JP2006154289A - ベルト搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
ベルト搬送装置及び画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006154289A JP2006154289A JP2004344666A JP2004344666A JP2006154289A JP 2006154289 A JP2006154289 A JP 2006154289A JP 2004344666 A JP2004344666 A JP 2004344666A JP 2004344666 A JP2004344666 A JP 2004344666A JP 2006154289 A JP2006154289 A JP 2006154289A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- mark
- image forming
- roller
- rotation angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Handling Of Cut Paper (AREA)
- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
Abstract
【課題】 ベルトの周長偏差や上下動の発生による影響を受けないでベルトの移動量制御および停止位置制御を高精度に行うことで画像同士の重畳位置が変化しないようにできる構成を備えたベルト搬送装置を提供する。
【解決手段】 複数の支持部材により張架された無端状ベルト3と、該無端状ベルト3の表面若しくは裏面に略一定周期間隔で設けたベルトマークMの検出状態に応じて該無端状ベルトの駆動源での回転をフィードバック制御することにより前記ベルトに対する移動制御を行う制御手段100とを備えたベルト搬送装置において、前記無端状ベルト3の位置情報として設けられているベルトマークMの検知手段S1とは別に、前記無端状ベルト3が張架されている支持部材として用いられるローラの一つ4にローラ4の回転角度を検出する回転角度センサ23を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図4
【解決手段】 複数の支持部材により張架された無端状ベルト3と、該無端状ベルト3の表面若しくは裏面に略一定周期間隔で設けたベルトマークMの検出状態に応じて該無端状ベルトの駆動源での回転をフィードバック制御することにより前記ベルトに対する移動制御を行う制御手段100とを備えたベルト搬送装置において、前記無端状ベルト3の位置情報として設けられているベルトマークMの検知手段S1とは別に、前記無端状ベルト3が張架されている支持部材として用いられるローラの一つ4にローラ4の回転角度を検出する回転角度センサ23を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図4
Description
本発明は、ベルト搬送装置及び画像成形装置に関し、さらに詳しくは、複数の色画像を重畳転写する際の画像同士の位置ずれ防止機構に関する。
周知のように、画像形成装置として、電子写真方式・静電記録方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等があり、これら画像形成装置には、単一色画像のみを対象とするだけでなく、色毎の画像を重畳してフルカラー画像などの複数色の画像を形成できる構成がある。
多色画像形成に用いられる構成には、次のようなものがある。
一つは、潜像担持体に相当する感光体に形成される色毎の画像を一旦中間転写体に1次転写し、重畳転写された画像を記録シートなどの記録媒体に一括して転写する構成であり、この構成においては、一つの感光体の周囲に複数の現像装置を配置した構成(例えば、非特許文献1)、あるいは、感光体およびこれに対する作像処理を行う帯電装置や現像装置およびクリーニング装置を纏めて収納したプロセスカートリッジを中間転写体としてあるいは記録媒体の搬送手段として用いられるベルトの展張方向に沿って並置したタンデム方式と称される構成(例えば、特許文献1)が知られている。
ベルトを中間転写体として用いる場合には、このベルトに対して順次各色の画像が転写されて重畳転写される画像を一括転写する方式が採用され、そして、記録媒体の搬送手段として用いる場合には、搬送される記録媒体に対して順次画像が転写されて各色の画像が記録媒体上に重畳転写される方式が採用されている。
一つは、潜像担持体に相当する感光体に形成される色毎の画像を一旦中間転写体に1次転写し、重畳転写された画像を記録シートなどの記録媒体に一括して転写する構成であり、この構成においては、一つの感光体の周囲に複数の現像装置を配置した構成(例えば、非特許文献1)、あるいは、感光体およびこれに対する作像処理を行う帯電装置や現像装置およびクリーニング装置を纏めて収納したプロセスカートリッジを中間転写体としてあるいは記録媒体の搬送手段として用いられるベルトの展張方向に沿って並置したタンデム方式と称される構成(例えば、特許文献1)が知られている。
ベルトを中間転写体として用いる場合には、このベルトに対して順次各色の画像が転写されて重畳転写される画像を一括転写する方式が採用され、そして、記録媒体の搬送手段として用いる場合には、搬送される記録媒体に対して順次画像が転写されて各色の画像が記録媒体上に重畳転写される方式が採用されている。
一方、潜像担持体としての感光体を用いた電子写真方式による構成とは別の画像形成装置の方式として、記録媒体に対して直接インクを吐出して画像を形成するインクジェット記録方式がある。インクジェット記録方式では、ベルトなどを用いた搬送手段によって記録媒体が搬送される過程でキャリッジに装備されている印字ヘッドからのインク吐出により画像が形成される(例えば、特許文献2)。
ところで、複数色の画像を重畳転写する場合には、ベルトの回転駆動部やベルトそのものが相当する回転移動体上を搬送される記録媒体での画像同士の転写位置を正確に整合させて、いわゆる、位置合わせを高精度に行うことが色ずれなどの不具合を防止する上で重要となる。つまり、回転する部材の回転量や回転移動量が何らかの原因で変動すると、回転体の回転移動部での移動量や移動位置も所定の条件から変化してしまい、記録媒体上で重畳される画像同士の位置が異なってしまい、これが原因して色ずれを起こす。
従来、回転駆動部あるいは回転移動部での移動速度変動による画像形成位置での誤差が生じるのを抑制制御する構成として、転写用あるいは搬送用ベルト等の 無端状ベルトの回転駆動部として用いられる駆動ローラ回転軸や感光体などの円筒部材の回転軸にロータリエンコーダを直結し、エンコーダで検出された回転体の回転角速度に基づいて、回転体の駆動手段である駆動モータの回転角速度を制御する構成が知られている(例えば、特許文献3)。特許文献3には、回転体の回転角速度を制御することにより回転体の回転移動部の移動量(移動位置)を間接的に制御する構成が開示されている。
一方、回転体側での移動量検知とは異なる方式として、ベルトの移動量を検知する方式があり、この方式では、ベルト表面に所定間隔により形成された所定個数のマーク、例えば、4色が対象となる場合には4色分の間隔を設定したマークを形成し、このマークの読み取りタイミング、つまり、パルス間隔に基づきベルトの表面速度を算出してベルトの駆動源に対する速度をフィードバックすることが行われている(例えば、特許文献4,5)。この方式では、ベルトの虚像を直接観測できることにより移動量を直接制御できる利点がある。
電子写真学会「続」 電子写真技術の基礎と応用」1996年、11月15日初版第1刷、第33頁(図1.21)
特開000−330353号公報(段落「0024」欄)
特開2003−182121号公報(段落「0002」欄)
特開平6−175427号公報(段落「0024」欄)
特開平6−263281号公報(段落「0013」欄)
特開平9−114348号公報(段落「0015」欄)
ベルトを転写体あるいは記録媒体の搬送体として用いる場合に、そのベルト表面に形成されたマークを読み取ることでベルトの移動速度を算出し、ベルトの現在位置を割り出してその結果に応じた速度のフィードバック制御を行う場合には、次のような問題がある。
(1)ベルトなどの長尺物に一定間隔によりマークを形成する際には、周長での偏差により生じるマーク間の繋ぎ目により連続的な一データを取得できない。
(2)ベルトが移動する際に上下動が発生し、検出ギャップが変動して高精度の位置検出が困難となる。
(1)ベルトなどの長尺物に一定間隔によりマークを形成する際には、周長での偏差により生じるマーク間の繋ぎ目により連続的な一データを取得できない。
(2)ベルトが移動する際に上下動が発生し、検出ギャップが変動して高精度の位置検出が困難となる。
一般に画像形成装置で出力する紙などにシートに形成された画像において人間の目の分解能では10μm程度の位置決めが色ずれなどの不具合を認識できるかどうかの境界点となり、このため、例えば、特開2003−334979号公報(段落「0008」欄)に挙げられているように、10μm程度の位置決めが必要とされる。
(1)に挙げた繋ぎ目に関しては、ベルトの材料として電子写真において用いられるポリイミドフィルムである場合、±1mm程度の周長公差は避けられず、10μm周期のマークを形成した場合にその周期間隔で連続するマークを形成できなくなり、ベルトへのマーク形成始端位置と終端位置との間に繋ぎ目が発生し、その部分での間隔が所定間隔でなくなることから、マーク検知による移動速度の算出には誤差が生じることになる。
(1)に挙げた繋ぎ目に関しては、ベルトの材料として電子写真において用いられるポリイミドフィルムである場合、±1mm程度の周長公差は避けられず、10μm周期のマークを形成した場合にその周期間隔で連続するマークを形成できなくなり、ベルトへのマーク形成始端位置と終端位置との間に繋ぎ目が発生し、その部分での間隔が所定間隔でなくなることから、マーク検知による移動速度の算出には誤差が生じることになる。
(2)に挙げた問題に関しては、搬送ローラの偏心やベルト自体のたわみなどからベルトの上下動を0.1mm以下に抑えることは困難であるため、高分解エンコーダに用いられているようなホログラム型の検出方法を用いることは光路変化が原因して困難となり、スリットマスクによる検出を用いなければならなくなる。しかし、スリットマスクによる検出を用いるとすると、50μm以下の開口では光の回折の影響を受けやすくなるために前述した10μmの位置決めに必要な分解能を得ることができなくなる。このような不具合は電子写真方式に用いられる感光体ドラムのような円筒体の表面位置決めを行う際にも同様に発生する。
一方、搬送手段としてベルトを用いる装置の一つであるインクジェット記録方式による画像形成装置では、インクの耐光性、経時劣化性の改善のためにインクが染料系から顔料系に切り換えられてきており、またインク粘度に関しても高粘度化が用いられるようになってきている。高粘度化は記録紙などへのにじみが激減する効果がある反面、記録紙へのインク着弾位置の位置ずれ精度が目立ちやすく見た目によくわかるようになってきた。この場合の位置ずれによる現象としては、白スジや黒スジおよびバンディングなどがある。このような現象は記録紙の副走査方向への搬送時における停止位置精度の寄与率が高く、その精度向上が望まれている。
インクジェット記録方式における記録紙搬送機構(副走査方向への搬送機構)としては、砥石搬送ローラや搬送ベルトを用いる構成が一般的であり、この機構を対象とした送り量制御には、搬送ローラ軸上にコードホィールを設け、この値をエンコーダセンサにより読み取る方式が知られている。例えば、特許文献1においても開示されているように、ローラ軸上にコードホィールを設けてこの値をエンコーダセンサにより読み取りローラの回転制御を行うようになっている。
しかし、コードホィールとエンコーダセンサとの組み合わせによる送り量制御ではプーリやローラの部品精度の積み上げにより精度のよい停止位置制御が難しい場合がある。
本発明は、上記従来の移動制御における問題に鑑み転写体あるいは紙などの搬送体としてベルトを用いる場合を対象としてこれの移動量制御および停止位置制御を高精度で行うことにより画像の重合位置が変化するのを防止できる構成を備えたベルト搬送装置および画像形成装置を提供することにある。
さらに本発明の目的は、ベルトの周長偏差や上下動の発生による影響を受けないでベルトの移動量制御および停止位置制御を高精度に行うことで画像同士の重畳位置が変化しないようにできる構成を備えたベルト搬送装置および画像形成装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、複数の支持部材により張架された無端状ベルトと、該無端状ベルトの表面若しくは裏面に略一定周期間隔で設けられた位置情報としてのベルトマークの検出状態に応じて該無端状ベルト用駆動源の回転をフィードバック制御することにより前記ベルトの移動制御を行う制御手段とを備えたベルト搬送装置において、前記無端状ベルトの位置情報として設けられているベルトマークとは別に、該無端状ベルトの位置を擬似的に割り出すことができる構成を備えたことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のベルト搬送装置において、前記無端状ベルトの位置を擬似的に割り出す構成として、前記無端状ベルトが張架されている支持部材として用いられるローラの一つにローラの回転角度を検出する回転角度センサを設けたことを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のベルト搬送装置において、前記回転角度センサによる分解能は、前記無端状ベルトの表面位置に換算した場合に、前記無端状ベルト表面若しくは裏面に設けてある前記ベルトマークの周期よりも分解能が高くなる関係とされていることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載のベルト搬送装置において、前記無端状ベルトのマークピッチあたりの前記回転角度センサを取り付けた支持部材の偏心誤差を(Er)とし、前記無端状ベルトに必要とされる位置決め精度を(Err)とした場合、
Er<Err
の関係が設定されることを特徴としている。
Er<Err
の関係が設定されることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至3のうちの一つに記載のベルト搬送装置において、前記無端状ベルトのマークピッチ(db)は、
db<(Err・LR)/(2π/AR)
但し、LR:回転角度センサの支持部材1回転あたりのベルト搬送距離
AR:回転角度センサ取り付け支持部材の偏心振幅
の関係が設定されていることを特徴としている。
db<(Err・LR)/(2π/AR)
但し、LR:回転角度センサの支持部材1回転あたりのベルト搬送距離
AR:回転角度センサ取り付け支持部材の偏心振幅
の関係が設定されていることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至4のうちの一つに記載のベルト搬送装置において、前記回転角度センサに用いられるエンコード板は、これが取り付けられるローラの軸径よりも大きくされて前記無端状ベルトの表面位置換算値を拡大することを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至5のうちの一つに記載のベルト搬送装置において、前記無端状ベルトを張架する支持部材若しくは前記無端状ベルトに接触させた支持部材に対して増速機を設けて前記無端状ベルトを増速し、増速した回転軸に前記回転角度センサを設けたことを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至5のうちの一つに記載のベルト搬送装置において、前記無端状ベルトに対する駆動力の伝達構造として、駆動モータ方の駆動力を前記無端状ベルトの駆動ローラに伝達する構成とし、該駆動ローラよりも伝達方向上流側に位置する回転軸に回転角度センサを設けたことを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項2乃至8のうちの一つに記載のベルト搬送装置において、前記ベルトマークを読み取りベルトマークセンサとして、連続的な略正弦波若しくは略三角波状のアナログ信号を出力するセンサが用いられ、前記アナログ信号の信号レベルによって前記ベルトマーク周期を内挿分割することにより前記ベルトマーク周期以上の分解能を得ることを特徴としている。
請求項10記載の発明は、請求項2乃至8のうちの一つに記載のベルト搬送装置において、前記回転角度センサとして連続的な略正弦波若しくは略三角波状のアナログ信号を出力するセンサが用いられ、前記アナログ信号の信号レベルによって、前記ベルトマーク周期を内挿分割することによりベルトの位置を拡大すること画を特徴としている。
請求項11記載の発明は、請求項1乃至10のうちの一つに記載のベルト搬送装置を用いることを特徴としている。
請求項12記載の発明は、請求項11記載の画像形成装置において、前記ベルトは、画像転写体あるいは記録媒体搬送体として用いられることを特徴としている。
請求項13記載の発明は、請求項12記載の画像形成装置において、前記転写体若しくは記録媒体搬送体がベルトに代えてローラが用いられ、該ローラの表面にドラム位置情報としてのマークが、そしてローラの回転軸に回転角度センサが設けられていることを特徴としている。
請求項14記載の発明は、請求項11乃至13のうちの一つに記載の画像形成装置において、画像形成処理方式として電子写真方式を用いることを特徴としている。
請求項15記載の発明は、請求項11乃至13のうちの一つに記載の画像形成装置において、画像形成処理方式としてインクジェット記録方式を用いることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、無端状ベルトに有するベルトマークによる位置情報に加えて無端状ベルトの位置を擬似的に拡大した状態で割り出す手段を備えているので、無端状ベルトの周長偏差が発生している場合でも擬似的に割り出す手段にはその影響が及ばないので無端状ベルトの位置を性格に割り出すことが可能となり、画像同士の重合位置あるいは停止位置を高精度に設定することが可能となる。
請求項2記載の発明によれば、無端状ベルトの支持部材として用いられるローラの一つに回転角度センサを設けているので、簡単な構成により無端状ベルトの周長偏差に関係なく高精度な位置割り出しが可能となる。
請求項3、6,7記載の発明によれば、回転角度センサによる分解能がベルトマークの周期よりも高く設定され、特に請求項6および7記載の発明においては、エンコード板を支持部材に用いられるローラの軸径よりも大きくし、また、像即した回転軸に設けることにより、マークの形成間隔を細かくして分解能を高めることができる。これにより、特別な高精度機器を用いなくてもベルトの周長偏差の影響を受けることなく高精度にベルトの位置を割り出すことが可能となる。
請求項4記載の発明によれば、回転角度センサを取り付けた支持部材の偏心誤差とベルトに必要とされる位置誤差との関係を設定することにより、目視による位置ずれの限界値である10μm以下とするための分解能を得ることが可能となる。
請求項5記載の発明によれば、ベルトの分解能に関して、回転角度センサの支持部材1回転あたりのベルト搬送距離と回転角度センサの取り付け部材の偏心振幅との関係を設定することにより、回転角度センサの取り付け部材に生じる偏心誤差による分解能低下を抑えることが可能となる。
請求項8記載の発明によれば、 無端状ベルトの駆動力伝達機構に用いられるローラのうちで、駆動ローラよりも上流側のローラ回転軸に対して回転角度センサを設けているので、駆動ローラの始動、停止時でのスリップによるベルトの移動誤差の影響を受けることなくベルトの位置割り出しが可能となる。
請求項9および10記載の発明によれば、連続的な略正弦波あるいは略三角波状のアナログ信号を内挿分割することによりベルト位置の拡大割り出しが可能となる。
請求項11,14,15記載の発明によれば、ベルトの周長偏差による位置割り出し精度の低下を防止して画像同士の重合位置合わせ精度を高めることができ、色ずれなどの不具合のない画像を得ることが可能となる。
請求項12記載の発明によれば、転写体あるいは記録媒体搬送体としてベルトを用いる場合にベルトの周長偏差が発生した場合でも構成のにベルトの位置割り出しが可能となり、画像の重畳時での位置合わせ精度を高めることが可能となる。
請求項13記載の発明によれば、位置割だし対象としてベルトに替えてローラとした場合においても、ベルトの場合と同様に、ローラの偏心などの影響を受けることなくローラ位置割り出しが可能となる。
以下、図示実施例により本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明実施例によるベルト搬送装置を用いる画像形成装置を示す模式図であり、同図に示されている画像形成装置は、前述したように、搬送ベルトに沿って画像形成部が並んだタンデムタイプと言われるカラープリンタである。各々異なる色(イエロー:Y、マゼンタ:M、シアン:C、ブラック:K)の画像を形成する画像形成部1Y,1M,1C,1Kは、転写紙2を搬送する搬送ベルト3に沿って一列に配置されている。なお、本発明は、これに限らず、複写機やファクシミリ装置あるいは印刷機さらにはインクジェットプリンタおよびプリンタやコピーおよびスキャナなどの機能を複合させて装備する複合機を対象とすることも可能である。
また、転写体は、ベルトに対して各作像部において形成された各色の画像を重畳転写する1次転写工程と重畳された画像を記録シートに対して一括転写する2次転写工程とを実行される中間転写方式あるいは上記ベルトに担持された記録シートに対して各作像部で形成された画像を順次重畳転写する方式に適用される。
以下、構成について説明する。
搬送ベルト3は、これが張架されている支持部材として、一方が駆動側となる駆動ローラ(図において左側のローラ)と、他方が従動回転する従動ローラ(図において右側のローラ)である搬送ローラ4,5が用いられ、搬送ローラ4,5の回転により矢印方向に回転駆動される。搬送ベルト3の下部には、転写紙2が収納された給紙トレイ6が備えられている。
搬送ベルト3は、これが張架されている支持部材として、一方が駆動側となる駆動ローラ(図において左側のローラ)と、他方が従動回転する従動ローラ(図において右側のローラ)である搬送ローラ4,5が用いられ、搬送ローラ4,5の回転により矢印方向に回転駆動される。搬送ベルト3の下部には、転写紙2が収納された給紙トレイ6が備えられている。
収納された転写紙2のうち最上位置にある転写紙等の記録媒体(以下、記録紙という)は、画像形成時には給紙され、静電吸着によって搬送ベルト3上に吸着される。吸着された記録紙2は、第1の画像形成部(イエロー)1Yに搬送され、ここでイエローの画像形成が行われる。
第1の画像形成部1Yは、感光体ドラム7Yと、感光体ドラム7Yの周囲に配置された帯電器8Y、露光器9Y、現像器10Y、感光体クリーナ11Yから構成されている。感光体ドラム7Yの表面は、帯電器8Yで一様に帯電された後、露光器9Yによりイエローの画像に対応したレーザ光12Yで露光され、静電潜像が形成される。
形成された静電潜像は、現像器10Yで現像され、感光体ドラム7Y上にトナー像が形成される。このトナー像は、感光体ドラム7Yと搬送ベルト3上の記録紙2と接する位置(転写位置)で転写器13Yによって転写され、記録紙2上に単色(イエロー)の画像を形成する。転写が終わった感光体ドラム7Yは、ドラム表面に残った不要なトナーを感光体クリーナ11Yによってクリーニングされ、次の画像形成に備えることとなる。
このように、第1の画像形成部1Yで単色(イエロー)を転写された記録紙2は、搬送ベルト3によって第2の画像形成部(マゼンタ)1Mに搬送される。ここでも同様に、感光体ドラム7M上に形成されたトナー像(マゼンタ)は、記録紙2上に重ねて転写される。記録紙2は、さらに第3の画像形成部(シアン)1C、第4の画像形成部(ブラック)1Kに搬送され、同様に形成されたトナー像を転写されてカラー画像を形成していく。第4の画像形成部1Kを通過してカラー画像が形成された記録紙2は、搬送ベルト3から剥離され、定着器14にて定着された後、排紙される。
図2は、図1に示した構成と違って、搬送ベルト3を中間転写体として用いる場合の構成を示しており、この場合には、駆動側および従動側の各ローラに加えて、中間転写体に1次転写された画像を一括して2次転写する位置にバックアップローラBRが設けられている。
この構成において、駆動側の搬送ローラ5には、同軸上に駆動源となる駆動モータ20が設けられている。駆動モータ20からの駆動力は、図3において符号21で示すように、必要に応じて減速ギヤが用いられる減速機を介して必要な回転力を設定した上で駆動側に位置する搬送ローラ5に伝達されることもある。
この構成において、駆動側の搬送ローラ5には、同軸上に駆動源となる駆動モータ20が設けられている。駆動モータ20からの駆動力は、図3において符号21で示すように、必要に応じて減速ギヤが用いられる減速機を介して必要な回転力を設定した上で駆動側に位置する搬送ローラ5に伝達されることもある。
駆動モータ20としては、例えば、電子写真方式による画像形成装置である場合、等速性を重要視する観点から、ステッピングモータやDCモータあるいはブラシレスモータやACモータのうちでステッピングモータ、PLL制御などの制御コントローラを有するブラシレスモータが多用される。また、電子写真方式ではなくインクジェット記録方式の画像形成装置では、間欠送りが行われる観点から制御性が高く安価なDCモータが用いられる。
搬送ベルト3には、その表面あるいは裏面において搬送方向に平行する副走査方向に沿って略一定間隔周期によりベルトマークMが連続して形成されている。
ベルトマークMは、光学式や磁気式あるいは静電的な検知対象となるものであり、搬送ベルト3の幅方向一方側の端縁近傍で画像形成領域を外れた位置に設けられている。電子写真方式による画像形成装置の場合、搬送ベルト3が図2に示すように中間転写体としてあるいは図1に示したように転写紙の搬送体として記録紙の吸着搬送に用いられることがあるので、この場合には、べルトマークMの形成に際して、高電圧の印加を考慮してアルミ蒸着パターンを用いるが、高電圧の影響を受けない場所に形成することが望ましい。
図2において符号S1は、マーク検知センサを示しており、マーク検知センサS1は、光学センサを用いた非接触型のセンサが用いられる。光学センサを用いる場合には、ベルトマークMの構成として、インクジェット記録方式の画像形成装置の場合、ポリエステルフィルムに感光材料を塗布して露光によりパターンを形成するフォトエマルジョンによるリニアエンコーダ同様な構成あるいは印刷パターンを貼付した構成さらには高精細なパターンとして、レーザアブレーション等を用いた構成またベルト表面を直接レーザ加工する構成などがある。
また、これらベルトマークMは、マーク検知センサS1が反射型光学センサである場合には反射面をなし、また透過型光学センサである場合には透過型のマークを貼付したりベルトが透明体であれば透過率を異ならせたり、さらには不透明なベルトであるときにはベルトにスリットや開口などの穿孔処理により構成される。
また、これらベルトマークMは、マーク検知センサS1が反射型光学センサである場合には反射面をなし、また透過型光学センサである場合には透過型のマークを貼付したりベルトが透明体であれば透過率を異ならせたり、さらには不透明なベルトであるときにはベルトにスリットや開口などの穿孔処理により構成される。
図3は、ベルトマークMとこれを検知するマーク検知センサS1の構成を示す図であり、同図(A)においてマーク検知センサS1は、反射型光学センサであり、光源であるレーザ光源S10からの光ビームBMをコリメートレンズS11を介して多分割の平行ビームに変換した状態でベルトマークMに照射し、ベルトマークMからの反射光を受光素子S12によって受光することでベルトマークM間の読み取りタイミングを検出することができる。図3(B)は、ベルトマークMに対してマーク検知センサS1からのビームの照射状態を示している。図3に示す光学センサS1では、平行ビームをマーク部に照射して反射光を検出するようになっているので、検出距離の変動や角度変動にも影響を受けにくいという利点がある。
マーク検知センサS1は、図6に示すように画像形成装置の制御部100に接続されており、制御部100では入力されたマーク検知信号、つまり各マーク間を対象とした検知タイミングと所定のタイミングとにずれがある場合にそのずれ量に対応して駆動モータ20の回転制御を行うようになっている。これにより、画像同士の重合位置を整合させるようになっている。
一方、図2に示した搬送ベルト装置には、搬送ベルト3に設けられているベルトマークMによる位置情報の検出機構に加えて、搬送ベルト3の位置を擬似的に割り出すための構成が設けられている。
つまり、図4は、この構成を示す図であり、搬送ベルト3を張架している支持部材であるローラの一つである従動側ローラ4には、回転角度センサとしてのロータリエンコーダ23が設けられている。回転角度センサ23としては、上述したロータリエンコーダに限らず、タコジェネレータやレゾルバ、ポテンションメータなどの角度計測器を用いることが可能である。
つまり、図4は、この構成を示す図であり、搬送ベルト3を張架している支持部材であるローラの一つである従動側ローラ4には、回転角度センサとしてのロータリエンコーダ23が設けられている。回転角度センサ23としては、上述したロータリエンコーダに限らず、タコジェネレータやレゾルバ、ポテンションメータなどの角度計測器を用いることが可能である。
電子写真方式においては、上述したように回転角度センサ23が従動側ローラ4に設けられ、駆動側に設けた場合に発生する不具合である負荷によるスリップの影響によって駆動力が一義的に作用しない場合の誤差を防止することができるようにしている。これに対して、インクジェット記録方式においては、ベルトが間欠的に駆動・停止を繰り返すことから従動ローラ側に慣性力が発生した場合の影響による誤差の発生を防止するために駆動側のローラに設けることとなる。
本実施例においては、ベルトマークMの検出タイミングによる搬送ベルト3の位置検知と同時に、回転角度センサ23からの検知信号によって搬送ベルト3の位置を検知するようになっており、各センサからの出力は、図5に示すように、マーク検知センサS1からの検知信号と、ロータリエンコーダ23からの検知信号とが得られる。
このように、マーク検知信号と回転角度信号とを用いることで、マーク検知信号が搬送ベルト3の周長偏差により継ぎ目間隔がこれ以外のマーク同士の間隔と異なり出力信号の一部がとぎれるような場合でも回転角度信号はとぎれることがないので回転角度信号を用いて搬送ベルト3の移動状態を割り出すことが可能となる。
本実施例では、マーク検知センサS1を用いたベルトマークMの検知に加えてロータリエンコーダ23による回転角度の検知によってベルト表面の位置を正確に割り出す際にベルトに生じている繋ぎ目による不連続部分の補間を行うことができ、しかも、ベルトマーク間を高分解能で内挿することが可能となるが、このための構成としては、上述した回転角度線センサ23に代えてステッピングモータのようなモータ出力軸の回転角度が予め決まっているようなモータを用いる場合には駆動パルスのカウンタ値によってモータの回転角度を検出できるので、前述したと同様な効果を得ることができる。
ステッピングモータを用いる場合にはマイクロステップ駆動を用いることで更に高分解能な角度計測が行え、ベルト側での周長偏差、換言すれば、繋ぎ目の存在に関わりなく位置割出し精度を高めることが可能となる。
ステッピングモータを用いる場合にはマイクロステップ駆動を用いることで更に高分解能な角度計測が行え、ベルト側での周長偏差、換言すれば、繋ぎ目の存在に関わりなく位置割出し精度を高めることが可能となる。
一方、電子写真方式ではなく、インクジェット記録方式を対象として搬送ベルトの位置を割り出す例を説明すると次の通りである。
インクジェット記録方式では、記録紙が間欠的に給送され、換言すれば、ベルトの駆動・停止が繰り返される。このため、センサからの検出信号はアナログ的な信号であるものの、信号伝送ノイズを避けてカウンタによる読み取りを行うにはパルス波形信号が用いられる。このためセンサから信号が制御部100(図6参照)に入力されて駆動モータの制御を行い停止位置決めを行う際には1パルスの量子化誤差が必然的に発生する。この誤差はベルト位置の誤差に繋がる。
インクジェット記録方式では、記録紙が間欠的に給送され、換言すれば、ベルトの駆動・停止が繰り返される。このため、センサからの検出信号はアナログ的な信号であるものの、信号伝送ノイズを避けてカウンタによる読み取りを行うにはパルス波形信号が用いられる。このためセンサから信号が制御部100(図6参照)に入力されて駆動モータの制御を行い停止位置決めを行う際には1パルスの量子化誤差が必然的に発生する。この誤差はベルト位置の誤差に繋がる。
本発明に関する技術課題を説明する際に挙げた特開2003−334979号公報(段落「0008」欄)からも明らかなように、人間の目の感度である10μm程度の位置決めが必要とされる場合には、センサ出力として10μm以下の分解能が必要となる。しかし、ベルト表面のベルトマークMを読み取る場合にベルトの上下動が発生すると検出ギャップが変動し、これによって高精度な位置検出が難しくなる。特に、高分解能エンコーダに用いられているようなホログラム型の検出センサを用いることはできなくなる。このため、ホログラム型ではなく、図3に示した平行ビームを用いてスリットマスクによる検出機構を使用せざるを得ないことになる。ちなみに、反射型の場合には150lpi(169μm分解能)程度の分解能、そして、透過型の場合でも600lpi(42μm分解能)程度がそれぞれ上限となり、当初の位置決めの値である10μm以下の分解能を得ることが困難となる。
そこで本実施例では、前述した搬送ベルト3に対する位置検知の構成である、マーク検知センサS1に加えて回転角度センサであるロータリエンコーダ23を用いてベルト表面換算、つまり、ベルト側での位置割出しに相当させた場合により分解能が高くできるようにしている。
本実施例では、ベルト表面における移動位置の誤差が10μm以下に抑える、つまり10μm以下に位置決めする場合を対象として、各センサでの分解能は、次の条件が必要とされる。
ロータリエンコーダ23:ベルト表面位置換算10μm
ベルト側エンコーダ:ロータリエンコーダ軸での累積誤差が充分小さい(目標位置決め精度以下)
上述したロータリエンコーダ23による累積誤差は減速比によって決まるが、主な誤差は偏心などのローラ回転周期変動となるので、減速比によって周期が変動することになる。例えば、ロータリエンコーダローラ軸が4回転した際にベルト側エンコーダ分解能が1回転の1/16しかない場合には、図7に示すように、ローラ周期変動の片振幅分が誤差となってしまう。
ロータリエンコーダ23:ベルト表面位置換算10μm
ベルト側エンコーダ:ロータリエンコーダ軸での累積誤差が充分小さい(目標位置決め精度以下)
上述したロータリエンコーダ23による累積誤差は減速比によって決まるが、主な誤差は偏心などのローラ回転周期変動となるので、減速比によって周期が変動することになる。例えば、ロータリエンコーダローラ軸が4回転した際にベルト側エンコーダ分解能が1回転の1/16しかない場合には、図7に示すように、ローラ周期変動の片振幅分が誤差となってしまう。
この場合を式で表すと、ベルト側エンコーダ1パルスあたりのロータリエンコーダ軸偏心による誤差を(ER)とし、必要精度を(Err)とした場合、
ER<Err・・・・・(1)
という関係となり、ベルト側エンコーダ分解能とロータリエンコーダ軸の累積誤差が上記関係式を成立させることで位置決めで必要となる分解能と精度とを持つエンコーダ信号を得られ、高精度な位置決め制御が行えることになる。
ER<Err・・・・・(1)
という関係となり、ベルト側エンコーダ分解能とロータリエンコーダ軸の累積誤差が上記関係式を成立させることで位置決めで必要となる分解能と精度とを持つエンコーダ信号を得られ、高精度な位置決め制御が行えることになる。
さらに本実施例では、上述した位置決め精度を確保するために、搬送ベルト3に形成されるベルトマークMの形成ピッチ(db)が、次の式に関係を設定されている。
db<(Err・LR)/(2π/AR)・・・・・(2)
但し、LR:回転角度センサの支持部材1回転あたりのベルト搬送距離
AR:回転角度センサ取り付け支持部材の偏心振幅
db:ベルト側エンコーダの分解能
ベルト側エンコーダ1パルスあたりのロータリエンコーダ軸偏心による誤差(ER)は、図7に示したように、正弦状に変化するため、
ER={(2π・AR・db)/LR}・cosθ
ただし、θ:初期位相
となり、最も傾きの大きいφ=0°付近では、
ER=(2π・AR・db)/LR
となる。上式より、必要精度(Err)とベルト側エンコーダの分解能(db)との関係は、上記式(2)に示す結果となる。
db<(Err・LR)/(2π/AR)・・・・・(2)
但し、LR:回転角度センサの支持部材1回転あたりのベルト搬送距離
AR:回転角度センサ取り付け支持部材の偏心振幅
db:ベルト側エンコーダの分解能
ベルト側エンコーダ1パルスあたりのロータリエンコーダ軸偏心による誤差(ER)は、図7に示したように、正弦状に変化するため、
ER={(2π・AR・db)/LR}・cosθ
ただし、θ:初期位相
となり、最も傾きの大きいφ=0°付近では、
ER=(2π・AR・db)/LR
となる。上式より、必要精度(Err)とベルト側エンコーダの分解能(db)との関係は、上記式(2)に示す結果となる。
具体的な例を挙げると、Err=5μm、LR=100mm,AR=50μmの時には、db<1.591mm隣、ベルト側エンコーダの分解能は1.591mm以下でないとエンコーダローラ偏心による誤差が5μm以上となる結果が得られる。
ここで、LR=100μmというのは、搬送ベルト3の駆動ローラ5側の駆動軸の外径が30φ程度であり、仮に10:1の減速機を用いて減速したモータ軸に対してロータリエンコーダを取り付けた場合、db<0.159mmとなる。
ここで、LR=100μmというのは、搬送ベルト3の駆動ローラ5側の駆動軸の外径が30φ程度であり、仮に10:1の減速機を用いて減速したモータ軸に対してロータリエンコーダを取り付けた場合、db<0.159mmとなる。
ロータリエンコーダ軸1回転あたりのベルト搬送距離(LR)に関しては、ローラ半径Rrと減速比Raとを使うと、
db<(Err・Rr・Ra)/ARに置き換えることができる。
db<(Err・Rr・Ra)/ARに置き換えることができる。
本実施例における回転角度センサ23として用いられるロータリエンコーダのエンコード板23Aは、図8に示すように、これが取り付けられるローラ軸の外径よりも大きくされている。これにより、搬送ベルト3の表面位置を拡大することができる。つまり、エンコード板23の周長が拡張されることによりベルトマークMの設置間隔を増幅させることができるので、ベルトマークMを対象としたタイミング検知よりも精度を高めることが可能となる。しかも、設置数も増加させて細分化することができるので、分解能も高めやすくなる。
次に本発明の別実施例について説明する。
本実施例は、回転角度センサの設置位置を増速後のローラ軸上に設けたことを特徴としている。つまり、図9は、この場合の構成を示しており、搬送ベルト3が張架されている支持部材であるローラのうちで従動ローラ4側のローラ軸には増速ギヤを用いた増速機102が同軸上に設けられており、減速機102には、これと連動する関係で回転角度センサ23として用いられるロータリエンコーダが設けられている。これにより、搬送ベルト3の移動速度に対して回転角度センサ23での回転速度が増速されることになり、ベルトの移動量に対する回転角度センサ23側での分解能を高めることができる。なお、図9では、搬送ベルト3を挟んで従動ローラ4に対向して記録紙を挟持搬送するための搬送ローラ4Aが設けられており、増速機102は搬送ローラ4A側の軸上に設けられている。従動ローラ4の回転軸と同軸に設けようとしたときに、増速比によって決定される増速ギヤの径によって従動ローラ4の下方側での設置スペースが限られてしまうような場合があるときには従動ローラ4と連動関係にある搬送ローラ4Aを従動ローラ4と同等部材とみなしてこのような構成とすることも可能である。
本実施例は、回転角度センサの設置位置を増速後のローラ軸上に設けたことを特徴としている。つまり、図9は、この場合の構成を示しており、搬送ベルト3が張架されている支持部材であるローラのうちで従動ローラ4側のローラ軸には増速ギヤを用いた増速機102が同軸上に設けられており、減速機102には、これと連動する関係で回転角度センサ23として用いられるロータリエンコーダが設けられている。これにより、搬送ベルト3の移動速度に対して回転角度センサ23での回転速度が増速されることになり、ベルトの移動量に対する回転角度センサ23側での分解能を高めることができる。なお、図9では、搬送ベルト3を挟んで従動ローラ4に対向して記録紙を挟持搬送するための搬送ローラ4Aが設けられており、増速機102は搬送ローラ4A側の軸上に設けられている。従動ローラ4の回転軸と同軸に設けようとしたときに、増速比によって決定される増速ギヤの径によって従動ローラ4の下方側での設置スペースが限られてしまうような場合があるときには従動ローラ4と連動関係にある搬送ローラ4Aを従動ローラ4と同等部材とみなしてこのような構成とすることも可能である。
一方、図9において駆動ローラ5側への駆動力の伝達経路中に減速ギヤを用いて減速機21を設けた場合には、駆動伝達経路において駆動ローラ5よりも上流側の位置に回転角度センサを設けることで、減速比分のベルト位置拡大が行える。
上流側の位置としては、減速機21が減速段が1段である場合には駆動モータの出力軸上にあるいは出力軸と反対側に軸を延長して設けるようにしてもよい。またアウタロータ型のモータが用いられる場合にはローラにエンコーダを設けるようにしてもよい。
上流側の位置としては、減速機21が減速段が1段である場合には駆動モータの出力軸上にあるいは出力軸と反対側に軸を延長して設けるようにしてもよい。またアウタロータ型のモータが用いられる場合にはローラにエンコーダを設けるようにしてもよい。
次に他の実施例について説明すると、ベルトマークMの検知するマーク検知センサS1からの出力信号は、連続的な略正弦波状若しくは三角波状のアナログ信号であるので、この出力信号のレベルによってベルトマーク周期を内挿分割する。これにより、ベルトマーク周期以上の分解能を得ることが可能となる。
一方、回転角度センサ23からの出力信号においても連続的な略正弦波状あるいは略三角波状のアナログ信号であるので、信号レベルによってベルトマーク周期と同様に内挿分割する。これにより、ベルト位置を拡大することができる。
図10は、正弦波信号を1/20に内挿するための閾値レベルを計算したグラフである。図10において正弦波状のアナログ信号を出力するベルトマーク検知センサS1を用いた場合には、振幅の±0.309,0.588,0.809のレベルを閾値としてパルスを生成することによりマーク周期の20倍の分解能を持つ位置信号を得ることができる。
なお、本実施例では、回転角度センサ23を用いる対象としてベルトマークMの検知を行うマーク検知センサS1と併用させる構成を対象として説明したが、本発明では、マークを設ける対象としてベルトではなくドラムやローラなどの円筒体を対象とすることも可能である。また、円筒体とした場合にはこれを転写体あるいは搬送体として用いる場合も対象とすることが可能であり、いずれの場合においてもベルトに設けられていたマークを円筒体に設けることで前述した分解能の向上を得ることが可能となる。
次に、搬送ベルトを用いた画像形成装置の例を挙げる。図11に示す画像形成装置は、図1に示したタンデム方式を用いるカラープリンタの詳細を説明する図であり、図12はインクジェット記録方式を用いたカラープリンタの詳細を説明するための図であり、さらに図13は図12に示したインクジェット記録方式によるカラープリンタに用いられる記録紙搬送装置の構成を説明するための図である。
図11においてカラープリンタ31は、画像形成部31Aが縦方向の中央部に位置し、その下方には給紙部31Bが、さらに画像形成部31Aの上方には原稿載置台31C1を備えた原稿走査部31Cがそれぞれ配置されている。
画像形成部31Aには、水平方向に展張面を有する中間転写体としての中間転写ベルト32が配置されており、中間転写ベルト32の上位には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。
画像形成部31Aには、水平方向に展張面を有する中間転写体としての中間転写ベルト32が配置されており、中間転写ベルト32の上位には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。
画像形成部31Aには、補色関係にある色のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)による画像を担持可能な感光体33B、33Y、33C、33Mが中間転写ベルト32の展張面に沿って並置されている。なお、以下の説明において、全ての感光体に共通する内容の場合には感光体を符号33により示す。
各感光体33B、33Y、33C、33Mは、それぞれ同じ方向(図1では、反時計方向)に回転可能なドラムで構成されており、その周辺には、回転過程において画像形成処理を実行する帯電装置34,書き込み装置35,現像装置36,1次転写装置37,およびクリーニング装置38が配置されている(便宜上、感光体33Bを対象として、各装置の符号にBを付して示してある)。
各感光体33B、33Y、33C、33Mは、それぞれ同じ方向(図1では、反時計方向)に回転可能なドラムで構成されており、その周辺には、回転過程において画像形成処理を実行する帯電装置34,書き込み装置35,現像装置36,1次転写装置37,およびクリーニング装置38が配置されている(便宜上、感光体33Bを対象として、各装置の符号にBを付して示してある)。
中間転写ベルト32は、各感光体を備えた作像ユニットからの可視像を順次転写される1次転写部に相当しており、複数のローラ32A〜32Cに掛け回されて感光体との対峙位置において同方向に移動可能な構成を備え、展張面を構成するローラ32A、32Bとは別のローラ32Cは、中間転写ベルト32を挟んで2次転写装置39に対峙している。なお、図1中、符号40は、中間転写ベルト32のクリーニング装置を示している。
2次転写装置39は、帯電駆動ローラ39Aおよび従動ローラ39Bに掛け回されて2次転写装置39が位置する2次転写位置において中間転写ベルト32と同方向に移動可能な転写ベルト39Cを備えており、転写ベルト39Cを帯電駆動ローラ39Aにより帯電させることで記録シートを静電吸着しながら搬送する過程で中間転写ベルト32に重畳された多色画像を一括転写によってあるいは担持されている単一色の画像をそれぞれ記録シートに転写することができる。
2次転写位置には給紙部31Bから記録シートが給送されるようになっている。
給紙部31Bは、複数の給紙カセット31B1と、給紙カセット31B1から繰り出される記録シートの搬送路に配置された複数の搬送ローラ31B2と、2次転写位置前方に位置するレジストローラ31B3とを備えている。本実施例では、給紙部31Bには、給紙トレイ31B1から繰り出される記録シートの搬送路に加えて給紙カセット31B1内に収容されていない種類の記録シートを2次転写位置に向け給送できる構成が備えられており、この構成は、画像形成部31Aの壁面の一部を起倒可能に設けた手差しトレイ31A1と繰り出しコロ31A2とを備えている。
給紙カセット31B1からレジストローラ31B3に向けた記録シートの搬送路途中には、手差しトレイ31A1から繰り出された記録シートの搬送路が合流し、いずれの搬送路から給送される記録シートもレジストローラ31B3によってレジストタイミングが設定されるようになっている。
給紙部31Bは、複数の給紙カセット31B1と、給紙カセット31B1から繰り出される記録シートの搬送路に配置された複数の搬送ローラ31B2と、2次転写位置前方に位置するレジストローラ31B3とを備えている。本実施例では、給紙部31Bには、給紙トレイ31B1から繰り出される記録シートの搬送路に加えて給紙カセット31B1内に収容されていない種類の記録シートを2次転写位置に向け給送できる構成が備えられており、この構成は、画像形成部31Aの壁面の一部を起倒可能に設けた手差しトレイ31A1と繰り出しコロ31A2とを備えている。
給紙カセット31B1からレジストローラ31B3に向けた記録シートの搬送路途中には、手差しトレイ31A1から繰り出された記録シートの搬送路が合流し、いずれの搬送路から給送される記録シートもレジストローラ31B3によってレジストタイミングが設定されるようになっている。
書き込み装置35(図1では、便宜上、符号35Bで示してある)は、原稿走査部31Cに有する原稿載置台31C1上の原稿を走査することにより得られる画像情報あるいは図示しないコンピュータから出力される画像情報により書き込み光が制御されて感光体33B、33Y、33C、33Mに対して画像情報に応じた静電潜像を形成するようになっている。
原稿走査部31Cには、原稿載置台31C1上の原稿を露光走査するスキャナ31C2が備えられており、さらに原稿載置台31C1の上面には、自動原稿給送装置31C3が配置されている。自動原稿給送装置31C3は、原稿載置台31C1上に繰り出される原稿を反転可能な構成を備え、原稿の表裏各面での走査が行えるようになっている。
書き込み装置35により形成された感光体33(図1において符号33B、33Y、33C、33Mで示す部材)上の静電潜像は、現像装置36(図1では、便宜上、符号36Bで示してある)によって可視像処理され、中間転写ベルト32に1次転写される。中間転写ベルト32に対して各色毎のトナー像が重畳転写されると、2次転写装置39により記録シートに対して一括して2次転写される。
2次転写された記録シートは、表面に担持している未定着画像を定着装置41によって定着される。定着装置41は、詳細を図示しないが加熱ローラにより加熱される定着ベルトと定着ベルトに対向当接する加圧ローラとを備えたベルト定着構造を備えており、定着ベルトと加圧ローラとの当接領域、つまりニップ領域を設けることにより別ローラ方式の定着構造に比べて記録シートへの加熱領域を広げることができるようになっている。
定着装置41を通過した記録シートは、定着装置41の後方に配置されている搬送路切り換え爪42によって搬送方向が切り換えられるようになっており、排紙トレイ43に向けた搬送路と、反転搬送路RPとに搬送方向が選択される。
定着装置41を通過した記録シートは、定着装置41の後方に配置されている搬送路切り換え爪42によって搬送方向が切り換えられるようになっており、排紙トレイ43に向けた搬送路と、反転搬送路RPとに搬送方向が選択される。
以上のような構成を備えたカラープリンタ31では、原稿載置台31C1上に載置された原稿を露光走査することによりあるいはコンピュータからの画像情報により、一様帯電された感光体33に対して静電潜像が形成され、静電潜像が現像装置36によって可視像処理された後、トナー像が中間転写ベルト32に1次転写される。
中間転写ベルト32に転写されたトナー像は、単一色画像の場合にはそのまま給紙部31Bから繰り出された記録シートに対して転写され、多色画像の場合には1次転写が繰り返されることで重畳された上で記録シートに対して一括して2次転写される。2次転写後の記録シートは定着装置41により未定着画像を定着された後、排紙トレイ43あるいは、反転されて再度レジストローラ31B3に向けて給送される。
図11に示す画像形成装置では、感光体ドラム軸間距離の誤差、感光体ドラム平行度誤差、偏向ミラーの設置誤差、感光体ドラムへの露光光の書き込みタイミング誤差、感光体ドラムの線速度の変動などにより本来重ならなければならない位置に画像が重ならず、色間で位置ずれが生じるという問題が発生する。この位置ずれの成分としては、主に、各色の走査線の傾きの不揃いによるスキュー(斜めずれ)、主走査方向と直交する副走査方向(中間転写ベルト32による記録紙の搬送方向)で各画像位置がずれる副走査レジストずれ、副走査ピッチムラ、主走査方向での書き出し位置あるいは書き終わり位置がずれる主走査レジストずれ、色同士で走査線の長さが異なる倍率ずれ等がある。
本実施例では、前述の各ずれにおいて特に副走査方向での位置ずれが発生する原因となる中間転写ベルト32の速度ムラを低減するようになっている。
つまり、ベルト搬送装置における速度変動による位置決め誤差は、ベルトの厚み変動やローラの偏心さらには駆動モータの速度ムラなどが原因となり、図14に示すように複数の周波数成分を持った波形となる。位置変動中に形成された画像を重ね合わせた出力画像は各色の位置同士が合わない画像が出力され、色ずれや色変わりなどの画質劣化の原因となる。
従来用いられていた方法である、光学センサによるベルトマークの読み取りタイミングに基づき移動速度を算出すると共に所定の移動速度との偏差に応じて駆動モータを制御することはベルトの速度ムラや位置決め誤差の低減に役立つものの、実際にベルト上にマークを形成する場合にマークの先端、つまり形成始端位置と終端位置を所定間隔で合わせることはベルト側の周長偏差などによってきわめて困難であるのが現状である。このため、マークの始端位置と終端位置との間の間隔が異なる繋ぎ目が生じ、いわゆる、不連続な部分が存在することになる。従って、このような不連続な部分は一般的なモータ制御アルゴリズムであるPLL(位相同期化)によって速度制御をしようとする場合、基準クロックとセンサの位相差が繋ぎ目の不連続部分により大きく変動してしまい制御が不安定となる。
そこで、本実施例において挙げた構成である、マーク検知センサS1に加えて回転角度センサ23を用いることで、マーク検知センサS1のみを用いた場合の不具合を解消することができる。つまり、ベルトの不連続部分が存在していても、回転角度センサによる連続的なベルトの位置検知が可能となるので、ベルトの位置情報を正確に割り出すことができることになる。
図12に示すインクジェット方式によるインクジェット記録装置50は、プリンタ部51の上方にスキャナ部52を配置し、複写装置として構成されている。スキャナ部52とプリンタ部51との間には排紙部53が形成されている。スキャナ部52は、コンタクトガラス52Aの下方に走査手段52Bが走行可能に配設されており、光源により照明された原稿からの反射光をミラー・レンズ等を介してCCD52Cに導き、原稿画像の読み取りりが行われる。コンタクトガラス52Aの上方には、圧板52Dが開閉可能に設けられている。プリンタ部50において、下方に配置された給紙カセット10Aから排紙部53に到る記録紙搬送路が図に一点鎖線で示すように形成され、その記録紙搬送路中の所定個所に搬送ローラ51Bが適宜設置されている。なお、符号51Cは給紙ローラ、符号53Aは排紙ローラである。また、手差しトレイ51Dが装置側面に設けられ、この手差しトレイ51Dからも給紙ローラ51Eを介して記録紙が給送される。
インクジェットエンジン54は記録紙搬送装置55を有しており、本実施例では静電吸着ベルトを用いて記録紙を副走査方向に搬送するシステムを採用している。静電吸着ベルトによる搬送システムは、従来のローラ搬送方式に比べて安定した紙送りが可能である。
記録紙搬送装置55の上に位置するキャリッジ54Aは、印字ヘッド54Bを搭載して主走査方向(図面に垂直な方向)に往復移動し、印綬ヘッド54Bからインク滴を吐出して印字を行う。印字ヘッド54Bは従来よりもワイドな1.27インチのノズル列長を有し、本実施例ではシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(Bk)の各色毎に1ヘッドの4ヘッド構成である。ただしヘッド数はこれに限らず、2色で1ヘッドの2ヘッド構成等でも良い。本例のインクジェット記録装置50は、各色インクカートリッジ56を印字ヘッドとは別に搭載し、このカートリッジ56内のインクが図示しない供給チューブを介して印字ヘッド54Bに供給される。各色インクカートリッジをヘッドとは別に搭載する方式は、プリントの高速化に伴うインク消費の増大に対応する大審量タイプのカートリッジを使用可能であり、ビジネスユースに適した方式である。
図13は、記録紙搬送装55の構成を詳しく示す詳細図である。この図において、記録紙を副走査方向に搬送する搬送手段としての静電吸着ベルト55Aは無端ループ状に形成され、搬送ローラ55Bとテンションローラ55Cに掛け渡されている。
静電吸着ベルト55Aに電荷を付与する帯電ローラ55D,静電吸着ベルト55Aを除電するための除電ブラシ55E,静電吸着ベルト55Aをクリーニングするためのクリーニングブレード55Fがそれぞれ静電吸着ベルト55Aの外周面に圧接されている。
帯電ローラ55D,除電ブラシ55Eおよびクリーニングブレード55Fはブラケット55Gに支持されている。ブラケット55Gには、クリーニングブレード55Fにより静電吸着ベルト55Aから除去した紙粉やインク汚れなどを貯留する回収部が設けられている、加圧板55Hに支持された加圧コロ55H1が、搬送ローラ55Bに対向して配置されている。加圧板55Hの先端には先端加圧コ55H2が支持されている。この先端加圧コロ55H2は、静電吸着ベルト55Aの上辺部の内側に配置されたプラテンに対し、静電吸着ベルト55Aを押し付ける働きをする。搬送ローラ55Bの内側には入り口ガイド部材55Jが配置されており、給紙部から給送されてきた記録紙を、搬送ローラ55B(静電吸着ベルト55A)と加圧板55Hの間に案内する。静電吸着ベルト55Aの上面に静電的に吸着された記録紙は、図において反時計回りに回動する静電吸着ベルト55Aによって図の右から左方向、すなわち副走査方向に搬送される。
テンションローラ55Cの下流側には、排紙ローラ55Kと拍車55Lとからなる排紙ローラ対が設けられている。テンションローラ55Cが配置されている部分には、分離爪55Mが設けられており、分離爪55Mによって静電吸着ベルト55Aから分離された記録紙が排紙ローラ55Kと拍車55Lとからなる排紙ローラ対によって下流側に送られる。
図13において、符号S1は、静電吸着ベルト55Aに形成されているベルトマークの読み取りを行うマーク検知センサを示し、符号23は、エンコーダ板23Aに対する回転角度センサをそれぞれ示している。
30,50 画像形成装置
3,32,55A ベルト
20 駆動モータ
21 減速機
23 回転角度センサ
23A エンコーダ板
100 制御部
102 増速機
M ベルトマーク
S1 ベルトマーク検知センサ
3,32,55A ベルト
20 駆動モータ
21 減速機
23 回転角度センサ
23A エンコーダ板
100 制御部
102 増速機
M ベルトマーク
S1 ベルトマーク検知センサ
Claims (15)
- 複数の支持部材により張架された無端状ベルトと、該無端状ベルトの表面若しくは裏面に略一定周期間隔で設けられた位置情報としてのベルトマークの検出状態に応じて該無端状ベルト用駆動源の回転をフィードバック制御することにより前記ベルトの移動制御を行う制御手段とを備えたベルト搬送装置において、
前記無端状ベルトの位置情報として設けられているベルトマークとは別に、該無端状ベルトの位置を擬似的に割り出すことができる構成を備えたことを特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項1記載のベルト搬送装置において、
前記無端状ベルトの位置を擬似的に割り出す構成として、前記無端状ベルトが張架されている支持部材として用いられるローラの一つにローラの回転角度を検出する回転角度センサを設けたことを特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項1または2記載のベルト搬送装置において、
前記回転角度センサによる分解能は、前記無端状ベルトの表面位置に換算した場合に、前記無端状ベルト表面若しくは裏面に設けてある前記ベルトマークの周期よりも分解能が高くなる関係とされていることを特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項1または2記載のベルト搬送装置において、
前記無端状ベルトのマークピッチあたりの前記回転角度センサを取り付けた支持部材の偏心誤差を(Er)とし、前記無端状ベルトに必要とされる位置決め精度を(Err)とした場合、
Er<Err
の関係が設定されることを特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項1乃至3のうちの一つに記載のベルト搬送装置において、
前記無端状ベルトのマークピッチ(db)は、
db<(Err・LR)/(2π/AR)
但し、LR:回転角度センサの支持部材1回転あたりのベルト搬送距離
AR:回転角度センサ取り付け支持部材の偏心振幅
の関係が設定されていることを特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項1乃至4のうちの一つに記載のベルト搬送装置において、
前記回転角度センサに用いられるエンコード板は、これが取り付けられるローラの軸径よりも大きくされて前記無端状ベルトの表面位置換算値を拡大することを特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項1乃至5のうちの一つに記載のベルト搬送装置において、
前記無端状ベルトを張架する支持部材若しくは前記無端状ベルトに接触させた支持部材に対して増速機を設けて前記無端状ベルトを増速し、増速した回転軸に前記回転角度センサを設けたことを特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項1乃至5のうちの一つに記載のベルト搬送装置において、
前記無端状ベルトに対する駆動力の伝達構造として、駆動モータ方の駆動力を前記無端状ベルトの駆動ローラに伝達する構成とし、該駆動ローラよりも伝達方向上流側に位置する回転軸に回転角度センサを設けたことを特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項2乃至8のうちの一つに記載のベルト搬送装置において、
前記ベルトマークを読み取りベルトマークセンサとして、連続的な略正弦波若しくは略三角波状のアナログ信号を出力するセンサが用いられ、前記アナログ信号の信号レベルによって前記ベルトマーク周期を内挿分割することにより前記ベルトマーク周期以上の分解能を得ることを特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項2乃至8のうちの一つに記載のベルト搬送装置において、
前記回転角度センサとして連続的な略正弦波若しくは略三角波状のアナログ信号を出力するセンサが用いられ、前記アナログ信号の信号レベルによって、前記ベルトマーク周期を内挿分割することによりベルトの位置を拡大すること画を特徴とするベルト搬送装置。 - 請求項1乃至10のうちの一つに記載のベルト搬送装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項11記載の画像形成装置において、
前記ベルトは、画像転写体あるいは記録媒体搬送体として用いられることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項12記載の画像形成装置において、
前記転写体若しくは記録媒体搬送体がベルトに代えてローラが用いられ、該ローラの表面にドラム位置情報としてのマークが、そしてローラの回転軸に回転角度センサが設けられていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項11乃至13のうちの一つに記載の画像形成装置において、
画像形成処理方式として電子写真方式を用いることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項11乃至13のうちの一つに記載の画像形成装置において、
画像形成処理方式としてインクジェット記録方式を用いることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004344666A JP2006154289A (ja) | 2004-11-29 | 2004-11-29 | ベルト搬送装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004344666A JP2006154289A (ja) | 2004-11-29 | 2004-11-29 | ベルト搬送装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006154289A true JP2006154289A (ja) | 2006-06-15 |
Family
ID=36632688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004344666A Pending JP2006154289A (ja) | 2004-11-29 | 2004-11-29 | ベルト搬送装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006154289A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008046241A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2008080656A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Fujifilm Corp | 画像形成装置及び画像形成方法 |
JP2008225109A (ja) * | 2007-03-13 | 2008-09-25 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2009036993A (ja) * | 2007-08-01 | 2009-02-19 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2011073143A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-14 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | インクジェット画像記録装置およびベルト搬送補正方法 |
JP2013028180A (ja) * | 2007-02-14 | 2013-02-07 | Seiko Epson Corp | インクジェットプリンタ |
US8579403B2 (en) | 2010-03-31 | 2013-11-12 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid ejection apparatus having marked belt |
WO2017093436A1 (de) * | 2015-12-04 | 2017-06-08 | Lenze Automation Gmbh | Elektrisches antriebssystem mit schlupfbehafteter kopplungseinheit |
JP2018058310A (ja) * | 2016-10-07 | 2018-04-12 | レンゴー株式会社 | インクジェット印刷機 |
CN109406349A (zh) * | 2018-12-07 | 2019-03-01 | 烟台大学 | 一种骨料质量检测方法及装置 |
EP3842249A1 (en) * | 2019-12-25 | 2021-06-30 | Seiko Epson Corporation | Printing apparatus and method of controlling printing apparatus |
JP7488395B2 (ja) | 2018-06-26 | 2024-05-21 | ランダ コーポレイション リミテッド | デジタル印刷システム用の中間転写部材 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02106770A (ja) * | 1988-10-14 | 1990-04-18 | Sharp Corp | 原稿走査部の停止位置制御装置 |
JPH09325559A (ja) * | 1996-06-03 | 1997-12-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | カラー画像形成装置 |
JP2002268504A (ja) * | 2001-03-07 | 2002-09-20 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2004191845A (ja) * | 2002-12-13 | 2004-07-08 | Ricoh Co Ltd | 転写装置 |
JP2004276425A (ja) * | 2003-03-17 | 2004-10-07 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
-
2004
- 2004-11-29 JP JP2004344666A patent/JP2006154289A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02106770A (ja) * | 1988-10-14 | 1990-04-18 | Sharp Corp | 原稿走査部の停止位置制御装置 |
JPH09325559A (ja) * | 1996-06-03 | 1997-12-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | カラー画像形成装置 |
JP2002268504A (ja) * | 2001-03-07 | 2002-09-20 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2004191845A (ja) * | 2002-12-13 | 2004-07-08 | Ricoh Co Ltd | 転写装置 |
JP2004276425A (ja) * | 2003-03-17 | 2004-10-07 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008046241A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2008080656A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Fujifilm Corp | 画像形成装置及び画像形成方法 |
US8033662B2 (en) | 2006-09-27 | 2011-10-11 | Fujifilm Corporation | Image forming apparatus and method for preventing image deterioration due to speed variation in an imtermediate transfer body |
JP2013028180A (ja) * | 2007-02-14 | 2013-02-07 | Seiko Epson Corp | インクジェットプリンタ |
JP2008225109A (ja) * | 2007-03-13 | 2008-09-25 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2009036993A (ja) * | 2007-08-01 | 2009-02-19 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
US8641165B2 (en) | 2009-09-29 | 2014-02-04 | Dainippon Screen Mfg. Co. Ltd. | Inkjet image recorder and method for correction of belt conveyance |
JP2011073143A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-14 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | インクジェット画像記録装置およびベルト搬送補正方法 |
US8579403B2 (en) | 2010-03-31 | 2013-11-12 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid ejection apparatus having marked belt |
WO2017093436A1 (de) * | 2015-12-04 | 2017-06-08 | Lenze Automation Gmbh | Elektrisches antriebssystem mit schlupfbehafteter kopplungseinheit |
CN108292127A (zh) * | 2015-12-04 | 2018-07-17 | 伦茨自动化有限责任公司 | 包括滑动联接单元的电驱动*** |
US10254742B2 (en) | 2015-12-04 | 2019-04-09 | Lenze Automation Gmbh | Electric drive system |
JP2018058310A (ja) * | 2016-10-07 | 2018-04-12 | レンゴー株式会社 | インクジェット印刷機 |
JP7488395B2 (ja) | 2018-06-26 | 2024-05-21 | ランダ コーポレイション リミテッド | デジタル印刷システム用の中間転写部材 |
CN109406349A (zh) * | 2018-12-07 | 2019-03-01 | 烟台大学 | 一种骨料质量检测方法及装置 |
CN109406349B (zh) * | 2018-12-07 | 2024-03-01 | 烟台大学 | 一种骨料质量检测方法及装置 |
EP3842249A1 (en) * | 2019-12-25 | 2021-06-30 | Seiko Epson Corporation | Printing apparatus and method of controlling printing apparatus |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8447212B2 (en) | Image forming apparatus | |
JP5445328B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2011018019A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007052391A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006154289A (ja) | ベルト搬送装置及び画像形成装置 | |
US8009999B2 (en) | Image forming apparatus and image forming method | |
US7289135B2 (en) | Color image-forming apparatus controlling timing of color pattern formation | |
JP5648386B2 (ja) | 像担持体表面状態検知装置及び画像形成装置 | |
JP2000199988A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2015105969A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4794865B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007171493A (ja) | 画像形成装置およびその画像補正方法 | |
JP2006047934A (ja) | カラー画像形成装置、その駆動制御方法及び駆動制御プログラム | |
JP2005148127A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006058415A (ja) | プリンタエンジン及びカラー画像形成装置 | |
JP5825547B2 (ja) | ベルト蛇行抑制装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP2010102247A (ja) | 像担持体の駆動力伝達機構、それを備える画像形成装置、及び像担持体の駆動力伝達方法 | |
JP2006078850A (ja) | カラー画像形成装置 | |
JP2004177809A (ja) | 位置合わせパターン検知センサ・画像形成装置・色ずれ検知方法・色ずれ補正方法 | |
JP2011033771A (ja) | 用紙搬送装置及び画像形成装置 | |
JP2013210553A (ja) | 画像形成装置 | |
KR101887650B1 (ko) | 화상형성장치 및 그 제어방법 | |
JP5483185B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5800219B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP3376109B2 (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070622 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100402 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100525 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101005 |