JP2006240488A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

車輪用軸受装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006240488A
JP2006240488A JP2005059119A JP2005059119A JP2006240488A JP 2006240488 A JP2006240488 A JP 2006240488A JP 2005059119 A JP2005059119 A JP 2005059119A JP 2005059119 A JP2005059119 A JP 2005059119A JP 2006240488 A JP2006240488 A JP 2006240488A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
hub
outer ring
wheel
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005059119A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigemi Tanaka
重美 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2005059119A priority Critical patent/JP2006240488A/ja
Publication of JP2006240488A publication Critical patent/JP2006240488A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C35/00Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers
    • F16C35/04Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers in the case of ball or roller bearings
    • F16C35/06Mounting or dismounting of ball or roller bearings; Fixing them onto shaft or in housing
    • F16C35/063Fixing them on the shaft
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/18Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
    • F16C19/181Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
    • F16C19/183Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
    • F16C19/184Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
    • F16C19/186Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with three raceways provided integrally on parts other than race rings, e.g. third generation hubs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/52Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with devices affected by abnormal or undesired conditions
    • F16C19/527Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with devices affected by abnormal or undesired conditions related to vibration and noise
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/01Parts of vehicles in general
    • F16C2326/02Wheel hubs or castors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】スティックスリップ音を確実に抑制し、剛性の向上を図る。
【解決手段】内周に複列の軌道面が形成された外輪105と、外周に一方の軌道面が形成されたハブ輪101と、ハブ輪101の小径段部112に圧入され、外周に他方の軌道面が形成された内輪102と、外輪105とハブ輪101および内輪102の軌道面間に介装された複列の転動体103,104とを備え、ハブ輪101の小径段部112の端部を加締めることによりハブ輪101と内輪102を一体化し、ハブ輪101の内径に等速自在継手106の継手外輪115を挿入してスプライン嵌合させた車輪用軸受装置において、ハブ輪101内径のスプライン128端面にストッパ部133aを形成すると共に、ステム部127に係止部132aを形成し、ストッパ部133aに係止部132aを突き合わせ、ハブ輪101の加締部111と継手外輪115の肩部116との間に軸方向すきまnを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は車輪用軸受装置に関し、詳しくは、自動車の懸架装置に対して駆動車輪(FF車の前輪、FR車の後輪、4WD車の全輪)を回転自在に支持する駆動車輪用軸受装置に関する。
自動車の車輪用軸受装置には、従動輪用と駆動輪用があり、それぞれの用途に応じて種々の形式のものが提案されている。例えば、図4は駆動輪用軸受装置で、ハブ輪1および内輪2、複列の転動体3,4、外輪5、等速自在継手6を主要な構成要素としている。
ハブ輪1は、その外周面にアウトボード側の軌道面7が形成されると共に、車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ9を備えている。この車輪取付フランジ9の円周方向等間隔に、ホイールディスクを固定するためのハブボルト10が植設されている。このハブ輪1の外周面に形成された小径段部12に内輪2を嵌合させ、この内輪2の外周面にインボード側の軌道面8が形成されている。
内輪2は、クリープを防ぐために適当な締め代をもって圧入されている。ハブ輪1の外周面に形成されたアウトボード側の軌道面7と、内輪2の外周面に形成されたインボード側の軌道面8とで複列の軌道面を構成する。この内輪2をハブ輪1の小径段部12に圧入し、ハブ輪1の小径段部12の端部を外側に加締めることにより、その加締部11でもって内輪2を抜け止めしてハブ輪1と一体化し、軸受部20に予圧を付与している。
外輪5は、内周面にハブ輪1および内輪2の軌道面7,8と対向する複列の軌道面13,14が形成され、車体(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ17を備えている。この車体取付フランジ17は、車体の懸架装置(図示せず)から延びるナックルに取り付け孔19を利用してボルト固定される。
軸受部20は、複列のアンギュラ玉軸受構造で、ハブ輪1および内輪2の外周面に形成された軌道面7,8と外輪5の内周面に形成された軌道面13,14との間に転動体3,4を介在させ、各列の転動体3,4を保持器21,22により円周方向等間隔に支持した構造を有する。軸受部20の両端開口部には、ハブ輪1と内輪2の外周面に摺接するように、外輪5とハブ輪1および内輪2との環状空間を密封する一対のシール23,24が外輪5の両端部内径に嵌合され、内部に充填されたグリースの漏洩ならびに外部からの水や異物の侵入を防止するようになっている。
等速自在継手6は、ドライブシャフトを構成する中間軸(図示せず)の一端に設けられ、内周面にトラック溝が形成された継手外輪15と、その継手外輪15のトラック溝と対向するトラック溝が外周面に形成された継手内輪(図示せず)と、継手外輪15のトラック溝と継手内輪のトラック溝との間に組み込まれたボール(図示せず)とからなる。継手外輪15は、継手内輪およびボールを収容したマウス部25と、マウス部25から軸方向に一体的に延び、外周面にスプライン26が形成されたステム部27を有する。
このステム部27をハブ輪1の貫通孔に挿入し、ハブ輪1の加締部11に継手外輪15の肩部16を突き合わせた状態で、ステム部27の端部に形成された雄ねじ部29にナット30を締め付けることによって、等速自在継手6をハブ輪1に固定している。このステム部27の外周面および貫通孔の内周面に形成されたスプライン26,28により両者を嵌合させることにより、トルク伝達可能となっている。
特開2003−97588号公報 特開2003−136908号公報 特開2004−353724号公報
ところで、前述した駆動輪用軸受装置では、例えば車両発進時、軸受部20のハブ輪1の加締部11と等速自在継手6の継手外輪15の肩部16との間で、カッキン音と通称されるスティックスリップ音が発生するおそれがある。
このスティックスリップ音は、車両発進時、静止状態にある軸受部20のハブ輪1に対して等速自在継手6の継手外輪15から回転トルクが負荷されると、ステム部27のスプライン26,28を介して継手外輪15からハブ輪1へ回転トルクを伝達しようとするが、継手外輪15のねじれによりハブ輪1の加締部11と継手外輪15の肩部16との間で急激な滑りが発生する。この急激な滑りが原因となってスティックスリップ音が発生する。
前述したスティックスリップ音を未然に防止する手段として、ハブ輪1の加締部11と継手外輪15の肩部16との突合せ部での摩擦抵抗を大きくしたり(例えば、特許文献1参照)、あるいは、ハブ輪1の加締部11の平坦な端面に凹溝を形成すると共にその凹溝内にグリースを充填することにより、ハブ輪1の加締部11と継手外輪15の肩部16との突合せ部での摩擦抵抗を小さくする手段が講じられている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、現在主流となっているタイプの車輪用軸受装置、すなわち、ハブ輪1の加締部11と継手外輪15の肩部16とを突き合わせた構造を有する車輪用軸受装置では、スティックスリップ音を未然に防止する前述の手段、つまり、ハブ輪1の加締部11と継手外輪15の肩部16との突合せ部での摩擦抵抗を大きくしたり、逆に小さくしたりする構造では、スティックスリップ音の防止対策として十分とはいえないことが、本出願人が実施した実験により明らかとなった。
また、スティックスリップ音を防止する他の手段として、図5に示すような構造の軸受装置がある(例えば、特許文献3参照)。この軸受装置は、継手外輪15のステム部27の円筒部からスプライン26へ繋がるテーパ部36を設けると共に、ハブ輪1の内径部にも前述のテーパ部36と対応するようにインボード側内径円筒部からスプライン28に繋がるテーパ部37を設けている。
等速自在継手6のハブ輪1への組み付け時、継手外輪15のステム部27をハブ輪1の内径に挿入し、ステム部27のテーパ部36をハブ輪1の内径のテーパ部37に当接させた上で、ハブ輪1のアウトボード側端面から突出したステム部27の先端の雄ねじ部29にナット30を螺合させることにより締め付け固定している。この状態で、ハブ輪1の加締部11と継手外輪15の肩部16との間に軸方向すきまmが形成され、両者が突き合わされることがなくなることから、スティックスリップ音が発生することはない。
しかしながら、前述した構造の場合、継手外輪15のステム部27に小径段部を形成し、この小径段部をハブ輪1の小径段部に所定の径方向すきまを介して内嵌した構造となっており、ハブ輪1とステム部27のスプライン嵌合がハブ輪内径あるいはステム部外径の軸方向長さの半分程度となっているため、円周方向のがたが生じやすく、継手外輪15の回転時に振れ回りが生じる可能性が高いという懸念があった。
そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、ハブ輪の加締部と継手外輪の肩部との突合せ面での相対滑りにより発生していた車両発進時でのスティックスリップ音を確実に抑制すると共に剛性の向上を図り得る車輪用軸受装置を提供することにある。
本発明を適用する対象は、内周に複列の軌道面が形成された外輪と、一端に車輪取付フランジを有すると共に外周に複列の軌道面を有し、ハブ輪と内輪からなる内方部材と、前記外輪と内方部材のそれぞれの軌道面間に介装された複列の転動体とを備え、前記ハブ輪の小径段部の端部を加締めることによりハブ輪と内輪を一体化し、前記ハブ輪の内径に等速自在継手の継手外輪のステム部を挿入してスプライン嵌合させた車輪用軸受装置である。この車輪用軸受装置としては、外輪の外周に車体取付フランジを有し、ハブ輪の外周に、複列の軌道面のうちの一方の軌道面が形成されているものがある。
この車輪用軸受装置において、本発明は、前記ハブ輪内径のインボード側開口端に位置するスプライン端面にストッパ部を形成すると共に、継手外輪のステム部に捩れを付けて形成されたスプラインのインボード側端部に係止部を形成し、前記ハブ輪のストッパ部にステム部の係止部を突き合わせることにより、前記ハブ輪の加締部と継手外輪の肩部を突き合わせることなく、そのハブ輪の加締部と継手外輪の肩部との間に軸方向すきまを設けたことを特徴とする。
本発明では、ハブ輪の加締部と継手外輪の肩部を突合わせることなく、ハブ輪の加締部と継手外輪の肩部との間に軸方向すきまを設けたことにより、ハブ輪の加締部と継手外輪の肩部が非接触状態となることから、スティックスリップ音の発生源を取り除くことができる。その結果、車両発進時、静止状態にある軸受部のハブ輪に対して等速自在継手の継手外輪から回転トルクが負荷された場合、継手外輪のねじれによりハブ輪の加締部と継手外輪の肩部との間で急激な滑りが発生することなく、スティックスリップ音の発生がなくなる。
また、ハブ輪内径のインボード側開口端に位置するスプライン端面にストッパ部を形成すると共に、継手外輪のステム部に捩れを付けて形成されたスプラインのインボード側端部に係止部を形成し、前記ハブ輪のストッパ部にステム部の係止部を突き合わせるようにしたことから、ハブ輪内径あるいはステム部外径の軸方向全長に亘ってスプラインが形成されているので、ハブ輪とステム部のスプライン嵌合を長くすることができ、係止部のストッパ部への突き合わせ状態で円周方向のがたを小さくすることができ、継手外輪の回転時における振れ回りを抑制することができる。
なお、ハブ輪のスプライン端面とステム部のストッパ部の当接により、車両発進時にハブ輪に対して継手外輪から回転トルクが負荷された場合、継手外輪のねじれによりハブ輪とステム部との間で急激な滑りが発生してスティックスリップ音が発生する可能性があるが、従来におけるハブ輪の加締部と継手外輪の肩部との突合せの場合よりも当接部の径を小さくすることにより、両者間での相対滑りを極端に少なくすることができるので、スティックスリップ音を抑制することができる。
前述のステム部の係止部は、ステム部のスプライン端部に、そのステム部外径よりも小径の環状溝を形成した構造が望ましい。このようにすれば、スプライン端部の最弱部となる不完全スプラインを除去することができ、継手外輪のステム部の強度アップを図ることができる。
また、前述のストッパ部と係止部との突き合わせをテーパ面同士とした構造が望ましい。このようにすれば、ハブ輪のストッパ部のテーパ面にステム部の係止部のテーパ面を当接させることにより、ハブ輪とステム部のスプライン嵌合長を長くし、スプラインの接触面圧が大きくなることを回避することができる。
本発明によれば、ハブ輪の加締部と継手外輪の肩部を突合わせることなく、ハブ輪の加締部と継手外輪の肩部との間に軸方向すきまを設けたことにより、ハブ輪の加締部と継手外輪の肩部が非接触状態となることから、スティックスリップ音の発生源を取り除くことができる。その結果、車両発進時、静止状態にある軸受部のハブ輪に対して等速自在継手の継手外輪から回転トルクが負荷された場合、継手外輪のねじれによりハブ輪の加締部と継手外輪の肩部との間で急激な滑りが発生することなく、スティックスリップ音の発生がなくなり、静粛性の向上が図れて搭乗者の違和感を解消することができる。
また、ハブ輪内径のインボード側開口端に位置するスプライン端面に形成されたストッパ部に、継手外輪のステム部に捩れを付けて形成されたスプラインのインボード側端部に形成した係止部を突き合わせるようにしたことから、係止部のストッパ部への突き合わせ状態で円周方向のがたを小さくすることができ、継手外輪の回転時における振れ回りを抑制することができるので、装置全体の剛性を向上させることができる。
本発明に係る車輪用軸受装置の実施形態を以下に詳述する。図1に示す実施形態は、駆動輪用軸受装置で、内方部材であるハブ輪101および内輪102、複列の転動体103,104、外輪105、等速自在継手106を主要な構成要素としている。
ハブ輪101は、その外周面にアウトボード側の軌道面107が形成されると共に、車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ109を備えている。この車輪取付フランジ109の円周方向等間隔に、ホイールディスクを固定するためのハブボルト110が植設されている。このハブ輪101の外周面に形成された小径段部112に内輪102を嵌合させ、この内輪102の外周面にインボード側の軌道面108が形成されている。
内輪102は、クリープを防ぐために適当な締め代をもって圧入されている。ハブ輪101の外周面に形成されたアウトボード側の軌道面107と、内輪102の外周面に形成されたインボード側の軌道面108とで複列の軌道面を構成する。この内輪102をハブ輪101の小径段部112に圧入し、ハブ輪101の小径段部112の端部を外側に加締めることにより、その加締部111でもって内輪102を抜け止めしてハブ輪101と一体化し、軸受部120に予圧を付与している。
外輪105は、内周面にハブ輪101および内輪102の軌道面107,108と対向する複列の軌道面113,114が形成され、車体(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ117を備えている。この車体取付フランジ117は、車体の懸架装置(図示せず)から延びるナックルに取り付け孔119を利用してボルト固定される。
軸受部120は、複列のアンギュラ玉軸受構造で、ハブ輪101および内輪102の外周面に形成された軌道面107,108と外輪105の内周面に形成された軌道面113,114との間に転動体103,104を介在させ、各列の転動体103,104を保持器121,122により円周方向等間隔に支持した構造を有する。軸受部120の両端開口部には、ハブ輪101と内輪102の外周面に摺接するように、外輪105とハブ輪101および内輪102との環状空間を密封する一対のシール123,124が外輪105の両端部内径に嵌合され、内部に充填されたグリースの漏洩ならびに外部からの水や異物の侵入を防止するようになっている。
等速自在継手106は、ドライブシャフトを構成する中間軸(図示せず)の一端に設けられ、内周面にトラック溝が形成された継手外輪115と、その継手外輪115のトラック溝と対向するトラック溝が外周面に形成された継手内輪(図示せず)と、継手外輪115のトラック溝と継手内輪のトラック溝との間に組み込まれたボール(図示せず)とからなる。継手外輪115は、継手内輪およびボールを収容したマウス部125と、マウス部125から軸方向に一体的に延び、外周面にスプライン126が形成されたステム部127を有する。
このステム部127をハブ輪101の貫通孔に挿入し、ステム部127の端部に形成された雄ねじ部129にナット130を締め付けることによって、等速自在継手106をハブ輪101に固定している。このステム部127の外周面および貫通孔の内周面に形成されたスプライン126,128により両者を嵌合させることにより、トルク伝達可能となる。
この実施形態の軸受装置においては、従来、突き合わされていたハブ輪101の加締部111と継手外輪115の肩部116との間に軸方向すきまnを設けている。このような軸方向すきまnが介在することにより、ハブ輪101の加締部111と継手外輪115の肩部116が非接触状態となっている。このような構造としたことにより、ハブ輪101と継手外輪115の固定は、以下の構造を採用した。
つまり、ハブ輪101内径のインボード側開口端に位置するスプライン端面にストッパ部133aを形成すると共に、継手外輪115のステム部127に捩れを付けて形成されたスプライン126のインボード側端部に係止部132aを形成する。このハブ輪101のストッパ部133aは、図2に示すようにテーパ面とし、これに対して、ステム部127の係止部132aは、図3に示すように前述のストッパ部133aと当接可能なテーパ面とする。この係止部132aは、ステム部127のスプライン端部に、そのステム部外径よりも小径の環状溝132を形成することにより、その環状溝132のインボード側に位置するテーパ面としている。なお、ハブ輪101側のストッパ部133aとステム部127側の係止部132aとが当接可能とするため、軸部134の径をステム部127のスプライン126の外径より若干大きく設定する必要がある。
なお、前述したハブ輪101側のストッパ部133aとステム部127側の係止部132aをテーパ面同士で突き合わせた構造としたが、テーパ面に限定されることなく、他の構造、例えばステム部127のインボード側スプライン端部に軸方向と直交する方向の段部を形成し、ハブ輪101のインボード側スプライン端部に軸方向と直交する方向に形成された段部と当接可能な構造としてもよい。
この実施形態における車輪用軸受装置では、ハブ輪101の貫通孔に継手外輪115のステム部127を挿入して両者のスプライン126,128を嵌合させる。この際、ハブ輪101のスプライン128の端部にあるストッパ部133aにステム部127の係止部132aを当接させることにより、ハブ輪101に対して継手外輪115を軸方向で位置規制することができる。そして、ステム部127の端部に形成された雄ねじ部129にナット130を締め付けることによって、等速自在継手106をハブ輪101に固定して軸力を付与する。
以上のように、ハブ輪101の加締部111と継手外輪115の肩部116を突合わせることなく、ハブ輪101の加締部111と継手外輪115の肩部116との間に軸方向すきまnを設けたことにより、ハブ輪101の加締部111と継手外輪115の肩部116が非接触状態となることから、スティックスリップ音の発生源を取り除くことができ、車両発進時、ハブ輪101に対して継手外輪115から回転トルクが負荷された場合、継手外輪115のねじれによりハブ輪101の加締部111と継手外輪115の肩部116との間で急激な滑りが発生することなく、スティックスリップ音の発生がなくなる。
一方、ハブ輪101のスプライン端部のストッパ部133aとステム部127の係止部132aでの当接により、車両発進時にハブ輪101に対して継手外輪115から回転トルクが負荷された場合、継手外輪115のねじれによりハブ輪101とステム部127との間で急激な滑りが発生してスティックスリップ音が発生する可能性があるが、従来におけるハブ輪1の加締部11と継手外輪15の肩部16との突合せ(図4参照)の場合よりも当接部の径を小さくすることにより、係止部132aとストッパ部133a間での相対滑りを極端に少なくすることができるので、スティックスリップ音を抑制することができる。
また、ハブ輪101内径のインボード側開口端に位置するスプライン128端面にストッパ部133aを形成すると共に、継手外輪115のステム部127に捩れを付けて形成されたスプライン126のインボード側端部に係止部132aを形成し、ハブ輪101のストッパ部133aにステム部127の係止部132aを突き合わせるようにしたことから、ハブ輪101内径あるいはステム部127外径の軸方向全長に亘ってスプライン128,126が形成されているので、ハブ輪101とステム部127のスプライン嵌合を長くすることができ、係止部132aのストッパ部133aへの突き合わせ状態で円周方向のがたを小さくすることができ、継手外輪115の回転時における振れ回りを抑制することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置の実施形態を示す断面図である。 図1のハブ輪のスプライン端部および加締部を示す要部拡大断面図である。 図1の継手外輪のステム部に形成したストッパ部を示す要部拡大正面図である。 車輪用軸受装置の従来例を示す断面図である。 車輪用軸受装置の他の従来例を示す断面図である。
符号の説明
101 ハブ輪
102 内輪
103,104 転動体
105 外輪
106 等速自在継手
107,108 軌道面
111 加締部
112 小径段部
113,114 軌道面
115 継手外輪
116 肩部
126,128 スプライン
132a 係止部
133a ストッパ部
n 軸方向すきま

Claims (4)

  1. 内周に複列の軌道面が形成された外輪と、一端に車輪取付フランジを有すると共に外周に複列の軌道面を有し、ハブ輪と内輪からなる内方部材と、前記外輪と内方部材のそれぞれの軌道面間に介装された複列の転動体とを備え、前記ハブ輪の小径段部の端部を加締めることによりハブ輪と内輪を一体化し、前記ハブ輪の内径に等速自在継手の継手外輪のステム部を挿入してスプライン嵌合させた車輪用軸受装置において、前記ハブ輪内径のインボード側開口端に位置するスプライン端面にストッパ部を形成すると共に、継手外輪のステム部に捩れを付けて形成されたスプラインのインボード側端部に係止部を形成し、前記ハブ輪のストッパ部にステム部の係止部を突き合わせることにより、前記ハブ輪の加締部と継手外輪の肩部との間に軸方向すきまを設けたことを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記外輪の外周に車体取付フランジを有し、ハブ輪の外周に、複列の軌道面のうちの一方の軌道面が形成されている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記係止部は、ステム部のスプライン端部に、そのステム部外径よりも小径の環状溝を形成した請求項1又は2に記載の車輪用軸受装置。
  4. 前記ストッパ部と係止部との突き合わせをテーパ面同士とした請求項3に記載の車輪用軸受装置。
JP2005059119A 2005-03-03 2005-03-03 車輪用軸受装置 Pending JP2006240488A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005059119A JP2006240488A (ja) 2005-03-03 2005-03-03 車輪用軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005059119A JP2006240488A (ja) 2005-03-03 2005-03-03 車輪用軸受装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006240488A true JP2006240488A (ja) 2006-09-14

Family

ID=37047315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005059119A Pending JP2006240488A (ja) 2005-03-03 2005-03-03 車輪用軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006240488A (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001113906A (ja) * 1999-10-18 2001-04-24 Nsk Ltd 車輪駆動用軸受ユニット
JP2001354004A (ja) * 2000-04-12 2001-12-25 Ntn Corp 駆動車輪用軸受装置
JP2002036810A (ja) * 2000-07-21 2002-02-06 Nsk Ltd 車輪駆動用軸受ユニット
JP2002070880A (ja) * 2000-08-31 2002-03-08 Koyo Seiko Co Ltd 車両用軸受装置
JP2002120506A (ja) * 2000-10-19 2002-04-23 Nsk Ltd 車輪駆動用軸受ユニット
JP2002172907A (ja) * 2000-12-06 2002-06-18 Nsk Ltd 車輪駆動用軸受ユニット
JP2002205504A (ja) * 2001-01-12 2002-07-23 Toyoda Mach Works Ltd 駆動輪支持装置
JP2004090839A (ja) * 2002-09-03 2004-03-25 Ntn Corp 駆動車輪用軸受装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001113906A (ja) * 1999-10-18 2001-04-24 Nsk Ltd 車輪駆動用軸受ユニット
JP2001354004A (ja) * 2000-04-12 2001-12-25 Ntn Corp 駆動車輪用軸受装置
JP2002036810A (ja) * 2000-07-21 2002-02-06 Nsk Ltd 車輪駆動用軸受ユニット
JP2002070880A (ja) * 2000-08-31 2002-03-08 Koyo Seiko Co Ltd 車両用軸受装置
JP2002120506A (ja) * 2000-10-19 2002-04-23 Nsk Ltd 車輪駆動用軸受ユニット
JP2002172907A (ja) * 2000-12-06 2002-06-18 Nsk Ltd 車輪駆動用軸受ユニット
JP2002205504A (ja) * 2001-01-12 2002-07-23 Toyoda Mach Works Ltd 駆動輪支持装置
JP2004090839A (ja) * 2002-09-03 2004-03-25 Ntn Corp 駆動車輪用軸受装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4394736B2 (ja) 駆動車輪用軸受装置及びその組立方法
JP2007055322A (ja) 車輪用軸受装置
JP4244548B2 (ja) 駆動輪用転がり軸受ユニットの設計方法
JP2003097588A (ja) 自動車駆動輪ハブユニット
JP2006248373A (ja) 車輪用軸受装置
JP6253909B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2007055503A (ja) 車輪用軸受装置
WO2009081554A1 (ja) 車輪用軸受装置
JP2006138403A (ja) 車輪軸受装置
JP5157176B2 (ja) 車輪支持装置
JP2006188187A (ja) 車輪用軸受装置
JP4606883B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2006036020A (ja) 駆動車輪用軸受装置
JP2006189138A (ja) 車輪用軸受装置
JP2007069704A (ja) 駆動車輪用軸受装置
JP2008247274A (ja) 車輪用軸受装置
JP4034511B2 (ja) 駆動車輪用軸受装置
JP2007321903A (ja) 車輪用軸受装置
JP2003072308A (ja) 駆動車輪用軸受装置及びその製造方法
JP6239310B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP6253906B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2006240488A (ja) 車輪用軸受装置
JP2002120506A (ja) 車輪駆動用軸受ユニット
JP2006248320A (ja) 車輪用軸受装置
JP3736571B2 (ja) 駆動輪用転がり軸受ユニット及び車輪用駆動ユニットの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080121

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100428

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101019