカルボニル基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基、イソプロピルカルボニル基、n−ブチルカルボニル基、t−ブチルカルボニル基等のC1〜C6アルキルカルボニル基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基等のC1〜C6アルコキシカルボニル基を表す。
m2及びm3は、それぞれ独立して0、1又は2を表し、Y1は、CO又はNR5COを表す。
R5は、水素原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等のC1〜C6アルキル基;置換基を有していてもよいフェニル基;置換基を有していてもよいベンジル基を表す。置換基を有していてもよいフェニル基及び置換基を有していてもよいベンジル基の置換基として、ニトロ基;カルボキシル基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等のC1〜C6アルキル基;ビニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1,3−ブタンジエニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基等のC2〜C6アルケニル基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基等のC1〜C6のアルコキシ基;メチルカルボニル基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基、イソプロピルカルボニル基、n−ブチルカルボニル基、t−ブチルカルボニル基等のC1〜C6アルキルカルボニル基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基等のC1〜C6アルコキシカルボニル基があげられる。
R5は、水素原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等のC1〜C6アルキル基;置換基を有していてもよいフェニル基;置換基を有していてもよいベンジル基を表す。置換基を有していてもよいフェニル基及び置換基を有していてもよいベンジル基の置換基として、ニトロ基;カルボキシル基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等のC1〜C6アルキル基;ビニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1,3−ブタンジエニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基等のC2〜C6アルケニル基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基等のC1〜C6のアルコキシ基;メチルカルボニル基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基、イソプロピルカルボニル基、n−ブチルカルボニル基、t−ブチルカルボニル基等のC1〜C6アルキルカルボニル基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基等のC1〜C6アルコキシカルボニル基があげられる。
これらの中でも、本発明においては、式(I)中、Y1がNR5COである化合物が好ましく、Y1がNHCOである化合物であるのがより好ましい。
かかる式(I)で表される化合物としては、例えば、N−(2’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリン、N−(3’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリン、N−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリン等が挙げられる。
前記式(I)で表される化合物は、例えば、WO01/25193号公報記載の方法等の公知の方法に従って製造することができる。
かかる式(I)で表される化合物としては、例えば、N−(2’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリン、N−(3’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリン、N−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリン等が挙げられる。
前記式(I)で表される化合物は、例えば、WO01/25193号公報記載の方法等の公知の方法に従って製造することができる。
(C)成分
本発明の記録材料に使用される(C)成分は、下記(1)〜(6)からなる群から選ばれる少なくとも一種である。
(1)前記式(II)で表されるウレアウレタン化合物、
(2)前記式(III)で表されるヒドロキシジフェニルスルホン誘導体、
(3)前記式(IV)で表されるジフェニルスルホン架橋型化合物、
(4)増感剤、
(5)ベンゾトリアゾール誘導体、
(6)前記式(VII)で表されるジフェニルスルホン誘導体。
本発明の記録材料に使用される(C)成分は、下記(1)〜(6)からなる群から選ばれる少なくとも一種である。
(1)前記式(II)で表されるウレアウレタン化合物、
(2)前記式(III)で表されるヒドロキシジフェニルスルホン誘導体、
(3)前記式(IV)で表されるジフェニルスルホン架橋型化合物、
(4)増感剤、
(5)ベンゾトリアゾール誘導体、
(6)前記式(VII)で表されるジフェニルスルホン誘導体。
(1)前記式(II)で表されるウレアウレタン化合物
前記式(II)で表されるウレアウレタン化合物としては、以下の化合物を例示することができる。
前記式(II)で表されるウレアウレタン化合物としては、以下の化合物を例示することができる。
前記式(II)で表されるウレアウレタン化合物の含有率は任意であるが、前記式(I)で表される化合物100重量部に対して、通常5〜2000重量部、好ましくは10〜500重量部、より好ましくは15〜300重量部、特に好ましくは20〜100重量部の範囲である。
(2)前記式(III)で表されるヒドロキシジフェニルスルホン誘導体
前記式(III)において、R6及びR7は、それぞれ独立して、ヒドロキシル基;ニトロ基;カルボキシル基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等のC1〜C6アルキル基;ビニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1,3−ブタンジエニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基等のC2〜C6アルケニル基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基等のC1〜C6のアルコキシ基;ビニルオキシ基、アリルオキシ基、イソプロペニルオキシ基、1−プロペニルオキシ基、2−ブテニルオキシ基、3−ブテニルオキシ基等のC2〜C6アルケニルオキシ基;メチルカルボニル基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基、イソプロピルカルボニル基、n−ブチルカルボニル基、t−ブチルカルボニル基等のC1〜C6アルキルカルボニル基;メチルカルボニルオキシ基、エチルカルボニルオキシ基、n−プロピルカルボニルオキシ基、イソプロピルカルボニルオキシ基、n−ブチルカルボニルオキシ基、t−ブチルカルボニルオキシ基等のC1〜C6アルキルカルボニルオキシ基;置換基を有していてもよい(フェニル基、ナフチル基等のアリール基)を表し、該置換基として、ニトロ基;カルボキシル基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等のC1〜C6アルキル基;ビニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1,3−ブタンジエニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基等のC2〜C6アルケニル基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基等のC1〜C6のアルコキシ基;メチルカルボニル基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基、イソプロピルカルボニル基、n−ブチルカルボニル基、t−ブチルカルボニル基等のC1〜C6アルキルカルボニル基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基等のC1〜C6アルコキシカルボニル基があげられる。
前記式(III)において、R6及びR7は、それぞれ独立して、ヒドロキシル基;ニトロ基;カルボキシル基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等のC1〜C6アルキル基;ビニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1,3−ブタンジエニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基等のC2〜C6アルケニル基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基等のC1〜C6のアルコキシ基;ビニルオキシ基、アリルオキシ基、イソプロペニルオキシ基、1−プロペニルオキシ基、2−ブテニルオキシ基、3−ブテニルオキシ基等のC2〜C6アルケニルオキシ基;メチルカルボニル基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基、イソプロピルカルボニル基、n−ブチルカルボニル基、t−ブチルカルボニル基等のC1〜C6アルキルカルボニル基;メチルカルボニルオキシ基、エチルカルボニルオキシ基、n−プロピルカルボニルオキシ基、イソプロピルカルボニルオキシ基、n−ブチルカルボニルオキシ基、t−ブチルカルボニルオキシ基等のC1〜C6アルキルカルボニルオキシ基;置換基を有していてもよい(フェニル基、ナフチル基等のアリール基)を表し、該置換基として、ニトロ基;カルボキシル基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等のC1〜C6アルキル基;ビニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1,3−ブタンジエニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基等のC2〜C6アルケニル基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基等のC1〜C6のアルコキシ基;メチルカルボニル基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基、イソプロピルカルボニル基、n−ブチルカルボニル基、t−ブチルカルボニル基等のC1〜C6アルキルカルボニル基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基等のC1〜C6アルコキシカルボニル基があげられる。
前記式(III)で表されるヒドロキシジフェニルスルホン誘導体としては、例えば、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−n−プロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−n−ブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−アリルオキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジアリルジフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,5,5’−テトラブロモジフェニルスルホン等を挙げることができ、これらの中でも、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、又は2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンであるのが好ましい。
(3)前記式(IV)で表されるジフェニルスルホン架橋型化合物
前記式(IV)において、X1及びX2は、それぞれ独立して、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、ノナメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデカメチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基、エチルメチレン基、メチルエチレン基、エチルエチレン基、1,2−ジメチルエチレン基、1−メチルトリメチレン基、1−メチルテトラメチレン基、1,3−ジメチルトリメチレン基、1−エチル−4−メチル−テトラメチレン基、ビニレン基、プロペニレン基、2−ブテニレン基、エチニレン基、2−ブチニレン基、1−ビニルエチレン基、エチレンオキシエチレン基、テトラメチレンオキシテトラメチレン基、エチレンオキシエチレンオキシエチレン基、エチレンオキシメチレンオキシエチレン基、1,3−ジオキサン−5,5−ビスメチレン基、1,2−キシリル基、1,3−キシリル基、1,4−キシリル基、2−ヒドロキシトリメチレン基、2−ヒドロキシ−2−メチルトリメチレン基、2−ヒドロキシ−2−エチルトリメチレン基、2−ヒドロキシ−2−プロピルトリメチレン基、2−ヒドロキシ−2−イソプロピルトリメチレン基、2−ヒドロキシ−2−ブチルトリメチレン基等が挙げられる。
前記式(IV)において、X1及びX2は、それぞれ独立して、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、ノナメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデカメチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基、エチルメチレン基、メチルエチレン基、エチルエチレン基、1,2−ジメチルエチレン基、1−メチルトリメチレン基、1−メチルテトラメチレン基、1,3−ジメチルトリメチレン基、1−エチル−4−メチル−テトラメチレン基、ビニレン基、プロペニレン基、2−ブテニレン基、エチニレン基、2−ブチニレン基、1−ビニルエチレン基、エチレンオキシエチレン基、テトラメチレンオキシテトラメチレン基、エチレンオキシエチレンオキシエチレン基、エチレンオキシメチレンオキシエチレン基、1,3−ジオキサン−5,5−ビスメチレン基、1,2−キシリル基、1,3−キシリル基、1,4−キシリル基、2−ヒドロキシトリメチレン基、2−ヒドロキシ−2−メチルトリメチレン基、2−ヒドロキシ−2−エチルトリメチレン基、2−ヒドロキシ−2−プロピルトリメチレン基、2−ヒドロキシ−2−イソプロピルトリメチレン基、2−ヒドロキシ−2−ブチルトリメチレン基等が挙げられる。
R8〜R13は、それぞれ独立して、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、t−ペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基等のC1〜C6のアルキル基;ビニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1,3−ブタンジエニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基等のC2〜C6のアルケニル基等が挙げられる。
式(IV)で表されるジフェニルスルホン架橋型化合物を例示すると、4−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−4−ブチルオキシ]−4’−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−3−プロピルオキシ]ジフェニルスルホン、4,4’−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−エチルオキシ]ジフェニルスルホン、4,4’−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−3−プロピルオキシ]ジフェニルスルホン、4,4’−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−4−ブチルオキシ]ジフェニルスルホン、4,4’−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−5−ペンチルオキシ]ジフェニルスルホン、4,4’−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−6−ヘキシルオキシ]ジフェニルスルホン、4−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−4−ブチルオキシ]−4’−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−エチルオキシ]ジフェニルスルホン、4−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−3−プロピルオキシ]−4’−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−エチルオキシ]ジフェニルスルホン、4,4’−ビス[4−[4−(2−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]ブチルオキシ]ジフェニルスルホン、4,4’−ビス[4−[2−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]ブチルオキシ]ジフェニルスルホン、1,1−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]メタン、1,2−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]エタン、1,3−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]プロパン、1,4−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]ブタン、1,5−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]ペンタン、1,6−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]ヘキサン;
1,2−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]エチレン、4,4’−ビス[4−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]−2−トランス−ブテニルオキシ]ジフェニルスルホン、4−[4−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]−2−トランス−ブテニルオキシ]−4’−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−4−ブチルオキシ]ジフェニルスルホン、4−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−トランス−ブテニルオキシ]−4’−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−3−プロピルオキシ]ジフェニルスルホン、4−[4−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]−2−トランス−ブテニルオキシ]−4’−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−エチルオキシ]ジフェニルスルホン、1,4−ビス[4−[4−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−トランス−ブテニルオキシ]フェニルスルホニル]フェノキシ]−シス−2−ブテン、1,4−ビス[4−[4−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−トランス−ブテニルオキシ]フェニルスルホニル]フェノキシ]−トランス−2−ブテン;
4,4’−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]ジブチルエーテル、2,2’−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]ジエチルエーテル、4,4’−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−エチレンオキシエトキシ]ジフェニルスルホン、2,2’−ビス[4−[4−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−エチレンオキシエトキシ]フェニルスルホニル]フェノキシ]ジエチルエーテル、2,4’−ビス[2−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−エチレンオキシエトキシ]ジフェニルスルホン、2,4’−ビス[4−(2−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−エチレンオキシエトキシ]ジフェニルスルホン、4,4’−ビス[3,5−ジメチル−4−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−エチレンオキシエトキシ]ジフェニルスルホン、4,4’−ビス[3−アリル−4−(3−アリル−4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−エチレンオキシエトキシ]ジフェニルスルホン;
α,α’−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]−p−キシレン、α,α’−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]−m−キシレン、α,α’−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]−o−キシレン、α,α’−ビス[4−[4−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェニル−1,4−フェニレンビスメチレンオキシ]フェニルスルホニル]フェノキシ]−p−キシレン、α,α’−ビス[4−[4−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェニル−1,4−フェニレンビスメチレンオキシ]フェニルスルホニル]フェノキシ]−m−キシレン、α,α’−ビス[4−[4−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェニル−1,4−フェニレンビスメチレンオキシ]フェニルスルホニル]フェノキシ]−o−キシレン;
4,4’−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェニル−1,4−フェニレンビスメチレンオキシ]ジフェニルスルホン、4,4’−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェニル−1,3−フェニレンビスメチレンオキシ]ジフェニルスルホン、4,4’−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェニル−1,2−フェニレンビスメチレンオキシ]ジフェニルスルホン、4,4’−ビス[3,5−ジメチル−4−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェニル−1,4−フェニレンビスメチレンオキシ]ジフェニルスルホン、4,4’−ビス[3,5−ジメチル−4−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェニル−1,3−フェニレンビスメチレンオキシ]ジフェニルスルホン、4,4’−ビス[3,5−ジメチル−4−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェニル−1,2−フェニレンビスメチレンオキシ]ジフェニルスルホン、4,4’−ビス[3−アリル−4−(3−アリル−4−ヒドロキシフェニルスルホニル)−1,4−フェニレンビスメチレンオキシ]ジフェニルスルホン、4,4’−ビス[3−アリル−4−(3−アリル−4−ヒドロキシフェニルスルホニル)−1,3−フェニレンビスメチレンオキシ]ジフェニルスルホン、4,4’−ビス[3−アリル−4−(3−アリル−4−ヒドロキシフェニルスルホニル)−1,2−フェニレンビスメチレンオキシ]ジフェニルスルホン;
4,4’−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ]ジフェニルスルホン、1,3−ビス[4−[4−[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ]フェニルスルホニル]フェノキシ]−2−ヒドロキシプロパンを挙げることができる。これらは1種単独で、あるいは2種以上を混合して使用することができる。
これらの化合物の中でも、前記式(IV)中、X1及び/又はX2が、−CH2CH2−O−CH2CH2−又は−CH2CH=CHCH2−である化合物が好ましい。
前記式(IV)で表されるジフェニルスルホン架橋型化合物は、例えば、WO97/16420号公報記載の方法等の公知の方法に従って製造することができる。
前記式(IV)で表されるジフェニルスルホン架橋型化合物は、例えば、WO97/16420号公報記載の方法等の公知の方法に従って製造することができる。
前記式(IV)で表されるジフェニルスルホン架橋型化合物の含有率は任意であるが、前記式(I)で表される化合物100重量部に対して、通常5〜2000重量部、好ましくは10〜500重量部、より好ましくは15〜300重量部、特に好ましくは20〜100重量部の範囲である。
(4)増感剤
本発明の記録材料に用いる増感剤としては、例えば、ステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド;ベンズアミド;チオアセトアニリド、アセト酢酸アニリド、p−アセトトルイジド、o−アセトトルイジド、m−アセトトルイジド、o−アセトアニシジド、m−アセトアニシジド、p−アセトアニシジド、N−アセトアセチル−o−トルイジン、N−アセトアセチル−m−トルイジン、N−アセトアセチル−p−トルイジン、N−メチルアセトアニリド、o−アセトアセトアニシジド、m−アセトアセトアニシジド、p−アセトアセトアニシジド、ステアリン酸アニリド等のアニリド類;イソフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジメチル、イソフタル酸ジエチル、イソフタル酸ジフェニル、テレフタル酸ジベンジル等のフタル酸ジエステル類;シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)等のシュウ酸ジベンジルエステル類;ビス(t−ブチルフェノール)類;ジフェニルスルホン及びその誘導体;4,4’−ジメトキシジフェニルスルホン、4,4’−ジエトキシジフェニルスルホン、4,4’−ジプロポキシジフェニルスルホン、4,4’−ジイソプロポキシジフェニルスルホン、4,4’−ジブトキシジフェニルスルホン、4,4’−ジイソブトキシジフェニルスルホン、4,4’−ジペンチルオキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヘキシルオキシジフェニルスルホン等の4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンのジエーテル類;2,4’−ジメトキシジフェニルスルホン、2,4’−ジエトキシジフェニルスルホン、2,4’−ジプロポキシジフェニルスルホン、2,4’−ジイソプロポキシジフェニルスルホン、2,4’−ジブトキシジフェニルスルホン、2,4’−ジイソブトキシジフェニルスルホン、2,4’−ジペンチルオキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヘキシルオキシジフェニルスルホン等の2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンのジエーテル類;
本発明の記録材料に用いる増感剤としては、例えば、ステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド;ベンズアミド;チオアセトアニリド、アセト酢酸アニリド、p−アセトトルイジド、o−アセトトルイジド、m−アセトトルイジド、o−アセトアニシジド、m−アセトアニシジド、p−アセトアニシジド、N−アセトアセチル−o−トルイジン、N−アセトアセチル−m−トルイジン、N−アセトアセチル−p−トルイジン、N−メチルアセトアニリド、o−アセトアセトアニシジド、m−アセトアセトアニシジド、p−アセトアセトアニシジド、ステアリン酸アニリド等のアニリド類;イソフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジメチル、イソフタル酸ジエチル、イソフタル酸ジフェニル、テレフタル酸ジベンジル等のフタル酸ジエステル類;シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)等のシュウ酸ジベンジルエステル類;ビス(t−ブチルフェノール)類;ジフェニルスルホン及びその誘導体;4,4’−ジメトキシジフェニルスルホン、4,4’−ジエトキシジフェニルスルホン、4,4’−ジプロポキシジフェニルスルホン、4,4’−ジイソプロポキシジフェニルスルホン、4,4’−ジブトキシジフェニルスルホン、4,4’−ジイソブトキシジフェニルスルホン、4,4’−ジペンチルオキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヘキシルオキシジフェニルスルホン等の4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンのジエーテル類;2,4’−ジメトキシジフェニルスルホン、2,4’−ジエトキシジフェニルスルホン、2,4’−ジプロポキシジフェニルスルホン、2,4’−ジイソプロポキシジフェニルスルホン、2,4’−ジブトキシジフェニルスルホン、2,4’−ジイソブトキシジフェニルスルホン、2,4’−ジペンチルオキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヘキシルオキシジフェニルスルホン等の2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンのジエーテル類;
1,2−ビス(フェノキシ)エタン、1,2−ビス(4−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、2−ナフトールベンジルエーテル、ジフェニルアミン、カルバゾール、2,3−ジ−m−トリルブタン、4−ベンジルビフェニル、4,4’−ジメチルビフェニル、m−ターフェニル、ジ−β−ナフチルフェニレンジアミン、1−ヒドロキシ−ナフトエ酸フェニル、2−ナフチルベンジルエーテル、4−メチルフェニル−ビフェニルエーテル、2,2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタン、2,3,5,6−テトラメチル−4’−メチルジフェニルメタン、4−アセチルビフェニル、炭酸ジフェニル等を挙げることができる。
これらの中でも、好ましくは、イソフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジメチル、イソフタル酸ジエチル、イソフタル酸ジフェニル、テレフタル酸ジベンジル等のフタル酸ジエステル類;シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)等のシュウ酸ジベンジルエステル類;であり、特に好ましくは、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)、テレフタル酸ジメチル及びベンジル−2−ナフチルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種である。
前記増感剤の配合量は、特に制限されないが、好ましくは前記式(I)で表される化合物100重量部に対して、10〜1000重量部である。
(5)ベンゾトリアゾール誘導体
本発明に用いるベンゾトリアゾール誘導体は、ベンゾトリアゾール骨格を有する化合物であれば、特に制限されない。
本発明に用いるベンゾトリアゾール誘導体は、ベンゾトリアゾール骨格を有する化合物であれば、特に制限されない。
本発明に用いるベンゾトリアゾール誘導体としては、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3 ’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’ −ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’ −ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(3’’,4’’,5’’,6’’−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5’−メチルフェニル]ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)]フェノール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ベンゾトリアゾリル)−p−クレゾール、2−(5−クロロ−2−ベンゾトリアゾリル)−6−t−ブチル−p−クレゾール、1−[3,5−ジ(2H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2,4−ジヒドロキシフェニル]エタン−1−オン、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−ドデシル−4−メチルフェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール、2,2’−メチレンビス[6−(ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−t−オクチルフェノール]、4−ブトキシ−安息香酸 2−ベンゾトリアゾール−2−イル−フェニルエステル、4−メチル−安息香酸 2−ベンゾトリアゾール−2−イル−4−メチル−フェニルエステル、フラン−2−カルボン酸 2−ベンゾトリアゾール−2−イル−4−メチル−フェニルエステル、2,4−ジクロロ−安息香酸 2−ベンゾトリアゾール−2−イル−4−メチル−フェニルエステル、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル−6−(2−プロペニル)−フェノール、トルエン−4−スルホン酸 2−ベンゾトリアゾール−2−イル−4−メチル−フェニルエステル、2−(2’−メタクリロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、3−フェニルカルバモイル−ベンゼンスルホン酸 2−ベンゾトリアゾール−2−イル−4−メチル−フェニルエステル、2−[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ドデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ウンデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−トリデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−テトラデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ペンタデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ヘキサデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−エチルヘキシル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−エチルヘプチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−エチルオクチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−プロピルオクチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−プロピルヘプチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(2’’−プロピルヘキシル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(1’’−エチルヘキシル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(1’’−エチルヘプチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(1’−エチルオクチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(1’’−プロピルオクチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(1’’−プロピルヘプチル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−4’−(1’’−プロピルヘキシル)オキシフェニル]ベンゾトリアゾール等を挙げることがでる。
これらの中でも、前記式(VIII)又は式(IX)で表される化合物が好ましい。
これらの中でも、前記式(VIII)又は式(IX)で表される化合物が好ましい。
前記式(VIII)及び式(IX)において、R18〜R21は、それぞれ独立して、ヒドロキシル基;塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、t−オクチル基等のC1〜C8アルキル基;プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基等のC2〜C6アルケニル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基、ペントキシ基、ヘキソキシ基、ヘプトキシ基、オクトキシ基等のC1〜C8アルコキシ基を表す。
m12及びm15は、それぞれ独立して、0〜4の整数を表し、m12が2以上のとき、R18同士は同一であっても相異なっていてもよく、m13が2以上のとき、R19同士は同一であっても相異なっていてもよく、m14及びm15は、それぞれ独立して0〜5の整数を表し、m14が2以上のとき、R20同士は同一であっても相異なっていてもよく、m15が2以上のとき、R21同士は同一であっても相異なっていてもよい。
前記式(VIII)又は式(IX)で表される化合物としては、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3 ’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ベンゾトリアゾリル)−p−クレゾール、2−(5−クロロ−2−ベンゾトリアゾリル)−6−t−ブチル−p−クレゾール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル−6−(2−プロペニル)−フェノールが挙げられる。
これらの中でも、2−(2−ベンゾトリアゾリル)−p−クレゾール又は2−(2’−ヒドロキシ−3 ’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾールが特に好ましい。
これらの中でも、2−(2−ベンゾトリアゾリル)−p−クレゾール又は2−(2’−ヒドロキシ−3 ’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾールが特に好ましい。
ベンゾトリアゾール誘導体の含有率は任意であるが、前記式(I)で表される化合物100重量部に対して、通常10〜200重量部、好ましくは15〜100重量部、より好ましくは20〜80重量部、特に好ましくは20〜70重量部の範囲である。
(6)前記式(VII)で表されるジフェニルスルホン誘導体
前記式(VII)において、R16は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等のC1〜C6アルキル基;プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基等のC2〜C6アルケニル基;置換基を有していてもよい(フェニルメチル基、2−フェニルエチル基等のアラルキル基)を表す。
前記式(VII)において、R16は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等のC1〜C6アルキル基;プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基等のC2〜C6アルケニル基;置換基を有していてもよい(フェニルメチル基、2−フェニルエチル基等のアラルキル基)を表す。
該置換基としては、ニトロ基、アミノ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等のC1〜C6アルキル基;プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基等のC2〜C6アルケニル基等を挙げることができる。
R17は、水素原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等のC1〜C6アルキル基を表す。
前記式(VII)で表されるジフェニルスルホン誘導体としては、好ましくは、4−ベンジルオキシ−4’−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホンである。
前記式(VII)で表されるジフェニルスルホン誘導体の含有率は任意であるが、前記式(I)で表される化合物100重量部に対して、通常10〜200重量部、好ましくは15〜100重量部、より好ましくは20〜80重量部、特に好ましくは20〜70重量部の範囲である。
本発明の記録材料は、前記(A)成分、(B)成分及び(C)成分を含有し、N−(2’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリン、N−(3’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリン及びN−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリンを含有しない記録材料であればどのような用途にも使用でき、例えば、感熱記録材料又は感圧複写材料等に利用することができる。
前記式(II)で表されるウレアウレタン化合物、前記式(III)で表されるヒドロキシジフェニルスルホン誘導体、及び前記式(IV)で表されるジフェニルスルホン架橋型化合物は、それぞれ単独で顕色剤として用いることができるが、地肌カブリを生じない点から、本発明においては、前記式(I)で表される化合物、前記式(II)で表されるウレアウレタン化合物、前記式(III)で表されるヒドロキシジフェニルスルホン誘導体、及び前記式(IV)で表されるジフェニルスルホン架橋型化合物以外の顕色剤を含有しないのが好ましい。
本発明の記録材料の中には、前記(A)成分、(B)成分及び(C)成分以外に、従来公知の顕色剤、画像安定剤、増感剤、填料、分散剤、酸化防止剤、減感剤、粘着防止剤、消泡剤、光安定剤、蛍光増白剤等を必要に応じ1種又は2種以上含有させることができる。
これらの薬剤は、発色層中に含有せしめてもよいが、多層構造からなる場合には、例えば保護層等任意の層中に含有せしめてもよい。特に、発色層の上部及び/又は下部にオーバーコート層やアンダーコート層を設けた場合、これらの層には酸化防止剤、光安定剤等を含有することができる。さらに、酸化防止剤、光安定剤は必要に応じマイクロカプセルに内包するかたちで、これらの層に含有させることができる。
顕色剤としては、感熱記録材料用のものと、感圧記録材料用のものが挙げられるが、前者としては、例えば、ビスフェノールA、4,4’−sec−ブチリデンビスフェノール、4,4’−シクロヘキシリデンビスフェノール、2,2−ジメチル−3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2’−ジヒドロキシジフェニル、ペンタメチレン−ビス(4−ヒドロキシベンゾエート)、2,2−ジメチル−3,3−ジ(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ジ(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン等のビスフェノール化合物;4,4’−ジヒドロキシジフェニルチオエーテル、1,7−ジ(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)ジエチルエーテル、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルチオエーテル等の含硫黄ビスフェノール化合物;
4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、4−ヒドロキシ安息香酸ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸イソブチル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸メチルベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸ジフェニルメチル等の4−ヒドロキシ安息香酸エステル類;安息香酸亜鉛、4−ニトロ安息香酸亜鉛等の安息香酸金属塩、4−[2−(4−メトキシフェニルオキシ)エチルオキシ]サリチル酸等のサリチル酸類;サリチル酸亜鉛、ビス[4−(オクチルオキシカルボニルアミノ)−2−ヒドロキシ安息香酸]亜鉛等のサリチル酸金属塩;
4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシフタル酸ジシクロヘキシル、4−ヒドロキシフタル酸ジフェニル等の4−ヒドロキシフタル酸ジエステル類;2−ヒドロキシ−6−カルボキシナフタレン等のヒドロキシナフトエ酸のエステル類;トリブロモメチルフェニルスルホン等のトリハロメチルスルホン類;4,4’−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン等のスルホニルウレア類;ヒドロキシアセトフェノン、p−フェニルフェノール、4−ヒドロキシフェニル酢酸ベンジル、p−ベンジルフェノール、4−ベンジルオキシフェノール、4−プロピオニルフェノール、4−シクロヘキシルフェノール、ハイドロキノン−モノベンジルエーテル、2,4−ジヒドロキシ−2’−メトキシベンズアニリド、テトラシアノキノジメタン類;
また、感圧記録材料用の顕色剤としては、例えば、酸性白土、活性白土、アパタルジャイト、ベントナイト、コロイダルシリカ、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸亜鉛、珪酸錫、焼成カオリン、タルク等の無機酸性物質;シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、ステアリン酸等の脂肪族カルボン酸;安息香酸、p−t−ブチル安息香酸、フタル酸、没食子酸、サリチル酸、3−イソプロピルサリチル酸、3−フェニルサリチル酸、3−シクロヘキシルサリチル酸、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸、3−メチル−5−ベンジルサリチル酸、3−フェニル−5−(2,2−ジメチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−(2−メチルベンジル)サリチル酸、2−ヒドロキシ−1−ベンジル−3−ナフトエ酸等の芳香族カルボン酸;これら芳香族カルボン酸の亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、チタン等の金属塩;p−フェニルフェノール−ホルマリン樹脂、p−ブチルフェノール−アセチレン樹脂等のフェノール樹脂系顕色剤;これらフェノール樹脂系顕色剤と上記芳香族カルボン酸の金属塩との混合物;等を挙げることができる。
画像安定剤としては、例えば、4−ベンジルオキシ−4’−(2−メチルグリシジルオキシ)−ジフェニルスルホン、4,4’−ジグリシジルオキシジフェニルスルホン等のエポキシ基含有ジフェニルスルホン類;1,4−ジグリシジルオキシベンゼン、4−[α−(ヒドロキシメチル)ベンジルオキシ]−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン、2−プロパノール誘導体、サリチル酸誘導体、オキシナフトエ酸誘導体の金属塩(特に亜鉛塩)、2,2−メチレンビス(4,6−t−ブチルフェニル)フォスフェイトの金属塩、その他水不溶性の亜鉛化合物等を挙げることができる。
填料としては、例えば、シリカ、クレー、カオリン、焼成カオリン、タルク、サテンホワイト、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、硫酸バリウム、珪酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、プラスチックピグメント等を挙げることができる。これらの中でも、好ましくは、アルカリ土類金属の塩、より好ましくは炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の炭酸塩である。
分散剤としては、例えば、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム等のスルホコハク酸エステル類、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルアルコール硫酸エステルのナトリウム塩、脂肪酸塩等を挙げることができる。
酸化防止剤としては、例えば、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−プロピルメチレンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(2−t−ブチル−5−メチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、4−{4−[1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−α,α−ジメチルベンジル}フェノール等を挙げることができる。
減感剤としては、例えば、脂肪族高級アルコール、ポリエチレングリコール、グアニジン誘導体等を挙げることができる。
粘着防止剤としては、例えば、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、カルナウバワックス、パラフィンワックス、エステルワックス等を挙げることができる。
粘着防止剤としては、例えば、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、カルナウバワックス、パラフィンワックス、エステルワックス等を挙げることができる。
光安定剤としては、例えば、フェニルサリシレート、p−t−ブチルフェニルサリシレート、p−オクチルフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン、ビス(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルフェニル)メタン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;
2’−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等のシアノアクリレート系紫外線吸収剤;ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、コハク酸−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)エステル、2−(3,5−ジ−t−ブチル)マロン酸−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)エステル等のヒンダードアミン系紫外線吸収剤;1,8−ジヒドロキシ−2−アセチル−3−メチル−6−メトキシナフタレン等を挙げることができる。
蛍光増白剤としては、例えば、4,4’−ビス[2−アニリノ−4−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸=二ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−アニリノ−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸=二ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−メトキシ−4−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸=二ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−メトキシ−4−(2−ヒドロキシプロピル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸=二ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−m−スルホアニリノ−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸=二ナトリウム塩、4−[2−p−スルホアニリノ−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]−4’−[2−m−スルホアニリノ−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸=四ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−p−スルホアニリノ−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸=四ナトリウム塩、
4,4’−ビス[2−(2,5−ジスルホアニリノ)−4−フェノキシアミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸=六ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−(2,5−ジスルホアニリノ)−4−(p−メトキシカルボニルフェノキシ)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸=六ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−(p−スルホフェノキシ)−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸=四ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−(2,5−ジスルホアニリノ)−4−ホルマリニルアミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸=六ナトリウム塩、4,4’−ビス[2−(2,5−ジスルホアニリノ)−4−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジニル−6−アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸=六ナトリウム塩等を挙げることができる。
上述した顕色剤、画像安定剤、増感剤、填料、分散剤、酸化防止剤、減感剤、粘着防止剤、消泡剤、光安定剤、蛍光増白剤等は、それぞれ1種単独あるいは2種以上を混合して使用することができる。それぞれの使用量は、発色性染料100重量部に対して、通常10〜1500重量部、好ましくは100〜1000重量部の範囲である。
また、前記式(I)で表される化合物及び前記式(II)で表されるウレアウレタン化合物100重量部に対して、通常5〜800重量部、好ましくは50〜500重量部の範囲である。
また、前記式(I)で表される化合物及び前記式(II)で表されるウレアウレタン化合物100重量部に対して、通常5〜800重量部、好ましくは50〜500重量部の範囲である。
2)記録シート
本発明の記録シートは、基材シート上に、本発明の記録材料を用いて形成されてなる記録材料層を有する。基材シートとしては、紙基材シート、合成樹脂フィルム又は合成樹脂シート等が挙げられる。紙基材シートとしては、例えば、薄葉紙、クラフト紙、チタン紙、リンター紙、板紙、上質紙、コート紙、アート紙、硫酸紙、グラシン紙、パーチメント紙、パラフィン紙、再生紙等が挙げられる。合成樹脂フィルム又は合成樹脂シートとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリスチレン、三酢酸セルロース、セロハン、ポリカーボネート等のフィルム又はシートが挙げられる。これらの中でも、紙基材シートの使用が好ましい。基材シートの厚みは特に制限はないが、通常1〜500μm程度である。
本発明の記録シートは、基材シート上に、本発明の記録材料を用いて形成されてなる記録材料層を有する。基材シートとしては、紙基材シート、合成樹脂フィルム又は合成樹脂シート等が挙げられる。紙基材シートとしては、例えば、薄葉紙、クラフト紙、チタン紙、リンター紙、板紙、上質紙、コート紙、アート紙、硫酸紙、グラシン紙、パーチメント紙、パラフィン紙、再生紙等が挙げられる。合成樹脂フィルム又は合成樹脂シートとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリスチレン、三酢酸セルロース、セロハン、ポリカーボネート等のフィルム又はシートが挙げられる。これらの中でも、紙基材シートの使用が好ましい。基材シートの厚みは特に制限はないが、通常1〜500μm程度である。
記録材料層は、例えば、記録材料の溶液又は分散液を基材シート上に公知の塗工法により塗工することにより形成することができる。塗工量は、記録材料の溶液又は分散液の濃度にもよるが、通常乾燥後で0.1〜100g/m2、好ましくは1〜20g/m2の範囲である。
本発明の記録材料の溶液又は分散液を基材シート上に塗布する方法としては、例えば、ロールコート法、カーテンフローコート法、マイヤバーコート法、リバースコート法、グラビアコート法、グラビアリバースコート法、エアーナイフコート法、キスコート法、ブレードコート法、スムーズコート法、ロールナイフコート法等が挙げられる。
さらに、記録材料層は基材シート上に直接形成されてもよいし、例えばアンカーコート層等の他の層を介在させて形成することもできるし、記録材料層上にさらに保護層を形成することもできる。かかるアンカーコート層及び保護層は、公知の合成樹脂の1種又は2種以上を含む溶液又は分散液から形成でき、前述の他の顕色剤、他の画像安定剤、増感剤、填料、分散剤、酸化防止剤、減感剤、粘着防止剤、消泡剤、光安定剤、蛍光増白剤等を必要に応じて含有させることができる。
これらの中でも、本発明の記録シートは、感熱記録紙や感圧複写紙であるのが好ましい。感熱記録紙は、例えば、発色性染料の微粒子及び記録材料の微粒子をそれぞれポリビニルアルコールやセルロース等の水溶性結合剤の水溶液中に分散させて分散液を調製し、得られた分散液を基材シート上に塗布し、乾燥することにより製造することができる。
また、感圧複写紙は、例えば、公知の方法によりマイクロカプセル化した発色性染料を適当な分散剤によって分散させ発色性染料分散液を調製し、該分散液を第1の紙基材シート上に塗布して発色性染料シートを作製し、一方、顕色剤の分散液を第2の紙基材シートに塗布して顕色剤シートを作製し、得られた両シートを組合せて感圧複写紙を製造することができる。その際、本発明の記録材料を発色性染料分散液若しくは顕色剤の分散液のいずれか又は両方の分散液中に分散させる。
感圧複写紙は、発色性染料の有機溶媒溶液を内包するマイクロカプセルが下面に塗布担持されてなる上用紙と、顕色剤(酸性物質)が上面に塗布担持されてなる下用紙とからなるユニットからなっていてもよく、あるいは、発色性染料の有機溶媒溶液を内包するマイクロカプセルと顕色剤とが同一の紙面に塗布されてなるいわゆるセルフコンテントペーパーであってもよい。顕色剤としては、前記感圧記録材料用の顕色剤として用いることができるものとして列記したものと同様なものが挙げられる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。なお、特に断りがない限り「部」は、「重量部」を意味する。
画像濃度(マクベス値)は、マクベス反射濃度計(商品名:RD−514、使用フィルター:#106、マクベス社製)で測定した。
画像濃度(マクベス値)は、マクベス反射濃度計(商品名:RD−514、使用フィルター:#106、マクベス社製)で測定した。
(実施例1)
(1)感熱記録紙の作製
まず、下記成分を含む分散液(A1〜E1液)を調製した。ただし、各成分は、それぞれサンドグラインダーで十分に魔砕したものを用いた。
・染料分散液(A1液)
3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・顕色剤分散液(B1液)
N−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリン16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・安定剤分散液(C1液)
ウレアウレタン化合物(II−1) 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・増感剤分散液(D1液)
シュウ酸ジ(4−メチルベンジル) 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・填料分散液(E1液)
炭酸カルシウム 27.8部
ポリビニルアルコール10%水溶液 26.2部
水 71部
(1)感熱記録紙の作製
まず、下記成分を含む分散液(A1〜E1液)を調製した。ただし、各成分は、それぞれサンドグラインダーで十分に魔砕したものを用いた。
・染料分散液(A1液)
3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・顕色剤分散液(B1液)
N−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリン16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・安定剤分散液(C1液)
ウレアウレタン化合物(II−1) 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・増感剤分散液(D1液)
シュウ酸ジ(4−メチルベンジル) 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・填料分散液(E1液)
炭酸カルシウム 27.8部
ポリビニルアルコール10%水溶液 26.2部
水 71部
これらの分散液を、A1液1重量部、B1液1.5重量部、C1液0.5重量部、D1液1重量部、E1液4重量部の割合で混合し、感熱記録紙用記録材料の塗布液を調製した。
次いで、記録材料の塗布液をワイヤーロッド(商品名:ワイヤーバー、No.12、Webster社製)を使用して白色紙上に塗布(塗布量=乾燥重量で約5.5g/m2)し、乾燥した後、カレンダー掛け処理して、感熱記録紙を作製した。得られた感熱記録紙を目視観察した結果、地肌カブリは見られなかった。
次いで、記録材料の塗布液をワイヤーロッド(商品名:ワイヤーバー、No.12、Webster社製)を使用して白色紙上に塗布(塗布量=乾燥重量で約5.5g/m2)し、乾燥した後、カレンダー掛け処理して、感熱記録紙を作製した。得られた感熱記録紙を目視観察した結果、地肌カブリは見られなかった。
(比較例1)
実施例1のC1液を用いないで、B1液組成を2重量部とした以外は、実施例1に記載の方法と同様にして記録材料を調製し、感熱記録紙を作製した。
実施例1のC1液を用いないで、B1液組成を2重量部とした以外は、実施例1に記載の方法と同様にして記録材料を調製し、感熱記録紙を作製した。
試験例1(画像耐可塑剤性試験)
実施例1及び比較例1で作製した感熱記録紙の一部を切り取り、これをそれぞれ各試験紙とした。各試験紙について、感熱紙発色試験装置(商品名:TH−PMD型、大倉電気(株)製)を使用し、1ドットあたり0.72mJの条件で熱を加え、市松模様に飽和発色させた。次いで、これら各試験紙の発色面及び裏面に塩化ビニルラップフィルムを三重に巻き、その状態のまま、40℃で24時間保持した。飽和発色直後及び40℃で24時間保持した後の画像の光学濃度をマクベス反射濃度計で測定した。その結果を第1表に示した。
実施例1及び比較例1で作製した感熱記録紙の一部を切り取り、これをそれぞれ各試験紙とした。各試験紙について、感熱紙発色試験装置(商品名:TH−PMD型、大倉電気(株)製)を使用し、1ドットあたり0.72mJの条件で熱を加え、市松模様に飽和発色させた。次いで、これら各試験紙の発色面及び裏面に塩化ビニルラップフィルムを三重に巻き、その状態のまま、40℃で24時間保持した。飽和発色直後及び40℃で24時間保持した後の画像の光学濃度をマクベス反射濃度計で測定した。その結果を第1表に示した。
試験例2(画像耐油性試験)
試験例1と同様の方法で飽和発色させた各試験紙をサラダオイル中に浸漬し、室温で24時間保持した。飽和発色直後及び室温で24時間保持した後の画像の光学濃度をマクベス反射濃度計で測定した。その結果を第1表に示した。
試験例1と同様の方法で飽和発色させた各試験紙をサラダオイル中に浸漬し、室温で24時間保持した。飽和発色直後及び室温で24時間保持した後の画像の光学濃度をマクベス反射濃度計で測定した。その結果を第1表に示した。
第1表の結果から、実施例1の記録材料を用いた場合は、画像の耐可塑剤・耐油性に優れることがわかる。
(実施例2)
(感熱記録紙の作成)
まず、下記成分を含む分散液(A2〜E2液)を調製した。ただし、各成分は、それぞれサンドグラインダーで十分に魔砕したものを用いた。
(感熱記録紙の作成)
まず、下記成分を含む分散液(A2〜E2液)を調製した。ただし、各成分は、それぞれサンドグラインダーで十分に魔砕したものを用いた。
・染料分散液(A2液)
3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・顕色剤分散液(B2液)
N−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリン
16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
顕色助剤分散液(C2液)
4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・増感剤分散液(D2液)
シュウ酸ジ(4−メチルベンジル) 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・填料分散液(E2液)
炭酸カルシウム 27.8部
ポリビニルアルコール10%水溶液 26.2部
水 71部
3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・顕色剤分散液(B2液)
N−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリン
16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
顕色助剤分散液(C2液)
4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・増感剤分散液(D2液)
シュウ酸ジ(4−メチルベンジル) 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・填料分散液(E2液)
炭酸カルシウム 27.8部
ポリビニルアルコール10%水溶液 26.2部
水 71部
これらの分散液を、A2液1重量部、B2液1重量部、C2液1重量部、D2液1重量部、E2液4重量部の割合で混合し、感熱記録紙用記録材料の塗布液を調製した。
次いで、記録材料の塗布液をワイヤーロッド(商品名:ワイヤーバー、No.12、Webster社製)を使用して白色紙上に塗布(塗布量=乾燥重量で約5.5g/m2)し、乾燥した後、カレンダー掛け処理して、感熱記録紙を作成した。
(実施例3)
(感熱記録紙の作成)
実施例2のC2液中、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホンの代わりに、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンを用いた以外は、実施例2に記載の方法と同様にして記録材料を調製し、感熱記録紙を作成した。
(感熱記録紙の作成)
実施例2のC2液中、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホンの代わりに、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンを用いた以外は、実施例2に記載の方法と同様にして記録材料を調製し、感熱記録紙を作成した。
(比較例2)
実施例2で、C2液を用いないで、B2液組成を2重量部とした以外は、実施例2に記載の方法と同様にして記録材料を調製し、感熱記録紙を作成した。
実施例2で、C2液を用いないで、B2液組成を2重量部とした以外は、実施例2に記載の方法と同様にして記録材料を調製し、感熱記録紙を作成した。
試験例1(地肌白度試験)
実施例2、3及び比較例2で作成した感熱記録紙の一部を切り取り、これをそれぞれ各試験紙とした。各試験紙について、地肌濃度(マクベス値)をマクベス反射濃度計で測定した。その結果を第2表に示す。
実施例2、3及び比較例2で作成した感熱記録紙の一部を切り取り、これをそれぞれ各試験紙とした。各試験紙について、地肌濃度(マクベス値)をマクベス反射濃度計で測定した。その結果を第2表に示す。
第2表の結果から、一般に顕色剤同士の組み合わせは地肌カブリを引き起こすが、本発明の記録材料は、実用範囲内の地肌白度を有する。
試験例2(動的発色感度試験)
実施例2、3及び比較例2で作成した感熱記録紙の一部を切り取り、これをそれぞれ各試験紙とした。各試験紙について、感熱紙発色試験装置(商品名:TH−PMD型、大倉電気(株)製)を使用し、1ドットあたり0.32、0.44、0.72mJの各条件で発色させ、その印字濃度をマクベス反射濃度計で測定した。その結果を第3表及び図1に示した。
実施例2、3及び比較例2で作成した感熱記録紙の一部を切り取り、これをそれぞれ各試験紙とした。各試験紙について、感熱紙発色試験装置(商品名:TH−PMD型、大倉電気(株)製)を使用し、1ドットあたり0.32、0.44、0.72mJの各条件で発色させ、その印字濃度をマクベス反射濃度計で測定した。その結果を第3表及び図1に示した。
(実施例4)
(感熱記録紙の作成)
まず、下記成分を含む分散液(A3〜E3液)を調製した。ただし、各成分は、それぞれサンドグラインダーで十分に魔砕したものを用いた。
・染料分散液(A3液)
3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・顕色剤分散液(B3液)
N−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリン16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・顕色助剤分散液(C3液)
4,4’−[オキシビス(エチレン−p−フェニレンスルホニル)]ジフェノール(40%以上含有)及び式(X)で表される化合物
(感熱記録紙の作成)
まず、下記成分を含む分散液(A3〜E3液)を調製した。ただし、各成分は、それぞれサンドグラインダーで十分に魔砕したものを用いた。
・染料分散液(A3液)
3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・顕色剤分散液(B3液)
N−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリン16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・顕色助剤分散液(C3液)
4,4’−[オキシビス(エチレン−p−フェニレンスルホニル)]ジフェノール(40%以上含有)及び式(X)で表される化合物
(式中、cは2〜11の整数を表す。)との混合物 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・増感剤分散液(D3液)
シュウ酸ジ(4−メチルベンジル) 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・填料分散液(E3液)
炭酸カルシウム 27.8部
ポリビニルアルコール10%水溶液 26.2部
水 71部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・増感剤分散液(D3液)
シュウ酸ジ(4−メチルベンジル) 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・填料分散液(E3液)
炭酸カルシウム 27.8部
ポリビニルアルコール10%水溶液 26.2部
水 71部
これらの分散液を、A3液1重量部、B3液1.5重量部、C3液0.5重量部、D3液1重量部、E3液4重量部の割合で混合し、感熱記録紙用記録材料の塗布液を調製した。
次いで、記録材料の塗布液をワイヤーロッド(商品名:ワイヤーバー、No.12、Webster社製)を使用して白色紙上に塗布(塗布量=乾燥重量で約5.5g/m2)し、乾燥した後、カレンダー掛け処理して、感熱記録紙を作成した。得られた感熱記録紙を目視観察した結果、地肌カブリは見られなかった。
(実施例5)
(感熱記録紙の作成)
実施例4の増感剤分散液(D3液)中、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)をテレフタル酸ジメチルに代えた以外は、実施例4に記載の方法と同様にして記録材料を調製し、感熱記録紙を作成した。得られた感熱記録紙を目視観察した結果、地肌カブリは見られなかった。
(感熱記録紙の作成)
実施例4の増感剤分散液(D3液)中、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)をテレフタル酸ジメチルに代えた以外は、実施例4に記載の方法と同様にして記録材料を調製し、感熱記録紙を作成した。得られた感熱記録紙を目視観察した結果、地肌カブリは見られなかった。
(比較例3)
実施例4のC3液を用いないで、B3液組成を2重量部とした以外は、実施例4に記載の方法と同様にして記録材料を調製し、感熱記録紙を作成した。
実施例4のC3液を用いないで、B3液組成を2重量部とした以外は、実施例4に記載の方法と同様にして記録材料を調製し、感熱記録紙を作成した。
試験例1(画像耐可塑剤性試験)
実施例4、5及び比較例3で作成した感熱記録紙の一部を切り取り、これをそれぞれ各試験紙とした。各試験紙について、感熱紙発色試験装置(商品名:TH−PMD型、大倉電気(株)製)を使用し、1ドットあたり0.72mJの条件で熱を加え、市松模様に飽和発色させた。次いで、これら各試験紙の発色面及び裏面に塩化ビニルラップフィルムを三重に巻き、その状態のまま、40℃で24時間保持した。飽和発色直後及び40℃で24時間保持した後の画像の光学濃度をマクベス反射濃度計で測定した。その結果を第4表に示した。
実施例4、5及び比較例3で作成した感熱記録紙の一部を切り取り、これをそれぞれ各試験紙とした。各試験紙について、感熱紙発色試験装置(商品名:TH−PMD型、大倉電気(株)製)を使用し、1ドットあたり0.72mJの条件で熱を加え、市松模様に飽和発色させた。次いで、これら各試験紙の発色面及び裏面に塩化ビニルラップフィルムを三重に巻き、その状態のまま、40℃で24時間保持した。飽和発色直後及び40℃で24時間保持した後の画像の光学濃度をマクベス反射濃度計で測定した。その結果を第4表に示した。
試験例1と同様の方法で飽和発色させた各試験紙をサラダオイル中に浸漬し、室温で24時間保持した。飽和発色直後及び室温で24時間保持した後の画像の光学濃度をマクベス反射濃度計で測定した。その結果を第5表に示した。
(実施例6)
(感熱記録紙の作成)
まず、下記成分を含む分散液(A4〜D4液)を調製した。ただし、各成分は、それぞれサンドグラインダーで十分に魔砕したものを用いた。
・染料分散液(A4液)
3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・顕色剤分散液(B4液)
N−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリン16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・助剤分散液(C4液)
2−(2−ベンゾトリアゾリル)−p−クレゾール 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・填料分散液(D4液)
炭酸カルシウム 27.8部
ポリビニルアルコール10%水溶液 26.2部
水 71部
(感熱記録紙の作成)
まず、下記成分を含む分散液(A4〜D4液)を調製した。ただし、各成分は、それぞれサンドグラインダーで十分に魔砕したものを用いた。
・染料分散液(A4液)
3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・顕色剤分散液(B4液)
N−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリン16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・助剤分散液(C4液)
2−(2−ベンゾトリアゾリル)−p−クレゾール 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・填料分散液(D4液)
炭酸カルシウム 27.8部
ポリビニルアルコール10%水溶液 26.2部
水 71部
これらの分散液を、A4液1重量部、B4液2重量部、C4液1重量部、D4液4重量部の割合で混合し、感熱記録紙用記録材料の塗布液を調製した。
次いで、記録材料の塗布液をワイヤーロッド(商品名:ワイヤーバー、No.12、Webster社製)を使用して白色紙上に塗布(塗布量=乾燥重量で約5.5g/m2)し、乾燥した後、カレンダー掛け処理して、感熱記録紙を作成した。得られた感熱記録紙を目視観察した結果、地肌カブリは見られなかった。
(比較例4)
実施例6のC4液を用いない以外は、実施例6に記載の方法と同様にして記録材料を調製し、感熱記録紙を作成した。
実施例6のC4液を用いない以外は、実施例6に記載の方法と同様にして記録材料を調製し、感熱記録紙を作成した。
試験例1(地肌耐光性試験)
実施例6及び比較例4で作成した感熱記録紙の一部を切り取り、これをそれぞれ各試験紙とした。各試験紙について、耐光性試験機(商品名:紫外線ロングライフフェードメーター FAL−5型、スガ試験機(株)製)を使用して、波長380nmの紫外線の照射2時間後、6時間後、及び12時間後の各試験紙の地肌濃度(マクベス値)を測定した。測定結果を第6表に示した。
実施例6及び比較例4で作成した感熱記録紙の一部を切り取り、これをそれぞれ各試験紙とした。各試験紙について、耐光性試験機(商品名:紫外線ロングライフフェードメーター FAL−5型、スガ試験機(株)製)を使用して、波長380nmの紫外線の照射2時間後、6時間後、及び12時間後の各試験紙の地肌濃度(マクベス値)を測定した。測定結果を第6表に示した。
第6表の結果から、実施例6の記録材料を用いた場合は、地肌の耐光性に優れることがわかる。
(実施例7)
(感熱記録紙の作成)
まず、下記成分を含む分散液(A5〜E5液)を調製した。ただし、各成分は、それぞれサンドグラインダーで十分に魔砕したものを用いた。
・染料分散液(A5液)
3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・顕色剤分散液(B5液)
N−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリン16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・増感剤分散液(C5液)
シュウ酸ジ(4−メチルベンジル) 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・画像安定剤分散液(D5液)
4−ベンジルオキシ−4’−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホン
16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・填料分散液(E5液)
炭酸カルシウム 27.8部
ポリビニルアルコール10%水溶液 26.2部
水 71部
(感熱記録紙の作成)
まず、下記成分を含む分散液(A5〜E5液)を調製した。ただし、各成分は、それぞれサンドグラインダーで十分に魔砕したものを用いた。
・染料分散液(A5液)
3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・顕色剤分散液(B5液)
N−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリン16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・増感剤分散液(C5液)
シュウ酸ジ(4−メチルベンジル) 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・画像安定剤分散液(D5液)
4−ベンジルオキシ−4’−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホン
16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・填料分散液(E5液)
炭酸カルシウム 27.8部
ポリビニルアルコール10%水溶液 26.2部
水 71部
これらの分散液を、A5液1重量部、B5液2重量部、C5液1重量部、D5液0.5重量部、E5液4重量部の割合で混合し、感熱記録紙用記録材料の塗布液を調製した。
次いで、記録材料の塗布液をワイヤーロッド(商品名:ワイヤーバー、No.12、Webster社製)を使用して白色紙上に塗布(塗布量=乾燥重量で約5.5g/m2)し、乾燥した後、カレンダー掛け処理して、感熱記録紙を作成した。得られた感熱記録紙を目視観察した結果、地肌カブリは見られなかった。
(実施例8)
(感熱記録紙の作成)
実施例7のD5液組成を1重量部とした以外は、実施例7に記載の方法と同様にして記録材料を調製し、感熱記録紙を作成した。得られた感熱記録紙を目視観察した結果、地肌カブリは見られなかった。
(感熱記録紙の作成)
実施例7のD5液組成を1重量部とした以外は、実施例7に記載の方法と同様にして記録材料を調製し、感熱記録紙を作成した。得られた感熱記録紙を目視観察した結果、地肌カブリは見られなかった。
(実施例9)
(感熱記録紙の作成)
実施例7のD5液組成を2重量部とした以外は、実施例7に記載の方法と同様にして記録材料を調製し、感熱記録紙を作成した。得られた感熱記録紙を目視観察した結果、地肌カブリは見られなかった。
(感熱記録紙の作成)
実施例7のD5液組成を2重量部とした以外は、実施例7に記載の方法と同様にして記録材料を調製し、感熱記録紙を作成した。得られた感熱記録紙を目視観察した結果、地肌カブリは見られなかった。
(比較例5)
実施例7のD5液を用いない以外は、実施例7に記載の方法と同様にして記録材料を調製し、感熱記録紙を作成した。
実施例7のD5液を用いない以外は、実施例7に記載の方法と同様にして記録材料を調製し、感熱記録紙を作成した。
試験例1(画像耐可塑剤性試験)
実施例7〜9及び比較例5で作成した感熱記録紙の一部を切り取り、これをそれぞれ各試験紙とした。各試験紙について、感熱紙発色試験装置(商品名:TH−PMD型、大倉電気(株)製)を使用し、1ドットあたり0.72mJの条件で熱を加え、市松模様に飽和発色させた。次いで、これら各試験紙の発色面及び裏面に塩化ビニルラップフィルムを三重に巻き、その状態のまま、25℃で16時間保持した。飽和発色直後及び25℃で16時間保持した後の画像の光学濃度をマクベス反射濃度計で測定した。その結果を第7表に示した。
実施例7〜9及び比較例5で作成した感熱記録紙の一部を切り取り、これをそれぞれ各試験紙とした。各試験紙について、感熱紙発色試験装置(商品名:TH−PMD型、大倉電気(株)製)を使用し、1ドットあたり0.72mJの条件で熱を加え、市松模様に飽和発色させた。次いで、これら各試験紙の発色面及び裏面に塩化ビニルラップフィルムを三重に巻き、その状態のまま、25℃で16時間保持した。飽和発色直後及び25℃で16時間保持した後の画像の光学濃度をマクベス反射濃度計で測定した。その結果を第7表に示した。
試験例1と同様の方法で飽和発色させた各試験紙をサラダオイル中に浸漬し、室温で24時間保持した。飽和発色直後及び室温で24時間保持した後の画像の光学濃度をマクベス反射濃度計で測定した。その結果を第8表に示した。
(実施例10)
(感熱記録紙の作成)
・染料分散液(A6)
3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・顕色剤分散液(B6液)
4’−ヒドロキシ―2−[(4−ヒドロキシフェニル)スルファニル]アセトアニリド
16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・助剤分散液(C6液)
シュウ酸ジ(4−メチルベンジル) 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・填料分散液(D6液)
炭酸カルシウム 27.8部
ポリビニルアルコール10%水溶液 26.2部
水 71部
(感熱記録紙の作成)
・染料分散液(A6)
3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・顕色剤分散液(B6液)
4’−ヒドロキシ―2−[(4−ヒドロキシフェニル)スルファニル]アセトアニリド
16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・助剤分散液(C6液)
シュウ酸ジ(4−メチルベンジル) 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・填料分散液(D6液)
炭酸カルシウム 27.8部
ポリビニルアルコール10%水溶液 26.2部
水 71部
まずA6〜D6液の各組成の混合物をそれぞれサンドグラインダーで充分に摩砕して、A6〜D6液の各成分の分散液を調製し、A6液1重量部、B6液2重量部、C6液1重量部、D6液4重量部を混合して塗布液とした。
この塗布液をワイヤーロッド(Webster社製、ワイヤーバーNo.12)を使用して白色紙に塗布・乾燥した後、カレンダー掛け処理をして、感熱記録紙を作成した(塗布量は乾燥重量で約5.5g/m2)。
(実施例11)
実施例10の助剤分散液(C6液)中、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)の代わりにテレフタル酸ジメチルを用いた以外は、実施例10に記載の方法で感熱紙を作成した。
実施例10の助剤分散液(C6液)中、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)の代わりにテレフタル酸ジメチルを用いた以外は、実施例10に記載の方法で感熱紙を作成した。
(比較例6)
実施例10の助剤分散液(C6液)を用いない以外は、実施例10に記載の方法で感熱紙を作成した。
実施例10の助剤分散液(C6液)を用いない以外は、実施例10に記載の方法で感熱紙を作成した。
試験例1(動的発色感度)
実施例10、11及び比較例6で作成した感熱記録紙について、感熱紙発色試験装置(大倉電機製 TH−PMD型)を使用し、1ドットあたり0.32、0.44mjの各条件で発色させ、その印字濃度をマクベス反射濃度計で測定した。その結果を第9表及び図2に示した。
実施例10、11及び比較例6で作成した感熱記録紙について、感熱紙発色試験装置(大倉電機製 TH−PMD型)を使用し、1ドットあたり0.32、0.44mjの各条件で発色させ、その印字濃度をマクベス反射濃度計で測定した。その結果を第9表及び図2に示した。
(実施例12)
(感熱記録紙の作成)
・染料分散液(A7液)
3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・顕色剤分散液(B7液)
4’−ヒドロキシ―2−[(4−ヒドロキシフェニル)スルファニル]アセトアニリド
16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・増感剤分散液(C7液)
シュウ酸ジ(4−メチルベンジル) 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・填料分散液(D7液)
炭酸カルシウム 27.8部
ポリビニルアルコール10%水溶液 26.2部
水 71部
(感熱記録紙の作成)
・染料分散液(A7液)
3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・顕色剤分散液(B7液)
4’−ヒドロキシ―2−[(4−ヒドロキシフェニル)スルファニル]アセトアニリド
16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・増感剤分散液(C7液)
シュウ酸ジ(4−メチルベンジル) 16部
ポリビニルアルコール10%水溶液 84部
・填料分散液(D7液)
炭酸カルシウム 27.8部
ポリビニルアルコール10%水溶液 26.2部
水 71部
まずA7〜D7液の各組成の混合物をそれぞれサンドグラインダーで充分に摩砕して、A〜D液の各成分の分散液を調整し、A7液1重量部、B7液2重量部、C7液1重量部、D7液4重量部を混合して塗布液とした。
この塗布液をワイヤーロッド(Webster社製、ワイヤーバーNo.12)を使用して白色紙に塗布・乾燥した後、カレンダー掛け処理をして、感熱記録紙を作成した(塗布量は乾燥重量で約5.5g/m2)。
(比較例7)
実施例12中の染料分散液(A7液)中の3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオランを、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランとした以外は、実施例12に記載の方法で感熱紙を作成した。
実施例12中の染料分散液(A7液)中の3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオランを、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランとした以外は、実施例12に記載の方法で感熱紙を作成した。
試験例1(画像耐光性試験)
実施例12及び比較例7で作成した感熱記録紙について、感熱紙発色試験装置(大倉電機製 TH−PMD型)を使用し、1ドットあたり0.72mjの条件で飽和発色させた。その発色画像について耐光性試験機(スガ試験機(株)製、紫外線ロングライフフェードメーター FAL−5型)を使用して耐光性試験を行い、波長380nmの紫外線、照射24時間後、72時間後の画像光学濃度をマクベス反射濃度計で測定した。その結果を第10表にまとめて示した。
実施例12及び比較例7で作成した感熱記録紙について、感熱紙発色試験装置(大倉電機製 TH−PMD型)を使用し、1ドットあたり0.72mjの条件で飽和発色させた。その発色画像について耐光性試験機(スガ試験機(株)製、紫外線ロングライフフェードメーター FAL−5型)を使用して耐光性試験を行い、波長380nmの紫外線、照射24時間後、72時間後の画像光学濃度をマクベス反射濃度計で測定した。その結果を第10表にまとめて示した。
試験例2(地肌耐熱性試験)
実施例12及び比較例7で作成した感熱記録紙の一部を切り取り、恒温器(商品名:DK−400,YAMATO製)中で100℃、120℃の温度で24時間保持した後、各試験紙の地肌濃度(マクベス値)を測定した。その結果を第11表にまとめて示した。
実施例12及び比較例7で作成した感熱記録紙の一部を切り取り、恒温器(商品名:DK−400,YAMATO製)中で100℃、120℃の温度で24時間保持した後、各試験紙の地肌濃度(マクベス値)を測定した。その結果を第11表にまとめて示した。
Claims (14)
- (A)発色性染料の少なくとも1種、
(B)式(I)
R3及びR4は、それぞれ独立して、ニトロ基、カルボキシル基、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル基、C2〜C6アルケニル基、C1〜C6アルコキシ基、C1〜C6アルキルカルボニル基又はC1〜C6アルコキシカルボニル基を表し、m2及びm3は、それぞれ独立して、0、1又は2を表し、m2及びm3がそれぞれ2のとき、R3同士及びR4同士はそれぞれ同一あっても相異なってもよく、Y1は、CO又はNR5CO(式中、R5は、水素原子、C1〜C6アルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基又は置換基を有していてもよいベンジル基を表す。)を表す。]で表される化合物の少なくとも1種、及び
(C)
(1)式(II)
(2)式(III)
(3)式(IV)
(4)増感剤、
(5)ベンゾトリアゾール誘導体、及び
(6)式(VII)
N−(2’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリン、N−(3’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリン及びN−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリンを含有しないことを特徴とする記録材料。 - 前記式(II)で表されるウレアウレタン化合物が、前記式(I)で表される化合物100重量部に対して、5〜2000重量部配合されてなることを特徴とする請求項1に記載の記録材料。
- 前記式(III)で表されるヒドロキシジフェニルスルホン誘導体が、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホンであることを特徴とする請求項1に記載の記録材料。
- 前記式(III)で表されるヒドロキシジフェニルスルホン誘導体が、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンであることを特徴とする請求項1に記載の記録材料。
- 前記式(III)で表されるヒドロキシジフェニルスルホン誘導体が、前記式(I)で表される化合物100重量部に対して、5〜2000重量部配合されてなることを特徴とする請求項1、3、4いずれかに記載の記録材料。
- 前記式(IV)で表されるジフェニルスルホン架橋型化合物が、前記式(I)で表される化合物100重量部に対して、5〜2000重量部配合されてなることを特徴とする請求項1に記載の記録材料。
- 前記増感剤が、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)、テレフタル酸ジメチル及びベンジル−2−ナフチルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の記録材料。
- 前記増感剤が、前記式(I)で表される化合物100重量部に対して、10〜1000重量部配合されてなることを特徴とする請求項1又は7に記載の記録材料。
- 前記ベンゾトリアゾール誘導体が、式(VIII)又は式(IX)
- 前記ベンゾトリアゾール誘導体が、2−(2−ベンゾトリアゾリル)−p−クレゾールであることを特徴とする請求項1に記載の記録材料。
- 前記ベンゾトリアゾール誘導体が、前記式(I)で表される化合物100重量部に対して、10〜200重量部配合されてなることを特徴とする請求項1、9、10いずれかに記載の記録材料。
- 前記式(VII)で表されるジフェニルスルホン誘導体が、4−ベンジルオキシ−4’−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホンであることを特徴とする請求項1に記載の記録材料。
- 前記式(VII)で表されるジフェニルスルホン誘導体が、前記式(I)で表される化合物100重量部に対して、10〜200重量部配合されてなることを特徴とする請求項1又は12に記載の記録材料。
- 基材シートと、該基材シート上に請求項1〜13いずれかに記載の記録材料から形成されてなる記録材料層を有する記録シート。
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Cited By (1)
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-
2005
- 2005-04-22 JP JP2005125810A patent/JP2006297840A/ja active Pending
Cited By (2)
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