JP2006231024A - マット材、マット材の縫製方法、及びマット材の縫製装置 - Google Patents

マット材、マット材の縫製方法、及びマット材の縫製装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006231024A
JP2006231024A JP2005167819A JP2005167819A JP2006231024A JP 2006231024 A JP2006231024 A JP 2006231024A JP 2005167819 A JP2005167819 A JP 2005167819A JP 2005167819 A JP2005167819 A JP 2005167819A JP 2006231024 A JP2006231024 A JP 2006231024A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
sewing
mat
skin layer
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005167819A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4844017B2 (ja
Inventor
Yukio Sano
幸男 茶納
Masahiro Tatenami
正浩 楯列
Ikuo Sengoku
郁夫 千石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2005167819A priority Critical patent/JP4844017B2/ja
Priority to CN 200610002934 priority patent/CN1817686B/zh
Publication of JP2006231024A publication Critical patent/JP2006231024A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4844017B2 publication Critical patent/JP4844017B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)
  • Carpets (AREA)

Abstract

【課題】 周縁部を保護しながら、周縁部に中央部との一体性を持たせるマット材を得る。
【解決手段】 マット基材12の表面を末端部16Aまで覆う繊維質の表皮層18は、マット基材12に支持される。周縁保護部20は、飾り糸22が表皮層18の側面部118における基材側部分118A、マット基材12の側面部12A及びマット基材12の裏面端部12Bを一体的に被覆しており、係止糸24で縫製することにより、飾り糸22に被覆された表皮層18の側面部118における基材側部分118Aをマット基材12の表面112から裏面212に向う斜め内向き方向(矢印A方向)に押圧して保持(拘束)する。これにより、周縁部を保護すると同時に、周縁保護部20が見えにくくなってフロアマット10の周縁部にフロアマット10の中央部との一体性を持たせることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、表面に繊維質の表皮層を備えるマット材、そのようなマット材を縫製するマット材の縫製方法、及びそのようなマット材の縫製に用いられるマット材の縫製装置に関する。
自動車の車内等に敷くマット材においては、裁断面を含む周縁部を保護するために、周縁部を加工する場合がある(例えば、特許文献1参照)。この周縁部加工は、マット材端末部の起毛パイルが裏打ち材を残して刈り取られると共に、マット材周縁部にテープやモール等が被覆されてその上から縫製された状態となっている。
このような従来のマット材では、室内への設置状態で、加工されたマット材周縁部が枠状に存在して中央部とは異なる外観となって目立つことで、マット材を設置する室内床面との間に境界部となって見える。このため、デザイン的な一体感が損なわれるなど、マット材の意匠性が損なわれる。また、マット材の枠状周縁部は、中央部とは触感が異なるので、使用者に違和感を与える原因ともなる。
特開平9−238816号公報
本発明は、上記事実を考慮して、周縁部を保護しながら、周縁部に中央部との一体性を持たせるマット材、縫製によってそのようなマット材とするマット材の縫製方法、及び縫製によってそのようなマット材とするマット材の縫製装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載する本発明のマット材は、基材と、前記基材に支持され、前記基材の表面を末端部まで覆う繊維質の表皮層と、前記表皮層の側面部における基材側部分、前記基材の側部及び前記基材の裏面端部を一体的に被覆する被覆部を備え、前記被覆部に被覆された前記表皮層の基材側部分を前記基材の表面から裏面に向う方向に押圧して保持する端部保護手段と、を有することを特徴とする。
ここで、基材の表面から裏面に向う方向には、基材の表面から裏面に向う厚さ方向、及び、基材の表面から裏面に向う斜め方向の両方が含まれる。
請求項1に記載する本発明のマット材によれば、繊維質の表皮層は、基材に支持されて基材の表面を末端部まで覆っており、端部保護手段は、被覆部が表皮層の側面部における基材側部分、基材の側部及び基材の裏面端部を一体的に被覆し、被覆部に被覆された表皮層の基材側部分を基材の表面から裏面に向う方向に押圧して保持する。このように、基材の側部等が被覆部に被覆されることで、マット材の周縁部が保護されると共に、表皮層の基材側部分が被覆部によって基材の表面から裏面に向う方向に押圧保持されることで、表皮層を構成する繊維の復元力で表皮層の上部が端末保護手段の上方付近を覆うことになるので、端部保護手段が見えにくくなってマット材の周縁部にマット材の中央部との一体性を持たせることができる。
請求項2に記載する本発明のマット材は、請求項1記載の構成において、前記端部保護手段は、前記基材の表裏側における前記被覆部の両端部が縫製によって繋がれて前記表皮層の基材側部分及び前記基材を挟むものであることを特徴とする。
請求項2に記載する本発明のマット材によれば、端部保護手段は、基材の表裏側における被覆部の両端部が縫製によって繋がれて表皮層の基材側部分及び前記基材を挟むものとなっているので、簡単な構成で表皮層の側面部における基材側部分を基材の表面から裏面に向う方向に押圧保持することができる。
請求項3に記載する本発明のマット材は、請求項1記載の構成において、前記被覆部が熱可塑性樹脂からなり、前記端部保護手段は、前記被覆部が前記表皮層の側面部における基材側部分を押圧した状態で前記基材に溶着されたものであることを特徴とする。
請求項3に記載する本発明のマット材によれば、被覆部が熱可塑性樹脂からなり、端部保護手段は、被覆部が表皮層の側面部における基材側部分を押圧した状態で基材に溶着されたものとなっているので、簡単な構成で表皮層の側面部における基材側部分を基材の表面から裏面に向う方向に押圧保持することができる。
請求項4に記載する本発明のマット材は、請求項2記載の構成において、前記端部保護手段は、前記基材を貫通して前記基材の表裏側における前記被覆部の両端部を縫製によって繋ぐ縫製糸を備え、前記縫製糸が前記基材の表面側から裏面側へ向かうに従って前記基材の側部から離れた位置となることを特徴とする。
請求項4に記載する本発明のマット材によれば、端部保護手段は、縫製糸で縫製することで被覆部が表皮層の側面部における基材側部分を基材の表面から裏面に向う方向に押圧保持する。ここで、縫製された縫製糸は、基材の表面側から裏面側へ向かうに従って基材の側部から離れた位置となるので、表皮層側の縫い代を小さくしても、縫製糸によって被覆部が確実に保持される。
請求項5に記載する本発明のマット材の縫製方法は、基材の表面を繊維質の表皮層が末端部まで覆うと共に前記表皮層の側面部における基材側部分、前記基材の側部及び前記基材の裏面端部を被覆部が被覆するマット材を、縫針に対して縫製進行方向の反対方向へ相対移動させて縫製するマット材の縫製方法であって、前記基材の側部を前記縫製進行方向に直角な方向へ向けると共に、位置決め手段に当てて前記縫製進行方向に直角な方向に対する前記基材の位置決めをする位置決め工程と、前記位置決め工程で前記基材が位置決めされた前記マット材の端部に対して、縫製手段が前記基材の表面側から裏面側へ向かうに従って前記基材の側部から離れた位置となる軌跡で前記縫針を往復移動させて縫製し、前記基材の表裏側における前記被覆部の両端部を縫製糸で繋ぐ縫製工程と、を有することを特徴とする。
ここで、縫製進行方向とは、被縫製物であるマット材の厚さ方向に直角な方向であって、かつ、縫製が進行されていく方向をいう(請求項6の記載を含む以下の記載において同じ)。
請求項5に記載する本発明のマット材の縫製方法によれば、マット材は、縫針に対して縫製進行方向の反対方向へ相対移動される。位置決め工程では、基材の側部が縫製進行方向に直角な方向へ向けられると共に、位置決め手段に当てられて縫製進行方向に直角な方向に対する基材の位置決めがされる。縫製工程では、位置決め工程で基材が位置決めされたマット材の端部に対して、縫製手段が基材の表面側から裏面側へ向かうに従って基材の側部から離れた位置となる軌跡で縫針を往復移動させて縫製し、基材の表裏側における被覆部の両端部を縫製糸で繋ぐ。このため、マット材の表面側の縫い代を小さくしても確実に縫製することができる。
請求項6に記載する本発明のマット材の縫製装置は、基材の表面を繊維質の表皮層が末端部まで覆うと共に前記表皮層の側面部における基材側部分、前記基材の側部及び前記基材の裏面端部を被覆部が被覆するマット材の縫製に用いられ、前記基材に当てられて縫製進行方向に直角な方向に対する前記基材の位置決めをする位置決め手段と、前記位置決め手段により前記基材が位置決めされた前記マット材の端部に対して、前記基材の表面側から裏面側へ向かうに従って前記基材の側部から離れた位置となる軌跡で縫針を往復移動させて縫製し、前記基材の表裏側における前記被覆部の両端部を縫製糸で繋ぐ縫製手段と、を有することを特徴とする。
請求項6に記載する本発明のマット材の縫製装置によれば、縫製時には、位置決め手段が基材に当てられて縫製進行方向に直角な方向に対する基材の位置決めをすると共に、マット材が縫糸に対して縫製進行方向の反対方向へ相対移動される。縫製手段は、位置決め手段により基材が位置決めされたマット材の端部に対して、基材の表面側から裏面側へ向かうに従って基材の側部から離れた位置となる軌跡で縫針を往復移動させて縫製し、基材の表裏側における被覆部の両端部を縫製糸で繋ぐ。このため、マット材の表面側の縫い代を小さくしても確実に縫製することができる。
以上説明したように、本発明のマット材によれば、周縁部を保護しながら、周縁部に中央部との一体性を持たせることができるという優れた効果を有する。
また、本発明のマット材の縫製方法によれば、縫製によってマット材の周縁部を保護しながら周縁部に中央部との一体性を持たせたマット材とすることができるという優れた効果を有する。
また、本発明のマット材の縫製装置によれば、縫製によってマット材の周縁部を保護しながら周縁部に中央部との一体性を持たせたマット材とすることができるという優れた効果を有する。
本発明におけるマット材の第1の実施形態を図面に基づき説明する。本実施形態におけるマット材は、自動車の車室内に敷く内装材としてのフロアマットである。
図1(A)に示されるように、フロアマット10は、裏面212が敷設面とされるマット基材12を備えている。マット基材12は、積層構造とされ、フェルトからなる基布14を下部層に備えており、この基布14によって、クッション性を得ている。基布14上には、基布14を覆うようにバッキング層16が設けられている。
バッキング層16の上方は、バッキング層16に支持された表皮層18とされる。表皮層18は、基端がバッキング層16へ植え込まれ、互いに平行に立設された多数の繊維質パイル19で構成され、マット基材12の表面112(裏面212の反対面であり、敷設時に上方へ向けられる面)に末端部16Aまで全域に亘って設けられている。この表皮層18のパイル19の先端部は、密集状態となっており、フロアマット10にボリューム感を付与している。
図1(B)及び図2に示されるように、フロアマット10の側部には、端部保護手段としての周縁保護部20が配置される。周縁保護部20は、被覆部としての飾り糸22を備えており、表皮層18の側部としての側面部118における基材側部分118A、マット基材12の側部としての側面部12A及びマット基材12の裏面端部12Bは、断面略コ字状とされる飾り糸22によって、包み込まれるように、連続して一体的に被覆されている。この飾り糸22は、図2に示されるように、密に並んでいる。
ここで、表皮層18の側面部118における基材側部分118Aが飾り糸22によって被覆される被覆幅L(図2参照)は、本実施形態では、マット基材12の厚さTに比べて小さい。
マット基材12の表裏側における飾り糸22の両端部22A、22Bは、縫製によって周縁保護部20の一部を構成する係止糸24で繋がれて表皮層18の基材側部分118A及びマット基材12を挟んでいる。このように、周縁保護部20は、飾り糸22に被覆された表皮層18の基材側部分118Aをマット基材12の表面112から裏面212に向う斜め内向き方向(矢印A方向)に押圧して保持(拘束)するようになっている。
図1(A)に示されるように、係止糸24で縫製するミシン針26は、飾り糸22の上端部22Aと飾り糸22の下端部22Bとを通るように動作し、図2に示されるように、全周に亘って縫製される。図1(B)及び図2に示されるように、飾り糸22の上端部22Aにおける係止糸24の縫付部24Aは、飾り糸22の下端部22Bにおける係止糸24の縫付部24Bに比べて、フロアマット10の側方に近い位置(外側の位置)となっている。
飾り糸22及び係止糸24によって、表皮層18の側面部118における基材側部分118Aが内向きに傾いており、表皮層18の側面部118は、撓んで反った状態になっている。オーバーロック加工を施した場合は、図1(A)及び図2に図示はないが、飾り糸22及び係止糸24の他に下糸も必要となる。
次に、上記第1の実施形態の作用を説明する。
図1(A)に示されるように、マット基材12の表面112を末端部16Aまで覆う繊維質の表皮層18は、マット基材12に支持される。図1(B)に示されるように、周縁保護部20は、飾り糸22が表皮層18の側面部118における基材側部分118A、マット基材12の側面部12A及びマット基材12の裏面端部12Bを一体的に被覆しており、係止糸24で縫製することにより、飾り糸22に被覆された表皮層18の基材側部分118Aをマット基材12の表面112から裏面212に向う斜め内向き方向(矢印A方向)に押圧して保持(拘束)する。
このように、マット基材12の側面部12A等が飾り糸22に被覆されることで、フロアマット10の周縁部が保護されてマット基材12の側面部12Aからの糸ほつれが防止される。また、表皮層18の側面部118における基材側部分118Aがマット基材12の表面112から裏面212に向う斜め内向き方向(矢印A方向)に押圧保持されることで、基材側部分118Aは内向きに拘束されるが、上部は非拘束状態であり、かつ、側面部118よりも内側に密集したパイル19の復元力が作用するため、表皮層18の上部が外側に広がって周縁保護部20の上方付近を覆うことになる。これにより、上方から見た場合(矢印Z方向)に周縁保護部20が見えにくくなってフロアマット10の周縁部にフロアマット10の中央部との一体性を持たせることができる。結果として、フロアマット10の商品性を高めることができる。
また、フロアマット10の周囲平面又は縦壁を形成する意匠面(例えば、カーペット又はガーニッシュ)に対してフロアマット10を突き当てた場合にも、境目が目立たなくなり、周囲と一体感のある表現が可能となってインテグレート感が向上する。
ここで、周縁保護部20は、マット基材12の表裏側における飾り糸22の両端部22A、22Bは、縫製によって周縁保護部20の一部を構成する係止糸24で繋がれて表皮層18の基材側部分118A及びマット基材12を挟むものとなっているので、簡単な構成で表皮層18の側面部118における基材側部分118Aをマット基材12の表面112から裏面212に向う斜め内向き方向(矢印A方向)に押圧保持することができる。
また、図1(B)に示されるように、係止糸24による縫付によって、飾り糸22の上端部22Aにおける縫付部24Aが、マット基材12の表面112から裏面212に向う斜め内向き方向(矢印A方向)に若干引っ張られ、引っ張り方向へ若干凹状に反ると共に、飾り糸22の下端部22Bにおける縫付部24Bが、外向きの斜め上方(矢印B方向)へ若干引っ張られる。このため、マット基材12の表面末端部16A寄り部分には、上方に凸状とされる多少の反りが生じる。この反りの中心線CLよりも末端部側で若干外向きに傾斜した部分に支持されたパイル19は、下端根元部が若干外側へ向けられることになり、パイル19の上部が外側へ向きやすくなる。
次に、マット材の第2の実施形態を図3に基づき説明する。第2の実施形態は、被覆部がテープ材28とされる形態である。他の構成については、第1の実施形態とほぼ同様の構成であるので、同一符号を付して説明を省略する。
図3に示されるように、被覆部としてテープ材28が配置されており、テープ材28は、表皮層18の側面部118における基材側部分118A、マット基材12の側面部12A及びマット基材12の裏面端部12Bを包み込んで覆うことが可能な長さとされる。
このテープ材28は、図示しないテープガイドを用いて、表皮層18の側面部118における基材側部分118A、マット基材12の側面部12A及びマット基材12の裏面端部12Bを周縁の全周に亘って包み込むように折り込まれる。テープ材28の両端部28A、28Bが縫製によって周縁保護部20の一部を構成する係止糸24で繋がれ、表皮層18の基材側部分118A及びマット基材12を挟む。
テープ材28としては、軟質プラスチックフィルムからなるテープ材、軟質プラスチックフィルムに薄手の布を積層させたテープ材、及び繊維性のテープ材等を適用することができる。
次に、マット材の第3の実施形態を図4に基づき説明する。第3の実施形態は、被覆部がモール30とされる形態である。他の構成については、第1の実施形態とほぼ同様の構成であるので、同一符号を付して説明を省略する。
図4に示されるように、被覆部としてモール30が配置される。モール30は、押し出し成形等により成形された断面視でコ字状の軟質プラスチックからなり、図示しないモールガイドを用いて、表皮層18の側面部118における基材側部分118A、マット基材12の側面部12A及びマット基材12の裏面端部12Bに被覆される。モール30の両端部30A、30Bは、縫製によって周縁保護部20の一部を構成する係止糸24で繋がれ、表皮層18の基材側部分118A及びマット基材12を挟む。
なお、本実施形態では、第1及び第2の実施形態と同様に、マット基材12の厚さ方向に対して斜めに縫製しているが、マット基材12の厚さ方向(矢印Y方向及びその反対方向)に縫製してもよい。また、縫製せずに、モールの開口部における対向する端部を互いに接近する方向に押圧して塑性変形させて取り付けてもよい。また、縫製せずに、モールをマット基材12に接着剤にて接着したり、又は、超音波ウェルダーを用いて溶着を行ってもよい。
次に、マット材の第4の実施形態を図5に基づき説明する。第4の実施形態では、被覆部32が熱可塑性樹脂からなる。周縁保護部20は、被覆部32が表皮層18の側面部118における基材側部分118Aをマット基材12の表面112から裏面212に向う斜め内向き方向(矢印A方向)に押圧した状態で、溶融樹脂がコの字断面の口金から押出し成形された直後にマット基材12の側面部12A及びその周囲に溶着後冷却と共に硬化し、表皮層18の側面部118における基材側部分118A、マット基材12の側面部12A及びマット基材12の裏面端部12Bを被覆保持できる形状となる。他の構成については、第1の実施形態とほぼ同様の構成であるので、同一符号を付して説明を省略する。
図5に示されるように、被覆部32は、表皮層18の側面部118における基材側部分118A、マット基材12の側面部12A及びマット基材12の裏面端部12Bをフロアマット10の周縁全周に亘って一体的に被覆する。周縁保護部20は、被覆部32が加熱溶融後冷却によって硬化することで、表皮層18の側面部118における基材側部分118A等を拘束可能な形状となり、被覆部32に被覆された表皮層18の基材側部分118Aをマット基材12の表面112から裏面212に向う斜め内向き方向(矢印A方向)に押圧した状態で保持(拘束)する。また、被覆部32が加熱溶融後冷却によって硬化することで被覆部32に被覆された表皮層18の基材側部分118Aも硬化される。
これらにより、基材側部分118Aは内向きに拘束されるが、上部は非拘束状態であり、かつ、側面部118よりも内側に密集したパイル19の復元力が作用するため、表皮層18の上部が外側に広がって周縁保護部20の上方付近を覆うことになる。
なお、上記実施形態では、表皮層18の側面部118における基材側部分118Aを押圧する方向は、矢印A方向で図示されているが、被覆部に被覆された表皮層の基材側部分を周縁保護部(端部保護手段)が押圧する方向は、これに限定されず、基材の表面から裏面に向う方向であればよい。すなわち、被覆部に被覆された表皮層の基材側部分を押圧する方向は、マット基材12の表面112から裏面212に向う厚さ方向Yからマット基材12の表面112に沿って側面側から内部側に向う方向Xまでの範囲のうち、マット基材12の表面112に沿って側面側から内部側に向う方向Xを除いた方向であれば、いずれの方向であってもよい。
次に、マット材の縫製装置により縫製されるマット材の第5の実施形態を図6〜図8に基づき説明する。なお、第1〜第4の実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
図6に示されるフロアマット10の縫製装置40(以下、単に「縫製装置40」という。)は、マット基材12の表面112(図8参照)を繊維質の表皮層18が末端部まで覆うフロアマット10の縫製に用いられる。
図7に示されるように、縫製装置40は、針板45を備えており、この針板45には、縫着口45Aが貫通形成されてミシン針62の通過用とされる。縫着口45Aに近接した位置(図7の左側)には、送り歯用開口部45Bが貫通形成され、この送り歯用開口部45B内にマット送り用の送り歯52が駆動可能に配置されている。送り歯52の上方には、押さえ部材54が配置されている。押さえ部材54は、その上方のコイルバネ(図示省略)によって下方へ付勢されるようになっており、縫製時にはフロアマット10(図6参照)を針板45に押圧する。押さえ部材54による押圧と送り歯52の駆動によって、フロアマット10(図6参照)は、マット送り方向(矢印S方向)に搬送されるようになっている。
針板45の近接位置には、位置決め手段としての当て定規42がねじ46によってベッド44に固定されている。図6に示されるように、当て定規42は、フロアマット10の配置側に突出する突出部43を備え、この突出部43の端面がマット基材12の側面部12Aに当てられて縫製進行方向(矢印S方向の反対方向)に直角な方向に対するマット基材12の位置決めをするようになっている。すなわち、マット基材12の側面部12Aに突出部43の端面があてがわれることで、縫製幅を一定に保持する。
当て定規42の上面部には、パイルガイドとしての押さえ板48がねじ47によって固定されている。押さえ板48は、薄板であってフロアマット10の配置側に突出すると共に、フロアマット10の配置側で細長の鎌状に湾曲してマット送り方向(矢印S方向)の下流側に延びている。
図7に示されるように、押さえ板48の先端側部分48Aは、縫着口45Aの上方にあって、マット送り方向(矢印S方向)よりも若干フロアマット10(図6参照)の内方へ向かう方向に向けて延びている。図6に示されるように、この押さえ板48の先端側部分48Aは、縫製位置の上方において、反発弾性によってパイル19の高さ方向中間部を押さえるようになっており、縫製時にフロアマット10の端部における表皮層18(パイル19)の高さ方向中間部を内向きに傾斜させる傾斜手段となっている。
当て定規42及び押さえ板48の上方には、エア供給装置50のエアノズル50Aが配置されており、このエアノズル50Aは、エア源(図示省略)に連通接続されている。エアノズル50Aの開口先端側は、フロアマット10における表皮層18の側面部118に向けられたエア吹出口50Bとされている。
エア供給装置50は、縫製時にマット送り方向(矢印S方向)にほぼ直交する方向に向けてエア吹出口50Bからエアを吹き出すようになっており、これにより、フロアマット10の端部における表皮層18(パイル19)は、押さえ板48の先端側部分48Aに接する直前において、立毛の向きが揃えられるようになっている。
図7に示される針板45の縫着口45Aの上方には、縫製手段としての縫製機構60の一部を構成する縫製用の縫針としてのミシン針62が配置される。図8に示されるように、ミシン針62は、針棒64の下端の針支持体63に取り付けられている。針棒64は、針棒クランク機構66を介して駆動モータ68に接続されており、駆動モータ68の駆動によって針棒クランク機構66を介して昇降駆動するようになっている。
縫製機構60は、フロアマット10の端部に対して、マット基材12の表面112側から裏面212側へ向かうに従ってマット基材12の側面部12Aから離れた位置となる軌跡でミシン針62を往復移動させて縫製するようになっている。
本実施形態の縫製機構60は、ミシン針62の他に、ミシン針62の動作に連動して揺動運動する上下ルーパー(図示省略)を備えおり、ミシン針62へ通される縫製糸70と上下ルーパーへ通される上下ルーパー糸71、72とによって、フロアマット10の周縁部にオーバーロック縫い(縁かがり縫い)を施すことができるようになっている。
なお、ミシン針62が進入するマット基材12の表面112に対するミシン針62の進入角度Nは、安定した縫製を実現するために、20°≦N≦80°に設定することが好ましい。本実施形態では、ミシン針62の動作に連動する上下ルーパー(図示省略)の揺動運動の範囲を考慮した最適値として、N=65°としている。
このような縫製によって、図8に示されるように、被覆部としての上下ルーパー糸71、72は、表皮層18の側面部118における基材側部分118A、マット基材12の側面部12A及びマット基材12の裏面端部12Bを被覆するようになっている。また、縫製糸70は、マット基材12を貫通してマット基材12の表面112側から裏面212側へ向かうに従ってマット基材12の側面部12Aから離れた位置となるように縫い付けられると共に、被覆部としての上下ルーパー糸71、72におけるマット基材12の表裏側の両端部(上ルーパー糸71におけるマット基材12の表側の端部71A、及び、下ルーパー糸72におけるマット基材12の裏側の端部72A)を繋いでいる。
次に、上記第5の実施形態の縫製装置40を用いたフロアマット10の縫製方法及び作用を説明する。
縫製時には、図7に示される押さえ部材54がフロアマット10(図6参照)を針板45に押圧すると共に、送り歯52が駆動され、図6に示されるように、フロアマット10は、ミシン針62に対して縫製進行方向の反対方向となるマット送り方向(矢印S方向)へ相対移動される。
このとき、マット基材12の側面部12Aは、オーバーロック縫いに先立って縫製進行方向(矢印S方向の反対方向)に直角な方向へ向けられると共に、当て定規42の突出部43の端面に当てられ、これによって、縫製進行方向(矢印S方向の反対方向)に直角な方向に対するマット基材12の位置決めがされる(位置決め工程)。
ここで、フロアマット10の表皮層18の側面部118におけるパイル19に対しては、エア吹出口50Bからマット送り方向(矢印S方向)にほぼ直交する方向に向けてエアが吹き付けられ、表皮層18の側面部118におけるパイル19の立毛の向きが揃えられる。
次に、押さえ板48の先端側部分48Aが、エアの吹き付けられたパイル19の高さ方向中間部を押さえて内向きに傾斜させ、図8に示されるように、縫製機構60が、フロアマット10の端部に対して、マット基材12の表面112側から裏面212側へ向かうに従ってマット基材12の側面部12Aから離れた位置となる軌跡でミシン針62を往復移動させて縫製する。縫製糸70と上下ルーパー糸71、72とによって、フロアマット10の周縁部にオーバーロック縫い(縁かがり縫い)を施し、被覆部としての上下ルーパー糸71、72におけるマット基材12の表裏側の両端部(上ルーパー糸71におけるマット基材12の表側の端部71A、及び、下ルーパー糸72におけるマット基材12の裏側の端部72A)を縫製糸70で繋ぐ(縫製工程)。
ここで、縫製糸70がマット基材12を貫通してマット基材12の表面112側から裏面212側へ向かうに従ってマット基材12の側面部12Aから離れた位置となるように縫い付けられることで、フロアマット10の表面側の縫い代を短く(例えば、3mm以内に)することができ、フロアマット10の周縁部を保護しながら、周縁部に中央部との一体性を持たせることが可能となる。また、車室内において、フロアマット10とその周囲部とについて、デザイン的に一体感のある表現が可能となる。
また、フロアマット10の表面側の縫い代が短い、すなわち、パイル19の巻き込み量が少ないので、パイル19の高さが高い場合や目付け量が多い場合であっても、オーバーロック縫い部分の厚みを抑えることができ、上ルーパー糸71の間からパイル19がはみ出すことも防ぐことができる。
さらに、図6に示されるように、押さえ板48の鎌状部分が細長とされることで、パイル19の状態を確認しやすくなるので、縫製作業者の視覚作業性が向上し、所望位置への縫製が容易になる。また、押さえ板48の鎌状部分が細長とされることで、フロアマット10の内向きへの反発弾性によってパイル19を押さえることができる。
なお、押さえ板48は、縫製作業者の視覚作業性を考慮して透明度の高い材料で形成してもよく、この場合、マット材の縫製装置により縫製されるマット材の第6の実施形態を示す図9のように、押さえ板48の鎌状部分をやや幅広の構成としてもよい。
次に、マット材の縫製装置により縫製されるマット材の第7の実施形態を図10及び図11に基づき説明する。なお、第1〜第6の実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。また、位置決め手段としての当て定規41は、以下に説明する点を除き、第5、第6の実施形態における当て定規42とほぼ同様の構成である。
図10に示されるように、縫製装置40は、当て定規41を備え、この当て定規41は、図10及び図11に示されるように、フロアマット10の配置側(図11では、図中の手前側)の下部に傾斜部41Aが形成されている。傾斜部41Aは、図11に示されるように、マット送り方向(矢印S方向)に沿って幅広に設けられ、図10に示されるように、マット基材12の端部(図10の右側端部)の下面を支持してフロアマット10の端部を傾斜させた状態とする。
当て定規41におけるフロアマット10の配置側には、マット基材12の側面部12Aの下部に当てられて縫製進行方向に直角な方向(図10の左右方向)に対するマット基材12の位置決め用とされる壁部41Bが上方に向かって突設されている。この壁部41Bは、図11に示されるように、傾斜部41Aの幅方向(図11の左右方向)の中間部付近に設けられている。
壁部41Bの上部からは、フロアマット10(図10参照)の配置側(図11の手前側)に向かって庇状に張り出した張出部41Cが形成されている。図10に示されるように、張出部41Cは、上方からフロアマット10の端部(図10の右側端部)の上面(表皮層18の側面部118の基材側部分118A)と当接するようになっている。当て定規41における張出部41C、壁部41B、及び傾斜部41Aは、全体として略コ字状となっており、マット基材12及び表皮層18の側面部118の基材側部分118Aを挟んで確実に姿勢保持するようになっている。
縫製位置では、針棒64の下端の針支持体63に取り付けられたミシン針62が、針板45(図7参照)に対して垂直な方向(上下方向)に昇降する。これにより、縫製機構60は、フロアマット10の端部に対して、マット基材12の表面112側から裏面212側へ向かうに従ってマット基材12の側面部12Aから離れた位置となる軌跡でミシン針62を往復移動させて縫製するようになっている。
このように、フロアマット10の端部を傾斜させることで、ミシン針62を針板45(図7参照)に対して垂直な方向(上下方向)に昇降させても、縫製糸70がマット基材12の表面112側から裏面212側へ向かうに従ってマット基材12の側面部12Aから離れた位置となるようにマット基材12を貫通して縫い付けられる。
次に、マット材の縫製装置により縫製されるマット材の第8の実施形態を図12に基づき説明する。第8の実施形態は、第5の実施形態におけるミシン針62(図8参照)を円弧状の縫針としてのミシン針61とし、このミシン針61を円弧状に往復移動させる点が特徴であり、他の構成については、第5の実施形態とほぼ同様の構成であるので、同一符号を付して説明を省略する。
図12に示されるように、円弧状のミシン針61は、針棒64の下端の針支持体63に取り付けられている。針棒64は、針棒クランク機構67を介して駆動モータ68に接続されており、駆動モータ68の駆動によって針棒クランク機構67を介して円弧状に往復移動するようになっている。
縫製機構60は、フロアマット10の端部に対して、マット基材12の表面112側から裏面212側へ向かうに従ってマット基材12の側面部12Aから離れた位置となる円弧軌跡でミシン針61を往復移動させて縫製するようになっている。
ミシン針61のフロアマット10への進入角度M、すなわち、ミシン針61の円弧軌跡におけるミシン針61のフロアマット10への進入点での接線がマット基材12の表面112との間に形成する進入角度Mは、20°≦M≦80°に設定することが好ましく、本実施形態では、最適値として、M=65°としている。
縫製機構60による縫製によって、縫製糸70は、マット基材12の表面112側から裏面212側へ向かうに従ってマット基材12の側面部12Aから離れた位置となるようにマット基材12を円弧状に貫通して縫い付けられる。これにより、縫い代を短くすることができる。
次に、マット材の縫製装置により縫製されるマット材の第9の実施形態を図13に基づき説明する。なお、第1〜第8の実施形態と同一部材については、同一符号を付して説明を省略する。
図13に示されるように、縫製装置40は、第7の実施形態で説明した当て定規41を備え、この当て定規41によって、フロアマット10の端部(図13の右側端部)を傾斜させた状態で支持する。縫製機構60は、第8の実施形態で説明した機構と同様の機構であり、円弧状のミシン針61を円弧状に往復移動させて縫製する。
これにより、短い縫い代で確実な縫製をすることができ、また、縫製によってフロアマット10の周縁部を保護しながら周縁部に中央部との一体性を持たせたフロアマット10とすることができる。
なお、上記第5〜第9の実施形態における基布14には、不織布やニブ等の各種基布を適用することができる。
また、上記第5〜第9の実施形態では、ミシン針61、62をフロアマット10の表面側から進入させて縫製する構成としているが、図8、図10、図12、及び図13の二点鎖線で示されたミシン針61、62のように、フロアマット10の裏面212側から進入させて縫製する構成としてもよい。
さらに、上記第5〜第9の実施形態では、縫製装置40がオーバーロック縫い(縁かがり縫い)を施しており、被覆部が上下ルーパー糸71、72によって形成されているが、被覆部をテープ材等の他の被覆部とし、マット基材12の表裏側における前記他の被覆部の両端部を縫製によって縫製糸で繋いでもよい。
さらにまた、上記第7、第9の実施形態における当て定規41(図11等参照)から傾斜部41Aを除いた構成の当て定規(図示省略)を、上記第5、第6、及び第8の実施形態における当て定規42の代わりとして、上記第5、第6、及び第8の実施形態に適用してもよい。
なお、上記第1〜第9の実施形態においては、基材の側部がマット基材12の側面部12Aである場合を例に挙げて説明したが、基材の側部は、基材の表裏面に対して直角な裁断面とされた場合等のような平面状の側面部に限定されず、平面状以外の(例えば、凹凸状等に形成された)側部であってもよい。
本発明の第1の実施形態に係るマット材を示す断面図である。図1(A)は、縫製前の状態を示す。図1(B)は、縫製後の状態を示す。 本発明の第1の実施形態に係るマット材を示す半断面の斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るマット材を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るマット材を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るマット材を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態において、マット材の縫製装置によりマット材が縫製される状態を示す斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係るマット材の縫製装置の主要部を示す斜視図である。 本発明の第5の実施形態において、マット材の縫製装置によりマット材が縫製される状態を示す断面図である。 本発明の第6の実施形態において、マット材の縫製装置によりマット材が縫製される状態を示す斜視図である。 本発明の第7の実施形態において、マット材の縫製装置によりマット材が縫製される状態を示す断面図である。 本発明の第7の実施形態における当て定規の主要部を示す斜視図である。 本発明の第8の実施形態において、マット材の縫製装置によりマット材が縫製される状態を示す断面図である。 本発明の第9の実施形態において、マット材の縫製装置によりマット材が縫製される状態を示す断面図である。
符号の説明
10 フロアマット(マット材)
12 マット基材(基材)
12A マット基材の側面部(基材の側部)
12B マット基材の裏面端部(基材の裏面端部)
18 表皮層
20 周縁保護部(端部保護手段)
22 飾り糸(被覆部)
28 テープ材(被覆部)
30 モール(被覆部)
32 被覆部
40 縫製装置
41 当て定規(位置決め手段)
42 当て定規(位置決め手段)
60 縫製機構(縫製手段)
61 ミシン針(縫針)
62 ミシン針(縫針)
70 縫製糸
71 上ルーパー糸(被覆部)
72 下ルーパー糸(被覆部)
112 表面
118 表皮層の側面部
118A 基材側部分
212 裏面
A マット基材の表面から裏面に向う斜め内向き方向(基材の表面から裏面に向う方向)
S マット送り方向(縫製進行方向の反対方向)
Y マット基材の表面から裏面に向う厚さ方向(基材の表面から裏面に向う方向)

Claims (6)

  1. 基材と、
    前記基材に支持され、前記基材の表面を末端部まで覆う繊維質の表皮層と、
    前記表皮層の側面部における基材側部分、前記基材の側部及び前記基材の裏面端部を一体的に被覆する被覆部を備え、前記被覆部に被覆された前記表皮層の基材側部分を前記基材の表面から裏面に向う方向に押圧して保持する端部保護手段と、
    を有することを特徴とするマット材。
  2. 前記端部保護手段は、前記基材の表裏側における前記被覆部の両端部が縫製によって繋がれて前記表皮層の基材側部分及び前記基材を挟むものであることを特徴とする請求項1記載のマット材。
  3. 前記被覆部が熱可塑性樹脂からなり、前記端部保護手段は、前記被覆部が前記表皮層の側面部における基材側部分を押圧した状態で前記基材に溶着されたものであることを特徴とする請求項1記載のマット材。
  4. 前記端部保護手段は、前記基材を貫通して前記基材の表裏側における前記被覆部の両端部を縫製によって繋ぐ縫製糸を備え、前記縫製糸が前記基材の表面側から裏面側へ向かうに従って前記基材の側部から離れた位置となることを特徴とする請求項2記載のマット材。
  5. 基材の表面を繊維質の表皮層が末端部まで覆うと共に前記表皮層の側面部における基材側部分、前記基材の側部及び前記基材の裏面端部を被覆部が被覆するマット材を、縫針に対して縫製進行方向の反対方向へ相対移動させて縫製するマット材の縫製方法であって、
    前記基材の側部を前記縫製進行方向に直角な方向へ向けると共に、位置決め手段に当てて前記縫製進行方向に直角な方向に対する前記基材の位置決めをする位置決め工程と、
    前記位置決め工程で前記基材が位置決めされた前記マット材の端部に対して、縫製手段が前記基材の表面側から裏面側へ向かうに従って前記基材の側部から離れた位置となる軌跡で前記縫針を往復移動させて縫製し、前記基材の表裏側における前記被覆部の両端部を縫製糸で繋ぐ縫製工程と、
    を有することを特徴とするマット材の縫製方法。
  6. 基材の表面を繊維質の表皮層が末端部まで覆うと共に前記表皮層の側面部における基材側部分、前記基材の側部及び前記基材の裏面端部を被覆部が被覆するマット材の縫製に用いられ、
    前記基材に当てられて縫製進行方向に直角な方向に対する前記基材の位置決めをする位置決め手段と、
    前記位置決め手段により前記基材が位置決めされた前記マット材の端部に対して、前記基材の表面側から裏面側へ向かうに従って前記基材の側部から離れた位置となる軌跡で縫針を往復移動させて縫製し、前記基材の表裏側における前記被覆部の両端部を縫製糸で繋ぐ縫製手段と、
    を有することを特徴とするマット材の縫製装置。
JP2005167819A 2005-01-25 2005-06-08 マット材 Active JP4844017B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005167819A JP4844017B2 (ja) 2005-01-25 2005-06-08 マット材
CN 200610002934 CN1817686B (zh) 2005-01-25 2006-01-25 垫子材料、垫子材料的缝制方法、以及垫子材料的缝制装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005017371 2005-01-25
JP2005017371 2005-01-25
JP2005167819A JP4844017B2 (ja) 2005-01-25 2005-06-08 マット材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006231024A true JP2006231024A (ja) 2006-09-07
JP4844017B2 JP4844017B2 (ja) 2011-12-21

Family

ID=37039285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005167819A Active JP4844017B2 (ja) 2005-01-25 2005-06-08 マット材

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4844017B2 (ja)
CN (1) CN1817686B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010083369A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Japan Vilene Co Ltd フロアマット及びその製造方法
JP5877615B1 (ja) * 2014-12-22 2016-03-08 有限会社 トシ・シミズ パズルラグマット

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9255352B2 (en) 2013-07-31 2016-02-09 Inteva Products, Llc Apparatus for stitching vehicle interior components
CN104404716A (zh) * 2014-11-03 2015-03-11 江苏苏美达轻纺科技产业有限公司 一种利用超声波焊接技术的无线缝合面料
CN107641909A (zh) * 2017-09-21 2018-01-30 段彦雷 一种采用双针明线缝合的360°软包定制脚垫加工工艺
CN109109334B (zh) * 2018-07-09 2020-04-24 宁波精超模具蚀刻有限公司 汽车内饰表皮加工方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5598277A (en) * 1979-01-18 1980-07-26 Kouritsu Kikai Kogyo Kk Body structure of coke guide
JPS6346068A (ja) * 1986-08-13 1988-02-26 Canon Inc カラー画像再生装置
JPS6371214A (ja) * 1986-09-13 1988-03-31 根来産業株式会社 敷物類の縁取
JPH0252671A (ja) * 1988-08-15 1990-02-22 Anzai Sogyo Kk 放射性ガス吸入装置
JPH09238816A (ja) * 1996-03-08 1997-09-16 Hayakawa Rubber Co Ltd 置敷用カーペットマットとその製造方法
JP2000083797A (ja) * 1998-09-11 2000-03-28 Suminoe Textile Co Ltd パイル敷物
JP2005211108A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Japan Vilene Co Ltd フロアマット
JP2006008081A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Hayashi Telempu Co Ltd 車両用カーペットおよびその製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5598277A (en) * 1979-01-18 1980-07-26 Kouritsu Kikai Kogyo Kk Body structure of coke guide
JPS6346068A (ja) * 1986-08-13 1988-02-26 Canon Inc カラー画像再生装置
JPS6371214A (ja) * 1986-09-13 1988-03-31 根来産業株式会社 敷物類の縁取
JPH0252671A (ja) * 1988-08-15 1990-02-22 Anzai Sogyo Kk 放射性ガス吸入装置
JPH09238816A (ja) * 1996-03-08 1997-09-16 Hayakawa Rubber Co Ltd 置敷用カーペットマットとその製造方法
JP2000083797A (ja) * 1998-09-11 2000-03-28 Suminoe Textile Co Ltd パイル敷物
JP2005211108A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Japan Vilene Co Ltd フロアマット
JP2006008081A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Hayashi Telempu Co Ltd 車両用カーペットおよびその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010083369A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Japan Vilene Co Ltd フロアマット及びその製造方法
JP5877615B1 (ja) * 2014-12-22 2016-03-08 有限会社 トシ・シミズ パズルラグマット

Also Published As

Publication number Publication date
CN1817686A (zh) 2006-08-16
JP4844017B2 (ja) 2011-12-21
CN1817686B (zh) 2011-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11572895B2 (en) Sheet having fan-mounting part
JP4844017B2 (ja) マット材
CN207784481U (zh) 带拉链的产品
US6517651B2 (en) Apparatus and method for joining fabrics without sewing
US7690318B2 (en) Method of sewing a decorative seam and trim component made by that method
US9879366B2 (en) Stitch line forming method
JP2011194932A (ja) 車両用内装品
CN211223133U (zh) 车辆用座椅
JPH11334363A (ja) ギャザー付き表皮を有する車両用内装部品とその製造方法
JP6406903B2 (ja) 縫目構造
JP2022036253A (ja) ファン取付部付きシート
JP2017525454A5 (ja)
JP2017525454A (ja) 車両内装部材にステッチを施すための装置および方法ならびにこの方法から形成される部材
JP4418529B2 (ja) 布帛を用いた成形物の加工方法及び布帛を用いた成形物
JP5421327B2 (ja) 接合布帛の製造方法、その製造装置、接合布帛及び長尺体付布帛
JP3152722B2 (ja) エアバッグ
JP5018070B2 (ja) マット材、マット材の事前処理装置及びマット材の製造方法
JPH06198092A (ja) 縫製ガイド治具
JPH08266764A (ja) トリムカバーの縫製方法
JP3900360B2 (ja) 自動縫製装置
JP2002173867A (ja) ネット材の端末処理方法及びネット材
JP2006081789A (ja) 三次元ネットの縫製方法及び縫製装置
JP2008023165A (ja) ミシンの布押え金具および布押えセット
JP6543580B2 (ja) シートカバー及びシートカバーの製造方法並びに車両用シート
JP2023022782A (ja) 車両用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110913

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110926

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4844017

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250