JP2006156008A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2006156008A
JP2006156008A JP2004342240A JP2004342240A JP2006156008A JP 2006156008 A JP2006156008 A JP 2006156008A JP 2004342240 A JP2004342240 A JP 2004342240A JP 2004342240 A JP2004342240 A JP 2004342240A JP 2006156008 A JP2006156008 A JP 2006156008A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
active material
positive electrode
electrode active
electrolyte secondary
secondary battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004342240A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4867161B2 (ja
Inventor
Yasushi Uebo
泰史 上坊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GS Yuasa Corp
Original Assignee
GS Yuasa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GS Yuasa Corp filed Critical GS Yuasa Corp
Priority to JP2004342240A priority Critical patent/JP4867161B2/ja
Publication of JP2006156008A publication Critical patent/JP2006156008A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4867161B2 publication Critical patent/JP4867161B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

【課題】正極活物質粒子表面での電解液溶媒の酸化分解を抑制することにより、安全性に優れた、特に高温過充電時の安全性に優れた非水電解質二次電池を提供する。
【解決手段】正極と負極と非水電解質とを備えた非水電解質二次電池において、正極活物質粒子表面と粒子界面の少なくとも一部に、アルカリ金属とフッ素を含み、さらにリン、酸素、水素から選ばれた少なくとも1種の元素を含む化合物を形成したことを特徴とする。そして、前記化合物がLiPF(0<x<4、0<y<6、0<z<4)、NaHFまたはKHFであることを特徴とする。

Description

本発明は、正極活物質粒子表面と粒子界面の少なくとも一部に化合物を形成した、安全性に優れた非水電解質二次電池に関する。
近年、携帯用無線電話、携帯用パソコン、携帯用ビデオカメラ等の電子機器が開発され、各種電子機器が携帯可能な程度に小型化されている。それに伴って、内蔵される電池としても、高エネルギー密度を有し、且つ軽量なものが採用されている。
そのような要求を満たす典型的な電池は、金属リチウム、リチウム合金またはリチウムを可逆的に吸蔵および放出可能な炭素を負極活物質とし、リチウムを可逆的に吸蔵および放出可能な正極活物質を用い、LiClO、LiPF等のリチウム塩を溶解した非プロトン性の有機溶媒を電解液とする非水電解質二次電池である。
非水電解質二次電池の中では、特に、負極活物質としてリチウムを可逆的に吸蔵および放出可能な炭素を用い、正極活物質としてLiCoO、LiNiOまたはLiMnなどのリチウム遷移金属複合酸化物を用いたリチウムイオン電池は、エネルギー密度が高く、充放電サイクル特性に優れることから実用に適している。
リチウムイオン電池などの非水電解質二次電池は、正極の電位が非常に貴であり、負極の電位が非常に卑であるために、高電圧となり、エネルギー密度の高い二次電池をえることができる。
しかし、非水電解質二次電池の電解質には通常液体の有機電解液が用いられ、電解液溶媒が高電位の正極で酸化分解されやすい。電解液溶媒の分解によって、電池内ではガスが発生し、同時に発熱が起こる。
電池内で発生したガスが、電極表面とセパレータの間にたまると、活物質と電解液の接触が妨げられ、電池特性が劣化する。また、発生したガスと熱の影響で、電池が膨れ、漏液が起こり、場合によっては発火などの危険な状態になる恐れも考えられる。これらの問題は、高温で電池を放置した場合や、高温で過充電した場合に、特に顕著であった。
電解液溶媒の分解を防止するための方法として、特許文献1に、正極活物質粒子表面をLiF、TiF、VFなどの金属フッ化物からなる被膜で覆う技術が開示されている。また、特許文献2に、一般式LiMO(Mは、NiまたはNiおよびその他1種以上の遷移金属元素)で表される複合酸化物からなる正極活物質粒子表面を、LiVOなどのバナジウム化合物で被覆する技術が開示されている。さらに、特許文献3に、活物質粒子表面の少なくとも一部をリチウムイオン伝導性ガラスで被覆する技術が開示されている。
しかし、これらの従来の技術では、溶媒の分解抑制効果は不十分であり、高温過充電時に電池が不安全に陥るという問題があった。
さらに、非水電解質二次電池を電気自動車用などに使用する場合には、電池の容量が5Ah以上の大型となり、特に、高温での過充電の安全性が重視されるようになってきた。
そこで本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、正極活物質粒子表面での電解液溶媒の酸化分解を抑制することにより、安全性に優れた、特に高温過充電時の安全性に優れた非水電解質二次電池を提供することを目的とするものである。
特開平8−264183号公報 特開2002−260660号公報 特開平号公報(11722)
請求項1の発明は、正極と負極と非水電解質とを備えた非水電解質二次電池において、正極活物質粒子表面と粒子界面の少なくとも一部に、アルカリ金属とフッ素を含み、さらにリン、酸素、水素から選ばれた少なくとも1種の元素を含む化合物を形成したことを特徴とする。
請求項2の発明は、上記非水電解質二次電池において、正極活物質粒子表面と粒子界面の少なくとも一部に形成した化合物がLiPF(0<x<4、0<y<6、0<z<4)、NaHFまたはKHFであることを特徴とする。
請求項3の発明は、上記非水電解質二次電池において、正極活物質粒子表面と粒子界面の少なくとも一部に形成した化合物の正極活物質に対する割合が0.05〜5重量%であることを特徴とする。
本発明によれば、正極活物質粒子表面と粒子界面の少なくとも一部に、アルカリ金属とフッ素を含み、さらにリン、酸素、水素から選ばれた少なくとも1種の元素を含む化合物を形成することにより、正極活物質と電解液との接触面積を小さくすることで、電解液溶媒の酸化分解を抑制し、安全性に優れた非水電解質二次電池を得ることができる。
本発明は、正極と負極と非水電解質とを備えた非水電解質二次電池において、正極活物質粒子表面と粒子界面の少なくとも一部に、アルカリ金属とフッ素を含み、さらにリン、酸素、水素から選ばれた少なくとも1種の元素を含む化合物を形成したことを特徴とするもので、本発明により、正極活物質と電解液との接触面積を小さくすることで、電解液溶媒の酸化分解を抑制し、安全性に優れた非水電解質二次電池を得ることができる。
本発明において、アルカリ金属とフッ素を含み、さらにリン、酸素、水素から選ばれた少なくとも1種の元素を含む化合物としては、具体的には、LiPF(0<x<4、0<y<6、0<z<4)、NaHFまたはKHFなどの化合物、あるいはこれら化合物の混合物を用いることができる。これらの化合物の中では、電解液との反応性が低いことから、LiPF(0<x<4、0<y<6、0<z<4)が好ましい。
化合物LiPFにおいて、x、yおよびzがこの範囲以外のものは、現在のところ、合成することができない。
正極活物質粒子表面と粒子界面の少なくとも一部に化合物を形成する方法としては、例えば湿式法やメカニカルミーリング法を用いることができ、化合物は正極活物質粒子表面と粒子界面に、粒子状や被膜状に形成される。これらの方法以外にも、正極活物質粒子表面にリチウム化合物を形成した後、フッ素雰囲気に保つ方法などを用いることができる。
湿式法の例としては、水酸化リチウム(LiOH)の飽和溶液中に正極活物質を一定時間浸漬させ(リップコーティング法)、ブフナーロートで吸引ろ過した後、100℃を越える温度で数時間乾燥させ、その後、フッ化ホスホリルガス(POF)中に一定時間曝して被膜する方法がある。
メカニカルミーリング法の例としては、正極活物質と水酸化リチウム(LiOH)粉末とを、目的の重量比となるように秤量・混合した後に、フッ化ホスホニルガス(POF)中で一定時間メカニカルミーリングする方法がある。
本発明において、正極活物質粒子表面と粒子界面の少なくとも一部に形成した化合物の正極活物質に対する好適な割合は0.05〜5重量%とすることが好ましい。0.05重量%未満の場合には、正極活物質粒子表面の化合物量が少ないため、正極活物質と電解液との接触を妨げることが不十分で、正極での電解液溶媒の酸化分解を有効に抑制することができない。また、5重量%を越える場合には、化合物の抵抗が大きく、電池の内部抵抗が上昇し、充放電時の電圧低下が大きくなり、電池内の正極活物質量が少なくなって、電池のエネルギー密度が小さくなってしまう。
なお、上記好適な化合物の重量割合に対応して、化合物の厚さは、正極活物質粒子の大きさにもよるが、0.01〜1μmの範囲とすることが好ましい。化合物の厚みは、光電子分光法(XPS)の深さ方向の測定の際に用いるアルゴンエッチングに要する時間と各元素のエッチング率によって確認することができる。
正極活物質粒子表面と粒子界面の少なくとも一部に形成した化合物と正極活物質との割合は、湿式法やメカニカルミーリング法における、化合物原料と正極活物質との重量比によって調製することができる。また、正極活物質粒子表面と粒子界面の少なくとも一部に形成された化合物の組成は、飛行時間型二次イオン質量分析(TOF−SIMS)の負二次イオンスペクトルとICPの併用によって確認することができる。さらに、化合物と正極活物質との重量比はICP分析によって確認することができる。
正極活物質粒子表面の少なくとも一部に化合物が形成された状態の模式図を図1〜図5に示す。図1〜図5において、1は正極活物質粒子、2はアルカリ金属とフッ素を含み、さらにリン、酸素、水素から選ばれた少なくとも1種の元素を含む化合物、3はカーボン、4は粒子界面の少なくとも一部に形成された化合物である。
図1は、正極活物質粒子表面の一部に化合物を形成した場合を示し、この場合には活物質粒子間の電子伝導は、化合物が形成されていない表面同士の接触によって行われる。しかし、図2に示したように、正極活物質粒子表面全体に化合物が形成された場合には、活物質粒子間の電子伝導を保つことが困難になるので、図3に示すように、化合物中にアセチレンブラックなどの導電性物質を含ませるか、あるいは図4に示したように、個々の正極活物質粒子間の接触が保持された状態で化合物を形成することにより、正極活物質粒子間の電子伝導性を保つことができる。なお、図1の正極活物質粒子表面の一部に化合物を形成した場合においても、化合物中に導電性物質を含ませてもよい。また、正極活物質粒子が凝集して二次粒子を形成する場合には、図5に示すように、粒子界面の少なくとも一部に化合物4を形成してもよい。
本発明の非水電解質二次電池の容量は、特に限定されず、小型電池にも大型電池にも適用可能であるが、大型電池の場合には、発火などが起きた場合には大事故につながる可能性があり、安全性が特に重視されるため、容量が5Ah以上の大型の非水電解質二次電池の場合に、特に有効である。
本発明の非水電解質二次電池に用いる正極活物質としては、従来から非水電解質二次電池に用いられてきた活物質を用いることができる。例えば、一般式Li(ただし、MはNi、Co、Mnから選ばれた少なくとも1種の元素、または、2種もしくは3種の元素の混合物、AはNi、Co、Mnを除く遷移金属元素、0<x≦1、0≦z≦0.5、0.9≦y+z≦1.1)で表されるリチウム複合酸化物や一般式LiMn2−b(ただし、BはMnを除く遷移金属元素、0<a≦1、0≦b≦1)で表されるスピネル型リチウムマンガン複合酸化物、オリビン材料などを単独で、または2種以上混合して用いることができる。具体的には、LiCoO、LiNiO、MnO2、LiMn24、LiCoPO、LiVOPOなどを用いることができる。
本発明の非水電解質二次電池に用いる負極活物質としては、リチウムを吸蔵・放出することができる炭素(例えば、天然黒鉛、人造黒鉛、鱗片状黒鉛、低結晶性炭素、ソフトカーボン、ハードカーボン、活性炭)、リチウムと合金化反応するケイ素、スズなどの化合物を、混合またはメッキした混合材料などを用いることができる。
本発明の非水電解質二次電池の電解液溶媒としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、エチルアセテート、メチルプロピオネート等の溶媒およびこれらの混合溶媒を使用することができる。
本発明の非水電解質二次電池の電解質塩としては、LiPF、LiPF(C、LiBF、LiAsF、LiClO、LiSCN、LiCFCO、LiCFSO、LiN(SOCF、LiN(SOCFCF、LiN(COCFおよびLiN(COCFCF、LiB(Cなどの塩もしくはこれらの混合物を使用することができる。
本発明の非水電解質二次電池においては、電解質中に添加剤を添加することが望ましい。例えば、ビニレンカボーネートおよびその誘導体、ビフェニルやシクロヘキシルベンゼンなどのベンゼン類、プロパンスルトンなどの硫黄類、エチレンサルファイド、トリアゾール系環状化合物、フッ素含有エステル類、テトラエチルアンモニウムフルオライドのフッ化水素錯体またはこれらの誘導体、ホスファゼンおよびその誘導体、アミド基含有化合物、イミノ基含有化合物、または窒素含有化合物からなる群から選択される少なくとも1種を含有しても使用できる。
本発明の非水電解質二次電池の発電要素の形状としては、正極板および負極板とも帯状電極を用いた円筒型や長円筒型の巻回型が最適であるが、平板電極を積層した形状とすることも可能である。
本発明の非水電解質二次電池の形状としては、円筒型、長円筒型、角型などの従来から用いられているあらゆる形状を用いることができる。また、電池ケースとしては、アルミニウム合金などの金属ケースや、アルミニウムなどの金属と樹脂を積層したラミネート型ケースを用いることができる。
以下では、本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではなく、その趣旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することが可能なものである。
[実施例1〜7および比較例1、2]
[実施例1]
正極活物質として平均粒子径15μmのLiCoOを用いた。このLiCoO粒子表面に、リップコーティング法(湿式法)によってLiOHを形成させ、その後、100mlのPFOガス中に10分間曝してLiPFOの組成に調節した化合物を形成した。
ICP分析によれば、正極活物質粒子表面に形成した化合物LiPFOの正極活物質に対する割合は2重量%であり、EPMAによれば、化合物は図1に示したように正極活物質粒子表面の一部に形成されていた。
このようにして得られた粒子表面の一部に化合物LiPFOを形成したLiCoOに対して、カーボンブラックとポリフッ化ビニリデンを溶解させたN−メチルピロリドン溶液を加え、正極活物質88wt%に対して、カーボンブラックが7wt%、ポリフッ化ビニリデンが5wt%の割合になるようにし、これらを混練してスラリーを作成した。そして、このスラリーをアルミニウム箔にドクターブレード法により塗布し、これを150℃で真空乾燥させて正極板を作製した。
一方、負極板は、厚さ15μmの銅箔集電体の両面に、グラファイト(黒鉛)92wt%とPVDF8wt%とを混合し、適宜N−メチルピロリドンを加えてペースト状に調製したものを塗布・乾燥することによって作製した。
上記のようにして作製した正極板、負極板と、厚さ25μmのポリエチレン製セパレータを用いて巻回型電極群とし、この電極群をアルミニウム合金製電池ケースに入れて、電解液を注液し、大きさ幅80mm、厚さ20mm、高さ100mmで、25℃、電流5Aで放電した場合の、100サイクル目の放電容量が約10Ahの、実施例1の長円筒型非水電解質二次電池を作製した。
作製した長円筒型非水電解質二次電池の外観を図6に示す。図6において、11は電池ケース、12は電池蓋、13は正極端子、14は負極端子、15はハーメチックシール、16は安全弁、17は注液口である。電池ケース11には巻回長円筒型発電要素(図示せず)が収納され、電池ケース11と電池蓋はレーザー溶接されている。
[実施例2]
正極活物質として平均粒子径12μmのLiNiOを用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例2の非水電解質二次電池を作製した。
[実施例3]
正極活物質として平均粒子径11μmのLiCo0.2Ni0.8を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例3の非水電解質二次電池を作製した。
[実施例4]
正極活物質として平均粒子径12μmのLiCo0.33Ni0.33Mn0.33を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例4の非水電解質二次電池を作製した。
[実施例5]
正極活物質として平均粒子径15μmのスピネル型LiMnを用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例5の非水電解質二次電池を作製した。
[実施例6]
正極活物質として平均粒子径15μmのスピネル型LiMn1.5Ni0.5を用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例6の非水電解質二次電池を作製した。
[実施例7]
メカニカルミーリング法によって化合物LiPFOを形成したこと以外は実施例1と同様にして、実施例7の非水電解質二次電池を作製した。
[比較例1]
正極活物質粒子表面に化合物を形成しなかったこと以外は実施例1と同様にして、比較例1の非水電解質二次電池を作製した。
[比較例2]
固相法によって、正極活物質粒子表面にフッ化リチウム(LiF)を形成したこと以外は実施例1と同様にして、比較例2の非水電解質二次電池を作製した。
実施例1〜7および比較例1、2の非水電解質二次電池を、40℃において電流10Aで過充電試験を行い、電池の状態を観察した。電池の内容を表1に、また試験結果を表2にまとめた。なお、電池膨れは、過充電試験前後の、長円筒型電池の側面の平坦部(図6の×印の部分)の厚さの差から求めた。
Figure 2006156008
Figure 2006156008
表1および表2の結果から、本発明の実施例1〜7の電池はきわめて安全性が高く、電池の膨れも小さいことが示された。一方、正極活物質粒子表面に化合物を形成しなかった比較例1の電池は発火し、正極活物質粒子表面にフッ化リチウム(LiF)の被膜を形成した比較例2の電池では漏液が見られた。
また、本発明の実施例1〜7の電池のように、正極活物質の種類や化合物の取り付け方法が異なる場合でも、電池の安全性を確保できることがわかった。
[実施例8〜11]
[実施例8]
湿式法によって、平均粒子径15μmのLiCoO粒子の表面にLiPF2を形成したこと以外は実施例1と同様にして、実施例8の非水電解質二次電池を作製した。
[実施例9]
湿式法によって、平均粒子径15μmのLiCoO粒子の表面にLiPF22を形成したこと以外は実施例1と同様にして、実施例9の非水電解質二次電池を作製した。
[実施例10]
湿式法によって、平均粒子径15μmのLiCoO粒子の表面にNaHFを形成したこと以外は実施例1と同様にして、実施例10の非水電解質二次電池を作製した。
[実施例11]
湿式法によって、平均粒子径15μmのLiCoO粒子の表面にKHFを形成したこと以外は実施例1と同様にして、実施例11の非水電解質二次電池を作製した。
実施例8〜11の非水電解質二次電池を、実施例1と同様、40℃において電流10Aで過充電試験を行い、電池の状態を観察し、電池膨れを測定した。その結果、いずれの電池も、1時間後にも異常なく、電池の膨れは、実施例8の電池では1.2mm、実施例9の電池では1.2mm、実施例10の電池では1.2mm、実施例11の電池では1.1mmと、いずれも実施例1の電池と同程度であった。
この結果から、正極活物質粒子表面に形成する化合物の種類が異なる場合でも、電池の安全性は高く、電池の膨れは小さいことがわかった。
[実施例12〜15および比較例3〜6]
[実施例12]
電池の大きさを、幅40mm、厚さ10mm、高さ20mmとし、25℃、電流5Aで放電した場合の、100サイクル目の放電容量が約0.5Ahとしたこと以外は実施例1と同様にして、実施例12の長円筒型非水電解質二次電池を作製した。
[実施例13]
電池の大きさを、幅80mm、厚さ10mm、高さ20mmとし、25℃、電流5Aで放電した場合の、100サイクル目の放電容量が約1.0Ahとしたこと以外は実施例1と同様にして、実施例13の長円筒型非水電解質二次電池を作製した。
[実施例14]
電池の大きさを、幅40mm、厚さ20mm、高さ100mmとし、25℃、電流5Aで放電した場合の、100サイクル目の放電容量が約5Ahとしたこと以外は実施例1と同様にして、実施例14の長円筒型非水電解質二次電池を作製した。
[実施例15]
電池の大きさを、幅80mm、厚さ20mm、高さ200mmとし、25℃、電流5Aで放電した場合の、100サイクル目の放電容量が約20Ahとしたこと以外は実施例1と同様にして、実施例15の長円筒型非水電解質二次電池を作製した。
[比較例3]
正極活物質粒子表面に化合物を形成しなかったこと以外は実施例12と同様にして、比較例3の非水電解質二次電池を作製した。
[比較例4]
正極活物質粒子表面に化合物を形成しなかったこと以外は実施例13と同様にして、比較例4の非水電解質二次電池を作製した。
[比較例5]
正極活物質粒子表面に化合物を形成しなかったこと以外は実施例14と同様にして、比較例5の非水電解質二次電池を作製した。
[比較例6]
正極活物質粒子表面に化合物を形成しなかったこと以外は実施例15と同様にして、比較例6の非水電解質二次電池を作製した。
実施例12〜15および比較例3〜6の非水電解質二次電池を、実施例1と同様、40℃において電流1CAで過充電試験を行い、電池の状態を観察し、電池膨れを測定した。試験結果を表3にまとめた。なお、表3には比較のため、実施例1の電池の結果も示した。
Figure 2006156008
表3の結果から、本発明の実施例12〜15の電池は安全性が高く、電池の膨れも小さいことが示された。一方、正極活物質粒子表面に化合物を形成しなかった比較例3〜6の電池では、容量の小さい比較例3および4の電池では漏液が見られ、容量の大きい比較例5および6の電池では発火が見られた。このように、本発明は、実施例14、1およびの15のように、容量が5Ah以上の電池の場合に、特に有効であることがわかった。
[実施例16〜25]
[実施例16]
正極活物質粒子表面の一部にLiPFOを形成し、LiPFOの正極活物質に対する割合を0.03重量%としたこと以外は実施例1と同様にして、実施例16の非水電解質二次電池を作製した。
[実施例17]
LiPFOの正極活物質に対する割合を0.05重量%としたこと以外は実施例16と同様にして、実施例17の非水電解質二次電池を作製した。
[実施例18]
LiPFOの正極活物質に対する割合を1.0重量%としたこと以外は実施例16と同様にして、実施例18の非水電解質二次電池を作製した。
[実施例19]
LiPFOの正極活物質に対する割合を5重量%としたこと以外は実施例16と同様にして、実施例19の非水電解質二次電池を作製した。
[実施例20]
LiPFOの正極活物質に対する割合を10重量%としたこと以外は実施例16と同様にして、実施例20の非水電解質二次電池を作製した。
[実施例21]
図4に示したように、正極活物質粒子表面の全面にLiPFOを形成し、LiPFOの正極活物質に対する割合を0.03重量%、被膜の厚みを0.02μmとしたこと以外は実施例1と同様にして、実施例21の非水電解質二次電池を作製した。
[実施例22]
LiPFOの正極活物質に対する割合を0.05重量%、被膜の厚みを0.04μmとしたこと以外は実施例21と同様にして、実施例22の非水電解質二次電池を作製した。
[実施例23]
LiPFOの正極活物質に対する割合を1.0重量%、被膜の厚みを0.11μmとしたこと以外は実施例21と同様にして、実施例23の非水電解質二次電池を作製した
[実施例24]
LiPFOの正極活物質に対する割合を5重量%、被膜の厚みを0.4μmとしたこと以外は実施例21と同様にして、実施例24の非水電解質二次電池を作製した。
[実施例25]
LiPFOの正極活物質に対する割合を10重量%、被膜の厚みを0.12μmとしたこと以外は実施例21と同様にして、実施例25の非水電解質二次電池を作製した。
実施例16〜25の非水電解質二次電池を、実施例1と同様、40℃において電流10Aで過充電試験を行い、電池の状態を観察し、電池膨れを測定した。試験結果を表4にまとめた。なお、表4において「重量割合、%」は、LiPFOの正極活物質に対する重量割合(%)を示し、「異常なし」は「1時間後、異常なし」を示す。
Figure 2006156008
表4から、正極活物質粒子の表面にLiPFOを形成した場合には、LiPFOが粒子表面一部または全面の場合とも、過充電試験において1時間後に異常はないことがわかった。
しかしながら、実施例16と実施例21のように、LiPFOが正極活物質に対し0.05重量%未満の場合には、電池の膨れがやや大きく、正極での電解液溶媒が少し分解しているものと推定される。また、実施例20と実施例25のように、LiPFOが正極活物質に対し5重量%を越える場合には、実施例19や実施例24に比べて放電容量がやや小さくなった。
したがって、正極活物質粒子表面に形成したLiPFOの正極活物質に対する割合は、0.05〜5重量%であることが好ましいことがわかった。
[実施例26]
実施例2の電極における、化合物形成後のフッ素原子の最内核電子(F−1s)の結合エネルギー分布を図7に示した。図7から、正極活物質表面にLiPFOを形成した場合には、F−1sの結合エネルギーが682〜689eVに強度分布をもつ化合物が生成していることがわかった。
正極活物質粒子表面の一部に化合物を形成した場合を示す模式図。 正極活物質粒子表面全面に化合物を形成した場合を示す模式図。 正極活物質粒子間の接触が保持された状態で、正極活物質粒子表面全面に化合物を形成した場合を示す模式図。 化合物に導電性物質を含ませた場合を示す模式図。 正極活物質粒子界面に化合物を形成した場合を示す模式図。 長円筒型非水電解質二次電池の外観。 実施例2の電極における、化合物形成後のフッ素原子の最内核電子(F−1s)の結合エネルギー分布を示す図。
符号の説明
1 正極活物質粒子
2 正極活物質粒子表面に形成された化合物
3 カーボン
4 正極活物質粒子界面に形成された化合物
11 電池ケース
12 電池蓋
13 正極端子
14 負極端子

Claims (3)

  1. 正極と負極と非水電解質とを備えた非水電解質二次電池において、正極活物質粒子表面と粒子界面の少なくとも一部に、アルカリ金属とフッ素を含み、さらにリン、酸素、水素から選ばれた少なくとも1種の元素を含む化合物を形成したことを特徴とする非水電解質二次電池。
  2. 前記正極活物質粒子表面と粒子界面の少なくとも一部に形成した化合物がLiPF(0<x<4、0<y<6、0<z<4)、NaHFまたはKHFであることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  3. 前記正極活物質粒子表面と粒子界面の少なくとも一部に形成した化合物の正極活物質に対する割合が0.05〜5重量%であることを特徴とする請求項1または2に記載の非水電解質二次電池。





























JP2004342240A 2004-11-26 2004-11-26 非水電解質二次電池 Expired - Fee Related JP4867161B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004342240A JP4867161B2 (ja) 2004-11-26 2004-11-26 非水電解質二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004342240A JP4867161B2 (ja) 2004-11-26 2004-11-26 非水電解質二次電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006156008A true JP2006156008A (ja) 2006-06-15
JP4867161B2 JP4867161B2 (ja) 2012-02-01

Family

ID=36634051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004342240A Expired - Fee Related JP4867161B2 (ja) 2004-11-26 2004-11-26 非水電解質二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4867161B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008027741A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Matsushita Battery Industrial Co Ltd 非水電解質二次電池の製造法
JP2009123576A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Sony Corp 非水電解液二次電池及び非水電解液組成物
WO2011070964A1 (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 ソニー株式会社 二次電池、電解液、電池パック、電子機器および電動車両
JP2011129420A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Sony Corp 二次電池、二次電池用電解液、電動工具、電気自動車および電力貯蔵システム
WO2014073461A1 (en) * 2012-11-07 2014-05-15 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Electrode for power storage device, power storage device, and manufacturing method of electrode for power storage device
WO2014203621A1 (ja) * 2013-06-19 2014-12-24 日産自動車株式会社 非水電解質二次電池
JP2015092477A (ja) * 2013-10-04 2015-05-14 旭化成株式会社 リチウムイオン二次電池
WO2015198511A1 (ja) * 2014-06-23 2015-12-30 信越化学工業株式会社 非水電解質二次電池用負極材、非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池並びに負極活物質粒子の製造方法
JP2017157300A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 富士フイルム株式会社 固体電解質組成物、これを用いた全固体二次電池用シートおよび全固体二次電池ならびにこれらの製造方法
US10354810B2 (en) 2014-03-13 2019-07-16 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Electrode, power storage device, electronic device, and method for fabricating electrode

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH117942A (ja) * 1997-06-19 1999-01-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 全固体リチウム電池

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH117942A (ja) * 1997-06-19 1999-01-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 全固体リチウム電池

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008027741A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Matsushita Battery Industrial Co Ltd 非水電解質二次電池の製造法
JP2009123576A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Sony Corp 非水電解液二次電池及び非水電解液組成物
US9806377B2 (en) 2009-12-07 2017-10-31 Sony Corporation Secondary battery, electrolytic solution, battery pack, electronic device, and electrical vehicle
WO2011070964A1 (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 ソニー株式会社 二次電池、電解液、電池パック、電子機器および電動車両
US11594758B2 (en) 2009-12-07 2023-02-28 Murata Manufacturing Co., Ltd. Secondary battery, electrolytic solution, battery pack, electronic device, and electrical vehicle
JP2011129420A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Sony Corp 二次電池、二次電池用電解液、電動工具、電気自動車および電力貯蔵システム
WO2014073461A1 (en) * 2012-11-07 2014-05-15 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Electrode for power storage device, power storage device, and manufacturing method of electrode for power storage device
US10388467B2 (en) 2012-11-07 2019-08-20 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Electrode for power storage device, power storage device, and manufacturing method of electrode for power storage device
WO2014203621A1 (ja) * 2013-06-19 2014-12-24 日産自動車株式会社 非水電解質二次電池
JP2015092477A (ja) * 2013-10-04 2015-05-14 旭化成株式会社 リチウムイオン二次電池
JP2019160802A (ja) * 2013-10-04 2019-09-19 旭化成株式会社 リチウムイオン二次電池
US10354810B2 (en) 2014-03-13 2019-07-16 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Electrode, power storage device, electronic device, and method for fabricating electrode
CN106463716A (zh) * 2014-06-23 2017-02-22 信越化学工业株式会社 非水电解质二次电池用负极、其材料、非水电解质二次电池及负极活性物质颗粒的制造方法
JP2016009550A (ja) * 2014-06-23 2016-01-18 信越化学工業株式会社 非水電解質二次電池用負極材及び非水電解質二次電池並びに負極活物質粒子の製造方法
US10629890B2 (en) 2014-06-23 2020-04-21 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Negative electrode material for non-aqueous electrolyte secondary battery, negative electrode for non-aqueous electrolyte secondary battery, non-aqueous electrolyte secondary battery, and method of producing negative electrode active material particles
WO2015198511A1 (ja) * 2014-06-23 2015-12-30 信越化学工業株式会社 非水電解質二次電池用負極材、非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池並びに負極活物質粒子の製造方法
JP2017157300A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 富士フイルム株式会社 固体電解質組成物、これを用いた全固体二次電池用シートおよび全固体二次電池ならびにこれらの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4867161B2 (ja) 2012-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3844733B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP5232631B2 (ja) 非水電解質電池
JP5341837B2 (ja) 正極、非水電解質電池及び電池パック
JP2009164082A (ja) 非水電解質二次電池及びその製造方法
JP2010027377A (ja) 電池用活物質、非水電解質電池および電池パック
JP5665828B2 (ja) 電池用活物質、非水電解質電池および電池パック
KR20100087679A (ko) 비수 전해질 이차 전지
JP2002358999A (ja) 非水電解質二次電池
JPWO2013137273A1 (ja) 非水電解質二次電池および電池パック
WO2009133654A1 (ja) リチウム電池
US11289688B2 (en) Positive electrode active material for nonaqueous electrolyte secondary batteries, production method thereof, and nonaqueous electrolyte secondary battery
JP2004022379A (ja) 二次電池用電解液、二次電池および二次電池の使用方法
JP2015170542A (ja) 非水電解質二次電池
JP2004022523A (ja) 非水電解質二次電池
WO2008048006A1 (en) Electrolyte of high temperature property and overcharge-prevention property and secondary battery employed with the same
JP5109349B2 (ja) 二次電池
JP4867161B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP2022095988A (ja) 非水系電解質二次電池用正極活物質、および非水系電解質二次電池
JP3969072B2 (ja) 非水電解質二次電池
CN111052486B (zh) 非水电解质二次电池
JP5326923B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP5646661B2 (ja) 正極、非水電解質電池及び電池パック
WO2013018607A1 (ja) 非水電解質二次電池
JP2008016316A (ja) 非水電解質二次電池
JP6258180B2 (ja) リチウム二次電池用電解液の添加剤及びそれを用いたリチウム二次電池用電解液、リチウム二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071115

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111018

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4867161

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141125

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees