JP2006227217A - 電子音楽装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【目的】 波形データを取り扱う際に、MIDIデータからその波形データを生成した際の生成環境を参照できるようにする。
【構成】 MIDIデータに基づいて波形データを合成し、そのMIDIデータと対応する波形データを生成して記録する機能を有する電子音楽装置において、波形データを記録する場合に、その波形データの生成環境を示す環境情報を生成してその波形データと共に上記記憶手段に記憶させておき、ユーザの指示に応じて、その環境情報の内容をステータス情報画面300に表示できるようにした。
【選択図】 図14

Description

この発明は、MIDI(Musical Instruments Digital Interface:登録商標)データに基づいて生成した波形データを記録する録音機能を備えた電子音楽装置に関する。
従来から、MIDIデータを取り扱う電子音楽装置において、MIDIデータに基づいて音源部でオーディオ形式の波形データを生成し、これを記録媒体に記録する機能を設けることが知られている。
例えば、特許文献1には、音素材提供サイトからダウンロードしたMIDI形式の音素材データに基づいてソフトウェア音源でオーディオ波形データを生成し、生成したオーディオ波形データを記録する装置が記載されている。
また、特許文献2には、MIDI音源を備えていないオーディオ機器であっても一般のMIDIデータに基づくカラオケができるように、音源部によりMIDIデータに基づいて楽音の合成処理を行うことによってオーディオデータを生成し、これを圧縮してテキストや画像等のデータと関連付けて記録媒体に記録する装置が記載されている。
特開2003−255939号公報 特開2002−116757号公報
しかしながら、上述したような従来の装置においては、生成された波形データには、その波形データの生成環境、例えば音源部の設定状態のような情報は、含まれていない。
従って、一旦MIDIデータから波形データを生成してしまうと、その波形データからは、波形データの生成環境を知ることができず、また、波形データに含まれる情報から波形データ生成時の環境を再現することも難しかった。
そして、一方で、波形データを取り扱う際に、その波形データの生成環境を把握したり、その環境を再現したりしたいという要求があった。
この発明は、このような要求に応えるためになされたものであり、MIDIデータに基づいて生成した波形データを記録する録音機能を備えた電子音楽装置において、波形データを取り扱う際に、MIDIデータからその波形データを生成した際の生成環境を参照できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明は、電子音楽装置において、MIDIデータに基づいてそのMIDIデータと対応する波形データを生成する波形データ生成手段と、記憶手段と、上記波形データ生成手段が生成した波形データを上記記憶手段に記憶させる場合に、その波形データの生成環境を示す環境情報を生成してその波形データと共に上記記憶手段に記憶させる手段と、上記環境情報の内容をユーザに提示する手段とを設けたものである。
このような電子音楽装置において、上記波形データ生成手段に、複数のMIDI楽曲データに基づいて波形データを順次生成し、その複数のMIDI楽曲データと対応する1つの波形データを生成する手段を設け、上記環境情報に、上記波形データの合成に使用したMIDI楽曲データの内容及び順番を示す演奏リストの情報を含めるとよい。
さらに、上記環境情報の内容をその電子音楽装置の設定に反映させる手段を設けるとよい。
また、この発明のプログラムは、記憶手段を備えた電子音楽装置を制御するコンピュータを、MIDIデータに基づいてそのMIDIデータと対応する波形データを生成する波形データ生成手段と、上記波形データ生成手段が生成した波形データを上記記憶手段に記憶させる場合に、その波形データの生成環境を示す環境情報を生成してその波形データと共に上記記憶手段に記憶させる手段と、上記環境情報の内容をユーザに提示する手段として機能させるためのプログラムである。
以上のようなこの発明の電子音楽装置によれば、MIDIデータに基づいて生成した波形データを記録する録音機能を備えた電子音楽装置において、波形データを取り扱う際に、MIDIデータからその波形データを生成した際の生成環境を参照できるようにすることができる。
また、この発明のプログラムによれば、コンピュータに電子音楽装置を制御させてその特徴を実現し、同様な効果を得ることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、図1を用いて、この発明の電子音楽装置の実施形態である電子楽器の構成について説明する。図1はその電子楽器の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、電子楽器10は、CPU11,ROM12,RAM13,タイマ14,外部機器I/F(インタフェース)15,ハードディスクドライブ(HDD)16,検出回路17,18,表示回路19,音源部20,信号処理部24を備え、これらがシステムバス27によって接続されている。
また、電子楽器10には、演奏操作子21とパネル操作子22とをそれぞれ検出回路17,18に、表示器23を表示回路19に接続して設けると共に、信号処理部24に音響信号を入力するためのオーディオ入力25及び、信号処理部24による処理後の音響信号を出力するためのスピーカ26も設けている。
そして、CPU11は、電子楽器10を統括制御する制御部であり、ROM12に記憶された所要の制御プログラムを実行することにより、HDD16に対するデータ入出力の制御、検出回路17,18を介した演奏操作子21及びパネル操作子22の操作内容検出、表示回路19を介した表示器23の表示制御、外部機器I/F15を介した通信の制御、音源部20における波形データ生成の制御、信号処理部24における音響信号処理の制御等の制御動作を行う。
ROM12は、CPU11が実行する制御プログラムや、変更する必要のないデータ等を記憶する記憶手段である。このROM12をフラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性記憶手段によって構成し、これらのデータを更新できるようにすることも考えられる。また、後述する自動演奏用のMIDI楽曲データのうち固定のものは、このROM12に記憶させておくことができる。
RAM13は、CPU11のワークメモリとして使用したり、一時的に使用するパラメータの値等を記憶したりする記憶手段である。
タイマ14は、CPU11におけるMIDI楽曲データからのMIDIイベントの生成や、音源部20におけるMIDIイベントに基づく波形データの生成、信号処理部24における音響信号処理、HDD16に対する波形データの書き込み及び読み出し等のタイミングを管理するための計時信号を生成する計時手段である。CPU11にこのタイマ14の機能を設けてもよい。
外部機器I/F15は、LAN(ローカルエリアネットワーク)のようなネットワークに接続する等して、PC(パーソナルコンピュータ)等の外部の機器と通信するためのインタフェースである。そして、例えばイーサネット(登録商標)規格のインタフェースを用いて構成することができる。また、USB(Universal Serial Bus)規格,IEEE1394(Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394)規格,あるいはRS232C(Recommended Standard 232 version C)規格等のインタフェースにより、外部のMIDI対応機器との間でMIDIデータを送受信したり、外部記憶装置を接続したりできるようにすることも考えられる。
HDD16は、自動演奏に使用するMIDI楽曲データ、音源部20により生成したりオーディオ入力25から入力したりした音響信号を信号処理部24で処理して得た波形データ、CPU11に実行させるプログラム等を記憶する記憶手段である。なお、MIDI楽曲データには、予めHDD16に記憶させておくもののほか、演奏操作子21の操作に応じて生成したデータや、外部機器I/F15を介して外部装置から受信したデータ等も含めることができる。
検出回路17,18はそれぞれ、演奏操作子21及びパネル操作子22に対してなされた操作内容を検出してその内容に従った信号をCPU11に伝達するための回路である。また、演奏操作子21は鍵盤等の演奏用の操作子であり、パネル操作子22は、キー、ボタン、ダイヤル、スライダ等によって構成され、電子楽器10に対するユーザからの操作を受け付けるための操作手段である。なお、タッチパネルをLCDに積層する等して表示器23とパネル操作子22とを一体に形成することもできる。
表示回路19は、CPU11からの指示に従って表示器23における表示を制御する回路である。また、表示器23は、液晶ディスプレイ(LCD)や発光ダイオード(LED)ランプ等によって構成され、電子楽器10の動作状態や設定内容あるいはユーザへのメッセージ、またユーザからの指示を受け付けるためのグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)等を表示するための表示手段である。
音源部20は、CPU11から受け取ったMIDIイベントに応じて複数の発音チャンネルでデジタル音響信号である波形データを生成する波形データ生成手段である。そして、生成した波形データは信号処理部24に入力して信号処理部24における信号処理に供する。
信号処理部24は、音源部20あるいはオーディオ入力25から入力される波形データや、HDD16から読み出され、再生される波形データに対し、設定されている処理パラメータに従ったミキシング等の信号処理を施す信号処理手段である。また、信号処理部24による処理後の波形データは、スピーカ26によってその波形データに基づく音声を出力させるために用いるだけでなく、HDD16に転送して記録し、HDD16への録音を行うこともできる。
以上のような構成を有する電子楽器10は、ROM12やHDD16に記録されているMIDIデータであるMIDI楽曲データあるいは演奏操作子21における演奏操作に従ってCPU11が生成するMIDIデータであるMIDIイベントに基づいて音源部20に波形データを生成させる機能と、信号処理部24で処理した波形データをHDD16に記録することによって録音する機能とを有し、これらの機能を組み合わせることにより、HDD16に、上記のMIDI楽曲データの内容に係る楽曲あるいは演奏操作子21により演奏された楽曲に係る波形データを記録することができる。
次に、図2及び図3を用いて、これらの機能に関連するデータの構成について説明する。
まず、図2には、ROM12に記憶させるデータの構成を示す。
この図に示すように、ROM12には、固定の初期設定に使用するデータであるプリセットデータや、CPU11が電子楽器10の制御に使用する制御プログラムに加え、MIDI形式で1曲分の楽曲の内容を記録したMIDI楽曲データを記憶させている。そして、各MIDI楽曲データは管理データと対応させて記憶させており、これらをセットにして1つのMIDI楽曲データファイルとしている。なお、ROM12に記憶させるMIDI楽曲データファイルは、基本的にはメーカーが提供する固定のものである。
そして、MIDI楽曲データは、16トラック分の演奏内容を示すデータからなり、各トラックのデータは、演奏スタイルや音色等の設定内容を示す初期値と、発生させるMIDIイベントの内容及びそのタイミングを示すデータとを含んでいる。また、MIDIイベントは、例えばノートオンやノートオフであれば、発音させる音の音高を示すノート番号と、強さを示すベロシティ、および発音に使用するチャンネル(ch)を示すch番号のデータを含んでいる。
そして、このMIDI楽曲データに基づいて波形データを生成する際には、CPU11が必要なトラックについて指定されたタイミングで指定されたMIDIイベントを生成して音源部20に送信し、音源部20が受信したMIDIイベントと音色やスタイル等の設定内容に基づいて波形データを生成する自動演奏を行うようにしている。
また、管理データは、MIDI楽曲データファイルのファイル名の情報と、そのMIDI楽曲データの利用を制限するか否かを示す情報である著作権フラグとを含む。そして、著作権フラグとしては、著作権保護のため楽曲データの利用を制限する場合には「1」を、著作権保護が不要な場合には「0」を登録するようにしている。
なお、利用制限の有無を示す情報として、著作権フラグのような、権利保護の有無を示す情報でなく、他の情報を用いるようにしてもよい。
次に、図3に、HDD16に記憶させるデータの構成を示す。
この図に示すように、HDD16には、MIDI楽曲データ、波形データ、およびスタイルデータや音色データ等を記憶させている。このうち、MIDI楽曲データについては、外部からダウンロードしたり、演奏操作子21による演奏操作に基づいて作成したりしたものを後から記憶させることができるが、データの構成は図2に示したROM12中のものと変わらないので、詳細な図示や説明は省略する。
また、波形データは、音源部20が生成したりオーディオ入力25から入力したりした波形データを記録したデータであり、管理データを付して1つの波形データファイルとしている。また、この波形データファイルは、波形データの記録時には一般の機器では正常な読み出しができない利用制限用フォーマットで作成して記録するようにし、その後、コピーや移動が禁止されていないデータについては、一般の機器で正常な読み出しが可能なWAV形式等のオーディオデータのフォーマット(以下「一般フォーマット」ともいう)に変換できるようにしている。なお、利用制限用フォーマットとしては、メーカー独自規格のフォーマットや、一般に使用されるフォーマットであっても、データが暗号化され、特定の機器でしか復号化できないようなフォーマット等が考えられる。また、一般的なオーディオデータのフォーマットやファイル構造を若干変更することにより一般的な機器では正常に読み出しができないようにしたものでもよい。
そして、電子楽器10においては、波形データを複数のトラックに分けて記録することができるようにしており、ここでは、音源部20が生成した波形データをトラック1に、オーディオ入力25から入力した波形データをトラック2以降に記録するようにしている。また、音源部20が複数の(楽曲に係る)MIDI楽曲データに基づく自動演奏により生成した波形データを記録する場合には、波形データを、各楽曲に対応する部分を区別して記録できるようにしている。
また、波形データと対応する管理データには、その波形データのコピー及び移動を禁止するか否かを示すデータである保護フラグと、その波形データの生成環境を示すデータである環境情報とを含む。そして、この環境情報の内容としては、例えば、波形データの生成を行った電子楽器の種類を示す電子楽器種類、波形データ生成時に音源部20を始めとする電子楽器10の各部においてなされていた設定の内容を示すレジストレーション、波形データがどのMIDI楽曲データに基づく自動演奏によって生成されたものかを示す自動演奏リスト、ユーザが任意に作成できるユーザメモの情報が考えられるが、これら全てを含むことは必須ではない。
また、レジストレーションの内容としては、楽曲タイトル名、音色、スタイル、テンポ等が考えられ、波形データが複数のMIDI楽曲データに基づく自動演奏により生成されたものである場合には、設定の内容も楽曲データ毎に異なることが考えられるから、レジストレーションも楽曲毎に記憶させることができるようにしている。
また、管理データ中のその他のデータとしては、録音時間や、パンチイン、パンチアウトの設定等が考えられる。
そして、HDD16に記憶させてあるスタイルデータや音色データは、音源部20に波形データの生成を行わせる際にMIDI楽曲データの内容に基づいて又は手動で音源部20に設定する演奏スタイルや音色のデータであり、管理データに含まれるレジストレーションのデータに基づいてこれらを設定することもできる。
次に、図4に、電子楽器10のうち、波形データの生成及び記録に関与する部分の構成を、データの流れと共に示す。
電子楽器10においては、MIDI楽曲データに基づく自動演奏を行う場合には、CPU11がROM12やHDD16からMIDI楽曲データを取得し、MIDIシーケンサ部51として機能して、MIDI楽曲データにより指定されたテンポに従い、指定されたタイミングで指定されたMIDIイベントのデータを生成して音源部20に送信する。MIDI楽曲データの取得は外部機器から行ってもよい。また、ユーザの演奏操作に従って発音を行う場合には、同じくMIDIシーケンサ部51が演奏操作子21の操作に従って発音に必要なMIDIイベントのデータを生成して音源部20に送信する。
そして、どちらの場合も、音源部20は、MIDIイベントを受信すると、そのイベントと、設定されている演奏スタイルや音色等に基づいて波形データを生成し、波形データLR1として信号処理部24に入力する。また、オーディオ入力25から入力する音響信号も、デジタルの波形データに変換して波形データLR2として信号処理部24に入力する。
そして、これらの波形データを音声として出力する場合には、信号処理部24でミキシングやイコライジング等の適当な信号処理を行い、アナログの音響信号に変換してスピーカ26に出力し、発音を行わせる。また、波形データをHDD16に記録する場合には、信号処理部24が波形データLR1とLR2をHDD16のバッファ部61に送り、HDD16への記録動作に供する。これらの波形データLR1とLR2は、ここでは別々のトラックのデータとして記録できるように独立したデータとして送信するようにしているが、ミキシング後のデータを送信するようにすることも考えられる。
そして、CPU11はHDD制御部52として機能してバッファ部61とハードディスク部62の動作を制御し、録音開始の指示に応じてバッファ部61に波形データの蓄積を開始させ、所定サイズ分の波形データが蓄積される毎に、これをハードディスク部62に書き込む。
また、HDD制御部52はHDD16におけるファイルアロケーションテーブル(FAT)の管理も行う。そして、録音終了指示があった場合に、MIDIシーケンサ部51から波形データの生成に使用したMIDI楽曲データの著作権フラグを取得し、その他各部から電子楽器種類、レジストレーション、自動演奏リスト(自動演奏の場合のみ)等の情報を取得して、これらをもとに記録した波形データと対応する管理データを生成し、波形データとセットにして波形データファイルとしてハードディスク部62に記録する。
特に、保護フラグについては、自動演奏の場合には、その自動演奏に用いたMIDI楽曲データの著作権フラグの内容に基づいて生成し、そのMIDI楽曲データの少なくとも1つについて楽曲データの利用制限が設定されていれば、記録した波形データに関する保護フラグも、波形データのコピー及び移動を禁止して利用を制限することを示す値(ここでは「1」)とするようにしている。一部でも利用を制限する必要があるデータが含まれていれば、全体として利用を制限すべき場合が多いと考えられるためである。
また、演奏操作子21による演奏内容を録音した場合でも、ユーザの指示に応じて保護フラグの値を設定できるようにするとよい。このような場合でもユーザがデータの利用の制限を希望する場合もあるためである。
また、電子楽器種類、レジストレーション、自動演奏リストのデータについては、電子楽器10に現に設定されている内容に基づいて生成することができる。レジストレーションについては、自動演奏に使用したMIDI楽曲データの各トラックの初期値に含まれるレジストレーションの情報を取得してその内容を用いることも考えられる。
なお、HDD16へのデータの記録について、録音中には波形データを一般フォーマットで記録してもよいが、波形データファイルを作成する際には、利用制限用フォーマットで作成・記録するようにする。このようにするのは、著作権保護等の理由によりコピーや移動を制限する必要があるデータについて、たとえデータを外部に読み出されたとしても、自由に利用されてしまうことを防止するためである。
また、ファイル名については、自動生成しても、ユーザの指定に従って定めてもよい。
以上のように作成される波形データファイルに含まれる波形データが、自動演奏に用いたMIDI楽曲データ又は演奏操作子21の操作に従ってCPU11が生成した一連のMIDIイベントと対応する波形データである。
次に、電子楽器10のCPU11が種々の機能を実現するために実行する処理について、この実施形態の特徴に関連する部分を中心に説明する。
まず、図5乃至図7に、電子楽器10のCPU11が実行するメイン処理のフローチャートを示す。なお、以下に説明する処理は、フローに沿って説明するが、前の処理が完了するまで先に進めないようにする必要は必ずしもなく、イベント駆動型のプログラムを利用する等して可能な範囲で複数のステップの処理を並列に実行できるようにしてよい。
CPU11は、電子楽器10の電源が投入されると、図5のフローチャートに示す処理を開始する。そして、まずレジスタ、フラグ、パラメータ等の値を初期値に設定したり、通信I/Fを初期化したりといった所要の初期設定処理を行い(S11)、以後電源OFF又は電子楽器10の動作終了までステップS12から図7のステップS33までの処理を繰り返す。
そして、ステップS12では、操作・演奏対応処理を行う。この処理は、パネル操作子22の操作に応じてパラメータの値を設定する処理や、演奏操作子21の操作に応じた発音のための処理、外部装置との間の通信の処理等である。
そしてこの処理には、操作パネルに備える図8のような操作子によりHDD16への波形データの記録(録音)の開始や停止の指示を受け付ける処理、及び表示器23に表示させる図9に示すような演奏リスト画面100により自動演奏を行う楽曲を示す自動演奏リストの設定や自動演奏の開始及び停止の指示を受け付ける処理を含む。
例えば、図8に示す操作子については、録音ボタン31が押下された場合に録音待機状態の設定と解除をトグルで行い、録音待機状態で開始ボタン32が押下された場合に録音を開始し、停止ボタン33が押下された場合に録音の停止を行う。また、録音の開始や停止は、MIDI楽曲データに基づく自動演奏あるいは演奏操作子21による演奏の開始や停止と連動させるようにすることもできる。
また、図9に示す画面については、ユーザが自動演奏リスト表示部110の「名前」欄を選択した場合に、図示しないMIDI楽曲データ選択画面を表示器23に表示させ、MIDI楽曲データの選択を受け付ける。そして、その画面でユーザが選択したMIDI楽曲データを自動演奏に使用するデータとして設定し、「名前」欄にそのファイル名及び/又は楽曲名を表示すると共に、その管理データ中から、楽曲の演奏時間と著作権フラグの情報を取得し、それに基づいて「曲時間」及び「著作権保護」の項目の内容を表示する。このとき、「演奏時間」の欄には「曲時間」と同じ値をデフォルト値として設定するが、この値はユーザの指示に応じて変更することができる。図9には、このような操作により3曲分のMIDI楽曲データが自動演奏の対象として設定されている状態を示している。
そして、演奏開始ボタン121が押下されると、CPU11は、その時点で自動演奏リスト表示部110において設定されている内容に従い、各MIDI楽曲データに基づいて順次「演奏時間」の欄で指定された時間だけ自動演奏を実行する。また、自動演奏の実行中に演奏停止ボタン122が押下されると、自動演奏を停止する。
なお、自動演奏により生成した波形データをHDD16に記録する場合、波形データと対応する管理データ中に、演奏リスト画面100で設定された自動演奏リストが記録される。
図5の説明に戻る。
ステップS12の後、CPU11は、自動演奏を実行中であれば、演奏リスト画面100で設定された演奏リストに従って自動演奏に係る処理を行う(S13,S14)。また、HDD16への録音を実行中であれば、録音に係る処理を行う(S15,S16)。そして、録音を終了する場合には、管理データを生成し、その管理データと録音した波形データとを含む利用制限用フォーマットの波形データファイルとしてHDD16に記憶させる(S17〜S20)。これらの処理の詳細は、図4を用いて説明した通りであるので説明を省略する。また、ステップS18乃至S20の処理においては、CPU11が第1の制御手段として機能する。
なお、ステップS16で記録する波形データLR1は、ステップS14で音源部20に生成させたものであっても、ステップS12で演奏操作子21の操作に応じて音源部20に生成させたものであってもよい。また、波形データが信号処理部24から送られてこない場合には、無音を示すデータを記録することになる。
そして、ステップS15又はS17でNOの場合及びステップS20の後は、処理は図6のステップS21に進む。
そしてここでは、オーディオデータ一覧の表示指示がなされていた場合には、HDD16に記憶している利用制限用フォーマットの波形データファイルの一覧を示す、図13に示すような波形ファイルリスト画面を表示器23に表示させ、この画面に係る処理を起動する(S21〜S23)。この波形ファイルリスト画面に係る処理は、図10に示すものであるが、その内容については後述する。また、波形ファイルリスト画面は、指定したディレクトリ内のファイル一覧を示す画面としてもよい。
一方、メインフローの処理は、ステップS21でNOの場合又はステップS23の後は、ステップS24に進み、波形データの再生を実行中であれば、再生対象の波形データをHDD16から読み出して信号処理部24に送り、これをスピーカ26に出力させて波形データに基づく発音を行わせる。
そしてその後、図7のステップS26に進み、波形データファイルの一般フォーマットへの変換指示がなされていれば、変換に係る処理(S27〜S29)を行う。この処理は、指示された波形データファイル中の保護フラグが、コピーや移動を制限しない旨の「0」であった場合に、変換を指示された利用制限用フォーマットの波形データファイルからWAV形式等の一般フォーマットの波形データファイルを作成し(S28)、それ以外の場合にはユーザに対する警告メッセージを表示して変換を行わないようにする(S29)ものである。すなわち、保護フラグによりコピー及び移動を禁止する旨が示されている波形データについては、一般フォーマットへの変換を禁止するようにしている。
これらのステップS27乃至S29の処理においてはCPU11が第3の制御手段として機能する。また、ステップS28の処理においてはCPU11が変換手段として機能する。
電子楽器10においては、このように一般フォーマットへの変換を行う機能を設けることにより、記録した波形データを一般の機器により広く利用できるようにして利便性を高めている。そして一方で、著作権保護等の理由によりコピーや移動を禁止する必要があるデータについては、一般フォーマットへの変換を禁止することにより、データが他の機器により読み出して利用できる状態となってしまうことを防止している。
なお、一般フォーマットの波形データファイルには、フォーマット上の要求により、管理データを含めることができないことも考えられるが、このような場合には波形データの部分だけ残すようにすればよい。また、同じファイル名のテキストファイルを用意してそこに管理データの内容を記載する等して、波形データの内容と管理データの内容とを別々に参照できるようにすることも考えられる。また、利用制限用フォーマットのデータ構成のよっては、波形データの部分に手を加えず、単にこれを取り出すのみで一般フォーマットへの変換ができる場合もある。
また、ステップS26でNOの場合、あるいはステップS28又はS29の後は、ステップS29へ進む。そして、波形データファイルのコピー又は移動が指示されていれば、コピー又は移動に係る処理(S30〜S32)を行う。この処理は、指示された波形データファイル中の保護フラグが、コピーや移動を制限しない旨の「0」であった場合に、コピー又は移動を指示された波形データファイルを利用制限用フォーマットのまま指定された転送先にコピー又は移動し(S31)、それ以外の場合にはユーザに対する警告メッセージを表示してコピーや移動を行わないようにする(S32)ものである。すなわち、保護フラグの内容に基づいてコピー及び移動の許可又は禁止を行うようにしている。
これらのステップS30乃至S32の処理においてはCPU11が第1の制御手段として機能する。
利用制限用フォーマットの波形データファイルの内容は、一般の機器では正常な読み出しができないものであるが、同じ機種の装置あるいはフォーマット変換機能を有する装置(専用プレーヤソフトを搭載したPC等)であれば、利用することが可能な場合もある。そこで、この電子楽器10においては、コピーや移動を禁止する必要がないデータについてはコピーや移動を可能として他のでも利用できるようにし、利便性の向上を図る一方、著作権保護等の理由によりコピーや移動を禁止する必要があるデータについては、コピーや移動を禁止して他の機器において利用されてしまうことを防止している。
なお、コピーや移動の禁止としては、着脱可能な記録媒体のコピーや移動、あるいは外部機器I/F15を介した外部装置への送信等、データの外部装置での利用を可能にするものを禁止すれば足りる。そして、電子楽器10内部でのデータ整理のためのコピーや移動についてまで禁止することは必須ではない。
そして、以上の後、電子楽器10の動作終了の指示がなされていればステップS33で処理を終了し、そうでなければ図5のステップS12に戻って処理を繰り返す。
次に、図10乃至図15を用いて、波形ファイルリスト画面に係る処理及びそれに関連する処理や画面の内容について説明する。なお、ここで説明する処理は、図5乃至図7に示したメイン処理とは別のフローチャートに示しているが、このようにすることは必須ではなく、ここで説明する処理をメイン処理に組み込むことも考えられる。
まず、図13に、波形データファイルリスト画面の表示例を示す。
この波形ファイルリスト画面200は、上述した図6のステップS22の処理で表示器23に表示させる画面であり、この画面においては、HDD16に記憶している利用制限用フォーマットの波形データファイルの一覧をファイルリスト表示部211に表示している。そして、ステータス表示ボタン221により、カーソル211により選択されている波形データファイル(と対応する波形データ)について、管理データ中の環境情報及び保護フラグの内容を表示するステータス情報画面の表示指示を受け付ける。また、再生ボタン222及び再生停止ボタン223により、カーソル211により選択されている波形データファイルについて、波形データの再生及び再生停止の指示を受け付ける。
次に、図10に、波形ファイルリスト画面に係る処理のフローチャートを示す。
この処理においてはまず、CPU11は、波形データのステータス情報画面の表示指示があった場合には、選択されている波形データファイル中の管理データの内容に基づいてステータス情報画面を表示すると共に、ステータス情報画面に係る処理を行う(S41〜S43)。この画面及び処理の内容については、後述する。
また、CPU11は、波形データの再生指示があった場合には、その再生に係る処理を行う(S44〜S47)。そして、この処理においては、選択されているデータが互換性のある機種のデータであれば、その波形データの再生を開始し(S46)、そうでない場合には、表示器23に警告メッセージを表示させ、再生は開始しない(S47)。この判断は、管理データ中の電子楽器種類の情報と、後述するような互換性を有する範囲に関する情報に基づいて行うことができる。また、再生の処理自体は、図6のステップS25で行うようにしている。
CPU11はさらに、波形データの再生停止指示があった場合に、波形データの再生を停止する処理を行う(S48,S49)。
また、波形ファイルリスト画面200を閉じる指示があった場合には波形ファイルリスト画面200を閉じて処理を終了し(S50,S51)、そうでない場合にはステップS50からステップS41に戻って処理を繰り返す。
次に、図14に、ステータス情報画面の表示例を示す。
このステータス情報画面300は、上述した図10のステップS42の処理で表示器23に表示させる画面であり、波形ファイルリスト画面200で選択された波形データファイルについて、ステータス情報として環境情報及び保護フラグの内容を表示する画面である。すなわち、波形データの生成環境に係る情報をユーザに提示するための画面である。
そして、機器種類表示部310には、「電子楽器種類」の情報に基づいて波形データを生成した電子楽器の機種を表示し、レジストレーション表示部320には、「レジストレーション」の情報に基づいて、波形データ生成時における電子楽器10の設定内容を楽曲毎に表示し、保護設定表示部350には、「保護フラグ」の情報に基づいて波形データのコピーや移動を制限するか否か(ここでは著作権保護の有無として表示している)を表示している。なおここでは、電子楽器の機種については、「>」の左側に波形データの互換性がある範囲を表示し、右側に具体的な機種名を表示している。
また、自動演奏リストについては、表示ボタン330の押下により、後述する演奏リスト参照画面を開いて表示させることができるようにし、ユーザメモについては、ユーザメモ表示部342に表示させるが、当初は空白としているので、編集ボタン341の押下により編集モードに移行して編集できるようにしている。
さらに、ステータス情報画面300に表示されている内容に基づいて電子楽器10の設定を変更することも可能としており、再現設定ボタン321を押下することにより、設定の再現を指示し、対応する楽曲に係るレジストレーションの内容を音源部20等に設定して電子楽器10の動作に反映させ、波形データ生成時の環境を再現できるようにしている。
次に、図11に、ステータス情報画面300に係る処理のフローチャートを示す。
CPU11は、この処理においてはまず、設定再現の指示があった場合には、ステータス情報を表示している波形データと対応する管理データ中から、再現を指示された楽曲と対応するレジストレーションのデータを読み出し、それに従って電子楽器10の設定を変更する(S61,S62)。波形データの記録時に設定内容をレジストレーションとして記録しておく一方でこのような処理を行うことにより、波形データファイルに含まれる情報をもとに、波形データ生成時の環境を容易に再現することができ、ユーザが波形データに係る楽曲と同様な環境で演奏を行ったり、その楽曲の練習をしたりする場合等に利用できるため、電子楽器の利便性を向上させることができる。
また、CPU11は、ステータス情報の編集指示があった場合には、ステータス情報画面300に表示中のステータス情報につき編集操作を受け付け、終了したら管理データに上書き保存する(S63,S64)。なおここでは、ユーザメモのみ編集できるようにしている。
また、CPU11は、自動演奏リストの表示指示があると、ステータス情報を表示している波形データと対応する管理データ中の自動演奏リストに基づき演奏リスト参照画面を表示し、演奏リスト参照画面に係る処理を行う(S65〜S67)。この画面及び処理の内容については、後述する。
そして、ステップS68では、ステータス情報画面300を閉じる指示があった場合にはステップS69でステータス情報画面300を閉じて元の処理に戻り、そうでない場合にはステップS68に戻って処理を繰り返す。
次に、図15に、演奏リスト参照画面の表示例を示す。
この演奏リスト参照画面400は、上述した図11のステップS66の処理で表示器23に表示させる画面であり、波形ファイルリスト画面200で選択された波形データファイルについて、環境情報中の自動演奏リストの内容を楽曲情報表示部410に表示する画面である。そして、この表示形式は、図9に示した演奏リスト画面100の場合と同様であるが、ここで表示する内容は、過去に行った自動演奏に係る自動演奏リストである。従って、表示しているMIDI楽曲データファイルが既に電子楽器10から利用できる範囲に存在しないことも考えられるので、そのような場合には、その旨がわかるよう、色やフォント、網掛け等により区別して表示するようにするとよい。
また、この画面においては、再現ボタン421を押下することにより、自動演奏リストの再現を指示し、演奏リスト参照画面400に表示している自動演奏リストを電子楽器10が実行する自動演奏のリストとして設定して、波形データ生成時の自動演奏リストの設定を再現できるようにしている。さらに、演奏開始ボタン422を押下することにより、上記の自動演奏リストに加えて自動演奏の開始を指示し、演奏リスト参照画面に表示されている自動演奏リストに基づく自動演奏の実行を行わせることができるようにしている。また、演奏停止ボタン423を押下することにより、自動演奏の停止を指示することができるようにしている。
次に、図12に、演奏リスト参照画面400に係る処理のフローチャートを示す。
CPU11は、この処理においてはまず、自動演奏リスト再現の指示があった場合には、演奏リスト参照画面400に表示中の自動演奏リストを、自動演奏に使用する自動演奏リストとして設定する(S71,S72)。その後、画面を図9に示したような演奏リスト画面100に移行し、自動演奏リストを編集できるようにしてもよい。このようにすれば、編集後の自動演奏リストに従って電子楽器10に自動演奏を実行させ、その結果生成される波形データを再度記録することにより、過去に記録した波形データをもとに、曲の順番を変えたり、演奏時間を変えたりした波形データを容易に作成することができる。
また、CPU11は、自動演奏開始の指示があった場合には、上記のような自動演奏リストの設定に加え、設定した自動演奏リストに基づく自動演奏を開始する(S73,S74)。このような処理を行うことにより、例えば波形データのフォーマットの違い等により、波形データを再生できない場合でも、元になったMIDI楽曲データを記憶していれば、同内容の楽曲を再現できるようにすることができる。なお、自動演奏の処理自体は、図5のステップS14で行うようにしている。また、自動演奏リストに電子楽器10が利用できないMIDI楽曲データが含まれている場合には、そのMIDI楽曲データは飛ばして自動演奏を行うようにするか、エラーとして自動演奏を行わないようにする等の対応が考えられる。
また、自動演奏終了の指示があった場合には、自動演奏を終了する(S75,S76)。
そして、演奏リスト参照画面400を閉じる指示があった場合には演奏リスト参照画面400を閉じて元の処理に戻り(S77,S78)、そうでない場合にはステップS77からステップS71に戻って処理を繰り返す。
電子楽器10は、以上説明してきたような処理を行うことにより、データ毎の必要性に応じた複製及び移動の制限や、波形データ生成時の環境のユーザへの提示といったこの実施形態の特徴に係る動作を実現することができる。
以上で実施形態の説明を終了するが、装置の構成、具体的な処理内容や操作方法等が上述の実施形態で説明したものに限られないことはもちろんである。
例えば、上述した実施形態においては、データの利用制限有無を示す情報として、2値でこれを示す著作権フラグや保護フラグを用いる例について説明したが、この他の情報、例えば著作権者の名前や権利の登録番号等を同時に記載できるようにしてもよい。さらに、著作権フラグや保護フラグの内容を、上述した以外の用途に同時に用いるようにしてもよい。例えば、MIDIデータの外部出力の許可又は禁止にも用いるようにしてもよい。
また、MIDIデータについては、利用を制限するか否かを示す情報を、明示的なフラグ等として示すことは必須ではない。そして、例えば、メーカー独自の形式でフォーマットされたフレキシブルディスクに記憶された楽曲データや、記録媒体に暗号化した状態で記憶させてあったり、暗号化した状態でユーザにダウンロードさせたりするデータ等、一般的なPCや他社のMIDIシーケンサで読み込んだりコピーしたりできないようにしてあるデータは、明示的な情報がなくても、利用を制限すべきデータであると判断させるようにすることが考えられる。
また、データの利用制限の理由が著作権保護に限られないことももちろんである。例えば、特許権保護のためでもよいし、権利保護とは関係ない課金等のためでもよい。
また、波形データファイルにおいて、波形データに電子透かしを埋め込むことができるフォーマットを採用し、管理データに相当する情報を、その電子透かしに記載するようにすることも考えられる。
さらに、この発明が電子楽器以外の電子音楽装置に適用できることはもちろんであり、例えば、ハードディスクレコーダ、MIDIシーケンサ、デジタルミキサ、カラオケ装置、楽曲データや波形データを処理するソフトウェアを実行可能なPC等、任意の電子音楽装置に適用することができる。自動演奏あるいは演奏操作子による演奏に使用するデータのフォーマットも、MIDI形式に限られることはない。楽曲の各楽音を、ノートのオン・オフ、タイミング、ベロシティ等のデータにより表現するものであれば、どのような規格のフォーマットであってもよい。
また、楽曲データや波形データを記憶する記憶手段は、電子音楽装置に内蔵のものに限られず、取り外し可能な記録媒体や、装置の外部に設けた記録装置、あるいはその記録装置に装着された記録媒体等であってもよい。
さらに、この発明のプログラムは、コンピュータにハードウェアを制御させて上述したような電子音楽装置を制御させるためのプログラムであり、予めROMやHDD等に記憶させておくほか、CD−ROMあるいはフレキシブルディスク等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供し、そのメモリからこのプログラムをRAMに読み出させてCPUに実行させたり、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムをHDD等の記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させたりしても、同様の効果を得ることができる。
以上の説明から明らかなように、この発明の電子音楽装置又はプログラムによれば、MIDIデータに基づいて生成した波形データを記録する録音機能を備えた電子音楽装置において、波形データを取り扱う際に、MIDIデータからその波形データを生成した際の生成環境を参照できるようにすることができる。
従って、必要に応じて波形データを生成した際の生成環境を容易に再現可能な電子音楽装置を提供することができる。
この発明の電子音楽装置の第1の実施形態である電子楽器の構成を示すブロック図である。 図1に示した電子楽器のROMに記憶させるデータの構成を示す図である。 同じくHDDに記憶させるデータの構成を示す図である。 図1に示した電子楽器における波形データの生成及び記録に関与する部分の構成を、データの流れと共に示す図である。 その電子楽器のCPUが実行するメイン処理の一部を示すフローチャートである。
その続きの処理を示すフローチャートである。 そのさらに続きの処理を示すフローチャートである。 図1に示した電子楽器の操作パネルに設ける操作子の一部を示す図である。 同じく表示器に表示させる演奏リスト画面の例を示す図である。 図6のステップS23で起動される波形ファイルリスト画面に係る処理のフローチャートである。
図10のステップS43に示したステータス情報画面に係る処理のフローチャートである。 図11のステップS67に示した演奏リスト参照画面に係る処理のフローチャートである。 図1に示した電子楽器の表示器に表示させる波形ファイルリスト画面の例を示す図である。 同じくステータス情報画面の例を示す図である。 同じく演奏リスト参照画面の例を示す図である。
符号の説明
10…電子楽器、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…タイマ、15…外部機器I/F、16…HDD、17,18…検出回路、19…表示回路、20…音源部、21…演奏操作子、22…パネル操作子、23…表示器、24…サウンドシステム、25…オーディオ入力、26…スピーカ、27…システムバス、51…MIDIシーケンサ部、52…HDD制御部、61…バッファ部、62…ハードディスク部、100…演奏リスト画面、200…波形ファイルリスト画面、210…ファイルリスト表示部、221…ステータス表示ボタン、300…ステータス情報画面、320…レジストレーション表示部、321…再現ボタン、400…演奏リスト参照画面、421…再現ボタン

Claims (4)

  1. MIDIデータに基づいて該MIDIデータと対応する波形データを生成する波形データ生成手段と、
    記憶手段と、
    前記波形データ生成手段が生成した波形データを前記記憶手段に記憶させる場合に、その波形データの生成環境を示す環境情報を生成してその波形データと共に前記記憶手段に記憶させる手段と、
    前記環境情報の内容をユーザに提示する手段とを設けたことを特徴とする電子音楽装置。
  2. 請求項1記載の電子音楽装置であって、
    前記波形データ生成手段は、複数のMIDI楽曲データに基づいて波形データを順次生成し、その複数のMIDI楽曲データと対応する1つの波形データを生成する手段を有し、
    前記環境情報は、前記波形データの合成に使用したMIDI楽曲データの内容及び順番を示す演奏リストの情報を含むことを特徴とする電子音楽装置。
  3. 請求項1又は2記載の電子音楽装置であって、
    前記環境情報の内容を当該電子音楽装置の設定に反映させる手段を設けたことを特徴とする電子音楽装置。
  4. 記憶手段を備えた電子音楽装置を制御するコンピュータを、
    MIDIデータに基づいて該MIDIデータと対応する波形データを生成する波形データ生成手段と、
    前記波形データ生成手段が生成した波形データを前記記憶手段に記憶させる場合に、その波形データの生成環境を示す環境情報を生成してその波形データと共に前記記憶手段に記憶させる手段と、
    前記環境情報の内容をユーザに提示する手段として機能させるためのプログラム。
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