JP2006176731A - 難燃樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】 下記(A),(B)及び(C)成分を含有してなる難燃樹脂組成物。
(A)バイオプラスチック:100質量部
(B)室温条件下においてホルムアルデヒドを発生せず、燃焼時にハロゲンを発生しない、耐水性を与える表面処理剤により表面処理されたポリリン酸アンモニウム:5〜100質量部
(C)難燃助剤:0〜80質量部
【効果】 本発明の難燃樹脂組成物は、安全性が高く、優れた難燃性、耐水性、樹脂中における分散性を有するものである。
【選択図】 なし

Description

本発明は、天然物由来の樹脂を主原料とし、ポリリン酸アンモニウムを難燃剤とする難燃樹脂組成物に関し、更に詳述すると、ハロゲン系ガスやホルムアルデヒドの発生がなく、リン酸エステルや赤リンの溶出がないために安全性が高く、難燃剤であるポリリン酸アンモニウムの表面が耐水性に優れた樹脂により被覆されているためにリンによる樹脂の加水分解が抑えられた環境保全型の難燃樹脂組成物に関する。
安全性、地球環境への長期的な保全の観点から近年、バイオプラスチック(生分解性プラスチック)の開発、利用が進められている。また、以下に挙げるような化合物を使用した製品の代替が進められている。
(1)臭素系や塩素系難燃剤を配合したハロゲン系ガスを発生するもの。これらは難燃性は高く、小量配合で済むため、組成物の機械強度等も優れている。しかし、火災の際に大量にハロゲンガスを発生するため、建物内にいる人が呼吸困難となり、死に至ることが問題となっている。
(2)メラミン−ホルムアルデヒド樹脂は、経時でホルムアルデヒドを発生するため、自動車内や家屋の内装用途への使用は好ましくない。従来、難燃剤のポリリン酸アンモニウムはメラミン−ホルムアルデヒド樹脂で被覆され、使用される場合があった。
(3)リン酸エステルは、樹脂表面より溶出しやすく、自然界に流出した際の毒性が懸念されている。
(4)赤リンは、リン濃度が高いため難燃性も高いが、不完全燃焼の際は毒性の強いホスフィンガスを発生し、また摩擦や衝撃で赤リン自身が発火する危険を有する。
バイオプラスチックは、植物や微生物生産物といった天然物から造られ、石油資源枯渇や地球温暖化の防止対策から注目されている。脂肪族ポリエステル樹脂が代表的なものとして挙げられ、脂肪族ヒドロキシカルボン酸の脱水縮合、ラクトン類の開環重合、脂肪族ジオールとジカルボン酸の脱水縮合等により製造されている。これらバイオプラスチックは電子機器用の耐久材として利用が始まっているが、難燃性を付与することが難しく、下記に挙げたさまざまな開発が進められているが、未だ十分な難燃効果を有するバイオプラスチックベースの難燃組成物は開発されていない。
(1)生分解性樹脂と生分解性樹脂で表面がコーティングされた充填材とを含有する生分解性樹脂組成物(特許文献1:特開2004−75772号公報)。
(2)ポリ乳酸とシリコーン系分散剤と乳酸系ポリエステルを含有する生分解性樹脂組成物(特許文献2:特開2004−131671号公報)。
(3)ポリ乳酸とポリ乳酸以外の生分解性樹脂とシリコーン系添加剤と乳酸系ポリエステルとを含有する生分解性樹脂組成物(特許文献3:特開2004−161790号公報)。
(4)ポリ乳酸樹脂と臭素系難燃剤、塩素系難燃剤、リン系難燃剤、窒素化合物系難燃剤、シリコーン系難燃剤から選択される、少なくとも2種の難燃剤を含有してなる樹脂組成物(特許文献4:特開2004−190025号公報)。
環境や生命体に対する安全性を考えると、難燃剤は金属水酸化物、シリコーン系難燃剤、ポリリン酸アンモニウムに絞られてくる。
上記した4つの組成物は、いずれも共通した2つの問題を有している。1つはバイオプラスチックにシリコーン系難燃剤や金属水酸化物を添加しても難燃性は不十分であること、もう1つはバイオプラスチックにポリリン酸アンモニウムを添加しても、表面処理がされていない場合では樹脂中での分散が悪く、加えて耐水性に劣るためリン酸が溶出し、経時での劣化が早く進んでしまうことである。また、一般に行われているメラミン−ホルムアルデヒド樹脂被覆は、ホルムアルデヒドが除放されるため好ましくない。更に、シラン系カップリング剤やチタン系カップリング剤、アルミ系カップリング剤は、ポリリン酸アンモニウム表面全体を被覆することが難しいため、分散性、耐水性、難燃性は十分ではない。
ポリリン酸アンモニウムは、高いリン含有量を有すると同時に、リンと相乗効果を有すると言われている窒素原子を分子内に有するため、各種樹脂組成物に添加した場合、高い難燃性の付与が期待される上、それ自体では有毒ガスの発生がなく、また溶出しにくいことから安全性の高い化合物であると考えられている。
しかしながら、ポリリン酸アンモニウムは耐水性に問題があり、樹脂組成物においては高温多湿の条件下におかれた場合、ブリードを生じる、電気特性が著しく低下する等の問題を生じる。また、繊維表面に処理する場合、通常エマルジョン液でコーティングするが、吸湿による凝集により不均一に処理されるため、難燃性が発現しにくいといった問題点があった。この問題点を解決するために様々な検討が行われている。
その解決方法の一つに、メラミン系化合物でポリリン酸アンモニウム粉体表面を被覆等の処理をすることによる改善が提案されている(特許文献5〜8:特公昭53−15478号公報、特公昭52−39930号公報、特開昭61−103962号公報、特開平8−183876号公報等)。しかし、これらの方法は、製法が困難で粒子同士の凝集が起こってしまったり、耐水性が依然不十分であったり、ホルムアルデヒドが発生したり、またメラミン系化合物は各種樹脂への分散性に問題があるため、メラミン系化合物被覆ポリリン酸アンモニウムの樹脂への分散性が低下するといった問題点を有している。
ポリリン酸アンモニウムの耐水性や分散性を改善する手段として、シラン系のカップリング剤で処理することによる提案もなされている(特許文献9〜11:特公平6−6655号公報、特公平6−4735号公報、特公平6−18944号公報等)。しかし、これらの方法による処理も、表面を十分に覆いきれず、耐水性が不十分であり、電気特性の低下等の諸問題を解決するのには不十分であった。
更に、シリコーンオイルで表面被覆された微粉末シリカで改質したポリリン酸アンモニウムが提案されている(特許文献12:特開平8−134455号公報)。しかし、この方法による処理も耐水性が不十分であり、電気特性の低下等の諸問題を解決するのには不十分であった。
また、熱可塑性樹脂にシリコーンオイル及び/又はシリコーン樹脂とポリリン酸アンモニウムを別々に添加する方法も提案されている(特許文献13〜15:特開昭64−14277号公報、特開平5−39394号公報、特公平6−43558号公報等)。しかし、これらの方法では、やはりポリリン酸アンモニウムが吸湿により表面に析出し、樹脂の物性を損なう問題があった。
特開2004−75772号公報 特開2004−131671号公報 特開2004−161790号公報 特開2004−190025号公報 特公昭53−15478号公報 特公昭52−39930号公報 特開昭61−103962号公報 特開平8−183876号公報 特公平6−6655号公報 特公平6−4735号公報 特公平6−18944号公報 特開平8−134455号公報 特開昭64−14277号公報 特開平5−39394号公報 特公平6−43558号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、高い難燃性(V−0)、耐水性、樹脂中での分散性に優れ、ハロゲン系ガス、ホルムアルデヒドガスを発生しない安全性の高い環境保全型の難燃樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、(A)バイオプラスチック:100質量部、(B)室温条件下においてホルムアルデヒドを発生せず、燃焼時にハロゲンを発生しない、耐水性を与える表面処理剤、特に後述する有機ケイ素化合物やポリビニルアルコール樹脂、ポリエステル樹脂により表面処理されたポリリン酸アンモニウム:5〜100質量部、(C)難燃助剤:0〜80質量部を配合してなる難燃樹脂組成物が、ハロゲン系ガス、ホルムアルデヒドガスを発生せず、UL−94 V−0をクリアーする高い難燃性、耐水性、外観(樹脂中への分散性)に優れることを見出した。
即ち、本発明者らは、ポリリン酸アンモニウムの表面処理について検討を進めた結果、先に、下記に表される有機ケイ素化合物0.2〜20質量%で表面処理することにより耐水性に優れ、樹脂中への分散性に優れた表面被覆ポリリン酸アンモニウムを製造し得ることを提案している(特願2004−268235号)。
(i)下記一般式
(R1a(OR2bSiO(4-a-b)/2 (1)
(但し、式中R1は炭素原子数1〜6のアルキル基、R2は炭素原子数1〜4のアルキル基であり、aは0.75〜1.5、bは0.2〜3で、かつ0.9<a+b≦4を満足する正数である。)
で示される有機ケイ素化合物100質量部と、
(ii)下記一般式(2)
34NR5−SiR6 d(OR23-d (2)
(但し、式中R2は上記と同様であり、R3、R4はそれぞれ互いに同一又は異種の水素原子、炭素原子数1〜15のアルキル基又はアミノアルキル基、R5は炭素原子数1〜18の2価炭化水素基、R6は炭素原子数1〜4のアルキル基である。dは0又は1である。)
で示されるアミノ基含有アルコキシシラン又はその部分加水分解物0.5〜49質量部と
を有機酸又は無機酸の存在下で共加水分解縮合させた共加水分解縮合物、
又は、
上記(i)成分100質量部、(ii)成分0.5〜49質量部と、
(iii)無機酸化物微粒子0.1〜10質量部及び/又は
(iv)下記一般式(3)
(R1k(OR23-kSi−Y−Si(R1k(OR23-k (3)
(但し、式中R1及びR2は上記と同様であり、Yは2価の有機基、−(OSi(R72mO−基又は−R−(SiR7 2O)m−SiR7 2−R−基であり、ここでR7は炭素原子数1〜6のアルキル基、Rは炭素原子数1〜6の2価炭化水素基、mは1〜30の整数である。また、kは0又は1である。)
で示されるビス(アルコキシシリル)基含有化合物又はその部分加水分解物0.1〜20質量部とを有機酸又は無機酸の存在下で共加水分解縮合させた共加水分解縮合物を含むシリコーン系撥水処理剤。
そこで、上記(B)成分の表面処理剤により表面処理されたポリリン酸アンモニウムとして、上記有機ケイ素化合物表面処理ポリリン酸アンモニウム、あるいはポリエステル樹脂又はポリビニルアルコール樹脂で表面処理されたポリリン酸アンモニウムを用いることにより、高い難燃性、耐水性、樹脂中での分散性に優れ、ハロゲン系ガス、ホルムアルデヒドガスを発生しない安全性の高いバイオプラスチックベースの難燃樹脂組成物が得られることを見出し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は、
(A)バイオプラスチック:100質量部
(B)室温条件下においてホルムアルデヒドを発生せず、燃焼時にハロゲンを発生しない、耐水性を与える表面処理剤により表面処理されたポリリン酸アンモニウム:5〜100質量部
(C)難燃助剤:0〜80質量部
を含有してなる難燃樹脂組成物を提供する。
本発明の難燃樹脂組成物は、安全性が高く、優れた難燃性、耐水性、樹脂中における分散性を有するものである。
本発明における(A)成分のバイオプラスチックとしては、天然物由来の脂肪族ポリエステル樹脂であることが好ましい。天然物とは、トウモロコシ等の植物由来のでんぷんや糖類、キトサン、セルロース等が挙げられる。このような天然物由来の脂肪族ポリエステル樹脂としては、脂肪族ヒドロキシカルボン酸の脱水縮合重合体、ラクトン類の開環重合体、脂肪族ジオールとジカルボン酸の脱水縮合重合体等が挙げられる。
ここで、脂肪族ヒドロキシカルボン酸の脱水縮合重合体は、−(R10−CO−O)n−構造(R10は炭素原子数1〜6の置換又は非置換のアルキレン基等の2価炭化水素基、nは50〜1,000,000)で表されるものである。具体例としては、
乳酸の脱水縮合重合体(ポリ乳酸):−(CH(CH3)−CO−O)n−、
グリコール酸の脱水縮合重合体:−(CH2−CO−O)n
等が挙げられるが、本発明は上記の構造例に限定されるものではない。
特に、−(CH(CH3)−CO−O)n−構造物が、ポリリン酸アンモニウムと組み合わせた場合、難燃性に優れているために好ましい。
脂肪族ジオールとジカルボン酸の脱水縮合重合体は、
−(O−R11−O−CO−R12−CO)n−構造(R11及びR12は炭素原子数1〜12の置換又は非置換のアルキレン基等の2価炭化水素基、nは上記と同じ)で表される。具体例としては、
エチレングリコールとコハク酸の脱水縮合重合体:
−(O−(CH22−O−CO−(CH22−CO)n−、
エチレングリコールとアジピン酸の脱水縮合重合体:
−(O−(CH22−O−CO−(CH24−CO)n−、
ブタンジオールとコハク酸の脱水縮合重合体:
−(O−(CH24−O−CO−(CH22−CO)n−、
ブタンジオールとアジピン酸の脱水縮合重合体:
−(O−(CH24−O−CO−(CH24−CO)n
等を挙げることができるが、本発明は上記の構造例に限定されるものではない。
ラクトン類の開環重合体は、
−(O−CHR13−CO−O−CHR14−CO)n−構造(式a)
〔R13及びR14は水素原子、炭素原子数1〜12の置換もしくは非置換の1価炭化水素基又は−(CH2pCOOR15(R15は炭素原子数1〜12の置換もしくは非置換のアルキル基、アリール基又はアラルキル基、pは1〜5の整数)で示される基、nは上記と同じ〕、あるいは
−(R16−CO−O)n−構造(式b)
〔R16は炭素原子数1〜12の置換もしくは非置換の2価炭化水素基又は−CH(COOR15)−(CH2q−(R15は上記と同じ、qは1〜5の整数)で示される基、nは上記と同じ〕
で表される。
(式a)の具体例としては、
グリコリド由来の−(O−CH2−CO−O−CH2−CO)n−、
ラクチド由来の−(O−CHCH3−CO−O−CHCH3−CO)n−、
ポリマライドベンジルエステル由来の
−(O−CH(CH2COOCH2Ph)−CO−O−CH(CH2COOCH2Ph)−CO)n−、
2−〔(ベンジルオキシカルボニル)メチル〕−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン由来の−(O−CH2−CO−O−CH(CH2COOCH2Ph)−CO)n
(Phはフェニル基を表す)
等を挙げることができるが、本発明は上記の構造例に限定されるものではない。
また(式b)の具体例としては、
βプロピオラクトン由来の−((CH22−CO−O)n−、
βブチロラクトン由来の−(CH(CH3)CH2−CO−O)n−、
ピバロラクトン由来の−(CH2−CO−O)n−、
βベンジルマロラクトナート由来の−(CH(COOCH2Ph)CH2−CO−O)n−、
(Phはフェニル基を表す)
γブチロラクトン由来の−((CH23−CO−O)n−、
γバレロラクトン由来の−(CH(CH3)CH2CH2−CO−O)n−、
σバレロラクトン由来の−((CH24−CO−O)n−、
εカプロラクトン由来の−((CH25−CO−O)n
等を挙げることができるが、本発明は上記の構造例に限定されるものではない。
上記脂肪族ヒドロキシカルボン酸の脱水縮合重合体、ラクトン類の開環重合体及び脂肪族ジオールとジカルボン酸の脱水縮合重合体は、いずれも着火して分解する際にアルコールやカルボン酸となり、ポリリン酸アンモニウムと反応し、粘稠なチャーを形成し、炎を鎮火するものと考えられる。着火して分解する際にアルコールやカルボン酸を生じる熱可塑性樹脂は、上記の他にポリカーボネート、ポリアミド、ポリ酸無水物等数多くのものがあるが、これらの樹脂ではポリリン酸アンモニウムと併用しても十分なチャーを形成できず、ポリリン酸アンモニウムを30質量%以上配合しても炎を鎮火することはできない。これは熱分解温度の差が関与しているためであり、さまざまな材料で比較したところ、TGで見た熱分解開始温度が240℃〜360℃、好ましくは250℃〜320℃の材料を用いた場合に、硬いチャーが形成され、優れた鎮火作用を示したことから、本発明においては、熱分解開始温度が240℃〜360℃、好ましくは250℃〜320℃の天然物由来の脂肪族ポリエステル樹脂を用いることが好ましい。
また、本発明においては、上記天然物由来の脂肪族ポリエステル樹脂の中でも、ポリ乳酸を用いることが好ましい。
本発明において、天然物由来の脂肪族ポリエステル樹脂は、他の熱可塑性樹脂又はエラストマー中に配合して使用することも可能である。このような熱可塑性樹脂としては、ブロー、押出及び射出成形が可能な熱可塑性樹脂、エラストマーが包含される。特にこれらの樹脂、エラストマーとしては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリプロピレン系エラストマー、ポリスチレン、ポリスチレン系エラストマー、ABS樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体等のエチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸アミド共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン無水マレイン酸、アイオノマー樹脂等の各種熱可塑性樹脂やエラストマーなどが含まれる。また、これらは単独でも2種以上の併用でもかまわない。
この場合、天然物由来の脂肪族ポリエステル樹脂の配合量としては、上記他の熱可塑性樹脂又はエラストマー100質量部に対して1〜100質量部、特に10〜100質量部添加することが好ましい。
次に、本発明の(B)成分は、室温条件下においてホルムアルデヒドを発生せず、燃焼時にハロゲンを発生しない、耐水性を与える表面処理剤により表面処理されたポリリン酸アンモニウムである。表面処理を行うには、ポリリン酸アンモニウムの分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算の重量平均分子量として、2,000〜10,000,000、特に10,000〜1,000,000であることが好ましい。分子量が2,000未満では樹脂に配合後も水に溶出する場合があり、10,000,000より大きいと粒径が大きすぎて樹脂への分散が悪い場合がある。
また、表面処理剤への分散の面からレーザー散乱式粒度分布測定装置により測定した平均粒子径が30μm以下、特に1〜30μm、とりわけ3〜20μmであることが好ましい。
ポリリン酸アンモニウムの表面を処理する表面処理剤としては、室温条件下においてホルムアルデヒドを、また燃焼時にハロゲンを発生しない表面処理剤を使用する。
本発明者らは、安全性が高くかつ耐水性に優れた表面処理剤によるポリリン酸アンモニウムの表面処理について検討した結果、特に特定の有機ケイ素化合物、ポリエステル樹脂、酢酸ビニル樹脂により、ポリリン酸アンモニウムの表面を良好に被覆することができることを見出した。
本発明における表面処理剤として用いる有機ケイ素化合物としては、基材に対して良好な撥水性が付与できるもの、特にシロキサンオリゴマーとアミノ基含有の有機ケイ素化合物からなる反応物が好ましいものとして挙げられる。
具体的には、(i)下記一般式(1)
(R1a(OR2bSiO(4-a-b)/2 (1)
(但し、式中R1は炭素原子数1〜6のアルキル基、R2は炭素原子数1〜4のアルキル基であり、aは0.75〜1.5、bは0.2〜3で、かつ0.9<a+b≦4を満足する正数である。)
で示される有機ケイ素化合物100質量部と、(ii)下記一般式(2)
34NR5−SiR6 d(OR23-d (2)
(但し、式中R2は上記と同様であり、R3、R4はそれぞれ互いに同一又は異種の水素原子、炭素原子数1〜15のアルキル基又はアミノアルキル基、R5は炭素原子数1〜18の2価炭化水素基、R6は炭素原子数1〜4のアルキル基である。dは0又は1である。)
で示されるアミノ基含有アルコキシシラン又はその部分加水分解物0.5〜49質量部とを有機酸又は無機酸の存在下で共加水分解縮合させた共加水分解縮合物、
又は、
上記(i)、(ii)成分と(iii)無機酸化物微粒子0.1〜10質量部及び/又は(iv)下記一般式(3)
(R1k(OR23-kSi−Y−Si(R1k(OR23-k (3)
(但し、式中R1及びR2は上記と同様であり、Yは2価の有機基、−(OSi(R72mO−基又は−R−(SiR7 2O)m−SiR7 2−R−基であり、ここでR7は炭素原子数1〜6のアルキル基、Rは炭素原子数1〜6の2価炭化水素基、mは1〜30の整数である。また、kは0,1又は2である。)
で示されるビス(アルコキシシリル)基含有化合物又はその部分加水分解物0.1〜20質量部とを有機酸又は無機酸の存在下で共加水分解縮合させた共加水分解縮合物が好適なものとして使用できる。
これらを用いることにより良好な撥水性が得られる理由としては、上記(ii)成分中のアミノ基が撥水剤成分中にあるためにこのアミノ基がポリリン酸アンモニウム表面側にまず吸着配向するため、主成分である(i)成分中のアルキル基が表面サイドに向きやすくなり、そのため良好な撥水性が発現するのではないかと推定される。更に、少量の(iii)成分を添加することにより、撥水膜の造膜性が上がったり、微細な凸凹が生成したりして更に撥水性が向上する。また、(iv)成分の添加も撥水性の向上に寄与する。それは両末端が反応性のため連結鎖部分の有機基がより撥水性に効果を与えていると考えられる。
以下、更に各成分(i)〜(iv)について説明する。
本発明の難燃性添加剤を得るための有機ケイ素化合物中の(i)成分は、下記一般式(1)で示される有機ケイ素化合物である。
(R1a(OR2bSiO(4-a-b)/2 (1)
(但し、式中R1は炭素原子数1〜6のアルキル基、R2は炭素原子数1〜4のアルキル基であり、aは0.75〜1.5、bは0.2〜3で、かつ0.9<a+b≦4を満足する正数である。)
上記式(1)のR1は炭素原子数1〜6、好ましくは1〜3のアルキル基である。具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基、n−へキシル基等が挙げられ、特にメチル基が好ましい。R2は炭素原子数1〜4のアルキル基であり、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基等が挙げられ、メチル基、エチル基が好ましい。
このような式(1)の有機ケイ素化合物の具体例としては、下記化合物を挙げることができる。
CH3Si(OCH33,CH3Si(OC253,CH3Si(OCH(CH323,CH3CH2Si(OCH33,CH3CH2Si(OC253,CH3CH2Si(OCH(CH323,C37Si(OCH33,C37Si(OC253,C37Si(OCH(CH323,C49Si(OCH33,C49Si(OC253,C49Si(OCH(CH323,C511Si(OCH33,C511Si(OC253,C511Si(OCH(CH323,C613Si(OCH33,C613Si(OC253,C613Si(OCH(CH323
本発明においては、上記の各種シランを単独で使用しても2種類以上の混合物を使用してもよいし、混合シランの部分加水分解物を使用してもよい。
この場合、(i)成分としては、上記シランを部分加水分解縮合したアルコキシ基含有シロキサンを用いることが好ましい。この部分加水分解物(シロキサンオリゴマー)のケイ素原子数は2〜10、特に2〜4であることが好ましい。更に、(i)成分としては、水中で炭素原子数1〜6のアルキルトリクロロシランとメタノール又はエタノールとの反応により得られるものでもよい。この場合も、このシロキサンオリゴマーのケイ素原子数は2〜6、特に2〜4であることが好ましい。上記シロキサンオリゴマーとしては、特に[CH3(OR22Si]2O(但し、R2は上記と同様)で表されるシロキサンダイマーが好ましい。この場合、シロキサントリマーやシロキサンテトラマーを含んでいてもよい。また、毛細管式粘度計による粘度測定法において25℃で300mm2/s以下の粘度を有しているものが好ましく、特に1〜100mm2/sの粘度を有するものが好適である。
次に、(ii)成分は、下記一般式(2)で示されるアミノ基含有アルコキシシラン又はその部分加水分解物である。
34NR5−SiR6 d(OR23-d (2)
(但し、式中R2は上記と同様であり、R3、R4はそれぞれ互いに同一又は異種の水素原子、炭素原子数1〜15、好ましくは1〜8、より好ましくは1〜4のアルキル基又はアミノアルキル基、R5は炭素原子数1〜18、好ましくは1〜8、より好ましくは3の2価炭化水素基、R6は炭素原子数1〜4のアルキル基である。dは0又は1である。)
上記式(2)中のR3、R4としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、アミノメチル基、アミノエチル基、アミノプロピル基、アミノブチル基等が挙げられる。R5としては、例えばメチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等のアルキレン基が挙げられる。R6としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が挙げられる。
このような上記式(2)のアミノ基含有アルコキシシランの具体例としては、H2N(CH22Si(OCH33,H2N(CH22Si(OCH2CH33,H2N(CH23Si(OCH33,H2N(CH23Si(OCH2CH33,CH3NH(CH23Si(OCH33,CH3NH(CH23Si(OCH2CH33,CH3NH(CH25Si(OCH33,CH3NH(CH25Si(OCH2CH33,H2N(CH22NH(CH23Si(OCH33、H2N(CH22NH(CH23Si(OCH2CH33,CH3NH(CH22NH(CH23Si(OCH33,CH3NH(CH22NH(CH23Si(OCH2CH33,C49NH(CH22NH(CH23Si(OCH33,C49NH(CH22NH(CH23Si(OCH2CH33,H2N(CH22SiCH3(OCH32,H2N(CH22SiCH3(OCH2CH32,H2N(CH23SiCH3(OCH32,H2N(CH23SiCH3(OCH2CH32,CH3NH(CH23SiCH3(OCH32,CH3NH(CH23SiCH3(OCH2CH32,CH3NH(CH25SiCH3(OCH32,CH3NH(CH25SiCH3(OCH2CH32,H2N(CH22NH(CH23SiCH3(OCH32,H2N(CH22NH(CH23SiCH3(OCH2CH32,CH3NH(CH22NH(CH23SiCH3(OCH32,CH3NH(CH22NH(CH23SiCH3(OCH2CH32,C49NH(CH22NH(CH23SiCH3(OCH32,C49NH(CH22NH(CH23SiCH3(OCH2CH32等が挙げられ、これらの部分加水分解物を用いることもできる。
これらの中で、特に、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシランなどやこれらの部分加水分解物が好適に用いられる。
また、(iii)成分は、無機酸化物微粒子であり、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化セリウムなどが挙げられる。そのレーザー散乱式粒度分布測定装置により測定した平均粒径が1〜200nmのものが好ましく、特に好ましくは5〜100nmのものである。これが200nmを超えると基材が白くなったり、撥水性能が悪くなる場合がある。また1nm未満になると有機ケイ素化合物の安定性が悪化する場合がある。その粒子形状は特に限定はないが、球状又は板状であることが好ましい。これら無機酸化物微粒子を使用する場合、水又は溶剤等に分散させたものを使用するのが好ましい。
特にコストの面、使用しやすさの面から、コロイダルシリカが特に好ましい。コロイダルシリカは水又はメタノール、エタノール、イソブタノール、ジアセトンアルコール等のアルコールにシリカ微粒子を分散させたものである。コロイダルシリカは、微粒子状のシリカ粒子を水又はアルコール溶媒中でコロイド状分散液としたものであり、例えば、スノーテックスO、スノーテックスO−40、スノーテックスOXS、スノーテックスOS、スノーテックスOL、スノーテックスOUP、メタノールシリカゾル、IPA−ST(以上、日産化学工業(株)製)などが挙げられる。
(iv)成分は、下記一般式(3)
(R1k(OR23-kSi−Y−Si(R1k(OR23-k (3)
(但し、式中R1及びR2は上記と同様であり、Yは2価の有機基、−(OSi(R72mO−基又は−R−(SiR7 2O)m−SiR7 2−R−基であり、ここでR7は炭素原子数1〜6のアルキル基、Rは炭素原子数1〜6の2価炭化水素基、mは1〜30の整数である。また、kは0,1又は2である。)
で示されるビス(アルコキシシリル)基含有化合物又はその部分加水分解物である。
上記式(3)中のR1、R2は、上記式(1)のR1、R2と同様である。
また、Yはハロゲン原子を含んでもよい炭素原子数1〜20、特に1〜10の有機基(好ましくはアルキレン基又は−(CH2a(CF2b(CH2c−(aは1〜6、bは1〜10、cは1〜6)で示されるフッ素原子含有アルキレン基)、−(OSi(R72mO−基又は−R−(SiR7 2O)m−SiR7 2−R−基(ここで、R7は炭素原子数1〜6、好ましくは1〜3のアルキル基である。具体的にはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基、n−へキシル基等が挙げられ、特にメチル基が好ましい。Rは炭素原子数1〜6、特に2〜3の2価炭化水素基であり、特にアルキレン基が好ましい。mは1〜30、特に5〜20の整数である。)を示し、具体的には下記のものを例示することができるが、これらに限定されるものではない。
−CH2−、
−CH2CH2−、
−CH2CH2CH2−、
−CH2CH2CH2CH2−、
−CH2CH2CH2CH2CH2CH2−、
−CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2−、
−CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2−、
−CH248CH2−、
−CH2612CH2−、
−(OSi(CH322O−、
−(OSi(CH324O−、
−(OSi(CH326O−、
−(OSi(CH328O−、
−CH2CH2Si(CH32OSi(CH32CH2CH2−、
−CH2CH2(Si(CH32O)3Si(CH32CH2CH2−、
−CH2CH2(Si(CH32O)5Si(CH32CH2CH2−、
−CH2CH2(Si(CH32O)7Si(CH32CH2CH2−、
−CH2CH2(Si(CH32O)9Si(CH32CH2CH2−、
−CH2CH2(Si(CH32O)19Si(CH32CH2CH2−、
−CH2CH2(Si(CH32O)39Si(CH32CH2CH2
kとしては0,1又は2、特に撥水性を高めるにはk=0が好ましい。
これらを満たすビス(アルコキシシリル)基含有化合物の具体例としては、下記のものが例示される。
(CH3O)3SiCH2Si(OCH33
(CH3O)3SiCH2CH2Si(OCH33
(CH3O)3SiCH2CH2CH2CH2Si(OCH33
(CH3O)3SiCH2CH2CH2CH2CH2CH2Si(OCH33
(CH3O)3SiCH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2Si(OCH33
(CH3O)3SiCH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2Si(OCH33
(CH3O)2(CH3)SiCH2Si(CH3)(OCH32
(CH3O)2(CH3)SiCH2CH2Si(CH3)(OCH32
(CH3O)2(CH3)SiCH2CH2CH2CH2Si(CH3)(OCH32
(CH3O)2(CH3)SiCH2CH2CH2CH2CH2CH2Si(CH3)(OCH32
(CH3O)2(CH3)SiCH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2Si(CH3)(OCH32
(CH3O)2(CH3)SiCH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2Si(CH3)(OCH32
(CH3O)3SiCH2CH248CH2CH2Si(OCH33
(CH3O)3SiCH2CH2612CH2CH2Si(OCH33
(CH3O)3SiCH2CH2816CH2CH2Si(OCH33
(CH3O)3SiCH2CH21020CH2CH2Si(OCH33
(CH3O)2(CH3)SiCH2CH248CH2CH2Si(CH3)(OCH32
(CH3O)2(CH3)SiCH2CH2612CH2CH2Si(CH3)(OCH32
(CH3O)2(CH3)SiCH2CH2816CH2CH2Si(CH3)(OCH32
(CH3O)2(CH3)SiCH2CH21020CH2CH2Si(CH3)(OCH32
(CH3O)3Si(OSi(CH32)OSi(OCH33
(CH3O)3Si(OSi(CH322OSi(OCH33
(CH3O)3Si(OSi(CH324OSi(OCH33
(CH3O)3Si(OSi(CH326OSi(OCH33
(CH3O)3Si(OSi(CH328OSi(OCH33
(CH3O)3Si(OSi(CH3210OSi(OCH33
(CH3O)3SiCH2CH2Si(CH32OSi(CH32CH2CH2Si(OCH33
(CH3O)3SiCH2CH2(Si(CH32O)3Si(CH32CH2CH2Si(OCH33
(CH3O)3SiCH2CH2(Si(CH32O)5Si(CH32CH2CH2Si(OCH33
(CH3O)3SiCH2CH2(Si(CH32O)7Si(CH32CH2CH2Si(OCH33
(CH3O)3SiCH2CH2(Si(CH32O)9Si(CH32CH2CH2Si(OCH33
これらの中でも、好ましくは
(CH3O)3SiCH2CH2CH2CH2CH2CH2Si(OCH33
(CH3O)2(CH3)SiCH2CH2CH2CH2CH2CH2Si(CH3)(OCH32
(CH3O)3SiCH2CH248CH2CH2Si(OCH33
(CH3O)3SiCH2CH2612CH2CH2Si(OCH33
(CH3O)3Si(OSi(CH326OSi(OCH33
(CH3O)3Si(OSi(CH328OSi(OCH33
(CH3O)3Si(OSi(CH3210OSi(OCH33
(CH3O)3SiCH2CH2(Si(CH32O)5Si(CH32CH2CH2Si(OCH33
(CH3O)3SiCH2CH2(Si(CH32O)7Si(CH32CH2CH2Si(OCH33
(CH3O)3SiCH2CH2(Si(CH32O)9Si(CH32CH2CH2Si(OCH33
などが挙げられる。また、これらの部分加水分解物も好適に用いられる。
上記(i)及び(ii)成分のみとする場合の使用割合は、(i)成分100質量部に対して(ii)成分0.5〜49質量部、好ましくは5〜30質量部である。(ii)成分が0.5質量部未満であると有機ケイ素化合物自体の安定性が悪くなる。また、(ii)成分が49質量部を超えると撥水性が悪くなったり、ポリリン酸アンモニウムに処理したときに黄変が激しくなる。
モル換算としては、(i)成分のSi原子1モルに対し(ii)成分のSi原子が0.01〜0.3モル、特に0.05〜0.2モルとなるように用いることが好ましい。
上記(i)、(ii)と(iii)及び/又は(iv)成分を用いる場合の使用割合は、(i)成分100質量部に対して(ii)成分0.5〜49質量部、好ましくは5〜30質量部である。(ii)成分が0.5質量部未満であると有機ケイ素化合物自体の安定性が悪くなる。また、(ii)成分が49質量部を超えると撥水性が悪くなったり、ポリリン酸アンモニウムに処理したときに黄変が激しくなる。
(iii)成分は、(i)成分100質量部に対して0.1〜10質量部、好ましくは0.5〜5質量部である。(iii)成分が0.1質量部未満であると撥水性効果の発現が弱くなる。また、(iii)成分が10質量部を超えるとコスト的に不利になったり、有機ケイ素化合物の安定性が悪くなる。
また、(iv)成分は、(i)成分100質量部に対して0.1〜20質量部、好ましくは0.5〜10質量部である。(iv)成分が0.1質量部未満であると撥水性効果の発現が弱くなる。また、(iv)成分が20質量部を超えるとコスト的に不利になったりする。
モル換算としては、(i)+(iii)((iii)成分がコロイダルシリカの場合のみ加える)+(iv)成分のSi原子1モルに対し(ii)成分のSi原子が0.01〜0.3モル、特に0.05〜0.2モルとなるように用いることが好ましい。
これら(i)と(ii)成分による有機ケイ素化合物、あるいは(i)、(ii)、(iii)及び/又は(iv)成分を用いて有機ケイ素化合物を製造するには、有機酸又は無機酸の存在下で共加水分解、縮合させればよい。
この場合、最初に(i)成分((iii)及び/又は(iv)成分を加える場合は、この(i)成分と混合させる)を有機酸あるいは無機酸の存在下で加水分解し、この加水分解物と(ii)成分を混合し、有機酸あるいは無機酸の存在下、更に加水分解させることが好ましい。
まず、(i)成分((iii)及び/又は(iv)成分を加える場合は、この(i)成分と混合させる)を加水分解する際に使用される有機酸及び無機酸としては、例えば塩酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、クエン酸、シュウ酸及びマレイン酸などから選ばれる少なくとも1種の酸が用いられるが、特に好適なものは酢酸、プロピオン酸である。この酸の使用量は、(i)成分100質量部に対して2〜40質量部、特に3〜15質量部が好適である。
加水分解の際は適度に溶剤で希釈した状態で行うのが好ましい。溶剤としては、アルコール系溶剤が好適であり、特にメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、第三ブチルアルコールが好適である。この溶剤の使用量は、(i)成分((iii)及び/又は(iv)成分を加える場合は、この(i)成分と混合させた総量)100質量部に対して50〜300質量部、特に70〜200質量部が好ましい。溶剤の使用量が50質量部より少ないと、縮合が進んでしまう場合があり、また、300質量部を超えると、加水分解に時間がかかる。
また、(i)成分(及び(iii)及び/又は(iv)成分)を加水分解させるために加える水量は、(i)成分あるいは(i)、(iii)及び/又は(iv)成分の合計1モルに対し0.5〜4モル量、特に1〜3モル量が好適である。加える水量が0.5モル量より少ないとアルコキシ基が多く残存してしまう場合があり、4モル量を超えると縮合が進行しすぎる場合がある。また、(iii)成分として、水中に分散しているコロイダルシリカを用いる場合、その水を加水分解に用いる水としてもよい。(i)成分あるいは(i)、(iii)及び/又は(iv)成分を加水分解させる際の反応条件は、反応温度10〜40℃、特に20〜30℃がよく、反応時間は1〜3時間で加水分解反応させるのがよい。
以上で得られた(i)成分あるいは(i)、(iii)及び/又は(iv)成分の加水分解物と(ii)成分とを反応させる。なお、反応条件は、反応温度60〜100℃、反応時間1〜3時間が好ましい。反応終了後は、溶剤の沸点以上まで温度を上げ、アルコール溶剤等の溶剤を留去させる。この場合、系内の全アルコール(反応溶剤としてのアルコール、副生成物としてのアルコール)等の溶剤の含有量を30質量%以下、特に10質量%以下となるように留去させることが好ましい。
上記方法で製造できる有機ケイ素化合物は、毛細管式粘度計による粘度測定で25℃における粘度が5〜2,000mm2/s、特に50〜500mm2/sであることが好ましい。粘度が高すぎると作業性や保存安定性が低下したり、水への溶解性が低下することがある。また、GPC測定装置により測定したポリスチレン換算による重量平均分子量は500〜5,000、特に800〜2,000の範囲であることが望ましい。
本発明における有機ケイ素化合物は、単にポリリン酸アンモニウムとブレンドするだけでも撥水性は得られるが、より好ましくはポリリン酸アンモニウムの表面を被覆することが好ましい。ブレンドあるいは表面被覆方法としては、相分離法、液中乾燥法、融解分散冷却法、スプレードライング法、液中硬化法などの公知の方法で処理することにより得ることができる。好ましくは揮発性の溶媒に溶解した有機ケイ素化合物をポリリン酸アンモニウムとブレンドして被覆した後、溶媒を除去する方法が好ましい。
なお、ポリリン酸アンモニウムと有機ケイ素化合物との使用割合は、ポリリン酸アンモニウム、有機ケイ素化合物の合計量を100質量%とした場合、ポリリン酸アンモニウム80〜99.8質量%、特に90〜97質量%、有機ケイ素化合物0.2〜20質量%、特に3〜10質量%である。有機ケイ素化合物が少なすぎると、耐水性、撥水性が弱くなり、有機ケイ素化合物が多すぎると、コスト的に不利になる。
ポリリン酸アンモニウムの表面処理剤としては、上記有機ケイ素化合物以外に、ポリビニルアルコール樹脂やポリエステル樹脂を使用することが好ましい。
ポリビニルアルコール樹脂としては、官能基の一部が変性されたものでもよく、変性する官能基としては、無水マレイン酸基、イソシアネート基、エポキシ基等を挙げることができる。
ポリビニルアルコール樹脂は、メタノール等のアルコールと水との混合溶媒に溶解させたものを用い、これにポリリン酸アンモニウムを混合後、乾燥処理することにより、耐水性に優れる皮膜をつくることができる。この場合、混合溶媒中のポリビニルアルコール樹脂量としては、0.1〜20質量%、特に1〜15質量%とすることが好ましい。
ポリリン酸アンモニウムとポリビニルアルコール樹脂との使用割合は、ポリリン酸アンモニウム、ポリビニルアルコール樹脂の合計量を100質量%とした場合、ポリリン酸アンモニウム80〜99.9質量%、特に85〜99質量%、ポリビニルアルコール樹脂0.1〜20質量%、特に1〜15質量%である。ポリビニルアルコール樹脂が少なすぎると十分に表面処理されない場合があり、多すぎると凝集により粒子径が大きくなりすぎる場合がある。
また、ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等の飽和ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などが挙げられるが、水分散型共重合ポリエステル樹脂を用いることが好ましい。
ポリリン酸アンモニウムへの処理方法としては、例えば、水分散型共重合ポリエステル樹脂等をポリリン酸アンモニウムとともに混合後、乾燥処理することにより、強固な皮膜を形成することができる。
ポリリン酸アンモニウムとポリエステル樹脂との使用割合は、ポリリン酸アンモニウム、ポリエステル樹脂の合計量を100質量%とした場合、ポリリン酸アンモニウム80〜99.9質量%、特に85〜99質量%、ポリエステル樹脂0.1〜20質量%、特に1〜15質量%である。ポリエステル樹脂が少なすぎると十分に表面処理されない場合があり、多すぎると凝集により粒子径が大きくなりすぎる場合がある。
上記のようにして得られた表面処理ポリリン酸アンモニウムの形状は、上記(A)バイオプラスチックに添加する点から粒子状、粉末状が好ましい。更には、表面処理ポリリン酸アンモニウムの平均粒径は、レーザー散乱式粒度分布測定装置による測定法でおよそ50μm以下が好ましく、より好ましくは1〜30μmであり、更に最大粒子径が100メッシュパスのもの、特に200メッシュパスのものが好ましい。
(B)成分の表面処理ポリリン酸アンモニウムは、上記(A)バイオプラスチックに添加、配合して難燃性を付与するが、この場合、この配合方法としては、2軸押出機、1軸押出機、バンバリーミキサー、加圧ニーダー等を用いて配合することができる。
また、表面処理ポリリン酸アンモニウムの配合量としては、(A)成分100質量部に対して5〜100質量部であり、好ましくは10〜80質量部である。表面処理ポリリン酸アンモニウムの配合量が少なすぎると難燃性が不足し、多すぎると樹脂組成物の引張強度や伸びが低下する。
(C)成分の難燃助剤としては、タルク、膨張黒鉛、メラミンシアヌレート系化合物、多価アルコール等を挙げることができる。具体的に、メラミンシアヌレート系化合物としては、メラミンシアヌレート、メラミンイソシアヌレート等が挙げられ、多価アルコールとしては、ペンタエリスリトール、マンニトール、ソルビトール、トリメチロールプロパン、ジペンタエリスリトール、ジトリメチロールプロパン、ネオペンチルグリコール、グリセロール、キシリトール等が挙げられる。上記難燃助剤は、単独でも2種以上を併用しても構わない。
(C)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対して0〜80質量部であり、配合する場合、1〜80質量部が好ましく、5〜50質量部が更に好ましい。80質量部を超える配合では引張強度や伸びが大幅に低下してしまう。
本発明のノンハロゲン難燃樹脂組成物には、その特性を阻害しない範囲で、その目的に応じて添加剤を配合することができる。添加剤としては、酸化防止剤、紫外線吸収剤、安定剤、光安定剤、相溶化剤、他種のノンハロゲン難燃剤、滑剤、充填剤、接着助剤、防錆剤等を挙げることができる。
本発明において使用可能な酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、n−オクタデシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、4,4’−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート]、3,9−ビス{2−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]−1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、4,4−チオビス−(2−t−ブチル−5−メチルフェノール)、2,2−メチレンビス−(6−t−ブチル−メチルフェノール)、4,4−メチレンビス−(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレン−ジ−ホスホナイト、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3,3’−チオジプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、2,5,7,8−テトラメチル−2(4,8,12−トリメチルデシル)クロマン−2−オール、5,7−ジ−t−ブチル−3−(3,4−ジメチルフェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オン、2−[1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジペンチルフェニルアクリレート、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、テトラキス(メチレン)−3−(ドデシルチオプロピオネート)メタン等が挙げられる。
本発明において使用可能な安定剤としては、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸マグネシウム、ラウリン酸カルシウム、リシノール酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸バリウム、リシノール酸バリウム、ステアリン酸バリウム、ラウリン酸亜鉛、リシノール酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛等の各種金属せっけん系安定剤、ラウレート系、マレート系やメルカプト系各種有機錫系安定剤、ステアリン酸鉛、三塩基性硫酸鉛等の各種鉛系安定剤、エポキシ化植物油等のエポキシ化合物、アルキルアリルホスファイト、トリアルキルホスファイト等のホスファイト化合物、ジベンゾイルメタン、デヒドロ酢酸等のβ−ジケトン化合物、ソルビトール、マンニトール、ペンタエリスリトール等のポリオール、ハイドロタルサイト類やゼオライト類を挙げることができる。
本発明において使用可能な光安定剤としては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリシレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、シュウ酸アニリド系紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤等が挙げられる。
本発明において使用可能な相溶化剤としては、アクリルオルガノポリシロキサン共重合体、シリカとオルガノポリシロキサンの部分架橋物、シリコーンパウダー、無水マレイン化グラフト変性ポリオレフィン、カルボン酸化グラフト変性ポリオレフィン、ポリオレフィングラフト変性オルガノポリシロキサン等を挙げることができる。
また、本発明において使用可能な接着助剤としては、各種アルコキシシラン等を挙げることができる。
本発明において使用可能な、他のノンハロゲン難燃剤としては、ホウ酸亜鉛、錫酸亜鉛、各種リン系難燃剤、シアヌール酸メラミン、スルファミン酸グアニジン、光酸化チタン等を挙げることができる。また、充填剤としては、ケイ酸、炭酸カルシウム、酸化チタン、カーボンブラック、カオリンクレー、焼成クレー、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、バライト等を挙げることができる。
本発明の難燃樹脂組成物は、上記(A),(B)成分、及び必要に応じて(C)成分,その他の添加剤を常法に準じて均一に混合することにより得ることができ、例えば、2軸押出機、1軸押出機、加圧ニーダー、バンバリーミキサー等に原料混合物を入れ、加熱条件下にて混練することにより、一般に製造することができる。
このようにして得られた難燃樹脂組成物は、安全性が高く、優れた難燃性、耐水性、樹脂中における分散性を有するものであり、包装容器、自動車等のタイヤカバー、フロアマット、家電のボディ(筐体)等に好適に使用することができる。
以下、本発明を合成例及び実施例と比較例によって具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、下記の例で粘度は毛細管式粘度計により測定した25℃における値を示し、重量平均分子量はGPC測定装置により測定したポリスチレン換算値を示す。また、下記実施例において、平均粒径はレーザー散乱式粒度分布測定装置により測定した値を示す。
[合成例1]
シリコーン系撥水処理剤1の合成
冷却管、温度計及び滴下漏斗を備えた500mlの四つ口フラスコにメチルトリメトキシシランのオリゴマー85g(ダイマー換算で0.37モル)、メタノール154g及び酢酸5.1gを入れ、撹拌しているところに水6.8g(0.37モル)を投入し、25℃で2時間撹拌した。そこに、3−アミノプロピルトリエトキシシラン17.7g(0.08モル)を滴下した。その後、メタノールの還流温度まで加熱して1時間反応後、エステルアダプターにて、内温が110℃になるまでメタノールを留去し、粘度71mm2/sの薄黄色透明溶液81gを得た(重量平均分子量1,100)。このものの系内のメタノール残存量は5質量%であった(シリコーン系撥水処理剤1)。
[合成例2]
シリコーン系撥水処理剤2の合成
冷却管、温度計及び滴下漏斗を備えた500mlの四つ口フラスコにメチルトリメトキシシランのオリゴマー199g(ダイマー換算で0.88モル)、メタノール120g及び酢酸11.8gを入れ、撹拌しているところに日産化学工業(株)製スノーテックスO(SiO2含有量20%水溶液、平均粒径10〜20nm)19.8g(水0.88モル)を投入し、25℃で2時間撹拌した。そこに、3−アミノプロピルトリエトキシシラン38.9g(0.18モル)を滴下した。その後、メタノールの還流温度まで加熱して1時間反応後、エステルアダプターにて、内温が110℃になるまでアルコールを留去し、粘度460mm2/sの薄黄色透明溶液209gを得た(重量平均分子量1,000)。このものの系内のアルコール残存量(メタノール+エタノール)は2質量%であった(シリコーン系撥水処理剤2)。
[合成例3]
表面処理ポリリン酸アンモニウム1の合成
ポリリン酸アンモニウム(分子量15万、P含有率20質量%、かさ密度0.7g/cm3、平均粒径6.2μm)100質量部に、上記合成例1のシリコーン系撥水処理剤1を10質量部、エタノールを100質量部加え、これらを30分撹拌した後、減圧下でエタノールを留去し、粉砕器で粉砕して、平均粒径10μmのシリコーン処理ポリリン酸アンモニウム(表面処理ポリリン酸アンモニウム1)を得た。
[合成例4]
表面処理ポリリン酸アンモニウム2の合成
表面処理ポリリン酸アンモニウム1のシリコーン系撥水処理剤1を合成例2で合成したシリコーン系撥水処理剤2とし、その量を5質量部使用した以外は合成例3と同様にして、平均粒径10μmのシリコーン処理ポリリン酸アンモニウム(表面処理ポリリン酸アンモニウム2)を得た。
[合成例5]
表面処理ポリリン酸アンモニウム3の合成
ポリリン酸アンモニウム(分子量15万、P含有率20質量%、かさ密度0.7g/cm3、平均粒径6.2μm)100質量部に、無水マレイン酸変性PVA(日本酢ビポバール社製、50%メタノール溶液)を20質量部、エタノールを100質量部加え、これらを30分撹拌した後、減圧下でエタノールを留去し、粉砕器で粉砕して、平均粒径10μmのシリコーン処理ポリリン酸アンモニウム(表面処理ポリリン酸アンモニウム3)を得た。
[合成例6]
表面処理ポリリン酸アンモニウム4の合成
ポリリン酸アンモニウム(分子量15万、P含有率20質量%、かさ密度0.7g/cm3、平均粒径6.2μm)100質量部に、バイロナールMD1200(東洋紡社製、水分散型共重合ポリエステル樹脂、固形分34%)を30質量部、エタノールを100質量部加え、これらを30分撹拌した後、減圧下でエタノールを留去し、粉砕器で粉砕して、平均粒径10μmのシリコーン処理ポリリン酸アンモニウム(表面処理ポリリン酸アンモニウム4)を得た。
[合成例7]
表面処理ポリリン酸アンモニウム5の合成
ポリリン酸アンモニウム(分子量15万、P含有率20質量%、かさ密度0.7g/cm3、平均粒径6.2μm)100質量部に、直鎖のシリコーンオイル(1万mm2/s)5質量部、トルエン100質量部を加え、これらを30分撹拌した後、減圧下でトルエンを留去し、粉砕器で粉砕して、平均粒径10μmのシリコーン処理ポリリン酸アンモニウム(表面処理ポリリン酸アンモニウム5)を得た。
[合成例8]
表面処理ポリリン酸アンモニウム6の合成
ポリリン酸アンモニウム(分子量15万、P含有率20質量%、かさ密度0.7g/cm3、平均粒径6.2μm)100質量部に、へキサメチルジシラザン30質量部、メチルイソブチルケトン25質量部を加え、これらを100℃に加熱し、3時間撹拌した後、減圧下でメチルイソブチルケトンを留去し、粉砕器で粉砕して、平均粒径10μmの淡褐色のシラン処理ポリリン酸アンモニウム(表面処理ポリリン酸アンモニウム6)を得た。
[実施例1〜9、比較例1〜7]
表1〜4に示す成分及び配合量で配合し、難燃樹脂組成物を調製した。この難燃樹脂組成物を用いて難燃性、ホルムアルデヒド発生の有無、耐水性を下記に示す方法により評価し、その結果を表1〜4に併記した。
試験方法の説明
《難燃性》
3段プレス機にて、温度240℃、加熱時間30秒、加圧30MPaの条件により、厚み1.6mmの試験片を作製し、この試験片を用いてUL−94に基づき試験を行った。
《ホルムアルデヒド発生の有無》
5L容量のフッ化ビニール製ガス捕集袋を切り開き、中に難燃樹脂組成物1kgを入れた後、テープで空気がもれないように切り口を塞いだ。室温下、1週間放置後、検知管No.91LLを取り付けた測定器により、内部の空気を抜き、検知管の数値が0.05ppm以上か否かを確認し、0.05ppm以上が「有り」、0.05ppm未満が「無し」として評価した。
《耐水性》
3段プレス機にて、温度240℃、加熱時間30秒、加圧30MPaの条件により作製した10cm×10cm×3mm厚のプレス成型板を冷却後、水を入れた洗面器中に置き、錘を乗せて固定した。24時間後に取り出し、表面にぬめりがあるか否かを確認した。
○:ぬめり無し
×:ぬめり有り
Figure 2006176731
Figure 2006176731
Figure 2006176731
Figure 2006176731
原材料の説明
(1)ポリ乳酸:レイシア H−100J、三井化学株式会社製、熱分解開始温度280℃
(2)タルク:タルクA、富士タルク工業株式会社製
(3)膨張黒鉛:SYZR2002、三洋貿易株式会社製
(4)トリアジン系化合物:ノンネンR014−2、丸菱油化工業株式会社製
(5)未処理ポリリン酸アンモニウム:ペコフレーム204P、クラリアントジャパン株式会社製
(6)メラミン−ホルムアルデヒド樹脂処理ポリリン酸アンモニウム:TERRAJU C−30、ブーデンハイム株式会社製

Claims (13)

  1. (A)バイオプラスチック:100質量部
    (B)室温条件下においてホルムアルデヒドを発生せず、燃焼時にハロゲンを発生しない、耐水性を与える表面処理剤により表面処理されたポリリン酸アンモニウム:5〜100質量部
    (C)難燃助剤:0〜80質量部
    を含有してなることを特徴とする難燃樹脂組成物。
  2. (A)成分のバイオプラスチックが、天然物由来の脂肪族ポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項1記載の難燃樹脂組成物。
  3. (A)成分の脂肪族ポリエステル樹脂の熱分解開始温度が、240℃〜360℃であることを特徴とする請求項2記載の難燃樹脂組成物。
  4. (A)成分の脂肪族ポリエステル樹脂が、ポリ乳酸であることを特徴とする請求項2又は3記載の難燃樹脂組成物。
  5. (B)成分の表面処理剤が、下記に示す有機ケイ素化合物を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の難燃樹脂組成物。
    (i)下記一般式(1)
    (R1a(OR2bSiO(4-a-b)/2 (1)
    (但し、式中R1は炭素原子数1〜6のアルキル基、R2は炭素原子数1〜4のアルキル基であり、aは0.75〜1.5、bは0.2〜3で、かつ0.9<a+b≦4を満足する正数である。)
    で示される有機ケイ素化合物100質量部と、
    (ii)下記一般式(2)
    34NR5−SiR6 d(OR23-d (2)
    (但し、式中R2は上記と同様であり、R3、R4はそれぞれ互いに同一又は異種の水素原子、炭素原子数1〜15のアルキル基又はアミノアルキル基、R5は炭素原子数1〜18の2価炭化水素基、R6は炭素原子数1〜4のアルキル基である。dは0又は1である。)
    で示されるアミノ基含有アルコキシシラン又はその部分加水分解物0.5〜49質量部と
    を有機酸又は無機酸の存在下で共加水分解縮合させた共加水分解縮合物、
    又は、
    上記(i)成分100質量部、(ii)成分0.5〜49質量部、
    (iii)無機酸化物微粒子0.1〜10質量部及び/又は
    (iv)下記一般式(3)
    (R1k(OR23-kSi−Y−Si(R1k(OR23-k (3)
    (但し、式中R1及びR2は上記と同様であり、Yは2価の有機基、−(OSi(R72mO−基又は−R−(SiR7 2O)m−SiR7 2−R−基であり、ここでR7は炭素原子数1〜6のアルキル基、Rは炭素原子数1〜6の2価炭化水素基、mは1〜30の整数である。また、kは0,1又は2である。)
    で示されるビス(アルコキシシリル)基含有化合物又はその部分加水分解物0.1〜20質量部を有機酸又は無機酸の存在下で共加水分解縮合させた共加水分解縮合物
  6. (i)成分が、[CH3(OR22Si]2O(但し、R2は上記と同様)で表されるシロキサンダイマーであることを特徴とする請求項5記載の難燃樹脂組成物。
  7. (iv)成分のビス(アルコキシシリル)基含有化合物が、
    (CH3O)3SiCH2CH2CH2CH2CH2CH2Si(OCH33
    (CH3O)2CH3SiCH2CH2CH2CH2CH2CH2SiCH3(OCH32
    (CH3O)3Si(OSi(CH326OSi(OCH33
    (CH3O)3Si(OSi(CH328OSi(OCH33
    (CH3O)3Si(OSi(CH3210OSi(OCH33
    (CH3O)3SiCH2CH2(Si(CH32O)5Si(CH32CH2CH2Si(OCH33
    (CH3O)3SiCH2CH2(Si(CH32O)7Si(CH32CH2CH2Si(OCH33
    (CH3O)3SiCH2CH2(Si(CH32O)9Si(CH32CH2CH2Si(OCH33
    (CH3O)3SiCH2CH248CH2CH2Si(OCH33
    及び
    (CH3O)3SiCH2CH2612CH2CH2Si(OCH33
    から選ばれる化合物であることを特徴とする請求項5記載の難燃樹脂組成物。
  8. (B)成分の表面処理剤が、ポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の難燃樹脂組成物。
  9. (B)成分の表面処理剤が、ポリビニルアルコール樹脂であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の難燃樹脂組成物。
  10. (B)成分のポリリン酸アンモニウムが、分子量2,000〜10,000,000で、平均粒子径30μm以下であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載の難燃樹脂組成物。
  11. (C)成分の難燃助剤がタルクであり、1〜80質量部配合されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項記載の難燃樹脂組成物。
  12. (C)成分の難燃助剤が膨張黒鉛であり、1〜80質量部配合されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項記載の難燃樹脂組成物。
  13. (C)成分の難燃助剤がメラミンシアヌレート系化合物であり、1〜80質量部配合されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項記載の難燃樹脂組成物。
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