JP2006178556A - 接触式データ通信装置、送受信装置、および送受信方法 - Google Patents

接触式データ通信装置、送受信装置、および送受信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ICカードと通信を行うICカード通信システムにおいて、非接触ICカードと接触ICカードを容易に共用することができるようにする。
【解決手段】 コントローラ22は、接触ICカード機能部23Aに対する送信コマンドをアクティブI/F31に送信する。アクティブI/F31は、コマンドを非接触ICカード3で用いられる符号化方式と同一の符号化方式で符号化した符号化信号を、カードバス35を介して接触ICカード機能部23Aと送受信することにより、コントローラ22からの送信コマンド、および、その送信コマンドに対する接触ICカード機能部23Aからの返信コマンドを、接触ICカード機能部23Aとの間で送受信する。本発明は、例えば、非接触式ICカードと接触式ICカードの両方とコマンドを送受信する送受信装置に適用できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、接触式データ通信装置、送受信装置、および送受信方法に関し、特に、ICカードと通信を行うICカード通信システムにおいて、非接触ICカードと接触ICカードを容易に共用することができる接触式データ通信装置、送受信装置、および送受信方法に関する。
IC(Integrated Circuit)カードと通信を行うICカード通信システムには、ICカードをリーダライタと接触させて通信を行う接触式のICカード通信システムと、ICカードをリーダライタと接触させない非接触式のICカード通信システムの2通りの方法がある。
例えば、非接触式のICカード通信システムにおいては、非接触リーダライタ(非接触式のリーダライタ)が電磁波を発生することにより、いわゆるRF(Radio Frequency)フィールド(磁界)を形成する。そして、非接触式のICカード(以下、非接触ICカードという)が非接触リーダライタに近接すると、非接触ICカードは、電磁誘導によって電源の供給を受けるとともに、非接触リーダライタとの間でコマンドの通信を行う。
複数枚の非接触ICカードが1の非接触式のリーダライタ(以下、非接触リーダライタという)と通信する非接触式のICカード通信システムや、複数枚の接触ICカードが1の接触リーダライタと通信する接触式のICカード通信システムがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−203428号公報
しかしながら、非接触式のICカード通信システムと接触式のICカード通信システムとは、通信方式が異なるので、非接触ICカードと接触ICカードの両方を1のリーダライタで通信するためには、例えば、そのリーダライタが、非接触式と接触式の2通りの通信方式を備えるようにする必要がある。そのため、通常は、用途の性質に応じて、非接触式または接触式のいずれか一方のICカード通信システムを採用するのが一般的である。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ICカード通信システムにおいて、非接触ICカードと接触ICカードを容易に共用することができるようにするものである。
本発明の送受信装置は、1以上の接触式データ通信装置が電気的に接続される、電気信号を伝送する伝送路と、接触式データ通信装置を制御する第1の送信コマンドを生成する生成手段と、接触式データ通信装置と生成手段との間で、生成手段からの第1の送信コマンド、および第1の送信コマンドに対する接触式データ通信装置からの第1の返信コマンドを、伝送路を介して中継する第1の中継手段とを備え、第1の中継手段は、第1の送信コマンドおよび返信コマンドが非接触式データ通信装置で用いられる符号化方式と同一の符号化方式で符号化された符号化信号を、伝送路を介して接触式データ通信装置と送受信することにより、第1の送信コマンドおよび返信コマンドを中継することを特徴とする。
第1の中継手段には、第1の送信コマンドを接触式データ通信装置に送信する前に、第1の送信コマンドが送信されることを表す送信開始信号を、伝送路を介して接触式データ通信装置に送信させることができる。
生成手段には、接触式データ通信装置に、他の接触式データ通信装置に対してコマンドを送信させる場合、その旨を表すデータ通信装置間通信コマンドのコマンドコードを含むように第1の送信コマンドを生成し、第1の中継手段には、データ通信装置間通信コマンドのコマンドコードを含む第1の送信コマンドを接触式データ通信装置に送信させ、接触式データ通信装置には、データ通信装置間通信コマンドのコマンドコードを含む第1の送信コマンドを伝送路を介して受信させ、他の接触式データ通信装置にコマンドを送信させることができる。
接触式データ通信装置とコマンドを送受信する際のアンチコリジョンプロトコルとして、非接触式データ通信装置と同一のアンチコリジョンプロトコルを用いることができる。
他の装置と接触式データ通信装置との間で、他の装置から電波により送信されてくる接触式データ通信装置に対する第2の送信コマンド、および第2の送信コマンドに対する接触式データ通信装置からの第2の返信コマンドを、伝送路を介して中継する第2の中継手段をさらに設け、第2の中継手段には、第2の送信コマンドおよび返信コマンドが非接触式データ通信装置で用いられる符号化方式と同一の符号化方式で符号化された符号化信号を、伝送路を介して接触式データ通信装置と送受信することにより、第2の送信コマンドおよび返信コマンドを中継させることができる。
第2の中継手段には、電波から電力を検出する電力検出手段をさらに設け、電力検出手段において検出された電力が所定以上の電力である場合に、第2の送信コマンドおよび返信コマンドを中継させることができる。
第2の中継手段には、第2の送信コマンドの符号化信号のなかから所定のコードを検出した場合、第1の中継手段に対して、接触式データ通信装置に対する第1の送信コマンドの送信を禁止させる禁止信号を出力する出力手段をさらに設けることができる。
本発明の第1の送受信方法は、接触式データ通信装置を制御する送信コマンドを生成し、送信コマンドおよび返信コマンドが非接触式データ通信装置で用いられる符号化方式と同一の符号化方式で符号化された符号化信号を、伝送路を介して接触式データ通信装置と送受信することにより、送信コマンドおよび返信コマンドを中継することを特徴とする。
本発明の送受信装置および第1の送受信方法においては、接触式データ通信装置を制御する送信コマンドが生成され、送信コマンドおよび返信コマンドが非接触式データ通信装置で用いられる符号化方式と同一の符号化方式で符号化された符号化信号を、伝送路を介して接触式データ通信装置と送受信することにより、送信コマンドおよび返信コマンドが中継される。
本発明の接触式データ通信装置は、電気信号を入力する電気信号入力手段と、電気信号入力手段から入力された電気信号に基づいて、送受信装置から送信コマンドが送信されてくることを表す送信開始信号を検出する検出手段と、検出手段により送信開始信号が検出された場合、電気信号入力手段から入力された電気信号で表される、送信コマンドが非接触式データ通信装置で用いられる符号化方式と同一の符号化方式で符号化された符号化信号を、送信コマンドとして受信する受信手段と、送信コマンドに対する返信のコマンドである返信コマンドを符号化方式で符号化し、送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
この接触式データ通信装置には、受信手段において受信された送信コマンドに含まれるコマンドコードが、他の接触式データ通信装置にコマンドを送信するデータ通信装置間通信コマンドを表す場合、送信コマンドに自分を識別する通信装置IDをさらに含む新たな送信コマンドを生成する生成手段をさらに設け、送信手段には、新たな送信コマンドを符号化方式で符号化し、他の接触式データ通信装置に送信させることができる。
本発明の第2の送受信方法は、電気信号入力手段から入力された電気信号に基づいて、送受信装置から送信コマンドが送信されてくることを表す送信開始信号を検出し、送信開始信号が検出された場合、電気信号入力手段から入力された電気信号で表される、送信コマンドが非接触式データ通信装置で用いられる符号化方式と同一の符号化方式で符号化された符号化信号を、送信コマンドとして受信し、送信コマンドに対する返信のコマンドである返信コマンドを符号化方式で符号化し、送信することを特徴とする。
本発明の接触式データ通信装置および第2の送受信方法においては、電気信号入力手段から入力された電気信号に基づいて、送受信装置から送信コマンドが送信されてくることを表す送信開始信号が検出された場合、電気信号入力手段から入力された電気信号で表される、送信コマンドが非接触式データ通信装置で用いられる符号化方式と同一の符号化方式で符号化された符号化信号が、送信コマンドとして受信され、受信された送信コマンドに対する返信のコマンドである返信コマンドが符号化方式で符号化され、送信される。
本発明によれば、ICカード通信システムにおいて、非接触ICカードと接触ICカードを容易に共用することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の送受信装置は、
非接触式データ通信装置(例えば、図1の非接触ICカード3)および接触式データ通信装置(例えば、図1の接触ICカード機能部23A)とコマンドを送受信する送受信装置(例えば、図1のICカード処理部11)において、
1以上の前記接触式データ通信装置が電気的に接続される、電気信号を伝送する伝送路(例えば、図1のカードバス35)と、
前記接触式データ通信装置を制御する第1の送信コマンドを生成する生成手段(例えば、図1のコントローラ22)と、
前記接触式データ通信装置と前記生成手段との間で、前記生成手段からの前記第1の送信コマンド、および前記第1の送信コマンドに対する前記接触式データ通信装置からの第1の返信コマンドを、前記伝送路を介して中継する第1の中継手段(例えば、図1のアクティブI/F31)と
を備え、
前記第1の中継手段は、前記第1の送信コマンドおよび返信コマンドが前記非接触式データ通信装置で用いられる符号化方式と同一の符号化方式で符号化された符号化信号を、前記伝送路を介して前記接触式データ通信装置と送受信することにより、前記第1の送信コマンドおよび返信コマンドを中継する
ことを特徴とする。
請求項5に記載の送受信装置は、
他の装置(例えば、図1のリーダライタ2)と前記接触式データ通信装置(例えば、図1の接触ICカード機能部23A)との間で、前記他の装置から電波により送信されてくる前記接触式データ通信装置に対する第2の送信コマンド、および前記第2の送信コマンドに対する前記接触式データ通信装置からの第2の返信コマンドを、前記伝送路を介して中継する第2の中継手段(例えば、図1のパッシブI/F32)をさらに備え、
前記第2の中継手段は、前記第2の送信コマンドおよび返信コマンドが前記非接触式データ通信装置で用いられる符号化方式と同一の符号化方式で符号化された符号化信号を、前記伝送路を介して前記接触式データ通信装置と送受信することにより、前記第2の送信コマンドおよび返信コマンドを中継する
ことを特徴とする。
請求項6に記載の送受信装置は、
前記第2の中継手段は、
前記電波から電力を検出する電力検出手段(例えば、図10の電力検出部231)をさらに有し、
前記電力検出手段において検出された電力が所定以上の電力である場合に、前記第2の送信コマンドおよび返信コマンドを中継する
ことを特徴とする。
請求項7に記載の送受信装置は、
前記第2の中継手段は、
前記第2の送信コマンドの符号化信号のなかから所定のコードを検出した場合、前記第1の中継手段に対して、前記接触式データ通信装置に対する前記第1の送信コマンドの送信を禁止させる禁止信号を出力する出力手段(例えば、図10の制御部233)をさらに有する
ことを特徴とする。
請求項9に記載の接触式データ通信装置は、
非接触式データ通信装置(例えば、図1の非接触ICカード3)ともコマンドを送受信することができる送受信装置(例えば、図1のICカード処理部11)と、コマンドを送受信する接触式データ通信装置(例えば、図1の接触ICカード機能部23Aまたは23B)において、
電気信号を入力する電気信号入力手段(例えば、図7の接触端子部51のM I/O端子)と、
前記電気信号入力手段から入力された電気信号に基づいて、前記送受信装置から送信コマンドが送信されてくることを表す送信開始信号を検出する検出手段(例えば、図11の信号検出部271)と、
前記検出手段により前記送信開始信号が検出された場合、前記電気信号入力手段から入力された電気信号で表される、前記送信コマンドが前記非接触式データ通信装置で用いられる符号化方式と同一の符号化方式で符号化された符号化信号を、前記送信コマンドとして受信する受信手段(例えば、図11の受信部261)と、
前記送信コマンドに対する返信のコマンドである返信コマンドを前記符号化方式で符号化し、送信する送信手段(例えば、図11の送信部265)と
ことを特徴とする。
請求項10に記載の接触式データ通信装置は、
前記受信手段において受信された前記送信コマンドに含まれるコマンドコードが、他の接触式データ通信装置にコマンドを送信するデータ通信装置間通信コマンドを表す場合、前記送信コマンドに自分を識別する通信装置IDをさらに含む新たな送信コマンドを生成する生成手段(例えば、図11の制御部262)をさらに備え、
前記送信手段は、前記新たな送信コマンドを前記符号化方式で符号化し、前記他の接触式データ通信装置に送信する
ことを特徴とする。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した携帯端末の一実施の形態の構成例を示している。
図1の携帯端末1は、リーダライタ(非接触リーダライタ)2または非接触ICカード(非接触式データ通信装置)3と、電磁波を利用して非接触で通信(コマンドの送受信)を行うようになされている。ここで、携帯端末1は、例えば、無線による通話機能を主な処理とする携帯電話機であるものとするが、PDA(Personal Digital Assistant)などのその他の端末であってもよい。
ユーザが携帯端末1をリーダライタ2にかざすなどして、携帯端末1とリーダライタ2とが近接する状態において、リーダライタ2は、電磁波を放射し、所定のコマンドを携帯端末1に送信する。携帯端末1は、リーダライタ2から送信されてくるコマンドを受信し、そのコマンドに対応する処理を実行する。
また、ユーザが非接触ICカード3を携帯端末1にかざすなどして、携帯端末1と非接触ICカード3とが近接する状態において、携帯端末1は、電磁波を放射し、所定のコマンドを非接触ICカード3に送信する。非接触ICカード3は、携帯端末1から送信されてくるコマンドを受信し、そのコマンドに対応する処理を実行する。
例えば、携帯端末1に装着されている、後述する接触ICカード機能部23Aが、電子マネーの入出金処理を行う機能を有する電子マネー用ICカードであるとすると、コンビニエンスストアなどのレジなどに備えられたリーダライタ2と携帯端末1とが通信(コマンドの送受信)することにより、接触ICカード機能部23Aに記憶されている(チャージされている)電子マネーにより商品を購入することができる。この場合、携帯端末1とリーダライタ2とは、電子マネーに関するコマンド(データ)を送受信する。
本実施の形態では、リーダライタ2または非接触ICカード3が必要に応じて、携帯端末1と通信可能な範囲(距離)に近接されるものとする。なお、図1のリーダライタ2および非接触ICカード3は、従来のものと同様であるので、その詳細な構成の説明を省略し、リーダライタ2および非接触ICカード3と通信する携帯端末1の詳細な構成について説明する。
携帯端末1は、電話機としての通話処理を実行する通話処理部(図示せず)の他に、ICカード処理部11を少なくとも有している。
ICカード処理部11は、通信I/F(Inter Face)モジュール21、コントローラ22、接触ICカード機能部23Aおよび23B、並びに電源供給部24により構成され、リーダライタ2、非接触ICカード3、接触ICカード機能部23A、および接触ICカード機能部23Bそれぞれとの間のコマンドの送受信を管理(制御)する。ここで、送受信されるコマンドには、その内部にデータが格納されたコマンドも含むものとし、従って、コマンドの送受信は、データの送受信も含むものである。
なお、接触ICカード機能部(接触式データ通信装置)23Aおよび23Bは、ISO/IEC7816 (International Organization for Standardization / International Electrotechnical Commission)で規定されている接触ICカードのコマンドの送受信方法(以下、従来送受信方法という)と、非接触ICカード3が電磁波(電波)によりコマンドの送受信を行うときと同様の符号化信号を用いた送受信方法(以下、新送受信方法という)の両方でコマンドを送受信することができ、それぞれの方法で受信したコマンドに対応する処理(従来送受信方法により受信したコマンドに対応する処理を従来処理、新送受信方法により受信したコマンドに対応する処理を新処理という)を実行することが可能である。但し、接触ICカード機能部23Aおよび23Bの従来処理は、従来の接触ICカードで行われている処理と同様であるので説明を省略し、以下では接触ICカード機能部23Aおよび23Bが行う新処理について説明する。また、本実施の形態において、接触ICカード機能部23Aおよび23Bを特に区別する必要がない場合、接触ICカード機能部23Aまたは23Bを、単に接触ICカード機能部23という。
通信I/Fモジュール21は、コントローラ22と、接触ICカード機能部23A,23B、または非接触ICカード3との間で送受信されるコマンドを中継する。また、通信I/Fモジュール21は、リーダライタ2と、コントローラ22、接触ICカード機能部23A、または23Bとの間で送受信されるコマンドを中継する。
通信I/Fモジュール21は、アクティブI/F31、パッシブI/F32、アンテナコイル33、カードファイル34、およびカードバス35により構成されている。
アクティブI/F31は、コントローラ22と、非接触ICカード3、接触ICカード機能部23A、または23Bとの間で行われるコマンドの送受信を中継する。例えば、アクティブI/F31は、接触ICカード機能部23Aまたは23Bとコントローラ22との間で、コントローラ22からの送信のコマンド(送信コマンド)、および、その送信のコマンドに対する接触ICカード機能部23Aまたは23Bからの返信のコマンド(返信コマンド)を、カードバス35を介して中継する。この場合、アクティブI/F31は、送信および返信のコマンドが非接触ICカード3で用いられる符号化方式と同一の符号化方式で符号化された符号化信号を、カードバス35を介して接触ICカード機能部23Aまたは23Bと送受信することにより、送信および返信のコマンドを中継する。
一方、パッシブI/F32は、リーダライタ2と、コントローラ22、接触ICカード機能部23A、および23Bとの間で行われるコマンドの送受信を中継する。例えば、パッシブI/F32は、リーダライタ2と接触ICカード機能部23Aまたは23Bとの間で、リーダライタ2から電磁波(電波)により送信されてくる接触ICカード機能部23Aまたは23Bに対する送信のコマンド(送信コマンド)、および、その送信のコマンドに対する接触ICカード機能部23Aまたは23Bからの返信のコマンド(返信コマンド)を、カードバス35を介して中継する。この場合、パッシブI/F32は、送信および返信のコマンドが非接触ICカード3で用いられる符号化方式と同一の符号化方式で符号化された符号化信号を、カードバス35を介して接触ICカード機能部23Aまたは23Bと送受信することにより、送信および返信のコマンドを中継する。
なお、パッシブI/F32は、リーダライタ2が携帯端末1に近接し、リーダライタ2が発する電磁波(電波)から所定以上の電力を検出した(所定以上の電力が得られた)場合のみ、動作可能な状態となる。
また、リーダライタ2がコントローラ22にコマンドを送信する場合には、後述するようにカードファイル34を介して、コマンドが送信される。
アクティブI/F31は、コントローラ22から供給された所定のコマンドを、非接触ICカード3および接触ICカード機能部23に送信し、非接触ICカード3および接触ICカード機能部23からの返信のコマンドをコントローラ22に送信する。
アクティブI/F31の非接触ICカード3とのコマンドの送受信は、次のようにして行われる。即ち、アクティブI/F31は、コントローラ22から供給されたコマンドを、マンチェスタ方式により符号化し、その結果得られる(コマンドの)マンチェスタ符号化信号に応じて、所定の周波数の搬送波を変調することにより、電磁波として、コマンドを、アンテナコイル33を介して非接触ICカード3に送信する。また、アクティブI/F31は、非接触ICカード3の負荷変調による変調波をマンチェスタ方式で復調することにより、返信のコマンドを受信する。
また、アクティブI/F31の接触ICカード機能部23とのコマンドの送受信は、次のようにして行われる。即ち、アクティブI/F31は、コントローラ22から供給されたコマンドを、マンチェスタ方式により符号化し、その結果得られるマンチェスタ符号化信号に応じて、カードバス35を伝送する電気信号を、内蔵するスイッチ(スイッチング素子)でオンまたはオフすることにより、Hi(High)またはLo(Low)で表される電気信号として、コマンドを接触ICカード機能部23に送信する。また、アクティブI/F31は、HiまたはLoで表される電気信号として、接触ICカード機能部23からの返信のコマンドを、カードバス35を介して受信する。
なお、アクティブI/F31は、通常、カードバス35を占有し、接触ICカード機能部23またはカードファイル34との間でコマンドを送受信することができるようになされているが、パッシブI/F32から禁止信号が供給された場合には、パッシブI/F32が接触ICカード機能部23またはカードファイル34との間でコマンドを送受信することができるように、カードバス35を開放する。
パッシブI/F32は、上述したように、リーダライタ2と、コントローラ22、接触ICカード機能部23A、および23Bとの間で行われるコマンドの送受信を中継する。即ち、パッシブI/F32は、アンテナコイル33を介して受信したリーダライタ2からのコマンドを、接触ICカード機能部23またはカードファイル34に供給する。ここで、パッシブI/F32がリーダライタ2からのコマンドをカードファイル34に供給することが、リーダライタ2からのコマンドをコントローラ22に供給することになる。即ち、カードファイル34にコマンドが供給されると、カードファイル34が、コマンドが供給されたことをコントローラ22に通知し、コントローラ22が、そのコマンドを、カードバス35およびアクティブI/F31を介して取り出すことにより、リーダライタ2からのコマンドを受信する。
また、パッシブI/F32は、リーダライタ2からの送信コマンドに対する、接触ICカード機能部23またはカードファイル34(コントローラ22)からの返信コマンドを、アンテナコイル33を介してリーダライタ2に送信する。
なお、パッシブI/F32と、接触ICカード機能部23またはカードファイル34との間で送受信されるコマンドは、アクティブI/F31と接触ICカード機能部23との間でのコマンドの送受信と同様に、コマンドをマンチェスタ方式により符号化し、その結果得られるマンチェスタ符号化信号に応じたHiまたはLoの電気信号として、カードバス35を介してやり取りされる。
アンテナコイル33は、電磁波により、リーダライタ2または非接触ICカード3との間でコマンドをやりとりする。
カードファイル34は、パッシブI/F32とコントローラ22との間でコマンドをやりとりするための中間バッファとして機能する。即ち、パッシブI/F32がコントローラ22にコマンドを送信(供給)する場合、パッシブI/F32からのコマンドが内部のメモリ34Aに一旦記憶される(以下では、メモリ34Aに記憶された内容(コマンド)をコントローラ用データという)。そして、メモリ34Aにコントローラ用データが記憶されると、カードファイル34は、USB(Universal Serial Bus)36を介して、メモリ34Aにコントローラ用データが記憶された旨をコントローラ22に通知する。メモリ34Aにコントローラ用データが記憶された旨を通知されたコントローラ22が、カードファイル34のメモリ34Aにコントローラ用データを取り出す旨のコマンドをアクティブI/F31に供給し、アクティブI/F31がそのコマンドに従い、カードファイル34からコントローラ用データを取り出し、コントローラ22に供給する。
カードバス35は、コマンドがマンチェスタ符号化された符号化信号に対応するHiまたはLoの電気信号を伝送する伝送路である。
コントローラ22は、通話処理部(図示せず)からの要求などに応じて、非接触ICカード3、接触ICカード機能部23A、または23Bに対して、所定の処理を実行させるコマンドを送信したり、非接触ICカード3や接触ICカード機能部23からのコマンドに従い、通話処理部に所定の処理を要求する。
例えば、接触ICカード機能部23Aが電子マネーの機能を有するICカードであって、電子マネーの残高を携帯端末1の表示手段である図示せぬLCD(Liquid Crystal Display)に表示させるときには、コントローラ22は、コマンドを送受信することにより、電子マネーの残高(残金)情報を接触ICカード機能部23Aから取得し、通話処理部に供給する。
コントローラ22は、初めに、自分の通信相手となる、非接触ICカード3と、接触ICカード機能部23Aおよび23Bとを認識するために、(接触および非接触の)各ICカードがユニークとなるように割り当てられている、ICカードを識別するカードID(通信装置ID)を、コマンドを受信したどのICカードでも返信可能なポーリングコマンドによって取得(要求)する。なお、カードファイル34も、ICカードと同様のカードIDを有しており、非接触ICカード3や接触ICカード機能部23Aまたは23Bと同様に扱われる。
ここで、コントローラ22からのポーリングコマンドに対して、通信相手である非接触ICカード3、接触ICカード機能部23A、23B、およびカードファイル34のうちのいずれか複数が同一のタイミングで返信してきた場合に、同一のタイミングで返信されたコマンドを正常にコントローラ22が正常に受信できないということが発生する可能性がある。即ち、通信相手である非接触ICカード3、接触ICカード機能部23A、23B、およびカードファイル34からのコマンドが衝突し、コントローラ22がコマンドを正常に受信できない可能性がある。
そこで、複数のICカード(非接触ICカード3、接触ICカード機能部23Aおよび23B、カードファイル34)からのコマンドが衝突してもコントローラ22が最終的には正常に全ての通信相手を認識することができるようにする、コマンドを送受信する際の衝突回避の方式(アンチコリジョンプロトコル)として、ICカード処理部11は、タイムスロット方式やスロットマーカー方式などの、非接触ICカードで使用されている方式と同一のアンチコリジョンプロトコルを採用する。なお、本実施の形態では、タイムスロット方式を採用するものとする。また、リーダライタ2が携帯端末1の接触ICカード機能部23A、23B、およびカードファイル34を認識する場合も、同様にタイムスロット方式が採用される。
そして、コントローラ22は、検出された非接触ICカード3、接触ICカード機能部23A,23B、およびカードファイル34との間で、送信先のカードIDをコマンドに含めて送信することにより、目的の相手とコマンドのやりとりを行う。
接触ICカード機能部23(23Aまたは23B)は、その内部にプログラムが記憶されており、そのプログラムに従い、カードバス35を介してアクティブI/F31またはパッシブI/F32から供給されるコマンドに対応する所定の処理を実行する。
例えば、接触ICカード機能部23は、内部に記憶されているプログラムにより、電子マネーの入出金処理を行う電子マネー用ICカード、チケットの代わりとなるチケット用ICカード、電車などの交通機関の切符などの代わりとなる交通用ICカードなどとして機能することができる。
なお、接触ICカード機能部23は、携帯端末1(のICカード処理部11)本体に対して、着脱可能となされている。
電源供給部24は、ICカード処理部11の各部に電源を供給する。
以上のように構成される携帯端末1において、コントローラ22は、どのICカードも返信を返すポーリングコマンドを送信し、ポーリングコマンドに対して返信してきたコマンドを受信して、非接触ICカード3、接触ICカード機能部23A、23B、およびカードファイル34を検出(認識)する。そして、コントローラ22は、返信されたコマンドのなかに含まれている、非接触ICカード3、接触ICカード機能部23A、23B、およびカードファイル34それぞれを識別するカードIDを取得し、それ以降のコマンドの送信において、送信先のカードIDを格納してコマンドを送信することにより、所望の、非接触ICカード3、接触ICカード機能部23A、23B、またはカードファイル34のいずれかに対して、処理を命令(制御)することができる。
ここで、リーダライタ2、非接触ICカード3、コントローラ22、および接触ICカード機能部23それぞれの間で送受信されるコマンドは、そのコマンドが図2に示すデータ部(Data)に格納され、データ部にプリアンブル、シンクコード、レングス、パリティ部(CRC)が付加されたコマンドパケットとして、送受信される。
即ち、コマンドパケットは、図2に示すように、パケットの先頭に6バイトの長さのプリアンブル(Preamble)、ブリアンブルの次に2バイトのシンクコード(Sync Code)、シンクコードの次にデータ部が何バイトからなるかを表すレングス(Length)、レングスの次にコマンドが格納されるデータ部(Data)、データ部の次にエラー検出のための誤り訂正符号である2バイトのパリティ部(CRC:Cyclic Redundancy Check)が配置される構成となっている。
そして、図2で示されるコマンドパケットが、マンチェスタ方式により符号化された符号化信号に変換され、その符号化信号に応じたHiまたはLoの電気信号として、カードバス35を介して送受信される。
図3は、送信されたコマンド(パケット)と、それに返信する返信のコマンド(パケット)が送受信されるときの、カードバス35を伝送する電気信号を示している。
図3においては、説明の便宜上、例えば、アクティブI/F31が接触ICカード機能部23Aにコマンドを送信し、それに対する返信のコマンドを接触ICカード機能部23Aから受信するものとする。
図3において、アクティブI/F31が内蔵するスイッチをオンまたはオフすることにより、カードバス35を伝送する電気信号は、HiまたはLoとなる。ここで、Hiの電気信号の電圧は、+V0[ボルト]であり、Loの電気信号の電圧はGND電圧である。
アクティブI/F31と接触ICカード機能部23Aとの間で、通信が何も行われていない状態では、カードバス35を伝送する電気信号は、図3の区間T1で示すように、Loとなっている。そして、コマンドの送信を開始する最初に、アクティブI/F31は、区間T2に示すように、コマンドをこれから送信すること(通信開始)を表す送信開始信号を接触ICカード機能部23に送信する。この送信開始信号は、所定時間のHi信号で表される。ここで、所定時間は、例えば、10μsec以上などの、マンチェスタ符号化信号による論理値1または0にそれぞれ対応するHiまたはLoの電気信号の時間より十分長い時間とされる。
その後、アクティブI/F31は、区間T3に示すように、送信するコマンドのコマンドパケットを送信する。コマンドの送信後、アクティブI/F31は、区間T4に示すように、カードバス35を伝送する電気信号がHiとなるように、スイッチを制御し、接触ICカード機能部23から返信されるコマンドを待機する。
そして、アクティブI/F31からのコマンドを受信した接触ICカード機能部23は、区間T5に示すように、Hiの電気信号とされているカードバス35を、内蔵するスイッチを制御することにより、HiまたはLoの電気信号に変化させ、送信されたコマンドに対する返信のコマンドのコマンドパケットを送信する。
接触ICカード機能部23からの返信のコマンドパケットを受信したアクティブI/F31は、カードバス35を伝送する電気信号がHiとなるように制御していたスイッチを制御して、Loに戻し、区間T1と同様の、通信が行われていない状態とさせる。
以上のように、アクティブI/F31は、コマンド(パケット)を送信した後、カードバス35の電気信号をHiにしておき、接触ICカード機能部23は、アクティブI/F31から供給されるHiの電気信号を用いて、返信のコマンド(パケット)を送信する。なお、パッシブI/F32もアクティブI/F31と同様に、送信のコマンドを送信した後、カードバス35の電気信号をHiにしておき、接触ICカード機能部23は、パッシブI/F32から供給されるHiの電気信号を用いて、返信のコマンドを送信する。
このような通信の方式は、非接触式によるICカード通信システムにおいて、リーダライタが非接触式のICカードに電磁波によりコマンドを送信後、リーダライタのアンテナから出力する変調波の振幅を一定にして待機し、非接触式のICカードが、リーダライタのアンテナから出力される変調波を負荷変調することによりコマンドを返信する方式を、電磁波の代わりに電気信号を採用して通信を行うようにした方式であるといえる。
従って、接触ICカード機能部23では、非接触ICカード3が電磁波を受信する代わりに、電気信号が入力される以外は、非接触ICカード3と同様の構成とすることができる。即ち、接触ICカード機能部23は、非接触ICカード3と同一の符号化方式で符号化された符号化信号を用いてコマンドを送受信することができ、非接触ICカード3と同一の衝突回避の方式(アンチコリジョンプロトコル)を用いることができる。
図4を参照して、衝突回避の方式の一つであるタイムスロット方式を用いて、コントローラ22が、非接触ICカード3、接触ICカード機能部23A、およびカードファイル34を通信相手として認識する場合の、コマンドのやりとりについて説明する。
タイムスロット方式では、送信されてきたポーリングコマンドを受信した受信側は、自分で発生した乱数により返信のコマンドを送信するタイミングを決定し、そのタイミングに従い、自分のカードIDを格納した返信のコマンドを送信する。
本実施の形態においては、接触ICカード機能部23A、接触ICカード機能部23B、カードファイル34、および非接触ICカード3は、それぞれ、「ID1A」,「ID1B」,「ID2」、および「ID3」のカードIDを有しているものとする。
なお、図4では、接触ICカード機能部23Bは、接触ICカード機能部23Aと同様のコマンドの送受信を行うので、図示を省略するとともに、図4における説明も省略する。
初めに、ステップS1において、コントローラ22は、ポーリングコマンドをアクティブI/F31に送信する。
コントローラ22からのポーリングコマンドを受信したアクティブI/F31は、ステップS2において、ポーリングコマンドをブロードキャストする。即ち、アクティブI/F31は、カードバス35を介してHiまたはLoの電気信号により、ポーリングコマンドを接触ICカード機能部23Aおよびカードファイル34に送信するとともに、アンテナコイル33を介して電磁波により、ポーリングコマンドを非接触ICカード3に送信する。
アクティブI/F31からのポーリングコマンドを受信した接触ICカード機能部23A、カードファイル34、および非接触ICカード3それぞれは、自身で乱数を発生し、返信のコマンドを送信するタイミングを決定する。ここで、接触ICカード機能部23A、カードファイル34、および非接触ICカード3のなかで、カードファイル34が決定したタイミングが最初に返信するタイミングとなり、そのあとのタイミングであってほぼ同一のタイミングが、接触ICカード機能部23Aと非接触ICカード3とにおいて決定されたとする。
そこで、ステップS3において、カードファイル34は、自分のカードID「ID2」を含む返信のコマンドを、カードバス35を介してアクティブI/F31に送信する。その後、ステップS4において、接触ICカード機能部23Aは、自分のカードID「ID1A」を含む返信のコマンドを、カードバス35を介してアクティブI/F31に送信し、ステップS5において(ステップS4とほぼ同一のタイミング)、非接触ICカード3が、自分のカードID「ID3」を含む返信のコマンドを、アンテナコイル33を介してアクティブI/F31に送信する。
アクティブI/F31は、ステップS3においてカードファイル34から送信されてきた返信のコマンドは受信することができるが、ステップS4およびS5において接触ICカード機能部23Aおよび非接触ICカード3から送信されてきた返信のコマンドは、受信のタイミングが同一となり(コリジョンが発生し)、コマンドを正常に受信することができない。
従って、ステップS6において、アクティブI/F31は、ステップS1におけるコントローラ22からのポーリングコマンドに対する返信のコマンドとして、カードファイル34のカードID「ID2」のみをコントローラ22に送信する。
アクティブI/F31から、カードファイル34のカードID「ID2」が格納されたコマンドを受信したコントローラ22は、ステップS7において、カードファイル34のカードID「ID2」を指定(格納)して、ポーリングコマンドに対しては返信しないようにさせるモードチェンジコマンドをアクティブI/F31に送信する。
モードチェンジコマンドを受信したアクティブI/F31は、ステップS8において、そのモードチェンジコマンドをブロードキャストする(接触ICカード機能部23A、カードファイル34、および非接触ICカード3に送信する)。
ブロードキャストにより、モードチェンジコマンドが送信されてきた接触ICカード機能部23A、カードファイル34、および非接触ICカード3のうち、モードチェンジコマンドに格納されているカードIDと同一のカードIDを有するカードファイル34が、ステップS9において、モードチェンジコマンドを了解する旨の返信のコマンドをアクティブI/F31に送信する。
アクティブI/F31は、ステップS10において、カードファイル34からの返信のコマンドを、ステップS7におけるコントローラ22からのモードチェンジコマンドに対する返信のコマンドとしてコントローラ22に送信する。
ステップS10におけるカードファイル34からのモードチェンジコマンドに対する返信のコマンドを受信したコントローラ22は、ステップS11において、上述したステップS1と同様の、ポーリングコマンドをアクティブI/F31に送信する。
コントローラ22からのポーリングコマンドを受信したアクティブI/F31は、ステップS11において、ポーリングコマンドをブロードキャストする。
アクティブI/F31からのポーリングコマンドを受信した接触ICカード機能部23A、カードファイル34、および非接触ICカード3のうち、モードチェンジコマンドによりポーリングコマンドに対して返信しないように指定されたカードファイル34を除く接触ICカード機能部23Aおよび非接触ICカード3それぞれは、自身で乱数を発生し、返信のコマンドを送信するタイミングを決定する。
その結果、ステップS12において、接触ICカード機能部23Aが、自分のカードID「ID1A」を含む返信のコマンドを、カードバス35を介してアクティブI/F31に送信し、その後、ステップS13において、非接触ICカード3が、自分のカードID「ID3」を含む返信のコマンドを、アンテナコイル33を介してアクティブI/F31に送信する。
アクティブI/F31は、接触ICカード機能部23Aが返信のコマンドを送信してきたタイミングと、非接触ICカード3が返信のコマンドを送信してきたタイミングが異なるため、そのどちらのコマンドも正常に受信することができる。
そして、ステップS14において、アクティブI/F31は、ステップS11におけるコントローラ22からのポーリングコマンドに対する返信のコマンドとして、接触ICカード機能部23AのカードID「ID1A」と非接触ICカード3のカードID「ID3」をコントローラ22に送信する。
以上のようにして、コントローラ22は、接触ICカード機能部23A、カードファイル34、および非接触ICカード3(のカードID)を認識し、それ以降の通信においては、接触ICカード機能部23A、カードファイル34、および非接触ICカード3それぞれのカードIDをコマンドのデータ部に格納して送信することにより、所望の接触ICカード機能部23A、カードファイル34、または非接触ICカード3と通信することが可能となる。カードIDは、接触ICカード、非接触ICカード、およびカードファイルのいずれもユニークに割り当てられているので、通信が衝突することを防止することができる。
なお、接触ICカード機能部23や非接触ICカード3以外にも、接触ICカードや非接触カードが存在していた場合には、認識していないICカードが存在しなくなるまで、ポーリングコマンドがさらに繰り返される。
次に、図5を参照して、リーダライタ2が、カードファイル34、接触ICカード機能部23A、および接触ICカード機能部23Bを通信相手として認識する場合の、タイムスロット方式によるコマンドのやりとりについて説明する。
初めに、ステップS31において、リーダライタ2は、ポーリングコマンドを電磁波によりパッシブI/F32に送信する。
リーダライタ2からのポーリングコマンドを受信したパッシブI/F32は、ステップS32において、ポーリングコマンドをブロードキャストする。即ち、パッシブI/F32は、カードバス35を介してHiまたはLoの電気信号により、ポーリングコマンドを接触ICカード機能部23A,23B、およびカードファイル34に送信する。
パッシブI/F32からのポーリングコマンドを受信した接触ICカード機能部23A、23B、およびカードファイル34それぞれは、自身で乱数を発生し、返信のコマンドを送信するタイミングを決定する。ここで、接触ICカード機能部23A,23B、およびカードファイル34のなかで、接触ICカード機能部23Bが決定したタイミングが最初に返信するタイミングとなり、そのあとのタイミングであってほぼ同一のタイミングが、接触ICカード機能部23Aとカードファイル34とにおいて決定されたとする。
そこで、ステップS33において、接触ICカード機能部23Bは、自分のカードID「ID1B」を含む返信のコマンドを、カードバス35を介してパッシブI/F32に送信する。その後、ステップS34において、接触ICカード機能部23Aは、自分のカードID「ID1A」を含む返信のコマンドを、カードバス35を介してパッシブI/F32に送信し、ステップS35において(ステップS34とほぼ同一のタイミング)、カードファイル34が、自分のカードID「ID2」を含む返信のコマンドを、カードバス35を介してパッシブI/F32に送信する。
パッシブI/F32は、ステップS33において接触ICカード機能部23Bから送信されてきた返信のコマンドは受信することができるが、ステップS34およびS35において接触ICカード機能部23Aおよびカードファイル34から送信されてきた返信のコマンドは、受信のタイミングが同一となり(コリジョンが発生し)、コマンドを正常に受信することができない。
従って、ステップS36において、パッシブI/F32は、ステップS31におけるリーダライタ2からのポーリングコマンドに対する返信のコマンドとして、接触ICカード機能部23BのカードID「ID1B」のみをリーダライタ2に返信する。
パッシブI/F32から、接触ICカード機能部23BのカードID「ID1B」が格納された返信のコマンドを受信したリーダライタ2は、ステップS37において、接触ICカード機能部23BのカードID「ID1B」を指定(格納)して、ポーリングコマンドに対しては返信しないようにさせるモードチェンジコマンドをパッシブI/F32に送信する。
モードチェンジコマンドを受信したパッシブI/F32は、ステップS38において、そのモードチェンジコマンドをブロードキャストする(接触ICカード機能部23A、23B、およびカードファイル34に送信する)。
ブロードキャストにより、モードチェンジコマンドが送信されてきた接触ICカード機能部23A,23B、およびカードファイル34のうち、モードチェンジコマンドに格納されているカードIDと同一のカードIDを有する接触ICカード機能部23Bは、ステップS39において、モードチェンジコマンドを了解する旨の返信のコマンドをパッシブI/F32に送信する。
パッシブI/F32は、ステップS40において、接触ICカード機能部23Bからの返信のコマンドを、ステップS37におけるリーダライタ2からのモードチェンジコマンドに対する返信のコマンドとしてリーダライタ2に送信する。
ステップS40における接触ICカード機能部23Bからのモードチェンジコマンドに対する返信のコマンドを受信したリーダライタ2は、ステップS41において、上述したステップS31と同様の、ポーリングコマンドをパッシブI/F32に送信する。
リーダライタ2からのポーリングコマンドを受信したパッシブI/F32は、ステップS42において、ポーリングコマンドをブロードキャストする。
パッシブI/F32からのポーリングコマンドを受信した接触ICカード機能部23A,23B、およびカードファイル34のうち、モードチェンジコマンドによりポーリングコマンドに対して返信しないように指定された接触ICカード機能部23Bを除く接触ICカード機能部23Aおよびカードファイル34それぞれは、自身で乱数を発生し、返信のコマンドを送信するタイミングを決定する。
その結果、ステップS43において、接触ICカード機能部23Aが、自分のカードID「ID1A」を含む返信のコマンドを、カードバス35を介してパッシブI/F32に送信し、その後、ステップS44において、カードファイル34が、自分のカードID「ID2」を含む返信のコマンドを、カードバス35を介してパッシブI/F32に送信する。
パッシブI/F32は、接触ICカード機能部23Aが返信のコマンドを送信してきたタイミングと、カードファイル34が返信のコマンドを送信してきたタイミングが異なるため、そのどちらのコマンドも正常に受信することができる。
そして、ステップS45において、パッシブI/F32は、ステップS41におけるリーダライタ2からのポーリングコマンドに対する返信のコマンドとして、接触ICカード機能部23AのカードID「ID1A」とカードファイル34のカードID「ID2」をリーダライタ2に送信する。
以上のようにして、リーダライタ2は、接触ICカード機能部23A,23B、およびカードファイル34(のカードID)を認識し、それ以降の通信においては、接触ICカード機能部23A,23B、およびカードファイル34それぞれのカードIDをコマンドのデータ部に格納して送信することにより、所望の接触ICカード機能部23A,23B、またはカードファイル34と通信することが可能となる。従って、リーダライタ2と接触ICカード機能部23A,23B、またはカードファイル34との通信が衝突することを防止することができる。
なお、接触ICカード機能部23やカードファイル34以外にも、接触ICカードが存在していた場合には、認識していないICカードが存在しなくなるまで、ポーリングコマンドがさらに繰り返される。
次に、図6乃至図11を参照して、図1のアクティブI/F31、パッシブI/F32、接触ICカード機能部23(23Aまたは23B)それぞれの、詳細な構成について説明する。
図6は、ICカード処理部11内に装着されている接触ICカード機能部23の形状(外形)を示す図である。
接触ICカード機能部23の形状としては、図6に示すように、例えば、ISO/IEC 7810で規定されているID-000,ID-00,ID-01などのカード型の形状(カード形状)とすることができる。
ID-000で表されるカード形状は、一般にSIM(Subscriber Identify Module)カードと呼ばれているカードと同一のカード形状であり、横×縦のサイズが25×15(mm)となっている。また、ID-01で表されるカード形状は、クレジットカードなどの名刺サイズのカード形状であり、横×縦のサイズが85×54(mm)となっている。
ID-000,ID-00,ID-01で規定される形状に対して、電源を供給したり、信号を入出力する接触端子部51の場所(配置)が、図6に示すように決められている。
図7は、図6の接触端子部51の詳細と、接触端子部51と接触ICカード機能部23内の処理ブロックとの結線を示している。
接触ICカード機能部23は、従来処理を行うICカードシステムブロック71と、新処理を行うICカードシステムブロック72とから構成されている。なお、以下においては、接触ICカード機能部23AのICカードシステムブロック71および72を、それぞれ、ICカードシステムブロック71Aおよび72Aと称し、接触ICカード機能部23BのICカードシステムブロック71および72を、それぞれ、ICカードシステムブロック71Bおよび72Bと称する。
図7の接触端子部51においては、従来処理を行うICカードシステムブロック71と接触端子部51の各端子とが従来と同様に結線されている。即ち、接触端子部51の、接触ICカード機能部23内の回路に電圧(Vcc)を供給するVcc端子が、ICカードシステムブロック71のVcc端子と接続されるとともに、接触端子部51の、リセット信号(RST)を入力するRST端子が、ICカードシステムブロック71のRST端子と接続されている。また、接触端子部51の、クロック信号(CLK)を入力するCLK端子が、ICカードシステムブロック71のCLK端子と接続されるとともに、接触端子部51の、信号を入力するI/O端子が、ICカードシステムブロック71のI/O端子と接続され、さらに、接触端子部51のGND端子が、ICカードシステムブロック71のGND端子と接続されている。
一方、新処理を行うICカードシステムブロック72では、接触端子部51のVcc端子、RST端子、およびGND端子が、ICカードシステムブロック72のVcc端子、RST端子、およびGND端子にそれぞれ接続されるとともに、従来では、将来のための予備端子(RFU)として使用されていなかった2つの端子をICカードシステムブロック72に供給する信号を入出力する端子として使用する。
即ち、接触端子部51の、ICカードシステムブロック72に供給されるコマンドがマンチェスタ符号化された信号であるマンチェスタ符号化信号を同期させるためのクロック信号(RCK:Remote Clock)を供給するRCK端子が、ICカードシステムブロック72のRCK端子と接続され、接触端子部51の、HiまたはLoの電気信号で表される、マンチェスタ符号化信号が入出力されるM I/O(M I/O:Manchester coded data input/output)端子が、ICカードシステムブロック72のM I/O端子と接続されている。
なお、接触端子部51の、所定のプログラム専用電圧(Vpp)を供給するVpp端子は、ICカードシステムブロック71および72のいずれにも使用されていない。
図7に示したように、接触ICカード機能部23では、接触端子51の従来処理で使用されている端子の一部を共用し、さらに、新処理に必要で、従来処理と異なる信号の入出力には、予備端子を使用するようにしたので、ISO/IEC7816で規定されている従来処理を実行することができるともに、新送受信方法による新処理も実行することができる。
図8を参照して、通信I/Fモジュール21のアクティブI/F31またはパッシブI/F32と、接触ICカード機能部23AのICカードシステムブロック72A または接触ICカード機能部23BのICカードシステムブロック72Bとの間の、コマンドの送受信について説明する。
なお、図8では、アクティブI/F31が、接触ICカード機能部23AのICカードシステムブロック72Aに対してコマンドを送信し、ICカードシステムブロック72Aがそのコマンドに対する返信のコマンドを送信する場合の例で説明するが、アクティブI/F31の代わりにパッシブI/F32が送信する場合、および接触ICカード機能部23AのICカードシステムブロック72Aの代わりに接触ICカード機能部23BのICカードシステムブロック72Bが受信して返信する場合も同様にコマンドの送受信が行われる。また、図8では、アクティブI/F31およびパッシブI/F32は、接触ICカード機能部23Aおよび23BのカードIDを既に認識しているとする。
図8は、通信I/Fモジュール21のアクティブI/F31およびパッシブI/F32、並びに接触ICカード機能部23AのICカードシステムブロック72Aおよび接触ICカード機能部23BのICカードシステムブロック72Bの詳細な構成例と、それぞれのカードバス35の接続(結線)例を示している。
アクティブI/F31は、コマンドを送受信する送受信回路101、HiまたはLoの電気信号を制御するスイッチ102、および負荷抵抗103により構成されている。
パッシブI/F32は、コマンドを送受信する送受信回路111、HiまたはLoの電気信号を制御するスイッチ112、および負荷抵抗113により構成されている。
接触ICカード機能部23AのICカードシステムブロック72Aは、コマンドを送受信する送受信回路121、および入力される電気信号をHiまたはLoに制御するスイッチ122により構成されている。
接触ICカード機能部23BのICカードシステムブロック72Bは、コマンドを送受信する送受信回路131、および入力される電気信号をHiまたはLoに制御するスイッチ132により構成されている。
カードバス35は、マンチェスタ符号化信号を表すHiまたはLoの電気信号を伝送するM I/O信号ライン35MとGND信号ライン35Gとを少なくとも有している。カードバス35のM I/O信号ライン35Mは、ICカードシステムブロック72AのM I/O端子、およびICカードシステムブロック72BのM I/O端子と接続されている。また、カードバス35のGND信号ライン35Gは、ICカードシステムブロック72AのGND端子、およびICカードシステムブロック72BのGND端子と接続されている。
アクティブI/F31がコマンドを接触ICカード機能部23Aに送信する場合、アクティブI/F31の送受信回路101は、図2で上述した、送信するコマンドのコマンドパケットを生成する。
送受信回路101は、生成したコマンドパケットを接触ICカード機能部23Aに送信する前に、コマンドパケットが送信されることを表す送信開始信号を(負荷抵抗103およびM I/O信号ライン35Mを介して)接触ICカード機能部23Aに送信する。即ち、送受信回路101は、スイッチ(スイッチング素子)(SW)102を制御して、所定時間のHi信号で表される送信開始信号を負荷抵抗103を介してM I/O信号ライン35Mに出力させる。
そして、送受信回路101は、生成したコマンドパケットをマンチェスタ方式により符号化し、その結果得られるマンチェスタ符号化信号に基づいて、スイッチ102をオンまたはオフ(制御)することにより、HiまたはLoの電気信号として、負荷抵抗103およびM I/O信号ライン35Mを介して、接触ICカード機能部23AのICカードシステムブロック72Aに送信する。
ここで、M I/O信号ライン35Mは、図8に示すように、1本の信号ラインでアクティブI/F31、パッシブI/F32、接触ICカード機能部23A、および接触ICカード機能部23Bと接続されているので、アクティブI/F31から出力されたコマンドパケットは、接触ICカード機能部23Aおよび23Bに送信される。しかしながら、上述したように、コマンドパケットには、コマンドの送信先を表すカードIDが格納されているので、送信されてきたコマンドパケットを受信した接触ICカード機能部23Aおよび23Bそれぞれは、それが自分に対してのコマンド(パケット)であるかどうかを判別し、自分に対するコマンドである場合のみ、そのコマンドに従う処理を実行するようになっている。図8では、アクティブI/F31が接触ICカード機能部23Aにコマンドを送信することとしているので、コマンドパケットには、「ID1A」のカードIDが格納されている。
送受信回路101は、コマンドパケットを送信後、M I/O信号ライン35MにHiの電気信号が伝送されるように、スイッチ102を制御する(接触ICカード機能部23Aからの返信のコマンドの待機状態とする)。
接触ICカード機能部23A のICカードシステムブロック72Aの送受信回路121は、M I/O信号ライン35Mおよび接触端子51のM I/O端子を介して、HiまたはLoの電気信号で表される、アクティブI/F31からのコマンドパケットを受信する。
送受信回路121は、受信したアクティブI/F31からのコマンドパケットをマンチェスタ方式で復号し、その結果得られるコマンドを取得する。
そして、送受信回路121は、取得したコマンドに対する返信のコマンドを生成し、そのコマンドが格納されたコマンドパケットをマンチェスタ方式により符号化し、その結果得られるマンチェスタ符号化信号に基づいてスイッチ(スイッチング素子)(SW)122をオンまたはオフ(制御)する。これにより、アクティブI/F31によってHiとされているM I/O信号ライン35Mの電気信号が、マンチェスタ符号化信号に対応するHiまたはLoに変化する。
アクティブI/F31の送受信回路101は、接触ICカード機能部23Aによって変化させられ、M I/O信号ライン35MのHiまたはLoの電気信号で表される、接触ICカード機能部23Aからの返信のコマンドパケットを受信する。
このようにして、アクティブI/F31と接触ICカード機能部23AのICカードシステムブロック72Aとの間で、コマンドの送受信が行われる。
従って、アクティブI/F31は、ICカードシステムブロック72AまたはICカードシステムブロック72Bと、カードバス35(M I/O信号ライン35M)を介してコマンドの送受信(通信)を行うことができる。また、パッシブI/F32もアクティブI/F31と同様にして、ICカードシステムブロック72AまたはICカードシステムブロック72Bと、カードバス35を介してコマンドの送受信を行うことができる。
従来の送受信方法による2枚以上の接触ICカードを用いたコマンドの送受信では、各接触ICカードは、リセット解除が行われた後、ATR(Answer To Rest)を同時に送信してしまい、通信の衝突が発生するという問題があるため、リセット信号ラインを接触ICカードごとに設ける必要があった。図8で説明した方法では、1本のM I/O信号ライン35Mで接触ICカード機能部23Aおよび23Bが衝突すること無く通信を行うことが可能となる。
上述した例では、アクティブI/F31またはパッシブI/F32と、接触ICカード機能部23Aまたは接触ICカード機能部23Bとのコマンドの送受信について説明したが、アクティブI/F31(パッシブI/F32も同様)は、ICカード間通信コマンド(データ通信装置間通信コマンド)を用いて、1の接触ICカード機能部(例えば、接触ICカード機能部23A)に、その他の接触ICカード機能部(例えば、接触ICカード機能部23B)に対してコマンドを送信させることも可能である。
アクティブI/F31が、ICカード間通信コマンドを用いて、接触ICカード機能部23Aに、接触ICカード機能部23Bに対してコマンドを送信させる場合の例について説明する。
初めに、アクティブI/F31は、接触ICカード機能部23AのICカードシステムブロック72Aに、接触ICカード機能部23BのICカードシステムブロック72Bに対してコマンドを送信させる旨を表すICカード間通信コマンドを生成し、接触ICカード機能部23AのICカードシステムブロック72Aに送信する。なお、送信されてきたコマンドがICカード間通信コマンドであるかどうかは、コマンドパケットのデータ部に含まれるコマンドコードによって識別することができる。
アクティブI/F31は、ICカード間通信コマンドを送信後、スイッチ102を制御して、M I/O信号ライン35Mの電気信号をHiにさせる。
アクティブI/F31からのICカード間通信コマンドを受信した接触ICカード機能部23Aは、アクティブI/F31からのコマンドパケットに自分(接触ICカード機能部23A)を識別するカードIDをさらに含むコマンドパケットを生成し、そのコマンドパケットを接触ICカード機能部23Bに送信する。
接触ICカード機能部23Aから送信されてきたコマンドパケットを受信した接触ICカード機能部23Bは、そのコマンドパケットに対する返信のコマンドを生成し、その返信のコマンドが格納されたコマンドパケットをマンチェスタ方式により符号化し、その結果得られるマンチェスタ符号化信号に基づいてスイッチ(スイッチング素子)(SW)132をオンまたはオフ(制御)する。これにより、アクティブI/F31によってHiとされているM I/O信号ライン35Mの電気信号が、マンチェスタ符号化信号に対応するHiまたはLoに変化する。
アクティブI/F31の送受信回路101は、接触ICカード機能部23Bによって変化させられ、M I/O信号ライン35MのHiまたはLoの電気信号で表される、接触ICカード機能部23Bからの返信のコマンドパケットを受信し、その後、スイッチ102を制御して、M I/O信号ライン35Mの電気信号をLoに戻す。また、接触ICカード機能部23Aが接触ICカード機能部23Bからの返信のコマンドパケットを受信してもよい。
このようにして、アクティブI/F31は、接触ICカード機能部23Aに接触ICカード機能部23Bと通信させ、その結果を受信したり、接触ICカード機能部23Aと接触ICカード機能部23Bとの間でICカード間通信を行わせることができる。
このようなICカード間通信コマンドは、例えば、アクティブI/F31が接触ICカード機能部23Bにアクセスするための鍵を有していなくて、接触ICカード機能部23Aがその鍵を有している場合に有効である。即ち、アクティブI/F31は、接触ICカード機能部23Bにアクセスする鍵を直接有していなくても、その鍵を有している接触ICカード機能部23Aにアクセスさせることができれば、アクティブI/F31が間接的に接触ICカード機能部23Bにアクセスすることが可能となる。
また、接触ICカード機能部23Bの側から見れば、既に自分の鍵を有している接触ICカード機能部23A以外に自分の鍵を知られること無く、接触ICカード機能部23Aと通信することができるという利点もある。即ち、ICカード間通信は、ICカード間で通信されるコマンド(データ)をコントローラ22などに一旦送信し、コントローラ22が送信相手を特定し、特定されたICカードにコマンドを送信するなど、コントローラに一旦コマンドを送信する必要がなくなるため、接触ICカード間での秘密通信が可能となる。
なお、本実施の形態では、ICカード処理部11に装着可能な接触ICカード機能部は、2枚としているが、カードバス35のM I/O信号ライン35Mに新たな接触ICカード機能部のM I/O端子が接続されるようにして、容易に3枚以上の接触ICカード機能部をICカード処理部11に装着させるようにさせることができる。即ち、複数の接触ICカード機能部が同一のM I/O信号ライン35Mにデイジイチェイン(daisy chain)接続することで、容易に3枚以上の接触ICカード機能部をICカード処理部11に装着させるようにさせることができる。
複数の接触ICカード機能部を容易に装着可能となることにより、接触ICカード機能部ごとに、例えば、電子マネー用ICカード、チケット用ICカード、または交通用ICカードなどのように、それぞれ異なる機能を有する接触ICカード機能部を携帯端末1に組み込むことが可能となり、さらに、それぞれの接触ICカード機能部の機能を明確に分離することで、各接触ICカード機能部の責任分界が明確になるという利点もある。そして、上述したようにICカード間通信も可能であるので、各接触ICカード間の連携も可能である。
図9は、送受信回路101の詳細な構成を含むアクティブI/F31の構成例を示すブロック図である。
送受信回路101は、制御部201、マンチェスタ符号化部202、送信部203、受信部204、発振回路205、PLL(Phase Locked Loop)回路206、およびASK(Amplitude Shift Keying)変復調部207により構成されている。
制御部201は、コントローラ22から供給されたコマンドに対応するコマンドパケットを生成し、生成したコマンドパケットをマンチェスタ符号化部202に供給する。また、制御部201は、マンチェスタ符号化部202から供給されたコマンドパケットのデータ部に格納されているコマンドを抽出し、コントローラ22に供給する。
さらに、制御部201は、禁止信号がパッシブI/F32から供給された場合、それ以降のコマンドパケットのマンチェスタ符号化部202への供給を中断(中止)し、カードバス35を開放させる(M I/O信号ライン35Mの電気信号がLoとなるようにする)。
マンチェスタ符号化部202は、符号化部211と復号部212とから構成されている。符号化部211は、制御部201からのコマンドパケットをマンチェスタ方式により符号化し、その結果得られるマンチェスタ符号化信号を送信部203およびASK変復調部207に供給する。復号部212は、受信部204またはASK変復調部207から供給されるマンチェスタ符号化信号を復号し、コマンドパケットとして制御部201に供給する。
送信部203は、符号化部211からの符号化信号に応じて、スイッチ102をオンまたはオフ(制御)することにより、コマンドパケットを送信する。即ち、マンチェスタ符号化信号の論理値0または1にそれぞれ対応するHi(+V0)またはLo(GND)の電気信号が、負荷抵抗103を介してスイッチ102からM I/O信号ライン35Mに出力される。
また、送信部203がコマンドパケットの送信を開始する場合、送信部203は、M I/O信号ライン35Mにコマンドパケットが送信されることを表す送信開始信号を出力する。この送信開始信号は、例えば、上述したように所定時間のHiの電気信号とされる。なお、コマンドパケットの送信が行われない場合には、送信部203は、M I/O信号ライン35Mの電気信号がLoとなるようにスイッチ102を制御する。
さらに、上述したICカード間通信の場合には、送信部203は、ICカード間通信によって送信したコマンドに対する返信のコマンドを受信するまで、M I/O信号ライン35MにHiの電気信号が出力されるようにスイッチ102を制御する。
受信部204は、M I/O信号ライン35Mを介して、HiまたはLoの電気信号で表される、コマンドパケットがマンチェスタ符号化されたマンチェスタ符号化信号を受信し、復号部212に供給する。
発振回路205は、搬送波となる所定の周波数(例えば、13.56MHz)のクロック信号(以下、搬送波クロック信号という)を生成し、PLL回路206およびASK変復調部207の変調部214に供給する。
PLL回路206は、発振回路205から供給される搬送波クロック信号に基づいて、所定の周波数のクロック信号(以下、マンチェスタクロック信号という)を生成し、送信部203、受信部204、およびASK変復調部207に供給する。送信部203、受信部204、およびASK変復調部207では、PLL回路206から供給されるマンチェスタクロック信号に基づいて、マンチェスタ符号化信号の符号化および復号、並びに変調および復調を行う。なお、PLL回路206からのマンチェスタクロック信号は、接触ICカード機能部23の接触端子部51のRCK端子を介して、接触ICカード機能部23にも供給される。
ASK変復調部207は、復調部213と変調部214とから構成されている。復調部213は、非接触ICカード3によって負荷変調されたASK変調波をアンテナコイル33を介して受信し、復調して得られるコマンドのマンチェスタ符号化信号を復号部212に供給する。変調部214は、発振回路205からの搬送波クロック信号に基づいて搬送波を生成し、その搬送波を、符号化部211からのマンチェスタ符号化信号に基づいてASK変調し、アンテナコイル33を介して非接触ICカード3にコマンドを送信する。
以上のように構成されるアクティブI/F31は、コントローラ22からのコマンドを、非接触ICカード3と送受信するときに用いられる符号化方式と同一の1の符号化方式で符号化し、非接触ICカード3および接触ICカード機能部23に送信することができる。
図10は、送受信回路111の詳細な構成を含むパッシブI/F32の構成例を示すブロック図である。
送受信回路111は、電力検出部231、ASK変復調部232、制御部233、FIFO(First In First Out)バッファ234、送信部235、および受信部236により構成されている。
電力検出部231は、アンテナコイル33を介してリーダライタ2から放射されてくるASK変調波(電波)を受信し、そのASK変調波から生じる電力を検出(監視)する。そして、検出される電力が所定以上の電力となった場合、電力検出部221は、電源供給部24から供給される電源をパッシブI/F32の全てのブロックに供給させるように制御し、パッシブI/F32を起動させる(動作可能な状態にさせる)。従って、パッシブI/F32は、電力検出部231において検出された電力が所定以上の電力である場合のみ、動作可能な状態となる(リーダライタ2と、コントローラ22、接触ICカード機能部23A、および23Bとの間で行われるコマンドの送受信を中継する)。なお、所定(以上)の電力とは、パッシブI/F32がリーダライタ2と安定した(正常な)コマンドの送受信を可能とするのに必要な最低の電力である。
ASK変復調部232は、復調部241と変調部242とから構成されている。復調部241は、リーダライタ2から発せられるASK変調波(電磁波)をアンテナコイル33を介して受信し、復調して得られるマンチェスタ符号化信号を制御部233に供給する。変調部242は、制御部233からのマンチェスタ符号化信号に応じて、アンテナコイル33と並列に接続された負荷を変動させることにより、リーダライタ2から出力されている振幅が一定の変調波をASK変調させて、リーダライタ2にコマンドを送信する。
制御部233は、ASK変復調部232の復調部241から供給される(コマンドパケットに対応する)マンチェスタ符号化信号を順次FIFOバッファ234に供給し、記憶させる。そして、復調部241から供給されるマンチェスタ符号化信号のなかから、コマンドパケットのシンクコード(Sync Code)を検出した場合、制御部233は、アクティブI/F31に対して、接触ICカード機能部23に対するコマンドの送信を禁止させる禁止信号を出力し、カードバス35を開放させる。
また、制御部233は、FIFOバッファ234に記憶されたマンチェスタ符号化信号を、コマンドパケット単位で送信部235に供給する。さらに、制御部233は、受信部236からの、返信されてきたコマンドパケットに対応するマンチェスタ符号化信号をASK変復調部232の変調部242に供給する。
送信部235は、制御部232からのマンチェスタ符号化信号に応じて、スイッチ112をオンまたはオフ(制御)することにより、コマンドパケットを送信する。即ち、マンチェスタ符号化信号の論理値0または1にそれぞれ対応するHi(+V0)またはLo(GND)の電気信号が、負荷抵抗113を介してスイッチ112からM I/O信号ライン35Mに出力される。なお、送信部235においても、アクティブI/F31の送信部203と同様に、コマンドパケットの送信の前に、送信開始信号がM I/O信号ライン35Mに出力される。
受信部236は、M I/O信号ライン35Mを介して、HiまたはLoの電気信号で表される、コマンドパケットがマンチェスタ符号化されたマンチェスタ符号化信号を受信し、制御部233に供給する。
以上のように構成されるパッシブI/F32では、リーダライタ22と送受信するコマンドの符号化信号と、接触ICカード機能部23と送受信するコマンドの符号化信号が、同一の符号化方式により符号化された信号であるので、制御部233は、リーダライタ22から送信されてきたコマンドを復調部241により復調して得られる符号化信号を、そのまま送信部235に供給して、接触ICカード機能部23に送信させることができ、同様に、接触ICカード機能部23から送信されてきたコマンドの符号化信号を、そのまま変調部242に供給し、リーダライタ22に送信させることができる。
図11は、接触ICカード機能部23Aの、送受信回路121の詳細な構成を含むICカードシステムブロック72Aの構成例を示すブロック図である。なお、接触ICカード機能部23BのICカードシステムブロック72Bの送受信回路131の詳細な構成は、後述する記憶部263に記憶されているプログラムが異なり、そのプログラムにより実行される処理の内容が異なる以外は、ICカードシステムブロック72Aの送受信回路121の構成と同様であるので、その説明を省略する。
送受信回路121は、信号検出部271を有する受信部261、制御部262、記憶部263、RAM(Random Access Memory)264、および送信部265により構成されている。
受信部261の信号検出部271は、接触端子部51のM I/O端子(図7)から入力された電気信号に基づいて、コマンドパケットが送信されてくることを表す送信開始信号を検出する。そして、送信開始信号が検出された場合、信号検出部271は、通信準備信号を制御部262に供給する。これにより、送受信回路121が動作可能状態となる。
また、受信部261は、送信開始信号に続いて送信されてくるコマンドを受信する。即ち、受信部261は、接触端子部51のM I/O端子から入力されたHiまたはLoの電気信号で表される、コマンドパケットがマンチェスタ符号化されたマンチェスタ符号化信号(非接触ICカード3で用いられる符号化方式と同一の符号化方式で符号化された信号)を受信する。さらに、受信部261は、受信したマンチェスタ符号化信号を復号し、その結果得られるコマンドパケットを制御部262に供給する。
制御部262は、記憶部263に記憶されたプログラムに従い、受信部261からのコマンドに対応する所定の処理(以下、コマンド対応処理という)を実行する。また、制御部262は、コマンド対応処理を実行した結果、何かしらのコマンドを送信(返信)する必要がある場合、送信するコマンドのコマンドパケットを生成し、送信部265に供給する。例えば、送信されてきたコマンドがICカード間通信コマンドである場合、制御部262は、受信したコマンドパケットに自分のカードIDをさらに含む新たなコマンドパケットを生成し、他の接触ICカード機能部23Bに送信する。
記憶部263は、例えば、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、MRAM(Magnetoresistive andom Access Memory(磁気抵抗メモリ))、またはFeRAM(強誘電体メモリ)などの不揮発性メモリにより構成され、ICカードシステムブロック72Aが実行する処理のプログラムや、電源の供給が停止された場合でも記憶しておく必要のあるデータなどを記憶する。RAM264は、プログラムの実行に必要なデータなどを適宜記憶する。記憶部263およびRAM264は、記憶しているプログラムやデータを必要に応じて制御部262に供給する。
送信部265は、制御部262から供給されるコマンドパケットをマンチェスタ方式により符号化し、その結果得られるマンチェスタ符号化信号に応じて、スイッチ122をオンまたはオフ(制御)することにより、コマンドパケットを送信(返信)する。
即ち、コマンドパケットを送信してくるアクティブI/F31またはパッシブI/F32は、コマンドパケットの送信後、M I/O信号ライン35Mの電気信号をHiにしておくようになされているので、スイッチ122が送信部265によりオンされると、M I/O信号ライン35MとGND信号ライン35Gとが接続され、M I/O信号ライン35Mを伝送する電気信号がLoとなり、スイッチ122を制御することにより、マンチェスタ符号化信号の論理値0または1にそれぞれ対応するHi(+V0)またはLo(GND)の電気信号が、GND信号ライン35Gに伝送される。
なお、受信部261および送信部265におけるマンチェスタ符号化信号の復号および符号化は、接触端子部51(図3)のRCK端子から入力されるクロック信号(マンチェスタクロック信号)に基づいて行われる。
以上のように構成される接触ICカード機能部23AのICカードシステムブロック72Aは、カードバス35のM I/O信号ライン35Mを介して、非接触ICカード3と送受信するときに用いられる符号化方式と同一の符号化方式で符号化した符号化信号により、アクティブI/F31およびパッシブI/F32とコマンドの送受信をすることができる。
次に、図12のフローチャートを参照して、アクティブI/F31が、コントローラ22から受信したコマンドを非接触ICカード3および接触ICカード機能部23Aに送信する場合のアクティブI/F31の送信処理について説明する。
初めに、ステップS101において、制御部201は、コントローラ22からコマンドを受信したか否かを判定し、コマンドを受信したと判定するまで待機する。
ステップS101で、コントローラ22からコマンドを受信したと判定された場合、ステップS102に進み、制御部201は、コントローラ22から供給されたコマンドに対応するコマンドパケットを生成し、生成したコマンドパケットを符号化部211に供給し、ステップS103に進む。
ステップS103において、符号化部211は、制御部201からのコマンドパケットをマンチェスタ方式により符号化し、その結果得られるマンチェスタ符号化信号を送信部203および変調部214に供給して、ステップS104に進む。
ステップS104において、送信部203は、符号化部211からのマンチェスタ符号化信号を受信し、その後、スイッチ102を制御することにより、送信開始信号を接触ICカード機能部23Aに送信して、ステップS105に進む。
ステップS105において、送信部203は、符号化部211からのマンチェスタ符号化信号に応じて、M I/O信号ライン35Mの電気信号がHiまたはLoとなるようにスイッチ102を制御し、コントローラ22から受信したコマンドのコマンドパケットを接触ICカード機能部23Aに送信し、ステップS106に進む。
ステップS106において、変調部214は、発振回路205からの搬送波クロック信号に基づいて搬送波を生成し、その搬送波を、符号化部211からのマンチェスタ符号化信号に基づいてASK変調し、送信コントローラ22から受信したコマンドのコマンドパケットを、アンテナコイル33を介して非接触ICカード3に送信して、ステップS107に進む。
ステップS107において、送信部203は、M I/O信号ライン35Mを伝送する電気信号がHiとなるようにスイッチ102を制御し、処理を終了する。
図12の送信処理において、ステップS104およびS105の処理と、ステップS106の処理は、コマンドパケットを受信した順番に行うことができ、どちらを先に行っても良いし、同時に行うこともできる。また、ステップS107の処理は、ステップS105の処理が終了後であれば、いつでも実行することが可能である。
次に、図13のフローチャートを参照して、図12のアクティブI/F31の送信処理で送信されてくるコマンドパケットを受信し、その返信のコマンド(返信コマンド)を送信する、接触ICカード機能部23Aの送受信処理について説明する。
初めに、ステップS121において、ICカードシステムブロック72Aの信号検出部271は、カードバス35のM I/O信号ライン35Mと接続されている接触端子部51のM I/O端子から入力される電気信号を監視し、コマンドパケットが送信されてくることを表す送信開始信号が検出されたか否かを判定し、送信開始信号を検出したと判定されるまで待機する。
ステップS121で、送信開始信号が検出されたと判定された場合、ステップS122に進み、信号検出部271は、通信準備信号を制御部262に供給し、送受信回路121を起動させ、動作可能状態にさせる。
ステップS122の処理後、ステップS123において、受信部261は、カードバス35のM I/O信号ライン35Mを介して、HiまたはLoの電気信号で表される、コマンドパケットがマンチェスタ符号化されたマンチェスタ符号化信号を受信する。また、ステップS123において、受信部261は、受信したマンチェスタ符号化信号を復号し、その結果得られるアクティブI/F31からのコマンドパケットを受信し、制御部262に供給して、ステップS124に進む。
ステップS124において、制御部262は、アクティブI/F31からのコマンドに対応するコマンド対応処理を実行し、返信コマンドを生成するとともに、返信コマンドのコマンドパケットを生成し、送信部265に供給して、ステップS125に進む。
ステップS125において、送信部265は、コマンドパケットをマンチェスタ方式により符号化し、ステップS126において、マンチェスタ方式により符号化されたマンチェスタ符号化信号に応じて、カードバス35のM I/O信号ライン35Mの電気信号がHiまたはLoとなるようにスイッチ122を制御して、コマンドパケットを送信(返信)し、処理を終了する。
そして、図14のフローチャートを参照して、図12の送信処理により送信したコマンドに対する、非接触ICカード3および接触ICカード機能部23からの返信のコマンドを受信する、アクティブI/F31の受信処理について説明する。
初めに、ステップS141において、受信部204は、カードバス35のM I/O信号ライン35Mを介して、HiまたはLoの電気信号で表される、接触ICカード機能部23Aからの返信コマンドのコマンドパケットがマンチェスタ符号化されたマンチェスタ符号化信号を受信し、復号部212に供給して、ステップS142に進む。
ステップS142において、復号部212は、受信部204からのマンチェスタ符号化信号を復号し、接触ICカード機能部23Aからのコマンドパケットとして制御部201に供給し、ステップS143に進む。
ステップS143において、復調部213は、非接触ICカード3によって負荷変調されたASK変調波をアンテナコイル33を介して受信し、復調して得られる、非接触ICカード3からのコマンドパケットがマンチェスタ符号化されたマンチェスタ符号化信号を復号部212に供給して、ステップS144に進む。
ステップS144において、復号部212は、復調部213からのマンチェスタ符号化信号を復号し、非接触ICカード3からのコマンドパケットとして制御部201に供給し、ステップS145に進む。なお、ステップS141およびS142の処理と、ステップS143およびS144の処理は、受信部204または復調部213がコマンドを受信した順番に行うことができ、どちらを先に行っても良いし、同時に行うこともできる。
ステップS145において、制御部201は、接触ICカード機能部23Aからのコマンドパケットおよび非接触ICカード3からのコマンドパケットから、それぞれコマンドを抽出し、コントローラ22に送信(供給)して、処理を終了する。
図15のフローチャートを参照して、パッシブI/F32がリーダライタ2から受信したコマンドパケットを接触ICカード機能部23Aに送信する場合の、パッシブI/F32の送信処理について説明する。
初めに、ステップS161において、電力検出部231は、アンテナコイル33を介してリーダライタ2から放射されるASK変調波(電磁波)を受信し、そのASK変調波から生じる電力を検出(監視)する。そして、検出される電力が所定以上の電力であると判定されるまで待機する。
ステップS161で、検出される電力が所定以上の電力であると判定された場合、ステップS162に進み、電力検出部221は、電源供給部24から供給される電源をパッシブI/F32の全てのブロックに供給させるように制御し、パッシブI/F32を起動させて(動作可能な状態にさせて)、ステップS163に進む。
ステップS163において、復調部241は、リーダライタ2からのASK変調波をアンテナコイル33を介して受信し、復調して得られる、リーダライタ2からのコマンドパケットのマンチェスタ符号化信号を制御部233に供給し、ステップS164に進む。
ステップS164において、制御部233は、復調部241から供給される(コマンドパケットに対応する)マンチェスタ符号化信号をFIFOバッファ234に供給し、記憶させて、ステップS165に進む。
ステップS165において、制御部233は、復調部241から供給されたマンチェスタ符号化信号から、既にコマンドパケットのシンクコード(Sync Code)を検出済みであるか否かを判定し、まだシンクコードを検出していないと判定された場合、ステップS166に進む。
ステップS166において、制御部233は、復調部241から供給されたマンチェスタ符号化信号に、コマンドパケットのシンクコードを検出したか否かを判定し、コマンドパケットのシンクコードが検出されていない場合、ステップS163に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS166において、復調部241から供給されたマンチェスタ符号化信号に、コマンドパケットのシンクコードを検出した場合、ステップS167に進み、制御部233は、アクティブI/F31に禁止信号を供給し、カードバス35を開放させて、ステップS163に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
また、ステップS165において、復調部241から供給されたマンチェスタ符号化信号から、コマンドパケットのシンクコードを検出済みであると判定された場合、ステップS168に進み、制御部233は、復調部241から供給されるマンチェスタ符号化信号がパケット単位でFIFOバッファ234に記憶されたか否かを判定する。
ステップS168で、マンチェスタ符号化信号がパケット単位でFIFOバッファ234に記憶されていないと判定された場合、換言すれば、FIFOバッファ234に記憶されたマンチェスタ符号化信号がまだパケット単位となっていない場合、ステップS163に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS168で、FIFOバッファ234に記憶されたマンチェスタ符号化信号がパケット単位となった場合、ステップS169に進み、制御部233は、FIFOバッファ234に記憶されたマンチェスタ符号化信号を送信部235に供給して、ステップS170に進む。
ステップS170において、送信部235は、制御部233からのマンチェスタ符号化信号を受信し、その後、スイッチ112を制御することにより、送信開始信号を接触ICカード機能部23Aに送信して、ステップS171に進む。
ステップS171において、送信部235は、制御部233からのマンチェスタ符号化信号に応じて、M I/O信号ライン35Mの電気信号がHiまたはLoとなるようにスイッチ112を制御し、リーダライタ2から受信したコマンドパケットを接触ICカード機能部23Aに送信して、ステップS172に進む。
ステップS172において、送信部235は、M I/O信号ライン35Mを伝送する電気信号がHiとなるようにスイッチ112を制御し、処理を終了する。
図15のパッシブI/F32の送信処理に対する接触ICカード機能部23Aの送受信処理は、図13の送受信処理と同様であるので説明を省略する。
図16のフローチャートを参照して、図15の送信処理に対する接触ICカード機能部23Aからの返信のコマンドを受信する、パッシブI/F32の受信処理について説明する。
初めに、ステップS191において、受信部236は、カードバス35のM I/O信号ライン35Mを介して、HiまたはLoの電気信号で表される、接触ICカード機能部23Aからの返信コマンドのコマンドパケットがマンチェスタ符号化されたマンチェスタ符号化信号を受信し、制御部236に供給して、ステップS192に進む。
ステップS192において、制御部233は、受信部236からのマンチェスタ符号化信号を変調部242に供給して、ステップS193に進む。
ステップS193において、変調部242は、制御部233からのマンチェスタ符号化信号に応じて、アンテナコイル33と並列に接続された負荷を変動させることにより、リーダライタ2のアンテナから出力されている振幅が一定の変調波をASK変調させて、接触ICカード機能部23Aからの返信のコマンドをリーダライタ2に送信して、処理を終了する。
以上のように、ICカード処理部11のアクティブI/F31(パッシブI/F32)は、接触ICカード機能部23Aまたは23Bとコントローラ22(リーダライタ2)との間で、コマンド(パケット)が非接触ICカード3で用いられる符号化方式と同一の符号化方式で符号化された符号化信号を、カードバス35のM I/O信号ライン35Mを介して、電気信号により送受信するようにしたので、接触ICカード機能部23Aおよび23Bと非接触ICカード3とが同一の送受信方法によりコマンドの送受信を行うことが可能である。即ち、非接触ICカードと1以上の接触ICカードが同一のプロトコルで通信することが出来るインターフェースとすることができる。
また、従来においては、複数の非接触ICカードと通信しようとすると、電力消費などの問題で、非接触ICカードと通信可能な距離が短くなったり、通信不能となることがあり、複数枚の非接触ICカードと通信することが困難であった。本実施の形態では、複数の非接触ICカード3と通信するための電源を電源供給部24から供給することができるので、ICカード処理部11は、1枚の非接触ICカード3だけでなく、複数枚の非接触ICカードと、安定して通信することが可能である。
なお、上述した実施の形態において、リーダライタ2の代わりに、非接触ICカードと同様の通信を行うICチップを搭載したNFC(Near Field Communication)対応機器とした場合においても、ICカード処理部11は、同様の通信を行うことが可能である。
また、上述したカードバス35を伝送するHiまたはLoの電気信号の論理を反対とすることも可能である。
なお、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
本発明を適用した携帯端末の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 コマンドパケットの構成例を示す図である。 カードバス35を伝送する電気信号を説明する図である。 タイムスロット方式によるコマンドの送受信を説明する図である。 タイムスロット方式によるコマンドの送受信を説明する図である。 接触ICカード機能部23のカード形状(外形)を示す図である。 図6の接触端子部51の詳細と結線とを示す図である。 コマンドの送受信について説明する図である。 アクティブI/F31の構成例を示すブロック図である。 パッシブI/F32の構成例を示すブロック図である。 接触ICカード機能部23AのICカードシステムブロック72Aの構成例を示すブロック図である。 アクティブI/F31の送信処理について説明するフローチャートである。 接触ICカード機能部23Aの送受信処理について説明するフローチャートである。 アクティブI/F31の受信処理について説明するフローチャートである。 パッシブI/F32の送信処理について説明するフローチャートである。 パッシブI/F32の受信処理について説明するフローチャートである。
符号の説明
1 携帯端末, 2 リーダライタ, 3 非接触ICカード, 11 ICカード処理部, 21 通信I/Fモジュール, 22 コントローラ, 23A,23B 接触ICカード機能部, 24 電源供給部, 31 アクティブI/F, 32 パッシブI/F, 101 送受信回路, 102 スイッチ, 111 送受信回路, 112 スイッチ, 121 送受信回路, 122 スイッチ, 131 送受信回路, 132 スイッチ, 201 制御部, 202 マンチェスタ符号化部, 203 送信部, 204 受信部, 207 ASK変復調部, 211 符号化部, 212 復号部, 213 復調部, 214 変調部, 231 電力検出部, 232 ASK変復調部, 233 制御部, 234 FIFOバッファ, 235 送信部, 236 受信部, 241 復調部, 242 変調部, 261 受信部, 262 制御部, 265 送信部

Claims (11)

  1. 非接触式データ通信装置および接触式データ通信装置とコマンドを送受信する送受信装置において、
    1以上の前記接触式データ通信装置が電気的に接続される、電気信号を伝送する伝送路と、
    前記接触式データ通信装置を制御する第1の送信コマンドを生成する生成手段と、
    前記接触式データ通信装置と前記生成手段との間で、前記生成手段からの前記第1の送信コマンド、および前記第1の送信コマンドに対する前記接触式データ通信装置からの第1の返信コマンドを、前記伝送路を介して中継する第1の中継手段と
    を備え、
    前記第1の中継手段は、前記第1の送信コマンドおよび返信コマンドが前記非接触式データ通信装置で用いられる符号化方式と同一の符号化方式で符号化された符号化信号を、前記伝送路を介して前記接触式データ通信装置と送受信することにより、前記第1の送信コマンドおよび返信コマンドを中継する
    ことを特徴とする送受信装置。
  2. 前記第1の中継手段は、前記第1の送信コマンドを前記接触式データ通信装置に送信する前に、前記第1の送信コマンドが送信されることを表す送信開始信号を、前記伝送路を介して前記接触式データ通信装置に送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の送受信装置。
  3. 前記生成手段は、前記接触式データ通信装置に、他の接触式データ通信装置に対してコマンドを送信させる場合、その旨を表すデータ通信装置間通信コマンドのコマンドコードを含むように前記第1の送信コマンドを生成し、
    前記第1の中継手段は、前記データ通信装置間通信コマンドのコマンドコードを含む前記第1の送信コマンドを前記接触式データ通信装置に送信し、
    前記接触式データ通信装置は、前記データ通信装置間通信コマンドのコマンドコードを含む前記第1の送信コマンドを前記伝送路を介して受信し、前記他の接触式データ通信装置にコマンドを送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の送受信装置。
  4. 前記接触式データ通信装置とコマンドを送受信する際のアンチコリジョンプロトコルとして、前記非接触式データ通信装置と同一のアンチコリジョンプロトコルを用いる
    ことを特徴とする請求項1に記載の送受信装置。
  5. 他の装置と前記接触式データ通信装置との間で、前記他の装置から電波により送信されてくる前記接触式データ通信装置に対する第2の送信コマンド、および前記第2の送信コマンドに対する前記接触式データ通信装置からの第2の返信コマンドを、前記伝送路を介して中継する第2の中継手段をさらに備え、
    前記第2の中継手段は、前記第2の送信コマンドおよび返信コマンドが前記非接触式データ通信装置で用いられる符号化方式と同一の符号化方式で符号化された符号化信号を、前記伝送路を介して前記接触式データ通信装置と送受信することにより、前記第2の送信コマンドおよび返信コマンドを中継する
    ことを特徴とする請求項1に記載の送受信装置。
  6. 前記第2の中継手段は、
    前記電波から電力を検出する電力検出手段をさらに有し、
    前記電力検出手段において検出された電力が所定以上の電力である場合に、前記第2の送信コマンドおよび返信コマンドを中継する
    ことを特徴とする請求項5に記載の送受信装置。
  7. 前記第2の中継手段は、
    前記第2の送信コマンドの符号化信号のなかから所定のコードを検出した場合、前記第1の中継手段に対して、前記接触式データ通信装置に対する前記第1の送信コマンドの送信を禁止させる禁止信号を出力する出力手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の送受信装置。
  8. 1以上の前記接触式データ通信装置が電気的に接続される、電気信号を伝送する伝送路と、前記接触式データ通信装置を制御する送信コマンドを生成する生成手段と、前記接触式データ通信装置と前記生成手段との間で、前記生成手段からの前記送信コマンド、および前記送信コマンドに対する前記接触式データ通信装置からの返信コマンドを、前記伝送路を介して中継する中継手段とを備え、非接触式データ通信装置および前記接触式データ通信装置とコマンドを送受信する送受信装置の送受信方法において、
    前記接触式データ通信装置を制御する前記送信コマンドを生成し、
    前記送信コマンドおよび返信コマンドが前記非接触式データ通信装置で用いられる符号化方式と同一の符号化方式で符号化された符号化信号を、前記伝送路を介して前記接触式データ通信装置と送受信することにより、前記送信コマンドおよび返信コマンドを中継する
    ことを特徴とする送受信方法。
  9. 非接触式データ通信装置ともコマンドを送受信することができる送受信装置と、コマンドを送受信する接触式データ通信装置において、
    電気信号を入力する電気信号入力手段と、
    前記電気信号入力手段から入力された電気信号に基づいて、前記送受信装置から送信コマンドが送信されてくることを表す送信開始信号を検出する検出手段と、
    前記検出手段により前記送信開始信号が検出された場合、前記電気信号入力手段から入力された電気信号で表される、前記送信コマンドが前記非接触式データ通信装置で用いられる符号化方式と同一の符号化方式で符号化された符号化信号を、前記送信コマンドとして受信する受信手段と、
    前記送信コマンドに対する返信のコマンドである返信コマンドを前記符号化方式で符号化し、送信する送信手段と
    を備えることを特徴とする接触式データ通信装置。
  10. 前記受信手段において受信された前記送信コマンドに含まれるコマンドコードが、他の接触式データ通信装置にコマンドを送信するデータ通信装置間通信コマンドを表す場合、前記送信コマンドに自分を識別する通信装置IDをさらに含む新たな送信コマンドを生成する生成手段をさらに備え、
    前記送信手段は、前記新たな送信コマンドを前記符号化方式で符号化し、前記他の接触式データ通信装置に送信する
    ことを特徴とする請求項9に記載の接触式データ通信装置。
  11. 電気信号を入力する電気信号入力手段を備え、非接触式データ通信装置ともコマンドを送受信することができる送受信装置と、コマンドを送受信する接触式データ通信装置のコマンドの送受信方法において、
    前記電気信号入力手段から入力された電気信号に基づいて、前記送受信装置から送信コマンドが送信されてくることを表す送信開始信号を検出し、
    前記送信開始信号が検出された場合、前記電気信号入力手段から入力された電気信号で表される、前記送信コマンドが前記非接触式データ通信装置で用いられる符号化方式と同一の符号化方式で符号化された符号化信号を、前記送信コマンドとして受信し、
    前記送信コマンドに対する返信のコマンドである返信コマンドを前記符号化方式で符号化し、送信する
    ことを特徴とする送受信方法。
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