JP5123857B2 - 低電力消費量の受動的動作モードを有するnfc読み取り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、誘導結合によるデータ伝送方法、及び更に詳しくは誘導結合により動作する非接触式集積回路読み取り装置に関係する。これらの読み取り装置は、様々な名称、特に“PCD(Proximity Coupling Device)”、“VCD”(Vicinity Coupling Device)、“誘導結合器”等を有している。
誘導結合によるデータ伝送方法は、非接触式電子タグ(製品識別)、または非接触式バッジ(人物識別)を読み取るために、元来RFID(無線タグ)アプリケーションに関して開発された。ここ数年の技術進歩のために、今これらの方法は、容易に実現されると共に、識別アプリケーションのために確保されるだけでなく、様々な種類の近接のトランザクション(transaction)を構成するための2装置間の無線周波数伝送路を生成するために同様に使用され得る、データ伝送の完全な技術を形成すると考えられる。
従って、元来非接触式集積回路と誘導結合型読み取り装置との間でデータ交換を可能にするために供給されたが、これらの方法を誘導結合型読み取り装置間のデータ交換に適用することは、有利なように思われた。更に詳しくは、2つの読み取り装置の間で無線周波数伝送路を確立するために、2つの通信“モデル”が考察された。
第1のモデルによれば、各読み取り装置は、それがデータをもう一方の読み取り装置に送信しなければならないか、もしくはもう一方の読み取り装置のデータを受信しなければならないかに応じて、交互に能動的モードまたは受動的モードに入る。従って、データを送信するための読み取り装置は、搬送周波数Fc(ISO/IEC14443標準、及びISO/IEC15693標準に基づくと13.56[MHz])で振動する交流磁界を放出すると共に、それが非接触式集積回路に向くように磁界の振幅を変調する。データを受信するための読み取り装置は、磁界を放出しないと共に、磁界の写像であるアンテナ信号を受信する。
第2のモデルによれば、読み取り装置の内の1つは、能動的モードに入ると共に、他の読み取り装置は、全ての通信の間、受動的なモードに入る。能動的モードにおける読み取り装置から受動的モードにおける読み取り装置に対するデータの伝送は、上述のように、放出された磁界の振幅を変調することによって保証される。受動的モードにおける読み取り装置から能動的モードにおける読み取り装置に対するデータ伝送は、受動的モードにおける読み取り装置のアンテナコイルのインピーダンスを変調すること(それは、同様にレトロ変調(retromodulation)と呼ばれる)によって保証される。このインピーダンス変調は、能動的モードにおける読み取り装置のアンテナ回路において、励磁信号と混合されると共に、適合したフィルタを用いて抽出される負荷変調信号を生成する。
モデル2の受動的なモードは、モデル1の交互の能動的/受動的モードと異なり、エミュレーションモードと呼ばれる。実際には、受動的モードにおける読み取り装置は、データを送信するのと同様に、データを受信するのに、非接触式集積回路のように振舞う。
誘導結合型読み取り装置間のデータ伝送のこれらの方法は、従ってアプリケーションの様々な将来性を提供する。産業のコミュニティは、それらを“NFC”(Near Field Communication)と呼ぶと共に、フォーラムはそれらを専門とする(http://www.nfc-forum.org/home)。NFCは、文書ECMA340(http://www.ecma-international.org/publications/standards/Standard.htm)、ETSI TS 102 190 V1.1.1、及びISO/IEC18092によって定義された技術に関するオープンプラットフォームとして定義される。これらの文書は、受動的モードにおけるのと同様に、能動的モードにおいて、初期化の間のデータ衝突の制御のために必要とされる通信初期化プロトコルと同様に、NFC読み取り装置の無線周波数インタフェースに関する変調方式、符号化、データ転送速度、及びフレームフォーマットを定義する。しかしながら、本願における名称“NFC”は、更に一般的に、別の読み取り装置と対話することができる読み取り装置のことを指す。
NFC技術の開発に対して並行に、携帯電話、PDA(個人用携帯情報端末)、及びポータブルコンピュータのような携帯用電子機器において誘導結合型読み取り装置を統合することが一般的になった。携帯用電子機器が、その場合に誘導結合によって別の携帯用電子機器とデータを交換し得るので、これらのアプリケーションにおいて、NFC技術の実装は、主要な関心事である。NFC技術は、従って、GSM、Bluetooth(登録商標)、及びWiFiの機能性に加えた進んだ機能性と、これらの機能性の間の相互依存関係、例えば2つの携帯機器の間のBluetooth(登録商標)通信を初期化するためのNFC通信の使用を提供する可能性を、携帯用電子機器に提供する。
携帯用電子機器に内蔵されたNFC読み取り装置におけるエミュレーションモードの実装は、更なる利点として、例えば、地下鉄、バスのような公共交通機関へのアクセスを制御するアクセス制御アプリケーションまたは識別アプリケーションにおいて、携帯機器が非接触式チップカードのように使用できる状態になるという事実を提供する。ユーザがこれらのアプリケーションの支払いをしなければならないので、それらは、保護されていなければならない。それは、NFC読み取り装置の動作が、サービスプロバイダによって購読者に提供されると共に、読み取り装置に挿入されなければならない、読み取り装置における取り外し可能なセキュリティーモジュールの存在に支配されることを示唆する。
取り外し可能なセキュリティーモジュールの供給を課すこれらの安全性の制限に加えて、エミュレーションモードにおけるNFC読み取り装置が、能動的モードにおける読み取り装置によって放出された磁界によって、電力を供給され得るということが望まれる。実際には、バッテリが完全に空であるとき、エミュレーションモードが使用できることを可能にするのと同様に、バッテリの充電量を維持するために、その読み取り装置が組み込まれる装置のバッテリは、通信の間に使用されるべきでない。実際には、もし携帯電話またはPDAが、ユーザが輸送サービスにアクセスすることを可能にするための非接触式のチップカードとして使用されるならば、このサービスへのアクセスは、携帯電話のバッテリの状態、及びPDAの状態によって変わってはいけない。
しかしながら、この目的は、図1を参照することによって理解されるであろういくらかの理由のために、単純な非接触式チップカードを装備するNFC読み取り装置より、取り外し可能なセキュリティーモジュールを装備するNFC読み取り装置によって達成することが、更に難しい。
図1は、保護されたNFC読み取り装置を統合する携帯電話のための標準の電子システム5の構成を概略的に示す。システム5の電話通信部分は、UHFアンテナ11’と、SIMカード20(“Suscriber Identification Module”)を装備しているベースバンド回路11(標準のGSM電話通信回路)を備える。回路11は、マザーボード10に配置されると共に、マザーボード10に固定された接触コネクタ1120を介して、シリアルデータバスDB1によってSIMカード20に連結される。携帯電話のキーボード、ディスプレイ、及びボディのような周囲の構成要素は示されていない。
NFC読み取り装置は、マザーボード10に搭載されるリーダ回路12と、リーダ回路12に接続された入力端子A、Bを有するアンテナ回路13とを備える。アンテナ回路13は、チューニングコンデンサとアンテナコイル13’を備えると共に、搬送周波数Fc、例えばISO/IEC14443標準、及びISO/IEC15693標準に従って、本願のみにおける例として言及される13.56[MHz]に合わせられる。リーダ回路12、ベースバンド回路11、及びSIMカード20は、携帯電話のバッテリ15によって供給された内部の連続的な電圧Vcciによって、電力を供給される。
非接触式集積回路または受動的モードにおけるNFC読み取り装置とデータを交換するために、読み取り装置の能動的モードは、周波数励磁信号Fcを、励磁信号の振幅を変調するため、そして負荷変調信号を検波して復調するためのアンテナ回路13に印加するように設計されているリーダ回路12によって実行される。更に、回路11の物質資源(マイクロプロセッサ、プログラムメモリ等)は、この回路に保存された“アプレット”(アプリケーションプログラム)のおかげで、能動的モードにおけるアプリケーションを管理するために使用される。リーダ回路12は、従って、一般的に、I2C(“Inter Integrated Circuit”)タイプ、またはSPI(“Serial Peripheral Interface”)タイプのデータバスDB2によってベースバンド回路11に連結される。
NFC読み取り装置の保護されたエミュレーションモードは、これらの構成要素を、上記のタイプの受動的インタフェース回路16及び取り外し可能なセキュリティーモジュール30に加えることによって実装される。受動的インタフェース回路16は、マザーボード10に配置されると共に、モジュール30は、マザーボードに取り付けられた接触コネクタ1030を用いて、回路16に連結される。
受動的インタフェース回路16は、リーダ回路12と並列に、アンテナ回路13に接続されている。(図1において概略的に示される)別の読み取り装置100によって放出された交流磁界FLDが存在する場合に、アンテナコイル13’と別の読み取り装置のアンテナコイル110との間の誘導結合によって、搬送周波数Fcで振動するアンテナ信号SAがアンテナ回路13の端子に現れる。回路16は、その場合に、アンテナ信号から連続的な電圧Vcce、データ信号SDTr、及び周波数Fcの一次クロック信号CK0を抽出する。
クロック信号CK0、及びデータ信号SDTrは、これらの信号を形成する増幅回路TRiG1、TRiG2(例えば、シュミットトリガ)を通じて、モジュール30に送信される。同様に、モジュール30は、負荷変調スイッチSWlmに印加されるように、コネクタ1030を通過する前に増幅回路TRiG3によって形成される負荷変調信号Slmを供給する。
最後に、電圧Vcc、及び電気的な電位基準GND(グランド)が、コネクタ1030を介してモジュール30に供給される。更に詳しくは、電圧Vccは、抽出された電圧Vcceと内部の電圧Vcciを受け取る選択回路によって供給される。選択回路は、例えば、電圧Vcceが存在しないか、またはVcciより低い場合に、電圧Vcciを供給し、もしそうでなければ、電圧Vcceを供給する、ダイオード回路D1、D2である(ダイオードD1、D2における電圧のドロップは無視すること)。
モジュール30は、支持部材31と、それに対してコネクタ1030の接触ブレード1031を押し付ける導体パッド32と、支持部材31に埋め込まれると共に、電気的に導体パッド32に連結された金属接点を有する保護された集積回路33とを備える。集積回路33は、回路RFCT、マイクロプロセッサMP、メモリアレイMA、及び識別レジスタIDREGを備える。レジスタIDREGは、無線周波数伝送路の開設の間に介在する衝突防止識別子IDを少なくとも有する。回路RFCTは、着信データ信号SDTrを復号化すると共に、発信する負荷変調信号Slmを符号化するための回路を備える。メモリアレイMAは、受動的モードにおいて無線周波数伝送路を開設するためのプログラムと、1つ以上のアプリケーションを管理するためのプログラムとを有する。マイクロプロセッサMPは、従って、無線周波数フレームを読み取り装置100と交換することによって、そして初期化ステップ及び衝突防止ステップの管理を特に保証することによって、受動的モードにおいて無線周波数伝送路を開設することができる。一度無線周波数伝送路が開設されれば、マイクロプロセッサは、無線周波数伝送路をアプリケーションデータの伝送手段として使用することによって、保護されたアプリケーションを管理することができる。同様に、読み取り装置100は、無線周波数伝送路の開設を保証するソフトウェア階層、及びアプリケーションの管理を保証するソフトウェア階層を含む。マイクロプロセッサMPは、それがアプリケーションの安全性の面を管理することを可能にするために、暗号化回路及び乱数発生器のような様々な周辺回路を備えることができる。
(リーダ回路11が電源をオフにされる)エミュレーションモードにおいて完全に受動的な方法で動作するNFC読み取り装置のために、受動的インタフェース回路16によって供給される電圧Vcce及び電流は、回路TRiG1、TRiG2、TRiG3、及びモジュール30に対して電力を供給するのに十分でなければならない。
しかしながら、このNFC読み取り装置は、一般的に約2〜3ミリアンペアの無視することができない(non-negligible)電流を消費する。この電流は、読み取り装置100との最大通信距離を、非接触式チップカードによって提供された最大通信距離と比較して、かなり減少させる(誘導結合によって回復される電力は、通信距離によって異なる誘導結合比率によって決まる)。従って、最大通信距離がアプリケーションの仕様によって課されると共に、最大通信距離が読み取り装置の可能性を上回るとき、エミュレーションモードは、装置のバッテリ15からいくらかの電流をとることによって実行され得るだけである。
図2において示された実施例において、クロックCK0及びデータSDTrリンクは、データとPSK(Phase Shift Keying)変調されたクロックキャリアのコンポジット信号S(SDTr、CK0)を伝送する“インタフェースS2C”と呼ばれる独特のリンクと交換される。コンポジット信号は、回路TRiG1、TRiG2によって供給された信号CK0、SDTrを結合するXORゲートによって供給される。この独特のリンクは、例えば“S2C Interface for NFC, Adding a general purpose interface between NFC and Secure IC to Secure NFC, 21-01-2005, Survey V1.00”と表題をつけられた文書(http://www.semiconductors.philips.com/acrobat/other/identification/S2C_survey_10.pdf)において説明される。
しかしながら、この実施例は、受動的インターフェース回路16によって供給される電圧Vcceと電流は、更にXORゲートに電力を供給しなければならず、電気的に消費過剰であるという問題を解決しない。
本発明が基づいている見解によれば、増幅回路TRiG1、TRiG2、TRiG3は、受動的インタフェース回路16によってアンテナ回路から抽出された電力量の大部分、例えばこのエネルギーの30%〜50%を消費するように思われる。実際には、これらの回路は、特にコネクタの接触ブレード1031とモジュール30の導体パッド32との間に現れるコネクタ浮遊容量のためにコネクタ1030を通過するときに信号CK0及びSDTrに現れる電気的損失を補償するのに十分な出力電圧及び電流を供給しなければならない。更に、回路が13.56[MHz]である高周波で切り替わるので、回路TRiG1の電力消費量は高い。
従って、本発明の1つの目的は、エミュレーションモードにおいて低い電力消費量を有するNFC読み取り装置の構成を提供することである。
本発明の2つ目の目的は、満足な通信距離を提供しながら、自立的にエミュレーションモードにおいて動作することができるNFC読み取り装置を提供することである。
これらの目的を達成するために、本発明のアイデアは、読み取り装置の固定した部分(上の例におけるマザーボード)において、そして好ましくは受動的インタフェース回路のすぐ近くにおいて、取り外し可能なセキュリティーモジュールの介入なしに、無線周波数伝送路の開設を保証すると共に、無線周波数伝送路を開設した後で、取り外し可能なセキュリティーモジュールにアプリケーションデータを転送することができるエミュレーション回路を提供することである。
更に詳しくは、本発明は、アンテナ回路のインピーダンスを変調すると共に、前記アンテナ回路からデータ信号及び無線周波数クロック信号を抽出するための受動的インタフェース回路、及び読み取り装置を取り外し可能なセキュリティーモジュールに接続するための手段と、別の読み取り装置と無線周波数伝送路を開設すると共に、前記取り外し可能なセキュリティーモジュールに、無線周波数伝送路を通して受信されたアプリケーションデータを転送し、前記取り外し可能なセキュリティーモジュールから受信されたアプリケーションデータを無線周波数伝送路に送信するためのエミュレーション回路と、前記エミュレーション回路を前記受動的インタフェース回路に連結すると共に、それを用いてデータ信号及び無線周波数クロック信号が前記エミュレーション回路に供給される取り外し不可
能な電気的リンクと、周波数が無線周波数クロック信号の周波数より低い周波数のバスクロック信号によってクロックされる、前記エミュレーション回路を前記取り外し可能なセキュリティーモジュールに連結するためのデータバスとを備える誘導結合型読み取り装置を提供する。
一実施例によれば、前記受動的インタフェース回路と前記エミュレーション回路とは、同じ半導体チップ上に配置される。
一実施例によれば、前記エミュレーション回路は、無線周波数伝送路の開設のに読み取り装置を他の読み取り装置から識別するために前記エミュレーション回路によって使用される少なくとも1つの衝突防止用の識別子を含む識別レジスタを備える。
一実施例によれば、前記エミュレーション回路は、無線周波数伝送路を介して受信されたアプリケーションデータを、前記取り外し可能なセキュリティーモジュールに対してそれらを転送する前に記憶するためのバッファメモリを備える。
一実施例によれば、前記バッファメモリは、無線周波数伝送路を介して受信されたデータを受信する入力端子と、これらのデータを前記取り外し可能なセキュリティーモジュールに送信するためのデータバスに連結された出力端子とを有する少なくとも1つのFIFOバッファを備える。
一実施例によれば、前記受動的インタフェース回路は、前記アンテナ回路から直流電源電圧を抽出すると共に、前記エミュレーション回路と前記取り外し可能なセキュリティーモジュールは、この直流電源電圧によってのみ電力を供給される。
一実施例によれば、前記データバスは、ISO7816に規定されるバスである。
一実施例によれば、前記バスクロック信号は、前記無線周波数クロック信号の周波数の少なくとも“1/25”倍の低い周波数を有している。
一実施例によれば、 電話通信回路GSM(11)がもうけられ、前記取り外し可能なセキュリティーモジュールは加入者識別モジュールSIM(20)をふくみ、前記電話通信回路GSM(11)と前記加入者識別モジュールSIM(20)とは、前記バスクロック信号によりクロックされる前記データバスとは別のデータバス(DB1)により連結される。
一実施例によれば、前記SIMカードと前記取り外し可能なセキュリティーモジュールは1つのモジュールだけ形成される
一実施例によれば、前記エミュレーション回路と前記GSM電話通信回路は、バス多重化回路を用いて共有された共通バスによって、前記取り外し可能なセキュリティーモジュールにアクセスする。
本発明は、更に、本発明による読み取り装置を備えるPDAまたは携帯電話タイプの携帯機器に関係する。
本発明は、更に、アンテナ回路のインピーダンスを変調すると共に、前記アンテナ回路からデータ信号及び無線周波数クロック信号を抽出するために提供される受動的インタフェース回路と、保護されたアプリケーションを管理するために提供される取り外し可能なセキュリティーモジュールとを備えた誘導結合型読み取り装置における受動的動作モードを実行するための方法に関係し、前記方法は、前記取り外し可能なセキュリティーモジュールと異なるエミュレーション回路を提供すると共に、それを用いてデータ信号及び無線周波数クロック信号が前記エミュレーション回路に供給される取り外し不可能な電気的リンクを介して、前記エミュレーション回路を前記受動的インタフェース回路に接続する段階と、前記エミュレーション回路を用いて、無線周波数伝送路を開設すると共に、前記取り外し可能なセキュリティーモジュールに、前記エミュレーション回路による無線周波数伝送路を通して受信されたアプリケーションデータを転送し、前記取り外し可能なセキュリティーモジュールから前記エミュレーション回路により受信されたアプリケーションデータを無線周波数伝送路に送信する段階と、その周波数が無線周波数クロック信号の周波数より低いバスクロック信号によってクロックされるデータバスを用いて、前記エミュレーション回路を前記取り外し可能なセキュリティーモジュールに連結する段階とを有する。
一実施例によれば、前記受動的インタフェース回路と前記エミュレーション回路とは、同じ半導体チップ上に配置される。
一実施例によれば、前記方法は、前記エミュレーション回路において、無線周波数伝送路の開設のに読み取り装置を他の読み取り装置から識別するために前記エミュレーション回路によって使用され得る少なくとも1つの衝突防止用の識別子を含む識別レジスタを提供する段階を有する。
一実施例によれば、前記方法は、前記エミュレーション回路において、無線周波数伝送路を介して受信されたアプリケーションデータを、前記取り外し可能なセキュリティーモジュールに対してそれらを転送する前に記憶するためのバッファメモリを提供する段階を有する。
一実施例によれば、前記方法は、前記エミュレーション回路において、無線周波数伝送路を介して受信されたデータを受信する入力端子と、これらのデータを前記取り外し可能なセキュリティーモジュールに送信するためのデータバスに連結された出力端子とを有する少なくとも1つのFIFOバッファを提供する段階を有する。
一実施例によれば、前記方法は、前記アンテナ回路から直流電源電圧を抽出する段階と、この電圧を前記エミュレーション回路と前記取り外し可能なセキュリティーモジュールに電源電圧として印加する段階とを有する。
一実施例によれば、前記データバスは、ISO7816に規定されるバスである。
一実施例によれば、前記バスクロック信号は、前記無線周波数クロック信号の周波数の少なくとも“1/25”倍の低い周波数を有している。
一実施例によれば、読み取り装置は、SIMカードに連結される電話通信回路GSMに結合されると共に、前記SIMカードと前記取り外し可能なセキュリティーモジュールは1つのモジュールだけ形成される
一実施例によれば、前記方法は、前記エミュレーション回路と前記GSM電話通信回路によって共有された、前記取り外し可能なセキュリティーモジュールにアクセスするための共通バスを提供する段階を有する。
本発明は、更に、半導体チップ上の集積回路形式の誘導結合型読み取り装置に関係し、前記読み取り装置は、集積回路をアンテナ回路に接続するための第1のポート、及び集積回路を取り外し可能なセキュリティーモジュールに接続するための第2のポートと、前記アンテナ回路のインピーダンスを変調すると共に、前記アンテナ回路からデータ信号及び無線周波数クロック信号を抽出するための受動的インタフェース回路と、別の読み取り装置と無線周波数伝送路を開設すると共に、無線周波数伝送路を通して受信されたアプリケーションデータを前記第2のポートに転送し、前記第2のポートを介して受信されたアプリケーションデータを無線周波数伝送路に送信するためのエミュレーション回路と、前記エミュレーション回路を前記受動的インタフェース回路に連結すると共に、それを用いてデータ信号及び無線周波数クロック信号が前記エミュレーション回路に供給される取り外し不可能な電気的リンクとを備える。
一実施例によれば、前記エミュレーション回路は、無線周波数伝送路の開設のに読み取り装置を他の読み取り装置から識別するために前記エミュレーション回路によって使用される少なくとも1つの衝突防止用の識別子を含む識別レジスタを備える。
一実施例によれば、前記エミュレーション回路は、無線周波数伝送路を介して受信されたアプリケーションデータを、前記第2のポートに対してそれらを転送する前に記憶するためのバッファメモリを備える。
一実施例によれば、前記バッファメモリは、無線周波数伝送路を介して受信されたデータを受信する入力端子と、これらのデータを取り外し可能なセキュリティーモジュールに送信するための前記第2のポートに連結された出力端子とを有する少なくとも1つのFIFOバッファを備える。
一実施例によれば、前記受動的インタフェース回路は、前記アンテナ回路から直流電源電圧を抽出するための回路を備えると共に、前記エミュレーション回路と前記取り外し可能なセキュリティーモジュールは、この直流電源電圧によってのみ電力を供給される。
一実施例によれば、前記読み取り装置は、前記アンテナ回路を励磁するための信号を前記第1のポートに印加するために設計された非接触式のチップリーダ回路と、集積回路を、前記チップリーダ回路を制御するための外部回路に接続するための、前記チップリーダ回路に連結された第3のポートとを更に備える。
一実施例によれば、前記読み取り装置は、前記第2のポートに連結された前記エミュレーション回路にふくまれるバス管理回路と、無線周波数クロック信号から、その周波数が無線周波数クロック信号の周波数より低いバスクロック信号を供給すると共に、前記バスクロック信号を前記バス管理回路に印加するための回路とを備える。
一実施例によれば、前記バス管理回路は、ISO7816に規定されるバス管理に適合する。
一実施例によれば、前記無線周波数クロック信号から前記バスクロック信号を抽出するための回路は、その周波数が前記無線周波数クロック信号の周波数の少なくとも“1/25”倍の低い周波数である前記バスクロック信号を供給するために設計される。
一実施例によれば、前記読み取り装置は、前記第2のポートに連結された出力端子と、前記バス管理回路に連結された第1の入力端子と、集積回路の第4のポートに連結された第2の入力端子とを有するバス多重化回路を備える。
本発明のこれら及び他の目的、利点、及び特徴は、添付の図面に関連するが、それに限定されずに与えられる、以下の本発明の実施例の説明において、更に詳細に説明されることになる。
図3は、本発明によるNFC読み取り装置を組み込む携帯電話のための電子システム50の構成を概略的に示す。
システム50の電話通信部分は、図1との関係において同じ参照符号によって示される、既に説明された構成要素、すなわち、ベースバンド回路11、UHFアンテナ11’、及びSIMカード20を備える。以前に説明されたように、回路11は、マザーボード10に配置されると共に、接触コネクタ1120を介して、データバスDB1によりSIMカード20に連結される。携帯電話のキーボード、ディスプレイ、及びボディのような周辺の構成要素は示されない。
本発明によるNFC読み取り装置は、図1における読み取り装置のように、マザーボード10に搭載されるリーダ回路12を備えると共に、アンテナ回路13は、搬送波周波数Fc、例えば13.56[MHz]に合わせられる。アンテナ回路13は、ここではマザーボード10上に示されたが、電話機のボディの他の位置に配置され得る。古典的に、リーダ回路12は、アンテナ回路13に励磁信号を印加すると共に、データバスDB2を用いて、ベースバンド回路11によって制御される。これらの構成要素は、携帯電話のバッテリ15により供給される内部の連続的な電圧Vcciによって電力を供給される。
NFC読み取り装置のエミュレーションモードの実行は、同じ参照符号の上述された受動的インタフェース回路16、本発明によるエミュレーション回路17、及び支持部材に埋め込まれる保護された集積回路43を含む取り外し可能なセキュリティーモジュール40によって保証される。回路17と保護された集積回路43との間の電気的リンクは、保護された集積回路43の金属接点に連結される支持部材41の導体パッド42に圧力をかける、回路17に連結される接触ブレード1041を含む接触コネクタ1040によって保証される。
マザーボード上に配置される受動的インタフェース回路16は、リーダ回路12と並列に、アンテナ回路13に接続されている。図4において示されたように、受動的インタフェース回路16は、負荷変調スイッチSW1m、スイッチSWP、復調回路DEMCT、クロック抽出回路CKCT、及び電源抽出回路PSEを備える。回路PSEは、例えばダイオード整流器Pd(ダイオードブリッジ)、平滑コンデンサCs、及び調整回路(regulation circuit)REGCTを備える。
スイッチSWPは、リーダ回路12がアンテナ回路に励磁信号を印加するときに、スイッチを開いてアンテナ回路13から回路PSE、DEMCT、CKCTを切断するようにリーダ回路12によって送信された、信号EMSによって駆動される。スイッチは、好ましくは、通常時クローズタイプのスイッチであると共に、従ってリーダ回路12が電力を供給されず信号EMSが存在しない場合は、導通状態にある。
読み取り装置100によって放出された交流磁界FLDがアンテナ回路13において周波数Fcの交流アンテナ信号SAを生成するとき、回路PSEは、連続的な電圧Vcceを供給し、回路DEMCTは、アンテナ信号SAに含まれる搬送波Fcを除去すると共に、アンテナ信号のエンベロープ(復調されるが、しかし復号化されない生データ)を表すデータ信号SDTrを供給し、回路CKCTは、周波数Fcの一次クロック信号CK0を供給する。
再び図3を参照すると、従来技術とは逆に、クロックCK0及びデータSDTr信号がモジュール40に直接送られず、局所的に処理されるためにエミュレーション回路17によって横取りされることが分かる。同様に、負荷変調信号Slmは、モジュール40によって送られず、エミュレーション回路17によって放出される。更に、エミュレーション回路17は、取り外し不可能な常設の電気的リンクを形成する固定された導体によってインタフェース回路16に連結される。
好ましくは、回路16と回路17は、リンクの導体が短くなるように、半導体チップ上の集積回路ICRD1の形式で作られる。従って、回路16と回路17との間にコネクタは介在せず、信号CK0、SDTrは、そのインピーダンスが完全に習得されていると共に、そこには容量性の損失がほとんどない短い導体ラインに沿って、回路16と回路17との間を通過する。従って信号SDTrと信号Ck0を転送するために回路は必要ではない。付随的に、リーダ回路12が、更にこの半導体チップ上に統合され、それは、その場合に、携帯電話または他の装置において容易に配置されることができる集積回路の形式でNFC読み取り装置を形成する。
読み取り装置100が、その交信領域を探索する尋問命令(interrogation command)または在庫調査命令(inventory command)を放出するとき、エミュレーション回路17は、読み取り装置100による無線周波数伝送路の開設まで、非接触式集積回路の動作または“反応(behavior)”をエミュレートすることによって、リクエストに応答すると共に、衝突防止ステップを含んだ非接触の通信を初期化するステップを実行する。モジュール40は、従って、無線周波数プロトコルの管理から解放されると共に、アプリケーション階層(個人的なプロトコル)を管理することだけを担当する。
無線周波数伝送路が開設されているとき、エミュレーション回路17は、無線周波数伝送路を通過するアプリケーションデータのブロックに関して透過的な状態に入り、それは、読み取り装置100によって送信されたアプリケーションデータをモジュール40に対して通過させるか、またはモジュール40によって送信されたアプリケーションデータを読み取り装置100に対して通過させる。
更に、本発明の任意の、しかし有利な特徴によると、アプリケーションデータは、コネクタ1040を通過すると共に、その周波数が一次クロック信号CK0の周波数Fcより低いクロック信号によって計時されるマスタ/スレーブタイプのシリアルデータバスDB3を用いてモジュール40に送信される。従って、バスDB3は、無線周波数で切り替わらず電流をほとんど消費しない電子的な構成要素によって制御される。
無線周波数伝送路管理の機能(エミュレーション回路17)の断片化とアプリケーション管理の機能(モジュール40)の断片化を有するNFC読み取り装置のこの構成、及び非無線周波数データバスの使用は、図1において示された読み取り装置の構成と比較して、NFC読み取り装置の電力消費量に関して、明瞭な利点を提供する。
図3における点線によって示されたように、もしそれが集積回路ICRD1の形式で作られるならば、NFC読み取り装置は、従って、集積回路をアンテナ回路13に接続するための第1のポートP1、バスDB3を集積回路に接続するための第2のポートP2、バスDB2を集積回路に接続するための第3のポートP3を備える。アンテナ回路の一部分、特に同調コンデンサは、(使用される技術に従って)恐らくは半導体チップ上に集積され得る。そのような場合、集積回路に接続されているべきアンテナ回路は、アンテナコイル、または、アンテナコイルと、半導体チップ上に集積されなかった他の構成要素だけを備えることができる。
インタフェース回路16によって供給された連続的な電圧Vcceは、ここでは直接エミュレーション回路17に印加されると共に、その電源を独占的に保証する。この電圧Vcceは、同様に、バスDB3を介してモジュール40に供給されると共に、同様に、モジュール40の電源を保証する。これらの状態において、エミュレーションモードを保証するNFC読み取り装置の一部分、すなわちエミュレーション回路17とモジュール40(受動的インタフェース回路16は電力を供給されることを必要としない)は、外部磁界FLDによって自身で電力が供給される。
エミュレーション回路17の実施例は、保護された集積回路43の構成例と同様に、図5において示される。
保護された集積回路43は、マイクロプロセッサ431と、メモリアレイ432と、例えば暗号化回路及び/またはパスワードを保護するための回路を含む安全管理のための周辺回路433と、スレーブモードで動作するバス管理回路434とを備える。メモリアレイ432は、少なくとも1つのアプリケーションを管理するためのプログラムを有すると共に、従来技術と異なり、無線周波数通信を初期化するためのプログラムを有していない。同様に、従来技術と異なり、保護された集積回路43は、無線周波数通信プロトコルのための衝突防止識別子と、無線周波数伝送路を開設するための符号化及び復号化回路を有していない。
エミュレーション回路17は、以下の主要な構成要素を備える。
−データバッファ170を形成する2個のFIFOバッファ170.1、170.2(“先入れ先出し”バッファ)、
−識別レジスタ171、
−クロック発生器172、
−バス管理ユニット173、
−復号化回路174、そして
−符号化回路175。
これらの構成要素は、点線におけるリンクによって概略的に示された様々な制御信号を用いて、制御ユニット177(μC)によって制御される。これらの構成要素は複雑な構成を有すると共に、それらの実装は当業者の手の届く範囲にあるので、それらの機能だけが、以下で説明されることになる。ここで、エミュレーション回路17は、ISO/IEC14443タイプA、ISO/IEC14443タイプB、及びISO/IEC15693のプロトコルと互換性がある、マルチプロトコル回路であるとみなされる。もちろん、当業者は、他の複数プロトコルとの互換性、または更に1つのプロトコルだけとの互換性を提供することができるであろう。
「識別レジスタ171」
レジスタ171は、ISO/IEC14443−3/A、またはISO/IEC15693に基づいた一意の識別子「UID」(分散型の固定番号)、及びISO/IEC14443−3/Bに基づいた識別子「PUPI」(疑似的な一意の識別子)を形成する少なくとも1つの衝突防止識別子IDを有する。分散型の固定番号を提供する代わりに、もしUIDと異なると共に、動的に生成される識別子“PUPI”を提供することが望まれる場合、レジスタ171は、回路がセットアップされた時に(個人化ステップ:personalization step)、その中にUIDが格納される不揮発性の部分(ROM)と、ランダムな“PUPI”もしくは擬似ランダムな“PUPI”を生成するための手段に連結された揮発性の部分とを備えることができる。
「クロック発生器172」
クロック発生器172は、一次クロック信号CK0を受け取ると共に、その周波数が周波数Fcより低い信号CK1、CK2、CK3を供給する周波数分割器(分周器)である。信号CK1は、順序付けクロック信号として、制御ユニット177に印加される。信号CK2は、バスクロック信号として、バス管理ユニット173に印加されると共に、信号CK3は、副搬送波周波数信号Fscとして、符号化回路175に印加される。
「復号化回路174と符号化回路175」
復号化回路174と符号化回路175は、非接触式集積回路において使用されるタイプの標準の回路である。無線周波数接続に関して非接触式集積回路と同じ機能を実質的に有するエミュレーション回路17、及び符号器及び復号器のような低レベルの通信インタフェースは、技術水準に関して特別な修正を必要としない。
復号化回路174は、並列にDEC1、DEC2、DEC3の3つの復号器を備え、それぞれは、データ信号SDTrを受信すると共に、それぞれは、前述の標準の内の1つに従って復号化動作を実行し、復号器DEC1はISO/IEC14443−Aによる復号化を保証し、復号器DEC2はISO/IEC14443−Bによる復号化を保証し、そして復号器DEC3はISO/IEC15693による復号化を保証する。データ信号SDTrが受け取られるとき、使用されるべき復号器は、復号化回路174の出力において、誤差信号を供給しない復号器の出力を選択することによって決定される。復号器は、復号化されたデータ信号SDTrから生成される着信データ信号DTrを供給する。各復号器は、古典的に、ビット復号化ステージ、ワード復号化ステージ、及びフレーム復号化ステージを備える。
更に良く理解するために、いわゆる“長距離の(long range)”のアプリケーションに使用される標準のISO/IEC15693が、ビットのペアによる、そしてパルス位置によるビット符号化を特に提供すると共に、パルスは、一時的なセグメントにおける4つのポジションを占めることができる磁界のホールによって形成されるということが思い出されることになる。このプロトコルは、約26[キロビット/秒]の全く低いデータ速度であるが、しかし数十センチメートルの高い通信距離を提供し、それは1メートルに達することができる。更に、ISO/IEC14443−Aは、変形ミラー(Modified Miller)タイプのビット符号化、及び100%の磁界振幅変調(ASK変調)を提供し、ISO/IEC14443−Bは、NRZタイプのビット符号化、及び10%の磁界振幅変調を提供すると共に、これらのオプションのぞれぞれは、106[キロビット/秒]、212[キロビット/秒]、または424[キロビット/秒]の更に高いデータ速度であるが、しかし更に短い通信距離を提供する。
同様に、符号化回路175は、並列にCOD1、COD2、COD3の3つの符号器を備えると共に、それらの内の1つは、復号器174によって識別される着信データの符号化のタイプに従い、制御ユニット177によって活性化される。符号器は、マルチプレクサ176によって選択されたデータを受け取ると共に、インタフェース回路16(図4)のスイッチSWlmに印加される負荷変調信号Slmを供給する。各符号器は、前述の標準の内の1つに従って発信データを符号化するために提供されると共に、ビット符号化ステージ、ワード符号化ステージ、及びフレーム符号化ステージを備える。
更に、標準ISO/IEC14443−Aは、副搬送波周波数Fc/16及びマンチェスター符号化を使用する負荷変調によるビット符号化を提供し、一方、標準のISO/IEC14443−Bは、同じく副搬送波周波数Fc/16を用いて、非ゼロ復帰(Non-Return-to-Zero:NRZ)によるBPSKタイプ(2相位相符号化:Binary Phase Shift Coding)のビット符号化を提供するということが思い出されることになる。ここで、この副搬送波は、クロック発生器172によって符号化回路175に供給される信号CK3である。更に、標準のISO/IEC15693は、副搬送波周波数Fc/32(423[KHz])を使用する第1の負荷変調モードを提供すると共に、2つの副搬送波周波数Fc/32及びFc/28をそれぞれ使用する第2の負荷変調モードを提供する。
「バス管理ユニット173」
バス管理ユニット173は、マスタ装置としてバスDB3の管理を保証する。それは、バッファ170.1に存在するデータをその入力端子で受け取ると共に、制御ユニット177の決定に基づいてそれらをバスDB3に送信する。保護された集積回路43内のバスの反対側において、バス管理ユニット434は、データの受信を保証する。更にユニット173は、保護された集積回路43がアプリケーションセッションの間に読み取り装置100に送信するデータ転送を保証する。これらのデータは、ユニット173によって、FIFOバッファ170.2の入力端子に印加される。図5に示された実施例において、バスDB3は、ISO/IEC7816タイプのバスであると共に、ワイヤVcc、ワイヤGND(グランド線)、ワイヤCK(クロックワイヤ)、ワイヤI/O(双方向性のデータワイヤ)、及びワイヤRST(“リセット”)を備える。
ユニット173は、ワイヤVccに受動的インタフェース回路16によって供給された電圧Vcceを印加すると共に、電圧Vcceは、上述のように集積回路43によって電源電圧として使用される。更に、ユニット173は、データ転送を計時するために、ワイヤCKにバスクロック信号としてクロック信号CK2を印加する。
本発明の任意の、しかし有利な特徴によれば、クロック信号CK2の周波数は、無線周波数伝送路によって使用されるプロトコルに基づいて、クロック発生器172によって設定される。従って、もしISO/IEC15693プロトコルに従って無線周波数伝送路が開設されたならば、信号CK2は、無線周波数伝送路によって提供される26[キロビット/秒]に対応する約26[KHz]に設定される。もし無線周波数伝送路がISO/IEC14443プロトコルAまたはBタイプに従って開設されたならば、信号CK2は、無線周波数伝送路によって提供される106[キロビット/秒]に対応する約106[KHz]に設定される。
「制御装置177とFIFOバッファ170.1、170.2」
上述のように、制御ユニット177はエミュレーション回路17のコアであると共に、上述の周辺要素は、機能に関して標準的である。
エミュレーション回路が低い電力消費量を有するように、制御ユニットは、マイクロプロセッサよりむしろ、好ましくはワイヤードロジックの有限状態機械である。無線周波数伝送路の確立に専念する制御ユニット、遷移状態、及びこれらの状態の間の条件は、前述の標準によって定義される。(例えば、14443−3/Aは、図6“タイプAの近接カード状態図”、14443−3/Bは、図19“近接カード状態遷移フローチャート”を参照。)
制御ユニット177は、図6におけるチャートによって示された以下のステップを実行するように構成される。
ステップ1700:それが読み取り装置100との通信の初期化に関係する限り、全着信データストリームDTr(復号器174の出力)を横取りし、読み取り装置100によって送信された衝突防止命令を処理すると共に、これらの命令に対する応答を生成する。
ステップ1701:無線周波数伝送路が開設された場合、バス管理ユニット173を用いて、バスDB3を介して、モジュール40と内部伝送路を開設し、そして無線周波数伝送路を介して受信された着信アプリケーションデータを、透過的に内部伝送路に送信すると共に、内部伝送路を介してモジュール40から受信された発信アプリケーションデータを無線周波数伝送路で読み取り装置100に送信する。
ステップ1702:通信の終了命令(例えば、非選択命令)を検出すると共に、データの送信を終了する。
制御ユニット177に割り当てられた機能は、内部伝送路において、着信データをブロックするか、または反対に転送するために、FIFOバッファ170.1を使用することによって、そして内部伝送路を介して受信されたアプリケーションデータを無線周波数伝送路に送信するために、FIFOバッファ170.2及びマルチプレクサ176を使用することによって、ここで実行される。その目的のために、復号化回路174の出力端子は、FIFOバッファ170.1の入力端子、及び制御ユニット177の入力端子に連結される。FIFOバッファ170.2の出力端子は、マルチプレクサ176の第1の入力端子に連結されると共に、制御ユニット177は、マルチプレクサの第2の入力端子に連結される。マルチプレクサは、制御ユニット177によって駆動されると共に、符号化回路175の入力端子に、制御ユニット177が発する制御データ(無線周波数伝送路の初期化命令及び衝突防止命令に対する応答)を印加するためか、または符号化回路175の入力端子に、モジュール40から受信されると共にFIFOバッファに格納されたアプリケーションデータを印加するために使用される。
着信データに関して、制御ユニット177は、ここでは以下の動作を実行するように構成される。
1)無線周波数伝送路が開設されていない限り、着信データの全てを分析し、FIFOバッファ170.1をブロックし、バスDB3を抑制すると共に、これらのデータに含まれる初期化命令及び衝突防止命令を復号化し、符号化回路175を介して応答を送信することによって命令を実行する。
2)無線周波数伝送路が開設されている場合、制御データが受信されるまで、FIFOバッファ170.1をブロックし、アプリケーションデータが受信されるとFIFOバッファ170.1を活性化し、そしてデータがモジュール40に送信されるように、バスDB3を活性化する。
モジュール40によって発せられた発信アプリケーションデータに関して、制御ユニット177は、ここでは以下の動作を実行するように構成される。
1)バスDB3を受信設定にセットすると共に、アプリケーションデータを格納するために、バッファ170.2を活性化する。
2)バッファ170.2においてアプリケーションデータが受信されると同時に、アプリケーションデータに先行しなければならないフレームデータ(またはブロックデータ)の先頭を生成すると共に、それらを符号化回路175に印加し、そしてバッファ170.2に存在するアプリケーションデータを符号化回路に印加し、もし必要ならば、フレームデータ(またはブロックデータ)の最後を生成すると共に、それらを符号化回路に印加する。
着信データに存在するエラー検出コード(CRC)を確認するステップ、エラー検出コードを生成して発信データに挿入するステップは、好ましくはそれぞれ復号化回路174及び符号化回路175のフレーム復号化ステージ及びフレーム符号化ステージによって実行される。恐らく、ワードビットの先頭及びワードビットの最後を検出するか、もしくは挿入するステップは、好ましくはそれぞれ復号化回路174及び符号化回路175のワード復号化ステージ及びワード符号化ステージによって実行される。
要するに、制御ユニット177は、無線周波数伝送路の開設を目的とする受信された命令とアプリケーションデータブロックとを区別すると共に、それが、これらのデータを処理するか否か、もしくはそれが、これらのデータをモジュール40に渡すか否かを決定する。
その一方で、保護された集積回路43は、図6において同じく示された以下のステップを実行することによって、制御ユニットによって送信されたアプリケーションデータが提供するアプリケーション階層の制御を保証する。
ステップ400:集外部磁界から抽出された電圧Vcceによって、集積回路43に電力を供給した後で、アプリケーション階層からの最初のアプリケーション命令を待つ。
ステップ401:トランザクション(transaction)を確立することを目的とするアプリケーション命令を受信すると共に、処理する。これらの命令は、接触式カードのために以前に開発された既知のアプリケーション、そしてアプリケーションの見地から透過的である無線周波数伝送路において使用されるあらゆるタイプの安全性に関する命令、及び特にその応答が保護された集積回路43に適した暗号作成アルゴリズムを使用するランダムな言葉を含む認証命令を含むことができる。
ステップ402:トランザクションを処理する。それは、例えば、ユーザがサービスにアクセスする(転送するか、またはその他)ことを可能にするために、集積回路のメモリアレイ432に存在するユニットカウンタを生成することを目的とするトランザクションであり得る。
ステップ403:もし集積回路43がまだ電力を供給されているならば、アプリケーション階層に特有の適応命令によってトランザクションを終了すると共に、待機ステップ400に戻る。
ステップ1701において、無線周波数伝送路が開設されているとき、制御ユニット177は、アプリケーションデータストリームが制御されることを可能にするデータストリームの一部分を管理し続け得る。この場合に、IUT−T(国際電気通信連合)のOSIモデルに従って、もしセッション階層がデータリンク階層と結合される場合、アプリケーション階層のデータを転送するための何らかの方法におけるデータブロックの交換は、その場合に、無線周波数伝送路の制御フィールドの処理を少なくとも必要とするので、それは、その間にプロローグ及びエピローグフィールドが制御ユニット177の制御下にある、ISO/IEC14443−4/Bに従うアプリケーションセッションのシーケンスの開設の一例の説明によって、以下で明らかにされることになる。
図7において示された変形例において、無線周波数伝送路を開設した後のデータリンク階層の制御、すなわち無線周波数伝送路の監視は、取り外し可能なセキュリティーモジュール40に割り当てられる。従って、ステップ401、402、403と平行して、保護された集積回路43は、アプリケーション階層に属していないと共に、無線周波数伝送路が管理されることを可能にするデータを処理する。そのような場合に、エミュレーション回路17は、ステップ1701の間、完全に透過的であり、(上述のように、もしそれらが復号化回路によってチェックされる場合には、CRCエラーコードを除いて、)受信された全てのデータを送信する。そのような場合に、無線周波数通信の終了命令は、ステップ420の間に、保護された集積回路43によって復号化される。それから、集積回路43は、ステップ1700に戻るように制御ユニットを導くセッションの終了信号EOSを、制御ユニット177に送信する。
保持されたオプションであるものは何でも、制御ユニット177は、無線周波数伝送路の開設まで、フレームに存在する以下の命令をオンザフライ(on the fly)で復号化すると共に、分析する。エミュレーション回路がISO/IEC14443及びISO/IEC15693に適合する現在の実施例において、これらの命令は、以下のようである。
Figure 0005123857
標準のISO/IEC14443/Bに基づいた無線周波数伝送路の初期化シーケンスが、ここでは一例として説明されようとしている。標準によって宣言された参照符号(命令における命令及びフィールド)は、それを本願の引用符号と区別するために、引用符に囲まれて記載されている。
「無線周波数伝送路の初期化と衝突防止」
ステップA:制御ユニット177は、コード“APf”(衝突防止プレフィックス)、コード“AFI”(アプリケーションファミリー識別子)、コード“PARAM”(応答スロットの数)を含む5バイトの命令“REQB”を受信する。以下の命令と同様に、この命令に関して、エラー検出フィールドの2バイト“CRC−B”は、復号器174によって処理される。従って、応答に挿入されたバイト“CRC−B”と同様に、これらのバイトは、もはや以下では言及されない。
ステップB:ここで、制御ユニットは、コード“PARAM”によって指定された応答スケール上で“0”に等しい応答(即座の応答)の位置をランダムに計算するか、または、それは、確率的(probabilistic)であるが疑似確定的(pseudo-determinist)ではないモード(両方のオプションはISO/IEC14443によって提供される)において設定されると共に、それは、ランダムの選択処理の終わりにこの命令に応答することを決定すると仮定される。従って、ステップBの間、制御ユニットは、(16進法における)“50”バイト、“PUPI”を形成する4バイト(識別レジスタ171に読み込まれると共に、恐らくはランダムに生成される)、アプリケーションデータの4バイト(ここでは使用されず、内部の伝送路はまだ開設されていない)、及びプロトコルデータの3バイトを有する応答“ATQB”を送信する。
ステップC:制御ユニットは、“1D”に等しいバイト、“PUPI”の4バイト、4つのパラメータ化のバイト、及び上位階層のNバイトを有する命令“ATTRIB”を受信する。もしNが“0”と異なるならば、“上位階層のバイト”はモジュール40に関係すると共に、それは内部の伝送路を開設した後でバスDB3を介してモジュール40に送信される。パラメータ化のバイトは、命令に対する応答の遅延、フレームの先頭と終わりの抑圧の有無、“SOF”と“EOF”、(復号化回路174と符号化回路175に伝達された情報)、最大のフレームサイズを定義すると共に、更に、命令“ATTRIB”が受信されるときにその開設が効果的である無線周波数通信セッションのために制御ユニットに割当てられるカード識別子CIDを含む。
もし読み取り装置100が、他の主体がその交信領域に存在するかどうかを判定するために、ステップB及びステップCの間に、もしくはステップCの後で、命令“SlotMarker”を送信するならば、制御ユニットは、メッセージ“ATQB”を送信した後で、これらの命令に応答しない。
ステップD:制御ユニットは、CID(card identification)を含む1バイト、及び(もしそれらが内部伝送路を介してモジュール40によって供給されると共に、バッファ170.2に存在するならば、)上位階層のNバイトを送信することによって、命令“ATTRIB”に応答する。
命令“ATTRIB”に応答した後に、制御ユニットのみが、固有のCIDを含むと共に、ISO/IEC14443−4において定義されたアプリケーション命令に応答し、そしてアプリケーションデータブロックをモジュール40に送信することによって、及び取り外し可能なモジュール40から受信されたアプリケーションデータを無線周波数伝送路に送信することによって、無線周波数伝送路の管理を保証する。しかしながら、命令“ATTRIB”の前に受信された命令“HLTB”(“50”に等しい1バイト、4バイトのPUPI)は、制御ユニットを元の初期状態に設定する。
「無線周波数伝送路の管理」
ここで、図6のチャートによれば、無線周波数伝送路の管理は、制御ユニット177によって保証されると仮定される。ここで、無線周波数伝送路の管理は、アプリケーションデータを運搬することを目的としているブロック“I”の(命令“ATTRIB”によって割り当てられた“CID”を含む)プロローグフィールドの制御ユニットによる処理を含む。ブロックのエピローグフィールド、または2バイトの“CRC−B”を含むフィールド“EDC”は、上述のように、復号化回路(着信ブロック)、または符号化回路(発信ブロック)によって生成される。アプリケーションデータがブロック“I”に転送されることを可能にするか、または制御情報がブロック“S”に転送されることを可能にする情報フィールド“INF”は、それがブロック“I”に存在しさえすれば、モジュール40に送信される。任意に、ブロック“S”は、受け取りの肯定応答または否定応答を運搬することを可能にすると共にフィールド“INF”を全く含まないブロック“R”と同様に、制御データを読み取り装置100と交換するためにエミュレーション回路173によって使用され得る。
制御ユニットは、フィールド“INF”を全く含まない命令“DESELECT”の受信と同時に無線周波数伝送路を閉鎖する。命令“DESELECT”は、プロトコルブロック“S”のように符号化される。それは、読み取り装置100によって送信された要求ブロック“S(DESELECT)”から構成されると共に、制御ユニットによる受信応答として送信される応答“S(DESELECT)”から構成される。
図7のチャートによって示された変形例において、ブロック“I”のプロローグフィールドの処理は、読み取り装置100によって割り当てられると共に、制御ユニット177から以前に受信された“CID”を有するモジュール40によって保証される。
ちょうど説明された例を考慮すると、バッファFIFOが、着信アプリケーションデータのストリームと発信アプリケーションデータのストリームとの同期化のためだけに供給されることが分かる。当業者は、従って、もしフレームの同期化が使用される各通信プロトコルに関して修得されるならば、FIFOバッファ、特にバッファ170.1を抑制することがあり得るということに注意することになる。同様に、FIFOバッファは、バッファメモリの適応管理を提供する一方、あらゆる他のタイプのバッファメモリと交換され得る。
図8は、図4において示されるシステム50の別の実施例60を概略的に示す。SIMカード20が削除されると共に、モジュール40が、上述のように、無線周波数伝送路を用いて実行されるアプリケーションを保護するためのモジュールとして、そして電話通信アプリケーションを保証するためのSIMカードとして、の両方として使用されるという事実によって、システム60は、システム50と異なる。
これを受けて、ベースバンド回路11のバスDB1、及びエミュレーション回路17のバスDB3は、同じタイプのバスであると共に、例えばISO/IEC7816に規定されるバスである。バスDB1の末端は、(いくらかの線による入力を有する)バスマルチプレクサMUXBの第1の入力端子に接続されており、そしてバスDB3の末端は、マルチプレクサMUXBの第2の入力端子に接続されている。マルチプレクサMUXBの出力端子は、バスDB4によってモジュール40に(すなわち、図5を参照すると、保護された集積回路43のバス管理ユニット434に)連結される。マルチプレクサMUXBは、例えばベースバンド回路11によって供給される信号SELによって制御される。例えば、信号SELが1に等しいとき、マルチプレクサは、バスDB3をモジュール40に連結し、信号SELが0に等しいとき、マルチプレクサは、バスDB1をモジュール40に連結する。優先順位は、ここでは、ベースバンド回路11に対して与えられ、それは、電話通信アプリケーションが実行されなければならないとき、SIMカードの優先順位と同じ優先順位でモジュール40にアクセスし、そうでなければ、モジュール40がエミュレーション回路17によって送信されたアプリケーションデータの形式で受け取ったアプリケーションセッションを開設する要求に応答することを可能にするために、バスDB4を解放する。しかしながら、モジュール40に対するアクセスの優先順位の更に複雑な管理は、ベースバンド回路11とエミュレーション回路17との間の制御信号の交換を提供することによって提供され得る。
図8において点線によって示されるように、本発明によるNCF読み取り装置のこの実施例は、集積回路ICRD2の形式で以前と同様に具体化され得る。集積回路ICRD2は、従って、集積回路をアンテナ回路13に接続するためのポートP1と、バスDB4をマルチプレクサMUXBに接続するためのポートP2と(バスDB3は、ここでは、チップに統合されるマルチプレクサMUXBの入力端子に内部で連結される)、バスDB2を集積回路に接続するためのポートP3と、バスDB1をマルチプレクサMUXBの入力端子に接続するための第4のポートP4とを備える。
当業者には、明らかに、本発明には様々な実施例及びアプリケーションを受け入れる余地があるということが理解できるであろう。特に、エミュレーション回路17は、マザーボード上に配置されたアプリケーション管理回路と接続されるべき他のバスインタフェース(バス管理ユニット)を備えることができる。これらのアプリケーション管理回路は、モジュール40の介入を必要としない、保護されていないアプリケーションに特に提供され得る。更に、携帯電話のためのシステムにおける本発明によるNFC読み取り装置の実施例が説明されたが、本発明は、この例に限定されない。従って、本発明によるNFC読み取り装置は、電話通信回路なしでも同様に作られ得る。読み取り装置は、例えば、取り外し可能なセキュリティーモジュール40、ディスプレイ及びキーボードを受け入れるケースを備えた小さな面積の携帯機器の形式で提供される。この装置は、能動的モードにおいて、非接触式電子タグ、非接触式電子バッジ、及び非接触式名詞を読み取るために使用される。エミュレーションモードにおいて、そして、もし装置の内蔵電池の電圧が下ったとしても、その装置は、電子財布のような、そしてアクセス制御手段(例えば、ドアの開閉または非接触式イグニションキー)等のようなサービスにアクセスするための非接触式チップカードとして使用できる状態を維持する。
更に、回路16及びモジュール40(図3、8)は、同様に、これらの構成要素に単独で電力を供給するための電圧Vcceに対して、通信距離が長過ぎるとき、図1を参照して上述されたように、内部の電圧Vcciに等しくなる合成された電圧によって電力を供給され得る。しかしながら、これらの状況においてさえも、本発明は、エネルギーを節約するという利点を有する。更に、電圧Vcceは、その場合に局所的な電源として使用されることになる補助のアキュムレータを充電するために使用され得る。
標準の保護されたNFC読み取り装置を含む携帯電話のための電子システムの構成を示す図である。 コンポジット信号を図1の取り外し可能なセキュリティモジュールに供給する標準のリンク回路の実施例を示す図である。 本発明によるエミュレーション回路を有する保護されたNFC読み取り装置を含む携帯電話のための電子システムの構成を示す図である。 図3におけるブロック形式において示された受動的インタフェース回路の実施例を示す図である。 本発明によるエミュレーション回路の実施例をブロック形式で示す図である。 エミュレーション回路の動作を示す図である。 エミュレーション回路の動作の変形例を示す図である。 図5のシステムの別の実施例を示す図である。
符号の説明
5 標準の電子システム
10 マザーボード
11 ベースバンド回路
11’ UHFアンテナ
12 リーダ回路
13 アンテナ回路
13’ アンテナコイル
15 携帯電話のバッテリ
16 受動的インタフェース回路
17 エミュレーション回路
20 SIMカード
30 取り外し可能なセキュリティーモジュール
31 支持部材
32 導体パッド
33 保護された集積回路
40 取り外し可能なセキュリティーモジュール
41 支持部材
42 導体パッド
43 保護された集積回路
50 電子システム
60 システム
100 読み取り装置
110 読み取り装置のアンテナコイル
170 データバッファ
170.1 FIFOバッファ
170.2 FIFOバッファ
171 識別レジスタ
172 クロック発生器
173 バス管理ユニット
174 復号化回路
175 符号化回路
176 マルチプレクサ
177 制御ユニット
431 マイクロプロセッサ
432 メモリアレイ
433 安全管理のための周辺回路
434 バス管理回路
1030 接触コネクタ
1031 接触ブレード
1040 接触コネクタ
1041 接触ブレード
1120 接触コネクタ
DB1、DB2、DB3、DB4 データバス
A、B 入力端子
SA 交流アンテナ信号
SDTr データ信号
CK0 一次クロック信号
TRiG1、TRiG2、TRiG3 増幅回路
SWlm 負荷変調スイッチ
Slm 負荷変調信号
D1、D2 ダイオード回路
RFCT 回路
MP マイクロプロセッサ
MA メモリアレイ
IDREG 識別レジスタ
ID 衝突防止識別子
S(SDTr、CK0) コンポジット信号
S2C インタフェース
SWP スイッチ
EMS 信号
DEMCT 復調回路
CKCT クロック抽出回路
PSE 電源抽出回路
Pd ダイオード整流器
Cs 平滑コンデンサ
REGCT 調整回路
FLD 交流磁界
ICRD1 集積回路
ICRD2 集積回路
DTr 着信データ信号
P1 第1のポート
P2 第2のポート
P3 第3のポート
P4 第4のポート
CK1、CK2、CK3 (クロック)信号
DEC1、DEC2、DEC3 復号器
COD1、COD2、COD3 符号器
MUXB バスマルチプレクサ
SEL 信号

Claims (31)

  1. アンテナ回路(13)のインピーダンスを変調すると共に、前記アンテナ回路からデータ信号(SDTr)及び無線周波数クロック信号(CK0)を抽出するための受動的インタフェース回路(16)と、読み取り装置を取り外し可能なセキュリティーモジュール(40、43)に接続するための手段(173、DB3、1030)とを備えた誘導結合型読み取り装置(50、60)であって、
    −別の読み取り装置と無線周波数伝送路を開設すると共に、前記取り外し可能なセキュリティーモジュールに、無線周波数伝送路を通して受信されたアプリケーションデータを転送し、前記取り外し可能なセキュリティーモジュールから受信されたアプリケーションデータを無線周波数伝送路に送信するためのエミュレーション回路(17)と、
    −前記エミュレーション回路(17)を前記受動的インタフェース回路(16)に連結すると共に、それを用いてデータ信号(SDTr)及び無線周波数クロック信号(CK0)が前記エミュレーション回路(17)に供給される取り外し不可能な電気的リンクと、
    −周波数が無線周波数クロック信号の周波数(Fc)より低い周波数のバスクロック信号(CK2)によってクロックされる、前記エミュレーション回路(17)を前記取り外し可能なセキュリティーモジュール(40、43)に連結するためのデータバス(173、DB3)と
    を更に備えることを特徴とする読み取り装置。
  2. 前記受動的インタフェース回路(16)と前記エミュレーション回路(17)とが、同じ半導体チップ上に配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の読み取り装置。
  3. 前記エミュレーション回路(17)が、無線周波数伝送路の開設のに読み取り装置を他の読み取り装置から識別するために前記エミュレーション回路によって使用される少なくとも1つの衝突防止用の識別子(ID)を含む識別レジスタ(171)を備える
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の読み取り装置。
  4. 前記エミュレーション回路(17)が、無線周波数伝送路を介して受信されたアプリケーションデータを、前記取り外し可能なセキュリティーモジュール(40、43)に対してそれらを転送する前に記憶するためのバッファメモリ(170)を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の読み取り装置。
  5. 前記バッファメモリが、無線周波数伝送路を介して受信されたデータを受信する入力端子と、これらのデータを前記取り外し可能なセキュリティーモジュールに送信するためのデータバス(173、DB3)に連結された出力端子とを有する少なくとも1つのFIFOバッファ(170−1)を備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の読み取り装置。
  6. 前記受動的インタフェース回路(16)が、前記アンテナ回路から直流電源電圧(Vcce)を抽出すると共に、
    前記エミュレーション回路(17)と前記取り外し可能なセキュリティーモジュール(40、43)が、この直流電源電圧によってのみ電力を供給される
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の読み取り装置。
  7. 前記データバス(DB3)が、ISO7816に規定されるバスである
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の読み取り装置。
  8. 前記バスクロック信号(CK2)が、前記無線周波数クロック信号(CK0)の周波数の少なくとも“1/25”倍の低い周波数を有している
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の読み取り装置。
  9. GSM電話通信回路(11)と、加入者識別モジュールSIM(20)と、前記GSM電話通信回路(11)を前記加入者識別モジュールSIM(20)を結合する第2のデータバスと、請求項1から請求項8のひとつに記載の読み取り装置とを有し、前記加入者識別モジュールSIMと、前記取り外し可能なセキュリティモジュールとはただひとつのモジュールにより形成され、前記第2のデータバスは前記無線周波数クロック信号の周波数より低い周波数のバスクロック信号でクロックされる前記データバスと異なることを特徴とする、携帯電話。
  10. 前記エミュレーション回路(17)と前記GSM電話通信回路(11)が、バス多重化回路(MUXB)を用いて共有された共通バス(DB4)によって、前記取り外し可能なセキュリティーモジュール(40)にアクセスする
    ことを特徴とする請求項に記載の携帯電話
  11. PDAまたは携帯電話タイプの携帯機器であって、
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の読み取り装置を備える
    ことを特徴とする携帯機器。
  12. アンテナ回路(13)のインピーダンスを変調すると共に、前記アンテナ回路からデータ信号(SDTr)及び無線周波数クロック信号(CK0)を抽出するために提供される受動的インタフェース回路(16)と、保護されたアプリケーションを管理するために提供される取り外し可能なセキュリティーモジュール(40、43)とを備えた誘導結合型読み取り装置(50、60)における受動的動作モードを実行するための方法であって、
    前記取り外し可能なセキュリティーモジュールと異なるエミュレーション回路(17)を提供すると共に、それを用いてデータ信号(SDTr)及び無線周波数クロック信号(CK0)が前記エミュレーション回路(17)に供給される取り外し不可能な電気的リンクを介して、前記エミュレーション回路(17)を前記受動的インタフェース回路(16)に接続する段階と、
    前記エミュレーション回路(17)を用いて、無線周波数伝送路を開設すると共に、前記取り外し可能なセキュリティーモジュールに、前記エミュレーション回路により無線周波数伝送路を通して受信されたアプリケーションデータを転送し、前記取り外し可能なセキュリティーモジュールから前記エミュレーション回路により受信されたアプリケーションデータを無線周波数伝送路に送信する段階と、
    周波数が無線周波数クロック信号の周波数(Fc)より低い周波数バスクロック信号(CK2)によってクロックされるデータバス(173、434、DB3)を用いて、前記エミュレーション回路(17)を前記取り外し可能なセキュリティーモジュール(40、43)に連結する段階と
    を有することを特徴とする方法。
  13. 前記受動的インタフェース回路(16)と前記エミュレーション回路(17)とが、同じ半導体チップ上に配置される
    ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 前記エミュレーション回路(17)において、無線周波数伝送路の開設のに読み取り装置を他の読み取り装置から識別するために前記エミュレーション回路によって使用され得る少なくとも1つの衝突防止用の識別子(ID)を含む識別レジスタ(171)を提供する段階を有する
    ことを特徴とする請求項12または請求項13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記エミュレーション回路(17)において、無線周波数伝送路を介して受信されたアプリケーションデータを、前記取り外し可能なセキュリティーモジュール(40、43)に対してそれらを転送する前に記憶するためのバッファメモリ(170)を提供する段階を有する
    ことを特徴とする請求項12から請求項14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記エミュレーション回路(17)において、無線周波数伝送路を介して受信されたデータを受信する入力端子と、これらのデータを前記取り外し可能なセキュリティーモジュールに送信するためのデータバス(173、DB3)に連結された出力端子とを有する少なくとも1つのFIFOバッファ(170−1)を提供する段階を有する
    ことを特徴とする請求項14または請求項15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記アンテナ回路から直流電源電圧(Vcce)を抽出する段階と、
    この電圧を前記エミュレーション回路(17)と前記取り外し可能なセキュリティーモジュール(40、43)に電源電圧として印加する段階と
    を有することを特徴とする請求項12から請求項16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記データバス(DB3)が、ISO7816に規定されるバスである
    ことを特徴とする請求項12から請求項17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記バスクロック信号(CK2)が、前記無線周波数クロック信号(CK0)の周波数の少なくとも“1/25”倍の低い周波数を有している
    ことを特徴とする請求項12から請求項18のいずれか一項に記載の方法。
  20. GSM電話通信回路(11)と、加入者識別モジュールSIM(20)と、前記GSM電話通信回路(11)を前記加入者識別モジュールSIM(20)を結合する第2のデータバスとを有し、請求項12から請求項19のひとつの方法であり、前記加入者識別モジュールSIMと、前記取り外し可能なセキュリティモジュールとはただひとつのモジュールにより形成され、前記第2のデータバスは前記無線周波数クロック信号の周波数より低い周波数のバスクロック信号でクロックされる前記データバスと異なることを特徴とする、方法。
  21. 前記エミュレーション回路(17)と前記GSM電話通信回路(11)によって共有された、前記取り外し可能なセキュリティーモジュール(40)にアクセスするための共通バス(DB4)を提供する段階を有する
    ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
  22. 半導体チップ(ICRD1、ICRD2)上の集積回路形式の誘導結合型読み取り装置であって、
    −集積回路をアンテナ回路(13)に接続するための第1のポート(P1)、及び集積回路を取り外し可能なセキュリティーモジュール(40、43)に接続するための第2のポート(P2)と、
    −前記アンテナ回路(13)のインピーダンスを変調すると共に、前記アンテナ回路からデータ信号(SDTr)及び無線周波数クロック信号(CK0)を抽出するための受動的インタフェース回路(16)と、
    −別の読み取り装置と無線周波数伝送路を開設すると共に、無線周波数伝送路を通して受信されたアプリケーションデータを前記第2のポート(P2)に転送し、前記第2のポート(P2)を介して受信されたアプリケーションデータを無線周波数伝送路に送信するためのエミュレーション回路(17)と、
    −前記エミュレーション回路(17)を前記受動的インタフェース回路(16)に連結すると共に、それを用いてデータ信号(SDTr)及び無線周波数クロック信号(CK0)が前記エミュレーション回路(17)に供給される取り外し不可能な電気的リンクと
    −前記第2のポート(P2)を、前記取り外し可能なセキュリティーモジュール(40,43)に連結するデータバス(173,DB3)とを備え、
    −該データバス(173,DB3)は、前記無線周波数クロック信号の周波数より低い周波数のバスクロック信号(CK2)によってクロックされることを特徴とする半導体チップに集積された読み取り装置。
  23. 前記エミュレーション回路(17)が、無線周波数伝送路の開設のに読み取り装置を他の読み取り装置から識別するために前記エミュレーション回路によって使用される少なくとも1つの衝突防止用の識別子(ID)を含む識別レジスタ(171)を備える
    ことを特徴とする請求項22に記載の半導体チップに集積された読み取り装置。
  24. 前記エミュレーション回路(17)が、無線周波数伝送路を介して受信されたアプリケーションデータを、前記第2のポート(P2)に対してそれらを転送する前に記憶するためのバッファメモリ(170)を備える
    ことを特徴とする請求項22または請求項23のいずれか一項に記載の半導体チップに集積された読み取り装置。
  25. 前記バッファメモリが、無線周波数伝送路を介して受信されたデータを受信する入力端子と、これらのデータを取り外し可能なセキュリティーモジュールに送信するための前記第2のポート(P2)に連結された出力端子とを有する少なくとも1つのFIFOバッファ(170−1)を備える
    ことを特徴とする請求項24に記載の半導体チップに集積された読み取り装置。
  26. 前記受動的インタフェース回路(16)が、前記アンテナ回路から直流電源電圧(Vcce)を抽出するための回路(PSE)を備えると共に、
    前記エミュレーション回路(17)と前記取り外し可能なセキュリティーモジュール(40、43)が、この直流電源電圧によってのみ電力を供給される
    ことを特徴とする請求項22から請求項25のいずれか一項に記載の半導体チップに集積された読み取り装置。
  27. 前記アンテナ回路を励磁するための信号を前記第1のポート(P1)に印加するために設計された非接触式のチップリーダ回路(12)と、
    集積回路を、前記チップリーダ回路(12)を制御するための外部回路(11)に接続するための、前記チップリーダ回路(12)に連結された第3のポート(P3)と
    を更に備えることを特徴とする請求項22から請求項26のいずれか一項に記載の半導体チップに集積された読み取り装置。
  28. 前記第2のポート(P2)に連結された前記エミュレーション回路(17)にふくまれるバス管理回路(173)と、
    無線周波数クロック信号(CK0)を分周して、その周波数が無線周波数クロック信号の周波数(Fc)より低いバスクロック信号(CK2)を供給すると共に、前記バスクロック信号(CK2)を前記バス管理回路(173)に印加するための回路(172)と
    を備えることを特徴とする請求項22から請求項27のいずれか一項に記載の半導体チップに集積された読み取り装置。
  29. 前記バス管理回路(173)が、ISO7816に規定されるバス管理に適合することを特徴とする請求項28に記載の半導体チップに集積された読み取り装置。
  30. 前記無線周波数クロック信号(CK0)から前記バスクロック信号(CK2)を抽出するための回路(172)は、その周波数が前記無線周波数クロック信号(CK0)の周波数の少なくとも“1/25”倍の低い周波数である前記バスクロック信号(CK2)を供給するために設計される
    ことを特徴とする請求項28または請求項29のいずれか一項に記載の半導体チップに集積された読み取り装置。
  31. 前記第2のポート(P2)に連結された出力端子と、前記バス管理回路(173)に連結された第1の入力端子と、集積回路の第4のポート(P4)に連結された第2の入力端子とを有するバス多重化回路(MUXB)を備える
    ことを特徴とする請求項28から請求項30のいずれか一項に記載の半導体チップに統合された読み取り装置。
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