JP2006289312A - 管内の付着物除去装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】配管にあわせた長さの調節が現場で簡単に行え、装置及び施工のコスト低減が実現できるだけでなく、内径の小さな配管から大きな配管まで付着物の除去が行え、しかも、曲がりのある配管にも対応することができる管内の付着物除去装置を提供する。
【解決手段】回転伝達部材に鎖チエン2を用い、後端をモータ3と連結する前記鎖チエン2の先端側に付着物除去部材4を取付け、この付着物除去部材4が鎖チエン2と一体に回転し、回転時の遠心力で鎖チエン2に対して径方向に移動可能になっている。
【選択図】図1
【解決手段】回転伝達部材に鎖チエン2を用い、後端をモータ3と連結する前記鎖チエン2の先端側に付着物除去部材4を取付け、この付着物除去部材4が鎖チエン2と一体に回転し、回転時の遠心力で鎖チエン2に対して径方向に移動可能になっている。
【選択図】図1
Description
この発明は、給排水管等の管内に発生した錆やスラッジ、汚物、詰まりもの等を除去するための管内の付着物除去装置に関する。
排水管や給水管のような配管は、管内に錆やスラッジ、詰まりもの等が発生すると、管内径の不足により水の流れが悪くなり、また、赤錆水の発生原因になるので、管内の付着物の除去が必要になる。
従来、管内の付着物を除去する装置としては、管内に挿入する軸部材に回転部材を回転可能に設け、軸部材内を流れる空気流で駆動されるエアモータで回転部材を回転させ、管の軸方向に移動させながら、この回転部材に設けたアーム部材で管の内面の付着物を削り取るような構造になっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−74052号公報
ところで、上記のような管内の付着物除去装置は、管内の全長を清浄化するために、管内の全長に見合う長さの軸部材が必要になり、短い軸部材を接続して使用するにしても嵩張ることになり、運搬に不便であると共に、現場で短い軸部材を接続するのは手間がかかり、装置及び施工のコストが高くつくという問題がある。
また、回転部材の内部に回転駆動源となるエアモータを組み込むと、回転部材とこれに取付けたアーム部材の外径がどうしても大きくなり、内径の小さな配管の付着物除去が行えないという問題がある。
さらに、軸部材は可曲性がないため、曲がりのある配管に対する付着物の除去が行えないという問題がある。
そこで、この発明の課題は、全体が嵩低くなって運搬に便利であり、配管にあわせた長さの調節が現場で簡単に行え、装置及び施工のコスト低減が実現できるだけでなく、内径の小さな配管から大きな配管まで付着物の除去が行え、しかも、曲がりのある配管にも対応することができる管内の付着物除去装置を提供することにある。
上記のような課題を解決するため、この発明は、回転伝達部材に鎖チエンを用い、後端を回転駆動機と連結する前記鎖チエンの先端側に付着物除去部材を取付け、この付着物除去部材が鎖チエンと一体に回転し、回転時の遠心力で鎖チエンに対して径方向に移動可能になっている構成を採用したものである。
上記鎖チエンに合成樹脂等の可撓性のチューブを被せた構造を採用することができる。
ここで、鎖チエンは途中にペンダント型チエンを用いて接続することにより自由な長さが得られることになる。
この発明によると、回転伝達部材に鎖チエンを用い、回転駆動機と連結する鎖チエンの先端側に付着物除去部材を、鎖チエンと一体に回転し、回転時の遠心力で鎖チエンに対して径方向に移動可能に取付けたので、鎖チエンの採用で配管にあわせた長さの調節が現場で簡単に行え、可曲性があるので全体が嵩低くなって運搬に便利であり、装置及び施工のコスト低減が実現できる。
また、管内に挿入する部分は、鎖チエンの先端側に砥石等の付着物除去部材を取付けるだけであるので、直径を大小自由に設定でき、内径の小さな配管から大きな配管まで付着物の除去が行えることになる。
更に、回転伝達部材に鎖チエンを用いたので可曲性に優れ、曲がりのある配管の付着物除去にも対応することができる。
また、鎖チエンに可撓性のチューブを被せることにより、鎖チエンの可曲性を維持したまま直線の保形性が向上し、管内への挿入作業が円滑に行えることになる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1のように、管内の付着物除去装置1は、回転伝達部材に鎖チエン2を用い、後端を配管Aの外部に配置する回転駆動機となるモータ3に連結する前記鎖チエン2の先端側に付着物除去部材4を取付け、この付着物除去部材4が鎖チエン2と一体に回転し、回転時の遠心力で鎖チエン2に対して径方向に移動可能になっている。
上記鎖チエン2は、図示の場合、軸部5の両端にリング部6を設けた多数のチエン単体2aをリング部6で順次連結することにより、所定の長さに形成したものであり、チエン単体2aの長さ位置で折れ曲がりが可能となり、リング部6の係合によって回転の伝達も可能になり、チエン単体2aの連結数を選ぶことにより、自由な長さに設定することができる。
上記鎖チエン2の後端を連結するモータ3は、配管Aの端部にこの配管Aの長さ方向に移動可能となるよう配置され、回転速度調整可能な小型の電動モータを用い、回転軸に設けたチャック7で鎖チエン2の後端側をクランプし、鎖チエン2に長さ方向の軸心を中心とする回転を与えるようになっている。
上記鎖チエン2の最先端に位置するチエン単体2bは、軸部5の先端にリング部6がなく、この軸部5が角軸もしくは扁平軸となり、上記付着物除去部材4はこの最先端チエン単体2bの軸部5に取付けられている。
上記付着物除去部材4は、図2のように、円盤状の砥石4aを用い、軸心を通る径方向の長孔8を軸部5に嵌挿し、長孔8と軸部5の回転方向の係合によって鎖チエン2と一体に回転し、回転時に発生する遠心力で鎖チエン2に対して径方向に移動可能になっている。
図示の場合、軸部5に二枚の砥石4aを嵌挿し、軸部5に取付けた間隔ピース9と受け座板10及び抜け止めナット11によって二枚の砥石4aはそれぞれ径方向に移動可能となるよう軸部5に取付けられている。
上記砥石4aは、図2(c)のように、長孔8の周囲を金属板12で補強し、軸部5と回転方向に係合する長孔8の損傷発生を防ぐようになっているが、付着物除去部材4は、このような砥石4aに限定されるものではなく、円盤状のワイヤーブラシ、刷毛等を採用することができる。
上記鎖チエン2は、配管Aに対応した長さに調節するため、図3(b)に示すようなペンダント型チエン単体2cを用い、このペンダント型チエン単体2cを適当な間隔ごとに使用することで、鎖チエン2の長さを可変としている。
なお、ペンダント型チエン単体2cは、リング部6を一部切り離しとし、この切り離し部分を開閉する開閉操作軸13に、常時切り離し部分を閉鎖する方向の弾性を付勢したカラビナ状の構造とし、連結したチエン単体2cが離脱することのないような構造になっている。
また、鎖チエン2は、図3(a)のように、合成樹脂やゴム等の可撓性のチューブ14を全長又は所要部に被せることにより、鎖チエン2の可曲性を維持したまま直線の保形性を向上させ、配管A内への挿入作業が円滑に行えるようにすることができる。
この発明の付着物除去装置は、上記のような構成であり、次に、この装置を用いた付着物除去方法を説明する。
給排水管等の配管A内に発生した錆やスラッジ、詰まりもの等を除去するには、所定長さの鎖チエン2を用意し、この鎖チエン2の先端側に配管の内径の70〜80%程度の直径を有する砥石4aを取付け、鎖チエン2の後端側をモータ3のチャック7でクランプし、鎖チエン2の砥石4aを取付けた先端側を配管A内に一方の端部から挿入する。
配管A内に砥石4aを位置させた状態で、モータ3を起動して鎖チエン2に長さ方向の軸心を中心とする回転を与えると、鎖チエン2に取付けた砥石4aが回転し、この砥石4aは回転によって生じる遠心力によって径方向に移動することで外周面が配管Aの内周面に当接し、この当接部分は、砥石4aの自転と偏心による旋回とにより、配管Aの内周面全周に対して移行することで、配管Aの内周面を削ることになり、これによって、配管A内に発生している錆やスラッジ、詰まりもの等を除去することができ、この状態でモータ3を配管Aに向けて接近動させることで鎖チエン2を配管A内に進入させていくと、砥石4aの配管Aの内周面に対する当接部分が配管Aの軸方向に移行する。
このように、砥石4aに自転と偏心による旋回及び軸方向の移動を加えることで、配管Aの内周面に発生した錆やスラッジ、汚物、詰まりもの等を除去することができる。
鎖チエン2が配管A内に所定長さ挿入されると、モータ3の回転を止め、ペンダント型チエン単体2cを用いて鎖チエン2の継足しを行い、再びモータ3を起動して砥石4aに自転と偏心による旋回及び軸方向の移動を加え、上記のような鎖チエン2の継足し動作を必要な回数だけ繰り返すことにより、配管Aの全長にわたって錆やスラッジ、詰まりもの等の除去が行えることになる。
なお、鎖チエン2の先端の付着物除去部材4は、配管Aの内周面に発生した錆やスラッジ、汚物、詰まりもの等の性状に合わせて、砥石4a以外に、ワイヤーブラシ、刷毛と変更して使い分けるようにすればよく、また、ペンダント型チエン単体2cを一定間隔ごとに使用することで、配管A内に挿入した鎖チエン2の長さを把握することができると共に、鎖チエン2は、可曲性があるため、曲がりのある配管Aに対しても付着物除去が行えることになる。
配管Aの全長にわたる錆やスラッジ、詰まりもの等の除去が終わると、配管A内から鎖チエン2を抜き取り、その後、配管Aの内部を清掃し、配管Aの内周面にはタールエポキシ樹脂等を用いて防錆処理を施し、続いてビニールによるライニング層を形成することで、配管Aの再生が完了する。
このような防錆処理やライニング層の形成には、上記した鎖チエン2を用い、その先端に塗布部材を取付けることにより実施することができる。
A 配管
1 付着物除去装置
2 鎖チエン
3 モータ
4 付着物除去部材
5 軸部
6 リング部
7 チャック
8 長孔
9 間隔ピース
10 受け座板
11 抜け止めナット
12 金属板
13 開閉操作軸
14 チューブ
1 付着物除去装置
2 鎖チエン
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9 間隔ピース
10 受け座板
11 抜け止めナット
12 金属板
13 開閉操作軸
14 チューブ
Claims (2)
- 回転伝達部材に鎖チエンを用い、後端を回転駆動機と連結する前記鎖チエンの先端側に付着物除去部材を取付け、この付着物除去部材が鎖チエンと一体に回転し、回転時の遠心力で鎖チエンに対して径方向に移動可能になっていることを特徴とする管内の付着物除去装置。
- 上記鎖チエンに可撓性のチューブを被せたことを特徴とする請求項1に記載の管内の付着物除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005116797A JP2006289312A (ja) | 2005-04-14 | 2005-04-14 | 管内の付着物除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005116797A JP2006289312A (ja) | 2005-04-14 | 2005-04-14 | 管内の付着物除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006289312A true JP2006289312A (ja) | 2006-10-26 |
Family
ID=37410487
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005116797A Pending JP2006289312A (ja) | 2005-04-14 | 2005-04-14 | 管内の付着物除去装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006289312A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010104931A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Suido Kiko Kaisha Ltd | 散気管清掃装置および散気管清掃方法 |
JP2018096121A (ja) * | 2016-12-13 | 2018-06-21 | 祥正 河原田 | 排水縦管洗浄装置、及び排水縦管洗浄方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61133184A (ja) * | 1984-12-01 | 1986-06-20 | 株式会社 木村技研 | 建築物の排水管清掃装置 |
JPS6295208A (ja) * | 1985-10-23 | 1987-05-01 | Dia Sangyo Kk | チユ−ブ被覆連鎖とその連鎖の連続製造方法 |
JPS6316083A (ja) * | 1986-07-08 | 1988-01-23 | 大阪瓦斯株式会社 | 管内クリ−ニング工法 |
JP2004141725A (ja) * | 2002-10-22 | 2004-05-20 | Osaka Gas Co Ltd | 管内面クリーニング装置 |
-
2005
- 2005-04-14 JP JP2005116797A patent/JP2006289312A/ja active Pending
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