JP2006297510A - テレスコカバー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 主軸台とタレット装置との間の幅狭部を封止する作動が円滑で耐久性にすぐれたテレスコカバー装置を提供する
【解決手段】 固定カバー35と、固定カバーにX軸方向に相対移動可能に積層された複数の可動カバー36を備え、固定カバーは主軸台を挿通する主軸挿通穴37を有し、複数の可動カバーのうち最前端の可動カバー(36A)はスライド本体をZ軸方向にのみ移動可能に挿通するスライド移動穴38を有し、複数の可動カバーのうち最前端の可動カバーを除く他の複数の可動カバー(36B〜36E)は、主軸台とタレット装置との間の幅狭部に位置するX軸方向の一端部にスライド本体のX軸方向移動につれて伸縮する所定幅の封止部36B1〜36E1を有するとともに、中央部に主軸台およびスライド本体の一方をX軸方向に相対移動可能に貫通させるための大きな空洞を有する額縁形状をなし、これら額縁形状をなす複数の可動カバーが略同一形状に形成した。
【選択図】 図3

Description

本発明は、主軸台とタレット装置との間の幅狭部を切粉の飛散等から封止するテレスコカバー装置に関するものである。
ワークを取付けたチャックを備えた主軸台とタレット刃物台を備えたタレット装置とで構成されるタレット旋盤においては、固定配置された主軸台に対してタレット装置が、ワークの回転軸線に平行なZ軸方向およびZ軸に直角なX軸方向に移動可能に設けられ、タレット刃物台上の複数の工具によってチャックに保持されたワークの外周および端面等を旋削加工するようになっている。
この種のタレット旋盤においては、タレット刃物台による加工領域とX軸スライドおよびZ軸スライドの摺動案内駆動部の非加工領域とを仕切るカバー装置が必要となる。特に、タレット旋盤においては、タレット刃物台上の工具がワークの回転中心付近まで移動するので、タレット装置を主軸台にきわめて接近した位置まで移動させる必要があり、そのために主軸台とタレット装置との間の幅狭部を切粉や切削液等から封止するカバー装置が必要となる。
従来、切粉や切削液の侵入を防止するカバーとして、例えば、特許文献1に記載されているような、伸縮可能な多段の金属板からなるテレスコカバーが用いられている。かかる特許文献1に記載されたテレスコカバーは、移動体の移動方向の両側に配置される一対の箱体を連結手段によって連結した複数のカバー部材を有し、各カバー部材を突起と溝からなるストッパ手段によって伸縮可能に連動して作動させるようになっている。
特開平6−182650号公報(段落0022〜0027、図1〜図5)
しかしながら、特許文献1に記載されているような従来のテレスコカバーにおいては、薄板構造体を単にコの字状に折り曲げて箱体を構成しているだけであるので、高速、高頻度動作によって生じるモーメント負荷に対する耐久性が著しく劣るものであった。しかも、従来のテレスコカバーでは、上記したような主軸台とタレット装置との間の幅狭部への採用は不向きであり、無理に採用しても、カバーのガイド長さを十分に確保できない等のために、作動の安定性に欠け、破損しやすい問題があった。
本発明は、上記した従来の問題点を解消するためになされたもので、主軸台とタレット装置との間の幅狭部を封止するに好適な作動が円滑で耐久性にすぐれたテレスコカバー装置を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ワークを保持するチャックを回転可能に支持した主軸台を固定配置し、該主軸台に対してチャックの回転軸線と平行なZ軸方向およびこれと直交するX軸方向に移動可能なスライド本体にタレット刃物台を回転割出し可能に支持したタレット装置を設け、これら主軸台とタレット装置との間のX軸方向の幅狭部をカバー装置によって切粉等から封止するようにしたタレット旋盤において、前記カバー装置は、固定カバーと、該固定カバーにX軸方向に相対移動可能に積層された複数の可動カバーからなり、前記固定カバーは前記主軸台を挿通する主軸挿通穴を有し、前記複数の可動カバーのうち最前端の可動カバーは前記スライド本体をZ軸方向にのみ移動可能に挿通するスライド穴を有し、前記複数の可動カバーのうち最前端の可動カバーを除く他の複数の可動カバーは、X軸方向の一端部に前記スライド本体のX軸方向移動につれて伸縮する前記幅狭部を封止するための所定幅の封止部を有するとともに、中央部に前記主軸台およびスライド本体の一方をX軸方向に相対移動可能に貫通させるための大きな空洞を有する額縁形状をなし、これら額縁形状をなす複数の可動カバーが略同一形状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記固定カバーおよび可動カバーの上下部には、前記固定カバーおよび可動カバーの上下端を折り曲げたナローガイド式のガイド部を設けたことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1もしくは請求項2において、前記固定カバーおよび前記複数の可動カバーには、X軸方向の他端部に、隣接する各カバー同士をX軸方向に所定量の相対移動のみを許容して係合させるストッパ手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項1に係る発明によれば、複数の可動カバーのうち最前端の可動カバーはスライド本体をZ軸方向にのみ移動可能に挿通するスライド穴を有し、複数の可動カバーのうち最前端の可動カバーを除く他の複数の可動カバーは、X軸方向の一端部にスライド本体のX軸方向移動につれて伸縮して主軸台とタレット装置との間の幅狭部を封止する所定幅の封止部を有するとともに、中央部に主軸台およびスライド本体の一方をX軸方向に相対移動可能に貫通させるための大きな空洞を有する額縁形状をなし、これら額縁形状をなす複数の可動カバーが略同一形状に形成されているので、主軸台とタレット装置との間の幅狭部を封止する可動カバーでありながら、可動カバーのガイド長さを十分に大きくすることができ、可動カバーの滑動作用を円滑かつ安定して行えるようになる。これにより、可動カバーに無理な力を発生せず、耐久性にすぐれたカバー装置を得ることができる。
しかも、可動カバーのうち最前端を除いて、略同一形状の複数の可動カバーを使用できるので、カバー装置の製作が容易となり、カバー装置のコストを低減できるようになる。
請求項2に係る発明によれば、固定カバーおよび可動カバーの上下部にナローガイド式のガイド部を設けたので、固定カバーおよび可動カバーの剛性を向上でき、カバー装置の耐久性を高めることができる。
請求項3に係る発明によれば、固定カバーおよび可動カバーには、X軸方向の他端部に隣接する各カバー同士の対向面をX軸方向に所定量の相対移動のみを許容して係合させるストッパ手段を設けたので、ストッパ手段を設けるための特別なスペースを必要とせず、ストッパ手段を容易に設けることができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1および図2において、10はベッド11上にX軸方向に水平移動可能に装架されたX軸スライドを示し、X軸スライド10はX軸サーボモータ12によりボールねじ機構13を介してX軸方向に移動されるようになっている。X軸スライド10上にはZ軸スライド14がX軸方向と直交するZ軸方向に水平移動可能に装架され、Z軸スライド14はZ軸サーボモータ15によりボールねじ機構16を介してZ軸方向に移動されるようになっている。Z軸スライド14にはタレット装置20が装着され、タレット装置20の先端にタレット刃物台21がZ軸方向に平行な軸線の回りに回転割出し可能に設けられている。タレット刃物台21上には複数の工具22が円周上等角度間隔に設けられている。
ベッド11上にはタレット装置20に隣接して主軸台17が固設されている。主軸台17には主軸18がZ軸方向と平行な軸線の回りに回転可能に支持され、主軸18は主軸台17に設置された図略の主軸駆動モータによって回転駆動されるようになっている。主軸18の先端部にはワークWを保持するチャック19が設けられている。このような構成により、チャック19に取付けられたワークWは、主軸台17に対するタレット装置20のX軸方向およびZ軸方向の移動により、タレット刃物台21上の各工具22によって外周および端面等を旋削加工される。
次に、主軸台17とタレット装置20との間の幅狭部23を封止するテレスコカバー装置30の構成について説明する。図3および図4は、テレスコカバー装置30の全体を示し、31は主軸台17およびタレット装置20等を覆う全体カバーで、全体カバー31はベッド11上に固定されている。全体カバー31の中央部には、全体カバー31内を加工領域Z1と非加工領域(摺動案内駆動領域)Z2とに区画するテレスコカバー装置30が配設され、加工領域Z1の下方に切粉および切削液回収口32が設けられている。
テレスコカバー装置30は、1枚の固定カバー35と、この固定カバー35に互いに滑動可能に積層された複数(実施の形態においては5枚)の可動カバー36とによって構成されている。固定カバー35は、主軸台17およびZ軸スライド14に跨るX軸方向長さを有している。固定カバー35には、図5に示すように、図の左方(主軸台17側)に主軸18の先端部を挿通する主軸挿通穴37が設けられ、右方(タレット装置20側)に矩形状のスライド移動穴38が形成されている。スライド移動穴38はZ軸スライド14の角形スライド本体39を挿通させるとともに、スライド本体39のX軸方向移動を許容するに十分な大きさを有している。固定カバー35はその主軸挿通穴37に主軸18を挿通した状態で主軸台17の先端面に固定される。
固定カバー35には、その上下部にナローガイド式のガイド部35a、35bが固定カバー35のX軸方向全長にわたって形成されている。上部ガイド部35aは、図4に示すように、上端が前方に屈曲されるとともに上方に屈曲され、さらにその先端が後方に折り返された形状をなしている。また、下部ガイド部35bは下端が後方に屈曲され、その先端が上方に折り返された形状をなしている。かかるナローガイド式のガイド部35a、35bは、プレスによる曲げ加工にて容易に成形可能である。
複数の可動カバー36のうち、最前端の可動カバー36Aには、図6に示すように、角形スライド本体39をZ軸方向にのみ移動可能に挿通する角形のスライド挿通穴41が設けられている。残る4枚の可動カバー36B〜36Eは、最前端の可動カバー36Aと固定カバー35との間に積層され、これら可動カバー36B〜36Eは後述する上下ガイド部のガイド幅を除いて基本的に同じ形状に構成されている。すなわち、4枚の可動カバー36B〜36Eは、図7に示すように、X軸方向の主軸台17側の一端部に所定幅の封止部36B1〜36E1を備え、X軸方向の他端部に各可動カバー36B〜36Eの相互の相対移動量を所定量に規制するストッパ部36B2〜36E2を備えている。これら封止部36B1〜36E1とストッパ部36B2〜36E2が、上端と下端の連結部36B3によって互いに連結され、その結果、中央部にスライド本体22をX軸方向に移動可能に挿通するための矩形状の空洞部36B4を有する額縁形状をなしており、これら額縁形状は後述する上下ガイド部を除いて同一形状をなしている。
なお、最前端の可動カバー36Aの両端部には、図7に示すように、2枚目の可動カバー36Bの封止部36B1に伸縮可能に接合する封止部36A1と、2枚目の可動カバー36Bのストッパ部36B2の係合穴36fに係合する取付け正面から見て可動カバー36の裏面に固設された係合ピン36gからなるストッパ部36A2が設けられている。
可動カバー36の上下部には、固定カバー35の上下ガイド部35a、35bに積層して滑動可能に係合する上下ガイド部36A5〜36E5、36A6〜36E6が形成されている。これら上下ガイド部36A5〜36E5、36A6〜36E6は固定カバー35の上下ガイド部35a、35bに積層して滑動できるように略同一形状に成形されている。ただし、可動カバー36の上下ガイド部36A5〜36E5、36A6〜36E6は、各カバーを互いに相対移動可能に積層させるため、各カバーの板厚に相当する寸法だけそのガイド幅および上下幅がそれぞれ異なっている。なお、固定カバー35および可動カバー36の上下ガイド部35a、35b、36A5〜36E5、36A6〜36E6は、図4から明らかなように、それらの積層した開口部が加工領域Z1に対してそれぞれ後方に向けられていることにより、加工領域Z1に飛散する切粉や切削液が固定カバー35および可動カバー36の積層された隙間に入り込まないようにしている。
前記ストッパ部36B2〜36E2は、実施の形態においては、係合穴と係合ピンにて構成されている。すなわち、固定カバー35および可動カバー36(36B〜36E)の上下2個所には、移動方向に細長く延びた係合穴35f、36fが形成され、これら固定カバー35および可動カバー36に隣接する各可動カバー36(36A〜36E)の上下2個所には、係合穴35f、36fに係合する係合ピン36gが突設されている。この場合、各カバーに設けられる係合穴と係合ピンは上下方向にずれて配置され、また、図3から明らかなように、隣接するカバーでは係合穴35f、36fと係合ピン36gが逆配置になっている。
これにより、最前端の可動カバー36Aがスライド本体39とともにX軸方向に少量移動してその係合ピン36gが隣接する2枚目の可動カバー36Bの係合穴36fの端部に係合すると、2枚目の可動カバー36Bが最前端の可動カバー36Aの移動につれて移動され、以下同様にして各可動カバー36C〜36Eが隣接する可動カバーに連動して順次連れ動かされ、可動カバー36がスライド本体39のX軸方向移動につれて伸縮される。なお、かかる伸縮運動は、可動カバー36の各間に作用する摩擦力によって、必ずしも上記した通りに動くとは限らないが、最も伸長および縮小した状態では必ず一定の状態となる。
このようにして、主軸台17とタレット装置20との間の幅狭部23は、互いに伸縮する封止部36B1〜36E1によって封止される。図3は可動カバー36が最も伸長した状態を示しており、この状態においては、主軸台17とタレット装置20との間の幅狭部23に位置された各可動カバーの封止部36B1〜36E1が僅かずつオーバラップした状態に維持されており、逆に可動カバー36が最も縮小した状態では、各可動カバーの封止部36B1〜36E1の端部が面一となる完全オーバラップ状態となる。
なお、上記したテレスコカバー装置30の組付け後に、テレスコカバー装置30の前面に、図8に示す前面固定カバー33が取付けられ、この前面固定カバー33によって全体カバー31とテレスコカバー装置30との間の隙間が覆われるようになる。前面固定カバー33は全体カバー31および固定カバー35に固定されている。
本実施の形態におけるテレスコカバー装置30は上記したように構成されているので、タレット装置20が主軸台17に対してX軸方向に最も離間した状態においては、図3に示すように各可動カバー36B〜36Eはそれらの封止部36B1〜36E1が僅かずつオーバラップした状態に維持されている。この状態より、X軸スライド10とともにタレット装置20が主軸チャック18に装着されたワークWの加工のために主軸台17に向かってX軸方向に移動されると、スライド本体39を挿通した最前端(1枚目)の可動カバー36Aはスライド本体39と一体的にX軸方向に移動される。
そして、1枚目の可動カバー36Aの左端が2枚目の可動カバー36Bの左端に一致する位置まで移動されると、1枚目の可動カバー36Aの係合ピンが2枚目の可動カバー37の係合穴の端部に係合して、2枚目の可動カバー36Bが1枚目の可動カバー36Aにつれて一体的に移動される。同様にして、2枚目の可動カバー36Bの左端が3枚目の可動カバー36Cの左端に一致する位置まで移動されると、2枚目の可動カバー36Bの係合ピンが3枚目の可動カバー36Cの係合穴の端部に係合して、3枚目の可動カバー36Cを2枚目の可動カバー36Bにつれて一体的に移動させる。このようにして、タレット装置20が主軸台17に向かってX軸方向に移動され、タレット装置20と主軸台17との間隔が狭められるにつれて、各可動カバーの封止部36B1〜36E1が順次重なり合わされる。そして、タレット装置20が主軸台17に最も接近したX軸方向位置まで移動されると、可動カバー36のすべての封止部36B1〜36E1が完全にオーバラップした状態、すなわち、すべての可動カバー36A〜36Eの左端が面一となる状態となる。
このように、テレスコカバー装置30の可動カバー36は、X軸方向およびZ軸方向に移動可能なスライド本体39を挿通した構成であるので、主軸台17とタレット装置20の間の幅狭部23を封止するものであるにも拘らず、固定カバー35および可動カバー36のガイド部35a、35b、36A5〜36E5、36A6〜36E6のガイド長さを十分に大きくとることができ、可動カバー36の移動時にこじれ等を生じさせることなく、円滑かつ安定的に滑動させることができるようになる。しかも、可動カバー36が最も伸長した状態においても、ガイド長さは実質的に変化しないため、可動カバー36が移動する全領域にわたって円滑かつ安定的な滑動作用を期待できる。
また、固定カバー35および可動カバー36の上下部には、ナローガイド式のガイド部35a、35b、36A5〜36E5、36A6〜36E6が構成されているので、単にコの字形等に折り曲げた従来のカバーに比して、カバーの剛性を大幅に高めることができ、耐久性を向上できる。しかも可動カバー36のうち最前端の可動カバー36Aを除いた複数の可動カバー36B〜36Eは、略同一形状に形成されているので、カバーの製作が容易となり、コストの低減に寄与できるようになる。
なお、タレット装置20と反対側の主軸台17の一端部は、固定カバー35あるいは前面固定カバー33が設けられ、可動部分が存在しないので、この固定カバー35あるいは前面固定カバー33を貫通してスウィング式の刃先検知センサユニット等を容易に配設できるようになる。
図9は本発明の第2の実施の形態を示すもので、第1の実施の形態と異なる点は、可動カバー36のうち、額縁形状からなる略同一形状の複数の可動カバー36B〜36Eを、主軸台17側に配設したことである。以下においては、主に第1の実施の形態と異なる点を説明するが、固定カバー35、可動カバー36の基本的構成および機能は同じであるので、同じ構成部分については説明を省略する。
図9において、第2の実施の形態におけるテレスコカバー装置130は、固定カバー35と、この固定カバー35に互いに滑動可能に積層された複数(5枚)の可動カバー36とによって構成されている。ここで、固定カバー35と可動カバー36の配列順序は、第1の実施の形態とは逆に、最前面に主軸18の先端部を挿通する主軸挿通穴37を設けた固定カバー35が配置され、最後面にスライド本体(39)をZ軸方向にのみ移動可能に挿通するスライド挿通穴41を形成した可動カバー36Aが配置され、これら固定カバー35と可動カバー36Aとの間に略同一の額縁形状からなる可動カバー36B〜36Eが配置されている。
最後面の可動カバー36Aの左方には図示してないが、主軸18をX軸方向に相対移動可能に挿通する主軸挿通穴が設けられ、また、額縁形状の可動カバー36B〜36Eは、その空洞部が主軸18を挿通するようになっている。固定カバー35の上下部にはナローガイド式のガイド部35a、35bが形成され、これらにガイド部35a、35bに可動カバー36A〜36Eが常にほぼ同じガイド長さでそれぞれ滑動可能にガイドされている。
可動カバー36B〜36Eには、X軸方向の一端部(タレット装置20側)に所定幅の封止部36B1〜36E1が設けられ、X軸方向の他端部に各可動カバー36A〜36Eの相互の相対移動量を所定量に規制するストッパ部36A2〜36E2が設けられている。
上記した第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、主軸台17とタレット装置20との間の幅狭部23に、タレット装置20のX軸方向の移動によって伸縮される可動カバー36A〜36Eの封止部36B1〜36E1が配置され、これら封止部36B1〜36E1によって幅狭部23を切粉等の飛散から封止するものであるので、第1の実施の形態で述べたと同様な作用、効果が期待できる。ただし、第2の実施の形態においては、タレット装置20と反対側の主軸台17の一端部(図の左端)には、可動カバー36の一部が位置するので、スウィング式の刃先検知センサユニット等の配設ができなくなる点と、タレット装置20のX軸方向移動によって最後面の可動カバー36Aが、主軸台17と反対側のタレット装置20の一端部(図の右端)よりオーバハングする点が、第1の実施の形態のものと異なる。
図10〜図11は本発明の第3の実施の形態を示すもので、第1の実施の形態で示した単軸のタレット旋盤をベッド上に2組併設して、2軸平行型のタレット旋盤を構成したものである。すなわち、図10に示すように、ベッド10の中央部に2つの主軸台17A、17Bを平行に固定配置し、これら主軸台17A、17Bの両横にそれぞれX軸およびZ軸スライド10A、10B、14A、14Bならびにタレット刃物台21A、21Bを回転割出し可能に支持したタレット装置20A、20Bを配置したものであり、2つの主軸台17A、17Bの間で分割すれば、第1の実施の形態で述べたタレット旋盤と実質的に同じものとなる。
第3の実施の形態におけるカバー装置230は、図11に示すように、2つのZ軸スライド14A、14Bに跨るX軸方向長さを有する固定カバー135を備えている。固定カバー135の中央部には2つの主軸18A、18Bを挿通する主軸挿通穴37A、37Bが形成され、固定カバー135は主軸台17A、17Bの先端面に固定されるようになっている。固定カバー135の左右両側には互いに積層する複数の可動カバー36からなる可動カバーユニット136A、136Bが設けられている。そして、各可動カバーユニット136A、136Bには、第1の実施の形態で述べたと同様に、最前端の各可動カバー36AにZ軸スライド10A、10Bのスライド本体をZ軸方向の移動のみ可能に相通するスライド挿通穴141A、141Bがそれぞれ形成されている。また、各可動カバーユニット136A、136Bの最前端を除くそれぞれ複数の可動カバー36B〜36Eは、各主軸台17A、17B側の端部に封止部36B1〜36E1を、また、各主軸台17A、17Bと反対側の端部にストッパ部36B2〜36E2をそれぞれ有するとともに、スライド本体をX軸方向に相対移動可能に相通する矩形状のスライド移動穴をそれぞれ有する額縁形状に形成され、これらは略同一形状をなしている。固定カバー135の上下部にはその全長にわたって、第1の実施の形態で述べたと同様なナローガイド式のガイド部135a、135bが設けられている。固定カバー135の左右両側に設けられた左右の可動カバーユニット136A、136Bの上下部には、固定カバー135の上下ガイド部135a、135bにそれぞれ滑動可能に係合するナローガイド式のガイド部が設けられている。
上記した第3の実施の形態においては、2軸平行型のタレット旋盤に跨って1枚の固定カバー135を設けたので、2つの主軸台17A、17Bの間隔を可及的に接近させることができ、タレット旋盤のX軸方向幅を短縮することができる。また、カバー装置230の構成が簡素化され、コストを低減できるようになる。
上記した実施の形態においては、固定カバー35あるいは可動カバー36にスライド本体39を挿通する矩形状のスライド移動穴38を形成したが、これらスライド移動穴38はスライド本体39の所定量の相対移動を許容できればよく、特にその形状を限定するものではない。
また、上記した実施の形態においては、可動カバー36を5枚で構成した例について述べたが、可動カバー36の枚数は、主軸台17とタレット装置20との間の幅狭部23の寸法等に応じて選択できるものであり、従って、幅狭部23の寸法が比較的大きな機械構成においては、2〜3枚の可動カバーによっても実施の形態で述べたと同様な機能を果たすことができるものである。
さらに、上記した実施の形態においては、可動カバー36を水平なX軸方向に移動させる構成になっているが、タレット旋盤の構造によっては、可動カバー36を上下方向に伸縮させるものにも、また装置上面あるいは下面方向に配置するものにも、本発明のテレスコカバー装置30は適用可能である。
本発明の第1の実施の形態を示すタレット旋盤の概略平面図である。 図1のタレット旋盤の概略正面図である。 図1のタレット旋盤に適用したテレスコカバーの全体図である。 図3のA方向から見た図である。 固定カバーを示す図である。 可動カバーを示す図である。 可動カバーを示す図である。 補助カバーを示す図である。 本発明の第2の実施の形態を示すテレスコカバーの全体図である。 本発明の第3の実施の形態を示すタレット旋盤の概略平面図である。 図10のタレット旋盤に適用したテレスコカバーの全体図である。
符号の説明
10・・・X軸スライド、11・・・ベッド、12・・・X軸サーボモータ、14・・・Z軸スライド、15・・・Z軸サーボモータ、17・・・主軸台、19・・・チャック、20・・・タレット装置、21・・・タレット刃物台、22・・・工具、23・・・幅狭部、30,130、230・・・テレスコカバー装置、31・・・全面カバー、33・・・前面固定カバー、35・・・固定カバー、36・・・可動カバー、37・・・主軸挿通穴、38・・・スライド移動穴、39・・・スライド本体、35c、35d・・・ガイド部、36〜40・・・可動カバー、37a〜40a・・・封止部、36b〜40b・・・ストッパ部、37c〜40c・・・連結部、37d〜40d・・・空洞部、36e〜40e、36f〜40f・・・ガイド部、41・・・スライド挿通穴。

Claims (3)

  1. ワークを保持するチャックを回転可能に支持した主軸台を固定配置し、該主軸台に対してチャックの回転軸線と平行なZ軸方向およびこれと直交するX軸方向に移動可能なスライド本体にタレット刃物台を回転割出し可能に支持したタレット装置を設け、これら主軸台とタレット装置との間のX軸方向の幅狭部をカバー装置によって切粉等から封止するようにしたタレット旋盤において、前記カバー装置は、固定カバーと、該固定カバーにX軸方向に相対移動可能に積層された複数の可動カバーからなり、前記固定カバーは前記主軸台を挿通する主軸挿通穴を有し、前記複数の可動カバーのうち最前端の可動カバーは前記スライド本体をZ軸方向にのみ移動可能に挿通するスライド穴を有し、前記複数の可動カバーのうち最前端の可動カバーを除く他の複数の可動カバーは、X軸方向の一端部に前記スライド本体のX軸方向移動につれて伸縮する前記幅狭部を封止するための所定幅の封止部を有するとともに、中央部に前記主軸台およびスライド本体の一方をX軸方向に相対移動可能に貫通させるための大きな空洞を有する額縁形状をなし、これら額縁形状をなす複数の可動カバーが略同一形状に形成されていることを特徴とするテレスコカバー装置。
  2. 請求項1において、前記固定カバーおよび可動カバーの上下部には、前記固定カバーおよび可動カバーの上下端を折り曲げたナローガイド式のガイド部を設けたことを特徴とするテレスコカバー装置。
  3. 請求項1もしくは請求項2において、前記固定カバーおよび前記複数の可動カバーには、X軸方向の他端部に、隣接する各カバー同士をX軸方向に所定量の相対移動のみを許容して係合させるストッパ手段を設けたことを特徴とするテレスコカバー装置。
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