JP2006174835A - 紙巻たばこの群を移送し検査するための装置 - Google Patents

Abstract

【課題】包装機の包装ライン用の、紙巻たばこの群を移送し検査するための装置を提供する。
【解決手段】紙巻たばこの群は容器（４）及び検査装置（１４）を備えたコンベヤ（１）により移送され検査される。容器（４）は所定の通路に沿って進行していて、検査装置（１４）は各容器における各紙巻たばこ（９）の有無及び完全性を検証し、検査結果を表示する信号を発する。コンベヤはエミッタ（２０）とレシーバ（２２）とを備えていて、エミッタは容器（４）と結合していて、レシーバは、移送通路に沿って配列されている。レシーバは検査手順のステップと同調して信号を発生し、固定検査位置に対する容器の位置を表示するようになっている。
【選択図】 図１

Description

本発明は、包装機の包装ライン用の、紙巻たばこの群を移送し検査するための装置に関する。

紙巻たばこの群は、包装機械の送り込みコンベヤに一定間隔で固定されたほぼ平行六面体の容器により移送されていて、その容器はそれぞれの区画を提供するようになっている。

機械のシャフトにより駆動されているコンベヤは、リターンローラ周囲を循環しているエンドレスベルトからなる。対応する区画に群各々として形成されている紙巻たばこはベルトの進行方向に対して横断的に配置され、二十本の群の場合例えば三段に配列されていて、二段は七本の紙巻たばこからなり、七本からなる二段にはさまれた段は六本の紙巻たばこからなる。

従って、紙巻たばこの単一群各々は、それぞれの区画内部において、所定の固定位置を占めている。

所定の区画を占める群が不完全な場合、又は少なくとも一本の規格外の紙巻たばこ例えば一方の端部においてたばこのフィラーが短い紙巻たばこ又は他方の端部においてフィルタチップがない紙巻たばこの場合がよくある。

欠陥群を検出し、そして排出することを可能にするために、機械は検査装置例えば光学式フォルトセルを利用したものを備えていて、検査装置はコンベヤの進行通路に沿った所定位置に設置されている。例えば、特許文献１に開示されている装置は、連続的に検査位置を通過する単一の区画をスキャンすることができ、かつ各区画には正しい数の紙巻たばこが入っていて、紙巻たばこの端面は正しく充填され、そして反対側にはフィルターが備えられていることを検証できるようになっている。

各群の検査及び単一の紙巻たばこの検査とは、移動中のコンベヤにおいて行なわれ、連続する機械サイクル信号により可能となっていて、各々は、検査装置が群を構成している紙巻たばこの端面により占有されている位置をスキャンする時に同調するようになっている。

周期的な信号は機械のシャフトに連結された装置により発生され、その装置は、繰返し行なうために、固定された容器を移送するコンベヤに機械的に接続されている。

各区画の検査結果である信号は記憶装置に中継され装置を作動するのが適切な時に利用されるようになっていて、その装置はコンベヤの通路に沿って設置されていて、その装置により欠陥群は排除される。

前述したように検査装置の正しい実行は、周期的な信号を発する装置が固定的に結合されている機械のシャフトと、紙巻たばこの群が入っている容器を移送するコンベヤとの間の恒久的に安定したタイミングに依存するものであって、手短にいうと、信号と検査される群の単一紙巻たばこの位置との間に依存している。

装置は、例えば、ドライブシャフトとコンベヤベルトループの間の機械的リンケージの損耗、又はベルト自体のたるみに起因するガタにより影響を受け、検査装置から発せられる信号は、もはや群を構成している紙巻たばこの状態を反映していないことが判明した。というのは、信号が、もはや紙巻たばこの端面に整列した位置に対するスキャンから得られたものではないからである。

この有害なタイミングロスは、例えば特許文献２に開示されている装置のような場合の、容器がコンベヤに固定的に結合されていなくて、ベルト及びお互いに対してスライド可能に取り付けられていないことにより生じる。

前述のタイミングロスのために、欠陥品を含んでいる紙巻たばこ群を排除することができず、さらに完全に正常な紙巻たばこの群が間違って排除してしまうことが生じる。
米国特許第４５１１０４５号明細書 欧州特許第１１５２９４４号明細書 イタリア国特許第１２６３４５９号明細書

本発明の目的は、前述の欠点すべてを克服した移送及び検査装置を提供することである。

前述の目的は、請求項１に記載された特徴を有している、紙巻たばこの群を移送及び検査するための装置により達成されている。

添付図を参照した例を用いて本発明を以下に詳述する。

図１において、符号１は特許文献２に説明されているタイプのエンドレスループコンベヤ全体を表わしていて、特許文献２全体を参考としてここに包含するものである。そのコンベヤは、所定の通路３に沿って延在する少なくとも一つのレールに沿ったエンドレスループトラック２を備えている。符号４はスライド可能にコンベヤ１に取り付けられた複数の容器の一つを表わしている。

各容器４には、概略的にブロック６で表わされている台車が結合されていて、台車は磁界の作用を受けていて、その磁界は、移送通路３に沿って配置された固定子セグメント一式（図示せず）により発生され、ブロック６の内部に設置されたアーマチャとの関連で作用するようになっている。

実際上は、特許文献２に記載されているように、コンベヤ１に結合された固定子セグメント及びブロック６に結合されたアーマチャが一次及び二次のリニヤモータを提供していて、容器４はリニヤモータにより所定の運動法則に従ってトラック２に沿ってスライドするようになっている。

容器４の内部は、コンベヤ１の移送方向Ｆに横断的に配置された二十本の紙巻たばこ９の一群８を収容するようになっているほぼ平行六面体の区画７を提供している。

一群８は従来のタイプ（図示せず）により形成され、三段になっていて、上段１０及び下段１１には七本の紙巻たばこ９があって、上段と下段との間の中段１２には六本の紙巻たばこ９がある。

符号１３は前述の移送通路３に沿って配置された検査位置であって、その検査位置を符号１４で表示された検査装置が占めている。

図４に図示するように、検査装置１４は、台１５に取り付けられていて、三つの光学式検出エレメント１６，１７，１８を備えており（図１及び２）、その検出エレメントは例えば特許文献１に説明されているタイプのリフレクションフォトセル（reflection photocell）であって、その各々が紙巻たばこのそれぞれの段１０，１２及び１１の高さに配置されている。

これらのフォトセル各々は発光エレメントと光電性エレメントとからなり、そしてフォトセル各々は、容器４が検査位置１３を通過する場合に一段の紙巻たばこに光ビームを当てるように配置されている。

光ビームは紙巻たばこ９の端面によりそれぞれの光電性エレメントに向けて反射されていて、反射された光の強度は既知の原理に従って、スキャンされた紙巻たばこに充填されているたばこフィラーの密度に比例している。より正確には、紙巻たばこの充填端面が標準以下である場合、反射された光ビームの強度は正しく充填された端面の場合と比較して弱いものとなっている。

フォトセル１６，１７，１８は出力側でブロック１９で概略的に図示されたトランスデューサに接続されていて、光度を示す電気信号Ｓ１を送っている。その光度は、検査位置において光電性エレメントにより検出されたものであり、従って単一紙巻たばこ９における充填端面の品質及び／又は各区画４における一群８の完全性を表わしている。

図１，２，３に図示するように、単一の容器４が磁束放出体２０例えば永久磁石２１を取り付けるようになっている上壁面４ａを提供している。

前述の台１５に取り付けられたレシーバ２２も検査位置１３に設置されていて、レシーバ２２は、磁場の変化を検出可能である複数の検出エレメント２３を組み込んでいて、その検出エレメントは、移送通路３に平行に測定して容器４の距離より大きく延在するように、前述の通路３に沿って連続的に整列した磁気抵抗器２４として作用している。

レシーバ２２は出力側においてブロック２５で概略的に図示した処理回路に接続されている。各容器４が通過するとき、回路２５は信号Ｓ２を発生するようになっていて、その信号Ｓ２は磁石２１とレシーバ２２との相対位置により、従って検査装置１４及びフォトセル１６，１７，１８とに対する、容器４及び区画内における各紙巻たばこ９との位置により決定される。

信号Ｓ１及びＳ２は、時間遅れタイマ２８を経由して排除装置２７の制御回路モジュール２６に送られる。

従って、磁束エミッタ２０、レシーバ２２及び処理回路２５は、本発明の係わる検査手順のステップに同期する位置信号Ｓ２を発する発信手段２９を構成している。

そのような信号Ｓ２は、連続した位置信号からなっていて、各々の位置信号は、検出エレメント１６，１７及び１８の一つが対応する紙巻たばこ９の端面をスキャンする時期同期しているということが前述の説明より明らかであろう。

従って、本発明による装置は従来技術を参照して説明したタイミングのロスを回避することができ、発信手段２９によりもたらされる位置信号各々は、それぞれの群８の単一紙巻たばこ９が検査装置１４によりスキャンされる瞬間に同期する信号を可能にするようになっている。

図４における別の実施形態において、検査装置１４は特許文献３に記載されたタイプのものであって、その全体を参考としてここに包含するものである。特許文献３において、各群８を形成している紙巻たばこ９の端面は、三つのエレメント３１，３２，３３と協働するレーザ源３０からのビームにより検査されていて、三つのエレメント３１，３２，３３は、反射されたレーザビームを受けるべく配置され、かつ紙巻たばこの三つの段１０，１２及び１１それぞれと関連するようになっている。

三つのエレメント３１，３２，３３からの出力信号はトランスデューサ１９に送られる。

本発明のさらなる実施形態（図示せず）において、永久磁石２１及び磁気抵抗器２４が発光器２０及び受光器２２と取り替えられてもよい。

図１は、紙巻たばこ群を移送するコンベヤの分解正面図であって、コンベヤには本発明による検査装置が備えられている。 図２は、図１における矢視II−IIから見た断面図である。 図３は、図１の詳細斜視図である。 図４は、図１の第二実施形態の概略斜視図である。

符号の説明

１ コンベヤ
４ 容器
９ 紙巻たばこ
１４ 検査装置
２２ レシーバ
２３ 検出エレメント
２７ 排除装置
２９ エミッタ手段

Claims (9)

1. コンベヤ（１）及び検査装置（１４）を備えている、紙巻たばこの群を移送しかつ検査するための装置であって；
   前記コンベヤ（１）は、コンベヤ（１）の進む送り方向（Ｆ）に対して横断的に配置された紙巻たばこ（９）の一群（８）が各々に入っている容器（４）を備えており、そして所定の通路（３）に沿って進行するようになっていて、前記検査装置（１４）は検査位置（１３）に設置されていて、検査手段（１６，１７，１８；３０，３１，３２，３３）を備えており、前記検査手段（１６，１７，１８；３０，３１，３２，３３）は、各々の容器（４）の中の紙巻たばこ（９）各々の有無及び完全性とを検証し、かつ検査実施結果を表示するべく信号を発生するようになっている、紙巻たばこの群を移送しかつ検査するための装置において；
   前記装置が、検査実施と同時的に信号を発信しそして前記検査位置（１３）に対する前記容器（４）の位置を表示する手段（２９）を備えていることを特徴とする、
   紙巻たばこの群を移送しかつ検査するための装置。
2. エミッタ手段（２９）が前記容器（４）各々に取り付けられたエミッタ（２０）を備えている、請求項１に記載の装置。
3. 前記エミッタ手段（２９）が前記エミッタ（２０）と相互作用するレシーバ（２２）を備えていて、前記レシーバ（２２）は前記所定の移送通路（３）に沿って設置されている、請求項２に記載の装置。
4. 前記レシーバ（２２）が前記検査位置（１３）に設置されている、請求項３に記載の装置。
5. 前記エミッタ（２０）及び前記レシーバ（２２）がそれぞれ電磁気タイプのインダクタ及びアーマチュアからなる請求項２または３に記載の装置。
6. 前記エミッタ（２０）が前記容器（４）各々に取り付けられた永久磁石（２１）を備えていて、前記レシーバ（２２）は固定され、かつ、複数の検出エレメント（２３）を備えている、請求項５に記載の装置。
7. 前記検出エレメント（２３）が、前記所定の移送通路（３）に連続して配列された複数の磁気抵抗器（２４）からなる、請求項６に記載の装置。
8. 前記エミッタ（２０）及び前記レシーバ（２２）が光学式コンポーネントである、請求項１〜４のいずれか一項に記載の装置。
9. 前記検出手段（１６，１７，１８；３０，３１，３２，３３）からの出力信号と、前記エミッタ手段（２９）からの位置信号とを受け取る回路モジュール（２６）を具備していて、前記回路モジュール（２６）は出力側において、紙巻たばこ（９）の一群（８）を排除することのでき装置に接続されている、請求項１〜３のいずれか一項に記載の装置。

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