JP2006156134A - 反射結像型電子顕微鏡 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ミラー電子顕微鏡の照射電子線101と反射電子線102を分離させるセパレータ4を対物レンズ5と中間レンズ8の間に配置し、反射電子線102の対物レンズ5の焦点位置41に形成される電子線回折像が中間レンズ8により投影される位置43に制限絞り14を配置する。この制限絞り14を用いて反射電子線を制限することにより、ミラー電子顕微鏡像のコントラストを改善させる。
【選択図】図1
Description
本発明では、反射電子線102の試料出射角度を制限する制限絞り14を、電子線回折像が形成される対物レンズの焦点面41近傍ではなく、セパレータ51により照射電子線101と反射電子線102が分離後に形成される電子線回折像の後段レンズによる投影像面近傍に制限絞り14を配置させることによって、暗視野像が形成できるようにした。本発明の原理を図9、図10で詳細に説明する。
ここでは、セパレータ51として、電界と磁界を交叉させて動作させるExB偏向器4を用いることにする。ExB偏向器は、電界と磁界を直交かつ重畳して動作させる偏向器である。図11を用いてこの動作を説明する。加速電圧V0の電子線が図11に示す長さ2l、間隔dの平行平板電極型の静電偏向器で偏向される偏向角θEおよび長さ2lの均一磁界偏向器で偏向される偏向角θMは、それぞれ次式で与えられる。
以上のような装置構成でミラー電子線の散乱方向を選択的に制限できる投影画像を取得することにより、コントラストの高いミラー像観察を行うことができる。
以上のような装置構成でミラー電子線の散乱方向を選択的に制限できる投影画像を取得することにより、軸外収差の少ないコントラストの高い像観察を行うことができる。
E×B偏向器4の偏向電極で照射電子線101をX方向に角度θD/2偏向させるための電極供給電圧をVXとし、ホローコーン照射のために円孔電極6に角度θAPの偏向角で入射するための供給電圧をVDとすると、図17に示すようにX偏向器に示すように、VX+VDcos(t)、Y偏向器にVXsin(t)の偏向信号を供給する。さらに、磁界生成においても、常にE×B偏向器4が反射電子線に対してウィーン条件となるように、磁界を生成するための偏向コイルにθD/2の角度を偏向させるための正弦波および余弦波信号を供給すると、照射電子線を試料7上で照射位置を変えずに歳差運動させながら照射することができる。反射電子線102は、対物レンズ焦点面41上に電子線回折図形を形成する。反射電子線102がE×B偏向器4を偏向されずに通過後、中間レンズ8によりこの電子線回折像が投影される位置43に制限絞り14を挿入することにより、ミラー電子顕微鏡の暗視野像を得ることができる。
以上のような装置構成でミラー電子線の散乱角度範囲を選択的に制限できる投影画像を取得することにより、軸外収差の少ないコントラストの高い像観察を行うことができる。
電子源1より放出された照射電子線101は、コンデンサレンズ3により収束され試料上をほぼ平行に照射される。電子源1には、先端半径が1μm程度のZr/O/W型のショットキー電子源を用いた。この電子源を用いることにより、大電流ビーム(例えば、1.5μA)で、かつエネルギー幅が0.5eV以下の均一な面状電子線を安定に形成できる。
る。これらの処理を施された両画像信号は、欠陥判定部65内に転送されて、そこで比較されて両画像信号間での差信号が抽出される。これらの差信号と、既に求めて記憶してある欠陥判定条件とを比較して欠陥判定がなされ、欠陥と判定されたパターン領域の画像信号とそれ以外の領域の画像信号とが分別されるとともに、欠陥部のアドレスが制御計算機31に記憶される。
なお、上記実施例1から実施例4では反射電子線として試料に衝突しないで反射するミラー電子を画像化することについて説明してきたが、試料に衝突して散乱した後方散乱電子や試料に電子線を照射して試料から二次的に発生した二次電子を画像化する場合にもほぼ同様の構成で暗視野画像を取得することができる。
Claims (9)
- 電子源に加速電圧を印加する電子源印加手段と、
試料を保持するステージに試料電圧を印加する試料電圧印加手段と、
前記電子源から出射した電子線を試料に二次元的な広がりを有する面状の照射電子線として照射する照射レンズ手段と、
前記照射電子線を前記試料に照射して前記試料から出射した反射電子線を投影拡大して試料像を検出器に投影結像させる手段と、
前記照射電子線と前記反射電子線をビームセパレータにより分離する手段を設けた反射結像型電子顕微鏡において、
前記照射電子線と前記反射電子線を分離するビームセパレータと前記検出器の間に前記反射電子線の試料出射時の角度を制限する手段を備えたことを特徴とする反射結像型電子顕微鏡。 - 電子源と、
投影レンズと、
中間レンズと、
対物レンズと、
試料を保持する試料ステージと、
前記電子源から出射した電子線が試料に入射せずに向きを反転して反射する電圧を前記試料ステージないし前記試料に印加する手段と、
前記電子源より前記試料に対し放射された電子線と該電子線が試料に入射せずに向きを反転した反射電子線とをビームセパレータにより分離する手段と、
前記反射電子を検出する検出器とを備え、
前記投影レンズと中間レンズの間に前記反射電子線の電子線回折像を制限する絞りを備えることを特徴とする反射結像型電子顕微鏡。 - 電子源と、
投影レンズと、
中間レンズと、
対物レンズと、
試料を保持する試料ステージと、
前記電子源から出射した電子線が試料に入射せずに向きを反転して反射する電圧を前記試料ステージないし前記試料に印加する手段と、
前記電子源より前記試料に対し放射された電子線と該電子線が試料に入射せずに向きを反転した反射電子線とをビームセパレータにより分離する手段と、
前記反射電子を検出する検出器とを有し、
前記投影レンズと中間レンズの間に前記反射電子線の電子線回折像を制限する絞りと、
前記絞りを可動に制御する制限絞り駆動部と、
前記制限絞り駆動部を制御する制御計算機を備え、
前記制限絞り駆動部は観察モードを切替える手段を備えることを特徴とする反射結像型電子顕微鏡。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の反射結像型電子顕微鏡において、
前記ビームセパレータは電界と磁界を交差させたE×B偏向器であることを特徴とする反射結像型電子顕微鏡。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の反射結像型顕微鏡において、
前記検出器より検出された反射電子線像を画像処理する画像処理部を備えることを特徴とする反射結像型電子顕微鏡。 - 請求項に記載の反射結像型電子顕微鏡において、
前記画像処理部は、
前記検出器により検出された前記試料の第一の領域における第一の反射電子線像と前記試料の第二の領域における第二の反射電子線像を記憶する記憶部と、
前記第一の反射電子線像と第二の反射電子線像を比較する演算部と、
前記比較結果から前記試料の欠陥を判定する欠陥判定部を備えることを特徴とする反射結像型電子顕微鏡。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の反射結像型電子顕微鏡において
前記検出された反射電子線像を表示する表示部を備えることを特徴とする反射電子結像型電子顕微鏡。 - 請求項2に記載の反射結像型電子顕微鏡において
前記絞りを可動に制御する制限絞り駆動部を備え、
前記制限絞り駆動部を制御する制御計算機を備えることを特徴とする反射結像型電子顕微鏡。 - 電子源を出射し加速された照射電子線を試料の直前で減速させて、試料に衝突しないで反転したミラー電子を含む反射電子線を、照射電子線と分離後に試料から出射したときの出射角に基づいて選別することを特徴とする反射結像型電子顕微鏡の観察方法。
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