JP2006249617A - 高倍率で高物性のフィラメントの製造方法及び製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 原フィラメントが複数箇所からの赤外線光束で加熱されて、引取装置によって5倍以上の一定倍率で延伸され、延伸されたフィラメントの物性が測定されることにより、物性が最も適するように赤外線光束の出力を低下させていくことにより、高倍率で高物性のフィラメントの製造する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、原フィラメントの送出手段と、送り出されてきた原フィラメントが複数箇所からの赤外線光束で加熱されるように構成されている赤外線放射装置と、その加熱されたフィラメントが5倍以上の一定倍率で延伸されるように引き取る引取装置と、その延伸されたフィラメントの物性を測定する装置と、その延伸されたフィラメントの物性が最も適するように赤外線光束の出力を制御する制御装置と、を含む高倍率で高物性のフィラメントの製造装置に関する。また本発明は、前記赤外線放射装置が、炭酸ガスレーザー発振装置である、高倍率で高物性のフィラメントの製造装置に関する。また本発明は、前記赤外線光束の複数箇所からの放射が、一方向から放射される光束を、鏡を用いて反射させて前記原フィラメントに集められたものである、高倍率で高物性のフィラメントの製造装置に関する。また本発明は、前記赤外線光束の複数箇所からの放射が、複数の赤外線光束放射装置からの光束である、高倍率で高物性のフィラメントの製造装置に関する。また本発明は、前記延伸装置に、さらに熱処理装置が備えられ、最適条件下で延伸された前記フィラメントがこの熱処理装置内を通過することにより熱処理されるように構成されている、高倍率で高物性のフィラメントの製造装置に関する。さらに本発明は、前記フィラメント製造装置に、さらにコンベアが備えられ、最適条件下で延伸された前記フィラメントがこのコンベア上に集積されるように構成されている連続フィラメントからなる不織布の製造装置に関する。
f(%)=(Δn/Δnc)×100
ここで、Δnは実測で得た複屈折で、Δncは、それぞれのポリマーの結晶の複屈折で、理論値等から求められており、それらの値は必ずしも一致しないが、一般に多く用いられる値として、ポリエチレンテレフタレートでは、0.24であり、ナイロン6または66では、0.096であり、アイソタクチックポリプロピレンでは、0.042である。また、本発明における延伸倍率λは、原フィラメントの径doと延伸後のフィラメントの径dより、下記の式で表される。この場合、フィラメントの密度は一定として計算する。繊維径の測定は、走査型電子顕微鏡(SEM)で、原フィラメントは350倍、延伸フィラメントは1000倍での撮影写真に基づき、10点の平均値で行う。
λ=(do/d)2
11:リール、 12:コーム、 13a、13b:繰出ニップロール、
15:案内具、 16a、16b:引取ニップロール、
17:延伸されたフィラメント、 18:複屈折測定装置、
19:巻取リール、
21a、21b、21c、21d、21e:赤外線光束、
22、23、24、25:鏡、 P:領域。
27a、27b、27c:赤外線光束、 Q:領域。
Claims (13)
- 原フィラメントがフィラメントの送出手段により送り出される工程と、
送り出されてきた該原フィラメントを複数箇所からの赤外線光束で加熱される工程と、
該加熱されたフィラメントが引取装置によって5倍以上の一定倍率で延伸される工程と、
該延伸されたフィラメントの物性が測定されることにより、物性が最も適するように該赤外線光束の出力を低下させていく工程と、
を含む高倍率で高物性のフィラメントの製造方法。 - 請求項1の前記原フィラメントがマルチフィラメントである高倍率で高物性のフィラメントの製造方法。
- 請求項1の前記原フィラメントが機能性フィラメントである高倍率で高物性のフィラメントの製造方法。
- 請求項1の前記原フィラメントが高弾性率フィラメントである高倍率で高物性のフィラメントの製造方法。
- 請求項1における前記複数箇所からの赤外線光束による加熱が、フィラメントの走行軸に対して、対称方向からの加熱である、高倍率で高物性のフィラメントの製造方法。
- 請求項1における前記延伸後に、前記延伸されたフィラメントが加熱装置により熱処理される、高倍率で高物性のフィラメントの製造方法。
- 請求項1における最適化された前記延伸フィラメントがコンベア上に集積されることによる連続フィラメントからなる不織布の製造方法。
- 原フィラメントの送出手段と、
送り出されてきた該原フィラメントが複数箇所からの赤外線光束で加熱されるように構成されている赤外線放射装置と、
該加熱されたフィラメントが5倍以上の一定倍率で延伸されるように引き取る引取装置と、
該延伸されたフィラメントの物性を測定する装置と、
該延伸されたフィラメントの物性が最も適するように該赤外線光束の出力を制御する制御装置と、
を含む高倍率で高物性のフィラメントの製造装置。 - 請求項8における前記赤外線放射装置が、炭酸ガスレーザー発振装置である、高倍率で高物性のフィラメントの製造装置。
- 請求項8における前記赤外線光束の複数箇所からの放射が、一方向から放射される光束を、鏡を用いて反射させて前記原フィラメントに集められたものである、高倍率で高物性のフィラメントの製造装置。
- 請求項8における前記赤外線光束の複数箇所からの放射が、複数の赤外線光束放射装置からの光束である、高倍率で高物性のフィラメントの製造装置。
- 請求項8における前記延伸装置に、さらに熱処理装置が備えられ、最適条件下で延伸された前記フィラメントが該熱処理装置内を通過することにより熱処理されるように構成されている、高倍率で高物性のフィラメントの製造装置。
- 請求項8における前記フィラメント製造装置に、さらにコンベアが備えられ、最適条件下で延伸された前記フィラメントが該コンベア上に集積されるように構成されている連続フィラメントからなる不織布の製造装置。
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JP2005069341A JP2006249617A (ja) | 2005-03-11 | 2005-03-11 | 高倍率で高物性のフィラメントの製造方法及び製造装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019080488A (ja) * | 2012-08-01 | 2019-05-23 | ザ ボード オブ リージェンツ,ザ ユニバーシティ オブ テキサス システム | コイル状および非コイル状ナノファイバー撚糸およびポリマーファイバーのねじりおよび引張アクチュエータ |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001279519A (ja) * | 2000-03-29 | 2001-10-10 | Ueda Seni Kagaku Shinkokai | 赤外線照射によって合成繊維の延伸点位置近傍を精密に計測・制御するシステム |
JP2004107851A (ja) * | 2002-09-17 | 2004-04-08 | Yamanashi Tlo:Kk | 延伸されたフィラメントの製造方法およびその製造装置および高度に分子配向した極細フィラメント |
WO2004085723A1 (ja) * | 2003-03-07 | 2004-10-07 | Yamanashi Tlo Co., Ltd. | 延伸された芯鞘型フィラメント |
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2005
- 2005-03-11 JP JP2005069341A patent/JP2006249617A/ja active Pending
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JP2019080488A (ja) * | 2012-08-01 | 2019-05-23 | ザ ボード オブ リージェンツ,ザ ユニバーシティ オブ テキサス システム | コイル状および非コイル状ナノファイバー撚糸およびポリマーファイバーのねじりおよび引張アクチュエータ |
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