JP2006198778A - インクジェット記録装置用インクカートリッジ - Google Patents
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【解決手段】 インク導出部とインク収納部とを有するインク容器を外箱に収納したインクジェット記録装置用インクカートリッジにおいて、該外箱は一枚の展開基板を折り曲げ線に沿って折り曲げ、折り重ね合わせて作製されており、前記外箱の内部に、該インク導出部の位置を規制する位置規制部材と、該インク収納部を保護する保護部材とを有し、該インク容器は前記インク導出部を該位置規制部材により位置規制し、前記インク収納部の後端部近傍を該保護部材により挟持した状態で収納されていることを特徴とするインクジェット記録装置用インクカートリッジ。
【選択図】 図1
Description
インク導出部とインク収納部とを有するインク容器を外箱に収納したインクジェット記録装置用インクカートリッジにおいて、
該外箱は一枚の展開基板を折り曲げ線に沿って折り曲げ、折り重ね合わせて作製されており、
前記外箱の内部に、該インク導出部の位置を規制する位置規制部材と、
該インク収納部を保護する保護部材とを有し、
該インク容器は前記インク導出部を該位置規制部材により位置規制し、前記インク収納部の後端部近傍を該保護部材により挟持した状態で収納されていることを特徴とするインクジェット記録装置用インクカートリッジ。
前記外箱は、矩形の底部と、天面と、2つの長辺側側壁と、2つの短辺側側壁とを有する筒体をなし、
該底部は、第1底部と第2底部とから構成され、
該長辺側側壁の一方は、第1側壁と第2側壁とから構成される2重側壁と、他の一方は1重側壁とから構成されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置用インクカートリッジ。
前記位置規制部材は、外箱の第1底部の片側の端部に設けられた第1位置規制部材と、天面の短辺内側に該第1位置規制部材と対向する位置に設けられた第2位置規制部材とを有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置用インクカートリッジ。
前記外箱の底部を構成する第2底部は、該第2底部の長辺側に設けられた差し込み式フラップと、1重側壁に設けられた差し込み式ロック部材により固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のインクジェット記録装置用インクカートリッジ。
前記外箱の第1位置規制部材側の短辺側側壁は、該短辺側側壁に設けられた差し込み式フラップと、天面の第2位置規制部材とを有する短辺側に設けられた差し込み式ロック部材により固定されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のインクジェット記録装置用インクカートリッジ。
前記保護部材は、第1底部の片側の端部に設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のインクジェット記録装置用インクカートリッジ。
前記外箱は、第1位置規制部材が設けられた底部の端部に第1切り取り部を有していることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のインクジェット記録装置用インクカートリッジ。
前記外箱は、天面に第2切り取り部を有していることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のインクジェット記録装置用インクカートリッジ。
前記展開基板は、外箱の矩形の第1底部を形成する第1底板と、
該第1底板の片側の短辺側に第1位置規制部材を形成する第1位置規制部材用フラップと、他方の短辺側に保護部材を形成する保護部材用フラップとを連接し、
前記第1底板の長辺側の一方に、該外箱の2重側壁を構成する第1側壁を形成する第1側板と、1重側壁を形成する第2側板とを連接し、
該第2側板に一辺が繋がり、前記第2側板と前記第1底板とに渡り、差し込み式ロック部材を形成する切り込み部を設け、
前記第2側板の長辺側に、前記外箱の矩形の天面部を形成する天板を連接し、
該天板の該第1位置規制部材用フラップと同じ側の短辺側に第2位置規制部材用フラップと、前記外箱の矩形の第2底部を形成する第2底板の前記第1位置規制部材用フラップと同じ側の短辺側に固定するロック用フラップとを連接し、長辺側に、前記外箱の2重側壁を構成する第2側壁を形成する第3側板を連接し、少なくとも1箇所に第2切り取り部を設け、
該第3側板の長辺側に、前記外箱の矩形の第2底部を形成する第2底板を連接し、
該第2底板の前記第1位置規制部材用フラップと同じ側の短辺側に短辺側側壁を形成する第1側壁用フラップと、対向する短辺側に短辺側側壁を形成する第2側壁用フラップとを連接し、該短辺側近傍に第1切り取り部を設け、長辺側に係止用フラップを連接していることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のインクジェット記録装置用インクカートリッジ。
前記展開基板が段ボールであることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載のインクジェット記録装置用インクカートリッジ。
本図に示す展開基板に付けられた折れ目線に沿って、順番に折り曲げ、折り重ね合わせることで図1に示すインクカートリッジの外箱を作製することが可能となっている。本図に示す様に本図に示す展開基板を使用して作製したインクカートリッジの外箱は、接着剤、ステープル等を使用せず、材料も単一材料であるため、使用後の分解も容易になり、且つインクカートリッジ本体を廃棄処理する際、インク収納容器を外箱の内面に固定する係止テープも使用していないため、紙材料としての再利用が容易になり環境適性が向上した。
分散インク、反応インクとしては、例えば、特開平11−152417、同11−152418、特開2000−327966、同2001−2963、同2001−158164、同2001−354886、同2002−60656、同2003−138172、同2003−138179、同2003−147234、同2003−147235、同2003−147236、同2003−147239、同2003−147240、同2003−147241等に記載されている分散インク、反応インクが挙げられる。
以下に示す材料を使用してインクカートリッジを作製した。
多層熱可塑性フィルムとして、PET12μm/アルミ箔9μm/ONy15μm/LLDPE20μm/黒LLDPE50μmを使用し、センターシール方式で筒状とした後、一方の開放口にLDPEを使用し射出成型で作製した図2の(b)に示されるインク導出部の接合部材を挿入し、熱溶着で接合した。この後、インクを減圧条件下で充填し、片方の開放口を熱溶着でシールすることで図2の(b)に示す形態のインクパックを作製した。作製したインクパックのインク収納部の大きさは、短辺側の長さが245mm、長辺側の長さが570mm、容量4000mlとした。インク導出部のインク導入管の内径は2.2mm、外径は2.8mmのインク導入管に取り付けたフランジ部材の直径は33mm、厚さは3mm、2枚のフランジ部材の間隔は30mmとした。使用した多層熱可塑性フィルムの剛性は1.3×10-6Nm2であった。尚、剛性は島津製作所(株)製引っ張り試験器PSC−100を用いて測定した値である。
ライナーと中芯に坪量160g/m2、厚さ3mmの段ボール原紙を使用して作製したBフルートの段ボールで、図5に示される展開基板を作製した。尚、展開基板を作製する時、出来上がったインクカートリッジの位置規制部材及び保護部材の寸法を表1に示す様に変えて2組作製し、No.1−1〜1−41した。
作製した展開基板a〜zと作製したインク容器を図6に示すフローに従って、展開基板に付けられた折り曲げ線に沿って折り曲げ、折り重ね合わせてインクカートリッジを作製し試料No.101〜141とした。
作製した各試料101〜141の落下耐性、振動耐性を以下に示す試験方法で試験を行い、以下に示す評価ランクで評価した結果を表2に示す。
高さ90cmからコンクリート製床に、インク導出部側及びインク収納部側を下向きにして垂直に落下させた後、インクカートリッジの外箱を開け、インク収納部の損傷の有無を目視で観察した。
IDEX社製 振動試験器BF−UAを使い、振幅46Hz、加速度1.3Gで52分間、振動を行った後、インクカートリッジの外箱を開け、インク収納部の損傷の有無を目視で観察した。
○:インク収納部のインク導出部との接合部及びインク収納部の後端のシール部に損傷が確認されない
△:インク収納部のインク導出部との接合部及びインク収納部の後端のシール部にインクの滲みが確認される
×:インク収納部のインク導出部との接合部及びインク収納部の後端のシール部からインク漏れが確認される
振動耐性評価ランク
○:インク収納部に損傷が確認されない
△:インク収納部の表裏に、使用上問題とならない程度の外箱の内面との擦れによる擦り傷が確認される
×:インク収納部にピンホールが発生しインク漏れが確認される
101 外箱
102 天面
102a ロック用フラップ
103 窓部
104 底部
104a 第1底部
104b 第2底部
105 切り欠け部
106a、106b 長辺側側壁
106a1 第1側壁
106a2 第2側壁
106b1 差し込み式ロック部材
107a 前部短辺側側壁
107b 後部短辺側側壁
108a 第1位置規制部材
108b 第2位置規制部材
109 保護部材
2a インク容器
3a インク導出部
3a2 接合部
3a4 インク取り出し部
4 インク収納部
403 第1シール部
404 第2シール部
405 第3シール部
Claims (10)
- インク導出部とインク収納部とを有するインク容器を外箱に収納したインクジェット記録装置用インクカートリッジにおいて、
該外箱は一枚の展開基板を折り曲げ線に沿って折り曲げ、折り重ね合わせて作製されており、
前記外箱の内部に、該インク導出部の位置を規制する位置規制部材と、
該インク収納部を保護する保護部材とを有し、
該インク容器は前記インク導出部を該位置規制部材により位置規制し、前記インク収納部の後端部近傍を該保護部材により挟持した状態で収納されていることを特徴とするインクジェット記録装置用インクカートリッジ。 - 前記外箱は、矩形の底部と、天面と、2つの長辺側側壁と、2つの短辺側側壁とを有する筒体をなし、
該底部は、第1底部と第2底部とから構成され、
該長辺側側壁の一方は、第1側壁と第2側壁とから構成される2重側壁と、他の一方は1重側壁とから構成されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置用インクカートリッジ。 - 前記位置規制部材は、外箱の第1底部の片側の端部に設けられた第1位置規制部材と、天面の短辺内側に該第1位置規制部材と対向する位置に設けられた第2位置規制部材とを有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置用インクカートリッジ。
- 前記外箱の底部を構成する第2底部は、該第2底部の長辺側に設けられた差し込み式フラップと、1重側壁に設けられた差し込み式ロック部材により固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のインクジェット記録装置用インクカートリッジ。
- 前記外箱の第1位置規制部材側の短辺側側壁は、該短辺側側壁に設けられた差し込み式フラップと、天面の第2位置規制部材とを有する短辺側に設けられた差し込み式ロック部材により固定されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のインクジェット記録装置用インクカートリッジ。
- 前記保護部材は、第1底部の片側の端部に設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のインクジェット記録装置用インクカートリッジ。
- 前記外箱は、第1位置規制部材が設けられた底部の端部に第1切り取り部を有していることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のインクジェット記録装置用インクカートリッジ。
- 前記外箱は、天面に第2切り取り部を有していることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のインクジェット記録装置用インクカートリッジ。
- 前記展開基板は、外箱の矩形の第1底部を形成する第1底板と、
該第1底板の片側の短辺側に第1位置規制部材を形成する第1位置規制部材用フラップと、他方の短辺側に保護部材を形成する保護部材用フラップとを連接し、
前記第1底板の長辺側の一方に、該外箱の2重側壁を構成する第1側壁を形成する第1側板と、1重側壁を形成する第2側板とを連接し、
該第2側板に一辺が繋がり、前記第2側板と前記第1底板とに渡り、差し込み式ロック部材を形成する切り込み部を設け、
前記第2側板の長辺側に、前記外箱の矩形の天面部を形成する天板を連接し、
該天板の該第1位置規制部材用フラップと同じ側の短辺側に第2位置規制部材用フラップと、前記外箱の矩形の第2底部を形成する第2底板の前記第1位置規制部材用フラップと同じ側の短辺側に固定するロック用フラップとを連接し、長辺側に、前記外箱の2重側壁を構成する第2側壁を形成する第3側板を連接し、少なくとも1箇所に第2切り取り部を設け、
該第3側板の長辺側に、前記外箱の矩形の第2底部を形成する第2底板を連接し、
該第2底板の前記第1位置規制部材用フラップと同じ側の短辺側に短辺側側壁を形成する第1側壁用フラップと、対向する短辺側に短辺側側壁を形成する第2側壁用フラップとを連接し、該短辺側近傍に第1切り取り部を設け、長辺側に係止用フラップを連接していることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のインクジェット記録装置用インクカートリッジ。 - 前記展開基板が段ボールであることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載のインクジェット記録装置用インクカートリッジ。
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