JP2006151139A - 乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フロントエアバッグの展開時に乗員にサンバイザが接触するのを確実に防止すると共に、保護すべき乗員の身体条件に係わらずいかなる乗員に適合させて安全かつ優しく保護すべくなした。
【解決手段】 衝突した際の衝撃から乗員を保護するフロントエアバッグ装置4がシート14の前方に設置され、またサンバイ8が天井部であるルーフパネル2に設置され、さらに、フロントエアバッグ装置4とは独立構成のサンバイザ用エアバッグ装置10をサンバイザ8を格納する格納部7aの上部近傍に設けて、自動車の衝突時、フロントエアバッグ装置4が作動してフロントエアバッグ5を膨張展開させる際に、サンバイザ用エアバッグ装置10によりサンバイザ8を乗員を回避する方向に移動させると共に、乗員の頭部等を保護するように構成した。
【選択図】 図4

Description

本発明は、自動車の衝突時に乗員を保護するフロントエアバッグ装置を備えると共に、車両前方からの眩光を遮光するサンバイザ装置の当該サンバイザが乗員に接触するのを確実に防止することができるサンバイザ用エアバッグ装置を備えてなる乗員保護装置に関する。
従来の車両、例えば自動車においては、衝突事故時における運転席や助手席等に着座している乗員を保護するために、運転席や助手席の前方におけるステアリングハンドル或いはインストルメントパネルにフロントエアバッグ装置を装備している。
一方、自動車のウインドシールドガラスからの眩光を遮光するサンバイザを自動車の天井部前方に装備して、自動車の運転時、前方より太陽光等の眩光が入射して運転に支障きたす場合には、サンバイザをウインドシールドガラス側へ回動して眩光を遮断することにより、安全運転遂行の観点から乗員の保護を図っている。
しかしながら、例えば、サンバイザの使用時等において、当該自動車が衝突事故を起して、フロントエアバッグ装置のフロントエアバッグが膨張展開した場合に、当該フロントエアバッグがサンバイザとウインドシールドガラスとの間に侵入する場合があり、この場合、サンバイザは、フロントエアバッグの展開作用によって、乗員側に移動してしまうことがあり、この結果、乗員とフロントエアバッグの間にサンバイザが介在してしまうおそれがある。
そこで、従来、フロントエアバッグの膨張展開時に、当該フロントエアバッグと乗員との間にサンバイザが介在するのを防止するために好適なエアバッグ装置が、例えば特許文献1等により提案されている。
実開平4−91552号公報。
前記特許文献1に記載のエアバッグ装置は、乗員の頭上に設置されたオーバヘッドコンソール内にエアバッグ装置を設置して、自動車が衝突した際インフレータより発生される高圧ガスによりエアバッグをウインドシールドガラス側へと膨張展開させるようにしたもので、このときオーバヘッドコンソールの下側に設けられたサンバイザをウインドシールドガラス側へ押し開きながら、エアバッグを膨張展開させ、乗員を捕捉保護するように構成されている。
しかしながら、上記従来のエアバッグ装置においては、オーバヘッドコンソール内に設置したことによって、エアバッグの展開方向が下方向となってしまうとともにサンバイザが眩光を遮光するための設定位置によっては、エアバッグ展開方向の真下に位置することになって、エアバッグの膨張展開によってサンバイザを回動させながら乗員側に移動させてしまい、この時、乗員の頭部がサンバイザに接触するおそれがある。
さらに、上記従来のエアバッグ装置は、単一のエアバッグを用いて、サンバイザの移動及び乗員の捕捉保護を同時に行うように構成していることから、保護すべき乗員の座高の高低等身体的条件に関係なく、エアバッグの膨張硬さが一律的に設定することになり、例えば、このエアバッグの膨張硬さを座高の高い乗員に適合させると、座高の低い乗員にとっては、膨張したエアバッグが硬すぎてしまうことにもなりかねない。
そこで、本発明はかかる点に鑑み、フロントエアバッグの展開時に乗員にサンバイザが接触するのを確実に防止すると共に、保護すべき乗員の身体条件に係わらずいかなる乗員に適合させて安全かつ優しく保護すべくなした乗員保護装置を提供することを目的とするものである。
本発明の乗員保護装置は、車両が衝突した際の衝撃から乗員を保護するフロントエアバッグ装置を備えると共に、サンバイザを天井部に設置し、かつ、前記天井部の近傍に、前記サンバイザを乗員を回避する方向に移動させるサンバイザ用エアバッグを設置して構成する乗員保護装置であって、前記車両の衝突によって前記フロントエアバッグ装置が作動して当該フロントエアバッグを膨張展開させる際に、前記サンバイザ用エアバッグ装置を、前記フロントエアバッグ装置とは独立機構として構成したものである。
前記構成により、車両の衝突時に、フロントエアバッグ装置に対して独立機構として構成したサンバイザ用エアバッグ装置により、フロントエアバッグ装置とは関係なく、サンバイザ用エアバッグ装置の設置場所や仕様を適宜選択することができ、例えば、先ずサンバイザを反乗員側方向に移動させておき、その後、フロントエアバッグ装置のフロントエアバッグを膨張展開させて、乗員を捕捉保護するように構成することができ、このために、サンバイザが乗員に接触することがなく、より安全に乗員の保護作用を行うことができる。
また、車両の衝突時に、フロントエアバッグ装置及びサンバイザ用エアバッグ装置を同時に作動させたとしても、サンバイザ用エアバッグ装置側のサンバイザ用エアバッグをフロントエアバッグより小型のものを用いることができるので、先ずサンバイザ用エアバッグが所定形状に膨張展開させることができる。
この結果、サンバイザを乗員を回避する方向に移動させた後、フロントエアバッグを所定形状に膨張展開させることができ、この場合も、サンバイザが乗員に接触することがなく、より安全に乗員の保護作用を行うことができる。
さらに、フロントエアバッグ装置とサンバイザ用エアバッグ装置とを独立機構として構成したために、フロントエアバッグ装置のフロントエアバッグが最終的な所定形状に膨張展開する前に、サンバイザ用エアバッグ装置のサンバイザ用エアバッグをより早く所定の形状に膨張展開させるように構成できることになる。
この結果、サンバイザを乗員を回避する方向に移動させたサンバイザ用エアバッグを、乗員の頭部を保護するために用いることができ、その後所定形状に膨張展開するフロントエアバッグ装置により、乗員の胸部や腹部或いは足部等全体を捕捉保護することができる。
従って、フロントエアバッグの膨張後の硬さを例えば座高の低い乗員に適合させた場合であっても、座高の高い乗員をフロントエアバッグ及びサンバイザ用エアバッグの両者により捕捉保護し、座高の低い乗員に対してはフロントエアバッグ装置によって主に保護することができることから、保護すべき乗員の身体条件に係わらずいかなる乗員にも適合させて安全かつ優しく保護することができる。
また、本発明の乗員保護装置は、請求項1に記載の発明における前記サンバイザ用エアバッグ装置を構成するサンバイザ用エアバッグが膨張展開する際に、前記車両のウインドシールドガラスに沿うように膨張展開可能とするエアバッグガイド手段を有するものである。
前記構成により、サンバイザ用エアバッグが、エアバッグガイド手段によりサンバイザをウインドシールドガラスに沿うように膨張展開することにより、フロントエアバッグの膨張展開によりサンバイザが乗員に接触することなく、乗員をより安全に保護することになる。
本発明の乗員保護装置は、請求項1又は2に記載の発明の前記サンバイザ用エアバッグ装置を構成するサンバイザ用エアバッグにおけるエアバッグケース体内に収容する最終折り畳み形状が、前記車両のウインドシールドガラスに沿うように膨張展開可能なるようにとなるようロール状に折り畳み形成されていることを特徴とするものである。
前記構成により、サンバイザ用エアバッグがエアバッグケース体内にウインドシールドガラスに沿うように膨張展開可能にロール状に折り畳まれていることから、フロントエアバッグの膨張展開によりサンバイザが乗員に接触することなく、乗員をより安全に保護することになる。
本発明の乗員保護装置よれば、車両の衝突時に、フロントエアバッグ装置に対して独立機構として構成したサンバイザ用エアバッグ装置により、フロントエアバッグ装置とは関係なく、サンバイザ用エアバッグ装置の設置場所や仕様を適宜選択することができ、例えば、先ずサンバイザを反乗員側方向に移動させておき、その後、フロントエアバッグ装置のフロントエアバッグを膨張展開させて、乗員を捕捉保護するように構成することができ、このために、サンバイザが乗員に接触することがなく、より安全に乗員の保護作用を行うことができ、また、車両の衝突時に、フロントエアバッグ装置及びサンバイザ用エアバッグ装置を同時に作動させたとしても、サンバイザ用エアバッグ装置側のサンバイザ用エアバッグをフロントエアバッグより小型のものを用いることができるので、先ずサンバイザ用エアバッグが所定形状に膨張展開させることができ、この結果、サンバイザを反乗員側に移動させた後、フロントエアバッグを所定形状に膨張展開させることができ、この場合も、サンバイザが乗員に接触することがなく、より安全に乗員の保護作用を行うことができ、さらに、フロントエアバッグ装置とサンバイザ用エアバッグ装置とを独立機構として構成したために、フロントエアバッグ装置のフロントエアバッグが最終的な所定形状に膨張展開する前に、サンバイザ用エアバッグ装置のサンバイザ用エアバッグをより早く所定の形状に膨張展開させるように構成できることになる。
本発明の実施の形態を、図面を参照して詳述する。
図1は車両としての自動車の車室前部の断面図、図2はサンバイザ用エアバッグ装置の拡大断面図、図3はサンバイザ用エアバッグ装置に設けられたエアバッグの展開図、図4はサンバイザ用エアバッグ装置の作用説明図である。
図1に示す自動車の車室内には、ウインドシールドガラス1の後方に乗員が着席するシート14が設置されており、シート14の前方にインストルメントパネル3が設置されていると共に、インストルメントパネル3の内側にフロントエアバッグ装置4が設けられている。
フロントエアバッグ装置4は、金属板により形成されたリテーナ4aを有していて、このリテーナ4aの上部は、インストルメントパネル3の上部内面に振動溶着等の手段で上部が固着されたケース4bの下部に係合されており、ケース4b内にフロントエアバッグ5が折り畳まれた状態で収納されている。
リテーナ4aの下部には、自動車の衝突時高圧ガスを噴出するインフレータ6が設けられていて、このインフレータ6より噴出された高圧ガスによりケース4b内に収納されフロントエアバッグ5が膨張されるようになっている。
高圧ガスにより膨張されたフロントエアバッグ5は、膨張圧によりインストルメントパネル3の例えば内面に形成されたテアライン(図示せず)を破断してインストルメントパネル3の一部を開口し、この開口部3aよりフロントエアバッグ5が図4に示すように乗員側へ展開されるようになっている。
一方車室内のルーフパネル2下面は、ルーフヘッドライニングよりなる内装材7により覆われていて、内装材7の前端側に、サンバイザ8を格納するための格納部7aが凹設されている。
サンバイザ8は、車幅方向に長いほぼ長方形の板状芯材の表面を軟質な表皮(ともに図示せず)で被覆した構造で、一端側が内装材7で覆われた天井部であるルーフパネル2の下面に回動自在に支持された支持杆8aに取り付けられていて、格納部7a内に格納された状態から、図1の仮想線に示す位置まで回動自在となっている。
そして、サンバイザ8の近傍、例えば格納部7aが凹設された内装材7の上面とルーフパネル2の下面との間に、サンバイザ用エアバッグ装置の本体(以下エアバッグ装置本体という)10が設置されている。
エアバッグ装置本体10は、図2に詳細に示すように下面が開口した箱形のエアバッグケース体10aを有している。
エアバッグケース体10aは例えば樹脂により一体成形されていて、下面の開口部10bを覆う蓋体10cの後端がヒンジ10dによりエアバッグケース体10aの後部側開口縁に蝶着されており、ヒンジ10dを中心に下方へ開閉自在となっている。
エアバッグケース体10a内には、ヒンジ10d側に寄った後部側にインフレータ11が、そして前部側に折り畳まれた状態のサンバイザ用エアバッグ12が収納されている。
インフレータ11は、フロントエアバッグ装置4と同様に、自動車の衝突時高圧ガスを噴出するようになっていて、インフレータ11より噴出された高圧ガスは、折り畳まれた状態のエアバグ12内に導入されることにより、サンバイザ用エアバッグ12が瞬時に膨張されるようになっている。
サンバイザ用エアバッグ12は、例えばナイロン66等の織布よりなる2枚の基布を重ねた状態で、図3に示すようにほぼ扇形の展開形状に裁断した後周辺を縫着して、一端側にガス流入口12aを有する袋状に縫製したもので、フロントエアバッグ装置4のフロントエアバッグ5より容積が小さくなっていると共に、ガス流入口12aがインフレータ11のガス噴出口(図示せず)に接続されている。
サンバイザ用エアバッグ12の各基布の間は、ガス流入方向へほぼハの字形に拡開する縫着部12bにより縫着されていて、サンバイザ用エアバッグ12が所定形状に膨張展開するよう規制されており、先端側よりロール状に折り畳まれた状態でエアバッグケース体10a内に収納されている。
内装材7の上面側に設置されたエアバッグケース体10aは、ルーフパネル2の下面に固着されたブラケット2aに図示しないボルト等の固着具により取り付けられていると共に、エアバッグケース体10の開口部10bの前縁側は、格納部7aに格納されたサンバイザ8の先端側上方に位置している。
そしてエアバッグケース体10aの開口部10b前縁と合致する内装材7の上面には、V字溝よりなるテアライン7bがエアバッグケース体10aの幅とほぼ同じか、これよりやや長くなるように形成されている。
テアライン7bは、サンバイザ用エアバッグ12が膨張した際、サンバイザ用エアバッグ12の膨張圧により開裂することにより、内装材7の一部にサンバイザ用エアバッグ12が展開するための開口部7cを開口するもので、開口部7cより車室内へと膨張展開されたサンバイザ用エアバッグ12は、格納部7a内のサンバイザ8を後方から覆うようにしてウインドシールドガラス1側へ押し開きながら、ウインドシールドガラス1側へ展開されるようになっている。従って、サンバイザ用エアバッグ12は、エアバッグケース体10内において、ウインドシールドガラス1に沿うように膨張展開可能にロール状に折り畳まれて収容されている。
次に前記構成されたサンバイザ用エアバッグ装置の作用を、図4を参照して説明する。
エアバッグ装置本体10は、サンバイザ8を格納する格納部7a上方の内装材7とルーフパネル2間に設置されていることから、平時は車室内側へ露出することがないと共に、前方からの眩光を遮断するため、サンバイザ8をウインドシールドガラス1側へ回動する際にも何ら支障をきたすことがない。
一方自動車が衝突した場合は、フロントエアバッグ装置4と同時にエアバッグ装置本体10が次のように作動する。
すなわち自動車の衝突時、エアバッグ装置本体10に設けられたインフレータ11より高圧ガスが噴出されると、高圧ガスによりエアバッグケース体10a内のサンバイザ用エアバッグ12が膨張を開始し、サンバイザ用エアバッグ12の膨張圧によりエアバッグケース体10aの下面開口部10bに設けられた蓋体10cがヒンジ10dを中心に下方へ押し開かれる。
これによって蓋体10cの先端側が内装材7の上面に上方より圧接されるため、内装材7の一部がテアライン7bより開裂して開口部7cが形成され、この開口部7cより膨張したサンバイザ用エアバッグ12が蓋体10cに案内されて図4に示すようにウインドシールドガラス1に向かって展開される。
このときサンバイザ8が格納部7aに格納されている場合は、サンバイザ用エアバッグ12が格納状態のサンバイザ8を後方から覆うようにしてウインドシールドガラス1方向へと押圧し、サンバイザ8が使用状態にある場合は、使用状態のサンバイザ8を後方から覆うようにしてウインドシールドガラス1方向へ押圧する。
これら動作は瞬時に行われることから、その後サンバイザ8の後方に位置する乗員の頭部が前方へ急激に移動された場合でも、乗員の頭部がサンバイザ8より先にサンバイザ用エアバッグ12に当接するため、乗員の頭部がサンバイザ8と接触するのを確実に防止することができる。
またシート14に着席している乗員の座高が高い場合は、慣性により急激に前方へ移動した乗員の頭部をエアバッグ装置本体10のサンバイザ用エアバッグ12が受け止めて、サンバイザ用エアバッグ12により初期衝撃を吸収し、乗員の頭部がウインドシールドガラス1へ衝突するのを防止する一方、同時に作動したフロントエアバッグ装置4のフロントエアバッグ5が図4に示すように乗員の前方へと膨張展開されるため、衝突時の衝撃の多くはフロントエアバッグ装置4のエアバッグにより吸収される。
これによって座高の高い乗員に対しては、エアバッグ装置本体10のサンバイザ用エアバッグ12により乗員の頭部がサンバイザ8と接触するのを防止すると同時に初期衝撃を吸収し、その後容積の大きいフロントエアバッグ装置4のフロントエアバッグ5により衝撃が吸収されるため、乗員の胸部や腹部を衝撃から保護することができるようになる。
以上のようにエアバッグ装置本体10のサンバイザ用エアバッグ12により初期衝撃を吸収し、その後フロントエアバッグ装置4のフロントエアバッグ5により衝撃を吸収するよう2段階に動作するため、フロントエアバッグ装置4のフロントエアバッグ5の膨張圧を低くしても、十分な衝撃吸収能力が得られるようになる。
また座高が低い例えば子供等が乗員の場合、膨張展開したエアバッグ装置本体10のサンバイザ用エアバッグ12に乗員の頭部が届かず、頭部が直接フロントエアバッグ装置4のフロントエアバッグ5に衝突することになるが、フロントエアバッグ装置4のフロントエアバッグ5の膨張圧を低くすることにより、フロントエアバッグ5より強い衝撃を受けることが少なくできる。
なお自動車の衝突時フロントエアバッグ装置4とエアバッグ装置本体10が同時に作動した場合でも、容積の小さいエアバッグ装置10のサンバイザ用エアバッグ12が先に膨張展開を完了し、その後容積の大きいフロントエアバッグ装置4のフロントエアバッグ5が膨張展開を完了するため、時間差を設けてフロントエアバッグ装置4とエアバッグ装置本体10を動作させるための手段を設ける必要はないが、勿論時間差を設けてフロントエアバッグ装置4とエアバッグ装置本体10を動作させるようにしてもよい。
一方図5はエアバッグ装置本体10の取り付け位置の変形例、図6は取り付け方向の変形例を示すもので、次にこれを説明する。
図5に示す変形例では、エアバッグ装置本体10の取り付け位置を、格納部7aに格納されたサンバイザ8の先端よりさらに後方にしたもので、エアバッグケース体10aの前端位置に合わせて内装材7の上面にテアライン7bが形成されており、その他の構成は前記実施の形態と同様である。
この変形例では、エアバッグケース体10aが格納位置にあるサンバイザ8の先端よりさらに後方にあるため、テアライン7bを開裂してウインドシールドガラス1側へ膨張展開されるサンバイザ用エアバッグ12は、サンバイザ8が格納部7aに格納されている場合或いは格納部7aに近接している場合には、サンバイザ8をルーフパネル2側に押圧して格納部7a内に保持し、サンバイザ8が使用状態にあるときには、前記実施の形態と同様に、サンバイザ8を後方から覆うようにしてウインドシールドガラス1側へ押圧し、展開されるようになり、かくて、サンバイザ用エアバッグ12はサンバイザ8を乗員を回避する方向に移動させることになる。
また図6に示す変形例では、エアバッグ装置本体10の取り付け方向を、前記実施の形態と逆にしたもので、格納部7aに格納されたサンバイザ8の先端よりさらに後方で蓋体10cが開放するようになっており、エアバッグケース体10aの後端位置に合わせて内装材7の上面にテアライン7bが形成されている。
この変形例では、エアバッグケース体10aの蓋体10cの開放位置が格納位置にあるサンバイザ8の先端よりさらに後方にあるため、サンバイザ用エアバッグ12の膨張展開方向は下方向となるが、サンバイザ8が使用状態にあっても、乗員の頭部が先にサンバイザ用エアバッグ12に当接するため、乗員の頭部がサンバイザと接触するのを確実に防止することができる。
図7及び図8は、エアバッグ装置本体10の変形例を示すもので、この変形例ではルーフパネル2の下面に車幅方向に離間して固着された一対のブラケット2b間に、エアバッグ装置本体10のエアバッグケース体10aの両端側下面を取り付けたもので、一対のブラケット2bの間隔は、エアバッグケース体10aの下面開口部10bを覆う蓋体10cの幅よりやや広くなっている。
これによって自動車が衝突した際にエアバッグケース体10a内で膨張したサンバイザ用エアバッグ12は、蓋体10cを押し開けながら車室内をウインドシールドガラス1に向って展開される際、両側に位置するブラケット2bが図8に示すようにサンバイザ用エアバッグ12の展開方向をガイドすると同時に、エアバッグケース体10aの直後に形成されたブラケット2bの立ち上がり部2cがストッパとなって、サンバイザ用エアバッグ12が展開する際エアバッグケース体10aに作用する反動を支持するため、サンバイザ用エアバッグ12を確実にウインドシールドガラス1方向へ展開させることができ、従って、ブラケット26はバッグガイド手段を構成することになる。
図9及び図10に示す変形例では、エアバッグ装置本体10のエアバッグケース体10aに帯状部材15を設けて、この帯状部材15によりサンバイザ用エアバッグ12の膨張展開方向をガイドするバッグガイド手段を構成したもので、帯状部材15の両端は、エアバッグケース体10aの前端側上面にリベット等の固着具16により固着されている。
帯状部材15の中間部は、図9に示すように下方へ弛んだ状態にあるが、エアバッグ装置本体10を内装材7とルーフパネル2の間に組み込む際は、帯状部材15の一端側に形成したピン孔15aをエアバッグケース体10aの上面に突設した突起10fに図10に示すように係止して、帯状部材15が弛まないようにしている。
以上のように構成されたエアバッグ装置本体10も、前記実施の形態と同様に動作するが、サンバイザ用エアバッグ12が膨張してエアバッグケース体10aの開口部10bに設けられた蓋体10cを押し開くと、突起10fに係止されていた帯状部材14のピン孔15aが破断して、帯状部材15が図9に示す状態となるため、蓋体10bを押し開けながら車室内をウインドシールドガラス1に向って展開されるサンバイザ用エアバッグ12の展開方向を帯状部材15がガイドするようになり、これによってサンバイザ用エアバッグ12を確実にウインドシールドガラス1方向へ展開させることができるようになる。
本発明の乗員保護装置は、車両の衝突時に、フロントエアバッグ装置に対して独立機構として構成したサンバイザ用エアバッグ装置により、フロントエアバッグ装置とは関係なく、サンバイザ用エアバッグ装置の設置場所や仕様を適宜選択することができ、例えば、先ずサンバイザを乗員を回避する方向に移動させておき、その後、フロントエアバッグ装置のフロントエアバッグを膨張展開させて、乗員を捕捉保護するように構成することができ、このために、サンバイザが乗員に接触することがなく、より安全に乗員の保護作用を行うことができ、また、車両の衝突時に、フロントエアバッグ装置及びサンバイザ用エアバッグ装置を同時に作動させたとしても、サンバイザ用エアバッグ装置側のサンバイザ用エアバッグをフロントエアバッグより小型のものを用いることができるので、先ずサンバイザ用エアバッグが所定形状に膨張展開させることができ、この結果、サンバイザを乗員を回避する方向に移動させた後、フロントエアバッグを所定形状に膨張展開させることができ、この場合も、サンバイザが乗員に接触することがなく、より安全に乗員の保護作用を行うことができ、さらに、フロントエアバッグ装置とサンバイザ用エアバッグ装置とを独立機構として構成したために、フロントエアバッグ装置のフロントエアバッグが最終的な所定形状に膨張展開する前に、サンバイザ用エアバッグ装置のサンバイザ用エアバッグをより早く所定の形状に膨張展開させるように構成できることになるため、自動車の衝突時に乗員を保護するフロントエアバッグ装置を備えると共に、車両前方からの眩光を遮光するサンバイザ装置の当該サンバイザが乗員に接触するのを確実に防止することができるサンバイザ用エアバッグ装置を備えてなる乗員保護装置等に好適である。
本発明の実施の形態になる乗員保護装置が設置された自動車の断面図である。 本発明の実施の形態になるサンバイザ用エアバッグ装置の拡大断面図である。 本発明の実施の形態になるサンバイザ用エアバッグ装置に設けられたサンバイザ用エアバッグの展開図である。 本発明の実施の形態になる乗員保護装置の作用説明図である。 本発明の実施の形態になるサンバイザ用エアバッグ装置の取り付け位置の変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態になるサンバイザ用エアバッグ装置の取り付け方向の変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態になるサンバイザ用エアバッグ装置の変形例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態になるサンバイザ用エアバッグ装置の変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態になるサンバイザ用エアバッグ装置の変形例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態になるサンバイザ用エアバッグ装置の変形例を示す断面図である。
符号の説明
1 ウインドシールドガラス
2 ルーフパネル
2b ブラケット
4 フロントエアバッグ装置
5 フロントエアバッグ
7a 格納部
8 サンバイザ
10 エアバッグ装置本体(サンバイザ用エアバッグ装置の本体)
10a エアバッグケース体
10b 開口部
10c 蓋体
10d ヒンジ
12 サンバイザ用エアバッグ
14 シート

Claims (3)

  1. 車両が衝突した際の衝撃から乗員を保護するフロントエアバッグ装置を備えると共に、サンバイザを天井部に設置し、かつ、前記天井部の近傍に、前記サンバイザを乗員を回避する方向に移動させるサンバイザ用エアバッグを設置して構成する乗員保護装置であって、前記車両の衝突によって前記フロントエアバッグ装置が作動して当該フロントエアバッグを膨張展開させる際に、前記サンバイザ用エアバッグ装置を、前記フロントエアバッグ装置とは独立機構として構成したことを特徴とする乗員保護装置。
  2. 前記サンバイザ用エアバッグ装置を構成するサンバイザ用エアバッグが膨張展開する際に、前記車両のウインドシールドガラスに沿うように膨張展開可能とするエアバッグガイド手段を有することを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
  3. 前記サンバイザ用エアバッグ装置を構成するサンバイザ用エアバッグにおけるエアバッグケース体内に収容する最終折り畳み形状が、前記車両のウインドシールドガラスに沿うように膨張展開可能なるようにとなるようロール状に折り畳み形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の乗員保護装置。
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