JP3794299B2 - 演奏情報編集装置及び演奏情報編集プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子楽器やコンピュータミュージックなどにおいて、自動演奏(自動伴奏)のスタイルデータの再生を指示するスタイルシーケンスデータを編集するための演奏情報編集装置及び演奏情報編集プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子楽器やコンピュータミュージックの技術分野において、音高データや例えばタイミングデータなどで構成されたスタイルデータと称する演奏情報を再生することにより自動伴奏を行うものがある。このようなスタイルデータは打楽器やその他の伴奏パートなど複数のパートで構成された1〜2小節長の演奏データ群であり、スタイルシーケンスデータにより指定された区間で例えば繰り返し再生される。
【0003】
スタイルシーケンスデータは、スタイルデータの再生開始を指示する開始イベントデータと再生終了を指示する終了イベントデータをそれぞれタイミングデータに付随させて記録したものであり、この再生区間に対応するブロックを表示画面上に表示し、このブロックを例えばマウスによるドラッグとドロップ等により移動し、スタイルシーケンスデータの編集が行われる。
【0004】
そして、このようなスタイルシーケンスデータの編集時に、既存のブロック(「既存ブロック」という。)の上に既存ブロックより長さ(区間)の短い他のブロック(「追加ブロック」という。)を重ねることができる。この場合、表示内容は、既存ブロック前部、追加ブロック、及び既存ブロック後部が、連続して表示される。また、スタイルシーケンスデータは、既存ブロックの開始イベントデータの後ろに、追加ブロックの開始イベントデータと終了イベントデータが追加され、その後に既存ブロックの終了イベントデータが残される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の編集方法(あるいは編集装置)によれば、表示上は既存ブロック後部が表示されているにも拘わらず、既存ブロック後部の再生開始を指示する開始イベントデータが作成されないため、編集後のスタイルシーケンスデータでは既存ブロック後部に対応した再生が行われなくなってしまう。すなわち、ブロックを重ねて編集した結果、表示内容とは違う内容のスタイルシーケンスデータが作成されてしまう。
【0006】
本発明は、既存ブロック上に追加ブロック(他のブロック)を重ねるという編集を行う場合も、簡単な操作で表示内容に合った正確なスタイルシーケンスデータに編集できるようにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の演奏情報編集装置は、タイミングデータに付随する開始イベントデータと終了イベントデータとによりスタイルデータの再生区間を指定する再生区間指定手段と、該再生区間に対応して該再生区間の長さに応じた形状のブロックを表示画面上に表示するスタイルブロック表示手段と、該表示画面上で該ブロックの位置を移動してスタイルシーケンスデータを編集する編集指示手段と、前記編集指示手段により、追加ブロックを該追加ブロックより区間の長い既存ブロック内に重ねるように編集する場合、前記既存ブロック後部の表示を消去するととともに、該既存ブロック後部に存在する終了イベントデータをスタイルシーケンスデータから削除する編集手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
上記のように構成された請求項1の演奏情報編集装置によれば、既存ブロックに追加ブロックを重ねるように編集すると、追加ブロックに続く再生をなくすような編集が可能であり、簡単な操作で表示内容に合った正確なスタイルシーケンスデータに編集できる。
【0011】
本発明の請求項2の演奏情報編集装置は、タイミングデータに付随する開始イベントデータと終了イベントデータとによりスタイルデータの再生区間を指定する再生区間指定手段と、該再生区間に対応して該再生区間の長さに応じた形状のブロックを表示画面上に表示するスタイルブロック表示手段と、該表示画面上で該ブロックの位置を移動してスタイルシーケンスデータを編集する編集指示手段と、前記編集指示手段により、追加ブロックを該追加ブロックより区間の長い既存ブロック内に重ねるように編集する場合、前記既存ブロック後部の表示を保持するととともに、該既存ブロック後部に存在する終了イベントデータと対になる開始イベントデータをスタイルシーケンスデータ内に新たに記録する編集手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
上記のように構成された請求項2の演奏情報編集装置によれば、既存ブロックに追加ブロックを重ねるように編集すると、追加ブロックに続いて再度既存ブロックの再生を行えるような編集が可能であり、簡単な操作で表示内容に合った正確なスタイルシーケンスデータに編集できる。
【0013】
本発明の請求項3の演奏情報編集プログラムは、タイミングデータに付随する開始イベントデータと終了イベントデータとによりスタイルデータの再生区間を指定し、該再生区間に対応して該再生区間の長さに応じた形状のブロックを表示画面上に表示し、該表示画面上で該ブロックの位置を移動してスタイルシーケンスデータを編集できるようにした演奏情報編集プログラムであって、追加ブロックを該追加ブロックより区間の長い既存ブロック内に重ねるように編集する場合、該既存ブロック後部の表示を消去するとともに、該既存ブロック後部に存在する終了イベントデータをスタイルシーケンスデータから削除するステップを、コンピュータに実行させるためのプログラムである。この請求項3の演奏情報編集プログラムの実行によれば、請求項1と同様な作用効果が得られる。
【0014】
本発明の請求項4の演奏情報編集プログラムは、タイミングデータに付随する開始イベントデータと終了イベントデータとによりスタイルデータの再生区間を指定し、該再生区間に対応して該再生区間の長さに応じた形状のブロックを表示画面上に表示し、該表示画面上で該ブロックの位置を移動してスタイルシーケンスデータを編集できるようにした演奏情報編集プログラムであって、追加ブロックを該追加ブロックより区間の長い既存ブロック内に重ねるように編集する場合、前記既存ブロック後部の表示を保持するととともに、該既存ブロック後部に存在する終了イベントデータと対になる開始イベントデータをスタイルシーケンスデータ内に新たに記録するステップを、コンピュータに実行させるためのプログラムである。この請求項4の演奏情報編集プログラムの実行によれば、請求項2と同様な作用効果が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。図4は本発明の演奏情報編集装置をパーソナルコンピュータとソフトウエアで構成した実施形態のブロック図である。パーソナルコンピュータ本体は、CPU1、ROM2、RAM3、タイマ4、外部記憶装置5、操作回路6、表示回路7、音源回路8、MIDIインターフェース9、通信インターフェース10を備えている。
【0016】
操作回路6は入力インターフェースであり、キーボード及びマウス等の操作子11の操作イベントを入力する。表示回路7はビデオボード等であり、CRTや液晶パネル等の表示装置12の表示制御を行う。音源回路8はサウンドボード等により実装されており、デジタル処理により生成したオーディオ信号をアンプやスピーカ等のサウンドシステム13に出力して楽音を発生する。
【0017】
MIDIインターフェース9は電子楽器14とMIDI通信を行い、楽曲データやスタイルシーケンスデータあるいはスタイルデータ等の出力や、読み込み等を行う。通信インターフェース10はLAN(ローカルエリアネットワーク)やインターネットあるいは電話回線等の通信ネットワーク15に接続してサーバコンピュータ等との通信を行う。なお、タイマ4は自動演奏等の割込み処理を行うための各種クロック信号を発生する回路である。
【0018】
外部記憶装置5はフレキシブルディスク装置(FDD)、ハードディスク装置(HDD)、光磁気ディスク(MO)装置、CD−ROM装置、デジタル多目的ディスク(DVD)装置等であり、例えばこの外部記憶装置5から、演奏情報編集プログラムを供給する。なお、実施形態では、演奏情報プログラムは外部記憶装置5のCD−ROM装置からハードディスク装置にインストールされ、さらに、この演奏情報プログラムがハードディスク装置からRAM3に展開され、CPU1が実行する。また、外部記憶装置5は、編集したスタイルシーケンスデータ、作成したスタイルデータや楽曲データ等を保存するために用いたり、楽曲データ作成時の基本的な情報となる曲テンプレートデータやスタイルデータ等の各データベースとして利用する。
【0019】
なお、CPU1は例えば外部記憶装置5のハードディスク装置(HDD)にインストールされたOS(オペレーティングシステム)によりRAM3のワーキングエリアを使用して通常の制御を行う。具体的には、例えば表示装置12の表示の制御を行い、キーボードやマウス等の操作子11の操作に応じたデータを入力し、表示装置12上のマウスポインタ(カーソル)の表示位置の制御やマウスのクリック操作の検出等を行う。これにより、ユーザによる入力設定操作等を表示装置12の表示とマウスの操作による所謂グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)の処理で実行する。
【0020】
図5は実施形態における楽曲データのフォーマットの一例を示す図であり、楽曲データは、トラックデータ、コードシーケンスデータ、スタイルシーケンスデータで構成されている。トラックデータには、複数のトラック分の演奏データが記憶されている。この演奏データは、演奏イベントデータとその発生タイミングを表す発生タイミングデータを再生順に記憶しているデータであり、例えばSMF(スタンダードMIDIファイル)のフォーマットで記憶されている。コードシーケンスデータには、和音の種類と根音を表す和音イベントデータとその発生タイミングを表す発生タイミングデータとが演奏進行の順に記憶されている。
【0021】
スタイルシーケンスデータには、音色設定などを行う設定情報が記録され、その後に、スタイルデータの再生区間を表す開始イベントデータと終了イベントデータが、それぞれタイミングデータに付随されて、演奏進行の順に記憶されている。開始イベントデータはスタイル名(セクション名を含む)とジャンル名であり、このスタイル名とジャンル名により、その再生区間で読み出すべきスタイルデータが指定される。そして、1つの再生区間の開始イベントデータから終了イベントデータまでが1つのブロックに対応している。
【0022】
スタイルデータは、1〜2小節長の演奏データ群であり、ジャンル(スタイル)毎に演奏データ群を記憶している。1つのスタイルの演奏データ群は、複数のセクション毎の演奏データである。セクションは、主に曲の全体にわたる演奏に用いられるメインセクション、曲の前奏部分の演奏に用いられるイントロセクション、曲の途中でフレーズのつなぎなどの演奏に用いられるフィルインセクション、曲の終了部分の演奏に用いられるエンディングセクション等の複数のセクション種類がある。
【0023】
図1〜図3は実施形態におけるスタイルシーケンスデータの編集動作の一例を示す図であり、図1(A) は編集前のスタイルシーケンスデータを示し、図1(B) は編集画面における編集動作を示している。また、図2は編集処理の第1例における編集後のスタイルシーケンスデータ(図2(A) )と編集後の編集画面(図2(B) )を示し、図3は編集処理の第2例における編集後のスタイルシーケンスデータ(図3(A) )と編集後の編集画面(図3(B) )を示している。なお、図2(A) 及び図3(A) において太枠で示したデータは挿入されたデータであることを示している。また、図1(B) 、図2(B) 、図3(B) の横方向は時間軸に対応しており、楽曲の流れに対応して左から右方向にタイミングが進行する。
【0024】
図1(A) に示した「スタイルA開始」は“スタイルA”のスタイルデータの再生開始を指示する開始イベントデータであり、「スタイルA終了」は“スタイルA”のスタイルデータの再生終了を指示する終了イベントデータである。また、「スタイルB開始」は“スタイルB”のスタイルデータの再生開始を指示する開始イベントデータであり、「スタイルB終了」は“スタイルB”のスタイルデータの再生終了を指示する終了イベントデータである。「タイミングA、タイミングB、タイミングC、タイミングD」はそれぞれのイベントデータに対応するタイミングデータであり、「タイミングA」→「タイミングB」→「タイミングC」→「タイミングD」の順に時系列になっている。
【0025】
スタイルAは例えばメインセクションのスタイルデータ、スタイルBは例えばフィルインセクションのスタイルデータであり、図1(B) に示したように、スタイルAのブロック(ブロック1)の長さは長く、スタイルBのブロック(ブロック2)の長さは短くなっている。そして、スタイルBのブロック2をマウス操作によるドラッグとドロップにより、スタイルAのブロック1上に重ねるようにコピーする(張り付ける)。なお、このときブロック2を重ねた位置は、ブロック2の先頭位置がタイミングa、末尾がタイミングbとなったものとする。この場合、ブロック2(スタイルB)が追加ブロックであり、ブロック1(スタイルA)が既存ブロックである。
【0026】
図2に示す第1例は、既存ブロック後部を作成しない場合の例であり、ブロック2をブロック1上に重ねると、図2(B) に示すように、ブロック1のブロック2より前の部分が新ブロック1(既存ブロック前部)として表示され、ブロック2が新ブロック2として表示される。そして、ブロック1の新ブロック2より後の部分(既存ブロック後部)は表示が消去(データは消去)される。そして、図2(A) に示すように、スタイルシーケンスデータは、「スタイルA開始」の直後に「タイミングa」と「スタイルA終了」が挿入(記憶)される。また、その「スタイルA終了」の直後に「タイミングa」と「スタイルB開始」が挿入され、さらに、この「スタイルB開始」の直後に「タイミングb」と「スタイルB終了」が挿入される。また、「タイミングB」とこれに付随していた「スタイルA終了」(図1参照)は消去される。なお、これ以外の挿入箇所以降のデータは記憶領域(アドレス)がシフトされる。
【0027】
図3に示す第2例は、既存ブロック後部を作成する場合の例であり、ブロック2をブロック1上に重ねると、図3(B) に示すように、前記同様に新ブロック1(既存ブロック前部)と新ブロック2が表示される。さらに、この新ブロック2の後ろに、ブロック1の新ブロック2より後の部分(既存ブロック後部)が、一つの新ブロック3として表示される。また、図3(A) に示すように、スタイルシーケンスデータは、前記同様に、「スタイルA開始」の後に「タイミングa」と「スタイルA終了」、「タイミングa」と「スタイルB開始」、「タイミングb」と「スタイルB終了」がそれぞれ挿入される。そして、この「スタイルB終了」の直後に、「タイミングb」と「スタイルA開始」が挿入され、この「スタイルA開始」の直後に編集前の「タイミングB」と「スタイルA終了」(図1参照)がそのまま残される。
【0028】
図6〜図9はCPU1が実行する演奏情報編集プログラムの要部フローチャートであり、各フローチャートに基づいてCPU1の制御動作について説明する。図6のメイン動作の処理は、演奏情報編集プログラムを起動したときに処理を開始し、終了が指示されたときに処理を終了する。また、演奏情報編集プログラムが起動されると、楽曲データを図1(B) のようなブロックで表示できる編集画面が初期画面として表示されるとともに、ユーザによる入力指示を待機する状態になり、以下の処理が行われる。
【0029】
まず、ステップS1で、既存ブロックの上に新たなブロック(追加ブロック)を重ねる指示(マウス操作)があったか否かを判定する。対応する指示がなければステップS3に進み、対応する指示があれば、ステップS2で図7のブロック挿入動作の処理を行ってステップS3に進む。ステップS3では、その他の処理を行い、ステップS4で終了が指示されたかを判定し、終了が指示されていなければステップS1に戻り、終了が指示されていれば処理を終了する。
【0030】
なお、ステップS3のその他の処理では、例えば次のような処理を行う。画面上に表示する(オープンする)楽曲データをユーザが選択するための処理や、表示されている楽曲データに従った自動演奏(楽曲の再生)の開始あるいは終了を指示するための処理を行う。楽曲データに従って自動演奏を実行する処理を行う。この自動演奏の実行では、トラックデータの演奏データを音源回路8に送信して楽音を発生させる。また、スタイルシーケンスデータに従ってスタイルデータを選択的に読み出したり、コードシーケンスデータに従ってスタイルデータを音高変換して発音させる等の各種の処理を行う。
【0031】
図7のブロック挿入動作の処理では、ステップS11で、マウス操作の状態から、スタイルシーケンスデータ中の追加ブロックの挿入箇所(タイミング)を検出し、ステップS12で、編集箇所の先頭(前記の例では「タイミングa」)に既存ブロックの終了イベント(タイミングデータと終了イベントデータ)を記録する。すなわち、前記の例では「タイミングA」に対応する「スタイルA開始」の開始イベントデータの後に、「タイミングa」のタイミングデータと「スタイルA終了」の終了イベントデータを記録する。
【0032】
次に、ステップS13で、記録された終了イベントに続けて、追加ブロックの開始イベントと終了イベントを記録する。すなわち、図2(A) あるいは図3(A) のように、追加ブロックのタイミングデータと開始イベントデータ、タイミングデータと終了イベントデータを記録する。そして、ステップS14で、図8または図9の既存ブロック後部処理を行って元のルーチンに復帰する。
【0033】
図8は図2に対応する既存ブロック処理の第1例であり、ステップS21で、既存ブロックのもとの終了イベントデータと対応するタイミングデータを削除し、ステップS22で、新たなスタイルシーケンスデータに基づいて、既存ブロック前部と追加ブロックを画面に表示し、元のルーチンに復帰する。
【0034】
図9は図3に対応する既存ブロック処理の第2例であり、ステップS31で、追加ブロックの後ろに既存ブロックの一部が残るかを検出する。なお、この一部が残るか否かは、例えば、既存ブロックの終了イベントデータに対応するタイミングデータと、既存ブロックに重ねた追加ブロックの後端位置(対応するタイミング)とを比較することで検出できる。次に、ステップS32で、追加ブロックの後ろに既存ブロックの一部が残るか否かを判定し、残るのであればステップS33に進み、残らないのであればステップS35に進む。
【0035】
ステップS33では、追加ブロックの終了イベントデータに続けて、既存ブロックと同じ内容(同じスタイルデータ)についての開始イベントデータを、追加ブロックの終了イベントデータと同じタイミングデータと共に記録する。次に、ステップS34で、新たなスタイルシーケンスデータに基づいて、既存ブロック前部と追加ブロックと既存ブロック後部を画面に表示し、元のルーチンに復帰する。なお、この既存ブロック後部の終了イベントデータは、もとの既存ブロックの終了イベントデータが残っているのでそのまま利用する。
【0036】
ステップS35では、既存ブロックのもとの終了イベントデータとこれに対応するタイミングデータとを削除し、ステップS36で、新たなスタイルシーケンスデータに基づいて、既存ブロック前部と追加ブロックを画面に表示し、元のルーチンに復帰する。
【0037】
以上の処理により、前記図2または図3のようにスタイルシーケンスデータの編集と表示の変更が行われる。そして、編集後のスタイルシーケンスデータにより自動演奏を行うと、図2の場合は、タイミングAで「スタイルA開始」の開始イベントデータによりスタイルAが選択され、このタイミングAからタイミングaまでスタイルA(既存ブロック前部)が再生される。タイミングaでは、「スタイルB開始」の開始イベントデータによりスタイルBが選択され、このタイミングaからタイミングbまでスタイルB(追加ブロック)が再生される。また、図3の場合は、スタイルA(既存ブロック前部)とスタイルBの再生は上記同様であるが、スタイルBの再生が終了するタイミングbで、「スタイルA開始」の開始イベントデータによりスタイルAが選択され、このタイミングbからタイミングBまでスタイルA(既存ブロック後部)が再生される。
【0038】
このように、図2(B) あるいは図3(B) の表示例に合った演奏が行われ、また、既存スタイル後部を作成しない場合に編集前の既存スタイルの終了イベントデータが消去されるなど(図8のS21)、スタイルシーケンスデータに不要なデータが含まれず、表示内容に合った正確なスタイルシーケンスデータとなる。
【0039】
なお、図1の例では既存ブロックと追加ブロックが一つの同じスタイルシーケンスデータ内に有る場合について説明したが、追加ブロックを他のスタイルシーケンスデータやデータベース等から選択するようにしてもよい。
【0040】
以上の実施形態はパーソナルコンピュータとソフトウエアで構成したものであるが、本発明を電子楽器に適用することもできる。この場合、鍵盤楽器に限らず、弦楽器タイプ、管楽器タイプ、打楽器タイプ等の形態でもよい。また、音源装置、シーケンサ、エフェクタなどそれぞれが別体の装置であって、MIDIあるいは各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するようなものであってもよい。
【0041】
なお、スタイルデータのフォーマットは、イベントの発生時刻を1つ前のイベントからの時間で表した「イベント+相対時間」、イベントの発生時刻を曲や小節内における絶対時間で表した「イベント+絶対時間」、音符の音高と符長あるいは休符と休符長でイベントのタイミングを表した「音高(休符)+符長」、自動演奏(再生機能)の最小分解能毎にメモリの領域を確保し、イベントの発生する時刻に対応するメモリ領域に演奏イベントを記憶した「ベタ方式」等、どのような形式でもよい。
【0042】
また、演奏情報編集プログラムは外部記憶装置5のハードディスクに記録されていてRAM3に展開される場合について説明したが、特に電子楽器等の場合ROM2に記録しておいてもよい。さらに、フレキシブルディスク、CD−ROM、MOディスク等の外部記憶装置5を使うようにしてもよい。このようにすると、演奏情報編集プログラムの新規インストールや追加あるいはバージョンアップ等が容易に行える。また、フレキシブルディスク、磁気ディスク(MO)等に演奏情報編集プログラムを記録しておいて、RAM3あるいはハードディスクに供給するようにしてもよい。また、外部記憶装置5は上記以外の様々な形態のメディアを利用するための装置であってもよい。
【0043】
また、前記のように通信インターフェース10は通信ネットワーク15を介してサーバコンピュータと接続されるので、ハードディスク装置内に演奏情報編集プログラムや各種データが記憶されていない場合、サーバコンピュータから演奏情報編集プログラムや各種データをダウンロードするようにしてもよい。この場合、クライアントとなる本実施形態の端末装置(パーソナルコンピュータ)は、通信インターフェース10及び通信ネットワーク15を介してサーバコンピュータへと制御プログラムや各種データのダウンロードを要求するコマンドを送信する。サーバコンピュータは、このコマンドを受け、要求されたプログラムや各種データを、通信ネットワーク30を介して本実施形態の端末装置へと配信し、本実施形態の端末装置が通信インターフェース10を介して、これらプログラムや各種データを受信してハードディスクに蓄積することにより、ダウンロードが完了する。
【0045】
【発明の効果】
請求項1の演奏情報編集装置または請求項3の演奏情報編集プログラムの実行によれば、既存ブロックに追加ブロックを重ねるように編集すると、追加ブロックに続く再生をなくすような編集が可能であり、簡単な操作で表示内容に合った正確なスタイルシーケンスデータに編集できる。
【0046】
請求項2の演奏情報編集装置または請求項4の演奏情報編集プログラムの実行によれば、既存ブロックに追加ブロックを重ねるように編集すると、追加ブロックに続いて再度既存ブロックの再生を行えるような編集が可能であり、簡単な操作で表示内容に合った正確なスタイルシーケンスデータに編集できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における編集前のスタイルシーケンスデータと編集画面における編集動作を示す図である。
【図2】本発明の実施形態における編集処理の第1例における編集後のスタイルシーケンスデータと編集後の編集画面を示す図である。
【図3】本発明の実施形態における編集処理の第2例における編集後のスタイルシーケンスデータと編集後の編集画面を示す図である。
【図4】本発明の実施形態のブロック図である。
【図5】本発明の実施形態における楽曲データのフォーマットの一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態におけるメイン動作の処理のフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態におけるブロック挿入動作の処理のフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態における既存ブロック処理の第1例のフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態における既存ブロック処理の第2例のフローチャートである。
【符号の説明】
1…CPU、2…ROM、3…RAM、11…操作子、12…表示装置
Claims (4)
- タイミングデータに付随する開始イベントデータと終了イベントデータとによりスタイルデータの再生区間を指定する再生区間指定手段と、
該再生区間に対応して該再生区間の長さに応じた形状のブロックを表示画面上に表示するスタイルブロック表示手段と、
該表示画面上で該ブロックの位置を移動してスタイルシーケンスデータを編集する編集指示手段と、
前記編集指示手段により、追加ブロックを該追加ブロックより区間の長い既存ブロック内に重ねるように編集する場合、前記既存ブロック後部の表示を消去するととともに、該既存ブロック後部に存在する終了イベントデータをスタイルシーケンスデータから削除する編集手段と
を備えたことを特徴とする演奏情報編集装置。 - タイミングデータに付随する開始イベントデータと終了イベントデータとによりスタイルデータの再生区間を指定する再生区間指定手段と、
該再生区間に対応して該再生区間の長さに応じた形状のブロックを表示画面上に表示するスタイルブロック表示手段と、
該表示画面上で該ブロックの位置を移動してスタイルシーケンスデータを編集する編集指示手段と、
前記編集指示手段により、追加ブロックを該追加ブロックより区間の長い既存ブロック内に重ねるように編集する場合、前記既存ブロック後部の表示を保持するととともに、該既存ブロック後部に存在する終了イベントデータと対になる開始イベントデータをスタイルシーケンスデータ内に新たに記録する編集手段と
を備えたことを特徴とする演奏情報編集装置。 - タイミングデータに付随する開始イベントデータと終了イベントデータとによりスタイルデータの再生区間を指定し、該再生区間に対応して該再生区間の長さに応じた形状のブロックを表示画面上に表示し、該表示画面上で該ブロックの位置を移動してスタイルシーケンスデータを編集できるようにした演奏情報編集プログラムであって、
追加ブロックを該追加ブロックより区間の長い既存ブロック内に重ねるように編集する場合、該既存ブロック後部の表示を消去するとともに、該既存ブロック後部に存在する終了イベントデータをスタイルシーケンスデータから削除するステップを、
コンピュータに実行させるための演奏情報編集プログラム。 - タイミングデータに付随する開始イベントデータと終了イベントデータとによりスタイルデータの再生区間を指定し、該再生区間に対応して該再生区間の長さに応じた形状のブロックを表示画面上に表示し、該表示画面上で該ブロックの位置を移動してスタイルシーケンスデータを編集できるようにした演奏情報編集プログラムであって、
追加ブロックを該追加ブロックより区間の長い既存ブロック内に重ねるように編集する場合、前記既存ブロック後部の表示を保持するととともに、該既存ブロック後部に存在する終了イベントデータと対になる開始イベントデータをスタイルシーケンスデータ内に新たに記録するステップを、
コンピュータに実行させるための演奏情報編集プログラム。
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