JP5174794B2 - 固定子鉄心及び固定子及び電動機及び圧縮機 - Google Patents

固定子鉄心及び固定子及び電動機及び圧縮機 Download PDF

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Description

この発明は、電磁鋼板を積層して構成される固定子鉄心に関するもので、特に電磁鋼板の積層に用いられるカシメに関するものである。また、その固定子鉄心を用いる固定子に関する。また、その固定子を用いる電動機に関する。さらに、その電動機を用いる圧縮機に関する。
従来の電磁鋼板の積層には、カシメによる接合が用いられている。カシメはプレスにより容易に接合することができ、接合強度も高い。しかし、反面、凸部と凹部を圧入するため鉄心部に歪、応力が生じ、電磁鋼板の透磁率の低下、および、鉄損の増加をもたらし、磁気特性の劣化の原因となる。
そのため、カシメを磁束の流れを遮断しない、鉄損増加の影響が小さい位置に設ける等の工夫がなされた回転電機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−94959号公報
カシメにより電磁鋼板を容易に接合できるが、カシメを設けると圧入により電磁鋼板に応力が生じ、透磁率の低下、および、鉄損密度の増加をもたらす。つまりカシメにより損失が増大する。電動機の高効率化のためにはできるだけカシメの数を減らしたい。
従来の固定子コアは,ティース部とコアバック部にカシメを設けている。固定子の磁束密度は、コアバック部に対しティース部の方が高く、鉄損は主にティース部で発生する。つまり、カシメによる鉄損増加の影響は、コアバック部よりもティース部の方が大きい。高効率化のためにカシメの数を減らすならコアバック部よりティース部のカシメを減らすことが好ましい。
しかし、コアバック部のみにカシメを設け、ティース部にカシメを設けないと巻線時に不具合を起こす場合がある。カシメを設けた電磁鋼板の積層間には一定の隙間ができる。ティース部にカシメを設けないと、巻線時に巻線の圧力でティース部の積層間隙間が縮まっていき、巻線前と巻線後でティース部のコア巾が変わってしまう。これにより、巻き終わり時には巻き始めの巻線にたるみが生じ、巻線性に支障をきたす。巻線の前後でコア巾が大きく変化しないことが好ましい。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、カシメにより電磁鋼板を積層する場合に、巻線時に巻線の圧力でティース部の積層間隙間が縮まることがなく、巻線にたるみが生じる恐れの少ない固定子鉄心を提供する。
また、その固定子鉄心を用いる固定子を提供する。
また、その固定子を用いる電動機を提供する。
さらに、その電動機を用いる圧縮機を提供する。
この発明に係る固定子鉄心は、所定の形状に打ち抜かれた電磁鋼板を所定枚数、カシメにより積層して構成され、リング状のコアバックと、前記コアバックから内側に放射状に形成されるティースとを有する固定子鉄心であって、
コアバックは、各電磁鋼板のそれぞれに、所定の数で所定の形状の、電磁鋼板を接合するカシメ部を備え、
ティースは、カシメ部を備える領域と、カシメ部を備えない領域とを具備することを特徴とする。
この発明に係る固定子鉄心は、所定の形状に打ち抜かれた電磁鋼板を所定枚数、カシメにより積層して構成され、リング状のコアバックと、前記コアバックから内側に放射状に形成されるティースとを有する固定子鉄心であって、コアバックは、各電磁鋼板のそれぞれに、所定の数で所定の形状の、電磁鋼板を接合するカシメ部を備え、ティースは、カシメ部を備える領域と、カシメ部を備えない領域とを具備する構成にしたので、カシメ部によりティースの剛性が向上し、巻線時に巻線の圧力でティースの電磁鋼板の間の隙間が縮まることを抑制し、巻線にたるみが生じる課題を解決できる。また、磁束密度の高いティースのカシメ部の数を減らすことで、カシメによる鉄損増加の影響を大幅に低減することができる。
実施の形態1を示す図で、電動機100の横断面図。 実施の形態1を示す図で、電動機100の縦断面図。 実施の形態1を示す図で、固定子200の横断面図。 実施の形態1を示す図で、固定子鉄心201の平面図。 実施の形態1を示す図で、セグメント201aの平面図。 実施の形態1を示す図で、セグメント201aに絶縁材202を施した状態を示す図。 実施の形態1を示す図で、絶縁材202の上に巻線203を巻回した状態を示す図。 実施の形態1を示す図で、図5のA−A断面図。 実施の形態1を示す図で、第一の電磁鋼板201a−1の平面図。 実施の形態1を示す図で、第二の電磁鋼板201a−2の平面図。 実施の形態1を示す図で、Vカシメ204を示す図((a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は(a)のC−C断面図)。 実施の形態1を示す図で、カシメにより発生する応力と鉄損密度との関係を示す図。 実施の形態1を示す図で、電動機運転中の磁束線図。 実施の形態1を示す図で、回転子300の横断面図。 実施の形態1を示す図で、巻線前のセグメント201aを示す図((a)は平面図、(b)はVカシメ204で切断した断面図)。 実施の形態1を示す図で、巻線後のセグメント201aを示す図((a)は平面図、(b)は模式断面図)。 実施の形態1を示す図で、変形例1のセグメント501aを示す図((a)は平面図、(b)は縦断面図)。 実施の形態1を示す図で、変形例2のセグメント601aを示す図((a)は平面図、(b)は縦断面図)。 実施の形態1を示す図で、変形例3のセグメント701aを示す図((a)は平面図、(b)は縦断面図)。 比較のために示す図で、一般的なセグメント801aを示す図((a)は平面図、(b)は縦断面図)。 比較のために示す図で、一般的な巻線後の固定子セグメント800を示す図((a)は平面図、(b)は縦断面図)。 比較のために示す図で、ティースにVカシメのないセグメント901aを示す図((a)は平面図、(b)は縦断面図)。 比較のために示す図で、ティースにVカシメのない巻線後の固定子セグメント900を示す図((a)は平面図、(b)は縦断面図)。
実施の形態1.
先ず、本実施の形態の特徴について説明する。本実施の形態の固定子鉄心は、略T字形状で、コアバックとティースとからなる複数のセグメント(分割鉄心)が屈曲可能に連結されている。各セグメントは、所定の形状に打ち抜かれた電磁鋼板を、カシメ(例えば、Vカシメ)により積層する。各セグメントのコアバックには、二箇所にカシメが設けられる。また、各セグメントのティースは、積層方向にカシメを設けた領域と、カシメを設けない領域とを備えることを特徴とする。
一般にカシメは、プレスにより凸部と凹部を圧入するため鉄心部に歪、応力が生じる。電磁鋼板に応力を加えると、電磁鋼板の透磁率が低下し、また、鉄損の増加をもたらす。その結果、電動機の効率、及び出力が低下する。
従って、電動機の効率の点からは、カシメの数は少ない方が好ましい。
一方、カシメにより積層された電磁鋼板の間には一定の隙間ができる。そのため、電動機の効率の観点から、例えば、各セグメントのコアバックのみにカシメを設けて、各セグメントのティースにカシメを設けない場合、ティースに集中巻線を施すとき、巻線の圧力でティースの積層間の隙間が縮まっていき、巻線前と巻線後でティースのコア幅(積厚)が変わる。巻き終わり時には、巻き始めの巻線にたるみが生じ、巻線性に支障をきたす。
そこで、各セグメントのティースが、積層方向にカシメを設けた領域と、カシメを設けない領域とを備えることにより、電動機の効率、及び巻線性を両立させることができるというものである。
図1乃至図19は実施の形態1を示す図で、図1は電動機100の横断面図、図2は電動機100の縦断面図、図3は固定子200の横断面図、図4は固定子鉄心201の平面図、図5はセグメント201aの平面図、図6はセグメント201aに絶縁材202を施した状態を示す図、図7は絶縁材202の上に巻線203を巻回した状態を示す図、図8は図5のA−A断面図、図9は第一の電磁鋼板201a−1の平面図、図10は第二の電磁鋼板201a−2の平面図、図11はVカシメ204を示す図((a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は(a)のC−C断面図)、図12はカシメにより発生する応力と鉄損密度との関係を示す図、図13は電動機運転中の磁束線図、図14は回転子300の横断面図、図15は巻線前のセグメント201aを示す図((a)は平面図、(b)はVカシメ204で切断した断面図)、図16は巻線後のセグメント201aを示す図((a)は平面図、(b)は模式断面図)、図17は変形例1のセグメント501aを示す図((a)は平面図、(b)は縦断面図)、図18は変形例2のセグメント601aを示す図((a)は平面図、(b)は縦断面図)、図19は変形例3のセグメント701aを示す図((a)は平面図、(b)は縦断面図)である。
図20乃至図23は比較のために示す図で、図20は一般的なセグメント801aを示す図((a)は平面図、(b)は縦断面図)、図21は一般的な巻線後の固定子セグメント800を示す図((a)は平面図、(b)は縦断面図)、図22はティースにVカシメのないセグメント901aを示す図((a)は平面図、(b)は縦断面図)、図23はティースにVカシメのない巻線後の固定子セグメント900を示す図((a)は平面図、(b)は縦断面図)である。
図1、図2に示す電動機100は、例えば、6極のブラシレスDCモータである。電動機100は、固定子200と、回転子300とを備える。
図2において、固定子200と、回転子300とを備える電動機100は、例えば、密閉型圧縮機の密閉容器400に、固定子200が焼き嵌め等により固定される。回転子300は、図示しない、密閉容器400に固定される圧縮機構部に、回転子300の軸301が連結する。
図3に示す固定子200は、9個のセグメント201aが連結された固定子鉄心201と、セグメント201aのティース206に施される絶縁材202と、絶縁材202の上から巻回される巻線203(集中巻線)とを備える。
図4に示すように、固定子鉄心201は、9個のセグメント201aが連結部201bで連結されて、例えば、帯状に打ち抜き積層される。但し、これは、一例であり、セグメントに分かれていないドーナッツ状のものでもよい。
固定子鉄心201のセグメント201aを連結する連結部201bは、例えば、ジョイントラップもしくは薄肉連結部で構成される。
固定子鉄心201の材料は、薄板の電磁鋼板(例えば0.1〜0.7mm程度の板厚の無方向性電磁鋼板(鋼板の特定方向に偏って磁気特性を示さないよう、各結晶の結晶軸方向をできる限りランダムに配置させたもの))が用いられる。一例では、0.35mmの無方向性電磁鋼板を用いている。
図5に示すように、固定子鉄心201を構成するセグメント201aは、全体が略T字形状で、巻線203が巻回されるティース206と、コアバック205とからなる。コアバック205には、左右二箇所にVカシメ204(カシメ部)が設けられる。また、ティース206は、Vカシメ204を備える電磁鋼板と、Vカシメ204を備えない電磁鋼板とが混在する。図5では、端部の電磁鋼板がVカシメ204を備える場合を示している。
図6に示すように、固定子鉄心201を構成するセグメント201aに絶縁材202を施す。絶縁材202は、樹脂の一体成形で施してもよいし、予め別途用意した絶縁材202をセグメント201aに挿入するようにしてもよい。
図7に示すように、各セグメント201aに絶縁材202の上から、三相6極の集中巻の巻線203を施す。巻線203には、銅線の外側に絶縁被膜が施されたマグネットワイヤなどが用いられる。
図8の断面図に示すように、セグメント201aは、第一の電磁鋼板201a−1(図9参照)と、第二の電磁鋼板201a−2(図10参照)とが組み合わされる。図8の例では、セグメント201aの積層方向の上端に、二枚の第一の電磁鋼板201a−1が配置される。そして、二枚の第一の電磁鋼板201a−1の下に、二枚の第二の電磁鋼板201a−2が配置される。この第一の電磁鋼板201a−1と第二の電磁鋼板201a−2との組合せが繰り返すことで、セグメント201aが構成される。
図9に示すように、第一の電磁鋼板201a−1は、コアバック205に、二つのVカシメ204が左右に分かれて設けられる。また、ティース206に、一つのVカシメ204が設けられる。
第一の電磁鋼板201a−1におけるコアバック205の二つのVカシメ204は、その長手方向が周方向に略一致するように配置される。
図10に示すように、第二の電磁鋼板201a−2は、コアバック205に、二つのVカシメ204が左右に分かれて設けられる。また、ティース206には、Vカシメ204を設けない。
ここで、図11を参照しながら、Vカシメ204について説明する。図11(a)に示すように、Vカシメ204は、平面視、長方形である。Vカシメ204の長方形の長辺方向の断面(図11(a)のB−B断面(図11(b))が、文字通りV字状であるため、Vカシメと呼ばれる。Vカシメ204の長方形の短辺方向の断面(図11(a)のC−C断面(図11(c))は、矩形である。
Vカシメ204は、凸部204aを凹部204bに圧入することで固定される(図11(c)参照)。Vカシメ204は、形状の大きさが任意に取れる事とV形状に折り曲げた部分が横方向に微妙に張り出す事で、側圧が増大するため接合力が高い。一方で、側圧による鉄心部への歪、応力も大きくなり、磁束の流れを遮断し、鉄心の磁気特性が悪化するというデメリットも併せ持つ。
即ち、図12に示すように、例えば、Vカシメ204の凸部204aを凹部204bに圧入するときの応力により、電磁鋼板の鉄損密度が増加する。
また、図13の電動機運転中の磁束線図に示すように、駆動時には、回転子から空隙(固定子と回転子との間の隙間、例えば、径方向幅が0.3〜1.0mm程度であり、一例では、0.75mm)を介して固定子に鎖交するマグネット磁束と、巻線に通電することで発生する固定子磁束の位相関係により回転子は回転する。このとき、磁束はティースを通りコアバック内径側を沿うように左右に分かれて流れる。このため、磁束密度は、固定子のティースで高く、コアバックの外周部で低い分布となる。磁束密度が高い程、鉄損は大きく、カシメによる鉄損増加も大きい。従って、ティースのカシメの数を減らすことが鉄損を低減するには効果的であると言える。尚、図13では、固定子の巻線の図示を省略している。
回転子300は、図14に示すように、固定子鉄心201と同様、薄板の電磁鋼板(例えば0.1〜0.7mm程度の板厚の無方向性電磁鋼板(鋼板の特定方向に偏って磁気特性を示さないよう、各結晶の結晶軸方向をできる限りランダムに配置させたもの)、一例では、0.35mmの無方向性電磁鋼板)を所定の形状に打ち抜き、所定の枚数積層することで構成される回転子鉄心301と、六個の永久磁石302と、軸304とを少なくとも備える。
回転子鉄心301には、外周縁に沿って断面形状が略長方形の磁石挿入穴303が、磁極の数(ここでは、6極)に対応して形成されている。六個の磁石挿入穴303が、略六角形を形成している。
六個の磁石挿入穴303に、平板状の永久磁石302が収納される。永久磁石302は、Nd−Fe−B(ネオジ、鉄、ホウ素)を主成分とするネオジウム希土類永久磁石を使用することが望ましいが、他の材質(例えばフェライト)でもよい。永久磁石302の厚さは1〜2mm程度である。
磁石挿入穴303の両端に、極間における漏れ磁束を抑制する漏れ磁束抑制孔305が形成されている。
また、回転子300の略中央部には、回転子300のトルクを負荷(例えば、密閉型圧縮機の圧縮機構部)に与える軸304が設けられる。回転子300は、本実施の形態の本題ではないので、詳細な説明は省く。
本実施の形態の固定子鉄心201の効果を説明する前に、比較のために、一般的な固定子鉄心について説明する。
図20に示す一般的なセグメント801aは、一種類の電磁鋼板801a−1(打ち抜き後)をVカシメ804により積層したものである。各電磁鋼板801a−1は、図19に示すように、コアバック805の二箇所にVカシメ804が設けられるとともに、ティース806の一箇所にVカシメ804が設けられている。
図21に示すように、セグメント801aに絶縁材802、巻線803を施した固定子セグメント800は、電磁鋼板801a−1(打ち抜き後)のティース806の全てにVカシメ804が設けられているため、ティース806の剛性が大きい。そのため、巻線の前後で積層方向のコア幅が変化しない(積層方向のコア幅は、巻線の前後で共にL1である)。
しかし、磁束密度がコアバック805より高いティース806の全てにVカシメ804が設けられているため、Vカシメ804における凸部を凹部に圧入することにより発生する応力により、電磁鋼板801a−1の磁気特性(透磁率、鉄損密度)が低下する。それにより、電動機の効率、出力が低下する。
また、図22に示すセグメント901aは、一種類の電磁鋼板901a−1(打ち抜き後)をVカシメ904により積層したものである。各電磁鋼板901a−1は、図22に示すように、コアバック905の二箇所にVカシメ904が設けられるが、ティース906にはVカシメ904が設けられていない。
従って、図23に示す固定子セグメント900は、ティース906を構成する電磁鋼板901a−1にVカシメ904がないので、ティース906の剛性が低い。
コアバック905のみにVカシメ904を設け、ティース906にVカシメ904を設けないと、巻線時に問題を起こす場合がある。Vカシメ904を設けた電磁鋼板の間には、一定の隙間ができる。ティース906にVカシメ904を設けないと、巻線時に巻線903の圧力でティース906の積層間の隙間が縮まっていき、巻線前と巻線後でティース906の積層方向のコア幅が変わってしまう。巻線前の積層方向のコア幅L1は、巻線後に積層方向のコア幅L2(L1>L2)になり、巻き始めの巻線にたるみが生じるという不具合が生じる。
本実施の形態の、ティース206にVカシメ204を有する第一の電磁鋼板201a−1と、ティース206にVカシメ204のない第二の電磁鋼板201a−2とを二枚づつ交互に積層するセグメント201aの効果について、図15、図16を参照しながら説明する。
本実施の形態のセグメント201aは、図8〜図10に示すように、二種類の電磁鋼板(第一の電磁鋼板201a−1、第二の電磁鋼板201a−2)を二枚づつ交互にVカシメ204により積層している。
第一の電磁鋼板201a−1は、コアバック205にVカシメ204を二つ備える。コアバック205の左右(周方向)に、略対称に二つのVカシメ204は配置されている。また、Vカシメ204は、断面が略長方形である。コアバック205のVカシメ204は、長方形の長辺が周方向に略一致するように配置される。長方形の長辺が、磁束線の向きと略一致させるためである。
第一の電磁鋼板201a−1は、ティース206にVカシメ204を一つ備える。ティース206のVカシメ204は、ティース206の略中央部に、且つ長方形の長辺が半径方向に向くように配置される。長方形の長辺が、磁束線の向きと略一致させるためである。
先ず二枚の第一の電磁鋼板201a−1が、積層方向の一方の端部(図8では上部)に、配置される。
第二の電磁鋼板201a−2も、第一の電磁鋼板201a−1と同様の配置で、コアバック205にVカシメ204を二つ備える。
第二の電磁鋼板201a−2は、ティース206のVカシメ204を持たない。
二枚の第二の電磁鋼板201a−2が、積層方向の一方の端部(図8では上部)に配置される二枚の第一の電磁鋼板201a−1に続いて、コアバック205にVカシメ204により積層される。
二枚の第一の電磁鋼板201a−1と二枚の第二の電磁鋼板201a−2との組合せが繰り返されて、セグメント201aが形成される。
図15に示すように、巻線前のセグメント201aの積層方向のコア幅をL1とする。巻線前のセグメント201aのティース206に、先ず絶縁材202を施す(樹脂の一体成形もしくは別部品の絶縁材202をティース206に挿入)。その後、マグネットワイヤを用いて絶縁材202の上に集中巻の巻線を施す。
本実施の形態のセグメント201aは、二枚の第一の電磁鋼板201a−1と二枚の第二の電磁鋼板201a−2とが交互に積層され、且つ積層方向の端部に二枚の第一の電磁鋼板201a−1(ティース206にVカシメ204を備える)が配置されるので、ティース206に剛性があり、集中巻の巻線をティース206に巻回しても積層方向のコア幅が縮小しない。図16に示すように、巻線後の積層方向のコア幅は、巻線前の積層方向のコア幅L1と変わらない。
本実施の形態のセグメント201aは、例えば、図20に示す一般的なセグメント801aに比べて、ティース206のVカシメ204の数が半分である。従って、セグメント201aの磁気特性(透磁率、鉄損密度)は、一般的なセグメント801aのそれより優れる。また、ティース206にVカシメ204を部分的に有し、且つ積層方向の端部にティース206にVカシメ204を備える第一の電磁鋼板201a−1を配置したので、巻線(集中巻)を施しても積層方向のコア幅が変化しない。そのため、巻線のゆるみが発生しない。
本実施の形態のセグメント201aは、磁気特性の劣化が大きいティース206のカシメ数が、各電磁鋼板毎にカシメを設けた場合に対して略半分になっており、カシメによる磁気特性劣化を抑制することによる損失低減効果が大きい。
特にティース206は、積層後巻線203を施すため、巻線203形成後にコアの剛性力が向上し、積層時の接合力は電磁鋼板を仮止めできれば良い程度の場合がある。巻線203による固定力を考慮して、ティース206のカシメによる接合力はコアバック205より小さくてよい場合が多い。
ティース206には積層方向にVカシメ204を設けた領域(第一の電磁鋼板201a−1の領域、カシメ部を備える領域)と、Vカシメ204を設けない領域(第二の電磁鋼板201a−2の領域、カシメ部を備えない領域)を設けているが、Vカシメ204を設けた領域とVカシメ204を設けない領域と、は一定の間隔で管理した方が、磁気的アンバランスの面で好ましい。
ティース206には積層方向にVカシメ204を設けた領域(第一の電磁鋼板201a−1の領域)と、Vカシメ204を設けない領域(第二の電磁鋼板201a−2の領域)を設けているが、ティース206とコアバック205のカシメ(サイズ、方式)が同じである場合、ティース206はコアバック205に比べて、接合力が足りなかったり、積層方向のコア幅が縮みやすいことが課題になる場合がある。
特に固定子200に巻線203を施す際には、固定子鉄心201と巻線203との絶縁をとるための絶縁材202を装着し巻線する。そのため、コアバック205とティース206の積層方向のコア幅はできるだけ同じになるように構成することが好ましい。
その場合、ティース206にコアバック205と異なるカシメ深さのカシメを設けることにより、ティース206の接合力をコアバック205に対して高めたり、カシメによる積層隙間を広く構成することで、カシメがない領域とのコア巾の調整を行うことができる。
上述のセグメント201aは、二枚の第一の電磁鋼板201a−1と二枚の第二の電磁鋼板201a−2とが交互に積層されるようにしたが、それぞれの枚数は任意でよい。
また、上述のセグメント201aは、積層方向の端部に、第一の電磁鋼板201a−1(ティース206にVカシメ204を備える)を配置するようにしたが、第二の電磁鋼板201a−2(ティース206にVカシメ204がない)を積層方向の端部に配置してもよい。
次に、図17を参照しながら、変形例1のセグメント501aについて説明する。変形例1のセグメント501aは、ティース506にコアバック505と異なる方式のカシメを設けている。その他は、図8のセグメント201aと同じである。
図17に示すように、変形例1のセグメント501aは、第一の電磁鋼板501a−1と、第二の電磁鋼板501a−2とが組み合わされる。図17の例では、セグメント501aの積層方向の上端に、二枚の第一の電磁鋼板501a−1が配置される。そして、二枚の第一の電磁鋼板501a−1の下に、二枚の第二の電磁鋼板501a−2が配置される。この第一の電磁鋼板501a−1と第二の電磁鋼板501a−2との組合せが繰り返すことで、セグメント501aが構成される。
図17に示すように、第一の電磁鋼板501a−1は、コアバック505に、二つのVカシメ504が左右に分かれて設けられる。また、ティース506に、一つの丸カシメ508が設けられる。
第一の電磁鋼板501a−1におけるコアバック505の二つのVカシメ504は、その長手方向が周方向に略一致するように配置される。
図17に示すように(図17(b)参照)、第二の電磁鋼板501a−2は、コアバック505に、二つのVカシメ504が左右に分かれて設けられる。また、ティース506には、丸カシメ508を設けない。
丸カシメ508と、Vカシメ504とを比較すると、磁気特性については丸カシメ508の方が優れるが、カシメ強度についてはVカシメ504の方が優れる。
第一の電磁鋼板501a−1のティース506に、Vカシメ504もしくは丸カシメ508のどちらを使用するかは、機種によって好ましい方を使用することになる。
次に、図18を参照しながら、変形例2のセグメント601aについて説明する。変形例2のセグメント601aは、第一の電磁鋼板601a−1(ティース606にVカシメ604を備える)を積層方向の両端部に設け、その間は、第二の電磁鋼板601a−2(ティース606にVカシメ604がない)で構成することを特徴とする。両端部の複数の第一の電磁鋼板601a−1以外には、第一の電磁鋼板601a−1は設けない。
第一の電磁鋼板601a−1、第二の電磁鋼板601a−2は、コアバック605には、左右に二つのVカシメ604を備える。
図18では、セグメント601aの積層方向の上端部に、二枚の第一の電磁鋼板601a−1を設け、且つセグメント601aの積層方向の下端部に、三枚の第一の電磁鋼板601a−1を設けている。
セグメント601aの積層方向の上端部に、少なくとも二枚の第一の電磁鋼板601a−1を設け、且つセグメント601aの積層方向の下端部に、少なくとも二枚の第一の電磁鋼板601a−1を設けることが必須となる。
変形例2のセグメント601aは、積層方向の上端部に少なくとも二枚の第一の電磁鋼板601a−1を設け、且つセグメント601aの積層方向の下端部に少なくとも二枚の第一の電磁鋼板601a−1を設けることにより、セグメント601aのティース606の剛性を確保できる。
セグメント601aは、両端部の複数の第一の電磁鋼板601a−1以外には、第一の電磁鋼板601a−1は設けないので、ティース606におけるVカシメ604の数が減る。よって、セグメント601aの磁気特性の悪化を抑制することができる。
次に、図19を参照しながら、変形例3のセグメント701aについて説明する。変形例3のセグメント701aは、変形例2のセグメント601aの第一の電磁鋼板601a−1におけるティース606のVカシメ604を、丸カシメ708に変えたものである。その他の構成は、変形例2のセグメント601aと同様である。セグメント701aのティース706の剛性よりも、磁気特性を重視する場合は、丸カシメ708をティース706のカシメに用いる変形例3のセグメント701aが適する。
本実施の形態は、ティースのカシメの数を減らした場合でも、巻線203によるティース206のコア縮みを抑制する効果があるため、巻線時の巻線203による圧力が大きい集中巻の電動機での効果が大きい。
また、巻線時の巻線203による圧力が大きい機械巻きで巻線203が形成される電動機で効果が大きい。
固定子鉄心201が、ジョイントラップ方式で構成される場合、コアバック205にジョイントラップのジョイント部による積層隙間が生じるため、本実施の形態は効果的である。
ジョイントラップ方式は、隣り合うセグメント201aのそれぞれ隣接するコア部材が交互に重なった関節部(ピンで連結しても良いし、凹凸で連結しても良い)により連結される方式である。
本実施の形態は、固定子鉄心201の磁束密度が高いほど鉄損低減等の効果が大きく、磁力の高い希土類磁石を搭載した電動機で、より大きな効率改善効果が得られる。
また、その電動機を高効率・高トルクを必要とするエアコン用圧縮機(圧縮機)に搭載すると、効果的である。
本発明の活用例として、例えば、高効率・高トルクを必要とするエアコン用圧縮機モータや省エネ性の向上が要求される自動車用モータがある。
100 電動機、200 固定子、201 固定子鉄心、201a セグメント、201a−1 第一の電磁鋼板、201a−2 第二の電磁鋼板、201b 連結部、202 絶縁材、203 巻線、204 Vカシメ、204a 凸部、204b 凹部、205 コアバック、206 ティース、300 回転子、301 回転子鉄心、302 永久磁石、303 磁石挿入穴、304 軸、305 漏れ磁束抑制孔、400 密閉容器、501a セグメント、501a−1 第一の電磁鋼板、501a−2 第二の電磁鋼板、504 Vカシメ、505 コアバック、506 ティース、508 丸カシメ、601a セグメント、601a−1 第一の電磁鋼板、601a−2 第二の電磁鋼板、604 Vカシメ、605 コアバック、606 ティース、701a セグメント、701a−1 第一の電磁鋼板、701a−2 第二の電磁鋼板、704 Vカシメ、705 コアバック、706 ティース、708 丸カシメ、801a セグメント、801a−1 電磁鋼板、802 絶縁材、803 巻線、804 Vカシメ、805 コアバック、806 ティース、901a セグメント、901a−1 電磁鋼板、902 絶縁材、903 巻線、904 Vカシメ、905 コアバック、906 ティース。

Claims (5)

  1. 所定の形状に打ち抜かれた電磁鋼板を所定枚数、カシメにより積層して構成され、リング状のコアバックと、前記コアバックから内側に放射状に形成されるティースとを有する固定子鉄心であって、
    前記コアバックは、各電磁鋼板に積層方向で隣接する他の電磁鋼板と所定の数で所定の形状のカシメにより接合されるを備え、
    前記ティースは、積層方向の両端にある電磁鋼板と、積層方向の両端にある電磁鋼板以外の一部の電磁鋼板とに、積層方向で隣接する他の電磁鋼板とカシメにより接合される部分を備え、
    前記ティースがカシメにより接合されるを備える電磁鋼板と、前記ティースがカシメにより接合されるを備えない電磁鋼板が一定枚数ずつ交互に積層され、
    前記ティースのカシメにより接合される部分のカシメ深さ及びカシメ方式が前記コアバックのカシメにより接合される部分と異なり、
    セグメントに分割されていて、それぞれのセグメントがジョイントラップ方式で連結されたことを特徴とする固定子鉄心。
  2. 請求項1記載の固定子鉄心に、集中巻の巻線されたことを特徴とする固定子。
  3. 機械巻きで前記巻線されたことを特徴とする請求項記載の固定子。
  4. 請求項又は記載の固定子と、希土類磁石を有する回転子とを備えることを特徴とする電動機。
  5. 請求項記載の電動機搭載されたことを特徴とする圧縮機。
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