JP2006238587A - 同期電動機の固定子の製造方法及び同期電動機の固定子及び送風機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 この発明に係る同期電動機の固定子の製造方法は、固定子の内側にロータが設けられるインナーロータ形の同期電動機の固定子の製造方法において、コアバック部と、このコアバック部より突出するティース巻線部と、このティース巻線部の先端でロータに対向するティース先端部を有するコアを、1枚の鋼板より切り出す工程と、コアのコアバック部およびティース先端部を、ティース巻線部に対して同方向に折り曲げる工程と、ティース巻線部に巻線を巻回する工程と、コアバック部を円筒状に成形する工程とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
コアバック部と、このコアバック部より突出するティース巻線部と、このティース巻線部の先端でロータに対向するティース先端部を有するコアを、1枚の鋼板より切り出す工程と、
コアのコアバック部およびティース先端部を、ティース巻線部に対して同方向に折り曲げる工程と、
ティース巻線部に巻線を巻回する工程と、
コアバック部を円筒状に成形する工程とを備えたことを特徴とする。
また、コアのティースに直接巻線を巻回して、巻線の周長を短くして巻線抵抗を小さくできるので、モータを高効率化することができる。
図1〜5は実施の形態1を示す図で、図1は固定子コアの展開図、図2は固定子コアのティース先端部、ティース巻線部を折り曲げた状態を示す斜視図、図3は同期電動機の固定子及び同期電動機を示す斜視図、図4は固定子コアのティース部分を示す斜視図、図5は同期電動機の固定子コアのティース先端部の形状を示す斜視図である。
尚、平面部はコアバック部、ティース先端部のいずれかに設けることでもよい。
図6は実施の形態2を示す図であり、同期電動機のを示す固定子コアのティース部分の構成を示す斜視図である。
本実施の形態の固定子コアは、図2に示した固定子を2つ用いて、これらを上下反転させて結合することにより構成されるものである。回転子マグネットと対向するティース先端部3の軸方向の寸法を大きくすると、回転子マグネットより発生する磁束をより多く得られることになるが、この寸法を大きく取りすぎると、ティース巻線部に磁束が集中しすぎてしまい、磁束密度の飽和が生じ軸方向の寸法を増加したことに対して、十分なモータ出力が得られなくなる。また、ティース巻線部で発生する鉄損も大きくなり、同期電動機の効率も低下する。
図7、8は実施の形態3を示す図で、図7は同期電動機の固定子コアのティース巻線部の構成を示す斜視図、図8は同期電動機の固定子コアのティース巻線部の抜け止めの構成を示す斜視図である。
図7に示すように、実施の形態1と同様、鋼板より切り出したコアを折り曲げて固定子コアを構成するが、ここでは、コアバック部1とティース先端部3が分割されており、別の部品(第1のコア30、第2のコア31)として構成されている。
図9、10は実施の形態4を示す図で、図9は同期電動機の固定子コアを構成する鋼板の展開図、図10は同期電動機の固定子コアのティース巻線部の構成を示す斜視図である。
図9に示すように、鋼板より固定子コアを切り出す際にティース巻線部2を実際の寸法より幅広に切り出す。コアバック部1およびティース先端部3との接続部には実施寸法の幅を残して切り込みを入れて折り曲げ部17を形成する。次に、このコアにおいてティース巻線部2は実際の寸法分を残して折り曲げ部17を折り曲げる。
図11〜14は実施の形態5を示す図で、図11は同期電動機の固定子コア及び固定子の斜視図、図12は同期電動機の固定子コアのティースの構成を示す斜視図、図13は同期電動機の固定子コアの構成を示す斜視図、図14は同期電動機の固定子コアの構成を示す斜視図である。
コアは、ティース毎に分割され、それぞれ1枚の鋼板より切り出され、図11(a)の様な形状に折り曲げ、コアバック部1、ティース巻線部2、ティース先端部3を構成する。ティース巻線部2がロータ回転軸と平行な平面で構成されている点が前述の実施の形態1乃至4と異なっている。前述の実施の形態と同様に、ティース巻線部2に巻線を施す。巻線作業の後、これらのコアの外周(コアバック部1)を結合して図11(b)に示すような固定子コアを構成する。
図15、16は実施の形態6を示す図で、図15はダクト換気扇の断面図、図16はパイプファン換気扇を示す図である。
図15(a)は実施の形態6のダクト換気扇であり、図15(b)は比較のために示す従来の誘導電動機を用いたダクト換気扇である。
図15の換気扇21は、主に室内の天井に取り付けられるダクト形の換気扇であり、排気口24をダクトに接続する。シロッコファン22を電動機で回転させ、吸気口23から室内の空気を取り込み排気口24を通して室外へ排気する。
Claims (20)
- 固定子の内側にロータが設けられるインナーロータ形の同期電動機の固定子の製造方法において、
コアバック部と、このコアバック部より突出するティース巻線部と、このティース巻線部の先端でロータに対向するティース先端部を有するコアを、1枚の鋼板より切り出す工程と、
前記コアの前記コアバック部および前記ティース先端部を、前記ティース巻線部に対して同方向に折り曲げる工程と、
前記ティース巻線部に巻線を巻回する工程と、
前記コアバック部を円筒状に成形する工程とを備えたことを特徴とする同期電動機の固定子の製造方法。 - 固定子の内側にロータが設けられるインナーロータ形の同期電動機の固定子の製造方法において、
コアバック部と、このコアバック部より突出するティース巻線部と、このティース巻線部の先端でロータに対向するティース先端部を有するコアを、1枚の鋼板より切り出す工程と、
前記コアの前記コアバック部および前記ティース先端部を、前記ティース巻線部に対して同方向に折り曲げる工程と、
前記ティース巻線部が重なるよう同形状のコアを上下反対に重ねる工程と、
前記重ね合わされたティース巻線部に巻線を巻回する工程と、
前記コアバック部を円筒状に成形する工程とを備えたことを特徴とする同期電動機の固定子の製造方法。 - 固定子の内側にロータが設けられるインナーロータ形の同期電動機の固定子の製造方法において、
コアバック部と、このコアバック部より突出するティース巻線部とを有する第1のコアを1枚の鋼板より切り出す工程と、
ティース巻線部と、このティース巻線部の先端でロータに対向するティース先端部を有する第2のコアを1枚の鋼板より切り出す工程と、
前記第1のコアの前記コアバック部を折り曲げる工程と、
前記第2のコアのティース先端部を折り曲げる工程と、
折り曲げられた前記第1のコアと前記第2のコアとを前記ティース巻線部を重ね合わせる工程と、
前記重ね合わされたティース巻線部に巻線を巻回する工程と、
前記コアバック部を円筒状に成形する工程とを備えたことを特徴とする同期電動機の固定子の製造方法。 - 固定子の内側にロータが設けられるインナーロータ形の同期電動機の固定子の製造方法において、
1枚の鋼板を折り曲げて、円弧状のコアバック部と、ロータの回転軸と平行な平面で構成されるティース巻線部と、ロータに対向する略円弧状のティース先端部とを形成して分割コアとする工程と、
この分割コアの前記ティース巻線部に巻線を巻回する工程と、
巻線が施された分割コアを組合せて固定子を形成する工程とを備えたことを特徴とする同期電動機の固定子の製造方法。 - 固定子の内側にロータが設けられるインナーロータ形の同期電動機の固定子の製造方法において、
1枚の鋼板を折り曲げて、円弧状のコアバック部と、ロータの回転軸と平行な平面で構成されるティース巻線部と、ロータに対向する略円弧状のティース先端部とを形成して分割コアとする工程と、
二つの前記分割コアをティース巻線部を重ね合わせて一体化する工程と、
この重ね合わされた分割コアの前記ティース巻線部に巻線を巻回する工程と、
巻線が施された分割コアを組合せて固定子を形成する工程とを備えたことを特徴とする同期電動機の固定子の製造方法。 - 固定子の内側にロータが設けられるインナーロータ形の同期電動機の固定子において、
コアバック部と、このコアバック部より突出するティース巻線部と、このティース巻線部の先端でロータに対向するティース先端部を有するコアを1枚の鋼板より切り出し、前記コアバック部および前記ティース先端部を、前記ティース巻線部に対して同方向に折り曲げ、前記ティース巻線部に巻線を巻回した後で、前記コアバック部を円筒状に成形することを特徴とする同期電動機の固定子。 - 前記コアバック部と前記ティース先端部の前記ティース巻線部に接する部分の少なくとも一方が平面で構成されることを特徴とする請求項6記載の同期電動機の固定子。
- 前記ロータに対向するティース先端部が、周方向端部に傾斜を付けた平行四辺形形状で、略円弧形状を成すことを特徴とする請求項6記載の同期電動機の固定子。
- 前記ロータに対向するティース先端部が、周方向端部がくの字形状に傾斜し、略円弧形状を成すことを特徴とする請求項6記載の同期電動機の固定子。
- 前記ロータに対向するティース先端部が、多角形の鋼板を折り曲げ、略円弧形状を成すことを特徴とする請求項6記載の同期電動機の固定子。
- 前記ティース先端部が、平面で前記ロータに対向することを特徴とする請求項6記載の同期電動機の固定子。
- 固定子の内側にロータが設けられるインナーロータ形の同期電動機の固定子において、
コアバック部と、このコアバック部より突出するティース巻線部と、このティース巻線部の先端でロータに対向するティース先端部を有するコアを、1枚の鋼板より切り出し、前記コアの前記コアバック部および前記ティース先端部を、前記ティース巻線部に対して同方向に折り曲げ、前記ティース巻線部が重なるよう同形状のコアを上下反対に重ね合わせ、重ね合わされたティース巻線部に巻線を巻回した後で、前記コアバック部を円筒状に成形することを特徴とする同期電動機の固定子。 - 固定子の内側にロータが設けられるインナーロータ形の同期電動機の固定子において、
コアバック部と、このコアバック部より突出するティース巻線部とを有する第1のコアを1枚の鋼板より切り出し、ティース巻線部と、このティース巻線部の先端でロータに対向するティース先端部を有する第2のコアを1枚の鋼板より切り出すし、前記第1のコアの前記コアバック部を、前記ティース巻線部に対して折り曲げ、前記第2のコアのティース先端部を折り曲げ、 折り曲げられた前記第1のコアと前記第2のコアとを前記ティース巻線部を重ね合わせ、前記重ね合わされたティース巻線部に巻線を巻回した後で、前記コアバック部を円筒状に成形することを特徴とする同期電動機の固定子。 - 重ね合わせるティース巻線部にそれぞれ窪み部と突起部を設け、重ね合わせた際の位置決めおよび抜け止めとすることを特徴する請求項13記載の同期電動機の固定子。
- 前記ティース巻線部をあらかじめ幅広な状態で切り出し、ティース巻線部両側を折り曲げて重ねることを特徴とする請求項6の同期電動機の固定子。
- 固定子の内側にロータが設けられるインナーロータ形の同期電動機の固定子において、
1枚の鋼板を折り曲げて、円弧状のコアバック部と、ロータの回転軸と平行な平面で構成されるティース巻線部と、ロータに対向する略円弧状のティース先端部とを形成して分割コアとし、この分割コアの前記ティース巻線部に巻線を巻回し、 巻線が施された分割コアを組合せて固定子を形成することを特徴とする同期電動機の固定子。 - 固定子の内側にロータが設けられるインナーロータ形の同期電動機の固定子において、
1枚の鋼板を折り曲げて、円弧状のコアバック部と、ロータの回転軸と平行な平面で構成されるティース巻線部と、ロータに対向する略円弧状のティース先端部とを形成して分割コアとし、二つの前記分割コアをティース巻線部を重ね合わせて一体化し、この重ね合わされた分割コアの前記ティース巻線部に巻線を巻回し、巻線が施された分割コアを組合せて固定子を形成することを特徴とする同期電動機の固定子。 - 前記コアバック部に切り欠きを設け、前記ティース巻線部の一部をこの切り欠きに嵌合することにより構成される請求項17記載の同期電動機の固定子。
- 前記重ね合わされた分割コアは、前記コアバック部の両端に切り欠きを有し、この切り欠きを用いて隣り合うティース同士を連結可能とすることを特徴とする請求項17記載の同期電動機の固定子。
- 請求項6〜19のいずれかの同期電動機の固定子を有する同期電動機を用いたことを特徴とする送風機。
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