JP2006220198A - ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器 - Google Patents

ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】従来にない作用効果を発揮する画期的なヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器を提供する。
【解決手段】第一部材1と第二部材2とを回動自在に連結するヒンジ装置であって、カム部4に設けた第一の凸部6及び第二の凸部7が、前記第一部材1と第二部材2とが閉塞状態のとき係合若しくは係合途中となる第一の凹部8及び第二の凹部9を前記カム係合部5に設けると共に、前記第一の凸部6及び第二の凸部7が、前記第一部材1と第二部材2とが前記開放状態のとき係合若しくは係合途中となる第三の凹部10及び第四の凹部11を前記カム係合部5に設け、前記カム部4とカム係合部5との相対回動に際し、前記第一の凸部6及び第二の凸部7は互いに他が凹凸係合する凹部には凹凸係合しない位置関係となるように構成されたものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、携帯電話,モバイル等の電子機器の枢着部に設けるヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器に関するものである。
例えば携帯電話は折り畳み式のものが現在主流とされており、この折り畳み式の携帯電話は、数字キーやファンクションキーを配列した操作部を下側となる本体部の上面側に設け、この操作部のキー操作等により所定の表示がなされる液晶パネルなどのディスプレイ部を上側となる重合部(蓋部)の伏面側(重合側)に設け、この本体部と重合部とをヒンジ装置を介して連結して、本体部と重合部とを二つ折り重合して操作部を重合部により隠蔽した折り畳み閉塞状態から、ヒンジ装置により重合部を起伏回動して略反転し、操作部とディスプレイ部とが露出した開放状態に切り替えできるように構成している。
ところで、近年、益々携帯電話に対して様々な機能が要求される中、カメラ機能付の携帯電話が人気である。
このカメラ機能付の携帯電話は、本体部若しくは重合部の裏面側に設けられたカメラ部を被写体に向け、このカメラ部から取り込んだ映像をディスプレイ部に映し出して該ディスプレイ部を見ながら撮影することができる。
ところが、この従来から提案される折り畳み式の携帯電話は、会話のし易さやディスプレイ部の見易さ(ディスプレイ部を見ながらの操作部の操作性)などが考慮され、重合部の起伏回動における最大開放角度は、180°よりやや小さい角度(160〜170°位)までしか起伏回動できないように構成しているが、この構成から様々な問題点が生じている。尚、この重合部の起伏回動における最大開放位置規制は、ヒンジ装置の回動部分に過回動阻止のためのストッパーを設けたり、本体部と重合部との枢着部の形状設定により過回動を阻止してこの起伏回動における最大開放位置を規制決定するように構成している。
即ち、例えば、カメラ部を自分とは反対側の被写体へ向けて撮影する場合、ディスプレイ部は見易く、操作部も自分の手前側にある為何ら問題なく写すことができるが、これはカメラ部が重合部の裏面側(メインディスプレイ部が設けられる側と反対側)に設けられる場合のみであり、仮にカメラ部が本体部の裏面側(操作部が設けられる側と反対側)に設けられた場合、カメラ部を被写体に対して真っ直ぐに向けると、ディスプレイ部が自分の手前側へ倒れた状態となる為非常に見えにくくなってしまうなど、カメラ部を設ける位置が制限されてしまうという問題点がある。
また、もし自分自身を撮影する場合には、カメラ部が自分の側に向くように携帯電話全体を反転させるように持ち替えることになるが、しかしこの場合、重合部の最大開放位置は、前述のように160〜170°位までしか開放できないようにしているから、カメラ部を自分に向けると操作部が自分とは反対の方向へ向いた状態となってしまう。この場合、手首を不自然な状態に曲げるなどしてカメラ部の角度調整をしなければならならず厄介であり、しかも、このようにして携帯電話を持てば安定せずぶれてしまい良好な撮影が行なえないという問題点がある。
本発明は、前述したような問題点を解消し、極めて実用性に秀れ画期的なヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器を提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
第一部材1と第二部材2とを回動自在に連結するヒンジ装置であって、回動軸部3を軸に互いに相対回動自在に設けられる、前記第一部材1の回動と共に回動するカム部4と、前記第二部材2の回動と共に回動するカム係合部5とを有し、このカム部4に設けた凸部とカム係合部5に設けた凹部とが凹凸係合することでその回動位置が係合保持されるように構成したヒンジ装置において、前記カム部4に設けた第一の凸部6及び第二の凸部7が、前記第一部材1と第二部材2とが前記閉塞状態のとき係合若しくは係合途中となる第一の凹部8及び第二の凹部9を前記カム係合部5に設けると共に、前記第一の凸部6及び第二の凸部7が、前記第一部材1と第二部材2とが前記開放状態のとき係合若しくは係合途中となる第三の凹部10及び第四の凹部11を前記カム係合部5に設け、前記カム部4とカム係合部5との相対回動に際し、前記第一の凸部6及び第二の凸部7は互いに他が凹凸係合する凹部には凹凸係合しない位置関係となるように構成されていることを特徴とするヒンジ装置に係るものである。
また、第一部材1と第二部材2とを回動自在に連結するヒンジ装置であって、回動軸部3を軸に互いに相対回動自在に設けられる、前記第一部材1の回動と共に回動するカム部4と、前記第二部材2の回動と共に回動するカム係合部5とを有し、このカム部4に設けた凸部とカム係合部5に設けた凹部とが凹凸係合することでその回動位置が係合保持されるように構成したヒンジ装置において、前記カム部4に設けた第一の凸部6及び第二の凸部7が、前記第一部材1と第二部材2とが前記閉塞状態のとき係合若しくは係合途中となる第一の凹部8及び第二の凹部9を前記カム係合部5に設けると共に、前記第一の凸部6及び第二の凸部7が、前記第一部材1と第二部材2とが前記開放状態のとき係合若しくは係合途中となる第三の凹部10及び第四の凹部11を前記カム係合部5に設け、前記第一の凸部6と第二の凸部7とをカム部4の同一円周上でない位置に設けると共に、前記第一の凹部8と第二の凹部9及び第三の凹部10と第四の凹部11とをカム係合部5の同一円周上でない位置に設けて、前記カム部4とカム係合部5との相対回動に際し、前記第一の凸部6及び第二の凸部7は互いに他が凹凸係合する凹部には凹凸係合しない位置関係となるように構成されていることを特徴とするヒンジ装置に係るものである。
また、前記第一部材1と第二部材2とを閉塞状態から180°開放回動させた開放状態のとき前記第一の凸部6及び第二の凸部7夫々が、第三の凹部10及び第四の凹部11に係合若しくは係合途中となるように構成されていることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のヒンジ装置に係るものである。
また、操作部を設けた本体部と、ディスプレイ部を設けた重合部とを、前記操作部を操作しない時にはこの操作部を覆うように重合配設し、この重合した状態から前記重合部を相対的に回動して操作部を露出させることができるように前記本体部と前記重合部とを回動自在に連結するヒンジ装置を有し、このヒンジ装置には、前記本体部を前記第二部材2若しくは第一部材1とし、前記重合部を前記第一部材1若しくは第二部材2とした前記請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒンジ装置を用いたことを特徴とするヒンジ装置を用いた電子機器に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、第一部材と第二部材とを閉塞させた閉塞状態において良好な閉塞作用が得られるのは勿論、第一部材と第二部材とを最大限に開放回動させたどの開放状態でも常に良好な開放作用が得られることになるなど、極めて実用性に秀れた画期的なヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器となる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明は、第一部材1と第二部材2とが閉塞状態の際、カム部4に設けた第一の凸部6及び第二の凸部7が、カム係合部5に設けた第一の凹部8及び第二の凹部9に係合若しくは係合途中となることでこの閉塞状態は閉塞作用を受けながら保持されることになり、一方、第一部材1と第二部材2とが開放状態の際、第一の凸部6及び第二の凸部7が、カム係合部5に設けた第三の凹部10及び第四の凹部11に係合若しくは係合途中となることでこの開放状態は開放作用を受けながら保持されることになる。
ところで、本発明に係るヒンジ装置を前述したカメラ機能付の携帯電話のヒンジ装置として採用した場合、特に有効である。
即ち、例えば従来から提案されるヒンジ装置は、第一部材1に設けられるカム部4に一対の凸部を設け、この凸部に付勢機構の付勢を伴い凹凸係合する一対の凹部を第二部材2に設けられるカム係合部5に設けた構造であり、この構造で第一部材1と第二部材2とを閉塞状態から180°開放回動させた開放状態とした際に凸部と凹部を凹凸係合させようとする場合、カム部4の凸部がカム係合部5の凹部に完全に落ち込んだ凹凸係合状態となる為、閉塞状態から180°開放回動させた開放状態において開放作用(開放方向に付勢する開放付勢力)は発揮させることはできず、凸部と凹部を高い精度で製造しない限り第一部材1と第二部材2との間に回動方向へのガタが生じてしまう。
また、その他にも、例えばカム部4に設ける凸部を一つとし、この凸部が凹凸係合する凹部をカム係合部5の二箇所に設ける構成にすれば、第一部材1と第二部材2とを閉塞状態から180°開放回動させた開放状態において凸部と凹部とを係合途中とすることができ、開放作用を発揮させることも可能であるが、この場合、カム部4とカム係合部5とが一点支持状態であるため傾いた状態となり、しかも、カム部4とカム係合部5との相対回動がスムーズに行なわれないという問題点がある。
この点、本発明は、カム部4に設けた第一の凸部6及び第二の凸部7が、第一部材1と第二部材2とが閉塞状態のとき係合若しくは係合途中となる第一の凹部8及び第二の凹部9をカム係合部5に設けると共に、第一の凸部6及び第二の凸部7が、第一部材1と第二部材2とが開放状態のとき係合若しくは係合途中となる第三の凹部10及び第四の凹部11をカム係合部5に設け、カム部4とカム係合部5との相対回動に際し、第一の凸部6及び第二の凸部7は互いに他が凹凸係合する凹部には凹凸係合しないように構成されているから、例えばカム部4の凸部及びカム係合部5の凹部を設ける位置によって、カム部4とカム係合部5との相対回動に伴う凸部と凹部とが凹凸係合する位置(係合途中となる位置)を可変することができ、例えば第一部材1と第二部材2とを閉塞状態から180°開放回動させた際、第一の凸部6及び第二の凸部7がカム係合部5に設けた第三の凹部10及び第四の凹部11に係合若しくは係合途中となる構成にすることができる。
つまり、後述する実施例のようにカム部4とカム係合部5とを200°相対回動させると凸部と凹部とが完全に係合し、180°相対回動させた位置で凸部と凹部とが係合途中となるように構成すれば、第一部材1と第二部材2とを180°開放回動させた時点で回動規制すれば、この180°開放回動させた開放状態で開放作用(開放方向への付勢力)が生じることになり、第一部材1と第二部材2とのガタつきのない良好な開放状態が得られることになる。
従って、第一部材1と第二部材2とを閉塞させた閉塞状態において良好な閉塞作用が得られるのは勿論、第一部材1と第二部材2とを最大限に開放回動させたどの開放状態でも(360°の回動範囲内であれば)常にその回動位置で良好な開放作用が得られることになり、しかも、カム部4とカム係合部5との相対回動は二点支持状態により回動するから、傾いたりせず非常に安定したスムーズな回動が行なわれることになり、また、本発明に係るヒンジ装置をカメラ機能付の携帯電話のヒンジ装置に採用した場合には、第一部材1と第二部材2とを180°開放回動させた開放状態を堅固に保持することができるから、例えばディスプレイ部が見易く、写しやすい状態で撮影が行なうことができ、そして、楽な状態でしっかりと持つことができることになるからぶれたりせず良好な撮影が行なえることになる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、重合コンパクト化の図れる携帯電話に本発明を適用したもので、回路基板,電源等の電子部品をケースに内装した板状の本体部2(第二部材2)の上面側に数字キーやファンクションキーなどを配列したキーボード機能を果たす操作部12を設け、この本体部2に重合して操作部12を覆う略同形の板状の重合部1(第一部材1)を起伏回動自在にヒンジ装置Hにより軸着連結した構成としている。
この重合部1の下面側(伏面)には予め設定した画面や前記操作部12の操作や着信等により所定の表示がなされる液晶パネルなどのディスプレイ部13を設けている。
この本体部2と重合部1との連結は、双方の端部同志の重合部分を、幅方向に配される起伏回動軸部14と、これと直交する方向に配される自転回動軸部15を有する二軸のヒンジ装置Hにより連結し、従来通り重合部1は前後方向に180°起伏回動自在となり、且つ左右方向に180°自転回動自在(反転自在)となり、開放状態として180°反転回動することで、重合部1の表裏向きを切り替えでき、また互いに重合した閉塞状態における重合部1の伏面と露出面とを反転切り替えできるように構成している。
また、本体部2の重合部1の重合側の外面に図示省略のカメラ部を設け、このカメラ部の映像が重合部1のディスプレイ部13に映し出されるように構成し、反転させてディスプレイ部13を外面にして重合部1を操作部12に重合させることで折り畳んでコンパクト化した状態でデジタルカメラとして使用できるように構成している。
次に本実施例のヒンジ装置Hについて説明する。
本実施例では、前述のように本体部2と重合部1とを互いに重合した閉塞状態から左右一対の起伏回動軸部14を軸として所定角度まで開放回動して重合面が露出する開放状態となるように起伏回動自在にして、且つ本体部2に対して開放回動する重合部1を一つの自転回動軸部15を軸として自転回動自在にして重合部1の重合伏面と露出面とを反転切り替え自在に連結するヒンジ装置Hであって、開閉回動ヒンジ部HAの一方の取付部16を前記本体部2に連結し、この一方の取付部16と前記起伏回動軸部14を介して回動自在に連結される他方の取付部17を、前記自転回動軸部15を備えた自転回動ヒンジ部HBを介して前記重合部1に連結して、前記自転回動ヒンジ部HBを前記開閉回動ヒンジ部HAにより起伏回動(公転回動)自在に設けている。
具体的に説明すると、自転回動ヒンジ部HBの自転回動軸部15の取付座ベースとなる軸取付部17(ベース部17)をコ字形に形成し、このベース部17の対向脚部17Aの一方には一の起伏回動軸部14を挿通する軸支孔(図示省略)を設けると共に、他方には他の起伏回動軸部14を連結する連結部17Cを設け、上片部(架設部17B)には自転回動軸部15を挿通する軸孔(図示省略)を設けている。
先ず、開閉回動ヒンジ部HAについて説明すると、起伏回動軸部14の取付座ベースとなる取付部16(ベース部16)をコ字形に形成し、このベース部16の対向脚部16Aの一方に挿通した回動軸部3を、ベース部16の一方の対向脚部16Aの側方に配され、ベース部17の一方の対向脚部17Aに回り止め状態で止着される筒状ケース18内に貫通配設する構成とし、この筒状ケース18内に、カム部4を前記回動軸部3を軸として該回動軸部3に被嵌される付勢機構19(バネ)の付勢に抗してスライド自在に内装するとともに、このカム部4と相対回動自在となり、カム部4に設けた凸部に凹凸係合する凹部を設けたカム係合部5をベース部16の一方の対向脚部16Aの側方に回り止め状態で止着している(尚、カム係合部5を筒状ケース18に内装しても良いし、カム部4及びカム係合部5双方を筒状ケース18に内装しても良い。)。つまり、本実施例では、回動軸部3に被嵌して回動する前記カム部4をスライド自在に前記筒状ケース18に内装し、他方のカム係合部5は、回動軸部3に対して相対的に回動する前記ベース部16の一方の対向脚部16Aにカム係合部材5Aを回り止め状態で配設してカム係合部5としている。
従って、所定起伏回動位置では、カム部4とカム係合部5とはバネ19の付勢を伴い(付勢機構の付勢を伴い)位置決め(カムロック)されるように構成し、例えば本体部2と重合部1とが閉塞状態ではカム係合途中にあって閉塞作用(閉塞付勢)を発揮し、開放状態ではカム係合途中にあって開放作用(開放付勢)を発揮し、また起伏回動途中(カム係合部5の凹部同士間の平坦面5bをカム部4の一対の凸部が二点支持状態で摺動している間)ではバネ付勢により回動抵抗が生じ、手を放した回動位置が保持されるフリーストップを実現できるように構成している。
符号21は筒状ケース18をベース部16の対向脚部16Aに止着するための止着ネジ、22はベース部16の対向脚部16A,カム係合部5,カム部4,バネ19及び筒状ケース18を貫通させた回動軸部3の端部をかしめた際、このかしめ部分に係止して回動軸部3の抜け止めを行なう抜け止め部材である。
また、本実施例では、カム部4に二つの凸部を設け、この一対の凸部が凹凸係合する四つの凹部をカム係合部5に設けている。尚、本明細書で言う凹凸係合とは完全係合及び係合途中の双方を含む広い意味である。
具体的には、カム部4の端面に突設した第一の凸部6及び第二の凸部7が、重合部1と本体部2とが閉塞状態のとき係合途中となる第一の凹部8及び第二の凹部9をカム係合部5の端面に凹設すると共に、第一の凸部6及び第二の凸部7が、重合部1と本体部2とが開放状態のとき係合途中となる第三の凹部10及び第四の凹部11をカム係合部5の端面に凹設し、このカム部4とカム係合部5との相対回動に際し、前記第一の凸部6及び第二の凸部7は互いに他が凹凸係合する凹部(第一の凹部8及び第二の凹部9,第三の凹部10及び第四の凹部11)には凹凸係合しないように構成されている。
即ち、図6,7に図示したように回動軸部3を軸として互いに突合せ状態に配されるカム部4とカム係合部5において、このカム部4の突合せ面に設けられる第一の凸部6と第二の凸部7とを、回動軸部3を貫通するカム部4に設けた軸受け孔4aを間に配した対向位置にして同一円周上でない内外位置に設け、このカム部4に設けた第一の凸部6及び第二の凸部7が凹凸係合するもので、回動軸部3を貫通するカム係合部5に設けた軸受け孔5aを間に配した対向位置にして同一円周上でない内外位置に第一の凹部8及び第二の凹部9をカム係合部5の突合せ面に設けると共に、カム部4とカム係合部5とを相対回動させ、この第一の凹部8及び第二の凹部9から係脱した第一の凸部6と第二の凸部7が落ち込み凹凸係合する第三の凹部10及び第四の凹部11を、カム係合部5に設けた軸受け孔5aを間に配した対向位置にしてカム係合部5の突合せ面の同一円周上でない内外位置に設けており、更に、この第一の凹部8及び第二の凹部9同志の中心を結ぶ直線と、第三の凹部10及び第四の凹部11同志の中心を結ぶ直線とが合致せず交差する位置関係となるように構成されている。
従って、カム部4とカム係合部5との相対回動に際し、前記第一の凸部6及び第二の凸部7は互いに他が凹凸係合する凹部には凹凸係合しない位置関係となる。
また、本実施例は、重合部1と本体部2とを閉塞状態から180°開放回動させた開放状態のとき第一の凸部6及び第二の凸部7夫々が、第三の凹部10及び第四の凹部11に係合途中となるように構成されている。
具体的には、本実施例は、カム部4とカム係合部5とを相対回動させた際、第一の凹部8及び第二の凹部9に完全に落ち込み凹凸係合していた第一の凸部6及び第二の凸部7が第一の凹部8及び第二の凹部9から係脱し、200°相対回動した後、第一の凸部6及び第二の凸部7が第三の凹部10及び第四の凹部11に完全に落ち込み凹凸係合するよう、第一の凸部6,第二の凸部7と、第一の凹部8,第二の凹部9,第三の凹部10及び第四の凹部11夫々の配置や大きさが適宜設定されている。
従って、図7に図示したようにカム部4とカム係合部5とを200°相対回動させると凸部と凹部とが完全に凹凸係合し、この200°の相対回動範囲内において180°相対回動させた位置で凸部と凹部とが係合途中となるように構成すれば、重合部1と本体部2を閉塞状態で閉塞作用(閉塞方向への付勢力)を生じさせ、そして、重合部1と本体部2とを閉塞状態から180°開放回動させた時点で回動規制すれば、この180°相対回動させた開放状態で開放作用(開放方向への付勢力)が生じることになり、重合部1と本体部2とのガタつきのない良好な開放状態が得られることになる(図9〜11参照)。
尚、この第一の凸部6,第二の凸部7と、第一の凹部8,第二の凹部9,第三の凹部10及び第四の凹部11夫々の配置や大きさを適宜可変することで、カム部4の凸部とカム係合部5の凹部とが凹凸係合する角度(例えば300°など)を自由に設定することができる。
また、本実施例は、本体部2(回動軸部3)に対して起伏回動するベース部17に、重合部1を自転回動ヒンジ部HBを介して自転回動自在に連結している。
この自転回動軸部15を備えた自転回動ヒンジ部HBは、ベース部17(軸取付部17)の上片部(架設部17B)の軸孔に、一端(上端)に設けた取付部20を介して重合部1に連結する自転回動軸部15の他端(下端)を回動自在に挿通し、この自転回動軸部15に回り止めされる図示省略のカム部を挿通すると共にこのカム部にカム係合する図示省略のカム係合部を本実施例ではベース部17の上片部(架設部17B)に凹凸を形成して設け、前記カム部を自転回動軸部15に沿ってスライド自在に設けると共に図示省略のバネにより係合付勢されるように構成している。
従って、重合部1は自転回動軸部15を軸に自転回動し、前記カム部とカム係合部とのカム係合により、重合閉塞状態できる捩れない回動向きではカムロックされるように構成している。
また、捩れのない向きから180度自転回動する際には、バネに抗してカム部がカム係合部に対して離脱して相対回動し、0度と180度反転位置で開閉回動ヒンジ部HAと略同様に互いに凹凸係合してカムロックされると共に、回動途中位置ではバネ付勢によりフリーストップが実現されるようにして、閉塞回動可能となる捩れのない0度,180度回動位置で位置決めされ、ふらつき回動しないように構成している。
また、本実施例では配線に支障のないように略180度以上回動せずこの範囲において正逆時点回動自在となるようにカム部若しくはこのカム部(自転回動軸部)と共に回動する部材と、カム係合部若しくはこれと一体となる部材とに互いに突き合い係止するストッパー部23を設けている。
本実施例は上述のように構成したから、重合部1と本体部2とが閉塞状態の際、カム部4に設けた第一の凸部6及び第二の凸部7が、カム係合部5に設けた第一の凹部8及び第二の凹部9に係合途中となることでこの閉塞状態は閉塞作用を受けながら保持されることになり、一方、本体部2に対して重合部1を180°開放回動させた開放状態の際、第一の凸部6及び第二の凸部7が、カム係合部5に設けた第三の凹部10及び第四の凹部11に係合途中となることでこの開放状態は開放作用を受けながら保持されることになる。
よって、本実施例によれば、前述した構成のヒンジ装置Hをカメラ機能付の携帯電話のヒンジ装置に採用した場合には、重合部1と本体部2とを180°開放回動させた開放状態を堅固に保持することができるから、例えばディスプレイ部が見易く、写しやすい状態で撮影が行なうことができ、そして、楽な状態でしっかりと持つことができることになるからぶれたりせず良好な撮影が行なえることになる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例の使用状態説明図である。 本実施例を説明する斜視図である。 本実施例を示す分解斜視図である。 本実施例に係る要部の説明断面図である。 本実施例に係る要部の説明断面図である。 本実施例に係る要部の説明図である。 本実施例に係る要部の説明図である。 本実施例の概略動作説明図である。 本実施例に係る要部の説明斜視図である。 本実施例に係る要部の説明斜視図である。 本実施例に係る要部の説明斜視図である。
符号の説明
1 第一部材
2 第二部材
3 回動軸部
4 カム部
5 カム係合部
6 第一の凸部
7 第二の凸部
8 第一の凹部
9 第二の凹部
10 第三の凹部
11 第四の凹部

Claims (4)

  1. 第一部材と第二部材とを回動自在に連結するヒンジ装置であって、回動軸部を軸に互いに相対回動自在に設けられる、前記第一部材の回動と共に回動するカム部と、前記第二部材の回動と共に回動するカム係合部とを有し、このカム部に設けた凸部とカム係合部に設けた凹部とが凹凸係合することでその回動位置が係合保持されるように構成したヒンジ装置において、前記カム部に設けた第一の凸部及び第二の凸部が、前記第一部材と第二部材とが前記閉塞状態のとき係合若しくは係合途中となる第一の凹部及び第二の凹部を前記カム係合部に設けると共に、前記第一の凸部及び第二の凸部が、前記第一部材と第二部材とが前記開放状態のとき係合若しくは係合途中となる第三の凹部及び第四の凹部を前記カム係合部に設け、前記カム部とカム係合部との相対回動に際し、前記第一の凸部及び第二の凸部は互いに他が凹凸係合する凹部には凹凸係合しない位置関係となるように構成されていることを特徴とするヒンジ装置。
  2. 第一部材と第二部材とを回動自在に連結するヒンジ装置であって、回動軸部を軸に互いに相対回動自在に設けられる、前記第一部材の回動と共に回動するカム部と、前記第二部材の回動と共に回動するカム係合部とを有し、このカム部に設けた凸部とカム係合部に設けた凹部とが凹凸係合することでその回動位置が係合保持されるように構成したヒンジ装置において、前記カム部に設けた第一の凸部及び第二の凸部が、前記第一部材と第二部材とが前記閉塞状態のとき係合若しくは係合途中となる第一の凹部及び第二の凹部を前記カム係合部に設けると共に、前記第一の凸部及び第二の凸部が、前記第一部材と第二部材とが前記開放状態のとき係合若しくは係合途中となる第三の凹部及び第四の凹部を前記カム係合部に設け、前記第一の凸部と第二の凸部とをカム部の同一円周上でない位置に設けると共に、前記第一の凹部と第二の凹部及び第三の凹部と第四の凹部とをカム係合部の同一円周上でない位置に設けて、前記カム部とカム係合部との相対回動に際し、前記第一の凸部及び第二の凸部は互いに他が凹凸係合する凹部には凹凸係合しない位置関係となるように構成されていることを特徴とするヒンジ装置。
  3. 前記第一部材と第二部材とを閉塞状態から180°開放回動させた開放状態のとき前記第一の凸部及び第二の凸部夫々が、第三の凹部及び第四の凹部に係合若しくは係合途中となるように構成されていることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のヒンジ装置。
  4. 操作部を設けた本体部と、ディスプレイ部を設けた重合部とを、前記操作部を操作しない時にはこの操作部を覆うように重合配設し、この重合した状態から前記重合部を相対的に回動して操作部を露出させることができるように前記本体部と前記重合部とを回動自在に連結するヒンジ装置を有し、このヒンジ装置には、前記本体部を前記第二部材若しくは第一部材とし、前記重合部を前記第一部材若しくは第二部材とした前記請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒンジ装置を用いたことを特徴とするヒンジ装置を用いた電子機器。
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