JP2002161451A - 高強度高伸度合成繊維とその製造方法および製造装置 - Google Patents

高強度高伸度合成繊維とその製造方法および製造装置

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JP2002161451A JP2000360828A JP2000360828A JP2002161451A JP 2002161451 A JP2002161451 A JP 2002161451A JP 2000360828 A JP2000360828 A JP 2000360828A JP 2000360828 A JP2000360828 A JP 2000360828A JP 2002161451 A JP2002161451 A JP 2002161451A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高強度でありながら高伸度である合成繊維、
該合成繊維の製法、および装置。 【解決手段】 複屈折率が0.05以下で、結晶化度が
10%以下である合成繊維原料糸条を一定温度に冷却
し、該一定温度に冷却された糸条に強力な赤外線光束を
照射して加熱軟化させ、該冷却と少なくとも3倍以上の
延伸により該原料繊維の延伸前応力を少なくとも40M
Paとして延伸して巻き取ることによって得られたもの
であることを特徴とする高強度高伸度の合成繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複屈折率が0.
05以下で、結晶化度が10%以下である合成繊維原料
糸条を一定温度に冷却し、該一定温度に冷却された糸条
に強力な赤外線光束を照射して加熱軟化させ、該冷却と
少なくとも3倍以上の延伸により該原料繊維の延伸前応
力を少なくとも40MPaとして延伸して巻き取ること
によって得られたものであることを特徴とする高強度高
伸度の合成繊維、該高強度高伸度の合成繊維該製造方法
および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】代表的な高強度・高弾性率繊維の強度と
伸度をまとめたものを図1に示す〔I.M.Ward "Develop
ment in Oriented Polymers 2" Elsevier, p.65よ
り。〕。一般に高強度・高弾性率繊維とされているアラ
ミド繊維や炭素繊維、高性能ポリエチレン繊維、ガラス
繊維等は、強度が2〜3GPaに達するものの、一般に
5%以下の伸度しか持たないことが多く、製布等の加工
に際して取り扱いに困難を伴う。また、これらの材料は
高強度・高弾性率ではあるが、その材料コストもしくは
製造コストが高く、汎用繊維とはなり得ない。材料コス
ト・製造コスト面で優れているのはポリエステル繊維や
ナイロン繊維等の汎用繊維であるが、これらは製布(編
織)等の加工上充分である10%以上(編み特性として
は好ましくは15%の伸度が必要)の伸度を示すもの
の、強度・弾性率が劣っている。結局、いわゆる高強度
・高弾性率繊維は充分な強度を持つものの伸度は小さ
く、いわゆる汎用繊維は充分な伸度を持つものの強度に
は乏しい。すなわち、図1に示した点線の右上に属す
る、1.2GPa以上の強度、180MPa以上の強度
伸度積、および10%以上の伸度を併せ持つ繊維はほと
んど存在しない。これらのうち、ポリエチレンなどのよ
うに明瞭な結晶分散を示す繊維材料の場合、溶解再結晶
化等の方法によってあらかじめ分子鎖の絡み合いを少な
くした糸条を結晶分散温度以上で延伸することにより、
高強度・高弾性率の繊維を製造できる。また、この方法
は結晶を破壊することなく結晶中から分子鎖を引き出す
必要があるため、結晶分散温度以上で延伸することが不
可欠である。この方法は明瞭な結晶分散温度が観察され
る高分子、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
ビニルアルコール等ではたいへん有効な分子鎖配列方法
であるが、明瞭な結晶分散が見られない繊維材料、即ち
ポリエステル繊維やナイロン繊維などには前記の高強度
・高弾性率の繊維を製造する方法を適用できない。それ
は、これらの高分子では、延伸過程で配向結晶化するこ
とによっていわゆる繊維構造を形成するが、この構造は
強固であり、一旦配向結晶が形成されてしまうと再構成
することは難しいからである。従って、ポリエステル繊
維やナイロン繊維などの製造においては、配向結晶化に
よる繊維構造を如何に工夫するかが高強・高弾性率の繊
維を実現するのに最も重要になる。配向結晶化は延伸工
程において急速に起こるから、どれだけ効率的に分子鎖
を配向させるような延伸工程を設計できるかが、高強度
・高弾性率のポリエステル繊維やナイロン繊維を製造す
る際のキーポイントとなる。図2は一般的なポリエステ
ル繊維を種々の延伸倍率で延伸した場合の公称応力―公
称歪曲線とその破断点である強度および伸度(●)を表
したものである。一般に総延伸倍率を高くすると、強度
は増加するが伸度は減少してしまい、強度×伸度の値は
あまり変化しない。これは、単に延伸倍率を高めても、
配向結晶化を起こす段階で分子鎖を配向させる効率に大
差が無いためであり、このような条件では、高強度であ
りながら高伸度である合成繊維は得られない。配向結晶
化を起こす段階で分子鎖を配向させる効率を向上させら
れれば、高強度・高弾性率でありながら高伸度の繊維が
得られ、結果として強度×伸度の値は大きくなるはずで
ある。図2において従来技術での配向結晶条件で得られ
る繊維の破断点である強度および伸度(●)を結ぶ点線
と平行に本実施例の高応力延伸した場合の破断点である
強度および伸度の特性が存在することが推測でき、高応
力延伸の実現は、従来のものと全く異なる繊維の微細構
造を実現しているものと推測できる。このように配向結
晶化を起こす段階で分子鎖を配向させる効率を向上させ
るためには、延伸工程において、繊維が配向結晶化する
前に高応力により分子鎖が引きそろえられることが実現
できる条件を達成すことが重要である。従来、合成高分
子繊維の延伸過程では、繊維の加熱方法として、加熱ピ
ンや加熱ローラー等の接触式加熱手段を用いるもの、お
よび加熱空気またはスチームなどの加熱気流を用いたも
のなどがあるが、いずれも熱の移動は主に繊維表面を介
しての熱伝達によって行われるため、熱移動の効率が悪
く、急速で均一な加熱は難しい。従って、繊維断面内に
顕著な温度差が生じ、不均一な変形や不均質な構造を招
きやすい。急速かつ均一な加熱ができないために、繊維
の長さ方向での温度変化(この点に延伸点を生じさせる
ような)に乏しく、延伸前の糸条に加え得る応力は著し
い制限を受ける。この理由は、繊維の長さ方向への温度
変化に乏しいため、ローラーやピンの表面での摩擦力に
よって延伸点の位置を固定しているにもかかわらず、単
位長さあたりの摩擦力には限界があるため、ある程度以
上の延伸応力が加わった場合には延伸点位置が不安定に
なることが避けられないからである。これに対して、赤
外線光束を照射することによって延伸点位置を固定する
方法が、公開特許48−45612号公報において開示
されている。しかし、ここで目的としていることは、得
られる糸条の均質性を高めることであり、これにより高
強度・高弾性率合成繊維を製造することについての明示
の言及はない。また、米国特許第4,113,821号明細書に
おいてスチーム等による延伸点位置固定法が開示されて
おり、その方法中にレーザーを使用することの言及も有
るが、赤外線照射による技術的意味についての言及はな
い。糸条の均一加熱手段ということに限れば赤外線を利
用する方法としては、上記のほか公開特許48−858
08号公報、昭48−8886特許公報、特開平4−2
81011号公報、特開平5−132816号公報にお
いて開示されていが、高強度の合成繊維を製造する方法
における利用については言及していない。また、赤外線
照射によって繊維を急速に加熱・延伸することにより、
均一かつ高配向なポリエステル繊維、もしくは高配向度
かつ低比重のポリエステル繊維を製造することにより、
結果として高強度・高弾性率合成繊維を得る方法が、特
公昭60−94619号公報および特開昭61-758
11号公報に開示されている。しかし具体例としては、
複数の延伸法を採用する場合においても1つの段での延
伸倍率範囲は従来の延伸法において一般的な延伸倍率で
ある1.29〜4.3倍を採用しているが、高応力を実
現する工夫についての教示は全くないし、まして、高応
力をかけて高倍率まで延伸することで、1.2GPa以
上の高強度であるが、織物の製造に要求される少なくと
も5%の伸度、好ましくは10%以上の伸度を持つ高強
度高伸度合成繊維を製造する技術について教示していな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の課題
は、糸条を均一かつ急速に加熱できる赤外線照射の特性
を最大限有効に利用し、糸条が配向結晶化する前に高応
力をかけて分子鎖を引きそろえることによって、高強度
でありながら高伸度を示す、換言すれば高強度にした場
合には、低伸度(5%未満)となる相容れない特性を同
時に満足する高強度高伸度の合成繊維を提供することで
ある。第2の課題は、該合成繊維を十分に高速な生産速
度で能率的に加工する方法および該方法を効率的に実施
する装置を提供することである。本発明者は、前記課題
を解決するために、赤外線照射による合成繊維およびモ
ノフィラメントの製造における加熱手段を利用して、従
来にない延伸前における応力を高める方法を鋭意検討
し、複屈折率が0.05以下で、結晶化度が10%以下
である合成繊維原料糸条を用い、該原糸を一定温度に冷
却して、強力な赤外線光束による加熱延伸と組み合わせ
ることことにより延伸前応力を少なくとも40MPa以
上にすることができることを発見し前記本発明の第1の
課題を解決した。更に該赤外線光束の照射手段を、該合
成繊維原料糸条を一定温度に冷却する装置内に配置する
ことにより効率的に高強度高伸度合成繊維を製造できる
ことを発見し本発明の第2の課題を解決した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、複屈折
率が0.05以下で、結晶化度が10%以下である合成
繊維原料糸条を一定温度に冷却し、該一定温度に冷却さ
れた糸条に強力な赤外線光束を照射して加熱軟化させ、
該冷却と少なくとも3倍以上の延伸により該原料繊維の
延伸前応力を少なくとも40MPaとして延伸して巻き
取ることによって得られたものであることを特徴とする
高強度高伸度の合成繊維である。好ましくは、強度が
1.2GPa以上であり、強度と伸度の積が180MP
a以上であることを特徴とする前記高強度高伸度の合成
繊維であり、より好ましくは、延伸前応力を40MPa
以上とする冷却温度を25℃以下とすることを特徴とす
る前記各高強度高伸度の合成繊維であり、更に好ましく
は、一定温度に冷却した原料糸条を毎秒0.1〜200
mで走行させつつ、赤外線光束を該被加熱糸条の0.1
〜100mmの区間に照射して照射区間内で繊維温度を
100〜400K上昇させてガラス転移温度以上まで加
熱軟化させることを特徴とする前記各高強度高伸度の合
成繊維であり、一層好ましくは、合成繊維がポリエステ
ル繊維またはナイロン繊維であることを特徴とする前記
各高強度高伸度の合成繊維であり、より一層好ましく
は、複屈折0〜0.020の未延伸繊維を使用し、冷却
温度を15℃以下とし、6倍以上延伸して得られたもの
であることを特徴とする前記各高強度高伸度のポリエス
テル繊維である。
【0005】本発明の第2は、複屈折率が0.05以下
で、結晶化度が10%以下である合成繊維原料糸条を一
定温度に冷却し、該一定温度に冷却された糸条に繊維温
度を0.1〜100mmの区間において100〜400
K上昇させる強力な赤外線光束を照射して加熱軟化さ
せ、該冷却と少なくとも3倍以上の延伸により該原料繊
維の糸条の延伸前応力を少なくとも40MPaとして延
伸して巻き取ることを特徴とする請求項1に記載の高強
度高伸度合成繊維の製造方法である。好ましくは、前記
延伸工程が、紡糸口金より溶融紡出した糸条を一旦冷却
して固化して合成繊維原料糸条を製造する工程に引き続
いていることを特徴とする前記高強度高伸度合成繊維の
製造方法であり、より好ましくは、赤外線光束の照射
に、レーザーによるコヒーレント光源を用いることを特
徴とする前記各高強度高伸度合成繊維の製造方法であ
る。
【0006】本発明の第3は、複屈折率が0.05以下
で、結晶化度が10%以下である合成繊維原料糸条を一
定温度に冷却し、該一定温度に冷却された糸条に繊維温
度を0.1〜100mmの区間において100〜400
K上昇させる強力な赤外線光束を照射して加熱軟化さ
せ、該冷却と少なくとも3倍以上の延伸により該原料繊
維の糸条の延伸前応力を少なくとも40MPaとして延
伸して巻き取ることを特徴とする高強度高伸度合成繊維
の製造装置において該原料糸条を一定温度にする冷却を
冷却槽中を走行する糸条に冷風を吹き付ける装置が配置
された該冷却槽中で行うことを特徴とする高強度高伸度
合成繊維の製造装置である。
【0007】
【発明の実施の態様】本発明をより詳細に説明する。赤
外線光束を照射して急速かつ均一に加熱し、瞬間的に延
伸する工程において、延伸中の糸条に加え得る最大の応
力は赤外線照射範囲以前での糸条が降伏する際の糸張力
と延伸倍率によって制限される。また、前記高応力を用
いて延伸することによって高強度高伸度の繊維が得られ
るためには、複屈折が0.05以下、好ましくは0.0
2以下であり、結晶化度が10%以下であることが該延
伸において配向を十分に発達させて結晶化が起こさせる
ための必要条件である。更に該結晶は、該延伸において
配向を改善することができない配向結晶が少ないことが
好ましい。従って、合成繊維原料糸条の特性は、その生
産方法には関係なく、複屈折が0.05以下、好ましく
は0.02以下であり、結晶化度が10%以下であれば
よい。
【0008】本発明における延伸前の応力とは、測定さ
れる応力、換言すれば糸条に加わる巻き取り張力を延伸
前の繊維の断面積で除した値のことである。延伸中の糸
条に作用させ得る応力を高める方法としては、延伸する
前の糸条の降伏応力を高めることである。糸条の降伏応
力には温度依存性が有り、一般に低温ほど大きくなる。
従って、合成繊維原料糸条を一定温度に冷却した状態で
強い赤外線を照射することがよい。図3に、延伸に供さ
れる繊維の温度と応力の関係を示す〔S.W. Allison &
I.M.Ward, Brit.J.Appl.Phys.18,1151 (1967)よ
り。〕。降伏応力は温度上昇にしたがって急激に低下
し、ガラス転移温度(80℃付近)でほぼ消失する。25℃
での降伏応力は約40MPaであり、冷却することによ
り増加する。
【0009】赤外線光束照射加熱によって糸条を急速か
つ均一に加熱する場合、延伸点の位置は充分に安定であ
り、これを前記冷却と組み合わせることにより、高強度
高伸度繊維を製造できる。糸条の走行速度としては、毎
秒0.1〜200mが好適である。また赤外線光束を照
射して照射区間で繊維温度を100〜400K上昇させ
ることが好適である。延伸時の糸条に作用させる糸張力
は、赤外線照射区間以前に糸条が降伏しない範囲で、で
きるだけ大きいことが望ましい。
【0010】原材料のポリエステル繊維は、エチレンテ
レフタレートを主たる繰り返し単位とするポリエステル
のほか、ブチレンテレフタレートもしくはプロピレンテ
レフタレートを主たる繰り返し単位とするポリエステル
を溶融紡糸した繊維が使用できる。これらに従来公知の
酸成分もしくアルコール成分を共重合したものであって
もよく、ポリエステルが実質的に線状である範囲で、従
来公知の重合停止剤が含まれていてもよい。また、従来
公知の添加物が含まれていてもよい。
【0011】原材料のナイロン繊維とは、ナイロン6、
ナイロン66、ナイロン610などを主たる繰り返し単
位とする高分子を溶融紡糸した繊維が使用できる。これ
らに従来公知の酸成分もしくはアミン成分を共重合した
ものであってもよく、実質的に線状である範囲で、従来
公知の重合停止剤が含まれていてもよい。また、従来公
知の添加物が含まれていてもよい。
【0012】糸条の軸方向0.1〜100mmの区間に
渡り赤外線光束を照射して糸条1を急速に加熱し、繊維
温度をこの区間内で100〜400K上昇させて軟化さ
せ延伸する。この結果、延伸によって加えられる真歪の
多くの部分、典型的には50%以上が上記の加熱領域内
に含まれる。主に変形する位置は、赤外線照射強度が最
大になる点よりもいくぶん手前である方が安定な延伸状
態を実現しやすく、望ましくは赤外線照射強度の増加率
が最大になる点付近になるようにすることが好ましい。
瞬間的に加熱された糸条は、外力によって瞬間的に延伸
されることによって分子鎖を高度に配向させ、高強度高
伸度の繊維を得ることができる。糸条は、単一の繊維に
限らず複数繊維の束でもよい。
【0013】赤外線光束の光源としては、合成繊維の糸
条が吸収し軟化に資する赤外線波長0.7μm〜100
μmを発するもの、具体的には高温の発熱体を利用した
連続スペクトル光源、アーク放電を利用したアーク光
源、レーザー発振を利用したコヒーレント光源である。
アーク光源としては、高輝度であることからキセノンラ
ンプが適している。またレーザー光源は、光線の平行性
が高いために集光や平行光束の形成が容易であること、
および大きな出力が得られることから適している。レー
ザーには、気体、固体、半導体、色素、エキシマー、自
由電子を放出源としたものが使用可能であるが、二酸化
炭素気体を放出源とする発振波長9〜12μmのもの、
Nd3+を微量加えたイットリウムアルミニウムガーネッ
ト(3Y23・5Al23)を放出源とする発振波長
0.9〜1.2μmのものが優れている。このうち、特
に二酸化炭素レーザーは、ポリエステル・ナイロンの合
成繊維材料が適度な吸収を示す波長帯であるため、実施
に有効である。糸条が吸収する赤外線のエネルギー量
は、赤外線の波長、および糸条の直径、糸速度、密度、
熱容量、赤外線吸収率に依存する。赤外線照射による温
度上昇をΔTと表現すると、糸条の走行が定常状態にな
っていると仮定できるとき、一般にΔT=Q/WCの関
係がある。ここでQは照射により糸条が単位時間に吸収
するエネルギー量、Wは糸条の質量流量、Cは糸条の比
熱である。糸条に照射される単位時間あたりの赤外線エ
ネルギーをiとすると、Q=Ki、ただしKは糸条によ
る赤外線エネルギーの吸収率である。典型的条件として
K=0.6とし、比熱1.17kJ/kg・K、密度
1.32Mg/m3、直径0.1mmの円形断面単繊維
が速度10m/sで走行することを仮定すると、ΔT=
5iになる。すなわち、糸条に1W(ワット)の赤外線
が照射されたとき、糸条の温度は5ケルビンだけ上昇す
る。尚、糸条の温度は繊維の変形自体によっても上昇す
る。従って、ガラス転移温度付近まで加熱された繊維が
軟化して延伸される場合、粘性変形もしくは塑性変形に
よって生じる熱によってさらに温度が上昇し、さらに軟
化するといった連鎖的変化を生じ、たいへん狭い範囲内
に変形を集中させることができる。また、本発明におけ
る赤外線の照射領域とは、糸条に照射される赤外線光束
の強度が、糸条中で最大になる位置での強度と比較して
1/e2以上である範囲をいう。ただし、eは自然対数
の底である。
【0014】本発明の高強度高伸度の合成繊維の製造方
法について説明する。図4に示すように、合成繊維糸条
1を、ロール2から一定の供給速度vで供給し、延伸前
応力を高めるための一定の温度に冷却すための装置4を
経た後、レーザーを含む赤外線照射手段5により赤外線
光束を糸条1に照射することで糸条1をガラス転移温度
以上に加熱して軟化させ、供給速度vよりも早い速度V
でロール2に糸条1を巻き取ることで延伸する。一定の
温度に冷却すための装置4と、赤外線光束を照射するレ
ーザーを含む赤外線照射手段5は一体化していても良
い。
【0015】図5に、直接紡糸延伸法による本発明の高
強度高伸度の合成繊維の製造方法を示す。合成繊維の原
材料である溶融高分子を溶融紡糸ノズル6から押し出
し、いったんガラス転移温度以下まで冷却して固化させ
た糸条1を、回転するローラー7表面に巻き付け、速度
vで引き取り送り出し、延伸された後に作用させ得る応
力を高めるための処理を施すための装置4を経た後、赤
外線照射手段5で糸条1を軟化させ、供給速度vよりも
早い速度Vでロール3に糸条1を巻き取ることで延伸す
る。
【0016】図6、7は、本発明の繊維加工装置に装備
されている赤外線照射手段の好ましい例が示されてい
る。図6の例では、赤外線照射手段はレーザー8からの
赤外線IRをレンズ9により集光している。糸条1の位
置は焦点の後方を例示にしてあるが、焦点の前方であっ
てもかまわない。このように糸条1を焦点からずらすこ
とによって、赤外線IRの照射領域を幅のあるものにし
ている。糸条1のさらに後方には空冷または水冷された
遮光板10が配置されており、糸条に吸収されなかった
赤外線を吸収するために設けてある。材料としては、煉
瓦等の耐熱素材、表面を粗面化して耐熱塗料を塗布した
金属等が適している。レーザー8からの赤外線IRは平
行光線のままでも良く、集光手段としてはレンズ、シリ
ンドリカルレンズの他、プリズム、反射ミラー、導波路
を用いても良い。
【0017】図7の例では、赤外線照射手段5の他の例
を示す。レーザー8からの赤外線IRを導波路である光
ファイバー11により回転楕円体内面ミラー12に導入
している。光ファイバー11の出射端を回転楕円体の第
1焦点、糸条1の延伸部位を第2焦点近傍に位置するこ
とで、糸条1を効率的に加熱できる。ミラーの形態とし
ては、楕円シリンドリカル内面ミラーを使用することも
できる。レンズ9、プリズム、導波路11、またはミラ
ー12の材質としては、赤外線を透過または反射する物
質である必要がある。前者の例としては波長が9〜12
μm程度ならばセレン化亜鉛、ケイ素、ゲルマニウム、
カルコゲナイドガラスなど、波長が0.9〜1.2μm
程度ならば石英やフッ化リチウム、フッ化バリウム、フ
ッ化物ガラスなどが挙げられる。後者の例としては金属
の鏡面を挙げることができる。また、内面に反射膜を付
加した中空管を導波路11として使用してもよい。
【0018】図8に示した例では、糸条を冷却すること
によって延伸された後に作用させ得る応力を高めるため
の処理を施すための装置を示している。糸条1に外部か
ら冷風導入口から冷風16を吹き付け冷媒槽14中を走
行する糸条を冷却する。延伸前原料糸条に高応力を加え
るためには、赤外線照射前に原料糸条を一定温度に十分
に冷却することが重要である。 張力付加装置15の表
面を冷却することで、冷却を向上させることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて説明するが、
本発明はこれに限定されない。実施例および比較例用い
られた原料糸条はポリエチレンテレフタレートを紡糸温
度295℃、ノズル直径0.5mm、1hole(L/
D=5)、吐出量毎分5.01g、巻取速度毎分300
mの条件で溶融紡糸して製造した繊維を用いた。この繊
維は、直径133μm、複屈折0.001、強度0.1
1GPa、弾性率1.7GPa、降伏応力39.9MP
aであった。また、ISO 1628-5の基準でオルトクロ
ロフェノールを使用して測定した濃度0.5g/dlで
の還元粘度は、0.87dl/gである。また実施例お
よび比較例1、2使用した共通の延伸条件は以下のとお
りである。光源としてのレーザーは二酸化炭素気体レー
ザーで、発振波長は10.6μm、ビーム径5.0m
m、ビーム広がり角1.0mradである。図7に示す
赤外線照射手段12で、レンズによりビームを集光して
いる。レンズの焦点距離は50mmである。糸条は焦点
の後方に位置させ、レーザーの光軸と垂直方向に毎秒
0.166mで走行させた。レーザーの出力は22.5
W、照射位置でのビーム直径は4mmである。糸条の巻
き取り張力を東レエンジニアリング社製TTM-201型テン
ションメータで測定し、延伸前の繊維断面積で除すこと
によって、本発明で定義した延伸前応力を算出した。延
伸前の繊維の降伏応力と比較するために、延伸前応力を
表1に掲載した。未延伸繊維、実施例および比較例1、
2の強度、伸度および初期弾性率の試験は、把持部を紙
及び接着剤で補強した繊維試料を、初期のチャック間隔
40mmで把持し、毎秒0.67mmの速度で1軸引張
試験を行って得た応力―歪曲線の破断点から読みとった
公称応力、公称歪を使って計算した。測定温度は25
℃、初期弾性率は歪0の点での傾き、強度、伸度、およ
び降伏応力は破断点および降伏点での応力および歪から
求めた。実施例および比較例1、2の延伸糸の試験結果
が表1に示してある。
【0020】
【表1】
【0021】実施例1 繊維の糸条に冷風を吹き付け、15℃に冷却した状態で
赤外線を照射し、加熱・延伸して高強度合成繊維を試作
した。冷却によって原材料繊維の降伏応力を増大させた
結果、25℃での降伏応力を超える45.5MPaの延
伸前応力を加えることが可能になり、6.5倍まで安定
的に伸長できた。得られた高強度合成繊維の力学的性質
は、室温(25℃)で最大近くまで延伸した比較例1試
料と比較して、強度で1.21倍、初期弾性率で1.2
2倍に達する。また伸度も比較例1より大きく、10%
以上の伸度を保持しつつより高強度化できる余地が有る
ことを示している。強度×伸度の値は206MPaに達
し、比較例1の1.29倍に達する。結局、本実施例の
繊維は1.2GPa以上の強度と180MPa以上の強
度伸度積を併せ持つ繊維となっている。赤外線照射を利
用しないで最大まで伸長した比較例2と比較すると、強
度で2.30倍、初期弾性率で1.78倍に達する。 実施例2 原材料繊維をあらかじめ60℃で1時間熱処理して十分
“体積緩和”させた後、表1の条件で赤外線照射加熱に
より延伸した。その結果、比較例7と比較して、強度で
@倍、初期弾性率で@倍に増加した。 比較例1 実施例と同じ原材料繊維を表1の条件で赤外線照射加熱
により延伸した。延伸前応力が原繊維の降伏応力とほぼ
一致する延伸倍率約6.3倍以上では、安定的に巻き取
ることができず、短時間で破断する。引張試験での歪速
度と本実施例および比較例1の延伸工程での歪速度は1
6倍ほども違い,実施温度も2K違うため、厳密な比
較は難しいが、おおよそ延伸前繊維が降伏する張力が加
わった場合には延伸が不安定になり、破断に至ることが
分かる。得られた合成繊維は、熱伝達により加熱して延
伸された比較例2の試料繊維よりは高強度・高弾性率で
あるが、実施例には及ばない。 比較例2 毎秒0.01mで供給した糸条を80℃のシリコンオイ
ル中で4倍まで連続延伸した繊維である。これ以上の延
伸倍率では延伸点位置が不安定になり、延伸することが
できない。延伸時の応力は測定していないが、原繊維の
降伏応力に近い延伸前応力が作用していると考えられ
る。強度×伸度の値は364MPaと大きいが、これは
伸度が必要以上に大きいためであり、強度は従来使用さ
れているポリエステル繊維と同等以下に過ぎず、高強度
繊維とは言えない。
【0022】
【発明の効果】本発明の高強度高伸度の合成繊維は、従
来の高強度合成繊維に比較して、強度および弾性率がさ
らに高くなっているにも係わらず、製布等の加工に必要
充分な伸度を保ち、強度と伸度の積は180MPa以上
に達する。また従来、高強度で高弾性率を持つ合成繊維
に加工するには、多段の工程と加熱エネルギーを多く必
要としていたが、本発明の合成繊維の延伸方法によれ
ば、きわめて高強度かつ高弾性率でありながら高伸度に
能率良く加工できるから、そのような合成繊維を安価に
大量生産できる。さらに高強度合成繊維の加工装置は、
簡便な構成でありながら加熱エネルギーを節約して高強
度合成繊維への加工ができる装置となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 代表的な高強度繊維素材の典型的な強度と伸
度の関係(●)。更に、実施例1(■)および比較例1
(□)を示す。
【図2】 一般的なポリエステル繊維を種々の延伸倍率
で延伸した場合の公称応力―公称歪曲線とその破断点で
ある強度および伸度(●)を示す。更に、実施例1
(■)および比較例1、2(□)を示す。
【図3】 降伏応力の試験温度依存性を示す
【図4】 本発明の高強度繊維の製造工程の一形態を示
す概略図。
【図5】 直接紡糸延伸法による本発明の高強度高伸度
の合成繊維の製造方法
【図6】 本発明の繊維加工装置に装備されている赤外
線照射手段5の一形態を示す概略図。
【図7】本発明の繊維加工装置に装備されている赤外線
照射手段5の異なる形態を示す概略図。
【図8】 本発明の繊維加工装置に装備されている、延
伸中の糸条に作用させ得る応力を高めるために糸条を冷
却する処理を施すための装置4の一形態を示す概略図。
【符号の説明】
1・・・糸条、2・・・第1引き取りローラー、3・・・第2引
き取りローラー、4・・・応力付加処理手段、5・・・赤外線
照射手段、6・・・溶融紡糸ノズル、7・・・ローラー、8・・
・赤外線源、9・・・レンズ、10・・・遮光版、11・・・光導
波路、12・・・集光ミラー、14・・・冷気槽、15・・・ロ
ーラー、16・・・冷風、

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複屈折率が0.05以下で、結晶化度が
    10%以下である合成繊維原料糸条を一定温度に冷却
    し、該一定温度に冷却された糸条に強力な赤外線光束を
    照射して加熱軟化させ、該冷却と少なくとも3倍以上の
    延伸により該原料繊維の延伸前応力を少なくとも40M
    Paとして延伸して巻き取ることによって得られたもの
    であることを特徴とする高強度高伸度の合成繊維。
  2. 【請求項2】 強度が1.2GPa以上であり、強度と
    伸度の積が180MPa以上であることを特徴とする請
    求項1に記載の高強度高伸度の合成繊維。
  3. 【請求項3】 延伸前応力を40MPa以上とする冷却
    温度を25℃以下とすることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の高強度高伸度の合成繊維。
  4. 【請求項4】 一定温度に冷却した原料糸条を毎秒0.
    1〜200mで走行させつつ、赤外線光束を該被加熱糸
    条の0.1〜100mmの区間に照射して照射区間内で
    繊維温度を100〜400K上昇させてガラス転移温度
    以上まで加熱軟化させることを特徴とする請求項1、
    2、または3に記載の高強度高伸度の合成繊維。
  5. 【請求項5】 合成繊維がポリエステル繊維またはナイ
    ロン繊維であることを特徴とする1、2、3または4に
    記載の高強度高伸度の合成繊維。
  6. 【請求項6】 複屈折0〜0.020の未延伸繊維を使
    用し、冷却温度を15℃以下とし、6倍以上延伸して得
    られたものであることを特徴とする請求項5に記載の高
    強度高伸度のポリエステル繊維。
  7. 【請求項7】 複屈折が0.05以下で、結晶化度が1
    0%以下である合成繊維原料糸条を一定温度に冷却し、
    該一定温度に冷却された糸条に繊維温度を0.1〜10
    0mmの区間において100〜400K上昇させる強力
    な赤外線光束を照射して加熱軟化させ、該冷却と少なく
    とも3倍以上の延伸により該原料繊維の糸条の延伸前応
    力を少なくとも40MPaとして延伸して巻き取ること
    を特徴とする請求項1に記載の高強度高伸度合成繊維の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記延伸工程が、紡糸口金より溶融紡出
    した糸条を一旦冷却して固化して合成繊維原料糸条を製
    造する工程に引き続いていることを特徴とする請求項7
    に記載の高強度高伸度合成繊維の製造方法。
  9. 【請求項9】 赤外線光束の照射に、レーザーによるコ
    ヒーレント光源を用いることを特徴とする請求項7また
    は8に記載の高強度高伸度合成繊維の製造方法。
  10. 【請求項10】 複屈折率が0.05以下で、結晶化度
    が10%以下である合成繊維原料糸条を一定温度に冷却
    し、該一定温度に冷却された糸条に繊維温度を0.1〜
    100mmの区間において100〜400K上昇させる
    強力な赤外線光束を照射して加熱軟化させ、該冷却と少
    なくとも3倍以上の延伸により該原料繊維の糸条の延伸
    前応力を少なくとも40MPaとして延伸して巻き取る
    ことを特徴とする高強度高伸度合成繊維の製造装置にお
    いて該原料糸条を一定温度にする冷却を冷却槽中を走行
    する糸条に冷風を吹き付ける装置が配置された該冷却槽
    中で行うことを特徴とする高強度高伸度合成繊維の製造
    装置。
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WO2006095661A1 (ja) * 2005-03-11 2006-09-14 University Of Yamanashi 全芳香族ポリエステル極細フィラメントの製造手段

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