JP6009854B2 - Icカード、携帯可能電子装置、及びicカードの制御プログラム - Google Patents

Icカード、携帯可能電子装置、及びicカードの制御プログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、ICカード、携帯可能電子装置、及びICカードの制御プログラムに関する。
一般的に、携帯可能電子装置として用いられるICカードは、プラスチックなどで形成されたカード状の本体と本体に埋め込まれたICモジュールとを備えている。ICモジュールは、ICチップを有している。ICチップは、電源が無い状態でもデータを保持することができるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)またはフラッシュROMなどの不揮発性メモリと、種々の演算を実行するCPUと、CPUの処理に利用されるRAMメモリなどを有している。
ICカードは、非接触通信によりデータの送受信を行うことができる。このような非接触通信を行うICカードは、ICチップとアンテナとを備えている。ICカードは、ICカードを処理するICカード処理装置のリーダライタから出力された磁界をカード内のアンテナにより受け取り、電磁誘導により起電させることにより動作する。また、ICカードは、非接触通信により処理装置からコマンドを受信した場合、受信したコマンドに応じてアプリケーションを実行する。これにより、ICカードは、種々の機能を実現することができる。
特開2011−118640号公報
従来、ICカード処理装置は、ICカードにコマンドを送信する能動側(アクティブ)として機能する。また、ICカードは、受信したコマンドに応じて処理を行う受動側(パッシブ)として機能する。しかし、近年、能動側として機能するICカードが望まれている。
そこで、より高い利便性を備えるICカード、携帯可能電子装置、及びICカードの制御プログラムを提供することを目的とする。
一実施形態に係るICカードは、外部機器と非接触通信を行うICカードであって、バッテリと、前記外部機器から送信された第1のコマンドを受信する受信手段と、前記第1のコマンドが前記ICカードを受動側から能動側に切り替えを要求する切替要求コマンドであるか否か判定し、前記第1のコマンドが前記切替要求コマンドであると判定した場合に前記切替要求コマンドに基づいて搬送波の切替が要求されているか否か判定する判定部と、搬送波の切替が要求されている場合、前記バッテリの電力を用いて他のICカードに搬送波を出力する搬送波出力部と、前記第1のコマンドが前記切替要求コマンドである場合、前記他のICカードに処理を実行させる為の第2のコマンドを生成するコマンド生成部と、前記第2のコマンドを前記他のICカードに送信するコマンド送信手段と、を具備する。
図1は、一実施形態に係るICカード処理システムについて説明するための図である。 図2は、一実施形態に係るICカードについて説明するための図である。 図3は、一実施形態に係るICカードについて説明するための図である。 図4は、一実施形態に係るICカードについて説明するための図である。 図5は、一実施形態に係るICカードについて説明するための図である。 図6は、一実施形態に係るICカード処理システムについて説明するための図である。 図7は、一実施形態に係るICカードについて説明するための図である。 図8は、一実施形態に係るICカードについて説明するための図である。 図9は、一実施形態に係るICカードについて説明するための図である。 図10は、一実施形態に係るICカードについて説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係るICカード、携帯可能電子装置、及びICカードの制御プログラムについて詳細に説明する。
本実施形態に係る携帯可能電子装置(ICカード)20及びICカードを処理する処理装置(端末装置)10は、例えば、非接触通信の機能を備える。これにより、ICカード20及び端末装置10は、互いにデータの送受信を行うことができる。
図1は、一実施形態に係るICカード処理システム1の構成例を示す。
ICカード処理システム1は、ICカード20を処理する端末装置10、ICカード20、及びICカード30・・・を備える。なお、端末装置10とICカード20とは、上記したように非接触通信により互いに種々のデータを送受信することができる。また、端末装置10とICカード30とは、非接触通信により互いに種々のデータを送受信することができる。なお、ICカード20とICカード30とは同様の構成を備える。
端末装置10は、CPU11、ROM12、RAM13、不揮発性メモリ14、送受信部15、共振部16、ロジック部17、インターフェース18、及び電源部19を備える。CPU11、ROM12、RAM13、不揮発性メモリ14、送受信部15、共振部16、ロジック部17、及びインターフェース18は、それぞれバスを介して互いに接続されている。
CPU11は、端末装置10全体の制御を司る制御部として機能する。CPU11は、ROM12又は不揮発性メモリ14に記憶されている制御プログラム及び制御データに基づいて種々の処理を行う。例えば、CPU11は、送受信部15及び共振部16を介してICカード20とコマンド及びレスポンスの送受信を行う。
ROM12は、予め制御用のプログラム及び制御データなどを記憶する不揮発性のメモリである。RAM13は、ワーキングメモリとして機能する揮発性のメモリである。RAM13は、CPU11の処理中のデータなどを一時的に格納する。例えば、RAM13は、送受信部15及び共振部16を介して外部の機器と送受信するデータを一時的に格納する。また、RAM13は、CPU11が実行するプログラムを一時的に格納する。
不揮発性メモリ14は、例えばEEPROMなどのフラッシュメモリを備える。不揮発性メモリ14は、例えば、制御用のプログラム、制御データ、アプリケーション、及びアプリケーションに用いられるデータなどを記憶する。
送受信部15及び共振部16は、ICカード20と通信を行うためのインターフェース装置である。
送受信部15は、共振部16により送受信するデータに対して信号処理を施す。例えば、送受信部15は、符号化、復号、変調、及び復調を行なう。送受信部15は、符号化及び変調を施したデータを共振部16に供給する。
共振部16は、例えば所定の共振周波数を有するアンテナを有する。共振部16は、送受信部15から供給されるデータに応じて磁界を発生させる。これにより、端末装置10は、通信可能範囲に存在するICカード20に対してデータを非接触で送信することができる。
また、共振部16は、磁界を検知し、検知した磁界に応じてデータを生成する。これにより、共振部16は、データを非接触で受信することができる。共振部16は、受信したデータを送受信部15に供給する。送受信部15は、共振部16により受信したデータに対して復調及び復号を行う。これにより、端末装置10は、ICカード20から送信された元のデータを取得することができる。
ロジック部17は、所定の演算処理を行う。例えば、ロジック部17は、CPU11の制御に基づいて、データの暗号化、復号、及び乱数生成などの演算処理を行う。
インターフェース18は、種々の装置、または端末などと通信するためのインターフェースである。例えば、インターフェース18には、キーボード、表示部、または他の端末などの上位端末などが接続される。キーボードは、操作者による入力に基づいて操作信号を生成する操作キーなどを備える。表示部は、種々の情報を表示する。インターフェース18は、キーボードからデータを受け取り、CPU11に伝送する。例えば、利用者にキーボードにより種々の操作を入力させることにより、端末装置10は、利用者からの操作信号を取得することが出来る。
電源部19は、端末装置10の各部に電力を供給する。
図2は、一実施形態に係るICカード20の構成例を示す。
図2に示すように、ICカード20は、例えば、矩形状の本体21と、本体21内に内蔵されたICモジュール22とアンテナ共振回路(共振部)24とを備える。ICモジュール22は、ICチップ23を備える。ICモジュール22が本体21に設置された場合、本体21に設置された共振部24とICモジュール22のICチップ23とが接続される。
なお、本体21は、少なくとも共振部24が配設されるICモジュール22を設置可能な形状であれば、矩形状に限らず如何なる形状であっても良い。
ICチップ23は、CPU25、ROM26、RAM27、不揮発性メモリ28、送受信部29、電源部31、及びロジック部32などを備える。CPU25、ROM26、RAM27、不揮発性メモリ28、送受信部29、及びロジック部32は、バスを介して互いに接続されている。
共振部24は、端末装置(外部機器)10の共振部16と通信を行うためのインターフェースである。共振部24は、例えば、ICモジュール22内に所定の形状で配設される金属線により構成されるアンテナを備える。
ICカード20は、端末装置10に送信するデータに応じてアンテナにより磁界を発生させる。これにより、ICカード20は、端末装置10に対してデータを送信することができる。また、ICカード20は、電磁誘導によりアンテナに発生する誘導電流に基づいて端末装置10から送信されるデータを認識する。
CPU25は、ICカード20全体の制御を司る制御部として機能する。CPU25は、ROM26あるいは不揮発性メモリ28に記憶されている制御プログラム及び制御データに基づいて種々の処理を行う。例えば、端末装置10から受信したコマンドに応じて種々の処理を行い、処理結果としてのレスポンスなどのデータの生成を行なう。
ROM26は、予め制御用のプログラム及び制御データなどを記憶する不揮発性のメモリである。ROM26は、製造段階で制御プログラム及び制御データなどを記憶した状態でICカード20内に組み込まれる。即ち、ROM26に記憶される制御プログラム及び制御データは、予めICカード20の仕様に応じて組み込まれる。
RAM27は、ワーキングメモリとして機能する揮発性のメモリである。RAM27は、CPU25の処理中のデータなどを一時的に格納する。例えば、RAM27は、共振部24を介して端末装置10から受信したデータを一時的に格納する。またRAM27は、共振部24を介して端末装置10に送信するデータを一時的に格納する。またさらに、RAM27は、CPU25が実行するプログラムを一時的に格納する。
不揮発性メモリ28は、例えば、EEPROMなどのデータの書き込み及び書き換えが可能なフラッシュメモリを備える。不揮発性メモリ28は、例えば、制御用のプログラム、制御データ、アプリケーション、個人情報、暗号鍵などのセキュリティ情報、及びアプリケーションに用いられるデータなどを記憶する。
送受信部29は、端末装置10に送信するデータに対して符号化、負荷変調などの信号処理を行う。例えば、送受信部29は、端末装置10に送信するデータの変調(増幅)を行う。送受信部29は、信号処理を施したデータを共振部24に送信する。
また、送受信部29は、共振部24により受信する信号に対して復調、及び復号を行う。例えば、送受信部29は、共振部24により受信する信号の解析を行う。これにより、送受信部29は、2値の論理データを取得する。送受信部29は、解析したデータをバスを介してCPU25に送信する。
電源部31は、端末装置10の共振部16から送信される電波、特にキャリア波に基づいて電力を生成する。さらに、電源部31は、動作クロックを生成する。電源部31は、発生させた電力及び動作クロックをICカード20の各部に電力を供給する。ICカード20の各部は、電力の供給を受けた場合、動作可能な状態になる。
また、電源部31は、バッテリ31aを備える。バッテリ31aは、例えば、物質の化学反応または物理反応によって電気エネルギーを取り出す電池を備える。また、バッテリ31aは、供給された電力を蓄えるコンデンサ、または充電池を備える構成であってもよい。
例えば、電源部31は、端末装置10の共振部16から送信されたキャリア波(搬送波)に基づいて電力を生成し、生成した電力をバッテリ31aに充電することができる。また、電源部31は、バッテリ31aに充電されている電力を共振部24に供給することができる。これにより、ICカード20は、バッテリ31aに充電されている電力を用いて搬送波を共振部24から出力することができる。
ロジック部32は、演算処理をハードウエアにより行う演算部である。例えば、ロジック部32は、端末装置10からのコマンドに基づいて、暗号化、復号、及び乱数の生成などの処理を行う。例えば、端末装置10から相互認証コマンドを受信する場合、ロジック部32は、乱数を生成し、生成した乱数をCPU25に伝送する。
CPU25は、自身が受動側(パッシブ)である場合、送受信部29により受信したコマンドに応じた処理(コマンド処理)を実行することができる。CPU25は、例えば、送受信部29により受信したコマンドに応じて、読み出し、書き込みなどのISO/IEC7816で規定された種々のコマンドに応じた処理を実行することができる。
また、CPU25は、自身が能動側(アクティブ)である場合、送受信部29により端末装置10、または他のICカード30にコマンドを送信することができる。また、CPU25は、端末装置10、または他のICカード30から送信されたレスポンスを解析し、端末装置10、または他のICカード30における処理結果を認識することができる。
ICカード20は、一次発行と二次発行とにより発行される。端末装置10は、一次発行において、ICカード20の不揮発性メモリ28に種々のデータを格納する為のファイルを創成する。これにより、不揮発性メモリ28には、Master File(MF)、Dedicated File(DF)、及びElementary File(EF)などが創成される。
MFは、ファイル構造の根幹となるファイルである。DFは、MFの下位に創成される。DFは、アプレット及びアプレットが有するコンポーネントなどをグループ化して格納するファイルである。EFは、DFの下位に創成される。EFは、様々なデータを格納するためのファイルである。また、MFの直下にEFが置かれる場合もある。
EFには、Working Elementary File(WEF)とInternal Elementary File(IEF)などの種類がある。WEFは、作業用EFであり、個人情報などを格納する。IEFは、内部EFであり、例えば、セキュリティのための暗号鍵(暗証番号)などのデータを記憶する。
二次発行では、EFに例えば顧客データなどの個別データが格納される。これにより、ICカード20が運用可能な状態になる。即ち、CPU25は、不揮発性メモリ28、または、ROM26に記憶されているプログラムを実行することにより、種々の処理を実現することができる。
端末装置10は、ICカード20に初期応答要求コマンド及び選択コマンド(総じて初期設定コマンドと称する)などを送信することにより、通信に関する種々の設定をICカード20に対して行なう。
端末装置10は、ICカード20の検知を行なう為に、共振部16により送信する初期応答要求コマンドを生成する。初期応答要求コマンドは、例えば、コマンドが初期応答要求コマンドであることを示すパラメータ、応用分野を特定する為のパラメータ、コマンドの種類及びアンチコリジョンの方法などの属性情報を示すパラメータ、アンチコリジョンのスロットの数を示すパラメータ、及び巡回冗長検査符号などを有する。
端末装置10は、生成した初期応答要求コマンドを共振部16により繰り返し通信可能範囲に送信する。また、端末装置10は、通信可能範囲にキャリア波(搬送波)を供給する。
ICカード20は、端末装置10の共振部16の通信可能範囲内に進入する場合、搬送波により活性化されてアイドル状態になる。即ち、端末装置10は、通信可能範囲内のICカード20に搬送波を供給する。さらに、ICカード20は、初期応答要求コマンドを受信する。
ICカード20のCPU25は、受信した初期応答要求コマンドを解析する。これにより、CPU25は、初期応答要求コマンドの各種のパラメータの値をそれぞれ認識する。CPU25は、認識したパラメータの値に基づいて処理を実行する。CPU25は、処理結果に応じて初期応答要求コマンドに対するレスポンス(初期応答)を生成する。
初期応答は、レスポンスが初期応答要求コマンドに対するレスポンス(初期応答)であることを示すパラメータ、擬似固有ICカード(PICC)識別子、応用データは、ICカード20にどのようなアプリケーションが書き込まれているかを示す応用データ、ICカード20がサポートするプロトコルを示すプロトコル情報、及び巡回冗長検査符号を生成する。
例えば、CPU25は、初期応答要求コマンドを受信した場合、上記したような情報を含む初期応答を生成する。なお、プロトコル情報は、ICカード20がサポートする通信速度を示す情報(通信速度情報)を含む。さらに、プロトコル情報は、通信速度情報、最大フレーム長、プロトコルタイプ、フレーム待ち時間係数、応用データ符号化、及びフレームオプションなどを有する。
最大フレーム長は、ICカード20が受信可能な最大フレーム長を示す。プロトコルタイプは、ICカード20がサポートしているプロトコルタイプを示す。フレーム待ち時間係数は、端末装置10から送信されたコマンド(コマンドを含むフレーム)の最後からICカード20が応答を開始するまでの最大時間を示す。応用データ符号化は、ICカード20がサポートする符号化の形式を示す。フレームオプションは、ICカード20がノードアドレス(NAD)をサポートしているか、カード識別子(CID)をサポートしているかを示す。
ICカード20は、生成した初期応答要求コマンドに対するレスポンス(初期応答)を共振部24により端末装置10に送信する。
端末装置10は、初期応答要求コマンドに対するレスポンス(初期応答)を受信した場合、受信したレスポンスを解析する。これにより、端末装置10は、自身の通信可能範囲内にICカード20が存在することを認識する。
また、端末装置10は、レスポンスに含まれる通信速度情報を確認し、ICカード20によりサポートされている通信速度を認識する。さらに端末装置10は、ICカード20に設定させる通信速度を示す情報、及びICカード20を特定する為の識別情報を有する選択コマンドを生成する。端末装置10は、選択コマンドをICカード20に送信する。
ICカード20のCPU25は、選択コマンドを受信した場合、選択コマンドを解析する。これにより、ICカード20は、選択コマンドに含まれていた端末装置10により指定された通信速度、及び識別情報を認識する。
ICカード20は、認識した識別情報と自身が保有している識別情報とを比較し、一致した場合、後続の処理を行う。この場合、ICカード20は、選択コマンドにより指定された通信速度を自身に設定する。具体的には、ICカード20のCPU25は、選択コマンドにより指定された通信速度を示す通信速度設定情報をRAM27、または不揮発性メモリ28上の所定の記憶領域に記憶することにより、通信速度を設定する。ICカード20のCPU25は、RAM27、または不揮発性メモリ28に記憶されている通信速度設定情報が示す通信速度に応じてレスポンスの送信、及び受信したコマンドの解析を行う。
また、ICカード20は、取得した識別情報と自身が保有している識別情報とが一致しない場合、処理を終了する。
通信速度の設定が完了した場合、ICカード20は、選択コマンドに対するレスポンスを生成し、生成したレスポンスを端末装置10に送信する。なお、この場合ICカード20は、標準の通信速度で解析可能な状態でレスポンスを端末装置10に送信する。ICカード20は、選択コマンドに対するレスポンスを送信した後、上記の処理により設定した通信速度に応じてレスポンスの送信、及び受信したコマンドの解析を行う。
端末装置10は、選択コマンドに対するレスポンスを受信した場合、レスポンスを解析することにより、ICカード20の選択が正常に完了したことを認識する。これ以降端末装置10は、ICカード20に設定した通信速度でコマンドの送信、及び受信したレスポンスの解析を行う。
上記の処理により、端末装置10とICカード20との間で通信路が確立される。以降、ICカード20は、端末装置10から送信されるコマンドに基づいて、種々のコマンド処理を実行することができる。
端末装置10は、ICカード20に処理を実行させるためのコマンドを送信する。ICカード20は、コマンドを受信した場合、受信したコマンドを解析する。ICカードは、解析したコマンドに基づいてコマンド処理を実行し、レスポンスを生成する。ICカード20は、生成したレスポンスを端末装置10に送信する。即ち、上記のように初期設定が行なわれた場合、端末装置10が能動側として機能し、ICカード20が受動側として機能する。
なお、端末装置10とICカード20とは、所定の形式のフレームを送受信することにより、コマンドレスポンスを行う。
図3は、ICカード20の処理の例を示す。なお、本実施形態は、端末装置10とICカード20とがISO/IEC14443により規定されたブロックフォーマットにより非接触通信を行う例を示す。
端末装置10及びICカード20は、コマンドとレスポンスとを送受信し、初期設定を行う。これにより、端末装置10とICカード20との間で通信プロトコルが活性化される。この結果、ICカード20は、端末装置10から送信されたコマンドに応じて種々の処理を実行することができる。
端末装置10とICカード20とは、ISO/IEC14443により規定されている通信フォーマットに応じたフレームのデータを送受信する。例えば、ISO/IEC14443では、フレームの形式としてI−block(Information block:情報ブロック)、R−block(Receive ready block:受信準備完了ブロック)、S−block(Supervisory block:管理ブロック)などのブロック伝送方式が規定されている。
I−block、R−block、及びS−blockは、それぞれ異なる役割を有する。I−block(Iブロック)は、アプリケーション層で使用する情報を伝達するためのフォーマットである。通常のデータ読出し、書き込みには、I−blockが用いられる。
R−block(Rブロック)は、肯定応答または否定応答を伝達するためのフォーマットである。R−blockには、R−block(ACK)及びR−block(NAC)などの種類がある。R−block(ACK)は、次のコマンドを要求するときに用いられる。また、R−block(NAC)は、受信したコマンドの再送を要求するときに用いられる。
S−block(Sブロック)は、端末装置10とICカード20との間で制御情報を交換する為のフォーマットである。S−blockは、処理時間の延長要求、ICカードを非活性化させる命令(Deselect)として用いられる。
図4は、ブロックフォーマットの例を示す。ISO/IEC14443により規定されているブロックフォーマットを準拠したフレームは、例えば、プロローグフィールド、情報フィールド、およびエピローグフィールドなどのフィールドを有する。I−block、R−block、及びS−blockは、いずれもこの図4に示されたブロックフォーマットを準拠している。
プロローグフィールドは、Protocol Controll Byte(PCB)、Card IDentifier(CID)、及びNode Address(NAD)などのデータを有する。
プロトコル制御バイトであるPCBは、データ伝送の制御に必要な情報をICカード20に伝達することができる。例えば、PCBは、このフレームがI−blockであるか、R−blockであるか、またはS−blockであるかを示す情報を有する。
カード識別子であるCIDは、処理対称のICカードを指定するためのデータである。ICカード20は、固有のCIDをROM26または不揮発性メモリ28内に記憶している。端末装置10は、初期設定でICカード20からCIDを取得する。端末装置10は、処理対象のICカード20のCIDをプロローグフィールドのCIDにセットする。
ICカード20は、コマンドを受信した場合、プロローグフィールドのCIDの値と、自身のCIDの値とが一致した場合、受信したコマンドに応じた処理を実行する。
ノードアドレスであるNADは、異なる論理接続を構築するためのデータである。
情報フィールドは、例えば、コマンドのデータ本体、アプリケーションデータ、または状態情報などを有するInformation(INF)を備える。ICカード20は、情報フィールドに格納されているデータに応じて種々の処理を実行する。なお、情報フィールドは、省略されてもよい。
エピローグフィールドは、例えば、CRCなどの通信エラーをICカード20に検知させる為のエラー検出符号を備える。エラー検出符号は、エピローグフィールド及び情報フィールドのデータに基づいて算出された値である。受動側の機器は、エピローグフィールド及び情報フィールド内のデータと、エラー検出符号とに基づいて、通信エラーを検知することができる。
図3に示されたように、端末装置10は、ICカード20との通信の確立後、コマンドを生成し、ICカード20に処理を実行させるためのコマンドを送信する(ステップS11)。なお、端末装置10は、I−blockのコマンドをICカード20に送信する。
ICカード20は、コマンドを受信した場合、受信したコマンドを解析する。ICカードは、解析したコマンドに基づいてコマンド処理を実行し、レスポンスを生成する。ICカード20は、生成したレスポンスを端末装置10に送信する(ステップS12)。なお、ICカード20は、I−blockのレスポンスを端末装置10に送信する。
上記したように端末装置10からの初期応答要求に応じて端末装置10とICカード20との間で初期設定が行なわれた場合、端末装置10が能動側として機能し、ICカード20が受動側として機能する。
また、能動側である端末装置10は、受動側であるICカード20に、能動側(アクティブ)と受動側(パッシブ)との切り替えを要求するコマンド(切替要求コマンド)を生成する(ステップS13)。端末装置10は、生成した切替要求コマンドをICカード20に送信する(ステップS14)。
例えば、端末装置10は、操作入力に応じて、切替要求コマンドをICカード20に送信する。また、端末装置10は、ICカード20における処理上で能動側と受動側との切替が必要であると端末装置10またはICカード20により判断された場合、切替要求コマンドをICカード20に送信する。例えば、端末装置10は、予め設定されたコマンドをICカード20に送信した場合、次に切替要求コマンドをICカード20に送信する。端末装置10は、I−block、R−block、またはS−blockのいずれかのブロックフォーマットで切替要求コマンドをICカード20に送信する。
図5は、R−blockの切替要求コマンドの例を示す。例えば、端末装置10は、R−blockフォーマットで切替要求コマンドを生成する。なお、R−blockのフレームは、プロローグフィールド、およびエピローグフィールドを備えており、情報フィールドを備えていない。
R−blockの切替要求コマンドのPCBは、1バイトのデータであり、第1ビットb1乃至第8ビットb8を有する。第1ビットb1は、このコマンドのブロック番号を示す。
第2ビットb2は、役割交換要求(切替要求)の有無を示す。即ち、第2ビットb2は、このPCBを含むフレームが切替要求コマンドであるか否かを示す。本例では、第2ビットb2が「0」である場合、このPCBを含むフレームが切替要求コマンドであることが示される。また、第2ビットb2が「1」である場合、このPCBを含むフレームが切替要求コマンドではないことが示される。なお、第2ビットb2の「0」と「1」の割り当ては逆であってもよい。
第3ビットb3は、規定値である。第4ビットb4は、CIDの有無を示す。第5ビットb5は、このPCBを含むフレームがR−block(ACK)であるかR−block(NAC)であるかを示す。第6ビットb6は、規定値である。
第7ビットb7と第8ビットb8は、このPCBを含むフレームがR−block、I−block,またはS−blockであるかを示す。例えば、第8ビットb8が「1」であり、第7ビットb7が「0」である場合、このPCBを含むフレームがR−blockであることが示される。
即ち、端末装置10は、PCBの第8ビットb8を「1」、第7ビットb7を「0」、台5ビットb5を「0」、第2ビットb2を「0」にそれぞれ設定することにより、切替要求コマンドを生成することができる。
ICカード20は、コマンドを受信した場合、受信したコマンドのPCBを解析する。これにより、ICカード20は、受信したコマンドが切替要求コマンドであることを認識する。即ち、ICカード20は、PCBの第8ビットb8が「1」であり、第7ビットb7が「0」であり、且つ第2ビットb2が「0」である場合、受信したコマンドが切替要求コマンドであると認識する。
受動側であるICカード20は、切替要求コマンド受信した場合、自身を受動側から能動側に切り替える(ステップS15)。この場合、ICカード20は、端末装置10、または他のICカード30にコマンドを送信することができる。なお、ICカード20は、自身を受動側から能動側に切り替えてから所定時間T1が経過した後に端末装置10、または他のICカード30にコマンドを送信する。
例えば、ICカード20は、I−blockのコマンドを生成し、端末装置10に送信する(ステップS16)。端末装置10は、ICカード20から受け取ったコマンドに応じてコマンド処理を実行する。端末装置10は、コマンド処理の結果に応じたレスポンスをICカード20に送信する(ステップS17)。
また、ICカード20は、他のICカード30と直接コマンド及びレスポンスの送受信を行なうこともできる。しかし、ICカード20とICカード30とは、この時点では通信に関する設定(初期設定)が設定されていない。この為、ICカード20は、まずICカード30との間で通信路を確立するための初期設定を行なう。
この為に、ICカード20は、初期応答要求コマンドを生成する。ICカード20は、端末装置10により生成される初期応答要求コマンドと同様の初期応答要求コマンドを生成する。ICカード20は、生成した初期応答要求コマンドを共振部24により繰り返し通信可能範囲に送信する(ステップS18)。
ICカード30は、ICカード20の共振部24の通信可能範囲内に進入する場合、ICカード20から送信された初期応答要求コマンドを受信する。
ICカード30は、受信した初期応答要求コマンドを解析する。これにより、ICカード30は、初期応答要求コマンドの各種のパラメータの値をそれぞれ認識する。ICカード30は、認識したパラメータの値に基づいて処理を実行する。ICカード30は、処理結果に応じて初期応答要求コマンドに対するレスポンス(初期応答)を生成する。
ICカード30は、生成した初期応答要求コマンドに対するレスポンス(初期応答)をICカード20に送信する(ステップS19)。
ICカード20は、ICカード30から初期応答要求コマンドに対するレスポンス(初期応答)を受信した場合、受信したレスポンスを解析する。これにより、ICカード20は、自身の通信可能範囲内に他のICカード30が存在することを認識する。
また、ICカード20は、ICカード30に設定させる通信速度を示す情報、及びICカード30を特定する為の識別情報を有する選択コマンドを生成する。ICカード20は、選択コマンドをICカード30に送信する(ステップS20)。
ICカード30は、選択コマンドを受信した場合、選択コマンドを解析する。これにより、ICカード30は、選択コマンドに含まれていたICカード20により指定された通信速度、及び識別情報を認識する。
ICカード30は、認識した識別情報と自身が保有している識別情報とを比較し、一致した場合、後続の処理を行う。この場合、ICカード30は、選択コマンドにより指定された通信速度を自身に設定する。また、ICカード30は、取得した識別情報と自身が保有している識別情報とが一致しない場合、処理を終了する。
通信速度の設定が完了した場合、ICカード30は、選択コマンドに対するレスポンスを生成し、生成したレスポンスを端末装置10に送信する(ステップS21)。
ICカード20は、選択コマンドに対するレスポンスを受信した場合、レスポンスを解析することにより、ICカード30の選択が正常に完了したことを認識する。上記の処理により、ICカード30とICカード20との間に通信路が確立される。これ以降ICカード20とICカード30とは、ICカード30に設定した通信速度でコマンドの送信、及び受信したレスポンスの解析を行うことができる。即ち、ICカード30は、ICカード20から送信されるコマンドに基づいて、種々のコマンド処理を実行することができる。
例えば、ICカード20は、I−blockのコマンドを生成し、ICカード30に送信する(ステップS22)。ICカード30は、ICカード20から受け取ったコマンドに応じてコマンド処理を実行する。ICカード30は、コマンド処理の結果に応じたレスポンスをICカード20に送信する(ステップS23)。
上記の処理により、ICカード20は、端末装置10から切替要求コマンドを受信した場合、自身のモードを受動側(パッシブ)から能動側(アクティブ)に切り替えることができる。これにより、ICカード20は、例えば、端末装置10または端末装置10に接続された機器上の記憶領域に記憶されている情報などを取得することができる。
さらに、ICカード20は、自身のモードが能動側である場合、通信範囲内の他のICカード30と直接コマンド及びレスポンスの送受信を行なうことができる。これにより、ICカード20は、端末装置10を介することなく、ICカード30との間で直接データを送受信することができる。
この結果、より高い利便性を備えるICカード、携帯可能電子装置、及びICカードの制御プログラムを提供することができる。
なお、ICカード30は、ICカード20と同様に端末装置10から出力された搬送波に基づいて電力を生成する。また、ICカード30は、ICカード20から出力された搬送波に基づいて電力を生成する構成であってもよい。またさらに、ICカード30は、自身が保持するバッテリにより駆動する構成であってもよい。
次に、I−blockの切替要求コマンドによりICカード20に対して切替を要求する例について説明する。
図6は、ICカード20の処理の他の例を示す。端末装置10は、ICカード20との通信の確立後、コマンドを生成し、ICカード20に処理を実行させるためのコマンドを送信する(ステップS31)。なお、端末装置10は、I−blockのコマンドをICカード20に送信する。
ICカード20は、コマンドを受信した場合、受信したコマンドを解析する。ICカードは、解析したコマンドに基づいてコマンド処理を実行し、レスポンスを生成する。ICカード20は、生成したレスポンスを端末装置10に送信する(ステップS32)。なお、ICカード20は、I−blockのレスポンスを端末装置10に送信する。
上記したように端末装置10からの初期応答要求に応じて端末装置10とICカード20との間で初期設定が行なわれた場合、端末装置10が能動側として機能し、ICカード20が受動側として機能する。
また、能動側である端末装置10は、受動側であるICカード20に、能動側(アクティブ)と受動側(パッシブ)との切り替えを要求するコマンド(切替要求コマンド)をI−blockフォーマットで生成する(ステップS33)。端末装置10は、生成した切替要求コマンドをICカード20に送信する(ステップS34)。
図7は、I−blockの切替要求コマンドの例を示す。なお、I−blockのフレームは、プロローグフィールド、情報フィールド、およびエピローグフィールドを備えている。
I−blockの切替要求コマンドのPCBは、1バイトのデータであり、第1ビットb1乃至第8ビットb8を有する。第1ビットb1は、このコマンドのブロック番号を示す。
第2ビットb2は、規定値である。第3ビットb3は、NADの有無を示す。第4ビットb4は、CIDの有無を示す。第5ビットb5は、このコマンドが連鎖コマンド(連結コマンド)であるか否かを示す。第6ビットb6は、規定値である。
第7ビットb7と第8ビットb8は、このPCBを含むフレームがI−block、R−block,またはS−blockであるかを示す。例えば、第8ビットb8が「0」であり、第7ビットb7が「0」である場合、このPCBを含むフレームがI−blockであることが示される。
I−blockの切替要求コマンドは、情報フィールド内に切替要求コマンドの本体を有する。即ち、I−blockの切替要求コマンドは、情報フィールド内に役割交換要求(切替要求)の有無を示すデータを有する。
ICカード20は、コマンドを受信した場合、受信したコマンドのPCBを解析する。さらに、ICカード20は、コマンドのブロックフォーマットがI−blockであることを認識した場合、情報フィールド中のデータに基づいて、コマンド処理を実行する。この結果、ICカード20は、情報フィールドに格納された切替要求コマンドを実行することになる。
受動側であるICカード20は、切替要求コマンドを実行した場合、自身を受動側から能動側に切り替える(ステップS35)。この場合、ICカード20は、端末装置10、または他のICカード30にコマンドを送信することができる。なお、ICカード20は、自身を受動側から能動側に切り替えてから所定時間T1が経過した後に端末装置10、または他のICカード30にコマンドを送信する。
例えば、ICカード20は、I−blockのコマンドを生成し、端末装置10に送信する(ステップS36)。端末装置10は、ICカード20から受け取ったコマンドに応じてコマンド処理を実行する。端末装置10は、コマンド処理の結果に応じたレスポンスをICカード20に送信する(ステップS37)。
また、ICカード20は、他のICカード30と直接コマンド及びレスポンスの送受信を行なうこともできる。この為に、ICカード20は、初期応答要求コマンドを生成する。ICカード20は、端末装置10により生成される初期応答要求コマンドと同様の初期応答要求コマンドを生成する。ICカード20は、生成した初期応答要求コマンドを共振部24により繰り返し通信可能範囲に送信する(ステップS38)。
ICカード30は、ICカード20の共振部24の通信可能範囲内に進入する場合、ICカード20から送信された初期応答要求コマンドを受信する。
ICカード30は、受信した初期応答要求コマンドを解析する。これにより、ICカード30は、初期応答要求コマンドの各種のパラメータの値をそれぞれ認識する。ICカード30は、認識したパラメータの値に基づいて処理を実行する。ICカード30は、処理結果に応じて初期応答要求コマンドに対するレスポンス(初期応答)を生成する。
ICカード30は、生成した初期応答要求コマンドに対するレスポンス(初期応答)をICカード20に送信する(ステップS39)。
ICカード20は、ICカード30から初期応答要求コマンドに対するレスポンス(初期応答)を受信した場合、受信したレスポンスを解析する。これにより、ICカード20は、自身の通信可能範囲内に他のICカード30が存在することを認識する。
また、ICカード20は、ICカード30に設定させる通信速度を示す情報、及びICカード30を特定する為の識別情報を有する選択コマンドを生成する。ICカード20は、選択コマンドをICカード30に送信する(ステップS40)。
ICカード30は、選択コマンドを受信した場合、選択コマンドを解析する。これにより、ICカード30は、選択コマンドに含まれていたICカード20により指定された通信速度、及び識別情報を認識する。
ICカード30は、認識した識別情報と自身が保有している識別情報とを比較し、一致した場合、後続の処理を行う。この場合、ICカード30は、選択コマンドにより指定された通信速度を自身に設定する。また、ICカード30は、取得した識別情報と自身が保有している識別情報とが一致しない場合、処理を終了する。
通信速度の設定が完了した場合、ICカード30は、選択コマンドに対するレスポンスを生成し、生成したレスポンスを端末装置10に送信する(ステップS41)。
ICカード20は、選択コマンドに対するレスポンスを受信した場合、レスポンスを解析することにより、ICカード30の選択が正常に完了したことを認識する。上記の処理により、ICカード30とICカード20との間に通信路が確立される。これ以降ICカード20とICカード30とは、ICカード30に設定した通信速度でコマンドの送信、及び受信したレスポンスの解析を行うことができる。即ち、ICカード30は、ICカード20から送信されるコマンドに基づいて、種々のコマンド処理を実行することができる。
例えば、ICカード20は、I−blockのコマンドを生成し、ICカード30に送信する(ステップS42)。ICカード30は、ICカード20から受け取ったコマンドに応じてコマンド処理を実行する。ICカード30は、コマンド処理の結果に応じたレスポンスをICカード20に送信する(ステップS43)。
上記の処理により、ICカード20は、端末装置10から切替要求コマンドを受信した場合、自身のモードを受動側(パッシブ)から能動側(アクティブ)に切り替えることができる。これにより、ICカード20は、例えば、端末装置10または端末装置10に接続された機器上の記憶領域に記憶されている情報などを取得することができる。
さらに、ICカード20は、自身のモードが能動側である場合、通信範囲内の他のICカード30と直接コマンド及びレスポンスの送受信を行なうことができる。これにより、ICカード20は、端末装置10を介することなく、ICカード30との間で直接データを送受信することができる。
この結果、より高い利便性を備えるICカード、携帯可能電子装置、及びICカードの制御プログラムを提供することができる。
次に、S−blockの切替要求コマンドによりICカード20に対して切替を要求する例について説明する。
図8は、ICカード20の処理の他の例を示す。端末装置10は、ICカード20との通信の確立後、コマンドを生成し、ICカード20に処理を実行させるためのコマンドを送信する(ステップS51)。なお、端末装置10は、I−blockのコマンドをICカード20に送信する。
ICカード20は、コマンドを受信した場合、受信したコマンドを解析する。ICカードは、解析したコマンドに基づいてコマンド処理を実行し、レスポンスを生成する。ICカード20は、生成したレスポンスを端末装置10に送信する(ステップS52)。なお、ICカード20は、I−blockのレスポンスを端末装置10に送信する。
上記したように端末装置10からの初期応答要求に応じて端末装置10とICカード20との間で初期設定が行なわれた場合、端末装置10が能動側として機能し、ICカード20が受動側として機能する。
また、能動側である端末装置10は、受動側であるICカード20に、能動側(アクティブ)と受動側(パッシブ)との切り替えを要求するコマンド(切替要求コマンド)をS−blockフォーマットで生成する(ステップS53)。端末装置10は、生成した切替要求コマンドをICカード20に送信する(ステップS54)。
図9は、S−blockの切替要求コマンドの例を示す。なお、S−blockのフレームは、プロローグフィールド、情報フィールド、およびエピローグフィールドを備えている。
S−blockの切替要求コマンドのPCBは、1バイトのデータであり、第1ビットb1乃至第8ビットb8を有する。
第1ビットb1は、役割交換要求(切替要求)の有無を示す。即ち、第1ビットb1は、このPCBを含むフレームが切替要求コマンドであるか否かを示す。本例では、第1ビットb1が「1」である場合、このPCBを含むフレームが切替要求コマンドであることが示される。また、第1ビットb1が「0」である場合、このPCBを含むフレームが切替要求コマンドではないことが示される。なお、第1ビットb1の「0」と「1」の割り当ては逆であってもよい。
第2ビットb2及び第3ビットb3は、規定値である。第4ビットb4は、CIDの有無を示す。第5ビットb5及び第6ビットb6は、このコマンドがWTX(Waiting Time eXtension:延長時間指示)であるか、ICカード20を非活性化させる為の命令(Deselect)であるかを示す。
第7ビットb7と第8ビットb8は、このPCBを含むフレームがI−block、R−block,またはS−blockであるかを示す。例えば、第8ビットb8が「1」であり、第7ビットb7が「1」である場合、このPCBを含むフレームがS−blockであることが示される。
例えば、端末装置10は、操作入力に応じて、切替要求コマンドをICカード20に送信する。また、端末装置10は、ICカード20における処理上で能動側と受動側との切替が必要であると端末装置10またはICカード20により判断された場合、切替要求コマンドをICカード20に送信する。例えば、端末装置10は、予め設定されたコマンドをICカード20に送信した場合、次に切替要求コマンドをICカード20に送信する。さらに、端末装置10は、搬送波の切替をICカード20に指示する場合、切替要求コマンドをS−blockで生成する。
即ち、端末装置10は、ICカード20に受動側と能動側との切替、並びに搬送波の切替を指示する場合、PCBの第8ビットb8を「1」に設定し、第7ビットb7を「1」に設定し、且つ第1ビットb1を「1」に設定する。端末装置10は、このように設定した切替要求コマンドをICカード20に送信する。
ICカード20は、コマンドを受信した場合、受信したコマンドのPCBを解析する。これにより、ICカード20は、受信したコマンドが切替要求コマンドであることを認識する。即ち、ICカード20は、PCBの第8ビットb8が「1」であり、第7ビットb7が「0」であり、且つ第2ビットb2が「0」である場合、受信したコマンドが切替要求コマンドであると認識する。
ICカード20は、受信した切替要求コマンドに応じたS−blockのレスポンスを生成する。ICカード20は、生成したレスポンスを端末装置10に返信する(ステップS55)。端末装置10は、送信した切替要求コマンドに対するS−blockのレスポンスを受信した場合、搬送波の出力を停止する。
また、受動側であるICカード20は、切替要求コマンド受信した場合、自身を受動側から能動側に切り替える(ステップS56)。この場合、ICカード20は、端末装置10、または他のICカード30にコマンドを送信することができる。即ち、ICカード20は、PCBの第8ビットb8が「1」であり、第7ビットb7が「1」であり、且つ第1ビットb1が「1」である場合、受信したコマンドが切替要求コマンドであると認識する。なお、ICカード20は、自身を受動側から能動側に切り替えてから所定時間T1が経過した後に端末装置10、または他のICカード30にコマンドを送信する。
さらに、ICカード20は、受信したコマンドが切替要求コマンドであり、且つS−blockフォーマットである場合、バッテリ31a内の電力を用いて共振部24により搬送波を出力する。これにより、ICカード20は、他のICカード30に搬送波を供給することができる。この場合、ICカード20は、他のICカード30にコマンドを送信することができる。
ICカード20は、他のICカード30と直接コマンド及びレスポンスの送受信を行なう為に、初期応答要求コマンドを生成する。ICカード20は、端末装置10により生成される初期応答要求コマンドと同様の初期応答要求コマンドを生成する。ICカード20は、生成した初期応答要求コマンドを共振部24により繰り返し通信可能範囲に送信する(ステップS57)。
ICカード30は、ICカード20の共振部24の通信可能範囲内に進入する場合、ICカード20から出力された搬送波に基づいて電力を生成し、活性化状態になる。また、ICカード30は、ICカード20送信された初期応答要求コマンドを受信する。
ICカード30は、受信した初期応答要求コマンドを解析する。これにより、ICカード30は、初期応答要求コマンドの各種のパラメータの値をそれぞれ認識する。ICカード30は、認識したパラメータの値に基づいて処理を実行する。ICカード30は、処理結果に応じて初期応答要求コマンドに対するレスポンス(初期応答)を生成する。
ICカード30は、生成した初期応答要求コマンドに対するレスポンス(初期応答)をICカード20に送信する(ステップS58)。
ICカード20は、ICカード30から初期応答要求コマンドに対するレスポンス(初期応答)を受信した場合、受信したレスポンスを解析する。これにより、ICカード20は、自身の通信可能範囲内に他のICカード30が存在することを認識する。
また、ICカード20は、ICカード30に設定させる通信速度を示す情報、及びICカード30を特定する為の識別情報を有する選択コマンドを生成する。ICカード20は、選択コマンドをICカード30に送信する(ステップS59)。
ICカード30は、選択コマンドを受信した場合、選択コマンドを解析する。これにより、ICカード30は、選択コマンドに含まれていたICカード20により指定された通信速度、及び識別情報を認識する。
ICカード30は、認識した識別情報と自身が保有している識別情報とを比較し、一致した場合、後続の処理を行う。この場合、ICカード30は、選択コマンドにより指定された通信速度を自身に設定する。また、ICカード30は、取得した識別情報と自身が保有している識別情報とが一致しない場合、処理を終了する。
通信速度の設定が完了した場合、ICカード30は、選択コマンドに対するレスポンスを生成し、生成したレスポンスを端末装置10に送信する(ステップS60)。
ICカード20は、選択コマンドに対するレスポンスを受信した場合、レスポンスを解析することにより、ICカード30の選択が正常に完了したことを認識する。上記の処理により、ICカード30とICカード20との間に通信路が確立される。これ以降ICカード20とICカード30とは、ICカード30に設定した通信速度でコマンドの送信、及び受信したレスポンスの解析を行うことができる。即ち、ICカード30は、ICカード20から送信されるコマンドに基づいて、種々のコマンド処理を実行することができる。
例えば、ICカード20は、I−blockのコマンドを生成し、ICカード30に送信する(ステップS61)。ICカード30は、ICカード20から受け取ったコマンドに応じてコマンド処理を実行する。ICカード30は、コマンド処理の結果に応じたレスポンスをICカード20に送信する(ステップS62)。
上記の処理により、ICカード20は、端末装置10から切替要求コマンドを受信した場合、自身のモードを受動側(パッシブ)から能動側(アクティブ)に切り替えることができる。さらに、ICカード20は、自身のモードが能動側である場合、通信範囲内の他のICカード30に搬送波を供給することができる。これにより、ICカード20は、他のICカード30と直接コマンド及びレスポンスの送受信を行なうことができる。これにより、ICカード20は、端末装置10を介することなく、ICカード30との間で直接データを送受信することができる。
この結果、より高い利便性を備えるICカード、携帯可能電子装置、及びICカードの制御プログラムを提供することができる。
図10は、ICカード20の処理の例を示す。
ICカード20は、端末装置10から切替要求コマンドを受信する(ステップS71)。ICカード20は、受信した切替要求コマンドのブロックフォーマットがI−blockであるか否か判断する(ステップS72)。
受信した切替要求コマンドのブロックフォーマットがI−blockである場合、ICカード20は、受信したコマンドの情報フィールドのデータに基づいて、コマンド処理を実行する(ステップS73)。この結果として、ICカード20は、自身を受動側から能動側に切り替える(ステップS74)。
ICカード20は、自身を受動側から能動側に切り替えてから所定時間T1が経過したか否か判定する(ステップS75)。所定時間が経過した場合、ICカード20は、受動側である機器に送信するコマンドを生成する(ステップS76)。さらに、ICカード20は、生成したコマンドを受動側である機器に送信する(ステップS77)。
また、ステップS72でI−blockではないと判断した場合、ICカード20は、受信した切替要求コマンドのブロックフォーマットがR−blockであるか否か判断する(ステップS78)。受信した切替要求コマンドのブロックフォーマットがR−blockである場合、ICカード20は、自身を受動側から能動側に切り替え(ステップS79)、ステップS75に移行する。
また、ステップS78でR−blockではないと判断した場合、ICカード20は、受信した切替要求コマンドのブロックフォーマットがS−blockであるか否か判断する(ステップS80)。受信した切替要求コマンドのブロックフォーマットがS−blockである場合、ICカード20は、搬送波切替要求を受理する(ステップS81)。さらに、ICカード20は、自身を受動側から能動側に切り替える(ステップS82)。ICカード20は、搬送波を出力し(ステップS83)、ステップS75に移行する。
即ち、ICカード20は、受信したコマンドが切替要求コマンドであり、且つS−blockフォーマットである場合、バッテリ31a内の電力を用いて共振部24により搬送波を出力し、コマンドを出力する処理を実行する。
また、ステップS80でS−blockではないと判断した場合、ICカード20は、受信したコマンドが異常であると判断し、処理を終了する。
上記の処理により、ICカード20は、端末装置10から切替要求コマンドのブロックフォーマットに応じて、異なる種々の方法により、自身のモードを受動側(パッシブ)から能動側(アクティブ)に切り替えることができる。
即ち、ICカード20は、受信した切替要求コマンドのブロックフォーマットがI−blockである場合、I−blockの情報フィールド内のデータに基づいてコマンド処理を実行することにより、自身を受動側から能動側に切り替えることができる。
また、ICカード20は、受信した切替要求コマンドのブロックフォーマットがR−blockである場合、より簡易に自身を受動側から能動側に切り替えることができる。
またさらに、ICカード20は、受信した切替要求コマンドのブロックフォーマットがS−blockである場合、自身を受動側から能動側に切り替え、さらに搬送波を出力を開始することができる。
これにより、ICカード20は、端末装置10または他のICカード30とより適切に通信を行なうことができる。この結果、より高い利便性を備えるICカード、携帯可能電子装置、及びICカードの制御プログラムを提供することができる。
なお、上述の各実施の形態で説明した機能は、ハードウエアを用いて構成するに留まらず、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現することもできる。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…ICカード処理システム、10…端末装置、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…不揮発性メモリ、15…送受信部、16…共振部、17…ロジック部、18…上位インターフェース、19…電源部、20…ICカード、21…本体、22…ICモジュール、23…ICチップ、24…共振部、25…CPU、26…ROM、27…RAM、28…不揮発性メモリ、29…送受信部、30…ICカード、31…電源部、31a…バッテリ、32…ロジック部。

Claims (5)

  1. 外部機器と非接触通信を行うICカードであって、
    バッテリと、
    前記外部機器から送信された第1のコマンドを受信する受信手段と、
    前記第1のコマンドが前記ICカードを受動側から能動側に切り替えを要求する切替要求コマンドであるか否か判定し、前記第1のコマンドが前記切替要求コマンドであると判定した場合に前記切替要求コマンドに基づいて搬送波の切替が要求されているか否か判定する判定部と、
    搬送波の切替が要求されている場合、前記バッテリの電力を用いて他のICカードに搬送波を出力する搬送波出力部と、
    前記第1のコマンドが前記切替要求コマンドである場合、前記他のICカードに処理を実行させる為の第2のコマンドを生成するコマンド生成部と、
    前記第2のコマンドを前記他のICカードに送信するコマンド送信手段と、
    を具備するICカード。
  2. 前記コマンド生成部は、
    前記第1のコマンドが前記切替要求コマンドである場合、前記他のICカードとの間で通信路を確立する為の初期設定コマンドを生成し、
    前記他のICカードとの間で通信路を確立された場合、前記他のICカードに処理を実行させる為の第2のコマンドを生成する、
    請求項1に記載のICカード。
  3. 前記バッテリと、前記受信手段と、前記判定部と、前記搬送波出力部と、前記コマンド生成部と、前記コマンド送信手段とを備えるICモジュールと、
    前記ICモジュールが配設される本体と、
    を具備する請求項1に記載のICカード。
  4. 外部機器と非接触通信を行う携帯可能電子装置であって、
    バッテリと、
    前記外部機器から送信された第1のコマンドを受信する受信手段と、
    前記第1のコマンドが前記携帯可能電子装置を受動側から能動側に切り替えを要求する切替要求コマンドであるか否か判定し、前記第1のコマンドが前記切替要求コマンドであると判定した場合に前記切替要求コマンドに基づいて搬送波の切替が要求されているか否か判定する判定部と、
    搬送波の切替が要求されている場合、前記バッテリの電力を用いて他の携帯可能電子装置に搬送波を出力する搬送波出力部と、
    前記第1のコマンドが前記切替要求コマンドである場合、前記他の携帯可能電子装置に処理を実行させる為の第2のコマンドを生成するコマンド生成部と、
    前記第2のコマンドを前記他の携帯可能電子装置に送信するコマンド送信手段と、
    を具備する携帯可能電子装置。
  5. バッテリを有し外部機器と非接触通信を行うICカードにおいて実行される制御プログラムであって、前記ICカードを、
    前記外部機器から送信された第1のコマンドを受信する受信手段と、
    前記第1のコマンドが前記ICカードを受動側から能動側に切り替えを要求する切替要求コマンドであるか否か判定し、前記第1のコマンドが前記切替要求コマンドであると判定した場合に前記切替要求コマンドに基づいて搬送波の切替が要求されているか否か判定する判定部と、
    搬送波の切替が要求されている場合、前記バッテリの電力を用いて他のICカードに搬送波を出力する搬送波出力部と、
    前記第1のコマンドが前記切替要求コマンドである場合、前記他のICカードに処理を実行させる為の第2のコマンドを生成するコマンド生成部と、
    前記第2のコマンドを前記他のICカードに送信するコマンド送信手段と、
    して動作させる制御プログラム。
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