JP2006166147A - フォトムービーの編集条件設定装置及び編集条件設定プログラム - Google Patents

フォトムービーの編集条件設定装置及び編集条件設定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 低画質の静止画を素材として用いることでフォトムービーの品質が低下することを防止する。
【解決手段】 許容倍率算出部31は、記憶装置11に記憶されている画面解像度情報RDと静止画の画素数とから、その画素数が使用されるシーンにおける静止画の許容倍率を算出する。シーン中での静止画の表示倍率が許容倍率より大きい場合には、シーンパラメータ補正部32によって、そのシーンの表示倍率が許容倍率より小さく補正される。また、特殊エフェクトの種類によって、そのシーンにおける表示倍率の最小値が許容倍率よりも大きい場合には、特殊エフェクトの種類を変更した上で表示倍率を補正する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、素材となる静止画から動画として観賞されるフォトムービーを作成するための編集条件を設定するフォトムービーの編集条件設定装置及び編集条件設定プログラムに関する。
デジタルスチルカメラ等により記録された静止画は、印画紙にプリントして観賞する他に、デジタルカメラを家庭用テレビに接続し、記録された静止画をテレビ画面上に表示して観賞することができる。デジタルカメラには、表示される静止画を一定時間ごとに切替えるスライドショー機能を有するものがあり、スライドショー機能を利用すれば複数の静止画を手軽に観賞することができる。
フォトムービーは、スライドショー機能を用いて観賞する静止画と異なり、静止画を動画として観賞できるようにしたもので、従来と異なる静止画の保存形態の1つとして注目されている(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。フォトムービーでは、静止画の一部の領域を拡大するズーム効果や、静止画の一部をクローズアップした状態で視点を移動させるパーン効果等により、素材の静止画に動的な視覚効果(特殊エフェクト)が与えられる。
フォトムービーは、特殊エフェクトの種類、素材となる静止画等が定められた複数のシーンを組み合わせることによって構成されている。特殊エフェクトには、上述したズーム効果やパーン効果の他に、1コマ又は複数コマの静止画を縮小表示して直線状又は曲線状等に移動させるコマ移動、特定の一点を中心に画像を回転させる回転効果、歪み(スキュー)を与える歪曲効果、これらを複合させた複合効果等がある。また、縮小された複数コマの静止画を1つのシーンで同時に表示するマルチ画面効果、アニメーション画像や装飾画像、字幕を合成した視覚効果を併用したものや、特殊エフェクトを与えないスライドショーを盛り込むものなどもあり、その表示形態は多種多様である。
フォトムービーを作成する際には、記憶媒体に画像データとして記憶された多数の静止画の中から、フォトムービーの素材とする静止画がユーザーにより選択される。このとき、作成されるフォトムービーの品質を一定の水準に保つための工夫として、その出力先となるディスプレイの解像度に応じて静止画の画素数の高低を判定し、画質の劣る静止画をユーザーが選択しないように、各静止画のサムネイル画像を画素数に応じて色分けして表示するものが知られている(特許文献2参照)。また、類似した技術として、記録される静止画の画素数が、印画紙やディスプレイ等への出力サイズに基づいて予め設定された最低限の画質を維持できる画素数を下回ったときに、ユーザーに警告を発するものが知られている(特許文献3参照)。
特開平10−200843号公報 特開2001−036843号公報 特開2004−56250号公報 株式会社デジタルステージ LIFE* with-Photo-Cinema [平成16年4月6日検索]インターネット<URL:http://www.digitalstage.net/jp/product/life/index.html>
しかしながら、上述の従来技術は、画質の低い静止画をフォトムービーの素材から除外するように促すことで、ディスプレイ上で再生されるフォトムービーの品質水準を保つものであるため、低画質の画像の中にフォトムービーの素材としてユーザーが必要とする重要な画像が存在する場合には、その低画質の画像が他の画像と同様にしてフォトムービーに使用されることになり、結果的にフォトムービーの品質を低下させることになるという問題が生じる。また、その重要な画像をフォトムービーの素材にすることを禁止した場合には、ユーザーの意図を反映した作品が得られなくなるという問題が生じる。
本発明は、上記問題点を考慮してなされたもので、低画質の静止画を素材として用いてもフォトムービーの品質低下を防ぐことができるフォトムービーの編集条件設定装置及び編集条件設定プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、素材とする静止画に加工編集処理を施してフォトムービーを作成する際に、前記フォトムービーを構成する各シーンの内容を決定するための編集条件を設定するフォトムービーの編集条件設定装置において、前記各シーンに付与される特殊エフェクトの種類と、各特殊エフェクトによる前記静止画の表示倍率とがパラメータとして予め定義され、これらのパラメータの値が指定されることにより各シーンの内容を決定するシーン決定手段と、前記フォトムービーを再生出力するための表示画面を有する再生表示機器の画面解像度情報が記憶された記憶手段と、前記再生表示機器の画面解像度と前記静止画の画素数とから、前記表示倍率の許容範囲を示す許容倍率を算出する許容倍率算出手段と、各シーンにおける前記表示倍率と前記許容倍率とを比較する比較手段と、前記表示倍率が前記許容倍率よりも高いときに、前記表示倍率を前記許容倍率よりも小さくなるように補正する倍率補正手段とを備えたことを特徴とする。
また、前記特殊エフェクトの種類に応じて予め決められた前記表示倍率の最小値が前記許容倍率よりも高いか否かを判定する判定手段を備え、前記倍率補正手段は、前記表示倍率の最小値が前記許容倍率より高い特殊エフェクトを、前記表示倍率の最小値が前記許容倍率より低い特殊エフェクトに変更することを特徴とする。
前記記憶手段には、複数種類の再生表示機器の画面解像度情報が記憶され、前記許容倍率算出手段は、前記フォトムービーの再生出力に使用する再生表示機器が予め指定されることにより、指定された再生表示機器の画面解像度と前記静止画の画素数とから前記許容倍率を算出することを特徴とする。
また、前記許容倍率算出手段は、前記画面解像度に所定の係数を乗じて求められる基準値に基づいて許容倍率を算出することを特徴とする。
また、本発明のフォトムービーの編集条件設定プログラムは、素材とする静止画に加工編集処理を施してフォトムービーを作成する際に、前記フォトムービーを構成する各シーンの内容を決定するための編集条件を設定する処理をコンピュータに実行させるものであって、前記フォトムービーを再生出力するための表示画面を有する再生表示機器の画面解像度情報を有し、前記各シーンに付与される特殊エフェクトの種類と、各特殊エフェクトによる前記静止画の表示倍率とがパラメータとして予め定義され、これらのパラメータの値が指定されることにより各シーンの内容を決定するシーン決定手段と、前記再生表示機器の画面解像度と前記静止画の画素数とから、前記表示倍率の許容範囲を示す許容倍率を算出する許容倍率算出手段と、各シーンにおける前記表示倍率と前記許容倍率とを比較する比較手段と、前記表示倍率が前記許容倍率よりも高いときに、前記表示倍率を前記許容倍率よりも小さくなるように補正する倍率補正手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明によれば、フォトムービーを観賞する再生表示機器の画面解像度と、素材とされる静止画の画素数とを比較して許容倍率を算出し、各シーンにおける静止画の表示倍率が許容倍率より大きくならないようにしたから、素材として選択された静止画が画質の劣る低画素数の画像であっても、フォトムービーの見映えが損なわれることを防止でき、ユーザーの意図を十分に反映できるフォトムービーを作成することが可能となる。
また、特殊エフェクトの種類に応じて予め決められた静止画の表示倍率の最小値が許容倍率よりも大きい場合には、特殊エフェクトの種類を変更することで表示倍率が許容倍率を上回らないようにしたから、例えば、画質の劣る静止画を使用するシーンではズーミングや全画面表示を伴う特殊エフェクトが付加されることを制限できる。また、表示倍率を小さくしたときに特殊エフェクトによるシーンの特徴が損なわれることを防ぐことができ、フォトムービーの品質水準を保つことができる。
また、フォトムービーを再生出力するための再生表示機器を複数種類の中から指定し、指定された再生表示機器の画面解像度に応じて最適な許容倍率を算出するから、ユーザーによりフォトムービーを観賞する環境が異なっていても、その環境に応じて見映えのよいフォトムービーを作成することが可能となる。
また、画面解像度に所定の係数を乗じた基準値に基づいて許容倍率を算出するから、画面解像度と比べて等倍となる画素数を有していない静止画でも、等倍以上の表示倍率にすることができ、フォトムービーを観賞するときに画面解像度の高い再生表示機器を用いる場合であっても、全ての静止画の許容倍率が小さくなり過ぎず、フォトムービーの見映えが損なわれることのない適切な許容倍率を設定できる。
図1において、フォトムービー作成装置10は、写真プリントサービスを提供するDPE店の店頭又は店内に設置され、フォトムービーの作成を依頼するユーザーにより操作がなされる。フォトムービー作成装置10は、フォトムービー作成プログラム11aが記憶された記憶装置11と、記憶装置11に記憶された各プログラムを実行するCPU12とを備えている。記憶装置11は、例えば、ハードディスク型磁気記憶装置であり、フォトムービーの素材となる静止画の画像データ、CPU12の演算処理により生じる中間データ等が記憶される。
モニタ13は、フォトムービーの作成に必要な編集条件を入力するための設定画面等を表示する。入力操作部14は、モニタ13の画面上に表示された入力キー等に触れることによりその座標の圧力を感知して入力処理を行うタッチパネルからなり、編集条件及びそのパラメータ等が入力される。通信部15は、デジタルカメラ16等の外部機器との間で画像データのデータ通信等を行う。メディア読取り部17は、ユーザーにより持ち込まれたメモリカード18がセットされ、記憶された画像データを読取る。メディア記録部19は、作成されたフォトムービーをCD、DVD等の光ディスク20に記録する。
記憶装置11に記憶されたフォトムービー作成プログラム11aは、入力操作部14を介してなされた入力処理等に基づいて各部の動作を制御する制御部25と、フォトムービーの作成に必要となる編集条件の設定を管理する編集条件設定部26と、設定された編集条件に基づいてフォトムービーを出力するフォトムービー出力部27としてCPU12を機能させる。
編集条件設定部26は、フォトムービーを構成する各シーンの内容を決めるシーン決定部30と、各シーンに使用される静止画の表示倍率の許容範囲を示す許容倍率を算出する許容倍率算出部31と、算出された許容倍率に基づいて各シーンにおける静止画の表示倍率を含むシーンパラメータを補正するシーンパラメータ補正部32と、内容が決められた複数のシーンの組み合わせに基づいてフォトムービー全体のシーン構成を示すシナリオ情報S1を作成するシナリオ作成部33とからなる。
シーン決定部30は、フォトムービー作成プログラム11aに予め組み込まれているシーンテンプレートT1又はシナリオテンプレートT2に対し、特定の静止画を割り当てることにより1つのシーンを定義する。図2に示すように、1つのシーンは複数のシーンパラメータP1により定義され、シナリオ情報S1は各シーンで定義されたシーンパラメータP1の情報と各シーンの再生順を示す情報とからなる。シーンパラメータP1には、特殊エフェクトの種類、シーンの再生時間、静止画のファイル名の3種類がある。また、特殊エフェクトには、その種類ごとに複数のエフェクトパラメータP2が定義されている。エフェクトパラメータP2には、静止画の表示倍率、静止画の使用コマ数、エフェクトの基点等があり、いずれもシーンパラメータP1の一部である。
エフェクトパラメータP2は特殊エフェクトの種類ごとに異なり、例えば、各シーンに使用されるコマ数は、ズーミングエフェクトやパンニングエフェクトでは1コマ、コマ移動では1ないし3コマ、マルチ表示エフェクトでは2ないし6コマ、という制限がある。各シーンについて、制限コマ数の範囲内で静止画を指定すれば、エフェクトの種類と指定された静止画のコマ数とに応じて、初期設定により決められた推奨されるシーン再生時間が算出される。例えば、ズーミングエフェクトでは推奨されるシーン再生時間が5秒であり、コマ移動のエフェクトでは指定された静止画のコマ数が1つの時は4秒、2つの時は6秒、3つの時は8秒として予め決められた推奨再生時間が設定される。なお、シーン再生時間は、推奨再生時間以外の値に変更することもできる。
図3(a)に示すように、例えば、ズーミングエフェクトの場合では、画面全体に拡大される静止画の範囲を画定する切り出し枠F1が設定される。切り出し枠F1の位置及び大きさによって、ズーミング開始時又は終了時における静止画の切り出し範囲と、その表示倍率が定義される。すなわち、図中に示すように切り出し枠F1を設定すれば、親子二人が写る元画像は、静止画の全体が表示された映像から子供の顔に注目して徐々にクローズアップされる映像へ移行し、ズーミング終了時には切り出し枠F1によって画定される領域内に写る子供の顔のアップが画面全体に拡大して表示される(図3(b))。切り出し枠F1の位置がズーミングの基点として画面中心に据える注目被写体を選択するためのパラメータであり、切り出し枠F1の大きさは表示倍率を決めるパラメータとなる。
また、図4(a)において、パンニングエフェクトの場合では、パンニングの基点となる開始地点と終了地点を決める切り出し枠F2,F3が設定される。主要被写体として山が写る元画像は、図4(b)に示すように、切り出し枠F2により画定された山の左端の裾野が写る領域を拡大した映像からはじまり、あたかもカメラを左右にパーンさせてパノラマ映像を見せるようにして山の中央及び頂上を捉えた映像を経て、切り出し枠F3によって画定された山の右端の裾野を捉えた映像で終了する。なお、切り出し枠F2,F3は、その大きさが同一でも異なっていてもよいが、その大きさにより各基点での表示倍率が自動的に決まる。
また、コマ移動エフェクトでは、エフェクトパラメータP2として、画面上に同時に表示する静止画のコマ数と、各静止画の動き方を示す移動経路と、各静止画の表示倍率を設定できる。移動経路の種類には、円形、三角形、四角形、ランダム等があり、縮小表示された各コマ画像は、指定された形状に軌跡を描いて画面内を移動する。また、各静止画の表示倍率は使用される静止画のコマ数によって異なってくる。回転エフェクトでは、回転の中心座標及び表示倍率を設定できる。マルチ表示エフェクトでは、使用される静止画のコマ数と各静止画の表示倍率を設定することができる。画像合成エフェクトでは、装飾画像の種類が指定される。
フォトムービー作成プログラム11aに組み込まれたシーンテンプレートT1は、シーンパラメータP1のうち特殊エフェクトの種類とシーン再生時間とが予め決められており、さらに特殊エフェクトの種類に応じたエフェクトパラメータP2の初期値が既に設定されている。すなわち、シーンテンプレートT1を使用すれば、そのシーンに割り当てる静止画のファイル名を指定するだけで1シーン分の設定が行える。なお、シーン再生時間及びエフェクトパラメータP2はユーザーの入力操作により変更することもできる。シーンテンプレートT1には、特殊エフェクトの種類に応じて、ズーミングのテンプレート、コマ移動のテンプレート、パンニングのテンプレート等がある。
シナリオテンプレートT2は、シーンパラメータP1及びエフェクトパラメータP2とによる各シーンの内容と、その組み合わせが予め設定されたものであり、各シーンに割り当てる静止画を指定するだけでシナリオ情報の作成が行える。なお、シナリオテンプレートT2では、シーン再生時間やエフェクトパラメータP2を調整して各シーンの内容を変更することはできないようにされている。シナリオテンプレートT2には、テーマ別に複数種類のものが用意されており、例えば、結婚式,卒業式等の特定のイベントに適したシナリオテンプレート、プロモーション映像風のシナリオテンプレート等がある。
編集条件設定部26は、シーンテンプレートT1を使用してユーザー独自のシーン構成でフォトムービーを作成できるマニュアル編集モードと、シナリオテンプレートT2を使用して各シーンに割り当てる静止画を指定するだけでフォトムービーが作成できる自動編集モードとを有している。どちらの編集モードを使用するかは、用途に応じてユーザーにより任意に決められる。
フォトムービー作成プログラム11aに組み込まれた画面解像度情報RDは、ユーザーがフォトムービーを観賞するために使用する再生表示機器の表示画面の画素数を表す情報であり、フォトムービーを再生表示するために高解像度、中間解像度、低解像度の3種類の再生表示機器が登録されている。具体的には、高解像度の再生表示機器として、有効走査線数が1080本である解像度1920×1080ドットの高精細テレビ(1080i−HDTV)、中間解像度の再生表示機器として、有効走査線数が480本である解像度720×480ドットの標準テレビ(480i−SDTV)、低解像度の再生表示機器として、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)等の携帯情報端末に備えられた解像度320×240ドット(QVGA)の液晶表示装置がある。
図5において、許容倍率算出部31は、上述の3種類の再生表示機器から選択された再生表示機器の画面解像度情報RDと、各シーンに使用される静止画の画素数とから、対応する静止画の表示倍率の許容範囲を示す許容倍率を算出する。許容倍率は、選択された再生表示機器の解像度の大きさに応じた一定の基準値と、素材となる静止画の画素数の大きさとにより決まる。また、基準値は、各再生表示機器の解像度に重み付けをする係数を乗じることにより求められ、この係数は1である場合、1以上の値である場合、1より小さく0より大きい値である場合がある。係数の値が1より大きければ算出される許容倍率の値は小さくなり、係数の値が1より小さければ許容倍率は比較的大きな値となる。この係数の値は設計時に決められており、この係数は再生表示機器の種類ごとに異なってもよい。例えば、静止画の画素数が720×480ドットであり、再生表示機器が高精細テレビである場合には許容倍率が約0.5となり、標準テレビである場合には許容倍率が1となり、携帯端末である場合には許容倍率が4となる。なお、ここで許容倍率の値は面積比として求められている。
シーンパラメータ補正部32は、各シーンで設定されている静止画の表示倍率が、許容倍率算出部31により算出された許容倍率を上回っていないか否かを比較判定し、許容倍率を上回る場合には、各シーンにおける静止画の表示倍率を強制的に許容倍率に補正する。例えば、上述の例では、720×480ドットの画素数の静止画が割り当てられたシーンにおいて、再生表示機器が高精細テレビであり、静止画の表示倍率が1倍に設定されていれば、その値は許容倍率である0.5倍に補正される。また、再生表示機器が標準テレビであり、静止画の表示倍率が1.5倍に設定されていれば許容倍率である1倍に補正されることになる。
また、シーンパラメータ補正部32は、エフェクトパラメータP2により静止画の表示倍率の最小値が定められたシーンが存在し、この最小値が許容倍率より大きい場合には、そのシーンの特殊エフェクトを、静止画の表示倍率の最小値が許容倍率より小さい特殊エフェクトに変更する。例えば、許容倍率が0.5倍として算出された静止画が、表示倍率の最小値が2倍であるパンニングエフェクトのシーンに割り当てられている場合、そのシーンの特殊エフェクトは、表示倍率の最小値が0.5倍より小さいコマ移動エフェクト又はマルチ表示エフェクトに変更され、静止画の表示倍率が許容倍率より大きくならないようにされる。変更できる特殊エフェクトの候補が複数種類存在する場合には、いずれか1つの特殊エフェクトが無作為に決定される。
シナリオ作成部33は、シーンパラメータP1及びエフェクトパラメータP2が設定された各シーンの設定に基づき、フォトムービーの編集条件を1つのデータとして統合したシナリオ情報S1を作成する。
フォトムービー出力部27は、シナリオ情報S1と予め指定された再生表示機器の種類に応じた画面サイズの情報とを編集条件として、素材となる静止画に特殊エフェクトが付与された各シーンの映像を繋ぎ合わせたフォトムービーを、毎秒30フレームの動画として出力する。出力されるフォトムービーの映像データは、MPEG2−DVD−Videoフォーマット等の汎用的なデジタル動画フォーマットの動画データに変換される。この動画データは、記憶装置11に格納された後にメディア記録部19に出力され、光ディスク20に記録される。
次にフォトムービー作成装置10の作用について説明する。図6において、静止画を画像データとして記憶したデジタルカメラ16又はメモリカード18がユーザーにより持ち込まれると、デジタルカメラ16は通信部15に接続され、メモリカード18はメディア読取り部17にセットされる。制御部25は、デジタルカメラ16又はメモリカード18から静止画の画像データを読み出し、記憶装置11に格納する。編集条件設定部26は、
フォトムービーの再生に使用する再生表示機器を選択するように促す選択メニューを表示する(図7(a))。ユーザーは、高精細テレビ、標準テレビ、携帯端末の3種類の再生表示機器からフォトムービーを観賞する環境を選択する。
編集条件設定部26は、読み出された静止画の画像データからサムネイル画像を作成し、読み出された静止画の一覧として複数のサムネイル画像THをモニタ13に表示する(図7(b))。このとき、読み出された各静止画は、選択された再生表示機器の画面解像度情報RDに基づいて画素数の大きさに基づく画質の良否判定がなされる。この判定結果により、画質の劣る低画素数の静止画は、画質の良好な静止画に比べて四分の一の大きさのサムネイル画像THSとして表示される。これにより、ユーザーは、画質の良好な静止画と画質の低い静止画とを容易に判別できる。
ユーザーは、モニタ13に表示されたサムネイル画像を参考にして、フォトムービーの素材として使用する静止画を選択する。静止画の選択時には、例えば「素材を指定」と「全ての素材を選択」の2つの項目からいずれか一方を選択することができる。ユーザーは、低画質の静止画を使用したくない場合には「素材を指定」を選択し、大きいサイズのサムネイル画像THのみを指定すればよい。
静止画の選択が終了すると、シーンテンプレートT1を使用したマニュアル編集モードと、シナリオテンプレートT2を使用した自動編集モードのいずれかの編集モードが選択され、シーン決定部30によりシーンごとの設定処理が実行される(図7(c))。マニュアル編集モードでは、再生順に各シーンの設定を行い、シーンパラメータP1としてエフェクトの種類,再生時間,素材にする静止画をそれぞれ指定し、エフェクトの種類に応じてエフェクトパラメータP2を指定する。自動編集モードでは、予め用意された複数種類のシナリオテンプレートT2から1つを選択すると、選択された静止画がシナリオテンプレートT2によって規定された各シーンに自動的に割り当てられる。
許容倍率算出部31は、フォトムービーを観賞するものとして指定された再生表示機器の画面解像度情報RDを参照し、各シーンに割り当てられた静止画の画素数から、その静止画の許容倍率を算出する。シーンパラメータ補正部32は、エフェクトパラメータP2に基づいて、各シーンに適用されている静止画の表示倍率と許容倍率とを比較し、静止画の表示倍率が許容倍率より大きく設定されているシーンを検出する。
図8において、静止画の表示倍率が許容倍率より大きいシーンが検出されると、そのシーンの番号とエラーメッセージが表示される。ユーザーによりエラーメッセージが確認されると、シーンパラメータ補正部32は静止画の表示倍率を自動的に補正する。表示倍率を補正する際に、特殊エフェクトの種類に応じて予め決められた表示倍率の最小値と許容倍率とが比較され、この最小値より許容倍率が小さい場合には特殊エフェクトの種類が変更され、倍率の変更のみによる補正ができなかったことを示すエラーメッセージと、対応するシーンの特殊エフェクトが変更されたことを示すメッセージが表示される。
シナリオ作成部33は、静止画の表示倍率が許容倍率をオーバーしているシーンが検出されなかった場合、表示倍率が許容倍率より小さく補正された場合、特殊エフェクトの変更により表示倍率が補正された場合に応じたシナリオ情報S1をそれぞれ作成する。シナリオ情報S1が作成されると、フォトムービー出力部27によりフォトムービーの映像データは、所定のデジタル動画フォーマットに変換され、記憶装置11に格納される。制御部25は、記憶装置11に格納された映像データをメディア記録部19に送り、光ディスク20にフォトムービーの映像データを書き込む。
ユーザーには、料金と引き換えにフォトムービーの映像データが書き込まれた光ディスク20が渡され、フォトムービーの作成依頼と商品の受渡しが行われる。ユーザーは、光ディスク20によって、注文時に指定した再生表示機器を使用してフォトムービーを観賞する。フォトムービーは、各シーンにおける静止画の表示倍率がその画素数に応じて適した大きさに調整されているため、比較的画質の劣る低画素数の静止画が画面全体に表示されることや拡大して表示されることがなく、見映えの良さが保たれたものとなる。
また、上述のフォトムービー作成装置10は、DPE店等に設置されるフォトムービー作成専用の装置であるが、他の形態として、フォトムービーに使用する静止画の選択や編集条件の設定を行えるようにした注文受付機と、注文受付機から各情報を受信し、フォトムービーを記録した商品を作成するフォトムービー出力機とから構成されていてもよい。この場合、注文受付機として必要なプログラムが組み込まれたユーザーのパーソナルコンピュータを使用し、自宅からインターネット等の通信手段を介して注文が行えるようにしてもよい。さらに、デジタルスチルカメラに本発明を適用し、撮影した画像をその場でフォトムービーとして再生出力できるようにしてもよい。
また、上記実施形態は、ユーザーに行われる編集条件の入力操作が全て終了した後に、許容倍率の算出、許容倍率に応じた静止画の表示倍率の補正、特殊エフェクトの変更を自動で行うようにしているが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、マニュアル編集モードのようにユーザーによって各シーンの設定が行われる場合には、シーンの設定を行うたびに許容倍率を算出し、算出された許容倍率を表示することで最適な表示倍率をユーザーが設定できるようにしてもよく、また、変更される特殊エフェクトをユーザーが指定できるようにしてもよい。フォトムービーを再生出力する再生表示機器は、予め1つに決められていてもよく、複数種類から1つを指定することに限られない。上記実施形態では、予め指定された1つの再生表示機器の画面解像度に合わせた画面サイズのフォトムービーを出力するようにしているが、全ての再生表示機器でフォトムービーを観賞できるように、各再生表示機器の画面解像度に則した画面サイズの複数のフォトムービーが出力されるようにしてもよい。
フォトムービー作成装置の概略構成を示すブロック図である。 シナリオ情報の構成を示す概念図である。 ズーミングエフェクトによるシーンの表示形態を示す説明図である。 パンニングエフェクトによるシーンの表示形態を示す説明図である。 再生表示機器の種類に応じた許容倍率の大きさを示すグラフである。 フォトムービー作成装置の動作の流れを示すフローチャートである。 編集条件の入力時における操作画面の様子を示す説明図である。 編集条件の入力後における確認画面の様子を示す説明図である。
符号の説明
10 フォトムービー作成装置
11a フォトムービー作成プログラム
25 制御部
26 編集条件設定部
27 フォトムービー出力部
30 シーン決定部
31 許容倍率算出部
32 シーンパラメータ補正部
33 シナリオ作成部
S1 シナリオ情報

Claims (5)

  1. 素材とする静止画に加工編集処理を施してフォトムービーを作成する際に、前記フォトムービーを構成する各シーンの内容を決定するための編集条件を設定するフォトムービーの編集条件設定装置において、
    前記各シーンに付与される特殊エフェクトの種類と、各特殊エフェクトによる前記静止画の表示倍率とがパラメータとして予め定義され、これらのパラメータの値が指定されることにより各シーンの内容を決定するシーン決定手段と、
    前記フォトムービーを再生表示するための表示画面を有する再生表示機器の画面解像度情報が記憶された記憶手段と、
    前記再生表示機器の画面解像度と前記静止画の画素数とから、前記表示倍率の許容範囲を示す許容倍率を算出する許容倍率算出手段と、
    各シーンにおける前記表示倍率と前記許容倍率とを比較する比較手段と、
    前記表示倍率が前記許容倍率よりも高いときに、前記表示倍率を前記許容倍率よりも小さくなるように補正する倍率補正手段とを備えたことを特徴とするフォトムービーの編集条件設定装置。
  2. 前記特殊エフェクトの種類に応じて予め決められた前記表示倍率の最小値が前記許容倍率よりも高いか否かを判定する判定手段を備え、
    前記倍率補正手段は、前記表示倍率の最小値が前記許容倍率より高い特殊エフェクトを、前記表示倍率の最小値が前記許容倍率より低い特殊エフェクトに変更することを特徴とする請求項1記載のフォトムービーの編集条件設定装置。
  3. 前記記憶手段には、複数種類の再生表示機器の画面解像度情報が記憶され、
    前記許容倍率算出手段は、前記フォトムービーの再生出力に使用する再生表示機器が予め指定されることにより、指定された再生表示機器の画面解像度と前記静止画の画素数とから前記許容倍率を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載のフォトムービーの編集条件設定装置。
  4. 前記許容倍率算出手段は、前記画面解像度に所定の係数を乗じて求められる基準値に基づいて許容倍率を算出することを特徴とする請求項1ないし3にいずれか1つ記載のフォトムービーの編集条件設定装置。
  5. 素材とする静止画に加工編集処理を施してフォトムービーを作成する際に、前記フォトムービーを構成する各シーンの内容を決定するための編集条件を設定する処理をコンピュータに実行させるフォトムービーの編集条件設定プログラムにおいて、
    前記フォトムービーを再生出力するための表示画面を有する再生表示機器の画面解像度情報を有し、
    前記各シーンに付与される特殊エフェクトの種類と、各特殊エフェクトによる前記静止画の表示倍率とがパラメータとして予め定義され、これらのパラメータの値が指定されることにより各シーンの内容を決定するシーン決定手段と、
    前記再生表示機器の画面解像度により決まる基準値と前記静止画の画素数とから、前記表示倍率の許容範囲を示す許容倍率を算出する許容倍率算出手段と、
    各シーンにおける前記表示倍率と前記許容倍率とを比較する比較手段と、
    前記表示倍率が前記許容倍率よりも高いときに、前記表示倍率を前記許容倍率よりも小さくなるように補正する倍率補正手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするフォトムービーの編集条件設定プログラム。
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